JP2000118866A - 線条体の巻取装置 - Google Patents

線条体の巻取装置

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JP2000118866A
JP2000118866A JP10289255A JP28925598A JP2000118866A JP 2000118866 A JP2000118866 A JP 2000118866A JP 10289255 A JP10289255 A JP 10289255A JP 28925598 A JP28925598 A JP 28925598A JP 2000118866 A JP2000118866 A JP 2000118866A
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Japan
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bobbin
dummy
optical fiber
dancer roll
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JP10289255A
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Osamu Matsuzaki
修 松崎
Shigenori Nemoto
重則 根元
Mitsuhiro Shiono
光広 塩野
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】巻取り用ボビンからダミー巻取りディスクヘ線
条体を移行するときの、線条体の張力の急増を防止し、
線条体の外傷の発生と断線とを回避することを可能とす
る。 【解決手段】ダンサーロール系7を使用してなす線条体
の巻取装置において、線条体が巻取り用ボビン3からダ
ミー巻取りディスク4ヘ移行する際、巻取り用ボビンか
らダミー巻取りディスクヘ線条体が移行する瞬間のトラ
バース位置を正確に検出し、その信号S3に応答して、
ボビンの巻き上がり径D1とダミー巻胴径D2との比に
対応して巻き取り速度を可変するダミー巻取り速度制御
手段2を設け、ボビン巻取り速度制御からダミー巻取り
速度制御にタイミングよく切り換えることにより、切り
換えの前後で線条体の移動速度をおおむね一定に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線条体、例えば光
ファイバのような細く強度の小さいファイバを、巻取り
用ボビンを順次切り換えて連続的に巻き取る線条体の巻
取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光ファイバの巻取装置としては、
図3に示すものがある(特開平4−159973号公
報)。
【0003】この光ファイバの巻取装置は、巻取り用ボ
ビン3と、この巻取り用ボビン3と隣接して一体的に回
転するダミー巻取りディスク4とを備えている。ダミー
巻き取り(無駄巻き取り)を行う必要性は、次の理由に
よる。即ち、所定量の巻き取りを完了して空ボビンに切
り替える際には光ファイバを切断しなければならない。
この場合、光ファイバを切断する際には余分な張力が加
わるので、光ファイバの切断部分のみならず、既に巻き
取った光ファイバにもボビン胴部への締め付け力となっ
て光ファイバの品質の低下を招く。このために、数ター
ン程度のダミー巻き取りを行うようにしている。
【0004】18はボビン巻き取り(本巻き取り)から
ダミー巻き取り(無駄巻き取り)へ移行する指令Cを発
するダミー巻取り移行指令手段である。30はダミー巻
取り速度制御手段であり、前記ダミー巻取り移行指令手
段18の指令に応答して、ボビン巻き取りの巻き上がり
径とダミー巻き胴径との比に対応して巻き取り速度を制
御する機能を有するものである。
【0005】5、6はガイドローラ、7は光ファイバF
の張力を制御するために光ファイバ走行ラインに設けら
れたダンサーロール系であり、このダンサーロール系7
は固定滑車(固定ガイドローラ)8と動滑車(ダンサー
ロール)9とを有している。10は、一端が動滑車9に
連結され、他端が支点11に回転自在に支えられている
レバーである。
【0006】ガイドローラ6はトラバーサを備えてお
り、該トラバーサは、駆動機構(図示省略)を介して巻
取り用ボビン3の軸に平行に往復移動して、巻取り用ボ
