JPH0999523A - 積層体及びその製造法 - Google Patents

積層体及びその製造法

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JPH0999523A
JPH0999523A JP25665895A JP25665895A JPH0999523A JP H0999523 A JPH0999523 A JP H0999523A JP 25665895 A JP25665895 A JP 25665895A JP 25665895 A JP25665895 A JP 25665895A JP H0999523 A JPH0999523 A JP H0999523A
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JP
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film
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release film
plastic
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JP25665895A
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Takashi Hirata
高士 平田
Akira Arakawa
明 荒川
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Keiwa Shoko KK
Ube Corp
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Ube Industries Ltd
Keiwa Shoko KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック製フィルムと基材層とに分離で
き、それぞれを分別回収して再利用できるようにした積
層体とその製造法を提供する。 【解決手段】 プラスチック製フィルム22と、プラス
チック製フィルム22に貼り合わされた剥離フィルム1
2と、剥離フィルム12から容易に剥離するように剥離
フィルム12に貼り合わされた基材層11とが積層して
形成された積層体である。基材層11と剥離フィルム1
2とを、基材層11が容易に剥離するように貼り合せて
基材部1、2を形成する工程と、プラスチック製フィル
ム22に基材部1、2の剥離フィルム12を圧着しつつ
熱融着させることにより、貼り合わせる融着工程とを有
する積層体の製造法である。基材層11と剥離フィルム
12とを、基材層11が容易に剥離するように貼り合せ
て基材部1、2を形成する工程と、プラスチック製フィ
ルム22に基材部1、2の剥離フィルム12を接着剤に
より貼り合わせる工程とを有する積層体の製造法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック製フ
ィルムとその他の部材とを容易に剥離できるようにし
て、それぞれを分別回収できるようにした積層体及びそ
の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、紙、金属などの各種の基材層
を、汚れ、損傷、湿気などから保護するため、前記基材
層にプラスチック製フィルムを貼り合わせて積層体とし
たものが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
ら用いられている基材層とプラスチック製フィルムを貼
り合わせた積層体は、廃棄する際、基材層とプラスチッ
ク製フィルムとに分離しにくいため、プラスチック製フ
ィルムのみを回収して、再生プラスチックの原料として
再利用することが困難であるという問題があった。ま
た、基材層のみを廃棄すること、あるいは基材層のみを
回収してこれを再生品として再利用することも困難であ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決するためになされたものであり、プラスチック製
のフィルムと基材層とに分離することができ、それぞれ
を分別回収して再利用できるようした積層体とその製造
法を提供することを目的とする。
【0005】即ち、本発明によれば、プラスチック製フ
ィルムと、当該プラスチック製フィルムに貼り合わされ
た剥離フィルムと、当該剥離フィルムから容易に剥離す
るように、当該剥離フィルムに貼り合わされた基材層と
が積層して形成されていることを特徴とする積層体、が
提供される。
【0006】本発明においては、プラスチック製フィル
ムの両面に、剥離フィルムと基材層とをそれぞれ貼り合
