JP2000318540A - 自動車の室内天井材 - Google Patents
自動車の室内天井材Info
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Abstract
る。 【解決手段】 不織布よりなる裏面層5の下面にフイル
ム層6がラミネートされた第1層2と、基材層7の上下
面に通気性を有し、かつ熱可塑性樹脂よりなるウエブ層
8、9がラミネートされた第2層3と、不織布よりなる
表面層10の下面に表皮層11が接着された第3層4と
よりなり、かつ前記第2層3を熱風加熱して、ウエブ層
8、9を溶融させた状態で前記第1層2及び第3層4の
間に介在させ、かつこれら各層2、3、4を金型14に
より加圧成形することにより、ウエブ層8、9のホット
メルトにより第1層2と第2層3及び第3層4を接着一
体化した。
Description
優れた自動車の室内天井材に関する。
な断面構造を有する天井材が使用されている。
を介して不織布よりなる裏面層cが介在されている。
して不織布よりなる表面層eが接着され、表面層eの表
面をさらに表皮層fで被覆した構造となっている。
め裏面層cにフイルム層bがラミネートされた第1層
と、基材層aにウエブ層dがラミネートされた第2層及
び表面層eに表皮層fが接着された第3層とを製作し、
これら各層を所定形状に截断した後、雄型と雌型よりな
る金型間で加圧成形することにより一体化していた。
天井材では、第1層と第2層及び第3層とを金型を使用
して一体成形する際、第2層と第3層とは予め基材層a
及び第2層のウエブ層dを熱風で加熱してウエブ層dを
溶融させ、ウエブ層dのホットメルトにより表面層eを
基材層aと接着しているが、第1層と第2層とは、基材
層aを加熱した熱でフイルム層bを溶かす様にしている
ので、積層するまでには、基材層aの熱がさめてしま
い、フイルム層bの融点以下になり、接着力が低下し
て、クリップなどの止着手段で天井材をルーフに固着す
る際、接着部が剥離することがある。
加熱させるためには、赤外線ヒーターを使用することに
なるが、この方法では設備費・工数アップになってしま
う。
ためになされたもので、基材層と裏面層との接着強度が
高く、かつ吸音性及び遮音性の高い自動車の室内天井材
を提供することを目的とするものである。
請求項1記載の発明は、不織布よりなる裏面層の下面に
フイルム層がラミネートされた第1層と、基材層の上下
面に通気性を有し、かつ熱可塑性樹脂よりなる一対のウ
エブ層がラミネートされた第2層と、不織布よりなる表
面層の下面に表皮層が接着された第3層とよりなり、か
つ前記第2層を構成するウエブ層を熱風加熱して溶融さ
せることにより、第1層と第2層及び第3層とを接着一
体化して構成したものである。
た一対のウエブ層により第1層と第2層の間及び第2層
と第3層の間が強固に接着されるため、走行中の振動な
どにより各層の間が剥離することがない。
面に設けたことにより、基材層に熱風を通過させて基材
層を加熱すると同時に、ウエブ層を溶融させることがで
きるため、第2層の加熱が容易に行えると共に、基材層
を加熱した状態で第1層及び第3層と加熱一体化するた
め、ウエブ層によりフイルム層と基材層がホットメルト
により接着されるため、第1層と第2層の間が強固に接
着できる。
明は、第2層の熱風吹き付け側のウエブ層を、他のウエ
ブ層より高融点、高粘度の樹脂により形成したものであ
る。
際、熱風吹き付け側のウエブ層が溶けて基材層へ浸透
し、基材層の表面よりなくなることがないので、接着力
が低下するのを確実に防止することができる。
明は、第1層側に、ルーフの内側に突出するレインフォ
ースと接触しないよう凹部を形成したものである。
り室内天井材へ伝播することがないため、遮音性能が向
上する。
照して詳述する。
図2は図1のA−A線に沿う断面図、図3の(イ)ない
し(ハ)は成形工程を示す説明図、図4は自動車のルー
フに天井材を取付けた状態の断面図である。
成形された第1層2と第2層3、第3層4を後述する方
法で一体化成形することにより、図2に示すように7層
構造となっている。
〜40g/m2程度のPETまたはPETとPE繊維よ
りなる不織布により形成された裏面層5と、この裏面層
5の下面にラミネートされた通気性のないフイルム層6
よりなり、フイルム層6には、厚さが70〜90μ(ミ
クロン)程度のオレフィン系樹脂フイルム又は、ウレタ
ン樹脂フイルムを2層または3層に重ねた熱可塑性フイ
ルムが使用されている。
2前後のPET繊維、またはPET繊維に低融点PET
繊維をバインダとして約50:50の割合で均一に混合
した不織布よりなる基材層7と、この基材層7の上面に
ラミネートされたウエブ層8と、基材層7の下面にラミ
ネートされたウエブ層9よりなり、基材層7は表面を強
