JP3238802B2 - 光ファイバ巻き取り装置 - Google Patents

光ファイバ巻き取り装置

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JP3238802B2 JP20782093A JP20782093A JP3238802B2 JP 3238802 B2 JP3238802 B2 JP 3238802B2 JP 20782093 A JP20782093 A JP 20782093A JP 20782093 A JP20782093 A JP 20782093A JP 3238802 B2 JP3238802 B2 JP 3238802B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ファイバ線引き装
置の最終工程において用いられる光ファイバ巻き取り装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ線引き装置は、線引き炉と、
被覆装置と、光ファイバ巻き取り装置とを備え、光ファ
イバ用母材(ガラス母材)を線引き炉によって線引き
し、それを被覆装置によって被覆して光ファイバにし、
その光ファイバをキャプスタンによって繰り出して光フ
ァイバ巻き取り装置に給送し、最終的に光ファイバ巻き
取り装置によって巻き取るようにしたものである。
【0003】従来、この種の光ファイバ巻き取り装置と
して特開平4−159973号公報に示されているよう
なものがあり、これをその構成を示す図の図3を用いて
説明する。図3において、53は光ファイバ巻き取り用
ボビンであり、54はこの光ファイバ巻き取り用ボビン
53と隣接して一体的に回転するダミー巻き用回転体で
ある。なお、ダミー巻き取り(無駄巻き取り)を行う必
要がある理由について説明すると、所定量の巻き取りを
完了して空ボビンに切り替える際には光ファイバを切断
しなければならない。この場合、光ファイバを切断する
際には余分な張力が加わるので、光ファイバの切断部分
のみならず、既に巻き取った光ファイバにもボビン胴部
への締め付け力となって光ファイバの品質の低下を招
く。このために、数ターン程度のダミー巻き取りを行う
ようになされている。
【0004】52はボビン巻き取り(本巻き取り)から
ダミー巻き取り(無駄巻き取り)へ移行する指令Cを発
するダミー巻き取り移行指令手段である。51はダミー
巻き取り速度制御手段であり、前記ダミー巻き取り移行
指令手段52の指令に応答して、ボビン巻き取りの巻き
上がり径とダミー巻き胴径との比に対応して巻き取り速
度を制御する機能を有するものである。56はガイドロ
ーラ、57は光ファイバFの張力を制御するために光フ
ァイバ走行ラインに設けられたダンサーロール系であ
り、このダンサーロール系57は固定滑車(固定ガイド
ローラ)57aと動滑車(ダンサーロール)57bとを
有している。57cは、一端が動滑車57bに連結さ
れ、他端が支点57dに回転自在に支えられているレバ
ーである。58はトラバーサであり、トラバーサ58
は、駆動機構(図示省略)を介して光ファイバ巻き取り
用ボビン53の軸に平行に往復移動して、光ファイバ巻
き取り用ボビン53及びダミー巻き用回転体54へ光フ
ァイバFをその巻き取りに偏りが生じないように給送す
る位置を変更する機能を有するものである。59は、前
記ダンサーロール系57が出力する信号Sに応答して、
ボビン巻き取り速度を制御するボビン巻き取り速度制御
手段である。Mはボビン駆動モータである。
【0005】次に、このように構成された光ファイバ巻
き取り装置の動作を説明する。光ファイバ巻き取り用ボ
ビン53に巻き取られた光ファイバの巻き取り径が増大
するにしたがって、その径に対応する周速も増加し、光
ファイバFの線速度が上昇する。その結果、ダンサーロ
ール系57の動滑車57aが上方に引き上げられ、レバ
ー57cが支点57dを中心として回動する。このレバ
ー73が回動する角度が予め定められた角度に達したとき
信号Sが出力され、この出力信号Sに応答してボビン巻
き取り速度制御手段59により、ボビン駆動モータMの
回転速度が制御されて、いわゆる巻き太り速度補正制御
が行われる。
【0006】そしてボビン巻き取りからダミー巻き取り
へ移行するときには、そのことを示す指令Cがダミー巻
き取り移行指令手段52からダミー巻き取り速度制御手
段51に与えられ、この指令Cに応答してダミー巻き取
り速度制御手段51により、ボビン巻き取りの巻き上が
