JPH11246831A - 多層ホットメルトフィルム - Google Patents

多層ホットメルトフィルム

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JPH11246831A
JPH11246831A JP10053396A JP5339698A JPH11246831A JP H11246831 A JPH11246831 A JP H11246831A JP 10053396 A JP10053396 A JP 10053396A JP 5339698 A JP5339698 A JP 5339698A JP H11246831 A JPH11246831 A JP H11246831A
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明久 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリプロピレン系樹脂、特に発泡ポリプロピ
レン樹脂を接着するに好適なホットメルトフィルム、お
よびこのホットメルトフィルムを介して表層材と基材、
特にポリプロピレン系樹脂または発泡ポリプロピレン系
樹脂製基材とを一体化した積層体を提供する。 【解決手段】 ポリプロピレン系樹脂からなる内層、少
なくとも高融点樹脂層を含む中間層、およびポリエチレ
ン系樹脂からなる外層を含む少なくとも3層の多層ホッ
トメルトフィルム。表皮材とポリプロピレン系樹脂製基
材、特にポリプロピレン系発泡樹脂基材との間に上記の
多層ホットメルトフィルムをその内層側が上記基材と接
するように接着一体化した積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非通気性のホットメ
ルトフィルム、特にポリプロピレン系樹脂を接着するに
適した非通気性ホットメルトフィルムおよびこのホット
メルトフィルムにより積層された積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車や室内用内装材として、表皮材と
基材をホットメルトフィルムを介して接着された積層体
が用いられている。特に自動車用内装材は軽量化、断熱
性、非通気性などの観点から種々の工夫が凝らされてい
る。内装材の素材としては従来から、表皮材として不織
布を用いたもの、基材としては軽量化、断熱性などの観
点から熱成形性ポリウレタン、ダンボール、レジンボー
ドなどを用いたものが多用されてきた。
【0003】ホットメルトフィルムとしては、断面方向
への通気性を阻止するため非通気性のフィルムの両面を
ホットメルト接着フィルムでサンドイッチ状にラミネー
トした多層ホットメルトフィルムが提案されている。例
えば、特開平7−68721号公報は内層と外層に融点
の低いホットメルトポリエチレン系樹脂、中間層に融点
の高いナイロン系樹脂を用いた自動車内装材貼合わせ用
多層ホットメルトフィルムを開示している。
【0004】特開昭64−69684号公報は、中間層
として高融点のポリオレフィン系樹脂層、その両面にポ
リアミド系樹脂接着層を有する多層ホットメルトフィル
ムを開示している。このホットメルトフィルムはポリア
ミド系樹脂の高い熱融着性を利用したものであるが接合
すべき基材と表皮材についての配慮はなされていない。
【0005】最近、自動車用をはじめ種々の用途に用い
られる積層体には、低価格・軽量化と省資源という市場
および環境面からの要請に応えるため、安価で再使用性
に優れたポリプロピレン系樹脂、特にポリプロピレン系
発泡樹脂が基材として多用されるようになってきた。ポ
リプロピレン系樹脂は熱可塑性樹脂であるため、ホット
メルトフィルムを介して表層材と積層する場合、プレス
圧が高いとポリプロピレン系樹脂がホットプレス面にく
っつくという問題がある。これを避けるために、ポリプ
ロピレン系樹脂を基材とする積層体を製造する方法とし
て、ホットプレスの代わりにコールドプレスを用いる方
法が選ばれるようになってきた。コールドプレスの場合
はホットプレスの場合以上に高い加圧力を加えないとア
ンカー効果が期待できず基材とホットメルトフィルムと
の間に十分な接着力が得られない。しかし接着力を増す
ために加圧力を高めると一般に多孔質等からなる軟質の
基材が潰れてしまうという問題が発生する。従来上記の
ような用途に使用する積層体を製造するために用いられ
てきたホットメルトフィルムは、ポリプロピレン樹脂と
の接着性が乏しいポリアミド樹脂またはポリエチレン樹
脂が表面に使用されていたため、上記の問題に対応でき
なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
プロピレン系樹脂、特に発泡ポリプロピレン系樹脂を接
着するに好適なホットメルトフィルム、およびこのホッ
トメルトフィルムを介して表層材と基材、特にポリプロ
ピレン系樹脂または発泡ポリプロピレン系樹脂製基材と
を一体化した積層体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリプロピレ
ン系樹脂からなる内層、少なくとも高融点樹脂層を含む
中間層、およびポリエチレン系樹脂からなる外層を含む
少なくとも3層の多層ホットメルトフィルムに関する。
詳しくは、本発明は、内層を構成するポリプロピレン系
樹脂が融点135℃〜170℃、メルトフローレート
(MFR)0.5〜30(g/10分)、外層を構成す
るポリエチレン系樹脂が融点70〜140℃、MFR2
〜50(g/10分)、中間層を構成する高融点樹脂が
融点170〜270℃の特性をそれぞれ有する上記多層
ホットメルトフィルムに関する。また本発明は、表皮材
とポリプロピレン系樹脂製基材、特にポリプロピレン系
発泡樹脂製基材との間に上記の多層ホットメルトフィル
ムをその内層側が上記基材と接するように接着一体化し
た積層体に関する。
【0008】本発明の多層ホットメルトフィルムは、内
層がポリプロピレン系樹脂であるため、近年建築材料、
自動車内装、工業製品等の分野で多用されるようになっ
てきたポリプロピレン系材料に優れた接着性を発揮する
ことができるという特徴を有する。例えば、ふたつの材
料を貼り合わせる場合に、便利で簡単な方法としてホッ
トメルトフィルムを接着剤として介在させて両材料をプ
レスを用いて接合する方法が好んで用いられるが、この
場合一方がポリプロピレンのような熱可塑性樹脂であれ
ば、熱可塑性樹脂がプレス面に融着するためホットプレ
スを使用することができない。一方コールドプレスでは
ホットメルトフィルムの軟化が不十分となり接着不良が
生じる。接着不良を解消するため、このような場合に
は、コールドプレスでふたつの材料とホットメルトフィ
ルムとを加圧接着にかけるに先立って、まず熱可塑性樹
脂である一方の材料とホットメルトフィルムとを加熱、
加圧ロール、加熱加圧プレス等を用いて仮貼りし、次い
で積層体を成形するためにこれを200〜230℃で加
熱して、これに更にもう一方の材料を重ねてコールドプ
レスにかけることが行われている。しかし一方の材料が
発泡材料のような構造を有する材料の場合はこの方法で
高いプレス圧を加えると形がつぶれてしまうため、加圧
力を低くせざるを得ず、その結果しばしば接着不良が生
じた。例えば自動車の内装材、特に天井材は基材である
発泡ポリプロピレンと表皮材とをホットメルトフィルム
を介して接着一体化して形成されている。本発明の多層
ホットメルトフィルムはその内層がポリプロピレン系樹
脂で構成されているため、この内層側をポリプロピレン
系樹脂である基材側に配置するように使用すればその界
面の接着性は高く、このような用途に最適であり、基材
の発泡体を壊すことなく比較的低圧のコールドプレスで
良好に基材と表皮材とを一体化することができる。
【0009】多層ホットメルトフィルムの内層および外
層は融点の低い熱可塑性樹脂であるため、比較的低温に
設定されたコールドプレスを用いて熱接着が可能であ
る。また本発明の多層ホットメルトフィルムは中間層と
して高融点の樹脂を使用しているためホットメルト時に
溶融や圧縮応力によるピンホールの発生を防止すること
ができるため、例えば自動車の天井材等の場合、表皮材
の汚れの原因等となる表皮材側から基材側への通気を遮
断することができるという特徴を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の多層ホットメルトフ
ィルムの構成について説明する。本発明の多層ホットメ
ルトフィルムは、ポリプロピレン系樹脂からなる内層、
少なくとも高融点樹脂層を含む中間層、およびポリエチ
レン系樹脂からなる外層を含む少なくとも3層からな
る。内層として用いられるポリプロピレン系樹脂として
は、例えばホモポリプロピレン、プロピレン-エチレン
ブロック共重合体、プロピレン-ブテンランダム共重合
体、エチレン-プロピレン-ブテン三元共重合体、または
これらの酸変性樹脂、例えばマレイン酸変性ポリプロピ
レン樹脂が挙げられる。これらの樹脂は単独で使用して
も混合物であってもよい。好ましくはポリプロピレンお
よびマレイン酸変性ポリプロピレンである。ポリプロピ
レン系樹脂は、融点が135〜170℃、好ましくは1
55〜170℃、メルトフローレート(MFR)が0.
