JP2000084199A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2000084199A
JP2000084199A JP10258997A JP25899798A JP2000084199A JP 2000084199 A JP2000084199 A JP 2000084199A JP 10258997 A JP10258997 A JP 10258997A JP 25899798 A JP25899798 A JP 25899798A JP 2000084199 A JP2000084199 A JP 2000084199A
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Japan
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ball
payout
prize
prize ball
balls
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JP10258997A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Fumitaka Sekine
史高 関根
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技制御手段の不正制御動作を極力防止しな
がらも、景品玉の払出状態の管理面での不都合を排除す
ることが可能な弾球遊技機を提供することである。 【解決手段】 入賞玉検出器122から直接的に遊技制
御用マイクロコンピュータ202に与えられる入賞玉の
検出出力に応じて遊技制御用マイクロコンピュータ20
2から払出制御用マイクロコンピュータ220に賞球個
数信号が与えられる。その賞球個数信号に基づいて、払
出制御用マイクロコンピュータ220により玉払出装置
330の払出し制御が行なわれる。さらに、遊技制御用
マイクロコンピュータ220では、賞球数検出器336
bから遊技制御用マイクロコンピュータ220のみに与
えられる景品玉の払出個数の情報に基づいて、払出予定
個数の景品玉の払出が正常に行なわれているか否かを判
別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、パチン
コ遊技機やコイン遊技機等で代表される弾球遊技機に関
し、詳しくは、遊技領域に打玉を打込んで遊技が行なわ
れ、遊技領域に設けられた入賞領域への入賞に応じて景
品玉が払出される弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾球遊技機において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、遊技領域に設
けられた入賞領域への打玉の入賞に応じて所定個数の景
品玉を遊技者に払出すように制御されるものがあった。
【0003】この種の従来の弾球遊技機においては、弾
球遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段と、玉払出
手段による玉の払出しを制御する玉払出制御手段とを有
している。そして、前記入賞領域へ入賞した入賞玉を検
出する入賞玉検出手段の検出出力が前記玉払出制御手段
に入力され、その玉払出制御手段から前記遊技制御手段
に対し入賞玉が検出されたことを表わす入賞玉検出信号
が送信される。そして、その入賞玉検出信号を受けた遊
技制御手段は、その入賞玉に対して払出すべき個数の景
品玉の払出しを要求する指令情報を前記玉払出制御手段
に返信するように構成されていた。その玉払出制御手段
は、払出個数情報に従った個数だけの景品玉の払出しを
前記玉払出装置に行なわせる制御を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、この種の従来の
弾球遊技機においては、前記遊技制御手段が弾球遊技機
の遊技状態を制御するものであるために、たとえば賭博
性の高い遊技動作が行なわれるように改造するべく前記
遊技制御手段が不正制御動作するように不正改造される
不都合があった。特に、前記遊技制御手段は、前記玉払
出制御手段から入賞玉検出信号が入力されるため、その
信号の入力ポートから不正なデータを入力して遊技制御
手段を通常の正常な動作とは異なった不正制御動作をす
るように不正改造されるおそれがあった。
【0005】このような不正制御動作を防ぐためには、
玉払出制御手段から遊技制御手段に情報を送らないよう
な構成を採用し、遊技制御手段から玉払出制御手段への
情報の一方向通信により景品玉の払出制御を行なうこと
が考えられる。つまり、遊技制御手段側のみで直接的に
入賞状態の情報を把握して、遊技制御手段から玉払出制
御手段へ玉の払出指令情報を送信し、その指令情報にし
たがって玉払出制御手段により玉払出装置を駆動させて
所定個数の景品玉を払出すようにすることが考えられ
る。
【0006】しかし、単にそのように遊技制御手段で入
賞状態を把握し、遊技制御手段から玉払出制御手段への
情報の一方向通信により、玉払出制御手段を遊技制御手
段に従属させる構成を採用しただけでは、次のような問
題が生じるおそれがある。
【0007】入賞があると、遊技制御手段から送信され
る指令情報にしたがって玉払出制御手段が所定個数の景
品玉を払出すのであるが、景品玉の払出状態の管理が玉
払出制御手段側に委ねられていた。つまり、検出手段に
よって景品玉の払出を検出し、その検出に基づいて玉払
出制御手段側が景品玉の払出状態を管理していたのであ
る。このため、入賞状態を把握するだけでは景品玉が指
令に応じて正確に払出されているか否かを遊技制御手段
の側で把握できないという問題がある。
【0008】そこで、遊技制御手段側が景品玉の払出数
を把握できるようにするためには、玉払出制御手段側で
の管理に用いられている景品玉の払出の検出情報を遊技
制御手段側でも受けることが考えられる。
【0009】しかし、単に、玉払出制御手段側での管理
に用いられている景品玉の払出の検出情報を遊技制御手
段側で受け、玉払出制御手段と遊技制御手段との両方の
側で景品玉の払出状態を管理するのでは、双方の管理状
態に食い違いが生じた場合に、玉払出制御手段側が遊技
制御手段側の意に反して勝手な払出制御を行なってしま
うおそれがある。つまり、遊技制御手段から玉払出制御
手段への情報の一方向通信により景品玉の払出制御を行
なうためには玉払出制御手段をより強く遊技制御手段に
従属動作させなければならないが、景品玉の払出状態の
管理面において、そのような従属関係が弱くなり、景品
玉の払出状態の管理の混乱を招くおそれがあると考えら
れる。また、景品玉の払出状態の管理が玉払出制御手段
側と遊技制御手段側とで重複して行なわれることによ
り、管理処理の面で無駄が生じるという問題もある。ま
た、景品玉の払出状態の管理において何らかの異常が生
じた場合に、異常個所の特定および復旧等のメンテナン
スが煩雑になるという問題もある。
【0010】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、遊技制御手段の不正制御動作を
極力防止しながらも、景品玉の払出状態の管理面での不
都合を排除することが可能な弾球遊技機を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技領域に打玉を打込んで遊技が行なわれ、遊技領
域に設けられた入賞領域への入賞に応じて景品玉が払出
される弾球遊技機であって、前記入賞領域に入賞した入
賞玉を検出する入賞玉検出手段と、遊技者に前記景品玉
を払出し可能な第1の玉払出手段と、遊技者に貸玉を払
出し可能な第2の玉払出手段と、前記第1および第2の
玉払出手段のそれぞれにより玉を払出す制御を行なう玉
払出制御手段と、前記第1の玉払出手段による景品玉の
払出しが検出可能な景品玉検出手段と、前記弾球遊技機
の遊技状態を制御する手段であって、前記入賞玉検出手
段および前記景品玉検出手段の検出出力を直接受け、前
記入賞玉検出手段の検出出力があった場合に、所定個数
の景品玉の払出しを要求する指令情報を前記玉払出制御
手段へ与える制御を行なうことが可能な遊技制御手段と
を含み、前記玉払出制御手段は、前記遊技制御手段から
前記指令情報を受けた場合に、景品玉を前記第1の玉払
出手段により払出す制御を行ない、前記景品玉検出手段
は、検出出力を前記遊技制御手段のみに与え、前記遊技
制御手段は、前記指令情報を前記玉払出制御手段に与え
て景品玉の払出しをさせる場合に、前記景品玉検出手段
の検出出力に基づいて前記所定個数の景品玉の払出しが
正常に行なわれているか否かを判別することを特徴とす
る。
【0012】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記第1の玉払出手段は、景
品玉の払出しのための排出が行なわれる位置まで景品玉
を移動させる景品玉移動手段と、前記玉払出制御手段に
より制御され、前記景品玉の払出しのために前記景品玉
移動手段を駆動する駆動源とを含み、前記弾球遊技機
は、前記景品玉移動手段の移動を検出する移動検出手段
をさらに含み、前記玉払出制御手段は、前記移動検出手
段の検出出力に基づいて、前記指令情報に応じた所定個
数の景品玉の払出しが正常に行なわれているか否かを判
断することを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技制御手段は、前記景
品玉検出手段の検出出力に基づいて前記所定個数の景品
玉の払出しが正常に行なわれていないと判別した場合で
あって、前記指令情報により要求される払出個数よりも
少ない個数しか払出しが行なわれなかった場合に、前記
指令情報の出力を維持し、前記玉払出制御手段は、前記
移動検出手段の検出出力に基づいて前記指令情報に応じ
た所定個数の景品玉の払出しが正常に行なわれていると
判断したにもかかわらず前記指令情報を引続き受けてい
る場合に、前記指令情報を受けなくなるまで、予め定め
られた個数ずつ景品玉を払出させて払出個数を補正する
制御を行なうことを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の本発明は、請求項3に記
載の発明の構成に加えて、前記玉払出制御手段により前
記払出個数を補正する制御が行なわれたにもかかわら
ず、前記指令情報を引続き受けている場合に、異常状態
が発生した旨の判定を行なう異常判定手段をさらに含む
ことを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、入賞玉検出
手段の働きにより、入賞領域に入賞した入賞玉が検出さ
れる。第1の玉払出手段の働きにより、遊技者に景品玉
が払出し可能である。第2の玉払出手段の働きにより、
遊技者に貸玉が払出し可能である。玉払出制御手段の働
きにより、第1および第2の玉払出手段のそれぞれによ
り玉を払出す制御が行なわれる。景品玉検出手段の働き
により、第1の玉払出手段による景品玉の払出しが検出
可能である。弾球遊技機の遊技状態を制御する手段であ
る遊技制御手段の働きにより、入賞玉検出手段および景
品玉検出手段の検出出力を直接受け、入賞玉検出手段の
検出出力があった場合に、所定個数の景品玉の払出しを
要求する指令情報を玉払出制御手段へ与える制御を行な
うことが可能である。玉払出制御手段のさらなる働きに
より、遊技制御手段から指令情報を受けた場合に、景品
玉を第1の玉払出手段により払出す制御が行なわれる。
景品玉検出手段により、検出出力が遊技制御手段のみに
与えられる。遊技制御手段のさらなる働きにより、指令
情報を玉払出制御手段に与えて景品玉の払出しをさせる
場合に、景品玉検出手段の検出出力に基づいて所定個数
の景品玉の払出しが正常に行なわれているか否かが判別
される。
【0016】このように、入賞玉検出手段から、玉払出
制御手段を介することなく直接的に遊技制御手段に与え
られる入賞玉の検出出力に応じて遊技制御手段から玉払
出制御手段に指令情報が与えられ、その指令情報に基づ
いて、玉払出制御手段の制御により第1の玉払出手段に
よる景品玉の払出しが行なわれる。つまり、そのような
景品玉の払出しは、遊技制御手段から玉払出制御手段へ
の指令情報の一方向通信に基づいて行なわれる。このよ
うな一方向通信に基づく景品玉の払出し制御により、玉
払出制御手段から遊技制御手段への不正なデータの入力
による遊技制御手段の不正制御動作を極力防止すること
が可能になる。さらに、玉を払出す手段として、景品玉
を払出す第1の玉払出手段と、貸玉を払出す第2の玉払
出手段との2つの手段が設けられ、それらがそれぞれ玉
払出制御手段により制御されるため、景品玉と貸玉とを
同時に払出すことが可能になる。さらに、景品玉検出手
段から、玉払出制御手段を介することなく直接的に遊技
制御手段のみに与えられる景品玉の検出出力に基づいて
所定個数の景品玉の払出が正常に行なわれているか否か
が判別されるため、一方向通信でありながらも、遊技制
御手段のみにおいて、景品玉の払出し状態をチェックす
ることが可能になる。さらに、景品玉の払出しの検出出
力が遊技制御手段のみに与えられ、遊技制御手段のみに
おいて景品玉の払出状態をチェックすることが可能にな
るため、景品玉の払出状態の管理の混乱を防ぐことが可
能になる。さらに、景品玉の払出状態の管理において何
らかの異常が生じた場合に、異常個所の特定および復旧
等のメンテナンスが容易になる。このように、景品玉の
払出しの検出出力を遊技制御手段のみに与えて景品玉の
払出状態の管理をさせることにより、景品玉の払出状態
の管理面での不都合を排除することが可能になる。以上
のように、遊技制御手段の不正制御動作を極力防止しな
がらも、景品玉の払出状態の管理面での不都合を排除す
ることが可能になる。
【0017】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
第1の玉払出手段に含まれる景品玉移動手段の働きによ
り、景品玉の払出しのための排出が行なわれる位置まで
景品玉が移動させられる。第1の玉払出手段に含まれ、
玉払出制御手段により制御される駆動源の働きにより、
景品玉の払出しのために景品玉移動手段が駆動される。
移動検出手段の働きにより、景品玉移動手段の移動が検
出される。玉払出制御手段のさらなる働きにより、移動
検出手段の検出出力に基づいて、指令情報に応じた所定
個数の景品玉の払出しが正常に行なわれているか否かが
判断される。このように、景品玉の払出しのための景品
玉移動手段の移動動作の検出に基づいて指令情報に応じ
た所定個数の景品玉の払出しが正常に行なわれているか
否かが玉払出制御手段側で行なわれるため、玉払出制御
手段側において払出動作面から景品玉の払出状態の監視
をすることが可能になる。したがって、景品玉の払出状
態について異常が発生しているか否かを確実にチェック
することが可能になる。
【0018】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
2に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
遊技制御手段のさらなる働きにより、景品玉検出手段の
検出出力に基づいて所定個数の景品玉の払出しが正常に
行なわれていないと判別した場合であって、指令情報に
より要求される払出個数よりも少ない個数しか払出しが
行なわれなかった場合に、指令情報の出力が維持され
る。玉払出制御手段のさらなる働きにより、移動検出手
段の検出出力に基づいて指令情報に応じた所定個数の景
品玉の払出しが正常に行なわれていると判断したにもか
かわらず指令情報を引続き受けている場合に、指令情報
を受けなくなるまで、予め定められた個数ずつ景品玉を
払出させて払出個数を補正する制御が行なわれる。この
ように、遊技制御手段側において、指令情報により要求
される払出個数よりも少ない個数しか払出しが行なわれ
なかった場合には、指令情報の出力が維持される。つま
り、指令情報は、要求個数の払出しが行なわれるまで引
続き出力されるのである。一方、玉払出制御手段側にお
いては、所定個数の景品玉の払出しが正常に行なわれて
いると判断したにもかかわらず指令情報を引続き受けて
いる場合、すなわち、遊技制御手段側で把握している払
出状態と、玉払出制御手段側で把握している払出個数と
の間で食い違いがある場合には、玉払出制御手段によ
り、指令情報を受けなくなるまで払出個数を補正する制
御が行なわれる。つまり、遊技制御手段側と玉払出制御
手段側との間で把握している払出状態に食い違いがある
場合には、遊技制御手段側に玉払出制御手段側が従うこ
とにより、遊技制御手段側による景品玉の払出状態の管
理を優先させて景品玉の払出個数を補正することが可能
になる。
【0019】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
3に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
異常判定手段の働きにより、玉払出制御手段により払出
個数を補正する制御が行なわれたにもかかわらず、指令
情報を引続き受けている場合に、異常状態が発生した旨
の判定が行なわれる。このように、玉払出制御手段によ
り払出個数を補正する制御が行なわれたにもかかわら
ず、まだ指令情報を引続き受けている場合には、異常状
態が発生した旨の判定が行なわれるので、景品玉の払出
状態に異常が生じたことを把握することが可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、
弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例示するが、
本発明はこれに限らず、コイン遊技機等であってもよ
く、遊技領域に打玉を打込んで遊技が行なわれ、遊技領
域に設けられた入賞領域への入賞に応じて景品玉が払出
される弾球遊技機であればすべて対象となる。
【0021】まず、図1〜図4を参照し、実施の形態に
係る弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機1の全体の構成
について説明する。図1は、パチンコ遊技機1の正面図
である。図2は、パチンコ遊技機1の一部内部構造を示
す全体背面図である。図3は、玉払出装置330を垂直
方向に切断した縦断面図である。図4は、玉払出装置3
30の内部構成を示す正面図である。
【0022】図1において、パチンコ遊技機1は、周知
のように額縁状に形成された前面枠2を有し、該前面枠
2の額縁状の開口には、扉保持枠3が周設され、その扉
保持枠3の上部にガラス板を有するガラス扉枠4が、そ
の下部に打球供給皿(上皿)6を有する前面扉板5がそ
れぞれ開閉自在に設けられている。ガラス扉枠4と扉保
持枠3との境界部分の奥側には、ガラス扉枠4の開閉状
態を検出するドアスイッチ257が1つ設けられてい
る。また、前面枠2の下部の表面には、前記打球供給皿
6からあふれた余剰の景品玉を貯留する余剰玉受皿(下
皿)20が設けられているとともに、打球を発射する操
作ハンドル21も設けられている。さらに、前面枠2に
は、その上部に遊技状態が予め定められた特定遊技状態
となったときに点灯または点滅する遊技効果ランプ22
が設けられているとともに、その開放側側部には、図示
しない施錠装置の錠の周囲を装飾する錠飾りが設けら
れ、その錠飾りの内部に打球の発射動作が行なわれてパ
チンコ遊技機1が稼働中であることを表示する稼働ラン
プ23が内蔵されている。
【0023】前述した打球供給皿6について、さらに詳
細に説明すると、打球供給皿6には、その上流側に形成
される景品玉払出口7aとその下流側に形成される供給
口7bとを連絡するように貯留整列路8が形成されてい
る。打球供給皿6の上流側下部空間には、効果音を発生
するスピーカ19が内蔵されている。
【0024】また、打球供給皿6には、パチンコ遊技機
1に隣接して設けられるカードユニット(カード処理
機)50を介して遊技玉を借り受ける際に操作する操作
部が設けられている。操作部として玉貸スイッチ15と
返却スイッチ17とが設けられ、また、その玉貸スイッ
チ15と返却スイッチ17の間に度数表示LED16が
設けられている。玉貸スイッチ15は、カードユニット
50によって遊技玉を借り受ける際に操作するものであ
り、返却スイッチ17は、遊技終了の際にカードユニッ
ト50のカード挿入口55に差し込まれたカードを返却
するためのものである。なお、カードがカード挿入口5
5に差し込まれていることは、カードユニット50に設
けられるカード投入表示ランプ54が点灯していること
によりわかる。また、度数表示LED16は、カードユ
ニット50のカード挿入口55に差し込まれたカードの
残額が表示されるものである。また、12は玉貸が可能
な旨を表示する玉貸可表示器である。
【0025】ところで、前記ガラス扉枠5の後方であっ
て前面枠2の裏面には、遊技盤30が着脱自在に取付け
られている。この遊技盤30には、打玉を誘導する誘導
レール31がほぼ円状に設けられ、その誘導レール31
に囲まれる中側範囲が遊技領域32を構成し、その遊技
領域32に可変表示装置や可変入賞球装置および入賞口
等の遊技装置が配置されるものである。より詳細に説明
すると、遊技領域32のほぼ中央には、複数の回転ドラ
ム機構を内蔵する可変表示装置33が配置され、該可変
表示装置33の下部に始動入賞口34と可変入賞球装置
35とが配置されている。始動入賞口34は、可変表示
装置33の回転ドラム機構を回転せしめるためのもので
あり、このため、始動入賞口34に入賞した入賞玉は、
遊技盤30の裏面に導かれて、入賞玉集合カバー体(図
示省略)に設けられる始動入賞玉検出器(図示省略)に
よって検出されるようになっている。また、可変入賞球
装置35は、ソレノイド37によって開閉駆動される開
閉板36を有し、該開閉板36の内部が3つに区画さ
れ、そのうちの中央が特定入賞領域として設定され、そ
の特定入賞領域に特定入賞玉検出器(図示省略)が臨
み、左右に入賞玉検出器(図示省略)が臨設されてい
る。可変入賞球装置35において開閉板36が開放状態
になった場合に開く入賞口が、大入賞口と呼ばれる。ま
た、遊技盤30には、前記した構成以外にアウト口40
が遊技領域32の最下方に設けられ、遊技領域32の中
央部左右に入賞口42a,42bが設けられ、遊技領域
32の上部外側に賞球ランプ43と玉切れランプ44と
が設けられている。
【0026】遊技領域32内には、さらに、通常の入賞
口48,49a,49bが設けられている。可変入賞球
装置35の開閉板36内部に打玉が入賞した場合には1
5個の景品玉が払出され、始動入賞口34に打玉が入賞
した場合には6個の景品玉が払出され、それ以外の通常
の入賞口42a,42b,48,49a,49bに打玉
が入賞した場合にも6個の景品玉が払出される。このよ
うに、遊技領域32には、打玉の入賞により払出される
景品玉が互いに異なる複数種別に分類される複数の入賞
領域が設けられている。
【0027】上記のように構成される遊技盤30の遊技
内容は、打玉が始動入賞口34に入賞して始動入賞玉検
出器をONさせると、可変表示装置33の回転ドラム機
構が回転を開始し、一定時間(たとえば5秒)が経過し
たときにその回転を停止する。そして、停止時の可変表
示装置33に表示される図柄の組合せが予め定められた
大当り図柄の組合せであるときに特定遊技状態(大当り
遊技状態とも言う)となって可変入賞球装置35の開閉
板36を一定時間(たとえば30秒間)が経過するま
で、または入賞口への所定個数(たとえば10個)の入
賞玉が発生するまで開放する。そして、開閉板36の開
放中に打玉が特定入賞領域に入賞して特定入賞玉検出器
をONすると、継続権が発生し、再度開閉板36の上記
した開放動作を繰返す。この継続権の発生は、所定回数
(たとえば16回)許容される。このように可変入賞球
装置35の開閉板36が開放される状態は所定回数継続
可能であり、その開閉板36が開放される各回はラウン
ドと呼ばれる。そのように開閉板36が開放される状態
が繰返継続される場合の現在のラウンド数が、可変表示
装置33の上部に設けられた7セグメント表示器よりな
るラウンド数表示器33aに表示される。ラウンド数表
示器33aは、横並びに配列された2つの7セグメント
表示器を含み、これらにより、横並びに2つの数字およ
び英文字を表示可能である。このラウンド数表示器33
aは、後述するように、所定のエラー状態が発生した場
合には、そのエラー内容を示すエラーコードを表示する
ために用いられる。
【0028】ところで、遊技盤30の裏面には、遊技盤
30の表面に設けられる前記の各種の入賞口または入賞
球装置に入賞した入賞玉を誘導して集合させる入賞玉集
合カバー体(図示省略)が設けられている。その入賞玉
集合カバー体には、入賞玉を誘導するための複数の誘導
通路(図示省略)が設けられている。そして、通常の入
賞口48,42a,42b,49a,49bに入賞した
入賞玉が1つの誘導通路により集合されて誘導されたの
ち、通常入賞玉検出器(図示省略)により検出される。
始動入賞口34に入賞した入賞玉は、始動入賞玉検出器
(図示省略)により検出される。可変入賞球装置35の
開閉板36内部に入賞した入賞玉のうち、特定入賞領域
に入賞した入賞玉が特定入賞玉検出器(図示省略)によ