わせ積層して積層体を構成することも可能であり、又、
基材層の両面に剥離フィルムを貼り合わせ、かつそれぞ
れの剥離フィルムにプラスチック製フィルムを貼り合わ
せ積層して積層体を構成することもできる。
【0007】また、本発明によれば、基材層と剥離フィ
ルムとを、当該基材層が容易に剥離するように貼り合わ
せて、基材部を形成する工程と、プラスチック製フィル
ムに、当該基材部の当該剥離フィルムを、圧着しつつ、
熱融着させることにより、貼り合わせる融着工程とを有
することを特徴とする積層体の製造法、が提供される。
【0008】さらに、本発明によれば、基材層と剥離フ
ィルムとを、当該基材層が容易に剥離するように貼り合
わせて、基材部を形成する工程と、プラスチック製フィ
ルムに、当該基材部の当該剥離フィルムを、接着剤によ
り貼り合わせる工程とを有することを特徴とする積層体
の製造法、が提供される。ここで、基材層と剥離フィル
ムとを「容易に剥離するように貼り合わせる」とは、剥
離速度200mm/min における180°剥離強度が50
mm幅で0.1〜2Nの範囲で、かつ、基材層及び剥離フ
ィルムのいずれの引張強度よりも小さくなるように、基
材層と剥離フィルムとを貼り合わせることをいう。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る積層体の具体
的構造を図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る
積層体の一例を示す分解断面図である。積層体4は、プ
ラスチック製フィルム22と、剥離フィルム12と、基
材層11とが、この順序に積層して貼り合わせられてい
る。なお、ここで、「この順序に」とは、位置関係のみ
を示すものであって、経時的要素を意味するものではな
い。この積層体4では、基材層11が、剥離フィルム1
2より容易に剥離するので、プラスチック製フィルム2
2及び剥離フィルム12からなるプラスチック製部材
と、プラスチック製とは通常相違する材質の基材層11
とを容易に分離することができる。
【0010】また本発明の積層体においては、基材層1
1が剥離フィルム12から容易に剥離するように、基材
層11と剥離フィルム12とを積層して基材部1を形成
している。基材部1は、積層体4を製造する中間工程に
おいて製造することが好ましい。本発明の積層体におい
ては、基材部1の剥離フィルム12がプラスチック製フ
ィルム22に貼り合わせられ、剥離フィルム12とプラ
スチック製フィルム22からなるプラスチック部分(プ
ラスチック製部材)が一体化する。
【0011】図2は、本発明に係る積層体の他の例を示
す分解断面図である。積層体5は、プラスチック製フィ
ルム22の両面を、剥離フィルム12が内面になるよう
に、剥離フィルム12と基材層11からなる2つの基材
部1で挟んで貼り合わせられて構成されている。積層体
5においては、基材層11が剥離フィルム12より容易
に剥離するので、プラスチック製フィルム22及び剥離
フィルム12からなるプラスチック部分と、プラスチッ
ク製とは一般に異なる材質からなる基材層11とを容易
に分離することができる。
【0012】図3は、本発明に係る積層体の更に別の例
を示す分解断面図である。積層体6においては、基材層
11の両面を、2つの剥離フィルム12、12’で挟ん
で貼り合わせられて基材部2が形成されている。また、
剥離フィルム12、12’にはプラスチック製フィルム
22、22’がそれぞれ貼り合わされている。積層体6
は、このように構成されているので、プラスチック製フ
ィルム22、22’及び剥離フィルム12、12’から
なるプラスチック部分と、プラスチック製とは一般に異
なる材質からなる基材層11とを容易に分離することが
できる。
【0013】次に、本発明に係る積層体を構成する各部
材について説明する。基材層11は、シート形状を有し
ていて、かつ、剥離フィルム12より容易に剥離するも
のであれば良く、用途によって適宜選択することができ
る。このようなものを例示すれば、クラフト紙、段ボー
ル、上質紙、ライナー若しくはクレープ紙等の伸張紙を
含む紙製シート;アルミ箔等の金属箔;ポリイミド樹脂
製フィルム;ガラス繊維、炭素繊維等で強化されたプラ
スチック製のシート;ガラス、炭化けい素、窒化けい素
等の無機繊維の織布;芳香族ポリアミド繊維、ポリオレ
フィン繊維、ポリエステル繊維等の有機繊維製の織布;
ガラス繊維、炭素繊維等の繊維強化プラスチック製の織
布;及びこれらの積層シートを挙げることができる。
【0014】基材層11の厚さは、用途及び材質によっ
て適宜選択することができる。例えば、包装用用途でク
ラフト紙を用いる場合には、重量が10〜220g/m
2 となる厚さが好ましく、耐久性、柔軟性を考慮する
