JPH11255063A - エアバッグ及びエアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ及びエアバッグ装置

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JPH11255063A
JPH11255063A JP10063163A JP6316398A JPH11255063A JP H11255063 A JPH11255063 A JP H11255063A JP 10063163 A JP10063163 A JP 10063163A JP 6316398 A JP6316398 A JP 6316398A JP H11255063 A JPH11255063 A JP H11255063A
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airbag
bag
inner bag
outer bag
opening
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JP10063163A
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Yoshihiko Minami
善彦 南
Yoshiyuki Nakano
由幸 中野
Shuji Kusaka
修司 草加
Norihiko Kitagishi
紀彦 北岸
Tadayuki Ato
忠之 阿藤
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Takata Corp
Original Assignee
Takata Corp
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Publication date
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    • B60R21/231—Inflatable members characterised by their shape, construction or spatial configuration
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量のガスで素早く膨張するエアバッグを提
供する。 【解決手段】 エアバッグ１０は、外バッグ１２と内バ
ッグ１４とを有する。この外バッグ１２にインフレータ
挿通用の開口１６が設けられ、内バッグ１４には空気導
入用（アスピレート用）の開口１８が設けられている。
この開口１８には布片よりなる蓋２０が設けられてい
る。外バッグ１２と内バッグ１４とは紐や布片などより
なる結合片２２によって連結されている。インフレータ
５０がガス噴出作動した場合、インフレータ５０のガス
噴出口５６からのガスのほぼ全量が外バッグ１２と内バ
ッグ１４との間のスペース６４に噴出し、これによって
外バッグ１２が膨張する。外バッグ１２の膨張に伴って
内バッグ１４も膨張するが、この際通気口５８を通って
空気が内バッグ１４内に吸い込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は車両に設置されるエ
アバッグ装置と、このエアバッグ装置に用いられるエア
バッグとに関する。詳しくは、エアバッグがインフレー
タからのガスによって膨張する際に空気を吸引するアス
ピレート型と称されるエアバッグ装置とそのためのエア
バッグとに関する。
【０００２】
【従来の技術】車両の衝突時や転倒時等に乗員を保護す
るためのエアバッグ装置は、通常の場合、インフレータ
からのガスによって膨張する。この膨張しつつあるエア
バッグ内に空気を吸い込ませるよう構成することによ
り、エアバッグの膨張速度を大きくすることができる。
このような膨張時に空気を吸い込むタイプのエアバッグ
はアスピレート型エアバッグと称されることがある。
【０００３】多くの運転席用のアスピレート型エアバッ
グは、該エアバッグに設けられたベントホールを介して
空気を吸い込むよう構成している。助手席用又は後席用
のアスピレート型エアバッグにもこのようなベントホー
ルが用いられることがある。助手席用又は後席用のアス
ピレート型エアバッグ装置の一つとして、エアバッグを
収容するケーシングに空気流通用の開口を設けたものも
ある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来のエアバッグは、
その内容積の全体にインフレータからのガスが供給され
るものであるため、インフレータとしてガス発生量の大
きいものを用いる必要があった。
【０００５】本発明は、エアバッグからのガスが外バッ
グと内バッグとの間の領域にのみ供給されるエアバッグ
を提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグは、
外バッグ及び該外バッグの内部に配置された内バッグ