り検出され、それ以外の入賞玉が大入賞口入賞検出器
(図示省略)により検出される。
【0029】このパチンコ遊技機1においては、前述し
たように、入賞領域の種別に応じて景品玉の払出し個数
が2種類に分けられており、このような入賞玉の区別を
するために、各検出器からの検出信号が、遊技制御基板
199(図2参照)に送られ、遊技制御基板199から
払出制御回路基板152に賞球個数信号(賞球個数デー
タを表わす信号であり、以下、賞球個数データともい
う)が送られるようになっている。また、入賞玉集合カ
バー体(図示省略)の裏面には、遊技盤30に設けられ
るスイッチ類、ランプ類、駆動源類等から延びる配線を
中継する遊技中継基板47が取付けられている。
【0030】上記のように構成されるパチンコ遊技機1
の側方に設けられるカードユニット50は、図1に示さ
れるように、使用可能状態であるか否かを表示する使用
可表示ランプ51と、カード内に記録された残額情報に
端数(100円未満の数)が存在する場合にその端数を
前記度数表示LED16に表示させるための端数表示ス
イッチ52と、当該カードユニット50がいずれの側の
パチンコ遊技機1に対応しているか否かを表示する連結
台方向表示器53と、カードがカードユニット50内に
投入中であることを表示するカード投入表示ランプ54
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード挿入
口55と、該カード挿入口55の裏面に設けられるカー
ドリーダライタの機構を点検する場合に開放するための
カードユニット錠56とが設けられている。そして、こ
のように構成されるカードユニット50は、独自の制御
回路によって制御されるものであるが、パチンコ遊技機
1側に設けられる前記スイッチ15、17、表示LED
16や、払出制御回路基板152とを接続する必要があ
るためパチンコ遊技機1の裏面に設けられる後述する機
構板60には、インタフェース基板138が設けられて
いる。なお、カードユニット50をパチンコ遊技機1に
内蔵してもよい。
【0031】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて、図2に基づいて説明する。パチンコ遊技機の機構
板60には、その上部に玉タンク65が設けられ、パチ
ンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上
方からパチンコ玉がこの玉タンク65内に供給される。
この玉タンク65内に貯留されているパチンコ玉が玉払
出装置330に供給され、この玉払出装置330が作動
することにより玉が打球供給皿6内に払出される。
【0032】機構板60には、さらに、払出制御回路基
板用の基板ボックス149と、遊技制御を行なうための
遊技制御基板199を収納する遊技制御基板ボックス1
98とが設けられている。図中33は可変表示装置であ
り、47は遊技中継基板である。遊技領域に打込まれて
入賞領域あるいは可変入賞球装置内に入賞した入賞玉
は、入賞玉処理装置115により処理され、その入賞玉
1個につき所定個数の景品玉が玉払出装置330から払
出される。
【0033】196は打球発射装置であり、発射モータ
197の回転力を利用して打玉が1つずつ遊技領域に発
射される。図2において、パチンコ遊技機1の上方隅部
分に、ターミナル基板78が設けられている。このター
ミナル基板は、外部電源と接続するための電源コネクタ
80および電源スイッチ81が設けられている。さら
に、ターミナル基板78は、玉切れ情報出力端子79
a、発射制御信号入力端子79b、玉貸情報出力端子7
9c、補給情報出力端子79dが設けられている。
【0034】前記遊技制御基板ボックス198には、前
記可変表示装置33が予め定められた特定の表示態様と
なり前記特定遊技状態が発生する確率を入力設定するた
めのキースイッチ(図示省略)が設けられており、遊技
場の係員が所定のキーをこのキースイッチに挿入した状
態で操作することにより、前記確率を、たとえば高確
率,中確率,低確率の3段階に設定することができる。
そして、その確率の設定状態が設定確率表示LED(図
示省略)により表示される。
【0035】パチンコ遊技機1の側部に設けられている
カードユニット50には、玉貸額設定スイッチ213が
設けられており、遊技場の係員がこの玉貸額設定スイッ
チ213を操作することにより、1回の玉貸動作に伴っ
て貸し出される玉貸額が設定される。
【0036】また、図において、機構板60は、主とし
て景品玉を貯留する玉タンク65とその玉タンク65に
貯留された景品玉を下流側に整列しながら誘導する玉整
列レール69とが設けられる上部ベースユニット61
と、主として入賞に基づく景品玉を払出す玉払出装置3
30が設けられる中間ベースユニット62と、主として
遊技盤30に打込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処
理機構が設けられる下部ベースユニット63と、に分割
形成したものを組付けて構成される。上記したように3
つのベースユニット61〜63を組付けて構成した本実
施例の機構板60においては、背面から見て全体として
「コ」字状となっており、機構板60を閉じた状態にお
いて遊技盤30の一側辺部が開放された状態となる。こ
のため、遊技盤30の裏面構造が複雑(遊技盤にあって
は、入賞装置の後方突出面積および突出量の多いものが
あり、また配線の複雑なものもある)なものであって
も、機構板60の開閉動作をスムーズに行なうことがで
きる。
【0037】上部ベースユニット61には、図2に示す
ように、多量の景品玉を貯留する玉タンク65と、該玉
タンク65から供給される景品玉を複数列(本実施の形
態の場合2列)に整列して流下させる玉整列レール69
と、該玉整列レール69によって誘導された景品玉を後
述する玉払出装置330に向けて方向転換するカーブ樋
74と、そのカーブ樋74の上方に設けられたターミナ
ル基板78がそれぞれ所定の位置に設けられている。
【0038】玉タンク65は、その左右両側に突設され
た取付片によって上部ベースユニット61の所定の位置
(この位置には、玉タンク65の側面形状に沿った凹部
が形成されている)にビスで取付けられるようになって
いる。また、玉タンク65は、上面が開放したボックス
状に形成されるとともに、その底面下流側に玉整列レー
ル69と連通する落下口68が開設され、その落下口6
8に向かって傾斜する複数の傾斜底面によって底面が形
成されている。また、落下口68の上部の傾斜底面に
は、揺動自在に軸支される玉欠乏検知レバー(図示省
略)が設けられ、その玉欠乏検知レバー66の下方に、
玉欠乏検出器(図示省略)が固定されている。この玉欠
乏検出器は、玉タンク65内に景品玉が不足したときに
遊技場に設けられる管理コンピュータ(図示せず)に景
品玉補給要求信号を導出する。なお、玉欠乏検知レバー
は、玉タンク65内の景品玉が載置しているときに玉欠
乏検出器をOFFとし、玉タンク65内の景品玉が不足
して載置しなくなったときに玉欠乏検出器をONして上
記信号を出力するようになっている。また、玉欠乏検出
器から延びる配線は、一旦ターミナル基板78に中継接
続された後、ターミナル基板78からホール用管理コン
ピュータに出力線が接続されるようになっている。
【0039】上記した玉タンク65の下流側に配置され
る玉整列レール69は、上部ベースユニット61の一端
から他端に向けて傾斜状に取付けられ、その内部中央に
仕切壁が立設されている。この仕切壁により、玉タンク
65の落下口68から流出した景品玉が下流に向かうに
従って確実に左右2列に整列させられる。玉整列レール
69により整列され誘導された玉は、前記カーブ樋74
によって流下方向を左右に変換される。
【0040】上部ベースユニット61には、上記した構
成以外にターミナル基板78が設けられるが、このター
ミナル基板78は、外部電源供給線が接続される電源コ
ネクタ80、電源スイッチ81、外部(たとえばホール
用管理コンピュータ)とパチンコ遊技機1との間の信号
線を接続する玉切れ情報出力端子79aと発射制御信号
入力端子79bと玉貸情報出力端子79cと補給情報出
力端子79d等が設けられたプリント配線基板によって
構成されるものである。
【0041】中間ベースユニット62には、その上部に
2条の供給通路332a,332bが止着され、これら
供給通路332a,332bの下方に玉払出装置330
が固着される。より詳細に説明すると、供給通路332
a,332bは、前記カーブ樋74によって流下方向を
変換された2列の景品玉を下方向に向かって流下させる
通路である。その供給通路332a,332bの上流側
には、玉切れスイッチ87a,87bが臨む態様で設け
られている。玉切れスイッチ87aは、貸玉用の玉切れ
スイッチであり、供給通路332a内の玉の有無を検出
する。玉切れスイッチ87bは、賞球(景品玉)用の玉
切れスイッチであり、供給通路332b内の玉の有無を
検出する。いずれか一方の玉切れスイッチ87a,87
bが玉を検出しなくなったときには、玉切れランプ44
が点灯し、その玉切れした供給通路に対応する景品玉払
出装置330の2軸モータ341(第1払出モータ34
2b,第2払出モータ342a)の回転を停止して景品
玉の払出または貸玉の払出を不能動化させるようになっ
ている。ただし、いずれも玉切れとなった場合は、景品
玉の払出および貸玉の払出を行なわない。
【0042】供給通路332a,332bを流下する玉
は、下流側の玉払出装置330に供給される。供給通路
332aを流下する玉は貸玉用の玉であり、供給通路3
32bを流下する玉は景品玉用の玉である。玉払出装置
330は、中間ベースユニット62の下方に装着される
ケースの内部に収納されて構成される。ケース内に収納
された玉払出装置330の具体的な構成は、次に詳細に
説明する。
【0043】玉払出装置330は、2軸モータ341の
動作により、景品玉と、貸玉とが別個独立的に払出され
る。
【0044】次に、玉払出装置330の構成を図3およ
び図4を参照しながら説明する。
【0045】玉払出装置330は、機構板60に取付け
られる取付基板331に集約して形成されている。すな
わち、図3に示すように、取付基板331と、該取付基
板331に所定間隔おいて止着される区画板331a,
331bとによって形成される空間に、前記カーブ樋7
4から導かれる玉を送出す機構部が形成され、外側の区
画板331bの外側に該機構部の一部を駆動する2軸モ
ータ341が止着される構造になっている。2軸モータ
341は、ステッピングモータよりなる第1払出モータ
342bおよび第2払出モータ342aを含み、これら
のモータにより2つのモータ軸が回転駆動される。
【0046】ところで、取付基板331と区画板331
a,331bとの空間に構成される機構部は、図4に示
すように、湾曲した供給通路332a,332bが形成
され、該供給通路332a,332bの末端に、ほぼ円
形状に形成される送出通路333a,333bと玉抜通
路334a,334bとが接続されている。したがっ
て、送出通路333a,333bと玉抜通路334a,
334bとは、供給通路332a,332bの末端部で
相互に連通した状態となっている。供給通路332a、
送出通路333a、および玉抜通路334aは、貸玉払
出用の通路である。一方、供給通路332b、送出通路
333b、および玉抜通路334bは、景品玉払出用の
通路である。
【0047】また、送出通路333a,333bと玉抜
通路334a,334bとを構成する内側通路壁は、図
3に示すように、スプロケット337a,337bの外
周部に連続的に形成された凹部338a,338bを侵
入させるために、切欠溝が形成されている。
【0048】また、供給通路332a,332bの末端
部に対応する位置であって送出通路333a,333b
と玉抜通路334a,334bとの内側通路壁の接続部
には、供給通路332a,332bによって誘導された
先頭の玉が載置する玉載置部335a,335bが形成
されている。この玉載置部335a,335bは、図3
に示すように、先頭の玉が載置したときに、スプロケッ
ト337a,337bの凹部338a,338bの底面
より高い位置となるので、入賞玉の圧力が直接スプロケ
ット337a,337bに及ばないようにしている。そ
して、このような構造にすることにより、2軸モータ3
41にかかる負荷を軽減させている。
【0049】ところで、玉載置部335a,335bに
載置している玉は、スプロケット337a,337bの
回転方向によって送出通路333a,333bまたは玉
抜通路334a,334bのいずれにも送出されるよう
になっている。すなわち、スプロケット337a,33
7bが図4の反時計方向に回転したときに、スプロケッ
ト337a,337bの凹部338a,338bに受入
れられて景品玉または貸玉として送出通路333a,3
33bに送出されるようになっている。一方、時計方向
に回転したときに、スプロケット337a,337bの
凹部338a,338bに受入れられて玉抜き玉として
玉抜通路334a,334bに送出される。送出通路3
33a,333bは、玉払出装置330の下流側の通路
に連通しており、また、玉抜通路334a,334b
は、機構板60に形成される玉抜通路に連通している。
【0050】送出通路333aの末端部には、送出され
た貸玉数を確認するために通過する玉を検出する玉貸数
検出器336aが設けられている。送出通路333bの
末端部には、送出された景品玉数を確認するために通過
する玉を検出する賞球数検出器336bが設けられてい
る。これら玉貸数検出器336aおよび賞球数検出器3
36bは、2軸モータ341がステッピングモータより
なる第1払出モータ342bおよび第2払出モータ34
2aによって構成されているので、発信パルス数を設定
することにより回転角度が決まり所望数の玉を送出すこ
とができるが、たとえば、ゴミが玉通路内に混入して玉
の流れが悪くなり、スプロケット337a,337bが
正常に回転したのにもかかわらず、玉が所定数送出され
ないなどの事態が考えられる。そのような場合に不足し
た玉数を補正可能にするために使用され正確な玉数を払
出せるようにするものである。
【0051】上記したスプロケット337a,337b
は、2軸モータ341のモータ軸343a,343bに
固着される。しかして、この2軸モータ341の構造に
ついて図3を参照して詳細に説明する。2軸モータ34
1は、モータ取付板340に固着されており、そのモー
タ取付板340は、前記外側の区画板331bにと突設
される取付ボス339a,339bに螺着されている。
【0052】ところで、2軸モータ341は、2つのス
テッピングモータ342a,342bを間隔保持部材3
51を介して重複して形成されるもので、モータ取付板
340に当接する内側の第1払出モータ342bのモー
タ軸343b(以下第1モータ軸343bという)が中
空状に形成され、その中空状に形成された第1モータ軸
343bに、外側の第2払出モータ342aのモータ軸
343a(以下第2モータ軸343aという)を貫通さ
せた構造となっている。そして、第1モータ軸343b
を区画板331a,331bで構成される空間まで延設
して、その先端にビス344bでスプロケット337b
を止着し、一方、第2モータ軸343aを区画板331
aと取付基板331とで構成される空間まで延設して、
その先端にビス344aでスプロケット337aを止着
する。
【0053】また、第1モータ軸343bおよび第2モ
ータ軸343aは、第1払出モータ342b,第2払出
モータ342aのケーシング349b,349aの前後
中央に設けられる軸受け345a,345bによって回
転自在に軸支されているとともに、ケーシング349
b,349aで鉄心347b,347aが固着されてい
る。また、ケーシング349b,349aの内側外周に
は、コイル348b,348aが周設され、そのコイル
348b,348aにパルス電流を供給するごとに鉄心
347b,347aを所定角度づつ回転させる。なお、
ケーシング349b,349aの外側には、コイル34
8b,348aに電流を供給するために配線が接続され
るコネクタ350b,350aが取付けられ、また、取
付基板331には、第1モータ軸343bの軸端を回転
自在に支持する軸受346が装着されている。同様に、
区画板331aまたは331bに第2モータ軸343a
の軸を回転自在に軸支する軸受けを装着してもよい。
【0054】スプロケット337aにおける取付基板3
31に向かう側の面においては、突起状の検出片154
aが複数設けられている。また、スプロケット337b
における区画板331bに向かう側の面においては、突
起状の検出片154bが複数設けられている。これら検
出片154a,154bは、図4に示されるように、そ
れぞれが設けられたスプロケットの面において2軸モー
タ341の軸を中心として同心円上に所定間隔で配置さ
れている。具体的に、検出片154aはスプロケット3
37aの複数の凹部338aのそれぞれに対応する位置
ごとに設けられており、検出片154bは、スプロケッ
ト337bの複数の凹部338bのそれぞれに対応する
位置ごとに設けられている。
【0055】図3に示されるように、区画板331bに
おけるスプロケット337bに向かう側の面において
は、検出片154bを光学的に検出可能な位置に、フォ
トスイッチよりなる第1位置検出器118bが設けられ
ている。この第1位置検出器118bは、投光部と、該
投光部から投光された光を受光する受光部とを有し、投
光部から受光部に向かう光を検出片154bが遮った場
合に、スプロケット337bが景品玉を1個払出した位
置(以下、1個払出分位置という)にあることを検出す
るものである。したがって、第1位置検出器118b
は、スプロケット337bが景品玉を1個払出した状態
に動作した場合にいずれかの検出片154bが存在する
位置に設けられている。したがって、スプロケット33
7bが景品玉を1個払出した状態に動作した場合には、
いずれかの検出片154bが第1位置検出器118bの
投光部と受光部との間に位置する。これにより、第1位
置検出器118bは、スプロケット337bが1個払出
分位置にあることを検出することが可能である。
【0056】また、取付基板331におけるスプロケッ
ト337aに向かう側の面においては、検出片154a
を光学的に検出可能な位置に、フォトスイッチよりなる
第2位置検出器118aが設けられている。この第2位
置検出器118aは、投光部と、該投光部から投光され
た光を受光する受光部とを有し、投光部から受光部に向
かう光を検出片154aが遮った場合に、スプロケット
337aが貸玉を1個払出した位置(以下、1個払出分
位置という)にあることを検出するものである。したが
って、第2位置検出器118aは、スプロケット337
aが貸玉を1個払出した状態に動作した場合にいずれか
の検出片154aが存在する位置に設けられている。し
たがって、スプロケット337aが貸玉を1個払出した
状態に動作した場合には、いずれかの検出片154aが
第2位置検出器118aの投光部と受光部との間に位置
する。これにより、第2位置検出器118aは、スプロ
ケット337aが貸玉を1個払出分位置にあることを検
出することが可能である。
【0057】このように構成された玉払出装置330で
は、2軸モータ341において、第1払出モータ342
bを動作させることにより、スプロケット337bを回
転駆動させて景品玉の払出しを行なう。また、第2払出
モータ342aを動作させることにより、スプロケット
337aを回転駆動させて貸玉の払出しを行なう。第1
払出モータ342bと、第2払出モータ342aとは別
個に動作制御される。このため、この実施形態の場合に
は、景品玉の払出しと貸玉の払出しとを同時に行なうこ
とが可能になる。
【0058】図2において、下部ベースユニット63の
前面側(遊技盤30に当接する側)には、そのほぼ中程
に前述した入賞玉集合樋(図示省略)が傾斜状に設けら
れている。この入賞玉集合樋は、遊技盤30の可変入賞
球装置35等に入賞した入賞玉を受け止めて後述する入
賞玉処理装置115に誘導するものであり、その下流側
が入賞玉を1個ずつ流下させる入賞玉誘導通路105と
なっている。
【0059】一方、下部ベースユニット63の後面側に
は、その一側上部に景品玉(貸玉)払出通路(図示省
略)が形成され、その景品玉払出通路の下端に上皿連通
口110が形成されている。この上皿連通口110は、
パチンコ遊技機1の前面に設けられる打球供給皿6に景
品玉を導くものである。
【0060】前記上皿連通口110の他の側方には、連
絡通路(図示省略)が接続され、その連絡通路の末端に
余剰玉通路(図示省略)が接続されている。しかして、
入賞に基づく景品玉が多数払出されて打球供給皿6が景
品玉で満杯となり、ついには上皿連通口110に到達し
てさらに景品玉が払出し続けられたときには、景品玉は
連絡通路を介して余剰玉通路に導かれ、その後、図示し
ない接続樋を介して前記余剰玉受皿20に排出される。
そして、さらに景品玉が払出し続けられたときには、余
剰玉受皿20も満杯になるが、余剰玉通路の側壁に設け
られた満タン検知板(図示省略)部分に到達すると、満
タン検知板が景品玉に押圧されて上端の支軸を中心にし
て外側に向かって揺動し、これによって満タンスイッチ
114がONされて、玉払出装置330における2軸モ
ータ341(第1払出モータ342bおよび第2払出モ
ータ342a)の駆動を停止して景品玉の払出動作を不
能動化するとともに、必要に応じて打球発射装置の駆動
も停止される。
【0061】下部ベースユニット63の下部一側には、
入賞玉処理装置115および前記玉払出装置330の動
作を制御する払出制御回路基板152を収納する基板ボ
ックス149を収納する収納部(図示省略)が形成され
ている。
【0062】入賞玉処理装置115には、入賞玉集合樋
により集合させらる入賞玉が入賞玉流下路(図示省略)
を通って導かれるようになっている。入賞玉処理装置1
15で処理された後の入賞玉は、下側に排出されるよう
になっている。
【0063】ところで、入賞玉流下路には、入賞玉検出
器122が固定されている。この入賞玉検出器122
は、近接型のスイッチであり、その前方部に入賞玉が通
過する通過穴が形成されている。
【0064】入賞玉処理装置115は、入賞玉排出ソレ
ノイド127により駆動され、導かれてきた入賞玉を1
個宛処理する構造を有する装置である。具体的には、導
かれてきた入賞玉を1個停留保持し、その保持した入賞
玉に対応する景品玉の払出しに応じて、保持していた入
賞玉を開放して流下させることを順次導かれてくる入賞
玉について行なう。
【0065】このように、本実施例における入賞玉処理
装置115は、発生した入賞玉を一端停留し、所定の景
品玉が払出される毎に1個ずつ入賞玉を処理するように
したので、停電時等においては、発生した入賞玉が証拠
玉として残留するので、遊技者との間でトラブルが生じ
ることがない。なお、バックアップ機能がある場合に
は、このような入賞玉処理装置115を使用することな
く、発生した入賞玉をすべて記憶して(たとえば入賞口
毎にすべて入賞検出器を設け遊技機制御回路基板が記
憶)、記憶が終わった入賞玉を弾球遊技機1の外部に排
出するようにしてもよい。
【0066】下部ベースユニット63の一側下部には、
払出制御回路基板152を収納した基板ボックス149
が設けられている。基板ボックス149の働きにより、
外部には、制御動作のプログラム暴走時等に制御処理を
リセットするためのリセットスイッチ156が設けられ
ている。このリセットスイッチ156はハードリセット
するためのものではなく、エラー状態の解除のためのも
ので、このリセットスイッチ156の検出信号によりエ
ラーの復旧制御を行なえるようになっている。
【0067】なお、ここでは、リセットスイッチ156
がハードリセットするためのものではない例を示した
が、これに限らず、このリセットスイッチ156が操作
された場合に、払出制御回路基板152全体が初期化
(電源投入時の状態)されるような払出制御回路基板1
52をハードウエア的にリセットするハードリセットを
行なうようにしてもよい。
【0068】前記基板ボックス149に収納される払出
制御回路基板152は、遊技制御基板199から与えら
れる賞球個数信号を受けて2軸モータ341の第1払出
モータ342bに駆動開始信号を出力し、所定の停止条
件が成立した場合に、第1払出モータ342bに駆動停
止信号を導出して景品玉の払出動作を停止させる。ま
た、前記玉切れスイッチ87a,87bや満タン検出器
114からの信号があったときには、その入賞に対する
払出動作が終了した時点で2軸モータ341のうちの対
応するモータに駆動停止信号を導出するようになってい
る。また、本実施例のように払出景品玉数が2種類ある
場合には、払出景品玉数の多い方の入賞玉数を記憶して
おき、その記憶値の分に相当する払出動作を優先的に実
行するようにすればよい。また、少ない方の入賞玉数を
記憶するようにすれば、仮に停電等で記憶値が消去され
ても、遊技者に相対的に多い払出景品玉数で払出すこと
ができるからである。このことを考慮しなければ、いず
れを記憶するように設計してもよい。また、同様にカー
ドユニット50からの遊技玉の玉貸要求信号があったと
きには、第2払出モータ342aを駆動させ、上記と同
様の動作により所定個数(25個/100円)の遊技玉
