JPH11255433A - 巻取装置の線叩き防止構造 - Google Patents

巻取装置の線叩き防止構造

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JPH11255433A
JPH11255433A JP7217298A JP7217298A JPH11255433A JP H11255433 A JPH11255433 A JP H11255433A JP 7217298 A JP7217298 A JP 7217298A JP 7217298 A JP7217298 A JP 7217298A JP H11255433 A JPH11255433 A JP H11255433A
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徳雄 福原
Toshiaki Akita
敏明 秋田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 線叩きの発生を未然に防止して高速自動巻替
巻取り運転を果たし、高品質保持並びに生産性の向上を
図る。 【解決手段】 ボビン14A,B を同軸回転させる駆動軸
の軸受ハウジング23を取囲ませてそれに固定されるガ
イド壁24を備え、満巻時点での切断処理に伴い生じる
満巻ボビン14A 側線状物15の自由巻終端部15e を
ガイド壁で受止して、自由巻終端部が回転中に振り回さ
れないようにする線端部受止部材21と、ボビン軸と同
じ方向に、ボビン14A に対して相対的な往復動可能
に、ボビン14A の周りに設けられるガイド材26を備
え、切断処理の直前・直後において線状物の自由巻終端
部に対応する線引き部を満巻位置からさらに線端部受止
部材側にガイド材により誘導し、ガイド壁に囲まれる内
方空間部に導入する線端部誘導部材22とで形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ等の線
状物を連続巻替え可能に巻取ることができる巻取装置に
おける線叩き防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバの線引き装置のライン構成
は、図9のように構成され、同図を参照して光ファイバ
の母材31は送り装置32によって抵抗加熱炉33内に
送られ、発熱体34によって加熱溶融され、キャプスタ
ン35によって所定の速度で線引きされる。このよう
に、母材31から線引きされた光ファイバ36は、硬化
炉37を通過してボビン38によって巻取られる。ま
た、キャプスタン35とボビン38との間には固定のガ
イドシーブ39とダンサ40とが設けられ、このダンサ
40のダンサシーブ41の移動によって、巻取中の光フ
ァイバ15の弛みを吸収している。
【0003】上記線引き装置においては、光ファイバ1
5を連続巻替え可能に巻取るために2ボビン式の自動巻
替連続巻取機構が採用されており、その典型的な先行技
術として特開昭54− 60258号公報に開示されたものがあ
る。これは、回転駆動可能な2個のボビンを、軸心を平
行として並設し、該ボビンに線状物を給送案内するトラ
バースシーブを介して、一方のボビンに線状物を巻取っ
た後、トラバースシーブによって線状物を他方のボビン
のキャッチング爪側に移動させて、該キャッチング爪に
その線状物を引掛けて切断し、他方のボビンへと巻移し
可能とし、このようにして、線状物を一方のボビンから
他方のボビンへ、また、他方のボビンから一方のボビン
へと連続的かつ交互に巻移すようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記2ボビン式の自動
巻替連続巻取機構を採用した従来の巻取装置によって、
線状物例えば光ファイバを高速下で連続巻替え可能に巻
取らせた場合、図8(B)に示されるように、巻替終了
後の満巻ボビン38側における光ファイバ15の自由巻
終端部15e が、満巻ボビン38の空転(イナーシャに
より十数回転することがある)に伴ってばらけた状態で
振り回され、その結果、機械のフレーム42、ブラケッ
ト43等に接触して自由巻終端部15e が叩かれる現象
が生じ、光ファイバ15の最終端部が図8(A)に示さ
れる如く折損する。そして、この折損によるゴミの飛
散、光ファイバ15先端のばらけ等が発生すると共に、
最終端部のはね返りによりボビンに巻かれている光ファ
イバ15の表面が叩かれて、これが傷付けられる。
【0005】上述するゴミの飛散、先端ばらけ及び叩き