ビン3及びダミー巻取りディスク4へ光ファイバFをそ
の巻き取りに偏りが生じないように給送する位置を変更
する機能を有するものである。
【0007】34は、前記ダンサーロール系7が出力す
る信号Sに応答して、ボビン巻き取り速度を制御するボ
ビン巻取り速度制御手段である。Mはボビン駆動モータ
である。
【0008】次に、このように構成された光ファイバ巻
取装置の動作を説明する。巻取り用ボビン3に巻き取ら
れた光ファイバの巻き取り径が増大するにしたがって、
その径に対応する周速も増加し、光ファイバFの線速度
が上昇する。その結果、ダンサーロール系7の動滑車9
が上方に引き上げられ、レバー10が支点11を中心と
して回動する。このレバー10が回動する角度が予め定
められた角度に達したとき信号Sが出力され、この出力
信号Sに応答してボビン巻取り速度制御手段34によ
り、ボビン駆動モータMの回転速度が制御されて、いわ
ゆる巻き太り速度補正制御が行われる。
【0009】そしてボビン巻き取りからダミー巻き取り
へ移行するときには、そのことを示す指令Cがダミー巻
取り移行指令手段18からダミー巻取り速度制御手段3
0に与えられ、この指令Cに応答してダミー巻取り速度
制御手段30により、ボビン巻き取りの巻き上がり胴径
をD1、そのときのボビン駆動モータMの回転速度をN
1、ダミー巻き胴径をD2とすると、ダミー巻き取りの
ときのボビン駆動モータMの回転速度N2が、 N2=(D1/D2)×N1 となるように制御される。このようにして、ボビン巻き
取り(本巻き取り)からダミー巻き取り(無駄巻き取
り)へ移行するときの光ファイバFの線速度がほぼ一定
となるようにすることで光ファイバFにかかる張力の急
増を防ぎ、これにより、既にボビン巻き取り(本巻き取
り)された光ファイバFの品質の低下を防止するように
している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の光
ファイバの巻取装置では、巻取り用ボビン3からダミー
巻取りディスク4へ光ファイバを移行する際、ダミー巻
取り移行指令手段18が指令Cを発し、この指令Cに応
答して、ダミー巻取り速度制御手段30が、ダミー巻取
りディスクの胴径に合う速度制御を実行している。
【0011】しかしながら、巻取り用ボビン3からダミ
ー巻取りディスク4へ光ファイバが移行する瞬間の位置
を認識する手段を持たないため、ボビン巻取り速度制御
手段34からダミー巻取り速度制御手段30に切り換え
るタイミングが微妙にずれ、度々、大きな張力変動によ
る、光ファイバの外傷の発生や、光ファイバの断線が生
じていた。
【0012】光ファイバFは、光ファイバ母材から細く
線引きすることにより製造されるが、このように光ファ
イバFの巻き取り時に断線すると、線引き工程自体が一
時停止し段取りをし直す必要があり、時間的な損失が大
きくなる。このため、あまり大きな光ファイバ母材を使
用しないようにして、巻き付けの切り換え回数を減らし
たり、あるいは、光ファイバ母材を一個のボビンに巻き
取れるだけの長さの光ファイバFが線引きできる大きさ
とするといった製造方法をとっていた。
【0013】したがって、線引き工程の段取り回数や工
数が多大となり、光ファイバFの製造工程の生産性の低
下の原因となっていた。
【0014】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、巻取り用ボビンからダミー巻取りディスクヘ線条体
を移行させるときの、線条体の張力の急増を防止し、線
条体の外傷の発生と断線とを防止することができる線条
体の巻取装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、線条体を巻取り用ボビンに巻き上げた
後、ボビン切り替えのため、その側方に該ボビンと一体
となって回転可能に設けたダミー巻取りディスクに無駄
巻きさせるようにした線条体の巻取装置において、線条
体走行ラインに線条体に係合するように設けられ、か
つ、前記巻取り用ボビンに巻き取られた線条体の巻き取
り径の変化による線条体の張力変動に応じてダンサーロ
ール(9)が上下動するダンサーロール系(7)と、前
記ダンサーロールの位置変位を検出する位置変位検出器
(17)と、前記ダンサーロールの位置変位検出器の信
号を受けて、前記ダンサーロールの上下方向位置を一定
に保持すべく、前記巻取り用ボビンの駆動モータ(M)
の回転速度を加減速制御するボビン巻取り速度制御手段
(14)と、前記巻取り用ボビンをトラバースするトラ
