JPH11244491A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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Publication number
JPH11244491A
JPH11244491A JP5389498A JP5389498A JPH11244491A JP H11244491 A JPH11244491 A JP H11244491A JP 5389498 A JP5389498 A JP 5389498A JP 5389498 A JP5389498 A JP 5389498A JP H11244491 A JPH11244491 A JP H11244491A
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JP
Japan
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ball
payout
prize
prize ball
winning
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5389498A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Fumitaka Sekine
史高 関根
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11244491A publication Critical patent/JPH11244491A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 払出制御の異常状態の発生により中断された
景品玉の払出動作における残りの景品玉を異常状態の復
旧後に確実に払出すことが可能な弾球遊技機を提供する
ことである。 【解決手段】 賞球個数信号に応じた所定個数の景品玉
の払出制御中において景品玉の払出制御に異常状態が生
じて景品玉の払出制御が中断された場合に、その復旧後
において、中断された払出制御により払出すべきであっ
た残りの景品玉を払出制御の中断時における未払出数の
記憶情報に基づいて払出す制御を行なう(SR2,SR
40,SR41参照)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、パチン
コ遊技機やコイン遊技機等で代表される弾球遊技機に関
し、詳しくは、遊技領域に打玉を打込んで遊技が行なわ
れ、遊技領域に設けられた入賞領域への入賞に応じて景
品玉が払出される弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾球遊技機において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、遊技領域に設
けられた入賞領域への打玉の入賞に応じて所定個数の景
品玉を遊技者に払出すように制御されるものがあった。
【0003】この種の従来の弾球遊技機においては、弾
球遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段と、玉払出
手段による玉の払出しを制御する玉払出制御手段とを有
している。そして、前記入賞領域へ入賞した入賞玉が検
出されると、それに応じて遊技制御手段から玉払出制御
手段に、その入賞玉に対して払出すべき個数を示す個数
指令情報が送られる。そして、玉払出制御手段が、遊技
制御手段から受けた個数指令情報に従った個数の景品玉
の払出しを玉払出装置に行なわせる制御を行なう。
【0004】このような弾球遊技機において、玉払出手
段の故障等の不具合により景品玉の払出制御に異常状態
が生じた場合には、景品玉の払出動作が中断され、異常
状態の復旧の際に玉払出制御手段がハードウェア的にリ
セットされる構成になっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
に景品玉の払出制御に異常状態が生じて払出動作が中断
された場合に玉払出制御手段がハードウェア的にリセッ
トされる構成になっていたので、異常状態の復旧の際に
制御データがすべて初期化されてしまい、異常状態の復
旧後において、異常状態が生じる前の制御状態を再現す
ることが困難であるため、中断された払出動作において
まだ払出されていない残りの景品玉を払出すことができ
ないという問題があった。
【0006】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、払出制御の異常状態の発生によ
り中断された景品玉の払出動作における残りの景品玉を
異常状態の復旧後に確実に払出すことが可能な弾球遊技
機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技領域に打玉を打込んで遊技が行なわれ、遊技領
域に設けられた入賞領域への入賞に応じて景品玉が払出
される弾球遊技機であって、前記景品玉を払出し可能な
玉払出手段と、前記弾球遊技機の遊技状態を制御する手
段であって、前記入賞領域への入賞があった場合に、所
定個数の景品玉の払出しを行なうために必要な指令情報
を出力する制御を行なうことが可能な遊技制御手段と、
該遊技制御手段から前記指令情報を受け、その指令情報
に応じて、前記所定個数の景品玉を前記玉払出手段によ
り払出す制御を行なう玉払出制御手段と、前記指令情報
に応じた前記玉払出手段による景品玉の払出し状態に基
づいて、前記所定個数のうち、まだ払出されていない景
品玉の個数を特定可能な情報を記憶する払出個数記憶手
段とを含み、前記玉払出制御手段は、前記指令情報に応
じた前記所定個数の景品玉の払出制御中において景品玉
の払出制御に異常状態が生じた場合に、景品玉の払出制
御を中断させ、当該異常状態が解除された場合に、払出
制御の中断時における前記払出個数記憶手段の記憶情報
に基づいて、中断させた払出制御により払出すべきであ
った残りの景品玉を払出す制御を行なうことを特徴とす
る。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技制御手段から出力さ
れる前記指令情報は、その指令情報に応じた前記所定個
数の景品玉の払出しが完了するまで出力され続けられ、
前記玉払出制御手段は、前記異常状態が解除された際に
前記遊技制御手段から前記指令情報を受けているのを条
件に、中断された払出制御により払出すべきであった残
りの景品玉を払出す制御を引き続き行なうことを特徴と
する。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は2に記載の発明の構成に加えて、前記入賞領域に入賞
した入賞玉を検出する入賞玉検出手段をさらに含み、前
記遊技制御手段は、前記入賞玉検出手段の検出出力を直
接受け、前記入賞玉検出手段の検出出力があった場合
に、前記指令情報を前記玉払出制御手段へ与える制御を
行なうことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、次のように
作用する。玉払出手段の働きにより、景品玉を払出し可
能である。弾球遊技機の遊技状態を制御する手段である
遊技制御手段の働きにより、入賞領域への入賞があった
場合に、所定個数の景品玉の払出しを行なうために必要
な指令情報を出力する制御を行なうことが可能である。
玉払出制御手段の働きにより、遊技制御手段から指令情
報を受け、その指令情報に応じて、所定個数の景品玉を
玉払出手段により払出す制御が行なわれる。払出個数記
憶手段の働きにより、指令情報に応じた玉払出手段によ
る景品玉の払出し状態に基づいて、所定個数のうち、ま
だ払出されていない景品玉の個数を特定可能な情報が記
憶される。玉払出制御手段のさらなる働きにより、指令
情報に応じた所定個数の景品玉の払出制御中において景
品玉の払出制御に異常状態が生じた場合に、景品玉の払
出制御を中断させ、当該異常状態が解除された場合に、
払出制御の中断時における払出個数記憶手段の記憶情報
に基づいて、中断させた払出制御により払出すべきであ
った残りの景品玉を払出す制御が行なわれる。
【0011】このように、指令情報に応じた所定個数の
景品玉の払出制御中において景品玉の払出制御に異常状
態が生じて景品玉の払出制御が中断され、当該異常状態
が解除された場合に、中断された払出制御により払出す
べきであった残りの景品玉を払出制御の中断時における
払出個数記憶手段の記憶情報に基づいて払出す制御が行
なわれるため、中断時の記憶に基づいて、中断された景
品玉の払出動作における残りの景品玉を異常状態の復旧
後に確実に払出すことが可能になる。
【0012】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
遊技制御手段から出力される指令情報が、その指令情報
に応じた所定個数の景品玉の払出しが完了するまで出力
され続けられる。玉払出制御手段のさらなる働きによ
り、異常状態が解除された際に遊技制御手段から指令情
報を受けているのを条件に、中断された払出制御により
払出すべきであった残りの景品玉を払出す制御が引き続
き行なわれる。このように、中断された払出制御により
払出すべきであった残りの景品玉を払出す制御が、異常
状態が解除された際に指令情報を受けていることを条件
として行なわれる。すなわち、景品玉の払出しを行なう
ために必要な指令情報を受けていることを条件として残
りの景品玉を払出す制御が行なわれるため、異常状態に
よる払出動作の中断復帰後に、残りの景品玉を払出すべ
きか否かを確実に判断し、誤った払出動作が行われない
ようにすることが可能になる。
【0013】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または2に記載の発明の作用に加えて、次のように作
用する。入賞玉検出手段の働きにより、入賞領域に入賞
した入賞玉が検出される。遊技制御手段のさらなる働き
により、入賞玉検出手段の検出出力を直接受け、入賞玉
検出手段の検出出力があった場合に、指令情報を玉払出
制御手段へ与える制御が行なわれる。このように、入賞
玉検出手段から直接的に遊技制御手段に与えられる入賞
玉の検出出力に応じて遊技制御手段から玉払出制御手段
に指令情報が与えられ、その指令情報に基づいて、玉払
出制御手段の制御により景品玉の払出しが行なわれる。
つまり、そのような景品玉の払出しは、遊技制御手段か
ら玉払出制御手段への指令情報の一方向通信に基づいて
行なわれる。このような一方向通信に基づく景品玉の払
出し制御により、玉払出制御手段から遊技制御手段への
不正なデータの入力による遊技制御手段の不正制御動作
を極力防止することが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、
弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例示するが、
本発明はこれに限らず、コイン遊技機等であってもよ
く、遊技領域に打玉を打込んで遊技が行なわれ、遊技領
域に設けられた入賞領域への入賞に応じて景品玉が払出
される弾球遊技機であればすべて対象となる。
【0015】第1実施形態
【0016】まず、図1〜図5を参照し、実施の形態に
係る弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機1の全体の構成
について説明する。図1は、パチンコ遊技機1の正面図
である。図2は、パチンコ遊技機1の一部内部構造を示
す全体背面図である。図3は、玉払出装置97の内部構
成を示す断面図である。図4は、玉払出流路の切換部の
構成を示す断面図である。図5は、機構板60に設けら
れる入賞玉処理装置115の背面から見た正面図であ
る。
【0017】図1において、パチンコ遊技機1は、周知
のように額縁状に形成された前面枠2を有し、該前面枠
2の額縁状の開口には、扉保持枠3が周設され、その扉
保持枠3の上部にガラス板を有するガラス扉枠4が、そ
の下部に打球供給皿(上皿)6を有する前面扉板5がそ
れぞれ開閉自在に設けられている。ガラス扉枠4と扉保
持枠3との境界部分の奥側には、ガラス扉枠4の開閉状
態を検出するドアスイッチ257が1つ設けられてい
る。また、前面枠2の下部の表面には、前記打球供給皿
6からあふれた余剰の景品玉を貯留する余剰玉受皿(下
皿)20が設けられているとともに、打球を発射する操
作ハンドル21も設けられている。さらに、前面枠2に
は、その上部に遊技状態が予め定められた特定遊技状態
となったときに点灯または点滅する遊技効果ランプ22
が設けられているとともに、その開放側側部には、図示
しない施錠装置の錠の周囲を装飾する錠飾りが設けら
れ、その錠飾りの内部に打球の発射動作が行なわれてパ
チンコ遊技機1が稼働中であることを表示する稼働ラン
プ23が内蔵されている。
【0018】前述した打球供給皿6について、さらに詳
細に説明すると、打球供給皿6は、その上流側に形成さ
れる景品玉払出口7aとその下流側に形成される供給口
7bとを連絡するように貯留整列路8が形成されてお
り、その貯留整列路8の中ほど底面裏面に玉検出器9が
設けられている。この玉検出器9は、打球供給皿6に残
留する打玉を検出するものである。なお、打球供給皿6
の上流側下部空間には、効果音を発生するスピーカ19
が内蔵されている。また、前記玉検出器9のやや上流側
にもう1つの同じ構造の玉検出器9aを設け、前記玉検
出器9が打玉の存在の検出をしなくなっても上流側の玉
検出器9aが打玉の存在を検出している場合には、玉詰
まり等のトラブルが発生していると判定して、前記玉検
出器9の打玉不存在の検出出力を無効処理するように構
成してもよい。
【0019】また、打球供給皿6には、パチンコ遊技機
1に隣接して設けられるカードユニット(カード処理
機)50を介して遊技玉を借り受ける際に操作する操作
部が設けられている。操作部として玉貸スイッチ15と
返却スイッチ17とモード切換スイッチ18とが設けら
れ、また、その玉貸スイッチ15と返却スイッチ17の
間に度数表示LED16が設けられている。玉貸スイッ
チ15は、カードユニット50によって遊技玉を借り受
ける際に操作するものであり、返却スイッチ17は、遊
技終了の際にカードユニット50のカード挿入口55に
差し込まれたカードを返却するためのものである。な
お、カードがカード挿入口55に差し込まれていること
は、カードユニット50に設けられるカード投入表示ラ
ンプ54が点灯していることによりわかる。また、度数
表示LED16は、カードユニット50のカード挿入口
55に差し込まれたカードの残額が表示されるものであ
る。また、モード切換スイッチ18は、借り受けるべき
遊技玉を前記玉貸スイッチ15を操作して行なうマニュ
アルモードと、打球供給皿6の打玉の残量が前記玉検出
器9によって検出されなくなったときに自動的に遊技玉
を払出す自動モードと、のいずれかのモードに設定する
ものである。また、11は自動モードを表示する自動玉
貸表示器、12は玉貸が可能な旨を表示する玉貸可表示
器である。
【0020】ところで、前記ガラス扉枠5の後方であっ
て前面枠2の裏面には、遊技盤30が着脱自在に取付け
られている。この遊技盤30には、打玉を誘導する誘導
レール31がほぼ円状に設けられ、その誘導レール31
に囲まれる中側範囲が遊技領域32を構成し、その遊技
領域32に可変表示装置や可変入賞球装置および入賞口
等の遊技装置が配置されるものである。より詳細に説明
すると、遊技領域32のほぼ中央には、複数の回転ドラ
ム機構を内蔵する可変表示装置33が配置され、該可変
表示装置33の下部に始動入賞口34と可変入賞球装置
35とが配置されている。始動入賞口34は、可変表示
装置33の回転ドラム機構を回転せしめるためのもので
あり、このため、始動入賞口34に入賞した入賞玉は、
遊技盤30の裏面に導かれて、入賞玉集合カバー体(図
示省略)に設けられる始動入賞玉検出器46によって検
出されるようになっている。また、可変入賞球装置35
は、ソレノイド37によって開閉駆動される開閉板36
を有し、該開閉板36の内部が3つに区画され、そのう
ちの中央が特定入賞領域として設定され、その特定入賞
領域に特定入賞玉検出器38(以下V入賞スイッチ38
という)が臨み、その下方に可変入賞球装置35に入賞
した入賞玉をすべて検出する入賞玉検出器39(以下1
0カウントスイッチ39という)が臨設されている。可
変入賞球装置35において開閉板36が開放状態になっ
た場合に開く入賞口が、大入賞口と呼ばれる。また、遊
技盤30には、前記した構成以外にアウト口40が遊技
領域32の最下方に設けられ、遊技領域32の中央部左
右に入賞口42a,42bが設けられ、遊技領域32の
上部外側に賞球ランプ43と玉切れランプ44とが設け
られている。
【0021】遊技領域32内には、さらに、通常の入賞
口48,49a,49bが設けられている。可変入賞球
装置35の開閉板36内部に打玉が入賞した場合には1
5個の景品玉が払出され、始動入賞口34に打玉が入賞
した場合には6個の景品玉が払出され、それ以外の通常
の入賞口42a,42b,48,49a,49bに打玉
が入賞した場合にも6個の景品玉が払出される。このよ
うに、遊技領域32には、打玉の入賞により払出される
景品玉が互いに異なる複数種別に分類される複数の入賞
領域が設けられている。
【0022】上記のように構成される遊技盤30の遊技
内容は、打玉が始動入賞口34に入賞して始動入賞玉検
出器46をONさせると、可変表示装置33の回転ドラ
ム機構が回転を開始し、一定時間(たとえば5秒)が経
過したときにその回転を停止する。そして、停止時の可
変表示装置33に表示される図柄の組合せが予め定めら
れた大当り図柄の組合せであるときに特定遊技状態(大
当り遊技状態とも言う)となって可変入賞球装置35の
開閉板36を一定時間(たとえば30秒間)が経過する
まで、または所定個数(たとえば10個)の入賞玉が発
生するまで開放する。そして、開閉板36の開放中に打
玉が特定入賞領域に入賞してV入賞スイッチ38をON
すると、継続権が発生し、再度開閉板36の上記した開
放動作を繰返す。この継続権の発生は、所定回数(たと
えば16回)許容される。このように可変入賞球装置3
5の開閉板36が開放される状態は所定回数継続可能で
あり、その開閉板36が開放される各回はラウンドと呼
ばれる。そのように開閉板36が開放される状態が繰返
継続される場合の現在のラウンド数が、可変表示装置3
3の上部に設けられた7セグメント表示器よりなるラウ
ンド数表示器33aに表示される。ラウンド数表示器3
3aは、横並びに配列された2つの7セグメント表示器
を含み、これらにより、横並びに2つの数字および英文
字を表示可能である。このラウンド数表示器33aは、
後述するように、所定のエラー状態が発生した場合に
は、そのエラー内容を示すエラーコードを表示するため
に用いられる。
【0023】前述した継続権の発生が所定回数(たとえ
ば16回)許容されるため、大当り遊技状態になると、
短い間に多量の入賞玉を獲得するチャンスがある。この
ように大当り遊技状態という遊技者にとって極めて大き
なチャンスは、可変表示装置33の1回の可変表示結果
に基づいて発生するため、打球供給皿6の残留玉がほと
んどなくなった時点で発生する場合もあり、このような
場合、続けて打玉を発射させて打玉を可変入賞球装置3
5の特定入賞領域に入賞させる必要があるにもかかわら
ず、打玉が打球供給皿6に残存していないので、あわて
て玉貸スイッチ15を操作して遊技玉を借受けなければ
ならない。しかし、玉貸スイッチ15を操作してから遊
技玉が払出され、しかもその玉が発射されて可変入賞球
装置35の特定入賞領域に到達するまでに多少の時間が
かかるため、その時間の間に有利なチャンス(継続権の
成立)を逃してしまうという不都合があるが、本実施の
形態においては、モード切換スイッチ18を自動モード
に設定しておれば、玉検出器9が打玉の不存在を検出し
た時点で自動的に遊技玉を打球供給皿6に払出すので、
上記したような不都合は生じない。一方、上記したよう
な自動モードに設定してあっても単位時間当たりの景品
玉払出度数が高い状態となったとき、たとえば、上記し
た大当り遊技状態となったときには、その後すぐに景品
玉が払出されるので、遊技玉を自動的に払出す必要がな
く、磁気カードにおける残余玉貸情報を無駄に消費する
ことがない。
【0024】ところで、遊技盤30の裏面には、遊技盤
30の表面に設けられる前記の各種の入賞口または入賞
球装置に入賞した入賞玉を誘導して集合させる入賞玉集
合カバー体(図示省略)が設けられている。その入賞玉
集合カバー体には、入賞玉を誘導するための複数の誘導
通路(図示省略)が設けられている。そして、通常の入
賞口48,42a,42b,49a,49bに入賞した
入賞玉が1つの誘導通路により集合されて誘導されたの
ち、通常入賞玉検出器(図示省略)により検出される。
始動入賞口34に入賞した入賞玉は、始動入賞玉検出器
46により検出される。可変入賞球装置35の開閉板3
6内部に入賞した入賞玉のうち、特定入賞領域(V入賞
領域)に入賞した入賞玉は、V入賞スイッチ38により
検出された後、10カウントスイッチ39により検出さ
れる。このような特定入賞領域への入賞は、V入賞と呼
ばれる。一方、特定入賞領域以外の領域に入賞した入賞
玉は、V入賞スイッチ38によって検出されず、10カ
ウントスイッチ39により検出される。この10カウン
トスイッチ39により、開閉板36が1回開放してから
閉塞されるまでの間の入賞玉の個数が検出されるのであ
る。ここで、V入賞スイッチ38と、10カウントスイ
ッチ39との関係を説明する。特定入賞領域に入賞した
入賞玉は、すべてV入賞スイッチ38を通って10カウ
ントスイッチ39に導かれる。つまり、V入賞スイッチ
38により検出された入賞玉は、すべて10カウントス
イッチ39によっても検出される。10カウントスイッ
チ39に導かれた玉は、そのまま流下される。
【0025】このパチンコ遊技機1においては、前述し
たように、入賞領域の種別に応じて景品玉の払出し個数
が2種類に分けられており、このような入賞玉の区別を
するために、各検出器からの検出信号が、遊技制御基板
199(図2参照)に送られ、遊技制御基板199から
払出制御回路基板152に賞球個数信号(賞球個数デー
タを表わす信号であり、以下、賞球個数データともい
う)が送られるようになっている。また、入賞玉集合カ
バー体(図示省略)の裏面には、遊技盤30に設けられ
るスイッチ類、ランプ類、駆動源類等から延びる配線を
中継する遊技中継基板47が取付けられている。
【0026】上記のように構成されるパチンコ遊技機1
の側方に設けられるカードユニット50は、図1に示さ
れるように、使用可能状態であるか否かを表示する使用
可表示ランプ51と、カード内に記録された残額情報に
端数(100円未満の数)が存在する場合にその端数を
前記度数表示LED16に表示させるための端数表示ス
イッチ52と、当該カードユニット50がいずれの側の
パチンコ遊技機1に対応しているか否かを表示する連結
台方向表示器53と、カードがカードユニット50内に
投入中であることを表示するカード投入表示ランプ54
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード挿入
口55と、該カード挿入口55の裏面に設けられるカー
ドリーダライタの機構を点検する場合に開放するための
カードユニット錠56と、が設けられている。そして、
このように構成されるカードユニット50は、独自の制
御回路によって制御されるものであるが、パチンコ遊技
機1側に設けられる前記スイッチ15、17、18、表
示LED16や、払出制御回路基板152とを接続する
必要があるためパチンコ遊技機1の裏面に設けられる後
述する機構板60には、インタフェース基板138が設
けられている。なお、カードユニット50をパチンコ遊
技機1に内蔵してもよい。
【0027】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて、図2に基づいて説明する。パチンコ遊技機の機構
板60には、その上部に玉タンク65が設けられ、パチ
ンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上
方からパチンコ玉がこの玉タンク65内に供給される。
この玉タンク65内に貯留されているパチンコ玉が玉払
出装置97に供給され、この玉払出装置97が作動する
ことにより玉が打球供給皿6内に払出される。
【0028】機構板60には、さらに、払出制御回路基
板152用の基板ボックス149と、遊技制御を行なう
ための遊技制御基板199(主基板ともいう)を収納す
る遊技制御基板ボックス198とが設けられている。図
中33は可変表示装置であり、47は遊技中継基板であ
る。遊技領域に打込まれて入賞領域あるいは可変入賞球
装置内に入賞した入賞玉は、入賞玉処理装置115によ
り処理され、その入賞玉1個につき所定個数の景品玉が
玉払出装置97から払出される。
【0029】196は打球発射装置であり、発射モータ
197の回転力を利用して打玉が1つずつ遊技領域に発
射される。図2において、パチンコ遊技機1の上方隅部
分に、ターミナル基板78が設けられている。このター
ミナル基板は、外部電源と接続するための電源コネクタ
80および電源スイッチ81が設けられている。さら
に、ターミナル基板78は、玉切れ情報出力端子79
a、発射制御信号入力端子79b、玉貸情報出力端子7
9c、補給情報出力端子79dが設けられている。
【0030】前記遊技制御基板ボックス198には、前
記可変表示装置33が予め定められた特定の表示態様と
なり前記特定遊技状態が発生する確率を入力設定するた
めのキースイッチ(図示省略)が設けられており、遊技
場の係員が所定のキーをこのキースイッチに挿入した状
態で操作することにより、前記確率を、たとえば高確
率,中確率,低確率の3段階に設定することができる。
そして、その確率の設定状態が設定確率表示LED(図
示省略)により表示される。
【0031】パチンコ遊技機1の側部に設けられている
カードユニット50には、玉貸額設定スイッチ213が
設けられており、遊技場の係員がこの玉貸額設定スイッ
チ213を操作することにより、1回の玉貸動作に伴っ
て貸し出される玉貸額が設定される。
【0032】また、図において、機構板60は、主とし
て景品玉を貯留する玉タンク65とその玉タンク65に
貯留された景品玉を下流側に整列しながら誘導する玉整
列レール69とが設けられる上部ベースユニット61
と、主として入賞に基づく景品玉を払出す玉払出装置9
7が設けられる中間ベースユニット62と、主として遊
技盤30に打込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理
機構が設けられる下部ベースユニット63と、に分割形
成したものを組付けて構成される。上記したように3つ
のベースユニット61〜63を組付けて構成した本実施
の形態の機構板60においては、背面から見て全体とし
て「コ」字状となっており、機構板60を閉じた状態に
おいて遊技盤30の一側辺部が開放された状態となる。
このため、遊技盤30の裏面構造が複雑(遊技盤にあっ
ては、入賞装置の後方突出面積および突出量の多いもの
があり、また配線の複雑なものもある)なものであって
も、機構板60の開閉動作をスムーズに行なうことがで
きる。
【0033】上部ベースユニット61には、図2に示す
ように、多量の景品玉を貯留する玉タンク65と、該玉
タンク65から供給される景品玉を複数列(本実施の形
態の場合2列)に整列して流下させる玉整列レール69
と、該玉整列レール69によって誘導された景品玉を後
述する玉払出装置97に向けて方向転換するカーブ樋7
4と、そのカーブ樋74の上方に設けられたターミナル
基板78がそれぞれ所定の位置に設けられている。
【0034】玉タンク65は、その左右両側に突設され
た取付片によって上部ベースユニット61の所定の位置
(この位置には、玉タンク65の側面形状に沿った凹部
が形成されている)にビスで取付けられるようになって
いる。また、玉タンク65は、上面が開放したボックス
状に形成されるとともに、その底面下流側に玉整列レー
ル69と連通する落下口68が開設され、その落下口6
8に向かって傾斜する複数の傾斜底面によって底面が形
成されている。また、落下口68の上部の傾斜底面に
は、揺動自在に軸支される玉欠乏検知レバー(図示省
略)が設けられ、その玉欠乏検知レバーの下方に、玉欠
乏検出器(図示省略)が固定されている。この玉欠乏検
出器(図示省略)は、玉タンク65内に景品玉が不足し
たときに遊技場に設けられる管理コンピュータ(図示せ
ず)に景品玉補給要求信号を導出する。なお、玉欠乏検
知レバーは、玉タンク65内の景品玉が載置していると
きに玉欠乏検出器をOFFとし、玉タンク65内の景品
玉が不足して載置しなくなったときに玉欠乏検出器をO
