JPH0858030A - 三層ホットメルトフィルムとそれを用いた内装材 - Google Patents

三層ホットメルトフィルムとそれを用いた内装材

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JPH0858030A
JPH0858030A JP22102494A JP22102494A JPH0858030A JP H0858030 A JPH0858030 A JP H0858030A JP 22102494 A JP22102494 A JP 22102494A JP 22102494 A JP22102494 A JP 22102494A JP H0858030 A JPH0858030 A JP H0858030A
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JP
Japan
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layer
film
melt film
hot
interior material
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JP22102494A
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Inventor
Toshinobu Nishiguchi
敏信 西口
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Inoac Corp
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Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 破れやピンホールなどが発生せず不通気性を
確保できる三層ホットメルトフィルムを提供し、さらに
前記三層ホットメルトフィルムを用いて不通気性の内装
材を提供する。 【構成】 織布などからなる表面層21と、多孔質体な
どの緩衝材に熱硬化性樹脂Lが含浸してなる中間層22
と、不織布などからなる裏面層23とを、各層間に繊維
補強層24と、中間耐熱層11とその両側の接着層1
2,12との三層プラスチックフィルムからなり、かつ
前記中間耐熱層のプラスチックフィルムが接着層のプラ
スチックフィルムよりも融点の高い三層ホットメルトフ
ィルム10とを介して積層し、加熱による前記熱硬化性
樹脂の硬化およびホットメルトフィルムの溶融接着によ
って前記各層の接着および形状固定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は三層ホットメルトフィ
ルムと前記三層ホットメルトフィルムを用いた特に自動
車の天井材として好適な内装材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、積層体の成形には、当該積層体を
構成する各層の成形素材がホットメルトフィルムなどを
介して積み重ねられる。前記ホットメルトフィルムに
は、比較的低融点の単層合成樹脂フィルムが多用されて
おり、加熱プレス型などで前記ホットメルトフィルムを
溶融し圧縮することにより各層が接着される。しかも、
その際にホットメルトフィルムが完全に溶融するなどし
て、積層体に通気性が付与されることがあり、従来のホ
ットメルトフィルムでは不通気性が要求される積層体を
得難いことがある。たとえば、次に示す自動車の天井部
分の内装材を挙げることができる。
【0003】前記、自動車の天井部分の内装材として、
織布などからなる表面層と多孔質材などの緩衝材に熱硬
化性樹脂を含浸させた中間層と不織布などからなる裏面
層とからなり、ガラス繊維などの繊維補強層とホットメ
ルトフィルムを介して各層を積層してなる積層体が用い
られることがある。前記内装材は、各層を形成する成形
素材を順次積層して加熱プレス型によって一体にプレス
することによって所定の型面形状に賦形される。そし
て、その際の熱によってホットメルトフィルムを溶融さ
せて各層の成形素材を接着し、同時に緩衝材中の熱硬化
性樹脂を硬化させ形状固定がなされている。
【0004】しかるに、前記内装材にあっては、表面層
および裏面層を構成する成形素材が通常薄く断熱作用が
少ないため、プレス時に加熱プレス型の熱がほとんどそ
のままホットメルトフィルムに伝わる。その結果ホット
メルトフィルムが完全に溶融してフィルム状態が崩れ、
その後硬化して部分的な破れまたはピンホールなどが形
成される。しかも、ホットメルトフィルムと接して繊維
補強層が存在するため、前記プレス時にガラス繊維が突
き刺さることもありホットメルトフィルムに破れやピン
ホールが一層生じやすっく、そのホットメルトフィルム
の破れ、ピンホールなどにより内装材は通気性を有する
ものとなっていた。
【0005】ところで、車室内でエアコンなどを使用し
た際に、冷風や温風の吹出などにより、天井の内装材内
外において圧力差を生じることがある。そのため、前記
した従来の内装材にあっては、その通気性によってタバ
コの煙やほこりなどが表面層から内装材内に侵入し、そ
のほこりや煙中のスス、ヤニなどが表面層に付着して天
井表面を汚す問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、この点に