は、単線ファイバ15A よりもファイバリボン15B の
方に顕著に現れるものであり、先端ばらけの部分及びボ
ビン表面における叩かれた部分のファイバが不良個所と
なるために、高価な光ファイバ15の場合にはロスが大
きい問題があり、殊に、ゴミの飛散については、即ち、
光ファイバ15のコーキング材が微細なゴミとなって満
巻ボビン38の周りに飛散することは、満巻ボビン38
に巻取られている光ファイバ15に微細なゴミが分散し
て付着することになるので、ボビン1本当たりの長尺製
品に対する品質低下をもたらして好ましくない。
【0006】このような線叩き現象の発生は、製品の品
質保持を図る見地から極力回避しなければならないが、
現状では高速自動巻替運転の状態において線状物の終端
を定着する手段が未解決であるために、停止若しくは極
低速に制御して巻替えを行なうようにしており、従っ
て、大がかりなアキュムレータ機構を付設することによ
る装置費の高騰並びに減速による生産性の低下をもたら
す問題は避けられなかった。
【0007】本発明は、このような問題点の解消を図る
ために成されたものであり、従って、本発明の目的は、
線叩き現象を未然に防止することによって、高速自動巻
替巻取り運転の実現を果たし、以て製品の高品質保持並
びに生産性の向上を図らせる巻取装置の線叩き防止構造
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため以下に述べる構成としたものである。即
ち、本発明のうち請求項1の発明は、2個のボビンを備
え、線引きされた線状物を一方のボビンに巻取り、か
つ、満巻時点に線状物の切断並びに他方のボビンへの巻
替えを連続的かつ交互に行なうことができる巻取装置に
おいて、前記各ボビンを同軸回転させる各駆動軸の軸受
ハウジングを取囲ませて該ハウジングにそれぞれ固定さ
れるガイド壁を備え、満巻時点での切断処理に伴い生じ
る満巻ボビン側線状物の自由巻終端部を前記ガイド壁に
より受止して、該自由巻終端部が回転中に振り回されな
いようにする線端部受止部材と、ボビン軸と同じ方向
に、前記ボビンに対して相対的な往復動可能に、前記ボ
ビンの周りに設けられるガイド材を備え、切断処理の直
前・直後において線状物の前記自由巻終端部に対応する
線引き部を満巻位置からさらに前記線端部受止部材側に
前記ガイド材により誘導し、前記ガイド壁に囲まれる内
方空間部に導入する線端部誘導部材とを含む構成とした
ことを特徴とする巻取装置の線叩き防止構造である。
【0009】このように形成すると、満巻時点に切断さ
れることにより生じる満巻ボビン側線状物の自由巻終端
部は、ガイド壁に囲まれる内方空間部に導入されて、切
断後のイナーシャに起因する満巻ボビンの空転によって
前記自由巻終端部が振り飛ばされようとしてもガイド壁
がその動きを遮るように働くために、この自由巻終端部
はガイド壁に囲まれる内方空間部の範囲内で振り回され
るだけであり、従って、満巻ボビンの回転が停止するま
での期間に自由巻終端部がフレーム等によって叩かれて
先端の切れによるゴミの飛散や、先端部のばらけが発生
するのを未然に防止する。
【0010】また、本発明のうち請求項2の発明は、上
記の請求項1の発明において、線端部受止部材が、前記
軸受ハウジングの外周部のボビン支持側端部から若干長
隔てた個所に駆動軸と直交差する面に沿い取付けられた
支持用基材と、この支持用基材に取付けられたボビンの
最大径部に比し大径の短円筒体または短割れ円筒体から
なり、前記駆動軸に同心させ、かつ、ボビンの支持側端
部の周りまで延在させたガイド壁とを備える構成である
ことを特徴とする。なお、ここでいう短円筒体とは、筒
長が数cm程度に短い円筒体のことであり、また、短割れ
円筒体とは、短円筒体を円周方向に数等分した位置で軸
線に沿って縦に切り欠いて形成される筒長が短い切欠筒
体のことである。
【0011】このように形成すると、線端部受止部材
は、ボビンを回転駆動する駆動軸の周りにコンパクトに
纏めて配設されることから、空巻ホビンの装着、満巻ボ
ビンの装脱の操作を支障を来すことなく円滑に行なわせ
ることが可能である。
【0012】また、本発明のうち請求項3の発明は、上
記の請求項1または2の発明において、線端部誘導部材
のガイド材が、前記ボビンに同心させて該同心方向に前
記ボビンに対して相対的な往復動可能に設けられた短円
筒体または短割れ円筒体からなり、満巻時点での切断処
理の直前・直後において前記ボビンに巻取られる線状物
の線引き部に前記ガイド材が軽接触しながら、前記ガイ
