JPH11285584A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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Publication number
JPH11285584A
JPH11285584A JP9205998A JP9205998A JPH11285584A JP H11285584 A JPH11285584 A JP H11285584A JP 9205998 A JP9205998 A JP 9205998A JP 9205998 A JP9205998 A JP 9205998A JP H11285584 A JPH11285584 A JP H11285584A
Authority
JP
Japan
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ball
prize
payout
winning
lending
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9205998A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Fumitaka Sekine
史高 関根
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP9205998A priority Critical patent/JPH11285584A/ja
Publication of JPH11285584A publication Critical patent/JPH11285584A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大幅な製造コストの増加を招くことなく、払
出された玉が景品玉と貸玉とのどちらの種別の玉である
かを明確に区別して認識することが可能な弾球遊技機を
提供することである。 【解決手段】 払出される貸玉と景品玉とが貸玉排出通
路334と景品玉排出通路333との2つの通路に分け
て個別に排出される。その玉の排出による玉の払出個数
が個別の検出手段である玉貸数検出器336aと賞球数
検出器336bとにより個別に検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、パチン
コ遊技機やコイン遊技機等で代表される弾球遊技機に関
し、詳しくは、遊技者に打玉を貸出すための貸玉の払出
しと、入賞領域への打玉の入賞に応じた景品玉の払出し
とを行なうことが可能な弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾球遊技機において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、遊技者に打玉
を貸出すための貸玉の払出しと、入賞領域への打玉の入
賞に応じた景品玉の払出しとの両方を行なうことが可能
な弾球遊技機があった。
【0003】このような弾球遊技機においては、景品玉
および貸玉を共通に払出す玉払出装置が1つ設けられて
いる。このような玉払出装置において玉の払出しが行な
われる場合は、景品玉および貸玉の区別なく共通の払出
動作が行なわれ、その払出動作により払出される玉が玉
払出装置内の共通の排出通路から排出されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来の弾球遊技機においては、景品玉および貸玉を払
出す際に玉払出装置により共通の払出動作が行なわれて
共通の排出通路から玉が排出されていたため、実際に払
出された玉が、景品玉と貸玉とのどちらの種別の玉とし
て払出されたものであるのか明確に区別して認識するこ
とができないという問題があった。
【0005】これに対し、実際に払出された玉が、景品
玉と貸玉とのどちらの種別の玉として払出されたもので
あるのか明確に区別して認識するためには、玉払出装置
を2つ設けて一方を景品玉の払出しに用いるとともに他
方を貸玉の払出しに用い、どちらの玉払出装置が動作し
ているかをチェックすることにより払出玉の種別を認識
することが考えられる。しかし、そのように玉払出装置
を2つ設ける場合には、玉払出装置の数の増加に起因し
て弾球遊技機の製造コストが大幅に増加してしまうとい
う問題が生じる。
【0006】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、大幅な製造コストの増加を招く
ことなく、払出された玉が景品玉と貸玉とのどちらの種
別の玉であるかを明確に区別して認識することが可能な
弾球遊技機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技者に打玉を貸出すための貸玉の払出しと、入賞
領域への打玉の入賞に応じた景品玉の払出しとを行なう
ことが可能な弾球遊技機であって、前記貸玉として払出
される玉が排出される貸玉排出通路と、前記景品玉とし
て払出される玉が排出される景品玉排出通路と、前記貸
玉排出通路および前記景品玉排出通路のうちの一方から
選択的に玉を排出させて玉の払出しを行なうことが可能
な玉払出手段と、前記貸玉の払出個数を検出する貸玉払
出検出手段と、前記景品玉の払出個数を検出する景品玉
払出検出手段と、前記玉払出手段により貸玉および景品
玉を選択的に払出す制御を行なう玉払出制御手段とを含
み、該玉払出制御手段は、貸玉の払出しを行なう場合に
前記玉払出手段により前記貸玉排出通路から玉を排出さ
せ、景品玉の払出しを行なう場合に前記玉払出手段によ
り前記景品玉排出通路から玉を排出させる制御を行なう
ことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記弾球遊技機の遊技状態を
制御する手段であって、所定の払出条件が成立した場合
に、所定個数の景品玉の払出しを要求する指令情報を前
記玉払出制御手段に送信する遊技制御手段をさらに含
み、前記玉払出制御手段は、前記遊技制御手段から前記
指令情報を受信した場合に、前記玉払出手段により前記
所定個数の景品玉を払出す制御を行ない、前記玉払出制
御手段および前記遊技制御手段は、前記玉払出手段によ
り景品玉の払出しが行なわれる場合に、共通の前記景品
玉払出検出手段の検出出力に基づいて景品玉の払出個数
をそれぞれ監視することを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技制御手段と前記玉払
出制御手段との間では、前記遊技制御手段から前記玉払
出制御手段への一方向通信による情報の伝送が行なわれ
ることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記玉払出手段は、所定方向
に回転した場合に前記貸玉排出通路へ玉を1個ずつ区切
って送り、前記所定方向の逆方向に回転した場合に前記
景品玉排出通路へ玉を1個ずつ区切って送る玉送りスプ
ロケットと、該玉送りスプロケットを回転させるモータ
とを含み、該モータは、貸玉の払出しの場合に前記玉送
りスプロケットを前記所定方向に回転させるように駆動
され、景品玉の払出しの場合に前記玉送りスプロケット
を前記逆方向に回転させるように駆動されることを特徴
とする。
【0011】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、次のように
作用する。貸玉排出通路により、貸玉として払出される
玉が排出される。景品玉排出通路により景品玉として払
出される玉が排出される。玉払出手段の働きにより、貸
玉排出通路および景品玉排出通路のうちの一方から選択
的に玉を排出させて玉の払出しを行なうことが可能にな
る。貸玉払出検出手段の働きにより、貸玉の払出個数が
検出される。景品玉払出検出手段の働きにより、景品玉
の払出個数が検出される。玉払出制御手段の働きによ
り、玉払出手段により貸玉および景品玉を選択的に払出
す制御が行なわれる。払出制御手段のさらなる働きによ
り、貸玉の払出しを行なう場合に玉払出手段により貸玉
排出通路から玉を排出させ、景品玉の払出しを行なう場
合に玉払出手段により景品玉排出通路から玉を排出させ
る制御が行なわれる。このように、払出される貸玉と景
品玉とが貸玉排出通路と景品玉排出通路との2つの通路
に分けて個別に排出され、その排出による払出個数が貸
玉払出検出手段と景品玉払出検出手段とにより個別に検
出される。貸玉払出検出手段により払出個数の検出があ
ればその時に払出された玉が貸玉であり、景品玉払出検
出手段により払出個数の検出があればその時に払出され
た玉が景品玉であると区別して認識することが可能にな
る。このため、貸玉払出検出手段と景品玉払出検出手段
とによる玉の種別ごとの払出個数の検出に基づいて、払
出された玉が景品玉と貸玉とのどちらであるかを明確に
区別して認識することが可能になる。また、この場合
は、1つの玉払出手段を用いた玉の払出しにより玉の種
別を明確に区別して認識することが可能であるので、そ
のような認識をするために大幅な製造コストの増加を招