と、該外バッグと内バッグとの間に流入するガスの流入
部とを備えたものであり、好ましくは更に、該内バッグ
の内部と外バッグの外部とを連通している通気用の開口
を備えてなるものである。
【０００７】本発明のエアバッグ装置は、エアバッグ及
び該エアバッグを膨張させるためのインフレータとを有
するエアバッグ装置において、該エアバッグがかかる本
発明のエアバッグであることを特徴とするものである。
【０００８】本発明では、外バッグと内バッグとの間に
のみインフレータからのガスを供給し、これによって外
バッグを膨張させるよう構成している。外バッグが膨張
するときに、内バッグ内にはその開口を通して空気が吸
い込まれ、内バッグは実質的にこの吸入空気のみによっ
て膨張する。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施の形態
について説明する。図１は実施の形態に係るエアバッグ
の斜視図、図２は図１のII−II線に沿う断面図である。
図３〜５はこの図１、２のエアバッグを備えた運転席用
エアバッグ装置の断面図であり、図３はインフレータの
作動前の状態を示し、図４はインフレータの作動途中の
状態を示し、図５はエアバッグが膨張完了した状態を示
している。図６はインフレータの平面図である。
【００１０】このエアバッグ１０は、外バッグ１２と内
バッグ１４とを有する。この外バッグ１２にインフレー
タ挿通用の開口１６が設けられ、内バッグ１４には空気
導入用（アスピレート用）の開口１８が設けられてい
る。この開口１８には布や合成樹脂などよりなる蓋２０
が設けられている。外バッグ１２と内バッグ１４とは紐
や布片などよりなる結合片２２によって連結されてい
る。なお、この蓋２０はエアバッグ装置のリテーナやケ
ーシングなど、他の部位に設けられても良い。
【００１１】図３，４において、リテーナ３０は、エア
バッグ１０が取り付けられる平板部３４と、該平板部３
４の縁部から乗員と反対方向に起立する起立片３６より
なるモジュールカバー取付部とを有している。エアバッ
グ１０は折畳まれた状態にてモジュールカバー３８に被
われている。モジュールカバー３８の基端側の脚片部３
８ａは前記起立片３６に対し重ね合わされ、その外側か
らプレート４１が重ね合わされている。これらプレート
４１、脚片部３８ａ及び起立片３６を貫通するリベット
４０により脚片部３８ａがリテーナ３０に対し固着され
ている。
【００１２】インフレータ５０は、前記平板部３４に穿
設された開口４４から外バッグ１２内に上端側（前面
部）が入り込むようにして配置され、フランジ５３がリ
テーナ３０に固着されている。４６はリングと称される
エアバッグ取付部材であり、該リング４６と平板部３４
の開口４４の縁部との間でエアバッグ１０の外バッグ１
２の開口縁部を挟持し、これによって外バッグ１２がリ
テーナ１０に固定されている。なお、リング４６、外バ
ッグ１２、リテーナの平板部３４及び後述のフランジ５
３を通してボルト又はリベットが締結される。
【００１３】４８は前記モジュールカバー３８に設けら
れたテアラインである。
【００１４】このインフレータ５０は円環形の本体部５
２と、この本体部５２の外周及び内周から張り出すフラ
ンジ５３と、本体部５２内に充填されたガス発生用薬剤
（推薬）５４と、ガス発生用薬剤５４に点火するための
点火器５５とを有する。この点火器５５は１個又は複数
個設けられている。
【００１５】本体部５２にはガスの噴出口５６が設けら
れている。このガス噴出口５６は複数の孔状となってい
るが、本体部５２を周回するように連続スリット状に設
けられても良い。
【００１６】フランジ５３には、ボルト又はリベット等
の取付部材の挿通孔５７が設けられている。本体部５２
の内周のフランジ５３の内側が通気口５８となってい
る。
【００１７】なお、図示はしないが、ガス噴出口５６に
沿ってガス中の微粒子を除去するためのフィルタが設け
られている。
【００１８】前記内バッグ１４の開口１８の周縁部はリ
ング６０とボルト又はリベットとによってインフレータ
５０の内周側のフランジ５３に取り付けられている。６
２は外バッグ１２及び内バッグ１４にそれぞれ設けられ
たボルト又はリベットの挿通孔を示す。
【００１９】インフレータ５０がガス噴出作動した場
合、インフレータ５０のガス噴出口５６からのガスのほ
ぼ全量が外バッグ１２と内バッグ１４との間のスペース
６４に噴出し、これによって外バッグ１２が膨張する。
【００２０】外バッグ１２の膨張に伴って内バッグ１４
も膨張するが、この際通気口５８及び内バッグ１４の開
口１８を通って空気が内バッグ１４内に吸い込まれる。
【００２１】従って、この図３〜５のエアバッグ装置に
あっては、インフレータ５０は外バッグ１２と内バッグ
１４との間のスペース６４だけを充満させるのに必要な
量のガスを噴出すれば足りるものとなり、インフレータ
５０としてガス噴出容量がかなり小さなものを採用でき
る。
【００２２】なお、膨張したエアバッグ１０に乗員が突
っ込んできた場合、内バッグ１４内の空気が通気口５８