Nして上記信号を出力するようになっている。また、玉
欠乏検出器から延びる配線は、一旦ターミナル基板78
に中継接続された後、ターミナル基板78からホール用
管理コンピュータに出力線が接続されるようになってい
る。
【0035】上記した玉タンク65の下流側に配置され
る玉整列レール69は、上部ベースユニット61の一端
から他端に向けて傾斜状に取付けられ、その内部中央に
仕切壁が立設されている。この仕切壁により、玉タンク
65の落下口68から流出した景品玉が下流に向かうに
従って確実に左右2列に整列させられる。玉整列レール
69により整列され誘導された玉は、前記カーブ樋74
によって流下方向を左右に変換される。
【0036】上部ベースユニット61には、上記した構
成以外にターミナル基板78が設けられるが、このター
ミナル基板78は、外部電源供給線が接続される電源コ
ネクタ80、電源スイッチ81、外部(たとえばホール
用管理コンピュータ)とパチンコ遊技機1との間の信号
線を接続する玉切れ情報出力端子79aと発射制御信号
入力端子79bと玉貸情報出力端子79cと補給情報出
力端子79d等が設けられたプリント配線基板によって
構成されるものである。
【0037】中間ベースユニット62には、その上部に
通路体84が止着され、該通路体84の下方に玉払出装
置97が固着される。より詳細に説明すると、通路体8
4は、前記カーブ樋74によって流下方向を左右に変換
された2列の景品玉を下方向に向かって流下させる景品
玉通路86a,86bを有する。その景品玉通路86
a,86bの上流側には、玉切れスイッチ87a,87
bが臨む態様で設けられている。この玉切れスイッチ8
7a,87bは、景品玉通路86a,86b内の景品玉
の有無を検出するもので、いずれか一方の玉切れスイッ
チ87a,87bが景品玉を検出しなくなったときに
は、玉切れランプ44が点灯し、景品玉払出装置97の
図示していないステッピングモータよりなる払出モータ
189(後述する)の回転を停止して景品玉の払出を不
能動化させるようになっている。
【0038】景品玉通路86a,86bを流下する景品
玉は、下流側の玉払出装置97に供給される。玉払出装
置97は、中間ベースユニット62の下方に装着される
直方体状のケース(後述するケース98)の内部に収納
されて構成される。ケース98内に収納された玉払出装
置97の具体的な構成は、次に詳細に説明する。玉払出
装置97は、ステッピングモータである払出モータ18
9(後述する)によってスクリュー188(後述する)
を回転せしめて、玉を1個ずつ計数しながら払出す形式
のものである。そして、この玉払出装置97によって払
出される玉は、入賞に基づく景品玉だけではなく、遊技
者に貸し出す貸玉(遊技玉)も玉払出装置97によって
払出されるようになっている。
【0039】そこで、玉払出装置97の構成を図3を参
照しながら説明する。図3(A)は、玉払出装置97の
側面から見た断面図であり、図3(B)は、玉払出装置
97の前方から見た断面図である。
【0040】玉払出装置97のケース98は、図3に示
すように、左右2つに分割形成され、それぞれの分割ケ
ース98a,98bに玉供給路181a,181bが形
成されている。玉供給路181a,181bのそれぞれ
は、その内部で湾曲面(図3では玉供給路181aの湾
曲面182aのみ図示)となって後方に向かって湾曲し
ている。それらの湾曲面終端のそれぞれの下方に玉送り
水平路184a,184bが形成され、さらに玉送り水
平路184a,184bのそれぞれの終端に玉排出路
(図3では水平路184aにつながる玉排出路183a
のみ図示)が形成されている。これらの玉排出路には、
玉の払出しのためにそれぞれの玉排出路に排出された玉
を検出する玉払出検出器240a,240bが設けられ
ている(図2参照)。
【0041】これらの玉供給路、玉送り水平路、および
玉排出路は、分割ケース98a,98bを前後に区画す
る区画壁(図3では一方の区画壁195aのみ図示)の
前方に形成されている。
【0042】また、分割ケース98a,98bの前方に
は、玉圧緩衝部材(図示省略)が挾持されるようになっ
ている。この玉圧緩衝部材は、前記通路体84の景品玉
通路86a,86bから供給される景品玉を、左右側方
に振り分けて玉供給路181a,181bに誘導すると
ともに、その下方部に発光素子186(LED)と受光
素子187とが設けられている。発光素子186と受光
素子187とは、所定の間隔をあけて設けられ、この間
隔内に次に説明する回転体の一例のスクリュー188の
先端が挿入されるようになっている。なお、玉圧緩衝部
材は、分割ケース98a,98bを張り合わせたとき
に、完全に内部に収納固定されるようになっている。
【0043】また、前記玉送り水平路184a,184
bの間には、払出モータ189によって回転せしめられ
るスクリュー188が配置されている。すなわち、区画
壁の後方に形成される2つの固定溝(図3では一方の固
定溝191aのみ図示)に払出モータ189を固定する
モータ固定板190を嵌合固定し、払出モータ189の
モータ軸を区画壁の前方に突出させて、その突出前方に
スクリュー188が固定されるものである。スクリュー
188の外周には、払出モータ189の回転により玉送
り水平路184a,184bに載置された景品玉を前方
に移動せしめるような螺旋突起188aが突設されると
ともに、スクリュー188の先端には、前記発光素子1
86を被覆する凹部が形成され、その凹部に2つの切欠
部192が形成されている。この切欠部192は、18
0度の対称位置に形成されているので、スクリュー18
8が1回転する間に、発光素子186からの光が切欠部
192を介して2回受光素子187によって検出される
ようになっている。これら発光素子186および受光素
子187によりスクリュー188の回転位置を検出する
位置検出器が構成されている。以下の説明においては、
位置検出器について、検出信号を出力する受光素子18
7を代表として位置検出器187と呼ぶ場合がある。な
お、前記発光素子186、受光素子187、および払出
モータ189からの配線193は、まとめられてケース
98の後部下方に形成された引出穴から外部に引出され
てコネクタ(図示省略)に結線される。
【0044】上記のように構成される玉払出装置97に
おいては、玉供給路181a,181bから供給される
景品玉が玉送り水平路184a,184bの後端部に供
給された位置で停止された状態において、払出モータ1
89の回転を開始すると、スクリュー188の螺旋突起
188aにより景品玉が玉送り水平路184a,184
b上を前方に向かって移動し、遂には、玉送り水平路1
84a,184bの終端から玉排出路に向けて落下す
る。このとき、左右の玉送り水平路184a,184b
からの景品玉の落下は、交互に行なわれるが、この交互
の落下は、スクリュー188が半回転する毎に一方から
1個の景品玉が落下するので、結局1個の景品玉が落下
する毎に発光素子186からの光が受光素子187によ
って受光されることになり、これにより、スクリュー1
88の回転位置が検出されることになる。受光素子18
7によって検出された信号数が予め定められた景品玉数
(1個の入賞に対応する)に到達したときに払出モータ
189の駆動を停止するように制御する。玉払出装置9
7における玉の排出側には、スクリュー188による払
出しが行なわれた玉を検出するための玉払出検出器24
0a,240bが設けられている。さらに、払出された
玉を玉払出検出器240a,240bで検出するので、
正確に入賞に対応する景品玉を払出すことができる。な
お、回転体としては、スクリュー188の他に、回転す
ることにより玉を下方に流下させるスプロケット等でも
よい。
【0045】玉払出装置97の玉の払出側の玉の流路
は、景品玉払出用の流路201aと、貸玉払出用の流路
201bとに分岐して構成されている。流路201a内
には、流路201aに導かれた玉である景品玉を検出す
る賞球個数スイッチ256が設けられている。玉払出装
置97から流下する玉を景品玉として払出す場合にはそ
の玉が流路201aに導かれ、玉払出装置97から流下
する玉を貸玉として払出す場合にはその玉が流路201
bに導かれる。つまり、流路201aと、流路201b
とは、選択的に通流可能にされる。これらの流路の分岐
点には、玉払出装置97から落下してくる玉の流路を、
流路201aと貸玉払出用の流路201bとの間で切換
える流路切換部材254が設けられている。流路切換部
材254の近傍には、流路切換部材254を駆動するた
めの切換ソレノイド255が設けられている。
【0046】次に、図4を参照して、流路切換部材25
4による流路の切換態様について説明する。図4におい
ては、玉の流路が景品玉払出用の流路201a側に切換
えられた場合の態様が(A)に示されており、玉の流路
が貸玉払出用の流路201b側に切換えられた場合の態
様が(B)に示されている。
【0047】流路切換部材254は、支軸部254aを
回動中心として本体部254bが回動されるように構成
されている。本体部254bは、流路201aおよび流
路201bの一方の側に傾動した場合に、その側の流路
を玉が通流不可能な状態に閉じる形状に形成されてい
る。
【0048】切換ソレノイド255が駆動(励磁)され
ていない通常の状態において、流路切換部材254は、
(A)に示されるように、流路201b側に傾動するよ
うに位置される。この場合、流路201a側が開放され
ており、玉が景品玉として流路201a側に導かれる。
すなわち、通常状態において、流路切換部材254は、
景品玉用の流路201a側に玉を導くようにセットされ
ている。この場合に導かれた景品玉は、賞球個数スイッ
チ256により検出される。
【0049】一方、貸玉が払出される場合には、切換ソ
レノイド255に駆動(励磁)信号が与えられ、(B)
に示されるように、切換ソレノイド255により流路切
換部材254が流路201a側に傾動するように駆動さ
れる。これにより、流路201b側が開放され、玉が貸
玉として流路201b側に導かれる。
【0050】図2において、下部ベースユニット63の
前面側(遊技盤5に当接する側)には、そのほぼ中程に
前述した入賞玉集合樋(図示省略)が傾斜状に設けられ
ている。この入賞玉集合樋は、遊技盤30の可変入賞球
装置35等に入賞した入賞玉を受け止めて後述する入賞
玉処理装置115に誘導するものであり、その下流側が
入賞玉を1個ずつ流下させる入賞玉誘導通路105とな
っている。
【0051】一方、下部ベースユニット63の後面側に
は、その一側上部に景品玉払出通路108が形成され、
その景品玉払出通路108の下端に上皿連通口110が
形成されている。この上皿連通口110は、パチンコ遊
技機1の前面に設けられる打球供給皿6に景品玉を導く
ものである。
【0052】前記上皿連通口110の他の側方には、連
絡通路(図示省略)が接続され、その連絡通路の末端に
余剰玉通路(図示省略)が接続されている。しかして、
入賞に基づく景品玉が多数払出されて打球供給皿6が景
品玉で満杯となり、ついには上皿連通口110に到達し
てさらに景品玉が払出し続けられたときには、景品玉は
連絡通路を介して余剰玉通路に導かれ、その後、図示し
ない接続樋を介して前記余剰玉受皿20に排出される。
そして、さらに景品玉が払出し続けられたときには、余
剰玉受皿20も満杯になるが、余剰玉通路112の側壁
に設けられた満タン検知板(図示省略)部分に到達する
と、満タン検知板が景品玉に押圧されて上端の支軸を中
心にして外側に向かって揺動し、これによって満タンス
イッチ114がONされて、玉払出装置97の払出モー
タの駆動を停止して景品玉の払出動作を不能動化すると
ともに、打球発射装置の駆動も停止される。
【0053】下部ベースユニット63の下部一側には、
入賞玉処理装置115および前記玉払出装置97の動作
を制御する払出制御回路基板152を収納する基板ボッ
クス149を収納する収納部(図示省略)が形成されて
いる。
【0054】入賞玉処理装置115には、入賞玉集合樋
により集合させられる入賞玉が入賞玉流下路105を通
って導かれるようになっている。入賞玉処理装置115
で処理された後の入賞玉は、下側に排出されるようにな
っている。
【0055】ところで、入賞玉流下路105には、入賞
玉検出器122が固定されている。この入賞玉検出器1
22は、近接型のスイッチであり、その前方部に入賞玉
が通過する通過穴が形成されている。
【0056】次に、入賞玉処理装置115の構成につい
て、図5を参照して説明する。図5に示すように、入賞
玉処理装置115は、取付ベース116に集約して形成
され、このため、取付ベース116の周囲に形成される
取付部118を下部ベースユニット63に突設される取
付ボスに嵌入してビスで螺着することにより、簡単に下
部ベースユニット63に装着することができる。なお、
取付ベース116の周囲は、補強リブ117が形成さ
れ、全体の剛性を強化している。また、取付ベース11
6を下部ベースユニット63に装着したときには、下部
ベースユニット63に形成された入賞玉入口119と取
付ベース116に形成される入賞玉流下路120の始端
部とが合致するようになっており、これにより入賞玉が
入賞玉処理装置115に導かれるようになっている。ま
た、入賞玉処理装置115で処理された後の入賞玉は、
下部ベースユニット63の玉抜き下部通路107に連通
する位置に形成された入賞玉出口121に排出されるよ
うになっている。
【0057】ところで、取付ベース116の下部側方か
ら中央にかけて直角状の入賞玉流下路120が形成さ
れ、その入賞玉流下路120の屈曲部よりやや下方に入
賞玉検出器122が係止爪123により固定されてい
る。この入賞玉検出器122は、近接型のスイッチであ
り、その前方部に入賞玉が通過する通過穴が形成されて
いる。また、この入賞玉検出器122の通過穴を挟むよ
うに第1玉係止部材124と第2玉係止部材130とが
それぞれ支軸125、131を中心にして揺動自在に軸
支されている。第1玉係止部材124の後端は、リンク
杆126を介して入賞玉排出ソレノイド127のプラン
ジャ128に連結されている。入賞玉排出ソレノイド1
27は、取付ベース116に突設される係止爪によって
着脱自在に装着されるとともに、そのプランジャ128
にスプリング129が周設され、常にプランジャ128
を下方に向けて付勢している。一方、第1玉係止部材1
24の先端側には、その上部に玉止部124aが形成さ
れ、その下部に第2玉止部130と係合する係合片12
4bが形成され、第2玉止部130には、その前方上部
に玉止部130aが形成され、その中程に前記係合片1
24bと係合する係合凹部130bが形成されている。
【0058】上記した入賞玉処理装置115の作用につ
いて参照して説明すると、まず、入賞玉排出ソレノイド
127がOFF(消磁状態)である通常の状態において
は、図5(A)に示すように、第1玉係止部124の玉
止部124aは、入賞玉流下路120内に突出していな
いか、第2玉止部材130の玉止部130aは、入賞玉
検出器122の下方の入賞玉流下路120に突出した状
態となっている。そのような状態で入賞玉が発生して入
賞玉が流下路120に流下してきたときには、先頭の入
賞玉P1が入賞玉検出器122の通過穴に入った状態で
玉止部130aによって停留される。このため、入賞玉
検出器122から検出信号が遊技制御基板199の制御
回路に送られ、遊技制御基板199からの賞球個数信号
を払出制御回路基板152が受信することにより玉払出
装置97が駆動制御されて所定個数の景品玉の払出が行
なわれる。なお、先頭の入賞玉P1が玉止部130aで
停留している状態において、後続の入賞玉を含めたすべ
ての入賞玉の玉圧が第2玉止部材130の玉止部130
aにかかるか、その荷重は、玉止部130aのほぼ真下
に位置する支軸131で受止められるため、係合凹部1
30bと係合片124bとの係合による第1玉止部材1
24への負荷が減少することとなり、これによってプラ
ンジャ128がスプリング129の付勢力に抗して上昇
することがない。すなわち、多数の入賞玉の荷重によっ
て第1および第2玉止部材124、130が盲動するこ
とがなく、確実に入賞玉を1個ずつ処理するものであ
る。
【0059】そして、所定個数の景品玉の払出しが終了
したときには、払出制御回路基板152から入賞玉排出
ソレノイド127に駆動信号が送られて入賞玉排出ソレ
ノイド127を所定時間ONする(励磁状態にする)。
入賞玉排出ソレノイド127がONすると、図5(B)
に示すように、玉止部124aが入賞玉流下路120内
に進入して次の入賞玉P2の入賞玉検出器122の通過
穴への進入を阻止するとともに、玉止部130aが入賞
玉流下路120から退避するので、先頭の入賞玉P1が
開放されて下方に向かって流下する。そして、一定時間
が経過して入賞玉排出ソレノイド127がOFFになる
と、再度図5(A)に示す状態に戻って次の入賞玉によ
る景品玉の払出動作が行なわれる。
【0060】このように、本実施の形態における入賞玉
処理装置115は、発生した入賞玉を一旦停留し、所定
の景品玉が払出される毎に1個ずつ入賞玉を処理するよ
うにしたので、停電時等においては、発生した入賞玉が
証拠玉として残留するので、遊技者との間でトラブルが
生じることがない。なお、バックアップ機能がある場合
には、このような入賞玉処理装置115を使用すること
なく、発生した入賞玉をすべて記憶して(たとえば遊技
制御基板が記憶)、記憶が終わった入賞玉を弾球遊技機
1の外部に排出するようにしてもよい。
【0061】下部ベースユニット63の一側下部には、
払出制御回路基板152を収納した基板ボックス149
が設けられている。基板ボックス149の働きにより、
外部には、制御動作のプログラム暴走時等に制御処理を
リセットするためのリセットスイッチ156が設けられ
ている。このリセットスイッチ156はハードリセット
するためのものではなく、エラー状態の解除のためのも
ので、このリセットスイッチ156の検出信号によりエ
ラーの復旧制御を遊技制御基板199と、払出制御回路
基板152との両方で行なえるようになっている。
【0062】前記基板ボックス149に収納される払出
制御回路基板152は、遊技制御基板199から与えら
れる賞球個数信号を受けて玉払出装置97の払出モータ
189に駆動開始信号を出力し、玉払出装置97内に設
けられる計数検出手段からの信号を計数してその計数値
が予め定められた払出景品玉数となったときに払出モー
タ189に駆動停止信号を導出して景品玉の払出動作を
停止させる。また、前記玉切れスイッチ87a,87b
や満タン検出器114からの信号があったときには、そ
の入賞に対する払出動作が終了した時点で払出モータ1
89に停止信号を導出するようになっている。また、本
実施の形態のように払出景品玉数が2種類ある場合に
は、払出景品玉数の多い方の入賞玉数を記憶しておき、
その記憶値の分に相当する払出動作を優先的に実行する
ようにすればよい。また、少ない方の入賞玉数を記憶す
るようにすれば、仮に停電等で記憶値が消去されても、
遊技者に相対的に多い払出景品玉数で払出すことができ
るからである。このことを考慮しなければ、いずれを記
憶するように設計してもよい。また、同様にカードユニ
ット50からの遊技玉の玉貸要求信号があったときにも
上記と同様の動作により所定個数(25個/100円)
の遊技玉を玉払出装置97によって払出す。
【0063】機構板60には、前述した遊技制御基板1
99を収納した遊技制御基板ボックス198が設けられ
る。この遊技制御基板ボックス198は、基板ボックス
149よりも後側に張出して設けられている。
【0064】図6は、払出制御回路基板152とカード
ユニット50に設けられているカードユニット制御基板
210aと遊技制御基板199とに設けられている制御
回路を示すブロック図である。
【0065】カードユニット制御基板210aには、R
AM,ROM,CPU,I/Oポート等を含むカードユ
ニット制御用マイクロコンピュータ210と、スイッチ
からの検出信号をカードユニット制御用マイクロコンピ
ュータ210に入力するためのスイッチ回路211と、
カードユニット制御用マイクロコンピュータ210から
の表示制御信号を各種表示器に出力するための表示回路
212と、カードユニット制御用マイクロコンピュータ
210と払出制御回路基板152の払出制御用マイクロ
コンピュータ220との間で信号のやり取りを行なうた
めのフォトカプラで構成される信号回路214と、電源
回路215とが設けられている。このように両マイクロ
コンピュータ210,220間での信号のやり取りをフ
ォトカプラを介して一旦光信号に変換して行なっている
ために、両マイクロコンピュータ210,220間が電
気的に遮断された状態となり、一方の故障等に起因した
異常高電圧等が他方のマイクロコンピュータにまで伝送
されないために、一方の故障が他方にまで悪影響を及ぼ
すことを防止できる。さらに、このカードユニット制御
基板210aには、前記スイッチ回路211に接続され
た端数表示スイッチ52と玉貸額設定スイッチ213と
が設けられ、さらに、前記表示回路212に接続され
た、ユニット使用可表示器51とカード挿入表示器54
と連結方向表示器53とが設けられている。また、図2
の57は、インターフェイス基板138のコネクタ13
8aと接続されるコネクタである。なお、インターフェ
イス基板138は払出制御回路基板152と一体でもよ
い。
【0066】さらに、前記スイッチ回路211には、玉
貸スイッチ15と返却スイッチ17とが接続されてお
り、前記表示回路212には、カード残額表示器16が
接続されている。
【0067】払出制御回路基板152には、フォトカプ
ラで構成される信号回路216が設けられており、カー
ドユニット制御用マイクロコンピュータ210と払出制
御用マイクロコンピュータ220との間で、前記信号回
路214,216を介して、ユニット接続信号(V
L),ユニット動作信号(B RDY),玉貸要求信号
(BRQ),玉貸完了信号(EXS),P機動作信号
(P RDY)の各信号が送受信される。すなわち、カ
ードユニット制御用マイクロコンピュータ210と払出
制御用マイクロコンピュータ220とが接続されている
場合には、カードユニット制御用マイクロコンピュータ
210から払出制御用マイクロコンピュータ220に対
しユニット接続信号(VL)が伝送される。このユニッ
ト接続信号(VL)の入力があることを条件として、パ
チンコ遊技機が打球発射可能な状態となるとともに、入
賞玉に基づいた景品玉の払出制御が可能な状態となる。
【0068】パチンコ遊技機の電源が投入された段階で
払出制御用マイクロコンピュータ220からカードユニ
ット制御用マイクロコンピュータ210に対しP機動作
信号(P RDY)が出力される。次に、カードユニッ
ト50側においてカードが受付けられて玉貸スイッチ1
5が操作されてその検出信号が入力された段階で、ユニ
ット動作信号(B RDY)が払出制御用マイクロコン
ピュータ220に出力される。この時点から所定の遅延
時間だけ経過した時点で、玉貸要求信号(BRQ)がカ
ードユニット制御用マイクロコンピュータ210から払
出制御用マイクロコンピュータ220に出力される。こ
の所定の遅延時間を設けた理由は、ユニット動作信号
(B RDY)が入力されたことをパチンコ遊技機側で
判定するのに十分な時間を設けて、ノイズによる誤動作
を防止するためである。
【0069】前記遅延時間が経過した時点から、さらに
所定時間が経過した時点で、玉貸準備信号が払出制御用
マイクロコンピュータ220からカードユニット制御用
マイクロコンピュータ210に出力される。この時点か
ら所定時間が経過した段階で、前記玉貸要求信号(BR
Q)がOFFになりこれをもって玉貸指令信号がカード
ユニット制御用マイクロコンピュータ210から払出制
御用マイクロコンピュータ220に出力されたものとさ
れる。この時点から所定時間が経過した段階で、払出制
御用マイクロコンピュータ220が前記玉貸指令信号に
従って行なった玉貸制御動作が完了したことに基づいて
玉貸完了信号(EXS)が払出制御用マイクロコンピュ
ータ220からカードユニット制御用マイクロコンピュ
ータ210に出力される。
【0070】遊技制御基板199には、ワンチップ化さ
れた遊技制御用マイクロコンピュータ202が設けられ
ている。この遊技制御用マイクロコンピュータ202に
は、CPU203,RAM205,I/Oポート20
6,セキュリティ回路204等が設けられている。そし
て、ワンチップ化された遊技制御用マイクロコンピュー
タ202の外部にROM207と、アドレスデコード回
路208と、信号回路209と、スイッチ回路229
と、ランプ・ソレノイド回路230とが設けられてい
る。アドレスデコード回路208は、遊技制御用マイク
ロコンピュータ202からのアドレスデータをデコード
し、遊技制御用マイクロコンピュータ202内のRAM
205,I/Oポート206、あるいは前記ROM20
7にそれぞれチップセレクト信号を与える。
【0071】スイッチ回路229は、入賞玉検出器12
2からの検出信号、玉切れスイッチ87a,87bから
の検出信号、満タンスイッチ114からの検出信号、ド
アスイッチ257からの検出信号、賞球個数スイッチ
(賞球数検出器)256からの検出信号、V入賞スイッ
チ38からの検出信号、10カウントスイッチ39から
の検出信号、および、後述する払出制御回路基板152
用のリセットスイッチ156からのリセット操作信号を
受け、それらの信号をI/Oポート206へ与える。そ
れらの信号は、I/Oポート206からCPU203へ
与えられる。なお、始動入賞玉検出器46もスイッチ回
路229に接続されている。
【0072】ランプ・ソレノイド回路230は、CPU
203からI/Oポート206を介して与えられる入賞
玉排出ソレノイド127の駆動信号、賞球ランプ43へ
の駆動信号、玉切れランプ44への駆動信号、および、
遊技効果ランプ22への駆動信号をそれぞれ対象の装置
へ与える。
【0073】セキュリティ回路204は、前記ROM2
07に記憶されているプログラムの不正改造を監視する
機能を有するものである。セキュリティ回路204に
は、ROM207の記憶プログラムに対応するセキュリ
ティデータが記憶されており、電源投入時において、R
OM207に記憶されているプログラムを読出してその
プログラムと前記記憶されているセキュリティデータと
を比較して両者が整合性を有するか否か判別し、整合性
がとれている場合にのみCPU203を正常に動作可能
な状態にする。また、パチンコ遊技機の稼動中において
は、ROM207に記憶されているプログラムデータに
従ってCPU203が動作するのであるが、このROM
207に記憶されているプログラムデータのアドレスが
正常なアドレス範囲内を超えたものとなっているか否か
をセキュリティ回路204が判別し、正常なアドレス範
囲を超えているとセキュリティ回路204が判別した場
合には、CPU203が正常に制御動作できない状態に
する。
【0074】前記ROM207には、打玉がどの入賞領
域に入賞したかに応じて払出すべき景品玉の数である賞
球個数データが記憶されている。そして、入賞玉検出器
122(図2参照)が入賞玉を検出してその検出信号が
スイッチ回路229を介して遊技制御用マイクロコンピ
ュータ202に入力されてくれば、遊技制御用マイクロ
コンピュータ202は、打玉が入賞した入賞領域に対応
する賞球個数データをROM207から読出して、信号
回路209(ともにフォトカプラで構成されている)を
介して、入賞領域に応じた景品玉の個数の払出しを要求
する賞球個数信号を払出制御用マイクロコンピュータ2
20に送信する。本実施の形態では、賞球個数信号は、
図示するように4本の信号線からなる4ビットデータ
(D0〜D3)の形で景品玉の個数を示すものであり、
払出制御用マイクロコンピュータ220に伝送される。
この例では、データD0〜D3は払出しを要求しない通
常状態においてON状態であり、OFF状態にされるこ
とにより、景品玉の払出の要求およびその個数を示す。
したがって、この実施の形態で賞球個数信号を送信(出
力)する場合とは、データD0〜D3のいずれかがOF
F状態にされることである。
【0075】また、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02は、後述するように、玉切れスイッチ87a,87
bからの検出信号または満タンスイッチ114からの検
出信号を受けた場合に、賞球および玉貸をすることが不
可能な状態にする賞球玉貸不可信号を信号回路209を
介して払出制御用マイクロコンピュータ220に送信す
る。その場合、払出制御用マイクロコンピュータ220
では、賞球および玉貸を行なう処理が禁止される。
【0076】また、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02は、I/Oポート206を介して発射モータ197
のリレー回路224aに接続されており、後述するよう