5〜30(g/10分)、好ましくは0.5〜10(g
/10分)である。
【0011】外層として用いられるポリエチレン系樹脂
としては、例えば各種ポリエチレン樹脂(低密度、中密
度、高密度、線状低密度、分岐状低密度)またはそれら
の酸変性樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン-エチルアクリレート共重合体、エチレン-メチルアク
リレート共重合体、エチレン-ブチルアクリレート共重
合体、エチレン-メチルメタアクリレート共重合体、エ
チレン-ブチルメタアクリレート共重合体、エチレン-
(メタ)アクリレート共重合体、エチレン-マレイン酸
共重合体、エチレン-イタコン酸共重合体、エチレン-α
オレフィン共重合体、エチレン-アクリル酸エステル-メ
タクリル酸三元共重合体、エステル-メタクリル酸-アク
リル酸三元共重合体またはそれらの酸変性樹脂などが挙
げられる。これらの樹脂は単独で使用しても混合物であ
ってもよい。上記ポリエチレン系樹脂は、融点が70〜
140℃、好ましくは90〜130℃、メルトフローレ
ート(MFR)が2〜50(g/10分)、好ましくは
5〜30(g/10分)である。
【0012】中間層として用いられる高融点樹脂として
は、融点が170〜270℃、好ましくは190〜25
0℃のものが用いられ、例えばナイロン樹脂、PET樹
脂、PBT樹脂が挙げられる。
【0013】多層ホットメルトフィルムを構成するポリ
プロピレン系樹脂(内層)、高融点樹脂(中間層)およ
びポリエチレン系樹脂(外層)の好ましい厚さは、それ
ぞれ10〜50μm、10〜50μmおよび15〜75
μmである。
【0014】本発明の多層ホットメルトフィルムは、前
記三層構成に加えて、高融点樹脂層とポリプロピレン系
樹脂層またはポリエチレン系樹脂層との間に別の樹脂層
を設けて四層以上の多層構造としてもよく、また高融点
樹脂層そのものを多層構造としてもよい。このような樹
脂層は主として高融点樹脂層とポリプロピレン系樹脂層
またはポリエチレン系樹脂層とを接着させるための接着
剤層、あるいは両者の融着性が不十分な場合になじませ
るための仲介層、あるいは流動性調節のための層等であ
り、種々の機能をもつ。多層ホットメルトフィルムの総
厚は35〜150μm、好ましくは60〜130μmで
ある。
【0015】本発明のもう一つの主題は、表皮材とポリ
プロピレン系樹脂製基材との間に上記の多層ホットメル
トフィルムを介在させて表皮材と基材とを接着一体化し
た積層体である。ポリプロピレン系樹脂製基材として
は、例えばホモポリプロピレン、プロピレン-エチレン
ブロック共重合体、プロピレン-ブテンランダム共重合
体、エチレン-プロピレン-ブテン三元共重合体やこれら
の混合物、特にそれらの発泡体が挙げられ、またかかる
ポリプロピレン樹脂は、無機充填材、ガラス繊維等の各
種充填材が含まれてもよく、更には、顔料、滑剤、帯電
防止剤、安定剤等の各種添加剤を含有してもよい。特に
ガラス繊維との複合体は高剛性であり寸法安定性もよ
い。
【0016】積層体の表皮材として用いられる材料には
特に限定はないが、例えば不織布(例えば、ポリエステ
ル繊維、ポリプロピレン繊維などからなる不織布)、織
物、ニット、起毛ニット、およびこれらの裏面に発泡ウ
