JP2000202118A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2000202118A
JP2000202118A JP11005159A JP515999A JP2000202118A JP 2000202118 A JP2000202118 A JP 2000202118A JP 11005159 A JP11005159 A JP 11005159A JP 515999 A JP515999 A JP 515999A JP 2000202118 A JP2000202118 A JP 2000202118A
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JP
Japan
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ball
prize
prize ball
payout
switching
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JP11005159A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Masato Kosuge
真人 小菅
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通路切換手段によって玉払出装置の玉払出先
を貸玉通路と景品玉通路とに切り換える弾球遊技機にお
いて、通路切換手段及び通路切換駆動手段の耐久性を向
上させる。 【構成】 通常時は玉払出装置97の玉払出通路を景品
玉通路となる流路201aに切り換え保持し、玉払出装
置97から貸玉を払い出すときに切換ソレノイドを作動
させて流路切換部材254により玉払出通路を貸玉通路
となる流路201bに切り換える。これにより、流路切
換部材254の切換動作及び切換ソレノイドの駆動をな
るべく少なくすることができるため、流路切換部材25
4及び切換ソレノイドの耐久性を向上させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、パチンコ
遊技機やコイン遊技機等で代表される弾球遊技機に関
し、詳しくは、遊技領域に打玉を打込んで遊技が行わ
れ、遊技領域に設けられた入賞領域への入賞に応じて景
品玉が払出される弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、パチンコ遊技機やコイン
遊技機等の弾球遊技機には、遊技動作を制御する遊技制
御基板や、景品玉(これを賞球ともいう)の払い出しを
制御する払出制御回路基板が設けられていた。払出制御
回路基板は、入賞玉検出器から入賞玉の検出信号を入力
することで、遊技制御基板に対し入賞玉が検出されたこ
とを表わす入賞玉検出信号を送信する。入賞玉検出信号
を受けた遊技制御基板は、その入賞玉に対して払い出す
べき景品玉の個数を特定する払出個数情報を払出制御回
路基板に返信する。そして、払出制御回路基板は、払出
個数情報に従った個数だけの景品玉を払い出すように玉
払出装置の払い出し動作を制御するようになっていた。
しかしながら、このように遊技制御基板が払出制御回路
基板から入賞玉検出信号を入力する構成とした場合で
は、その信号の入力ポートから不正なデータを入力させ
て遊技制御基板に通常の正常動作とは異なった動作を行
わせる不正行為が行われる虞があった。
【0003】そこで、本出願人は、先に、入賞玉検出器
からの検出信号を遊技制御基板に入力させることで、遊
技制御基板から払出制御回路基板への信号の一方向通信
で景品玉の払い出し制御を行う構成を提案した(以下、
この構成を従来技術という)。また、従来技術では、遊
技制御基板が景品玉の払出数を監視できるように、玉払
出装置の玉払出通路に通路切換手段を設けて玉の払出先
を玉貸と賞球(景品玉)とで切り換えるようになってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術において、賞球時と玉貸時とで通路切換手段を単純に
切り換える構成とした場合には、その頻繁な切換動作に
よって通路切換手段あるいはこの通路切換手段を駆動す
る通路切換駆動手段が劣化し、最悪の場合、通路切換手
段の動作不良が生じて、景品玉数あるいは貸玉数を検出
すことができなくなる虞があった。本発明は、上記した
事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、
通路切換手段によって玉払出装置の玉払出先を貸玉通路
と景品玉通路とに切り換える弾球遊技機において、通路
切換手段及び通路切換駆動手段の耐久性を向上させるこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1が採用した解決手段は、遊技領域に
設けられた入賞領域への入賞に応じて景品玉が払出され
る弾球遊技機であって、前記景品玉の払出しと貸玉の払
出しが可能な玉払出手段と、該玉払出手段を制御して景
品玉と貸玉の払出しを制御する玉払出制御手段と、前記
玉払出手段から払出された玉を景品玉として誘導する景
品玉通路と貸玉として誘導する貸玉通路とに分岐された
玉払出通路と、該玉払出通路を景品玉通路か貸玉通路の
いずれか一方に切り換える通路切換手段と、該通路切換
手段を電気的に駆動する通路切換駆動手段と、前記景品
玉通路に設けられて前記玉払出手段による景品玉の払出
しが検出可能な景品玉検出手段と、前記入賞領域に入賞
した入賞玉を検出する入賞玉検出手段と、該入賞玉検出
手段から入賞玉の検出信号を直接受け、前記玉払出制御
手段に景品玉を払い出すための信号を送信し、前記景品
玉検出手段による景品玉の検出によって景品玉の払い出
しが正常に行われているか否かを判別すると共に、遊技
状態を制御する遊技制御手段と、を備え、前記通路切換
手段は、貸玉の払出しを行うとき以外のときに、前記玉
払出通路を前記景品玉通路に切り換えた状態に保持され
る一方、前記玉払出制御手段は、貸玉の払出しを行うと
きには、通路切換信号を出力して前記通路切換駆動手段
を作動させ、前記玉払出通路を前記貸玉通路に切り換え
る制御を行うことを特徴とする。このように構成するこ
とにより、貸玉の払出しよりも頻度の高い景品玉の払出
しをする状態を払出要求のない通常待機状態とし、玉貸
時にのみ通路切換駆動手段を作動させて通路切換手段を
玉貸状態とすることができるので、通路切換手段の切換
動作及び通路切換駆動手段の駆動をなるべく少なくする
ことができる。このため、通路切換手段及び通路切換駆
動手段の耐久性を向上させることができる。
【0006】また、本発明の請求項2においては、異常
報知を行なうことが可能な異常報知手段をさらに備え、
前記遊技制御手段は、入賞に基づく景品玉の払出し個数
を記憶可能であると共に、前記景品玉検出手段による景
品玉の検出に伴って景品玉払出しの記憶個数を減算し、
その記憶個数がないにも拘らず景品玉検出手段により景
品玉が検出された場合に、前記異常報知手段により異常
報知をさせる制御を行うことを特徴とする。このように
構成することにより、玉貸しを行うにも拘らず、景品玉
の払出しをする状態から貸玉の払出しをする状態に通路
が切り換えられなかったというような通路切換の異常時
に景品玉として払い出されたことで異常報知することが
できる。
【0007】また、本発明の請求項3においては、前記
遊技制御手段は、入賞に基づく景品玉の払出し個数を記
憶可能であると共に、前記景品玉検出手段による景品玉
の検出に伴って景品玉払出しの記憶個数を減算し、その
記憶個数がないにも拘らず景品玉検出手段により景品玉
が検出された場合に、当該弾球遊技機における遊技を不
能動化制御することを特徴とする。このように構成する
ことにより、玉貸しを行うにも拘らず、景品玉の払出し
をする状態から貸玉の払出しをする状態に通路が切り換
えられなかったというような通路切換の異常時に遊技を
続行できなくすることができるので、通路切換の異常に
より景品玉数の計数間違いが生じた状態での遊技による
さらなる不具合の発生を防げる。
【0008】また、本発明の請求項4においては、前記
遊技制御手段は、入賞に基づく景品玉の払出し個数を記
憶可能であると共に、前記景品玉検出手段による景品玉
の検出に伴って景品玉払出しの記憶個数を減算し、その
記憶個数がないにも拘らず景品玉検出手段により景品玉
が検出された場合に、前記玉払出制御手段に景品玉を払
出すための信号を送信しないようにすることを特徴とす
る。このように構成することにより、玉貸しを行うにも
拘らず、景品玉の払出しをする状態から貸玉の払出しを
する状態に通路が切り換えられなかったというような流
路切換の異常時による景品玉数の計数間違いが生じてい
る状態での払出しをしないようにできる。
【0009】また、本発明の請求項5においては、前記
玉払出制御手段は、前記玉払出手段による貸玉の払い出
し動作が終了してから所定期間経過した後に、前記玉払
出通路を前記景品玉通路に切り換える制御を行うことを
特徴とする。このように構成することにより、確実に貸
玉としての払出しができる。
【0010】また、本発明の請求項6においては、前記
通路切換手段の切換動作を検出する通路切換検出手段を
さらに備え、前記玉払出制御手段は、前記通路切換検出
手段により前記玉払出通路を前記貸玉通路に切り換えた
状態にあることを検出してから前記玉払出手段による貸
玉の払出し動作を行わせることを特徴とする。このよう
に構成することにより、より確実に貸玉としての払出し
が行え、然も通路切換手段による流路切換に異常が生じ
た場合にはこれを即座に検出することができる。
【0011】また、本発明の請求項7においては、前記
玉払出制御手段は、前記通路切換検出手段により前記玉
払出通路を前記景品玉通路に切り換えた状態にあること
を検出してから前記玉払出手段による景品玉の払出し動
作を行わせることを特徴とする。このように構成するこ
とにより、より確実に景品玉としての払出しが行え、然
も通路切換手段による流路切換に異常が生じた場合には
これを即座に検出することができる。
【0012】なお、図1に示すパチンコ遊技機1によ
り、遊技領域32に設けられた入賞領域(入賞口42a
・42b・48・49a・49b、可変入賞球装置3
5)への入賞に応じて景品玉が払出される本発明の弾球
遊技機の一例を構成している。
【0013】また、図2に示す玉払出装置97により、
前記景品玉の払出しと貸玉の払出しが可能な本発明の玉
払出手段の一例を構成している。
【0014】また、図5に示す払出制御回路基板152
により、前記玉払出手段を制御して景品玉と貸玉の払出
しを制御する本発明の玉払出制御手段の一例を構成して
いる。
【0015】また、図4に示す流路201aにより、前
記玉払出手段から払出される玉を景品玉として誘導する
本発明の景品玉通路の一例を構成している。
【0016】また、図4に示す流路201bにより、前
記玉払出手段から払出される玉を貸玉として誘導する本
発明の貸玉通路の一例を構成している。
【0017】また、図4に示す流路切換部材254によ
り、前記玉払出通路を景品玉通路か貸玉通路のいずれか
一方に切り換える本発明の通路切換手段の一例を構成し
ている。また、図6に示す切換ソレノイド255によ
り、前記通路切換手段を電気的に駆動する本発明の通路
切換駆動手段の一例を構成している。
【0018】また、図4に示す賞球個数スイッチ256
により、前記景品玉通路に設けられて前記玉払出手段に
よる景品玉の払出しが検出可能な本発明の景品玉検出手
段の一例を構成している。
【0019】また、図2に示す入賞玉検出器122によ
り、前記入賞領域に入賞した入賞玉を検出する本発明の
入賞玉検出手段の一例を構成している。
【0020】また、図1に示すラウンド数表示器33a
により、異常報知を行なうことが可能な本発明の異常報
知手段の一例を構成している。
【0021】また、図4に示す切換検出器300によ
り、前記通路切換手段の切換動作を検出する本発明の通
路切換検出手段の一例を構成している。
【0022】また、図5に示す遊技制御基板199によ
り、前記入賞玉検出手段から入賞玉の検出信号を直接受
け、前記玉払出制御手段に景品玉を払い出すための信号
を送信し、前記景品玉検出手段による景品玉の検出によ
って景品玉の払い出しが正常に行われているか否かを判
別すると共に、遊技状態を制御する本発明の遊技制御手
段の一例を構成している。
【0023】また、図24に示す流路切換処理により、
前記通路切換手段は、貸玉の払出しを行うとき以外のと
きに、前記玉払出通路を前記景品玉通路に切り換えた状
態に保持される一方、前記玉払出制御手段は、貸玉の払
出しを行うときには、通路切換信号を出力して前記通路
切換駆動手段を作動させ、前記玉払出通路を前記貸玉通
路に切り換える制御を行う本発明の構成を例示してい
る。
【0024】また、図27に示す賞球数スイッチ入力の
SW4からSW3へのフローにより、入賞に基づく景品
玉の払出し個数を記憶可能であると共に、前記景品玉検
出手段による景品玉の検出に伴って景品玉払出しの記憶
個数を減算し、その記憶個数がないにも拘らず景品玉検
出手段により景品玉が検出された場合に、前記異常報知
手段により異常報知をさせる制御を行う前記遊技制御手
段の構成を例示している。
【0025】また、図27に示す賞球数スイッチ入力の
SW4からSW3へのフローにより、入賞に基づく景品
玉の払出し個数を記憶可能であると共に、前記景品玉検
出手段による景品玉の検出に伴って景品玉払出しの記憶
個数を減算し、その記憶個数がないにも拘らず景品玉検
出手段により景品玉が検出された場合に、当該弾球遊技
機における遊技を不能動化制御する前記遊技制御手段の
構成を例示している。
【0026】また、図27に示す賞球数スイッチ入力の
SW4からSW3へのフローにより、入賞に基づく景品
玉の払出し個数を記憶可能であると共に、前記景品玉検
出手段による景品玉の検出に伴って景品玉払出しの記憶
個数を減算し、その記憶個数がないにも拘らず景品玉検
出手段により景品玉が検出された場合に、前記玉払出制
御手段に景品玉を払出すための信号を送信しないように
する前記遊技制御手段の構成を例示している。
【0027】また、図23に示す玉貸動作処理のST3
からST9へのフロー及び図24に示す流路切換処理の
SU9により、前記玉払出手段による貸玉の払い出し動
作が終了してから所定期間経過した後に、前記玉払出通
路を前記景品玉通路に切り換える制御を行う前記玉払出
制御手段の構成を例示している。
【0028】また、図24に示す流路切換処理のSU5
からSU8へのフロー及び図23に示す玉貸動作処理の
ST3からST5へのフローにより、前記通路切換検出
手段により前記玉払出通路を前記貸玉通路に切り換えた
状態にあることを検出してから前記玉払出手段による貸
玉の払い出し動作を行わせる前記玉払出制御手段の構成
を例示している。
【0029】また、図24に示す流路切換処理のSU1
2からSU14へのフロー及び図22に示す賞球排出動
作処理のSS3からSS8へのフローにより、前記通路
切換検出手段により前記玉払出通路を前記景品玉通路に
切り換えた状態にあることを検出してから前記玉払出手
段による景品玉の払い出し動作を行わせる前記玉払出制
御手段の構成を例示している。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、
弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例示するが、
本発明はこれに限らず、コイン遊技機等であってもよ
く、遊技領域に打玉を打込んで遊技が行なわれ、遊技領
域に設けられた入賞領域への入賞に応じて景品玉が払出
される弾球遊技機であればすべて対象となる。
【0031】第1実施形態 まず、図1〜図4を参照し、実施の形態に係る弾球遊技
機の一例のパチンコ遊技機1の全体の構成について説明
する。図1は、パチンコ遊技機1の正面図である。図2
は、パチンコ遊技機1の一部内部構造を示す全体背面図
である。図3は、玉払出装置97の内部構成を示す断面
図である。図4は、玉払出流路の切換部の構成を示す断
面図である。
【0032】図1において、パチンコ遊技機1は、周知
のように額縁状に形成された前面枠2を有し、該前面枠
2の額縁状の開口には、扉保持枠3が周設され、その扉
保持枠3の上部にガラス板を有するガラス扉枠4が、そ
の下部に打球供給皿(上皿)6を有する前面扉板5がそ
れぞれ開閉自在に設けられている。ガラス扉枠4と扉保
持枠3との境界部分の奥側には、ガラス扉枠4の開閉状
態を検出するドアスイッチ257が1つ設けられてい
る。また、前面枠2の下部の表面には、前記打球供給皿
6からあふれた余剰の景品玉を貯留する余剰玉受皿(下
皿)20が設けられているとともに、打球を発射する操
作ハンドル21も設けられている。さらに、前面枠2に
は、その上部に遊技状態が予め定められた特定遊技状態
となったときに点灯または点滅する遊技効果ランプ22
が設けられているとともに、その開放側側部には、図示
しない施錠装置の錠の周囲を装飾する錠飾りが設けら
れ、その錠飾りの内部に打球の発射動作が行なわれてパ
チンコ遊技機1が稼働中であることを表示する稼働ラン
プ23が内蔵されている。
【0033】前述した打球供給皿6について、さらに詳
細に説明すると、打球供給皿6は、その上流側に形成さ
れる景品玉払出口7aとその下流側に形成される供給口
7bとを連絡するように貯留整列路8が形成されてお
り、その貯留整列路8の中ほど底面裏面に玉検出器9が
設けられている。この玉検出器9は、打球供給皿6に残
留する打玉を検出するものである。なお、打球供給皿6
の上流側下部空間には、効果音を発生するスピーカ19
が内蔵されている。また、前記玉検出器9のやや上流側
にもう1つの同じ構造の玉検出器9aを設け、前記玉検
出器9が打玉の存在の検出をしなくなっても上流側の玉
検出器9aが打玉の存在を検出している場合には、玉詰
まり等のトラブルが発生していると判定して、前記玉検
出器9の打玉不存在の検出出力を無効処理するように構
成してもよい。
【0034】また、打球供給皿6には、パチンコ遊技機
1に隣接して設けられるカードユニット(カード処理
機)50を介して遊技玉を借り受ける際に操作する操作
部が設けられている。操作部として玉貸スイッチ15と
返却スイッチ17とモード切換スイッチ18とが設けら
れ、また、その玉貸スイッチ15と返却スイッチ17の
間に度数表示LED16が設けられている。玉貸スイッ
チ15は、カードユニット50によって遊技玉を借り受
ける際に操作するものであり、返却スイッチ17は、遊
技終了の際にカードユニット50のカード挿入口55に
差し込まれたカードを返却するためのものである。な
お、カードがカード挿入口55に差し込まれていること
は、カードユニット50に設けられるカード投入表示ラ
ンプ54が点灯していることによりわかる。また、度数
表示LED16は、カードユニット50のカード挿入口
55に差し込まれたカードの残額が表示されるものであ
る。また、モード切換スイッチ18は、借り受けるべき
遊技玉を前記玉貸スイッチ15を操作して行なうマニュ
アルモードと、打球供給皿6の打玉の残量が前記玉検出
器9によって検出されなくなったときに自動的に遊技玉
を払出す自動モードと、のいずれかのモードに設定する
ものである。また、11は自動モードを表示する自動玉
貸表示器、12は玉貸が可能な旨を表示する玉貸可表示
器である。
【0035】ところで、前記ガラス扉枠5の後方であっ
て前面枠2の裏面には、遊技盤30が着脱自在に取付け
られている。この遊技盤30には、打玉を誘導する誘導
レール31がほぼ円状に設けられ、その誘導レール31
に囲まれる中側範囲が遊技領域32を構成し、その遊技
領域32に可変表示装置や可変入賞球装置および入賞口
等の遊技装置が配置されるものである。より詳細に説明
すると、遊技領域32のほぼ中央には、複数の回転ドラ
ム機構を内蔵する可変表示装置33が配置され、該可変
表示装置33の下部に始動入賞口34と可変入賞球装置
35とが配置されている。始動入賞口34は、可変表示
装置33の回転ドラム機構を回転せしめるためのもので
あり、このため、始動入賞口34に入賞した入賞玉は、
遊技盤30の裏面に導かれて、入賞玉集合カバー体(図
示省略)に設けられる始動入賞玉検出器(図示省略)に
よって検出されるようになっている。また、可変入賞球
装置35は、ソレノイド37によって開閉駆動される開
閉板36を有し、該開閉板36の内部が3つに区画さ
れ、そのうちの中央が特定入賞領域として設定され、そ
の特定入賞領域に特定入賞玉検出器(図示省略)が臨
み、左右に入賞玉検出器(図示省略)が臨設されてい
る。可変入賞球装置35において開閉板36が開放状態
になった場合に開く入賞口が、大入賞口と呼ばれる。ま
た、遊技盤30には、前記した構成以外にアウト口40
が遊技領域32の最下方に設けられ、遊技領域32の中
央部左右に入賞口42a,42bが設けられ、遊技領域
32の上部外側に賞球ランプ43と玉切れランプ44と
が設けられている。
【0036】遊技領域32内には、さらに、通常の入賞
口48,49a,49bが設けられている。可変入賞球
装置35の開閉板36内部に打玉が入賞した場合には1
5個の景品玉が払出され、始動入賞口34に打玉が入賞
した場合には6個の景品玉が払出され、それ以外の通常
の入賞口42a,42b,48,49a,49bに打玉
が入賞した場合にも6個の景品玉が払出される。このよ