に10カウントスイッチエラーが生じた場合に、リレー
回路224aを介して発射モータ197に供給される電
源を遮断し、打球発射を停止させる制御を行なう。ま
た、遊技制御用マイクロコンピュータ202は、景品玉
の払出しが不可能な状態になった場合にも、同様に打球
発射を停止させる制御を行なう。
【0077】また、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02は、I/Oポート206を介して情報出力回路27
0に接続されており、I/Oポート206および情報出
力回路270を介して補給情報を出力する。補給情報と
は、払出された景品玉個数を示す情報であり、景品玉を
所定個数(たとえば10個)払出す毎にその旨を表わす
パルスとして、補給情報出力端子79d(図2参照)を
介してパチンコ遊技機1の外部に出力されホール用管理
コンピュータに与えられる。
【0078】払出制御回路基板152設けられた払出制
御用マイクロコンピュータ220は、RAM220a,
ROM220b,CPU220c,I/Oポート等を含
むものである。払出制御回路基板152においては、払
出制御用マイクロコンピュータ220が、賞球個数デー
タおよび賞球玉貸不可信号を信号回路217を介して受
信する。
【0079】払出制御回路基板152には、さらにスイ
ッチ回路218が設けられており、上皿玉検出器9から
の検出信号、自動玉貸スイッチ(モード切換スイッチ)
18からの検出信号、玉払出検出器240a,240b
からの検出信号、位置検出器187からの検出信号、お
よび、リセットスイッチ156からリセット操作信号
が、それぞれスイッチ回路218を介して払出制御用マ
イクロコンピュータ220に入力される。遊技場の係員
がリセットスイッチ156を操作してリセット操作を行
なえば、そのリセット操作信号がスイッチ回路218を
介して払出制御用マイクロコンピュータ220に入力さ
れる。なお、このリセットスイッチ156は、前述した
ように、遊技制御基板199のスイッチ回路にも接続さ
れており、リセット操作がなされた場合に出力されるリ
セット操作信号が遊技制御基板199にも与えられる。
【0080】払出制御回路基板152には、さらに電源
回路219が設けられており、外部電源AC24Vから
の電力がこの電源回路219に供給され、所定の直流電
流に変換された状態で各種制御回路や電子機器にこの直
流電流が供給される。また、AC24Vの電力が払出制
御回路基板152を介してカードユニット制御基板21
0aに設けられている電源回路215にも供給され、こ
の電源回路215からカードユニット50に設けられて
いる各種制御回路や電子機器に電力が供給される。
【0081】図7は、払出制御用マイクロコンピュータ
220によって制御される各種制御機器を含む制御回路
を示すブロック図である。払出制御回路基板152に
は、前述した回路以外に、LED回路222,モータ回
路223,リレー回路224,ソレノイド回路225,
情報出力回路226,ブザー・LED回路227が設け
られている。
【0082】払出制御回路基板152には、さらにエラ
ー表示器155が設けられており、このエラー表示器1
55が前記LED回路222に接続されている。そし
て、払出制御用マイクロコンピュータ220からのエラ
ーコード表示制御信号がLED回路222を介してエラ
ー表示器155に与えられる。払出制御用マイクロコン
ピュータ220から、モータ制御信号がモータ回路22
3を介して払出モータ189に与えられるとともに、リ
レー回路224を介して発射モータ197に与えられ
る。さらに、ソレノイド回路225を介してソレノイド
駆動信号(励磁用制御信号)が切換ソレノイド255に
与えられる。払出制御用マイクロコンピュータ220
は、情報出力回路226を介して、玉貸情報および玉貸
条件成立情報を出力する。玉貸情報とは、玉貸動作が行
なわれたことを表わす情報であり、玉貸情報出力端子7
9c(図2参照)を介してホール用管理コンピュータに
出力される。玉貸条件成立情報とは、打球供給皿6に貸
玉を払出すための玉貸条件が成立したことを表わす情報
であり、カードユニット50に出力される。
【0083】払出制御用マイクロコンピュータ220
は、さらに、ブザー・LED回路227を介して、ブザ
ー制御信号をブザー10に与え、自動玉貸表示信号を自
動玉貸表示器11に与える。
【0084】次に、玉貸時の動作について説明する。パ
チンコ遊技機側で単位額(たとえば100円)に相当す
るパチンコ玉(たとえば25個)が貸出されるごとに払
出制御用マイクロコンピュータからカード処理機制御用
マイクロコンピュータに玉貸完了信号が出力される。カ
ード処理機制御用マイクロコンピュータではその出力信
号を入力するたびに貸玉額分のパチンコ玉がすべて貸出
されたか否かの判断を行ない、未だに貸出されていない
未貸出分がある場合にはその未貸出分をすべて貸出すま
で前記単位額(たとえば100円)のパチンコ玉の貸出
を繰返し行なうのである。
【0085】なお、この実施の形態においては、払出制
御回路基板152における制御処理をリセットするリセ
ットスイッチ156を設けた例を示した。しかし、これ
に限らず、遊技制御基板199における制御処理をリセ
ットするためのリセットスイッチを設けてもよい。
【0086】次に、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02で実行される処理について説明する。図8〜図30
は、遊技制御用マイクロコンピュータ202の動作を説
明するためのフローチャートである。
【0087】図8はメインルーチンが示されている。こ
のメインルーチンは、たとえば2msec毎に1回実行
される。まずS1により、スタックセットの処理が行な
われ、S2より、RAMエラーがあったか否かの判断が
行なわれる。この判断はRAM205の所定アドレスの
内容を読出し、その値が所定の値と等しいか否かを調べ
ることにより行なわれる。プログラムの暴走時や電源投
入時直後には、RAM205の格納データは不定である
ため、判断の答えはNOとなって制御S3に進む。S3
では、RAMに初期データが書込まれる。このとき、大
当りの発生の確率データである設定値が読込まれてRA
Mにロードされて以降その読込まれた値に従って定まる
確率で、可変表示装置33の識別情報が表示されるよう
に制御される。その後制御はS10に進む。S3におい
て初期データが書込まれるため、以後このメインルーチ
ンの実行時には、S2における判断の答えがYESとな
り、制御はS4に進むこととなる。
【0088】S4においては、I/Oポートからのデー
タの出力処理が行なわれ、図12に示された各種回路や
機器に対し制御信号が出力される。次にS5に進み、1
0カウントエラー(後述する10カウントエラーフラグ
1、10カウントエラーフラグ2、10カウントエラー
フラグ3のいずれかがセットされている場合)があるか
否か、ドラムエラーがあるか否か、および遊技停止フラ
グがセットされているかの判断が行なわれる。10カウ
ントエラーの内容については、後述する。ドラムエラー
とは、可変表示装置33の回転ドラム(図示せず)が回
転途中で停止したり回転制御できない状態となった場合
である。遊技停止フラグとは、景品玉および貸玉として
払出す玉の玉切れ状態の発生等により遊技を強制的に停
止させる場合にセットされるフラグである。この遊技停
止フラグがセットされる条件の詳細については、後述す
る。
【0089】10カウントエラーがなく、かつドラムエ
ラーもなく、かつ遊技停止フラグがセットされていない
場合にはS6に進み、プロセス処理が行なわれた後S7
に進むが、10カウントエラー、ドラムエラー、または
遊技停止フラグのセットがあった場合には直接S7に進
み、賞球払出処理が行なわれる。この賞球払出処理によ
り、賞球、すなわち、景品玉の払出しのための処理が行
なわれる。次にS7Aに進み、賞球玉貸不可信号出力処
理が行なわれる。この賞球玉貸不可信号出力処理におい
ては、賞球玉貸不可信号を出力するための処理が行なわ
れる。10カウントエラーがある場合、ドラムエラーが
ある場合、遊技停止フラグがセットされている場合に
は、遊技動作に関するプロセス処理(大当り中の制御、
図柄変動制御など)が行なわれないため、遊技が実行で
きなくなる。つまり、遊技不可能な状態となる。
【0090】次に、S7Bに進み、前述した補給情報を
出力するための補給情報出力処理が行なわれ、S7Cに
進む。
【0091】S7Cでは、各種エラー状態に対応するた
めの第1エラー処理が行なわれ、次にS7Dに進む。S
7Dでは、各種エラー状態に対応するための第2エラー
処理が行なわれ、次にS8に進む。S8では、スイッチ
入力処理が行なわれる。このスイッチ入力処理では、各
種検出からの検出信号に基づいて所定の処理が実行され
る。次にS9に進み、確率設定スイッチ入力の処理が行
なわれる。この確率設定スイッチ入力では、前述したキ
ースイッチの操作に基づいた大当り発生の確率の設定状
態を入力する処理である。このS9の後制御はS10に
進む。S10では、ランダム1カウンタ,ランダム2カ
ウンタ,ランダム4カウンタの更新処理が行なわれる。
このランダム1カウンタとは、大当りを発生させるか否
かに関する1次抽選用のカウンタである。ランダム2カ
ウンタとは、大当りを発生させるか否かに関する2次抽
選用および当り図柄決定用のカウンタである。大当りを
発生させるか否かは、まずランダム1カウンタに基づく
1次抽選の結果当りと決定され、さらにランダム2カウ
ンタに基づく2次抽選の結果当りと決定する必要があ
る。ランダム4カウンタとは、大当りを発生させること
が決定された場合に、3本の当りラインのうちどの当り
ライン上に当り図柄の組合せを成立させるかを決定する
ための当りライン選択用のカウンタである。この当り図
柄はランダム2カウンタのカウント値に基づいて決定さ
れる。そして、キースイッチ20を操作した後には、こ
のランダム1カウンタのカウント値の上限が変化する。
すなわち、設定1の場合にはランダム1カウンタは0〜
41の範囲内でカウントする。設定2の場合には0〜4
4の範囲内でカウントする。設定3の場合には0〜49
の範囲内でカウントする。一方、ランダム2カウンタ
は、0〜49の範囲内でカウントする。またランダム4
カウンタは、0〜2の範囲内でカウントし、ピックアッ
プされたカウント値が0のときには中段の当りラインが
選択決定され、1のときには右上がり斜めの当りライン
が選択決定され、2のときには右下がり斜めの当りライ
ンが選択決定される。
【0092】次に、S11に進み、リセット回数が0か
または4かまたは1か2,3,5,6,7かのいずれか
が判断される。このリセット回数とは、定期リセット回
路からCPU203に入力されるリセット信号によって
CPU203がリセットされた回数を意味し、リセット
される毎に「0」から「1」ずつ加算されて「7」まで
達し、その状態でさらに「1」加算されることにより
「0」となり、「0」から再度カウントアップされるも
のである。このリセット回数は0の場合にはS12に進
み、音データが出力されてスピーカ19から所定の音が
発せられる。一方、リセット回数が4の場合にはS13
に進み、出力データテーブル選択,ドラムランプデータ
セットの処理が行なわれてS15に進み、そのセットさ
れたデータが出力されて、ドラムランプが点灯制御され
る。一方、リセット回数が1,2,3,5,6,7の場
合にはS14に進み飾りLED,ランプデータがセット
されてS15によりそのセットされたデータが出力さ
れ、飾りLEDおよび各種ランプが点灯または点滅制御
される。次に、S16に進み入賞記憶エリア格納処理が
行なわれ、S17に進みランダム1カウンタ,ランダム
2カウンタ,ランダム3カウンタ,ランダム5カウンタ
の更新処理が行なわれる。このS17による処理は、定
期リセット回路からのリセット信号に基づくCPU20
3のリセットが行なわれるまでの定期リセット待ち時間
を利用して繰返えしカウント値の更新処理が行なわれ
る。ランダム3カウンタは、大当りを発生させないこと
が決定された場合にどの外れ図柄で停止制御するかを決
定するためのカウンタであり、0〜5831の範囲内で
カウントアップされる。ランダム5カウンタは、大当り
を発生させないことが決定された場合にどの外れ図柄で
停止制御するかを決定するためのカウンタであり、0〜
5831の範囲内でカウントアップされる。ランダム5
カウンタは、ラッキーナンバ用図柄を決定するためのカ
ウンタであり、0〜99の範囲内でカウントアップされ
る。なお、ラッキーナンバとは、遊技場において所定の
サービスを遊技者に与えるために予め決定されている番
号であり、たとえば大当り発生時にその大当りの発生し
たパチンコ遊技機で表示されている番号が予め決定され
たラッキーナンバと一致すれば、その大当りの発生に基
づいて獲得した景品玉を景品交換するこなく再度遊技に
使用できる等の特典が与えられる。
【0093】図9は、図8のS6に示したプロセス処理
のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。
【0094】SU1により、遊技の状態を示すプロセス
フラグがどのような値にセットされているかの判別が行
なわれる。このプロセスフラグは、後述するSV5,S
V6,SW4,SW8,SX25等の各プロセス内での
処理によりそれぞれの値にセットされるものであり、所
定の制御時間を保ちながらパチンコ遊技機を制御するた
めに必要となるものである。プロセスフラグの値に応じ
て図9に示されるように、実行されるプログラムが選択
される。,プロセスフラグが「0」の場合にはSU2に
よる通常処理が行なわれ、「1」の場合にはSU3によ
るランダム2カウンタのチェック処理が行なわれ、
「2」の場合にはSU4による大当り図柄セット処理が
行なわれ、「3」の場合にはSU5によるはずれ図柄セ
ット処理が行なわれ、「4」〜「7」の場合にはSU6
による各図柄停止処理(4は第1図柄停止処理、5は第
2図柄停止処理、6は第3図柄停止処理、7はリーチ時
の第3図柄停止処理)が行なわれ、「8、9」の場合に
はSU7による大当りチェック(8ははずれ、9は大当
り)処理が行なわれ、「10、11」の場合にはSU8
による開放中(10はV入賞前、11はV入賞後)の処
理が行なわれ、「12、13」の場合にはSU9による
開放後(12は通常の開放後、13は最終回の開放終了
時)処理が行なわれる。
【0095】次に、プロセス処理で選択されるプログラ
ムのうちの主なものを以下に説明する。
【0096】図10は、図9のSU8において行なわれ
る開放中処理のサブルーチンのフローチャートである。
この処理はプロセスフラグが「10」または「11」の
時に実行される。
【0097】まずSV1において、図示されないホール
用管理コンピュータなどに大当りの発生を通知するため
の大当り情報と、開閉板36を開成させるために、ソレ
ノイド37をONさせるためのデータがセットされる。
【0098】続いてSV2では、可変入賞球装置35に
入賞した個数が予め定められた最大個数(たとえば10
個)であるかどうかについての判断が行なわれる。最大
でない場合には処理はSV3に進み、さらにSV3では
プロセスタイマーが終了したかどうかについての判断が
行なわれる。未だ終了してない場合にはこのまま可変入
賞球装置35の開放を続行するためにこのサブルーチン
は終了する。一方、SV2で入賞個数が最大であると判
定された場合、またはSV3でプロセスタイマーが終了
した、すなわち予め定められた開放時間が終了したと判
断された場合には可変入賞球装置35の開放を一旦終了
させる必要があるために処理はSV4に進む。
【0099】SV4では、可変入賞球装置35の繰返し
継続制御の開放回数が予め定められた最大値(たとえば
16回)であるかどうかについての判断が行なわれる。
最大値でない場合には、開放中に特定入賞領域への入賞
(V入賞)があったことを条件として一旦可変入賞球装
置35を第2の状態にした後に再び第1の状態に制御す
る必要があるために、処理はSV5に進み、プロセスフ
ラグに「12」をセットし、プロセスタイマーにV受付
時間(たとえば2秒)をセットする処理が行なわれてこ
のサブルーチンは終了する。ここで、V受付時間とは、
有効なV入賞を受付ける時間をいう。プロセスフラグに
「12」がセットされるために、今回の開放中およびS
V5でセットされたV受付時間中にV入賞が検出された
場合には、後述する開放後処理のSW4においてプロセ
スフラグに再び「10」がセットされて開放中処理が繰
返し行なわれることになる。
【0100】SV4で開放回数が最大であると判断され
た場合には繰返し継続制御が終了してこれ以上可変入賞
球装置35を繰返し開放させる必要がないために、SV
6に進みプロセスフラグに「13」がセットされる。ま
たプロセスタイマーには終了表示時間がセットされる。
この終了表示時間とは、可変入賞球装置35の開放終了
後所定時間(たとえば10秒間)、繰返し継続制御が終
了したことを示すランプ表示等をするためのものであ
る。SV6によってプロセスフラグに「13」がセット
されるために、図13を用いて後述する始動口・Vスイ
ッチ・カウントスイッチ入力処理では、SX24、SX
26における判断の答えが必ずNOとなる。したがって
この場合にはSX27においてV入賞フラグがセットさ
れることがない。この場合図11を参照して後述する開
放後処理においては必ず次のプロセスフラグとして
「0」が設定されることになり通常処理が開始されるこ
とになる。SV6の後このサブルーチンは終了する。
【0101】図11は、図9のSU9に示される開放後
処理のサブルーチンプログラムのフローチャートであ
る。この処理はプロセスフラグが「12」または「1
3」の場合に実行される。まずSW1において、可変入
賞球装置35の開閉板36を閉成させるために、ソレノ
イド37をOFFさせるためのデータがセットされる。
次にSW2でプロセスタイマーが終了したか否かの判断
が行なわれ、プロセスタイマーが終了していない場合に
はSW3以下の処理を行なうことなくこのサブルーチン
は終了する。そしてプログラムが繰返し行なわれてプロ
セスタイマーが終了して初めてSW3に処理が進み、S
W3ではV入賞フラグがセットされているか否かについ
ての判断が行なわれる。前述したようにプロセスフラグ
が「13」である場合にはV入賞フラグがセットされる
ことはなく、SW3における判断の答えは必ずNOとな
ってSW8に進む。プロセスフラグが12である場合で
も、可変入賞球装置35の開放中およびそれに引続くV
受付時間中にV入賞がなかった場合にはV入賞フラグは
セットされないために、SW8に進む。SW8では、大
当りに伴う繰返し継続制御を終了させるために、まず開
放回数カウンタがクリアされる。また、ホール用管理コ
ンピュータに対して大当りの終了を通知するために、大
当り情報OFF出力がセットされる。また一次抽選フラ
グおよび大当りフラグがともにクリアされた後、プロセ
スフラグに「0」がセットされてSW5に進む。
【0102】一方、V入賞フラグがセットされている場
合には処理はSW3からSW4に進み、可変入賞球装置
35を繰返し開放するための処理が行なわれる。すなわ
ちまずプロセスフラグに開放中を表わす値「10」がセ
ットされ、プロセスタイマーに、次回の開閉板36の開
放時間がセットされる。さらに開放回数カウンタが1カ
ウントアップされて処理はSW5に進む。この開放回数
カウンタの値は、前述のように繰返し継続制御の最大開
放回数をチェックするために用いられるものである。
【0103】SW5では、その回の可変入賞球装置35
の開放中に検出された入賞個数が0であるかどうかにつ
いての判断が行なわれる。0である場合には10カウン
トスイッチ39が所定の検出位置から不正などによって
ずらされているおそれがあるためにSW6に進み、10
カウントエラーフラグ1がセットされ、SW7に進む。
入賞個数が0でない場合にはアラームフラグをセットす
る必要はなく直接処理はSW7に進む。10カウントエ
ラーフラグ1がセットされるエラー状態を10カウント
エラー1と呼ぶ。SW7では、入賞個数およびV入賞フ
ラグがともにクリアされ、このサブルーチンが終了す
る。
【0104】図12は、図8のS8に示したスイッチ入
力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。SB1により、始動口・Vスイッチ・カウントスイ
ッチの入力処理を行なう。次に、SB2により、賞球個
数スイッチの入力処理を行なう。次に、SB2aによ
り、入賞玉スイッチ入力処理を行なう。次に、SB3に
より、玉切れスイッチの入力処理を行なう。次に、SB
4により、満タンスイッチの入力処理を行なう。次に、
SB5により、ドアスイッチの入力処理を行なう。
【0105】図13は、図12のSB1に示した始動口
・Vスイッチ・カウントスイッチ入力処理のサブルーチ
ンプログラムを示すフローチャートである。まずSX1
により、I/Oポート206から、各種検出器の検出信
号を入力する処理が行なわれる。次にSX2により、1
0カウントスイッチ39がオンしているか否かについて
の判断が行なわれる。判断の答えがNOであれば処理は
SX3に進み、10カウントスイッチのONカウンタを
クリアする処理が行なわれ、10カウントエラーフラグ
2がクリアされてSX13に進む。この10カウントス
イッチのONカウンタは、後述するSX5で1ずつ加算
され、SX6における入賞判定のタイミングか否かの判
断に用いられるものである。10カウントエラーフラグ
2は、後述するSX12に処理が進んだ場合にセットさ
れるエラーフラグであって、10カウントスイッチ39
が所定時間を越えて連続してON入力となっていること
を示すフラグである。10カウントエラーフラグ2がセ
ットされる場合には、10カウントスイッチ39が断線
あるいはショートしたり玉詰まりを起したりしている場
合が考えられる。10カウントエラーフラグ2がセット
されるエラー状態を10カウントエラー2と呼ぶ。
【0106】SX2における判断の答えがYESである
場合には処理はSX4に進み、10カウントスイッチ3
9のONカウンタの値が最大値であるか否かの判断が行
なわれる。最大値である場合には処理はSX13に進む
が、最大値でない場合には処理はSX5に進む。SX5
では10カウントスイッチ39のONカウンタを1イン
クリメントする処理が行なわれる。続いてSX6では、
10カウントスイッチ39の値が所定の値(たとえば
3)であるか否かの判断が行なわれ、3である場合には
10カウントスイッチ39への入賞があったと判定して
処理はSX7に進むが、それ以外の場合は処理はSX1
1に進む。SX11では、10カウントスイッチ39の
ONカウンタが最大値(たとえば2.9秒に相当する1
450)であるかどうかの判断が行なわれ、最大値でな
い場合にはそのままSX13に進むが、最大値である場
合には、10カウントスイッチ39のONカウンタが所
定時間以上ONし続けているために、前述のように10
カウントスイッチ39がショートや玉詰まりを起こして
いることが考えられる。そのためにSX12で10カウ
ントエラーフラグ2がセットされSX13に進む。
【0107】パチンコ玉が可変入賞球装置35に入賞し
て10カウントスイッチ39によって検出された場合、
10カウントスイッチ39からは所定のパルス幅を有す
る検出パルスが導出され、この遊技制御用マイクロコン
ピュータ202に与えられる。この場合その検出パルス
のパルス幅の時間中スイッチ入力処理のサブルーチンが
実行される毎にSX2によりYESの判断が続けて行な
われる。その度に10カウントスイッチ39のONカウ
ンタがカウントアップされ、そのカウント値が前述のよ
うに所定の値(たとえば3)に達すれば初めてSX6に
よってYESの判断が行なわれ、入賞があったものと判
定される。一方、静電気などに起因したノイズにより1
0カウントスイッチ39からの出力が瞬間的にONと判
断されるような値になる場合があるが、そのような場合
には10カウントスイッチ39からの入力はパルス幅が
ほとんど0に近いパルス信号となる。そのために、仮に
そのようなノイズが入力されたタイミングと同一のタイ
ミングでSX2の判断が1回行なわれてSX2によりO
Nカウンタの値が1加算されたとしても、SX6におい
てはNOと判断されるために、ただちに10カウントス
イッチ39がパチンコ玉を検出したとは判断されない。
そして、続くスイッチ入力処理が実行されたときにはノ
イズは立下がってしまうために、SX2における判断が
NOとなり、その結果SX3で10カウントスイッチ3
9のONカウンタがクリアされる。したがって、ノイズ
によって10カウントスイッチ39がONしていると誤
判断されるおそれはない。
【0108】SX6で入賞があったと判断された場合に
は処理はSX7に進み、10カウントエラーフラグ1、
3と、V−10チェックタイマとがクリアされる。10
カウントエラーフラグ1はSW6によってセットされる
フラグであり、可変入賞球装置35の1回の開放時間中
に可変入賞球装置33への入賞が1つもなかった場合に
セットされるものである。10カウントエラーフラグ1
は、10カウントスイッチ39の不正による所定の検出
位置からのずらしなどの発生を検知するためのものであ
る。10カウントエラーフラグ3は、後述するSX15
によってセットされるものであり、V入賞スイッチ38
で検出されたパチンコ玉が所定時間内に10カウントス
イッチ39で検出されなかった場合にセットされるもの
である。すなわち10カウントエラーフラグ3は、10
カウントスイッチ39の所定の検出位置からのずらし
や、V入賞スイッチ38から10カウントスイッチ39
への間での玉詰まりの発生などを検出するためのもので
ある。10カウントエラーフラグ3がセットされるエラ
ー状態を10カウントエラー3と呼ぶ。V−10チェッ
クタイマーは、10カウントエラーフラグ3をセットす
るか否かの判定に用いられるタイマーであって、V入賞
スイッチ38で検出されたパチンコ玉が10カウントス
イッチ39で検出されるまでに許容される最大の時間を
計時するためのものである。
【0109】続いてSX8でプロセスフラグが10以上
であるか否かの判断が行なわれる。プロセスフラグが1
0以上である場合とは、図9を参照してすでに説明した
ように可変入賞球装置35が開放中かまたは開放後であ
る(インターバルを含む)場合である。SX8における
判断の答えがNOであれば制御は直接SX13に進む
が、YESである場合にはSX9に進み、可変入賞球装
置33への入賞個数が最大(たとえば10)であるか否
かの判断が行なわれる。最大である場合には今回検出さ
れた入賞を加算する必要がなく、直接SX10aに進む
が、未だ最大でない場合にはSX10に進み、入賞個数
が1加算された後、SX10aに進む。
【0110】SX10aでは、大入賞口入賞カウンタの
カウンタ値が1加算される。ここで、大入賞口入賞カウ
ンタとは、賞球個数を決めるためのカウンタであり、可
変入賞球装置33の大入賞口に入賞したすべての入賞玉
に対してカウントするものである。SX10aの後、S
X13に進む。
【0111】SX13ではV−10チェックタイマーが
終了しているか否かの判断が行なわれる。終了している
場合には処理はSX16に進むが、終了していない場合
にはさらにSX14でチェックタイマーの値を−1した
結果所定の時間が終了したか否かの判断が行なわれる。
終了しない場合には処理はSX16に進むが、終了する
場合には、SX15で10カウントエラーフラグ3がセ
ットされる。SX15により、V入賞スイッチ38で検
出されたパチンコ玉がV−10チェックタイマーにセッ
トされた時間内に10カウントスイッチ39で検出され
なかった場合に10カウントエラーフラグ3がセットさ
れることになる。
【0112】SX16においては、10カウントエラー
フラグがセットされているか否かの判断が行なわれる。
セットされている場合には後述する処理を行なわずにこ
のサブルーチンはただちに終了する。その結果、エラー
中におけるV入賞と始動入賞とは無効にされる。セット
されていない場合にはSX17に進み、V入賞スイッチ
38がONしているかどうかの判断が行なわれる。ON
している場合にはSX19に進むが、ONしていない場
合にはSX18に進みV入賞スイッチ38のONカウン
タの内容がクリアされる。そして処理はSX28に直接
進む。一方、SX19に処理が進んだ場合には、V入賞
スイッチ38のONカウンタの値が最大値であるかどう
かの判断が行なわれる。最大値である場合には処理は直
接SX28に進む。最大値でない場合には処理はSX2
0に進み、V入賞スイッチ38のONカウンタの値を1
インクリメントする処理が行なわれる。続いてSX21
で、V入賞スイッチ38のONカウンタの値が所定の値
(たとえば3)であるか否かを判定することにより、入
賞があったと判定すべきか否かの判断が行なわれる。判
断の結果ONカウンタの値が未だ所定の値に達していな
