JP2000271307A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2000271307A
JP2000271307A JP11079644A JP7964499A JP2000271307A JP 2000271307 A JP2000271307 A JP 2000271307A JP 11079644 A JP11079644 A JP 11079644A JP 7964499 A JP7964499 A JP 7964499A JP 2000271307 A JP2000271307 A JP 2000271307A
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JP
Japan
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ball
prize ball
prize
payout
winning
Prior art date
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Application number
JP11079644A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Atsushi Akatsu
篤志 赤津
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 玉払出通路に通路切換手段を設けて玉の払出
先を玉貸と賞球とに切り換える弾球遊技機において、連
続賞球の払出しにかかる時間を短くすることができる弾
球遊技機を提供する。 【構成】 景品玉払出信号の1回の送信に対する景品玉
の払出動作が終了する以前に入賞玉の検出があると、遊
技制御基板は、景品玉の払出動作の終了を待つことなく
次の景品玉払出信号を払出制御回路基板に送信し、払出
制御回路基板は、1回の景品玉払出信号の受信に対する
景品玉の払出動作が終了する以前に入賞玉の検出があり
且つ貸玉の要求がないとき(SS13b)、次の景品玉
の払出動作を連続して行うように制御する。これによ
り、連続賞球時において、先の景品玉の払出動作の終了
直後に連続的に次の景品玉の払出動作が開始するので、
連続賞球の払出しにかかる時間を短くすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、パチンコ
遊技機やコイン遊技機等で代表される弾球遊技機に関
し、詳しくは、遊技領域に打玉を打込んで遊技が行わ
れ、遊技領域に設けられた入賞領域への入賞に応じて景
品玉が払出される弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、パチンコ遊技機やコイン
遊技機等の弾球遊技機には、遊技動作を制御する遊技制
御基板や、景品玉(これを賞球ともいう)の払い出しを
制御する払出制御回路基板が設けられていた。払出制御
回路基板は、入賞玉検出器から入賞玉の検出信号を入力
することで、遊技制御基板に対し入賞玉が検出されたこ
とを表わす入賞玉検出信号を送信する。入賞玉検出信号
を受けた遊技制御基板は、その入賞玉に対して払い出す
べき景品玉の個数を特定する払出個数情報を払出制御回
路基板に返信する。そして、払出制御回路基板は、払出
個数情報に従った個数だけの景品玉を払い出すように玉
払出装置の払い出し動作を制御するようになっていた。
しかしながら、このように遊技制御基板が払出制御回路
基板から入賞玉検出信号を入力する構成とした場合で
は、その信号の入力ポートから不正なデータを入力させ
て遊技制御基板に通常の正常動作とは異なった動作を行
わせる不正行為が行われる虞があった。
【0003】そこで、本出願人は、先に、入賞玉検出器
からの検出信号を遊技制御基板に入力させることで、遊
技制御基板から払出制御回路基板への信号の一方向通信
で景品玉の払い出し制御を行う構成を提案した(以下、
この構成を従来技術という)。また、従来技術では、遊
技制御基板が景品玉の払出数を監視できるように、玉払
出装置の玉払出通路に通路切換手段を設けて玉の払出先
を玉貸と賞球(景品玉)とで切り換えるようになってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、玉払出通路に設けた通路切換手段を切り換える
ためのインターバル時間を設けないと、賞球の払出しが
終了してからその最後に払出された玉が賞球個数スイッ
チ(景品玉検出手段)を通過する前に通路を切り換えて
しまい、賞球の払出個数が正確に検出できない虞がある
ため、そのインターバル時間を必要不可欠なものとして
設けていた。さらに、上記従来技術では、1つの入賞玉
に対しての払出しが賞球個数スイッチによって全て検出
されたか否か判定してから次の入賞玉に対する払出しを
行うようにしていたので、通路切換待ちのインターバル
時間と同じ時間を、連続賞球(景品玉の払出終了後に次
の入賞玉による景品玉の払出しを即座に実行する制御)
する際にもその1つの入賞に対する払出しが終了する毎
に設けなくてはならなかった。それ故、連続賞球の払出
しにかかる時間が長くなってしまい、大量に短時間で入
賞したときに賞球が遅くなり、遊技者に不快感を与えて
しまう虞があった。本発明は、上記した事情に鑑みなさ
れたもので、その目的とするところは、玉払出通路に通
路切換手段を設けて玉の払出先を玉貸と賞球とに切り換
える弾球遊技機において、連続賞球の払出しにかかる時
間を短くすることができる弾球遊技機を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明においては、遊技領域に設けられた
入賞領域への入賞に応じて景品玉が払出される弾球遊技
機であって、前記景品玉の払出しと貸玉の払出しが可能
な玉払出手段と、該玉払出手段を制御して景品玉と貸玉
の払出しを制御する玉払出制御手段と、前記玉払出手段
から払出された玉を景品玉として誘導する景品玉通路と
貸玉として誘導する貸玉通路とに分岐された玉払出通路
と、該玉払出通路を景品玉通路か貸玉通路のいずれか一
方に切り換える通路切換手段と、該通路切換手段を電気
的に駆動する通路切換駆動手段と、前記景品玉通路に設
けられて前記玉払出手段による景品玉の払出しが検出可
能な景品玉検出手段と、前記入賞領域に入賞した入賞玉
を検出する入賞玉検出手段と、該入賞玉検出手段から入
賞玉の検出信号を直接受け、景品玉を払い出すための景
品玉払出信号を前記玉払出制御手段に送信し、前記景品
玉検出手段による景品玉の検出によって景品玉の払い出
しが正常に行われているか否かを判別すると共に、遊技
状態を制御する遊技制御手段と、を備え、前記遊技制御
手段は、前記景品玉払出信号の1回の送信に対する景品
玉の払出動作が終了する以前に、前記入賞玉検出手段か
ら次の入賞玉の検出信号を受けると、景品玉の払出動作
の終了を待つことなく次の景品玉払出信号を前記玉払出
制御手段に送信し、前記玉払出制御手段は、1回の景品
玉払出信号の受信に対する景品玉の払出動作中に貸玉の
要求があったとき、その景品玉の払出が終了してから所
定期間が経過した後に前記玉払出通路を前記貸玉通路に
切り換える制御を行うと共に通路切換が完了した後に貸
玉の払出動作を開始させる制御を行い、また、1回の景
品玉払出信号の受信に対する景品玉の払出動作が終了す
る以前に前記入賞玉検出手段が次の入賞玉を検出し且つ
貸玉の要求がないとき、先の景品玉の払出動作によって
払出されるべき景品玉が全て払出されても景品玉の払出
動作を停止せずに、次の景品玉の払出動作を連続して行
うように制御することを特徴とする。このように構成す
ることにより、連続賞球時において、先の景品玉の払出
動作の終了直後に連続的に次の景品玉の払出動作が開始
するので、連続賞球の払出しにかかる時間を短くするこ
とができる。
【0006】また、請求項2の発明においては、遊技領
域に設けられた入賞領域への入賞に応じて景品玉が払出
される弾球遊技機であって、前記景品玉の払出しと貸玉
の払出しが可能な玉払出手段と、該玉払出手段を制御し
て景品玉と貸玉の払出しを制御する玉払出制御手段と、
前記玉払出手段から払出された玉を景品玉として誘導す
る景品玉通路と貸玉として誘導する貸玉通路とに分岐さ
れた玉払出通路と、該玉払出通路を景品玉通路か貸玉通
路のいずれか一方に切り換える通路切換手段と、該通路
切換手段を電気的に駆動する通路切換駆動手段と、前記
景品玉通路に設けられて前記玉払出手段による景品玉の
払出しが検出可能な景品玉検出手段と、前記入賞領域に
入賞した入賞玉を検出する入賞玉検出手段と、該入賞玉
検出手段から入賞玉の検出信号を直接受け、景品玉を払
い出すための景品玉払出信号を前記玉払出制御手段に送
信し、前記景品玉検出手段による景品玉の検出によって
景品玉の払い出しが正常に行われているか否かを判別す
ると共に、遊技状態を制御する遊技制御手段と、を備
え、前記遊技制御手段は、前記景品玉払出信号の1回の
送信に対する景品玉の払出動作が終了する以前に、前記
入賞玉検出手段から次の入賞玉の検出信号を受けると、
景品玉の払出動作の終了を待つことなく次の景品玉払出
信号を前記玉払出制御手段に送信し、前記玉払出制御手
段は、1回の景品玉払出信号の受信に対する景品玉の払
出動作中に貸玉の要求があったとき、その景品玉の払出
が終了してから第一所定期間が経過した後に前記玉払出
通路を前記貸玉通路に切り換える制御を行うと共に通路
切換が完了した後に貸玉の払出動作を開始させる制御を
行い、また、1回の景品玉払出信号の受信に対する景品
玉の払出動作が終了する以前に前記入賞玉検出手段が次
の入賞玉を検出し且つ貸玉の要求がないとき、先の景品
玉の払出動作によって払出されるべき景品玉が全て払出
された後に次の景品玉の払出動作に移行するように制御
し、前記先の景品玉の払出動作の終了時点から次の景品
玉の払出動作が開始するまでの第二所定期間を前記第一
所定期間よりも短くしたことを特徴とする。このように
構成することにより、連続賞球時において、先の景品玉
の払出動作の終了時点から次の景品玉の払出動作が開始
するまでの第二所定期間を、玉払出通路に設けた通路切
換手段の切り換え待ちインターバル時間(第一所定期
間)よりも短く設定することができるので、連続賞球の
払出しにかかる時間を短くすることができる。
【0007】また、請求項3の発明においては、前記入
賞領域を複数設けると共に、該複数の入賞領域の近傍に
は、それぞれ複数の入賞領域と個々に対応する複数の前
記入賞玉検出手段を設けたことを特徴とする。このよう
に構成することにより、入賞領域に入賞玉が入賞してか
ら即座に景品玉の払出動作を行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、
弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例示するが、
本発明はこれに限らず、コイン遊技機等であってもよ
く、遊技領域に打玉を打込んで遊技が行なわれ、遊技領
域に設けられた入賞領域への入賞に応じて景品玉が払出
される弾球遊技機であればすべて対象となる。
【0009】第1実施形態 まず、図1〜図4を参照し、実施の形態に係る弾球遊技
機の一例のパチンコ遊技機1の全体の構成について説明
する。図1は、パチンコ遊技機1の正面図である。図2
は、パチンコ遊技機1の一部内部構造を示す全体背面図
である。図3は、玉払出装置97の内部構成を示す断面
図である。図4は、玉払出流路の切換部の構成を示す断
面図である。
【0010】図1において、パチンコ遊技機1は、周知
のように額縁状に形成された前面枠2を有し、該前面枠
2の額縁状の開口には、扉保持枠3が周設され、その扉
保持枠3の上部にガラス板を有するガラス扉枠4が、そ
の下部に打球供給皿(上皿)6を有する前面扉板5がそ
れぞれ開閉自在に設けられている。ガラス扉枠4と扉保
持枠3との境界部分の奥側には、ガラス扉枠4の開閉状
態を検出するドアスイッチ257が1つ設けられてい
る。また、前面枠2の下部の表面には、前記打球供給皿
6からあふれた余剰の景品玉を貯留する余剰玉受皿(下
皿)20が設けられているとともに、打球を発射する操
作ハンドル21も設けられている。さらに、前面枠2に
は、その上部に遊技状態が予め定められた特定遊技状態
となったときに点灯または点滅する遊技効果ランプ22
が設けられているとともに、その開放側側部には、図示
しない施錠装置の錠の周囲を装飾する錠飾りが設けら
れ、その錠飾りの内部に打球の発射動作が行なわれてパ
チンコ遊技機1が稼働中であることを表示する稼働ラン
プ23が内蔵されている。
【0011】前述した打球供給皿6について、さらに詳
細に説明すると、打球供給皿6は、その上流側に形成さ
れる景品玉払出口7aとその下流側に形成される供給口
7bとを連絡するように貯留整列路8が形成されてお
り、その貯留整列路8の中ほど底面裏面に玉検出器9が
設けられている。この玉検出器9は、打球供給皿6に残
留する打玉を検出するものである。なお、打球供給皿6
の上流側下部空間には、効果音を発生するスピーカ19
が内蔵されている。また、前記玉検出器9のやや上流側
にもう1つの同じ構造の玉検出器9aを設け、前記玉検
出器9が打玉の存在の検出をしなくなっても上流側の玉
検出器9aが打玉の存在を検出している場合には、玉詰
まり等のトラブルが発生していると判定して、前記玉検
出器9の打玉不存在の検出出力を無効処理するように構
成してもよい。
【0012】また、打球供給皿6には、パチンコ遊技機
1に隣接して設けられるカードユニット(カード処理
機)50を介して遊技玉を借り受ける際に操作する操作
部が設けられている。操作部として玉貸スイッチ15と
返却スイッチ17とモード切換スイッチ18とが設けら
れ、また、その玉貸スイッチ15と返却スイッチ17の
間に度数表示LED16が設けられている。玉貸スイッ
チ15は、カードユニット50によって遊技玉を借り受
ける際に操作するものであり、返却スイッチ17は、遊
技終了の際にカードユニット50のカード挿入口55に
差し込まれたカードを返却するためのものである。な
お、カードがカード挿入口55に差し込まれていること
は、カードユニット50に設けられるカード投入表示ラ
ンプ54が点灯していることによりわかる。また、度数
表示LED16は、カードユニット50のカード挿入口
55に差し込まれたカードの残額が表示されるものであ
る。また、モード切換スイッチ18は、借り受けるべき
遊技玉を前記玉貸スイッチ15を操作して行なうマニュ
アルモードと、打球供給皿6の打玉の残量が前記玉検出
器9によって検出されなくなったときに自動的に遊技玉
を払出す自動モードと、のいずれかのモードに設定する
ものである。また、11は自動モードを表示する自動玉
貸表示器、12は玉貸が可能な旨を表示する玉貸可表示
器である。
【0013】ところで、前記ガラス扉枠5の後方であっ
て前面枠2の裏面には、遊技盤30が着脱自在に取付け
られている。この遊技盤30には、打玉を誘導する誘導
レール31がほぼ円状に設けられ、その誘導レール31
に囲まれる中側範囲が遊技領域32を構成し、その遊技
領域32に可変表示装置や可変入賞球装置および入賞口
等の遊技装置が配置されるものである。より詳細に説明
すると、遊技領域32のほぼ中央には、複数の回転ドラ
ム機構を内蔵する可変表示装置33が配置され、該可変
表示装置33の下部に始動入賞口34と可変入賞球装置
35とが配置されている。始動入賞口34は、可変表示
装置33の回転ドラム機構を回転せしめるためのもので
あり、このため、始動入賞口34に入賞した入賞玉は、
遊技盤30の裏面に導かれて、入賞玉集合カバー体(図
示省略)に設けられる始動入賞玉検出器(図示省略)に
よって検出されるようになっている。また、可変入賞球
装置35は、ソレノイド37によって開閉駆動される開
閉板36を有し、該開閉板36の内部が3つに区画さ
れ、そのうちの中央が特定入賞領域として設定され、そ
の特定入賞領域に特定入賞玉検出器(図示省略)が臨
み、左右に入賞玉検出器(図示省略)が臨設されてい
る。可変入賞球装置35において開閉板36が開放状態
になった場合に開く入賞口が、大入賞口と呼ばれる。ま
た、遊技盤30には、前記した構成以外にアウト口40
が遊技領域32の最下方に設けられ、遊技領域32の中
央部左右に入賞口42a,42bが設けられ、遊技領域
32の上部外側に賞球ランプ43と玉切れランプ44と
が設けられている。
【0014】遊技領域32内には、さらに、通常の入賞
口48,49a,49bが設けられている。可変入賞球
装置35の開閉板36内部に打玉が入賞した場合には1
5個の景品玉が払出され、始動入賞口34に打玉が入賞
した場合には6個の景品玉が払出され、それ以外の通常
の入賞口42a,42b,48,49a,49bに打玉
が入賞した場合にも6個の景品玉が払出される。このよ
うに、遊技領域32には、打玉の入賞により払出される
景品玉が互いに異なる複数種別に分類される複数の入賞
領域が設けられている。
【0015】上記のように構成される遊技盤30の遊技
内容は、打玉が始動入賞口34に入賞して始動入賞玉検
出器46をONさせると、可変表示装置33の回転ドラ
ム機構が回転を開始し、一定時間(たとえば5秒)が経
過したときにその回転を停止する。そして、停止時の可
変表示装置33に表示される図柄の組合せが予め定めら
れた大当り図柄の組合せであるときに特定遊技状態(大
当り遊技状態とも言う)となって可変入賞球装置35の
開閉板36を一定時間(たとえば30秒間)が経過する
まで、または所定個数(たとえば10個)の入賞玉が発
生するまで開放する。そして、開閉板36の開放中に打
玉が特定入賞領域に入賞して特定入賞玉検出器をONす
ると、継続権が発生し、再度開閉板36の上記した開放
動作を繰返す。この継続権の発生は、所定回数(たとえ
ば16回)許容される。このように可変入賞球装置35
の開閉板36が開放される状態は所定回数継続可能であ
り、その開閉板36が開放される各回はラウンドと呼ば
れる。そのように開閉板36が開放される状態が繰返継
続される場合の現在のラウンド数が、可変表示装置33
の上部に設けられた7セグメント表示器よりなるラウン
ド数表示器33aに表示される。ラウンド数表示器33
aは、横並びに配列された2つの7セグメント表示器を
含み、これらにより、横並びに2つの数字および英文字
を表示可能である。このラウンド数表示器33aは、後
述するように、所定のエラー状態が発生した場合には、
そのエラー内容を示すエラーコードを表示するために用
いられる。
【0016】前述した継続権の発生が所定回数(たとえ
ば16回)許容されるため、大当り遊技状態になると、
短い間に多量の入賞玉を獲得するチャンスがある。この
ように大当り遊技状態という遊技者にとって極めて大き
なチャンスは、可変表示装置33と1回の可変表示結果
に基づいて発生するため、打球供給皿6の残留玉がほと
んどなくなった時点で発生する場合もあり、このような
場合、続けて打玉を発射させて打玉を可変入賞球装置3
5の特定入賞領域に入賞させる必要があるにもかかわら
ず、打玉が打球供給皿6に残存していないので、あわて
て玉貸スイッチ15を操作して遊技玉を借受けなければ
ならない。しかし、玉貸スイッチ15を操作してから遊
技玉が払出され、しかもその玉が発射されて可変入賞球
装置35の特定入賞領域に到達するまでに多少の時間が
かかるため、その時間の間に有利なチャンス(継続権の
成立)を逃してしまうという不都合があるが、本実施例
においては、モード切換スイッチ18を自動モードに設
定しておれば、玉検出器9が打玉の不存在を検出した時
点で自動的に遊技玉を打球供給皿6に払出すので、上記
したような不都合は生じない。一方、上記したような自
動モードに設定してあっても単位時間当たりの景品玉払
出度数が高い状態となったとき、たとえば、上記した大
当り遊技状態となったときには、その後すぐに景品玉が
払出されるので、遊技玉を自動的に払出す必要がなく、
磁気カードにおける残余玉貸情報を無駄に消費すること
がない。
【0017】ところで、遊技盤30の裏面には、遊技盤
30の表面に設けられる前記の各種の入賞口または入賞
球装置に入賞した入賞玉を誘導して集合させる入賞玉集
合カバー体(図示省略)が設けられている。その入賞玉
集合カバー体には、入賞玉を誘導するための複数の誘導
通路(図示省略)が設けられている。そして、通常の入
賞口48,42a,42b,49a,49bに入賞した
入賞玉が1つの誘導通路により集合されて誘導されたの
ち、通常入賞玉検出器(図示省略)により検出される。
始動入賞口34に入賞した入賞玉は、始動入賞玉検出器
(図示省略)により検出される。可変入賞球装置35の
開閉板36内部に入賞した入賞玉のうち、特定入賞領域
に入賞した入賞玉が特定入賞玉検出器(図示省略)によ
り検出され、それ以外の入賞玉が大入賞口入賞検出器
(図示省略)により検出される。
【0018】このパチンコ遊技機1においては、前述し
たように、入賞領域の種別に応じて景品玉の払出し個数
が2種類に分けられており、このような入賞玉の区別を
するために、各検出器からの検出信号が、遊技制御基板
199(図2参照)に送られ、遊技制御基板199から
払出制御回路基板152に賞球個数信号(賞球個数デー
タを表わす信号であり、以下、賞球個数データともい
う)が送られるようになっている。また、入賞玉集合カ
バー体(図示省略)の裏面には、遊技盤30に設けられ
るスイッチ類、ランプ類、駆動源類等から延びる配線を
中継する遊技中継基板47が取付けられている。
【0019】上記のように構成されるパチンコ遊技機1
の側方に設けられるカードユニット50は、図1に示さ
れるように、使用可能状態であるか否かを表示する使用
可表示ランプ51と、カード内に記録された残額情報に
端数(100円未満の数)が存在する場合にその端数を
前記度数表示LED16に表示させるための端数表示ス
イッチ52と、当該カードユニット50がいずれの側の
パチンコ遊技機1に対応しているか否かを表示する連結
台方向表示器53と、カードがカードユニット50内に
投入中であることを表示するカード投入表示ランプ54