かない。
【0012】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
弾球遊技機の遊技状態を制御する手段である遊技制御手
段の働きにより、所定の払出条件が成立した場合に、所
定個数の景品玉の払出しを要求する指令情報が玉払出制
御手段に送信される。玉払出制御手段のさらなる働きに
より、遊技制御手段から指令情報を受信した場合に、玉
払出手段により所定個数の景品玉を払出す制御が行なわ
れる。玉払出制御手段および遊技制御手段のさらなる働
きにより、玉払出手段により景品玉の払出しが行なわれ
る場合に、共通の景品玉払出検出手段の検出出力に基づ
いて景品玉の払出個数がそれぞれ監視される。このよう
に、共通の景品玉払出検出手段の検出出力に基づいて、
遊技制御手段と玉払出制御手段とのそれぞれで景品玉の
払出個数が監視されるため、景品玉をより正確に払出す
ことが可能になる。つまり、玉払出制御手段および遊技
制御手段の両方で景品玉の払出個数が監視されることに
より、一方が払出個数を誤って把握した場合に払出個数
に食い違いが生じるため、食い違いを生じることなく払
出しが行われているかどうかという判断基準を設けるこ
とができ、景品玉の払出しが正常に行なわれているか否
かをより確実に判断することが可能になる。
【0013】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
2に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
遊技制御手段と玉払出制御手段との間では、遊技制御手
段から玉払出制御手段への一方向通信による情報の伝送
が行なわれる。つまり、玉払出制御手段は遊技制御手段
から送信されてくる指令情報に基づいて玉の払出制御を
行なうのであるが、その場合の情報の伝送が遊技制御基
板から玉払出制御手段への一方向通信に限られる。この
ため、玉払出制御手段から遊技制御手段への不正なデー
タの入力による遊技制御手段の不正制御動作を極力防止
することが可能になる。
【0014】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
玉払出手段は、玉送りスプロケットおよびモータを含
む。玉送りスプロケットの働きにより、所定方向に回転
した場合に貸玉排出通路へ玉が1個ずつ区切って送ら
れ、所定方向の逆方向に回転した場合に景品玉排出通路
へ玉が1個ずつ区切って送られる。モータの働きによ
り、玉送りスプロケットが回転させられる。モータは、
貸玉の払出しの場合に玉送りスプロケットを所定方向に
回転させるように駆動され、景品玉の払出しの場合に玉
送りスプロケットを逆方向に回転させるように駆動され
る。このように、貸玉排出通路および景品玉排出通路か
ら選択的に玉を排出させる玉払出手段の駆動部分が、玉
送りスプロケットとモータとにより構成される比較的簡
単な構造になる。さらに、このような構造の簡単化に起
因して玉払出装置の製造コストを比較的安価にすること
が可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、
弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例示するが、
本発明はこれに限らず、コイン遊技機等であってもよ
く、遊技者に打玉を貸出すための貸玉の払出しと、入賞
領域への打玉の入賞に応じた景品玉の払出しとを行なう
ことが可能な弾球遊技機であればすべて対象となる。
【0016】まず、図1〜図4を参照し、実施の形態に
係る弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機1の全体の構成
について説明する。図1は、パチンコ遊技機1の正面図
である。図2は、パチンコ遊技機1の一部内部構造を示
す全体背面図である。図3は、玉払出装置330の内部
構成を示す断面図である。図4は、機構板60に設けら
れる入賞玉処理装置115の背面から見た正面図であ
る。
【0017】図1において、パチンコ遊技機1は、周知
のように額縁状に形成された前面枠2を有し、該前面枠
2の額縁状の開口には、扉保持枠3が周設され、その扉
保持枠3の上部にガラス板を有するガラス扉枠4が、そ
の下部に打球供給皿(上皿)6を有する前面扉板5がそ
れぞれ開閉自在に設けられている。ガラス扉枠4と扉保
持枠3との境界部分の奥側には、ガラス扉枠4の開閉状
態を検出するドアスイッチ257が1つ設けられてい
る。また、前面枠2の下部の表面には、前記打球供給皿
6からあふれた余剰の景品玉を貯留する余剰玉受皿(下
皿)20が設けられているとともに、打球を発射する操
作ハンドル21も設けられている。さらに、前面枠2に
は、その上部に遊技状態が予め定められた特定遊技状態
となったときに点灯または点滅する遊技効果ランプ22
が設けられているとともに、その開放側側部には、図示
しない施錠装置の錠の周囲を装飾する錠飾りが設けら
れ、その錠飾りの内部に打球の発射動作が行なわれてパ
チンコ遊技機1が稼働中であることを表示する稼働ラン
プ23が内蔵されている。
【0018】前述した打球供給皿6について、さらに詳
細に説明すると、打球供給皿6は、その上流側に形成さ
れる景品玉払出口7aとその下流側に形成される供給口
7bとを連絡するように貯留整列路8が形成されてお
り、その貯留整列路8の中ほど底面裏面に玉検出器9が
設けられている。この玉検出器9は、打球供給皿6に残
留する打玉を検出するものである。なお、打球供給皿6
の上流側下部空間には、効果音を発生するスピーカ19
が内蔵されている。また、前記玉検出器9のやや上流側
にもう1つの同じ構造の玉検出器9aを設け、前記玉検
出器9が打玉の存在の検出をしなくなっても上流側の玉
検出器9aが打玉の存在を検出している場合には、玉詰
まり等のトラブルが発生していると判定して、前記玉検
出器9の打玉不存在の検出出力を無効処理するように構
成してもよい。
【0019】また、打球供給皿6には、パチンコ遊技機
1に隣接して設けられるカードユニット(カード処理
機)50を介して遊技玉を借り受ける際に操作する操作
部が設けられている。操作部として玉貸スイッチ15と
返却スイッチ17とモード切換スイッチ18とが設けら
れ、また、その玉貸スイッチ15と返却スイッチ17の
間に度数表示LED16が設けられている。玉貸スイッ
チ15は、カードユニット50によって遊技玉を借り受
ける際に操作するものであり、返却スイッチ17は、遊
技終了の際にカードユニット50のカード挿入口55に
差し込まれたカードを返却するためのものである。な
お、カードがカード挿入口55に差し込まれていること
は、カードユニット50に設けられるカード投入表示ラ
ンプ54が点灯していることによりわかる。また、度数
表示LED16は、カードユニット50のカード挿入口
55に差し込まれたカードの残額が表示されるものであ
る。また、モード切換スイッチ18は、借り受けるべき
遊技玉を前記玉貸スイッチ15を操作して行なうマニュ
アルモードと、打球供給皿6の打玉の残量が前記玉検出
器9によって検出されなくなったときに自動的に遊技玉
を払出す自動モードと、のいずれかのモードに設定する
ものである。また、11は自動モードを表示する自動玉
貸表示器、12は玉貸が可能な旨を表示する玉貸可表示
器である。
【0020】ところで、前記ガラス扉枠5の後方であっ
て前面枠2の裏面には、遊技盤30が着脱自在に取付け
られている。この遊技盤30には、打玉を誘導する誘導
レール31がほぼ円状に設けられ、その誘導レール31
に囲まれる中側範囲が遊技領域32を構成し、その遊技
領域32に可変表示装置や可変入賞球装置および入賞口
等の遊技装置が配置されるものである。より詳細に説明
すると、遊技領域32のほぼ中央には、複数の回転ドラ
ム機構を内蔵する可変表示装置33が配置され、該可変
表示装置33の下部に始動入賞口34と可変入賞球装置
35とが配置されている。始動入賞口34は、可変表示
装置33の回転ドラム機構を回転せしめるためのもので
あり、このため、始動入賞口34に入賞した入賞玉は、
遊技盤30の裏面に導かれて、入賞玉集合カバー体(図
示省略)に設けられる始動入賞玉検出器46によって検
出されるようになっている。また、可変入賞球装置35
は、ソレノイド37によって開閉駆動される開閉板36
を有し、該開閉板36の内部が3つに区画され、そのう
ちの中央が特定入賞領域として設定され、その特定入賞
領域に特定入賞玉検出器38(以下V入賞スイッチ38
という)が臨み、その下方に可変入賞球装置35に入賞
した入賞玉をすべて検出する入賞玉検出器39(以下1
0カウントスイッチ39という)が臨設されている。可
変入賞球装置35において開閉板36が開放状態になっ
た場合に開く入賞口が、大入賞口と呼ばれる。また、遊
技盤30には、前記した構成以外にアウト口40が遊技
領域32の最下方に設けられ、遊技領域32の中央部左
右に入賞口42a,42bが設けられ、遊技領域32の
上部外側に賞球ランプ43と玉切れランプ44とが設け
られている。
【0021】遊技領域32内には、さらに、通常の入賞