と、重量が30〜100g/m2 となる厚さが更に好ま
しい。
【0015】次に、剥離フィルム12は、1層又は多層
フィルムであることが好ましい。剥離フィルム12の材
質としては、熱可塑性樹脂が好ましく、例えばポリオレ
フィン類、ポリアミド類、ポリエステル類、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン等を用いるこ
とができる。中でも、ポリオレフィン類が、加工性が良
好であって安価であり、好ましい。
【0016】ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチ
レン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
ポリプロピレン等のホモポリマー;エチレン−プロピレ
ンコポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、エチ
レン−アクリル酸アルキレンコポリマー、エチレン−ア
クリル酸フェニルコポリマー、エチレン−アクリル酸ベ
ンジルコポリマー等の共重合体;これらのホモポリマー
又はコポリマーの混合物;更にこれらのポリマーに粘着
付与剤を添加した物等が挙げられる。この中でも、特に
好ましいものとしては、低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン、線状低密度ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、粘着付与剤(例
えば、1,3−ペンタジエンを主成分とする、日本ゼオ
ン(株)商品名:クイントンC−200S)が添加され
たポリオレフィンを挙げることができる。
【0017】剥離フィルム12は、材質によって適宜選
ばれる公知の成形方法によって容易に製造することがで
きる。剥離フィルム12の製造方法としては、例えば、
樹脂を押出機でフラットダイからフィルム状に押出し、
フィルムが溶融状態にあるうちに基材部に圧着する、い
わゆる押出ラミネーションにて基材部と一対として得る
方法、あるいは、インフレーション成形方法、Tダイ成
形方法などを挙げることができる。剥離フィルム12の
厚みは材質によっても異なるが、通常10〜100μ
m、実用上からは好ましくは10〜50μmである。
【0018】基材層11と剥離フィルム12とからなる
積層体形成前の基材部1、2において、基材層11と剥
離フィルム12との剥離強度は、貼り付く程度の強度で
あればよい。即ち、200mm/min の剥離強度における
180°剥離強度が50mm幅で、0.1〜2N、好ま
しくは0.3〜1Nであり、かつ、基材層11及び剥離
フィルム12のいずれの引張強度よりも小さいものであ
ればよい。剥離強度が0.1N未満では、通常の使用時
に容易に剥離してしまい、2Nより大きいと、使用後に
分離回収を行う場合、基材部から容易に剥がすことがで
きない。
【0019】本発明におけるプラスチック製フィルム2
2は、プラスチック製の材質からなるフィルムである。
フィルム厚さは、用いる材質により適宜選ぶことができ
るが、通常は35〜100μm、特に50〜70μmの
範囲が好ましい。本発明におけるプラスチック製フィル
ム22は、インフレーション法又はTダイ法などの公知
の方法によって成形されたフィルムを用いることもでき
る。
【0020】プラスチック製フィルム22は1層のフィ
ルムのみではなく、2層以上の多層フィルムを用いても
よい。また、発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレンなど
の発泡体を用いてもよい。プラスチック製フィルムの材
質としては、熱可塑性樹脂が好ましく、例えばポリオレ
フィン類、ポリアミド類、ポリエステル類、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン等を挙げるこ
とができる。中でも、ポリオレフィン類が加工性が良好
で、しかも安価であり、特に好ましい。
【0021】ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチ
レン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
ポリプロピレン等のホモポリマー;エチレン−プロピレ
ンコポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、エチ
レンーアクリル酸アルキレンコポリマー、エチレン−ア
クリル酸フェニルコポリマー、エチレン−アクリル酸ベ
ンジルコポリマー等の共重合体;これらのホモポリマー
又はコポリマーの混合物等が挙げられる。この中でも、