バーサ(12)と、前記巻取り用ボビンから前記ダミー
巻取りディスクヘ線条体が移行する瞬間の前記トラバー
サの位置を正確に検出するトラバース位置検出器(1)
と、ボビン巻き取りからダミー巻き取りへ移行する指令
信号(C)を受けたときに、前記トラバース位置検出器
に信号が発生されたことを条件として応答動作し、前記
ダンサーロールの位置変位検出器の信号を受けて、前記
ダミー巻取りディスクの駆動モータの回転速度を、ボビ
ン巻き取りの巻き上がり径(D1)とダミー巻き胴径
(D2)との比に対応した速度に加減速制御して、前記
ダンサーロールの上下方向位置を一定に保持するダミー
巻取り速度制御手段とを備えたものである。
【0016】本発明によれば、ダンサーロール系を使用
してなす線条体の巻取装置において、線条体が巻取り用
ボビンからダミー巻取りディスクヘ移行する際、巻取り
用ボビンからダミー巻取りディスクヘ線条体が移行する
瞬間のトラバース位置が正確に検出され、その信号に応
答して、ボビンの巻き上がり径とダミー巻胴径との比に
対応して巻き取り速度を可変する手段を作動させている
ので、ボビン巻取り速度制御手段からダミー巻取り速度
制御手段にタイミングよく切り換えることができ、この
ため、ボビン巻き取りからダミー巻き取りの期間を通し
て、線条体の移動速度をおおむね一定にすることが可能
である。
【0017】従って、巻取り用ボビンからダミー巻取り
ディスクヘ線条体を移行するときの、線条体の張力の急
増を防止し、線条体の外傷の発生と断線とを回避するこ
とができる。
【0018】本発明の巻取装置が適用可能な線条体とし
ては、光ファイバがその代表例であるが、その他の化学
繊維や金属繊維或いは金属線、又は、動物或いは植物の
繊維等にも適用することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を光ファイバの巻取
装置に適用した実施形態について説明する。
【0020】この実施形態は、光ファイバを巻取り用ボ
ビンに巻き上げた後、ボビン切り替えのため、その側方
に該ボビンと一体となって回転可能に設けたダミー巻取
りディスクに無駄巻きさせるようにした光ファイバの巻
取装置において、光ファイバ走行ラインに光ファイバに
係合するように設けられ、かつ、前記巻取り用ボビンに
巻き取られた光ファイバの巻き取り径の変化による光フ
ァイバの張力変動に応じてダンサーロール(9)が上下
動するダンサーロール系(7)と、前記ダンサーロール
の位置変位を検出する位置変位検出器(17)と、前記
ダンサーロールの位置変位検出器の信号を受けて、前記
ダンサーロールの上下方向位置を一定に保持すべく、前
記巻取り用ボビンの駆動モータの回転速度を加減速制御
するボビン巻取り速度制御手段(14)と、前記巻取り
用ボビンをトラバース駆動モータによりトラバースする
トラバーサ(12)と、前記巻取り用ボビンから前記ダ
ミー巻取りディスクヘ光ファイバが移行する瞬間の前記
トラバーサのトラバース位置を正確に検出するトラバー
ス位置検出器(1)と、ボビン巻き取りからダミー巻き
取りへ移行する指令信号(C)を受けたときに、前記ト
ラバース位置検出器に検出信号が発生されたことを条件
として応答動作し、前記ダンサーロールの位置変位検出
器の信号を受けて、前記ダミー巻取りディスクの駆動モ
ータの回転速度を、ボビン巻き取りの巻き上がり径(D
1)とダミー巻き胴径(D2)との比に対応した速度に
加減速制御して、前記ダンサーロールの上下方向位置を
一定に保持するボビン巻取り速度制御手段とを備えた構
成のものである。
【0021】詳述するに、図1は、巻取り用ボビンを側
面から見た図である。図2は、巻取り用ボビンを正面か
ら見た図である。なお、従来と同じ構成要素には同一の
符号を付してある。
【0022】図1において、3は線条体である光ファイ
バFの巻取り用ボビン、4はこれより大径の無駄巻き取
りを行わせるためのダミー巻取りディスクであり、両者
は図2に示すように、同軸的に一体形成されその駆動軸
20がボビン駆動モータMにより回転されるようになっ
ている。
【0023】この巻取り用ボビン3及びダミー巻取りデ
ィスク4は、トラバーサ12のトラバース機構により、
ボビン駆動モータMと共に軸方向に平行に往復移動でき
る構成となっている。即ち、図2に示すように、巻取り
用ボビン3及びダミー巻取りディスク4の駆動軸20
は、トラバーサ12の可動枠体21により回転自在に支
持されており、該トラバーサ12の可動枠体21が、ト
ラバース用駆動モータ13により回転駆動されるトラバ