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード挿入
口55と、該カード挿入口55の裏面に設けられるカー
ドリーダライタの機構を点検する場合に開放するための
カードユニット錠56と、が設けられている。そして、
このように構成されるカードユニット50は、独自の制
御回路によって制御されるものであるが、パチンコ遊技
機1側に設けられる前記スイッチ15、17、18、表
示LED16や、払出制御回路基板152とを接続する
必要があるためパチンコ遊技機1の裏面に設けられる後
述する機構板60には、インタフェース基板138が設
けられている。なお、カードユニット50をパチンコ遊
技機1に内蔵してもよい。
【0020】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて、図2に基づいて説明する。パチンコ遊技機の機構
板60には、その上部に玉タンク65が設けられ、パチ
ンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上
方からパチンコ玉がこの玉タンク65内に供給される。
この玉タンク65内に貯留されているパチンコ玉が玉払
出装置97に供給され、この玉払出装置97が作動する
ことにより玉が打球供給皿6内に払出される。
【0021】機構板60には、さらに、払出制御回路基
板用の基板ボックス149と、遊技制御を行なうための
遊技制御基板199を収納する遊技制御基板ボックス1
98とが設けられている。図中33は可変表示装置であ
り、47は遊技中継基板である。遊技領域に打込まれて
入賞領域あるいは可変入賞球装置内に入賞した入賞玉
は、入賞玉処理装置115により処理され、その入賞玉
1個につき所定個数の景品玉が玉払出装置97から払出
される。
【0022】196は打球発射装置であり、発射モータ
197の回転力を利用して打玉が1つずつ遊技領域に発
射される。図2において、パチンコ遊技機1の上方隅部
分に、ターミナル基板78が設けられている。このター
ミナル基板78は、外部電源と接続するための電源コネ
クタ80および電源スイッチ81が設けられている。さ
らに、ターミナル基板78は、玉切れ情報出力端子79
a、発射制御信号入力端子79b、玉貸情報出力端子7
9c、補給情報出力端子79dが設けられている。
【0023】前記遊技制御基板ボックス198には、前
記可変表示装置33が予め定められた特定の表示態様と
なり前記特定遊技状態が発生する確率を入力設定するた
めのキースイッチ(図示省略)が設けられており、遊技
場の係員が所定のキーをこのキースイッチに挿入した状
態で操作することにより、前記確率を、たとえば高確
率,中確率,低確率の3段階に設定することができる。
そして、その確率の設定状態が設定確率表示LED(図
示省略)により表示される。
【0024】パチンコ遊技機1の側部に設けられている
カードユニット50には、玉貸額設定スイッチ213が
設けられており、遊技場の係員がこの玉貸額設定スイッ
チ213を操作することにより、1回の玉貸動作に伴っ
て貸し出される玉貸額が設定される。
【0025】また、図において、機構板60は、主とし
て景品玉を貯留する玉タンク65とその玉タンク65に
貯留された景品玉を下流側に整列しながら誘導する玉整
列レール69とが設けられる上部ベースユニット61
と、主として入賞に基づく景品玉を払出す玉払出装置9
7が設けられる中間ベースユニット62と、主として遊
技盤30に打込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理
機構が設けられる下部ベースユニット63と、に分割形
成したものを組付けて構成される。上記したように3つ
のベースユニット61〜63を組付けて構成した本実施
例の機構板60においては、背面から見て全体として
「コ」字状となっており、機構板60を閉じた状態にお
いて遊技盤30の一側辺部が開放された状態となる。こ
のため、遊技盤30の裏面構造が複雑(遊技盤にあって
は、入賞装置の後方突出面積および突出量の多いものが
あり、また配線の複雑なものもある)なものであって
も、機構板60の開閉動作をスムーズに行なうことがで
きる。
【0026】上部ベースユニット61には、図2に示す
ように、多量の景品玉を貯留する玉タンク65と、該玉
タンク65から供給される景品玉を複数列(本実施の形
態の場合2列)に整列して流下させる玉整列レール69
と、該玉整列レール69によって誘導された景品玉を後
述する玉払出装置97に向けて方向転換するカーブ樋7
4と、そのカーブ樋74の上方に設けられたターミナル
基板78がそれぞれ所定の位置に設けられている。
【0027】玉タンク65は、その左右両側に突設され
た取付片によって上部ベースユニット61の所定の位置
(この位置には、玉タンク65の側面形状に沿った凹部
が形成されている)にビスで取付けられるようになって
いる。また、玉タンク65は、上面が開放したボックス
状に形成されるとともに、その底面下流側に玉整列レー
ル69と連通する落下口68が開設され、その落下口6
8に向かって傾斜する複数の傾斜底面によって底面が形
成されている。また、落下口68の上部の傾斜底面に
は、揺動自在に軸支される玉欠乏検知レバー(図示省
略)が設けられ、その玉欠乏検知レバーの下方に、玉欠
乏検出器(図示省略)が固定されている。この玉欠乏検
出器は、玉タンク65内に景品玉が不足したときに遊技
場に設けられる管理コンピュータ(図示せず)に景品玉
補給要求信号を導出する。なお、玉欠乏検知レバーは、
玉タンク65内の景品玉が載置しているときに玉欠乏検
出器をOFFとし、玉タンク65内の景品玉が不足して
載置しなくなったときに玉欠乏検出器をONして上記信
号を出力するようになっている。また、玉欠乏検出器か
ら延びる配線は、一旦ターミナル基板78に中継接続さ
れた後、ターミナル基板78からホール用管理コンピュ
ータに出力線が接続されるようになっている。
【0028】上記した玉タンク65の下流側に配置され
る玉整列レール69は、上部ベースユニット61の一端
から他端に向けて傾斜状に取付けられ、その内部中央に
仕切壁が立設されている。この仕切壁により、玉タンク
65の落下口68から流出した景品玉が下流に向かうに
従って確実に左右2列に整列させられる。玉整列レール
69により整列され誘導された玉は、前記カーブ樋74
によって流下方向を左右に変換される。
【0029】上部ベースユニット61には、上記した構
成以外にターミナル基板78が設けられるが、このター
ミナル基板78は、外部電源供給線が接続される電源コ
ネクタ80、電源スイッチ81、外部(たとえばホール
用管理コンピュータ)とパチンコ遊技機1との間の信号
線を接続する玉切れ情報出力端子79aと発射制御信号
入力端子79bと玉貸情報出力端子79cと補給情報出
力端子79d等が設けられたプリント配線基板によって
構成されるものである。
【0030】中間ベースユニット62には、その上部に
通路体84が止着され、該通路体84の下方に玉払出装
置97が固着される。より詳細に説明すると、通路体8
4は、前記カーブ樋74によって流下方向を左右に変換
された2列の景品玉を下方向に向かって流下させる景品
玉通路86a,86bを有する。その景品玉通路86
a,86bの上流側には、玉切れスイッチ87a,87
bが臨む態様で設けられている。この玉切れスイッチ8
7a,87bは、景品玉通路86a,86b内の景品玉
の有無を検出するもので、いずれか一方の玉切れスイッ
チ87a,87bが景品玉を検出しなくなったときに
は、玉切れランプ44が点灯し、景品玉払出装置97の
ステッピングモータ189(図3参照)の回転を停止し
て景品玉の払出を不能動化させるようになっている。
【0031】景品玉通路86a,86bを流下する景品
玉は、下流側の玉払出装置97に供給される。玉払出装
置97は、中間ベースユニット62の下方に装着される
直方体状のケース(後述するケース98)の内部に収納
されて構成される。ケース98内に収納された玉払出装
置97の具体的な構成は、次に詳細に説明する。玉払出
装置97は、ステッピングモータ189(後述する)に
よってスクリュー188(後述する)を回転せしめて、
玉を1個ずつ計数しながら払出す形式のものである。そ
して、この玉払出装置97によって払出される玉は、入
賞に基づく景品玉だけではなく、遊技者に貸し出す貸玉
(遊技玉)も玉払出装置97によって払出されるように
なっている。
【0032】そこで、玉払出装置97の構成を図3を参
照しながら説明する。図3(A)は、玉払出装置97の
側面から見た断面図であり、図3(B)は、玉払出装置
97の前方から見た断面図である。
【0033】玉払出装置97のケース98は、図3に示
すように、左右2つに分割形成され、それぞれの分割ケ
ース98a,98bに玉供給路181a,181bが形
成されている。玉供給路181a,181bのそれぞれ
は、その内部で湾曲面(図3では玉供給路181aの湾
曲面182aのみ図示)となって後方に向かって湾曲し
ている。それらの湾曲面終端のそれぞれの下方に玉送り
水平路184a,184bが形成され、さらに玉送り水
平路184a,184bのそれぞれの終端に玉排出路
(図3では水平路184aにつながる玉排出路183a
のみ図示)が形成されている。これらの玉供給路、玉送
り水平路、および玉排出路は、分割ケース98a,98
bを前後に区画する区画壁(図3では一方の区画壁19
5aのみ図示)の前方に形成されている。
【0034】また、分割ケース98a,98bの前方に
は、玉圧緩衝部材(図示省略)が挾持されるようになっ
ている。この玉圧緩衝部材は、前記通路体84の景品玉
通路86a,86bから供給される景品玉を、左右側方
に振り分けて玉供給路181a,181bに誘導すると
ともに、その下方部に発光素子186(LED)と受光
素子187とが設けられている。発光素子186と受光
素子187とは、所定の間隔をあけて設けられ、この間
隔内に次に説明する回転体の一例のスクリュー188の
先端が挿入されるようになっている。なお、玉圧緩衝部
材は、分割ケース98a,98bを張り合わせたとき
に、完全に内部に収納固定されるようになっている。な
お、玉払出装置(玉払出手段)は、玉払出装置97のよ
うにケース内に収納固定されるものに限定しない。例え
ば、1つの固定板に組み付けられてモータ等が露出する
ものでもいいし、1つの装置としてまとめられていない
ものでもよい。
【0035】また、前記玉送り水平路184a,184
bの間には、ステッピングモータ189によって回転せ
しめられるスクリュー188が配置されている。すなわ
ち、区画壁の後方に形成される2つの固定溝(図3では
一方の固定溝191aのみ図示)にステッピングモータ
189を固定するモータ固定板190を嵌合固定し、ス
テッピングモータ189のモータ軸を区画壁195aの
前方に突出させて、その突出前方にスクリュー188が
固定されるものである。スクリュー188の外周には、
ステッピングモータ189の回転により玉送り水平路1
84a,184bに載置された景品玉を前方に移動せし
めるような螺旋突起188aが突設されるとともに、ス
クリュー188の先端には、前記発光素子186を被覆
する凹部が形成され、その凹部に2つの切欠部192が
形成されている。この切欠部192は、180度の対称
位置に形成されているので、スクリュー188が1回転
する間に、発光素子186からの光が切欠部192を介
して2回受光素子187によって検出されるようになっ
ている。これら発光素子186および受光素子187に
よりスクリュー188の回転位置を検出する位置検出器
が構成されている。以下の説明においては、位置検出器
について、検出信号を出力する受光素子187を代表と
して位置検出器187と呼ぶ場合がある。なお、前記発
光素子186、受光素子187、およびステッピングモ
ータ189からの配線193は、まとめられてケース9
8の後部下方に形成された引出穴から外部に引出されて
コネクタ(図示省略)に結線される。
【0036】上記のように構成される玉払出装置97に
おいては、玉供給路181a,181bから供給される
景品玉が玉送り水平路184a,184bの後端部に供
給された位置で停止された状態において、ステッピング
モータ189の回転を開始すると、スクリュー188の
螺旋突起188aにより景品玉が玉送り水平路184
a,184b上を前方に向かって移動し、遂には、玉送
り水平路184a,184bの終端から玉排出路に向け
て落下する。このとき、左右の玉送り水平路184a,
184bからの景品玉の落下は、交互に行なわれるが、
スクリュー188が半回転する毎に一方から1個の景品
玉が落下するので、結局1個の景品玉が落下する毎に発
光素子186からの光が受光素子187によって受光さ
れることになり、これにより、スクリュー188の回転
位置が検出されることになる。受光素子187によって
検出された信号数が予め定められた景品玉数(1個の入
賞に対応する)に到達したときにステッピングモータ1
89の駆動を停止するように制御する。なお、回転体と
しては、スクリュー188の他に、回転することにより
玉を下方に流下させるスプロケット等でもよい。
【0037】玉払出装置97の玉の払出側の玉の流路
は、景品玉払出用の流路201aと、貸玉払出用の流路
201bとに分岐して構成されている。流路201a内
には、流路201aに導かれた玉である景品玉を検出す
る賞球個数スイッチ256が設けられている。玉払出装
置97から流下する玉を景品玉として払出す場合にはそ
の玉が流路201aに導かれ、玉払出装置97から流下
する玉を貸玉として払出す場合にはその玉が流路201
bに導かれる。つまり、流路201aと、流路201b
とは、選択的に通流可能にされる。これらの流路の分岐
点には、玉払出装置97から落下してくる玉の流路を、
流路201aと貸玉払出用の流路201bとの間で切換
える流路切換部材254が設けられている。流路切換部
材254の近傍には、流路切換部材254を駆動するた
めの切換ソレノイド255と、流路切換部材254の切
換位置を検出するための切換検出器300と、が設けら
れている。
【0038】次に、図4を参照して、流路切換部材25
4による流路の切換態様について説明する。図4におい
ては、玉の流路が景品玉払出用の流路201a側に切換
えられた場合の態様が(A)に示されており、玉の流路
が貸玉払出用の流路201b側に切換えられた場合の態
様が(B)に示されている。
【0039】流路切換部材254は、支軸部254aを
回動中心として本体部254bが回動されるように構成
されている。本体部254bは、流路201aおよび流
路201bの一方の側に傾動した場合に、その側の流路
を玉が通流不可能な状態に閉じる形状に形成されてい
る。
【0040】切換ソレノイド255が駆動(励磁)され
ていない通常の状態(払出ししない待機状態)におい
て、流路切換部材254は、(A)に示されるように、
流路201b側に傾動するように位置される。この場
合、流路201a側が開放されており、玉が景品玉とし
て流路201a側に導かれる。すなわち、通常状態にお
いて、流路切換部材254は、景品玉用の流路201a
側に玉を導くようにセットされている。この場合に導か
れた景品玉は、賞球個数スイッチ256により検出され
る。また、この状態では、切換検出器300は、流路切
換部材254の先端部を検出することなくOFFとな
り、該OFF信号により流路切換部材254が流路20
1b側に傾動していること、言い換えれば流路切換部材
254の流路切換によって玉払出装置97の玉払出流路
が賞球状態になっていることを検出する。
【0041】一方、貸玉が払出される場合には、切換ソ
レノイド255に駆動(励磁)信号が与えられ、(B)
に示されるように、切換ソレノイド255により流路切
換部材254が流路201a側に傾動するように駆動さ
れる。これにより、流路201b側が開放され、玉が貸
玉として流路201b側に導かれる。また、この状態で
は、切換検出器300は、流路切換部材254の先端部
を検出することでONとなり、該ON信号により流路切
換部材254が流路201a側に傾動していること、言
い換えれば流路切換部材254の流路切換によって玉払
出装置97の玉払出流路が玉貸状態になっていることを
検出する。
【0042】図2において、下部ベースユニット63の
前面側(遊技盤5に当接する側)には、そのほぼ中程に
前述した入賞玉集合樋(図示省略)が傾斜状に設けられ
ている。この入賞玉集合樋は、遊技盤30の可変入賞球
装置35等に入賞した入賞玉を受け止めて後述する入賞
玉処理装置115に誘導するものであり、その下流側が
入賞玉を1個ずつ流下させる入賞玉誘導通路105とな
っている。
【0043】一方、下部ベースユニット63の後面側に
は、その一側上部に景品玉払出通路108が形成され、
その景品玉払出通路108の下端に上皿連通口110が
形成されている。この上皿連通口110は、パチンコ遊
技機1の前面に設けられる打球供給皿6に景品玉を導く
ものである。
【0044】前記上皿連通口110の他の側方には、連
絡通路(図示省略)が接続され、その連絡通路の末端に
余剰玉通路(図示省略)が接続されている。しかして、
入賞に基づく景品玉が多数払出されて打球供給皿6が景
品玉で満杯となり、ついには上皿連通口110に到達し
てさらに景品玉が払出し続けられたときには、景品玉は
連絡通路を介して余剰玉通路に導かれ、その後、図示し
ない接続樋を介して前記余剰玉受皿20に排出される。
そして、さらに景品玉が払出し続けられたときには、余
剰玉受皿20も満杯になるが、余剰玉通路の一側壁に設
けられた満タン検知板(図示省略)部分に到達すると、
満タン検知板が景品玉に押圧されて上端の支軸を中心に
して外側に向かって揺動し、これによって満タンスイッ
チ114がONされて、玉払出装置97のステッピング
モータ189の駆動を停止して景品玉の払出動作を不能
動化するとともに、必要に応じて打球発射装置196の
駆動も停止される。下部ベースユニット63の下部一側
には、入賞玉処理装置115および前記玉払出装置97
の動作を制御する払出制御回路基板152を収納する基
板ボックス149を収納する収納部(図示省略)が形成
されている。
【0045】入賞玉処理装置115には、入賞玉集合樋
により集合させらる入賞玉が入賞玉流下路(図示省略)
を通って導かれるようになっている。入賞玉処理装置1
15で処理された後の入賞玉は、下側に排出されるよう
になっている。
【0046】ところで、入賞玉誘導通路105には、入
賞玉検出器122が固定されている。この入賞玉検出器
122は、近接型のスイッチであり、その前方部に入賞
玉が通過する通過穴が形成されている。
【0047】入賞玉処理装置115は、入賞玉排出ソレ
ノイド127により駆動され、導かれてきた入賞玉を1
個宛処理する構造を有する装置である。具体的には、導
かれてきた入賞玉を1個停留保持し、その保持した入賞
玉に対応する景品玉の払出しに応じて、保持していた入
賞玉を開放して流下させることを順次導かれてくる入賞
玉について行なう。
【0048】このように、本実施例における入賞玉処理
装置115は、発生した入賞玉を一端停留し、所定の景
品玉が払出される毎に1個ずつ入賞玉を処理するように
したので、停電時等においては、発生した入賞玉が証拠
玉として残留するので、遊技者との間でトラブルが生じ
ることがない。なお、このような入賞玉処理装置115
を使用することなく、発生した入賞玉をすべて記憶して
(たとえば遊技機制御基板が記憶)、記憶が終わった入
賞玉を弾球遊技機1の外部に排出するようにしてもよ
い。但し、この場合は、バックアップ機能を有するよう
にした方が望ましい。
【0049】下部ベースユニット63の一側下部には、
払出制御回路基板152を収納した基板ボックス149
が設けられている。基板ボックス149には、外部に臨
むように制御動作のプログラム暴走時等に制御処理をリ
セットするためのリセットスイッチ156が設けられて
いる。このリセットスイッチ156が操作されると、払
出制御回路基板152全体が初期化(電源投入時の状
態)される。すなわち、このリセットスイッチ156
は、払出制御回路基板152をハードウエア的にリセッ
トするハードリセットを行なうためのスイッチである。
【0050】前記基板ボックス149に収納される払出
制御回路基板152は、遊技制御基板199から与えら
れる賞球個数信号を受けて玉払出装置97のステッピン
グモータ189に駆動開始信号を出力し、玉払出装置9
7内に設けられる計数検出手段からの信号を計数してそ
の計数値が予め定められた払出景品玉数となったときに
ステッピングモータ189に駆動停止信号を導出して景
品玉の払出動作を停止させる。また、前記玉切れスイッ
チ87a,87bや満タン検出器114からの信号があ
ったときには、その入賞に対する払出動作が終了した時
点でステッピングモータ189に停止信号を導出するよ
うになっている。また、本実施例のように払出景品玉数
が2種類ある場合には、払出景品玉数の多い方の入賞玉
数を記憶しておき、その記憶値の分に相当する払出動作
を優先的に実行するようにすればよい。また、少ない方
の入賞玉数を記憶するようにすれば、仮に停電等で記憶
値が消去されても、遊技者に相対的に多い払出景品玉数
で払出すことができるからである。このことを考慮しな
ければ、いずれを記憶するように設計してもよい。ま
た、同様にカードユニット50からの遊技玉の玉貸要求
信号があったときにも上記と同様の動作により所定個数
(25個/100円)の遊技玉を玉払出装置97によっ
て払出す。
【0051】機構板60には、前述した遊技制御基板1
99を収納した遊技制御基板ボックス198が設けられ
る。この遊技制御基板ボックス198は、基板ボックス
149よりも後側に張出して設けられている。
【0052】図5は、払出制御回路基板152とカード
ユニット50に設けられているカードユニット制御基板
210aと遊技制御基板199とに設けられている制御
回路を示すブロック図である。
【0053】カードユニット制御基板210aには、R