うに、遊技領域32には、打玉の入賞により払出される
景品玉が互いに異なる複数種別に分類される複数の入賞
領域が設けられている。
【0037】上記のように構成される遊技盤30の遊技
内容は、打玉が始動入賞口34に入賞して始動入賞玉検
出器46をONさせると、可変表示装置33の回転ドラ
ム機構が回転を開始し、一定時間(たとえば5秒)が経
過したときにその回転を停止する。そして、停止時の可
変表示装置33に表示される図柄の組合せが予め定めら
れた大当り図柄の組合せであるときに特定遊技状態(大
当り遊技状態とも言う)となって可変入賞球装置35の
開閉板36を一定時間(たとえば30秒間)が経過する
まで、または所定個数(たとえば10個)の入賞玉が発
生するまで開放する。そして、開閉板36の開放中に打
玉が特定入賞領域に入賞して特定入賞玉検出器をONす
ると、継続権が発生し、再度開閉板36の上記した開放
動作を繰返す。この継続権の発生は、所定回数(たとえ
ば16回)許容される。このように可変入賞球装置35
の開閉板36が開放される状態は所定回数継続可能であ
り、その開閉板36が開放される各回はラウンドと呼ば
れる。そのように開閉板36が開放される状態が繰返継
続される場合の現在のラウンド数が、可変表示装置33
の上部に設けられた7セグメント表示器よりなるラウン
ド数表示器33aに表示される。ラウンド数表示器33
aは、横並びに配列された2つの7セグメント表示器を
含み、これらにより、横並びに2つの数字および英文字
を表示可能である。このラウンド数表示器33aは、後
述するように、所定のエラー状態が発生した場合には、
そのエラー内容を示すエラーコードを表示するために用
いられる。
【0038】前述した継続権の発生が所定回数(たとえ
ば16回)許容されるため、大当り遊技状態になると、
短い間に多量の入賞玉を獲得するチャンスがある。この
ように大当り遊技状態という遊技者にとって極めて大き
なチャンスは、可変表示装置33と1回の可変表示結果
に基づいて発生するため、打球供給皿6の残留玉がほと
んどなくなった時点で発生する場合もあり、このような
場合、続けて打玉を発射させて打玉を可変入賞球装置3
5の特定入賞領域に入賞させる必要があるにもかかわら
ず、打玉が打球供給皿6に残存していないので、あわて
て玉貸スイッチ15を操作して遊技玉を借受けなければ
ならない。しかし、玉貸スイッチ15を操作してから遊
技玉が払出され、しかもその玉が発射されて可変入賞球
装置35の特定入賞領域に到達するまでに多少の時間が
かかるため、その時間の間に有利なチャンス(継続権の
成立)を逃してしまうという不都合があるが、本実施例
においては、モード切換スイッチ18を自動モードに設
定しておれば、玉検出器9が打玉の不存在を検出した時
点で自動的に遊技玉を打球供給皿6に払出すので、上記
したような不都合は生じない。一方、上記したような自
動モードに設定してあっても単位時間当たりの景品玉払
出度数が高い状態となったとき、たとえば、上記した大
当り遊技状態となったときには、その後すぐに景品玉が
払出されるので、遊技玉を自動的に払出す必要がなく、
磁気カードにおける残余玉貸情報を無駄に消費すること
がない。
【0039】ところで、遊技盤30の裏面には、遊技盤
30の表面に設けられる前記の各種の入賞口または入賞
球装置に入賞した入賞玉を誘導して集合させる入賞玉集
合カバー体(図示省略)が設けられている。その入賞玉
集合カバー体には、入賞玉を誘導するための複数の誘導
通路(図示省略)が設けられている。そして、通常の入
賞口48,42a,42b,49a,49bに入賞した
入賞玉が1つの誘導通路により集合されて誘導されたの
ち、通常入賞玉検出器(図示省略)により検出される。
始動入賞口34に入賞した入賞玉は、始動入賞玉検出器
(図示省略)により検出される。可変入賞球装置35の
開閉板36内部に入賞した入賞玉のうち、特定入賞領域
に入賞した入賞玉が特定入賞玉検出器(図示省略)によ
り検出され、それ以外の入賞玉が大入賞口入賞検出器
(図示省略)により検出される。
【0040】このパチンコ遊技機1においては、前述し
たように、入賞領域の種別に応じて景品玉の払出し個数
が2種類に分けられており、このような入賞玉の区別を
するために、各検出器からの検出信号が、遊技制御基板
199(図2参照)に送られ、遊技制御基板199から
払出制御回路基板152に賞球個数信号(賞球個数デー
タを表わす信号であり、以下、賞球個数データともい
う)が送られるようになっている。また、入賞玉集合カ
バー体(図示省略)の裏面には、遊技盤30に設けられ
るスイッチ類、ランプ類、駆動源類等から延びる配線を
中継する遊技中継基板47が取付けられている。
【0041】上記のように構成されるパチンコ遊技機1
の側方に設けられるカードユニット50は、図1に示さ
れるように、使用可能状態であるか否かを表示する使用
可表示ランプ51と、カード内に記録された残額情報に
端数(100円未満の数)が存在する場合にその端数を
前記度数表示LED16に表示させるための端数表示ス
イッチ52と、当該カードユニット50がいずれの側の
パチンコ遊技機1に対応しているか否かを表示する連結
台方向表示器53と、カードがカードユニット50内に
投入中であることを表示するカード投入表示ランプ54
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード挿入
口55と、該カード挿入口55の裏面に設けられるカー
ドリーダライタの機構を点検する場合に開放するための
カードユニット錠56と、が設けられている。そして、
このように構成されるカードユニット50は、独自の制
御回路によって制御されるものであるが、パチンコ遊技
機1側に設けられる前記スイッチ15、17、18、表
示LED16や、払出制御回路基板152とを接続する
必要があるためパチンコ遊技機1の裏面に設けられる後
述する機構板60には、インタフェース基板138が設
けられている。なお、カードユニット50をパチンコ遊
技機1に内蔵してもよい。
【0042】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて、図2に基づいて説明する。パチンコ遊技機の機構
板60には、その上部に玉タンク65が設けられ、パチ
ンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上
方からパチンコ玉がこの玉タンク65内に供給される。
この玉タンク65内に貯留されているパチンコ玉が玉払
出装置97に供給され、この玉払出装置97が作動する
ことにより玉が打球供給皿6内に払出される。
【0043】機構板60には、さらに、払出制御回路基
板用の基板ボックス149と、遊技制御を行なうための
遊技制御基板199を収納する遊技制御基板ボックス1
98とが設けられている。図中33は可変表示装置であ
り、47は遊技中継基板である。遊技領域に打込まれて
入賞領域あるいは可変入賞球装置内に入賞した入賞玉
は、入賞玉処理装置115により処理され、その入賞玉
1個につき所定個数の景品玉が玉払出装置97から払出
される。
【0044】196は打球発射装置であり、発射モータ
197の回転力を利用して打玉が1つずつ遊技領域に発
射される。図2において、パチンコ遊技機1の上方隅部
分に、ターミナル基板78が設けられている。このター
ミナル基板78は、外部電源と接続するための電源コネ
クタ80および電源スイッチ81が設けられている。さ
らに、ターミナル基板78は、玉切れ情報出力端子79
a、発射制御信号入力端子79b、玉貸情報出力端子7
9c、補給情報出力端子79dが設けられている。
【0045】前記遊技制御基板ボックス198には、前
記可変表示装置33が予め定められた特定の表示態様と
なり前記特定遊技状態が発生する確率を入力設定するた
めのキースイッチ(図示省略)が設けられており、遊技
場の係員が所定のキーをこのキースイッチに挿入した状
態で操作することにより、前記確率を、たとえば高確
率,中確率,低確率の3段階に設定することができる。
そして、その確率の設定状態が設定確率表示LED(図
示省略)により表示される。
【0046】パチンコ遊技機1の側部に設けられている
カードユニット50には、玉貸額設定スイッチ213が
設けられており、遊技場の係員がこの玉貸額設定スイッ
チ213を操作することにより、1回の玉貸動作に伴っ
て貸し出される玉貸額が設定される。
【0047】また、図において、機構板60は、主とし
て景品玉を貯留する玉タンク65とその玉タンク65に
貯留された景品玉を下流側に整列しながら誘導する玉整
列レール69とが設けられる上部ベースユニット61
と、主として入賞に基づく景品玉を払出す玉払出装置9
7が設けられる中間ベースユニット62と、主として遊
技盤30に打込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理
機構が設けられる下部ベースユニット63と、に分割形
成したものを組付けて構成される。上記したように3つ
のベースユニット61〜63を組付けて構成した本実施
例の機構板60においては、背面から見て全体として
「コ」字状となっており、機構板60を閉じた状態にお
いて遊技盤30の一側辺部が開放された状態となる。こ
のため、遊技盤30の裏面構造が複雑(遊技盤にあって
は、入賞装置の後方突出面積および突出量の多いものが
あり、また配線の複雑なものもある)なものであって
も、機構板60の開閉動作をスムーズに行なうことがで
きる。
【0048】上部ベースユニット61には、図2に示す
ように、多量の景品玉を貯留する玉タンク65と、該玉
タンク65から供給される景品玉を複数列(本実施の形
態の場合2列)に整列して流下させる玉整列レール69
と、該玉整列レール69によって誘導された景品玉を後
述する玉払出装置97に向けて方向転換するカーブ樋7
4と、そのカーブ樋74の上方に設けられたターミナル
基板78がそれぞれ所定の位置に設けられている。
【0049】玉タンク65は、その左右両側に突設され
た取付片によって上部ベースユニット61の所定の位置
(この位置には、玉タンク65の側面形状に沿った凹部
が形成されている)にビスで取付けられるようになって
いる。また、玉タンク65は、上面が開放したボックス
状に形成されるとともに、その底面下流側に玉整列レー
ル69と連通する落下口68が開設され、その落下口6
8に向かって傾斜する複数の傾斜底面によって底面が形
成されている。また、落下口68の上部の傾斜底面に
は、揺動自在に軸支される玉欠乏検知レバー(図示省
略)が設けられ、その玉欠乏検知レバーの下方に、玉欠
乏検出器(図示省略)が固定されている。この玉欠乏検
出器は、玉タンク65内に景品玉が不足したときに遊技
場に設けられる管理コンピュータ(図示せず)に景品玉
補給要求信号を導出する。なお、玉欠乏検知レバーは、
玉タンク65内の景品玉が載置しているときに玉欠乏検
出器をOFFとし、玉タンク65内の景品玉が不足して
載置しなくなったときに玉欠乏検出器をONして上記信
号を出力するようになっている。また、玉欠乏検出器か
ら延びる配線は、一旦ターミナル基板78に中継接続さ
れた後、ターミナル基板78からホール用管理コンピュ
ータに出力線が接続されるようになっている。
【0050】上記した玉タンク65の下流側に配置され
る玉整列レール69は、上部ベースユニット61の一端
から他端に向けて傾斜状に取付けられ、その内部中央に
仕切壁が立設されている。この仕切壁により、玉タンク
65の落下口68から流出した景品玉が下流に向かうに
従って確実に左右2列に整列させられる。玉整列レール
69により整列され誘導された玉は、前記カーブ樋74
によって流下方向を左右に変換される。
【0051】上部ベースユニット61には、上記した構
成以外にターミナル基板78が設けられるが、このター
ミナル基板78は、外部電源供給線が接続される電源コ
ネクタ80、電源スイッチ81、外部(たとえばホール
用管理コンピュータ)とパチンコ遊技機1との間の信号
線を接続する玉切れ情報出力端子79aと発射制御信号
入力端子79bと玉貸情報出力端子79cと補給情報出
力端子79d等が設けられたプリント配線基板によって
構成されるものである。
【0052】中間ベースユニット62には、その上部に
通路体84が止着され、該通路体84の下方に玉払出装
置97が固着される。より詳細に説明すると、通路体8
4は、前記カーブ樋74によって流下方向を左右に変換
された2列の景品玉を下方向に向かって流下させる景品
玉通路86a,86bを有する。その景品玉通路86
a,86bの上流側には、玉切れスイッチ87a,87
bが臨む態様で設けられている。この玉切れスイッチ8
7a,87bは、景品玉通路86a,86b内の景品玉
の有無を検出するもので、いずれか一方の玉切れスイッ
チ87a,87bが景品玉を検出しなくなったときに
は、玉切れランプ44が点灯し、景品玉払出装置97の
ステッピングモータ189(図3参照)の回転を停止し
て景品玉の払出を不能動化させるようになっている。
【0053】景品玉通路86a,86bを流下する景品
玉は、下流側の玉払出装置97に供給される。玉払出装
置97は、中間ベースユニット62の下方に装着される
直方体状のケース(後述するケース98)の内部に収納
されて構成される。ケース98内に収納された玉払出装
置97の具体的な構成は、次に詳細に説明する。玉払出
装置97は、ステッピングモータ189(後述する)に
よってスクリュー188(後述する)を回転せしめて、
玉を1個ずつ計数しながら払出す形式のものである。そ
して、この玉払出装置97によって払出される玉は、入
賞に基づく景品玉だけではなく、遊技者に貸し出す貸玉
(遊技玉)も玉払出装置97によって払出されるように
なっている。
【0054】そこで、玉払出装置97の構成を図3を参
照しながら説明する。図3(A)は、玉払出装置97の
側面から見た断面図であり、図3(B)は、玉払出装置
97の前方から見た断面図である。
【0055】玉払出装置97のケース98は、図3に示
すように、左右2つに分割形成され、それぞれの分割ケ
ース98a,98bに玉供給路181a,181bが形
成されている。玉供給路181a,181bのそれぞれ
は、その内部で湾曲面(図3では玉供給路181aの湾
曲面182aのみ図示)となって後方に向かって湾曲し
ている。それらの湾曲面終端のそれぞれの下方に玉送り
水平路184a,184bが形成され、さらに玉送り水
平路184a,184bのそれぞれの終端に玉排出路
(図3では水平路184aにつながる玉排出路183a
のみ図示)が形成されている。これらの玉供給路、玉送
り水平路、および玉排出路は、分割ケース98a,98
bを前後に区画する区画壁(図3では一方の区画壁19
5aのみ図示)の前方に形成されている。
【0056】また、分割ケース98a,98bの前方に
は、玉圧緩衝部材(図示省略)が挾持されるようになっ
ている。この玉圧緩衝部材は、前記通路体84の景品玉
通路86a,86bから供給される景品玉を、左右側方
に振り分けて玉供給路181a,181bに誘導すると
ともに、その下方部に発光素子186(LED)と受光
素子187とが設けられている。発光素子186と受光
素子187とは、所定の間隔をあけて設けられ、この間
隔内に次に説明する回転体の一例のスクリュー188の
先端が挿入されるようになっている。なお、玉圧緩衝部
材は、分割ケース98a,98bを張り合わせたとき
に、完全に内部に収納固定されるようになっている。な
お、玉払出装置(玉払出手段)は、玉払出装置97のよ
うにケース内に収納固定されるものに限定しない。例え
ば、1つの固定板に組み付けられてモータ等が露出する
ものでもいいし、1つの装置としてまとめられていない
ものでもよい。
【0057】また、前記玉送り水平路184a,184
bの間には、ステッピングモータ189によって回転せ
しめられるスクリュー188が配置されている。すなわ
ち、区画壁の後方に形成される2つの固定溝(図3では
一方の固定溝191aのみ図示)にステッピングモータ
189を固定するモータ固定板190を嵌合固定し、ス
テッピングモータ189のモータ軸を区画壁195aの
前方に突出させて、その突出前方にスクリュー188が
固定されるものである。スクリュー188の外周には、
ステッピングモータ189の回転により玉送り水平路1
84a,184bに載置された景品玉を前方に移動せし
めるような螺旋突起188aが突設されるとともに、ス
クリュー188の先端には、前記発光素子186を被覆
する凹部が形成され、その凹部に2つの切欠部192が
形成されている。この切欠部192は、180度の対称
位置に形成されているので、スクリュー188が1回転
する間に、発光素子186からの光が切欠部192を介
して2回受光素子187によって検出されるようになっ
ている。これら発光素子186および受光素子187に
よりスクリュー188の回転位置を検出する位置検出器
が構成されている。以下の説明においては、位置検出器
について、検出信号を出力する受光素子187を代表と
して位置検出器187と呼ぶ場合がある。なお、前記発
光素子186、受光素子187、およびステッピングモ
ータ189からの配線193は、まとめられてケース9
8の後部下方に形成された引出穴から外部に引出されて
コネクタ(図示省略)に結線される。
【0058】上記のように構成される玉払出装置97に
おいては、玉供給路181a,181bから供給される
景品玉が玉送り水平路184a,184bの後端部に供
給された位置で停止された状態において、ステッピング
モータ189の回転を開始すると、スクリュー188の
螺旋突起188aにより景品玉が玉送り水平路184
a,184b上を前方に向かって移動し、遂には、玉送
り水平路184a,184bの終端から玉排出路に向け
て落下する。このとき、左右の玉送り水平路184a,
184bからの景品玉の落下は、交互に行なわれるが、
スクリュー188が半回転する毎に一方から1個の景品
玉が落下するので、結局1個の景品玉が落下する毎に発
光素子186からの光が受光素子187によって受光さ
れることになり、これにより、スクリュー188の回転
位置が検出されることになる。受光素子187によって
検出された信号数が予め定められた景品玉数(1個の入
賞に対応する)に到達したときにステッピングモータ1
89の駆動を停止するように制御する。なお、回転体と
しては、スクリュー188の他に、回転することにより
玉を下方に流下させるスプロケット等でもよい。
【0059】玉払出装置97の玉の払出側の玉の流路
は、景品玉払出用の流路201aと、貸玉払出用の流路
201bとに分岐して構成されている。流路201a内
には、流路201aに導かれた玉である景品玉を検出す
る賞球個数スイッチ256が設けられている。玉払出装
置97から流下する玉を景品玉として払出す場合にはそ
の玉が流路201aに導かれ、玉払出装置97から流下
する玉を貸玉として払出す場合にはその玉が流路201
bに導かれる。つまり、流路201aと、流路201b
とは、選択的に通流可能にされる。これらの流路の分岐
点には、玉払出装置97から落下してくる玉の流路を、
流路201aと貸玉払出用の流路201bとの間で切換
える流路切換部材254が設けられている。流路切換部
材254の近傍には、流路切換部材254を駆動するた
めの切換ソレノイド255と、流路切換部材254の切
換位置を検出するための切換検出器300と、が設けら
れている。
【0060】次に、図4を参照して、流路切換部材25
4による流路の切換態様について説明する。図4におい
ては、玉の流路が景品玉払出用の流路201a側に切換
えられた場合の態様が(A)に示されており、玉の流路
が貸玉払出用の流路201b側に切換えられた場合の態
様が(B)に示されている。
【0061】流路切換部材254は、支軸部254aを
回動中心として本体部254bが回動されるように構成
されている。本体部254bは、流路201aおよび流
路201bの一方の側に傾動した場合に、その側の流路
を玉が通流不可能な状態に閉じる形状に形成されてい
る。
【0062】切換ソレノイド255が駆動(励磁)され
ていない通常の状態(払出ししない待機状態)におい
て、流路切換部材254は、(A)に示されるように、
流路201b側に傾動するように位置される。この場
合、流路201a側が開放されており、玉が景品玉とし
て流路201a側に導かれる。すなわち、通常状態にお
いて、流路切換部材254は、景品玉用の流路201a
側に玉を導くようにセットされている。この場合に導か
れた景品玉は、賞球個数スイッチ256により検出され
る。また、この状態では、切換検出器300は、流路切
換部材254の先端部を検出することなくOFFとな
り、該OFF信号により流路切換部材254が流路20
1b側に傾動していること、言い換えれば流路切換部材
254の流路切換によって玉払出装置97の玉払出流路
が賞球状態になっていることを検出する。
【0063】一方、貸玉が払出される場合には、切換ソ
レノイド255に駆動(励磁)信号が与えられ、(B)
に示されるように、切換ソレノイド255により流路切
換部材254が流路201a側に傾動するように駆動さ
れる。これにより、流路201b側が開放され、玉が貸
玉として流路201b側に導かれる。また、この状態で
は、切換検出器300は、流路切換部材254の先端部
を検出することでONとなり、該ON信号により流路切
換部材254が流路201a側に傾動していること、言
い換えれば流路切換部材254の流路切換によって玉払
出装置97の玉払出流路が玉貸状態になっていることを