を通って流出し、乗員に加えられる衝撃が吸収される。
【００２３】上記のインフレータ５０は円環形である
が、楕円形、正方形、長方形、菱形、六角形、八角形等
の多角形などであっても良い。また、このインフレータ
５０は環状であるが、図７，８のように円弧形のものを
複数個用いても良い。図７，８のインフレータ５０Ａは
半円形であり、２個組み合わせることによりインフレー
タ５０と同様の円環形のものとなる。半円形の代わりに
四分円弧形のものなど各種円弧形のインフレータとして
も良い。また、非円弧形のもの（例えばＬ字形や「く」
字形、「コ」字形のものなど、あるいは短い直棒状のも
の。）を環状に配列しても良い。なお、図７，８のその
他の符号はインフレータ５０のものと同一部分を示して
いる。
【００２４】図９〜１１はインフレータ７０をエアバッ
グ１０内に組み入れるように配置したエアバッグ装置の
実施の形態を示すものであり、図９は全体断面図、図１
０は図９のＸ部分の拡大図、図１１はインフレータ７０
の斜視図である。
【００２５】このインフレータ７０は、図１１の如くＣ
字形、Ｕ字形又は半円形の本体部７１と、この本体部７
１の内周及び外周に設けられたフランジ７２，７３と、
本体部７１内の推薬７４と、点火器７５とを備えてい
る。７６はガス噴出口、７７はボルト又はリベットの挿
通孔を示す。
【００２６】図１０の通り、外周のフランジ７３とリテ
ーナ３０との間で外バッグ１２の縁部を挟み、ボルト７
８で固定する。
【００２７】内バッグ１４の縁部は内周のフランジ７２
に重ね合わされ、リング７９とリベット７９ａとによっ
て挟持され、リラーナ３０に固定される。
【００２８】この場合も、インフレータ７０が作動する
と、インフレータ７０のガス噴出口７６から噴出したガ
スがスペース６４に入り込み、外バッグ１２が膨張す
る。内バッグ１４内にはリテーナ３０の開口４４及び内
バッグ１４の開口１８を通って空気が吸い込まれる。
【００２９】図１２〜１４は小型のインフレータ８０を
複数個設けたエアバッグ装置を示すものである。このイ
ンフレータ８０はリテーナ３０に設けられた開口８１に
上部が挿通され、ガス噴出口８２からのガスを外バッグ
１２と内バッグ１４との間のスペース６４に噴出するよ
うに構成されている。８３はインフレータ８０のフラン
ジであり、リベット８４によってリテーナ３０に固定さ
れている。
【００３０】外バッグ１２の開口１６の縁部はリング８
５とボルト８６とによってリテーナ３０に固定され、内
バッグ１４の開口１８の縁部はリング８７とボルト８８
とによってリテーナ３０に固定されている。
【００３１】インフレータ８０が作動した場合、ガス噴
出口８２からのガスがスペース６４に流入し、外バッグ
１２が膨張する。内バッグ１４内にはリテーナ３０の開
口４４と内バッグ１４の開口１８を通して空気が吸い込
まれる。
【００３２】なお、このインフレータ８０の代わりに各
種形状の小型のインフレータ（例えば、直棒状のインフ
レータ）をリテーナ３０に取り付けても良い。
【００３３】図１５，１６は助手席用又は後席用のエア
バッグの斜視図と断面図であり、図１７，１８はこのエ
アバッグを用いた助手席用エアバッグ装置の断面図と斜
視図である。
【００３４】このエアバッグ９０は外バッグ９２と内バ
ッグ９４とを備え、両者が紐や布片などよりなる結合片
９６によって連結されている。外バッグ９２及び内バッ
グ９４の開口９２ａ，９４ａの縁部にはそれぞれボルト
又はリベットの挿通孔９７が設けられている。内バッグ
９４の開口９４ａには布片よりなる蓋９８が縫合や接着
により取り付けられている。
【００３５】このエアバッグ９０は、外バッグ９２と内
バッグとの間にガスが供給されることにより外バッグ９
２が膨張し、この際、蓋９８が内方に開き開口９４ａを
通って空気が内バッグ９４内に吸い込まれる。
【００３６】図１７，１８の通り、助手席用エアバッグ
装置１００は、コンテナと称されるケーシング１０２
と、折り畳まれて該ケーシング１０２内に配置された前
記エアバッグ９０と、ケーシング１０２の前面に装着さ
れたリッド１０４と、ケーシング１０２の背面部に取り
付けられたインフレータ１０６とを備えている。
【００３７】このケーシング１０２の背面には通気口１
０８が設けられ、前記エアバッグ９０の内バッグ９４の
開口９４ａの縁部が枠形の取付金具１１０及びリベット
１１２によって該通気口１０８の周縁部に固定されてい
る。外バッグ９２の開口９２ａの縁部は、細長いプレー
ト状の取付金具１１４及びリベット１１６によってケー
シング１０２の側面部、上面部及び下面部に取り付けら
れている。
【００３８】インフレータ１０６が作動すると、ガスが
外バッグ９２と内バッグ９４との間に噴出し、エアバッ
グ９０が図１６の如く膨張する。なお、エアバッグ９０
が膨張するときにリッド１０４が開放し、エアバッグ９
０がケーシング１０２の前方へ図１６の如く膨張する。
外バッグ９２がガスによって膨張しつつあるときに、通
気口１０８及び開口９４ａを通って空気が内バッグ９４
内に吸い込まれる。
【００３９】従って、このエアバッグ９０も、小さな出