ド材と前記ガイド壁とが軸方向に僅かにオーバーラップ
する位置まで、前記ガイド材と前記ガイド壁との少なく
とも一方が移動可能である構成としたことを特徴とす
る。
【0013】このように形成することにより、切断に際
して線状物の線引きラインの位置には関係なく、線状物
の前記自由巻終端部に対応する線引き部を前記ガイド壁
に囲まれる内方空間部に確実に導入させることができ、
また、切断後の空転中においてもこの自由巻終端部をガ
イド壁に囲まれる内方空間部に常時導入保持させておく
ことができるため、線叩き防止機能をより一層確実に発
揮させることが可能である。
【0014】また、本発明のうち請求項4の発明は、上
記の請求項1または2の発明において、線端部誘導部材
のガイド材が、前記ボビンに同心させて該同心方向に前
記ボビンに対して相対的な往復動可能に設けられた短円
筒体または短割れ円筒体の大径側ガイド材と、この大径
側ガイド材に同心させて設けられた該大径側ガイド材に
比し径及び筒長が小さい短円筒体または短割れ円筒体の
小径側ガイド材とからなり、満巻時点での切断処理の直
前・直後において大径側ガイド材がボビンに巻取られる
線状物の線引き部に軽接触しながら、前記大径側ガイド
材と線端部受止部材の前記ガイド壁とが軸方向に僅かに
オーバーラップする位置まで前記大径側ガイド材と前記
ガイド壁との少なくとも一方が移動可能である構成とし
たことを特徴とする。なお、ここでいう短円筒体及び短
割れ円筒体は、前記ガイド壁24の場合に説明したもの
と同義の円筒体のことである。
【0015】このように形成することにより、対関係を
成す大径側ガイド材と小径側ガイド材とが、ガイド壁に
囲まれる内方空間部に導入させている自由巻終端部の姿
勢を安定保持することができて、切断による反動力等が
原因で前記自由巻終端部が線端部誘導部材から外れよう
とするのを確実に防いで、より信頼性が高い線叩き防止
構造を提供し得る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図面に基づいて説明する。図1には、本発明の実施の形
態の一例に係る巻取装置の要部の構成が示される。図1
において、1は光ファイバ線引き機構のダンサで、2は
巻取装置であり、3,4は第1、第2のガイドシーブ、
5はムービングシーブである。
【0017】ダンサ1は、スイングダンサシーブ6とア
キュームシーブ7とを備え、アキュームシーブ7はギャ
ードモータによって中立位置Aから上下に移動自在とさ
れている。スイングダンサシーブ6は、アーム8の先端
側に回転自在に支持され、該アーム8のの基部は支軸9
に該支軸9回りに上下動自在に支持されており、これに
よって、スイングダンサシーブ6は中立位置Bから支軸
9回りに上下揺動自在になっている。アーム8の上下に
は、スイングダンサシーブ6の揺動範囲の上限・下限を
検出する上限近接スイッチ10と下限近接スイッチ11
が配設され、両スイッチ10、11に対しそれぞれ手前
側には、アキュームシーブ7の移動用ギャードモータ起
動用の近接スイッチ12,13が配設されている。
【0018】巻取装置2は、自軸方向に往復動可能に設
けられてなる駆動軸18に同軸連結されて自軸心回りに
回転可能、かつ、自軸方向にトラバース移動可能な2個
のボビン14A,14B を、軸心を平行にして並設させて
いて、各ボビン14A,14Bは、線状物としての光ファ
イバ15を巻取らせる胴部16と、該胴部16の軸方向
両端部に設けられるフランジ部17A,17B (図2参
照)と、駆動軸18連結側フランジ部17B の外側に隣
接して設けられたチャッキングホイル20とから形成さ
れ、このチャッキングホイル20には、チャッキング爪
19が取付けられている。
【0019】第1、第2のガイドシーブ3、4は、ダン
サ1を挟んで光フアイバ15移送方向の前後に位置して
固定位置で回転自在に設けられており、ムービングシー
ブ5は、光フアイバ15移送方向の前後に進退移動可能
に設けられている。このように各シーブ3、4、5を設
けて成ることによって、図示しないキャプスタンにより
母材から線引きされた光フアイバ15は、第1のガイド
シーブ3を経、アキュームシーブ7に掛架された後、ス
イングダンサシーブ6に掛架され、その後再びアキュー
ムシーブ7に掛架された後、第2のガイドシーブ4から
ムービングシーブ5に順次掛架されて、ボビン14A,1
4B に案内される。
【0020】このような構成の巻取装置において、本発
明を特徴づける線叩き防止構造が設けられる。図2乃至