検出する。
【0064】図2において、下部ベースユニット63の
前面側(遊技盤5に当接する側)には、そのほぼ中程に
前述した入賞玉集合樋(図示省略)が傾斜状に設けられ
ている。この入賞玉集合樋は、遊技盤30の可変入賞球
装置35等に入賞した入賞玉を受け止めて後述する入賞
玉処理装置115に誘導するものであり、その下流側が
入賞玉を1個ずつ流下させる入賞玉誘導通路105とな
っている。
【0065】一方、下部ベースユニット63の後面側に
は、その一側上部に景品玉払出通路108が形成され、
その景品玉払出通路108の下端に上皿連通口110が
形成されている。この上皿連通口110は、パチンコ遊
技機1の前面に設けられる打球供給皿6に景品玉を導く
ものである。
【0066】前記上皿連通口110の他の側方には、連
絡通路(図示省略)が接続され、その連絡通路の末端に
余剰玉通路(図示省略)が接続されている。しかして、
入賞に基づく景品玉が多数払出されて打球供給皿6が景
品玉で満杯となり、ついには上皿連通口110に到達し
てさらに景品玉が払出し続けられたときには、景品玉は
連絡通路を介して余剰玉通路に導かれ、その後、図示し
ない接続樋を介して前記余剰玉受皿20に排出される。
そして、さらに景品玉が払出し続けられたときには、余
剰玉受皿20も満杯になるが、余剰玉通路の一側壁に設
けられた満タン検知板(図示省略)部分に到達すると、
満タン検知板が景品玉に押圧されて上端の支軸を中心に
して外側に向かって揺動し、これによって満タンスイッ
チ114がONされて、玉払出装置97のステッピング
モータ189の駆動を停止して景品玉の払出動作を不能
動化するとともに、必要に応じて打球発射装置196の
駆動も停止される。
【0067】下部ベースユニット63の下部一側には、
入賞玉処理装置115および前記玉払出装置97の動作
を制御する払出制御回路基板152を収納する基板ボッ
クス149を収納する収納部(図示省略)が形成されて
いる。
【0068】入賞玉処理装置115には、入賞玉集合樋
により集合させらる入賞玉が入賞玉流下路(図示省略)
を通って導かれるようになっている。入賞玉処理装置1
15で処理された後の入賞玉は、下側に排出されるよう
になっている。
【0069】ところで、入賞玉誘導通路105には、入
賞玉検出器122が固定されている。この入賞玉検出器
122は、近接型のスイッチであり、その前方部に入賞
玉が通過する通過穴が形成されている。
【0070】入賞玉処理装置115は、入賞玉排出ソレ
ノイド127により駆動され、導かれてきた入賞玉を1
個宛処理する構造を有する装置である。具体的には、導
かれてきた入賞玉を1個停留保持し、その保持した入賞
玉に対応する景品玉の払出しに応じて、保持していた入
賞玉を開放して流下させることを順次導かれてくる入賞
玉について行なう。
【0071】このように、本実施例における入賞玉処理
装置115は、発生した入賞玉を一端停留し、所定の景
品玉が払出される毎に1個ずつ入賞玉を処理するように
したので、停電時等においては、発生した入賞玉が証拠
玉として残留するので、遊技者との間でトラブルが生じ
ることがない。なお、このような入賞玉処理装置115
を使用することなく、発生した入賞玉をすべて記憶して
(たとえば遊技機制御基板が記憶)、記憶が終わった入
賞玉を弾球遊技機1の外部に排出するようにしてもよ
い。但し、この場合は、バックアップ機能を有するよう
にした方が望ましい。また、記憶する方法として具体的
には、次のような〜の3つの方法等がある。
【0072】玉を停留せずに検出スイッチだけを設け
る方法 玉を停留せず、検出スイッチを機構板に設けるのでは
なく入賞玉集合カバー(遊技盤)に設ける方法 入賞玉処理装置に検出スイッチ(全ての入賞玉を検出
する検出スイッチ)を設けず、入賞口毎又は賞球数毎で
入賞玉を合流させその通路毎に検出スイッチを設けて、
そのスイッチ(入賞玉検出手段)の入賞玉の検出により
賞球する方法 下部ベースユニット63の一側下部には、払出制御回路
基板152を収納した基板ボックス149が設けられて
いる。基板ボックス149には、外部に臨むように制御
動作のプログラム暴走時等に制御処理をリセットするた
めのリセットスイッチ156が設けられている。このリ
セットスイッチ156が操作されると、払出制御回路基
板152全体が初期化(電源投入時の状態)される。す
なわち、このリセットスイッチ156は、払出制御回路
基板152をハードウエア的にリセットするハードリセ
ットを行なうためのスイッチである。
【0073】前記基板ボックス149に収納される払出
制御回路基板152は、遊技制御基板199から与えら
れる賞球個数信号を受けて玉払出装置97のステッピン
グモータ189に駆動開始信号を出力し、玉払出装置9
7内に設けられる計数検出手段からの信号を計数してそ
の計数値が予め定められた払出景品玉数となったときに
ステッピングモータ189に駆動停止信号を導出して景
品玉の払出動作を停止させる。また、前記玉切れスイッ
チ87a,87bや満タン検出器114からの信号があ
ったときには、その入賞に対する払出動作が終了した時
点でステッピングモータ189に停止信号を導出するよ
うになっている。また、本実施例のように払出景品玉数
が2種類ある場合には、払出景品玉数の多い方の入賞玉
数を記憶しておき、その記憶値の分に相当する払出動作
を優先的に実行するようにすればよい。また、少ない方
の入賞玉数を記憶するようにすれば、仮に停電等で記憶
値が消去されても、遊技者に相対的に多い払出景品玉数
で払出すことができるからである。このことを考慮しな
ければ、いずれを記憶するように設計してもよい。ま
た、同様にカードユニット50からの遊技玉の玉貸要求
信号があったときにも上記と同様の動作により所定個数
(25個/100円)の遊技玉を玉払出装置97によっ
て払出す。
【0074】機構板60には、前述した遊技制御基板1
99を収納した遊技制御基板ボックス198が設けられ
る。この遊技制御基板ボックス198は、基板ボックス
149よりも後側に張出して設けられている。
【0075】図5は、払出制御回路基板152とカード
ユニット50に設けられているカードユニット制御基板
210aと遊技制御基板199とに設けられている制御
回路を示すブロック図である。
【0076】カードユニット制御基板210aには、R
AM,ROM,CPU,I/Oポート等を含むカードユ
ニット制御用マイクロコンピュータ210と、スイッチ
からの検出信号をカードユニット制御用マイクロコンピ
ュータ210に入力するためのスイッチ回路211と、
カードユニット制御用マイクロコンピュータ210から
の表示制御信号を各種表示器に出力するための表示回路
212と、カードユニット制御用マイクロコンピュータ
210と払出制御回路基板152の払出制御用マイクロ
コンピュータ220との間で信号のやり取りを行なうた
めのフォトカプラで構成される信号回路214と、電源
回路215とが設けられている。このように両マイクロ
コンピュータ210,220間での信号のやり取りをフ
ォトカプラを介して一旦光信号に変換して行なっている
ために、両マイクロコンピュータ210,220間が電
気的に遮断された状態となり、一方の故障等に起因した
異常高電圧等が他方のマイクロコンピュータにまで伝送
されないために、一方の故障が他方にまで悪影響を及ぼ
すことを防止できる。さらに、このカードユニット制御
基板210aには、前記スイッチ回路211に接続され
た端数表示スイッチ52と玉貸額設定スイッチ213と
が設けられ、さらに、前記表示回路212に接続され
た、ユニット使用可表示器51とカード挿入表示器54
と連結方向表示器53とが設けられている。なお、カー
ドユニット制御基板210aには、カードユニット50
を接続するためのインターフェイス基板138が接続さ
れているが、このインターフェイス基板138は払出制
御回路基板152と一体でもよい。
【0077】さらに、前記スイッチ回路211には、玉
貸スイッチ15と返却スイッチ17とが接続されてお
り、前記表示回路212には、カード残額表示器16が
接続されている。
【0078】払出制御回路基板152には、フォトカプ
ラで構成される信号回路216が設けられており、カー
ドユニット制御用マイクロコンピュータ210と払出制
御用マイクロコンピュータ220との間で、前記信号回
路214,216を介して、ユニット接続信号(V
L),ユニット動作信号(B RDY),玉貸要求信号
(BRQ),玉貸完了信号(EXS),P機動作信号
(P RDY)の各信号が送受信される。すなわち、カ
ードユニット制御用マイクロコンピュータ210と払出
制御用マイクロコンピュータ220とが接続されている
場合には、カードユニット制御用マイクロコンピュータ
210から払出制御用マイクロコンピュータ220に対
しユニット接続信号(VL)が伝送される。このユニッ
ト接続信号(VL)の入力があることを条件として、パ
チンコ遊技機が打球発射可能な状態となるとともに、入
賞玉に基づいた景品玉の払出制御が可能な状態となる。
【0079】パチンコ遊技機の電源が投入された段階で
払出制御用マイクロコンピュータ220からカードユニ
ット制御用マイクロコンピュータ210に対しP機動作
信号(P RDY)が出力される。次に、カードユニッ
ト50側においてカードが受付けられて玉貸スイッチ1
5が操作されてその検出信号が入力された段階で、ユニ
ット動作信号(B RDY)が払出制御用マイクロコン
ピュータ220に出力される。この時点から所定の遅延
時間だけ経過した時点で、玉貸要求信号(BRQ)がカ
ードユニット制御用マイクロコンピュータ210から払
出制御用マイクロコンピュータ220に出力される。こ
の所定の遅延時間を設けた理由は、ユニット動作信号
(B RDY)が入力されたことをパチンコ遊技機側で
判定するのに十分な時間を設けて、ノイズによる誤動作
を防止するためである。
【0080】前記遅延時間が経過した時点から、さらに
所定時間が経過した時点で、玉貸準備信号が払出制御用
マイクロコンピュータ220からカードユニット制御用
マイクロコンピュータ210に出力される。この時点か
ら所定時間が経過した段階で、前記玉貸要求信号(BR
Q)がOFFになりこれをもって玉貸指令信号がカード
ユニット制御用マイクロコンピュータ210から払出制
御用マイクロコンピュータ220に出力されたものとさ
れる。この時点から所定時間が経過した段階で、払出制
御用マイクロコンピュータ220が前記玉貸指令信号に
従って行なった玉貸制御動作が完了したことに基づいて
玉貸完了信号(EXS)が払出制御用マイクロコンピュ
ータ220からカードユニット制御用マイクロコンピュ
ータ210に出力される。
【0081】遊技制御基板199には、ワンチップ化さ
れた遊技制御用マイクロコンピュータ202が設けられ
ている。この遊技制御用マイクロコンピュータ202に
は、CPU203,RAM205,I/Oポート20
6,セキュリティ回路204等が設けられている。そし
て、ワンチップ化された遊技制御用マイクロコンピュー
タ202の外部にROM207と、アドレスデコード回
路208と、信号回路209と、スイッチ回路229
と、ランプ・ソレノイド回路230とが設けられてい
る。アドレスデコード回路208は、遊技制御用マイク
ロコンピュータ202からのアドレスデータをデコード
し、遊技制御用マイクロコンピュータ202内のRAM
205,I/Oポート206、あるいは前記ROM20
7にそれぞれチップセレクト信号を与える。
【0082】スイッチ回路229は、入賞玉検出器12
2からの検出信号、玉切れスイッチ87a,87bから
の検出信号、満タンスイッチ114からの検出信号、ド
アスイッチ257からの検出信号、賞球個数スイッチ
(賞球数検出器)256からの検出信号、および、後述
する払出制御回路基板152用のリセットスイッチ15
6からのリセット操作信号を受け、それらの信号をI/
Oポート206へ与える。それらの信号は、I/Oポー
ト206からCPU203へ与えられる。
【0083】ランプ・ソレノイド回路230は、CPU
203からI/Oポート206を介して与えられる入賞
玉排出ソレノイド127の駆動信号、賞球ランプ43へ
の駆動信号、玉切れランプ44への駆動信号、および、
遊技効果ランプ22への駆動信号をそれぞれ対象の装置
へ与える。なお、この場合、リセットスイッチを別々に
設けるようにしてもよい。また、リセットスイッチ15
6の信号をメイン基板に入力しないようにしてもよい。
また、入賞球払出ソレノイドを払出制御基板に接続し、
払出制御基板によって制御してもよい。
【0084】セキュリティ回路204は、前記ROM2
07に記憶されているプログラムの不正改造を監視する
機能を有するものである。セキュリティ回路204に
は、ROM207の記憶プログラムに対応するセキュリ
ティデータが記憶されており、電源投入時において、R
OM207に記憶されているプログラムを読出してその
プログラムと前記記憶されているセキュリティデータと
を比較して両者が整合性を有するか否か判別し、整合性
がとれている場合にのみCPU203を正常に動作可能
な状態にする。また、パチンコ遊技機の稼動中において
は、ROM207に記憶されているプログラムデータに
従ってCPU203が動作するのであるが、このROM
207に記憶されているプログラムデータのアドレスが
正常なアドレス範囲内を超えたものとなっているか否か
をセキュリティ回路204が判別し、正常なアドレス範
囲を超えているとセキュリティ回路204が判別した場
合には、CPU203が正常に制御動作できない状態に
する。
【0085】前記ROM207には、打玉がどの入賞領
域に入賞したかに応じて払出すべき景品玉の数である賞
球個数データが記憶されている。そして、入賞玉検出器
122(図2参照)が入賞玉を検出してその検出信号が
スイッチ回路229を介して遊技制御用マイクロコンピ
ュータ202に入力されてくれば、遊技制御用マイクロ
コンピュータ202は、打玉が入賞した入賞領域に対応
する賞球個数データをROM207から読出して、信号
回路209(ともにフォトカプラで構成されている)を
介して払出制御用マイクロコンピュータ220に送信す
る。本実施例では、賞球個数信号は、図示するように4
本の信号線からなる4ビットデータ(D0〜D3)の形
で払出制御用マイクロコンピュータ220に伝送され
る。
【0086】また、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02は、後述するように、玉切れスイッチ87a,87
bからの検出信号または満タンスイッチ114からの検
出信号を受けた場合に、賞球および玉貸をすることが不
可能な状態にする賞球玉貸不可信号を信号回路209を
介して払出制御用マイクロコンピュータ220に送信す
る。その場合、払出制御用マイクロコンピュータ220
では、賞球および玉貸を行なう処理が禁止される。
【0087】払出制御回路基板152においては、払出
制御用マイクロコンピュータ220が、賞球個数データ
および賞球玉貸不可信号を信号回路217を介して受信
する。
【0088】払出制御回路基板152には、さらにスイ
ッチ回路218が設けられており、上皿玉検出器9から
の検出信号、自動玉貸スイッチ118からの検出信号、
切換検出器300からの検出信号および、位置検出器1
87からの検出信号が、それぞれスイッチ回路218を
介して払出制御用マイクロコンピュータ220に入力さ
れる。払出制御回路基板152には、打止モードスイッ
チ154が設けられている。この打止モードスイッチ1
54がスイッチ回路218に接続されており、打止モー
ドスイッチ154による前述した打止モード入力操作が
行なわれれば、その打止モードデータがスイッチ回路2
18を介して払出制御用マイクロコンピュータ220に
入力される。払出制御回路基板152には、さらにリセ
ットスイッチ156(図2参照)が設けられており、こ
のリセットスイッチ156がリセット回路221を介し
て払出制御用マイクロコンピュータ220のリセット端
子に接続されている。そして、遊技場の係員がリセット
スイッチ156を操作してリセット操作を行なえば、そ
のリセット操作信号がリセット回路221を介して払出
制御用マイクロコンピュータ220に入力されて電源投
入時の状態になる。なお、このリセットスイッチ156
は、前述したように、遊技制御基板199のスイッチ回
路にも接続されており、リセット操作がなされた場合に
出力されるリセット操作信号が遊技制御基板199にも
与えられる。
【0089】払出制御回路基板152には、さらに電源
回路219が設けられており、外部電源AC24Vから
の電力がこの電源回路219に供給され、所定の直流電
流に変換された状態で各種制御回路や電子機器にこの直
流電流が供給される。また、AC24Vの電力が払出制
御回路基板152を介してカードユニット制御基板21
0aに設けられている電源回路215にも供給され、こ
の電源回路215からカードユニット50に設けられて
いる各種制御回路や電子機器に電力が供給される。
【0090】図6は、払出制御用マイクロコンピュータ
220によって制御される各種制御機器を含む制御回路
を示すブロック図である。払出制御回路基板152に
は、前述した回路以外に、LED回路222,モータ回
路223,リレー回路224,ソレノイド回路225,
情報出力回路226,ブザー・LED回路227が設け
られている。
【0091】払出制御回路基板152には、さらにエラ
ー表示器155が設けられており、このエラー表示器1
55が前記LED回路222に接続されている。そし
て、払出制御用マイクロコンピュータ220からのエラ
ーコード表示制御信号がLED回路222を介してエラ
ー表示器155に与えられる。払出制御用マイクロコン
ピュータ220から、モータ制御信号がモータ回路22
3を介して払出モータ189に与えられるとともに、リ
レー回路224を介して発射モータ197に与えられ
る。さらに、ソレノイド回路225を介してソレノイド
駆動信号(励磁用制御信号)が切換ソレノイド255に
与えられる。払出制御用マイクロコンピュータ220
は、情報出力回路226を介して、補給情報,玉貸情
報,玉貸条件成立情報を出力する。補給情報とは、景品
玉を所定個数(たとえば10個)払出す毎にその旨を表
わす出力パルスのことであり、補給情報出力端子79d
(図2参照)を介してホール用管理コンピュータに出力
される。玉貸情報とは、玉貸動作が行なわれたことを表
わす情報であり、玉貸情報出力端子79c(図2参照)
を介してホール用管理コンピュータに出力される。玉貸
条件成立情報とは、打球供給皿6に貸玉を払出すための
玉貸条件が成立したことを表わす情報であり、カードユ
ニット50に出力される。なお、補給情報は、遊技制御
基板199の情報出力回路(図示省略)を介して出力さ
れるようにしてもよい。また、遊技制御基板199のみ
からでもよい。
【0092】払出制御用マイクロコンピュータ220
は、さらに、ブザー・LED回路227を介して、ブザ
ー制御信号をブザー10に与え、自動玉貸表示信号を自
動玉貸表示器11に与える。
【0093】次に、玉貸時の動作について説明する。パ
チンコ遊技機側で単位額(たとえば100円)に相当す
るパチンコ玉(たとえば25個)が貸出されるごとに払
出制御用マイクロコンピュータからカード処理機制御用
マイクロコンピュータに玉貸完了信号が出力される。カ
ード処理機制御用マイクロコンピュータではその出力信
号を入力するたびに貸玉額分のパチンコ玉がすべて貸出
されたか否かの判断を行ない、未だに貸出されていない
未貸出分がある場合にはその未貸出分をすべて貸出すま
で前記単位額(たとえば100円)のパチンコ玉の貸出
を繰返し行なうのである。
【0094】次に、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02で実行される処理について説明する。図7ないし図
20は、遊技制御用マイクロコンピュータ202の動作
を説明するためのフローチャートである。
【0095】図7はメインルーチンが示されており、た
とえば2msec毎に1回実行される。まずS1によ
り、スタックセットの処理が行なわれ、S2より、RA
Mエラーがあったか否かの判断が行なわれる。この判断
はRAM205の所定アドレスの内容を読出し、その値
が所定の値と等しいか否かを調べることにより行なわれ
る。プログラムの暴走時や電源投入時直後には、RAM
205の格納データは不定であるため、判断の答えはN
Oとなって制御S3に進む。S3では、RAMに初期デ
ータが書込まれる。このとき、大当りの発生の確率デー
タである設定値が読込まれてRAMにロードされて以降
その読込まれた値に従って定まる確率で、可変表示装置
33の識別情報が表示されるように制御される。その後
制御はS10に進む。S3において初期データが書込ま
れるため、以後このメインルーチンの実行時には、S2
における判断の答えがYESとなり、制御はS4に進む
こととなる。
【0096】S4においては、I/Oポートからのデー
タの出力処理が行なわれ、各種回路や機器に対し制御信
号が出力される。次にS5に進み、10カウントエラー
があるか否か、ドラムエラーがあるか否か、および遊技
停止フラグがセットされているかの判断が行なわれる。
この10カウントエラーでは、特定入賞玉検出器(図示
省略)や入賞玉検出器(図示省略)がショートあるいは
断線している場合であり、具体的には、特定入賞玉検出
器や入賞玉検出器の出力信号が所定時間(たとえば2.