AM,ROM,CPU,I/Oポート等を含むカードユ
ニット制御用マイクロコンピュータ210と、スイッチ
からの検出信号をカードユニット制御用マイクロコンピ
ュータ210に入力するためのスイッチ回路211と、
カードユニット制御用マイクロコンピュータ210から
の表示制御信号を各種表示器に出力するための表示回路
212と、カードユニット制御用マイクロコンピュータ
210と払出制御回路基板152の払出制御用マイクロ
コンピュータ220との間で信号のやり取りを行なうた
めのフォトカプラで構成される信号回路214と、電源
回路215とが設けられている。このように両マイクロ
コンピュータ210,220間での信号のやり取りをフ
ォトカプラを介して一旦光信号に変換して行なっている
ために、両マイクロコンピュータ210,220間が電
気的に遮断された状態となり、一方の故障等に起因した
異常高電圧等が他方のマイクロコンピュータにまで伝送
されないために、一方の故障が他方にまで悪影響を及ぼ
すことを防止できる。さらに、このカードユニット制御
基板210aには、前記スイッチ回路211に接続され
た端数表示スイッチ52と玉貸額設定スイッチ213と
が設けられ、さらに、前記表示回路212に接続され
た、ユニット使用可表示器51とカード挿入表示器54
と連結方向表示器53とが設けられている。なお、カー
ドユニット制御基板210aには、カードユニット50
を接続するためのインターフェイス基板138が接続さ
れているが、このインターフェイス基板138は払出制
御回路基板152と一体でもよい。
【0054】さらに、前記スイッチ回路211には、玉
貸スイッチ15と返却スイッチ17とが接続されてお
り、前記表示回路212には、カード残額表示器16が
接続されている。
【0055】払出制御回路基板152には、フォトカプ
ラで構成される信号回路216が設けられており、カー
ドユニット制御用マイクロコンピュータ210と払出制
御用マイクロコンピュータ220との間で、前記信号回
路214,216を介して、ユニット接続信号(V
L),ユニット動作信号(B RDY),玉貸要求信号
(BRQ),玉貸完了信号(EXS),P機動作信号
(P RDY)の各信号が送受信される。すなわち、カ
ードユニット制御用マイクロコンピュータ210と払出
制御用マイクロコンピュータ220とが接続されている
場合には、カードユニット制御用マイクロコンピュータ
210から払出制御用マイクロコンピュータ220に対
しユニット接続信号(VL)が伝送される。このユニッ
ト接続信号(VL)の入力があることを条件として、パ
チンコ遊技機が打球発射可能な状態となるとともに、入
賞玉に基づいた景品玉の払出制御が可能な状態となる。
【0056】パチンコ遊技機の電源が投入された段階で
払出制御用マイクロコンピュータ220からカードユニ
ット制御用マイクロコンピュータ210に対しP機動作
信号(P RDY)が出力される。次に、カードユニッ
ト50側においてカードが受付けられて玉貸スイッチ1
5が操作されてその検出信号が入力された段階で、ユニ
ット動作信号(B RDY)が払出制御用マイクロコン
ピュータ220に出力される。この時点から所定の遅延
時間だけ経過した時点で、玉貸要求信号(BRQ)がカ
ードユニット制御用マイクロコンピュータ210から払
出制御用マイクロコンピュータ220に出力される。こ
の所定の遅延時間を設けた理由は、ユニット動作信号
(B RDY)が入力されたことをパチンコ遊技機側で
判定するのに十分な時間を設けて、ノイズによる誤動作
を防止するためである。
【0057】前記遅延時間が経過した時点から、さらに
所定時間が経過した時点で、玉貸準備信号が払出制御用
マイクロコンピュータ220からカードユニット制御用
マイクロコンピュータ210に出力される。この時点か
ら所定時間が経過した段階で、前記玉貸要求信号(BR
Q)がOFFになりこれをもって玉貸指令信号がカード
ユニット制御用マイクロコンピュータ210から払出制
御用マイクロコンピュータ220に出力されたものとさ
れる。この時点から所定時間が経過した段階で、払出制
御用マイクロコンピュータ220が前記玉貸指令信号に
従って行なった玉貸制御動作が完了したことに基づいて
玉貸完了信号(EXS)が払出制御用マイクロコンピュ
ータ220からカードユニット制御用マイクロコンピュ
ータ210に出力される。
【0058】遊技制御基板199には、ワンチップ化さ
れた遊技制御用マイクロコンピュータ202が設けられ
ている。この遊技制御用マイクロコンピュータ202に
は、CPU203,RAM205,I/Oポート20
6,セキュリティ回路204等が設けられている。そし
て、ワンチップ化された遊技制御用マイクロコンピュー
タ202の外部にROM207と、アドレスデコード回
路208と、信号回路209と、スイッチ回路229
と、ランプ・ソレノイド回路230とが設けられてい
る。アドレスデコード回路208は、遊技制御用マイク
ロコンピュータ202からのアドレスデータをデコード
し、遊技制御用マイクロコンピュータ202内のRAM
205,I/Oポート206、あるいは前記ROM20
7にそれぞれチップセレクト信号を与える。
【0059】スイッチ回路229は、入賞玉検出器12
2からの検出信号、玉切れスイッチ87a,87bから
の検出信号、満タンスイッチ114からの検出信号、ド
アスイッチ257からの検出信号、賞球個数スイッチ
(賞球数検出器)256からの検出信号、および、後述
する払出制御回路基板152用のリセットスイッチ15
6からのリセット操作信号を受け、それらの信号をI/
Oポート206へ与える。それらの信号は、I/Oポー
ト206からCPU203へ与えられる。
【0060】ランプ・ソレノイド回路230は、CPU
203からI/Oポート206を介して与えられる入賞
玉排出ソレノイド127の駆動信号、賞球ランプ43へ
の駆動信号、玉切れランプ44への駆動信号、および、
遊技効果ランプ22への駆動信号をそれぞれ対象の装置
へ与える。なお、この場合、リセットスイッチを別々に
設けるようにしてもよい。また、リセットスイッチ15
6の信号をメイン基板に入力しないようにしてもよい。
【0061】セキュリティ回路204は、前記ROM2
07に記憶されているプログラムの不正改造を監視する
機能を有するものである。セキュリティ回路204に
は、ROM207の記憶プログラムに対応するセキュリ
ティデータが記憶されており、電源投入時において、R
OM207に記憶されているプログラムを読出してその
プログラムと前記記憶されているセキュリティデータと
を比較して両者が整合性を有するか否か判別し、整合性
がとれている場合にのみCPU203を正常に動作可能
な状態にする。また、パチンコ遊技機の稼動中において
は、ROM207に記憶されているプログラムデータに
従ってCPU203が動作するのであるが、このROM
207に記憶されているプログラムデータのアドレスが
正常なアドレス範囲内を超えたものとなっているか否か
をセキュリティ回路204が判別し、正常なアドレス範
囲を超えているとセキュリティ回路204が判別した場
合には、CPU203が正常に制御動作できない状態に
する。
【0062】前記ROM207には、打玉がどの入賞領
域に入賞したかに応じて払出すべき景品玉の数である賞
球個数データが記憶されている。そして、入賞玉検出器
122(図2参照)が入賞玉を検出してその検出信号が
スイッチ回路229を介して遊技制御用マイクロコンピ
ュータ202に入力されてくれば、遊技制御用マイクロ
コンピュータ202は、打玉が入賞した入賞領域に対応
する賞球個数データをROM207から読出して、信号
回路209(ともにフォトカプラで構成されている)を
介して払出制御用マイクロコンピュータ220に送信す
る。本実施例では、賞球個数信号は、図示するように4
本の信号線からなる4ビットデータ(D0〜D3)の形
で払出制御用マイクロコンピュータ220に伝送され
る。
【0063】また、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02は、後述するように、玉切れスイッチ87a,87
bからの検出信号または満タンスイッチ114からの検
出信号を受けた場合に、賞球および玉貸をすることが不
可能な状態にする賞球玉貸不可信号を信号回路209を
介して払出制御用マイクロコンピュータ220に送信す
る。その場合、払出制御用マイクロコンピュータ220
では、賞球および玉貸を行なう処理が禁止される。
【0064】払出制御回路基板152においては、払出
制御用マイクロコンピュータ220が、賞球個数データ
および賞球玉貸不可信号を信号回路217を介して受信
する。
【0065】払出制御回路基板152には、さらにスイ
ッチ回路218が設けられており、上皿玉検出器9から
の検出信号、自動玉貸スイッチ118からの検出信号、
切換検出器300からの検出信号および、位置検出器1
87からの検出信号が、それぞれスイッチ回路218を
介して払出制御用マイクロコンピュータ220に入力さ
れる。払出制御回路基板152には、打止モードスイッ
チ154が設けられている。この打止モードスイッチ1
54がスイッチ回路218に接続されており、打止モー
ドスイッチ154による前述した打止モード入力操作が
行なわれれば、その打止モードデータがスイッチ回路2
18を介して払出制御用マイクロコンピュータ220に
入力される。払出制御回路基板152には、さらにリセ
ットスイッチ156(図2参照)が設けられており、こ
のリセットスイッチ156がリセット回路221を介し
て払出制御用マイクロコンピュータ220のリセット端
子に接続されている。そして、遊技場の係員がリセット
スイッチ156を操作してリセット操作を行なえば、そ
のリセット操作信号がリセット回路221を介して払出
制御用マイクロコンピュータ220に入力されて電源投
入時の状態になる。なお、このリセットスイッチ156
は、前述したように、遊技制御基板199のスイッチ回
路にも接続されており、リセット操作がなされた場合に
出力されるリセット操作信号が遊技制御基板199にも
与えられる。
【0066】払出制御回路基板152には、さらに電源
回路219が設けられており、外部電源AC24Vから
の電力がこの電源回路219に供給され、所定の直流電
流に変換された状態で各種制御回路や電子機器にこの直
流電流が供給される。また、AC24Vの電力が払出制
御回路基板152を介してカードユニット制御基板21
0aに設けられている電源回路215にも供給され、こ
の電源回路215からカードユニット50に設けられて
いる各種制御回路や電子機器に電力が供給される。
【0067】図6は、払出制御用マイクロコンピュータ
220によって制御される各種制御機器を含む制御回路
を示すブロック図である。払出制御回路基板152に
は、前述した回路以外に、LED回路222,モータ回
路223,リレー回路224,ソレノイド回路225,
情報出力回路226,ブザー・LED回路227が設け
られている。
【0068】払出制御回路基板152には、さらにエラ
ー表示器155が設けられており、このエラー表示器1
55が前記LED回路222に接続されている。そし
て、払出制御用マイクロコンピュータ220からのエラ
ーコード表示制御信号がLED回路222を介してエラ
ー表示器155に与えられる。払出制御用マイクロコン
ピュータ220から、モータ制御信号がモータ回路22
3を介して払出モータ189に与えられるとともに、リ
レー回路224を介して発射モータ197に与えられ
る。さらに、ソレノイド回路225を介してソレノイド
駆動信号(励磁用制御信号)が切換ソレノイド255に
与えられる。払出制御用マイクロコンピュータ220
は、情報出力回路226を介して、補給情報,玉貸情
報,玉貸条件成立情報を出力する。補給情報とは、景品
玉を所定個数(たとえば10個)払出す毎にその旨を表
わす出力パルスのことであり、補給情報出力端子79d
(図2参照)を介してホール用管理コンピュータに出力
される。玉貸情報とは、玉貸動作が行なわれたことを表
わす情報であり、玉貸情報出力端子79c(図2参照)
を介してホール用管理コンピュータに出力される。玉貸
条件成立情報とは、打球供給皿6に貸玉を払出すための
玉貸条件が成立したことを表わす情報であり、カードユ
ニット50に出力される。なお、補給情報は、遊技制御
基板199の情報出力回路(図示省略)を介して出力さ
れるようにしてもよい。また、遊技制御基板199のみ
からでもよい。
【0069】払出制御用マイクロコンピュータ220
は、さらに、ブザー・LED回路227を介して、ブザ
ー制御信号をブザー10に与え、自動玉貸表示信号を自
動玉貸表示器11に与える。
【0070】次に、玉貸時の動作について説明する。パ
チンコ遊技機側で単位額(たとえば100円)に相当す
るパチンコ玉(たとえば25個)が貸出されるごとに払
出制御用マイクロコンピュータからカード処理機制御用
マイクロコンピュータに玉貸完了信号が出力される。カ
ード処理機制御用マイクロコンピュータではその出力信
号を入力するたびに貸玉額分のパチンコ玉がすべて貸出
されたか否かの判断を行ない、未だに貸出されていない
未貸出分がある場合にはその未貸出分をすべて貸出すま
で前記単位額(たとえば100円)のパチンコ玉の貸出
を繰返し行なうのである。
【0071】次に、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02で実行される処理について説明する。図7ないし図
20は、遊技制御用マイクロコンピュータ202の動作
を説明するためのフローチャートである。
【0072】図7はメインルーチンが示されており、た
とえば2msec毎に1回実行される。まずS1によ
り、スタックセットの処理が行なわれ、S2より、RA
Mエラーがあったか否かの判断が行なわれる。この判断
はRAM205の所定アドレスの内容を読出し、その値
が所定の値と等しいか否かを調べることにより行なわれ
る。プログラムの暴走時や電源投入時直後には、RAM
205の格納データは不定であるため、判断の答えはN
Oとなって制御S3に進む。S3では、RAMに初期デ
ータが書込まれる。このとき、大当りの発生の確率デー
タである設定値が読込まれてRAMにロードされて以降
その読込まれた値に従って定まる確率で、可変表示装置
33の識別情報が表示されるように制御される。その後
制御はS10に進む。S3において初期データが書込ま
れるため、以後このメインルーチンの実行時には、S2
における判断の答えがYESとなり、制御はS4に進む
こととなる。
【0073】S4においては、I/Oポートからのデー
タの出力処理が行なわれ、各種回路や機器に対し制御信
号が出力される。次にS5に進み、10カウントエラー
があるか否か、ドラムエラーがあるか否か、および遊技
停止フラグがセットされているかの判断が行なわれる。
この10カウントエラーでは、特定入賞玉検出器(図示
省略)や入賞玉検出器(図示省略)がショートあるいは
断線している場合であり、具体的には、特定入賞玉検出
器や入賞玉検出器の出力信号が所定時間(たとえば2.
9秒)を超えて導出された場合あるいは可変入賞球装置
3の1回の開成中に入賞玉が1個も検出されなかった場
合に10カウントエラーありと判断される。ドラムエラ
ーとは、可変表示装置33の回転ドラム(図示せず)が
回転途中で停止したり回転制御できない状態となった場
合である。遊技停止フラグとは、景品玉および貸玉とし
て払出す玉の玉切れ状態の発生等により遊技を強制的に
停止させる場合にセットされるフラグである。この遊技
停止フラグがセットされる条件の詳細については、後述
する。
【0074】10カウントエラーがなく、かつドラムエ
ラーもなく、かつ遊技停止フラグがセットされていない
場合にはS6に進み、プロセス処理が行なわれた後S7
に進むが、10カウントエラー、ドラムエラー、または
遊技停止フラグのセットがあった場合には直接S7に進
み、賞球払出処理が行なわれる。この賞球払出処理によ
り、賞球、すなわち、景品玉の払出しのための処理が行
なわれる。次にS7Aに進み、賞球玉貸不可信号出力処
理が行なわれる。この賞球玉貸不可信号出力処理におい
ては、賞球玉貸不可信号を出力するための処理が行なわ
れる。10カウントエラーがある場合、ドラムエラーが
ある場合、遊技停止フラグがセットされている場合に
は、遊技動作に関するプロセス処理(大当り中の制御、
図柄変動制御など)が行なわれないため、遊技が実行で
きなる。つまり、遊技不可能な状態となるが、あわせて
発射停止するようにしてもよい。
【0075】次に、S7Bに進み、各種エラー状態に対
応するためのエラー処理が行なわれ、次にS8に進む。
S8では、スイッチ入力処理が行なわれる。このスイッ
チ入力処理では、各種検出からの検出信号に基づいて所
定の処理が実行される。次にS9に進み、確率設定スイ
ッチ入力の処理が行なわれる。この確率設定スイッチ入
力では、キースイッチ(図示省略)の操作に基づいた大
当り発生の確率の設定状態を入力する処理である。この
S9の後制御はS10に進む。S10では、ランダム1
カウンタ,ランダム2カウンタ,ランダム4カウンタの
更新処理が行なわれる。このランダム1カウンタとは、
大当りを発生させるか否かに関する1次抽選用のカウン
タである。ランダム2カウンタとは、大当りを発生させ
るか否かに関する2次抽選用および当り図柄決定用のカ
ウンタである。大当りを発生させるか否かは、まずラン
ダム1カウンタに基づく1次抽選の結果当りと決定さ
れ、さらにランダム2カウンタに基づく2次抽選の結果
当りと決定する必要がある。ランダム4カウンタとは、
大当りを発生させることが決定された場合に、3本の当
りラインのうちどの当りライン上に当り図柄の組合せを
成立させるかを決定するための当りライン選択用のカウ
ンタである。この当り図柄はランダム2カウンタのカウ
ント値に基づいて決定される。そして、キースイッチを
操作した後には、このランダム1カウンタのカウント値
の上限が変化する。すなわち、設定1の場合にはランダ
ム1カウンタは0〜41の範囲内でカウントする。設定
2の場合には0〜44の範囲内でカウントする。設定3
の場合には0〜49の範囲内でカウントする。一方、ラ
ンダム2カウンタは、0〜49の範囲内でカウントす
る。またランダム4カウンタは、0〜2の範囲内でカウ
ントし、ピックアップされたカウント値が0のときには
中段の当りラインが選択決定され、1のときには右上が
り斜めの当りラインが選択決定され、2のときには右下
がり斜めの当りラインが選択決定される。
【0076】次に、S11に進み、リセット回数が0か
または4かまたは1か2,3,5,6,7かのいずれか
が判断される。このリセット回数とは、定期リセット回
路からCPU203に入力されるリセット信号によって
CPU203がリセットされた回数を意味し、リセット
される毎に「0」から「1」ずつ加算されて「7」まで
達し、その状態でさらに「1」加算されることにより
「0」となり、「0」から再度カウントアップされるも
のである。このリセット回数は0の場合にはS12に進
み、音データが出力されてスピーカ19から所定の音が
発せられる。一方、リセット回数が4の場合にはS13
に進み、出力データテーブル選択,ドラムランプデータ
セットの処理が行なわれてS15に進み、そのセットさ
れたデータが出力されて、ドラムランプが点灯制御され
る。一方、リセット回数が1,2,3,5,6,7の場
合にはS14に進み飾りLED,ランプデータがセット
されてS15によりそのセットされたデータが出力さ
れ、飾りLEDおよび各種ランプが点灯または点滅制御
される。次に、S16に進み入賞記憶エリア格納処理が
行なわれ、S17に進みランダム1カウンタ,ランダム
2カウンタ,ランダム3カウンタ,ランダム5カウンタ
の更新処理が行なわれる。このS17による処理は、定
期リセット回路からのリセット信号に基づくCPU20
3のリセットが行なわれるまでの定期リセット待ち時間
を利用して繰返えしカウント値の更新処理が行なわれ
る。ランダム3カウンタは、大当りを発生させないこと
が決定された場合にどの外れ図柄で停止制御するかを決
定するためのカウンタであり、0〜5831の範囲内で
カウントアップされる。ランダム5カウンタは、大当り
を発生させないことが決定された場合にどの外れ図柄で
停止制御するかを決定するためのカウンタであり、0〜
5831の範囲内でカウントアップされる。ランダム5
カウンタは、ラッキーナンバ用図柄を決定するためのカ
ウンタであり、0〜99の範囲内でカウントアップされ
る。なお、ラッキーナンバとは、遊技場において所定の
サービスを遊技者に与えるために予め決定されている番
号であり、たとえば大当り発生時にその大当りの発生し
たパチンコ遊技機で表示されている番号が予め決定され
たラッキーナンバと一致すれば、その大当りの発生に基
づいて獲得した景品玉を景品交換するこなく再度遊技に
使用できる等の特典が与えられる。
【0077】図8(A)は、図7のS8に示したスイッ
チ入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャート
である。SB1により、始動口スイッチの入力処理を行
なう。次に、SB2により、Vスイッチ・カウントスイ
ッチの入力処理を行なう。次に、SB3により、賞球個
数スイッチの入力処理を行なう。次に、SB4により、
玉切れスイッチの入力処理を行なう。次に、SB5によ
り、満タンスイッチの入力処理を行なう。次に、SB6
により、ドアスイッチの入力処理を行なう。
【0078】図8(B)は、SB1に示した始動口スイ
ッチ入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャー
トである。SD1により、始動入賞があったか否かの判
断がなされ、ない場合にはそのままプログラムは終了す
る。パチンコ玉が始動入賞口34に入賞して始動口スイ
ッチ(始動入賞玉検出器46)により検出されればSD
2に進み、始動入賞カウンタを「1」加算更新し、SD
3に進み、始動入賞処理が行なわれる。