を玉払出装置330によって払出す。
【0069】機構板60には、前述した遊技制御基板1
99を収納した遊技制御基板ボックス198が設けられ
る。この遊技制御基板ボックス198は、基板ボックス
149よりも後側に張出して設けられている。
【0070】図5は、払出制御回路基板152とカード
ユニット50に設けられているカードユニット制御基板
210aと遊技制御基板199とに設けられている制御
回路を示すブロック図である。
【0071】カードユニット制御基板210aには、R
AM,ROM,CPU,I/Oポート等を含むカードユ
ニット制御用マイクロコンピュータ210と、スイッチ
からの検出信号をカードユニット制御用マイクロコンピ
ュータ210に入力するためのスイッチ回路211と、
カードユニット制御用マイクロコンピュータ210から
の表示制御信号を各種表示器に出力するための表示回路
212と、カードユニット制御用マイクロコンピュータ
210と払出制御回路基板152の払出制御用マイクロ
コンピュータ220との間で信号のやり取りを行なうた
めのフォトカプラで構成される信号回路214と、電源
回路215とが設けられている。このように両マイクロ
コンピュータ210,220間での信号のやり取りをフ
ォトカプラを介して一旦光信号に変換して行なっている
ために、両マイクロコンピュータ210,220間が電
気的に遮断された状態となり、一方の故障等に起因した
異常高電圧等が他方のマイクロコンピュータにまで伝送
されないために、一方の故障が他方にまで悪影響を及ぼ
すことを防止できる。さらに、このカードユニット制御
基板210aには、前記スイッチ回路211に接続され
た端数表示スイッチ52と玉貸額設定スイッチ213と
が設けられ、さらに、前記表示回路212に接続され
た、ユニット使用可表示器51とカード挿入表示器54
と連結方向表示器53とが設けられている。また、図2
の57は、インターフェイス基板138のコネクタ13
8aと接続されるコネクタである。なお、インターフェ
イス基板138は払出制御回路基板152と一体でもよ
い。
【0072】さらに、前記スイッチ回路211には、玉
貸スイッチ15と返却スイッチ17とが接続されてお
り、前記表示回路212には、カード残額表示器16が
接続されている。
【0073】払出制御回路基板152には、フォトカプ
ラで構成される信号回路216が設けられており、カー
ドユニット制御用マイクロコンピュータ210と払出制
御用マイクロコンピュータ220との間で、前記信号回
路214,216を介して、ユニット接続信号(V
L),ユニット動作信号(B RDY),玉貸要求信号
(BRQ),玉貸完了信号(EXS),P機動作信号
(P RDY)の各信号が送受信される。すなわち、カ
ードユニット制御用マイクロコンピュータ210と払出
制御用マイクロコンピュータ220とが接続されている
場合には、カードユニット制御用マイクロコンピュータ
210から払出制御用マイクロコンピュータ220に対
しユニット接続信号(VL)が伝送される。このユニッ
ト接続信号(VL)の入力があることを条件として、パ
チンコ遊技機が打球発射可能な状態となるとともに、入
賞玉に基づいた景品玉の払出制御が可能な状態となる。
【0074】パチンコ遊技機の電源が投入された段階で
払出制御用マイクロコンピュータ220からカードユニ
ット制御用マイクロコンピュータ210に対しP機動作
信号(P RDY)が出力される。次に、カードユニッ
ト50側においてカードが受付けられて玉貸スイッチ1
5が操作されてその検出信号が入力された段階で、ユニ
ット動作信号(B RDY)が払出制御用マイクロコン
ピュータ220に出力される。この時点から所定の遅延
時間だけ経過した時点で、玉貸要求信号(BRQ)がカ
ードユニット制御用マイクロコンピュータ210から払
出制御用マイクロコンピュータ220に出力される。払
出制御用マイクロコンピュータ220は、この玉貸要求
信号に応じて玉払出装置330の第2払出モータ342
aを駆動し、貸玉を払出させる制御を行なう。この所定
の遅延時間を設けた理由は、ユニット動作信号(B R
DY)が入力されたことをパチンコ遊技機側で判定する
のに十分な時間を設けて、ノイズによる誤動作を防止す
るためである。
【0075】前記遅延時間が経過した時点から、さらに
所定時間が経過した時点で、玉貸準備信号が払出制御用
マイクロコンピュータ220からカードユニット制御用
マイクロコンピュータ210に出力される。この時点か
ら所定時間が経過した段階で、前記玉貸要求信号(BR
Q)がOFFになりこれをもって玉貸指令信号がカード
ユニット制御用マイクロコンピュータ210から払出制
御用マイクロコンピュータ220に出力されたものとさ
れる。この時点から所定時間が経過した段階で、払出制
御用マイクロコンピュータ220が前記玉貸指令信号に
従って行なった玉貸制御動作が完了したことに基づいて
玉貸完了信号(EXS)が払出制御用マイクロコンピュ
ータ220からカードユニット制御用マイクロコンピュ
ータ210に出力される。
【0076】遊技制御基板199には、ワンチップ化さ
れた遊技制御用マイクロコンピュータ202が設けられ
ている。この遊技制御用マイクロコンピュータ202に
は、CPU203,RAM205,I/Oポート20
6,セキュリティ回路204等が設けられている。そし
て、ワンチップ化された遊技制御用マイクロコンピュー
タ202の外部にROM207と、アドレスデコード回
路208と、信号回路209と、スイッチ回路229
と、ランプ・ソレノイド回路230とが設けられてい
る。アドレスデコード回路208は、遊技制御用マイク
ロコンピュータ202からのアドレスデータをデコード
し、遊技制御用マイクロコンピュータ202内のRAM
205,I/Oポート206、あるいは前記ROM20
7にそれぞれチップセレクト信号を与える。
【0077】スイッチ回路229は、入賞玉検出器12
2からの検出信号、玉切れスイッチ87a,87bから
の検出信号、満タンスイッチ114からの検出信号、ド
アスイッチ257からの検出信号および、賞球数検出器
336bからの検出信号を受け、それらの信号をI/O
ポート206へ与える。それらの信号は、I/Oポート
206からCPU203へ与えられる。ここで、特徴的
なことは、入賞玉検出器122からの検出信号が払出制
御回路基板152を介さずに直接的に遊技制御用マイク
ロコンピュータ202に与えられることである。さらに
特徴的なことは、賞球数検出器336bからの検出信号
が遊技制御用マイクロコンピュータ202のみに与えら
れ、払出制御用マイクロコンピュータ220には与えら
れないことである。
【0078】ランプ・ソレノイド回路230は、CPU
203からI/Oポート206を介して与えられる入賞
玉排出ソレノイド127の駆動信号、賞球ランプ43へ
の駆動信号、玉切れランプ44への駆動信号、および、
遊技効果ランプ22への駆動信号をそれぞれ対象の装置
へ与える。
【0079】セキュリティ回路204は、前記ROM2
07に記憶されているプログラムの不正改造を監視する
機能を有するものである。セキュリティ回路204に
は、ROM207の記憶プログラムに対応するセキュリ
ティデータが記憶されており、電源投入時において、R
OM207に記憶されているプログラムを読出してその
プログラムと前記記憶されているセキュリティデータと
を比較して両者が整合性を有するか否か判別し、整合性
がとれている場合にのみCPU203を正常に動作可能
な状態にする。また、パチンコ遊技機の稼動中において
は、ROM207に記憶されているプログラムデータに
従ってCPU203が動作するのであるが、このROM
207に記憶されているプログラムデータのアドレスが
正常なアドレス範囲内を超えたものとなっているか否か
をセキュリティ回路204が判別し、正常なアドレス範
囲を超えているとセキュリティ回路204が判別した場
合には、CPU203が正常に制御動作できない状態に
する。
【0080】前記ROM207には、打玉がどの入賞領
域に入賞したかに応じて払出すべき景品玉の数である賞
球個数データが記憶されている。そして、入賞玉検出器
122(図2参照)が入賞玉を検出してその検出信号が
スイッチ回路229を介して遊技制御用マイクロコンピ
ュータ202に入力されてくれば、遊技制御用マイクロ
コンピュータ202は、打玉が入賞した入賞領域に対応
する賞球個数データをROM207から読出して、信号
回路209(ともにフォトカプラで構成されている)を
介して払出制御用マイクロコンピュータ220に送信す
る。本実施例では、賞球個数信号は、図示するように4
本の信号線からなる4ビットデータ(D0〜D3)の形
で払出制御用マイクロコンピュータ220に伝送され
る。
【0081】なお、この例では、賞球個数信号を伝送す
るにあたって、賞球個数信号のみを送信する例を示した
が、これに限らず、賞球個数信号に加えて、INT信号
(割り込み信号)を送信するようにしてもよい。具体的
には、賞球個数信号を伝送する毎にINT信号も送る。
そして、払出制御用マイクロコンピュータ220では、
INT信号を受信したことをきかっけとして、賞球個数
信号を受信して記憶する。このようにすれば、INT信
号を受信していないときにノイズによる賞球個数信号ら
しき信号を受けた場合は、その信号を受信して記憶する
ことはないので、払出制御用マイクロコンピュータ22
0では、ノイズにより誤動作することを防ぐことができ
る。
【0082】また、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02は、後述するように、玉切れスイッチ87aからの
検出信号または満タンスイッチ114からの検出信号を
受けた場合に、玉貸をすることが不可能な状態にする玉
貸不可信号を信号回路209を介して払出制御用マイク
ロコンピュータ220に送信する。その場合、払出制御
用マイクロコンピュータ220では、玉貸を行なう処理
が禁止される。
【0083】払出制御回路基板152においては、払出
制御用マイクロコンピュータ220が、賞球個数信号お
よび玉貸不可信号を信号回路214を介して受信する。
【0084】払出制御回路基板152には、さらにスイ
ッチ回路218が設けられており、玉貸数検出器336
a、第1位置検出器118b、第2位置検出器118
a、および、リセットスイッチ156のそれぞれからの
検出信号が、それぞれスイッチ回路218を介して払出
制御用マイクロコンピュータ220に入力される。遊技
場の係員がリセットスイッチ156を操作してリセット
操作を行なえば、エラー状態の解除が行なわれる。
【0085】払出制御回路基板152には、さらに電源
回路219が設けられており、外部電源AC24Vから
の電力がこの電源回路219に供給され、所定の直流電
流に変換された状態で各種制御回路や電子機器にこの直
流電流が供給される。また、AC24Vの電力が払出制
御回路基板152を介してカードユニット制御基板21
0aに設けられている電源回路215にも供給され、こ
の電源回路215からカードユニット50に設けられて
いる各種制御回路や電子機器に電力が供給される。
【0086】次に、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02において管理される景品玉の払出状態と、払出制御
用マイクロコンピュータ220において管理される景品
玉の払出状態との違いについて説明する。払出された景
品玉を直接的に検出する賞球数検出器336bの検出信
号が遊技制御用マイクロコンピュータ202のみに与え
られるため、遊技制御用マイクロコンピュータ202に
おいては、直接的に検出された景品玉の払出個数に基づ
いて、景品玉の払出状態を管理し、賞球個数信号の出力
制御を行なう。一方、玉払出装置330の動作状態を検
出することにより間接的に景品玉の払出しを検出する第
1位置検出器118bの検出信号が払出制御用マイクロ
コンピュータ220に与えられる。この場合には、景品
玉の払出状態の管理を遊技制御用マイクロコンピュータ
202が主体となって行なうため、払出制御用マイクロ
コンピュータ220においては、厳密な個数管理は行な
わずに、第1位置検出器118bの検出信号に基づい
て、景品玉の払出動作の面から景品玉の払出動作状態を
チェックし、払出動作状態に異常が発生した場合の異常
判別および賞球個数信号に応じた払出しが行なわれなか
った場合の払出個数の補正のための払出等の制御を行な
う。
【0087】図6は、払出制御用マイクロコンピュータ
220によって制御される各種制御機器を含む制御回路
を示すブロック図である。払出制御回路基板152に
は、前述した回路以外に、LED回路222、モータ回
路223、リレー回路224、情報出力回路226、ブ
ザー回路227が設けられている。
【0088】払出制御回路基板152には、さらにエラ
ー表示器155が設けられており、このエラー表示器1
55が前記LED回路222に接続されている。そし
て、払出制御用マイクロコンピュータ220からのエラ
ーコード表示制御信号がLED回路222を介してエラ
ー表示器155に与えられる。払出制御用マイクロコン
ピュータ220から、モータ制御信号がモータ回路22
3を介して、第1払出モータ342bと第2払出モータ
342aとに別個に与えられる。これにより、第1払出
モータ342bと第2払出モータ342aとが独立的に
制御される。このため、景品玉の払出と貸玉の払出と
が、異なるタイミングでも、同時でも行なわれる。
【0089】払出制御用マイクロコンピュータ220
は、情報出力回路226を介して、玉貸情報,玉貸条件
成立情報を出力する。玉貸情報とは、玉貸動作が行なわ
れたことを表わす情報であり、玉貸情報出力端子79c
(図2参照)を介してホール用管理コンピュータに出力
される。玉貸条件成立情報とは、打球供給皿6に貸玉を
払出すための玉貸条件が成立したことを表わす情報であ
り、カードユニット50に出力される。
【0090】払出制御用マイクロコンピュータ220
は、さらに、ブザー回路227を介して、ブザー制御信
号をブザー43に与える。
【0091】次に、玉貸時の動作について説明する。カ
ードユニット50側においてカードが受付けられて玉貸
スイッチ15が操作されると、玉貸要求信号(BRQ)
がカードユニット制御用マイクロコンピュータ210か
ら払出制御用マイクロコンピュータ220に与えられ
る。払出制御用マイクロコンピュータ220は、玉貸要
求信号に応じて玉払出装置330の第2払出モータ34
2aを駆動し、スプロケット337aを回転駆動させて
貸玉を払出させる制御を行なう。パチンコ遊技機側で単
位額(たとえば100円)に相当するパチンコ玉(たと
えば25個)が貸出されるごとに払出制御用マイクロコ
ンピュータ220からカードユニット制御用マイクロコ
ンピュータ210に玉貸完了信号が出力される。カード
処理機制御用マイクロコンピュータではその出力信号を
入力するたびに貸玉額分のパチンコ玉がすべて貸出され
たか否かの判断を行ない、未だに貸出されていない未貸
出分がある場合にはその未貸出分をすべて貸出すまで前
記単位額(たとえば100円)のパチンコ玉の貸出を繰
返し行なうのである。
【0092】次に、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02で実行される処理について説明する。図7〜図22
は、遊技制御用マイクロコンピュータ202の動作を説
明するためのフローチャートである。
【0093】図7はメインルーチンが示されている。こ
のメインルーチンは、たとえば2msec毎に1回実行
される。まずS1により、スタックセットの処理が行な
われ、S2より、RAMエラーがあったか否かの判断が
行なわれる。この判断はRAM205の所定アドレスの
内容を読出し、その値が所定の値と等しいか否かを調べ
ることにより行なわれる。プログラムの暴走時や電源投
入時直後には、RAM205の格納データは不定である
ため、判断の答えはNOとなって制御S3に進む。S3
では、RAMに初期データが書込まれる。このとき、大
当りの発生の確率データである設定値が読込まれてRA
Mにロードされて以降その読込まれた値に従って定まる
確率で、可変表示装置33の識別情報が表示されるよう
に制御される。その後制御はS10に進む。S3におい
て初期データが書込まれるため、以後このメインルーチ
ンの実行時には、S2における判断の答えがYESとな
り、制御はS4に進むこととなる。
【0094】S4においては、I/Oポートからのデー
タの出力処理が行なわれ、図5に示された各種回路や機
器に対し制御信号が出力される。次にS5に進み、10
カウントエラーがあるか否か、ドラムエラーがあるか否
か、および遊技停止フラグがセットされているかの判断
が行なわれる。10カウントエラーとは、大入賞口の内
部に設けられた入賞玉検出器に異常状態が生じた場合で
ある。ドラムエラーとは、可変表示装置33の回転ドラ
ム(図示せず)が回転途中で停止したり回転制御できな
い状態となった場合である。遊技停止フラグとは、景品
玉および貸玉として払出す玉の玉切れ状態の発生等によ
り遊技を強制的に停止させる場合にセットされるフラグ
である。この遊技停止フラグは、具体的に、玉切れ情報
出力フラグがセットされた場合、満タン情報出力フラグ
がセットされた場合、ドア開放情報出力フラグがセット
された場合、賞球排出エラーフラグがセットされた場
合、または、入賞球排出エラーフラグがセットされた場
合にセットされる。
【0095】なお、ここに示された遊技停止フラグがセ
ットされる条件が成立した場合において、遊技停止フラ
グをセットせず、遊技停止状態(遊技不能動状態)にし
ないようにしてもよい。また、前述した遊技停止フラグ
がセットされる条件のうち、賞球排出エラーフラグ、入
賞球排出エラーフラグなどの賞球に関する故障だけをそ
の条件としてもよい。また、その条件は、この組合せに
は限られない。
【0096】10カウントエラーがなく、かつドラムエ
ラーもなく、かつ遊技停止フラグがセットされていない
場合にはS6に進み、プロセス処理が行なわれた後S7
に進む。S6のプロセス処理においては、遊技の状態を
示すプロセスフラグの値に応じて各種のプロセス(大当
り中の制御、図柄変動制御など)が実行され、遊技状態
が制御される。一方、10カウントエラー、ドラムエラ
ー、または遊技停止フラグのセットがあった場合には直
接S7に進み、賞球払出処理が行なわれる。この賞球払
出処理により、賞球、すなわち、景品玉の払出しのため
の処理が行なわれる。次にS7Aに進み、玉貸不可信号
出力処理が行なわれる。この玉貸不可信号出力処理にお
いては、玉貸不可信号を出力するための処理が行なわれ
る。10カウントエラーがある場合、ドラムエラーがあ
る場合、遊技停止フラグがセットされている場合には、
遊技動作に関するプロセス処理(大当り中の制御、図柄
変動制御など)が行なわれないため、遊技が実行できな
くなる。つまり、遊技不可能な状態となる。
【0097】次に、S7Bに進み、前述した補給情報を
出力するための補給情報出力処理が行なわれ、S7Cに
進む。ここで、補給情報とは、景品玉を所定個数(たと
えば10個)払出す毎にその旨を表わす出力パルスのこ
とであり、遊技制御基板199からホール用管理コンピ
ュータに出力される。払出された景品玉の個数は、遊技
制御用マイクロコンピュータ202がチェックしている
ので、遊技制御基板199(遊技制御用マイクロコンピ
ュータ202)から出力される方が正確な値となるので
ある。ただし、補給情報は、払出制御回路基板152
(払出制御用マイクロコンピュータ220)からも出力
するようにしてもよい。そうすれば、遊技制御用マイク
ロコンピュータ202でチェックした景品玉の払出個数
と払出制御用マイクロコンピュータ220でチェックし
た景品玉の払出個数とで食い違いが生じた個数を把握す
ることができる。
【0098】S7Cでは、各種エラー状態に対応するた
めの第1エラー処理が行なわれ、次にS7Dに進む。S
7Dでは、各種エラー状態に対応するための第2エラー
処理が行なわれ、次にS8に進む。S8では、スイッチ
入力処理が行なわれる。このスイッチ入力処理では、各
種検出からの検出信号に基づいて所定の処理が実行され
る。次にS9に進み、確率設定スイッチ入力の処理が行
なわれる。この確率設定スイッチ入力では、前述したキ
ースイッチの操作に基づいた大当り発生の確率の設定状
態を入力する処理である。このS9の後制御はS10に
進む。S10では、ランダム1カウンタ,ランダム2カ
ウンタ,ランダム4カウンタの更新処理が行なわれる。
このランダム1カウンタとは、大当りを発生させるか否
かに関する1次抽選用のカウンタである。ランダム2カ
ウンタとは、大当りを発生させるか否かに関する2次抽
選用および当り図柄決定用のカウンタである。大当りを
発生させるか否かは、まずランダム1カウンタに基づく
1次抽選の結果当りと決定され、さらにランダム2カウ
ンタに基づく2次抽選の結果当りと決定する必要があ
る。ランダム4カウンタとは、大当りを発生させること
が決定された場合に、3本の当りラインのうちどの当り
ライン上に当り図柄の組合せを成立させるかを決定する
ための当りライン選択用のカウンタである。この当り図
柄はランダム2カウンタのカウント値に基づいて決定さ
れる。そして、キースイッチ20を操作した後には、こ
のランダム1カウンタのカウント値の上限が変化する。
すなわち、設定1の場合にはランダム1カウンタは0〜
41の範囲内でカウントする。設定2の場合には0〜4
4の範囲内でカウントする。設定3の場合には0〜49
の範囲内でカウントする。一方、ランダム2カウンタ
は、0〜49の範囲内でカウントする。またランダム4
カウンタは、0〜2の範囲内でカウントし、ピックアッ
プされたカウント値が0のときには中段の当りラインが
選択決定され、1のときには右上がり斜めの当りライン
が選択決定され、2のときには右下がり斜めの当りライ
ンが選択決定される。
【0099】次に、S11に進み、リセット回数が0か
または4かまたは1か2,3,5,6,7かのいずれか
が判断される。このリセット回数とは、定期リセット回
路からCPU203に入力されるリセット信号によって
CPU203がリセットされた回数を意味し、リセット
される毎に「0」から「1」ずつ加算されて「7」まで
達し、その状態でさらに「1」加算されることにより
「0」となり、「0」から再度カウントアップされるも
のである。このリセット回数は0の場合にはS12に進
み、音データが出力されてスピーカ19から所定の音が
発せられる。一方、リセット回数が4の場合にはS13
に進み、出力データテーブル選択,ドラムランプデータ
セットの処理が行なわれてS15に進み、そのセットさ
れたデータが出力されて、ドラムランプが点灯制御され
る。一方、リセット回数が1,2,3,5,6,7の場
合にはS14に進み飾りLED,ランプデータがセット
されてS15によりそのセットされたデータが出力さ
れ、飾りLEDおよび各種ランプが点灯または点滅制御
される。次に、S16に進み入賞記憶エリア格納処理が
行なわれ、S17に進みランダム1カウンタ,ランダム
2カウンタ,ランダム3カウンタ,ランダム5カウンタ
の更新処理が行なわれる。このS17による処理は、定
期リセット回路からのリセット信号に基づくCPU20
3のリセットが行なわれるまでの定期リセット待ち時間
を利用して繰返えしカウント値の更新処理が行なわれ
る。ランダム3カウンタは、大当りを発生させないこと
が決定された場合にどの外れ図柄で停止制御するかを決
定するためのカウンタであり、0〜5831の範囲内で
カウントアップされる。ランダム5カウンタは、大当り
を発生させないことが決定された場合にどの外れ図柄で
停止制御するかを決定するためのカウンタであり、0〜
5831の範囲内でカウントアップされる。ランダム5
カウンタは、ラッキーナンバ用図柄を決定するためのカ
ウンタであり、0〜99の範囲内でカウントアップされ
る。なお、ラッキーナンバとは、遊技場において所定の
サービスを遊技者に与えるために予め決定されている番
号であり、たとえば大当り発生時にその大当りの発生し
たパチンコ遊技機で表示されている番号が予め決定され
たラッキーナンバと一致すれば、その大当りの発生に基
づいて獲得した景品玉を景品交換するこなく再度遊技に
使用できる等の特典が与えられる。
【0100】図8は、図7のS8に示したスイッチ入力
のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。SB1により、始動口・Vスイッチ・カウントスイ
ッチの入力処理を行なう。次に、SB2により、賞球個
数スイッチの入力処理を行なう。次に、SB2aによ
り、入賞玉スイッチ入力処理を行なう。次に、SB3a
により、賞球玉切れスイッチの入力処理を行なう。次
に、SB3bにより、玉貸玉切れスイッチの入力処理を
行なう。次に、SB4により、満タンスイッチの入力処
理を行なう。次に、SB5により、ドアスイッチの入力
処理を行なう。
【0101】図9は、SB2に示した賞球数スイッチ入
力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。
【0102】ステップSE(以下、単にSEという)1
により、賞球数検出器336bがON状態(景品玉の検
出状態)になっているか否かの判断がなされる。賞球数
検出器336bは、景品玉を検出すると、所定幅を有す