9秒)を超えて導出された場合あるいは可変入賞球装置
3の1回の開成中に入賞玉が1個も検出されなかった場
合に10カウントエラーありと判断される。ドラムエラ
ーとは、可変表示装置33の回転ドラム(図示せず)が
回転途中で停止したり回転制御できない状態となった場
合である。遊技停止フラグとは、景品玉および貸玉とし
て払出す玉の玉切れ状態の発生等により遊技を強制的に
停止させる場合にセットされるフラグである。この遊技
停止フラグがセットされる条件の詳細については、後述
する。
【0097】10カウントエラーがなく、かつドラムエ
ラーもなく、かつ遊技停止フラグがセットされていない
場合にはS6に進み、プロセス処理が行なわれた後S7
に進むが、10カウントエラー、ドラムエラー、または
遊技停止フラグのセットがあった場合には直接S7に進
み、賞球払出処理が行なわれる。この賞球払出処理によ
り、賞球、すなわち、景品玉の払出しのための処理が行
なわれる。次にS7Aに進み、賞球玉貸不可信号出力処
理が行なわれる。この賞球玉貸不可信号出力処理におい
ては、賞球玉貸不可信号を出力するための処理が行なわ
れる。10カウントエラーがある場合、ドラムエラーが
ある場合、遊技停止フラグがセットされている場合に
は、遊技動作に関するプロセス処理(大当り中の制御、
図柄変動制御など)が行なわれないため、遊技が実行で
きなる。つまり、遊技不可能な状態となるが、あわせて
発射停止するようにしてもよい。
【0098】次に、S7Bに進み、各種エラー状態に対
応するためのエラー処理が行なわれ、次にS8に進む。
S8では、スイッチ入力処理が行なわれる。このスイッ
チ入力処理では、各種検出からの検出信号に基づいて所
定の処理が実行される。次にS9に進み、確率設定スイ
ッチ入力の処理が行なわれる。この確率設定スイッチ入
力では、キースイッチ(図示省略)の操作に基づいた大
当り発生の確率の設定状態を入力する処理である。この
S9の後制御はS10に進む。S10では、ランダム1
カウンタ,ランダム2カウンタ,ランダム4カウンタの
更新処理が行なわれる。このランダム1カウンタとは、
大当りを発生させるか否かに関する1次抽選用のカウン
タである。ランダム2カウンタとは、大当りを発生させ
るか否かに関する2次抽選用および当り図柄決定用のカ
ウンタである。大当りを発生させるか否かは、まずラン
ダム1カウンタに基づく1次抽選の結果当りと決定さ
れ、さらにランダム2カウンタに基づく2次抽選の結果
当りと決定する必要がある。ランダム4カウンタとは、
大当りを発生させることが決定された場合に、3本の当
りラインのうちどの当りライン上に当り図柄の組合せを
成立させるかを決定するための当りライン選択用のカウ
ンタである。この当り図柄はランダム2カウンタのカウ
ント値に基づいて決定される。そして、キースイッチを
操作した後には、このランダム1カウンタのカウント値
の上限が変化する。すなわち、設定1の場合にはランダ
ム1カウンタは0〜41の範囲内でカウントする。設定
2の場合には0〜44の範囲内でカウントする。設定3
の場合には0〜49の範囲内でカウントする。一方、ラ
ンダム2カウンタは、0〜49の範囲内でカウントす
る。またランダム4カウンタは、0〜2の範囲内でカウ
ントし、ピックアップされたカウント値が0のときには
中段の当りラインが選択決定され、1のときには右上が
り斜めの当りラインが選択決定され、2のときには右下
がり斜めの当りラインが選択決定される。
【0099】次に、S11に進み、リセット回数が0か
または4かまたは1か2,3,5,6,7かのいずれか
が判断される。このリセット回数とは、定期リセット回
路からCPU203に入力されるリセット信号によって
CPU203がリセットされた回数を意味し、リセット
される毎に「0」から「1」ずつ加算されて「7」まで
達し、その状態でさらに「1」加算されることにより
「0」となり、「0」から再度カウントアップされるも
のである。このリセット回数は0の場合にはS12に進
み、音データが出力されてスピーカ19から所定の音が
発せられる。一方、リセット回数が4の場合にはS13
に進み、出力データテーブル選択,ドラムランプデータ
セットの処理が行なわれてS15に進み、そのセットさ
れたデータが出力されて、ドラムランプが点灯制御され
る。一方、リセット回数が1,2,3,5,6,7の場
合にはS14に進み飾りLED,ランプデータがセット
されてS15によりそのセットされたデータが出力さ
れ、飾りLEDおよび各種ランプが点灯または点滅制御
される。次に、S16に進み入賞記憶エリア格納処理が
行なわれ、S17に進みランダム1カウンタ,ランダム
2カウンタ,ランダム3カウンタ,ランダム5カウンタ
の更新処理が行なわれる。このS17による処理は、定
期リセット回路からのリセット信号に基づくCPU20
3のリセットが行なわれるまでの定期リセット待ち時間
を利用して繰返えしカウント値の更新処理が行なわれ
る。ランダム3カウンタは、大当りを発生させないこと
が決定された場合にどの外れ図柄で停止制御するかを決
定するためのカウンタであり、0〜5831の範囲内で
カウントアップされる。ランダム5カウンタは、大当り
を発生させないことが決定された場合にどの外れ図柄で
停止制御するかを決定するためのカウンタであり、0〜
5831の範囲内でカウントアップされる。ランダム5
カウンタは、ラッキーナンバ用図柄を決定するためのカ
ウンタであり、0〜99の範囲内でカウントアップされ
る。なお、ラッキーナンバとは、遊技場において所定の
サービスを遊技者に与えるために予め決定されている番
号であり、たとえば大当り発生時にその大当りの発生し
たパチンコ遊技機で表示されている番号が予め決定され
たラッキーナンバと一致すれば、その大当りの発生に基
づいて獲得した景品玉を景品交換するこなく再度遊技に
使用できる等の特典が与えられる。
【0100】図8(a)は、図7のS8に示したスイッ
チ入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャート
である。SB1により、始動口スイッチの入力処理を行
なう。次に、SB2により、Vスイッチ・カウントスイ
ッチの入力処理を行なう。次に、SB3により、賞球個
数スイッチの入力処理を行なう。次に、SB4により、
玉切れスイッチの入力処理を行なう。次に、SB5によ
り、満タンスイッチの入力処理を行なう。次に、SB6
により、ドアスイッチの入力処理を行なう。
【0101】図8(b)は、SB1に示した始動口スイ
ッチ入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャー
トである。SD1により、始動入賞があったか否かの判
断がなされ、ない場合にはそのままプログラムは終了す
る。パチンコ玉が始動入賞口34に入賞して始動口スイ
ッチ(始動入賞玉検出器46)により検出されればSD
2に進み、始動入賞カウンタを「1」加算更新し、SD
3に進み、始動入賞処理が行なわれる。
【0102】図8(c)は、SB2に示したVスイッチ
・カウントスイッチ入力処理のサブルーチンプログラム
を示すフローチャートである。SC1により、V入賞が
あったか否かの判断がなされ、ない場合にはSC5に進
み、カウント入賞があったか否かの判断がなされ、ない
場合にはプログラムが終了する。
【0103】パチンコ玉が可変入賞球装置35内に進入
してそのパチンコ玉が特定入賞領域に入賞してVスイッ
チ(特定入賞玉検出器)により検出されれば、SC2に
進み、大入賞口(可変入賞球装置)入賞カウンタを
「1」加算更新する処理がなされる。次にSC3に進
み、大当り中であるか否かの判断がなされ、大当り中で
ない場合にはSC5に進む。一方、大当り中である場合
にはSC4に進み、V入賞処理が行なわれた後SC5に
進む。
【0104】パチンコ玉が可変入賞球装置35内に進入
してそのパチンコ玉が入賞玉検出器により検出されれ
ば、SC5によりYESの判断がなされてSC6に進
み、大入賞口入賞カウンタを「1」加算更新する処理が
なされる。そしてSC7に進み、大当り中であるか否か
の判断がなされ、大当り中でない場合にはそのままプロ
グラムが終了するが、大当り中である場合にはSC8に
進み、カウント入賞処理がなされた後プログラムが終了
する。
【0105】図8(d)は、SB3に示した賞球個数ス
イッチ入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャ
ートである。SE1により、賞球個数スイッチ256に
よる景品玉の検出があったか否かの判断がなされ、ない
場合には、そのままプログラムが終了する。一方、賞球
個数スイッチ256により景品玉が検出されれば、SE
2に進み、賞球カウンタを「1」加算更新し、プログラ
ムが終了する。
【0106】以上に示した始動入賞カウンタ、大入賞口
入賞カウンタおよび賞球カウンタは、RAM205の働
きにより実現されるものであり、各カウンタに対応する
値は、RAM205に記憶される。
【0107】図9は、SB4に示した玉切れスイッチ入
力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。SF1により、玉切れスイッチ玉切れスイッチ87
a,87bがON状態(玉切れ状態)になっているか否
かの判断がなされる。玉切れ状態の場合には、SF2に
進み、玉切れ情報出力フラグをセットする処理がなさ
れ、プログラムが終了する。ここで、玉切れ情報出力フ
ラグは、払出し用の玉が玉切れ状態になったことを示す
フラグである。一方、SF1で非玉切れ状態と判断され
た場合には、SF3に進む。
【0108】SF3では、現在において玉切れ情報出力
フラグがセットされているか否かが判断される。そし
て、セットされていないと判断された場合は、プログラ
ムが終了する。一方、セットされていると判断された場
合は、SF4に進み、玉切れ情報出力フラグをクリアす
る処理がなされ、プログラムが終了する。
【0109】図10は、SB5に示した満タンスイッチ
入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートで
ある。SG1により、満タンスイッチ114がON状態
(満タン状態)になっているか否かの判断がなされる。
満タン状態の場合には、SG2に進み、満タン情報出力
フラグをセットする処理がなされ、プログラムが終了す
る。ここで、満タン情報出力フラグは、余剰玉受皿(下
皿)20が満タン状態になったことを示すフラグであ
る。一方、SG1で非満タン状態と判断された場合に
は、SG3に進む。
【0110】SG3では、現在において満タン情報出力
フラグがセットされているか否かが判断される。そし
て、セットされていないと判断された場合は、プログラ
ムが終了する。一方、セットされていると判断された場
合は、SG4に進み、満タン情報出力フラグをクリアす
る処理がなされ、プログラムが終了する。
【0111】図11は、SB6に示したドアスイッチ入
力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。SH1により、ドアスイッチ257がON状態(ド
ア開放状態)になっているか否かの判断がなされる。ド
ア開放状態の場合には、SH2に進み、開放情報出力フ
ラグをセットする処理がなされ、プログラムが終了す
る。ここで、開放情報出力フラグは、ガラス扉枠4が開
放状態になったことを示すフラグである。一方、SH1
で非開放状態と判断された場合には、SH3に進む。
【0112】SH3では、現在において開放情報出力フ
ラグがセットされているか否かが判断される。そして、
セットされていないと判断された場合は、プログラムが
終了する。一方、セットされていると判断された場合
は、SH4に進み、開放情報出力フラグをクリアする処
理がなされ、プログラムが終了する。
【0113】次に、前述したS7の賞球払出処理につい
て説明する。図12は、賞球払出処理の処理手順を示す
フローチャートである。まず、ステップSI(以下、単
にSIという)1により、賞球データ出力フラグがセッ
トされているか否かの判断がなされる。ここで、賞球デ
ータ出力フラグとは、払出制御回路基板152に賞球個
数データを送信する場合にセットされるフラグであり、
詳しくは後述する。SI1によりセットされていると判
断された場合は、後述するSI5に進む。一方、SI1
によりセットされていないと判断された場合は、SI2
に進み、入賞玉検出器122による入賞玉の検出がなさ
れたか否かの判断がなされる。
【0114】SI2により入賞玉の検出がなされていな
いと判断された場合は、この賞球払出処理が終了する。
一方、SI2により入賞玉の検出がなされたと判断され
た場合は、SI3に進み、玉切れ情報出力フラグ、満タ
ン情報出力フラグ、入賞球排出エラーフラグ1、また
は、入賞球排出エラーフラグ2がセットされているか否
かの判断がなされる。ここで、入賞球排出エラーフラグ
1および入賞球排出エラーフラグ2とは、入賞玉が正常
に排出されない場合にセットされるフラグであり、詳し
くは後述する。
【0115】SI3によりいずれかのフラグがセットさ
れていると判断された場合は、この賞球払出処理が終了
する。一方、SI3によりいずれのフラグもセットされ
ていないと判断された場合は、SI4に進み、賞球個数
データを出力するための賞球情報出力処理が実行され
る。この情報出力処理の処理内容については、図13を
用いて後述する。次に、SI5に進む。
【0116】SI5に進んだ場合は、景品玉の払出個数
をチェックするための賞球個数チェック処理が実行され
る。この賞球個数チェック処理の処理内容については、
図15を用いて後述する。次に、SI6に進み、入賞玉
の排出状態をチェックするための入賞球排出チェック処
理が実行される。この入賞球排出チェック処理の処理内
容については、図17を用いて後述する。SI6の後、
この賞球払出処理が終了する。
【0117】以上に示したように、払出す玉の玉切れ、
下皿の満タン、および入賞玉の排出異常が生じた場合に
は、景品玉の正常な払出しが困難であるため、景品玉を
払出すための前述したSI4〜SI6の処理が行なわれ
ない。したがって、異常な状態での払出制御が実行され
てしまうことが防がれる。
【0118】次に、前述したSI4の賞球情報出力処理
について詳細に説明する。図13は、賞球情報出力処理
の処理内容を示すフローチャートである。まず、ステッ
プSJ(以下、単にSJという)1により、大入賞口入
賞カウンタが1以上であるか否かの判断がなされる。こ
こで、大入賞口入賞カウンタとは、可変入賞球装置35
の前述した大入賞口内に入賞した入賞玉の個数を検出す
るカウンタである。
【0119】SJ1により1以上であると判断された場
合は、後述するSJ4に進む。一方、SJ1により1以
上ではないと判断された場合は、SJ2に進み、賞球デ
ータ出力の個数を「6」にセットする処理がなされる。
すなわち、大入賞口以外の入賞領域への入賞の場合に
は、入賞玉1個に対して6個の景品玉が払出されること
となる。次に、SJ3に進み、賞球データ出力=6フラ
グをセットする処理がなされる。ここで、賞球データ出
力=6フラグとは、6個の景品玉の払出しを指令する場
合にセットされる賞球データ出力フラグである。SJ3
の後、後述するSJ7に進む。
【0120】SJ1により1以上であると判断され、S
J4に進んだ場合は、大入賞口入賞カウンタの値を1だ
け減算更新する処理がなされる。次に、SJ5に進み、
賞球データ出力の個数を「15」にセットする処理がな
される。すなわち、大入賞口への入賞の場合には、入賞
玉1個に対して15個の景品玉が払出されることとな
る。次に、SJ6に進み、賞球データ出力=15フラグ
をセットする処理がなされる。ここで、賞球データ出力
=15フラグとは、15個の景品玉の払出しを指令する
場合にセットされる賞球データ出力フラグである。SJ
6の後、後述するSJ7に進む。
【0121】SJ7においては、入賞領域の種別に応じ
てSJ2またはSJ5によりセットされた個数の賞球個
数データを出力する処理(払出制御回路基板152への
賞球個数データの送信)がなされる。次に、SJ8に進
み、SJ8により出力した賞球個数のデータをRAM2
05に記憶する処理がなされる。次に、SJ9に進み、
入賞玉を排出するための入賞玉排出処理が実行される。
この入賞玉排出処理の詳細については図14を用いて後
述する。
【0122】以上に示したように、大入賞口への入賞玉
については15個の景品玉の払出し制御が行なわれ、大
入賞口以外の入賞領域への入賞玉については6個の景品
玉の払出し制御が行なわれる。また、出力した賞球個数
データが示す景品玉の個数は、景品玉の払出しが正常に
行なわれているか否かのチェック、および、払出制御回
路基板152が玉の払出し途中でリセットされた場合の
残数の景品玉の払出し等のために、記憶されるのであ
る。
【0123】次に、入賞玉排出処理の処理内容を説明す
る。図14は、入賞玉排出処理の処理内容を示すフロー
チャートである。まず、ステップSK(以下、単にSK
という)1により、入賞玉検出器122により入賞玉が
検出されたか否かの判断がなされる。
【0124】SK1により入賞玉が検出されていないと
判断された場合は、SK5に進み、入賞球排出エラーフ
ラグ1をセットする処理がなされる。つまり、入賞球排
出エラーフラグ1は、景品玉の払出しの対象となった入
賞玉があったにもかかわらず、排出すべき入賞玉の存在
が検出されないという入賞玉の排出異常状態(入賞球排
出エラー1)が発生した場合にセットされるフラグであ
る。SK5の後、この入賞玉排出処理が終了する。この
入賞球排出エラーフラグ1がセットされることにより、
入賞玉の排出異常状態が生じたことを認識することがで
きるようになる。
【0125】一方、SK2により入賞玉が検出されたと
判断された場合は、SK2に進み、排出処理フラグをセ
ットする処理がなされる。ここで、排出処理フラグと
は、入賞玉の排出が実行されている状態であることを示
すフラグである。次に、SK3に進み、入賞玉排出ソレ
ノイド127をON(励磁)状態に駆動する処理がなさ
れる。これにより、入賞玉処理装置115に保持されて
いる入賞玉が解放されて排出される。
【0126】次に、SK4に進み、入賞玉排出タイマを
セットする処理がなされる。これにより、入賞玉排出タ
イマによる計時が開始される。ここで、入賞玉排出タイ
マとは、入賞玉を排出するに要する時間を計時するため
のタイマである。SK4の後、この入賞玉排出処理が終
了する。
【0127】次に、前述したSI5の賞球個数チェック
処理について説明する。図15は、賞球個数チェック処
理の処理手順を示すフローチャートである。まず、ステ
ップSM(以下、単にSMという)1により、賞球排出
エラーフラグがセットされているか否かの判断がなされ
る。ここで、賞球排出エラーフラグとは、景品玉の払出
処理が実行される場合において所定時間内に予め定めら
れた個数の景品玉が払出しのために排出されなかったと
いう入賞玉の異常状態(賞球排出エラー)が発生したこ
とを示すフラグであり、後述するSM7によりセットさ
れる。
【0128】SM1により賞球排出エラーフラグがセッ
トされていると判断された場合は、後述するSM9に進
む。一方、SM1により賞球排出エラーフラグがセット
されていないと判断された場合は、SM1aに進み、賞
球チェック中フラグがセットされているか否かの判断が
なされる。ここで、賞球チェック中フラグとは、後述す
る賞球チェック用タイマがセットされて賞球個数のチェ
ックが行なわれている最中であることを示すフラグであ
る。
【0129】SM1aにより賞球チェック中フラグがセ
ットされていると判断された場合は、賞球個数のチェッ
ク中であるので、後述するSM3に進む。一方、SM1
aにより賞球チェック中フラグがセットされていないと
判断された場合は、賞球個数のチェックが行なわれてい
ないので、SM2に進む。SM2では、賞球個数のチェ
ックを行なうために、賞球チェック用タイマをセットす
る処理がなされる。これにより、賞球チェック用タイマ
による計時が開始される。ここで、賞球チェック用タイ
マとは、景品玉の払出し処理動作の実行時間を計時する
タイマであり、景品玉の払出しが正常に行われているか
否かをチェックするために用いられる。