【0079】図8(C)は、SB2に示したVスイッチ
・カウントスイッチ入力処理のサブルーチンプログラム
を示すフローチャートである。SC1により、V入賞が
あったか否かの判断がなされ、ない場合にはSC5に進
み、カウント入賞があったか否かの判断がなされ、ない
場合にはプログラムが終了する。
【0080】パチンコ玉が可変入賞球装置35内に進入
してそのパチンコ玉が特定入賞領域に入賞してVスイッ
チ(特定入賞玉検出器)により検出されれば、SC2に
進み、大入賞口(可変入賞球装置)入賞カウンタを
「1」加算更新する処理がなされる。次にSC3に進
み、大当り中であるか否かの判断がなされ、大当り中で
ない場合にはSC5に進む。一方、大当り中である場合
にはSC4に進み、V入賞処理が行なわれた後SC5に
進む。
【0081】パチンコ玉が可変入賞球装置35内に進入
してそのパチンコ玉が入賞玉検出器により検出されれ
ば、SC5によりYESの判断がなされてSC6に進
み、大入賞口入賞カウンタを「1」加算更新する処理が
なされる。そしてSC7に進み、大当り中であるか否か
の判断がなされ、大当り中でない場合にはそのままプロ
グラムが終了するが、大当り中である場合にはSC8に
進み、カウント入賞処理がなされた後プログラムが終了
する。
【0082】図8(D)は、SB3に示した賞球個数ス
イッチ入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャ
ートである。SE1により、賞球個数スイッチ256に
よる景品玉の検出があったか否かの判断がなされ、ない
場合には、そのままプログラムが終了する。一方、賞球
個数スイッチ256により景品玉が検出されれば、SE
2に進み、賞球カウンタ値に「1」を加算し、プログラ
ムが終了する。
【0083】以上に示した始動入賞カウンタ、大入賞口
入賞カウンタおよび賞球カウンタは、RAM205の働
きにより実現されるものであり、各カウンタに対応する
値は、RAM205に記憶される。
【0084】図9は、SB4に示した玉切れスイッチ入
力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。SF1により、玉切れスイッチ87a,87bがO
N状態(玉切れ状態)になっているか否かの判断がなさ
れる。玉切れ状態の場合には、SF2に進み、玉切れ情
報出力フラグをセットする処理がなされ、プログラムが
終了する。ここで、玉切れ情報出力フラグは、払出し用
の玉が玉切れ状態になったことを示すフラグである。一
方、SF1で非玉切れ状態と判断された場合には、SF
3に進む。
【0085】SF3では、現在において玉切れ情報出力
フラグがセットされているか否かが判断される。そし
て、セットされていないと判断された場合は、プログラ
ムが終了する。一方、セットされていると判断された場
合は、SF4に進み、玉切れ情報出力フラグをクリアす
る処理がなされ、プログラムが終了する。
【0086】図10は、SB5に示した満タンスイッチ
入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートで
ある。SG1により、満タンスイッチ114がON状態
(満タン状態)になっているか否かの判断がなされる。
満タン状態の場合には、SG2に進み、満タン情報出力
フラグをセットする処理がなされ、プログラムが終了す
る。ここで、満タン情報出力フラグは、余剰玉受皿(下
皿)20が満タン状態になったことを示すフラグであ
る。一方、SG1で非満タン状態と判断された場合に
は、SG3に進む。
【0087】SG3では、現在において満タン情報出力
フラグがセットされているか否かが判断される。そし
て、セットされていないと判断された場合は、プログラ
ムが終了する。一方、セットされていると判断された場
合は、SG4に進み、満タン情報出力フラグをクリアす
る処理がなされ、プログラムが終了する。
【0088】図11は、SB6に示したドアスイッチ入
力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。SH1により、ドアスイッチ257がON状態(ド
ア開放状態)になっているか否かの判断がなされる。ド
ア開放状態の場合には、SH2に進み、開放情報出力フ
ラグをセットする処理がなされ、プログラムが終了す
る。ここで、開放情報出力フラグは、ガラス扉枠4が開
放状態になったことを示すフラグである。一方、SH1
で非開放状態と判断された場合には、SH3に進む。
【0089】SH3では、現在において開放情報出力フ
ラグがセットされているか否かが判断される。そして、
セットされていないと判断された場合は、プログラムが
終了する。一方、セットされていると判断された場合
は、SH4に進み、開放情報出力フラグをクリアする処
理がなされ、プログラムが終了する。
【0090】次に、前述したS7の賞球払出処理につい
て説明する。図12は、賞球払出処理の処理手順を示す
フローチャートである。まず、ステップSI(以下、単
にSIという)1により、賞球データ出力フラグがセッ
トされているか否かの判断がなされる。ここで、賞球デ
ータ出力フラグとは、払出制御回路基板152に賞球個
数データを送信する場合にセットされるフラグであり、
詳しくは後述する。SI1によりセットされていると判
断された場合は、後述するSI5に進む。一方、SI1
によりセットされていないと判断された場合は、SI2
に進み、入賞玉検出器122による入賞玉の検出がなさ
れたか否かの判断がなされる。
【0091】SI2により入賞玉の検出がなされていな
いと判断された場合は、この賞球払出処理が終了する。
一方、SI2により入賞玉の検出がなされたと判断され
た場合は、SI3に進み、玉切れ情報出力フラグ、満タ
ン情報出力フラグ、入賞球排出エラーフラグ1、また
は、入賞球排出エラーフラグ2がセットされているか否
かの判断がなされる。ここで、入賞球排出エラーフラグ
1および入賞球排出エラーフラグ2とは、入賞玉が正常
に排出されない場合にセットされるフラグであり、詳し
くは後述する。
【0092】SI3によりいずれかのフラグがセットさ
れていると判断された場合は、この賞球払出処理が終了
する。一方、SI3によりいずれのフラグもセットされ
ていないと判断された場合は、SI4に進み、賞球個数
データを出力するための賞球情報出力処理が実行され
る。この情報出力処理の処理内容については、図13を
用いて後述する。次に、SI5に進む。
【0093】SI5に進んだ場合は、景品玉の払出個数
をチェックするための賞球個数チェック処理が実行され
る。この賞球個数チェック処理の処理内容については、
図15を用いて後述する。次に、SI6に進み、入賞玉
の排出状態をチェックするための入賞球排出チェック処
理が実行される。この入賞球排出チェック処理の処理内
容については、図17を用いて後述する。SI6の後、
この賞球払出処理が終了する。
【0094】以上に示したように、払出す玉の玉切れ、
下皿の満タン、および入賞玉の排出異常が生じた場合に
は、景品玉の正常な払出しが困難であるため、景品玉を
払出すための前述したSI4〜SI6の処理が行なわれ
ない。したがって、異常な状態での払出制御が実行され
てしまうことが防がれる。
【0095】次に、前述したSI4の賞球情報出力処理
について詳細に説明する。図13は、賞球情報出力処理
の処理内容を示すフローチャートである。まず、ステッ
プSJ(以下、単にSJという)1により、大入賞口入
賞カウンタが1以上であるか否かの判断がなされる。こ
こで、大入賞口入賞カウンタとは、可変入賞球装置35
の前述した大入賞口内に入賞した入賞玉の個数を検出す
るカウンタである。
【0096】SJ1により1以上であると判断された場
合は、後述するSJ4に進む。一方、SJ1により1以
上ではないと判断された場合は、SJ2に進み、賞球デ
ータ出力の個数を「6」にセットする処理がなされる。
すなわち、大入賞口以外の入賞領域への入賞の場合に
は、入賞玉1個に対して6個の景品玉が払出されること
となる。次に、SJ3に進み、賞球データ出力=6フラ
グをセットする処理がなされる。ここで、賞球データ出
力=6フラグとは、6個の景品玉の払出しを指令する場
合にセットされる賞球データ出力フラグである。SJ3
の後、後述するSJ7に進む。
【0097】SJ1により1以上であると判断され、S
J4に進んだ場合は、大入賞口入賞カウンタの値を1だ
け減算更新する処理がなされる。次に、SJ5に進み、
賞球データ出力の個数を「15」にセットする処理がな
される。すなわち、大入賞口への入賞の場合には、入賞
玉1個に対して15個の景品玉が払出されることとな
る。次に、SJ6に進み、賞球データ出力=15フラグ
をセットする処理がなされる。ここで、賞球データ出力
=15フラグとは、15個の景品玉の払出しを指令する
場合にセットされる賞球データ出力フラグである。SJ
6の後、後述するSJ7に進む。
【0098】SJ7においては、入賞領域の種別に応じ
てSJ2またはSJ5によりセットされた個数の賞球個
数データを出力する処理(払出制御回路基板152への
賞球個数データの送信)がなされる。次に、SJ8に進
み、SJ8により出力した賞球個数のデータをRAM2
05に記憶(賞球個数記憶値をカウントアップ)する処
理がなされる。次に、SJ9に進み、入賞玉を排出する
ための入賞玉排出処理が実行される。この入賞玉排出処
理の詳細については図14を用いて後述する。
【0099】以上に示したように、大入賞口への入賞玉
については15個の景品玉の払出し制御が行なわれ、大
入賞口以外の入賞領域への入賞玉については6個の景品
玉の払出し制御が行なわれる。また、出力した賞球個数
データが示す景品玉の個数は、景品玉の払出しが正常に
行なわれているか否かのチェックのために、記憶される
のである。
【0100】次に、入賞玉排出処理の処理内容を説明す
る。図14は、入賞玉排出処理の処理内容を示すフロー
チャートである。まず、ステップSK(以下、単にSK
という)1により、排出処理フラグをセットする処理が
なされる。ここで、排出処理フラグとは、入賞玉の排出
が実行されている状態であることを示すフラグである。
次に、SK2に進み、入賞玉排出ソレノイド127をO
N(励磁)状態に駆動する処理がなされる。これによ
り、入賞玉処理装置115に保持されている入賞玉が解
放されて排出される。そして、SK3に進み、入賞玉排
出タイマをセットする処理がなされる。これにより、入
賞玉排出タイマによる計時が開始される。ここで、入賞
玉排出タイマとは、入賞玉を排出するに要する時間を計
時するためのタイマである。SK3の後、この入賞玉排
出処理が終了する。
【0101】次に、前述したSI5の賞球個数チェック
処理について説明する。図15は、賞球個数チェック処
理の処理手順を示すフローチャートである。まず、ステ
ップSM(以下、単にSMという)1により、賞球排出
エラーフラグがセットされているか否かの判断がなされ
る。ここで、賞球排出エラーフラグとは、景品玉の払出
処理が実行される場合において、その払出し要求した景
品玉個数と実際に払出された景品玉個数が一致しないと
いう異常状態(賞球排出エラー)が発生したことを示す
フラグであり、後述するSM11によりセットされる。
【0102】SM1により賞球排出エラーフラグがセッ
トされていると判断された場合は、後述するSM12に
進む。一方、SM1により賞球排出エラーフラグがセッ
トされていないと判断された場合は、SM2に進み、賞
球個数スイッチ256による景品玉の検出があったか否
かの判断がなされる。SM2により賞球個数スイッチ2
56による景品玉の検出がないと判断された場合は、後
述するSM5に移行する一方、賞球個数スイッチ256
による景品玉の検出があると判断された場合は、賞球数
チェック待ちタイマをクリアし(SM3)、次にその賞
球数チェック待ちタイマをセット(SM4)してSM5
に移行する。なお、ここでセットされる賞球数チェック
待ちタイマの設定時間は、連続賞球(1つの入賞玉の賞
球動作中に次の入賞玉の賞球動作待ちであって次の賞球
動作を即行うこと)中に玉貸し要求があった場合におい
て、賞球の払出しを一旦停止してから最大玉貸数の払出
しを行い、その後、賞球の払出しを再開して最初の賞球
が賞球個数スイッチ256で検出されるのに必要且つ十
分な時間が設定される。また、この賞球個数チェック処
理は、玉切れ情報、下皿満タン情報出力フラグがセット
されている。即ち、賞球玉貸不可信号が出力されている
ときは行わないようにしているが、この賞球数チェック
待ちタイマの計時もその時点で一旦計時を中断して、処
理が再開すると共に計時も再開する。
【0103】SM5では、賞球数チェック待ちタイマの
計時中か否かの判断がなされる。SM5で賞球数チェッ
ク待ちタイマの計時中でないときは、そのままメインフ
ローに復帰する一方、賞球数チェック待ちタイマの計時
中のときは、その賞球数チェック待ちタイマによって計
時されている設定時間(賞球数チェック待ち時間)が経
過したか否かの判断がなされる(SM6)。SM6で賞
球数チェック待ち時間が経過していないときは、そのま
まメインフローに復帰する一方、賞球数チェック待ち時
間が経過したときは、賞球数チェック待ちタイマをクリ
ア(SM7)した後、SM8に進み、前述したSJ8に
より記憶した賞球個数記憶値が、前述した賞球数スイッ
チ入力処理によりカウントされる賞球数カウンタのカウ
ンタ値と一致するか否かの判断がなされる。SM8によ
り一致すると判断された場合は、SM9に進み、賞球個
数記憶値をクリアする処理がなされた後、SM10に進
み、賞球カウンタ値をクリアする処理がなされて、メイ
ンフローに復帰する。
【0104】一方、SM8により一致しないと判断され
た場合は、SM11に進み、賞球排出エラーフラグをセ
ットする処理がなされる。その後は、SM12に進み、
リセットスイッチ156から与えられるリセット操作信
号に基づいて払出制御回路基板152がリセットされた
か否かの判断がなされる。SM12でリセットされてい
ないと判断された場合は、そのままメインフローに復帰
する一方、リセットされたと判断された場合は、SM1
3に進み、賞球排出エラーフラグをクリアする処理がな
され、その後メインフローに復帰する。
【0105】なお、賞球カウンタ値が賞球個数記憶値よ
りも多くなった場合も、賞球排出エラーフラグをセット
するが、賞球データ出力フラグがセットされていない
(つまり、賞球個数記憶値=0)のに賞球の検出があっ
た場合などの異常が発生した場合も賞球排出エラーフラ
グをセットしてエラー報知、遊技停止をするようにして
もよく、そのエラー報知を区別して報知できるようにし
てもよい。また、賞球払出しの停止、つまり賞球個数ス
イッチ256で賞球が検出されなくなったのが、玉貸し
によるものか、異常発生によるものか判別するのに、払
出制御用マイクロコンピュータから220から玉貸し中
信号を入力するようにすればよいが、一方向通信ではな
くなってしまうので、そのような方法をとらず、判別す
る必要がないように賞球数チェック待ちタイマを長く設
定した。しかし、一方向通信でありながら判別できるよ
うにしてもよい。例えば、切換検出器300を払出制御
用マイクロコンピュータ220と遊技制御用マイクロコ
ンピュータ202の両方に、又は遊技制御用マイクロコ
ンピュータ202のみに接続する構成として、切換検出
器300からの検出信号に基づいて流路切換部材254
が貸玉通路に切り換わっているか否かを遊技制御用マイ
クロコンピュータ202で判断することにより、賞球払
出しの停止が玉貸し要求によるものなのか、異常発生に
よるものなのかを判別するようにしてもよい。
【0106】また、先ず賞球払出しが停止したときに、
賞球個数記憶値と賞球カウンタ値が一致しているか判定
し、一致していないときは、その賞球カウンタ値の値が
6個と15個の2種類しか賞球数がない場合は、6X+
15Y(X、Yは、0又は整数)個であるか否かを判別
し、値が6X+15Y個であれば、玉貸し中であると
し、次の賞球個数スイッチ256による検出待ちとなる
が、それ以外のときはエラーとする。但し、この方法
は、1つの入賞玉に対する賞球払出しを途中で中断する
こなく、払出してから玉貸しに移行するのが前提であ
る。また、本実施形態では、賞球数を6個、15個の2
系統としているが、これに限定しない。例えば、4個、
7個、14個の3系統など、いずれの設定でもよい。そ
の場合、4X+7Y+14Zであるかをチェックすれば
よい。説明したように、一方向通信でありながら玉貸中
であるかを判定するのであれば、賞球数チェックタイマ
の時間を短く設定することが可能になる。故に、賞球払
出し停止から短時間でその払出しが正常か否か判定でき
る。
【0107】次に、前述したSI6の入賞球排出チェッ
ク処理の処理内容を説明する。図16は、入賞球排出チ
ェック処理の処理内容を示すフローチャートである。ま
ず、ステップSQ(以下、単にSQという)1により、
前述した排出処理フラグがセットされているか否かの判
断がなされる。SQ1により、セットされていないと判
断された場合は、この入賞球排出チェック処理が終了す
る。一方、SQ1により、セットされていると判断され
た場合は、入賞玉の排出処理中であり、SQ2に進み、
入賞玉検出器122による入賞玉の検出状態がオフ状態
(検出していない状態)であるか否かの判断がなされ
る。
【0108】SQ2により入賞玉検出器122による入
賞玉の検出状態がオフ状態ではないと判断された場合
(つまりオン状態の場合)は、SQ3に進み、前述した
入賞玉排出タイマの現在の計時値が第3の所定時間内で
あるか否かの判断がなされる。この場合の第3の所定時
間は、入賞玉処理装置115が正常に動作する場合に通
常要する入賞玉の排出時間を基準に定められた入賞玉の
排出異常判定時間である。この場合は、入賞玉が排出さ
れない時間(入賞玉排出タイマの現在の計時値)が前記
第3の所定時間を超えると、入賞玉の排出状態に異常が
生じたものと判断される。
【0109】SQ3により第3の所定時間内であると判
断された場合は、この入賞玉排出チェック処理が終了す
る。一方、SQ3により第3の所定時間を超えたと判断
された場合は、SQ4に進み、入賞玉排出エラーフラグ
2をセットする処理がなされる。ここで、入賞玉排出エ
ラーフラグ2とは、入賞玉の排出に要する時間より長い
第3の所定時間が経過したのにも拘わらず、入賞玉の正
常な排出が行なわれないという入賞玉の排出異常状態
(入賞球排出エラー2)が発生した場合にセットされる
フラグである。その後、SQ5に進み、入賞玉排出ソレ
ノイド127をOFFし、排出処理フラグをクリアする
処理が行なわれる(SQ6)。次に、SQ7に進み、入
賞玉排出タイマをクリアする処理が行なわれる。その後
は、賞球データ出力フラグをクリア(SQ8)して、こ
の入賞玉排出チェック処理が終了する。
【0110】また、前記SQ2により入賞玉検出器12
2による入賞玉の検出状態がオフ状態であると判断され
た場合は、次に、SQ9に進み、入賞玉排出タイマの現
在の計時値が第1の所定時間内であるか否かの判断がな
される。この場合の第1の所定時間は、入賞玉検出器1
22が正常にオフする場合に通常要する入賞玉検出のオ
フ時間を基準に定められた判定時間である。この場合
は、入賞玉検出がオフする時間(入賞玉排出タイマの現
在の計時値)が前記第1の所定時間内であると、入賞玉
検出器122がオフになるのが早すぎることを判別して
異常が生じたものと判断される。SQ9により第1の所
定時間内であると判断された場合は、SQ10に進み、
入賞玉排出エラーフラグ1をセットする処理がなされ、
その後、前記SQ5に移行する。つまり、入賞玉排出エ
ラーフラグ1は、景品玉の払出しの対象となった入賞玉
があったにも拘わらず、排出すべき入賞玉の存在が検出
されないという入賞玉の排出異常状態(入賞球排出エラ
ー1)が発生した場合にセットされる。
【0111】一方、SQ9により第1の所定時間を超え
たと判断された場合は、SQ11に進み、入賞玉排出タ
イマの現在の計時値が第2の所定時間内であるか否かの
判断がなされる。この場合の第2の所定時間は、入賞玉
排出ソレノイド127をOFFするのに適したタイミン
グであるか否かを判別する時間である。SQ11により
第2の所定時間内であると判断された場合は、そのまま
入賞玉排出チェック処理が終了する一方、第2の所定時
間を超えたと判断された場合は、前記SQ5に移行す
る。
【0112】以上に示したように、入賞玉の排出制御が
行なわれたにもかかわらず、入賞玉が所定時間内に排出
されない場合には、入賞玉排出エラーフラグ2がセット
されるため、それにより、入賞玉の排出異常状態が生じ
たことを認識することができる。また、SQ2で入賞玉
検出器122による入賞玉の検出状態がオフ状態である
と判断された場合に、入賞玉排出タイマによりオフする
タイミングが早すぎるか否かをチェックして早すぎる場
合(入賞玉が一時貯留されていない)は入賞球排出エラ
ーフラグ1をセットするようにしたので、これによって
も入賞玉の排出異常状態が生じたことを認識することが
できる。
【0113】次に、前述したS7Aの賞球玉貸不可情報
出力処理の処理内容を説明する。図17は、賞球玉貸不
可情報出力処理の処理内容を示すフローチャートであ
る。まず、ステップSO(以下、単にSOという)1に
より、玉切れ情報出力フラグがセットされているか否か
の判断がなされる。SO1により、セットされていると
判断された場合は、SO3に進み、賞球玉貸不可信号を
払出制御回路基板152に向けて出力させる処理がなさ
れた後、この賞球玉貸不可情報出力処理が終了する。一
方、SO1により、セットされていないと判断された場
合は、SO2に進む。
【0114】SO2では、満タン情報出力フラグがセッ
トされているか否かの判断がなされる。SO2により、
セットされていると判断された場合は、SO3に進み、
賞球玉貸不可信号を払出制御回路基板152に向けて出
力させる処理がなされた後、この賞球玉貸不可情報出力
処理が終了する。一方、SO2により、セットされてい
ないと判断された場合は、そのままこの賞球玉貸不可情
報出力処理が終了する。