口48,49a,49bが設けられている。可変入賞球
装置35の開閉板36内部に打玉が入賞した場合には1
5個の景品玉が払出され、始動入賞口34に打玉が入賞
した場合には6個の景品玉が払出され、それ以外の通常
の入賞口42a,42b,48,49a,49bに打玉
が入賞した場合にも6個の景品玉が払出される。このよ
うに、遊技領域32には、打玉の入賞により払出される
景品玉が互いに異なる複数種別に分類される複数の入賞
領域が設けられている。
【0022】上記のように構成される遊技盤30の遊技
内容は、打玉が始動入賞口34に入賞して始動入賞玉検
出器46をONさせると、可変表示装置33の回転ドラ
ム機構が回転を開始し、一定時間(たとえば5秒)が経
過したときにその回転を停止する。そして、停止時の可
変表示装置33に表示される図柄の組合せが予め定めら
れた大当り図柄の組合せであるときに特定遊技状態(大
当り遊技状態とも言う)となって可変入賞球装置35の
開閉板36を一定時間(たとえば30秒間)が経過する
まで、または所定個数(たとえば10個)の入賞玉が発
生するまで開放する。そして、開閉板36の開放中に打
玉が特定入賞領域に入賞してV入賞スイッチ38をON
すると、継続権が発生し、再度開閉板36の上記した開
放動作を繰返す。この継続権の発生は、所定回数(たと
えば16回)許容される。このように可変入賞球装置3
5の開閉板36が開放される状態は所定回数継続可能で
あり、その開閉板36が開放される各回はラウンドと呼
ばれる。そのように開閉板36が開放される状態が繰返
継続される場合の現在のラウンド数が、可変表示装置3
3の上部に設けられた7セグメント表示器よりなるラウ
ンド数表示器33aに表示される。ラウンド数表示器3
3aは、横並びに配列された2つの7セグメント表示器
を含み、これらにより、横並びに2つの数字および英文
字を表示可能である。このラウンド数表示器33aは、
後述するように、所定のエラー状態が発生した場合に
は、そのエラー内容を示すエラーコードを表示するため
に用いられる。
【0023】前述した継続権の発生が所定回数(たとえ
ば16回)許容されるため、大当り遊技状態になると、
短い間に多量の入賞玉を獲得するチャンスがある。この
ように大当り遊技状態という遊技者にとって極めて大き
なチャンスは、可変表示装置33の1回の可変表示結果
に基づいて発生するため、打球供給皿6の残留玉がほと
んどなくなった時点で発生する場合もあり、このような
場合、続けて打玉を発射させて打玉を可変入賞球装置3
5の特定入賞領域に入賞させる必要があるにもかかわら
ず、打玉が打球供給皿6に残存していないので、あわて
て玉貸スイッチ15を操作して遊技玉を借受けなければ
ならない。しかし、玉貸スイッチ15を操作してから遊
技玉が払出され、しかもその玉が発射されて可変入賞球
装置35の特定入賞領域に到達するまでに多少の時間が
かかるため、その時間の間に有利なチャンス(継続権の
成立)を逃してしまうという不都合があるが、本実施の
形態においては、モード切換スイッチ18を自動モード
に設定しておれば、玉検出器9が打玉の不存在を検出し
た時点で自動的に遊技玉を打球供給皿6に払出すので、
上記したような不都合は生じない。一方、上記したよう
な自動モードに設定してあっても単位時間当たりの景品
玉払出度数が高い状態となったとき、たとえば、上記し
た大当り遊技状態となったときには、その後すぐに景品
玉が払出されるので、遊技玉を自動的に払出す必要がな
く、磁気カードにおける残余玉貸情報を無駄に消費する
ことがない。
【0024】ところで、遊技盤30の裏面には、遊技盤
30の表面に設けられる前記の各種の入賞口または入賞
球装置に入賞した入賞玉を誘導して集合させる入賞玉集
合カバー体(図示省略)が設けられている。その入賞玉
集合カバー体には、入賞玉を誘導するための複数の誘導
通路(図示省略)が設けられている。そして、通常の入
賞口48,42a,42b,49a,49bに入賞した
入賞玉が1つの誘導通路により集合されて誘導されたの
ち、通常入賞玉検出器(図示省略)により検出される。
始動入賞口34に入賞した入賞玉は、始動入賞玉検出器
46により検出される。可変入賞球装置35の開閉板3
6内部に入賞した入賞玉のうち、特定入賞領域(V入賞
領域)に入賞した入賞玉は、V入賞スイッチ38により
検出された後、10カウントスイッチ39により検出さ
れる。このような特定入賞領域への入賞は、V入賞と呼
ばれる。一方、特定入賞領域以外の領域に入賞した入賞
玉は、V入賞スイッチ38によって検出されず、10カ
ウントスイッチ39により検出される。この10カウン
トスイッチ39により、開閉板36が1回開放してから
閉塞されるまでの間の入賞玉の個数が検出されるのであ
る。ここで、V入賞スイッチ38と、10カウントスイ
ッチ39との関係を説明する。特定入賞領域に入賞した
入賞玉は、すべてV入賞スイッチ38を通って10カウ
ントスイッチ39に導かれる。つまり、V入賞スイッチ
38により検出された入賞玉は、すべて10カウントス
イッチ39によっても検出される。10カウントスイッ
チ39に導かれた玉は、そのまま流下される。
【0025】このパチンコ遊技機1においては、前述し
たように、入賞領域の種別に応じて景品玉の払出し個数
が2種類に分けられており、このような入賞玉の区別を
するために、各検出器からの検出信号が、遊技制御基板
199(図2参照)に送られ、遊技制御基板199から
払出制御回路基板152に賞球個数信号(賞球個数デー
タを表わす信号であり、以下、賞球個数データともい
う)が送られるようになっている。また、入賞玉集合カ
バー体(図示省略)の裏面には、遊技盤30に設けられ
るスイッチ類、ランプ類、駆動源類等から延びる配線を
中継する遊技中継基板47が取付けられている。
【0026】上記のように構成されるパチンコ遊技機1
の側方に設けられるカードユニット50は、図1に示さ
れるように、使用可能状態であるか否かを表示する使用
可表示ランプ51と、カード内に記録された残額情報に
端数(100円未満の数)が存在する場合にその端数を
前記度数表示LED16に表示させるための端数表示ス
イッチ52と、当該カードユニット50がいずれの側の
パチンコ遊技機1に対応しているか否かを表示する連結
台方向表示器53と、カードがカードユニット50内に
投入中であることを表示するカード投入表示ランプ54
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード挿入
口55と、該カード挿入口55の裏面に設けられるカー
ドリーダライタの機構を点検する場合に開放するための
カードユニット錠56と、が設けられている。そして、
このように構成されるカードユニット50は、独自の制
御回路によって制御されるものであるが、パチンコ遊技
機1側に設けられる前記スイッチ15、17、18、表
示LED16や、払出制御回路基板152とを接続する
必要があるためパチンコ遊技機1の裏面に設けられる後
述する機構板60には、インタフェース基板138が設
けられている。なお、カードユニット50をパチンコ遊
技機1に内蔵してもよい。
【0027】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて、図2に基づいて説明する。パチンコ遊技機の機構
板60には、その上部に玉タンク65が設けられ、パチ
ンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上
方からパチンコ玉がこの玉タンク65内に供給される。
この玉タンク65内に貯留されているパチンコ玉が玉払
出装置330に供給され、この玉払出装置330が作動
することにより玉が打球供給皿6内に払出される。
【0028】機構板60には、さらに、払出制御回路基
板152用の基板ボックス149と、遊技制御を行なう
ための遊技制御基板199(主基板ともいう)を収納す
る遊技制御基板ボックス198とが設けられている。図
中33は可変表示装置であり、47は遊技中継基板であ
る。遊技領域に打込まれて入賞領域あるいは可変入賞球
装置内に入賞した入賞玉は、入賞玉処理装置115によ
り処理され、その入賞玉1個につき所定個数の景品玉が
玉払出装置330から払出される。
【0029】196は打球発射装置であり、発射モータ
197の回転力を利用して打玉が1つずつ遊技領域に発
射される。図2において、パチンコ遊技機1の上方隅部
分に、ターミナル基板78が設けられている。このター
ミナル基板は、外部電源と接続するための電源コネクタ
80および電源スイッチ81が設けられている。さら
に、ターミナル基板78は、玉切れ情報出力端子79
a、発射制御信号入力端子79b、玉貸情報出力端子7
9c、補給情報出力端子79dが設けられている。
【0030】前記遊技制御基板ボックス198には、前
記可変表示装置33が予め定められた特定の表示態様と
なり前記特定遊技状態が発生する確率を入力設定するた
めのキースイッチ(図示省略)が設けられており、遊技
場の係員が所定のキーをこのキースイッチに挿入した状
態で操作することにより、前記確率を、たとえば高確
率,中確率,低確率の3段階に設定することができる。