【0130】次に、SM2aに進み、賞球チェック中フ
ラグをセットする処理がなされる。次に、SM3に進
み、前述したSJ8により記憶した賞球個数記憶値が、
前述した賞球数スイッチ入力処理によりカウントされる
賞球数カウンタのカウンタ値と一致するか否かの判断が
なされる。SM3により一致しないと判断された場合
は、後述するSM4に進む。一方、SM3により一致す
ると判断された場合は、SM12に進み、賞球データ出
力フラグをクリアする処理がなされた後、SM13に進
み、賞球チェック用タイマをクリアする処理がなされ
る。次に、SM13aに進み、賞球チェック中フラグを
クリアする処理がなされる。これにあわせて、賞球数カ
ウンタのカウンタ値をクリアし初期値に戻す。その後、
この賞球個数チェック処理が終了する。なお、賞球デー
タ出力フラグに基づいて賞球ランプ43の点灯を制御
し、賞球する旨を表示する。
【0131】SM3により一致しないと判断されてSM
4に進んだ場合は、第1の所定時間が経過したか否かの
判断がなされる。ここで、第1の所定時間とは、払出予
定の個数の景品玉が通常払出されるに要する時間を基準
として定められた第1の景品玉払出状態判定時間であ
る。したがって、この第1の所定時間内に払出予定個数
の景品玉の払出しが行われない場合には、景品玉の払出
状態に異常が生じたものと考えられる。
【0132】SM4により第1の所定時間が経過してい
ないと判断された場合は、SM3に戻る。そして、SM
3により一致しないと判断されずにSM4により第1の
所定時間が経過したと判断された場合は、SM5に進
む。SM5では、賞球カウンタの値が「0」であるか否
かの判断がなされる。SM5により賞球カウンタの値が
「0」ではないと判断された場合は、後述するSM7に
進む。一方、SM5により賞球カウンタの値が「0」で
あると判断された場合は、SM6に進み、第2の所定時
間が経過したか否かの判断がなされる。ここで、第2の
所定時間とは、賞球個数データが送信された際に玉貸し
のための払出動作が行われている場合には、その玉貸し
動作の終了を待って景品玉の払出しが行われるケースが
あることを考慮して、前述した第1の所定時間に一連の
玉貸し動作に通常要する時間を加えた時間を基準にした
景品玉払出状態判定時間である。
【0133】したがって、仮に賞球個数データが送信さ
れた際に玉貸しのための払出動作が行われている場合で
も、この第2の所定時間内に払出予定個数の景品玉の払
出しが行われない場合には、景品玉の払出状態に異常が
生じたものと考えられる。SM6により第2の所定時間
が経過していないと判断された場合は、SM3に戻る。
一方、SM6により第2の所定時間が経過したと判断さ
れた場合は、SM7に進む。SM7では、賞球排出エラ
ーフラグをセットする処理がなされる。ここで、賞球排
出エラーフラグとは、所定時間内に景品玉を払い出せな
いという払出状態に異常が生じたことを示すフラグであ
る。SM7の後にSM8に進み、賞球チェック用タイマ
をクリアする処理がなされる。次に、SM8aに進み、
賞球チェック中フラグをクリアする処理がなされる。そ
の後、SM9に進む。SM9では、リセットスイッチ1
56から与えられるリセット操作信号に基づいて払出制
御回路基板152がリセットされたか否かの判断がなさ
れる。
【0134】SM9によりリセットされていないと判断
された場合は、この賞球個数チェック処理が終了する。
一方、SM9によりリセットされたと判断された場合
は、SM10に進み、賞球排出エラーフラグをクリアす
る処理がなされる。次に、SM11に進み、払出制御回
路基板152がリセットされたことに起因して払出途中
で残った賞球である残賞球個数の払出を行なうために、
残賞球個数を賞球個数記憶値として記憶させる処理を行
なう残賞球個数セット処理が実行される。この残賞球個
数セット処理の処理内容については、図16を用いて後
述する。SM11の後、賞球個数チェック処理が終了す
る。
【0135】以上に示したように、賞球制御の開始から
所定時間経過しても払出予定個数の景品玉の払出しがな
い場合には、賞球排出エラーフラグがセットされるの
で、賞球異常状態が生じたことを認識することができ
る。また、賞球の制御が行なわれるときに、玉貸し制御
中である場合を考慮して、2つの判定時間を用いて、賞
球異常状態が生じたことを判定するようにしたため、景
品玉の払出しと、貸玉の払出しとの両方を行なうことが
可能な場合において、誤った異常判定が行なわれること
を防ぐことができる。なお、賞球払出数(賞球数カウン
タ値)が記憶数よりも多くなった場合、賞球データ出力
フラグがセットされていないのに賞球の検出があった場
合などの異常が発生した場合も賞球排出エラーフラグを
セットしてエラー報知、遊技停止をするようにしてもよ
く、そのエラー報知を区別して報知できるようにしても
よい。
【0136】次に、前述したSM11の残賞球個数セッ
ト処理の処理内容を説明する。図16は、残賞球個数セ
ット処理の処理内容を示すフローチャートである。ま
ず、ステップSN(以下、単にSNという)1により、
残賞球個数nを演算により求める処理がなされる。具体
的には、前述した賞球個数記憶値から賞球数カウンタ値
を減算することにより、残賞球個数nが演算される。次
に、SN2に進み、賞球データ出力の個数を「残賞球個
数n」にセットする処理がなされる。すなわち、大入賞
口以外の入賞領域への入賞の場合には、入賞玉1個に対
して残賞球個数n個の景品玉が払出されることとなる。
【0137】次に、SN3に進み、賞球データ出力=n
フラグをセットする処理がなされる。ここで、賞球デー
タ出力=nフラグとは、n個の景品玉の払出しを指令す
る場合にセットされる賞球データ出力フラグであり、こ
の場合のnは残賞球個数に該当する。次に、SN4に進
み、SN2によりセットされた残賞球個数nの賞球個数
データを出力する処理(払出制御回路基板152への賞
球個数データの送信)がなされる。次に、SN5に進
み、SN4により出力した残賞球個数nのデータをRA
M205に記憶する処理がなされる。これにあわせて、
賞球数カウンタのカウンタ値をクリアし初期値に戻す。
SN5の後、この残賞球個数セット処理が終了する。
【0138】以上に示したように、景品玉の払出し途中
で払出制御回路基板152がリセットされた場合に、払
出予定個数の残数が演算されて、その残数の景品玉の払
出しのための処理が行なわれるため、そのような場合の
未払出し個数を確実に払出すことができる。
【0139】次に、前述したSI6の入賞球排出チェッ
ク処理の処理内容を説明する。図17は、入賞球排出チ
ェック処理の処理内容を示すフローチャートである。ま
ず、ステップSQ(以下、単にSQという)1により、
前述した排出処理フラグがセットされているか否かの判
断がなされる。SQ1により、セットされていないと判
断された場合は、この入賞球排出チェック処理が終了す
る。一方、SQ1により、セットされていると判断され
た場合は、入賞玉の排出処理中であり、SQ2に進み、
入賞玉検出器122による入賞玉の検出状態がオフ状態
(検出していない状態)であるか否かの判断がなされ
る。
【0140】SQ2によりオフ状態であると判断された
場合は、排出処理中の入賞玉が実際に排出されたことに
より入賞玉検出器122により入賞玉が検出されなくな
った正常な状態であり、後述するSQ5に進む。一方、
SQ2によりオフ状態ではないと判断された場合(つま
りオン状態の場合)は、SQ3に進み、前述した入賞玉
排出タイマの現在の計時値が所定時間内であるか否かの
判断がなされる。この場合の所定時間は、入賞玉処理装
置115が正常に動作する場合に通常要する入賞玉の排
出時間を基準に定められた入賞玉の排出異常判定時間で
ある。この場合は、入賞玉が排出されない時間(入賞玉
排出タイマの現在の計時値)が前記所定時間を超える
と、入賞玉の排出状態に異常が生じたものと判断され
る。
【0141】SQ3により所定時間内であると判断され
た場合は、この入賞玉排出チェック処理が終了する。一
方、SQ3により所定時間を超えたと判断された場合
は、SQ4に進み、入賞玉排出エラーフラグ2をセット
する処理がなされる。ここで、入賞玉排出エラーフラグ
2とは、入賞玉の排出に要する時間が所定時間よりも長
くなったことにより、入賞玉の正常な排出が行なわれな
いという入賞玉の排出異常状態(入賞球排出エラー2)
が発生した場合にセットされるフラグである。SQ4の
後、SQ5に進む。
【0142】SQ5においては、排出処理フラグをクリ
アする処理が行なわれる。次に、SQ6に進み、入賞玉
排出タイマをクリアする処理が行なわれる。その後、こ
の入賞玉排出チェック処理が終了する。
【0143】以上に示したように、入賞玉の排出制御が
行なわれたにもかかわらず、入賞玉が所定時間内に排出
されない場合には、入賞玉排出エラーフラグ2がセット
されるため、それにより、入賞玉の排出異常状態が生じ
たことを認識することができる。なお、SQ2で入賞玉
検出器122による入賞玉の検出状態がオフ状態である
と判断された場合に、入賞玉排出タイマによりオフする
タイミングが早すぎるか否かをチェックして早すぎる場
合(入賞玉が一時貯留されていない)は入賞球排出エラ
ーフラグ1をセットするようにしてもよい。
【0144】次に、前述したS7Aの賞球玉貸不可情報
出力処理の処理内容を説明する。図18は、賞球玉貸不
可情報出力処理の処理内容を示すフローチャートであ
る。まず、ステップSO(以下、単にSOという)1に
より、玉切れ情報出力フラグがセットされているか否か
の判断がなされる。SO1により、セットされていると
判断された場合は、SO3に進み、賞球玉貸不可信号を
払出制御回路基板152に向けて出力させる処理がなさ
れた後、この賞球玉貸不可情報出力処理が終了する。一
方、SO1により、セットされていないと判断された場
合は、SO2に進む。
【0145】SO2では、満タン情報出力フラグがセッ
トされているか否かの判断がなされる。SO2により、
セットされていると判断された場合は、SO3に進み、
賞球玉貸不可信号を払出制御回路基板152に向けて出
力させる処理がなされた後、この賞球玉貸不可情報出力
処理が終了する。一方、SO2により、セットされてい
ないと判断された場合は、そのままこの賞球玉貸不可情
報出力処理が終了する。
【0146】以上に示したように、玉切れ情報出力フラ
グがセットされた場合と、満タン情報出力フラグがセッ
トされた場合とのように、景品玉および貸玉の払出しが
不可能になった場合には、賞球玉貸不可信号が払出制御
回路基板152に向けて出力されるため、玉の払出しが
できない状態のまま景品玉の払出動作が行なわれるのを
防ぐことができる。
【0147】次に、前述したS7Bのエラー処理の処理
内容を説明する。図19および図20は、エラー処理の
処理内容を示すフローチャートである。まず、ステップ
SP(以下、単にSPという)1により、玉切れ情報出
力フラグがセットされているか否かの判断がなされる。
SP1によりセットされていないと判断された場合は、
後述するSP5に進む。
【0148】一方、SP1によりセットされていると判
断された場合は、SP2に進み、玉切れランプ44を点
灯させる処理がなされる。この玉切れランプ44の点灯
により、玉切れ状態が生じたことが報知される。そし
て、SP3に進み、前述した遊技停止フラグをセットす
る処理がなされる。遊技停止フラグがセットされると、
遊技を行なうことが不可能な状態(遊技停止状態)に制
御される。なお、遊技停止フラグがセットされた場合に
は、可変表示装置33が可変表示しないしないようにす
ること、可変入賞球装置35を開放動作させないこと等
以外にその他(打球を発射できないようにする、入賞
玉、始動入賞玉を無効にすること等)の遊技停止状態に
制御するようにしてもよいし、あわせて制御するように
してもよい。それについては、以下に示される遊技停止
フラグのセット時においても同様のことが言える。そし
て、SP4に進み、ラウンド数表示器33aにおいて、
玉切れが生じたことを示す「E1」というエラーコード
表示を行なわせる処理がなされる。その後、このエラー
処理が終了する。
【0149】前述したようにSP5に進んだ場合は、満
タン情報出力フラグがセットされているか否かの判断が
なされる。SP5によりセットされていないと判断され
た場合は、後述するSP9に進む。一方、SP5により
セットされていると判断された場合は、SP6に進み、
玉切れランプ44および賞球ランプ43の両方を点灯さ
せる処理がなされる。この玉切れランプ44および賞球
ランプ43の点灯により、満タン状態が生じたことが報
知される。そして、SP7に進み、遊技停止フラグをセ
ットする処理がなされる。この遊技停止フラグがセット
されたことにより、遊技が停止状態にされる。そして、
SP8に進み、ラウンド数表示器33aにおいて、玉切
れが生じたことを示す「E2」というエラーコード表示
を行なわせる処理がなされる。その後、このエラー処理
が終了する。
【0150】前述したようにSP9に進んだ場合は、ド
ア開放情報出力フラグがセットされているか否かの判断
がなされる。SP9によりセットされていないと判断さ
れた場合は、後述するSP13に進む。一方、SP9に
よりセットされていると判断された場合は、SP10に
進み、遊技効果ランプ22を点灯させる処理がなされ
る。この遊技効果ランプ22の点灯により、ドア開放状
態が生じたことが報知される。そして、SP11に進
み、遊技停止フラグをセットする処理がなされる。この
遊技停止フラグがセットされたことにより、遊技が停止
状態にされる。そして、SP12に進み、ラウンド数表
示器33aにおいて、玉切れが生じたことを示す「E
3」というエラーコード表示を行なわせる処理がなされ
る。その後、このエラー処理が終了する。
【0151】前述したようにSP13に進んだ場合は、
賞球排出エラーフラグがセットされているか否かの判断
がなされる。SP13によりセットされていないと判断
された場合は、後述するSP17に進む。一方、SP1
3によりセットされていると判断された場合は、SP1
4に進み、所定のエラー音を出力させるとともに、玉切
れランプ44および賞球ランプ43を交互に点滅させる
処理がなされる。このようなエラー音の出力と、玉切れ
ランプ44および賞球ランプ43の点滅状態により、賞
球排出エラーが生じたことが報知される。そして、SP
15に進み、遊技停止フラグをセットする処理がなされ
る。この遊技停止フラグがセットされたことにより、遊
技が停止状態にされる。そして、SP16に進み、ラウ
ンド数表示器33aにおいて、玉切れが生じたことを示
す「E4」というエラーコード表示を行なわせる処理が
なされる。その後、このエラー処理が終了する。
【0152】前述したようにSP17に進んだ場合は、
入賞球排出エラーフラグ1がセットされているか否かの
判断がなされる。SP17によりセットされていないと
判断された場合は、後述するSP21に進む。一方、S
P17によりセットされていると判断された場合は、S
P18に進み、玉切れランプ44および賞球ランプ43
を同時に点滅させるとともに、遊技効果ランプ22を点
滅させる処理がなされる。このような玉切れランプ4
4、賞球ランプ43および遊技効果ランプ22の状態に
より、前述した入賞球排出エラー1が生じたことが報知
される。そして、SP19に進み、遊技停止フラグをセ
ットする処理がなされる。この遊技停止フラグがセット
されたことにより、遊技が停止状態にされる。そして、
SP20に進み、ラウンド数表示器33aにおいて、入
賞球排出エラー1が生じたことを示す「E5」というエ
ラーコード表示を行なわせる処理がなされる。その後、
このエラー処理が終了する。
【0153】前述したようにSP21に進んだ場合は、
入賞球排出エラーフラグ2がセットされているか否かの
判断がなされる。SP21によりセットされていないと
判断された場合は、後述するSP25に進む。一方、S
P21によりセットされていると判断された場合は、S
P22に進み、玉切れランプ44および賞球ランプ43
を同時に点滅させる処理がなされる。このような玉切れ
ランプ44および賞球ランプ43の状態により、前述し
た入賞球排出エラー2が生じたことが報知される。そし
て、SP23に進み、遊技停止フラグをセットする処理
がなされる。この遊技停止フラグがセットされたことに
より、遊技が停止状態にされる。そして、SP24に進
み、ラウンド数表示器33aにおいて、入賞球排出エラ
ー1が生じたことを示す「E6」というエラーコード表
示を行なわせる処理がなされる。その後、このエラー処
理が終了する。
【0154】前述したようにSP25に進んだ場合は、
遊技停止フラグがセットされているか否かの判断がなさ
れる。SP25によりセットされていないと判断された
場合は、そのままこのエラー処理が終了する。一方、S
P25によりセットされていると判断された場合は、S
P26に進み、セットされている遊技停止フラグをクリ
アする処理がなされた後、このエラー処理が終了する。
すなわち、SP25およびSP26では、エラー処理で
のSP1、SP5、SP9、SP13、SP17および
SP21の遊技停止条件にない場合において、前回の処
理において遊技停止フラグがセットされているのをクリ
アし、遊技停止状態にしないようにしている。
【0155】以上に示したように、玉切れ情報出力フラ
グがセットされた場合、満タン情報出力フラグがセット
された場合、ドア開放情報出力フラグがセットされた場
合、賞球払出エラーフラグがセットされた場合、入賞球
払出エラーフラグ1がセットされた場合、または、入賞
球払出エラーフラグ2がセットされた場合のように、遊
技を行なうことに支障が生じた場合に、その旨が報知さ
れるので、そのような状態の発生を容易に知ることがで
きる。さらに、そのような場合には、遊技停止フラグが
セットされて、遊技を行なうことができなくなるので、
遊技を行なうことに支障が生じたままで遊技が行なわれ
てしまうのを防ぐことができる。さらに、そのような場
合には、エラーコード表示が行なわれることにより、異
常状態の内容を容易に把握することができ、復旧作業が
容易化される。
【0156】次に、払出制御回路基板152の払出制御
用マイクロコンピュータ220において行なわれる主な
制御について説明する。
【0157】まず、賞球個数データを受けて景品玉を払
出すために実行される賞球排出処理について説明する。
【0158】図21は、賞球排出処理の処理内容を示す
フローチャートである。まず、ステップSR(以下、単
にSRという)1により、賞球個数データを受信したか
否かの判断がなされる。SR1により受信していないと
判断された場合は、この賞球排出処理が終了する。一
方、SR1により受信したと判断された場合は、SR2
に進み、現在の状態が玉貸し動作中であるか否かの判断
がなされる。
【0159】SR2により玉貸し動作中であると判断さ
れた場合は、この賞球排出処理が終了する。つまり、玉
貸し動作中に景品玉の払出し指令である賞球個数データ
を受信した場合には、玉貸し動作の終了を待って、景品
玉の払出制御が行なわれることになる。一方、SR2に
より玉貸し動作中ではないと判断された場合は、SR3
に進み、賞球個数データに応じて景品玉の払出を行なう
ための賞球排出動作処理が実行される。その後、この賞
球排出処理が終了する。賞球排出動作処理の処理内容に
ついては、図22を用いて後述する。
【0160】次に、前述したSR3の賞球排出動作処理
の処理内容を説明する。図22は、賞球排出動作処理の
処理内容を示すフローチャートである。
【0161】まず、ステップSS(以下、単にSSとい
う)1により、賞球玉貸不可信号を受信したか否かの判
断がなされる。SS1により受信したと判断された場合
は、この賞球排出動作処理が終了する。これにより、賞
球玉貸不可信号を受信した場合には、玉の払出しが行な
われない。一方、SS1により受信しないと判断された
場合は、SS2に進み、賞球排出エラーフラグか切換エ
ラーフラグがセットされているか否かの判断がなされ
る。賞球排出エラーフラグは、後述のSS4でセットさ
れるものであり、切換エラーフラグは、後述のSV12
でセットされるものである。SS2により賞球排出エラ
ーフラグか切換エラーフラグがセットされていると判断