【0115】以上に示したように、玉切れ情報出力フラ
グがセットされた場合と、満タン情報出力フラグがセッ
トされた場合とのように、景品玉および貸玉の払出しが
不可能になった場合には、賞球玉貸不可信号が払出制御
回路基板152に向けて出力されるため、玉の払出しが
できない状態のまま景品玉の払出動作が行なわれるのを
防ぐことができる。
【0116】次に、前述したS7Bのエラー処理の処理
内容を説明する。図18および図19は、エラー処理の
処理内容を示すフローチャートである。まず、ステップ
SP(以下、単にSPという)1により、玉切れ情報出
力フラグがセットされているか否かの判断がなされる。
SP1によりセットされていないと判断された場合は、
後述するSP5に進む。
【0117】一方、SP1によりセットされていると判
断された場合は、SP2に進み、玉切れランプ44を点
灯させる処理がなされる。この玉切れランプ44の点灯
により、玉切れ状態が生じたことが報知される。そし
て、SP3に進み、前述した遊技停止フラグをセットす
る処理がなされる。遊技停止フラグがセットされると、
遊技を行なうことが不可能な状態(遊技停止状態)に制
御される。なお、遊技停止フラグがセットされた場合に
は、可変表示装置33が可変表示しないしないようにす
ること、可変入賞球装置35を開放動作させないこと等
以外にその他(打球を発射できないようにする、入賞
玉、始動入賞玉を無効にすること等)の遊技停止状態に
制御するようにしてもよいし、あわせて制御するように
してもよい。それについては、以下に示される遊技停止
フラグのセット時においても同様のことが言える。そし
て、SP4に進み、ラウンド数表示器33aにおいて、
玉切れが生じたことを示す「E1」というエラーコード
表示を行なわせる処理がなされる。その後、このエラー
処理が終了する。
【0118】前述したようにSP5に進んだ場合は、満
タン情報出力フラグがセットされているか否かの判断が
なされる。SP5によりセットされていないと判断され
た場合は、後述するSP9に進む。一方、SP5により
セットされていると判断された場合は、SP6に進み、
玉切れランプ44および賞球ランプ43の両方を点灯さ
せる処理がなされる。この玉切れランプ44および賞球
ランプ43の点灯により、満タン状態が生じたことが報
知される。そして、SP7に進み、遊技停止フラグをセ
ットする処理がなされる。この遊技停止フラグがセット
されたことにより、遊技が停止状態にされる。そして、
SP8に進み、ラウンド数表示器33aにおいて、玉切
れが生じたことを示す「E2」というエラーコード表示
を行なわせる処理がなされる。その後、このエラー処理
が終了する。
【0119】前述したようにSP9に進んだ場合は、ド
ア開放情報出力フラグがセットされているか否かの判断
がなされる。SP9によりセットされていないと判断さ
れた場合は、後述するSP13に進む。一方、SP9に
よりセットされていると判断された場合は、SP10に
進み、遊技効果ランプ22を点灯させる処理がなされ
る。この遊技効果ランプ22の点灯により、ドア開放状
態が生じたことが報知される。そして、SP11に進
み、遊技停止フラグをセットする処理がなされる。この
遊技停止フラグがセットされたことにより、遊技が停止
状態にされる。そして、SP12に進み、ラウンド数表
示器33aにおいて、玉切れが生じたことを示す「E
3」というエラーコード表示を行なわせる処理がなされ
る。その後、このエラー処理が終了する。
【0120】前述したようにSP13に進んだ場合は、
賞球排出エラーフラグがセットされているか否かの判断
がなされる。SP13によりセットされていないと判断
された場合は、後述するSP17に進む。一方、SP1
3によりセットされていると判断された場合は、SP1
4に進み、所定のエラー音を出力させるとともに、玉切
れランプ44および賞球ランプ43を交互に点滅させる
処理がなされる。このようなエラー音の出力と、玉切れ
ランプ44および賞球ランプ43の点滅状態により、賞
球排出エラーが生じたことが報知される。そして、SP
15に進み、遊技停止フラグをセットする処理がなされ
る。この遊技停止フラグがセットされたことにより、遊
技が停止状態にされる。そして、SP16に進み、ラウ
ンド数表示器33aにおいて、玉切れが生じたことを示
す「E4」というエラーコード表示を行なわせる処理が
なされる。その後、このエラー処理が終了する。
【0121】前述したようにSP17に進んだ場合は、
入賞球排出エラーフラグ1がセットされているか否かの
判断がなされる。SP17によりセットされていないと
判断された場合は、後述するSP21に進む。一方、S
P17によりセットされていると判断された場合は、S
P18に進み、玉切れランプ44および賞球ランプ43
を同時に点滅させるとともに、遊技効果ランプ22を点
滅させる処理がなされる。このような玉切れランプ4
4、賞球ランプ43および遊技効果ランプ22の状態に
より、前述した入賞球排出エラー1が生じたことが報知
される。そして、SP19に進み、遊技停止フラグをセ
ットする処理がなされる。この遊技停止フラグがセット
されたことにより、遊技が停止状態にされる。そして、
SP20に進み、ラウンド数表示器33aにおいて、入
賞球排出エラー1が生じたことを示す「E5」というエ
ラーコード表示を行なわせる処理がなされる。その後、
このエラー処理が終了する。
【0122】前述したようにSP21に進んだ場合は、
入賞球排出エラーフラグ2がセットされているか否かの
判断がなされる。SP21によりセットされていないと
判断された場合は、後述するSP25に進む。一方、S
P21によりセットされていると判断された場合は、S
P22に進み、玉切れランプ44および賞球ランプ43
を同時に点滅させる処理がなされる。このような玉切れ
ランプ44および賞球ランプ43の状態により、前述し
た入賞球排出エラー2が生じたことが報知される。そし
て、SP23に進み、遊技停止フラグをセットする処理
がなされる。この遊技停止フラグがセットされたことに
より、遊技が停止状態にされる。そして、SP24に進
み、ラウンド数表示器33aにおいて、入賞球排出エラ
ー1が生じたことを示す「E6」というエラーコード表
示を行なわせる処理がなされる。その後、このエラー処
理が終了する。
【0123】前述したようにSP25に進んだ場合は、
遊技停止フラグがセットされているか否かの判断がなさ
れる。SP25によりセットされていないと判断された
場合は、そのままこのエラー処理が終了する。一方、S
P25によりセットされていると判断された場合は、S
P26に進み、セットされている遊技停止フラグをクリ
アする処理がなされた後、このエラー処理が終了する。
すなわち、SP25およびSP26では、エラー処理で
のSP1、SP5、SP9、SP13、SP17および
SP21の遊技停止条件にない場合において、前回の処
理において遊技停止フラグがセットされているのをクリ
アし、遊技停止状態にしないようにしている。
【0124】以上に示したように、玉切れ情報出力フラ
グがセットされた場合、満タン情報出力フラグがセット
された場合、ドア開放情報出力フラグがセットされた場
合、賞球払出エラーフラグがセットされた場合、入賞球
払出エラーフラグ1がセットされた場合、または、入賞
球払出エラーフラグ2がセットされた場合のように、遊
技を行なうことに支障が生じた場合に、その旨が報知さ
れるので、そのような状態の発生を容易に知ることがで
きる。さらに、そのような場合には、遊技停止フラグが
セットされて、遊技を行なうことができなくなるので、
遊技を行なうことに支障が生じたままで遊技が行なわれ
てしまうのを防ぐことができる。さらに、そのような場
合には、エラーコード表示が行なわれることにより、異
常状態の内容を容易に把握することができ、復旧作業が
容易化される。
【0125】次に、払出制御回路基板152の払出制御
用マイクロコンピュータ220において行なわれる主な
制御について説明する。
【0126】まず、賞球個数データを受けて景品玉を払
出すために実行される賞球排出処理について説明する。
【0127】図20は、賞球排出処理の処理内容を示す
フローチャートである。まず、ステップSR(以下、単
にSRという)1により、賞球個数データを受信したか
否かの判断がなされる。SR1により受信していないと
判断された場合は、この賞球排出処理が終了する。一
方、SR1により受信したと判断された場合は、SR2
に進み、現在の状態が玉貸し動作中であるか否かの判断
がなされる。
【0128】SR2により玉貸し動作中であると判断さ
れた場合は、この賞球排出処理が終了する。つまり、玉
貸し動作中に景品玉の払出し指令である賞球個数データ
を受信した場合には、玉貸し動作の終了を待って、景品
玉の払出制御が行なわれることになる。一方、SR2に
より玉貸し動作中ではないと判断された場合は、SR3
に進み、賞球個数データに応じて景品玉の払出を行なう
ための賞球排出動作処理が実行される。その後、この賞
球排出処理が終了する。賞球排出動作処理の処理内容に
ついては、図21を用いて後述する。
【0129】次に、前述したSR3の賞球排出動作処理
の処理内容を説明する。図21は、賞球排出動作処理の
処理内容を示すフローチャートである。
【0130】まず、ステップSS(以下、単にSSとい
う)1により、賞球玉貸不可信号を受信したか否かの判
断がなされる。SS1により受信したと判断された場合
は、この賞球排出動作処理が終了する。これにより、賞
球玉貸不可信号を受信した場合には、玉の払出しが行な
われない。一方、SS1により受信しないと判断された
場合は、SS2に進み、賞球排出エラーフラグか切換エ
ラーフラグがセットされているか否かの判断がなされ
る。賞球排出エラーフラグは、後述のSS4でセットさ
れるものであり、切換エラーフラグは、後述のSV12
でセットされるものである。SS2により賞球排出エラ
ーフラグか切換エラーフラグがセットされていると判断
された場合は、そのまま賞球排出動作処理が終了する。
(賞球動作の停止、要求があっても行わない) 一方、SS2により賞球排出エラーフラグ及び切換エラ
ーフラグのいずれもセットされていないと判断された場
合は、SS3に進み、賞球OKフラグがセットされてい
るか否かの判断がなされる。なお、エラーフラグとし
て、賞球排出エラーフラグと切換エラーフラグを例示し
たが、他のエラーフラグがセットされている場合でも、
同様に判断されてもよい。賞球OKフラグは、後で詳述
する流路切換部材254の流路切換処理でセットされる
ものである。SS3により賞球OKフラグがセットされ
ていないと判断された場合は、この賞球排出動作処理が
終了する。一方、SS3により賞球OKフラグがセット
されていると判断された場合は、SS4に進み、受信し
た賞球個数データが示す賞球個数(賞球個数データは受
信した時点で記憶されている)を未払出数のデータとし
てセットする処理がなされる。この未払出数は、この賞
球排出動作処理において景品玉を払出すための払出予定
数として用いられる。
【0131】次に、SS5に進み、賞球中フラグをセッ
トする処理がなされた後、SS6に進み、払出タイマを
セットする処理がなされる。これにより、払出タイマに
よる計時が開始される。ここで、払出タイマは、景品玉
の正常な払出しが行なわれるか否かを管理するために用
いられるタイマである。次に、SS7に進み、玉払出装
置97のステッピングモータ189を回転駆動させる処
理がなされる。これにより、景品玉の払出しが開始され
る。この場合、ステッピングモータ189を払出予定数
分、連続して回転駆動させる。
【0132】次に、SS8に進み、ステッピングモータ
189が景品玉の1個払出分だけ回転駆動されたか否か
の判断がなされる。その回転状態の景品玉は、前述した
位置検出器187の検出信号に基づいて判断される。S
S8によりまだ1個払出分だけ回転駆動されていないと
判断された場合は、SS9に進み、払出タイマの計時値
が所定値になったか否かの判断がなされる。この場合の
所定値は、ステッピングモータ189が1個払出分だけ
回転するに通常要する時間を基準として定められた異常
判定時間であり、そのような基準時間よりも少し長めの
時間に設定されている。SS9によりまだ所定値になっ
ていないと判断された場合は、前述したSS8に戻る。
一方、SS9により所定値になったと判断された場合
は、ステッピングモータ189の動作に異常が生じたも
のと判断し、SS10に進み、賞球排出エラーフラグを
セットして賞球排出動作処理が終了する。
【0133】また、SS8により1個払出分だけ回転駆
動されたと判断された場合は、SS11に進み、ステッ
ピングモータ189の動作が正常であると判断し、払出
タイマをクリアする処理がなされ、次にSS12で未払
出数から「1」が減算される。そして、SS13に進
み、未払出数が「0」であるか否かの判断がなされる。
SS13により未払出数が「0」以外、言い換えれば未
払出数が残っていると判断された場合は、SS14で払
出タイマをセットした後に、前記SS8に移行する。一
方、SS13により未払出数が「0」、言い換えれば未
払出数が残っていないと判断された場合は、SS13a
に進み、玉貸信号を受信したか否かを判別し、玉貸信号
を受信した場合は、そのまま後述するSS15に移行す
る。一方、SS13aで玉貸信号を受信していない場合
は、次に賞球個数データを受信したか(次の賞球個数デ
ータを既に記憶しているか)否かを判別する(SS13
b)。SS13bで賞球個数データを受信していない場
合は、そのままSS15に移行する一方、賞球個数デー
タを受信した場合は、前記SS4と同様に、受信した賞
球個数データが示す賞球個数を未払出数のデータとして
セット(SS13c)して、前記SS14に移行する。
【0134】また、SS15では、ステッピングモータ
189の回転駆動を停止し、次にSS16に進み、切換
待ちタイマ処理を行う。この切換待ちタイマ処理につい
て簡単に説明すると、このタイマは、賞球として払い出
された玉が流路201a(景品玉通路)に流れ込むのに
充分な時間に設定されており、このタイマをセットし、
タイムアップする(「0」になる)までタイマを減算す
る処理である。その後は、SS17で切換タイマが
「0」になったか否かの判断がなされ、切換タイマが
「0」になったと判断されると、SS18に進み、賞球
中フラグをリセット(クリア)する処理がなされて賞球
排出動作処理が終了する。
【0135】なお、この賞球排出エラーフラグがセット
された場合は、前記エラー表示器155の表示によって
その旨を報知すると共に、その時点で賞球の払い出し動
作を停止するようになっている。また、賞球排出エラー
フラグは、電源の入れ直し、もしくは前記リセットスイ
ッチ156の操作(ハードリセット)によって初期状態
になることで解除するようになっているが、リセットス
イッチの操作によりエラーフラグのみがクリア(リセッ
ト)されるようにしてもよい。但し、このような賞球動
作中の異常の場合は、モータの停止処理を合せて行う。
【0136】また、エラー処理としては、即座にエラー
処理を行うのではなく、再トライ制御(モータの正転逆
転などを行いもう一度払出しを行おうとする制御)を行
い、それでも駄目な場合(位置検出器187により正常
に回転したことが検出されない場合)にエラー処理を行
うようにしてもよい。
【0137】以上に示したように、賞球排出動作処理に
よれば、受信した賞球個数データに基づく個数の景品玉
を払出すことができる。なお、前述した賞球排出動作処
理は、景品玉を払出す場合に実行される処理であり、貸
玉を払出す場合には、図22に示す玉貸動作処理が行わ
れる。即ち、図22において、まず、ステップST(以
下、単にSTという)1により、賞球玉貸不可信号を受
信したか否かの判断がなされる。ST1により受信した
と判断された場合は、この玉貸動作処理が終了する。こ
れにより、賞球玉貸不可信号を受信した場合には、玉貸
しが行なわれない。一方、ST1により受信しないと判
断された場合は、ST2に進み、賞球排出エラーフラグ
か切換エラーフラグがセットされているか否かの判断が
なされる。ST2により賞球排出フラグか切換エラーフ
ラグがセットされていると判断された場合は、そのまま
玉貸動作処理が終了する。(玉貸動作の停止、要求があ
っても行わない)一方、ST2により賞球排出エラーフ
ラグ及び切換エラーフラグのいずれもセットされていな
いと判断された場合は、ST3に進み、玉貸OKフラグ
がセットされているか否かの判断がなされる。この玉貸
OKフラグは、後で詳述する流路切換部材254の流路
切換処理でセットされるものである。ST3により玉貸
OKフラグがセットされていないと判断された場合は、
そのまま玉貸動作処理が終了する。一方、ST3により
玉貸OKフラグがセットされていると判断された場合
は、ST4に進み、玉貸中フラグをセットする処理がな
される。次に、ST5に進み、玉貸動作を実行する制御
を行い、次いでST6でその玉貸動作が終了したか否か
の判断がなされる。そして、ST6により玉貸動作の終
了が判断されると、ST7に進み、切換待ちタイマ処理
を行う。この切換待ちタイマ処理も前述した賞球排出動
作処理の切換待ちタイマ処理と同様のものであり、タイ
マをセットして、タイムアップするまでタイマを減算す
る処理である。その後は、ST8で切換タイマが「0」
になったか否かの判断がなされ、切換タイマが「0」に
なったと判断されると、ST9に進み、玉貸中フラグを
リセットする処理がなされて玉貸動作処理が終了する。
なお、ST5の玉貸動作実行処理中に、位置検出エラー
が発生した場合は、賞球払出動作処理と同様に賞球排出
エラーフラグをセットして処理を終了する。なお、この
ような玉貸動作処理は、100円(25個)毎で区切っ
て玉貸しするが(例えば、500円であれば125個を
5回(25個)に分けて払出すこと)、そのインターバ
ル時間をこの切換待ちインターバル時間より短くした方
が早く玉貸しできるので望ましい。
【0138】前述した賞球排出動作処理は、流路切換部
材254により玉の流路が景品玉払出用の流路201a
側に切換えられている状態で行なわれ、一方、貸玉の払
出しが行なわれる場合には、流路切換部材254により
玉の流路が貸玉払出用の流路201b側に切換えられて
いる状態で行なわれる。
【0139】次に、払出制御用マイクロコンピュータ2
20において流路切換部材254により流路を切換える
ために行なわれる流路切換処理について説明する。図2
3は、流路切換処理の処理内容を示すフローチャートで
ある。
【0140】まず、ステップSU(以下、単にSUとい
う)1により、賞球排出エラーフラグか切換エラーフラ
グがセットされているか否かの判断がなされる。SU1
により賞球排出エラーフラグか切換エラーフラグがセッ
トされていると判断された場合は、そのまま流路切換処
理が終了する。一方、SU1により賞球排出エラーフラ
グ及び切換エラーフラグのいずれもセットされていない
と判断された場合は、SU2に進み、玉貸信号を受信し
たか否か、言い換えれば玉貸し要求があるか否かの判断
がなされる。SU2により受信したと判断された場合
は、SU3に進み、賞球中フラグがセットされているか
否かの判断がなされる。SU3により賞球中フラグがセ
ットされていると判断された場合は、そのまま流路切換
処理が終了する。一方、SU3により賞球中フラグがセ
ットされていないと判断された場合は、SU4に進み、
前述した切換ソレノイド255に励磁信号を与えて流路
切換部材254を前述した図4の(B)に示されるよう
な状態に制御する。即ち、切換ソレノイド255に通路
切換信号を出力して流路切換部材254により玉の流路
が貸玉払出用の流路201b側に切換えられた玉貸状態
に制御する。なお、このSU3での判断により、賞球中
であれば通路を切り換えないわけだが、このSU3で賞
球中フラグがセットされていないということは、それ以
前に賞球していれば、その賞球動作が終了し、さらに賞
球動作終了から切換待ちタイマ処理により所定時間経過
している状態であるということである。また、賞球動作
終了の段階で、次の賞球個数信号が入力されていても、
玉貸要求があれば、SU2でYESと判断され、SU3
ではNOと判断され、SU4で流路を切り換えるので玉
貸動作が優先される。(1つの入賞玉に対する賞球が終
了してから玉貸に移行する) 次に、SU5に進み、切換検出器300がONか否かの
判断がなされる。言い換えれば、SU5では、SU4の
制御が行われることで切換検出器300が流路切換部材
254の先端部を検出してONしたか否かが判断され
る。なお、この判断は、切換ソレノイド255に励磁信
号を与えてから切り換えが行われるのに充分な時間が経
過した後に判断される。SU5により切換検出器300
がOFFであると判断された場合、即ち流路切換が玉貸
状態にないと判断された場合は、SU6に進み、流路切
換部材254の切換エラーフラグをセットして、この流
路切換処理が終了する。一方、SU5により切換検出器
300がONであると判断された場合、即ち流路切換が
玉貸状態にあると判断された場合は、SU7に進み、賞
球OKフラグをリセット(クリア)する処理がなされる
と共に、SU8に進み、玉貸OKフラグをセットする処
理がなされて、この流路切換処理が終了する。
【0141】また、上記したSU2により受信しないと
判断された場合は、SU9に進み、前記図22の玉貸動
作処理でセットされる玉貸中フラグがセットされている
か否かの判断がなされる。SU9により玉貸中フラグが
セットされていると判断された場合は、そのまま流路切
換処理が終了する。一方、SU9により玉貸中フラグが
セットされていないと判断された場合は、SU10に進
み、切換検出器300が流路切換部材254の先端部を
検出してONであるか否かが判断される。なお、SU9
で玉貸中フラグがセットされていないということは、そ
れ以前に玉貸していれば、その玉貸動作が終了し、さら
に玉貸動作終了から切換待ちタイマ処理により所定時間
経過している状態であるということである。SU10に
より切換検出器300がOFFであると判断された場