り径をD1 、そのときのボビン駆動モータMの回転速度
をN1 、ダミー巻き胴径をD2 とすると、ダミー巻き取
りのときのボビン駆動モータMの回転速度N2 が、N2
=(D1 /D2 )×N1 となるように制御される。この
ようにして、ボビン巻き取り(本巻き取り)からダミー
巻き取り(無駄巻き取り)へ移行するときの光ファイバ
Fの線速度がほぼ一定となるようにすることで光ファイ
バFにかかる張力の急増を防ぎ、これにより既にボビン
巻き取り(本巻き取り)された光ファイバFの品質の低
下を防止するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述した
従来の光ファイバ巻き取り装置では、ボビン巻き取り
(本巻き取り)からダミー巻き取り(無駄巻き取り)へ
移行する指令に応答してボビン巻き取りの巻き上がり径
とダミー巻き胴径との比に対応してボビン駆動モータの
回転速度を低下させるようにしたものであるから、光フ
ァイバ用母材の大型化による線引き量の増大によって巻
取り用ボビンのGD2 (慣性)が大きくなった場合に
は、ボビン駆動モータを減速させる速応性が低下して、
光ファイバにかかる張力の急増を確実に防ぐことができ
ないことがある。このため、ボビンに既に本巻き取りさ
れた光ファイバの無駄巻き取り寄り部分が過大な張力が
かかることで無視できない長さにわたって品質低下を起
こす心配があった。
【0008】そこでこの発明は、本巻き取りから無駄巻
き取りへ移行するときに、線引き量の増大による巻取り
用ボビンのGD2 (慣性)の影響を受けることなく、光
ファイバにかかる張力が急増するのを確実に防止して、
巻き取りボビンに本巻き取りされた光ファイバの品質の
低下を確実になくすことができる、光ファイバ巻き取り
装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、この発明による光ファイバ巻き取り装置は、本巻
き用胴部と無駄巻き用胴部とが一体に回転される巻き取
りボビンに光ファイバを巻き取る光ファイバ巻き取り装
置において、アキュームロール及びダンサーロールより
なり、これらのロールが光ファイバ走行ラインに光ファ
イバに係合するように設けられ、前記ダンサーロールが
前記巻き取りボビンに巻き取られた光ファイバの巻き取
り径の変化による光ファイバの張力変動に応じて上下動
可能に前記アキュームロールの下方に配されているアキ
ュームダンサーユニットと、前記ダンサーロールの位置
変位を検出する位置変位検出器と、前記位置変位検出器
の出力に基づいて、前記ダンサーロールの上下方向位置
を一定に保持すべく、前記巻き取りボビンを回転駆動す
るボビン駆動モータの回転速度を加減速制御するボビン
駆動モータ速度制御装置と、前記アキュームロールを上
下方向に移動させるためのアキュームロール上下移動機
構と、本巻き取りから無駄巻き取りへ移行する指令信号
を受けたときに、前記アキュームロール上下移動機構を
駆動して本巻き取りの巻き上がり径と無駄巻き用胴部径
との差に対応した速度にて前記アキュームロールを下降
させるアキュームロール移動制御装置と、を備えたこと
を特徴とする。
【0010】
【作用】この発明による光ファイバ巻き取り装置では、
本巻き取り時においては、巻き取りボビンに巻き取られ
る光ファイバの巻き取り径が大きくなると、光ファイバ
の線速度が速くなって光ファイバ走行ラインの光ファイ
バの張力が大きくなり、この張力変動によりアキューム
ダンサーユニットのダンサーロールが上方に位置変位す
る。このようなダンサーロールの位置変位が位置変位検
出器によって検出され、ボビン駆動モータ速度制御装置
により、前記位置変位検出器の出力に基づいて、ダンサ
ーロールの上下方向位置を一定に保持すべく、巻き取り
ボビンを回転駆動するボビン駆動モータの回転速度が制
御されて光ファイバの張力が一定となるように保たれ
る。そして本巻き取りから無駄巻き取りへ移行する指令
信号を受けたときに、アキュームロール移動制御装置に
より、アキュームロール上下移動機構が駆動されて、本
巻き取りの巻き上がり径と無駄巻き用胴部径との寸法差
に対応した速度にてアキュームロールが、跳ね上がろう
とするダンサーロールに対して下降される。これによ
り、本巻き取りから無駄巻き取りへ移行するときに光フ
ァイバにかかる張力が急増するのを防止することができ
る。
【0011】
【実施例】以下に、図面を参照してこの発明の一実施例
について説明する。図1はこの発明の一実施例による光