化するため、ニードルパンチにより表面強化処理が施さ
れている。
0g/m2程度の低融点(110〜150℃)PET樹
脂よりなる蜘蛛の巣状ホットメルト材料が、また下側の
ウエブ層9は上側より高融点(120〜150℃)、高
粘度のPET樹脂よりなる蜘蛛の巣状ホットメルト材料
が使用されている。
な不織布により形成された表面層10と、この表面層1
0の下面に接着された表皮層11よりなり、表皮層11
はトリコットやジャージのクロスや、不織布などが使用
されている。
を説明する。
工程で成形するか、既製品を使用し、これら各層2、
3、4を所定の形状に截断する。
周辺をクランプ手段13によりクランプした状態で、高
融点のウエブ層9側を熱風吹き付け側として第2層3内
に熱風を通過させて、基材層7の上下面に設けられたウ
エブ層8、9を熱風加熱により溶融させる。
層7上面のウエブ層8より高融点、高粘度としたのは、
低粘度のものを使用すると、溶けたウエブ層9が風圧に
より基材層7に浸透して基材層7の表面に残留せず、ホ
ットメルトとしての接着機能が損なわれるためである。
また、ウエブ層8を低融点、低粘度とするのは、ウエブ
層8の流動性を高くすることで、フイルム層6との相溶
性が高まり、接着強度を高められるからである。
了したら、次に図3の(ロ)に示すように、雌型14a
と、雄型14bよりなる金型14間に、第1層2、第2
層3及び第3層4をこの順序で介在させ、雌型14aと
雄型14bを合型加圧して、図3の(ハ)に示すように
一体化成形を行う。
基材層7が加熱されている上、ウエブ層8、9が溶融状
態にあるため、第1層2のフイルム層6と、第3層4の
表面層10がウエブ層8、9のホットメルトにより強固
に接着される。
了したら、雌型14aと雄型14bを開型して、天井材
本体1を雌雄型14a、14b内より取出すもので、得
られた天井材本体1は図2に示すように第1層2、第2
層3及び第3層4がホットメルトにより強固に接着一体
化された7層構造となる。
1は、クリップなどの止着手段15を使用して、自動車
のルーフ16内面に設けられたブラケット16aに図4
に示すように止着するが、ルーフ16の内面にはレイン
フォース(補強材)16bが突設されているため、これ
と干渉しないよう天井材本体1の上面にプレスなどで凹
部1aを形成して、レインフォース16bとの間に隙間
が生じるようにする。
井材本体1と接触することがないので、自動車走行中に
ルーフ16より天井材本体1に振動が伝播することがな
く、これによって遮音性が向上する。
が接触しないように凹部1aを形成すると、凹部1a部
分の肉厚tは3〜7mmなり、この肉厚t1を得るには
天井材本体1全体の肉厚t2は15mm程度必要であ
る。
重くなる上、剛性が低下するので、ルーフ16の内側に
天井材本体1を取付ける際、作業に支障を来すことがあ
る。
2mm以上の肉厚が必要であるが、肉厚15mmは十分
にこの値を満足するものであると同時に、基材層7の接
着に通気性のあるウエブ層8、9を使用しているため、
吸音性はさらに向上する。
に示すようにルーフ16のブラケット16aに取付ける
際、止着具取付け部1bをプレスにより薄く圧密して強
度を増加させている。
の取付けが確実に行えると同時に、裏面層5の繊維がほ
ずれたり、裏面層5と基材層7の接着部が剥離すること
もない。
面に、通気性を有する熱可塑性樹脂よりなる一対のウエ
ブ層を形成した第2層を、第1層と第3層の間に介在さ
せ、熱風加熱して溶融させた前記一対のウエブ層によ
り、各層を一体化したもので、第1層と第2層の間及び
第2層と第3層の間がウエブ層によるホットメルトによ
り強固に接着されるため、走行中の振動などによりこれ
ら層の間が剥離することがない。
下面に設けたことから、基材層を熱風加熱する際ウエブ
層を溶融させることができ、これによって第2層の加熱
が容易に行えると共に、溶融したウエブ層のホットメル
トにより第1層及び第3層と第2層の間の接着が確実に
行えるようになる。
天井材の吸音性能が向上すると共に、第1層には通気性
のないフイルム層が設けられているため、フイルム層に
より通気が遮断され、これによって表皮層が汚損するの
を防止することができる。
に、凹部を形成して、ルーフ内面に突設されたインフォ
ースと天井材が接触しないようにしたことから、走行中
の振動がルーフより天井材に伝播されることがないの
で、遮音性能が向上する。
材の斜視図である。
なる自動車の室内天井材の成形工程を示す説明図であ
る。
材をルーフの内側に取付けた状態の断面図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 不織布よりなる裏面層の下面にフイルム
層がラミネートされた第1層と、基材層の上下面に通気
性を有し、かつ熱可塑性樹脂よりなる一対のウエブ層が