るパルス信号を検出信号として出力する。SE1により
賞球数検出器336bがON状態になっていないと判断
された場合は、後述するSE6に進む。一方、SE1に
より賞球数検出器336bがON状態になっていると判
断された場合は、SE2に進み、賞球数スイッチONカ
ウンタが予め定められた最大値(正常な賞球数検出器3
36bがON状態になった場合に出力される検出出力の
パルス幅が最大限とり得る時間を超えた所定時間に相当
するカウンタ値)になっているか否かの判断がなされ
る。ここで、賞球数スイッチONカウンタは、後述する
SE3で1ずつ加算され、SE4における入賞判定のタ
イミングか否かの判断に用いられるものである。SE2
により賞球数スイッチONカウンタが最大値になってい
ると判断された場合は、このプログラムが終了する。一
方、SE2により賞球数スイッチONカウンタが最大値
になっていないと判断された場合は、SE3に進み、賞
球数スイッチONカウンタを「1」加算更新した後、S
E4に進む。SE4では、カウント判定タイミングであ
るか否かの判断がなされる。このカウント判定タイミン
グは、賞球数スイッチONカウンタが所定値(たとえ
ば、正常な賞球数検出器336bがON状態になった場
合に出力される検出出力のパルス幅が最低限とり得る時
間に相当するカウンタ値)になったタイミングである。
【0103】SE4によりカウント判定タイミングでは
ないと判断された場合は、後述するSE7に進む。一
方、SE4によりカウント判定タイミングであると判断
された場合は、賞球数検出器336bから検出出力とし
て出力されるパルス信号が所定幅になった場合であり、
ノイズのようなパルス幅が極めて小さい信号ではないの
で、SE5に進み、賞球数検出器336bにより景品玉
が検出されたと見なして、賞球数スイッチフラグをセッ
トする処理がなされる。ここで、賞球数スイッチフラグ
とは、賞球数検出器336bにより景品玉が検出された
ことを示すフラグである。その後、このプログラムが終
了する。
【0104】SE4によりカウント判定タイミングでは
ないと判断されてSE7に進んだ場合は、賞球数スイッ
チONカウンタが最大値であるか否かの判断がなされ
る。SE7により最大値ではないと判断された場合は、
このプログラムが終了する。一方、SE7により最大値
であると判断された場合は、SE8に進み、賞球数スイ
ッチエラーフラグ1をセットした後、このプログラムが
終了する。ここで、賞球数スイッチエラーフラグ1は、
賞球数検出器336bが、検出出力が通常の場合にとり
得る最大時間を越えて連続してON状態となっている異
常状態を示すフラグである。賞球数スイッチエラーフラ
グ1がセットされる場合には、賞球数検出器336bが
断線あるいはショートしたり玉詰まりを起したりしてい
る場合が考えられる。
【0105】また、前述したSE1により賞球数検出器
336bがON状態になっていないと判断されてSE6
に進んだ場合は、賞球数スイッチONカウンタおよび賞
球数スイッチエラーフラグ1をそれぞれクリアする処理
がなされる。賞球数スイッチONカウンタをクリアする
のは、賞球数検出器336bがOFF状態になったこと
に応じて次の景品玉の検出に備えるべくカウンタ値を初
期化するためである。また、賞球数スイッチエラーフラ
グ1をクリアするのは、賞球数検出器336bのON状
態が最大時間を超えて継続する異常状態が解除されたた
めである。
【0106】この賞球数スイッチ入力の処理によれば、
賞球数検出器336bが断線あるいはショートしたり玉
詰まりを起したりしている異常状態の発生を検出するこ
とができる。
【0107】図10は、SB2aに示した入賞玉スイッ
チ入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャート
である。ステップSZ(以下、単にSZという)1によ
り、入賞玉検出器122(入賞玉スイッチともいう)が
ON状態(入賞玉の検出状態)になっているか否かの判
断がなされる。
【0108】SZ1により入賞玉検出器122がON状
態になっていないと判断された場合は、後述するSZ5
に進む。一方、SZ1により入賞玉検出器122がON
状態になっていると判断された場合は、SZ2に進み、
入賞玉スイッチONカウンタを「1」加算更新する処理
がなされる。ここで、入賞玉スイッチONカウンタは、
後述するSZ3における入賞玉検出判定のタイミングか
否かの判断に用いられるものである。
【0109】SZ2の後SZ2aに進み、入賞玉チェッ
ク保留フラグがセットされているか否かの判断がなされ
る。ここで、入賞玉チェック保留フラグとは、先に生じ
た入賞玉に応じた景品玉の払出動作制御途中(賞球個数
信号の出力中)に次の入賞玉があった場合に、当該次の
入賞玉により早期に入賞玉の検出が判定されてしまわな
いようにするために、後述するSZ3での入賞玉スイッ
チONカウンタの判定(チェック)を保留するためにセ
ットされるフラグであり、後述するSZ2cによりセッ
トされる。
【0110】SZ2aにより入賞玉チェック保留フラグ
がセットされていると判断された場合は、後述するSZ
2dに進む。一方、SZ2aにより入賞玉チェック保留
フラグがセットされていないと判断された場合は、SZ
2bに進み、後述する賞球データ出力フラグ(賞球個数
信号の出力中にセットされるフラグ)がセットされてい
るか否かの判断がなされる。すなわち、現在が賞球個数
信号の出力中であるか否かの判断がなされる。
【0111】SZ2bにより賞球データ出力フラグがセ
ットされていないと判断された場合は、賞球個数信号の
出力中ではないので、そのまま後述するSZ3に進む。
一方、SZ2bにより賞球データ出力フラグがセットさ
れていると判断された場合は、SZ2cに進み、前述し
た入賞玉チェック保留フラグをセットする処理がなされ
た後、賞球個数信号の出力中に入賞玉の検出の判定がな
されてしまわないようにするために、このプログラムが
終了する。
【0112】このように入賞玉チェック保留フラグがセ
ットされて、前述したSZ2aにより入賞玉チェック保
留フラグがセットされていると判断されてSZ2dに進
んだ場合は、賞球データ出力フラグがセットされている
か否かの判断がなされる。SZ2dにより賞球データ出
力フラグがセットされていると判断された場合は、賞球
個数信号の出力中に入賞玉の検出の判定がなされてしま
わないようにするために、このプログラムが終了する。
一方、SZ2dにより賞球データ出力フラグがセットさ
れていないと判断された場合は、SZ2eに進み、入賞
玉スイッチONカウンタをクリアする処理がなされる。
これにより、賞球個数信号の出力中の状態の終了に応じ
て、次の入賞玉の検出判定のために、入賞玉スイッチO
Nカウンタが初期化されるのである。次に、SZ2fに
進み、入賞玉チェック保留フラグをクリアする処理がな
される。すなわち、賞球個数信号の出力中の状態が終了
してフラグが不要になったので、フラグが初期化される
のである。
【0113】次に、SZ3に進み、カウント判定タイミ
ングであるか否かの判断がなされる。このカウント判定
タイミングは、入賞玉スイッチONカウンタが所定値
(たとえば、入賞玉処理装置115において入賞玉検出
器122内に入賞玉が保持された状態で正常な入賞玉検
出器122がON状態になった場合に出力される検出出
力のパルス幅が最低限とり得る時間に相当するカウンタ
値)になったタイミングである。
【0114】SZ3によりカウント判定タイミングでは
ないと判断された場合は、このプログラムが終了する。
一方、SZ3によりカウント判定タイミングであると判
断された場合は、SZ4に進み、入賞玉検出器122に
より入賞玉が検出されたと見なして、入賞玉スイッチフ
ラグをセットする処理がなされる。ここで、入賞玉スイ
ッチフラグとは、入賞玉検出器122により入賞玉が検
出されたことを示すフラグである。したがって、パルス
幅が極めて短いノイズが生じた場合には、入賞玉スイッ
チONカウンタが所定値に達しないので、そのような信
号が入賞玉の検出出力であるとは判断されない。SZ3
の後、このプログラムが終了する。
【0115】前述したSZ1により入賞玉検出器122
がON状態になっていないと判断されてSZ5に進んだ
場合は、入賞玉スイッチONカウンタのカウンタ値が所
定範囲内にあるか否かの判断がなされる。この場合の所
定範囲内とは、一般的なノイズがとり得る所定の短いパ
ルス幅よりも長い時間に相当し、かつ、入賞玉が入賞玉
処理装置115により正常に処理される場合に、入賞玉
を検出した入賞玉検出器122の検出出力がON状態に
なる最低限の時間に相当するカウンタ値未満の範囲であ
る。すなわち、この場合の所定範囲は、入賞玉が入賞玉
処理装置115により一旦保持されずに素通りしてしま
った場合に入賞玉検出器122の検出出力がON状態に
なるカウンタ値の範囲に設定されている。
【0116】SZ5により所定範囲内にあると判断され
た場合は、SZ6に進み、入賞玉排出エラーフラグ1を
セットする処理がなされる。このように入賞玉排出エラ
ーフラグ1がセットされる状態を入賞玉排出エラー1の
状態という。入賞玉排出エラーフラグ1がセットされる
場合には、前述したように、入賞玉が入賞玉処理装置1
15により一旦保持されずに素通りしてしまった異常状
態が考えられる。SZ6の後、SZ7に進む。一方、S
Z5により所定範囲内にないと判断された場合は、正常
な状態であるとみなし、そのままSZ7に進む。
【0117】SZ7では、入賞玉スイッチONカウンタ
および後述する入賞玉排出エラーフラグ2をそれぞれク
リアする処理がなされる。ここで、入賞玉排出エラーフ
ラグ2は、後述するように入賞玉が入賞玉処理装置11
5から排出されない異常状態を示すフラグである。ここ
で入賞玉スイッチONカウンタをクリアするのは、入賞
玉検出器122がOFF状態になったことに応じて次の
入賞玉の検出に備えるべくカウンタ値を初期化するため
である。また、入賞玉排出エラーフラグ2をクリアする
のは、入賞玉が排出されない状態が解除されたためであ
る。SZ7の後、このプログラムが終了する。
【0118】この入賞玉スイッチ入力の処理によれば、
ノイズが入賞玉の検出出力であると誤判断されないよう
にすることができる。さらに、入賞玉処理装置115に
より入賞玉が保持されくなった異常状態の発生を検出す
ることができる。
【0119】以上に示した各カウンタは、RAM205
の働きにより実現されるものであり、各カウンタに対応
する値は、RAM205に記憶される。また、後述する
各種のカウンタおよびフラグについても同様である。
【0120】図11は、SB3aに示した賞球玉切れス
イッチ入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャ
ートである。SF1により、賞球用の玉切れスイッチ8
7bがON状態(玉切れ状態)になっているか否かの判
断がなされる。玉切れ状態の場合には、SF2に進み、
賞球玉切れ情報出力フラグをセットする処理がなされ、
プログラムが終了する。ここで、賞球玉切れ情報出力フ
ラグは、賞球(景品玉)払出し用の玉が玉切れ状態にな
ったことを示すフラグである。一方、SF1で非玉切れ
状態と判断された場合には、SF3に進む。
【0121】SF3では、現在において賞球玉切れ情報
出力フラグがセットされているか否かが判断される。そ
して、セットされていないと判断された場合は、プログ
ラムが終了する。一方、セットされていると判断された
場合は、SF4に進み、賞球玉切れ情報出力フラグをク
リアする処理がなされ、プログラムが終了する。
【0122】図12は、SB3bに示した玉貸玉切れス
イッチ入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャ
ートである。SM1により、玉貸用の玉切れスイッチ8
7aがON状態(玉切れ状態)になっているか否かの判
断がなされる。玉切れ状態の場合には、SM2に進み、
玉貸玉切れ情報出力フラグをセットする処理がなされ、
プログラムが終了する。ここで、玉貸玉切れ情報出力フ
ラグは、玉貸払出し用の玉が玉切れ状態になったことを
示すフラグである。一方、SM1で非玉切れ状態と判断
された場合には、SM3に進む。
【0123】SM3では、現在において玉貸玉切れ情報
出力フラグがセットされているか否かが判断される。そ
して、セットされていないと判断された場合は、プログ
ラムが終了する。一方、セットされていると判断された
場合は、SM4に進み、玉貸玉切れ情報出力フラグをク
リアする処理がなされ、プログラムが終了する。
【0124】図13は、SB4に示した満タンスイッチ
入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートで
ある。SG1により、満タンスイッチ114がON状態
(満タン状態)になっているか否かの判断がなされる。
満タン状態の場合には、SG2に進み、満タン情報出力
フラグをセットする処理がなされ、プログラムが終了す
る。ここで、満タン情報出力フラグは、余剰玉受皿(下
皿ともいう)20が満タン状態になったことを示すフラ
グである。一方、SG1で非満タン状態と判断された場
合には、SG3に進む。
【0125】SG3では、現在において満タン情報出力
フラグがセットされているか否かが判断される。そし
て、セットされていないと判断された場合は、プログラ
ムが終了する。一方、セットされていると判断された場
合は、SG4に進み、満タン情報出力フラグをクリアす
る処理がなされ、プログラムが終了する。
【0126】図14は、SB5に示したドアスイッチ入
力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。SH1により、ドアスイッチ257がON状態(ド
ア開放状態)になっているか否かの判断がなされる。ド
ア開放状態の場合には、SH2に進み、開放情報出力フ
ラグをセットする処理がなされ、プログラムが終了す
る。ここで、開放情報出力フラグは、ガラス扉枠4が開
放状態になったことを示すフラグである。一方、SH1
で非開放状態と判断された場合には、SH3に進む。
【0127】SH3では、現在において開放情報出力フ
ラグがセットされているか否かが判断される。そして、
セットされていないと判断された場合は、プログラムが
終了する。一方、セットされていると判断された場合
は、SH4に進み、開放情報出力フラグをクリアする処
理がなされ、プログラムが終了する。
【0128】次に、前述したS7の賞球払出処理につい
て説明する。図15および図16は、賞球払出処理の処
理内容を示すフローチャートである。
【0129】まず、ステップSI(以下、単にSIとい
う)1により、賞球データ出力フラグがセットされてい
るか否かの判断がなされる。ここで、賞球データ出力フ
ラグとは、払出制御回路基板152に賞球個数信号を送
信する場合にセットされるフラグである。SI1により
セットされていると判断された場合は、賞球個数信号を
送信中であるので、その賞球個数信号が示す賞球個数デ
ータに応じた景品玉の払出状態を監視するために、後述
するSI6に進む。一方、SI1によりセットされてい
ないと判断された場合は、SI2に進み、賞球玉切れ情
報出力フラグ、満タン情報出力フラグ、10カウントエ
ラーフラグおよび賞球排出エラーフラグ等の景品玉の払
出に関するエラー状態(異常状態)に関するすべてのフ
ラグ(総称してエラーフラグ)のうちのいずれかがセッ
トされているか否かの判断がなされる。
【0130】SI2によりエラーフラグがセットされて
いると判断された場合は、後述するSI19に進む。一
方、SI2によりエラーフラグがセットされていないと
判断された場合は、SI3に進み、前述した入賞玉スイ
ッチフラグがセットされているか否かの判断がなされ
る。すなわち、入賞玉が検出されたか否かの判断がなさ
れる。
【0131】SI3により入賞玉スイッチフラグがセッ
トされていないと判断された場合は、後述するSI12
に進む。一方、SI3により入賞玉スイッチフラグがセ
ットされていると判断された場合は、SI4に進み、賞
球情報出力処理が実行される。これにより、賞球個数信
号(賞球個数データ)が出力される。賞球情報出力処理
の内容については、図17を用いて後述する。SI2〜
SI5に示したように、賞球個数信号の送信中でない場
合において、エラーが生じておらず、入賞玉が検出され
た場合には、その入賞玉に応じた景品玉の払出しを要求
するために賞球個数信号(賞球個数データ)が出力され
る。
【0132】SI4の後、SI5に進み、入賞玉スイッ
チフラグをクリアする処理がなされる。つまり、入賞玉
の検出に応じて賞球個数信号が出力されたことにより、
入賞玉スイッチフラグをクリアするのである。SI5の
後、SI6に進む。SI6に進んだ場合は、賞球払出タ
イマがセット中(計時中)であるか否かの判断がなされ
る。ここで、賞球払出タイマとは、後述するSI8でセ
ットされるタイマであり、景品玉の払出の時間間隔を管
理するために用いられる。
【0133】SI6により賞球払出タイマがセット中で
あると判断された場合は、後述するSI13に進む。一
方、SI6により賞球払出タイマがセット中ではないと
判断された場合は、SI7に進み、賞球数スイッチフラ
グがセットされているか否かの判断がなされる。すなわ
ち、景品玉の払出しが検出されたか否かの判断がなされ
る。SI7により賞球数スイッチフラグがセットされて
いないと判断された場合は、後述するSI12に進む。
一方、SI7により賞球数スイッチフラグがセットされ
ていると判断された場合は、SI8に進み、賞球払出タ
イマをセットする処理がなされた後、SI9に進む。
【0134】SI9では、賞球個数カウンタのカウンタ
値を「1」だけ加算する処理がなされる。ここで、賞球
個数カウンタは、賞球数検出器336bにより検出され
た景品玉の個数を計数するためのカウンタである。次
に、SI10に進み、補給情報出力用カウンタを「1」
だけ加算する処理がなされる。ここで、補給情報出力用
カウンタは、玉払出装置330から払出された景品玉の
個数を特定する前述した補給情報を出力するために、払
出された景品玉の個数を計数するためのカウンタであ
る。次に、SI11に進み、次に検出される景品玉に対
応する処理を行なうために、賞球数スイッチフラグをク
リアする処理がなされる。SI11の後、SI12に進
む。
【0135】SI7〜SI11に示したように、景品玉
の払出しが検出されると、その検出に応じて、賞球払出
タイマがセットされて次の景品玉の検出までの時間の管
理が開始され、景品玉の払出の制御のために賞球個数カ
ウンタにより景品玉の払出個数が計数され、かつ、景品
玉の払出個数の出力のために補給情報出力用カウンタに
より景品玉の払出個数が計数される。
【0136】SI12に進んだ場合は、入賞玉が払出さ
れたか否かをチェックするために、入賞玉排出チェック
処理が実行される。この入賞玉排出チェック処理の処理
内容は、図19を用いて後述する。
【0137】また、前述したSI6により賞球払出タイ
マがセット中であると判断されてSI13に進んだ場合
は、前述したSI8によりセットされた賞球払出タイマ
の計時時間に基づいて、賞球払出タイマの計時開始後に
所定時間が経過したか否かの判断がなされる。すなわ
ち、SI13では、ある景品玉が検出されてから所定時
間が経過したか否かの判断がなされるのである。この場
合の所定時間は、入賞玉の検出に応じて所定個数の景品
玉が連続的に払出される場合に要する1個ずつの景品玉
の払出間隔よりも長い時間であり、一連の連続的な景品
玉の払出しが終了したと判断できる時間に予め定められ
ている。具体的に、SI13で判断される所定時間は、
後述する景品玉の払出しの再トライ(図23参照)がな
い場合の正常な景品玉の払出しに要する時間と、後述す
る再トライに要する時間と、所定のマージン時間(余裕
時間)とを合計した時間に設定されているのである。
【0138】SI13により所定時間が経過していない
と判断された場合は、まだ一連の連続的な景品玉の払出
しが継続されている可能性があるとみなされるため、S
I7に進み、前述した処理を繰返し行なう。一方、SI
13により所定時間が経過したと判断された場合は、ま
だ一連の連続的な景品玉の払出しが継続されている可能
性がないとみなされるため、SI14に進み、賞球払出
タイマをクリアする処理がなされる。SI14の後、S
I15に進み、賞球個数カウンタにより示される払出さ
れた景品玉の個数である賞球数と、送信した賞球個数信
号に基づいて記憶された払出すべき景品玉数である賞球
個数記憶値(後述する図17のSJ8参照)とが一致す
るか否かの判断がなされる。
【0139】SI15により一致しないと判断された場
合は、後述するSI22に進む。一方、SI15により
一致すると判断された場合は、払出すべき景品玉数の払
出しが完了したので、SI16に進み、賞球個数信号の
出力を停止させる処理がなされる。次に、SI17に進
み、SI16による賞球個数信号の出力の停止に応じて
賞球データ出力フラグをクリアする処理がなされる。こ
れにより、景品玉の払出を要求していない状態であるこ
とが示される。この賞球データ出力フラグは、後述する
賞球情報出力処理により賞球個数信号が出力された場合
にセットされるフラグであり、セットされることにより
景品玉の払出を要求している状態であることが示され
る。次に、SI18に進み、次に検出される入賞玉に応
じて払出される景品玉を計数するために、賞球個数カウ
ンタをクリアする処理がなされる。SI18の後、SI
12に進む。
【0140】また、前述したSI15により一致しない
と判断されてSI22(図16参照)に進んだ場合は、
SI15で説明した賞球数が賞球個数記憶値よりも多い
か否かの判断がなされる。SI22により賞球数が賞球
個数記憶値よりも多くないと判断された場合は、SI1
2に進む。このように、賞球数が賞球個数記憶値よりも
少なくなってしまった場合には、残りの景品玉の払出し
を要求するために、賞球個数信号の出力を継続させる必
要がある。
【0141】なお、SI22により賞球数が賞球個数記
憶値よりも多くないと判断された場合、すなわち、払出
された景品玉の個数が払出予定個数よりも少ない場合
は、賞球排出エラーフラグ2をセットする処理を行なっ
た後に、SI12に進むようにしてもよい。ここで、賞
球排出エラーフラグ2は、払出された景品玉の個数が払
出予定個数よりも少なくなった異常状態を示すフラグで
ある。この賞球排出エラーフラグ2がセットされた場合
には、エラーの内容を示すエラー報知を行なえばよい。
このような賞球排出エラーフラグ2は、賞球数が賞球個
数記憶値と等しくなったことを条件として解除される。
このように賞球数が賞球個数記憶値よりも少なくなって
しまった場合には、エラーフラグをセットしてもよい
が、残りの景品玉の払出しを要求するために、賞球個数
信号の出力を継続させる必要がある。
【0142】一方、SI22により賞球数が賞球個数記
憶値よりも多いと判断された場合は、SI23に進み、
賞球排出エラーフラグ1をセットする処理がなされる。
このように賞球排出エラーフラグ1がセットされる異常
状態を賞球排出エラー1の状態という。ここで、賞球排
出エラーフラグ1は、払出された景品玉の個数が払出予
定個数よりも多くなった異常状態を示すフラグである。
【0143】SI23の後、SI24に進み、賞球個数
信号の出力を停止させる(賞球個数信号のデータD0〜
D3をすべてON状態にする)処理がなされる。次に、
SI25に進み、SI16による賞球個数信号の出力の
停止に応じて賞球データ出力フラグをクリアする処理が
なされる。これにより、景品玉の払出を要求していない
状態であることが示される。次に、SI26に進み、次
に検出される入賞玉に応じて払出される景品玉を計数す
るために、賞球個数カウンタをクリアする処理がなされ
る。SI26の後、SI12に進む。このように、払出
された景品玉の個数が払出予定個数よりも多くなってし
まった場合には、エラーフラグをセットするとともに、
賞球個数信号の出力を停止させて景品玉の払出しを終了
させる。
【0144】また、前述したSI2によりエラーフラグ
がセットされていると判断されてSI19に進んだ場合
は、賞球排出エラーフラグ1がセットされているか否か
の判断がなされる。SI19により賞球排出エラーフラ
グ1がセットされていないと判断がされた場合は、後述
するSI12に進む。一方、SI19により賞球排出エ
ラーフラグ1がセットされていると判断がされた場合
は、SI20に進み、リセット信号を受信したか否かの
判断がなされる。
【0145】SI20によりリセット信号を受信してい
ないと判断された場合は、SI12に進む。一方、SI
20によりリセット信号を受信したと判断された場合
は、SI21に進み、賞球排出エラーフラグ1をクリア
する処理がなされる。たとえば、賞球排出エラーフラグ
1がセットされる場合のように払出された景品玉の個数
が払出予定の個数よりも多くなってしまった異常状態が
発生すると、後述するようなエラー報知に応じて係員が
復旧作業を行なった後、リセットスイッチ(図示省略、
払出制御基板152上のリセットスイッチ156とは異
なり、遊技制御基板199上に設けられる。)が操作さ
れる。このような場合は、SI21によりリセット信号
に応じてエラー状態が解除されるのである。SI21の
後、SI12に進む。
【0146】なお、この例では、賞球払出タイマが所定