力のインフレータ１０６によって十分に素早く膨張す
る。
【００４０】膨張したエアバッグ９０に乗員が突っ込ん
できた場合、内バッグ９４内の空気が開口９４ａを通っ
て流出し、乗員に対する衝撃が吸収される。
【００４１】なお、本発明は運転席用エアバッグ装置、
助手席用又は後席用エアバッグ装置のほか、乗員の側方
に配置されるサイドエアバッグ装置、乗員頭部保護用エ
アバッグ装置などにも採用することができる。
【００４２】本発明では、結合片２２、９６によること
なく内バッグと外バッグとを部分的に直に結合しても良
い。
【００４３】
【発明の効果】以上の通り、本発明のエアバッグは小さ
な容量のインフレータによって十分に素早く膨張する。
本発明のエアバッグ装置はこのエアバッグを備えたもの
であり、ガス発生容量の小さいインフレータを採用する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施の形態に係るエアバッグの構成図である。
【図２】図１のII−II線に沿う断面図である。
【図３】実施の形態に係るエアバッグ装置の断面図であ
る。
【図４】図３のエアバッグ装置の膨張作動途中状態の断
面図である。
【図５】図３のエアバッグ装置の膨張完了時の断面図で
ある。
【図６】図３のエアバッグ装置のインフレータの平面図
である。
【図７】実施の形態に係るエアバッグ装置に用いられる
別のインフレータの平面図である。
【図８】図７のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図９】別の実施の形態に係るエアバッグ装置の断面図
である。
【図１０】図９のＸ部分の拡大図である。
【図１１】実施の形態に係るエアバッグ装置に用いられ
る別のインフレータの平面図である。
【図１２】さらに別の実施の形態に係るエアバッグ装置
の断面図である。
【図１３】図１２のXIII部分の拡大図である。
【図１４】図１２のXIII部分の斜視図である。
【図１５】実施の形態に係る助手席用エアバッグの斜視
図である。
【図１６】図１５のXVI−XVI線に沿う断面図である。
【図１７】実施の形態に係る助手席用エアバッグ装置の
断面図である。
【図１８】実施の形態に係る助手席用エアバッグ装置の
斜視図である。
【符号の説明】
１０ エアバッグ １２ 外バッグ １４ 内バッグ ２０ 蓋 ２２ 結合片 ３０ リテーナ ３８ モジュールカバー ５０，５０Ａ，７０，８０ インフレータ ９０ エアバッグ ９２ 外バッグ ９４ 内バッグ ９６ 結合片 ９８ 蓋 １００ エアバッグ装置 １０２ ケーシング １０４ リッド １０６ インフレータ １０８ 通気口
フロントページの続き (72)発明者 北岸 紀彦 東京都港区六本木１丁目４番30号 タカタ 株式会社内 (72)発明者 阿藤 忠之 東京都港区六本木１丁目４番30号 タカタ 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 外バッグ及び該外バッグの内部に配置さ
    れた内バッグと、 該外バッグと内バッグとの間にガスを流入させるための
    ガスの流入部とを備えてなるエアバッグ。
  2. 【請求項２】 請求項１において、該内バッグの内部と
    該外バッグの外部とを連通している通気用の開口が設け
    られていることを特徴とするエアバッグ。
  3. 【請求項３】 請求項２において、前記外バッグに開口
    が設けられており、この外バッグの開口と重なる位置に
    前記内バッグの開口が配置されており、該外バックの開
    口の縁部と該内バックの開口の縁部との間が前記流入部
    となっていることを特徴とするエアバッグ。
  4. 【請求項４】 請求項２又は３において、前記内バッグ
    の開口には、内バッグの内方及び外方に向って開く蓋が
    設けられていることを特徴とするエアバッグ。
  5. 【請求項５】 請求項１ないし４のいずれか１項におい
    て、前記外バッグと内バッグとは、該外バッグ及び内バ
    ッグが膨張したときに相互の間隔が所定以下となるよう
    に結合されていることを特徴とするエアバッグ。
  6. 【請求項６】 エアバッグ及び該エアバッグを膨張させ
    るためのインフレータを有するエアバッグ装置におい
    て、該エアバッグが請求項１ないし５のいずれか１項に
    記載のエアバッグであることを特徴とするエアバッグ装
    置。
JP10063163A 1998-03-13 1998-03-13 エアバッグ及びエアバッグ装置 Pending JPH11255063A (ja)

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EP99103992A EP0941897B1 (en) 1998-03-13 1999-03-11 Airbag and airbag device
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