レタン等が裏打ちされたもの等を例示することができ
る。本発明の積層体は、主として自動車の天井材、ドア
トリム、リアパッケージ等の内装材、または壁装飾材
料、天井装飾材料等として利用することができる。
【0017】本発明において、多層ホットメルトフィル
ムの製法は特に限定的ではなく、共押出法、押出ラミネ
ート法、ドライラミネート法など従来積層フィルムを製
造するために一般的に採用されている任意の方法が使用
できる。
【0018】本発明の積層体の製法は、まず得られた多
層ホットメルトフィルムを予め基材または表皮材とラミ
ネートして一体化しておくことが好ましい。特に好まし
くは、多層ホットメルトフィルムをその内層が基材と接
するように配置し、基材製造時の余熱または熱ロール、
熱プレス等を利用して仮貼りしておく。こうして得られ
た多層ホットメルトフィルムが仮貼りされた基材を加熱
し、次いでこれをコールドプレス上で表皮材と重ねて、
基材とホットメルトフィルムと表皮材とを熱融着して一
体化するのが好ましい。なおコールドプレスは60℃以
下の温度で所望の圧力をかけて行うことができる。な
お、本発明においてメルトフローレート(MFR)とは
JIS K−7210で定義された特性である。
【0019】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明する。 〔多層ホットメルトフィルムの製造〕実施例 1 次の構成を有する四層ホットメルトフィルム (内層側)PP(30μm)/MAPP(5μm)/6N
Y(20μm)/MAE−EA(50μm)(外層側) ただし、PP:ポリプロピレンホモポリマー(融点=16
5℃、MFR=7)、 MAPP:無水マレイン酸変性ポリプロピレン(融点=
165℃、MFR=3)、 6NY:ナイロン6樹脂(融点=220℃)、 MAE−EA:無水マレイン酸変性エチレン-エチルア
クリレート共重合樹脂(融点=104℃、MFR=5)、 を次のようにして作製した。インフレーション共押出に
より,PP/MAPP/6NYの三層フィルムを成形
し、次いでこのフィルム上にMAE−EA共重合樹脂を
Tダイ押出してラミネートし、四層ホットメルトフィル
ムを作製した。
【0020】実施例 2 次の構成を有する四層ホットメルトフィルム (内層側)PP(30μm)/MAPP(5μm)/6−
66NY(25μm)/MAE−EA(50μm)(外層
側) ただし、6−66NY:6-66共重合ナイロン(融点
=196℃) を実施例1と同様にして作製した。
【0021】実施例 3 次の構成を有する三層ホットメルトフィルム (内層側)MAPP(30μm)/6NY(20μm)/M
AE−EA(50μm)(外層側) をTダイ共押出により成形した。
【0022】実施例 4 次の構成を有する五層ホットメルトフィルム (内層側)PPCo(40μm)/MALLDPE(7.5
μm)/6NY(20μm)/MALLDPE(7.5μ
m)/LDPE(60μm)(外層側) ただし、PPCo:共重合ポリプロピレン(融点=138
℃、MFR=2.7) MALLDPE:無水マレイン酸変性線状低密度ポリエ
チレン樹脂(融 点=120℃、M
FR=1.8)、 LDPE:低密度ポリエチレン(融点=110℃、MFR=4.