ラミネートされた第2層と、不織布よりなる表面層の下
面に表皮層が接着された第3層とよりなり、かつ前記第
2層を構成するウエブ層を熱風加熱して溶融させること
により、第1層と第2層及び第3層とを接着一体化して
構成したことを特徴とする自動車の室内天井材。 - 【請求項2】 第2層を構成する一対のウエブ層のう
ち、一方のウエブ層を熱風吹き付け側として、他方のウ
エブ層より高融点、高粘度の樹脂により形成してなる請
求項1記載の自動車の室内天井材。 - 【請求項3】 第1層側に、ルーフの内側に突出するレ
インフォースと接触しないよう凹部を形成してなる請求
項1または2記載の自動車の室内天井材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13303999A JP3976443B2 (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | 自動車の室内天井材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13303999A JP3976443B2 (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | 自動車の室内天井材 |
Publications (2)
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---|---|
JP2000318540A true JP2000318540A (ja) | 2000-11-21 |
JP3976443B2 JP3976443B2 (ja) | 2007-09-19 |
Family
ID=15095392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13303999A Expired - Lifetime JP3976443B2 (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | 自動車の室内天井材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3976443B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003237492A (ja) * | 2002-02-13 | 2003-08-27 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用内装材 |
JP2007083859A (ja) * | 2005-09-21 | 2007-04-05 | T S Tec Kk | 車両用内装材,車両用ルーフトリム及び車両用内装材の製造方法 |
EP2607177A1 (en) * | 2011-12-21 | 2013-06-26 | Kasai Kogyo Co., Ltd. | Interior Material for Vehicle |
CN106476720A (zh) * | 2016-11-03 | 2017-03-08 | 江苏昊晟塑业科技有限公司 | 汽车仪表盘防火隔热板 |
JP2019127259A (ja) * | 2018-01-24 | 2019-08-01 | 三和工業株式会社 | 車両用成形天井材及びその製造方法 |
-
1999
- 1999-05-13 JP JP13303999A patent/JP3976443B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (8)
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US10040407B2 (en) | 2011-12-21 | 2018-08-07 | Kasai Kogyo Co., Ltd. | Interior material for vehicle |
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JP2019127259A (ja) * | 2018-01-24 | 2019-08-01 | 三和工業株式会社 | 車両用成形天井材及びその製造方法 |
JP7216404B2 (ja) | 2018-01-24 | 2023-02-01 | 三和工業株式会社 | 車両用成形天井材及びその製造方法 |
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JP3976443B2 (ja) | 2007-09-19 |
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