値になったタイミングでSI15による一致の判別を行
なうようにしたが、これに限らず、賞球払出タイマが所
定値になったか否かにかかわらず、賞球個数カウンタが
更新されるごとに一致の判別を行なうようにしてもよ
い。ただし、その場合において、賞球個数信号を停止さ
せるステップに進むか、賞球数と賞球個数記憶値との大
小関係を判別するステップに進むかの判断は、賞球払出
タイマが所定値になってから行なう必要がある。
【0147】また、リセットスイッチによりリセット信
号を受信するのではなく、タイマによる自動復帰(エラ
ー解除)を行なうようにしてもよい。具体的には、前述
した賞球排出エラーフラグ1がセットされたらタイマを
セットし、前述したSI20のところでそのタイマが所
定時間経過したかをチェックして、所定時間経過すれば
前述したSI21に進んでエラー状態の解除を行ない、
さらにそのタイマをクリアすればよい。
【0148】以上に説明した賞球払出処理によれば、遊
技制御用マイクロコンピュータ202の側、すなわち、
遊技制御基板199の側において、玉払出装置330か
ら払出された景品玉の個数が把握されて賞球個数信号の
出力制御が行なわれる。このため、遊技制御基板199
から払出制御回路基板152への一方向通信による景品
玉の払出制御でありながらも、遊技制御基板199の側
において、景品玉の払出し状態をチェックすることがで
きる。
【0149】さらに、実際に払出された景品玉の個数が
払出予定の個数よりも多くなってしまった異常状態が生
じた場合に、エラーフラグがセットされるため、そのエ
ラーフラグに基づいて、景品玉の払出状態に異常が生じ
たことを認識することができる。
【0150】さらに、実際に払出された景品玉の個数が
払出予定の個数よりも少なくなってしまった異常状態が
生じた場合には、払出予定個数の景品玉が払出されるま
で、景品玉の払出しを要求する賞球個数信号が出力され
続けるため、遊技制御用マイクロコンピュータ202の
側で管理している景品玉の払出個数を優先することによ
り、遊技制御用マイクロコンピュータ202と、払出制
御用マイクロコンピュータ220との間で、両者が把握
している景品玉の払出個数が一致しない場合でも、支障
なく払出制御を行なうことができる。つまり、実際の払
出個数を把握しているのは遊技制御用マイクロコンピュ
ータ202側なので、遊技制御用マイクロコンピュータ
202側の払出個数を優先させればよいのである。
【0151】さらに、景品玉の検出出力があった後の次
の景品玉の検出出力の監視を行なうことにより、所定個
数の一連の景品玉の払出終了タイミングを確実に判断す
ることができる。つまり、所定期間次の景品玉の払出し
がない場合には、所定個数の一連の払出しが終了してい
るのである。このようにして確実に判断される一連の景
品玉の払出終了タイミングに基づいて、所定個数の景品
玉の払出が正常に行なわれているか否かが判別されるた
め、遊技制御基板199から払出制御回路基板152へ
の一方向通信による景品玉の払出制御でありながらも、
遊技制御用マイクロコンピュータ202において、景品
玉の払出し状態を確実にチェックすることができる。こ
れにより、特に、遊技場に不利益となるような過剰な個
数の払出しを確実にチェックすることができる。
【0152】次に、前述したSI4の賞球情報出力処理
について詳細に説明する。図17は、賞球情報出力処理
の処理内容を示すフローチャートである。まず、ステッ
プSJ(以下、単にSJという)1により、大入賞口入
賞カウンタが1以上であるか否かの判断がなされる。こ
こで、大入賞口入賞カウンタとは、可変入賞球装置35
の前述した大入賞口内に入賞したすべての入賞玉の個数
を検出するカウンタである。
【0153】SJ1により1以上であると判断された場
合は、後述するSJ4に進む。一方、SJ1により1以
上ではないと判断された場合は、SJ2に進み、賞球デ
ータ出力の個数を「6」にセットする処理がなされる。
すなわち、大入賞口以外の入賞領域への入賞の場合に
は、入賞玉1個に対して6個の景品玉が払出されること
となる。次に、SJ3に進み、賞球データ出力=6フラ
グをセットする処理がなされる。ここで、賞球データ出
力=6フラグとは、6個の景品玉の払出しを指令する場
合にセットされる賞球データ出力フラグである。SJ3
の後、後述するSJ7に進む。
【0154】SJ1により1以上であると判断され、S
J4に進んだ場合は、大入賞口入賞カウンタの値を1だ
け減算更新する処理がなされる。次に、SJ5に進み、
賞球データ出力の個数を「15」にセットする処理がな
される。すなわち、大入賞口への入賞の場合には、入賞
玉1個に対して15個の景品玉が払出されることとな
る。次に、SJ6に進み、賞球データ出力=15フラグ
をセットする処理がなされる。ここで、賞球データ出力
=15フラグとは、15個の景品玉の払出しを指令する
場合にセットされる賞球データ出力フラグである。SJ
6の後、後述するSJ7に進む。
【0155】SJ7においては、入賞領域の種別に応じ
てSJ2またはSJ5によりセットされた個数の賞球個
数データを示す賞球個数信号を出力する処理(払出制御
回路基板152への賞球個数データの送信)がなされ
る。なお、賞球個数信号は、負論理の信号と正論理の信
号とのどちらの信号でもよいが、正論理により個数を示
す信号であることが望ましい。その理由は、賞球個数信
号が正論理により個数を示す信号である場合には、信号
線が断線した場合に、その断線により生じたローレベル
の信号が賞球個数信号と誤認されてしまうからである。
これに対し、賞球個数信号が正論理により個数を示す信
号にすることにより、信号線が断線が賞球個数信号と誤
認されてしまうことを防ぐことができる。
【0156】次に、SJ8に進み、SJ8により出力し
た賞球個数のデータをRAM205に記憶する処理がな
される。次に、SJ9に進み、入賞玉を排出するための
入賞玉排出処理が実行される。この入賞玉排出処理の詳
細については図18を用いて後述する。
【0157】以上に示したように、大入賞口への入賞玉
については15個の景品玉の払出し制御が行なわれ、大
入賞口以外の入賞領域への入賞玉については6個の景品
玉の払出し制御が行なわれる。また、出力した賞球個数
信号のデータが示す景品玉の個数は、景品玉の払出しが
正常に行なわれているか否かのチェック、および、払出
制御回路基板152が玉の払出し途中でリセットされた
場合の残数の景品玉の払出し等のために、記憶されるの
である。
【0158】なお、この例では、入賞領域の種別に応じ
て2種類の景品玉数の払出しを行なう場合を示したが、
これに限らず、入賞領域の種別に応じて3種類以上の景
品玉数の払出しを行なうようにしてもよい。たとえば3
種類の場合には、始動入賞口34と、大入賞口と、それ
以外の入賞領域(一般入賞口)との各入賞口に玉検出ス
イッチを設け、その検出出力に基づいて景品玉数を決定
し、たとえば始動入賞口34の場合は6個、大入賞口の
場合は15個、一般入賞口の場合は10個というよう
に、景品玉を払出すようにすればよい。
【0159】また、遊技領域32に設けられているすべ
ての入賞口のそれぞれに対応して入賞玉の検出スイッチ
を設け、各検出スイッチが入賞玉を検出するごとにその
入賞口に対応して予め定められた払出個数の景品玉を払
出す構成を採用してもよい。その構成を採用した場合に
は、未払出しの入賞玉について各入賞口ごとに入賞玉を
記憶させ、その記憶に基づいて景品玉を払出すようにす
ればよい。このような構成においては、この実施の形態
に示したような入賞玉検出器122および入賞玉排出ソ
レノイド127が不要となる。ただし、入賞玉排出ソレ
ノイド127は不要だが、入賞玉検出器122のように
入賞玉が集合し、すべての入賞玉を検出できる位置に通
過玉検出器を設ければ、その入賞口から通過玉検出器ま
での玉詰まりが検出できるとともに、電波により検出信
号を不正に発生させる不正行為防止の役目をさせること
ができる。
【0160】次に、入賞玉排出処理の処理内容を説明す
る。図18は、入賞玉排出処理の処理内容を示すフロー
チャートである。まず、ステップSK(以下、単にSK
という)1により、排出処理フラグをセットする処理が
なされる。ここで、排出処理フラグとは、入賞玉の排出
が実行されている状態であることを示すフラグである。
次に、SK2に進み、入賞玉排出ソレノイド127をO
N(励磁)状態に駆動する処理がなされる。これによ
り、入賞玉処理装置115に保持されている入賞玉が解
放されて排出される。
【0161】次に、SK3に進み、入賞玉排出タイマを
セットする処理がなされる。これにより、入賞玉排出タ
イマによる計時が開始される。ここで、入賞玉排出タイ
マとは、入賞玉を排出するに要する時間を計時するため
のタイマである。SK3の後、この入賞玉排出処理が終
了する。
【0162】次に、前述したSI12の入賞玉排出チェ
ック処理について説明する。図19および図20は、入
賞玉排出チェック処理の処理内容を示すフローチャート
である。まず、ステップSQ(以下、単にSQという)
1により、前述した排出処理フラグがセットされている
か否かの判断がなされる。すなわち、入賞玉の排出が行
なわれているか否かの判断がなされる。
【0163】SQ1により排出処理フラグがセットされ
ていないと判断された場合は、後述するSQ9に進む。
一方、SQ1により排出処理フラグがセットされている
と判断された場合は、SQ2に進み、入賞玉を排出した
後に次の入賞玉を処理するために入賞玉排出ソレノイド
127をOFF(消磁)状態にするタイミングであるソ
レノイドOFFタイミングであるか否かの判断がなされ
る。ここで、ソレノイドOFFタイミングは、前述した
入賞玉排出タイマにより管理されるタイミングであり、
入賞玉排出ソレノイド127がON状態にされた後の所
定時間経過後に設定されている。つまり、入賞玉排出ソ
レノイド127は、入賞玉を排出するためにOFF状態
からON状態にされた後に所定時間経過すると、次の入
賞玉を処理するためにOFF状態に戻されるのである
が、そのOFF状態にするタイミングが入賞玉排出タイ
マにより管理されているのである。この場合の所定時間
は、入賞玉処理装置115が正常に動作する場合に通常
要する入賞玉の排出時間を基準に定められている。
【0164】SQ2によりソレノイドOFFタイミング
ではないと判断された場合は、後述するSQ4に進む。
一方、SQ2によりソレノイドOFFタイミングである
と判断された場合は、SQ3に進み、入賞玉排出ソレノ
イド127をOFF状態にする処理が行なわれる。これ
により、入賞玉処理装置115が入賞玉を保持可能な状
態にされる。SQ3の後、この入賞玉排出チェック処理
が終了する。
【0165】前述したSQ2によりソレノイドOFFタ
イミングではないと判断されてSQ4に進んだ場合は、
入賞玉チェックタイミングであるか否かの判断がなされ
る。この入賞玉チェックタイミングは、前述した入賞玉
排出タイマにより管理されるタイミングであり、前述し
たソレノイドOFFタイミングから所定時間経過後に設
定されている。入賞玉が排出されて入賞玉排出ソレノイ
ド127がOFF状態にされると、次の入賞玉を保持可
能な状態に戻るのであるが、入賞玉が正常に排出された
場合は、そのような入賞玉を保持可能な状態に戻るま
で、たとえ次の入賞玉があっても入賞玉が入賞玉検出器
122により検出されないはずである。このため、入賞
玉チェックタイミングは、入賞玉が正常に排出されたか
否かをチェックするためのタイミングとして、そのよう
に入賞玉排出ソレノイド127がOFF状態にされてか
ら入賞玉を保持可能な状態に戻るまでの間の入賞玉が検
出さないはずのタイミングに設定されている。
【0166】SQ4により入賞玉チェックタイミングで
はないと判断された場合は、この入賞玉排出チェック処
理が終了する。一方、SQ4により入賞玉チェックタイ
ミングであると判断された場合は、SQ5に進み、前述
した入賞玉スイッチONカウンタのカウンタ値が「0」
であるか否かの判断がなされる。SQ5によりカウンタ
値が「0」ではないと判断された場合は、入賞玉が正常
に排出されていない異常状態であり、後述するSQ12
に進む。一方、SQ5によりカウンタ値が「0」である
と判断された場合は、入賞玉が正常に排出されている状
態であり、SQ6に進み、SQ6〜SQ8により、次の
入賞玉の排出のチェックの準備をするための処理を行な
う。
【0167】SQ6に進んだ場合は、再トライフラグを
クリアする処理がなされる。ここで、再トライフラグ
は、入賞玉が正常に排出されない場合において入賞玉の
排出を再度試みる(再トライする)ときにその状態を示
すフラグであり、後述するSQ13によりセットされる
ものである。SQ6では、再トライフラグがセットされ
ているか否かにかかわらず再トライフラグを初期化する
のである。次に、SQ7に進み、排出処理フラグをクリ
アする処理がなされる。これにより、入賞玉の排出状態
ではないことが示される。次に、SQ8に進み、入賞玉
排出タイマをクリアする処理がなされた後、この入賞玉
排出チェック処理が終了する。
【0168】また、前述したSQ5によりカウンタ値が
「0」ではないと判断されてSQ12(図20参照)に
進んだ場合は、前述した再トライフラグがセットされて
いるか否かの判断がなされる。SQ12により再トライ
フラグがセットされていると判断された場合は、後述す
るSQ16に進む。一方、SQ12により再トライフラ
グがセットされていないと判断された場合は、SQ13
に進み、入賞玉の排出の再トライをするために再トライ
フラグをセットする。そして、SQ14に進み、入賞玉
排出ソレノイド127をON状態にする処理がなされ
る。これにより、入賞玉の排出が再度試みられる。そし
て、SQ15に進み、入賞玉排出タイマをセットする処
理がなされた後、この入賞玉排出チェック処理が終了す
る。このように入賞玉の排出の再トライがなされた場合
は、その後に、前述したSQ1〜SQ5の処理が同様に
実行され、入賞玉の排出がなされたか否か判断されるの
である。そのような再トライがなされても、入賞玉の排
出が行なわれていないと判断された場合は、SQ12に
より再トライフラグがセットされていると判断されて、
SQ16に進むのである。SQ16では、再トライフラ
グをクリアする処理がなされる。次に、SQ17に進
み、入賞球排出エラーフラグ2をセットする処理がなさ
れる。このように入賞玉排出エラーフラグ2がセットさ
れる状態を入賞玉排出エラー2の状態という。ここで、
入賞球排出エラーフラグ2は、入賞玉処理装置115か
ら入賞玉が正常に排出されない異常状態を示すフラグで
ある。次に、SQ18に進み、排出処理フラグをクリア
する処理がなされる。次に、SQ19に進み、入賞玉排
出タイマをクリアする処理がなされた後、この入賞玉排
出チェック処理が終了する。
【0169】また、前述したSQ1により排出処理フラ
グがセットされていないと判断されてSQ9に進んだ場
合は、前述した入賞玉排出エラーフラグ1がセットされ
ているか否かの判断がなされる。SQ9によりセットさ
れていないと判断された場合は、この入賞玉排出チェッ
ク処理が終了する。一方、SQ9によりセットされてい
ると判断された場合は、SQ10に進み、前述したリセ
ット信号を受信したか否かの判断がなされる。SQ10
によりリセット信号を受信していないと判断された場合
は、この入賞玉排出チェック処理が終了する。一方、S
Q10によりリセット信号を受信したと判断された場合
は、SQ11に進み、入賞玉排出エラーフラグ1をクリ
アする処理がなされる。たとえば、入賞玉排出エラーフ
ラグ1がセットされる場合のように入賞玉が入賞玉処理
装置115により一旦保持されずに素通りしてしまった
異常状態が発生すると、後述するようなエラー報知に応
じて係員が復旧作業を行なった後、遊技制御基板上のリ
セットスイッチが操作される。このような場合は、SQ
11によりリセット信号に応じてエラー状態が解除され
るのである。SQ11の後、この入賞玉排出チェック処
理が終了する。
【0170】以上に示した入賞玉排出チェック処理によ
れば、入賞玉の排出制御が行なわれたにもかかわらず、
入賞玉が正常に排出されない場合には入賞玉の排出の再
トライが1回行なわれるので、容易に復旧可能な玉詰ま
り等の軽微な異常が生じた場合に自動的に異常状態を復
旧することが可能になるため、係員の作業負担を軽減す
ることができる。さらに、再トライが成功せず、入賞玉
が正常に排出されなかった場合には、入賞玉排出エラー
フラグ2がセットされるため、それにより、入賞玉の排
出異常状態が生じたことを認識することができる。
【0171】なお、入賞玉の排出の再トライは、1回に
限らず、2回以上行なうようにしてもよい。また、この
例では、排出処理状態でないときにリセット信号を受信
したことが判断された場合に、入賞玉排出エラーフラグ
1を解除するようにしたが、これに限らず、入賞玉排出
エラーフラグ1は、そのエラー状態の発生後において、
入賞玉検出器122により正常に入賞玉の検出が行なわ
れたことを条件として、リセット信号によらずに自動的
に解除されるようにしてもよい。
【0172】次に、前述したS7Aの玉貸不可情報出力
処理の処理内容を説明する。図21は、玉貸不可情報出
力処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、
ステップSO(以下、単にSOという)1により、玉貸
玉切れ情報出力フラグがセットされているか否かの判断
がなされる。SO1により、セットされていると判断さ
れた場合は、SO3に進み、玉貸不可信号を払出制御回
路基板152に向けて出力させる処理がなされる。玉貸
不可信号が出力された場合は、払出制御回路基板152
による玉貸しが禁止される。その後、この玉貸不可情報
出力処理が終了する。一方、SO1により、セットされ
ていないと判断された場合は、SO2に進む。
【0173】SO2では、満タン情報出力フラグがセッ
トされているか否かの判断がなされる。SO2により、
セットされていると判断された場合は、SO3に進み、
玉貸不可信号を払出制御回路基板152に向けて出力さ
せる処理がなされた後、この玉貸不可情報出力処理が終
了する。一方、SO2により、セットされていないと判
断された場合は、そのままこの玉貸不可情報出力処理が
終了する。
【0174】以上に示したように、玉貸玉切れ情報出力
フラグがセットされた場合と、満タン情報出力フラグが
セットされた場合とのように、貸玉の払出しが不可能に
なった場合には、玉貸不可信号が払出制御回路基板15
2に向けて出力されるため、貸玉の払出しができない状
態のまま貸玉の払出動作が行なわれるのを防ぐことがで
きる。
【0175】なお、この実施の形態では、玉貸不可信号
を出力する制御を玉貸玉切れ情報出力フラグがセットさ
れた場合および満タン情報出力フラグがセットされた場
合のみに限定した例を示した。しかし、これに限らず、
賞球玉切れ情報出力フラグがセットされた場合、ドア開
放エラー(ドア開放により開放情報出力フラグがセット
されるエラー)、賞球排出エラー、入賞玉排出エラー、
賞球数スイッチエラーまたはその他のスイッチエラー、
10カウントエラー、およびドラムエラー等のその他の
エラーの発生に応じて玉貸不可信号を出力する制御を行
なうようにしてもよい。つまり、ドラムエラー等の遊技
が停止されるエラーの場合に、玉貸しもできないように
してもよいのである。そのようにすれば、遊技が行えな
い状態での不必要な玉貸しを防ぐことができる。
【0176】また、賞球できない場合に玉貸もできない
ように制御してもよい。逆に、玉貸できない場合に賞球
できないようにしてもよい。しかし、各々独立して動作
可能なので、いずれか一方が払出しできない状態でも他
方は払出しできるように制御する方が望ましい。さら
に、賞球している時は玉貸できない、玉貸している時は
賞球できないようにしてもよいが、同時に払出せる方が
制御が複雑にならなくて済む。
【0177】なお、この例では、遊技制御用マイクロコ
ンピュータ202が玉貸を行なえるか否かを判断する例
を示した。しかし、これに限らず、玉貸玉切れスイッチ
87aの検出信号を払出制御用マイクロコンピュータ2
20に与え、その検出信号に基づいて払出制御用マイク
ロコンピュータ220が、玉貸を行なえるか否かを判断
し、玉切れの場合に玉貸しをさせないようにしてもよ
い。
【0178】次に、前述したS7Bの補給情報出力処理
の処理内容を説明する。図22は、補給情報出力処理の
処理内容を示すフローチャートである。まず、ステップ
SL(以下、単にSLという)1により、前述した補給
情報用カウンタのカウンタ値が「10」であるか否かの
判断がなされる。前述したように補給情報用カウンタ
は、景品玉が1個払出されるごとに1ずつ加算更新され
るものであり、この場合には10個の景品玉の払出しが
検出されたか否かが判断がされるのである。
【0179】SL1によりカウンタ値が「10」ではな
いと判断された場合は、補給情報出力処理が終了する。
一方、SL1によりカウンタ値が「10」であると判断
された場合は、SL2に進み、補給情報の信号の1パル
スがホール用管理コンピュータに向けて出力される。こ
の1パルスにより、10個の景品玉が払出されたことが
示される。次に、SL3に進み、補給情報用カウンタを
クリアする処理がなされる。これにより、次の補給情報
の出力のために補給情報用カウンタが初期化される。S
L3の後、この補給情報出力処理が終了する。
【0180】このパチンコ遊技機1においては、遊技制
御用マイクロコンピュータ202が賞球数検出器336
bの検出に基づいて把握している景品玉の払出個数と、
払出制御用マイクロコンピュータ220が第1位置検出
器118bの検出に基づいて把握している景品玉の払出
個数とが一致しない場合に、遊技制御用マイクロコンピ
ュータ202が把握している景品玉の払出個数が優先さ
れて景品玉の払出制御に用いられる。そして、補給情報
出力処理によれば、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02において景品玉の払出し状態のチェックのために把
握されている景品玉の払出個数に基づいて補給情報が外
部に出力される。このため、パチンコ遊技機1の外部に
出力する補給情報が示す景品玉の払出個数と、実際に払
出された景品玉の個数との食い違いが生じるのを防ぐこ
とができる。
【0181】なお、この補給情報出力処理においては、
補給情報用カウンタのカウンタ値が「10」である場
合、すなわち、景品玉が10個払出されたことが検出さ
れた場合に補給情報を出力するようにした例を示した
が、これに限らず、補給情報用カウンタのカウンタ値が
「1」である場合、すなわち、景品玉が1個払出された
ことが検出されるごとに補給情報を出力するようにして
もよい。そのようにすれば、プログラムの処理内容を簡
単化することができるとともに、補給情報をより一層正
確にすることができる。
【0182】次に、払出制御回路基板152の払出制御
用マイクロコンピュータ220において行なわれる主な
制御について説明する。
【0183】まず、賞球個数信号を受けて景品玉を払出
すために実行される賞球払出動作処理について説明す
る。
【0184】図23および図24は、賞球払出動作処理
の処理内容を示すフローチャートである。まず、ステッ
プSR(以下、単にSRという)1により、払出完了フ
ラグがセットされているか否かの判断がなされる。ここ
で、払出完了フラグは、払出制御用マイクロコンピュー
タ220が賞球個数信号に応じた一連の景品玉の払出が
完了したと判断した状態にあることを示すフラグであ
り、後述するSR24によりセットされる。
【0185】SR1により払出完了フラグがセットされ
ていると判断された場合は、後述するSR27に進む。
一方、SR1により払出完了フラグがセットされていな
いと判断された場合は、SR2に進み、賞球動作エラー
フラグ1,2のいずれかがセットされているか否かの判
断がなされる。
【0186】ここで、賞球動作エラーフラグ1は、第1
払出モータ342bが玉の払出のための正常な回転動作
をしない異常状態を示すフラグであり、後述するSR4
7によりセットされる。また、賞球動作エラーフラグ2
は、賞球個数信号に応じた一連の景品玉の払出が完了し
たと判断したにもかかわらず賞球個数信号をまだ受けて
いる場合に行なう払出個数の補正の回数が所定回数にな
った異常状態を示すフラグであり、後述するSR39に
よりセットされる。
【0187】SR2により賞球動作エラーフラグ1,2
のいずれかがセットされていると判断された場合は、後
述するSR40に進む。一方、SR2により賞球動作エ
ラーフラグ1,2のいずれもセットされていないと判断
された場合は、SR3に進み、払出中フラグがセットさ
れているか否かの判断がなされる。ここで、払出中フラ
グは、景品玉の払出しが行なわれている状態を示すフラ
グであり、後述するSR8によりセットされる。
【0188】SR3により払出中フラグがセットされて
いると判断された場合は、後述するSR42に進む。一
方、SR3により払出中フラグがセットされていないと
判断された場合は、SR4に進み、賞球個数信号の入力
を受信したか否かの判断がなされる。SR4により受信
していないと判断された場合は、景品玉を払出す必要が
ないので、この賞球払出動作処理が終了する。一方、S
R4により受信したと判断された場合は、SR7に進