5) をインフレーション共押出により成形した。
【0023】比較例 1 次の構成を有する四層ホットメルトフィルム (内層側)MAE−EA(30μm)/6NY(20μm)
/MAE−EA(30μm)(外層側) をインフレーション共押出により作製した。
【0024】〔積層体の作製〕ガラス繊維補強ポリプロ
ピレン発泡樹脂製複合基材に、実施例1〜4または比較
例1で作製した多層ホットメルトフィルムをその内層側
が上記基材側に来るようにして重ねて、170℃に加熱
した熱ロールに通した後、この多層フィルム付き基材を
オーブン中で200℃に加熱した。これをオーブンから
取り出してその多層フィルム側に不織布表皮を重ねて、
60℃に加熱したコールドプレスで0.05kg/cm2
の圧力で30秒間プレスして、積層体を作製した。
【0025】得られた積層体を接着強度、耐熱性および
ピンホールの有無について評価した。測定結果を表1に
示した。
【表1】
【0026】評価方法は次に示すとおりである。 〔評価方法〕接着強度: 積層体を25mm幅にカットし、接着強度
を測定しようとする界面を一部剥離し、両方の剥離片を
つかんでインストロン型引張試験機にかけて引っ張っ
た。その強度を接着強度とした。 測定条件:23℃、180°剥離、引張速度200mm
/min耐熱クリープ: 積層体を25mm幅にカットして、基
材から表皮材を部分的に剥がし、これを180°に開い
て、表皮材に100gの荷重をかけ85℃の雰囲気中に
24時間放置し、剥がれの程度を測定した。ピンホールの有無: 基材から表皮材を剥がした非通気
性フィルム面に、市販のピンホール検出液(日本工材
(株)製、ミクロチェック)をスプレーし、1分間放置
後、液を拭き取り、ピンホールの有無を評価した。
【0027】
【発明の効果】本発明の多層ホットメルトフィルムはポ
リプロピレン系材料に対して良好な接着性能を有し、こ
のフィルムを接着層として用いてポリプロピレン系樹脂
製基材と表皮材とを一体化して得られた積層体は各界面
がよく接着し、また非通気性を保つため表皮材の汚れ問
題を改善できるとともに、基材の表面に多層フィルムの
ポリプロピレン樹脂層が形成されるため基材の剛性をも
向上させるうる。したがって本発明の多層ホットメルト
フィルムは自動車内装材料用接着剤としてとして好適で
ある。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン系樹脂からなる内層、少
    なくとも高融点樹脂層を含む中間層、およびポリエチレ
    ン系樹脂からなる外層を含む少なくとも3層の多層ホッ
    トメルトフィルム。
  2. 【請求項2】 内層を構成するポリプロピレン系樹脂が
    融点135℃〜170℃、メルトフローレート(MF
    R)0.5〜30(g/10分)を有する請求項1記載
    の多層ホットメルトフィルム。
  3. 【請求項3】 外層を構成するポリエチレン系樹脂が融
    点70〜140℃、MFR2〜50(g/10分)を有
    する請求項1または2記載の多層ホットメルトフィル
    ム。
  4. 【請求項4】 中間層を構成する高融点樹脂が融点17
    0〜270℃を有する請求項1〜3のいずれかに記載の
    多層ホットメルトフィルム。
  5. 【請求項5】 中間層を構成する高融点樹脂がナイロン
    6樹脂、ナイロン66樹脂、ポリエチレンテレフタレー
    ト(PET)樹脂またはポリブチレンテレフタレート
    (PBT)樹脂から選ばれる請求項4記載の多層ホット
    メルトフィルム。
  6. 【請求項6】 表皮材とポリプロピレン系樹脂製基材と
    の間に請求項1〜5のいずれかに記載の多層ホットメル
    トフィルムをその内層側が上記ポリプロピレン系樹脂製
    基材と接するように接着一体化した積層体。
  7. 【請求項7】 ポリプロピレン系樹脂製基材がポリプロ
    ピレン系発泡樹脂である請求項6記載の積層体。
  8. 【請求項8】 積層体が自動車用内装材である請求項6
    または7記載の積層体。
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