図6には、巻替えの際のボビン14A(14B)の動作態様
が順序的な各段階毎に示される。これら各図を参照し
て、上記線叩き防止構造は、ボビン14A,14B を回転
駆動する前記各駆動軸18側に設けられた線端部受止部
材21と、巻取装置のフレーム側に線端部受止部材21
に対応して設けられた線端部誘導部材22とを備える。
【0021】線端部受止部材21は、往復動する各ボビ
ンの駆動軸18の軸受ハウジング23を取囲ませて該ハ
ウジング23に固定されるガイド壁24と、このガイド
壁24を軸受ハウジング23に固定するための部材であ
る支持用基材25とにより形成される。線端部受止部材
21の具体的な構成としては、前記支持用基材25は、
軸受ハウジング23の外周部のボビン14A(14B)支持
側端部から若干長隔てた個所において、駆動軸18と直
交差する面に沿い取付けられた例えばドーナッツ形の円
板により形成される。一方、ガイド壁24は、支持用基
材25にボビン14A(14B)支持側の面に取付けられた
短円筒体または短割れ円筒体により形成される。このガ
イド壁24は、ボビン14A(14B)の最大径部(この例
の場合はチャッキングホイル20が相当する)に比し大
径の短円筒体または短割れ円筒体であって、駆動軸18
に同心させて、ボビン14A(14B)の支持側端部の周り
まで延在させて設けられる。
【0022】線端部誘導部材22は、ボビン14A(14
B)の周りの固定部に該ボビン軸と同心方向の相対的な往
復動可能に設けられるガイド材26を要素部材に備えて
いて、満巻時点に行わせる前記切断処理の直前・直後に
おいてガイド材26を光フアイバ15の満巻位置からさ
らに線端部受止部材21のガイド壁24に近づく位置ま
で各ボビンを往動させることにより、光ファイバ15の
自由巻終端部15e に対応する線引き部をガイド壁24
に囲まれる内方空間部に導入し得るようになっている。
【0023】前記線端部誘導部材22の具体的な構成と
しては、巻取装置2のフレームに基部が固定され、か
つ、駆動軸18に同軸連結してなるボビン14A(14B)
の軸心方向に延ばされた支持用ブラケット28と、ボビ
ン14A(14B)に同心させてその周りに配置し前記支持
用ブラケット28に取り付けられたガイド材26とによ
り形成される。このガイド材26は、短円筒体または短
割れ円筒体からなる単体の構成であっても良いが、図示
例では、それぞれが短円筒体または短割れ円筒体からな
る一対の大径側ガイド材27A 及び小径側ガイド材27
B により形成されていて、両ガイド材27A,27B をボ
ビン14A(14B)に対して同心させ、かつ、相互に適宜
の間隔を取らせて外・内に配置し支持用ブラケット28
に取り付けることによって、ガイド材26を形成してい
る。
【0024】この場合において、大径側ガイド材27A
を小径側ガイド材27B に比して僅かに筒長に形成し
て、大径側ガイド材27A の方が小径側ガイド材27B
よりも前記ガイド壁24側に僅少長突出するような配置
で支持用ブラケット28にそれぞれ取り付け、一方、短
円筒体または短割れ円筒体を成す小径側ガイド材27B
の径を、ボビン14A(14B)の大径部(この例の場合は
フランジ部17A,B が相当する)に比し大径と成してい
る。
【0025】このような構成の線端部受止部材21及び
線端部誘導部材22から成る線叩き防止構造を備える巻
取装置の巻取運転の態様を巻取運転中の一方のボビン、
例えばボビン14A について、図2乃至図6並びに連続
巻取動作を表すフローチャートが示される図7を参照し
ながら以下に説明する。
【0026】光ファイバ15をボビン14A に巻取らせ
る場合には、線引きされる光ファイバ15とボビン14
A との間には、相対的なトラバース運動を行なわせるも
のであって、これにより光ファイバ15がボビン14A
の胴部16に隙間無く横に整列し、かつ、多層を成して
巻取られる。反転位置巻取状態イ(図2参照)→中間位
置巻取状態ロ(図3参照)→反転位置巻取状態ハ(図4
参照)の往トラバース運動は、図7においてStepS1 〜
StepS4 に示される運転に基づいて行なわれ、一方、反
転位置巻取状態ハ→中間位置巻取状態ロ→反転位置巻取
状態イの復トラバース運動は、図7においてStepS5 〜
StepS8 に示される運転に基づいて行なわれる。
【0027】このように、ボビン14A の軸心方向に沿
って該ボビンがトラバース運動しながら線引きされてボ
ビン14A に巻取り中の光ファイバ15に対して、前記