そして、その確率の設定状態が設定確率表示LED(図
示省略)により表示される。
【0031】パチンコ遊技機1の側部に設けられている
カードユニット50には、図示省略した玉貸額設定スイ
ッチ(後述する玉貸額設定スイッチ213)が設けられ
ており、遊技場の係員がこのスイッチを操作することに
より、1回の玉貸動作に伴って貸し出される玉貸額が設
定される。
【0032】また、図2において、機構板60は、主と
して景品玉を貯留する玉タンク65とその玉タンク65
に貯留された景品玉を下流側に整列しながら誘導する玉
整列レール69とが設けられる上部ベースユニット61
と、主として入賞に基づく景品玉を払出す玉払出装置3
30が設けられる中間ベースユニット62と、主として
遊技盤30に打込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処
理機構が設けられる下部ベースユニット63と、に分割
形成したものを組付けて構成される。
【0033】上部ベースユニット61には、図2に示す
ように、多量の景品玉を貯留する玉タンク65と、該玉
タンク65から供給される景品玉を整列して流下させる
玉整列レール69と、該玉整列レール69によって誘導
された景品玉を後述する玉払出装置330に向けて方向
転換するカーブ樋74と、そのカーブ樋74の上方に設
けられたターミナル基板78がそれぞれ所定の位置に設
けられている。
【0034】玉タンク65は、その左右両側に突設され
た取付片によって上部ベースユニット61の所定の位置
(この位置には、玉タンク65の側面形状に沿った凹部
が形成されている)にビスで取付けられるようになって
いる。また、玉タンク65は、上面が開放したボックス
状に形成されるとともに、その底面下流側に玉整列レー
ル69と連通する落下口68が開設され、その落下口6
8に向かって傾斜する複数の傾斜底面によって底面が形
成されている。また、落下口68の上部の傾斜底面に
は、揺動自在に軸支される玉欠乏検知レバー(図示省
略)が設けられ、その玉欠乏検知レバーの下方に、玉欠
乏検出器(図示省略)が固定されている。この玉欠乏検
出器(図示省略)は、玉タンク65内に景品玉が不足し
たときに遊技場に設けられるホール用管理コンピュータ
(図示せず)に景品玉補給要求信号を導出する。なお、
玉欠乏検知レバーは、玉タンク65内の景品玉が載置し
ているときに玉欠乏検出器をOFFとし、玉タンク65
内の景品玉が不足して載置しなくなったときに玉欠乏検
出器をONして上記信号を出力するようになっている。
また、玉欠乏検出器から延びる配線は、一旦ターミナル
基板78に中継接続された後、ターミナル基板78から
ホール用管理コンピュータに出力線が接続されるように
なっている。
【0035】上記した玉タンク65の下流側に配置され
る玉整列レール69は、上部ベースユニット61の一端
から他端に向けて傾斜状に取付けられている。玉整列レ
ール69により整列された玉は、図中の左から右方向に
向かって流下誘導され、前記カーブ樋74によって流下
方向を下方向に変換される。
【0036】上部ベースユニット61には、ターミナル
基板78が設けられるが、このターミナル基板78は、
外部電源供給線が接続される電源コネクタ80、電源ス
イッチ81、外部(たとえばホール用管理コンピュー
タ)とパチンコ遊技機1との間の信号線を接続する玉切
れ情報出力端子79aと発射制御信号入力端子79bと
玉貸情報出力端子79cと補給情報出力端子79d等が
設けられたプリント配線基板によって構成されるもので
ある。
【0037】中間ベースユニット62には、その上部に
供給通路431が止着され、該供給通路431の下方に
玉払出装置330が固着される。より詳細に説明する
と、供給通路431は、前記カーブ樋74によって流下
方向を変換された玉を下方向に向かって流下させる。そ
の供給通路431の上流側には、玉切れスイッチ87が
臨む態様で設けられている。この玉切れスイッチ87
は、供給通路431内の玉の有無を検出するもので、玉
切れスイッチ87が玉を検出しなくなったときには、玉
切れランプ44が点灯し、玉払出装置330の払出モー
タ341により回転されるスプロケット337の回転を
停止して景品玉の払出を不能動化させるようになってい
る。
【0038】供給通路431を流下する玉は、下流側の
玉払出装置330内に供給される。玉払出装置330
は、中間ベースユニット62の下方に装着されるケース
(図示省略)の内部に収納されて構成される。ケース内
に収納された玉払出装置330の具体的な構成は、次に
詳細に説明する。玉払出装置330は、ステッピングモ
ータである払出モータ341によってスプロケット33
7を回転せしめて、玉を1個ずつ計数しながら払出す形
式のものである。そして、この玉払出装置330によっ
て払出される玉は、入賞に基づく景品玉だけではなく、
遊技者に貸し出す貸玉(遊技玉)も玉払出装置330に
よって払出されるようになっている。玉払出装置330
は、景品玉と貸玉とを個別の通路から排出する。排出さ
れる景品玉は賞球数検出器336bにより検出され、排
出される貸玉は玉払出装置330によって払出された玉
は、玉貸数検出器336aにより検出される。玉払出装
置330によって払出された景品玉および貸玉は、上皿
連通口110へ誘導される。
【0039】図2において、下部ベースユニット63の
前面側(遊技盤5に当接する側)には、そのほぼ中程に
前述した入賞玉集合樋(図示省略)が傾斜状に設けられ
ている。この入賞玉集合樋は、遊技盤30の可変入賞球
装置35等に入賞した入賞玉を受け止めて後述する入賞
玉処理装置115に誘導するものであり、その下流側が
入賞玉を1個ずつ流下させる入賞玉誘導通路105とな
っている。
【0040】一方、下部ベースユニット63の後面側に
は、その一側上部に玉払出通路(徒図示省略)が形成さ
れ、その玉払出通路の下端に上皿連通口110が形成さ
れている。この上皿連通口110は、パチンコ遊技機1
の前面に設けられる打球供給皿6に景品玉を導くもので
ある。
【0041】前記上皿連通口110の他の側方には、連
絡通路(図示省略)が接続され、その連絡通路の末端に
余剰玉通路(図示省略)が接続されている。しかして、
入賞に基づく景品玉が多数払出されて打球供給皿6が景
品玉で満杯となり、ついには上皿連通口110に到達し
てさらに景品玉が払出し続けられたときには、景品玉は
連絡通路を介して余剰玉通路に導かれ、その後、図示し
ない接続樋を介して前記余剰玉受皿20に排出される。
そして、さらに景品玉が払出し続けられたときには、余
剰玉受皿20も満杯になるが、余剰玉通路112の側壁
に設けられた満タン検知板(図示省略)部分に到達する
と、満タン検知板が景品玉に押圧されて上端の支軸を中
心にして外側に向かって揺動し、これによって満タンス
イッチ114がONされて、玉払出装置330の払出モ
ータ341の駆動を停止して景品玉の払出動作を不能動
化するとともに、打球発射装置の駆動も停止される。
【0042】下部ベースユニット63の下部一側には、
入賞玉処理装置115および前記玉払出装置330の動
作を制御する払出制御回路基板152を収納する基板ボ
ックス149を収納する収納部(図示省略)が形成され
ている。
【0043】入賞玉処理装置115には、入賞玉集合樋
により集合させられる入賞玉が入賞玉流下路105を通
って導かれるようになっている。入賞玉処理装置115
で処理された後の入賞玉は、下側に排出されるようにな
っている。
【0044】ところで、入賞玉流下路105には、入賞
玉検出器122が固定されている。この入賞玉検出器1
22は、近接型のスイッチであり、その前方部に入賞玉
が通過する通過穴が形成されている。
【0045】次に、玉払出装置330の構成について図
3を参照して説明する。図3は、玉払出装置330を垂
直方向に切断した縦断面図である。
【0046】図3において、玉払出装置330は、機構
板60に取付けられる取付基板331に集約して形成さ
れている。すなわち、図3に示すように、取付基板33
1と、該取付基板331に止着されるカバー部材(図示
省略)とによって形成される空間に、前記カーブ樋74
から導かれる玉を送出す機構部が形成され、その空間の
外側に該機構部の一部を駆動する1軸の払出モータ34
1が止着される構造になっている。
【0047】ところで、前述した機構部は、湾曲した供
給通路332が形成され、該供給通路332の末端に、
ほぼ円形状に形成される景品玉排出通路333と貸玉排
出通路334とが接続されている。供給通路332は、
前述した供給通路431に接続されている。したがっ
て、供給通路431により誘導されてきた玉は、供給通
路332に流入する。景品玉排出通路333と貸玉排出
通路334とは、供給通路332の末端部で相互に連通
した状態となっている。景品玉排出通路333は、景品
玉排出用の通路である。一方、貸玉排出通路334は、
貸玉排出用の通路である。
【0048】また、景品玉排出通路333と貸玉排出通
路334とを構成する内側通路壁には、スプロケット3
37の外周部に連続的に形成された凹部338を侵入さ
せるために、切欠溝が形成されている。