い場合には処理は直接SX28に進むが、所定の値に達
していると判断された場合にはSX22に進み、特定入
賞領域へのパチンコ玉の入賞があったと判断された場合
の処理が行なわれる。このようにSX17、SX18、
SX19、SX20、SX21の処理を行なうことによ
り、10カウントスイッチ39の場合と同様にノイズな
どによるV入賞スイッチ38の誤判定が防止できる。
【0113】SX22では、V入賞スイッチ38によっ
てパチンコ玉が検出されたわけであるから、まずV−1
0チェックタイマーに、所定の時間(たとえば2.9
秒)を表わす値(たとえば1450)がセットされる。
このV−10チェックタイマーにセットされる値とは、
前述のようにV入賞スイッチ38で検出されたパチンコ
玉が10カウントスイッチ39で検出されるまでに許容
される時間として予め設定されたものである。続いてS
X23では、V入賞フラグがセットされているか否かの
判断が行なわれる。V入賞フラグとは、1回の可変入賞
球装置35の開放中に特定入賞領域へのパチンコ玉の入
賞があったか否かを判定するために用意されたものであ
る。すでにこのフラグがセットされている場合には改め
てセットする必要がないために処理は直接SX28に進
むが、それ以外の場合にはSX24に進む。
【0114】SX24では、プロセスフラグが10か否
かの判断が行なわれる。プロセスフラグが10とは、可
変入賞球装置35の開放中であって未だ特定入賞領域へ
のパチンコ玉の入賞がないということであるから処理は
SX25に進み、プロセスフラグに11がセットされる
とともに、スピーカ98から発生されるV入賞音(効果
音)を示すデータがセットされる。その後処理はSX2
7に進み、V入賞フラグがセットされてSX28に進
む。
【0115】一方、SX24でプロセスフラグが10で
ないと判断された場合にはSX26でさらにプロセスフ
ラグが12かどうかの判断が行なわれる。プロセスフラ
グが12である場合とは、可変入賞球装置35の開放が
終了した後、V受付時間として予め設定された時間の経
過前であるということである。このようにV受付時間
を、可変入賞球装置35の終了後も所定時間だけ有効と
しているのは、可変入賞球装置35の閉成の直前に可変
入賞球装置35に入賞したパチンコ玉が、可変入賞球装
置35の開放終了後に特定入賞領域に入賞する可能性が
あり、少なくとも開放終了後所定の時間内については、
このような特定入賞領域への入賞を有効とする必要があ
るためである。SX26における判断の答えがYESで
ある場合にはSX27に進み、V入賞フラグがセットさ
れる。
【0116】SX17〜SX27の処理で注意すべきな
のは、一旦V入賞があったと判断されてSX22でV−
10チェックタイマーがセットされた直後、可変入賞球
装置35のその回の開放中にさらにV入賞があった場合
には、再びSX22の処理が実行されるために、V−1
0チェックタイマーが、新たにセットし直されるという
点である。このようにV−10チェックタイマーがセッ
トし直されるために、可変入賞球装置35の1回の開放
中に特定入賞領域への入賞がV−10チェックタイマー
が終了する前に複数回連続してあった場合には、その内
最終のV入賞から所定時間内にパチンコ玉が10カウン
トスイッチ39で一回検出されれば10カウントエラー
フラグ3のセットが行なわれないということになる。な
お、V−10チェックタイマーを複数個設けて、1つの
チェックタイマーの作動中にさらにV入賞があった場合
に別のチェックタイマーを作動させてV−10のチェッ
クを行なうようにしてもよい。SX28以下では、始動
入賞口34への入賞があったかどうかの判断が行なわれ
る。
【0117】SX28においては、始動入賞玉検出器が
ONしているかどうかの判断が行なわれる。ONでない
場合にはSX29において対応するONカウンタがクリ
アされSX33に進む。ONしている場合にはSX30
において、対応するONカウンタの値が所定の値(たと
えば3)であるかどうかを判断することにより、入賞と
判定すべきかどうかの判断が行なわれる。未だ入賞と判
断すべき値でない場合には処理は直接SX33に進む。
入賞と判断すべき値である場合にはSX31において、
すでに記憶された始動記憶数が予め定められた最大値
(たとえば4)であるかどうかの判断が行なわれる。す
でに最大である場合にはこれ以上記憶する余地がないた
め、処理は直接SX33に進む。未だ最大でない場合に
はSX32に進み、始動記憶数と始動入賞数とがそれぞ
れ1ずつ加算される。続いてSX33において、すべて
の始動入賞玉検出器についてチェックが終了したかどう
かの判断が行なわれ、未だ終了していない場合には再び
SX28に戻り、SX28以下の処理が繰返し行なわれ
る。すべての始動入賞玉検出器についてチェックが終了
した場合にはこのサブルーチンは終了する。
【0118】図14は、SB2に示した賞球数スイッチ
入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートで
ある。
【0119】ステップSE(以下、単にSEという)1
により、賞球個数スイッチ256がON状態(景品玉の
検出状態)になっているか否かの判断がなされる。賞球
個数スイッチ256は、景品玉を検出すると、所定幅を
有するパルス信号を検出信号として出力する。SE1に
より賞球個数スイッチがON状態になっていないと判断
された場合は、後述するSE6に進む。一方、SE1に
より賞球個数スイッチがON状態になっていると判断さ
れた場合は、SE2に進み、賞球数スイッチONカウン
タが予め定められた最大値(正常な賞球個数スイッチ2
56がON状態になった場合に出力される検出出力のパ
ルス幅が最大限とり得る時間を超えた所定時間に相当す
るカウンタ値)になっているか否かの判断がなされる。
ここで、賞球数スイッチONカウンタは、後述するSE
3で1ずつ加算され、SE4における入賞判定のタイミ
ングか否かの判断に用いられるものである。
【0120】SE2により賞球数スイッチONカウンタ
が最大値になっていると判断された場合は、このプログ
ラムが終了する。一方、SE2により賞球数スイッチO
Nカウンタが最大値になっていないと判断された場合
は、SE3に進み、賞球数スイッチONカウンタを
「1」加算更新した後、SE4に進む。SE4では、カ
ウント判定タイミングであるか否かの判断がなされる。
このカウント判定タイミングは、賞球数スイッチONカ
ウンタが所定値(たとえば、正常な賞球個数スイッチ2
56がON状態になった場合に出力される検出出力のパ
ルス幅が最低限とり得る時間に相当するカウンタ値)に
なったタイミングである。
【0121】SE4によりカウント判定タイミングでは
ないと判断された場合は、後述するSE7に進む。一
方、SE4によりカウント判定タイミングであると判断
された場合は、賞球個数スイッチ256から検出出力と
して出力されるパルス信号が所定幅になった場合であ
り、ノイズのようなパルス幅が極めて小さい信号ではな
いので、SE5に進み、賞球個数スイッチ256により
景品玉が検出されたと見なして、賞球数スイッチフラグ
をセットする処理がなされる。ここで、賞球数スイッチ
フラグとは、賞球個数スイッチ256により景品玉が検
出されたことを示すフラグである。その後、このプログ
ラムが終了する。
【0122】SE4によりカウント判定タイミングでは
ないと判断されてSE7に進んだ場合は、賞球数スイッ
チONカウンタが最大値であるか否かの判断がなされ
る。SE7により最大値ではないと判断された場合は、
このプログラムが終了する。一方、SE7により最大値
であると判断された場合は、SE8に進み、賞球数スイ
ッチエラーフラグ1をセットした後、このプログラムが
終了する。ここで、賞球数スイッチエラーフラグ1は、
賞球個数スイッチ256が、検出出力が通常の場合にと
り得る最大時間を越えて連続してON状態となっている
異常状態を示すフラグである。賞球数スイッチエラーフ
ラグ1がセットされる場合には、賞球個数スイッチ25
6が断線あるいはショートしたり玉詰まりを起したりし
ている場合が考えられる。
【0123】また、前述したSE1により賞球個数スイ
ッチがON状態になっていないと判断されてSE6に進
んだ場合は、賞球数スイッチONカウンタおよび賞球数
スイッチエラーフラグ1をそれぞれクリアする処理がな
される。賞球数スイッチONカウンタをクリアするの
は、賞球個数スイッチ256がOFF状態になったこと
に応じて次の景品玉の検出に備えるべくカウンタ値を初
期化するためである。また、賞球数スイッチエラーフラ
グ1をクリアするのは、賞球個数スイッチ256のON
状態が最大時間を超えて継続する異常状態が解除された
ためである。
【0124】この賞球数スイッチ入力の処理によれば、
賞球個数スイッチ256が断線あるいはショートしたり
玉詰まりを起したりしている異常状態の発生を検出する
ことができる。
【0125】図15は、SB2aに示した入賞玉スイッ
チ入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャート
である。ステップSZ(以下、単にSZという)1によ
り、入賞玉検出器122(入賞玉スイッチともいう)が
ON状態(入賞玉の検出状態)になっているか否かの判
断がなされる。
【0126】SZ1により入賞玉検出器122がON状
態になっていないと判断された場合は、後述するSZ5
に進む。一方、SZ1により入賞玉検出器122がON
状態になっていると判断された場合は、SZ2に進み、
入賞玉スイッチONカウンタを「1」加算更新する処理
がなされる。ここで、入賞玉スイッチONカウンタは、
後述するSZ3における入賞玉検出判定のタイミングか
否かの判断に用いられるものである。
【0127】SZ2の後SZ2aに進み、入賞玉チェッ
ク保留フラグがセットされているか否かの判断がなされ
る。ここで、入賞玉チェック保留フラグとは、先に生じ
た入賞玉に応じた景品玉の払出動作制御途中(賞球個数
信号の出力中)に次の入賞玉があった場合に、当該次の
入賞玉により早期に入賞玉の検出が判定されてしまわな
いようにするために、後述するSZ3での入賞玉スイッ
チONカウンタの判定(チェック)を保留するためにセ
ットされるフラグであり、後述するSZ2cによりセッ
トされる。
【0128】SZ2aにより入賞玉チェック保留フラグ
がセットされていると判断された場合は、後述するSZ
2dに進む。一方、SZ2aにより入賞玉チェック保留
フラグがセットされていないと判断された場合は、SZ
2bに進み、後述する賞球データ出力フラグ(賞球個数
信号の出力中にセットされるフラグ)がセットされてい
るか否かの判断がなされる。すなわち、現在が賞球個数
信号の出力中であるか否かの判断がなされる。
【0129】SZ2bにより賞球データ出力フラグがセ
ットされていないと判断された場合は、賞球個数信号の
出力中ではないので、そのまま後述するSZ3に進む。
一方、SZ2bにより賞球データ出力フラグがセットさ
れていると判断された場合は、SZ2cに進み、前述し
た入賞玉チェック保留フラグをセットする処理がなされ
た後、賞球個数信号の出力中に入賞玉の検出の判定がな
されてしまわないようにするために、このプログラムが
終了する。
【0130】このように入賞玉チェック保留フラグがセ
ットされて、前述したSZ2aにより入賞玉チェック保
留フラグがセットされていると判断されてSZ2dに進
んだ場合は、賞球データ出力フラグがセットされている
か否かの判断がなされる。SZ2dにより賞球データ出
力フラグがセットされていると判断された場合は、賞球
個数信号の出力中に入賞玉の検出の判定がなされてしま
わないようにするために、このプログラムが終了する。
一方、SZ2dにより賞球データ出力フラグがセットさ
れていないと判断された場合は、SZ2eに進み、入賞
玉スイッチONカウンタをクリアする処理がなされる。
これにより、賞球個数信号の出力中の状態の終了に応じ
て、次の入賞玉の検出判定のために、入賞玉スイッチO
Nカウンタが初期化されるのである。次に、SZ2fに
進み、入賞玉チェック保留フラグをクリアする処理がな
される。すなわち、賞球個数信号の出力中の状態が終了
してフラグが不要になったので、フラグが初期化される
のである。
【0131】次に、SZ3に進み、カウント判定タイミ
ングであるか否かの判断がなされる。このカウント判定
タイミングは、入賞玉スイッチONカウンタが所定値
(たとえば、入賞玉処理装置115において入賞玉検出
器122内に入賞玉が保持された状態で正常な入賞玉検
出器122がON状態になった場合に出力される検出出
力のパルス幅が最低限とり得る時間に相当するカウンタ
値)になったタイミングである。
【0132】SZ3によりカウント判定タイミングでは
ないと判断された場合は、このプログラムが終了する。
一方、SZ3によりカウント判定タイミングであると判
断された場合は、SZ4に進み、入賞玉検出器122に
より入賞玉が検出されたと見なして、入賞玉スイッチフ
ラグをセットする処理がなされる。ここで、入賞玉スイ
ッチフラグとは、入賞玉検出器122により入賞玉が検
出されたことを示すフラグである。したがって、パルス
幅が極めて短いノイズが生じた場合には、入賞玉スイッ
チONカウンタが所定値に達しないので、そのような信
号が入賞玉の検出出力であるとは判断されない。SZ3
の後、このプログラムが終了する。
【0133】前述したSZ1により入賞玉検出器122
がON状態になっていないと判断されてSZ5に進んだ
場合は、入賞玉スイッチONカウンタのカウンタ値が所
定範囲内にあるか否かの判断がなされる。この場合の所
定範囲内とは、一般的なノイズがとり得る所定の短いパ
ルス幅よりも長い時間に相当し、かつ、入賞玉が入賞玉
処理装置115により正常に処理される場合に、入賞玉
を検出した入賞玉検出器122の検出出力がON状態に
なる最低限の時間に相当するカウンタ値未満の範囲であ
る。すなわち、この場合の所定範囲は、入賞玉が入賞玉
処理装置115により一旦保持されずに素通りしてしま
った場合に入賞玉検出器122の検出出力がON状態に
なるカウンタ値の範囲に設定されている。
【0134】SZ5により所定範囲内にあると判断され
た場合は、SZ6に進み、入賞玉排出エラーフラグ1を
セットする処理がなされる。このように入賞玉排出エラ
ーフラグ1がセットされる状態を入賞玉排出エラー1の
状態という。入賞玉排出エラーフラグ1がセットされる
場合には、前述したように、入賞玉が入賞玉処理装置1
15により一旦保持されずに素通りしてしまった異常状
態が考えられる。SZ6の後、SZ7に進む。一方、S
Z5により所定範囲内にないと判断された場合は、正常
な状態であるとみなし、そのままSZ7に進む。
【0135】SZ7では、入賞玉スイッチONカウンタ
および後述する入賞玉排出エラーフラグ2をそれぞれク
リアする処理がなされる。ここで、入賞玉排出エラーフ
ラグ2は、後述するように入賞玉が入賞玉処理装置11
5から排出されない異常状態を示すフラグである。ここ
で入賞玉スイッチONカウンタをクリアするのは、入賞
玉検出器122がOFF状態になったことに応じて次の
入賞玉の検出に備えるべくカウンタ値を初期化するため
である。また、入賞玉排出エラーフラグ2をクリアする
のは、入賞玉が排出されない状態が解除されたためであ
る。SZ7の後、このプログラムが終了する。
【0136】この入賞玉スイッチ入力の処理によれば、
ノイズが入賞玉の検出出力であると誤判断されないよう
にすることができる。さらに、入賞玉処理装置115に
より入賞玉が保持されくなった異常状態の発生を検出す
ることができる。
【0137】以上に示した各カウンタは、RAM205
の働きにより実現されるものであり、各カウンタに対応
する値は、RAM205に記憶される。また、後述する
各種のカウンタおよびフラグについても同様である。
【0138】図16は、SB3に示した玉切れスイッチ
入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートで
ある。SF1により、玉切れスイッチ87a,87bが
ON状態(玉切れ状態)になっているか否かの判断がな
される。玉切れ状態の場合には、SF2に進み、玉切れ
情報出力フラグをセットする処理がなされ、プログラム
が終了する。ここで、玉切れ情報出力フラグは、払出し
用の玉が玉切れ状態になったことを示すフラグである。
一方、SF1で非玉切れ状態と判断された場合には、S
F3に進む。
【0139】SF3では、現在において玉切れ情報出力
フラグがセットされているか否かが判断される。そし
て、セットされていないと判断された場合は、プログラ
ムが終了する。一方、セットされていると判断された場
合は、SF4に進み、玉切れ情報出力フラグをクリアす
る処理がなされ、プログラムが終了する。
【0140】図17は、SB4に示した満タンスイッチ
入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートで
ある。SG1により、満タンスイッチ114がON状態
(満タン状態)になっているか否かの判断がなされる。
満タン状態の場合には、SG2に進み、満タン情報出力
フラグをセットする処理がなされ、プログラムが終了す
る。ここで、満タン情報出力フラグは、余剰玉受皿(下
皿ともいう)20が満タン状態になったことを示すフラ
グである。一方、SG1で非満タン状態と判断された場
合には、SG3に進む。
【0141】SG3では、現在において満タン情報出力
フラグがセットされているか否かが判断される。そし
て、セットされていないと判断された場合は、プログラ
ムが終了する。一方、セットされていると判断された場
合は、SG4に進み、満タン情報出力フラグをクリアす
る処理がなされ、プログラムが終了する。
【0142】図18は、SB5に示したドアスイッチ入
力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。SH1により、ドアスイッチ257がON状態(ド
ア開放状態)になっているか否かの判断がなされる。ド
ア開放状態の場合には、SH2に進み、開放情報出力フ
ラグをセットする処理がなされ、プログラムが終了す
る。ここで、開放情報出力フラグは、ガラス扉枠4が開
放状態になったことを示すフラグである。一方、SH1
で非開放状態と判断された場合には、SH3に進む。
【0143】SH3では、現在において開放情報出力フ
ラグがセットされているか否かが判断される。そして、
セットされていないと判断された場合は、プログラムが
終了する。一方、セットされていると判断された場合
は、SH4に進み、開放情報出力フラグをクリアする処
理がなされ、プログラムが終了する。
【0144】次に、前述したS7の賞球払出処理につい
て説明する。図19および図20は、賞球払出処理の処
理内容を示すフローチャートである。
【0145】まず、ステップSI(以下、単にSIとい
う)1により、賞球データ出力フラグがセットされてい
るか否かの判断がなされる。ここで、賞球データ出力フ
ラグとは、払出制御回路基板152に賞球個数信号を送
信する場合にセットされるフラグである。SI1により
セットされていると判断された場合は、賞球個数信号を
送信中であるので、その賞球個数信号が示す賞球個数デ
ータに応じた景品玉の払出状態を監視するために、後述
するSI6に進む。一方、SI1によりセットされてい
ないと判断された場合は、SI2に進み、10カウント
エラーフラグおよび賞球排出エラーフラグ等の景品玉の
払出に関するすべてのエラーフラグのうちのいずれかが
セットされているか否かの判断がなされる。
【0146】SI2によりエラーフラグがセットされて
いると判断された場合は、後述するSI19に進む。一
方、SI2によりエラーフラグがセットされていないと
判断された場合は、SI3に進み、前述した入賞玉スイ
ッチフラグがセットされているか否かの判断がなされ
る。すなわち、入賞玉が検出されたか否かの判断がなさ
れる。
【0147】SI3により入賞玉スイッチフラグがセッ
トされていないと判断された場合は、後述するSI12
に進む。一方、SI3により入賞玉スイッチフラグがセ
ットされていると判断された場合は、SI4に進み、賞
球情報出力処理が実行される。これにより、賞球個数信
号(賞球個数データ)が出力される。賞球情報出力処理
の内容については、図21を用いて後述する。SI2〜
SI5に示したように、賞球個数信号の送信中でない場
合において、エラーが生じておらず、入賞玉が検出され
た場合には、その入賞玉に応じた景品玉の払出しを要求
するために賞球個数信号(賞球個数データ)が出力され
る。
【0148】SI4の後、SI5に進み、入賞玉スイッ
チフラグをクリアする処理がなされる。つまり、入賞玉
の検出に応じて賞球個数信号が出力されたことにより、
入賞玉スイッチフラグをクリアするのである。SI5の
後、SI6に進む。SI6に進んだ場合は、賞球払出タ
イマがセット中(計時中)であるか否かの判断がなされ
る。ここで、賞球払出タイマとは、後述するSI8でセ
ットされるタイマであり、景品玉の払出の時間間隔を管
理するために用いられる。
【0149】SI6により賞球払出タイマがセット中で
あると判断された場合は、後述するSI13に進む。一
方、SI6により賞球払出タイマがセット中ではないと
判断された場合は、SI7に進み、賞球数スイッチフラ
グがセットされているか否かの判断がなされる。すなわ
ち、景品玉の払出しが検出されたか否かの判断がなされ
る。SI7により賞球数スイッチフラグがセットされて
いないと判断された場合は、後述するSI12に進む。
一方、SI7により賞球数スイッチフラグがセットされ
ていると判断された場合は、SI8に進み、賞球払出タ
イマをセットする処理がなされた後、SI9に進む。
【0150】SI9では、賞球個数カウンタのカウンタ
値を「1」だけ加算する処理がなされる。ここで、賞球
個数カウンタは、賞球個数スイッチ256により検出さ
れた景品玉の個数を計数するためのカウンタである。次
に、SI10に進み、補給情報出力用カウンタを「1」
だけ加算する処理がなされる。ここで、補給情報出力用
カウンタは、玉払出装置97から払出された景品玉の個
数を特定する前述した補給情報を出力するために、払出
された景品玉の個数を計数するためのカウンタである。
次に、SI11に進み、次に検出される景品玉に対応す
る処理を行なうために、賞球数スイッチフラグをクリア
する処理がなされる。SI11の後、SI12に進む。
【0151】SI7〜SI11に示したように、景品玉
の払出しが検出されると、その検出に応じて、賞球払出
タイマがセットされて次の景品玉の検出までの時間の管
理が開始され、景品玉の払出の制御のために賞球個数カ
ウンタにより景品玉の払出個数が計数され、かつ、景品
玉の払出個数の出力のために補給情報出力用カウンタに
より景品玉の払出個数が計数される。
【0152】SI12に進んだ場合は、入賞玉が払出さ
れたか否かをチェックするために、入賞玉排出チェック
処理が実行される。この入賞玉排出チェック処理の処理
内容は、図23を用いて後述する。
【0153】また、前述したSI6により賞球払出タイ
マがセット中であると判断されてSI13に進んだ場合
は、前述したSI8によりセットされた賞球払出タイマ
の計時時間に基づいて、賞球払出タイマの計時開始後に
所定時間が経過したか否かの判断がなされる。すなわ
ち、SI13では、ある景品玉が検出されてから所定時
間が経過したか否かの判断がなされるのである。この場
合の所定時間は、入賞玉の検出に応じて所定個数の景品
玉が連続的に払出される場合に要する1個ずつの景品玉
の払出間隔よりも長い時間であり、一連の連続的な景品
玉の払出しが終了したと判断できる時間に予め定められ
ている。具体的に、SI13で判断される所定時間は、
後述する景品玉の払出しの再トライ(図31参照)がな
い場合の正常な景品玉の払出しに要する時間と、後述す
る再トライに要する時間と、所定のマージン時間(余裕
時間)とを合計した時間に設定されているのである。
【0154】SI13により所定時間が経過していない
と判断された場合は、まだ一連の連続的な景品玉の払出
しが継続されている可能性があるとみなされるため、S
I7に進み、前述した処理を繰返し行なう。一方、SI
13により所定時間が経過したと判断された場合は、ま
だ一連の連続的な景品玉の払出しが継続されている可能
性がないとみなされるため、SI14に進み、賞球払出
タイマをクリアする処理がなされる。SI14の後、S
I15に進み、賞球個数カウンタにより示される払出さ
れた景品玉の個数である賞球数と、送信した賞球個数信
号に基づいて記憶された払出すべき景品玉数である賞球
個数記憶値(後述する図21のSJ8参照)とが一致す
るか否かの判断がなされる。
【0155】SI15により一致しないと判断された場
合は、後述するSI22に進む。一方、SI15により
一致すると判断された場合は、払出すべき景品玉数の払
出しが完了したので、SI16に進み、賞球個数信号の
出力を停止させる処理がなされる。次に、SI17に進
み、SI16による賞球個数信号の出力の停止に応じて
賞球データ出力フラグをクリアする処理がなされる。こ
れにより、景品玉の払出を要求していない状態であるこ
とが示される。この賞球データ出力フラグは、後述する
賞球情報出力処理により賞球個数信号が出力された場合
にセットされるフラグであり、セットされることにより
景品玉の払出を要求している状態であることが示され
る。次に、SI18に進み、次に検出される入賞玉に応
じて払出される景品玉を計数するために、賞球個数カウ
ンタをクリアする処理がなされる。SI18の後、SI
12に進む。
【0156】また、前述したSI15により一致しない
と判断されてSI22(図20参照)に進んだ場合は、
SI15で説明した賞球数が賞球個数記憶値よりも多い
か否かの判断がなされる。SI22により賞球数が賞球
個数記憶値よりも多くないと判断された場合は、後述す
るSI27に進む。一方、SI22により賞球数が賞球
個数記憶値よりも多いと判断された場合は、SI23に
進み、賞球排出エラーフラグ1をセットする処理がなさ
れる。このように賞球排出エラーフラグ1がセットされ
る異常状態を賞球排出エラー1の状態という。ここで、
賞球排出エラーフラグ1は、払出された景品玉の個数が
払出予定個数よりも多くなった異常状態を示すフラグで
ある。
【0157】SI23の後、SI24に進み、賞球個数
信号の出力を停止させる(賞球個数信号のデータD0〜
D3をすべてON状態にする)処理がなされる。次に、
SI25に進み、SI16による賞球個数信号の出力の
停止に応じて賞球データ出力フラグをクリアする処理が
なされる。これにより、景品玉の払出を要求していない
状態であることが示される。次に、SI26に進み、次
に検出される入賞玉に応じて払出される景品玉を計数す
るために、賞球個数カウンタをクリアする処理がなされ
る。SI26の後、SI12に進む。このように、払出
された景品玉の個数が払出予定個数よりも多くなってし
まった場合には、エラーフラグをセットするとともに、
賞球個数信号の出力を停止させて景品玉の払出しを終了
させる。
【0158】一方、SI22により賞球数が賞球個数記
憶値よりも多くないと判断されてSI27に進んだ場
合、すなわち、払出された景品玉の個数が払出予定個数
よりも少ない場合は、賞球排出エラーフラグ2をセット
する処理がなされる。このように賞球排出エラーフラグ
2がセットされる異常状態を賞球排出エラー2の状態と
いう。ここで、賞球排出エラーフラグ2は、払出された
景品玉の個数が払出予定個数よりも少なくなった異常状
態を示すフラグである。SI27の後、SI12に進
む。このように、賞球数が賞球個数記憶値よりも少なく
なってしまった場合には、エラーフラグをセットする
が、残りの景品玉の払出しを要求するために、賞球個数
信号の出力を継続させる。
【0159】また、前述したSI2によりエラーフラグ
がセットされていると判断されてSI19に進んだ場合
は、賞球排出エラーフラグ1がセットされているか否か
の判断がなされる。SI19により賞球排出エラーフラ
グ1がセットされていないと判断がされた場合は、後述
するSI12に進む。一方、SI19により賞球排出エ
ラーフラグ1がセットされていると判断がされた場合
は、SI20に進み、リセット信号を受信したか否かの
判断がなされる。
【0160】SI20によりリセット信号を受信してい
ないと判断された場合は、SI12に進む。一方、SI
20によりリセット信号を受信したと判断された場合
は、SI21に進み、賞球排出エラーフラグ1をクリア
する処理がなされる。たとえば、賞球排出エラーフラグ
1がセットされる場合のように払出された景品玉の個数
が払出予定の個数よりも多くなってしまった異常状態が
発生すると、後述するようなエラー報知に応じて係員が
復旧作業を行なった後、リセットスイッチ156が操作
される。このような場合は、SI21によりリセット信
号に応じてエラー状態が解除されるのである。SI21
の後、SI12に進む。
【0161】なお、この例では、賞球払出タイマが所定