された場合は、そのまま賞球排出動作処理が終了する。
(賞球動作の停止、要求があっても行わない) 一方、SS2により賞球排出エラーフラグ及び切換エラ
ーフラグのいずれもセットされていないと判断された場
合は、SS3に進み、賞球OKフラグがセットされてい
るか否かの判断がなされる。なお、エラーフラグとし
て、賞球排出エラーフラグと切換エラーフラグを例示し
たが、他のエラーフラグがセットされている場合でも、
同様に判断されてもよい。賞球OKフラグは、後で詳述
する流路切換部材254の流路切換処理でセットされる
ものである。SS3により賞球OKフラグがセットされ
ていないと判断された場合は、この賞球排出動作処理が
終了する。一方、SS3により賞球OKフラグがセット
されていると判断された場合は、SS4に進み、受信し
た賞球個数データが示す賞球個数を未払出数のデータと
してセットする処理がなされる。この未払出数は、この
賞球排出動作処理において景品玉を払出すための払出予
定数として用いられる。
【0162】次に、SS5に進み、賞球中フラグをセッ
トする処理がなされた後、SS6に進み、払出タイマを
セットする処理がなされる。これにより、払出タイマに
よる計時が開始される。ここで、払出タイマは、景品玉
の正常な払出しが行なわれるか否かを管理するために用
いられるタイマである。次に、SS7に進み、玉払出装
置97のステッピングモータ189を回転駆動させる処
理がなされる。これにより、景品玉の払出しが開始され
る。この場合、ステッピングモータ189を払出予定数
分、連続して回転駆動させる。
【0163】次に、SS8に進み、ステッピングモータ
189が景品玉の1個払出分だけ回転駆動されたか否か
の判断がなされる。その回転状態の景品玉は、前述した
位置検出器187の検出信号に基づいて判断される。S
S8によりまだ1個払出分だけ回転駆動されていないと
判断された場合は、SS9に進み、払出タイマの計時値
が所定値になったか否かの判断がなされる。この場合の
所定値は、ステッピングモータ189が1個払出分だけ
回転するに通常要する時間を基準として定められた異常
判定時間であり、そのような基準時間よりも少し長めの
時間に設定されている。SS9によりまだ所定値になっ
ていないと判断された場合は、前述したSS8に戻る。
一方、SS9により所定値になったと判断された場合
は、ステッピングモータ189の動作に異常が生じたも
のと判断し、SS10に進み、賞球排出エラーフラグを
セットして賞球排出動作処理が終了する。
【0164】また、SS8により1個払出分だけ回転駆
動されたと判断された場合は、SS11に進み、ステッ
ピングモータ189の動作が正常であると判断し、払出
タイマをクリアする処理がなされ、次にSS12で未払
出数から「1」が減算される。そして、SS13に進
み、未払出数が「0」であるか否かの判断がなされる。
SS13により未払出数が「0」以外、言い換えれば未
払出数が残っていると判断された場合は、SS14で払
出タイマをセットした後に、前記SS8に移行する。一
方、SS13により未払出数が「0」、言い換えれば未
払出数が残っていないと判断された場合は、SS15に
進み、ステッピングモータ189の回転駆動を停止し、
次にSS16に進み、切換待ちタイマ処理を行う。この
切換待ちタイマ処理について簡単に説明すると、このタ
イマは、賞球として払い出された玉が流路201a(景
品玉通路)に流れ込むのに充分な時間に設定されてお
り、このタイマをセットし、タイムアップする(「0」
になる)までタイマを減算する処理である。その後は、
SS17で切換タイマが「0」になったか否かの判断が
なされ、切換タイマが「0」になったと判断されると、
SS18に進み、賞球中フラグをリセット(クリア)す
る処理がなされて賞球排出動作処理が終了する。
【0165】なお、この賞球排出エラーフラグがセット
された場合は、前記エラー表示器155の表示によって
その旨を報知すると共に、その時点で賞球の払い出し動
作を停止するようになっている。また、賞球排出エラー
フラグは、電源の入れ直し、もしくは前記リセットスイ
ッチ156の操作(ハードリセット)によって初期状態
になることで解除するようになっているが、リセットス
イッチの操作によりエラーフラグのみがクリア(リセッ
ト)されるようにしてもよい。但し、このような賞球動
作中の異常の場合は、モータの停止処理を合せて行う。
【0166】また、エラー処理としては、即座にエラー
処理を行うのではなく、再トライ制御(モータの正転逆
転などを行いもう一度払出しを行おうとする制御)を行
い、それでも駄目な場合(位置検出器187により正常
に回転したことが検出されない場合)にエラー処理を行
うようにしてもよい。また、賞球終了後のインターバル
時間は、通路切換のためのものであるが、連続賞球(賞
球払出し中に次の入賞玉が発生している場合の制御)の
場合のインターバル時間にもなるが、連続賞球する場合
はそのインターバル時間がないように(短く)してもよ
く、その方が賞球をはやく行える。
【0167】以上に示したように、賞球排出動作処理に
よれば、受信した賞球個数データに基づく個数の景品玉
を払出すことができる。なお、前述した賞球排出動作処
理は、景品玉を払出す場合に実行される処理であり、貸
玉を払出す場合には、図23に示す玉貸動作処理が行わ
れる。即ち、図23において、まず、ステップST(以
下、単にSTという)1により、賞球玉貸不可信号を受
信したか否かの判断がなされる。ST1により受信した
と判断された場合は、この玉貸動作処理が終了する。こ
れにより、賞球玉貸不可信号を受信した場合には、玉貸
しが行なわれない。一方、ST1により受信しないと判
断された場合は、ST2に進み、賞球排出エラーフラグ
か切換エラーフラグがセットされているか否かの判断が
なされる。ST2により賞球排出フラグか切換エラーフ
ラグがセットされていると判断された場合は、そのまま
玉貸動作処理が終了する。(玉貸動作の停止、要求があ
っても行わない)一方、ST2により賞球排出エラーフ
ラグ及び切換エラーフラグのいずれもセットされていな
いと判断された場合は、ST3に進み、玉貸OKフラグ
がセットされているか否かの判断がなされる。この玉貸
OKフラグは、後で詳述する流路切換部材254の流路
切換処理でセットされるものである。ST3により玉貸
OKフラグがセットされていないと判断された場合は、
そのまま玉貸動作処理が終了する。一方、ST3により
玉貸OKフラグがセットされていると判断された場合
は、ST4に進み、玉貸中フラグをセットする処理がな
される。次に、ST5に進み、玉貸動作を実行する制御
を行い、次いでST6でその玉貸動作が終了したか否か
の判断がなされる。そして、ST6により玉貸動作の終
了が判断されると、ST7に進み、切換待ちタイマ処理
を行う。この切換待ちタイマ処理も前述した賞球排出動
作処理の切換待ちタイマ処理と同様のものであり、タイ
マをセットして、タイムアップするまでタイマを減算す
る処理である。その後は、ST8で切換タイマが「0」
になったか否かの判断がなされ、切換タイマが「0」に
なったと判断されると、ST9に進み、玉貸中フラグを
リセットする処理がなされて玉貸動作処理が終了する。
なお、ST5の玉貸動作実行処理中に、位置検出エラー
が発生した場合は、賞球払出動作処理と同様に賞球排出
エラーフラグをセットして処理を終了する。
【0168】前述した賞球排出動作処理は、流路切換部
材254により玉の流路が景品玉払出用の流路201a
側に切換えられている状態で行なわれ、一方、貸玉の払
出しが行なわれる場合には、流路切換部材254により
玉の流路が貸玉払出用の流路201b側に切換えられて
いる状態で行なわれる。
【0169】次に、払出制御用マイクロコンピュータ2
20において流路切換部材254により流路を切換える
ために行なわれる流路切換処理について説明する。図2
4は、流路切換処理の処理内容を示すフローチャートで
ある。
【0170】まず、ステップSU(以下、単にSUとい
う)1により、賞球排出エラーフラグか切換エラーフラ
グがセットされているか否かの判断がなされる。SU1
により賞球排出エラーフラグか切換エラーフラグがセッ
トされていると判断された場合は、そのまま流路切換処
理が終了する。一方、SU1により賞球排出エラーフラ
グ及び切換エラーフラグのいずれもセットされていない
と判断された場合は、SU2に進み、玉貸信号を受信し
たか否か、言い換えれば玉貸し要求があるか否かの判断
がなされる。SU2により受信したと判断された場合
は、SU3に進み、賞球中フラグがセットされているか
否かの判断がなされる。SU3により賞球中フラグがセ
ットされていると判断された場合は、そのまま流路切換
処理が終了する。一方、SU3により賞球中フラグがセ
ットされていないと判断された場合は、SU4に進み、
前述した切換ソレノイド255に励磁信号を与えて流路
切換部材254を前述した図4の(B)に示されるよう
な状態に制御する。即ち、切換ソレノイド255に通路
切換信号を出力して流路切換部材254により玉の流路
が貸玉払出用の流路201b側に切換えられた玉貸状態
に制御する。なお、このSU3での判断により、賞球中
であれば通路を切り換えないわけだが、このSU3で賞
球中フラグがセットされていないということは、それ以
前に賞球していれば、その賞球動作が終了し、さらに賞
球動作終了から切換待ちタイマ処理により所定時間経過
している状態であるということである。また、賞球動作
終了の段階で、次の賞球個数信号が入力されていても、
玉貸要求があれば、SU2でYESと判断され、SU3
ではNOと判断され、SU4で流路を切り換えるので玉
貸動作が優先される。(1つの入賞玉に対する賞球が終
了してから玉貸に移行する) 次に、SU5に進み、切換検出器300がONか否かの
判断がなされる。言い換えれば、SU5では、SU4の
制御が行われることで切換検出器300が流路切換部材
254の先端部を検出してONしたか否かが判断され
る。なお、この判断は、切換ソレノイド255に励磁信
号を与えてから切り換えが行われるのに充分な時間が経
過した後に判断される。SU5により切換検出器300
がOFFであると判断された場合、即ち流路切換が玉貸
状態にないと判断された場合は、SU6に進み、流路切
換部材254の切換エラーフラグをセットして、この流
路切換処理が終了する。一方、SU5により切換検出器
300がONであると判断された場合、即ち流路切換が
玉貸状態にあると判断された場合は、SU7に進み、賞
球OKフラグをリセット(クリア)する処理がなされる
と共に、SU8に進み、玉貸OKフラグをセットする処
理がなされて、この流路切換処理が終了する。
【0171】また、上記したSU2により受信しないと
判断された場合は、SU9に進み、前記図23の玉貸動
作処理でセットされる玉貸中フラグがセットされている
か否かの判断がなされる。SU9により玉貸中フラグが
セットされていると判断された場合は、そのまま流路切
換処理が終了する。一方、SU9により玉貸中フラグが
セットされていないと判断された場合は、SU10に進
み、切換検出器300が流路切換部材254の先端部を
検出してONであるか否かが判断される。なお、SU9
で玉貸中フラグがセットされていないということは、そ
れ以前に玉貸していれば、その玉貸動作が終了し、さら
に玉貸動作終了から切換待ちタイマ処理により所定時間
経過している状態であるということである。SU10に
より切換検出器300がOFFであると判断された場
合、後述のSU13に移行する。一方、SU10により
切換検出器300がONであると判断された場合、SU
11に進み、前述した切換ソレノイド255に与えられ
ていた励磁信号を停止して流路切換部材254を前述し
た図4の(A)に示されるような状態に制御する。即
ち、切換ソレノイド255に通路切換信号を出力して流
路切換部材254により玉の流路が景品玉払出用の流路
201a側に切換えられた賞球状態に制御する。次に、
SU12に進み、切換検出器300がOFFか否かの判
断がなされる。言い換えれば、SU12では、SU11
の制御が行われることで切換検出器300が流路切換部
材254の先端部を検出せずにOFFしたか否かが判断
される。なお、この判断は、切換ソレノイド255に励
磁信号を与えてから切り換えが行われるのに充分な時間
が経過した後に判断される。SU12により切換検出器
300がONであると判断された場合、即ち流路切換が
賞球状態にないと判断された場合は、前記SU6に進
み、流路切換部材254の切換エラーフラグをセットし
て流路切換処理が終了する。一方、SU12により切換
検出器300がOFFであると判断された場合、即ち流
路切換が賞球状態にあると判断された場合は、SU13
に進み、玉貸OKフラグをリセットする処理がなされた
後、SU14に進み、賞球OKフラグをセットする処理
がなされ、流路切換処理が終了する。
【0172】なお、切換エラーフラグがセットされた場
合は、前記エラー表示器155の表示によってその旨を
報知すると共に、その時点(賞球払い出し動作を行う
前)で賞球の払い出し動作を停止するようになっている
(次の賞球払出しを行わない)。また、切換エラーフラ
グは、電源の入れ直し、もしくは前記リセットスイッチ
156の操作(ハードリセット)によって初期状態にな
ることで解除するようになっているが、リセットスイッ
チの操作によりエラーフラグのみがクリア(リセット)
されるようにしてもよい。但し、このような賞球動作中
の異常の場合は、モータの停止処理を合せて行う。
【0173】また、図24中では、SU5でNOと判断
されたときと、SU12でNOと判断されたときのいず
れの場合も、SU6で一括して切換エラーフラグをセッ
トしているが、これに限らず切換エラーフラグをその異
常原因で分けてもよい。こうすることで、そのエラーフ
ラグに対応してエラー報知内容を異ならせることがで
き、どういう異常なのかがより詳しく分かるようにな
る。また、賞球排出エラーと切換エラーとの報知は、エ
ラー表示器に賞球排出エラーのときは「1」、切換エラ
ーのときは「2」というように、別のコードで表示した
方が異常原因が分かり望ましいが、報知態様は同じでも
よい。なお、前述した切換待ちタイマ処理により、払い
出された玉が確実に景品玉(貸玉)通路へ流れ込む時間
を確保できる。つまり、この時間が経過するまでは賞球
(玉貸)中フラグもリセットされず、流路切換動作も行
われないからである。
【0174】以上のように、本実施形態に係るパチンコ
遊技機1は、景品玉の払出しと貸玉の払出しが可能な玉
払出装置97と、該玉払出装置97を制御して景品玉及
び貸玉の払出しを制御する払出制御回路基板152と、
前記玉払出装置97から払出された玉を景品玉として誘
導する流路201aと貸玉として誘導する流路201b
とに分岐された玉払出通路と、前記流路201a及び流
路201bの分岐点に設けられて玉払出通路を流路20
1a及び流路201bの間で切り換える流路切換部材2
54と、該流路切換部材254を電気的に駆動する切換
ソレノイド255と、前記流路201aに設けられて玉
払出装置97による景品玉の払出しが検出可能な賞球個
数スイッチ256と、入賞領域に入賞した入賞玉を検出
する入賞玉検出器122と、該入賞玉検出器122から
入賞玉の検出信号を直接受け、前記払出制御回路基板1
52に景品玉を払い出すための信号を送信し、前記賞球
個数スイッチ256による景品玉の検出によって景品玉
の払い出しが正常に行われているか否かを判別すると共
に、遊技状態を制御する遊技制御基板199と、を備
え、流路切換部材254は、貸玉の払出しを行うとき以
外のときに、玉払出装置97の玉払出通路を景品玉通路
となる流路201aに切り換えた状態に保持される一
方、払出制御回路基板152は、貸玉の払出しを行うと
きには、通路切換信号を出力して前記切換ソレノイド2
55を作動させ、玉払出通路を貸玉通路となる流路20
1bに切り換えることを特徴とする。このように構成す
ることにより、貸玉の払出しよりも頻度の高い景品玉の
払出しをする状態を払出要求のない通常待機状態とし、
玉貸時にのみ通路切換駆動手段を作動させて流路切換部
材254を玉貸状態とすることができるので、流路切換
部材254の切換動作及び切換ソレノイド255の駆動
をなるべく少なくすることができる。このため、流路切
換部材254及び切換ソレノイド255の耐久性を向上
させることができる。
【0175】また、本実施形態の構成によれば、払出制
御回路基板152は、玉払出装置97による貸玉の払い
出し動作が終了してから所定期間経過した後に、切換ソ
レノイド255の作動を停止させることで流路切換部材
254により玉払出通路を景品玉通路となる流路201
aに切り換える。このため、確実に貸玉としての払出し
ができる。
【0176】さらに、本実施形態では、流路切換部材2
54の切換動作を検出する切換検出器300を設け、払
出制御回路基板152は、切換検出器300により流路
切換部材254が玉払出通路を景品玉通路となる流路2
01aあるいは貸玉通路となる流路201bに切り換え
た状態を検出してから賞球あるいは貸玉の払い出し動作
を行わせるようになっている。このため、より確実に賞
球及び貸玉の払い出しが行え、然も流路切換部材254
による流路切換に異常が生じて賞球あるいは貸玉が払い
出せない場合にはこれを即座に検出することができる。
【0177】また、本実施形態により得られるその他の
効果としては、入賞玉検出器122から直接的に遊技制
御用マイクロコンピュータ202に与えられる入賞玉の
検出出力に応じて遊技制御用マイクロコンピュータ20
2から払出制御用マイクロコンピュータ220に賞球個
数データが与えられ、その賞球個数データに基づいて、
遊技制御用マイクロコンピュータ202の制御により景
品玉の払出しが行なわれる。つまり、そのような景品玉
の払出しは、遊技制御用マイクロコンピュータ202か
ら払出制御用マイクロコンピュータ220への指令情報
の一方向通信に基づいて行なわれる。このような一方向
通信に基づく景品玉の払出し制御により、払出制御回路
基板152から遊技制御基板199への不正なデータの
入力による遊技制御用マイクロコンピュータ202の不
正改造(不正制御動作)を極力防止することができる。
さらに、賞球個数スイッチ256から直接的に遊技制御
用マイクロコンピュータ202に与えられる景品玉の検
出出力に基づいて所定個数の景品玉の払出が正常に行な
われているか否かが判別されるため、遊技制御用マイク
ロコンピュータ202において、景品玉の払出し状態を
チェックすることができる。
【0178】なお、上記した実施形態(第1実施形態)
においては、払出モータ189等を含む玉払出装置9
7、流路切換部材254、切換ソレノイド255、流路
201a、および流路201bをユニット化していない
例を示したが、それらをユニット化して1つのケース内
に設け、着脱交換可能なようにしてもよい。そのように
すれば、組付け作業およびメンテナンス作業が容易にな
る。
【0179】また、第1実施形態では、各種入賞口に入
賞した玉を一括して入賞玉検出器122で検出すると共
に、大入賞口(可変入賞球装置35)に入賞した玉を特
別に記憶することで、大入賞口以外の入賞玉に対しては
6個の賞球を、また、大入賞口の入賞玉に対しては15
個の賞球をそれぞれ払い出すようになっているが、この
構成に限定するものではない。例えば、各種入賞口毎に
それぞれ入賞玉検出器を設けると共に、それぞれの検出
器毎で賞球数を設定するようにしてもよい。また、入賞
口の玉誘導通路を賞球数毎にまとめ、各玉誘導通路の下
流部毎に賞球設定を異ならせた入賞玉検出器を設けるよ
うにしてもよい。また、実施形態中では、賞球種類が6
個及び15個の2系統となっているが、例えば、5個及
び10個及び13個の3系統などでもよく、その系統数
及び賞球数は特に限定しない。また、賞球個数スイッチ
の信号を払出制御にも入力するようにしてもよく、切換
検出器の信号を遊技制御にも入力するようにしてもよ
い。
【0180】第2実施形態 次に、第2実施形態について説明する。この第2実施形
態においては、第1実施形態の変形例を説明する。前述
した第1実施形態においては、切換検出器300を払出
制御回路基板152のスイッチ回路218に接続した例