【0049】また、供給通路332の末端部に対応する
位置であって景品玉排出通路333と貸玉排出通路33
4との内側通路壁の接続部には、供給通路332によっ
て誘導された先頭の玉が載置する玉載置部335が形成
されている。この玉載置部335は、先頭の玉が載置し
たときに、スプロケット337の凹部338の底面より
も高い位置となるので、入賞玉の圧力が直接スプロケッ
ト337に及ばないようにしている。そして、このよう
な構造にすることにより、払出モータ341にかかる負
荷を軽減させている。
【0050】ところで、玉載置部335に載置している
玉は、スプロケット337の回転方向によって景品玉排
出通路333と貸玉排出通路334とのいずれにも送出
されるようになっている。すなわち、スプロケット33
7が図の反時計方向に回転したときには、玉がスプロケ
ット337の凹部338に受入れられて景品玉として景
品玉排出通路333に送出されるようになっている。一
方、図の時計方向に回転したときには、玉がスプロケッ
ト337の凹部338に受入れられて貸玉として貸玉排
出通路334に送出される。このように、払出される景
品玉および貸玉は、スプロケット337の凹部338に
受入れられることにより、1個ずつ区切られて払出され
る。
【0051】景品玉排出通路333および貸玉排出通路
334のそれぞれは、玉払出装置330の下流側の通路
(図示省略)に連通しており、その通路が上皿連通口1
10に連通している。
【0052】景品玉排出通路333の末端部には、送出
された景品玉数を確認するために通過する玉を検出する
賞球数検出器336bが設けられている。貸玉排出通路
334の末端部には、送出された貸玉数を確認するため
に通過する玉を検出する玉貸数検出器336aが設けら
れている。これら玉貸数検出器336aおよび賞球数検
出器336bにより、払出モータ341がステッピング
モータによって構成されているので、入賞玉の検出信号
に対応して発信パルス数を設定することにより回転角度
をほぼ設定して所望数の玉を送出すことができるが、ス
プロケット337の回転速度に玉の落下速度が追いつか
なかった、または異物などによる一時的な玉詰まりを起
こした場合などでも不足玉数分を補正することができ、
確実に払出すべき玉数を払出せる。
【0053】上記したスプロケット337は、払出モー
タ341のモータ軸343に固着される。払出モータ3
41は、モータ取付板(図示省略)に固着されており、
そのモータ取付板は、取付ボス339により取付基板3
31に螺着されている。
【0054】ところで、払出モータ341は、ステッピ
ングモータにより構成されるものである。モータ軸34
3の先端には、ビスでスプロケット337が止着されて
いる。
【0055】また、モータ軸343は、払出モータ34
1のケーシングの前後中央に設けられる軸受け(図示省
略)によって回転自在に軸支されているとともに、ケー
シングで鉄心(図示省略)が固着されている。また、ケ
ーシングの内側外周には、コイル(図示省略)が周設さ
れ、そのコイルにパルス電流を供給するごとに鉄心を所
定角度づつ回転させる。なお、ケーシングの外側には、
コイルに電流を供給するために配線が接続されるコネク
タ(図示省略)が取付けられ、また、取付基板331に
は、モータ軸343の軸端を回転自在に支持する軸受
(図示省略)が装着されている。
【0056】このように構成された玉払出装置330で
は、払出モータ341を正転させてスプロケット337
を左方向(反時計回り方向)に回転させることにより、
景品玉の払出しが行なわれる。また、玉払出装置330
では、払出モータ341を逆転させてスプロケット33
7を右方向(時計回り方向)に回転させることにより、
貸玉の払出しが行なわれる。
【0057】以上に示した玉払出装置330において
は、玉の排出用の通路として景品玉排出通路333と貸
玉排出通路334との2つの通路を設け、払出す玉の種
別(景品玉、貸玉の別)に応じて払出モータ341の回
転方向を切換えてスプロケット337の回転方向を切換
えることにより、景品玉を景品玉排出通路333から払
出し、貸玉を貸玉排出通路334から払出すようにし
た。さらに、玉払出装置330においては、景品玉排出
通路333から景品玉の払出のために排出される玉が賞
球数検出器336bにより検出され、貸玉排出通路33
4から貸玉の払出のために排出される玉が玉貸数検出器
336aにより検出されるようにした。このため、玉払
出装置330により玉の払出しが行なわれる場合に、賞
球数検出器336bと玉貸数検出器336aとのどちら
で払出し玉が検出されるかを監視することにより、現在
景品玉と貸玉とのどちらの払出しが行なわれているかを
明確に把握することができる。さらに、玉払出装置33
0は、1つの装置で景品玉と貸玉とを区別して払出すこ
とができるため、玉の払出装置を2つ設けて景品玉と貸
玉とを分けて払出す場合と比べて、部品数が少なく、景
品玉と貸玉と区別して払出す構成を設ける場合の製造コ
ストの増大を抑制することができる。
【0058】また、玉払出装置330は、玉を送出すス
プロケット337と、それを駆動する払出モータ341
とにより可動部分が構成されるため、構造が比較的簡単
であり、その構造の簡単さにより比較的安価で製作する
ことができる。
【0059】なお、この実施の形態においては、払出モ
ータ341が1軸のモータ軸343を有するステッピン
グモータである例を示したが、これに限らず、払出モー
タとしては、2軸のモータ軸(中空状に形成された第1
のモータ軸の内側に第2のモータ軸を貫通させた構造の
もの)を有するステッピングモータを設けてもよい。そ
の場合には、景品玉を払出すときに2つのスプロケット
を一方向に同時に回転させ、貸玉を払出すときに2つの
スプロケットを逆方向に同時に回転させる。このように
構成した場合には、2つのスプロケットにより同時に玉
が払出されるため、より高速で玉の払出しを行なうこと
ができる。
【0060】また、具体的に2つのスプロケットを同方
向に回転させて玉の払出しを行なう場合において、偶数
個(たとえば6個)の玉の払出しが必要な場合は両スプ
ロケットが同じ個数(たとえば3個)の玉を払出すよう
に制御する。一方、2つのスプロケットを同方向に回転
させて玉の払出しを行なう場合において、奇数個(たと
えば15個)の玉の払出しが必要な場合は一方のスプロ
ケットが他方のスプロケットよりも1個多くなるように
(たとえば7個、8個)玉を払出すように制御する。
【0061】また、この実施の形態においては、玉払出
装置に玉を供給する供給通路が1条の通路により構成さ
れる場合を示した。しかし、これに限らず、前述した供
給通路431の通路を2条化してもよい。その場合に
は、モータ軸343に前述したようなスプロケットを2
列に設け、2つのスプロケットの間で玉を受ける凹部
(前述した凹部338に該当するもの)の位置を所定角
度ずらせる。そのようにすれば、2つのスプロケットか
ら玉が交互に景品玉排出通路333または貸玉排出通路
334に送出される。
【0062】また、この実施の形態においては、払出モ
ータ341が正転した場合に景品玉の払出しが行なわ
れ、払出モータ341が逆転した場合に貸玉の払出しが
行なわれるようにしたが、回転方向と払出す玉の種別
は、前述した場合と逆であってもよい。その場合には、
当然のことながら、景品玉の払出側に景品玉排出通路3
33および賞球数検出器336bが設けられ、貸玉の払
出側に貸玉排出通路334および玉貸数検出器336a
が設けられる。
【0063】また、この実施の形態においては、スプロ
ケット337の回転位置を検出する位置検出器を設けて
いないが、そのような位置検出器をスプロケット337
の近傍に設け、その位置検出器の検出信号に基づいて後
述する払出制御用マイクロコンピュータ220により、
スプロケット337の回転状態の監視および空切り状態
(スプロケット337が玉を払出すのに必要な回転量だ
け回転しても玉が払出されない状態)の発生の監視を行
なうようにしてもよい。
【0064】また、この実施の形態においては、凹部3
38を外周部に連続的に形成した形状のスプロケット3
37を用いて玉を払出す例を示した。しかし、これに限
らず、スクリュー型等のその他の形状のスプロケットを
用いるようにしてもよい。つまり、玉を景品玉排出通路
333と貸玉排出通路334とに選択的に払出すことが
可能なものであれば、どのような型式のスプロケットを
用いてもよい。
【0065】また、この実施の形態においては、玉払出
装置330の駆動源がモータである例を示した。しか
し、これに限らず、ソレノイド等のその他の駆動源を玉
払出装置330の駆動源として用いてもよい。
【0066】また、この実施の形態においては、賞球数
検出器336bおよび玉貸数検出器336aが玉払出装
置330における玉の出口近傍に設けられている例を示
したが、それらを設ける位置は、払出す玉を検出できる
位置であれば特に限定されない。好ましくは、景品玉排
出通路333および貸玉排出通路334のそれぞれの上
部側にある方がよい。
【0067】次に、入賞玉処理装置115の構成につい
て、図4を参照して説明する。図4に示すように、入賞