値になったタイミングでSI15による一致の判別を行
うようにしたが、これに限らず、賞球払出タイマが所定
値になったか否かにかかわらず、賞球個数カウンタが更
新されるごとに一致の判別を行うようにしてもよい。た
だし、その場合において、賞球個数信号を停止させるス
テップに進むか、賞球数と賞球個数記憶値との大小関係
を判別するステップに進むかの判断は、賞球払出タイマ
が所定値になってから行なう必要がある。
【0162】以上に説明した賞球払出処理によれば、遊
技制御用マイクロコンピュータ202の側、すなわち、
遊技制御基板199の側において、玉払出装置97から
払出された景品玉の個数が把握されて賞球個数信号の出
力制御が行なわれる。このため、遊技制御基板199か
ら払出制御回路基板152への一方向通信による景品玉
の払出制御でありながらも、遊技制御基板199の側に
おいて、景品玉の払出し状態をチェックすることができ
る。
【0163】さらに、実際に払出された景品玉の個数が
払出予定の個数よりも多くなってしまった異常状態およ
び実際に払出された景品玉の個数が払出予定の個数より
も少なくなってしまった異常状態が生じた場合に、それ
ぞれに応じてエラーフラグがセットされるため、そのエ
ラーフラグに基づいて、景品玉の払出状態に異常が生じ
たことを認識することができる。
【0164】さらに、実際に払出された景品玉の個数が
払出予定の個数よりも少なくなってしまった異常状態が
生じた場合には、払出予定個数の景品玉が払出されるま
で、景品玉の払出しを要求する賞球個数信号が出力され
続けるため、遊技制御用マイクロコンピュータ202の
側で把握している景品玉の払出個数を優先することによ
り、遊技制御用マイクロコンピュータ202と、払出制
御用マイクロコンピュータ220との間で、両者が把握
している景品玉の払出個数が一致しない場合でも、支障
なく払出制御を行なうことができる。
【0165】さらに、景品玉の検出出力があった後の次
の景品玉の検出出力の監視を行なうことにより、所定個
数の一連の景品玉の払出終了タイミングを確実に判断す
ることができる。つまり、所定期間次の景品玉の払出し
がない場合には、所定個数の一連の払出しが終了してい
るのである。このようにして確実に判断される一連の景
品玉の払出終了タイミングに基づいて、所定個数の景品
玉の払出が正常に行なわれているか否かが判別されるた
め、遊技制御基板199から払出制御回路基板152へ
の一方向通信による景品玉の払出制御でありながらも、
遊技制御用マイクロコンピュータ202において、景品
玉の払出し状態を確実にチェックすることができる。こ
れにより、特に、遊技場に不利益となるような過剰な個
数の払出しを確実にチェックすることができる。
【0166】次に、前述したSI4の賞球情報出力処理
について詳細に説明する。図21は、賞球情報出力処理
の処理内容を示すフローチャートである。まず、ステッ
プSJ(以下、単にSJという)1により、大入賞口入
賞カウンタが1以上であるか否かの判断がなされる。こ
こで、大入賞口入賞カウンタとは、可変入賞球装置35
の前述した大入賞口内に入賞したすべての入賞玉の個数
を検出するカウンタである。
【0167】SJ1により1以上であると判断された場
合は、後述するSJ4に進む。一方、SJ1により1以
上ではないと判断された場合は、SJ2に進み、賞球デ
ータ出力の個数を「6」にセットする処理がなされる。
すなわち、大入賞口以外の入賞領域への入賞の場合に
は、入賞玉1個に対して6個の景品玉が払出されること
となる。次に、SJ3に進み、賞球データ出力=6フラ
グをセットする処理がなされる。ここで、賞球データ出
力=6フラグとは、6個の景品玉の払出しを指令する場
合にセットされる賞球データ出力フラグである。SJ3
の後、後述するSJ7に進む。
【0168】SJ1により1以上であると判断され、S
J4に進んだ場合は、大入賞口入賞カウンタの値を1だ
け減算更新する処理がなされる。次に、SJ5に進み、
賞球データ出力の個数を「15」にセットする処理がな
される。すなわち、大入賞口への入賞の場合には、入賞
玉1個に対して15個の景品玉が払出されることとな
る。次に、SJ6に進み、賞球データ出力=15フラグ
をセットする処理がなされる。ここで、賞球データ出力
=15フラグとは、15個の景品玉の払出しを指令する
場合にセットされる賞球データ出力フラグである。SJ
6の後、後述するSJ7に進む。
【0169】SJ7においては、入賞領域の種別に応じ
てSJ2またはSJ5によりセットされた個数の賞球個
数データを示す賞球個数信号を出力する処理(払出制御
回路基板152への賞球個数データの送信)がなされ
る。次に、SJ8に進み、SJ8により出力した賞球個
数のデータをRAM205に記憶する処理がなされる。
次に、SJ9に進み、入賞玉を排出するための入賞玉排
出処理が実行される。この入賞玉排出処理の詳細につい
ては図22を用いて後述する。
【0170】以上に示したように、大入賞口への入賞玉
については15個の景品玉の払出し制御が行なわれ、大
入賞口以外の入賞領域への入賞玉については6個の景品
玉の払出し制御が行なわれる。また、出力した賞球個数
信号のデータが示す景品玉の個数は、景品玉の払出しが
正常に行なわれているか否かのチェック、および、払出
制御回路基板152が玉の払出し途中でリセットされた
場合の残数の景品玉の払出し等のために、記憶されるの
である。
【0171】なお、この例では、入賞領域の種別に応じ
て2種類の景品玉数の払出しを行う場合を示したが、こ
れに限らず、入賞領域の種別に応じて3種類以上の景品
玉数の払出しを行うようにしてもよい。たとえば3種類
の場合には、始動入賞口34と、大入賞口と、それ以外
の入賞領域(一般入賞口)との各入賞口に玉検出スイッ
チを設け、その検出出力に基づいて景品玉数を決定し、
たとえば始動入賞口34の場合は6個、大入賞口の場合
は15個、一般入賞口の場合は10個というように、景
品玉を払出すようにすればよい。
【0172】次に、入賞玉排出処理の処理内容を説明す
る。図22は、入賞玉排出処理の処理内容を示すフロー
チャートである。まず、ステップSK(以下、単にSK
という)1により、排出処理フラグをセットする処理が
なされる。ここで、排出処理フラグとは、入賞玉の排出
が実行されている状態であることを示すフラグである。
次に、SK2に進み、入賞玉排出ソレノイド127をO
N(励磁)状態に駆動する処理がなされる。これによ
り、入賞玉処理装置115に保持されている入賞玉が解
放されて排出される。
【0173】次に、SK3に進み、入賞玉排出タイマを
セットする処理がなされる。これにより、入賞玉排出タ
イマによる計時が開始される。ここで、入賞玉排出タイ
マとは、入賞玉を排出するに要する時間を計時するため
のタイマである。SK3の後、この入賞玉排出処理が終
了する。
【0174】次に、前述したSI12の入賞玉排出チェ
ック処理について説明する。図23および図24は、入
賞玉排出チェック処理の処理内容を示すフローチャート
である。まず、ステップSQ(以下、単にSQという)
1により、前述した排出処理フラグがセットされている
か否かの判断がなされる。すなわち、入賞玉の排出が行
なわれているか否かの判断がなされる。
【0175】SQ1により排出処理フラグがセットされ
ていないと判断された場合は、後述するSQ9に進む。
一方、SQ1により排出処理フラグがセットされている
と判断された場合は、SQ2に進み、入賞玉を排出した
後に次の入賞玉を処理するために入賞玉排出ソレノイド
127をOFF(消磁)状態にするタイミングであるソ
レノイドOFFタイミングであるか否かの判断がなされ
る。ここで、ソレノイドOFFタイミングは、前述した
入賞玉排出タイマにより管理されるタイミングであり、
入賞玉排出ソレノイド127がON状態にされた後の所
定時間経過後に設定されている。つまり、入賞玉排出ソ
レノイド127は、入賞玉を排出するためにOFF状態
からON状態にされた後に所定時間経過すると、次の入
賞玉を処理を処理するためにOFF状態に戻されるので
あるが、そのOFF状態にするタイミングが入賞玉排出
タイマにより管理されているのである。この場合の所定
時間は、入賞玉処理装置115が正常に動作する場合に
通常要する入賞玉の排出時間を基準に定められている。
【0176】SQ2によりソレノイドOFFタイミング
ではないと判断された場合は、後述するSQ4に進む。
一方、SQ2によりソレノイドOFFタイミングである
と判断された場合は、SQ3に進み、入賞玉排出ソレノ
イド127をOFF状態にする処理が行なわれる。これ
により、入賞玉処理装置115が入賞玉を保持可能な状
態にされる。SQ3の後、この入賞玉排出チェック処理
が終了する。
【0177】前述したSQ2によりソレノイドOFFタ
イミングではないと判断されてSQ4に進んだ場合は、
入賞玉チェックタイミングであるか否かの判断がなされ
る。この入賞玉チェックタイミングは、前述した入賞玉
排出タイマにより管理されるタイミングであり、前述し
たソレノイドOFFタイミングから所定時間経過後に設
定されている。入賞玉が排出されて入賞玉排出ソレノイ
ド127がOFF状態にされると、次の入賞玉を保持可
能な状態に戻るのであるが、入賞玉が正常に排出された
場合は、そのような入賞玉を保持可能な状態に戻るま
で、たとえ次の入賞玉があっても入賞玉が入賞玉検出器
122により検出されないはずである。このため、入賞
玉チェックタイミングは、入賞玉が正常に排出されたか
否かをチェックするためのタイミングとして、そのよう
に入賞玉排出ソレノイド127がOFF状態にされてか
ら入賞玉を保持可能な状態に戻るまでの間の入賞玉が検
出さないはずのタイミングに設定されている。
【0178】SQ4により入賞玉チェックタイミングで
はないと判断された場合は、この入賞玉排出チェック処
理が終了する。一方、SQ4により入賞玉チェックタイ
ミングであると判断された場合は、SQ5に進み、前述
した入賞玉スイッチONカウンタのカウンタ値が「0」
であるか否かの判断がなされる。SQ5によりカウンタ
値が「0」ではないと判断された場合は、入賞玉が正常
に排出されていない異常状態であり、後述するSQ12
に進む。一方、SQ5によりカウンタ値が「0」である
と判断された場合は、入賞玉が正常に排出されている状
態であり、SQ6に進み、SQ6〜SQ8により、次の
入賞玉の排出のチェックの準備をするための処理を行な
う。
【0179】SQ6に進んだ場合は、再トライフラグを
クリアする処理がなされる。ここで、再トライフラグ
は、入賞玉が正常に排出されない場合において入賞玉の
排出を再度試みる(再トライする)ときにその状態を示
すフラグであり、後述するSQ13によりセットされる
ものである。SQ6では、再トライフラグがセットされ
ているか否かにかかわらず再トライフラグを初期化する
のである。次に、SQ7に進み、排出処理フラグをクリ
アする処理がなされる。これにより、入賞玉の排出状態
ではないことが示される。次に、SQ8に進み、入賞玉
排出タイマをクリアする処理がなされた後、この入賞玉
排出チェック処理が終了する。
【0180】また、前述したSQ5によりカウンタ値が
「0」ではないと判断されてSQ12(図24参照)に
進んだ場合は、前述した再トライフラグがセットされて
いるか否かの判断がなされる。SQ12により再トライ
フラグがセットされていると判断された場合は、後述す
るSQ16に進む。一方、SQ12により再トライフラ
グがセットされていないと判断された場合は、SQ13
に進み、入賞玉の排出の再トライをするために再トライ
フラグをセットする。そして、SQ14に進み、入賞玉
排出ソレノイド127をON状態にする処理がなされ
る。これにより、入賞玉の排出が再度試みられる。そし
て、SQ15に進み、入賞玉排出タイマをセットする処
理がなされた後、この入賞玉排出チェック処理が終了す
る。このように入賞玉の排出の再トライがなされた場合
は、その後に、前述したSQ1〜SQ5の処理が同様に
実行され、入賞玉の排出がなされたか否か判断されるの
である。そのような再トライがなされても、入賞玉の排
出が行なわれていないと判断された場合は、SQ12に
より再トライフラグがセットされていると判断されて、
SQ16に進むのである。
【0181】SQ16では、再トライフラグをクリアす
る処理がなされる。次に、SQ17に進み、入賞球排出
エラーフラグ2をセットする処理がなされる。このよう
に入賞玉排出エラーフラグ2がセットされる状態を入賞
玉排出エラー2の状態という。ここで、入賞球排出エラ
ーフラグ2は、入賞玉処理装置115から入賞玉が正常
に排出されない異常状態を示すフラグである。次に、S
Q18に進み、排出処理フラグをクリアする処理がなさ
れる。次に、SQ19に進み、入賞玉排出タイマをクリ
アする処理がなされた後、この入賞玉排出チェック処理
が終了する。
【0182】また、前述したSQ1により排出処理フラ
グがセットされていないと判断されてSQ9に進んだ場
合は、前述した入賞玉排出エラーフラグ1がセットされ
ているか否かの判断がなされる。SQ9によりセットさ
れていないと判断された場合は、この入賞玉排出チェッ
ク処理が終了する。一方、SQ9によりセットされてい
ると判断された場合は、SQ10に進み、前述したリセ
ット信号を受信したか否かの判断がなされる。SQ10
によりリセット信号を受信していないと判断された場合
は、この入賞玉排出チェック処理が終了する。一方、S
Q10によりリセット信号を受信したと判断された場合
は、SQ11に進み、入賞玉排出エラーフラグ1をクリ
アする処理がなされる。たとえば、入賞玉排出エラーフ
ラグ1がセットされる場合のように入賞玉が入賞玉処理
装置115により一旦保持されずに素通りしてしまった
異常状態が発生すると、後述するようなエラー報知に応
じて係員が復旧作業を行なった後、リセットスイッチ1
56が操作される。このような場合は、SQ11により
リセット信号に応じてエラー状態が解除されるのであ
る。SQ11の後、この入賞玉排出チェック処理が終了
する。
【0183】以上に示した入賞玉排出チェック処理によ
れば、入賞玉の排出制御が行なわれたにもかかわらず、
入賞玉が正常に排出されない場合には入賞玉の排出の再
トライが1回行なわれるので、容易に復旧可能な玉詰ま
り等の軽微な異常が生じた場合に自動的に異常状態を復
旧することが可能になるため、係員の作業負担を軽減す
ることができる。さらに、再トライが成功せず、入賞玉
が正常に排出されなかった場合には、入賞玉排出エラー
フラグ2がセットされるため、それにより、入賞玉の排
出異常状態が生じたことを認識することができる。
【0184】なお、入賞玉の排出の再トライは、1回に
限らず、2回以上行なうようにしてもよい。また、この
例では、排出処理状態でないときにリセット信号を受信
したことが判断された場合に、入賞玉排出エラーフラグ
1を解除するようにしたが、これに限らず、入賞玉排出
エラーフラグ1は、そのエラー状態の発生後において、
入賞玉検出器122により正常に入賞玉の検出が行なわ
れたことを条件として、リセット信号によらずに自動的
に解除されるようにしてもよい。
【0185】次に、前述したS7Aの賞球玉貸不可情報
出力処理の処理内容を説明する。図25は、賞球玉貸不
可情報出力処理の処理内容を示すフローチャートであ
る。まず、ステップSO(以下、単にSOという)1に
より、玉切れ情報出力フラグがセットされているか否か
の判断がなされる。SO1により、セットされていると
判断された場合は、SO3に進み、賞球玉貸不可信号を
払出制御回路基板152に向けて出力させる処理がなさ
れる。賞球玉貸不可信号が出力された場合は、払出制御
回路基板152による景品玉の払出しおよび玉貸しが禁
止される。その後、この賞球玉貸不可情報出力処理が終
了する。一方、SO1により、セットされていないと判
断された場合は、SO2に進む。
【0186】SO2では、満タン情報出力フラグがセッ
トされているか否かの判断がなされる。SO2により、
セットされていると判断された場合は、SO3に進み、
賞球玉貸不可信号を払出制御回路基板152に向けて出
力させる処理がなされた後、この賞球玉貸不可情報出力
処理が終了する。一方、SO2により、セットされてい
ないと判断された場合は、そのままこの賞球玉貸不可情
報出力処理が終了する。
【0187】以上に示したように、玉切れ情報出力フラ
グがセットされた場合と、満タン情報出力フラグがセッ
トされた場合とのように、景品玉および貸玉の払出しが
不可能になった場合には、賞球玉貸不可信号が払出制御
回路基板152に向けて出力されるため、玉の払出しが
できない状態のまま景品玉の払出動作が行なわれるのを
防ぐことができる。
【0188】なお、この実施の形態では、賞球玉貸不可
信号を出力する制御を玉切れ情報出力フラグがセットさ
れた場合および満タン情報出力フラグがセットされた場
合のみに限定した例を示した。しかし、これに限らず、
ドア開放エラー(ドア開放により開放情報出力フラグが
セットされるエラー)、賞球排出エラー、入賞玉排出エ
ラー、賞球数スイッチエラーまたはその他のスイッチエ
ラー、10カウントエラー、およびドラムエラー等のそ
の他のエラーの発生に応じて賞球玉貸不可信号を出力す
る制御を行うようにしてもよい。つまり、ドア開放エラ
ー等の遊技が停止されるエラーの場合に、玉貸しもでき
ないようにしてもよいのである。そのようにすれば、遊
技が行えない状態での不必要な玉貸しを防ぐことができ
る。
【0189】次に、前述したS7Bの補給情報出力処理
の処理内容を説明する。図26は、補給情報出力処理の
処理内容を示すフローチャートである。まず、ステップ
SL(以下、単にSLという)1により、前述した補給
情報用カウンタのカウンタ値が「10」であるか否かの
判断がなされる。前述したように補給情報用カウンタ
は、景品玉が1個払出されるごとに1ずつ加算更新され
るものであり、この場合には10個の景品玉の払出しが
検出されたか否かが判断がされるのである。
【0190】SL1によりカウンタ値が「10」ではな
いと判断された場合は、補給情報出力処理が終了する。
一方、SL1によりカウンタ値が「10」であると判断
された場合は、SL2に進み、補給情報の信号の1パル
スがホール用管理コンピュータに向けて出力される。こ
の1パルスにより、10個の景品玉が払出されたことが
示される。次に、SL3に進み、補給情報用カウンタを
クリアする処理がなされる。これにより、次の補給情報
の出力のために補給情報用カウンタが初期化される。S
L3の後、この補給情報出力処理が終了する。
【0191】このパチンコ遊技機1においては、前述し
たように、遊技制御用マイクロコンピュータ202が把
握している景品玉の払出個数と、払出制御用マイクロコ
ンピュータ220が把握している景品玉の払出個数とが
一致しない場合に、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02が把握している景品玉の払出個数が優先されて景品
玉の払出制御に用いられる。そして、補給情報出力処理
によれば、遊技制御用マイクロコンピュータ202にお
いて景品玉の払出し状態のチェックのために把握されて
いる景品玉の払出個数に基づいて補給情報が外部に出力
される。このため、パチンコ遊技機1の外部に出力する
補給情報が示す景品玉の払出個数と、実際に払出された
景品玉の個数との食い違いが生じるのを防ぐことができ
る。
【0192】なお、この補給情報出力処理においては、
補給情報用カウンタのカウンタ値が「10」である場
合、すなわち、景品玉が10個払出されたことが検出さ
れた場合に補給情報を出力するようにした例を示した
が、これに限らず、補給情報用カウンタのカウンタ値が
「1」である場合、すなわち、景品玉が1個払出された
ことが検出されるごとに補給情報を出力するようにして
もよい。そのようにすれば、プログラムの処理内容を簡
単化することができるとともに、補給情報をより一層正
確にすることができる。
【0193】次に、前述したS7Cの第1エラー処理の
処理内容を説明する。図27〜図29は、第1エラー処
理の処理内容を示すフローチャートである。まず、ステ
ップSP(以下、単にSPという)1により、玉切れ情
報出力フラグがセットされているか否かの判断がなされ
る。SP1によりセットされていないと判断された場合
は、後述するSP5に進む。
【0194】一方、SP1によりセットされていると判
断された場合は、SP2に進み、玉切れランプ44を点
灯させる処理がなされる。この玉切れランプ44の点灯
により、玉切れ状態が生じたことが報知される。そし
て、SP3に進み、前述した遊技停止フラグをセットす
る処理がなされる。遊技停止フラグがセットされると、
遊技を行なうことが不可能な状態(遊技停止状態)に制
御される。なお、遊技停止フラグがセットされた場合に
は、可変表示装置33が可変表示しないようにするこ
と、可変入賞球装置35を開放動作させないこと等以外
にその他(入賞玉、始動入賞玉を無効にすること等)の
遊技停止状態に制御するようにしてもよいし、あわせて
制御するようにしてもよい。それについては、以下に示
される遊技停止フラグのセット時においても同様のこと
が言える。そして、SP3aに進み、操作ハンドル21
の操作に基づく打球発射を強制的に停止させる処理がな
される。具体的に、SP3aでは、リレー回路224a
を通じて発射モータ197への電力の供給が断たれる。
次に、SP4に進み、ラウンド数表示器33aにおい
て、玉切れが生じたことを示す「E1」というエラーコ
ード表示を行なわせる処理がなされる。その後、このエ
ラー処理が終了する。
【0195】前述したようにSP5に進んだ場合は、満
タン情報出力フラグがセットされているか否かの判断が
なされる。SP5によりセットされていないと判断され
た場合は、後述するSP9に進む。一方、SP5により
セットされていると判断された場合は、SP6に進み、
玉切れランプ44および賞球ランプ43の両方を点灯さ
せる処理がなされる。この玉切れランプ44および賞球
ランプ43の点灯により、満タン状態が生じたことが報
知される。そして、SP7に進み、遊技停止フラグをセ
ットする処理がなされる。この遊技停止フラグがセット
されたことにより、遊技が停止状態にされる。そして、
SP7aに進み、操作ハンドル21の操作に基づく打球
発射を強制的に停止させる処理がなされる。具体的に、
SP7aでは、発射モータ197への電力の供給が断た
れる。そして、SP8に進み、ラウンド数表示器33a
において、玉切れが生じたことを示す「E2」というエ
ラーコード表示を行なわせる処理がなされる。その後、
このエラー処理が終了する。
【0196】前述したようにSP9に進んだ場合は、ド
ア開放情報出力フラグがセットされているか否かの判断
がなされる。SP9によりセットされていないと判断さ
れた場合は、後述するSP13に進む。一方、SP9に
よりセットされていると判断された場合は、SP10に
進み、遊技効果ランプ22を点灯させる処理がなされ
る。この遊技効果ランプ22の点灯により、ドア開放状
態が生じたことが報知される。そして、SP11に進
み、遊技停止フラグをセットする処理がなされる。この
遊技停止フラグがセットされたことにより、遊技が停止
状態にされる。そして、そして、SP11aに進み、操
作ハンドル21の操作に基づく打球発射を強制的に停止
させる処理がなされる。具体的に、SP11aでは、発
射モータ197への電力の供給が断たれる。SP12に
進み、ラウンド数表示器33aにおいて、玉切れが生じ
たことを示す「E3」というエラーコード表示を行なわ
せる処理がなされる。その後、このエラー処理が終了す
る。
【0197】前述したようにSP13(図28参照)に
進んだ場合は、賞球排出エラーフラグ1がセットされて
いるか否かの判断がなされる。SP13によりセットさ
れていないと判断された場合は、後述するSP17に進
む。一方、SP13によりセットされていると判断され
た場合は、SP14に進み、所定のエラー音を出力させ
るとともに、玉切れランプ44および賞球ランプ43を
交互に点滅させる処理がなされる。このようなエラー音
の出力と、玉切れランプ44および賞球ランプ43の点
滅状態により、賞球排出エラー1が生じたことが報知さ
れる。そして、SP15に進み、遊技停止フラグをセッ
トする処理がなされる。この遊技停止フラグがセットさ
れたことにより、遊技が停止状態にされる。そして、S
P15aに進み、操作ハンドル21の操作に基づく打球
発射を強制的に停止させる処理がなされる。具体的に、
SP15aでは、発射モータ197への電力の供給が断
たれる。そして、SP16に進み、ラウンド数表示器3
3aにおいて、玉切れが生じたことを示す「E4」とい
うエラーコード表示を行なわせる処理がなされる。その
後、このエラー処理が終了する。
【0198】前述したようにSP17に進んだ場合は、
賞球排出エラーフラグ2がセットされているか否かの判
断がなされる。SP17によりセットされていないと判
断された場合は、後述するSP21に進む。一方、SP
17によりセットされていると判断された場合は、SP
18に進み、玉切れランプ44および賞球ランプ43を
交互に点滅させる処理がなされる。このような玉切れラ
ンプ44および賞球ランプ43の点滅状態により、賞球
排出エラー2が生じたことが報知される。そして、SP
19に進み、遊技停止フラグをセットする処理がなされ
る。この遊技停止フラグがセットされたことにより、遊
技が停止状態にされる。そして、SP19aに進み、操
作ハンドル21の操作に基づく打球発射を強制的に停止
させる処理がなされる。具体的に、SP19aでは、発
射モータ197への電力の供給が断たれる。そして、S
P20に進み、ラウンド数表示器33aにおいて、玉切
れが生じたことを示す「E0」というエラーコード表示
を行なわせる処理がなされる。その後、このエラー処理
が終了する。
【0199】前述したようにSP21に進んだ場合は、
入賞球排出エラーフラグ1がセットされているか否かの
判断がなされる。SP21によりセットされていないと
判断された場合は、後述するSP25に進む。一方、S
P21によりセットされていると判断された場合は、S
P22に進み、玉切れランプ44および賞球ランプ43
を同時に点滅させるとともに、遊技効果ランプ22を点
滅させる処理がなされる。このような玉切れランプ4
4、賞球ランプ43および遊技効果ランプ22の状態に
より、前述した入賞球排出エラー1が生じたことが報知
される。そして、SP23に進み、遊技停止フラグをセ
ットする処理がなされる。この遊技停止フラグがセット
されたことにより、遊技が停止状態にされる。そして、
SP23aに進み、操作ハンドル21の操作に基づく打
球発射を強制的に停止させる処理がなされる。具体的
に、SP23aでは、発射モータ197への電力の供給
が断たれる。そして、SP24に進み、ラウンド数表示
器33aにおいて、入賞球排出エラー1が生じたことを
示す「E5」というエラーコード表示を行なわせる処理
がなされる。その後、このエラー処理が終了する。
【0200】前述したようにSP25に進んだ場合は、
入賞球排出エラーフラグ2がセットされているか否かの
判断がなされる。SP25によりセットされていないと
判断された場合は、後述するSP29に進む。一方、S
P25によりセットされていると判断された場合は、S
P26に進み、玉切れランプ44および賞球ランプ43
を同時に点滅させる処理がなされる。このような玉切れ
ランプ44および賞球ランプ43の状態により、前述し
た入賞球排出エラー2が生じたことが報知される。そし
て、SP27に進み、遊技停止フラグをセットする処理
がなされる。この遊技停止フラグがセットされたことに
より、遊技が停止状態にされる。そして、SP27aに
進み、操作ハンドル21の操作に基づく打球発射を強制
的に停止させる処理がなされる。具体的に、SP27a
では、発射モータ197への電力の供給が断たれる。そ
して、SP28に進み、ラウンド数表示器33aにおい
て、入賞球排出エラー2が生じたことを示す「E6」と
いうエラーコード表示を行なわせる処理がなされる。そ
の後、このエラー処理が終了する。
【0201】前述したようにSP29(図29参照)に
進んだ場合は、遊技停止フラグがセットされているか否
かの判断がなされる。SP29によりセットされていな
いと判断された場合は、そのままこのエラー処理が終了
する。一方、SP29によりセットされていると判断さ
れた場合は、SP30に進み、セットされている遊技停
止フラグをクリアする処理がなされた後、このエラー処
理が終了する。すなわち、SP25およびSP26で
は、エラー処理でのSP1、SP5、SP9、SP1
3、SP17およびSP21の遊技停止条件にない場合
において、前回の処理において遊技停止フラグがセット
されているのをクリアし、遊技停止状態にしないように
している。また、打球発射停止状態も解除する。
【0202】以上に示したように、玉切れ情報出力フラ
グがセットされた場合、満タン情報出力フラグがセット