ファイバ巻き取り装置の全体構成図、図2は図1に示す
2個の巻き取りボビンの代表としての第1の巻き取りボ
ビンの側面図である。
【0012】図1において、1Aは光ファイバFを巻き
取る第1の巻き取りボビンである。第1の巻き取りボビ
ン1Aは、この実施例では、図2に示すように、本巻き
取りのための本巻き用胴部1A1 と、これより大径であ
って無駄巻き取りのための無駄巻き用胴部1A2 とが一
体形成されており、駆動軸Kを介して第1のボビン駆動
モータ2Aにより回転されるものである。1A3 は本巻
き側フランジ、1A4は無駄巻き用胴部1A2 と同径の
前記本巻き側フランジ1A3 より大径の無駄巻き側フラ
ンジ、1A5 は引っ掛け用フックである。1Bは前記第
1の巻き取りボビン1Aと同構成になる第2の巻き取り
ボビン、2Bはこの第2の巻き取りボビン1Bを回転さ
せるための第2のボビン駆動モータである。
【0013】この実施例の光ファイバ巻き取り装置は巻
き取りボビンが2個設けられたデュアルボビン自動切替
え式のものであり、光ファイバFは、第1の巻き取りボ
ビン1Aの本巻き用胴部1A1 に所定量巻き取られた後
に無駄巻き用胴部1A2 に複数ターン巻き取られ、しか
る後に第2の巻き取りボビン1Bの引っ掛け用フックに
引っ掛けられて、今度はそのボビン1Bの無駄巻き用胴
部に巻き取られる。このときに図示しないカッターによ
って切断されて第1の巻き取りボビン1Aから第2の巻
き取りボビン1Bへの巻き取り切替えが行われる。そし
て、第2の巻き取りボビン1Bの無駄巻き用胴部に複数
ターン巻き取られた後、そのボビン1Bの本巻き用胴部
に巻き取られるようになっている。
【0014】3は巻き取りボビン1A,1Bの軸方向に
駆動機構(図示せず)を介して往復移動するトラバーサ
である。4及び5は光ファイバ走行ラインに設けられた
ガイドロール、6はアキュームダンサーユニットであ
る。アキュームダンサーユニット6は、光ファイバ走行
ラインの光ファイバFの張力を一定に保つためのもので
あって、アキュームロール6aとその下方に配されたダ
ンサーロール6bとを有し、これらのロール6a,6b
を光ファイバ走行ラインに光ファイバFに係合するよう
に設けてなり、第1の巻き取りボビン1Aまたは第2の
巻き取りボビン1Bに巻き取られた光ファイバの巻き取
り径が変化して光ファイバ走行ラインの光ファイバFに
張力変動が生じた場合に、ダンサーロール6bが上下い
ずれかに位置変位するようになされたものである。
【0015】7は前記ダンサーロール6bの位置変位に
応じた信号S1を出力する位置変位検出器である。8A
は第1のボビン駆動モータ速度制御装置である。この速
度制御装置8Aは、線速度設定値(線速度設定信号)V
と前記位置変位検出器7の出力とに基づいて、第1の巻
き取りボビン1Aを回転駆動する第1のボビン駆動モー
タ2Aの回転速度を加減速制御するものであり、本巻き
用胴部1A1 に巻き取られた光ファイバFの巻き取り径
の増大により光ファイバFの線速度が速くなり光ファイ
バ走行ラインの光ファイバFの張力が大きくなってダン
サーロール6bが上方向へ位置変位したときには、ダン
サーロール6bの上下方向位置を元の一定の位置に保持
すべく、第1のボビン駆動モータ2Aの回転速度を減速
制御する機能を有するものである。8Bは第2のボビン
駆動モータ速度制御装置であり、この速度制御装置8B
は、線速度設定値Vと位置変位検出器7の出力とに基づ
いて、ダンサーロール6bの上下方向位置を一定に保持
すべく、第2の巻き取りボビン1Bを回転駆動する第2
のボビン駆動モータ2Bの回転速度を加減速制御するも
のである。
【0016】9は前記アキュームロール6aを上下方向
に移動させるためのアキュームロール上下移動機構であ
る。アキュームロール上下移動機構9は、アキュームロ
ール移動用モータ9aと、この移動用モータ9aの軸に
連結された第1のスプロケット9bと、第1のスプロケ
ット9bの上方に配された第2のスプロケット9cと、
これらスプロケット9b,9c間に張設された無端チェ
ーン9dを有し、無端チェーン9dの一部にアキューム
ロール6aを連結部材9eを介して連結するとともに、
アキュームロール6aを重量バランスをとってスムーズ
に上下移動させるためのガイド部材9fを設けてなるも
のである。
【0017】10はアキュームロール上下移動機構9を
駆動制御するアキュームロール移動制御装置である。ア
キュームロール移動制御装置10は、第1の巻き取りボ