ース用ボールネジ19と係合されていて、トラバース用
ボールネジ19の回転角度位置に応じて図2の矢印T方
向に往復動するようになっている。このトラバース機構
により、光ファイバFを、巻取り用ボビン3の一端3a
側とダミー巻取りディスク4の存する他端3b側との間
に往復動させるトラバース運動と、巻き上がり時に巻取
り用ボビン3からダミー巻取りディスク4ヘ光ファイバ
Fを移行させる横移動とが作り出される。
【0024】1は、巻取り用ボビン3からダミー巻取り
ディスク4ヘ光ファイバFが移行する際の瞬間のトラバ
ース位置を正確に検出するためのトラバース位置検出器
であり、具体的には、上記のトラバーサ12のトラバー
ス位置が上記巻取り用ボビン3の他端3b側にきたこと
を検出するように設けられている。この実施形態の場
合、トラバース位置検出器1は反射型の光センサから成
り、可動枠体21が移動することにより、光ファイバF
の位置が、巻取り用ボビン3におけるダミー巻取りディ
スク4の存するトラバース端3b側ヘ移行する度に、可
動枠体21からの反射光を受けて、トラバース端検出信
号S3を発する構成となっている。
【0025】このトラバース端検出信号S3は、図1の
ダミー巻取り速度制御手段2に入力され、巻取り用ボビ
ン3からダミー巻取りディスク4ヘ光ファイバFが移行
する際の瞬間のトラバース位置を正確に検出することに
利用される。
【0026】光ファイバFは、従来の場合と同様に、ガ
イドローラ5、6によりガイドされながら上記巻取り用
ボビン3へ給送される。なお、ここでのガイドローラ6
にはトラバーサは備えられておらず、上述のように巻取
り用ボビン3側に備えられている。
【0027】光ファイバFの走行ラインの途中には、ガ
イドローラ5、6間において、光ファイバFの張力を制
御するために、ダンサーロール系7が設けられている。
このダンサーロール系7は固定滑車(固定ガイドロー
ラ)8と動滑車(ダンサーロール)9とを有し、両滑車
間8、9には光ファイバFが適数回巻き掛けられてい
る。10は、一端が動滑車9に連結され、他端が支点1
1に回転自在に支えられているレバーである。17はこ
のダンサーロール系7のレバー10の位置変位を検出す
る位置変位検出器である。
【0028】上記ガイドローラ5の上流側には、光ファ
イバを巻き取り機へ給送するキャプスタン15が設けら
れており、これに所属せしめられた回転速度検出器16
でキャプスタン15の回転速度を検出し、これにより光
ファイバFの走行速度が検出されるようになっている。
【0029】14は、上記レバー10の変位を検出する
位置変位検出器17から出力されるダンサー変位信号S
1と、光ファイバFを巻き取り機に給送するキャプスタ
ン15に所属する回転速度検出器16からの走行速度信
号S2とを受けて、ボビン巻き取り速度を制御するボビ
ン巻取り速度制御手段である。
【0030】18はボビン巻き取り(本巻き取り)から
ダミー巻き取り(無駄巻き取り)へ移行する指令Cを発
するダミー巻取り移行指令手段である。
【0031】2はダミー巻取り速度制御手段であり、前
記ダミー巻取り移行指令手段18の指令Cに応答して、
ボビン巻き取りの巻き上がり径(D1)とダミー巻き胴
径(D2)との比に対応して巻き取り速度を制御する機
能を有するものである。この点では従来のダミー巻取り
速度制御手段30の場合と違いがない。しかし、従来と
異なり、このダミー巻取り速度制御手段2は、ダミー巻
取り移行指令手段18の指令Cに直ちには応答せず、ト
ラバース位置検出器1からトラバース端検出信号S3が
発生され、これが入力されたことを、その動作開始の条
件とする。これは、指令Cの発生後、光ファイバFのト
ラバース位置が図2に点線で示す上記巻取り用ボビン3
の他端3b側にきたときが、ダミー巻取りディスク4に
移行する瞬間と考えられるためである。
【0032】トラバース位置検出器1からトラバース端
検出信号S3が発生され、これによって巻取り用ボビン
3に巻き取られている光ファイバFがダミー巻取りディ
スク4に移行する瞬間が到来したことが把握されると、
ダミー巻取り速度制御手段2は、巻取り用ボビン3の巻
き上がり径(D1)とダミー巻取りディスク4の胴径
(D2)との比に対応して巻き取り速度を可変する。
【0033】次に、上記光ファイバの巻取装置の動作に
ついて説明する。
【0034】上記の巻取り用ボビン3に巻き取られた光
ファイバFの巻き取り径が増大するにしたがって、その
径に対応する周速も増加し、光ファイバFの移動速度が