された場合、ドア開放情報出力フラグがセットされた場
合、賞球払出エラーフラグ1がセットされた場合、賞球
払出エラーフラグ2がセットされた場合、入賞球払出エ
ラーフラグ1がセットされた場合、または、入賞球払出
エラーフラグ2がセットされた場合のように、玉の払出
を行なうべきでない支障または遊技を行なうべきでない
支障が生じた場合に、その旨が報知されるので、そのよ
うな状態の発生を容易に知ることができる。さらに、そ
のような場合には、遊技停止フラグがセットされて、遊
技を行なうことができなくなるので、玉の払出を行なう
ことに支障が生じた状態(払出不可状態)または遊技を
行なうことに支障が生じた状態のままで遊技が続行され
てしまうのを防ぐことができる。さらに、そのような場
合には、エラーコード表示が行なわれることにより、異
常状態の内容を容易に把握することができ、復旧作業が
容易化される。なお、賞球数スイッチエラー時も同様に
エラー報知、遊技停止、発射停止など行なってもよい。
【0203】次に、前述したS7Dの第2エラー処理の
処理内容を説明する。図30は、第2エラー処理の処理
内容を示すフローチャートである。
【0204】まず、ステップSY(以下、単にSYとい
う)1により、10カウントエラーフラグ1がセットさ
れているか否かの判断がなされる。SY1によりセット
されていないと判断された場合は、後述するSY4に進
む。
【0205】一方、SY1によりセットされていると判
断された場合は、SY2に進み、操作ハンドル21の操
作に基づく打球発射を強制的に停止させる処理がなされ
る。具体的に、SY2では、発射モータ197への電力
の供給が断たれる。そして、SY3に進み、ラウンド数
表示器33aにおいて、10カウントエラー1が生じた
ことを示す「E7」というエラーコード表示を行なわせ
る処理がなされる。その後、この第2エラー処理が終了
する。
【0206】SY4に進んだ場合は、10カウントエラ
ーフラグ2がセットされているか否かの判断がなされ
る。SY4によりセットされていないと判断された場合
は、後述するSY7に進む。
【0207】一方、SY4によりセットされていると判
断された場合は、SY5に進み、操作ハンドル21の操
作に基づく打球発射を強制的に停止させる処理がなされ
る。具体的に、SY5では、発射モータ197への電力
の供給が断たれる。そして、SY6に進み、ラウンド数
表示器33aにおいて、10カウントエラー2が生じた
ことを示す「E8」というエラーコード表示を行なわせ
る処理がなされる。その後、この第2エラー処理が終了
する。
【0208】SY7に進んだ場合は、10カウントエラ
ーフラグ3がセットされているか否かの判断がなされ
る。SY7によりセットされていないと判断された場合
は、この第2エラー処理が終了する。
【0209】一方、SY7によりセットされていると判
断された場合は、SY8に進み、操作ハンドル21の操
作に基づく打球発射を強制的に停止させる処理がなされ
る。具体的に、SY8では、発射モータ197への電力
の供給が断たれる。そして、SY9に進み、ラウンド数
表示器33aにおいて、10カウントエラー3が生じた
ことを示す「E9」というエラーコード表示を行なわせ
る処理がなされる。その後、この第2エラー処理が終了
する。
【0210】前述したメイン処理においては、10カウ
ントエラーフラグ1〜3のうちのいずれかがセットされ
ている場合に、前述したようにプロセス処理が行なわれ
ず、遊技を続行することが不可能な状態(遊技続行不可
能状態)にされる。さらに、この第2エラー処理では、
10カウントエラーフラグ1〜3のうちのいずれかがセ
ットされている場合には、遊技を行なうことが不可能な
状態にされたことに加えて、打球発射停止およびエラー
表示が行なわれるのである。なお、これらの10カウン
トエラーがすべて解消されれば打球発射停止が解除され
る。
【0211】以上に示したように、10カウントエラー
が生じて遊技続行不可状態になった場合には、打球発射
停止が行なわれるので、より確実に遊技の続行が不可能
な状態にすることができる。さらに、エラー表示により
10カウントエラーが生じた旨が報知されるので、その
ような状態の発生を容易に知ることができ、復旧作業が
容易化される。また、ドラムエラー、始動入賞スイッチ
エラーなどのエラーが発生した場合も同様に打球発射停
止およびエラー表示をするようにしてもよい。
【0212】なお、前述した第1エラーおよび第2エラ
ーにおいては、打球発射を強制的に停止させる場合に、
遊技制御基板199が発射停止させる例を示した。しか
し、これに限らず、そのように打球発射を強制的に停止
させる場合には、払出制御回路基板152が発射停止さ
せるようにしてもよい。具体的には、そのような打球発
射停止をさせる場合に、遊技制御基板199から前述し
た賞球玉貸不可信号を払出制御回路基板152に送り、
その信号を受けた場合に払出制御回路基板152が打球
発射停止をさせるようにしてもよい。また、そのような
賞球玉貸不可信号の代わりに、遊技制御基板199から
払出制御回路基板152に打球発射停止信号を送り(こ
の場合、打球発射停止信号は、エラーフラグのセットに
応じて出力する)、その信号を受けた場合に払出制御回
路基板152が打球発射停止をさせるようにしてもよ
い。
【0213】次に、払出制御回路基板152の払出制御
用マイクロコンピュータ220において行なわれる主な
制御について説明する。
【0214】まず、賞球個数信号を受けて景品玉を払出
すために実行される賞球払出動作処理について説明す
る。
【0215】図31および図32は、賞球払出動作処理
の処理内容を示すフローチャートである。まず、ステッ
プSR(以下、単にSRという)1により、払出完了フ
ラグがセットされているか否かの判断がなされる。ここ
で、払出完了フラグは、払出制御用マイクロコンピュー
タ220が賞球個数信号に応じた一連の景品玉の払出が
完了したと判断した状態にあることを示すフラグであ
り、後述するSR24によりセットされる。
【0216】SR1により払出完了フラグがセットされ
ていると判断された場合は、後述するSR27に進む。
一方、SR1により払出完了フラグがセットされていな
いと判断された場合は、SR2に進み、賞球動作エラー
フラグ1,2,3のいずれかがセットされているか否か
の判断がなされる。
【0217】ここで、賞球動作エラーフラグ1は、払出
モータ189が玉の払出のための正常な回転動作をしな
い異常状態を示すフラグであり、後述するSR47によ
りセットされる。また、賞球動作エラーフラグ2は、払
出モータ189が玉の払出のための正常な回転動作をし
たにもかかわらず、景品玉の払出しが検出されない異常
状態を示すフラグであり、後述するSR52によりセッ
トされる。また、賞球動作エラーフラグ3は、賞球個数
信号に応じた一連の景品玉の払出が完了したと判断した
にもかかわらず賞球個数信号をまだ受けている場合に行
なう払出個数の補正の際に払出された景品玉の個数が所
定値以上になった異常状態を示すフラグであり、後述す
るSR39によりセットされる。
【0218】SR2により賞球動作エラーフラグ1,
2,3のいずれかがセットされていると判断された場合
は、後述するSR40に進む。一方、SR2により賞球
動作エラーフラグ1,2,3のいずれもセットされてい
ないと判断された場合は、SR3に進み、払出中フラグ
がセットされているか否かの判断がなされる。ここで、
払出中フラグは、景品玉の払出しが行なわれている状態
を示すフラグであり、後述するSR8によりセットされ
る。
【0219】SR3により払出中フラグがセットされて
いると判断された場合は、後述するSR42に進む。一
方、SR3により払出中フラグがセットされていないと
判断された場合は、SR4に進み、賞球個数信号の入力
を受信したか否かの判断がなされる。SR4により受信
していないと判断された場合は、景品玉を払出す必要が
ないので、この賞球払出動作処理が終了する。一方、S
R4により受信したと判断された場合は、SR5に進
み、現在の状態が玉貸中であるか否かの判断がなされ
る。SR5により玉貸中であると判断された場合は、実
行中の貸玉動作を優先させるため、この賞球払出動作処
理が終了する。一方、SR5により玉貸中ではないと判
断された場合は、SR6に進み、賞球玉貸不可信号の入
力を受信しているか否かの判断がなされる。
【0220】SR6により受信していると判断された場
合は、賞球および貸玉を禁止するために、この賞球払出
動作処理が終了する。一方、SR6により受信していな
いと判断された場合は、SR7に進み、入力を受けた賞
球個数信号が示す景品玉の払出要求個数である入力個数
を未払出数としてセットする処理がなされる。ここで、
未払出数は、賞球個数信号に応じて払出すべき景品玉の
個数の残数を示すデータであり、景品玉が1個払出され
るごとに1ずつ減算更新される。この未払出数が「0」
になった場合に、賞球個数信号に応じた一連の景品玉の
払出しが完了したものと見なされる。この未払出数のデ
ータは、払出制御用マイクロコンピュータ220のRA
M220aに記憶される。また、この処理で用いられる
その他のフラグおよびカウンタのデータも払出制御用マ
イクロコンピュータ220のRAM220aにおいて記
憶され、更新等がなされる。
【0221】次に、SR8に進んで前述した払出中フラ
グをセットした後、SR9に進み、払出モータ189を
回転駆動させる処理がなされる。これにより、玉払出装
置97による景品玉の払出動作が行なわれる。この場
合、後述するように払出制御用マイクロコンピュータ2
20においては、未払出数を把握して景品玉の払出制御
を行うため、払出モータ189を停止させる時期が予め
把握でき、遊技制御用マイクロコンピュータ202から
の払出の停止要求を待つことなく独自に払出モータ18
9を停止させるため、できる限り払出モータ189を高
速で回転駆動させて高速で景品玉の払出しを行う。次
に、SR10に進み、位置チェック用タイマをセットす
る処理がなされる。ここで、位置チェック用タイマは、
払出モータ189のスクリュー188の回転状態(回転
位置)を管理するために計時を行なうタイマである。S
R10の後、SR11に進む。
【0222】また、前述したSR3により払出中フラグ
がセットされていると判断されてSR42に進んだ場合
は、賞球個数信号の入力を受信中であるか否かの判断が
なされる。SR42により受信中であると判断された場
合は、SR11に進む。一方、SR42により受信中で
はないと判断された場合は、景品玉の払出しが要求され
ていないので、SR43に進み、未払出数等の賞球払出
動作制御用のデータを初期化する処理がなされた後、こ
の賞球払出動作処理が終了する。そのR43において
は、払出モータ189の停止も行なわれる。これによ
り、実行中の景品玉の払出動作が停止される。このよう
な場合は、遊技制御用マイクロコンピュータ202で把
握している景品玉の払出個数と、払出制御用マイクロコ
ンピュータ220で把握している景品玉の払出個数とが
一致していない場合であり、遊技制御用マイクロコンピ
ュータ202で把握している景品玉の払出個数が優先的
に景品玉の払出制御に用いられる。したがって、この場
合には、遊技制御用マイクロコンピュータ202からの
要求(賞球個数信号の停止)にしたがって景品玉の払出
動作が停止される。
【0223】SR11に進んだ場合は、1個払出分回転
チェックタイミングになったか否かの判断がなされる。
ここで、1個払出分回転チェックタイミングは、前述し
た位置チェック用タイマの計時時間により管理されるタ
イミングであり、SR9による払出モータ189の回転
駆動開始後に、所定時間経過して払出モータ189のス
クリュー188が玉を1個払出すに必要な分だけ回転す
るに要する最大限のタミイングに設定されている。した
がって、この1個払出分回転チェックタイミングになっ
た時に払出モータ189が玉を1個払出すに必要な分だ
け回転していなければ、異常な状態が生じているものと
判断することができる。
【0224】SR11により1個払出分回転チェックタ
イミングになったと判断された場合は、後述するSR4
4に進む。一方、SR11により1個払出分回転チェッ
クタイミングにまだなっていないと判断された場合は、
SR12に進み、位置検出器187の検出信号に基づい
て、払出モータ189が玉を1個払出すに必要な分だけ
回転した位置(1個払出分位置)になっているか否かの
判断がなされる。
【0225】SR12により1個払出分位置になってい
ないと判断された場合は、後述するSR15に進む。一
方、SR12により1個払出分位置になっていると判断
された場合は、SR13に進み、位置検出フラグをセッ
トする処理がなされる。ここで、位置検出フラグは、払
出モータ189のスクリュー188が1個払出分位置に
なっていることが検出された旨を示すフラグである。次
に、SR14に進み、払出玉検出待ちタイマをセットす
る処理がなされる。ここで、払出玉検出待ちタイマと
は、払出モータ189のスクリュー188が1個払出分
位置になった後において、払出モータ189の動作によ
り払出されたはずの景品玉(払出玉)が玉払出検出器2
40a,240bにより検出されるのを待つ時間を管理
するためのタイマである。SR14の後、SR15に進
む。
【0226】また、前述したSR11により1個払出分
回転チェックタイミングになったと判断されてSR44
に進んだ場合は、前述した位置検出フラグがセットされ
ているか否かの判断がなされる。SR44によりセット
されていると判断された場合は、後述するSR48に進
む。一方、SR44によりセットされていないと判断さ
れた場合は、SR45に進み、払出モータ189のスク
リュー188を1個払出分回転させることを再度試みる
再トライ処理が実行される。
【0227】再トライ処理においては、払出モータ18
9を高速で逆転駆動させた後に、1個払出回転分だけ正
転駆動させる処理が行なわれ、その正転駆動時に、前述
したSR10〜SR14に示される処理と同様の処理が
行なわれる。これにより、再トライ処理において、1個
払出分位置になった場合には位置検出フラグおよび払出
玉検出待ちタイマがセットされるのである。このよう
に、払出モータ189が正常に駆動しなかった場合に再
トライが実行されるので、容易に復旧可能な玉詰まり等
の軽微な異常が生じた場合に自動的に異常状態を復旧す
ることが可能になるため、係員の作業負担を軽減するこ
とができる。
【0228】SR45の後、SR46に進み、前述した
位置検出フラグがセットされているか否かの判断がなさ
れる。SR46によりセットされていると判断された場
合は、後述するSR48に進む。一方、SR46により
セットされていないと判断された場合は、再トライに失
敗した場合であり、SR47に進み、賞球動作エラーフ
ラグ1をセットする処理がなされる。ここで、賞球動作
エラーフラグ1は、前述したように払出モータ189の
スクリュー188が1個払出分回転しない払出モータ1
89の動作異常状態が生じたことを示すフラグである。
そして、SR47aに進み、払出モータ189を停止さ
せる処理がなされる。その後この賞球払出動作処理が終
了する。
【0229】SR48に進んだ場合は、1個払出分回転
チェックタイミングにおいてスクリュー188が1個払
出分位置になっていることにより、払出モータ189が
正常に動作している場合であるので、位置検出フラグを
クリアしてSR49に進む。そして、SR49により、
次に払出す景品玉の払出し時の払出モータ189の動作
チェックを行うために、位置チェック用タイマをセット
する処理がなされた後、SR15に進む。このように、
景品玉を1個払出すことにより、払出モータ189の動
作チェックが行われるのである。
【0230】SR15に進んだ場合は、玉払出検出器2
40a,240bにより前記払出玉が検出されたか否か
の判断がなされる。SR15により払出玉が検出されて
いないと判断された場合は、後述するSR18に進む。
一方、SR15により払出玉が検出されたと判断された
場合は、SR16に進み、前述した未払出数を「1」だ
け減算更新する処理がなされる。これにより、景品玉が
正常に払出されるごとに1ずつ未払出数が消化されてい
く。そして、SR17に進み、検出有フラグをセットす
る処理がなされる。ここで、検出有フラグは、払出玉が
検出されたことを示すフラグである。SR17の後、S
R18に進む。
【0231】SR18では、前述した払出玉検出待ちタ
イマの計時値に基づいて、予め定められた払出玉検出待
ち時間が経過したか否かの判断がなされる。ここで、払
出玉検出待ち時間とは、払出モータ189のスクリュー
188が1個払出分回転して玉が払出された後、その玉
が玉払出検出器240a,240bにより検出されるま
でに最大限要すると考えられる時間である。さらに具体
的に説明すれば、払出玉検出待ち時間とは、位置検出異
常による再トライまたは空切り(スクリュー188が正
常に玉を送らず空送りした状態)による余分なモータ回
転の後に玉が払出されてもその玉を検出可能な時間に設
定されている。この場合には、玉払出装置97から実際
に玉が払出されたか否かは払出玉検出待ち時間が経過す
るまで待たなければ正確にわからないため、検出の正確
さを期すためにこのように所定時間待つのである。
【0232】SR18により払出玉検出待ち時間が経過
していないと判断された場合は、その時間の経過を待つ
ためにこの賞球払出動作処理が終了する。一方、SR1
8により払出玉検出待ち時間が経過したと判断された場
合は、SR19に進み、前述した検出有フラグがセット
されているか否かの判断がなされる。なお、払出玉検出
待ち時間が経過すると、払出玉検出待ちタイマはクリア
される。SR19により検出有フラグがセットされてい
ないと判断された場合は、後述するSR50に進む。一
方、SR19により検出有フラグがセットされていると
判断された場合は、SR20に進み、検出有フラグをク
リアする処理がなされる。次に、SR21に進み、払出
エラー個数カウンタをクリアする処理がなされる。ここ
で、払出エラー個数カウンタは、払出モータ189が正
常に動作したにもかかわらず払出玉が検出されない状態
(たとえば、玉詰まり等によりスクリュー188が玉を
送らなかった状態)が生じた回数を計数するためのカウ
ンタであり、後述するSR50により加算更新され得
る。この場合は、払出玉が検出された場合であるので、
払出エラー個数カウンタが初期化されるのである。
【0233】次に、SR22に進み、未払出数が「0」
になっているか否かの判断がなされる。未払出数が
「0」になっていないと判断された場合は、この賞球払
出動作処理が終了し、払出制御が継続される。一方、未
払出数が「0」になっていると判断された場合は、SR
23に進み、払出モータ189の駆動を停止させる処理
がなされる。そして、SR24に進み、賞球個数信号に
応じた景品玉の払出しが完了したものとみなして、払出
完了フラグをセットする処理がなされる。そして、SR
25に進み、信号チェックタイマをセットする処理がな
される。ここで、信号チェックタイマは、払出制御用マ
イクロコンピュータ220側が賞球個数信号に応じた一
連の景品玉の払出が完了したと判断した場合において、
遊技制御用マイクロコンピュータ202側が一連の景品
玉の払出が完了したと判断しているか否かの確認のため
に賞球個数信号をチェックするタイミングの規定に用い
られるタイマである。
【0234】次に、SR26に進み、払出制御用マイク
ロコンピュータ220により払出が完了したと判断され
たことに応じて、払出中フラグをクリアする処理がなさ
れる。SR26の後、SR26aに進み、位置チェック
用タイマをクリアする処理がなされる。その後、この賞
球払出動作処理が終了する。
【0235】また、前述したSR19により検出有フラ
グがセットされていないと判断されてSR50に進んだ
場合は、前述した払出エラー個数カウンタを「1」だけ
加算更新する処理がなされる。これにより、払出モータ
189が正常に動作したにもかかわらず払出玉が検出さ
れない場合には、払出エラー個数カウンタが加算更新さ
れる。次に、SR51に進み、払出エラー個数カウンタ
のカウンタ値が「3」であるか否かの判断がなされる。
この例では、払出モータ189が正常に動作したにもか
かわらず払出玉が検出されない異常状態は、一連の景品
玉の払出中に2回許容されている。したがってSR51
では、そのような許容回数を超えて異常が発生したか否
かの判断がなされるのである。
【0236】SR51により、払出エラー個数カウンタ
のカウンタ値が「3」ではないと判断された場合は、前
述したSR22に進み、前述したような通常の賞球払出
動作処理が継続して行なわれる。一方、払出エラー個数
カウンタのカウンタ値が「3」であると判断された場合
は、SR52に進み、前述した賞球動作エラーフラグ2
をセットする処理がなされる。そして、SR53に進
み、払出エラー個数カウンタをクリアする処理がなされ
る。そして、SR54に進み、払出モータ189を停止
させる処理がなされた後、この賞球払出動作処理が終了
する。このように、払出モータ189が正常に動作した
にもかかわらず払出玉が検出されない異常状態は、2回
までは再度の玉の払出動作が許容されているが、2回を
超えると、エラー状態であると判断される。なお、この
例では、払出モータ189が正常に動作したにもかかわ
らず払出玉が検出されない異常状態の許容回数を2回と
したが、これに限らず、その許容回数は、玉の払出制御
の円滑な実行に支障がない範囲内で2回以外の回数であ
ってもよい。
【0237】このように、景品玉が正常に排出されない
場合には、再度の払出動作が許容されるので、玉払出装
置97において容易に復旧可能な軽微な異常が生じた場
合に自動的に異常状態を復旧することが可能になるた
め、係員の作業負担を軽減することができる。
【0238】また、前述したSR1により払出完了フラ
グがセットされていると判断されてSR27に進んだ場
合は、前述した信号チェックタイマの計時時間に基づい
て、賞球個数信号に関する信号チェックタイミングにな
ったか否かの判断がなされる。
【0239】この場合の信号チェックタイミングは、払
出制御用マイクロコンピュータ220により景品玉の払
出しが完了したと判断(払出完了フラグがセット)され
てから所定時間経過後のタイミングである。具体的に
は、払出制御用マイクロコンピュータ220側が景品玉
の払出数の確認のために用いる玉払出検出器240a,
240bと、遊技制御用マイクロコンピュータ202側
が景品玉の払出数の確認のために用いる賞球個数スイッ
チ256との間には、設置位置間の距離に起因して払出
玉の検出タイミング差がある。具体的には、玉払出検出
器240a,240bが玉を検出してから所定時間経過
後にその玉が賞球個数スイッチ256により検出され
る。したがって、払出制御用マイクロコンピュータ22
0側が把握する払出個数と、遊技制御用マイクロコンピ
ュータ202が把握する払出個数とが結果的に一致する
状態であっても、前述した払出玉の検出タイミング差に
起因して、払出制御用マイクロコンピュータ220側が
払出の完了を判断するタイミングと、遊技制御用マイク
ロコンピュータ202側が払出の完了を判断するタイミ
ングとに時間差が生じる。このため、前述した払出玉の
検出タイミング差による払出完了の判断の不一致を防ぐ
ために、払出制御用マイクロコンピュータ220側が払
出の完了を判断してから、前述した検出タイミング差に
相当する時間だけ待った信号チェックタイミングによ
り、賞球個数信号のチェックをするのである。
【0240】SR27の後、SR28に進み、賞球個数
信号の受信中であるか否かの判断がなされる。この判断
において、賞球個数信号の受信中である場合は、払出制
御用マイクロコンピュータ220側が払出が完了したと
判断したにもかかわらず、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ202側が払出が完了していないと判断している場
合である。一方、この判断において、賞球個数信号の受
信中でない場合は、払出制御用マイクロコンピュータ2
20側および遊技制御用マイクロコンピュータ202側
がともに払出が完了したと判断した状態である。
【0241】SR28により賞球個数信号の受信中であ
ると判断された場合は、後述するSR32に進む。一
方、SR28により賞球個数信号の受信中ではないと判
断された場合は、遊技制御用マイクロコンピュータ20
2側が払出が完了したと判断しているため、賞球払出動
作制御用のデータを初期化するための処理を行なう。具
体的には、SR29により信号チェックタイマをクリア
した後、SR30により払出完了フラグをクリアし、さ
らにその後、SR31により補正回数カウンタをクリア
する。その後、この賞球払出動作処理が終了する。ここ
で、補正回数カウンタとは、払出制御用マイクロコンピ
ュータ220側が払出が完了したと判断したにもかかわ
らず、遊技制御用マイクロコンピュータ202側が払出
が完了していないと判断している場合に、賞球個数信号
にしたがって、景品玉の払出個数を補正するための払出
を行なう際の払出回数を計数するためのカウンタであ
る。
【0242】前述したSR28により賞球個数信号の受
信中であると判断されてSR32に進んだ場合は、信号
チェックタイマをクリアする処理がなされる。そして、
SR33に進み、補正回数カウンタが最大払出回数と一
致したか否かの判断がなされる。ここで、最大払出回数
は、前述した景品玉の払出個数を補正するための払出回
数の上限値であり、補正回数があまりに多い回数になら
ないような回数に予め定められている。
【0243】SR33により一致したと判断された場合
は、後述するSR39に進む。一方、SR33により一
致していないと判断された場合は、SR34に進み、未
払出数を「1」だけ加算更新する処理がなされる。これ
により、「0」であった未払出数が「1」になり、その
未払出数に基づいて実行される前述したような賞球払出
動作により1個だけ景品玉が払出される補正が行なわれ
ることになる。次に、SR35に進み、払出完了フラグ
をクリアする処理がなされる。そして、SR36に進
み、払出中フラグをセットする処理がなされる。これに
より、払出中であることが示される。そして、SR37
に進み、払出モータ189を回転駆動させる処理がなさ
れる。これにより、玉払出装置97から景品玉の払出し
が行なわれる。そして、SR38に進み、補正回数カウ
ンタを「1」だけ加算更新する処理がなされる。SR3
8の後、SR38aに進み、位置チェック用タイマをセ
ットする処理がなされる。これにより、景品玉の補正の
ための払出し時における前述した払出モータ189のス
クリュー188の位置チェック用に位置チェック用タイ
マが動作され、補正のための払出し時においても、払出
モータ189の動作チェックを行うことが可能になる。
その後、この賞球払出動作処理が終了する。
【0244】また、前述したSR33により一致したと
判断されてSR39に進んだ場合は、前述した賞球動作
エラーフラグ3がセットされる。そして、SR39aに
進み、補正回数カウンタをクリアする処理がなされる。
そして、SR39bに進み、払出モータ189を停止さ
せる処理がなされた後、この賞球払出動作処理が終了す
る。
【0245】このように、景品玉の個数を補正するため
の処理がなされる場合には、賞球個数信号の状態を確認
しながら1個ずつ景品玉が払出される。景品玉の個数を
補正するための払出が行なわる。そして、その補正によ
り遊技制御用マイクロコンピュータ202側が払出しが
完了したと判断した場合には、前述したSR28の判断
にしたがって、景品玉の補正の払出しが終了する。ま
た、補正のための景品玉が払出されるごとに前述したS
R33により一致の判断がなされ、補正回数が最大払出
回数に達すると、エラー状態がセットされるのである。
【0246】前述したような賞球動作エラーフラグ1,
2,3の少なくとも1つがセットされた場合には、それ
ぞれのエラーの発生を示すエラー表示をエラー表示器1
55に行うための処理が別のプログラムにより行われ
る。これにより、係員は、エラー状態が発生したことを
容易に知ることができる。
【0247】また、前述したSR2により賞球動作エラ
ーフラグがセットされていると判断されてSR40に進
んだ場合は、リセットスイッチ156からのリセット信
号を受けたか否かの判断がなされる。このようなリセッ
ト信号は、前述した賞球動作エラーフラグがセットされ
てエラー状態になった場合に、係員がエラー解消のため
の修理等の復旧作業を行なってその復旧作業が終了する
と、リセットスイッチ156の操作により出力される。
したがって、リセット信号を受けた場合には、エラー状
態が実際上解除されていることになる。このため、SR
40では、エラー状態が解除されているか否かの判断を
するのである。
【0248】SR40によりリセット信号を受けていな
いと判断された場合は、まだエラー状態が実際上解除さ
れていないので、この賞球払出動作処理が終了する。こ
れにより、各賞球動作エラーフラグがセットされた場合