玉処理装置115は、取付ベース116に集約して形成
され、このため、取付ベース116の周囲に形成される
取付部118を下部ベースユニット63に突設される取
付ボスに嵌入してビスで螺着することにより、簡単に下
部ベースユニット63に装着することができる。なお、
取付ベース116の周囲は、補強リブ117が形成さ
れ、全体の剛性を強化している。また、取付ベース11
6を下部ベースユニット63に装着したときには、下部
ベースユニット63に形成された入賞玉入口119と取
付ベース116に形成される入賞玉流下路120の始端
部とが合致するようになっており、これにより入賞玉が
入賞玉処理装置115に導かれるようになっている。ま
た、入賞玉処理装置115で処理された後の入賞玉は、
下部ベースユニット63の玉抜き下部通路107に連通
する位置に形成された入賞玉出口121に排出されるよ
うになっている。
【0068】ところで、取付ベース116の下部側方か
ら中央にかけて直角状の入賞玉流下路120が形成さ
れ、その入賞玉流下路120の屈曲部よりやや下方に入
賞玉検出器122が係止爪123により固定されてい
る。この入賞玉検出器122は、近接型のスイッチであ
り、その前方部に入賞玉が通過する通過穴が形成されて
いる。また、この入賞玉検出器122の通過穴を挟むよ
うに第1玉係止部材124と第2玉係止部材130とが
それぞれ支軸125、131を中心にして揺動自在に軸
支されている。第1玉係止部材124の後端は、リンク
杆126を介して入賞玉排出ソレノイド127のプラン
ジャ128に連結されている。入賞玉排出ソレノイド1
27は、取付ベース116に突設される係止爪によって
着脱自在に装着されるとともに、そのプランジャ128
にスプリング129が周設され、常にプランジャ128
を下方に向けて付勢している。一方、第1玉係止部材1
24の先端側には、その上部に玉止部124aが形成さ
れ、その下部に第2玉止部130と係合する係合片12
4bが形成され、第2玉止部130には、その前方上部
に玉止部130aが形成され、その中程に前記係合片1
24bと係合する係合凹部130bが形成されている。
【0069】上記した入賞玉処理装置115の作用につ
いて参照して説明すると、まず、入賞玉排出ソレノイド
127がOFF(消磁状態)である通常の状態において
は、図4(A)に示すように、第1玉係止部124の玉
止部124aは、入賞玉流下路120内に突出していな
いか、第2玉止部材130の玉止部130aは、入賞玉
検出器122の下方の入賞玉流下路120に突出した状
態となっている。そのような状態で入賞玉が発生して入
賞玉が流下路120に流下してきたときには、先頭の入
賞玉P1が入賞玉検出器122の通過穴に入った状態で
玉止部130aによって停留される。このため、入賞玉
検出器122から検出信号が遊技制御基板199の制御
回路に送られ、遊技制御基板199からの賞球個数信号
を払出制御回路基板152が受信することにより玉払出
装置330が駆動制御されて所定個数の景品玉の払出が
行なわれる。なお、先頭の入賞玉P1が玉止部130a
で停留している状態において、後続の入賞玉を含めたす
べての入賞玉の玉圧が第2玉止部材130の玉止部13
0aにかかるか、その荷重は、玉止部130aのほぼ真
下に位置する支軸131で受止められるため、係合凹部
130bと係合片124bとの係合による第1玉止部材
124への負荷が減少することとなり、これによってプ
ランジャ128がスプリング129の付勢力に抗して上
昇することがない。すなわち、多数の入賞玉の荷重によ
って第1および第2玉止部材124、130が盲動する
ことがなく、確実に入賞玉を1個ずつ処理するものであ
る。
【0070】そして、所定個数の景品玉の払出しが終了
したときには、払出制御回路基板152から入賞玉排出
ソレノイド127に駆動信号が送られて入賞玉排出ソレ
ノイド127を所定時間ONする(励磁状態にする)。
入賞玉排出ソレノイド127がONすると、図4(B)
に示すように、玉止部124aが入賞玉流下路120内
に進入して次の入賞玉P2の入賞玉検出器122の通過
穴への進入を阻止するとともに、玉止部130aが入賞
玉流下路120から退避するので、先頭の入賞玉P1が
開放されて下方に向かって流下する。そして、一定時間
が経過して入賞玉排出ソレノイド127がOFFになる
と、再度図4(A)に示す状態に戻って次の入賞玉によ
る景品玉の払出動作が行なわれる。
【0071】このように、本実施の形態における入賞玉
処理装置115は、発生した入賞玉を一旦停留し、所定
の景品玉が払出される毎に1個ずつ入賞玉を処理するよ
うにしたので、停電時等においては、発生した入賞玉が
証拠玉として残留するので、遊技者との間でトラブルが
生じることがない。なお、バックアップ機能がある場合
には、このような入賞玉処理装置115を使用すること
なく、発生した入賞玉をすべて記憶して(たとえば遊技
制御基板が記憶)、記憶が終わった入賞玉を弾球遊技機
1の外部に排出するようにしてもよい。
【0072】下部ベースユニット63の一側下部には、
払出制御回路基板152を収納した基板ボックス149
が設けられている。基板ボックス149の外部には、制
御動作のプログラム暴走時等に制御処理をリセットする
ためのリセットスイッチ156が設けられている。この
リセットスイッチ156はハードリセットするためのも
のではなく、エラー状態の解除のためのもので、このリ
セットスイッチ156の検出信号によりエラーの復旧制
御を遊技制御基板199と、払出制御回路基板152と
の両方で行なえるようになっている。
【0073】前記基板ボックス149に収納される払出
制御回路基板152は、遊技制御基板199から与えら
れる賞球個数信号を受けて玉払出装置330の払出モー
タ341に駆動開始信号を出力し、玉払出装置330内
に設けられる賞球数検出器336bからの信号を計数し
てその計数値である景品玉の払出個数が予め定められた
払出景品玉数となったときに払出モータ341に駆動停
止信号を導出して景品玉の払出動作を停止させる。ま
た、前記玉切れスイッチ87や満タン検出器114から
の信号(発射停止信号入力)があったときには、その入
賞に対する払出動作が終了した時点で払出モータ341
に停止信号を導出するようになっている。また、本実施
の形態のように払出景品玉数が2種類ある場合には、払
出景品玉数の多い方の入賞玉数を記憶しておき、その記
憶値の分に相当する払出動作を優先的に実行するように
すればよい。また、少ない方の入賞玉数を記憶するよう
にすれば、仮に停電等で記憶値が消去されても、遊技者
に相対的に多い払出景品玉数で払出すことができるから
である。このことを考慮しなければ、いずれを記憶する
ように設計してもよい。また、同様にカードユニット5
0からの遊技玉の玉貸要求信号があったときにも上記と
同様の動作により所定個数(25個/100円)の遊技
玉を玉払出装置330によって払出す。
【0074】機構板60には、前述した遊技制御基板1
99を収納した遊技制御基板ボックス198が設けられ
る。この遊技制御基板ボックス198は、基板ボックス
149よりも後側に張出して設けられている。
【0075】図5、図6は、払出制御回路基板152と
カードユニット50に設けられているカードユニット制
御基板210aと遊技制御基板199とに設けられてい
る制御回路を示すブロック図である。
【0076】カードユニット制御基板210aには、R
AM,ROM,CPU,I/Oポート等を含むカードユ
ニット制御用マイクロコンピュータ210と、スイッチ
からの検出信号をカードユニット制御用マイクロコンピ
ュータ210に入力するためのスイッチ回路211と、
カードユニット制御用マイクロコンピュータ210から
の表示制御信号を各種表示器に出力するための表示回路
212と、カードユニット制御用マイクロコンピュータ
210と払出制御回路基板152の払出制御用マイクロ
コンピュータ220との間で信号のやり取りを行なうた
めのフォトカプラで構成される信号回路214と、電源
回路215とが設けられている。このように両マイクロ
コンピュータ210,220間での信号のやり取りをフ
ォトカプラを介して一旦光信号に変換して行なっている
ために、両マイクロコンピュータ210,220間が電
気的に遮断された状態となり、一方の故障等に起因した
異常高電圧等が他方のマイクロコンピュータにまで伝送
されないために、一方の故障が他方にまで悪影響を及ぼ
すことを防止できる。さらに、このカードユニット制御
基板210aには、前記スイッチ回路211に接続され
た端数表示スイッチ52と玉貸額設定スイッチ213と
が設けられ、さらに、前記表示回路212に接続され
た、ユニット使用可表示器51とカード挿入表示器54
と連結方向表示器53とが設けられている。また、図2
の57は、インターフェイス基板138のコネクタ13
8aと接続されるコネクタである。なお、インターフェ
イス基板138は払出制御回路基板152と一体でもよ
い。
【0077】さらに、前記スイッチ回路211には、玉
貸スイッチ15と返却スイッチ17とが接続されてお
り、前記表示回路212には、カード残額表示器16が