を示したが、この第2実施形態においては、切換検出器
300を遊技制御基板199のスイッチ回路229に接
続した例を説明する。以下の第2実施形態においては、
第1実施形態との相違点のみを説明する。
【0181】図25は、第2実施形態における制御回路
を示すブロック図である。図25を参照して、遊技制御
基板199を構成するスイッチ回路229には切換検出
器300が接続されており、払出制御回路基板152を
構成するスイッチ回路218には切換検出器300が接
続されていない。これにより、前述した流路切換部材2
54の切換位置を検出する切換検出器300は、その検
出信号を遊技制御基板199に出力し、該遊技制御基板
199は、これに伴って図26に示す切換検出器入力処
理を行うようになっている。
【0182】図26において、まず、ステップSV(以
下、単にSVという)1により、切換タイマフラグがセ
ットされているか否かの判断がなされる。SV1により
切換タイマフラグがセットされていないと判断された場
合は、SV2に進み、切換検出器300がONか否かの
判断がなされる。SV2により切換検出器300がOF
Fであると判断された場合、即ち、流路切換部材254
により玉の流路が賞球排出用の流路201a側に切換え
られた賞球状態にある場合は、SV3に進み、賞球OK
フラグをセットして切換検出器入力処理を終了する。一
方、SV2により切換検出器300がONであると判断
された場合、即ち、流路切換部材254により玉の流路
が貸玉払出用の流路201b側に切換えられた玉貸状態
にある場合は、SV4により賞球OKフラグがリセット
(クリア)されると共に、SV5により切換タイマがセ
ット(このタイマは玉貸動作に必要とされる時間より長
く設定されている。)され、次いでSV6により切換タ
イマをセットする処理がなされて、この切換検出器入力
処理が終了される。
【0183】また、上記したSV1により切換タイマフ
ラグがセットされていると判断された場合は、SV7に
進み、切換検出器300がOFFか否かの判断がなされ
る。SV7により切換検出器300がOFFであると判
断された場合は、SV8に進み、切換タイマがクリアさ
れると共に、SV9により切換タイマフラグがリセット
されて切換検出器入力処理が終了される。一方、SV7
により切換検出器300がONであると判断された場
合、即ち、流路切換部材254が玉貸状態にあると判断
された場合は、SV10に進み、切換タイマから「1」
を減算し、次にSV11で切換タイマーが「0」である
か否かの判断がなされる。SV11により切換タイマが
「0」以外、言い換えれば切換タイマがタイムアップし
ていないと判断された場合は、そのまま切換検出器入力
処理が終了される。一方、SV12により切換タイマが
「0」、言い換えれば切換タイマがタイムアップしたと
判断された場合は、SV12に進み、切換エラーフラグ
をセットして切換検出器入力処理が終了される。つま
り、玉貸動作が終了するのに充分な時間が経過している
のにも拘らず、流路切換部材254が玉貸状態から賞球
状態に戻らないということであるので、このような場
合、エラー処理が行われる。
【0184】また、第2実施形態における遊技制御基板
199の賞球数スイッチ入力処理は、図27に示すよう
になっている。即ち、図27において、ステップSW
(以下、単にSWという)1により、賞球個数スイッチ
256による景品玉の検出があったか否かの判断がなさ
れ、ない場合には、そのままプログラムが終了する。一
方、賞球個数スイッチ256により景品玉が検出されれ
ば、SW2に進み、前記図26の切換検出器入力処理に
よりセットされる賞球OKフラグがセットされているか
否かの判断がなされる。SW2により賞球OKフラグが
セットされていないと判断された場合、即ち、流路切換
部材254が賞球状態にないにも拘らず賞球個数スイッ
チ256が景品玉を検出した場合は、SW3に進み、切
換エラーフラグをセットする処理がなされてプログラム
が終了する。
【0185】なお、切換エラーフラグがセットされた場
合は、第1実施形態と同様に、エラー報知及び遊技停止
を行うと共に、その後の賞球の払い出し動作をしないよ
うに制御する。(賞球動作の停止)また、このような遊
技制御基板199によるエラー処理は、前記第1実施形
態で示した図19及び図12の処理の中で行われる。具
体的には、図19のSP13〜SP16と同じように、
切換エラーフラグがセットされていれば、エラー音、ラ
ンプ報知、遊技停止フラグのセット、エラー表示(ラウ
ンド数表示器33aによる)を行い、また、図12のS
I3で切換エラーフラグがセットされているか否かも判
断し、セットされていれば、SI4で賞球情報を出力し
ないので賞球しないようになる。なお、賞球動作の停止
は、賞球動作途中であっても、停止信号を払出制御基板
に送信し、即停止するようにしてもよい。
【0186】一方、SW2により賞球OKフラグがセッ
トされていると判断された場合、即ち、流路切換部材2
54が賞球状態にあると判断された場合は、SW4に進
み、残賞球個数nが「0」よりも大きい値をとるか否
か、言い換えれば景品玉未払い出しの記憶があるか否か
の判断がなされる。SW4により残賞球個数nが「0」
よりも大きい値をとると判断された場合、即ち未払出し
の賞球があると判断された場合は、SW5に進み、賞球
カウンタを「1」加算更新し、次にSW6に進み、残賞
球個数カウンタから「1」減算してプログラムが終了す
る。一方、SW4により残賞球個数nが「0」であると
判断された場合、即ち未払出しの賞球がないと判断され
た場合は、前記SW3に進み、切換エラーフラグをセッ
トする処理がなされてプログラムが終了する。
【0187】なお、残賞球個数(カウンタ)とは、前記
SJ8で加算され、前記SW6で減算されるカウンタの
ことである。また、このような未払出しがあるか否かを
判別するための記憶値は、未払出しであればすべて加算
されていくものでもいい。本実施形態では、1回の賞球
が終わらないと次の賞球個数信号を送らないが、入賞玉
が発生したら賞球個数信号をそのつど出力するようにす
るものであれば、そのような制御になる。また、1回の
(1つの入賞に対する)賞球に対して「1」カウントさ
れ、その1回の賞球分がカウントされると、「1」減算
するというものでもよい。また、切換エラーフラグは、
その原因毎で分けてもよく、さらにはその原因毎で切換
報知を変えてもよい。例えば、ラウンド数表示器33a
にSV12の切換エラーフラグ、SW2によるSW3の
切換エラーフラグ、SW4によるSW3の切換エラーフ
ラグに対応して「E7」「E8」「E9」などと変えて
表示する。
【0188】また、第2実施形態における遊技制御基板
199は、図28に示す流路切換信号処理を行うように
なっている。即ち、図28において、ステップSX(以
下、単にSXという)1により、切換検出器300がO
Nであるか否か、言い換えれば流路切換部材254が玉
貸状態にあるか賞球状態にあるかの判断がなされる。そ
して、SX1で切換検出器300がONであり流路切換
部材254が玉貸状態にあると判断された場合には、S
X2に進み、遊技制御基板199から払出制御回路基板
152へ玉貸切換信号を出力することで、玉払出装置9
7の玉払出通路が玉貸状態にある旨を知らせる。一方、
SX1で切換検出器300がOFFであり流路切換部材
254が賞球状態にあると判断された場合には、SX3
に進み、遊技制御基板199から払出制御回路基板15
2へ賞球切換信号を出力することで、玉払出装置97の
玉払出通路が賞球状態にある旨を知らせる。なお、上記
した第2実施形態及び前述した第1実施形態でセットさ
れる賞球排出エラーフラグ又は切換エラーフラグのセッ
トに対するエラー処理は、実施形態中に記載した処理に
限定しない。即ち、エラー内容を報知する処理、賞球コ
マンドデータの送信を中止等により玉の払い出し動作を
中止する処理、あるいは玉打ちを禁止する等の遊技不能
動化処理、いずれの処理を組合せたものであってもよ
い。
【0189】以上のように、第2実施形態の遊技制御基
板199は、切換検出器300の検出信号を入力するこ
とで流路切換部材254の切換状態を判別可能であり、
遊技制御基板199で玉貸が行われているか否かの判定
ができる。これにより、賞球待ちになっているのが、玉
貸によるものか否かが判断できるため、図15の処理が
簡略化できる。また、遊技制御基板199は、切換検出
器300からの検出信号によって流路切換部材254が
玉貸状態であることを判別したにも拘らず賞球個数スイ
ッチ256により景品玉が検出された場合、切換検出器
300からの検出信号によって流路切換部材の玉貸状態
が所定期間継続したと判別した場合、及び景品玉払出し
の記憶個数(残賞球個数n)がないにも拘らず賞球個数
スイッチ256により景品玉が検出された場合、それぞ
れで異常報知を行うと共に、当該遊技機1を遊技不可能
な状態にするので、異常が生じたことを容易に知ること
ができ、然も異常が生じたまま遊技が行なわれることに
よる新たな異常発生を未然に防ぐことができる。
【0190】また、第2実施形態の遊技制御基板199
は、切換検出器300からの検出信号によって流路切換
部材254の切換状態を判別すると、これを示す信号
(玉貸切換信号又は賞球切換信号)を玉払出制御回路基
板152に送信可能であるので、遊技制御基板199に
だけ切換検出器300からの検出信号を入力させる構成
としても、玉払出制御回路基板152は流路切換部材2
54の切換状態を認識できるようになっている。このた
め、遊技制御基板199からの信号によって、玉払出制
御回路基板152自体が切換検出器300のON、OF
F判定が行えるので、第2実施形態の構成においても、
第1実施形態で示した図24の流路切換処理(切換検出
器300のON、OFFの判別ステップSU5・SU1
0)が行える。なお、遊技制御基板199は、切換状態
を示す信号を玉払出制御回路基板152に出力しないも
のでよい。但し、玉払出制御回路基板152は、切り換
えたかどうか判別できないので、切換駆動するのみの制
御となる。
【0191】第3実施形態 次に、第3実施形態について説明する。この第3実施形
態においては、第1実施形態の変形例を説明する。前述
した第1実施形態においては、景品玉払出用の流路20
1aと、貸玉払出用の流路201bとのうちの流路20
1aにのみ玉(景品玉)を検出する検出器(賞球個数ス
イッチ256)を設けた例を示したが、この第3実施形
態においては、流路201bにも玉(貸玉)を検出する
検出器を設ける例を説明する。以下の第2実施形態にお
いては、第1実施形態との相違点のみを説明する。
【0192】図29は、第3実施形態によるパチンコ遊
技機1の一部内部構造を示す全体背面図である。図29
を参照して、景品玉払出用の流路201aには前述した
景品玉検出用の賞球個数スイッチ256が設けられてお
り、貸玉払出用の流路201bには前述したその流路2
01bに導かれたかれた貸玉を検出するための貸玉個数
スイッチ250が設けられている。
【0193】この貸玉個数スイッチ250は、前述した
払出制御回路基板152に接続されている。その場合、
貸玉個数スイッチ250の検出出力は、前述したスイッ
チ回路218を介して払出制御用マイクロコンピュータ
220に入力される。そして、払出制御用マイクロコン
ピュータ220では、貸玉個数スイッチ250の検出出
力に基づいて、貸玉個数を監視する等、貸玉個数を管理
する種々の制御が行なわれる。つまり、払出された玉の
検出により払出制御することで位置検出によって払い出
したとしても、実際に払い出されていないといった場合
でもエラーにしたり、再トライすることで、そのような
不具合が生じても対処でき、且つ正確な払い出しを実現
できる。なお、賞球の場合も賞球個数スイッチの検出信
号を払出制御回路基板152に入力できるようにすれば
同様の制御が可能となる。また、貸玉個数スイッチ25
0の検出出力は、前述した遊技制御基板199の遊技制
御用マイクロコンピュータ202にも入力させるように
してもよい。
【0194】以上のように、第3実施形態においては、
貸玉個数スイッチ250を別個に設けることにより、貸
玉個数を明確に把握することができる。さらに、この実
施形態では位置検出器によりその払出動作を制御するよ
うにしているが、この払出動作(払出駆動源)の制御
を、賞球個数スイッチと貸玉個数スイッチとで制御する
ようにしてもよい(位置検出器を設けないで制御す
る)。なお、第3実施形態において、前記切換検出器3
00は、第1実施形態のように払出制御回路基板152
のスイッチ回路218に接続してもよいし、あるいは第
2実施形態のように遊技制御基板199のスイッチ回路
229に接続してもよい。さらに、両方に接続されても
よい。また、第3実施形態では、玉貸の通路にもスイッ
チを付けたので、賞球制御しているにも拘らず、貸玉個
数スイッチがONすれば、切換エラーと分かるので、切
換検出器がなくても切換不良を検出できる。
【0195】第4実施形態 次に、第4実施形態について説明する。この第4実施形
態においては、第1実施形態の変形例を説明する。前述
した第1実施形態においては、玉払出装置97による玉
排出のカウントを、スクリュー188を回転させるステ
ッピングモータ189の回転駆動を検出することで行う
例を示したが、この第4実施形態においては、玉払出装
置97からの排出玉を検出する玉払出検出器240a,
240bを設ける例を説明する。
【0196】図30は、第4実施形態における玉払出装
置97を示す断面図である。図30を参照して、玉払出
装置97のケース98は、左右2つに分割形成され、そ
れぞれの分割ケース98a,98bに玉供給路181
a,181bが形成されている。玉供給路181a,1
81bのそれぞれは、その内部で湾曲面となって後方に
向かって湾曲している。それらの湾曲面終端のそれぞれ
の下方に玉送り水平路184a,184bが形成され、
さらに玉送り水平路184a,184bのそれぞれの終
端に玉排出路が形成されている。これらの玉排出路に
は、玉の払出しのためにそれぞれの玉排出路に排出され
た玉を検出する玉払出検出器240a,240bが設け
られている。
【0197】以上のように、第4実施形態においては、
玉払出装置97における玉の排出側に玉払出装置97か
ら払い出される賞球(景品玉)及び貸玉を個に検出する
玉払出検出器240a,240bを設けており、払出さ
れた玉を玉払出検出器240a,240bで検出し、そ
の検出信号を払出制御回路基板152に入力すること
で、正確に入賞に対応する景品玉、及び貸玉を払出すこ
とができる。
【0198】なお、第4実施形態の構成を第1実施形態
乃至第3実施形態のいずれと組合せてもよく、第1及び
第2実施形態と組合せた場合は、賞球、玉貸を玉払出検
出器により制御するので、例えば、賞球して賞球個数ス
イッチがカウントしない場合は、賞球個数スイッチの故
障、移動、又は玉払出装置と賞球個数スイッチとの間の
玉づまりと判断でき、玉払出装置のエラーと区別でき
る。
【0199】また、上記した実施形態は、本発明を限定
するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能
である。例えば、本発明の入賞玉検出手段、景品玉検出
手段、切換検出手段は、フォトスイッチ、マイクロスイ
ッチ、近接スイッチ等、各々の機能に応じた検出ができ
るものであれば、特に限定しない。但し、これらの各検
出手段は、着脱可能で交換が容易に行えるものの方が望
ましい。また、玉払出手段の構成は、特に限定せず、ソ
レノイドで玉を払い出すもの、1条で払い出すもの、1
個ずつ払い出すのではなくまとめて複数個の玉を払い出
すもの等、いずれの構成でもよい。また、異常報知につ
いても特に限定しない。例えば、異常報知するものに玉
払出制御基板(遊技制御基板)から例えば電飾制御基板
にコマンドを送信し、電飾制御基板がランプやLEDを
駆動するものでもよいし、報知するのに別の制御手段を
介した構成としてもよい。異常報知する報知装置は、1
つでもいいし複数でもよく、ランプ等の光報知以外にも
音(スピーカー)で報知してもよい。さらに、異常の原
因が複数ある場合、1つの報知装置で原因が分かるよう
に、異なるパターンで表示してもいいし(7セグでコー
ド表示する)、異常原因によって別々の報知装置で報知
するものでもよい(複数の報知装置がある)。
【0200】また、遊技制御基板を遊技制御手段、玉払
出制御基板を玉払出制御手段と限定するものではなく、
例えば、遊技制御手段を遊技制御用のマイクロコンピュ
ータ、及び玉払出制御手段を払出制御用のマイクロコン
ピュータとしてもよく、1つの基板上又は複数の基板上
に形成されるものでもよいし、ワンチップマイクロコン
ピュータのようにワンチップ化されたものでもよい。ま
た、本発明の玉払出通路についても、実施形態中に記載
の構成に限定しない。例えば、玉払出手段から真下に誘
導する通路を景品玉通路として、該景品玉通路の上流乃
至下流いずれかの通路内で分岐させて貸玉通路を設ける
ようにしてもよい。
【0201】また、実施形態中では、本発明の通路切換
駆動手段を切換ソレノイド255としているがこれに限
らず、モータやラッチ式のソレノイドを通路切換駆動手
段としてもよく、さらには、景品玉通路に切り換えるも
の(通路切換手段)を通路切換駆動手段に含めるような
構成としてもよい。言い換えれば、通路切換手段を別途
設けることなく、通路切換駆動手段の作動が直接的に景
品玉通路の切り換えに作用するような構成であってもよ
い。また、通路の切換タイミングについても特に限定せ
ず、玉の払い出しとほぼ同時に通路を切り換えるように
してもよい。この場合、迅速に玉の払い出しが行える。
また、通路切換手段の切換位置を検出するための切換検
出器は、必ずしも設ける必要はない。また、本発明の請
求項5でいう所定期間は、実施形態中に記載のものに限
定しない。例えば、貸玉通路に貸玉数検出スイッチを設
け、そのスイッチが貸し出されるべき玉数を検出したら
通路を切り換える構成とした場合、玉の払い出しが終わ
ってから全ての玉が検出されるまでの期間を所定期間と
してもよい。
【0202】また、以上説明した実施形態から把握でき
る発明として以下のものがある。 (1)遊技領域に設けられた入賞領域への入賞に応じて
景品玉が払出される弾球遊技機であって、前記景品玉の
払出しと貸玉の払出しが可能な玉払出手段と、該玉払出
手段を制御して景品玉と貸玉の払出しを制御する玉払出
制御手段と、前記玉払出手段から払出された玉を景品玉
として誘導する景品玉通路と貸玉として誘導する貸玉通
路とに分岐された玉払出通路と、前記景品玉通路に設け
られて前記玉払出手段による景品玉の払出しが検出可能
な景品玉検出手段と、前記入賞領域に入賞した入賞玉を
検出する入賞玉検出手段と、該入賞玉検出手段から入賞
玉の検出信号を直接受け、前記玉払出制御手段に景品玉
を払い出すための信号を送信し、前記景品玉検出手段に
よる景品玉の検出によって景品玉の払い出しが正常に行
われているか否かを判別すると共に、遊技状態を制御す
る遊技制御手段と、前記玉払出通路を景品玉通路か貸玉
通路のいずれか一方に切り換える通路切換手段と、該通
路切換手段を電気的に駆動する通路切換駆動手段と、前
記通路切換手段の切換動作を検出する通路切換検出手段
と、を備えたことを特徴とする。このように構成するこ
とにより、通路切換手段の切換位置を確実に検出するこ
とができ、通路切換手段に動作不良が生じる場合には即
座にこれを検出し得る構成となり、通路切換手段の動作
不良が即座に解消できる。 (2)異常報知を行なうことが可能な異常報知手段をさ
らに備え、前記玉払出制御手段は、前記通路切換駆動手
段に通路切換信号を出力することで前記通路切換手段の
切換動作を制御すると共に、通路切換駆動手段に通路切
換信号を出力したにも拘らず前記通路切換検出手段が切
換動作を検出しなかった場合に、前記異常報知手段によ
り異常報知をさせる制御を行うことを特徴とする。この
ように構成することにより、通路切換手段の切換異常を
報知するので修理するのに対処し易くなる。 (3)前記玉払出制御手段は、前記通路切換駆動手段に
通路切換信号を出力したにも拘らず前記通路切換検出手
段が切換動作を検出しなかった場合に、前記玉払出手段
による玉の払出動作を停止することを特徴とする。この