み、入力を受けた賞球個数信号が示す景品玉の払出要求
個数である入力個数を未検出数としてセットする処理が
なされる。ここで、未検出数は、賞球個数信号に応じて
払出すべき個数の景品玉の払出動作の検出残数を示すデ
ータであり、スプロケット337bが1個払出分位置に
なること、すなわち、景品玉の1個分の払出動作が検出
されるごとに1ずつ減算更新される。この未検出数が
「0」になった場合に、賞球個数信号に応じた一連の景
品玉の払出しが完了したものと見なされる。この未検出
数のデータは、払出制御用マイクロコンピュータ220
のRAM220aに記憶される。また、この処理で用い
られるその他のフラグおよびカウンタのデータも払出制
御用マイクロコンピュータ220のRAM220aにお
いて記憶され、更新等がなされる。
【0189】次に、SR8に進んで前述した払出中フラ
グをセットした後、SR9に進み、第1払出モータ34
2bを回転駆動させる処理がなされる。これにより、玉
払出装置330による景品玉の払出動作が行なわれる。
この場合、後述するように払出制御用マイクロコンピュ
ータ220においては、未検出数を把握して景品玉の払
出制御を行なうため、第1払出モータ342bを停止さ
せる時期が予め把握でき、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ202からの払出の停止要求を待つことなく独自に
第1払出モータ342bを停止させるため、できる限り
第1払出モータ342bを高速で回転駆動させて高速で
景品玉の払出しを行なう。次に、SR10に進み、位置
チェック用タイマをセットする処理がなされる。ここ
で、位置チェック用タイマは、第1払出モータ342b
によるスプロケット337bの回転状態(回転位置)を
管理するために計時を行なうタイマである。SR10の
後、SR11に進む。
【0190】また、前述したSR3により払出中フラグ
がセットされていると判断されてSR42に進んだ場合
は、賞球個数信号の入力を受信中であるか否かの判断が
なされる。SR42により受信中であると判断された場
合は、後述するSR42aに進む。一方、SR42によ
り受信中ではないと判断された場合は、景品玉の払出し
が要求されていないので、SR43に進み、未検出数等
の賞球払出動作制御用のデータを初期化する処理がなさ
れた後、この賞球払出動作処理が終了する。そのR43
においては、第1払出モータ342bの停止も行なわれ
る。これにより、実行中の景品玉の払出動作が停止され
る。このような場合は、遊技制御用マイクロコンピュー
タ202で把握している景品玉の払出個数と、払出制御
用マイクロコンピュータ220で把握している景品玉の
払出個数とが一致していない場合であり、遊技制御用マ
イクロコンピュータ202で把握している景品玉の払出
個数が優先的に景品玉の払出制御に用いられる。したが
って、この場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ
202からの要求(賞球個数信号の停止)にしたがって
景品玉の払出動作が停止される。
【0191】SR42aに進んだ場合は、再トライ処理
中フラグがセットされているか否かの判断がなされる。
ここで、再トライ処理中フラグとは、SR45により実
行される玉払出用の再トライ処理が実行される場合にセ
ットされるフラグである。SR42aにより再トライ処
理中フラグがセットされていると判断された場合は、再
トライ処理を継続して実行させる必要があるので、後述
するSR45に進む。一方、SR42aにより再トライ
処理中フラグがセットされていないと判断された場合
は、SR11に進む。
【0192】SR11に進んだ場合は、1個払出分回転
チェックタイミングになったか否かの判断がなされる。
ここで、1個払出分回転チェックタイミングは、前述し
た位置チェック用タイマの計時時間により管理されるタ
イミングであり、SR9による第1払出モータ342b
の回転駆動開始後に、所定時間経過してスプロケット3
37bが玉を1個払出すに必要な分だけ回転するに要す
る最大限のタミイングに設定されている。したがって、
この1個払出分回転チェックタイミングになった時にス
プロケット337bが玉を1個払出すに必要な分だけ回
転していなければ、異常な状態が生じているものと判断
することができる。
【0193】SR11により1個払出分回転チェックタ
イミングになったと判断された場合は、後述するSR4
4に進む。一方、SR11により1個払出分回転チェッ
クタイミングにまだなっていないと判断された場合は、
SR12に進み、第1位置検出器118bの検出信号に
基づいて、スプロケット337bが玉を1個払出すに必
要な分だけ回転した位置(1個払出分位置)になってい
るか否かの判断がなされる。
【0194】SR12により1個払出分位置になってい
ないと判断された場合は、後述するSR22に進む。一
方、SR12により1個払出分位置になっていると判断
された場合は、SR13に進み、位置検出フラグをセッ
トする処理がなされる。ここで、位置検出フラグは、ス
プロケット337bが1個払出分位置になっていること
が検出された旨を示すフラグである。SR13の後、S
R16に進む。
【0195】また、前述したSR11により1個払出分
回転チェックタイミングになったと判断されてSR44
に進んだ場合は、前述した位置検出フラグがセットされ
ているか否かの判断がなされる。SR44によりセット
されていると判断された場合は、後述するSR48に進
む。一方、SR44によりセットされていないと判断さ
れた場合は、SR45に進む。
【0196】SR45においては、第1払出モータ34
2bを再度駆動してスプロケット337bを1個払出分
回転させることを再度試みる再トライ処理が実行され
る。この再トライ処理の実行中においては、再トライフ
ラグがセットされる。この再トライフラグは、再トライ
処理の完了に伴ってクリアされる。
【0197】再トライ処理においては、第1払出モータ
342bを高速で逆転駆動させることによりスプロケッ
ト337bを高速で逆回転させた後に、第1払出モータ
342bを正転駆動させることによりスプロケット33
7bを1個払出回転分だけ正転させる処理が行なわれ
る。その再トライ処理での正転駆動時に、前述したSR
10〜SR13に示される処理と同様の処理が行なわれ
る。これにより、再トライ処理において、1個払出分位
置になった場合には位置検出フラグがセットされるので
ある。このように、第1払出モータ342bが正常に駆
動しなかった場合に再トライが実行されるので、容易に
復旧可能な玉詰まり等の軽微な異常が生じた場合に自動
的に異常状態を復旧することが可能になるため、係員の
作業負担を軽減することができる。
【0198】SR45の後、SR46に進み、前述した
位置検出フラグがセットされているか否かの判断がなさ
れる。SR46によりセットされていると判断された場
合は、後述するSR48に進む。一方、SR46により
セットされていないと判断された場合は、再トライに失
敗した場合であり、SR47に進み、賞球動作エラーフ
ラグ1をセットする処理がなされる。ここで、賞球動作
エラーフラグ1は、前述したように第1払出モータ34
2bによりスプロケット337bが1個払出分回転しな
い第1払出モータ342bの動作異常状態が生じたこと
を示すフラグである。そして、SR47aに進み、第1
払出モータ342bを停止させる処理がなされる。その
後この賞球払出動作処理が終了する。
【0199】SR48に進んだ場合は、1個払出分回転
チェックタイミングにおいてスプロケット337bが1
個払出分位置になっていることにより、第1払出モータ
342bが正常に動作している場合であるので、位置検
出フラグをクリアしてSR49に進む。そして、SR4
9により、次に払出す景品玉の払出し時の第1払出モー
タ342bの動作チェックを行なうために、位置チェッ
ク用タイマをセットする処理がなされた後、後述するS
R22に進む。このように、景品玉を1個払出すことに
より、第1払出モータ342bの動作チェックが行なわ
れるのである。
【0200】SR16に進んだ場合は、未検出数を
「1」だけ減算更新する処理がなされる。これにより、
景品玉の払出動作が正常に検出されるごとに1ずつ未検
出数が消化されていく。SR16の後、SR22に進
む。
【0201】SR22においては、未検出数が「0」に
なっているか否かの判断がなされる。未検出数が「0」
になっていないと判断された場合は、この賞球払出動作
処理が終了し、払出制御が継続される。一方、未検出数
が「0」になっていると判断された場合は、SR23に
進み、第1払出モータ342bの駆動を停止させる処理
がなされる。そして、SR24に進み、賞球個数信号に
応じた景品玉の払出しが完了したものとみなして、払出
完了フラグをセットする処理がなされる。そして、SR
25に進み、信号チェックタイマをセットする処理がな
される。ここで、信号チェックタイマは、払出制御用マ
イクロコンピュータ220側が賞球個数信号に応じた一
連の景品玉の払出が完了したと判断した場合において、
遊技制御用マイクロコンピュータ202側が一連の景品
玉の払出が完了したと判断しているか否かの確認のため
に賞球個数信号をチェックするタイミングの規定に用い
られるタイマである。
【0202】次に、SR26に進み、払出制御用マイク
ロコンピュータ220により払出が完了したと判断され
たことに応じて、払出中フラグをクリアする処理がなさ
れる。SR26の後、SR26aに進み、位置チェック
用タイマをクリアする処理がなされる。その後、この賞
球払出動作処理が終了する。
【0203】また、前述したSR1により払出完了フラ
グがセットされていると判断されてSR27に進んだ場
合は、前述した信号チェックタイマの計時時間に基づい
て、賞球個数信号に関する信号チェックタイミングにな
ったか否かの判断がなされる。
【0204】この場合の信号チェックタイミングは、払
出制御用マイクロコンピュータ220により景品玉の払
出しが完了したと判断(払出完了フラグがセット)され
てから所定時間経過後のタイミングである。具体的に
は、払出制御用マイクロコンピュータ220側が景品玉
の払出数の確認のために用いる第1位置検出器118b
と、遊技制御用マイクロコンピュータ202側が景品玉
の払出数の確認のために用いる賞球数検出器336bと
の間には、設置位置間の距離に起因してそれらの検出タ
イミングに差がある。具体的には、第1位置検出器11
8bにより1個分払出位置が検出されてから所定時間経
過後に玉が賞球数検出器336bにより検出される。し
たがって、払出制御用マイクロコンピュータ220側が
把握する払出個数と、遊技制御用マイクロコンピュータ
202が把握する払出個数とが結果的に一致する状態で
あっても、前述した払出玉の検出タイミング差に起因し
て、払出制御用マイクロコンピュータ220側が払出の
完了を判断するタイミングと、遊技制御用マイクロコン
ピュータ202側が払出の完了を判断するタイミングと
に時間差が生じる。このため、景品玉の払出の検出タイ
ミング差による払出完了の判断の不一致を防ぐために、
払出制御用マイクロコンピュータ220側が払出の完了
を判断してから、前述した検出タイミング差に相当する
時間だけ待った信号チェックタイミングにより、賞球個
数信号のチェックをするのである。
【0205】SR27により信号チェックタイミングで
はないと判断された場合は、この賞球払出動作処理が終
了し、信号チェックタイミングになるまで待たれる。一
方、SR27により信号チェックタイミングであると判
断された場合は、SR28に進み、賞球個数信号の受信
中であるか否かの判断がなされる。この判断において、
賞球個数信号の受信中である場合は、払出制御用マイク
ロコンピュータ220側が払出が完了したと判断したに
もかかわらず、遊技制御用マイクロコンピュータ202
側が払出が完了していないと判断している場合である。
一方、この判断において、賞球個数信号の受信中でない
場合は、払出制御用マイクロコンピュータ220側およ
び遊技制御用マイクロコンピュータ202側がともに払
出が完了したと判断した状態である。
【0206】SR28により賞球個数信号の受信中であ
ると判断された場合は、後述するSR32に進む。一
方、SR28により賞球個数信号の受信中ではないと判
断された場合は、遊技制御用マイクロコンピュータ20
2側が払出が完了したと判断しているため、賞球払出動
作制御用のデータを初期化するための処理を行なう。具
体的には、SR29により信号チェックタイマをクリア
した後、SR30により払出完了フラグをクリアし、さ
らにその後、SR31により補正回数カウンタをクリア
する。その後、この賞球払出動作処理が終了する。ここ
で、補正回数カウンタとは、払出制御用マイクロコンピ
ュータ220側が払出が完了したと判断したにもかかわ
らず、遊技制御用マイクロコンピュータ202側が払出
が完了していないと判断している場合に、賞球個数信号
にしたがって、景品玉の払出個数を補正するための払出
を行なう際の払出回数を計数するためのカウンタであ
る。
【0207】前述したSR28により賞球個数信号の受
信中であると判断されてSR32に進んだ場合は、信号
チェックタイマをクリアする処理がなされる。そして、
SR33に進み、補正回数カウンタが最大払出回数と一
致したか否かの判断がなされる。ここで、最大払出回数
は、前述した景品玉の払出個数を補正するための払出回
数の上限値であり、補正回数があまりに多い回数になら
ないような回数に予め定められている。
【0208】SR33により一致したと判断された場合
は、後述するSR39に進む。一方、SR33により一
致していないと判断された場合は、SR34に進み、未
検出数を「1」だけ加算更新する処理がなされる。これ
により、「0」であった未検出数が「1」になり、その
未検出数に基づいて実行される前述したような賞球払出
動作により1個だけ景品玉が払出される補正が行なわれ
ることになる。次に、SR35に進み、払出完了フラグ
をクリアする処理がなされる。そして、SR36に進
み、払出中フラグをセットする処理がなされる。これに
より、払出中であることが示される。そして、SR37
に進み、第1払出モータ342bを回転駆動させる処理
がなされる。これにより、玉払出装置330から景品玉
の払出しが行なわれる。そして、SR38に進み、補正
回数カウンタを「1」だけ加算更新する処理がなされ
る。SR38の後、SR38aに進み、位置チェック用
タイマをセットする処理がなされる。これにより、景品
玉の払出個数の補正のための払出し時における前述した
第1払出モータ342bにより駆動されるスプロケット
337bの位置チェック用に位置チェック用タイマが動
作され、補正のための払出し時においても、第1払出モ
ータ342bの動作チェックを行なうことが可能にな
る。その後、この賞球払出動作処理が終了する。
【0209】また、前述したSR33により一致したと
判断されてSR39に進んだ場合は、前述した賞球動作
エラーフラグ2がセットされる。そして、SR39aに
進み、補正回数カウンタをクリアする処理がなされる。
そして、SR39bに進み、第1払出モータ342bを
停止させる処理がなされた後、この賞球払出動作処理が
終了する。
【0210】このように、景品玉の個数を補正するため
の処理がなされる場合には、賞球個数信号の状態を確認
しながら1個ずつ景品玉の個数を補正するための払出が
行なわる。そして、その補正により遊技制御用マイクロ
コンピュータ202側が払出しが完了したと判断した場
合には、前述したSR28の判断にしたがって、景品玉
の補正の払出しが終了する。また、補正のための景品玉
が払出されるごとに前述したSR33により一致の判断
がなされ、補正回数が最大払出回数に達すると、エラー
状態がセットされるのである。
【0211】前述したような賞球動作エラーフラグ1,
2の少なくとも1つがセットされた場合には、それぞれ
のエラーの発生を示すエラー表示をエラー表示器155
に行なうための処理が別のプログラムにより行なわれ
る。これにより、係員は、エラー状態が発生したことを
容易に知ることができる。
【0212】また、前述したSR2により賞球動作エラ
ーフラグがセットされていると判断されてSR40に進
んだ場合は、リセットスイッチ156からのリセット信
号を受けたか否かの判断がなされる。このようなリセッ
ト信号は、前述した賞球動作エラーフラグがセットされ
てエラー状態になった場合に、係員がエラー解消のため
の修理等の復旧作業を行なってその復旧作業が終了する
と、リセットスイッチ156の操作により出力される。
したがって、リセット信号を受けた場合には、エラー状
態が実際上解除されていることになる。このため、SR
40では、エラー状態が解除されているか否かの判断を
するのである。
【0213】SR40によりリセット信号を受けていな
いと判断された場合は、まだエラー状態が実際上解除さ
れていないので、この賞球払出動作処理が終了する。こ
れにより、各賞球動作エラーフラグがセットされた場合
には、景品玉の払出動作が中断される。その場合、SR
4以降の処理に進まないことにより中断されるだけで、
未検出数等の各種制御データは、クリアされずにそのま
ま払出制御用マイクロコンピュータ220のRAM22
0aに記憶されている。一方、SR40によりリセット
信号を受けたと判断された場合は、エラー状態が実際上
解除されているので、SR41に進み、セットされてい
た賞球動作エラーフラグをクリアする処理がなされる。
【0214】なお、リセットスイッチによりハードリセ
ットを行なう構成を採用した場合には、SR40〜SR
41bの処理が設けられず、SR2において賞球動作エ
ラーフラグ1,2のいずれかがセットされていると判断
された場合に、そのまま処理を終了させる。リセットス
イッチが操作されると、強制的に初期化されるのであ
る。
【0215】SR41の後、SR41aに進み、賞球個
数信号を受信中であるか否かの判断がなされる。SR4
1aにより受信中ではないと判断された場合は、前述し
たSR43に進み、払出動作制御用のデータを初期化す
る処理がなされる。そのR43においては、第1払出モ
ータ342bの停止も行なわれる。これにより、リセッ
トがなされた際に遊技制御用マイクロコンピュータ20
2からの景品玉の払出し要求がなければ、景品玉の払出
しが行なわれない。
【0216】一方、SR41aにより受信中であると判
断された場合は、SR41bに進み、前述した払出完了
フラグがセットされているか否かの判断がなされる。S
R41bによりセットされていると判断された場合は、
払出制御用マイクロコンピュータ220が景品玉の払出
しが完了していると判断しているので、前述したSR2
7以降の処理を行なうために、この賞球払出動作処理が
終了する。一方、SR41bによりセットされていない
と判断された場合は、前述したSR9に進み、第1払出
モータ342bを回転駆動させて、その後に、前述した
ような一連の処理を行なうことにより、中断された景品
玉の払出動作における払い残りの景品玉が払出される。
【0217】前述したように、各賞球動作エラーフラグ
がセットされた場合には、景品玉の払出動作が中断され
る。しかし、未検出数等の制御データは、そのまま記憶
されているので、リセット信号に基づく賞球動作エラー
フラグがクリアされ、賞球個数信号に基づいて遊技制御
用マイクロコンピュータ202からの払出し要求を確認
し、さらに、払出制御用マイクロコンピュータ220が
払出しが完了していないことを条件として、処理がSR
9以降に進み、中断時に記憶されていた制御データに基
づいて払出し途中の残りの未払出数の景品玉が確実に払
出される。ここで、そのようなエラー解消後の未払出数
の払出動作は、SR41aにより賞球個数信号をまだ受
信していると判断されたことを条件として行なわれる。
すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ202側の
払出要求(所定個数の景品玉の払出しを行なうために必
要な指令情報)を確認して残りの景品玉の払出しが引き
続き行なわれるため、残りの景品玉の払出しが実際に必
要であるか否かの判断を確かに行えるので、払出動作の
中断復帰後に誤った払出動作が行なわれないようにする
ことができる。
【0218】以上に示した賞球払出動作処理によれば、
賞球個数信号に応じて景品玉の払出動作が行なわれる。
その払出動作においては、払出制御用マイクロコンピュ
ータ220側で、第1位置検出器118bによる玉の払
出し動作位置の検出に基づいて払出された景品玉の個数
を確認しながら景品玉が払出される。このように払出制
御用マイクロコンピュータ220側で払出された景品玉
の個数を確認しながら景品玉の払出しが行なわれるの
で、賞球個数信号に応じた景品玉の払出しの完了時期が
払出制御用マイクロコンピュータ220側において把握
できるため、一方向通信で景品玉の払出状態を遊技制御
用マイクロコンピュータ202がチェックするにもかか
らず、玉払出手段による景品玉の払出中の払出速度の低
下を防止することができる。したがって、払出制御を賞
球個数信号の一方向通信により行なうことにより遊技制
御用マイクロコンピュータ202の不正制御動作を極力
防止しながらも、景品玉の払出速度の低下を防止するこ
とができる。
【0219】さらに、払出制御用マイクロコンピュータ
220の側で賞球個数信号に応じた一連の景品玉の払出
の完了を確認したにもかかわらず、遊技制御用マイクロ
コンピュータ202の側でその払出が完了していないと
判断された場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ
202の側で把握されて管理されている景品玉の払出個
数が優先され、景品玉の払出個数を補正する制御が行な
われる。このため、払出制御用マイクロコンピュータ2
20の側で把握している払出個数が遊技制御用マイクロ
コンピュータ202の側で把握している払出個数よりも
多い場合でも、遊技制御用マイクロコンピュータ202
の側で把握している景品玉の払出個数を優先することに
より支障なく払出制御を行なうことができる。
【0220】また、景品玉の払出し途中でエラー状態の
発生により払出動作が中断された場合に、未払出数等の
制御データが記憶されており、後にそのエラー状態が解
除されてリセット信号が出力された場合に、エラーフラ
グのみをクリアして払出制御を続行するようにした。こ
のため、景品玉の払出し途中で異常状態の発生により払
出動作が中断された場合でも、異常状態の復旧後におい
て、未検出数等の中断時に記憶されている制御データに
基づいて、払出すべき残りの景品玉を確実に払出すこと
ができる。また、そのようなエラー解消後の未検出数の
払出動作が、遊技制御用マイクロコンピュータ202側
の払出要求を確認して行なわれるため、払出動作の中断
復帰後に誤った払出動作が行なわれないようにすること
ができる。つまり、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02において払出要求に応じた景品玉の払出し状態が把
握されているので、その遊技制御用マイクロコンピュー
タ202側の払出要求(所定個数の景品玉の払出しを行
なうために必要な指令情報)を確認して中断復帰後の払
出動作を引き続き行なうことにより、中断復帰後の払出
しの誤動作が防げるのである。
【0221】また、第1払出モータ342bが正常に動
作しない場合に、賞球動作エラーフラグ1がセットされ
るので、そのエラーフラグに基づいて、景品玉の払出状
態に異常が生じたことを認識することができる。また、
払出制御用マイクロコンピュータ220の側で賞球個数
信号に応じた一連の景品玉の払出の完了を確認したにも
かかわらず、遊技制御用マイクロコンピュータ202の
側でその払出が完了していない場合の払出個数の補正の
際においてその補正回数が極端に多くなった場合に、賞
球動作エラーフラグ2がセットされるので、そのエラー
フラグに基づいて、景品玉の払出状態に異常が生じたこ
とを認識することができる。
【0222】なお、この例では、前述したように、払出
し異常による遊技中断後に異常状態が復帰してリセット
がなされたことに応じて景品玉の払出しを再開する場合
には、まず、賞球個数信号を受けていることの確認を
し、受けていることを条件として払出モータの動作を開
始させて残りの景品玉の払出しを行なうようにした。し
かし、これに限らず、払出し異常による遊技中断後に異
常状態が復帰してリセットがなされたことに応じて景品
玉の払出しを再開する場合には、まず、第1払出モータ
342bの動作を開始させた後、1個目の景品玉が払出
される前に賞球個数信号を受けていることの確認をし、
受けていることを条件としてその1個目の玉を含めた中
断後の残りの景品玉の払出しを行なうようにしてもよ
い。つまり、そのような景品玉の払出しを再開する場合
の賞球個数信号のチェックは、1個目の景品玉が払出さ
れる前であれば、どのようなタイミングであってもよ
い。
【0223】次に、玉貸要求信号を受けて景品玉を払出
すために実行される貸玉払出動作処理について説明す
る。
【0224】図25および図26は、貸玉払出動作処理
の処理内容を示すフローチャートである。まず、ステッ
プST(以下、単にSTという)1により、払出数チェ
ック待ちフラグがセットされているか否かの判断がなさ
れる。ここで、払出数チェック待ちフラグは、払出制御