上昇する。その結果、上記のダンサーロール系7を構成
する動滑車9が上方に引上げられレバー10が支点11
を中心として回動する。このレバー10の水平位置から
の回動角度が予め定められた所定角度に達したとき、位
置変位検出器17からダンサー変位信号S1が出力され
る。ボビン巻取り速度制御手段14には、この位置変位
検出器17で検出されるダンサー変位信号S1と、回転
速度検出器16で検出される走行速度信号S2とが入力
されており、ボビン巻取り速度制御手段14は、両信号
S1、S2を基に、巻取り用ボビン3の巻胴径を算出
し、電動機Mの速度を加減速制御(巻き太り速度補正制
御)する。
【0035】そしてボビン巻き取りからダミー巻き取り
へ移行するときには、そのことを示す指令Cがダミー巻
取り移行指令手段18からダミー巻取り速度制御手段2
に与えられる。この指令Cに応答して、トラバーサ12
においては、巻取り用ボビン3をその軸方向の外側端か
ら内側端へ光ファイバFがくるように移動させる可動枠
体21のトラバース移動幅(図2の左方向移動幅)が深
くなり、光ファイバFは、巻取り用ボビン3からダミー
巻取りディスク4ヘと移行することになる。
【0036】この巻取り用ボビン3からダミー巻取りデ
ィスク4ヘ光ファイバFが移行する瞬間は、可動枠体2
1がトラバース端にきたことをトラバース位置検出器1
から発生されるトラバース端検出信号S3で知ることで
把握できる。
【0037】そこで、ダミー巻取り速度制御手段2は、
指令Cが発生されると、その直後にトラバース端検出信
号S3が発生されるのを待ち、そのトラバース端検出信
号S3に応答して、それまでの巻き取り回転速度N1
を、 N2=(D1/D2)×N1 ここで、N1:巻取り用ボビン3の巻き上がり時の巻き
取り回転速度 D1:巻取り用ボビン3の巻き取り胴径(巻き上がり胴
径) N2:ダミー巻取りディスク4の回転速度(ダミー巻取
り回転速度) D2:ダミー巻取りディスク4の胴径(ダミー巻き胴
径) になるように速度制御を実行し、ボビン駆動モータMの
回転速度をN2にする。なお、胴径D1、D2は、入力
される信号S1、S2に基づいて、ダミー巻取り速度制
御手段2が光ファイバの走行速度から計算により求め
る。
【0038】このようにして、ボビン巻き取り(本巻き
取り)からダミー巻き取り(無駄巻き取り)へ移行する
ときの瞬間が正確に検出され、その前後の光ファイバF
の走行速度がほぼ一定となるようにボビン駆動モータM
を速度制御することで、光ファイバFにかかる張力の急
増を防ぎ、これにより既にボビン巻き取り(本巻き取
り)された光ファイバFの品質の低下や断線を防止する
ことができる。
【0039】上記実施形態では、トラバーサ12を、巻
取り用ボビン3に対するトラバース動作と、巻取り用ボ
ビン3からダミー巻取りディスク4へ移行させるための
トラバース動作の両方を行える機能を有する構成のもの
として説明したが、これを2つの機能部分に分け、その
うち巻取り用ボビンに対するトラバースを行うトラース
機構(主トラバーサ)の部分をガイドローラ6側に設
け、また、巻取り用ボビン3からダミー巻取りディスク
4へ移行させるためのトラバース機構(副トラバーサ)
の部分を、巻取り用ボビン3側に設ける構成とすること
もできる。
【0040】また、上記実施形態では、光ファイバの巻
取装置を例にしたが、本発明は光ファイバ以外の線条体
の巻取装置に適用することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる線
条体の巻取装置は、線条体が、巻取り用ボビンからダミ
ー巻取りディスクヘトラバースされる位置を精度よく検
出し、その信号に応答して、ボビンの巻き上がり径とダ
ミー巻胴径との比に対応して巻き取り速度を可変する手
段を有しているので、ボビン巻取り速度制御からダミー
巻取り速度制御にタイミングよく切り換えることがで
き、切り換えの前後で、線条体の移動速度をおおむね一
定にすることが可能である。この結果、線条体の張力を
ボビン巻き取り及びダミー巻き取りを通しておおむね一
定に制御することができる。
【0042】よって、本発明によれば、巻取り用ボビン
からダミー巻取りディスクヘ線条体を移行するときの、
線条体の張力の急増を防止し、線条体の外傷の発生と断
線とを回避することを可能とする線条体の巻取装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ファイバの巻取装