特に好ましいものとしては、低密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン、ポリプロピレン、線状低密度ポリエチ
レンであり、さらに好ましくは、低密度ポリエチレンお
よび線状低密度ポリエチレンである。
【0022】次に、本発明に係る積層体の製造方法につ
いて説明する。本発明の製造法においては、まず基材部
1、2を製造する。基材部1、2の製造方法としては、
熱融着方式、押出ラミネーション、ドライラミネーショ
ン方式、ウェットラミネーション方式、ホットメルトラ
ミネーション方式などを用いることができ、剥離強度が
0.1〜2N、好ましくは0.3〜1Nになるように、
熱融着方式及び押出ラミネーションでは基材層11との
貼合せ温度及び貼合せ圧力などを、又、ドライラミネー
ション方式、ウェットラミネーション方式及びホットメ
ルトラミネーション方式では、接着剤の種類、塗布量、
貼合せ条件などを任意に決定することによって、基材部
を製造することができる。
【0023】例えば、剥離フィルム12の材質として低
密度ポリエチレンを使用し、押出ラミネーションにて基
材層11に積層する場合には、基材層11との圧着時の
溶融ポリエチレンの温度を約200〜280℃とするこ
とによって基材部1、2を得ることができる。この場
合、基材層11との圧着時の樹脂温度を約200〜28
0と設定したのは、押出し成形温度が例えば約300℃
と高温である場合には、剥離フィルム12が基材層11
に完全に接着するからであり、一方、例えば約200℃
より低温の場合には基材層11との剥離強度があまりに
も小さく、基材部の製造工程で基材層11と剥離フィル
ム12が剥離をしてしまうからである。
【0024】次いで、上記のように製造された基材部
1、2は、プラスチック製フィルム22に当該基材部の
剥離フィルム12の側を、プラスチック製フィルム22
と剥離フィルム12の剥離強度が基材層11と剥離フィ
ルム12の剥離強度より大きくなるように、すなわち、
プラスチック製フィルム22と剥離フィルム12との剥
離強度が2Nを越すように、熱融着方式及び押出ラミネ
ーションではプラスチック製フィルム22と剥離フィル
ム12との貼合せ温度、貼合せ圧力などを、又、ドライ
ラミネーション方式、ウェットラミネーション方式及び
ホットメルトラミネーション方式では、接着剤の種類、
塗布量、貼合せ条件などを任意に決定することによっ
て、本発明の積層体4、5、6を製造することができ
る。
【0025】プラスチック製フィルム22と剥離フィル
ム12を熱融着して貼り合わせる場合には、両フィルム
は同種の樹脂からなるものであることが好ましい。
【0026】プラスチック製フィルム22と剥離フィル
ム12とは、接着剤により貼り合わせる場合の接着剤に
は、α−オレフィン樹脂接着剤、エポキシ樹脂系接着
剤、ホットメルト樹脂接着剤、シアノアクリレート系接
着剤など公知の接着剤を用いることができる。尚、プラ
スチック製フィルムと剥離フィルムとの接着性を強固に
するために、当該フィルム同士を貼り合わせる前に少な
くとも一方のフィルムにコロナ放電処理等の前処理を施
すことが望ましい。
【0027】
【実施例】以下、本発明に係る積層体とその製造法を実
施例に基いてさらに具体的に説明する。 (実施例1)重量が50g/m2 (厚さ約70μm)の
クラフト紙(基材層)と厚さ35μmのポリエチレン製
フィルム(剥離フィルム)とを190℃で熱融着して貼
り合わせて基材部を作製した。基材層と剥離フィルムと
の剥離強度は、0.5Nであった(測定条件:剥離速度
200mm/min、50mm幅、180°剥離)。一方、プラ
スチック製フィルムとしては、厚さ60μmのポリエチ
レン製インフレーションフィルムを用い、基材部のポリ
エチレン製剥離フィルムとポリエチレン製インフレーシ
ョンフィルムを160℃の温度で、圧着しつつ熱融着さ
せて、図1に示す積層体を製造した。
【0028】積層体の50mm幅における引張強度は、ク
ラフト紙部分の縦方向で200N、横方向で90Nであ
って、プラスチック部分の縦方向で41N、横方向で2
7Nであった。また、剥離強度200mm/min 、50mm
幅におけるクラフト紙部分とプラスチック部分との剥離
強度は、縦方向及び横方向で1.16Nとほぼ同じ値で
あった。その結果、得られた積層体は、クラフト紙部分
がそれ以外のプラスチック部分から容易に剥離した。
【0029】(実施例2)実施例1において、基材部の
製造方法として押出ラミネーション法を適用し、基材層
との圧着時の溶融ポリエチレンの温度を260℃として
貼合せた以外は、実施例1と同様の材質及び方法により
図1に示す積層体を製造した。なお、クラフト紙(基材
層)と押出し機より得られたフィルム(剥離フィルム)
との剥離強度は実施例1と同様な試験法で0.9Nであ