には、景品玉の払出動作が中断される。その場合、SR
4以降の処理に進まないことにより中断されるだけで、
未払出数等の各種制御データは、クリアされずにそのま
ま払出制御用マイクロコンピュータ220のRAM22
0aに記憶されている。一方、SR40によりリセット
信号を受けたと判断された場合は、エラー状態が実際上
解除されているので、SR41に進み、セットされてい
た賞球動作エラーフラグをクリアする処理がなされる。
【0249】SR41の後、SR41aに進み、賞球個
数信号を受信中であるか否かの判断がなされる。SR4
1aにより受信中ではないと判断された場合は、前述し
たSR43に進み、払出動作制御用のデータを初期化す
る処理がなされる。そのR43においては、払出モータ
189の停止も行なわれる。これにより、リセットがな
された際に遊技制御用マイクロコンピュータ202から
の景品玉の払出し要求がなければ、景品玉の払出しが行
なわれない。
【0250】一方、SR41aにより受信中であると判
断された場合は、SR41bに進み、前述した払出完了
フラグがセットされているか否かの判断がなされる。S
R41bによりセットされていると判断された場合は、
払出制御用マイクロコンピュータ220が景品玉の払出
しが完了していると判断しているので、前述したSR2
7以降の処理を行なうために、この賞球払出動作処理が
終了する。一方、SR41bによりセットされていない
と判断された場合は、前述したSR9に進み、払出モー
タ189を回転駆動させて、その後に、前述したような
一連の処理を行なうことにより、中断された景品玉の払
出動作における払い残りの景品玉が払出される。
【0251】前述したように、各賞球動作エラーフラグ
がセットされた場合には、景品玉の払出動作が中断され
る。しかし、未払出数等の制御データは、そのまま記憶
されているので、リセット信号に基づく賞球動作エラー
フラグがクリアされ、賞球個数信号に基づいて遊技制御
用マイクロコンピュータ202からの払出し要求を確認
し、さらに、払出制御用マイクロコンピュータ220が
払出しが完了していないことを条件として、処理がSR
9以降に進み、中断時に記憶されていた制御データに基
づいて払出し途中の残りの未払出数の景品玉が確実に払
出される。ここで、そのようなエラー解消後の未払出数
の払出動作は、SR41aにより賞球個数信号をまだ受
信していると判断されたことを条件として行われる。す
なわち、遊技制御用マイクロコンピュータ202側の払
出要求(所定個数の景品玉の払出しを行なうために必要
な指令情報)を確認して残りの景品玉の払出しが引き続
き行われるため、残りの景品玉の払出しが実際に必要で
あるか否かの判断を確かに行えるので、払出動作の中断
復帰後に誤った払出動作が行われないようにすることが
できる。
【0252】以上に示した賞球払出動作処理によれば、
賞球個数信号に応じて景品玉の払出動作が行なわれる。
その払出動作においては、払出制御用マイクロコンピュ
ータ220側で、玉払出検出器240a,240bによ
る玉の払出しの検出に基づいて払出された景品玉の個数
を確認しながら景品玉が払出される。このように払出制
御用マイクロコンピュータ220側で払出された景品玉
の個数を確認しながら景品玉の払出しが行なわれるの
で、賞球個数信号に応じた景品玉の払出しの完了時期が
玉払出制御手段において把握できるため、一方向通信で
景品玉の払出状態を遊技制御用マイクロコンピュータ2
02がチェックするにもかからず、玉払出手段による景
品玉の払出中の払出速度の低下を防止することができ
る。したがって、払出制御を賞球個数信号の一方向通信
により行なうことにより遊技制御用マイクロコンピュー
タ202の不正制御動作を極力防止しながらも、景品玉
の払出速度の低下を防止することができる。
【0253】さらに、払出制御用マイクロコンピュータ
220の側で賞球個数信号に応じた一連の景品玉の払出
の完了を確認したにもかかわらず、遊技制御用マイクロ
コンピュータ202の側でその払出が完了していないと
判断された場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ
202の側で把握している景品玉の払出個数が優先さ
れ、景品玉の払出個数を補正する制御が行なわれる。こ
のため、払出制御用マイクロコンピュータ220の側で
把握している払出個数が遊技制御用マイクロコンピュー
タ202の側で把握している払出個数よりも多い場合で
も、遊技制御用マイクロコンピュータ202の側で把握
している景品玉の払出個数を優先することにより支障な
く払出制御を行なうことができる。
【0254】また、景品玉の払出し途中でエラー状態の
発生により払出動作が中断された場合に、未払出数等の
制御データが記憶されており、後にそのエラー状態が解
除されてリセット信号が出力された場合に、エラーフラ
グのみをクリアして払出制御を続行するようにした。こ
のため、景品玉の払出し途中で異常状態の発生により払
出動作が中断された場合でも、異常状態の復旧後におい
て、未払出数等の中断時に記憶されている制御データに
基づいて、払出すべき残りの景品玉を確実に払出すこと
ができる。また、そのようなエラー解消後の未払出数の
払出動作が、遊技制御用マイクロコンピュータ202側
の払出要求を確認して行われるため、払出動作の中断復
帰後に誤った払出動作が行われないようにすることがで
きる。つまり、遊技制御用マイクロコンピュータ202
において払出要求に応じた景品玉の払出し状態が把握さ
れているので、その遊技制御用マイクロコンピュータ2
02側の払出要求(所定個数の景品玉の払出しを行なう
ために必要な指令情報)を確認して中断復帰後の払出動
作を引き続き行うことにより、中断復帰後の払出しの誤
動作が防げるのである。
【0255】また、払出モータ189が正常に動作しな
い場合に、賞球動作エラーフラグ1がセットされるの
で、そのエラーフラグに基づいて、景品玉の払出状態に
異常が生じたことを認識することができる。また、払出
モータ189が正常に動作したにもかかわらず払出玉が
検出されない場合に、賞球動作エラーフラグ2がセット
されるので、そのエラーフラグに基づいて、景品玉の払
出状態に異常が生じたことを認識することができる。ま
た、払出制御用マイクロコンピュータ220の側で賞球
個数信号に応じた一連の景品玉の払出の完了を確認した
にもかかわらず、遊技制御用マイクロコンピュータ20
2の側でその払出が完了していない場合の払出個数の補
正の際においてその補正回数が極端に多くなった場合
に、賞球動作エラーフラグ2がセットされるので、その
エラーフラグに基づいて、景品玉の払出状態に異常が生
じたことを認識することができる。
【0256】なお、この例では、前述したように、払出
し異常による遊技中断後に異常状態が復帰してリセット
がなされたことに応じて景品玉の払出しを再開する場合
には、まず、賞球個数信号を受けていることの確認を
し、受けていることを条件として払出モータの動作を開
始させて残りの景品玉の払出しを行なうようにした。し
かし、これに限らず、払出し異常による遊技中断後に異
常状態が復帰してリセットがなされたことに応じて景品
玉の払出しを再開する場合には、まず、払出モータ18
9の動作を開始させた後、1個目の景品玉が払出される
前に賞球個数信号を受けていることの確認をし、受けて
いることを条件としてその1個目の玉を含めた中断後の
残りの景品玉の払出しを行なうようにしてもよい。つま
り、そのような景品玉の払出しを再開する場合の賞球個
数信号のチェックは、1個目の景品玉が払出される前で
あれば、どのようなタイミングであってもよい。
【0257】次に、払出制御用マイクロコンピュータ2
20において賞球状態と玉貸状態とで、流路切換部材2
54の流路切換状態を切換えるために行なわれる賞球玉
貸状態切換処理について説明する。図33は、賞球玉貸
状態切換処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0258】この流路切換処理の前提として、通常の状
態では、流路切換部材254により玉の流路が景品玉払
出用の流路201a側に切換えられた状態になってお
り、玉貸動作中でないときに景品玉の払出しが行なわれ
る場合には、流路切換部材254はそのままの状態を維
持して行なわれる。
【0259】まず、ステップST(以下、単にSTとい
う)1により、現在が玉貸動作中であるか否かの判断が
なされる。ST1により玉貸動作中であると判断された
場合は、後述するST5に進む。一方、ST1により玉
貸動作中ではないと判断された場合は、ST2に進み、
玉貸し要求があるか否かの判断がなされる。
【0260】ST2により玉貸し要求がないと判断され
た場合は、この流路切換処理が終了する。一方、ST2
により玉貸し要求があると判断された場合は、ST3に
進み、現在が玉貸し可能な状態であるか否かの判断がな
される。具体的には、景品玉の払出しが行なわれていな
い場合が、玉貸し可能な状態である。ST3により玉貸
し可能な状態ではないと判断された場合は、この流路切
換処理が終了する。一方、ST3により玉貸し可能な状
態であると判断された場合は、ST4に進み、前述した
切換ソレノイド255に励磁信号を与えて流路切換部材
254を前述した図4の(B)に示されるような状態に
制御し、流路切換部材254により玉の流路が貸玉払出
用の流路201b側に切換えられた状態にする。これに
より、玉の流路が玉貸状態にされる。その後、この流路
切換処理が終了する。
【0261】また、前述したST1により玉貸動作中で
あると判断され、ST5に進んだ場合は、実行されてい
た玉貸動作が終了したか否かの判断がなされる。ST5
により玉貸動作が終了していないと判断された場合は、
この流路切換処理が終了する。つまり、実行中の玉貸動
作が終了するまで、流路の切換が待たれる。一方、ST
5により玉貸動作が終了したと判断された場合は、ST
6に進み、前述した切換ソレノイド255に与えられて
いた励磁信号を停止して流路切換部材254を前述した
図4の(A)に示されるような状態に制御し、流路切換
部材254により玉の流路が景品玉払出用の流路201
a側に切換えられた状態にする。これにより、玉の流路
が賞球状態にされる。これにより、賞球状態において
は、入賞玉が入賞玉検出器122により検出される。そ
の後、この流路切換処理が終了する。
【0262】このように、玉貸または景品玉の払出しの
動作の最中に別の払出動作の要求があった場合には、現
在実行中の払出動作の終了を待って流路が切換えられ
る。これにより、玉貸または景品玉の払出しの動作の実
行時期が重なった場合でも、先に実行中の動作が優先的
に進められるため、玉の払出しを確実に行なうことがで
きる。
【0263】なお、この実施の形態においては、払出モ
ータ189等を含む玉払出装置97、流路切換部材25
4、切換ソレノイド255、流路201a、および流路
201bをユニット化していない例を示したが、それら
をユニット化して1つのケース内に設け、着脱交換可能
なようにしてもよい。そのようにすれば、組付け作業お
よびメンテナンス作業が容易になる。
【0264】次に、景品玉の払出動作時の具体的な動作
例を説明する。図34〜図37は、景品玉の払出動作時
の具体的な動作例を示すタイミングチャートである。
【0265】図34には、景品玉の払出動作が正常に行
なわれる場合の動作タイミングが示されている。この図
34においては、遊技制御基板199に入力される信号
(図中、遊技制御基板側入力)、遊技制御基板199か
ら出力される信号(図中、遊技制御基板側出力)、およ
び、払出制御回路基板152から出力される信号(図
中、払出制御回路基板側出力)が示されている。具体的
には、入賞玉検出器122の検出信号(正論理)、入賞
玉排出ソレノイド127の動作状態、賞球個数信号D0
〜D3の出力信号(負論理)、賞球個数スイッチ256
の検出信号(正論理)、および、払出モータ189の動
作状態が示されている。
【0266】図34を参照して、入賞玉検出器122に
より入賞玉の1回目の検出が行なわれると、入賞玉のカ
ウント判定タイミングT0の経過を待って(図15のS
Z3参照)、賞球個数信号D0〜D3がOFF状態(払
出要求送信状態)になって(図21のSJ7参照)景品
玉の払出しが要求されるとともに、入賞玉排出ソレノイ
ド127がON状態にされて(図22のSK2参照)入
賞玉が排出される。入賞玉排出ソレノイド127は、所
定期間経過後にOFF状態にされる(図23のSQ3参
照)。この例では、景品玉の払出要求個数が15個の場
合(賞球個数信号D0〜D3がOFF状態)の例が示さ
れている。
【0267】そして、賞球個数信号D0〜D3に応じて
払出モータ189が駆動されて(図31のSR9参照)
景品玉が払出される。払出制御用マイクロコンピュータ
220において、玉払出検出器240a,240bの検
出信号に基づいて15個の景品玉の払出しが完了したも
のと判断されると、払出モータ189が停止される(図
32のSR23参照)。
【0268】払出された景品玉は、賞球個数スイッチ2
56によっても順次検出される。遊技制御用マイクロコ
ンピュータ202においては、そのように景品玉の払出
しが検出されると、払出しの検出ごとに次の払出し検出
までの時間が所定時間T1になるか否かが判別され(図
19のSI13参照)、その時間が所定時間T1になっ
た場合に、一連の景品玉(この例では15個)の払出が
完了したものものと判断される。それに応じて、賞球個
数信号D0〜D3がON状態(払出要求停止状態)にさ
れる。
【0269】この例では、景品玉の払出動作中に入賞玉
検出器122により2回目の入賞玉が検出されている。
この2回目の入賞玉の検出の場合も、前述した1回目の
入賞玉の検出の場合と基本的に同様の処理がなされる
が、入賞玉のカウント判定タイミングT0の判定開始時
が賞球個数信号D0〜D3がOFF状態になった時とさ
れる。
【0270】この実施の形態の場合は、通常状態(景品
玉の払出を要求していない状態)において賞球個数信号
D0〜D3がON状態(払出要求停止状態)であるの
で、払出制御用マイクロコンピュータ220が、その通
常状態において賞球個数信号D0〜D3が少なくとも1
つOFF状態になっているか否かを判断することによ
り、賞球個数信号D0〜D3の信号線が正常に接続され
ているか否かをチェックすることができる。具体的に
は、パチンコ遊技機1の電源投入時において賞球個数信
号D0〜D3が少なくとも1つOFF状態になっている
場合に、エラー状態にする。
【0271】なお、この例では、通常状態(景品玉の払
出を要求していない状態)において賞球個数信号D0〜
D3がON状態(払出要求停止状態)の場合を示した。
しかし、これに限らず、賞球個数信号D0〜D3は、通
常状態(景品玉の払出を要求していない状態)において
すべてOFF状態(払出要求停止状態)にし、払出要求
時にON状態(払出要求状態)にする制御を採用しても
よい。
【0272】また、この例では、景品玉の払出の検出間
隔に基づいて一連の景品玉の払出しが終了したことを判
断したが、これに限らず、払出要求があった個数を払出
すに要する十分な時間を予め予測しておき、その予測し
た時間が経過したか否かをタイマの計時に基づいて判別
することにより、一連の景品玉の払出しが終了したこと
を判断するようにしてもよい。
【0273】図35には、実際に払出された景品玉の個
数が払出要求された景品玉の個数よりも少ないと判断さ
れた場合に前述した景品玉の払出個数の補正が行なわれ
る場合の動作タイミングが示されている。この図35に
おいては、図34と同様の種類の信号および装置につい
て動作状態が示されている。
【0274】図35を参照して、この場合は、1回目の
入賞玉の検出に応じた景品玉の払出動作時において、最
後の景品玉が払出されてから所定時間T1が経過して遊
技制御用マイクロコンピュータ202により、実際に払
出された景品玉の個数が払出要求された景品玉の個数よ
りも少ないと判断されている。この場合には、払出され
た景品玉の個数が不足しているため、賞球個数信号D0
〜D3のOFF状態が継続される。
【0275】払出制御用マイクロコンピュータ220に
おいては、15個の景品玉の払出しが完了したものと判
断して払出モータ189を停止させた後、信号チェック
タイミングになるまで所定時間T2待ち、賞球個数信号
D0〜D3がまだOFF状態であるか否かを判断する
(図32のSR28参照)。この場合は、賞球個数信号
D0〜D3がまだOFF状態であるので、払出制御用マ
イクロコンピュータ220により払出モータ189が駆
動され、払出個数の補正のための景品玉の払出しが行な
われる。賞球個数スイッチ256により景品玉が検出さ
れる。この場合には、景品玉の払出しを2個行なったこ
とにより、遊技制御用マイクロコンピュータ202によ
り景品玉の個数不足が解消されたものと判断されて賞球
個数信号D0〜D3がON状態にされている(図19の
SI15,SI16参照)。
【0276】図36には、実際に払出された景品玉の個
数が払出要求された景品玉の個数よりも多いと判断され
た場合の動作タイミングが示されている。この図36に
おいては、図34と同様の種類の信号および装置に加え
て、遊技制御用マイクロコンピュータ202のエラー動
作(主基板エラー動作)について動作状態が示されてい
る。
【0277】図36を参照して、この場合は、1回目の
入賞玉の検出に応じた景品玉の払出動作時において、最
後の景品玉が払出されてから所定時間T1が経過して遊
技制御用マイクロコンピュータ202により、実際に払
出された景品玉の個数が払出要求された景品玉の個数よ
りも多いと判断されている。この場合には、賞球個数信
号D0〜D3がON状態にされるとともに、賞球払出エ
ラーフラグ1がセットされてそれに応じて遊技の停止、
打球の発射停止およびエラー表示が行なわれるエラー動
作にされる。このようなエラー動作状態は、後のリセッ
ト信号に基づいて解除されるのである。
【0278】なお、この場合のエラー動作状態の解除
は、リセット操作に基づく解除ではなく、エラー動作状
態になってからの時間をタイマを用いて計時し、その計
時に基づいて所定時間が経過した時に自動的に解除(復
帰)させるようにしてもよい。
【0279】図37には、景品玉の払出しが要求された
にもかかわらず1個も景品玉が払出されない状態が生じ
た場合の動作タイミングが示されている。この図37に
おいては、図36と同様の種類の信号および装置につい
て動作状態が示されている。
【0280】図37を参照して、この場合は、1回目の
入賞玉の検出に応じた景品玉の払出要求時において、賞
球個数スイッチ256により景品玉が検出されていな
い。この場合は、1回目の入賞玉の検出前において、玉
貸し動作が行なわれており、払出モータ189が駆動さ
れている。玉貸し動作が行なわれている場合には、賞球
個数信号D0〜D3がOFF状態になっても景品玉の払
出動作が実行されないため(図31のSR5参照)、景
品玉が払出されない。遊技制御用マイクロコンピュータ
202においては、景品玉が1個も検出されないと景品
玉の払出状態の管理を行なわないため(図19参照)、
1個目の景品玉が検出されるまで待機状態となる。そし
て、玉貸し動作が終了すると、払出制御用マイクロコン
ピュータ220により景品玉の払出動作を実行させる制
御がなされ、景品玉の払出しが開始される。遊技制御用
マイクロコンピュータ202においては、1個目の景品
玉が検出されると、通常通りの景品玉の払出し状態の管
理が開始される。
【0281】次に、第1実施形態により得られる主な効
果をまとめて説明する。入賞玉検出器122から直接的
に遊技制御用マイクロコンピュータ202に与えられる
入賞玉の検出出力に応じて遊技制御用マイクロコンピュ
ータ202から払出制御用マイクロコンピュータ220
に賞球個数データが与えられ、その賞球個数データに基
づいて、遊技制御用マイクロコンピュータ202の制御
により景品玉の払出しが行なわれる。つまり、そのよう
な景品玉の払出しは、遊技制御用マイクロコンピュータ
202から払出制御用マイクロコンピュータ220への
指令情報の一方向通信に基づいて行なわれる。このよう
な一方向通信に基づく景品玉の払出し制御により、払出
制御回路基板152から遊技制御基板199への不正な
データの入力による遊技制御用マイクロコンピュータ2
02の不正制御動作を極力防止することができる。さら
に、賞球個数スイッチ256から直接的に遊技制御用マ
イクロコンピュータ202に与えられる景品玉の検出出
力に基づいて所定個数の景品玉の払出が正常に行なわれ
ているか否かが判別されるため、一方向通信でありなが
らも、遊技制御用マイクロコンピュータ202におい
て、景品玉の払出し状態をチェックすることができる。
さらに、払出制御用マイクロコンピュータ220におい
て、玉払出検出器240a,240bから与えられる景
品玉の払出しの検出出力に基づいて、払出された景品玉
の個数を確認しながら所定個数の景品玉を玉払出装置9
7により払出す制御が行なわれるので、賞球個数データ
に応じた景品玉の払出しの完了時期が払出制御用マイク
ロコンピュータ220において予め把握できるため、一
方向通信で景品玉の払出し状態を遊技制御用マイクロコ
ンピュータ202がチェックするにもかかわらず、玉払
出装置97による景品玉の払出中の払出速度の低下を防
止することができる。したがって、遊技制御用マイクロ
コンピュータ202の不正制御動作を極力防止しながら
も、景品玉の払出速度の低下を防止することができる。
【0282】また、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02において、景品玉の検出出力があった後の次の景品
玉の検出出力の監視を行なうことにより、所定個数の一
連の景品玉の払出終了タイミングを確実に判断すること
ができる。つまり、所定期間次の景品玉の払出しがない
場合には、所定個数の一連の払出しが終了しているので
ある。このようにして確実に判断される一連の景品玉の
払出終了タイミングに基づいて、所定個数の景品玉の払
出が正常に行なわれているか否かが判別されるため、遊
技制御用マイクロコンピュータ202において、一方向
通信でありながら景品玉の払出し状態を確実にチェック
することができる。これにより、特に、遊技場に不利益
となるような過剰な個数の払出しを確実にチェックする
ことができる。
【0283】また、払出制御用マイクロコンピュータ2
20の側で所定個数の景品玉の払出しを確認したにもか
かわらず、遊技制御用マイクロコンピュータ202で所
定個数の景品玉の払出が完了していないと判断された場
合、すなわち、払出制御用マイクロコンピュータ220
の側と、遊技制御用マイクロコンピュータ202の側と
のそれぞれで把握している景品玉の払出個数が一致しな
い場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ202で
把握している景品玉の払出個数が優先されて景品玉の払
出制御に用いられる。このため、払出制御用マイクロコ
ンピュータ220の側で把握している払出個数が遊技制
御用マイクロコンピュータ202の側で把握している払
出個数よりも多くなってしまった場合でも、遊技制御用
マイクロコンピュータ202の側で把握している景品玉
の払出個数を優先することにより支障なく払出制御が行
なわれる。
【0284】また、玉払出装置97により払出された景
品玉の個数を特定可能な情報は、ホール用管理コンピュ
ータにより、遊技場におけるパチンコ遊技機1の管理等
に用いられる。遊技制御用マイクロコンピュータ202
において景品玉の払出し状態のチェックのために用いら
れる賞球個数スイッチ256の検出出力に基づいて、玉
払出装置97により払出された景品の個数を特定可能な
情報が外部に出力されるため、パチンコ遊技機1の外部
に出力する景品玉の払出個数と、実際に払出された景品
玉の個数との食い違いが生じるのを防ぐことができる。
【0285】また、景品玉の払出し途中でエラー状態の
発生により払出動作が中断された場合に、未払出数等の
制御データが記憶されており、後にそのエラー状態が解
除されてリセット信号が出力された場合に、エラーフラ
グのみをクリアして払出制御を続行するようにした。こ
のため、景品玉の払出し途中で異常状態の発生により払
出動作が中断された場合でも、異常状態の復旧後におい
て、未払出数等の中断時に記憶されている制御データに
基づいて、払出すべき残りの景品玉を確実に払出すこと
ができる。また、そのようなエラー解消後の未払出数の
払出動作が、遊技制御用マイクロコンピュータ202側
の払出要求(所定個数の払出しを行なうために必要な指
令情報)を確認して行われるため、残りの景品玉の払出
しが実際に必要であるか否かの判断を確かに行えるの
で、払出動作の中断復帰後に誤った払出動作が行われな
いようにすることができる。
【0286】また、実際に払出された景品玉の個数が払
出要求された景品玉の個数と一致しない場合等の遊技制
御用マイクロコンピュータ202の側で景品玉の払出が
正常に行なわれていないと判別した場合に所定の報知が
行なわれるため、景品玉の払出し状態に異常が生じたこ
とを容易に知ることができる。それに加えて、遊技制御
用マイクロコンピュータ202の側で景品玉の払出が正
常に行なわれていないと判別した場合に遊技不可能な状
態(遊技停止状態)にされるため、異常が生じたまま遊
技が行なわれることによる新たな異常発生を未然に防ぐ
ことができる。
【0287】また、玉切れ等により景品玉の払出しが不
可能な状態になっていることを遊技制御用マイクロコン
ピュータ202が認識し、所定の報知が行なわれるた
め、景品玉の払出しが不可能になったことを容易に知る
ことができる。それに加えて、遊技制御用マイクロコン
ピュータ202で景品玉の払出しが不可能な状態になっ
ていることを認識した場合に遊技不可能な状態(遊技停
止状態)にされるため、景品玉の払出し異常によるさら
なる異常発生を未然に防ぐことができる。
【0288】第2実施形態 次に、第2実施形態について説明する。この第2実施形
態においては、第1実施形態の変形例を説明する。前述
した第1実施形態においては、払出される景品玉を検出
するために、玉払出装置97の玉の排出側の流路を景品
玉払出用の流路201aと、貸玉払出用の流路201b
との2つの流路に分岐させ、流路201aに景品玉のみ
を検出する検出器(賞球個数スイッチ256)を設けた
例を示した。これに対し、この第2実施形態において
は、玉払出装置97の玉の出側の流路を分岐させずに、
景品玉のみを検出することを可能にする例を説明する。
以下の第3実施形態においては、第1実施形態との相違
点のみを説明する。
【0289】図38は、第2実施形態によるパチンコ遊
技機1の一部内部構造を示す全体背面図である。図38
を参照して、玉払出装置97の玉の排出側の玉の流路
は、前述した第1実施形態の場合と異なり、1本の玉流
路201cにより構成されている。したがって、この玉
流路201cには、景品玉と貸玉との両方が導かれるこ
とになる。玉流路201cの近傍には、玉流路201c
内に出没可能な賞球個数スイッチ260と、その賞球個
数スイッチ260を駆動するためのモータ260aおよ
びモータ260aにより駆動される歯車260bとが設
けられている。
【0290】次に、賞球個数スイッチ260の動作につ
いて説明する。図39は、第2実施形態による賞球個数
スイッチ260の動作状態を説明するための説明図であ
る。図39を参照して、(A)には賞球個数スイッチ2
60が玉流路201c内に入った状態が示されており、
(B)には賞球個数スイッチ260が玉流路201c外
に出た状態が示されている。
【0291】モータ260aにより回転駆動される歯車
260bが玉流路201cの外側に設けられている。賞
球個数スイッチ260は、歯車260bの歯と噛み合う
歯が複数鋸状に形成されて歯車260bの回転動作に応
じて往復動作することが可能な動作部材260cと、動
作部材260cの先端に取付けられて玉流路201c内
に入って玉を検出するセンサ部260dとにより構成さ
れている。
【0292】景品玉の払出しが行なわれる通常の場合に
は、(A)に示されるようにセンサ部260dが玉流路
201c内に入った状態にされており、景品玉が払出さ
れると、その玉がセンサ部260dにより検出される。
一方、貸玉の払出しが行なわれる場合には、(B)に示
されるように歯車260bが図中矢符の方向に回転さ
れ、センサ部260dが玉流路201c外に出される。
これにより、貸玉が払出される場合には、センサ部26
0dにより玉が検出されない。景品玉の払出しが行なわ
れることになった場合には、(B)に示される方向と逆
方向に歯車260bが駆動され、(A)に示される状態
に戻る。
【0293】したがって、賞球個数スイッチ260は、
払出す玉が景品玉か貸玉かの別により、出没動作し、景
品玉のみを検出する。このような構成を採用することに
より、玉払出装置97の玉の排出側の玉の流路を分岐さ
せる必要がなくなるので、玉の流路の構成を簡略化する