合、後述のSU13に移行する。一方、SU10により
切換検出器300がONであると判断された場合、SU
11に進み、前述した切換ソレノイド255に与えられ
ていた励磁信号を停止して流路切換部材254を前述し
た図4の(A)に示されるような状態に制御する。即
ち、切換ソレノイド255に通路切換信号を出力して流
路切換部材254により玉の流路が景品玉払出用の流路
201a側に切換えられた賞球状態に制御する。次に、
SU12に進み、切換検出器300がOFFか否かの判
断がなされる。言い換えれば、SU12では、SU11
の制御が行われることで切換検出器300が流路切換部
材254の先端部を検出せずにOFFしたか否かが判断
される。なお、この判断は、切換ソレノイド255に励
磁信号を与えてから切り換えが行われるのに充分な時間
が経過した後に判断される。SU12により切換検出器
300がONであると判断された場合、即ち流路切換が
賞球状態にないと判断された場合は、前記SU6に進
み、流路切換部材254の切換エラーフラグをセットし
て流路切換処理が終了する。一方、SU12により切換
検出器300がOFFであると判断された場合、即ち流
路切換が賞球状態にあると判断された場合は、SU13
に進み、玉貸OKフラグをリセットする処理がなされた
後、SU14に進み、賞球OKフラグをセットする処理
がなされ、流路切換処理が終了する。
【0142】なお、切換エラーフラグがセットされた場
合は、前記エラー表示器155の表示によってその旨を
報知すると共に、その時点(賞球払い出し動作を行う
前)で賞球の払い出し動作を停止するようになっている
(次の賞球払出しを行わない)。また、切換エラーフラ
グは、電源の入れ直し、もしくは前記リセットスイッチ
156の操作(ハードリセット)によって初期状態にな
ることで解除するようになっているが、リセットスイッ
チの操作によりエラーフラグのみがクリア(リセット)
されるようにしてもよい。但し、このような賞球動作中
の異常の場合は、モータの停止処理を合せて行う。
【0143】また、図23中では、SU5でNOと判断
されたときと、SU12でNOと判断されたときのいず
れの場合も、SU6で一括して切換エラーフラグをセッ
トしているが、これに限らず切換エラーフラグをその異
常原因で分けてもよい。こうすることで、そのエラーフ
ラグに対応してエラー報知内容を異ならせることがで
き、どういう異常なのかがより詳しく分かるようにな
る。また、賞球排出エラーと切換エラーとの報知は、エ
ラー表示器に賞球排出エラーのときは「1」、切換エラ
ーのときは「2」というように、別のコードで表示した
方が異常原因が分かり望ましいが、報知態様は同じでも
よい。なお、前述した切換待ちタイマ処理により、払い
出された玉が確実に景品玉(貸玉)通路へ流れ込む時間
を確保できる。つまり、この時間が経過するまでは賞球
(玉貸)中フラグもリセットされず、流路切換動作も行
われないからである。
【0144】以上のように、本実施形態に係るパチンコ
遊技機1は、遊技領域32に設けられた入賞領域(入賞
口42a,42b,48,49a,49b,34,3
5)への入賞に応じて景品玉が払出される弾球遊技機と
してのパチンコ遊技機1であって、前記景品玉の払出し
と貸玉の払出しが可能な玉払出手段としての玉払出装置
97と、該玉払出装置97を制御して景品玉と貸玉の払
出しを制御する玉払出制御手段としての払出制御回路基
板152と、前記玉払出装置97から払出された玉を景
品玉として誘導する景品玉通路としての流路201aと
貸玉として誘導する貸玉通路としての流路201bとに
分岐された玉払出通路と、該玉払出通路を流路201a
か流路201bのいずれか一方に切り換える通路切換手
段としての流路切換部材254と、該流路切換部材25
4を電気的に駆動する通路切換駆動手段としての切換ソ
レノイド255と、前記流路201bに設けられて前記
玉払出装置97による景品玉の払出しが検出可能な景品
玉検出手段としての賞球個数スイッチ256と、前記入
賞領域に入賞した入賞玉を検出する入賞玉検出手段とし
ての入賞玉検出器122と、該入賞玉検出器122から
入賞玉の検出信号を直接受け、景品玉を払い出すための
景品玉払出信号を前記払出制御回路基板152に送信
し、前記賞球個数スイッチ256による景品玉の検出に
よって景品玉の払い出しが正常に行われているか否かを
判別すると共に、遊技状態を制御する遊技制御手段とし
ての遊技制御基板199と、を備え、前記遊技制御基板
199は、前記景品玉払出信号の1回の送信に対する景
品玉の払出動作が終了する以前に、前記入賞玉検出器1
22から次の入賞玉の検出信号を受けると、景品玉の払
出動作の終了を待つことなく次の景品玉払出信号を前記
払出制御回路基板152に送信し、前記払出制御回路基
板152は、1回の景品玉払出信号の受信に対する景品
玉の払出動作中に貸玉の要求があったとき、その景品玉
の払出が終了してから所定期間が経過した後に前記玉払
出通路を前記流路201bに切り換える制御を行うと共
に通路切換が完了した後に貸玉の払出動作を開始させる
制御を行い、また、1回の景品玉払出信号の受信に対す
る景品玉の払出動作が終了する以前に前記入賞玉検出器
122が次の入賞玉を検出し且つ貸玉の要求がないと
き、先の景品玉の払出動作によって払出されるべき景品
玉が全て払出されても景品玉の払出動作を停止せずに、
次の景品玉の払出動作を連続して行うように制御するこ
とを特徴とする。このように構成することにより、連続
賞球時において、先の景品玉の払出動作の終了直後に連
続的に次の景品玉の払出動作が開始するので、連続賞球
の払出しにかかる時間を短くすることができる。
【0145】なお、上記した実施形態では、前記払出制
御回路基板152は、1回の景品玉払出信号の受信に対
する景品玉の払出動作が終了する以前に前記入賞玉検出
器122が次の入賞玉を検出し且つ貸玉の要求がないと
き、次の景品玉の払出動作を連続して行うことで連続賞
球の払出しにかかる時間を短くするようになっている
が、この構成に限定するものではない。即ち、前記遊技
制御基板199は、前記景品玉払出信号の1回の送信に
対する景品玉の払出動作が終了する以前に、前記入賞玉
検出器122から次の入賞玉の検出信号を受けると、景
品玉の払出動作の終了を待つことなく次の景品玉払出信
号を前記払出制御回路基板152に送信し、前記払出制
御回路基板152は、1回の景品玉払出信号の受信に対
する景品玉の払出動作中に貸玉の要求があったとき、そ
の景品玉の払出が終了してから第一所定期間が経過した
後に前記玉払出通路を流路201bに切り換える制御を
行うと共に通路切換が完了した後に貸玉の払出動作を開
始させる制御を行い、また、1回の景品玉払出信号の受
信に対する景品玉の払出動作が終了する以前に前記入賞
玉検出器122が次の入賞玉を検出し且つ貸玉の要求が
ないとき、先の景品玉の払出動作によって払出されるべ
き景品玉が全て払出された後に次の景品玉の払出動作に
移行するように制御し、前記先の景品玉の払出動作の終
了時点から次の景品玉の払出動作が開始するまでの第二
所定期間を前記第一所定期間よりも短くした構成でもよ
い。このように構成することにより、連続賞球時におい
て、先の景品玉の払出動作の終了時点から次の景品玉の
払出動作が開始するまでの第二所定期間を、玉払出通路
に設けた流路切換部材254の切り換え待ちインターバ
ル時間(第一所定期間)よりも短く設定することができ
るので、連続賞球の払出しにかかる時間を短くすること
ができる。
【0146】また、上記実施形態の構成によれば、流路
切換部材254の切換動作を検出する切換検出器300
を設け、払出制御回路基板152は、切換検出器300
により流路切換部材254が玉払出通路を景品玉通路と
なる流路201aあるいは貸玉通路となる流路201b
に切り換えた状態を検出してから賞球あるいは貸玉の払
い出し動作を行わせるようになっている。このため、よ
り確実に賞球及び貸玉の払い出しが行え、然も流路切換
部材254による流路切換に異常が生じて賞球あるいは
貸玉が払い出せない場合にはこれを即座に検出すること
ができる。
【0147】また、流路切換部材254の切換動作を検
出する通路切換検出手段としての切換検出器300を備
えたことを特徴とする。このように構成することによ
り、流路切換部材254の切換位置を確実に検出するこ
とができ、流路切換部材254に動作不良が生じる場合
には即座にこれを検出し得る構成となり、流路切換部材
254の動作不良が即座に解消できる。
【0148】また、異常報知を行なうことが可能な異常
報知手段としてのラウンド数表示器33aを備え、払出
制御回路基板152は、切換ソレノイド255に通路切
換信号を出力することで流路切換部材254の切換動作
を制御すると共に、切換ソレノイド255に通路切換信
号を出力したにも拘らず切換検出器300が切換動作を
検出しなかった場合に、前記ラウンド数表示器33aに
より異常報知をさせる制御を行うことを特徴とする。こ
のように構成することにより、流路切換部材254の切
換異常を報知するので修理するのに対処し易くなる。
【0149】また、払出制御回路基板152は、切換ソ
レノイド255に通路切換信号を出力したにも拘らず切
換検出器300が切換動作を検出しなかった場合に、玉
払出装置97による玉の払出動作を停止することを特徴
とする。このように構成することにより、流路切換部材
254の切換異常の状態で玉の払い出しを行わせないよ
うにできる。
【0150】また、遊技制御基板199は、切換検出器
300の検出信号に基づいて流路切換部材254の切換
状態を判別可能であることを特徴とする。このように構
成することにより、遊技制御基板199で玉払出装置9
7による払出が景品玉の払出か貸玉の払出かの判定がで
きる。
【0151】また、本実施形態により得られるその他の
効果としては、入賞玉検出器122から直接的に遊技制
御用マイクロコンピュータ202に与えられる入賞玉の
検出出力に応じて遊技制御用マイクロコンピュータ20
2から払出制御用マイクロコンピュータ220に賞球個
数データが与えられ、その賞球個数データに基づいて、
遊技制御用マイクロコンピュータ202の制御により景
品玉の払出しが行なわれる。つまり、そのような景品玉
の払出しは、遊技制御基板199(遊技制御用マイクロ
コンピュータ202)から払出制御回路基板152(払
出制御用マイクロコンピュータ220)への指令情報の
一方向通信に基づいて行なわれる。このような一方向通
信に基づく景品玉の払出し制御により、払出制御回路基
板152から遊技制御基板199への不正なデータの入
力による遊技制御用マイクロコンピュータ202の不正
改造(不正制御動作)を極力防止することができる。さ
らに、賞球個数スイッチ256から直接的に遊技制御用
マイクロコンピュータ202に与えられる景品玉の検出
出力に基づいて所定個数の景品玉の払出が正常に行なわ
れているか否かが判別されるため、遊技制御用マイクロ
コンピュータ202において、景品玉の払出し状態をチ
ェックすることができる。
【0152】なお、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02から払出制御用マイクロコンピュータ220への指
令情報(賞球個数データ)の一方向通信については、実
施形態中に記載の構成に限定しない。例えば、入賞玉排
出ソレノイド127を払出制御用マイクロコンピュータ
220で制御するもの、入賞玉検出器122と入賞玉排
出ソレノイド127を払出制御用マイクロコンピュータ
220で制御するもの(この場合、賞球個数データを出
力するために後述するような各入賞口に入賞玉検出スイ
ッチを設け、そのスイッチ信号を遊技制御用マイクロコ
ンピュータ202に入力して、そのスイッチ信号に基づ
いて賞球個数データを出力する必要がある。但し、同じ
賞球数であればその入賞玉を合流させて1つのスイッチ
で検出できるようにしてもいい。そして、賞球払出しの
契機として入賞玉検出器122の検出を用いる。)、あ
るいは入賞玉排出ソレノイド127は設けずに(入賞玉
を1個ずつ停留せずに)入賞玉検出器122(全部の入
賞玉を検出する)の検出で賞球個数信号を出力するもの
であってもよい。また、そのような全部の入賞玉を検出
する入賞玉検出器122は、機構板60又は遊技盤30
のいずれに取り付けられるものであってもよい。さら
に、後述するように全部の入賞玉を検出する検出器を設
けずに、例えば、各入賞口毎に入賞玉検出スイッチを設
けてそのスイッチ信号を遊技制御用マイクロコンピュー
タ202に入力し、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02は、そのスイッチ信号に基づき賞球個数データを送
信するというものでもよい。
【0153】また、上記した実施形態(第1実施形態)
においては、払出モータ189等を含む玉払出装置9
7、流路切換部材254、切換ソレノイド255、流路
201a、および流路201bをユニット化していない
例を示したが、それらをユニット化して1つのケース内
に設け、着脱交換可能なようにしてもよい。そのように
すれば、組付け作業およびメンテナンス作業が容易にな
る。また、実施形態中では、賞球種類が6個及び15個
の2系統となっているが、例えば、5個及び10個及び
13個の3系統などでもよく、その系統数及び賞球数は
特に限定しない。また、賞球個数スイッチの信号を払出
制御にも入力するようにしてもよく、切換検出器の信号
を遊技制御にも入力するようにしてもよい。
【0154】第2実施形態 次に、第2実施形態について説明する。この第2実施形
態においては、第1実施形態との相違点のみを説明す
る。まず、図24を参照して第2実施形態における遊技
盤260の正面構造について説明する。遊技盤260の
表面には、円形うず巻き状に誘導レール262が取り付
けられ、該誘導レール262の内側が遊技領域261と
されて発射された打玉が落下するものである。遊技領域
261には、図示の場合、特別可変表示装置264、特
別可変入賞球装置268、普通可変入賞球装置278、
普通可変表示装置281等が設けられると共に、単に打
玉を入賞とする入賞口、打玉の流下方向,速度を変化せ
しめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技領
域261の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しな
い打玉が取り込まれるアウト口289が設けられてい
る。
【0155】遊技領域261の構成をその遊技動作に従
ってより詳細に説明すると、遊技領域261の中央より
やや左側に設けられる普通可変表示装置281は、遊技
領域261を落下する打玉の通過を検出する通過玉検出
器282と、該通過玉検出器282の検出信号に基づい
て可変表示して表示結果を導出する普通図柄表示器28
3と、普通図柄表示器283の可変表示中に通過玉検出
器282を通過した打玉数を記憶表示する普通図柄始動
記憶LED284(最高4個まで記憶表示する)とが設
けられている。しかして、普通図柄表示器283の表示
結果が予め定められた当り図柄(0〜9までの数字の可
変表示において、7が表示された場合)である場合に、
普通可変入賞球装置278が所定時間開放される。な
お、普通図柄表示器283の可変時間は、通常確率モー
ドのときに相対的に長く(例えば、30秒)、確率変動
モードのときに相対的に短く(例えば、3〜5秒)設定
されている。
【0156】普通可変入賞球装置278は、遊技領域2
61のほぼ中央に配置される特別可変表示装置264と
遊技領域261の前記アウト口289の上部に配置され
る特別可変入賞球装置268との間に配置され、ソレノ
イド279によって開閉駆動される電動チューリップタ
イプの可変入賞球装置である。そして、普通可変入賞球
装置278には、始動玉検出器280が内蔵され、開放
中又は閉成中に受け入れた入賞玉を検出するようになっ
ている。しかして、打玉が始動玉検出器280によって
検出されると特別可変表示装置264が可変表示を開始
する。なお、普通可変入賞球装置278の開放時間は、
通常確率モードのときに相対的に短く(例えば、0.5
秒)、確率変動モードのときに相対的に長く(例えば、
2秒)設定されている。また、普通可変入賞球装置27
8が開放していない場合でも打玉を受け入れるようにな
っている。
【0157】特別可変表示装置264は、遊技領域26
1のほぼ中央に配置され、複数列の可変表示部が可変表
示するような画像を表示するLCD表示器から構成され
ている。各可変表示部には、複数の図柄が順次可変表示
されるようになっており、停止時における図柄の組合せ
が予め定めた大当り図柄の組合せ(例えば、同一の図柄
が当りラインのいずれかに揃った場合)である場合に、
大当り遊技状態となって特別可変入賞球装置268を次
に説明する所定の態様で開閉駆動するものである。ただ
し、大当り図柄の組合せの一部は、確率変動図柄として
設定され、この確率変動図柄で大当り遊技状態となった
ときには、その大当り遊技状態終了後における前記普通
図柄表示器283における当り図柄の出現確率や特別可
変表示装置264における大当り図柄の出現確率が高く
なる確率変動モードとなるように設定されている。な
お、特別可変表示装置264の上部には、入賞玉検出器
267aを内蔵する通常入賞口267が形成され、特別
可変表示装置264の下部中央には、特別可変表示装置
264の可変動作中に前記始動玉検出器280によって
検出された玉数を記憶表示する特別図柄始動記憶LED
266(最高4個まで記憶表示する)が取り付けられて
いる。
【0158】大当り遊技状態となったときに駆動制御さ
れる特別可変入賞球装置268は、ソレノイド270に
よって開閉駆動される開閉板269を有し、その開閉板
269に受け入れられた打玉を検出する特定玉検出器2
71及び入賞個数検出器272が設けられている。な
お、開閉板269に受け入れられた打玉は、特定玉検出
器271及び入賞個数検出器272のいずれかで1回だ
け検出されるようになっている。また、開閉板269の
下方には、大当り遊技状態となったときの開閉板269
の開放回数と開閉板269の1回の開放中に受け入れら
れた入賞玉数とを表示する回数個数表示器273とが設
けられている。しかして、大当り遊技状態となった場合
には、一定時間(例えば、28秒)が経過するまで又は
その一定時間内に所定個数(例えば、10個)の入賞玉
が入賞するまで開閉板269を開放(以下、この開放を
開放サイクルという)し、その開放サイクル中に受け入
れられた打玉が特定玉検出器271によって検出された
ときに継続権が成立して、再度上記した開放サイクルが
実行され、各開放サイクルにおいて継続権が成立してい
ることを条件に最高16回の開放サイクルを繰り返すこ
とができるようになっている。なお、回数個数表示器2
73は、開放サイクルと開放サイクルとの間のインター
バル時間中に開閉板269の開放回数を表示し、開放サ
イクル中に開閉板269によって受け入れられた入賞玉
を表示するようになっている。更に、特別可変入賞球装
置268には、入賞玉検出器275a,275bを内蔵
する通常入賞口274a,274bが設けられている。
また、遊技領域61には、上記した構成以外に、特別可
変表示装置264の斜めやや下方左右に入賞玉検出器2
85aを内蔵する入賞口285が配置されている。
【0159】以上説明した第2実施形態において、打球
が入賞する入賞口(入賞装置を含む)には、入賞玉を検
出するための信号が導出される入賞玉検出器267a,
271,272,275a,275b,280,285
aがすべて設けられている。これは、これらの検出信号
に基づいて所定個数の賞球を払い出すために使用される
ものである。しかして、これらの入賞玉検出器267
a,271,272,275a,275b,280,2
85aは、遊技制御用マイクロコンピュータ202に接
続され、遊技制御用マイクロコンピュータ202では、
これらの検出器からの検出信号を記憶すると共に順次払
出制御用マイクロコンピュータ220に賞球個数信号を
導出して、払出制御用マイクロコンピュータ220は、
入賞に対応する賞球を払い出すように玉払出装置97を
駆動制御するようになっている。
【0160】また、第2実施形態では、図25に示すよ
うに、景品玉払出用の流路201aには、前記第1実施
形態と同様に景品玉検出用の賞球個数スイッチ256が
設けられる一方、貸玉払出用の流路201bにはその流
路201bに導かれたかれた貸玉を検出するための貸玉
個数スイッチ250が設けられている。また、入賞玉排
出ソレノイド127は設けられず、入賞した入賞玉は、
全て入賞玉誘導通路105を通って入賞玉検出器290
で検出されるようになっている。なお、入賞玉検出器2
90は、遊技制御用マイクロコンピュータ202に接続
されるが、入賞玉検出器122のように払出制御に用い
られるものではなく不正防止のために用いられる検出器
であり、具体的には、入賞玉検出器267a,271,
272,275a,275b,280,285aのいず
れかで検出があったら、その検出から所定期間経過後に
入賞玉検出器290でも入賞玉が検出されるか監視する
ことで、電波などによって入賞玉検出器をオンさせるよ
うな不正が行われていないか監視できるものである。但
し、この入賞玉検出器290や貸玉個数スイッチ250
は、設けないものでもよい。
【0161】上記貸玉個数スイッチ250は、前述した
払出制御回路基板152に接続されている。その場合、
貸玉個数スイッチ250の検出出力は、前述したスイッ
チ回路218を介して払出制御用マイクロコンピュータ
220に入力される。そして、払出制御用マイクロコン
ピュータ220では、貸玉個数スイッチ250の検出出
力に基づいて、貸玉個数を監視する等、貸玉個数を管理
する種々の制御が行なわれる。つまり、払出された玉の
検出により払出制御することで位置検出によって払い出
したとしても、実際に払い出されていないといった場合
でもエラーにしたり、再トライすることで、そのような
不具合が生じても対処でき、且つ正確な払い出しを実現