った。積層体の50mm幅における引張強度は、クラフト
紙部分及びプラスチック部分で実施例1とほぼ同等の値
を示した。また、剥離強度200mm/min 、50mm幅に
おけるクラフト紙部分とプラスチック部分との剥離強度
は、縦方向及び横方向で1.18Nとほぼ同じ値であっ
た。その結果、得られた積層体は、クラフト紙部分がそ
れ以外のプラスチック部分から容易に剥離した。
【0030】(実施例3)基材部として実施例1と同じ
ものを用い、プラスチック製フィルムとして厚さ60μ
mのポリエチレン製Tダイフィルムを用いて、基材部の
ポリエチレン製剥離フィルムとポリエチレン製Tダイフ
ィルムを、エポキシ樹脂にて貼り合わせることにより、
図1に示す積層体を製造した。積層体の50mm幅におけ
る引張強度は、クラフト紙部分及びプラスチック部分で
実施例1とほぼ同等の値を示した。また、剥離強度20
0mm/min 、50mm幅におけるクラフト紙部分とプラス
チック部分との剥離強度は、縦方向及び横方向で1.1
8Nとほぼ同じ値であった。その結果、得られた積層体
は、クラフト紙部分がそれ以外のプラスチック部分から
容易に剥離した。
【0031】
【発明の効果】本発明の積層体は、クラフト紙等の基材
層が剥離フィルムから容易に剥離するため、廃棄する
際、剥離フィルムを含むプラスチック部分を、基材層か
ら分離して、再生プラスチックとして再利用することが
できる。さらに、基材層が再生できる場合には、基材層
を回収し再生紙等の再生品として再利用することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層体の一例を示す分解断面図で
ある。
【図2】本発明に係る積層体の他の例を示す分解断面図
である。
【図3】本発明に係る積層体の更に別の例を示す分解断
面図である。
【符号の説明】
1,2…基材部、4,5,6…積層体、11…基材層、
12,12’…剥離フィルム、22,22’…プラスチ
ック製フィルム。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック製フィルムと、 当該プラスチック製フィルムに貼り合わされた剥離フィ
    ルムと、 当該剥離フィルムから容易に剥離するように、当該剥離
    フィルムに貼り合わされた基材層とが積層して形成され
    ていることを特徴とする積層体。
  2. 【請求項2】 プラスチック製フィルムの両面に、剥離
    フィルムと基材層とがそれぞれ貼り合わされて積層して
    いる請求項1記載の積層体。
  3. 【請求項3】 基材層の両面に剥離フィルムが貼り合わ
    され、それぞれの剥離フィルムにプラスチック製フィル
    ムが貼り合わされて積層している請求項1記載の積層
    体。
  4. 【請求項4】 基材層と剥離フィルムとを、当該基材層
    が容易に剥離するように貼り合わせて、基材部を形成す
    る工程と、 プラスチック製フィルムに、当該基材部の当該剥離フィ
    ルムを、圧着しつつ、熱融着させることにより、貼り合
    わせる融着工程とを有することを特徴とする積層体の製
    造法。
  5. 【請求項5】 基材層と剥離フィルムとを、当該基材層
    が容易に剥離するように貼り合わせて、基材部を形成す
    る工程と、 プラスチック製フィルムに、当該基材部の当該剥離フィ
    ルムを、接着剤により貼り合わせる工程とを有すること
    を特徴とする積層体の製造法。
JP25665895A 1995-10-03 1995-10-03 積層体及びその製造法 Withdrawn JPH0999523A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008023965A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Dainippon Printing Co Ltd 積層体、それを用いた容器およびその製造方法
JP2008023964A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Dainippon Printing Co Ltd 積層体、それを用いた容器およびその製造方法
JP2008023966A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Dainippon Printing Co Ltd 剥離防止部を備える易剥離積層体
JP2019509227A (ja) * 2016-03-15 2019-04-04 ヨスパック オサケ ユキチュア 製品包装容器および包装容器の製造方法

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