線端部誘導部材22の大径側ガイド材27A はその端縁
部が常に接するか接しないかの至近状態を保っている。
【0028】こうして満巻が近くなって、例えば反転位
置巻取状態ハにおいて切断処理のための切替指令が出さ
れる(StepS1 )と、図7に示されるStepS9 〜StepS
13の巻替・切断運転に移行させてボビンの復トラバース
運動を高速に切替え、光ファイバ15の巻取位置を、満
巻位置(ボビン胴部16のフランジ部17B 側端位置、
図2参照)を過ぎて更に僅少長進んだ切替位置(図5に
図示する位置)まで素早く誘導させボビンのトラバース
運動を停止させる(StepS12)。
【0029】この状態では、大径側ガイド材27A 及び
小径側ガイド材27B は、図5に示される如く大径側ガ
イド材27A の端縁部が線端部受止部材21のガイド壁
24に対して駆動軸18方向に僅かにオーバーラップす
る位置までボビンが移動させられている。この移動に伴
って、光ファイバ15の前記自由巻終端部15e に対応
する線引き部は、これに軽接触する大径側ガイド材27
A の端縁部によりガイド壁24方向に誘導される。その
結果、前記線引き部をガイド壁24に囲まれる内方空間
部に導入させることができる。
【0030】この状態で、StepS13の「切替シリンダ
出」の指令が出されることにより、ムービングシーブ5
の移動並びにチャッキング爪19の作動に基づいて、前
記線引き部の切断及び空巻側のボビン14B への巻替え
が行われるが、切断直後における満巻ボビン14A 側で
のイナーシャによる空転が停止するまでの間の短時間中
は、前述するオーバーラップする位置までの移動状態が
続けられる。これによって、切断により生じた光ファイ
バ15の前記自由巻終端部15e は、図6に示されるよ
うに、大径側ガイド材27A 及びこれに対して補助的に
作用する小径側ガイド材27B によってガイド壁24に
囲まれる内方空間部に確実に導入された状態が保持さ
れ、従って、空転中を通じて自由巻終端部15e は外に
飛び出したりすることがなく、ガイド壁24内の制限さ
れた領域で回されるだけであり、従って、満巻ボビン1
4A の回転が停止するまでの時間中に、従来のように自
由巻終端部15e が周囲のフレーム等に接触して叩かれ
る如き不都合がなくなり、先端の切れによるゴミの飛散
や、先端部のばらけが発生すると共に、最終端部のはね
返りによりボビンに巻かれている光ファイバ15の表面
が叩かれて、これが傷付けられることを未然に防止する
ことが可能である。
【0031】以上説明した本発明の実施の形態の一例
は、ボビントラバース方式の巻取装置に適用したもので
あるが、本発明はこのような例に限らず、ボビンは定位
置で回転させ線引きラインをトラバースさせる方式のも
のに対しても、同様な要領に基づいて線叩き構造を適用
し得ることは言うまでもなく、従って本発明は前述の実
施形態に限定されなく、特許請求の範囲に記載された構
成の範囲内において種々の変形が可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0033】本発明によれば、切替え(巻替え)終了後
における満巻ボビン側の線状物の切断処理に伴い生じる
先端部である自由巻終端部を、ボビン軸と同心方向の相
対的な往復動可能に設けられる線端部誘導部材のガイド
材によって、線端部受止部材のガイド壁が囲む内方空間
部に導入するようにしたものであるから、前記自由巻終
端部を、満巻ボビンが回転停止するまでの期間を通じ前
記内方空間部内での移動に止めて外部に飛び出さないよ
うにすることが可能であり、従って、線状物の自由巻終
端部が空転中に周辺の装置フレーム等で叩かれて先端切
れによるゴミの飛散、先端のばらけ等が発生すると共
に、最終端部のはね返りによりボビンに巻かれている光
ファイバの表面が叩かれて、これが傷付けられることを
確実に防止でき、かくして、巻製品としての線状物の品
質を高く維持し得るとともに、高速下での切替えの実現
による生産性の向上化を図る等の種々優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例に係る巻取装置の要部
の構成図である。
【図2】図1図示のボビン14A,B の巻取り第1段階
(イ)の平面図である。
【図3】図1図示のボビン14A,B の巻取り第2段階
(ロ)の平面図である。
【図4】図1図示のボビン14A,B の巻取り第3段階
(ハ)の平面図である。
【図5】図1図示のボビン14A,B の巻取り第4段階
(ニ)の平面図である。