接続されている。
【0078】払出制御回路基板152には、フォトカプ
ラで構成される信号回路216が設けられており、カー
ドユニット制御用マイクロコンピュータ210と払出制
御用マイクロコンピュータ220との間で、前記信号回
路214,216を介して、ユニット接続信号(V
L),ユニット動作信号(B RDY),玉貸要求信号
(BRQ),玉貸完了信号(EXS),P機動作信号
(P RDY)の各信号が送受信される。すなわち、カ
ードユニット制御用マイクロコンピュータ210と払出
制御用マイクロコンピュータ220とが接続されている
場合には、カードユニット制御用マイクロコンピュータ
210から払出制御用マイクロコンピュータ220に対
しユニット接続信号(VL)が伝送される。このユニッ
ト接続信号(VL)の入力があることを条件として、パ
チンコ遊技機が打球発射可能な状態となるとともに、入
賞玉に基づいた景品玉の払出制御が可能な状態となる。
【0079】パチンコ遊技機の電源が投入された段階で
払出制御用マイクロコンピュータ220からカードユニ
ット制御用マイクロコンピュータ210に対しP機動作
信号(P RDY)が出力される。次に、カードユニッ
ト50側においてカードが受付けられて玉貸スイッチ1
5が操作されてその検出信号が入力された段階で、ユニ
ット動作信号(B RDY)が払出制御用マイクロコン
ピュータ220に出力される。この時点から所定の遅延
時間だけ経過した時点で、玉貸要求信号(BRQ)がカ
ードユニット制御用マイクロコンピュータ210から払
出制御用マイクロコンピュータ220に出力される。こ
の所定の遅延時間を設けた理由は、ユニット動作信号
(B RDY)が入力されたことをパチンコ遊技機側で
判定するのに十分な時間を設けて、ノイズによる誤動作
を防止するためである。
【0080】前記遅延時間が経過した時点から、さらに
所定時間が経過した時点で、玉貸準備信号が払出制御用
マイクロコンピュータ220からカードユニット制御用
マイクロコンピュータ210に出力される。この時点か
ら所定時間が経過した段階で、前記玉貸要求信号(BR
Q)がOFFになりこれをもって玉貸指令信号がカード
ユニット制御用マイクロコンピュータ210から払出制
御用マイクロコンピュータ220に出力されたものとさ
れる。この時点から所定時間が経過した段階で、払出制
御用マイクロコンピュータ220が前記玉貸指令信号に
従って行なった玉貸制御動作が完了したことに基づいて
玉貸完了信号(EXS)が払出制御用マイクロコンピュ
ータ220からカードユニット制御用マイクロコンピュ
ータ210に出力される。
【0081】遊技制御基板199には、ワンチップ化さ
れた遊技制御用マイクロコンピュータ202が設けられ
ている。この遊技制御用マイクロコンピュータ202に
は、CPU203,RAM205,I/Oポート20
6,セキュリティ回路204等が設けられている。そし
て、ワンチップ化された遊技制御用マイクロコンピュー
タ202の外部にROM207と、アドレスデコード回
路208と、信号回路209と、スイッチ回路229
と、ランプ・ソレノイド回路230とが設けられてい
る。アドレスデコード回路208は、遊技制御用マイク
ロコンピュータ202からのアドレスデータをデコード
し、遊技制御用マイクロコンピュータ202内のRAM
205,I/Oポート206、あるいは前記ROM20
7にそれぞれチップセレクト信号を与える。
【0082】スイッチ回路229は、入賞玉検出器12
2からの検出信号、玉切れスイッチ87からの検出信
号、満タンスイッチ114からの検出信号、ドアスイッ
チ257からの検出信号、賞球数検出器336bからの
検出信号、および、後述する払出制御回路基板152用
のリセットスイッチ156からのリセット操作信号を受
け、それらの信号をI/Oポート206へ与える。それ
らの信号は、I/Oポート206からCPU203へ与
えられる。
【0083】ランプ・ソレノイド回路230は、CPU
203からI/Oポート206を介して与えられる入賞
玉排出ソレノイド127の駆動信号、賞球ランプ43へ
の駆動信号、玉切れランプ44への駆動信号、および、
遊技効果ランプ22への駆動信号をそれぞれ対象の装置
へ与える。
【0084】セキュリティ回路204は、前記ROM2
07に記憶されているプログラムの不正改造を監視する
機能を有するものである。セキュリティ回路204に
は、ROM207の記憶プログラムに対応するセキュリ
ティデータが記憶されており、電源投入時において、R
OM207に記憶されているプログラムを読出してその
プログラムと前記記憶されているセキュリティデータと
を比較して両者が整合性を有するか否か判別し、整合性
がとれている場合にのみCPU203を正常に動作可能
な状態にする。また、パチンコ遊技機の稼動中において
は、ROM207に記憶されているプログラムデータに
従ってCPU203が動作するのであるが、このROM
207に記憶されているプログラムデータのアドレスが
正常なアドレス範囲内を超えたものとなっているか否か
をセキュリティ回路204が判別し、正常なアドレス範
囲を超えているとセキュリティ回路204が判別した場
合には、CPU203が正常に制御動作できない状態に
する。
【0085】前記ROM207には、打玉がどの入賞領
域に入賞したかに応じて払出すべき景品玉の数である賞
球個数データが記憶されている。そして、入賞玉検出器
122(図2参照)が入賞玉を検出してその検出信号が
スイッチ回路229を介して遊技制御用マイクロコンピ
ュータ202に入力されてくれば、遊技制御用マイクロ
コンピュータ202は、打玉が入賞した入賞領域に対応
する賞球個数データをROM207から読出して、信号
回路209(ともにフォトカプラで構成されている)を
介して払出制御用マイクロコンピュータ220に送信す
る。本実施例では、賞球個数信号は、図示するように4
本の信号線からなる4ビットデータ(D0〜D3)の形
で払出制御用マイクロコンピュータ220に伝送され
る。この例では、データD0〜D3は払出しを要求しな
い通常状態においてON状態であり、OFF状態にされ
ることにより、景品玉の払出の要求およびその個数を示
す。したがって、この実施の形態で賞球個数信号を送信
(出力)する場合とは、データD0〜D3のいずれかが
OFF状態にされることである。
【0086】また、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02は、後述するように、玉切れスイッチ87からの検
出信号または満タンスイッチ114からの検出信号を受
けた場合に、賞球および玉貸をすることが不可能な状態
にする賞球玉貸不可信号を信号回路209を介して払出
制御用マイクロコンピュータ220に送信する。その場
合、払出制御用マイクロコンピュータ220では、賞球
および玉貸を行なう処理が禁止される。
【0087】また、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02は、後述するように、玉切れ状態等の所定のエラー
状態が生じた場合に、打球発射を停止させるための発射
停止信号を、信号回路209を介して払出制御用マイク
ロコンピュータ220に送信する。その発射停止信号を
受けた場合、払出制御用マイクロコンピュータ220で
は、打球発射装置196による打球の発射を停止させる
処理が行なわれる。
【0088】また、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02は、情報出力回路(図示省略)を介して、補給情報
出力端子79dから補給情報をパチンコ遊技機1の外部
に出力する。ここで、補給情報とは、景品玉を所定個数
(たとえば10個)払出す毎にその旨を表わす出力パル
スのことであり、補給情報出力端子79d(図2参照)
を介してホール用管理コンピュータに出力される。
【0089】払出制御回路基板152においては、払出
制御用マイクロコンピュータ220が、賞球個数デー
タ、賞球玉貸不可信号および発射停止信号を信号回路2
17を介して受信する。
【0090】払出制御回路基板152には、さらにスイ
ッチ回路218が設けられており、上皿玉検出器9から
の検出信号、自動玉貸スイッチ(モード切換スイッチ)
118からの検出信号、賞球数検出器336bからの検
出信号、玉貸数検出器336aからの検出信号、およ
び、リセットスイッチ156からのリセット操作信号
が、それぞれスイッチ回路218を介して払出制御用マ
イクロコンピュータ220に入力される。遊技場の係員
がリセットスイッチ156を操作してリセット操作を行
なえば、リセット操作信号がスイッチ回路218を介し
て払出制御用マイクロコンピュータ220に入力されて
リセット状態になる。なお、リセットスイッチ156
は、前述したように、遊技制御基板199のスイッチ回
路にも接続されており、リセット操作がなされた場合に
出力されるリセット操作信号が遊技制御基板199にも
与えられる。
【0091】また、払出制御回路基板152には、打止
モードスイッチ154が設けられている。この打止モー
ドスイッチ154がスイッチ回路218に接続されてお