鑑みてなされたものであって、破れやピンホールなどが
発生せず不通気性を確保できる三層ホットメルトフィル
ムを提供し、さらに前記三層ホットメルトフィルムを用
いて不通気性の内装材を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するためのものであって、請求項1に記載した発明は、
加熱により溶融して接着性を発揮するホットメルトフィ
ルムが、中間耐熱層とその両側の接着層の三層プラスチ
ックフィルムからなり、かつ前記中間耐熱層のプラスチ
ックフィルムが接着層のプラスチックフィルムよりも融
点の高いことを特徴とする。
【0008】また、請求項2に記載した発明は、請求項
1により提案された三層ホットメルトフィルムを用いる
ものであって、織布などからなる表面層と、多孔質体な
どの緩衝材に熱硬化性樹脂が含浸してなる中間層と、不
織布などからなる裏面層とを、各層間に繊維補強層とホ
ットメルトフィルムを介して積層し、加熱による前記熱
硬化性樹脂の硬化およびホットメルトフィルムの溶融接
着によって前記各層の接着および形状固定を行った内装
材において、前記ホットメルトフィルムとして、中間耐
熱層とその両側の接着層との三層プラスチックフィルム
からなり、かつ前記中間耐熱層のプラスチックフィルム
が接着層のプラスチックフィルムよりも融点の高いプラ
スチックフィルムからなる三層ホットメルトフィルムを
用いたことを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1は三層ホットメルトフィルムの一例を示す
断面図、図2は前記三層ホットメルトフィルムを用いた
内装材の一例を示す断面図、図3はその拡大断面図であ
る。
【0010】図1に示されるように、このホットメルト
フィルム10は、中間耐熱層11とその両側の接着層1
2,12とからなる三層ホットメルトフィルムで、積層
体などの成形素材の各層の接合の際、前記中間耐熱層1
1が完全に溶融せずフィルム状態で積層体内に存在して
当該積層体に不通気性を与えるものである。
【0011】中間耐熱層11は、積層体に不通気性を持
たせるためのもので、通常の加熱プレス成形における成
形温度によって容易に溶融しないプラスチックフィルム
が用いられる。中間耐熱層11を構成するプラスチック
フィルムとしては、接着層12を構成するプラスチック
フィルムよりも融点の高いものが用いられ、ナイロン、
ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを適
宜厚みのフィルムとしたものが好適である。本実施例で
は、融点約125℃のポリエステルフィルム(厚み約1
5μ)である。
【0012】接着層12は前記中間耐熱層11の表裏面
に設けられ、該中間耐熱層11となるプラスチックフィ
ルムよりも融点の低い公知の単層ホットメルトフィルム
が好適である。前記接着層12を構成するプラスチック
フィルムとしては、エチレン・酢酸ビニル樹脂やエチレ
ン・アクリル酸共重合体などである。本例では、エチレ
ン・アクリル酸共重合体が用いられる。この接着層12
の厚みは約15μで融点は約85℃である。
【0013】上記の構成よりなる三層ホットメルトフィ
ルム10を積層体の各層の接合に用いた場合、その成形
熱では接着層12のみが溶融して各層を接着するが、中
間耐熱層11は完全に溶融せず積層体内にフィルム状態
のまま残るので、積層体に不通気性が付与される。
【0014】次に、前記三層ホットメルトフィルム10
を用いた内装材について説明する。図2および図3に示
されるように、この内装材20は、表面層21と中間層
22と裏面層23とからなり、それぞれ繊維補強層24
とホットメルトフィルム10を介して各層が積層されて
いる。
【0015】表面層21は、内装材20の表面を装飾あ
るいは保護するためのもので、前記した織布や合成樹脂
シート材よりなる。
【0016】中間層22は、前記内装材20を自動車用
の天井材などに用いた場合に所期の衝撃緩衝性を得るた
めのもので、軟質ウレタンフォームなどの多孔質体、あ
るいは繊維質体などのような緩衝性を有し熱硬化性樹脂
の含浸可能な緩衝材29に、熱硬化性樹脂Lが含浸され
た構成よりなる。この中間層22は、内装材20を成形
する際のプレス熱により、層内に含浸された熱硬化性樹
脂Lが硬化し、所定のプレス形状に賦形される。前記緩
衝材29としては、断熱性に優れしかもプレス成形が容
易な軟質ウレタンフォームが好適である。
【0017】また、前記緩衝材29に含浸される熱硬化
性樹脂Lは、その両側に形成される繊維補強層24に一
部含浸し、中間層22と繊維補強層24とを接着し積層
体20の形状を固定する。前記熱硬化性樹脂Lとして
は、加熱により硬化反応が開始されまたは促進されるイ
ソシアネート樹脂よりなる公知の液状硬化剤が用いられ
る。なお、この熱硬化性樹脂には湿分硬化型の硬化剤も
含まれる。なお、前記緩衝材29の密度、および緩衝材
29に対する熱硬化性樹脂Lの含浸率を適宜に変えるこ
とによって、内装材20の柔らかさを適当に変えること
ができる。
【0018】裏面層23は内装材20の裏面を保護する
ためのもので、不織布やプラスチックシートまたはフィ
ルムなどからなり、内装材20の裏面に一体に設けられ
ている。
【0019】これら表面層21,中間層22,裏面層2
3の各層間には、繊維補強層24とホットメルトフィル
ム10が配されている。本実施例では、中間層22の表
裏両面に繊維補強層24が、さらにそれぞれ外側にホッ