用マイクロコンピュータ220が玉貸要求信号に応じた
一連の貸玉の払出動作が完了したと判断して払出数のチ
ェックを待っている状態にあることを示すフラグであ
り、後述するST19によりセットされる。
【0225】ST1により払出数チェック待ちフラグが
セットされていると判断された場合は、後述するST2
2に進む。一方、ST1により払出数チェック待ちフラ
グががセットされていないと判断された場合は、ST2
に進み、玉貸動作エラーフラグ1,2のいずれかがセッ
トされているか否かの判断がなされる。
【0226】ここで、玉貸動作エラーフラグ1は、第2
払出モータ342aが玉の払出のための正常な回転動作
をしない異常状態を示すフラグであり、後述するST4
7によりセットされる。また、玉貸動作エラーフラグ2
は、玉貸要求信号に応じた一連の貸玉の払出動作が完了
したと第2位置検出器118aの検出に基づいて判断し
たにもかかわらず払出すべき個数の貸玉がまだ玉貸数検
出器336aにより検出されていない場合に行なう払出
個数の補正回数が所定回数になった異常状態を示すフラ
グであり、後述するST37によりセットされる。
【0227】ST2により玉貸動作エラーフラグ1,2
のいずれかがセットされていると判断された場合は、後
述するST40に進む。一方、ST2により玉貸動作エ
ラーフラグ1,2のいずれもセットされていないと判断
された場合は、ST3に進み、払出中フラグがセットさ
れているか否かの判断がなされる。ここで、払出中フラ
グは、貸玉の払出しが行なわれている状態を示すフラグ
であり、後述するST7によりセットされる。
【0228】ST3により払出中フラグがセットされて
いると判断された場合は、後述するST42に進む。一
方、ST3により払出中フラグがセットされていないと
判断された場合は、ST4に進み、前述した玉貸不可信
号を受信したか否かの判断がなされる。ST4により受
信したと判断された場合は、貸玉の払出しを禁止するた
めに、この貸玉払出動作処理が終了する。
【0229】一方、ST4により受信していないと判断
された場合は、ST5に進み、未払出数を25にセット
する処理がなされる。ここで、未払出数は、玉貸要求信
号に応じて払出されるべき個数の貸玉が未だ玉貸数検出
器336aにより検出されないで残っている数を示すデ
ータであり、玉貸数検出器336aが貸玉を1個検出す
るごとに1ずつ減算更新される。この未払出数が「0」
になった場合に、玉貸要求信号に応じた一連の貸玉の払
出しが完了したものと見なされる。この未払出数のデー
タは、払出制御用マイクロコンピュータ220のRAM
220aに記憶される。また、この処理で用いられるそ
の他のフラグおよびカウンタのデータも払出制御用マイ
クロコンピュータ220のRAM220aにおいて記憶
され、更新等がなされる。次に、ST6に進み、未検出
数を25にセットする処理がなされる。ここで、未検出
数は、玉貸要求信号に応じて払出すべき個数の景品玉の
払出動作の検出残数を示すデータであり、スプロケット
337aが1個払出分位置になること、すなわち、貸玉
の1個分の払出動作が検出されるごとに1ずつ減算更新
される。この未検出数が「0」になった場合に、払出数
チェック待ち状態となる。
【0230】次に、ST7に進んで前述した払出中フラ
グをセットした後、ST8に進み、第2払出モータ34
2aを回転駆動させる処理がなされる。これにより、玉
払出装置330による貸玉の払出動作が行なわれる。
【0231】次に、ST9に進み、位置チェック用タイ
マをセットする処理がなされる。ここで、位置チェック
用タイマは、第2払出モータ342aによるスプロケッ
ト337aの回転状態(回転位置)を管理するために計
時を行なうタイマである。ST9の後、ST10に進
む。
【0232】また、前述したST3により払出中フラグ
がセットされていると判断されてST42に進んだ場合
は、再トライ処理中フラグがセットされているか否かの
判断がなされる。ここで、再トライ処理中フラグとは、
ST45により実行される玉払出用の再トライ処理が実
行される場合にセットされるフラグである。ST42に
より再トライ処理中フラグがセットされていると判断さ
れた場合は、再トライ処理を継続して実行させる必要が
あるので、後述するST45に進む。一方、ST42に
より再トライ処理中フラグがセットされていないと判断
された場合は、後述するST8に進む。
【0233】前述したST9からST10に進んだ場合
は、1個払出分回転チェックタイミングになったか否か
の判断がなされる。ここで、1個払出分回転チェックタ
イミングは、前述した位置チェック用タイマの計時時間
により管理されるタイミングであり、ST8による第2
払出モータ342aの回転駆動開始後に、所定時間経過
してスプロケット337aが玉を1個払出すに必要な分
だけ回転するに要する最大限のタミイングに設定されて
いる。したがって、この1個払出分回転チェックタイミ
ングになった時にスプロケット337aが玉を1個払出
すに必要な分だけ回転していなければ、異常な状態が生
じているものと判断することができる。
【0234】ST10により1個払出分回転チェックタ
イミングになったと判断された場合は、後述するST4
3に進む。一方、ST10により1個払出分回転チェッ
クタイミングにまだなっていないと判断された場合は、
ST11に進み、第2位置検出器118aの検出信号に
基づいて、スプロケット337aが玉を1個払出すに必
要な分だけ回転した位置(1個払出分位置)になってい
るか否かの判断がなされる。
【0235】ST11により1個払出分位置になってい
ないと判断された場合は、後述するST14に進む。一
方、ST11により1個払出分位置になっていると判断
された場合は、ST12に進み、位置検出フラグをセッ
トする処理がなされる。ここで、位置検出フラグは、ス
プロケット337aが1個払出分位置になっていること
が検出された旨を示すフラグである。ST12の後、S
T13に進み、未検出数を「1」減算更新する処理がな
される。つまり、第2位置検出器118aにより貸玉の
払出動作が検出されたことに応じて、未検出数が減算更
新されるのである。ST13の後、後述するST14に
進む。
【0236】また、前述したST10により1個払出分
回転チェックタイミングになったと判断されてST43
に進んだ場合は、前述した位置検出フラグがセットされ
ているか否かの判断がなされる。ST43によりセット
されていると判断された場合は、後述するST49に進
む。一方、ST43によりセットされていないと判断さ
れた場合は、ST45に進む。
【0237】ST45においては、第2払出モータ34
2aを再度駆動してスプロケット337aを1個払出分
回転させることを再度試みる再トライ処理が実行され
る。この再トライ処理の実行中においては、再トライフ
ラグがセットされる。この再トライフラグは、再トライ
処理の完了に伴ってクリアされる。
【0238】再トライ処理においては、第2払出モータ
342aを高速で逆転駆動させることによりスプロケッ
ト337aを高速で逆回転させた後に、第2払出モータ
342aを正転駆動させることによりスプロケット33
7aを1個払出回転分だけ正転させる処理が行なわれ
る。その再トライ処理での正転駆動時に、前述したST
9〜ST13に示される処理と同様の処理が行なわれ
る。これにより、再トライ処理において、1個払出分位
置になった場合には位置検出フラグがセットされるので
ある。このように、第2払出モータ342aが正常に駆
動しなかった場合に再トライが実行されるので、容易に
復旧可能な玉詰まり等の軽微な異常が生じた場合に自動
的に異常状態を復旧することが可能になるため、係員の
作業負担を軽減することができる。
【0239】ST45の後、ST46に進み、前述した
位置検出フラグがセットされているか否かの判断がなさ
れる。ST46によりセットされていると判断された場
合は、後述するST49に進む。一方、ST46により
セットされていないと判断された場合は、再トライに失
敗した場合であり、ST47に進み、玉貸動作エラーフ
ラグ1をセットする処理がなされる。ここで、玉貸動作
エラーフラグ1は、前述したように第2払出モータ34
2aのスプロケット337aが1個払出分回転しない第
2払出モータ342aの動作異常状態が生じたことを示
すフラグである。そして、ST48に進み、第2払出モ
ータ342aを停止させる処理がなされる。その後この
玉貸払出動作処理が終了する。
【0240】ST49に進んだ場合は、1個払出分回転
チェックタイミングにおいてスプロケット337aが1
個払出分位置になっていることにより、第2払出モータ
342aが正常に動作している場合であるので、位置検
出フラグをクリアしてST50に進む。そして、ST5
0により、次に払出す貸玉の払出し時の第2払出モータ
342aの動作チェックを行なうために、位置チェック
用タイマをセットする処理がなされた後、後述するST
14に進む。このように、貸玉を1個払出すことによ
り、第2払出モータ342aの動作チェックが行なわれ
るのである。
【0241】ST14に進んだ場合は、玉貸数検出器3
36aにより払出玉が検出されたか否かの判断がなされ
る。ST14により払出玉が検出されたと判断された場
合は、ST15に進み、未払出数を「1」だけ減算更新
した後、ST16に進む。一方、ST14により払出玉
が検出されていないと判断された場合は、そのままST
16に進む。つまり、玉貸数検出器336aにより払出
玉が検出されるごとに未払出数が減算更新されるのであ
る。
【0242】ST16においては、未検出数が「0」に
なっているか否かの判断がなされる。未検出数が「0」
になっていないと判断された場合は、この玉貸払出動作
処理が終了し、払出制御が継続される。一方、未検出数
が「0」になっていると判断された場合は、ST17に
進み、第2払出モータ342aの駆動を停止させる処理
がなされる。そして、ST18に進み、払出数チェック
タイマをセットする処理がなされる。ここで、払出数チ
ェックタイマとは、第2位置検出器118aにより払出
すべき個数のすべての貸玉の払出動作が検出された場合
に、実際に払出すべき個数の玉が払出されているか否か
を玉貸数検出器336aの検出結果に基づいてチェック
する払出数チェック処理を行なうタイミングを規定する
ために計時を行なうタイマである。
【0243】次に、ST19に進み、前述した払出数チ
ェック待ちフラグをセットする処理がなされる。次に、
ST20に進み、払出中フラグをクリアする処理がなさ
れる。つまり、ST20では、第2位置検出器118a
の検出に基づいて貸玉の払出動作が完了したと判断され
たことに応じて、一応貸玉の払出中状態が終了したとみ
なして払出中フラグをクリアするのある。ST20の
後、ST21に進み、位置チェック用タイマをクリアす
る処理がなされる。その後、この玉貸払出動作処理が終
了する。
【0244】また、前述したST1により払出数チェッ
ク待ちフラグがセットされていると判断されてST22
に進んだ場合は、玉貸数検出器336aにより払出玉が
検出されたか否かの判断がなされる。ST22により払
出玉が検出されたと判断された場合は、ST23に進
み、未払出数を「1」だけ減算更新した後、ST24に
進む。一方、ST22により払出玉が検出されていない
と判断された場合は、そのままST24に進む。つま
り、ST16により未検出数が「0」になったことによ
り貸玉の払出動作が終了してST17により第2払出モ
ータ342aが停止された場合でも、その払出動作によ
り払出された玉が所定時間後に玉貸数検出器336aに
より検出されるはずであるので、ST22により玉貸数
検出器336aにより払出玉の検出の有無の判断をして
いるのである。
【0245】ST24においては、前述した払出数チェ
ックタイマの計時時間に基づいて、払出数チェックタイ
ミングになったか否かの判断がなされる。この場合の払
出数チェックタイミングは、スプロケット337aの回
転動作により最後の貸玉の払出し動作が検出されてから
所定時間経過後のタイミングである。具体的には、第2
位置検出器118aと、玉貸数検出器336aとの間に
は、設置位置間の距離に起因してそれらの検出タイミン
グに差がある。具体的には、第2位置検出器118aに
より1個分払出位置が検出されてから所定時間経過後に
その玉が玉貸数検出器336aにより検出される。した
がって、第2位置検出器118aにより検出された払出
動作数と、玉貸数検出器336aにより検出された貸玉
の個数とが結果的に一致する状態であっても、前述した
検出タイミング差に起因して、第2位置検出器118a
による検出と、玉貸数検出器336aによる検出との間
にに時間差が生じる。このため、検出タイミング差によ
る払出完了の判断の不一致を防ぐために、第2位置検出
器118aが最後の貸玉の払出動作を検出してから、前
述した検出タイミング差に相当する時間だけ待った払出
数チェックタイミングにより、貸玉の払出個数のチェッ
クをするのである。
【0246】ST24により払出数チェックタイミング
ではないと判断された場合は、この賞球払出動作処理が
終了し、払出数チェックタイミングになるまで待たれ
る。一方、ST24により払出数チェックタイミングで
あると判断された場合は、ST25に進み、未払出数が
「0」であるか否かの判断がなされる。
【0247】ST25により未払出数が「0」ではない
と払出された場合は、所定個数の貸玉の払出動作が行な
われたにもかかわらず実際にはその個数分の払出しが行
なわれていない場合であるので、後述するST29に進
む。一方、ST25により未払出数が「0」であると払
出された場合は、ST26に進む。
【0248】ST26に進んだ場合は、貸玉の払出しが
完了したので、玉貸払出動作制御用のデータを初期化す
るための処理を行なう。具体的には、ST26により払
出数チェックタイマをクリアした後、ST27により払
出数チェック待ちフラグをクリアし、さらにその後、S
T28により補正回数カウンタをクリアする。その後、
この玉貸払出動作処理が終了する。ここで、補正回数カ
ウンタとは、所定個数の貸玉の払出動作が行なわれたに
もかかわらず実際にはその個数分の払出しが行なわれて
いない場合に、貸玉の払出個数を補正するための払出を
行なう際の払出回数を計数するためのカウンタである。
【0249】なお、この玉貸払出動作処理では、払出さ
れた玉数が予定払出数よりも多い場合には正常とみなさ
れるが、予定払出数と払出された玉数とを比較し、払出
された玉数が多い場合に、異常状態とみなし、エラー状
態にするように制御してもよい。その場合の玉数のチェ
ックは、ST25の段階で行なえばよい。
【0250】前述したST25により未払出数が「0」
ではないと判断されてST29に進んだ場合は、払出数
チェック待ちフラグをクリアする処理がなされる。そし
て、ST30に進み、補正回数カウンタが最大払出回数
と一致したか否かの判断がなされる。ここで、最大払出
回数は、前述した貸玉の払出個数を補正するための払出
回数の上限値であり、補正回数があまりに多い回数にな
らないような回数に予め定められている。
【0251】なお、カードユニット50に所定時間内に
払出完了信号が送られない場合にはタイムアウトとなっ
てエラー状態にされるが、そのタイムアウトになるまで
に払出数の補正を行ない、タイムアウトとなった時点で
払出数の補正を止めるように制御してもよい。また、そ
のようにタイムアウトとなる前の時点で払出数の補正を
止めるようにしてもよい。補正個数が所定個数になった
場合に払出数の補正を止める場合に、その補正個数は玉
貸の場合の方が賞球の場合よりも少なくてよい。たとえ
ば、玉貸の場合の補正個数の設定は3個程度でよい。ま
た、補正すべき個数があまりに多過ぎる場合には、補正
すべき個数が所定値以上であることが判明した段階で、
ただちにエラー状態にしてもよい。
【0252】ST30により一致したと判断された場合
は、後述するST37に進む。一方、ST30により一
致していないと判断された場合は、ST31に進み、未
検出数を「1」だけ加算更新する処理がなされる。これ
により、「0」であった未検出数が「1」になり、その
未検出数に基づいて実行される前述したような玉貸払出
動作により1個だけ貸玉が払出される補正が行なわれる
ことになる。次に、ST32に進み、払出数チェック待
ちフラグをクリアする処理がなされる。そして、ST3
3に進み、払出中フラグをセットする処理がなされる。
これにより、払出中であることが示される。そして、S
T34に進み、第2払出モータ342aを回転駆動させ
る処理がなされる。これにより、玉払出装置330から
貸玉の払出しが行なわれる。そして、ST35に進み、
補正回数カウンタを「1」だけ加算更新する処理がなさ
れる。ST35の後、ST36に進み、位置チェック用
タイマをセットする処理がなされる。これにより、貸玉
の払出個数の補正のための払出し時における前述した第
2払出モータ342aにより駆動されるスプロケット3
37aの位置チェック用に位置チェック用タイマが動作
され、補正のための払出し時においても、第2払出モー
タ342aの動作チェックを行なうことが可能になる。
その後、この玉貸払出動作処理が終了する。
【0253】また、前述したST30により一致したと
判断されてST37に進んだ場合は、前述した玉貸動作
エラーフラグ2がセットされる。そして、ST38に進
み、補正回数カウンタをクリアする処理がなされる。そ
して、ST39に進み、第2払出モータ342aを停止
させる処理がなされた後、この玉貸払出動作処理が終了
する。
【0254】このように、貸玉の個数を補正するための
処理がなされる場合には、未払出数の状態を確認しなが
ら1個ずつ貸玉の個数を補正するための払出が行なわ
る。そして、その補正により払出しが完了したと判断し
た場合には、前述したST25の判断にしたがって、貸
玉の補正の払出しが終了する。また、補正のための貸玉
が払出されるごとに前述したST30により一致の判断
がなされ、補正回数が最大払出回数に達すると、エラー
状態がセットされるのである。
【0255】前述したような玉貸動作エラーフラグ1,
2の少なくとも1つがセットされた場合には、それぞれ
のエラーの発生を示すエラー表示をエラー表示器155
に行なうための処理が別のプログラムにより行なわれ
る。これにより、係員は、エラー状態が発生したことを
容易に知ることができる。
【0256】また、前述したST2により玉貸動作エラ
ーフラグがセットされていると判断されてST40に進
んだ場合は、リセットスイッチ156からのリセット信
号を受けたか否かの判断がなされる。このようなリセッ
ト信号は、前述した玉貸動作エラーフラグがセットされ
てエラー状態になった場合に、係員がエラー解消のため
の修理等の復旧作業を行なってその復旧作業が終了する
と、リセットスイッチ156の操作により出力される。
したがって、リセット信号を受けた場合には、エラー状
態が実際上解除されていることになる。このため、ST
40では、エラー状態が解除されているか否かの判断を
するのである。
【0257】ST40によりリセット信号を受けていな
いと判断された場合は、まだエラー状態が実際上解除さ
れていないので、この玉貸払出動作処理が終了する。こ
れにより、各玉貸動作エラーフラグがセットされた場合
には、貸玉の払出動作が中断される。その場合、ST4
以降の処理に進まないことにより中断されるだけで、未
検出数等の各種制御データは、クリアされずにそのまま
払出制御用マイクロコンピュータ220のRAM220
aに記憶されている。一方、ST40によりリセット信
号を受けたと判断された場合は、エラー状態が実際上解
除されているので、ST41に進み、セットされていた
玉貸動作エラーフラグをクリアする処理がなされる。そ
の後、この貸玉払出動作処理が終了する。
【0258】以上に示した貸玉払出動作処理によれば、
玉貸要求信号に応じて貸玉の払出動作が行なわれる。そ
の払出動作においては、第2位置検出器118aによる
玉の払出し動作位置の検出に基づいて払出動作の回数を
確認しつつ、玉貸数検出器336aにより実際に払出さ
れた個数を確認しながら貸玉が払出される。このように
払出動作の回数を確認しつつ、玉貸数検出器336aに
より実際に払出された個数を確認しながら貸玉が払出さ
れるため、貸玉を確実に払出すことができる。
【0259】さらに、第2位置検出器118aによる玉
の払出し動作位置の検出に基づいて把握した払出動作の
回数により貸玉の払出の動作の終了を確認したにもかか
わらず、玉貸数検出器336aにより検出に基づいて把
握した実際に払出された個数によりまだ実際の払出しが
完了していないと判断された場合には、玉貸数検出器3
36aにより検出個数を優先され、貸玉の払出個数を補
正する制御が行なわれる。このため、たとえ、一連の払
出動作により、払出すべき個数よりも実際に払出された
個数が少なくなった場合でも、払出個数が補正されるた
め、貸玉を予め定められた個数だけ確実に払出すことが
できる。
【0260】また、貸玉の払出し途中でエラー状態の発
生により払出動作が中断された場合に、未払出数等の制
御データが記憶されており、後にそのエラー状態が解除
されてリセット信号が出力された場合に、エラーフラグ
のみをクリアして払出制御を続行するようにした。この
ため、貸玉の払出し途中で異常状態の発生により払出動
作が中断された場合でも、異常状態の復旧後において、
未検出数等の中断時に記憶されている制御データに基づ
いて、払出すべき残りの貸玉を確実に払出すことができ
る。なお、貸玉の払出し途中でエラーが発生した場合も
ハードリセットによりクリアするようにしてもよい。
【0261】また、第2払出モータ342aが正常に動
作しない場合に、玉貸動作エラーフラグ1がセットされ
るので、そのエラーフラグに基づいて、貸玉の払出状態
に異常が生じたことを認識することができる。また、払
出個数の補正の際においてその補正回数が極端に多くな
った場合に、玉貸動作エラーフラグ2がセットされるの
で、そのエラーフラグに基づいて、貸玉の払出状態に異
常が生じたことを認識することができる。
【0262】なお、この実施の形態では、ST25によ
り未払出数が「0」ではないと判断された場合に、払出
個数を補正する制御を行なう例を示した。しかし、これ
に限らず、ST25により未払出数が「0」ではないと
判断された場合に、払出個数を補正する制御を行なわず
に、エラー状態にするようにしてもよい。その場合に
は、エラー報知等を行なえばよい。
【0263】また、ST25により未払出数が「0」で
はないと判断されて払出個数を補正する制御を行なう場
合に、未検出数を1づつ加算して1個単位で補正を行な
う例を示した。しかし、これに限らず、ST25により
未払出数が「0」ではないと判断された場合に、未検出
数の値を現時点での未払出数と同じ数にセットし、すな
わち、未だ実際に払出されていない貸玉の残数を貸玉払
出動作処理の未検出数および未払出数の初期値として貸
玉払出動作処理を再度やり直すようにしてもよい。たと
えば、払出すべき25個の貸玉のうち、5個しか払出さ
れなかった場合には、残りの20個を未検出数および未
払出数の初期値として貸玉払出動作処理を再度やり直す
のである。この場合に、再度の貸玉払出動作処理が実行
されても未払出数が生じた場合には、エラー状態にし、
エラー報知等を行なえばよい。
【0264】次に、この実施の形態により得られる主な
効果をまとめて説明する。入賞玉検出器122から直接
的に遊技制御用マイクロコンピュータ202に与えられ
る入賞玉の検出出力に応じて遊技制御用マイクロコンピ
ュータ202から払出制御用マイクロコンピュータ22
0に賞球個数データが与えられ、その賞球個数データに
基づいて、遊技制御用マイクロコンピュータ202の制
御により景品玉の払出しが行なわれる。つまり、そのよ
うな景品玉の払出しは、遊技制御用マイクロコンピュー
タ202から払出制御用マイクロコンピュータ220へ
の指令情報の一方向通信に基づいて行なわれる。このよ
うな一方向通信に基づく景品玉の払出し制御により、払
出制御回路基板152から遊技制御基板199への不正
なデータの入力による遊技制御用マイクロコンピュータ
202の不正制御動作を極力防止することができる。さ
らに、賞球数検出器336bから直接的に遊技制御用マ
イクロコンピュータ202のみに与えられる景品玉の検
出出力に基づいて所定個数の景品玉の払出が正常に行な
われているか否かが判別されるため、一方向通信であり
ながらも、遊技制御用マイクロコンピュータ202にお
いて、景品玉の払出し状態をチェックすることができ
る。
【0265】さらに、賞球数検出器336bによる景品
玉の払出しの検出出力が遊技制御用マイクロコンピュー
タ202のみに与えられ、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ202のみにおいて景品玉の払出状態をチェックす
ることが可能になるため、景品玉の払出状態の管理の混
乱を防ぐことができる。さらに、賞球数検出器336b
の検出信号に基づく景品玉の払出状態の管理が遊技制御
用マイクロコンピュータ202のみで行なわれるため、
景品玉の払出状態の管理において何らかの異常が生じた
場合に、異常個所の特定および復旧等のメンテナンスが
容易になる。このように、賞球数検出器336bによる
景品玉の払出しの検出出力を遊技制御用マイクロコンピ
ュータ202のみに与えて景品玉の払出状態の管理をさ