ことができる。
【0294】なお、この第2実施形態においては、払出
モータ189等を含む玉払出装置97、玉流路201
c、賞球個数スイッチ260、歯車260b、およびモ
ータ260aをユニット化していない例を示したが、そ
れらをユニット化して1つのケース内に設け、着脱交換
可能なようにしてもよい。そのようにすれば、組付け作
業およびメンテナンス作業が容易になる。
【0295】以上に示した第2実施形態においても、前
述した第1実施形態において説明した景品玉の払出制御
と同様の制御が行なわれる。
【0296】第3実施形態 次に、第3実施形態について説明する。この第3実施形
態においては、第1実施形態による制御回路の構成の変
形例を説明する。図40は、第3実施形態によるパチン
コ遊技機1の制御回路の主要部の構成を示すブロック図
である。図40においては、遊技制御基板199、払出
制御回路基板152、各種センサ、および、その他の基
板の主な接続関係が示されている。以下に示す構成は、
ガラス扉枠と上皿とが一体に構成され、そのガラス扉枠
の開閉状態を検出するドアスイッチが開状態を検出した
場合に前述した賞球玉貸不可信号を遊技制御基板199
から払出制御回路基板152へ送信する構成のパチンコ
遊技機に適用される。
【0297】図40を参照して、ターミナル基板が、タ
ーミナルボックス基板A 78aと、ターミナルボック
ス基板B 78bとに分割構成されている。ターミナル
ボックス基板Aは、電源供給用のものであり、電源コー
ド508から電源電力の供給を受け、後述する装置に電
源電力を分配する。ターミナルボックス基板B 78b
は、情報出力用のものであり、玉タンク65の玉欠乏検
出器である球切れ情報スイッチの検出出力(球切れ情
報)および後述する各種の情報を受け、パチンコ遊技機
1の外部へ補給情報、玉貸情報および球切れ情報を出力
する。
【0298】遊技制御基板199には、ターミナルボッ
クス基板A 78a、ターミナルボックス基板B 78
b、払出制御回路基板152a、中継基板503、電飾
中継基板A 504、および音調節基板506が接続さ
れている。ターミナルボックス基板A 78aから遊技
制御基板199には、電源電力が供給される。遊技制御
基板199からターミナルボックス基板B 78bに
は、補給情報が与えられる。
【0299】中継基板503は、前述した機構板60に
取付られている。賞球個数スイッチ256は、中継基板
503を介して遊技制御基板199に検出出力(賞球信
号)を与える。遊技制御基板199は、中継基板503
を介して入賞玉排出ソレノイド127に駆動信号を与え
る。入賞玉検出器122は、中継基板503を介して遊
技制御基板199に検出出力(入賞玉信号)を与える。
玉切れスイッチ87a,87bは、中継基板503を介
して遊技制御基板199に検出出力(玉切れ信号)を与
える。満タンスイッチ14は、中継基板503を介して
遊技制御基板199に検出出力(満タン信号)を与え
る。前述した玉切れスイッチ87a,87bは、配線の
断線および配線の未接続のときに玉切れ検出状態と同じ
状態になるように、ノーマルオープンのスイッチであ
る。逆に、前述した満タンスイッチ14は、ノーマルク
ローズのスイッチである。
【0300】遊技制御基板199は、電飾中継基板A
504を介して電飾中継基板B 505に接続されてい
る。ドアスイッチ257は、遊技制御基板199は、電
飾中継基板B 505および電飾中継基板A 504を
介して遊技制御基板199に検出出力(ドアスイッチ信
号)を与える。遊技制御基板199は、電飾中継基板A
504および電飾中継基板B 505を介して遊技効
果ランプ22、玉切れランプ44および賞球ランプ43
のそれぞれにランプ制御信号を与える。遊技制御基板1
99は、音調節基板506を介してスピーカ19に音信
号を与える。
【0301】払出制御回路基板152aは、遊技制御基
板199の他に、ターミナルボックス基板A 78a、
ターミナルボックス基板B 78b、発射制御基板50
0、流路切換ソレノイド255、払出モータ189、玉
払出検出器240a,240b、位置検出器187、残
高表示基板501、ブザー基板502、および、カード
ユニット50に接続されている。この払出制御回路基板
152aは、前述した払出制御回路基板152とインタ
フェース基板138とを一体形成した基板である。発射
制御基板500は、打球の発射制御を行なうための基板
である。残高表示基板501は、カード残高の表示等を
行なう表示器の駆動するための基板であり、前述した玉
貸スイッチ15および返却スイッチ17も取付けられて
いる。ブザー基板502は、前述したブザー10を駆動
するための基板である。
【0302】払出制御回路基板152aは、ターミナル
ボックス基板A 78aから電源電力の供給を受ける。
払出制御回路基板152aは、ターミナルボックス基板
B78bに玉貸し情報を与える。払出制御回路基板15
2aは、発射制御基板500に打球の発射制御を行なう
ための発射制御信号を与える。払出制御回路基板152
aは、流路切換ソレノイド255に駆動信号を与える。
払出制御回路基板152aは、払出モータ189に駆動
信号を与える。玉払出検出器240a,240bおよび
位置検出器187のそれぞれは、払出制御回路基板15
2aに検出出力を与える。払出制御回路基板152a
は、残高表示基板501に残高を表示するための表示信
号を与える。残高表示基板501は、払出制御回路基板
152aに玉貸スイッチ15および返却スイッチ17の
操作信号を与える。払出制御回路基板152aは、ブザ
ー基板502にブザー10の駆動信号を与える。払出制
御回路基板152aと、カードユニット50との間でで
は、カードユニット信号等の各種信号がやり取りされ
る。
【0303】発射制御基板500は、払出制御回路基板
152aの他に、ターミナルボックス基板A 78a、
発射モータ197、単発発射スイッチ507a、および
タッチセンサ507bと接続されている。発射制御基板
500は、ターミナルボックス基板A 78aから電源
電力の供給を受ける。発射制御基板500は、払出制御
回路基板152aから受けた発射制御信号に基づいて、
発射モータ197に駆動信号を与える。単発発射スイッ
チ507aは、発射モータ197の駆動を一時停止させ
るための単発発射信号を与える。タッチセンサ507b
は、遊技者が操作ハンドル21に触れたことを示す検出
出力を発射制御基板500に与える。
【0304】以上に示した構成において、第1実施形態
との主な相違点は次のとおりである。ターミナル基板が
電源分配用と、情報出力用との2つに分割構成されてい
る。発射モータ197が、遊技制御基板199により直
接停止されず、払出制御回路基板152aからの信号に
より停止される。払出制御回路基板とインタフェース基
板とが一体化されている。自動玉貸しが行なわれない。
このため、自動玉貸しのためのモード切換スイッチおよ
び上皿検出スイッチが設けられていない。玉貸スイッチ
および返却スイッチが残高表示基板501に設けられて
いる。遊技制御基板199と複数のセンサおよびソレノ
イドとの間を中継する中継基板503が設けられてい
る。これにより、複数のセンサおよびソレノイドに接続
される配線をまとめやすくなるとともに、その配線をセ
ンサおよびソレノイドに接続することが容易になる。
【0305】以上に示した第3実施形態においても、前
述した第1実施形態において説明した景品玉の払出制御
と同様の制御が行なわれる。
【0306】次に、本発明の変形例等の特徴点を列挙す
る。 (1) 前述した実施の形態においては、遊技制御用マ
イクロコンピュータ202によりエラー状態の発生が判
断された場合にラウンド数表示器33aにエラー表示を
行なう例を示した。その他に、払出制御用マイクロコン
ピュータ220においてエラー状態の発生が判断された
場合に、払出制御回路基板152のエラー表示器155
にエラー表示を行なうようにしてもよい。その具体例を
以下に示す。
【0307】賞球個数読込エラー 払出制御回路基板152が景品玉の払出動作時におい
て、賞球個数信号が正常な状態でなくなった場合(たと
えば、賞球個数信号の読込み動作途中にその信号が変化
した場合等)に、エラー状態が発生したと判断し、エラ
ー表示を行なう。
【0308】通常時賞球個数信号エラー 通常時(電源投入時)において、払出制御回路基板15
2が受ける賞球個数信号が「0」個以外の個数を示して
いる場合、すなわち、電源投入時に払出の要求を受けた
場合に、エラー状態が発生したと判断し、エラー表示を
行なう。
【0309】カードユニットエラー 払出制御回路基板152がカードユニット50との間で
の通信制御で異常な動作(予め定められたタイミングお
よび時間内等に信号のやりとりができない場合等)が行
われた場合に、エラー状態が発生したと判断し、エラー
表示を行なう。
【0310】カードユニット未接続エラー カードユニット50と払出制御回路基板152とが接続
されている場合に、カードユニット50から与えられる
前述したユニット接続信号(VL)が与えられていない
場合に、カードユニット50が未接続であるエラー状態
が発生したと判断し、エラー表示を行なう。
【0311】玉払出装置エラー 玉払出装置97内の玉払出検出器240a,240bお
よび位置検出器187の検出出力を監視し、玉噛み(玉
がスクリュー188に噛みこまれた状態)のエラー、空
切り(スクリュー188が回転しても玉を送り出せない
状態)のエラー、および、通常時玉払出(玉の払出動作
をしていない状況で玉が検出された状態)のエラーがそ
れぞれ発生したことを判断し、エラーの種類に応じたエ
ラー表示を行なう。
【0312】賞球玉貸不可エラー 前述した賞球玉貸不可信号を受信した場合に、エラー状
態が発生したと判断し、エラー表示を行なう。
【0313】(2) この発明は、次の構成を含んでも
よい。玉払出制御手段(払出制御用マイクロコンピュー
タ220)による景品玉の払出制御に異常状態が生じて
その払出制御が中断された後に、異常状態が解消された
場合に、当該異常状態を解除させる異常状態解除情報
(リセット信号)を前記玉払出制御手段に与える異常状
態解除情報出力手段(リセットスイッチ156)を含
む。前記玉払出制御手段は、前記異常状態解除情報出力
手段から前記異常状態解除情報が出力された場合に、払
出制御の中断時における前記払出個数記憶手段の記憶情
報に基づいて、中断させた払出制御により払出すべきで
あった残りの景品玉を払出す制御を行なう(図31参
照)。
【0314】(3) 以上に示した実施形態において
は、玉払出装置の駆動源としてモータを用いた例を示し
たが、これに限らず、その駆動源は、ソレノイドであっ
てもよい。
【0315】(4) 以上に示した実施形態において
は、エラー報知をする場合に、ランプと7セグメント表
示器(ラウンド数表示器33a)との両方でエラー表示
するため、故障等により、いずれか一方が表示できなく
ても他方によりエラー表示することができるという効果
がある。また、ラウンド数表示器33aは、遊技盤面上
の7セグメント表示器なので、表示が見やすく、分かり
やすいという効果がある。
【0316】(5) 以上に示した実施形態において
は、第1エラー処理および第1エラー処理において、打
球発射停止をさせる場合に、遊技制御用マイクロコンピ
ュータ202が発射モータ197を直接的に停止させる
制御を行なった。しかし、これに限らず、打球発射停止
をさせるその他の例として、打玉の発射位置への供給を
禁止するようにしてもよい。その具体的としては、打玉
の供給装置をロック状態にすること、または、打玉の供
給口にシャッタを設け、そのシャッタにより打玉の供給
口をふさぐようにしてもよい。また、打球発射停止をさ
せる場合には、払出制御回路基板152の側の発射モー
タ197駆動用のリレー回路224を用いて行なうよう
にしてもよい。
【0317】(6) 前述した実施形態においては、払
出状態の異常(玉切れ等)が生じた場合に、遊技制御用
マイクロコンピュータ202が遊技を停止させる制御を
行なったが、そのように遊技を停止させるタイミングと
しては、次のタイミングが含まれる。
【0318】可変表示中に異常が生じた場合において
可変表示の通常の変動時間が経過した図柄変動停止(通
常通りの変動)後に遊技を停止させる、可変表示中に
異常が生じた場合において可変表示の通常の変動時間を
短縮して(即時的に)図柄を停止(予定の表示結果を表
示させる)させた後に遊技を停止させる、可変表示中
に異常が生じた場合において即時に図柄を変動途中で強
制停止(予定の表示結果を表示させない)させた後に遊
技を停止させる、可変表示中に異常が生じた場合にお
いて始動記憶数を全部消化する可変表示を行なわせた後
に遊技を停止させる。この場合、打球発射を先に停止す
るようにする方が望ましい。
【0319】大当り中に異常が生じた場合において開
閉板36の開放中ならばそのラウンドの終了後に遊技を
停止させる、大当り中に異常が生じた場合において大
当り状態が通常どおり終了した後に遊技を停止させる、
大当り中に異常が生じた場合において即時的に遊技を
停止させる。の場合は、異常状態から正常状態への復
帰後にすぐさま異常発生時の続きから遊技を開始させて
もよく、異常状態から正常状態への復帰後に復帰した旨
の報知を行なった後に異常発生時の続きから遊技を開始
させてもよい。
【0320】(7) 以上の実施の形態においては、カ
ードユニット50がパチンコ遊技機1に接続されていな
い場合に打球の発射ができないように制御される。これ
に加えて、カードユニット50がパチンコ遊技機1に接
続されていない場合には、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ202が、パチンコ遊技機1での遊技が行なえない
ように制御してもよい。具体的には、遊技制御用マイク
ロコンピュータ202が、リレー回路224の切換信号
の入力を受け、その信号に基づいて打球発射不可能にさ
れたことを認識し、遊技が行なえないように制御すれば
よい。
【0321】(8) 以上の実施の形態においては、1
0カウントエラーが生じた場合に打球発射の停止をする
制御を行なうようにした。なお、始動入賞玉検出器が断
線またはショートした異常状態が発生した場合にも、1
0カウントエラーが生じた場合と同様の制御を行なうよ
うにしてもよい。
【0322】(9) この発明は、次の構成を含んでも
よい。弾球遊技機(パチンコ遊技機1)の遊技状態を制
御する手段であって、入賞領域(遊技領域32)への入
賞があった場合に、所定個数の景品玉の払出しを行なう
ために必要な指令情報(賞球個数信号)を玉払出制御手
段(払出制御用マイクロコンピュータ220)に与える
制御を行なうことが可能な遊技制御手段は、入賞領域へ
の入賞玉を検出する入賞玉検出手段(入賞玉検出器12
2)の検出出力および玉払出手段(玉払出装置97)に
よる景品玉の払出しを検出する玉払出検出手段(賞球個
数スイッチ256)の検出出力を直接受け、前記入賞玉
検出手段の検出出力があった場合に、前記指令情報を前
記玉払出制御手段へ与える制御を行なうとともに、前記
指令情報を前記玉払出制御手段に与えて景品玉の払出し
をさせる場合に、前記玉払出検出手段の検出出力に基づ
いて前記所定個数の景品玉の払出が正常に行なわれてい
るか否かを判別する。さらに、前記遊技制御手段から出
力される前記指令情報は、その指令情報に応じた前記所
定個数の景品玉の払出しが完了するまで出力され続けら
れる。
【0323】(10) 以上に示した実施の形態におい
ては、図31および図32の賞球払出動作処理に示され
るように、払出し異常による遊技中断後に異常状態が復
帰してリセットがなされたことに応じて景品玉の払出し
を再開する場合には、まず、賞球個数信号を受けている
ことの確認をし、受けていることを条件として払出モー
タの動作を開始させて残りの景品玉の払出しを行なうよ
うにした。しかし、これに限らず、払出し異常による遊
技中断後に異常状態が復帰してリセットがなされたこと
に応じて景品玉の払出しを再開する場合には、まず、払
出モータ189の動作を開始させた後、1個目の景品玉
が払出される前に賞球個数信号を受けていることの確認
をし、受けていることを条件としてその1個目の玉を含
めた中断後の残りの景品玉の払出しを行なうようにして
もよい。つまり、そのような景品玉の払出しを再開する
場合の賞球個数信号のチェックは、1個目の景品玉が払
出される前であれば、どのようなタイミングであっても
よい。
【0324】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0325】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 図1等
に示されたパチンコ遊技機1により、遊技領域に打玉を
打込んで遊技が行なわれ、遊技領域(遊技領域32)に
設けられた入賞領域(始動入賞口34等)への入賞に応
じて景品玉が払出される弾球遊技機が構成されている。
図2等に示された玉払出装置97により、景品玉を払出
し可能な玉払出手段が構成されている。図6等に示され
た遊技制御用マイクロコンピュータ202により、弾球
遊技機の遊技状態を制御する手段であって、前記入賞領
域への入賞があった場合に、所定個数の景品玉の払出し
を行なうために必要な指令情報(賞球個数信号)を出力
する制御を行なうことが可能な遊技制御手段が構成され
ている。図6等に示された払出制御用マイクロコンピュ
ータ220により、前記遊技制御手段から前記指令情報
を受け、その指令情報に応じて、前記所定個数の景品玉
を前記玉払出手段により払出す制御を行なう玉払出制御
手段が構成されている。図6等に示された払出制御用マ
イクロコンピュータ220のRAM220aにより、指
令情報に応じた前記玉払出手段による景品玉の払出し状
態に基づいて、前記所定個数のうち、まだ払出されてい
ない景品玉の個数を特定可能な情報を記憶する払出個数
記憶手段が構成されている(図31のSR7およびSR
16参照)。図31および図32に示されるように、前
記玉払出制御手段は、前記指令情報に応じた前記所定個
数の景品玉の払出制御中において景品玉の払出制御に異
常状態が生じた場合に、景品玉の払出制御を中断させ、
当該異常状態が解除された場合に、払出制御の中断時に
おける前記払出個数記憶手段の記憶情報に基づいて、中
断させた払出制御により払出すべきであった残りの景品
玉を払出す制御を行なう。
【0326】(2) 図19および図20に示されるよ
うに、前記遊技制御手段から出力される指令情報は、そ
の指令情報に応じた前記所定個数の景品玉の払出しが完
了するまで出力され続けられる(SI15,SI16,
SI22参照)。図31および図32に示されるよう
に、前記玉払出制御手段は、前記異常状態が解除された
際に前記遊技制御手段から前記指令情報を受けているこ
とを条件に、中断された払出制御により払出すべきであ
った残りの景品玉を払出す制御を引き続き行なう(SR
40,SR41a参照)。
【0327】(3) 図2等に示された入賞玉検出器1
22により、前記入賞領域に入賞した入賞玉を検出する
入賞玉検出手段が構成されている。図19および図21
に示されるように、前記遊技制御手段は、前記入賞玉検
出手段の検出出力を直接受け、前記入賞玉検出手段の検
出出力があった場合に、前記指令情報を前記玉払出制御
手段へ与える制御を行なう(SI3,SI4参照)。
【0328】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、次のような効果を得ることができる。指令
情報に応じた所定個数の景品玉の払出制御中において景
品玉の払出制御に異常状態が生じて景品玉の払出制御が
中断され、当該異常状態が解除された場合に、中断され
た払出制御により払出すべきであった残りの景品玉を払
出制御の中断時における払出個数記憶手段の記憶情報に
基づいて払出す制御が行なわれるため、中断時の記憶に
基づいて、中断された景品玉の払出動作における残りの
景品玉を異常状態の復旧後に確実に払出すことができ
る。
【0329】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。中断
された払出制御により払出すべきであった残りの景品玉
を払出す制御が、異常状態が解除された際に指令情報を
受けていることを条件として行なわれる。すなわち、景
品玉の払出しを行なうために必要な指令情報を受けてい
ることを条件として残りの景品玉を払出す制御が行なわ
れるため、異常状態による払出動作の中断復帰後に、残
りの景品玉を払出すべきか否かを確実に判断し、誤った
払出動作が行われないようにすることができる。
【0330】請求項3に関しては、請求項1または2に
関する効果に加えて、次のような効果を得ることができ
る。入賞玉検出手段から直接的に遊技制御手段に与えら
れる入賞玉の検出出力に応じて遊技制御手段から玉払出
制御手段に指令情報が与えられ、その指令情報に基づい
て、玉払出制御手段の制御により景品玉の払出しが行な
われる。つまり、そのような景品玉の払出しは、遊技制
御手段から玉払出制御手段への指令情報の一方向通信に
基づいて行なわれる。このような一方向通信に基づく景
品玉の払出し制御により、玉払出制御手段から遊技制御
手段への不正なデータの入力による遊技制御手段の不正
制御動作を極力防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機を示す全体
正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面
図である。
【図3】玉払出装置の構成を示す断面図である。
【図4】玉払出流路の切換部の構成を示す断面図であ
る。
【図5】機構板に設けられる入賞玉処理装置の背面から
見た正面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に用いられる制御回路を
示すブロック図である。
【図7】本発明の第1実施形態に用いられる制御回路を
示すブロック図である。
【図8】遊技制御用マイクロコンピュータで実行される
処理の内容を示すフローチャートである。
【図9】遊技制御用マイクロコンピュータで実行される
処理の内容を示すフローチャートである。
【図10】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図11】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図12】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図13】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図14】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図15】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図16】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図17】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図18】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図19】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図20】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図21】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図22】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図23】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図24】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図25】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図26】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図27】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図28】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図29】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図30】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図31】払出制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図32】払出制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図33】払出制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図34】景品玉の払出動作時の具体的な動作例を示す
タイミングチャートである。
【図35】景品玉の払出動作時の具体的な動作例を示す
タイミングチャートである。
【図36】景品玉の払出動作時の具体的な動作例を示す
タイミングチャートである。
【図37】景品玉の払出動作時の具体的な動作例を示す
タイミングチャートである。
【図38】第2実施形態によるパチンコ遊技機の一部内
部構造を示す全体背面図である。
【図39】第2実施形態による賞球個数スイッチ260
の動作状態を説明するための説明図である。
【図40】第3実施形態によるパチンコ遊技機1の制御
回路の主要部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機、32は遊技領域、35は可変入賞
球装置、36は開閉板、34は始動入賞口、42a,4
2b,48,49a,49bは入賞口、97は玉払出装
置、122は入賞玉検出器、199は遊技制御基板、1
52は払出制御回路基板、202は遊技制御用マイクロ
コンピュータ、220は払出制御用マイクロコンピュー
タ、156はリセットスイッチである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域に打玉を打込んで遊技が行なわ
    れ、遊技領域に設けられた入賞領域への入賞に応じて景
    品玉が払出される弾球遊技機であって、 前記景品玉を払出し可能な玉払出手段と、 前記弾球遊技機の遊技状態を制御する手段であって、前
    記入賞領域への入賞があった場合に、所定個数の景品玉
    の払出しを行なうために必要な指令情報を出力する制御
    を行なうことが可能な遊技制御手段と、 該遊技制御手段から前記指令情報を受け、その指令情報
    に応じて、前記所定個数の景品玉を前記玉払出手段によ
    り払出す制御を行なう玉払出制御手段と、 前記指令情報に応じた前記玉払出手段による景品玉の払
    出し状態に基づいて、前記所定個数のうち、まだ払出さ
    れていない景品玉の個数を特定可能な情報を記憶する払
    出個数記憶手段とを含み、 前記玉払出制御手段は、前記指令情報に応じた前記所定
    個数の景品玉の払出制御中において景品玉の払出制御に
    異常状態が生じた場合に、景品玉の払出制御を中断さ
    せ、当該異常状態が解除された場合に、払出制御の中断
    時における前記払出個数記憶手段の記憶情報に基づい
    て、中断させた払出制御により払出すべきであった残り
    の景品玉を払出す制御を行なうことを特徴とする、弾球
    遊技機。
  2. 【請求項2】 前記遊技制御手段から出力される前記指
    令情報は、その指令情報に応じた前記所定個数の景品玉
    の払出しが完了するまで出力され続けられ、 前記玉払出制御手段は、前記異常状態が解除された際に
    前記遊技制御手段から前記指令情報を受けているのを条
    件に、中断された払出制御により払出すべきであった残
    りの景品玉を払出す制御を引き続き行なうことを特徴と
    する、請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記入賞領域に入賞した入賞玉を検出す
    る入賞玉検出手段をさらに含み、 前記遊技制御手段は、前記入賞玉検出手段の検出出力を
    直接受け、前記入賞玉検出手段の検出出力があった場合
    に、前記指令情報を前記玉払出制御手段へ与える制御を
    行なうことを特徴とする、請求項1または2に記載の弾
    球遊技機。
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