【図6】(A)は、図1図示のボビン14A,B の巻取り
第5段階(ホ)の平面図、(B)は、同じく正面図であ
る。
【図7】図1図示の巻取装置の連続巻取り動作を表すフ
ローチャートである。
【図8】(A)は、叩かれた光ファイバ先端部の状態
図、(B)は、線叩き状態が示される巻取装置の立面図
である。
【図9】光ファイバ線引装置を示すライン構成図であ
る。
【符号の説明】
1…ダンサ、 2…巻取装置、3
…第1ガイドシーブ、 4…第2ガイドシー
ブ、5…ムービングシーブ、 6…スイング
ダンサシーブ、7…アキュームシーブ、 8
…アーム、9…支軸、 10…上
限近接スイッチ、11…下限近接スイッチ、
12…近接スイッチ、13…近接スイッチ、
14A …ボビン、14B …ボビン、
15…光ファイバ、15e …自由巻終端部、
16…胴部、17A …フランジ部、
17B …フランジ部、18…駆動軸、
19…チャッキング爪、20…チャッキングホ
イル、 21…線端部受止部材、22…線端部誘
導部材、 23…軸受ハウジング、24…ガ
イド壁、 25…支持用基材、26…
ガイド材、 27A …大径側ガイド材、
27B …小径側ガイド材、 28…支持用ブ
ラケット、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個のボビンを備え、線引きされた線状
    物を一方のボビンに巻取り、かつ、満巻時点に線状物の
    切断並びに他方のボビンへの巻替えを連続的かつ交互に
    行なうことができる巻取装置において、前記各ボビンを
    同軸回転させる各駆動軸の軸受ハウジングを取囲ませて
    該ハウジングにそれぞれ固定されるガイド壁を備え、満
    巻時点での切断処理に伴い生じる満巻ボビン側線状物の
    自由巻終端部を前記ガイド壁により受止して、該自由巻
    終端部が回転中に振り回されないようにする線端部受止
    部材と、ボビン軸と同じ方向に、前記ボビンに対して相
    対的な往復動可能に、前記ボビンの周りに設けられるガ
    イド材を備え、切断処理の直前・直後において線状物の
    前記自由巻終端部に対応する線引き部を満巻位置からさ
    らに前記線端部受止部材側に前記ガイド材により誘導
    し、前記ガイド壁に囲まれる内方空間部に導入する線端
    部誘導部材とを含むことを特徴とする巻取装置の線叩き
    防止構造。
  2. 【請求項2】 線端部受止部材が、前記軸受ハウジング
    の外周部のボビン支持側端部から若干長隔てた個所に駆
    動軸と直交差する面に沿い取付けられた支持用基材と、
    この支持用基材に取付けられたボビンの最大径部に比し
    大径の短円筒体または短割れ円筒体からなり、前記駆動
    軸に同心させ、かつ、ボビンの支持側端部の周りまで延
    在させたガイド壁とを備える請求項1記載の巻取装置の
    線叩き防止構造。
  3. 【請求項3】 線端部誘導部材のガイド材が、前記ボビ
    ンに同心させて該同心方向に前記ボビンに対して相対的
    な往復動可能に設けられた短円筒体または短割れ円筒体
    からなり、満巻時点での切断処理の直前・直後において
    前記ボビンに巻取られる線状物の線引き部に前記ガイド
    材が軽接触しながら、前記ガイド材と前記ガイド壁とが
    軸方向に僅かにオーバーラップする位置まで、前記ガイ
    ド材と前記ガイド壁との少なくとも一方が移動可能であ
    る請求項1または2に記載の巻取装置の線叩き防止構
    造。
  4. 【請求項4】 線端部誘導部材のガイド材が、前記ボビ
    ンに同心させて該同心方向に前記ボビンに対して相対的
    な往復動可能に設けられた短円筒体または短割れ円筒体
    の大径側ガイド材と、この大径側ガイド材に同心させて
    設けられた該大径側ガイド材に比し径及び筒長が小さい
    短円筒体または短割れ円筒体の小径側ガイド材とからな
    り、満巻時点での切断処理の直前・直後において大径側
    ガイド材がボビンに巻取られる線状物の線引き部に軽接
    触しながら、前記大径側ガイド材と線端部受止部材の前
    記ガイド壁とが軸方向に僅かにオーバーラップする位置
    まで前記大径側ガイド材と前記ガイド壁との少なくとも
    一方が移動可能である請求項1または2に記載の巻取装
    置の線叩き防止構造。
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