ように構成することにより、通路切換手段の切換異常の
状態で玉の払い出しを行わせないようにできる。 (4)前記遊技制御手段は、前記通路切換検出手段の検
出信号に基づいて前記通路切換手段の切換状態を判別可
能であることを特徴とする。このように構成することに
より、遊技制御手段で前記玉払出手段による払出が景品
玉の払出か貸玉の払出かの判定ができる。 (5)異常報知を行なうことが可能な異常報知手段をさ
らに備え、前記遊技制御手段は、前記通路切換検出手段
からの検出信号によって前記玉払出通路が前記貸玉通路
に切り換えられていることを判別したにも拘らず前記景
品玉検出手段により景品玉が検出された場合に、前記異
常報知手段により異常報知をさせる制御を行うことを特
徴とする。このように構成することにより、スイッチ類
の異常や通路切換手段の破損など、通路切換に関するよ
り細かな異常を報知することができる。 (6)前記遊技制御手段は、前記通路切換検出手段から
の検出信号によって前記玉払出通路が前記貸玉通路に切
り換えられていることを判別したにも拘らず前記景品玉
検出手段により景品玉が検出された場合に、当該弾球遊
技機における遊技を不能動化制御することを特徴とす
る。このように構成することにより、通路切換の異常時
に遊技を続行できなくでき、遊技続行によるさらなる不
具合の発生を防げる。 (7)異常報知を行なうことが可能な異常報知手段をさ
らに備え、前記遊技制御手段は、前記通路切換検出手段
からの検出信号によって前記玉払出通路が前記貸玉通路
に切り換えられている状態が所定期間継続したと判別し
た場合に、前記異常報知手段により異常報知をさせる制
御を行うことを特徴とする。このように構成することに
より、玉貸動作が終了しているにも拘らず通路が切り換
わらない異常を報知することができる。 (8)前記遊技制御手段は、前記通路切換検出手段から
の検出信号によって前記玉払出通路が前記貸玉通路に切
り換えられている状態が所定期間継続したと判別した場
合に、当該弾球遊技機における遊技を不能動化制御する
ことを特徴とする。このように構成することにより、流
路切換の異常時に遊技を続行できなくでき、遊技続行に
よるさらなる不具合の発生を防げる。 (9)前記遊技制御手段は、前記通路切換検出手段から
の検出信号に基づく前記通路切換手段の切換状態を示す
信号を前記玉払出制御手段に送信可能であることを特徴
とする。このように構成することにより、遊技制御手段
にだけ通路切換検出手段からの検出信号を入力させる構
成としても、玉払出制御手段は通路切換手段の切換状態
を認識できるようになる。
【0203】また、図24に示す流路切換処理のSU5
からSU6へのフロー及びSU12からSU6へのフロ
ーにより、前記通路切換駆動手段に通路切換信号を出力
することで前記通路切換手段の切換動作を制御すると共
に、通路切換駆動手段に通路切換信号を出力したにも拘
らず前記通路切換検出手段が切換動作を検出しなかった
場合に、前記異常報知手段により異常報知をさせる制御
を行う前記玉払出制御手段の構成を例示している。
【0204】また、図24に示すSU5からSU6への
フロー及びSU12からSU6へのフロー、図22のS
S2、図23のST2により、前記通路切換駆動手段に
通路切換信号を出力したにも拘らず前記通路切換検出手
段が切換動作を検出しなかった場合に、前記玉払出手段
による玉の払出動作を停止する前記玉払出制御手段の構
成を例示している。
【0205】また、図25に示す遊技制御基板199と
切換検出器300との接続、及び図26に示す切換検出
器入力処理により、前記通路切換検出手段の検出信号に
基づいて前記通路切換手段の切換状態を判別可能である
前記遊技制御手段の構成を例示している。
【0206】また、図27に示す賞球数スイッチ入力の
SW1からSW3へのフローにより、前記通路切換検出
手段からの検出信号によって前記玉払出通路が前記貸玉
通路に切り換えられていることを判別したにも拘らず前
記景品玉検出手段により景品玉が検出された場合に、前
記異常報知手段により異常報知をさせる制御を行う前記
遊技制御手段の構成を例示している。
【0207】また、図27に示す賞球数スイッチ入力の
SW1からSW3へのフローにより、前記通路切換検出
手段からの検出信号によって前記玉払出通路が前記貸玉
通路に切り換えられていることを判別したにも拘らず前
記景品玉検出手段により景品玉が検出された場合に、当
該弾球遊技機における遊技を不能動化制御する前記遊技
制御手段の構成を例示している。
【0208】また、図26に示す切換検出器入力処理の
SV11からSV12へのフローにより、前記通路切換
検出手段からの検出信号によって前記玉払出通路が前記
貸玉通路に切り換えられている状態が所定期間継続した
と判別した場合に、前記異常報知手段により異常報知を
させる制御を行う前記遊技制御手段の構成を例示してい
る。
【0209】また、図26に示す切換検出器入力処理の
SV11からSV12へのフローにより、前記通路切換
検出手段からの検出信号によって前記玉払出通路が前記
貸玉通路に切り換えられている状態が所定期間継続した
と判別した場合に、当該弾球遊技機における遊技を不能
動化制御する前記遊技制御手段の構成を例示している。
【0210】また、図28に示す流路切換信号出力処理
により、前記通路切換検出手段からの検出信号に基づく
前記通路切換手段の切換状態を示す信号を前記玉払出制
御手段に送信可能である前記遊技制御手段の構成を例示
している。
【0211】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明においては、遊技領域に設けられた
入賞領域への入賞に応じて景品玉が払出される弾球遊技
機であって、前記景品玉の払出しと貸玉の払出しが可能
な玉払出手段と、該玉払出手段を制御して景品玉と貸玉
の払出しを制御する玉払出制御手段と、前記玉払出手段
から払出された玉を景品玉として誘導する景品玉通路と
貸玉として誘導する貸玉通路とに分岐された玉払出通路
と、該玉払出通路を景品玉通路か貸玉通路のいずれか一
方に切り換える通路切換手段と、該通路切換手段を電気
的に駆動する通路切換駆動手段と、前記景品玉通路に設
けられて前記玉払出手段による景品玉の払出しが検出可
能な景品玉検出手段と、前記入賞領域に入賞した入賞玉
を検出する入賞玉検出手段と、該入賞玉検出手段から入
賞玉の検出信号を直接受け、前記玉払出制御手段に景品
玉を払い出すための信号を送信し、前記景品玉検出手段
による景品玉の検出によって景品玉の払い出しが正常に
行われているか否かを判別すると共に、遊技状態を制御
する遊技制御手段と、を備え、前記通路切換手段は、貸
玉の払出しを行うとき以外のときに、前記玉払出通路を
前記景品玉通路に切り換えた状態に保持される一方、前
記玉払出制御手段は、貸玉の払出しを行うときには、通
路切換信号を出力して前記通路切換駆動手段を作動さ
せ、前記玉払出通路を前記貸玉通路に切り換える制御を
行うことを特徴とする。このように構成することによ
り、貸玉の払出しよりも頻度の高い景品玉の払出しをす
る状態を払出要求のない通常待機状態とし、玉貸時にの
み通路切換駆動手段を作動させて通路切換手段を玉貸状
態とすることができるので、通路切換手段の切換動作及
び通路切換駆動手段の駆動をなるべく少なくすることが
できる。このため、通路切換手段及び通路切換駆動手段
の耐久性を向上させることができる。
【0212】また、本発明の請求項2においては、異常
報知を行なうことが可能な異常報知手段をさらに備え、
前記遊技制御手段は、入賞に基づく景品玉の払出し個数
を記憶可能であると共に、前記景品玉検出手段による景
品玉の検出に伴って景品玉払出しの記憶個数を減算し、
その記憶個数がないにも拘らず景品玉検出手段により景
品玉が検出された場合に、前記異常報知手段により異常
報知をさせる制御を行うことを特徴とする。このように
構成することにより、玉貸しを行うにも拘らず、景品玉
の払出しをする状態から貸玉の払出しをする状態に通路
が切り換えられなかったというような通路切換の異常時
に景品玉として払い出されたことで異常報知することが
できる。
【0213】また、本発明の請求項3においては、前記
遊技制御手段は、入賞に基づく景品玉の払出し個数を記
憶可能であると共に、前記景品玉検出手段による景品玉
の検出に伴って景品玉払出しの記憶個数を減算し、その
記憶個数がないにも拘らず景品玉検出手段により景品玉
が検出された場合に、当該弾球遊技機における遊技を不
能動化制御することを特徴とする。このように構成する
ことにより、玉貸しを行うにも拘らず、景品玉の払出し
をする状態から貸玉の払出しをする状態に通路が切り換
えられなかったというような通路切換の異常時に遊技を
続行できなくすることができるので、通路切換の異常に
より景品玉数の計数間違いが生じた状態での遊技による
さらなる不具合の発生を防げる。
【0214】また、本発明の請求項4においては、前記
遊技制御手段は、入賞に基づく景品玉の払出し個数を記
憶可能であると共に、前記景品玉検出手段による景品玉
の検出に伴って景品玉払出しの記憶個数を減算し、その
記憶個数がないにも拘らず景品玉検出手段により景品玉
が検出された場合に、前記玉払出制御手段に景品玉を払
出すための信号を送信しないようにすることを特徴とす
る。このように構成することにより、玉貸しを行うにも
拘らず、景品玉の払出しをする状態から貸玉の払出しを
する状態に通路が切り換えられなかったというような流
路切換の異常時による景品玉数の計数間違いが生じてい
る状態での払出しをしないようにできる。
【0215】また、本発明の請求項5においては、前記
玉払出制御手段は、前記玉払出手段による貸玉の払い出
し動作が終了してから所定期間経過した後に、前記玉払
出通路を前記景品玉通路に切り換える制御を行うことを
特徴とする。このように構成することにより、確実に貸
玉としての払出しができる。
【0216】また、本発明の請求項6においては、前記
通路切換手段の切換動作を検出する通路切換検出手段を
さらに備え、前記玉払出制御手段は、前記通路切換検出
手段により前記玉払出通路を前記貸玉通路に切り換えた
状態にあることを検出してから前記玉払出手段による貸
玉の払出し動作を行わせることを特徴とする。このよう
に構成することにより、より確実に貸玉としての払出し
が行え、然も通路切換手段による流路切換に異常が生じ
た場合にはこれを即座に検出することができる。
【0217】また、本発明の請求項7においては、前記
玉払出制御手段は、前記通路切換検出手段により前記玉
払出通路を前記景品玉通路に切り換えた状態にあること
を検出してから前記玉払出手段による景品玉の払出し動
作を行わせることを特徴とする。このように構成するこ
とにより、より確実に景品玉としての払出しが行え、然
も通路切換手段による流路切換に異常が生じた場合には
これを即座に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機を示す全体
正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面
図である。
【図3】玉払出装置の構成を示す断面図である。
【図4】玉払出流路の切換部の構成を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の第1実施形態に用いられる制御回路を
示すブロック図である。
【図6】本発明の第1実施形態に用いられる制御回路を
示すブロック図である。
【図7】遊技制御用マイクロコンピュータで実行される
処理の内容を示すフローチャートである。
【図8】遊技制御用マイクロコンピュータで実行される
処理の内容を示すフローチャートである。
【図9】遊技制御用マイクロコンピュータで実行される
処理の内容を示すフローチャートである。
【図10】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図11】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図12】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図13】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図14】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図15】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図16】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図17】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図18】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図19】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図20】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図21】払出制御用マイクロコンピュータにおいて実
行される処理の内容を示すフローチャートである。
【図22】払出制御用マイクロコンピュータにおいて実
行される処理の内容を示すフローチャートである。
【図23】払出制御用マイクロコンピュータにおいて実
行される処理の内容を示すフローチャートである。
【図24】払出制御用マイクロコンピュータにおいて実
行される処理の内容を示すフローチャートである。
【図25】第2実施形態に用いられる制御回路を示すブ
ロック図である。
【図26】第2実施形態の遊技制御用マイクロコンピュ
ータで実行される処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図27】第2実施形態の遊技制御用マイクロコンピュ
ータで実行される処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図28】第2実施形態の遊技制御用マイクロコンピュ
ータで実行される処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図29】第3実施形態によるパチンコ遊技機の一部内
部構造を示す全体背面図である。
【図30】第4実施形態の玉払出装置の構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 32 遊技領域 33a ラウンド数表示器(異常報知手段) 34 始動入賞口 35 可変入賞球装置 36 開閉板 42a,42b,48,49a,49b 入賞口 43 賞球ランプ 44 玉切れランプ 97 玉払出装置(玉払出手段) 122 入賞玉検出器(入賞玉検出手段) 152 払出制御回路基板(玉払出制御手段) 155 エラー表示器 199 遊技制御基板(遊技制御手段) 201a 流路(景品玉通路) 201b 流路(貸玉通路) 202 遊技制御用マイクロコンピュータ 203 CPU 205 RAM 220 払出制御用マイクロコンピュータ 254 流路切換部材(通路切換手段) 255 切換ソレノイド(通路切換駆動手段) 256 賞球個数スイッチ(景品玉検出手段) 300 切換検出器(通路切換検出手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域に設けられた入賞領域への入賞
    に応じて景品玉が払出される弾球遊技機であって、 前記景品玉の払出しと貸玉の払出しが可能な玉払出手段
    と、 該玉払出手段を制御して景品玉と貸玉の払出しを制御す
    る玉払出制御手段と、 前記玉払出手段から払出された玉を景品玉として誘導す
    る景品玉通路と貸玉として誘導する貸玉通路とに分岐さ
    れた玉払出通路と、 該玉払出通路を景品玉通路か貸玉通路のいずれか一方に
    切り換える通路切換手段と、 該通路切換手段を電気的に駆動する通路切換駆動手段
    と、 前記景品玉通路に設けられて前記玉払出手段による景品
    玉の払出しが検出可能な景品玉検出手段と、 前記入賞領域に入賞した入賞玉を検出する入賞玉検出手
    段と、 該入賞玉検出手段から入賞玉の検出信号を直接受け、前
    記玉払出制御手段に景品玉を払い出すための信号を送信
    し、前記景品玉検出手段による景品玉の検出によって景
    品玉の払い出しが正常に行われているか否かを判別する
    と共に、遊技状態を制御する遊技制御手段と、を備え、 前記通路切換手段は、貸玉の払出しを行うとき以外のと
    きに、前記玉払出通路を前記景品玉通路に切り換えた状
    態に保持される一方、 前記玉払出制御手段は、貸玉の払出しを行うときには、
    通路切換信号を出力して前記通路切換駆動手段を作動さ
    せ、前記玉払出通路を前記貸玉通路に切り換える制御を
    行うことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 異常報知を行なうことが可能な異常報知
    手段をさらに備え、 前記遊技制御手段は、入賞に基づく景品玉の払出し個数
    を記憶可能であると共に、前記景品玉検出手段による景
    品玉の検出に伴って景品玉払出しの記憶個数を減算し、
    その記憶個数がないにも拘らず景品玉検出手段により景
    品玉が検出された場合に、前記異常報知手段により異常
    報知をさせる制御を行うことを特徴とする請求項1記載
    の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記遊技制御手段は、入賞に基づく景品
    玉の払出し個数を記憶可能であると共に、前記景品玉検
    出手段による景品玉の検出に伴って景品玉払出しの記憶
    個数を減算し、その記憶個数がないにも拘らず景品玉検
    出手段により景品玉が検出された場合に、当該弾球遊技
    機における遊技を不能動化制御することを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記遊技制御手段は、入賞に基づく景品
    玉の払出し個数を記憶可能であると共に、前記景品玉検
    出手段による景品玉の検出に伴って景品玉払出しの記憶
    個数を減算し、その記憶個数がないにも拘らず景品玉検
    出手段により景品玉が検出された場合に、前記玉払出制
    御手段に景品玉を払出すための信号を送信しないように
    することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の弾球
    遊技機。
  5. 【請求項5】 前記玉払出制御手段は、前記玉払出手段
    による貸玉の払い出し動作が終了してから所定期間経過
    した後に、前記玉払出通路を前記景品玉通路に切り換え
    る制御を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    いずれかに記載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 前記通路切換手段の切換動作を検出する
    通路切換検出手段をさらに備え、 前記玉払出制御手段は、前記通路切換検出手段により前
    記玉払出通路を前記貸玉通路に切り換えた状態にあるこ
    とを検出してから前記玉払出手段による貸玉の払出し動
    作を行わせることを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    いずれかに記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 前記玉払出制御手段は、前記通路切換検
    出手段により前記玉払出通路を前記景品玉通路に切り換
    えた状態にあることを検出してから前記玉払出手段によ
    る景品玉の払出し動作を行わせることを特徴とする請求
    項6記載の弾球遊技機。
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