ビン1Aについてその本巻き取りから無駄巻き取りへ移
行する指令信号P1を受けたときに、アキュームロール
上下移動機構9の移動用モータ9aを駆動して本巻き取
りの巻き上がり径d1 と無駄巻き用胴部径d2 (d2
1 )との差に対応した速度VD にてアキュームロール
6aを下降させる制御機能を有するとともに、第2の巻
き取りボビン1Bについて無駄巻き取りから本巻き取り
からへ移行する指令信号P2を受けたときに、無駄巻き
用胴部径d2 と本巻き用胴部径d3 (d 3 <d1
2 )との差に対応した速度VU にてアキュームロール
6aを上昇させる制御機能を有するものである。なお、
アキュームロール移動制御装置10には、前記トラバー
サ3の往復移動路に設けられたトラバーサ位置検出セン
サ(図示せず)を用いて前記指令信号P1,P2が入力
される一方、アキュームロール6aの前記移動速度
D ,VU の演算に用いられる既知の前記寸法d1 ,d
2 ,d3 及び線速度設定値Vがそれらを表す信号として
予め入力され、さらに、アキュームロール6aの前記移
動動作を終了させる時点を定めるために前記位置変位検
出器7の出力が入力されるようになっている。
【0018】次に、前記のように構成される光ファイバ
巻き取り装置の動作を説明する。第1の巻き取りボビン
1Aの本巻き用胴部1A1 に本巻き取りを行うに際して
は、本巻き用胴部1A1 に巻き取られた光ファイバFの
巻き取り径が大きくなると、光ファイバFの線速度が速
くなり光ファイバ走行ラインの光ファイバFの張力が大
きくなってダンサーロール6bが上方向へ位置変位し、
このようなダンサーロール6bの位置変位が位置変位検
出器7によって検出される。そして、この位置変位に応
じた信号S1が第1のボビン駆動モータ速度制御装置8
Aに入力されて、このボビン駆動モータ速度制御装置8
Aにより、線速度設定値Vと位置変位検出器7の出力と
に基づいて、ダンサーロール6bの上下方向位置を元の
一定の位置に保持すべく、第1の巻き取りボビン1Aを
回転駆動する第1のボビン駆動モータ2Aの回転速度を
減速させる。これにより、光ファイバFの張力が一定と
なるように保たれる。
【0019】そして、アキュームロール移動制御装置1
0は、第1の巻き取りボビン1Aの本巻き取りが終了し
て本巻き取りから無駄巻き取りへ移行する指令信号P1
を受けたときに、アキュームロール上下移動機構9の移
動用モータ9aを駆動して、本巻き取りの巻き上がり径
をd1 、無駄巻き用胴部径をd2 (d2 >d1 )、線速
度設定値をV、アキュームロール6aへの光ファイバの
ターン数をnとしこの実施例ではn=1すると、速度V
D =π×(d2 −d1 )×V×(1/2n)=π×(d
2 −d1 )×V×(1/2)にてアキュームロール6a
を、跳ね上がろうとするダンサーロール6bに対して下
降させる。このアキュームロール6aを下降させること
によるダンサーロール6bの位置に基づく回転速度制御
は、跳ね上がろうとするダンサーロール6bが元の上下
方向位置に戻された時点で終了されるようになされてお
り、無駄巻き用胴部1A2 での無駄巻き取りへ完全に移
行した後は、通常のボビン駆動モータ速度制御装置8A
による回転速度制御が行われることになる。以上の結
果、本巻き取りから無駄巻き取りへ移行するときの光フ
ァイバにかかる張力が急増するのを速応性よく防止する
ことができ、第1の巻き取りボビン1Aに既に本巻き取
りされた光ファイバの品質の低下をなくすことができ
る。
【0020】なお、第1の巻き取りボビン1Aから第2
の巻き取りボビン1Bへの巻き取り切替えが行われて第
2の巻き取りボビン1Bにて巻き取りを行う際に、アキ
ュームロール移動制御装置10は、ボビン1Bについて
無駄巻き取りから本巻き取りからへ移行する指令信号P
2を受けたときに、アキュームロール移動用モータ9a
を駆動して、無駄巻き用胴部径をd2 、本巻き用胴部径
をd3 (d3 <d1 <d2 )、線速度設定値をV、アキ
ュームロール6aへの光ファイバのターン数をnとしこ
の実施例ではn=1すると、速度VU =π×(d3 −d
2 )×V×(1/2n)=π×(d3 −d2 )×V×
(1/2)にてアキュームロール6aを、下降しようと
するダンサーロール6bに対して上昇させる。このアキ
ュームロール6aを上昇させることによるダンサーロー
ル6bの位置に基づく回転速度制御を行うことにより、
無駄巻き取りから本巻き取りへ移行するときの光ファイ
バにかかる張力が急変するのを速応性よく防止すること