せることにより、景品玉の払出状態の管理面での不都合
を排除することができる。以上のように、遊技制御用マ
イクロコンピュータ202の不正制御動作を極力防止し
ながらも、景品玉の払出状態の管理面での不都合を排除
することができるのである。
【0266】また、賞球払出動作処理に示されるよう
に、景品玉の払出しのために回転動作(移動動作)する
スプロケット337bの動作位置の検出に基づいて賞球
個数信号に応じた景品玉の払出しが正常に行なわれてい
るか否かが払出制御用マイクロコンピュータ220側で
行なわれるため、払出制御用マイクロコンピュータ22
0側において払出動作面から景品玉の払出状態の監視を
することができる。したがって、景品玉の払出状態につ
いて異常が発生しているか否かを確実にチェックするこ
とができる。
【0267】また、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02側において、賞球個数信号により要求される払出個
数よりも少ない個数しか払出しが行なわれなかった場合
には、賞球個数信号の出力が維持される。つまり、賞球
個数信号は、要求している個数の払出しが行なわれるま
で引続き出力されるのである。一方、払出制御用マイク
ロコンピュータ220側においては、所定個数の景品玉
の払出しが正常に行なわれていると判断したにもかかわ
らず賞球個数信号を引続き受けている場合、すなわち、
遊技制御用マイクロコンピュータ202側で把握してい
る払出状態と、払出制御用マイクロコンピュータ220
で把握している払出個数との間で食い違いがある場合に
は、払出制御用マイクロコンピュータ220により、賞
球個数信号を受けなくなるまで払出個数を補正する制御
が行なわれる。このため、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ202側と払出制御用マイクロコンピュータ220
との間で把握している払出状態に食い違いがある場合に
は、賞球払出動作処理に示されるように、遊技制御用マ
イクロコンピュータ202側に払出制御用マイクロコン
ピュータ220側が従うことにより、遊技制御用マイク
ロコンピュータ202側による景品玉の払出状態の管理
を優先させて景品玉の払出個数を補正することができ
る。
【0268】また、賞球払出動作処理に示されるよう
に、払出制御用マイクロコンピュータ220により払出
個数を補正する制御が行なわれたにもかかわらず、まだ
指令情報を引続き受けている場合には、異常状態が発生
した旨の判定が行なわれてエラーフラグがセットされる
ので、景品玉の払出状態に異常が生じたことを把握する
ことができる。
【0269】また、払出制御用マイクロコンピュータ2
20において、第1位置検出器118bから与えられる
景品玉の払出動作の検出出力に基づいて、払出された景
品玉の個数を確認しながら所定個数の景品玉を玉払出装
置330により払出す制御が行なわれるので、賞球個数
データに応じた景品玉の払出しの完了時期が払出制御用
マイクロコンピュータ220において予め把握できるた
め、一方向通信で景品玉の払出し状態を遊技制御用マイ
クロコンピュータ202がチェックするにもかかわら
ず、玉払出装置330による景品玉の払出中の払出速度
の低下を防止することができる。したがって、遊技制御
用マイクロコンピュータ202の不正制御動作を極力防
止しながらも、景品玉の払出速度の低下を防止すること
ができる。
【0270】また、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02において、景品玉の検出出力があった後の次の景品
玉の検出出力の監視を行なうことにより、所定個数の一
連の景品玉の払出終了タイミングを確実に判断すること
ができる。つまり、所定期間次の景品玉の払出しがない
場合には、所定個数の一連の払出しが終了しているので
ある。このようにして確実に判断される一連の景品玉の
払出終了タイミングに基づいて、所定個数の景品玉の払
出が正常に行なわれているか否かが判別されるため、遊
技制御用マイクロコンピュータ202において、一方向
通信でありながら景品玉の払出し状態を確実にチェック
することができる。これにより、特に、遊技場に不利益
となるような過剰な個数の払出しを確実にチェックする
ことができる。
【0271】また、玉払出装置330により払出された
景品玉の個数を特定可能な情報は、ホール用管理コンピ
ュータにより、遊技場におけるパチンコ遊技機1の管理
等に用いられる。遊技制御用マイクロコンピュータ20
2において景品玉の払出し状態のチェックのために用い
られる賞球数検出器336bの検出出力に基づいて、玉
払出装置330により払出された景品の個数を特定可能
な情報が外部に出力されるため、パチンコ遊技機1の外
部に出力する景品玉の払出個数と、実際に払出された景
品玉の個数との食い違いが生じるのを防ぐことができ
る。
【0272】また、景品玉の払出し途中でエラー状態の
発生により払出動作が中断された場合に、未検出数等の
制御データが記憶されており、後にそのエラー状態が解
除されてリセット信号が出力された場合に、エラーフラ
グのみをクリアして払出制御を続行するようにした。こ
のため、景品玉の払出し途中で異常状態の発生により払
出動作が中断された場合でも、異常状態の復旧後におい
て、未払出数等の中断時に記憶されている制御データに
基づいて、払出すべき残りの景品玉を確実に払出すこと
ができる。また、そのようなエラー解消後の未払出数の
払出動作が、遊技制御用マイクロコンピュータ202側
の払出要求(所定個数の払出しを行なうために必要な指
令情報)を確認して行なわれるため、残りの景品玉の払
出しが実際に必要であるか否かの判断を確かに行えるの
で、払出動作の中断復帰後に誤った払出動作が行なわれ
ないようにすることができる。
【0273】また、実際に払出された景品玉の個数が払
出要求された景品玉の個数と一致しない場合等の遊技制
御用マイクロコンピュータ202の側で景品玉の払出が
正常に行なわれていないと判別した場合に所定の報知が
行なわれるため、景品玉の払出し状態に異常が生じたこ
とを容易に知ることができる。それに加えて、遊技制御
用マイクロコンピュータ202の側で景品玉の払出が正
常に行なわれていないと判別した場合に遊技不可能な状
態(遊技停止状態)にされるため、異常が生じたまま遊
技が行なわれることによる新たな異常発生を未然に防ぐ
ことができる。
【0274】また、玉切れ等により景品玉の払出しが不
可能な状態になっていることを遊技制御用マイクロコン
ピュータ202が認識し、所定の報知が行なわれるた
め、景品玉の払出しが不可能になったことを容易に知る
ことができる。それに加えて、遊技制御用マイクロコン
ピュータ202で景品玉の払出しが不可能な状態になっ
ていることを認識した場合に遊技不可能な状態(遊技停
止状態)にされるため、景品玉の払出し異常によるさら
なる異常発生を未然に防ぐことができる。
【0275】次に、本発明の変形例等の特徴点を列挙す
る。 (1) 図3および図4に示されたスプロケット337
bにより、景品玉の払出しのための排出が行なわれる位
置(1個払出分位置)まで景品玉を移動させる景品玉移
動手段が構成されている。図3等に示された第1払出モ
ータ342bにより、前記玉払出制御手段により制御さ
れ、前記景品玉の払出しのために前記景品玉移動手段を
駆動する駆動源が構成されている。図3等に示された第
1位置検出器118bにより、前記景品玉移動手段の移
動を検出する移動検出手段が構成されている。この移動
検出手段は、前記景品玉移動手段とは別に、景品玉の移
動に伴って所定の部材が移動した場合に、その移動を検
出することにより、景品玉の払出動作を検出するもので
あってもよい。
【0276】(2) 図3等に示された第1位置検出器
118bにより、前記玉払出手段(玉払出装置330)
の払出動作態様を検出する払出動作態様検出手段が構成
されている。図23および図24に示されるように、玉
払出制御手段(払出制御用マイクロコンピュータ22
0)は、前記払出動作態様検出手段の検出出力に基づい
て、遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ2
02)からの指令情報(賞球個数信号)に応じた所定個
数の景品玉の払出しが正常に行なわれているか否かを判
断する。
【0277】(3) 以上に示した実施形態において
は、玉払出装置の駆動源としてモータを用いた例を示し
たが、これに限らず、その駆動源は、ソレノイドであっ
てもよい。
【0278】(4) 賞球数検出器336bにより、前
記第1の玉払出手段による景品玉の払出しが検出可能な
景品玉検出手段が構成されていが、この景品玉検出手段
は、直接玉を検出するものだけではなく、玉の通過によ
り作動する作動部材の作動を検出することにより景品玉
を検出するものであってもよい。
【0279】(5) 前記景品玉移動手段は、所定のソ
レノイドに動作されるものであって、流下を止めておい
た玉をソレノイドの動作に基づいて解放して景品玉の排
出のために玉を流下させる玉止め部材であってもよい。
【0280】(6) 今回開示された実施の形態はすべ
ての点で例示であって制限的なものではないと考えられ
るべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて
特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等
の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが
意図される。
【0281】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 図1等
に示されたパチンコ遊技機1により、遊技領域に打玉を
打込んで遊技が行なわれ、遊技領域(遊技領域32)に
設けられた入賞領域(始動入賞口34等)への入賞に応
じて景品玉が払出される弾球遊技機が構成されている。
図2等に示された入賞玉検出器122により、入賞領域
に入賞した入賞玉を検出する入賞玉検出手段が構成され
ている。図3等に示された第1払出モータ342bおよ
びスプロケット337bを含む景品玉の払出機構によ
り、遊技者に前記景品玉を払出し可能な第1の玉払出手
段が構成されている。図3等に示された第2払出モータ
342aおよびスプロケット337aを含む貸玉の払出
機構により、遊技者に貸玉を払出し可能な第2の玉払出
手段が構成されている。図5等に示された払出制御用マ
イクロコンピュータ220により、前記第1および第2
の玉払出手段のそれぞれにより玉を払出す制御を行なう
玉払出制御手段が構成されている。図4等に示された賞
球数検出器336bにより、前記第1の玉払出手段によ
る景品玉の払出しが検出可能な景品玉検出手段が構成さ
れている。この景品玉検出手段には、スプロケット33
7aの回転動作(移動動作)を検出することにより景品
玉の払出動作を検出する第1位置検出器118bが含ま
れない。図5等に示された遊技制御用マイクロコンピュ
ータ202により、前記弾球遊技機の遊技状態を制御す
る手段であって、前記入賞玉検出手段および前記景品玉
検出手段の検出出力を直接受け、前記入賞玉検出手段の
検出出力があった場合に、所定個数の景品玉の払出しを
要求する指令情報(賞球個数信号)を前記玉払出制御手
段へ与える制御を行なうことが可能な遊技制御手段が構
成されている。図5に示されるように、前記景品玉検出
手段は、検出出力を前記遊技制御手段のみに与える。図
23および図24に示されるように、前記玉払出制御手
段は、前記遊技制御手段から前記指令情報を受けた場合
に、景品玉を前記第1の玉払出手段により払出す制御を
行なう。図15および図16に示されるように、前記遊
技制御手段は、前記指令情報を前記玉払出制御手段に与
えて景品玉の払出しをさせる場合に、前記景品玉検出手
段の検出出力に基づいて前記所定個数の景品玉の払出が
正常に行なわれているか否かを判別する。
【0282】(2) 前記第1の玉払出手段は、景品玉
移動手段と駆動源とを含む。図3および図4に示された
スプロケット337bにより、景品玉の払出しのための
排出が行なわれる位置(1個払出分位置)まで景品玉を
移動させる景品玉移動手段が構成されている。図3等に
示された第1払出モータ342bにより、前記玉払出制
御手段により制御され、前記景品玉の払出しのために前
記景品玉移動手段を駆動する駆動源が構成されている。
図3等に示された第1位置検出器118bにより、前記
景品玉移動手段の移動を検出する移動検出手段が構成さ
れている。図23および図24に示されるように、前記
玉払出制御手段は、前記移動検出手段の検出出力に基づ
いて、前記指令情報に応じた所定個数の景品玉の払出し
が正常に行なわれているか否かを判断する。
【0283】(3) 図15および図16に示されるよ
うに、前記遊技制御手段は、前記景品玉検出手段の検出
出力に基づいて前記所定個数の景品玉の払出しが正常に
行なわれていないと判別した場合であって、前記指令情
報により要求される払出個数よりも少ない個数しか払出
しが行なわれなかった場合に、前記指令情報の出力を維
持する。図23および図24に示されるように、前記玉
払出制御手段は、前記移動検出手段の検出出力に基づい
て前記指令情報に応じた所定個数の景品玉の払出しが正
常に行なわれていると判断したにもかかわらず前記指令
情報を引続き受けている場合に、前記指令情報を受けな
くなるまで、予め定められた個数(たとえば1個)ずつ
景品玉を払出させて払出個数を補正する制御を行なう。
【0284】(4) 図24に示されるSR28,SR
33,SR39等の処理ステップにより、前記玉払出制
御手段により前記払出個数を補正する制御が行なわれた
にもかかわらず、前記指令情報を引続き受けている場合
に、異常状態が発生した旨の判定を行なう異常判定手段
が構成されている。
【0285】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、次のような効果を得ることができる。入賞
玉検出手段から、玉払出制御手段を介することなく直接
的に遊技制御手段に与えられる入賞玉の検出出力に応じ
て遊技制御手段から玉払出制御手段に指令情報が与えら
れ、その指令情報に基づいて、玉払出制御手段の制御に
より第1の玉払出手段による景品玉の払出しが行なわれ
る。つまり、そのような景品玉の払出しは、遊技制御手
段から玉払出制御手段への指令情報の一方向通信に基づ
いて行なわれる。このような一方向通信に基づく景品玉
の払出し制御により、玉払出制御手段から遊技制御手段
への不正なデータの入力による遊技制御手段の不正制御
動作を極力防止することができる。さらに、玉を払出す
手段として、景品玉を払出す第1の玉払出手段と、貸玉
を払出す第2の玉払出手段との2つの手段が設けられ、
それらがそれぞれ玉払出制御手段により制御されるた
め、景品玉と貸玉とを同時に払出すことができる。さら
に、景品玉検出手段から、玉払出制御手段を介すること
なく直接的に遊技制御手段のみに与えられる景品玉の検
出出力に基づいて所定個数の景品玉の払出が正常に行な
われているか否かが判別されるため、一方向通信であり
ながらも、遊技制御手段のみにおいて、景品玉の払出し
状態をチェックすることができる。さらに、景品玉の払
出しの検出出力が遊技制御手段のみに与えられ、遊技制
御手段のみにおいて景品玉の払出状態をチェックするこ
とが可能になるため、景品玉の払出状態の管理の混乱を
防ぐことができる。さらに、景品玉の払出状態の管理に
おいて何らかの異常が生じた場合に、異常個所の特定お
よび復旧等のメンテナンスが容易になる。このように、
景品玉の払出しの検出出力を遊技制御手段のみに与えて
景品玉の払出状態の管理をさせることにより、景品玉の
払出状態の管理面での不都合を排除することができる。
以上のように、遊技制御手段の不正制御動作を極力防止
しながらも、景品玉の払出状態の管理面での不都合を排
除することができるのである。
【0286】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて次のような効果を得ることができる。景品玉
の払出しのための景品玉移動手段の移動動作の検出に基
づいて指令情報に応じた景品玉の払出しが正常に行なわ
れているか否かが玉払出制御手段側で行なわれるため、
玉払出制御手段側において払出動作面から景品玉の払出
状態の監視をすることができる。したがって、景品玉の
払出状態について異常が発生しているか否かを確実にチ
ェックすることができる。
【0287】請求項3に関しては、請求項2に関する効
果に加えて次のような効果を得ることができる。遊技制
御手段側において、指令情報により要求される払出個数
よりも少ない個数しか払出しが行なわれなかった場合に
は、指令情報の出力が維持される。つまり、指令情報
は、要求個数の払出しが行なわれるまで引続き出力され
るのである。一方、玉払出制御手段側においては、所定
個数の景品玉の払出しが正常に行なわれていると判断し
たにもかかわらず指令情報を引続き受けている場合、す
なわち、遊技制御手段側で把握している払出状態と、玉
払出制御手段側で把握している払出個数との間で食い違
いがある場合には、玉払出制御手段により、指令情報を
受けなくなるまで払出個数を補正する制御が行なわれ
る。このため、遊技制御手段側と玉払出制御手段側との
間で把握している払出状態に食い違いがある場合には、
遊技制御手段側に玉払出制御手段側が従うことにより、
遊技制御手段側による景品玉の払出状態の管理を優先さ
せて景品玉の払出個数を補正することができる。
【0288】請求項4に関しては、請求項3に関する効
果に加えて次のような効果を得ることができる。玉払出
制御手段により払出個数を補正する制御が行なわれたに
もかかわらず、まだ指令情報を引続き受けている場合に
は、異常状態が発生した旨の判定が行なわれるので、景
品玉の払出状態に異常が生じたことを把握することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機を示す全体
正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面
図である。
【図3】玉払出装置を垂直方向に切断した縦断面図であ
る。
【図4】玉払出装置の内部構成を示す正面図である。
【図5】払出制御回路基板とカードユニットに設けられ
ているカードユニット制御基板と遊技制御基板とに設け
られている制御回路を示すブロック図である。
【図6】払出制御用マイクロコンピュータによって制御
される各種制御機器を含む制御回路を示すブロック図で
ある。
【図7】遊技制御用マイクロコンピュータで実行される
処理の内容を示すフローチャートである。
【図8】遊技制御用マイクロコンピュータで実行される
処理の内容を示すフローチャートである。
【図9】遊技制御用マイクロコンピュータで実行される
処理の内容を示すフローチャートである。
【図10】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図11】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図12】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図13】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図14】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図15】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図16】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図17】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図18】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図19】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図20】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図21】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図22】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図23】払出制御用マイクロコンピュータにおいて実
行される処理の内容を示すフローチャートである。
【図24】払出制御用マイクロコンピュータにおいて実
行される処理の内容を示すフローチャートである。
【図25】払出制御用マイクロコンピュータにおいて実
行される処理の内容を示すフローチャートである。
【図26】払出制御用マイクロコンピュータにおいて実
行される処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機、32は遊技領域、35は可変入賞
球装置、36は開閉板、34は始動入賞口、42a,4
2b,48,49a,49bは入賞口、122は入賞玉
検出器、330は玉払出装置、342bは第1払出モー
タ、342aは第2払出モータ、336bは賞球数検出
器、202は遊技制御用マイクロコンピュータ、220
は払出制御用マイクロコンピュータ、199は遊技制御
基板、152は払出制御回路基板、337a,337b
はスプロケット、118bは第1位置検出器である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域に打玉を打込んで遊技が行なわ
    れ、遊技領域に設けられた入賞領域への入賞に応じて景
    品玉が払出される弾球遊技機であって、 前記入賞領域に入賞した入賞玉を検出する入賞玉検出手
    段と、 遊技者に前記景品玉を払出し可能な第1の玉払出手段
    と、 遊技者に貸玉を払出し可能な第2の玉払出手段と、 前記第1および第2の玉払出手段のそれぞれにより玉を
    払出す制御を行なう玉払出制御手段と、 前記第1の玉払出手段による景品玉の払出しが検出可能
    な景品玉検出手段と、 前記弾球遊技機の遊技状態を制御する手段であって、前
    記入賞玉検出手段および前記景品玉検出手段の検出出力
    を直接受け、前記入賞玉検出手段の検出出力があった場
    合に、所定個数の景品玉の払出しを要求する指令情報を
    前記玉払出制御手段へ与える制御を行なうことが可能な
    遊技制御手段とを含み、 前記玉払出制御手段は、前記遊技制御手段から前記指令
    情報を受けた場合に、景品玉を前記第1の玉払出手段に
    より払出す制御を行ない、 前記景品玉検出手段は、検出出力を前記遊技制御手段の
    みに与え、 前記遊技制御手段は、前記指令情報を前記玉払出制御手
    段に与えて景品玉の払出しをさせる場合に、前記景品玉
    検出手段の検出出力に基づいて前記所定個数の景品玉の
    払出しが正常に行なわれているか否かを判別することを
    特徴とする、弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記第1の玉払出手段は、 景品玉の払出しのための排出が行なわれる位置まで景品
    玉を移動させる景品玉移動手段と、 前記玉払出制御手段により制御され、前記景品玉の払出
    しのために前記景品玉移動手段を駆動する駆動源とを含
    み、 前記弾球遊技機は、前記景品玉移動手段の移動を検出す
    る移動検出手段をさらに含み、 前記玉払出制御手段は、前記移動検出手段の検出出力に
    基づいて、前記指令情報に応じた所定個数の景品玉の払
    出しが正常に行なわれているか否かを判断することを特
    徴とする、請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記遊技制御手段は、前記景品玉検出手
    段の検出出力に基づいて前記所定個数の景品玉の払出し
    が正常に行なわれていないと判別した場合であって、前
    記指令情報により要求される払出個数よりも少ない個数
    しか払出しが行なわれなかった場合に、前記指令情報の
    出力を維持し、 前記玉払出制御手段は、前記移動検出手段の検出出力に
    基づいて前記指令情報に応じた所定個数の景品玉の払出
    しが正常に行なわれていると判断したにもかかわらず前
    記指令情報を引続き受けている場合に、前記指令情報を
    受けなくなるまで、予め定められた個数ずつ景品玉を払
    出させて払出個数を補正する制御を行なうことを特徴と
    する、請求項2記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記玉払出制御手段により前記払出個数
    を補正する制御が行なわれたにもかかわらず、前記指令
    情報を引続き受けている場合に、異常状態が発生した旨
    の判定を行なう異常判定手段をさらに含むことを特徴と
    する、請求項3記載の弾球遊技機。
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