できる。なお、賞球の場合も賞球個数スイッチの検出信
号を払出制御回路基板152に入力できるようにすれば
同様の制御が可能となる。また、貸玉個数スイッチ25
0の検出出力は、前述した遊技制御基板199のにも入
力させるようにしてもよい。
【0162】次に、第2実施形態における遊技制御用マ
イクロコンピュータ202の賞球情報出力処理を図26
のフローチャートを参照して説明する。なお、第2実施
形態における賞球払出処理は、前記第1実施形態で示し
た図12のフローと同一の処理が行われるが、その中で
SI4は、以下に示す図26の処理ステップとなる。す
なわち、第2実施形態のSI4となる賞球情報出力処理
は、図26に示すように、まず、ステップSV(以下、
単にSVという)1により、入賞玉の検出が大入賞口に
よるものか否か、言い換えれば大入賞口への入賞である
か否かの判断がなされる。ここで、大入賞口への入賞と
は、入賞玉検出器271,272による入賞玉の検出の
ことであり、大入賞口以外への入賞が入賞玉検出器26
7a,275a,275b,280,285aによる入
賞玉の検出となる。SV1により大入賞口以外への入賞
であると判断された場合は、SV2に進み、賞球データ
出力の個数を「6」にセットする処理がなされる。すな
わち、大入賞口以外の入賞領域への入賞の場合には、入
賞玉1個に対して6個の景品玉が払出されることとな
る。次に、SV3に進み、賞球データ出力=6フラグを
セットする処理がなされる。ここで、賞球データ出力=
6フラグとは、6個の景品玉の払出しを指令する場合に
セットされる賞球データ出力フラグである。SV3の
後、後述するSV6に進む。
【0163】一方、SV1により大入賞口への入賞であ
ると判断された場合は、SV4に進み、賞球データ出力
の個数を「15」にセットする処理がなされる。すなわ
ち、大入賞口への入賞の場合には、入賞玉1個に対して
15個の景品玉が払出されることとなる。次に、SV5
に進み、賞球データ出力=15フラグをセットする処理
がなされる。ここで、賞球データ出力=15フラグと
は、15個の景品玉の払出しを指令する場合にセットさ
れる賞球データ出力フラグである。SV5の後、SV6
に進む。
【0164】SV6においては、入賞領域の種別に応じ
てSV2またはSV4によりセットされた個数の賞球個
数データを出力する処理(払出制御回路基板152への
賞球個数データの送信)がなされる。次に、SV7に進
み、SV6により出力した賞球個数のデータをRAM2
05に記憶(賞球個数記憶値をカウントアップ)する処
理がなされる。
【0165】なお、第2実施形態では、前述したように
入賞玉排出ソレノイド127は設けられていない。この
ため、第2実施形態のSI6となる入賞球排出チェック
処理では、所定時間が経過したにも拘わらず入賞玉検出
器290による入賞玉の検出がないときに、入賞玉排出
のエラーをかけるようになる。また、この実施形態で
は、位置検出器によりその払出動作を制御するようにし
ているが、この払出動作(払出駆動源)の制御を、賞球
個数スイッチと貸玉個数スイッチとで制御するようにし
てもよい(位置検出器を設けないで制御する)。
【0166】以上のように、第2実施形態においては、
入賞領域(入賞口267,268,274a,274
b,278,285)を複数設けると共に、該複数の入
賞領域の近傍には、それぞれ複数の入賞領域と個々に対
応する複数の入賞玉検出器267a,271,272,
275a,275b,280,285aを設けたことを
特徴とする。このように構成することにより、入賞領域
に入賞玉が入賞してから即座に景品玉の払出動作を行う
ことができる。
【0167】また、第2実施形態では、貸玉個数スイッ
チ250を別個に設けることにより、貸玉個数を明確に
把握することができる。また、この構成によれば、賞球
制御しているにも拘らず、貸玉個数スイッチ250がO
Nすれば、切換エラーと分かるので、切換検出器がなく
ても切換不良を検出できる。
【0168】第3実施形態 次に、第3実施形態について説明する。この第3実施形
態においては、第1実施形態の変形例を説明する。前述
した第1実施形態においては、玉払出装置97による玉
排出のカウントを、スクリュー188を回転させるステ
ッピングモータ189の回転駆動を検出することで行う
例を示したが、この第3実施形態においては、玉払出装
置97からの排出玉を検出する玉払出検出器240a,
240bを設ける例を説明する。
【0169】図27は、第3実施形態における玉払出装
置97を示す断面図である。図27を参照して、玉払出
装置97のケース98は、左右2つに分割形成され、そ
れぞれの分割ケース98a,98bに玉供給路181
a,181bが形成されている。玉供給路181a,1
81bのそれぞれは、その内部で湾曲面となって後方に
向かって湾曲している。それらの湾曲面終端のそれぞれ
の下方に玉送り水平路184a,184bが形成され、
さらに玉送り水平路184a,184bのそれぞれの終
端に玉排出路が形成されている。これらの玉排出路に
は、玉の払出しのためにそれぞれの玉排出路に排出され
た玉を検出する玉払出検出器240a,240bが設け
られている。
【0170】以上のように、第3実施形態においては、
玉払出装置97における玉の排出側に玉払出装置97か
ら払い出される賞球(景品玉)及び貸玉を個に検出する
玉払出検出器240a,240bを設けており、払出さ
れた玉を玉払出検出器240a,240bで検出し、そ
の検出信号を払出制御回路基板152に入力すること
で、正確に入賞に対応する賞球、及び貸玉を払出すこと
ができる。また、この第3実施形態のように、賞球、玉
貸を玉払出検出器240a,240bにより制御するよ
うにした場合には、例えば、玉払出検出器でカウントし
て賞球したのにも拘わらず、賞球個数スイッチがカウン
トしない場合、賞球個数スイッチの故障、移動、又は玉
払出装置と賞球個数スイッチとの間の玉づまりと判断で
き、玉払出装置のエラーと区別でき、より明確に異常
(故障)箇所を特定できる。また、第2実施形態のよう
に貸玉個数スイッチも設けるのであれば、貸玉個数スイ
ッチにおいても同様のことがいえる。
【0171】第4実施形態 次に、第4実施形態について説明する。この第4実施形
態においては、第2実施形態の変形例を説明する。前述
した第2実施形態においては、各入賞口毎に入賞玉検出
器を設け、それぞれの入賞玉検出器毎で賞球払出数を異
なって設定した(第2実施形態では、大入賞口とそれ以
外の入賞口の2種類で賞球払出数を異なって設定してい
る)場合を例示したが、この第4実施形態においては、
賞球払出数が同一に設定される入賞口の入賞玉を集合さ
せて、その集合させた入賞玉を1つの入賞玉検出器で検
出する例を説明する。
【0172】図28は、第4実施形態における遊技盤2
60を示す背面図である。図28を参照して、遊技盤2
60の裏面には、図28に示すように、各種入賞口26
7,268(特別可変入賞球装置268),274a,
274b,278(普通可変入賞球装置278),28
5に入った入賞玉を集合して下方に誘導する入賞玉集合
カバー体401が設けられている。入賞玉集合カバー体
401は、特別可変表示装置264から上側の部分に取
り付けられる第1入賞玉集合カバー体402と、該第1
入賞玉集合カバー体402の下部に取り付けられる第2
入賞玉集合カバー体403、から構成されている。第1
入賞玉集合カバー体402の前面の左右側部には、それ
ぞれ左右の各入賞口285に入った入賞玉を下方に誘導
する誘導通路404,405が形成され、第1入賞玉集
合カバー体402の前面上部から右側部に亘っては、入
賞口267に入った入賞玉を下方に誘導する誘導通路4
06が形成されている。
【0173】第2入賞玉集合カバー体403の前面左側
部には、第1入賞玉集合カバー体402の誘導通路40
4と連通する誘導通路407と、入賞口274bに入っ
た入賞玉を下方に誘導し、且つその下流側で誘導通路4
07と合流する誘導通路408、が形成されている。一
方、第2入賞玉集合カバー体403の前面右側部には、
第1入賞玉集合カバー体402の各誘導通路405,4
06と連通する誘導通路409と、入賞口274aに入
った入賞玉を下方に誘導し、且つその下流側で誘導通路
409と合流する誘導通路410、が形成されている。
また、第2入賞玉集合カバー体403の前面中央部に
は、入賞口(普通可変入賞球装置)278に入った入賞
玉を下方に誘導する誘導通路411と、大入賞口(特別
可変入賞球装置)268に入った入賞玉を下方に誘導す
る誘導通路412、が形成されている。
【0174】また、第2入賞玉集合カバー体403に形
成された各誘導通路408,410,411の下流側に
は、それぞれ入賞玉検出器400a〜400cが設けら
れ、大入賞口268の裏面となる誘導通路412の上方
には、前記特定玉検出器271及び入賞個数検出器27
2が設けられている。
【0175】しかして、第4実施形態では、遊技盤26
0の裏面に上記した各誘導通路404〜412を形成し
た入賞玉集合カバー体401を設けることで、入賞口2
74b,285(遊技盤260を正面から見て左側の入
賞口285)に入った入賞玉を入賞玉検出器400aで
検出し、入賞口267,274a,285(遊技盤26
0を正面から見て右側の入賞口285)に入った入賞玉
を入賞玉検出器400bで検出し、入賞口278に入っ
た入賞玉を入賞玉検出器400cで検出し、大入賞口2
68に入った入賞玉を特定玉検出器271及び入賞個数
検出器272で検出する。
【0176】そして、前記遊技制御用マイクロコンピュ
ータ202の賞球情報出力処理としては、各入賞玉検出
器400a〜400cで入賞玉が検出された場合、大入
賞口以外への入賞として前記賞球データ出力=6フラグ
をセットし、これに応じた景品玉払出信号を払出制御用
マイクロコンピュータ220に送信する一方、特定玉検
出器271及び入賞個数検出器272で入賞玉が検出さ
れた場合は、大入賞口への入賞として前記賞球データ出
力=15フラグをセットし、これに応じた景品玉払出信
号を払出制御用マイクロコンピュータ220に送信す
る。
【0177】以上のように、第4実施形態の構成によれ
ば、景品玉の払出し数が同一に設定された複数の入賞口
(入賞口274b,285(右側)と入賞口267,2
74a,285(左側)との2系統)に入った入賞玉を
まとめて誘導する玉通路としての各誘導通路404〜4
12を遊技盤260の裏面に設けると共に、その玉通路
に前記複数の入賞口に入った入賞玉を全て検出する入賞
玉検出手段(各系統毎の入賞玉検出器400a,400
b)を設け、遊技制御基板199(遊技制御用マイクロ
コンピュータ202)は、前記入賞玉検出器400a,
400bから入賞玉の検出信号を直接受け、その検出信
号に基づいて払出制御回路基板152(払出制御用マイ
クロコンピュータ220)に景品玉を払出すための景品
玉払出信号を送信することを特徴とする。このように構
成することにより、入賞玉を各誘導通路404〜412
を通して誘導する時点で入賞玉検出器400a,400
bが入賞玉を検出して遊技制御基板199から払出制御
回路基板152に景品玉払出信号を送信することができ
るので、入賞玉が入賞してから景品玉の払出動作を早く
開始することができる。また、この構成によれば、入賞
口毎に入賞玉検出手段(入賞玉検出器)を設けた構成に
比べて入賞玉検出手段の設定数(入賞玉検出器の個数)
を減らすことができるので、コスト低減が招来できる。
なお、図28中では、賞球払出数が「6」となる入賞口
を3系統(各入賞玉検出器400a〜400c)に分け
ているが、これに限らず、賞球払出数が同一に設定され
る入賞口の入賞玉すべてを1つの入賞玉検出器で検出す
るようにしてもよく、また、実施形態中のように複数系
統(3系統に限定しない)に分けてもよい。さらには、
賞球種類についても、6個及び15個の2系統に限定し
ない。
【0178】第5実施形態 次に、第5実施形態について説明する。この第5実施形
態においては、第1実施形態の変形例を説明する。前述
した第1実施形態においては、払出制御用マイクロコン
ピュータ220が賞球の払出し数を確認する(賞球個数
スイッチ256による賞球の検出信号をみる)ことな
く、玉払出装置97の流路を切り換える例を示したが、
この第5実施形態においては、払出制御用マイクロコン
ピュータ220が賞球の払出し数を確認して(賞球個数
スイッチ256による賞球の検出信号をみて)玉払出装
置97の流路を切り換える例を説明する。なお、この第
5実施形態においては、図21の賞球排出動作処理にお
けるSS16、SS17の処理、即ち切換待ちタイマ処
理は不必要となるので、SS16、SS17の処理を行
わない。つまり、この切換待ちタイマ処理は賞球個数ス
イッチ256に払出された賞球をもれなく検出させよう
とするためのものであり、第5実施形態では、賞球個数
スイッチ256でもれなく検出したか判定するようにし
たので、切換待ち時間タイマと同様に賞球動作が終了し
てから賞球個数スイッチ256が最後の玉を検出するま
での期間をインターバル時間として待つので切換待ちタ
イマ処理が不必要になるのである。
【0179】図29は、第5実施形態における遊技制御
用マイクロコンピュータ202の賞球数スイッチ入力処
理を示すフローチャートである。図29において、ま
ず、SW1により、賞球個数スイッチ256による景品
玉の検出があったか否かの判断がなされ、ない場合に
は、そのままプログラムが終了する。一方、賞球個数ス
イッチ256により景品玉が検出されれば、SW2に進
み、賞球カウンタ値に「1」を加算し、次に賞球検出信
号を払出制御用マイクロコンピュータ220に出力する
処理(SW3)を行った後にプログラムが終了する。
【0180】一方、払出制御用マイクロコンピュータ2
20では、図30に示す賞球終了判別処理と、図31に
示す流路切換処理が行われる。図30の賞球終了判別処
理では、まず、SX1により、賞球検出信号を受信した
か否かの判断がなされ、ない場合には、そのままプログ
ラムが終了する。一方、賞球個数スイッチ256により
景品玉が検出され、前記SW3による払出制御用マイク
ロコンピュータ220からの賞球検出信号を受信した場
合には、SX2に進み、賞球個数カウンタ値に「1」を
加算し、次にその賞球個数カウンタ値と賞球個数データ
とが一致するか否か、即ち各種入賞(本実施形態では、
大入賞口への入賞とそれ以外への入賞)に応じた賞球の
払出しが終了したか否かの判断がなされる(SX3)。
SX3で賞球個数カウンタ値と賞球個数データとが一致
しない場合、言い換えれば賞球の払出しが終了していな
い場合は、そのままプログラムが終了する。一方、SX
3で賞球個数カウンタ値と賞球個数データとが一致した
場合、言い換えれば賞球の払出しが終了した場合は、賞
球個数カウンタ値をクリア(SX4)した後に、賞球終
了フラグをセット(SX5)してプログラムが終了す
る。
【0181】次に、図31に示す流路切換処理では、ま
ず、SY1により、賞球排出エラーフラグか切換エラー
フラグがセットされているか否かの判断がなされる。S
Y1により賞球排出エラーフラグか切換エラーフラグが
セットされていると判断された場合は、そのまま流路切
換処理が終了する。一方、SY1により賞球排出エラー
フラグ及び切換エラーフラグのいずれもセットされてい
ないと判断された場合は、SY2に進み、玉貸信号を受
信したか否か、言い換えれば玉貸し要求があるか否かの
判断がなされる。SY2により受信したと判断された場
合は、SY3に進み、賞球中フラグがセットされている
か否かの判断がなされる。SY3により賞球中フラグが
セットされていると判断された場合は、SY3aに進
み、前述した図30の賞球終了判別処理でセットされる
賞球終了フラグがセットされているか否かの判断がなさ
れる。SY3aにより賞球終了フラグがセットされてい
ないと判断された場合は、そのまま流路切換処理が終了
する一方、賞球終了フラグがセットされていると判断さ
れた場合は、賞球終了フラグをクリア(SX3b)して
後述するSX4に移行する。
【0182】また、SY3により賞球中フラグがセット
されていないと判断された場合は、SY4に進み、前述
した切換ソレノイド255に励磁信号を与えて流路切換
部材254を前述した図4の(B)に示されるような状
態に制御する。即ち、切換ソレノイド255に通路切換
信号を出力して流路切換部材254により玉の流路が貸
玉払出用の流路201b側に切換えられた玉貸状態に制
御する。なお、このSY3での判断により、賞球中であ
れば通路を切り換えないわけだが、このSY3で賞球中
フラグがセットされていないということは、それ以前に
賞球していれば、その賞球動作が終了している状態であ
るということである。さらに、SY3aで賞球終了フラ
グがセットされているということは、賞球動作が終了
し、賞球個数スイッチで払出された全ての賞球を検出し
ている状態であるということである。また、賞球動作終
了の段階で、次の賞球個数信号が入力されていても、玉
貸要求があれば、SY2でYESと判断され、SY3で
はNOと判断され、SY4で流路を切り換えるので玉貸
動作が優先される。(1つの入賞玉に対する賞球が終了
してから玉貸に移行する) 次に、SY5に進み、切換検出器300がONか否かの
判断がなされる。言い換えれば、SY5では、SY4の
制御が行われることで切換検出器300が流路切換部材
254の先端部を検出してONしたか否かが判断され
る。なお、この判断は、切換ソレノイド255に励磁信
号を与えてから切り換えが行われるのに充分な時間が経
過した後に判断される。SY5により切換検出器300
がOFFであると判断された場合、即ち流路切換が玉貸
状態にないと判断された場合は、SY6に進み、流路切
換部材254の切換エラーフラグをセットして、この流
路切換処理が終了する。一方、SY5により切換検出器
300がONであると判断された場合、即ち流路切換が
玉貸状態にあると判断された場合は、SY7に進み、賞
球OKフラグをリセット(クリア)する処理がなされる
と共に、SY8に進み、玉貸OKフラグをセットする処
理がなされて、この流路切換処理が終了する。
【0183】また、上記したSY2により受信しないと
判断された場合は、SY9に進み、前記図22の玉貸動
作処理でセットされる玉貸中フラグがセットされている
か否かの判断がなされる。SY9により玉貸中フラグが
セットされていると判断された場合は、そのまま流路切
換処理が終了する。一方、SY9により玉貸中フラグが
セットされていないと判断された場合は、SY10に進
み、切換検出器300が流路切換部材254の先端部を
検出してONであるか否かが判断される。なお、SY9
で玉貸中フラグがセットされていないということは、そ
れ以前に玉貸していれば、その玉貸動作が終了し、さら
に玉貸動作終了から切換待ちタイマ処理により所定時間
経過している状態であるということである。SY10に
より切換検出器300がOFFであると判断された場
合、後述のSY13に移行する。一方、SY10により
切換検出器300がONであると判断された場合、SY
11に進み、前述した切換ソレノイド255に与えられ
ていた励磁信号を停止して流路切換部材254を前述し
た図4の(A)に示されるような状態に制御する。即
ち、切換ソレノイド255に通路切換信号を出力して流
路切換部材254により玉の流路が景品玉払出用の流路
201a側に切換えられた賞球状態に制御する。次に、
SY12に進み、切換検出器300がOFFか否かの判
断がなされる。言い換えれば、SY12では、SY11
の制御が行われることで切換検出器300が流路切換部
材254の先端部を検出せずにOFFしたか否かが判断
される。なお、この判断は、切換ソレノイド255に励
磁信号を与えてから切り換えが行われるのに充分な時間
が経過した後に判断される。SY12により切換検出器
300がONであると判断された場合、即ち流路切換が
賞球状態にないと判断された場合は、前記SY6に進
み、流路切換部材254の切換エラーフラグをセットし
て流路切換処理が終了する。一方、SY12により切換
検出器300がOFFであると判断された場合、即ち流
路切換が賞球状態にあると判断された場合は、SY13
に進み、玉貸OKフラグをリセットする処理がなされた
後、SY14に進み、賞球OKフラグをセットする処理
がなされ、流路切換処理が終了する。
【0184】以上のように、第5実施形態の構成によれ
ば、遊技制御基板199(遊技制御用マイクロコンピュ
ータ202)は、賞球個数スイッチ256により1つの
景品玉が検出される毎に景品玉検出個数情報を払出制御
回路基板152(払出制御用マイクロコンピュータ22
0)に送信可能であり、払出制御回路基板152は、1
回の景品玉払出信号の受信に対する景品玉の払出動作中
に貸玉の要求があったとき、当該景品玉払出動作による
景品玉の払出し予定個数分の景品玉検出個数情報を受信
したことにより玉払出通路を景品玉通路(流路201
a)から貸玉通路(流路201b)に切り換える制御を
行うことを特徴とする。このように構成することによ
り、玉払出通路の切換を行うためのインターバル期間が
適切な期間となり無駄な待ち時間を極力省け、且つ景品
玉の払出し個数を確実に検出することができる。
【0185】なお、上記した第5実施形態では、遊技制
御基板199から払出制御回路基板152に景品玉検出
個数情報を送信する構成に基づいて、玉払出通路を貸玉
通路に切り換えるようになっているが、これに限らず、
払出制御回路基板152に賞球個数スイッチ256を接
続して払出制御回路基板152が賞球個数スイッチ25
6の検出信号を直接受けるようにすることで、玉払出通
路を貸玉通路に切り換えるようにしてもよい。即ち、賞
球個数スイッチ256の検出信号が払出制御回路基板1
52によっても直接検出できるように賞球個数スイッチ
256が払出制御回路基板152に接続され、払出制御
回路基板152は、1回の景品玉払出信号の受信に対す
る景品玉の払出動作中に貸玉の要求があったとき、当該
景品玉払出動作による景品玉の払出し予定個数分の玉検
出が賞球個数スイッチ256により検出されたことによ