トメルトフィルム10,10aが配されている。
【0020】繊維補強層24は適宜の繊維長に切断され
たガラス繊維28が、適宜厚みの層状にされてなるもの
で、衝撃などに対する内装材20の強度を高める。
【0021】なお、図のように本実施例では、表面層2
1と繊維補強層24との接合に三層ホットメルトフィル
ム10を用い、繊維補強層24と裏面層23との接合に
は接着層12を構成するプラスチックフィルムよりなる
単層のホットメルトフィルム10aを用いているが、各
層の接合に三層ホットメルトフィルムを用いれば、一層
不通気性を高めることができる。
【0022】前記各層21,22,23は、当該各層を
構成する成形素材が積層され、所定形状の加熱プレス型
によって一体にプレスされる。そのプレス型の温度は、
プレス時間や内装材の形状などによっても異なるが、前
記ホットメルトフィルム10の中間耐熱層11が溶融せ
ずかつ接着層12を充分溶融させる温度とされる。本例
ではプレス型の温度120〜150℃、プレス時間20
〜35秒である。そして、その際の熱によって前記ホッ
トメルトフィルム10の接着層12,12がおよび単層
のホットメルトフィルム10aが溶融し、各層21,2
2,23が合着接合される。そして、中間層22および
繊維補強層24内に含浸した熱硬化性樹脂Lの硬化によ
り、当該繊維補強層24と中間層22との接合および各
層の形状固定がなされる。
【0023】その際、前記三層ホットメルトフィルムの
中間耐熱層11を構成するプラスチックフィルムは、そ
の両側の接着層12を構成するプラスチックフィルムと
比較して融点が高いので、加熱プレス型の熱では完全に
溶融せずフィルム状態のまま層内に残る。そのため、内
装材10に未溶融のプラスチックフィルムによる不通気
層が形成される。また、前記中間耐熱層11の両側の層
12,12は加熱プレス型の熱によって完全に溶融する
ので、表面層21と中間層22、および中間層22と裏
面層23とが完全に接着される。
【0024】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
三層ホットメルトフィルムによれば、中間耐熱層の存在
によって接着性を損なうことなく、積層体に不通気性を
付与することができるので、不通気性が要求される各種
の積層体に使用できる。また、前記三層ホットメルトフ
ィルムを用いて内装材に成形した場合、その成形熱によ
ってホットメルトフィルムが完全に溶融することなく、
フィルム状で内装材内に存在している。そのため、ホッ
トメルトフィルムの溶融によるピンホールや破れがホッ
トメルトフィルムに発生せず、内装材の内外を不通気と
することができ、タバコなどの煙やほこりなどの通過に
よる内装材表面の汚れを防ぐことができる。また、前記
三層ホットメルトフィルムは、中間耐熱層の両側に当該
中間耐熱層よりも低融点の接着層が設けられているの
で、各層を確実に接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の三層ホットメルトフィルムの一例を
示す断面図である。
【図2】前記三層ホットメルトフィルムを用いた内装材
の一例を示す断面図である。
【図3】その拡大断面図である。
【符号の説明】
10 三層ホットメルトフィルム 11 中間耐熱層 12 接着層 20 内装材 21 表面層 22 中間層 23 裏面層 24 繊維補強層 28 ガラス繊維 29 緩衝体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱により溶融して接着性を発揮するホ
    ットメルトフィルムが、中間耐熱層とその両側の接着層
    の三層プラスチックフィルムからなり、かつ前記中間耐
    熱層のプラスチックフィルムが接着層のプラスチックフ
    ィルムよりも融点の高いことを特徴とする三層ホットメ
    ルトフィルム。
  2. 【請求項2】 織布などからなる表面層と、多孔質体な
    どの緩衝材に熱硬化性樹脂が含浸してなる中間層と、不
    織布などからなる裏面層とを、各層間に繊維補強層とホ
    ットメルトフィルムを介して積層し、加熱による前記熱
    硬化性樹脂の硬化およびホットメルトフィルムの溶融接
    着によって前記各層の接着および形状固定を行った内装
    材において、 前記ホットメルトフィルムとして、中間耐熱層とその両
    側の接着層との三層プラスチックフィルムからなり、か
    つ前記中間耐熱層のプラスチックフィルムが接着層のプ
    ラスチックフィルムよりも融点の高いプラスチックフィ
    ルムからなる三層ホットメルトフィルムを用いたことを
    特徴とする内装材。
JP22102494A 1994-08-22 1994-08-22 三層ホットメルトフィルムとそれを用いた内装材 Pending JPH0858030A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013023171A (ja) * 2011-07-26 2013-02-04 Meiwa Ind Co Ltd 車両用内装部品およびその製造方法
JP2015083362A (ja) * 2013-10-25 2015-04-30 東洋紡株式会社 積層シート、及び、積層シートの接合方法

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