ができる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、この発明による光フ
ァイバ巻き取り装置によると、本巻き用胴部と無駄巻き
用胴部とが一体に回転される巻き取りボビンに光ファイ
バを巻き取る光ファイバ巻き取り装置において、光ファ
イバ走行ラインに、アキュームロールとこの下方に配さ
れたダンサーロールよりなるアキュームダンサーユニッ
トを設け、本巻き取り時においては、巻き取りボビンに
巻き取られた光ファイバの巻き取り径の変化による光フ
ァイバの張力変動をダンサーロールの上下方向位置変位
によって検出し、この上下方向位置変位に基づいて巻き
取りボビンのボビン駆動モータの回転速度を制御して光
ファイバの張力が一定となるようにする一方、本巻き取
りから無駄巻き取りへ移行する指令信号を受けたとき
に、本巻き取りの巻き上がり径と無駄巻き用胴部径との
差に対応した速度にてアキュームロールをダンサーロー
ルに対して下降させるようにしたものであるから、光フ
ァイバ用母材の大型化による線引き量の増大によって巻
取り用ボビンのGD2 (慣性)が大きくなった場合に
も、本巻き取りから無駄巻き取りへ移行するときに光フ
ァイバにかかる張力が急増するのを確実に防止して、巻
き取りボビンに本巻き取りされた光ファイバの品質の低
下を確実になくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による光ファイバ巻き取り
装置の全体構成図である。
【図2】図1に示す2個の巻き取りボビンの代表として
の第1の巻き取りボビンの側面図である。
【図3】従来の光ファイバ巻き取り装置の構成を示す図
である。
【符号の説明】
1A…第1の巻き取りボビン 1A1 …本巻き用胴部
1A2 …無駄巻き用胴部 1B…第2の巻き取りボビン
2A…第1のボビン駆動モータ 2B…第2のボビン
駆動モータ 3…トラバーサ 4,5…ガイドロール
6…アキュームダンサーユニット 6a…アキュームロ
ール 6b…ダンサーロール 7…位置変位検出器 8
A…第1のボビン駆動モータ速度制御装置 8B…第2
のボビン駆動モータ速度制御装置 9…アキュームロー
ル上下移動機構 9a…アキュームロール移動用モータ
9b,9c…スプロケット 9d…無端チェーン 9
e…連結部材 9f…ガイド部材 10…アキュームロ
ール移動制御装置 F…光ファイバ
フロントページの続き (72)発明者 秋田 敏明 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (56)参考文献 特開 平4−159973(JP,A) 特開 平4−345474(JP,A) 特開 昭60−90302(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 59/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本巻き用胴部と無駄巻き用胴部とが一体
    に回転される巻き取りボビンに光ファイバを巻き取る光
    ファイバ巻き取り装置において、アキュームロール及び
    ダンサーロールよりなり、これらのロールが光ファイバ
    走行ラインに光ファイバに係合するように設けられ、前
    記ダンサーロールが前記巻き取りボビンに巻き取られた
    光ファイバの巻き取り径の変化による光ファイバの張力
    変動に応じて上下動可能に前記アキュームロールの下方
    に配されているアキュームダンサーユニットと、前記ダ
    ンサーロールの位置変位を検出する位置変位検出器と、
    前記位置変位検出器の出力に基づいて、前記ダンサーロ
    ールの上下方向位置を一定に保持すべく、前記巻き取り
    ボビンを回転駆動するボビン駆動モータの回転速度を加
    減速制御するボビン駆動モータ速度制御装置と、前記ア
    キュームロールを上下方向に移動させるためのアキュー
    ムロール上下移動機構と、本巻き取りから無駄巻き取り
    へ移行する指令信号を受けたときに、前記アキュームロ
    ール上下移動機構を駆動して本巻き取りの巻き上がり径
    と無駄巻き用胴部径との差に対応した速度にて前記アキ
    ュームロールを下降させるアキュームロール移動制御装
    置と、を備えたことを特徴とする光ファイバ巻き取り装
    置。
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