置の構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係わる光ファイバの巻取装
置における、巻取り用ボビンと、ダミー巻取りディスク
と、巻取り用ボビントラバーサの概略構成を示したもの
で、巻取り用ボビンの胴形を正面から見た図である。
【図3】従来技術に係わる光ファイバの巻取装置の構成
図である。
【符号の説明】
1 トラバース位置検出器 2 ダミー巻取り速度制御手段 3 巻取り用ボビン 4 ダミー巻取りディスク 5、6 ガイドローラ 7 ダンサーロール系 8、9 滑車 10 レバー 11 支点 12 トラバーサ 13 トラバース用駆動モータ 14 ボビン巻取り速度制御手段 15 キャプスタン 16 回転速度検出器 17 位置変位検出器 18 ダミー巻取り移行指令手段 19 トラバース用ボールネジ 20 駆動軸 21 可動枠体 30 ダミー巻取り速度制御手段 34 ボビン巻取り速度制御手段 S1 ダンサー変位信号 S2 走行速度信号 S3 トラバース端検出信号 C ダミー巻取り移行指令信号 F 光ファイバ M ボビン駆動モータ S ダンサー信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩野 光広 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 Fターム(参考) 3F056 AA05 AB06 AC01 EA04 EB01 3F111 AA05 AA12 AB09 CA14 CC01 DA08 DB03 DC04 DD03 DE01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線条体を巻取り用ボビンに巻き上げた後、
    ボビン切り換えのため、その側方に該ボビンと一体とな
    って回転可能に設けたダミー巻取りディスクに無駄巻き
    させるようにした線条体の巻取装置において、線条体走
    行ラインに線条体に係合するように設けられ、かつ、前
    記巻取り用ボビンに巻き取られた線条体の巻き取り径の
    変化による線条体の張力変動に応じてダンサーロールが
    上下動するダンサーロール系と、前記ダンサーロールの
    位置変位を検出する位置変位検出器と、前記ダンサーロ
    ールの位置変位検出器の信号を受けて、前記ダンサーロ
    ールの上下方向位置を一定に保持すべく、前記巻取り用
    ボビンの駆動モータの回転速度を加減速制御するボビン
    巻取り速度制御手段と、前記巻取り用ボビンをトラバー
    スするトラバーサと、前記巻取り用ボビンから前記ダミ
    ー巻取りディスクヘ線条体が移行する瞬間の前記トラバ
    ーサの位置を正確に検出するトラバース位置検出器と、
    ボビン巻き取りからダミー巻き取りへ移行する指令信号
    を受けたときに、前記トラバース位置検出器に検出信号
    が発生されたことを条件として応答動作し、前記ダンサ
    ーロールの位置変位検出器の信号を受けて、前記ダミー
    巻取りディスクの駆動モータの回転速度を、ボビン巻き
    取りの巻き上がり径とダミー巻き胴径との比に対応した
    速度に加減速制御して、前記ダンサーロールの上下方向
    位置を一定に保持するダミー巻取り速度制御手段とを備
    えたことを特徴とする線条体の巻取装置。
  2. 【請求項2】前記線条体が光ファイバであることを特徴
    とする請求項1記載の線条体の巻取装置。
JP10289255A 1998-10-12 1998-10-12 線条体の巻取装置 Pending JP2000118866A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20170004527A (ko) * 2015-07-03 2017-01-11 원광이엔텍 주식회사 광통신 포설용 마이크로튜브용 고속 정렬권취기

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20170004527A (ko) * 2015-07-03 2017-01-11 원광이엔텍 주식회사 광통신 포설용 마이크로튜브용 고속 정렬권취기
KR101701460B1 (ko) 2015-07-03 2017-02-03 원광이엔텍 주식회사 광통신 포설용 마이크로튜브용 고속 정렬권취기

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