り玉払出通路を貸玉通路(流路201b)に切り換える
制御を行うことを特徴とする。このように構成すること
により、玉払出通路の切換を行うためのインターバル期
間が適切な期間となり無駄な待ち時間を極力省け、且つ
景品玉の払出し個数を確実に検出することができる。
【0186】また、上記した各実施形態は、本発明を限
定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可
能である。例えば、本発明の入賞玉検出手段、景品玉検
出手段、切換検出手段は、フォトスイッチ、マイクロス
イッチ、近接スイッチ等、各々の機能に応じた検出がで
きるものであれば、特に限定しない。但し、これらの各
検出手段は、着脱可能で交換が容易に行えるものの方が
望ましい。また、玉払出手段の構成は、特に限定せず、
ソレノイドで玉を払い出すもの、1条で払い出すもの、
1個ずつ払い出すのではなくまとめて複数個の玉を払い
出すもの等、いずれの構成でもよい。また、異常報知に
ついても特に限定しない。例えば、異常報知するものに
玉払出制御基板(遊技制御基板)から例えば電飾制御基
板にコマンドを送信し、電飾制御基板がランプやLED
を駆動するものでもよいし、報知するのに別の制御手段
を介した構成としてもよい。異常報知する報知装置は、
1つでもいいし複数でもよく、ランプ等の光報知以外に
も音(スピーカー)で報知してもよい。さらに、異常の
原因が複数ある場合、1つの報知装置で原因が分かるよ
うに、異なるパターンで表示してもいいし(7セグでコ
ード表示する)、異常原因によって別々の報知装置で報
知するものでもよい(複数の報知装置がある)。
【0187】また、遊技制御基板を遊技制御手段、玉払
出制御基板を玉払出制御手段と限定するものではなく、
例えば、遊技制御手段を遊技制御用のマイクロコンピュ
ータ、及び玉払出制御手段を払出制御用のマイクロコン
ピュータとしてもよく、1つの基板上又は複数の基板上
に形成されるものでもよいし、ワンチップマイクロコン
ピュータのようにワンチップ化されたものでもよい。ま
た、本発明の玉払出通路についても、実施形態中に記載
の構成に限定しない。例えば、玉払出手段から真下に誘
導する通路を景品玉通路として、該景品玉通路の上流乃
至下流いずれかの通路内で分岐させて貸玉通路を設ける
ようにしてもよい。
【0188】また、実施形態中では、本発明の通路切換
駆動手段を切換ソレノイド255としているがこれに限
らず、モータやラッチ式のソレノイドを通路切換駆動手
段としてもよい。また、通路切換手段の切換位置を検出
するための切換検出器は、必ずしも設ける必要はない。
また、切換検出器は、第1実施形態のように払出制御回
路基板152のスイッチ回路218に接続してもよい
し、あるいは遊技制御基板199のスイッチ回路229
に接続してもよいし、さらには両方に接続してもよい。
【0189】また、以上説明した実施形態から把握でき
る発明として以下のものがある。 (1)通路切換手段の切換動作を検出する通路切換検出
手段を備えたことを特徴とする。このように構成するこ
とにより、通路切換手段の切換位置を確実に検出するこ
とができ、通路切換手段に動作不良が生じる場合には即
座にこれを検出し得る構成となり、通路切換手段の動作
不良が即座に解消できる。 (2)異常報知を行なうことが可能な異常報知手段を備
え、玉払出制御手段は、通路切換駆動手段に通路切換信
号を出力することで通路切換手段の切換動作を制御する
と共に、通路切換駆動手段に通路切換信号を出力したに
も拘らず通路切換検出手段が切換動作を検出しなかった
場合に、前記異常報知手段により異常報知をさせる制御
を行うことを特徴とする。このように構成することによ
り、通路切換手段の切換異常を報知するので修理するの
に対処し易くなる。 (3)玉払出制御手段は、通路切換駆動手段に通路切換
信号を出力したにも拘らず前記通路切換検出手段が切換
動作を検出しなかった場合に、玉払出手段による玉の払
出動作を停止することを特徴とする。このように構成す
ることにより、通路切換手段の切換異常の状態で玉の払
い出しを行わせないようにできる。 (4)遊技制御手段は、通路切換検出手段の検出信号に
基づいて通路切換手段の切換状態を判別可能であること
を特徴とする。このように構成することにより、遊技制
御手段で前記玉払出手段による払出が景品玉の払出か貸
玉の払出かの判定ができる。 (5)遊技制御手段は、通路切換検出手段からの検出信
号に基づく通路切換手段の切換状態を示す信号を玉払出
制御手段に送信可能であることを特徴とする。このよう
に構成することにより、遊技制御手段にだけ通路切換検
出手段からの検出信号を入力させる構成としても、玉払
出制御手段は通路切換手段の切換状態を認識できるよう
になる。 (6)景品玉の払出し数が同一に設定された複数の入賞
領域に入賞した入賞玉を誘導し、1つの入賞玉検出手段
でその入賞を検出できるように玉通路を遊技盤の裏面に
設け、遊技制御手段は、前記玉通路によって誘導される
入賞玉を検出する入賞玉検出手段も含めた入賞玉検出手
段から入賞玉の検出信号を直接受け、その検出信号に基
づいて玉払出制御手段に景品玉を払出すための景品玉払
出信号を送信することを特徴とする。このように構成す
ることにより、入賞玉の検出を早く行うことで、その検
出に伴う景品玉の払出しを早く開始できる上に、入賞口
毎に入賞玉検出手段を設けた構成に比べて入賞玉検出手
段の数を減らすことができるので、コスト低減が招来で
きる。 (7)遊技制御手段は、景品玉検出手段により1つの景
品玉が検出される毎に景品玉検出個数情報を玉払出制御
手段に送信可能であり、玉払出制御手段は、1回の景品
玉払出信号の受信に対する景品玉の払出動作中に貸玉の
要求があったとき、当該景品玉払出動作による景品玉の
払出し予定個数分の景品玉検出個数情報を受信したこと
により玉払出通路を景品玉通路から貸玉通路に切り換え
る制御を行うことを特徴とする。このように構成するこ
とにより、玉払出通路の切換を行うためのインターバル
期間が適切な期間となり無駄な待ち時間を極力省け、且
つ景品玉の払出し個数を確実に検出することができる。 (8)景品玉検出手段の検出信号が払出制御手段によっ
ても直接検出できるように景品玉検出手段が払出制御手
段に接続され、払出制御手段は、1回の景品玉払出信号
の受信に対する景品玉の払出動作中に貸玉の要求があっ
たとき、当該景品玉払出動作による景品玉の払出し予定
個数分の玉検出が景品玉検出手段により検出されたこと
により玉払出通路を貸玉通路に切り換える制御を行うこ
とを特徴とする。このように構成することにより、玉払
出通路の切換を行うためのインターバル期間が適切な期
間となり無駄な待ち時間を極力省け、且つ景品玉の払出
し個数を確実に検出することができる。
【0190】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明においては、遊技領域に設けられた
入賞領域への入賞に応じて景品玉が払出される弾球遊技
機であって、前記景品玉の払出しと貸玉の払出しが可能
な玉払出手段と、該玉払出手段を制御して景品玉と貸玉
の払出しを制御する玉払出制御手段と、前記玉払出手段
から払出された玉を景品玉として誘導する景品玉通路と
貸玉として誘導する貸玉通路とに分岐された玉払出通路
と、該玉払出通路を景品玉通路か貸玉通路のいずれか一
方に切り換える通路切換手段と、該通路切換手段を電気
的に駆動する通路切換駆動手段と、前記景品玉通路に設
けられて前記玉払出手段による景品玉の払出しが検出可
能な景品玉検出手段と、前記入賞領域に入賞した入賞玉
を検出する入賞玉検出手段と、該入賞玉検出手段から入
賞玉の検出信号を直接受け、景品玉を払い出すための景
品玉払出信号を前記玉払出制御手段に送信し、前記景品
玉検出手段による景品玉の検出によって景品玉の払い出
しが正常に行われているか否かを判別すると共に、遊技
状態を制御する遊技制御手段と、を備え、前記遊技制御
手段は、前記景品玉払出信号の1回の送信に対する景品
玉の払出動作が終了する以前に、前記入賞玉検出手段か
ら次の入賞玉の検出信号を受けると、景品玉の払出動作
の終了を待つことなく次の景品玉払出信号を前記玉払出
制御手段に送信し、前記玉払出制御手段は、1回の景品
玉払出信号の受信に対する景品玉の払出動作中に貸玉の
要求があったとき、その景品玉の払出が終了してから所
定期間が経過した後に前記玉払出通路を前記貸玉通路に
切り換える制御を行うと共に通路切換が完了した後に貸
玉の払出動作を開始させる制御を行い、また、1回の景
品玉払出信号の受信に対する景品玉の払出動作が終了す
る以前に前記入賞玉検出手段が次の入賞玉を検出し且つ
貸玉の要求がないとき、先の景品玉の払出動作によって
払出されるべき景品玉が全て払出されても景品玉の払出
動作を停止せずに、次の景品玉の払出動作を連続して行
うように制御することを特徴とする。このように構成す
ることにより、連続賞球時において、先の景品玉の払出
動作の終了直後に連続的に次の景品玉の払出動作が開始
するので、連続賞球の払出しにかかる時間を短くするこ
とができる。
【0191】また、請求項2の発明においては、遊技領
域に設けられた入賞領域への入賞に応じて景品玉が払出
される弾球遊技機であって、前記景品玉の払出しと貸玉
の払出しが可能な玉払出手段と、該玉払出手段を制御し
て景品玉と貸玉の払出しを制御する玉払出制御手段と、
前記玉払出手段から払出された玉を景品玉として誘導す
る景品玉通路と貸玉として誘導する貸玉通路とに分岐さ
れた玉払出通路と、該玉払出通路を景品玉通路か貸玉通
路のいずれか一方に切り換える通路切換手段と、該通路
切換手段を電気的に駆動する通路切換駆動手段と、前記
景品玉通路に設けられて前記玉払出手段による景品玉の
払出しが検出可能な景品玉検出手段と、前記入賞領域に
入賞した入賞玉を検出する入賞玉検出手段と、該入賞玉
検出手段から入賞玉の検出信号を直接受け、景品玉を払
い出すための景品玉払出信号を前記玉払出制御手段に送
信し、前記景品玉検出手段による景品玉の検出によって
景品玉の払い出しが正常に行われているか否かを判別す
ると共に、遊技状態を制御する遊技制御手段と、を備
え、前記遊技制御手段は、前記景品玉払出信号の1回の
送信に対する景品玉の払出動作が終了する以前に、前記
入賞玉検出手段から次の入賞玉の検出信号を受けると、
景品玉の払出動作の終了を待つことなく次の景品玉払出
信号を前記玉払出制御手段に送信し、前記玉払出制御手
段は、1回の景品玉払出信号の受信に対する景品玉の払
出動作中に貸玉の要求があったとき、その景品玉の払出
が終了してから第一所定期間が経過した後に前記玉払出
通路を前記貸玉通路に切り換える制御を行うと共に通路
切換が完了した後に貸玉の払出動作を開始させる制御を
行い、また、1回の景品玉払出信号の受信に対する景品
玉の払出動作が終了する以前に前記入賞玉検出手段が次
の入賞玉を検出し且つ貸玉の要求がないとき、先の景品
玉の払出動作によって払出されるべき景品玉が全て払出
された後に次の景品玉の払出動作に移行するように制御
し、前記先の景品玉の払出動作の終了時点から次の景品
玉の払出動作が開始するまでの第二所定期間を前記第一
所定期間よりも短くしたことを特徴とする。このように
構成することにより、連続賞球時において、先の景品玉
の払出動作の終了時点から次の景品玉の払出動作が開始
するまでの第二所定期間を、玉払出通路に設けた通路切
換手段の切り換え待ちインターバル時間(第一所定期
間)よりも短く設定することができるので、連続賞球の
払出しにかかる時間を短くすることができる。
【0192】また、請求項3の発明においては、前記入
賞領域を複数設けると共に、該複数の入賞領域の近傍に
は、それぞれ複数の入賞領域と個々に対応する複数の前
記入賞玉検出手段を設けたことを特徴とする。このよう
に構成することにより、入賞領域に入賞玉が入賞してか
ら即座に景品玉の払出動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機を示す全体
正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面
図である。
【図3】玉払出装置の構成を示す断面図である。
【図4】玉払出流路の切換部の構成を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の第1実施形態に用いられる制御回路を
示すブロック図である。
【図6】本発明の第1実施形態に用いられる制御回路を
示すブロック図である。
【図7】遊技制御用マイクロコンピュータで実行される
処理の内容を示すフローチャートである。
【図8】遊技制御用マイクロコンピュータで実行される
処理の内容を示すフローチャートである。
【図9】遊技制御用マイクロコンピュータで実行される
処理の内容を示すフローチャートである。
【図10】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図11】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図12】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図13】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図14】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図15】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図16】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図17】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図18】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図19】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図20】払出制御用マイクロコンピュータにおいて実
行される処理の内容を示すフローチャートである。
【図21】払出制御用マイクロコンピュータにおいて実
行される処理の内容を示すフローチャートである。
【図22】払出制御用マイクロコンピュータにおいて実
行される処理の内容を示すフローチャートである。
【図23】払出制御用マイクロコンピュータにおいて実
行される処理の内容を示すフローチャートである。
【図24】第2実施形態によるパチンコ遊技機の遊技盤
を示す正面図である。
【図25】第2実施形態によるパチンコ遊技機の一部内
部構造を示す全体背面図である。
【図26】第2実施形態による遊技制御用マイクロコン
ピュータで実行される処理の内容を示すフローチャート
である。
【図27】第3実施形態による玉払出装置の構成を示す
断面図である。
【図28】第4実施形態による遊技盤を示す背面図であ
る。
【図29】第5実施形態による遊技制御用マイクロコン
ピュータで実行される処理の内容を示すフローチャート
である。
【図30】第5実施形態による払出制御用マイクロコン
ピュータで実行される処理の内容を示すフローチャート
である。
【図31】第5実施形態による払出制御用マイクロコン
ピュータで実行される処理の内容を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 32 遊技領域 33a ラウンド数表示器(異常報知手段) 34 始動入賞口 35 可変入賞球装置 36 開閉板 42a,42b,48,49a,49b 入賞口 43 賞球ランプ 44 玉切れランプ 97 玉払出装置(玉払出手段) 122 入賞玉検出器(入賞玉検出手段) 152 払出制御回路基板(玉払出制御手段) 155 エラー表示器 199 遊技制御基板(遊技制御手段) 201a 流路(景品玉通路) 201b 流路(貸玉通路) 202 遊技制御用マイクロコンピュータ 203 CPU 205 RAM 220 払出制御用マイクロコンピュータ 254 流路切換部材(通路切換手段) 255 切換ソレノイド(通路切換駆動手段) 256 賞球個数スイッチ(景品玉検出手段) 260 遊技盤 267,274a,274b,285 入賞口(入賞領
域) 268 特別可変入賞球装置(入賞領域) 278 普通可変入賞球装置(入賞領域) 267a,275a,275b,285a 入賞玉検出
器(入賞玉検出手段) 271 特定玉検出器(入賞玉検出手段) 272 入賞個数検出器(入賞玉検出手段) 280 始動玉検出器(入賞玉検出手段) 300 切換検出器(通路切換検出手段) 400a,400b 入賞玉検出器(入賞玉検出手段) 404〜412 誘導通路(玉通路)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域に設けられた入賞領域への入賞
    に応じて景品玉が払出される弾球遊技機であって、 前記景品玉の払出しと貸玉の払出しが可能な玉払出手段
    と、 該玉払出手段を制御して景品玉と貸玉の払出しを制御す
    る玉払出制御手段と、前記玉払出手段から払出された玉
    を景品玉として誘導する景品玉通路と貸玉として誘導す
    る貸玉通路とに分岐された玉払出通路と、 該玉払出通路を景品玉通路か貸玉通路のいずれか一方に
    切り換える通路切換手段と、 該通路切換手段を電気的に駆動する通路切換駆動手段
    と、 前記景品玉通路に設けられて前記玉払出手段による景品
    玉の払出しが検出可能な景品玉検出手段と、 前記入賞領域に入賞した入賞玉を検出する入賞玉検出手
    段と、 該入賞玉検出手段から入賞玉の検出信号を直接受け、景
    品玉を払い出すための景品玉払出信号を前記玉払出制御
    手段に送信し、前記景品玉検出手段による景品玉の検出
    によって景品玉の払い出しが正常に行われているか否か
    を判別すると共に、遊技状態を制御する遊技制御手段
    と、 を備え、 前記遊技制御手段は、前記景品玉払出信号の1回の送信
    に対する景品玉の払出動作が終了する以前に、前記入賞
    玉検出手段から次の入賞玉の検出信号を受けると、景品
    玉の払出動作の終了を待つことなく次の景品玉払出信号
    を前記玉払出制御手段に送信し、 前記玉払出制御手段は、1回の景品玉払出信号の受信に
    対する景品玉の払出動作中に貸玉の要求があったとき、
    その景品玉の払出が終了してから所定期間が経過した後
    に前記玉払出通路を前記貸玉通路に切り換える制御を行
    うと共に通路切換が完了した後に貸玉の払出動作を開始
    させる制御を行い、また、1回の景品玉払出信号の受信
    に対する景品玉の払出動作が終了する以前に前記入賞玉
    検出手段が次の入賞玉を検出し且つ貸玉の要求がないと
    き、先の景品玉の払出動作によって払出されるべき景品
    玉が全て払出されても景品玉の払出動作を停止せずに、
    次の景品玉の払出動作を連続して行うように制御するこ
    とを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技領域に設けられた入賞領域への入賞
    に応じて景品玉が払出される弾球遊技機であって、 前記景品玉の払出しと貸玉の払出しが可能な玉払出手段
    と、 該玉払出手段を制御して景品玉と貸玉の払出しを制御す
    る玉払出制御手段と、 前記玉払出手段から払出された玉を景品玉として誘導す
    る景品玉通路と貸玉として誘導する貸玉通路とに分岐さ
    れた玉払出通路と、 該玉払出通路を景品玉通路か貸玉通路のいずれか一方に
    切り換える通路切換手段と、 該通路切換手段を電気的に駆動する通路切換駆動手段
    と、 前記景品玉通路に設けられて前記玉払出手段による景品
    玉の払出しが検出可能な景品玉検出手段と、 前記入賞領域に入賞した入賞玉を検出する入賞玉検出手
    段と、 該入賞玉検出手段から入賞玉の検出信号を直接受け、景
    品玉を払い出すための景品玉払出信号を前記玉払出制御
    手段に送信し、前記景品玉検出手段による景品玉の検出
    によって景品玉の払い出しが正常に行われているか否か
    を判別すると共に、遊技状態を制御する遊技制御手段
    と、 を備え、 前記遊技制御手段は、前記景品玉払出信号の1回の送信
    に対する景品玉の払出動作が終了する以前に、前記入賞
    玉検出手段から次の入賞玉の検出信号を受けると、景品
    玉の払出動作の終了を待つことなく次の景品玉払出信号
    を前記玉払出制御手段に送信し、 前記玉払出制御手段は、1回の景品玉払出信号の受信に
    対する景品玉の払出動作中に貸玉の要求があったとき、
    その景品玉の払出が終了してから第一所定期間が経過し
    た後に前記玉払出通路を前記貸玉通路に切り換える制御
    を行うと共に通路切換が完了した後に貸玉の払出動作を
    開始させる制御を行い、また、1回の景品玉払出信号の
    受信に対する景品玉の払出動作が終了する以前に前記入
    賞玉検出手段が次の入賞玉を検出し且つ貸玉の要求がな
    いとき、先の景品玉の払出動作によって払出されるべき
    景品玉が全て払出された後に次の景品玉の払出動作に移
    行するように制御し、前記先の景品玉の払出動作の終了
    時点から次の景品玉の払出動作が開始するまでの第二所
    定期間を前記第一所定期間よりも短くしたことを特徴と
    する弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記入賞領域を複数設けると共に、該複
    数の入賞領域の近傍には、それぞれ複数の入賞領域と個
    々に対応する複数の前記入賞玉検出手段を設けたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の弾球遊技機。
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