り、打止モードスイッチ154による前述した打止モー
ド入力操作が行なわれれば、その打止モードデータがス
イッチ回路218を介して払出制御用マイクロコンピュ
ータ220に入力される。
【0092】払出制御回路基板152には、さらに電源
回路219が設けられており、外部電源AC24Vから
の電力がこの電源回路219に供給され、所定の直流電
流に変換された状態で各種制御回路や電子機器にこの直
流電流が供給される。また、AC24Vの電力が払出制
御回路基板152を介してカードユニット制御基板21
0aに設けられている電源回路215にも供給され、こ
の電源回路215からカードユニット50に設けられて
いる各種制御回路や電子機器に電力が供給される。
【0093】さらに図6に示すように、払出制御回路基
板152には、前述した回路以外に、LED回路22
2、モータ回路223、リレー回路224、情報出力回
路226、および、ブザー・LED回路227が設けら
れている。
【0094】払出制御回路基板152には、さらにエラ
ー表示器155が設けられており、このエラー表示器1
55が前記LED回路222に接続されている。そし
て、払出制御用マイクロコンピュータ220からのエラ
ーコード表示制御信号がLED回路222を介してエラ
ー表示器155に与えられる。払出制御用マイクロコン
ピュータ220から、モータ制御信号がモータ回路22
3を介して払出モータ341に与えられるとともに、リ
レー回路224を介して発射モータ197に与えられ
る。払出制御用マイクロコンピュータ220は、情報出
力回路226を介して、玉貸情報および玉貸条件成立情
報を出力する。玉貸情報とは、玉貸動作が行なわれたこ
とを表わす情報であり、玉貸情報出力端子79c(図2
参照)を介してホール用管理コンピュータに出力され
る。玉貸条件成立情報とは、打球供給皿6に貸玉を払出
すための玉貸条件が成立したことを表わす情報であり、
カードユニット50に出力される。
【0095】払出制御用マイクロコンピュータ220
は、さらに、ブザー・LED回路227を介して、ブザ
ー制御信号をブザー10に与え、自動玉貸表示信号を自
動玉貸表示器11に与える。
【0096】次に、玉貸時の動作について説明する。パ
チンコ遊技機側で単位額(たとえば100円)に相当す
るパチンコ玉(たとえば25個)が貸出されるごとに払
出制御用マイクロコンピュータからカード処理機制御用
マイクロコンピュータに玉貸完了信号が出力される。カ
ード処理機制御用マイクロコンピュータではその出力信
号を入力するたびに貸玉額分のパチンコ玉がすべて貸出
されたか否かの判断を行ない、未だに貸出されていない
未貸出分がある場合にはその未貸出分をすべて貸出すま
で前記単位額(たとえば100円)のパチンコ玉の貸出
を繰返し行なうのである。
【0097】なお、この実施の形態においては、払出制
御回路基板152における制御処理をリセットするリセ
ットスイッチ156を設けた例を示した。しかし、これ
に限らず、遊技制御基板199における制御処理をリセ
ットするためのリセットスイッチを設けてもよい。
【0098】次に、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02で実行される処理について説明する。図7〜図29
は、遊技制御用マイクロコンピュータ202の動作を説
明するためのフローチャートである。
【0099】図7はメインルーチンが示されている。こ
のメインルーチンは、たとえば2msec毎に1回実行
される。まずS1により、スタックセットの処理が行な
われ、S2より、RAMエラーがあったか否かの判断が
行なわれる。この判断はRAM205の所定アドレスの
内容を読出し、その値が所定の値と等しいか否かを調べ
ることにより行なわれる。プログラムの暴走時や電源投
入時直後には、RAM205の格納データは不定である
ため、判断の答えはNOとなって制御S3に進む。S3
では、RAMに初期データが書込まれる。このとき、大
当りの発生の確率データである設定値が読込まれてRA
Mにロードされて以降その読込まれた値に従って定まる
確率で、可変表示装置33の識別情報が表示されるよう
に制御される。その後制御はS10に進む。S3におい
て初期データが書込まれるため、以後このメインルーチ
ンの実行時には、S2における判断の答えがYESとな
り、制御はS4に進むこととなる。
【0100】S4においては、I/Oポートからのデー
タの出力処理が行なわれ、図11に示された各種回路や
機器に対し制御信号が出力される。次にS5に進み、1
0カウントエラー(後述する10カウントエラーフラグ
1、10カウントエラーフラグ2、10カウントエラー
フラグ3のいずれかがセットされている場合)があるか
否か、ドラムエラーがあるか否か、および遊技停止フラ
グがセットされているかの判断が行なわれる。10カウ
ントエラーの内容については、後述する。ドラムエラー
とは、可変表示装置33の回転ドラム(図示せず)が回
転途中で停止したり回転制御できない状態となった場合
である。遊技停止フラグとは、景品玉および貸玉として
払出す玉の玉切れ状態の発生等により遊技を強制的に停
止させる場合にセットされるフラグである。この遊技停
止フラグがセットされる条件の詳細については、後述す
る。
【0101】10カウントエラーがなく、かつドラムエ
ラーもなく、かつ遊技停止フラグがセットされていない
場合にはS6に進み、プロセス処理が行なわれた後S7
に進むが、10カウントエラー、ドラムエラー、または
遊技停止フラグのセットがあった場合には直接S7に進
み、賞球払出処理が行なわれる。この賞球払出処理によ
り、賞球、すなわち、景品玉の払出しのための処理が行
なわれる。次にS7Aに進み、賞球玉貸不可信号出力処
理が行なわれる。この賞球玉貸不可信号出力処理におい
ては、賞球玉貸不可信号を出力するための処理が行なわ
れる。10カウントエラーがある場合、ドラムエラーが
ある場合、遊技停止フラグがセットされている場合に
は、遊技動作に関するプロセス処理(大当り中の制御、
図柄変動制御など)が行なわれないため、遊技が実行で
きなくなる。つまり、遊技不可能な状態となる。
【0102】次に、S7Bに進み、前述した補給情報を
出力するための補給情報出力処理が行なわれ、S7Cに
進む。
【0103】S7Cでは、各種エラー状態に対応するた
めの第1エラー処理が行なわれ、次にS7Dに進む。S
7Dでは、各種エラー状態に対応するための第2エラー
処理が行なわれ、次にS8に進む。S8では、スイッチ
入力処理が行なわれる。このスイッチ入力処理では、各
種検出からの検出信号に基づいて所定の処理が実行され
る。次にS9に進み、確率設定スイッチ入力の処理が行
なわれる。この確率設定スイッチ入力では、前述したキ
ースイッチの操作に基づいた大当り発生の確率の設定状
態を入力する処理である。このS9の後制御はS10に
進む。S10では、ランダム1カウンタ,ランダム2カ
ウンタ,ランダム4カウンタの更新処理が行なわれる。
このランダム1カウンタとは、大当りを発生させるか否
かに関する1次抽選用のカウンタである。ランダム2カ
ウンタとは、大当りを発生させるか否かに関する2次抽
選用および当り図柄決定用のカウンタである。大当りを
発生させるか否かは、まずランダム1カウンタに基づく
1次抽選の結果当りと決定され、さらにランダム2カウ
ンタに基づく2次抽選の結果当りと決定する必要があ
る。ランダム4カウンタとは、大当りを発生させること
が決定された場合に、3本の当りラインのうちどの当り
ライン上に当り図柄の組合せを成立させるかを決定する
ための当りライン選択用のカウンタである。この当り図
柄はランダム2カウンタのカウント値に基づいて決定さ
れる。そして、キースイッチ20を操作した後には、こ
のランダム1カウンタのカウント値の上限が変化する。
すなわち、設定1の場合にはランダム1カウンタは0〜
41の範囲内でカウントする。設定2の場合には0〜4
4の範囲内でカウントする。設定3の場合には0〜49
の範囲内でカウントする。一方、ランダム2カウンタ
は、0〜49の範囲内でカウントする。またランダム4
カウンタは、0〜2の範囲内でカウントし、ピックアッ
プされたカウント値が0のときには中段の当りラインが
選択決定され、1のときには右上がり斜めの当りライン
が選択決定され、2のときには右下がり斜めの当りライ
ンが選択決定される。
【0104】次に、S11に進み、リセット回数が0か
または4かまたは1か2,3,5,6,7かのいずれか
が判断される。このリセット回数とは、定期リセット回
路からCPU203に入力されるリセット信号によって
CPU203がリセットされた回数を意味し、リセット
される毎に「0」から「1」ずつ加算されて「7」まで
達し、その状態でさらに「1」加算されることにより
「0」となり、「0」から再度カウントアップされるも
のである。このリセット回数は0の場合にはS12に進
み、音データが出力されてスピーカ19から所定の音が
発せられる。一方、リセット回数が4の場合にはS13
に進み、出力データテーブル選択,ドラムランプデータ
セットの処理が行なわれてS15に進み、そのセットさ
れたデータが出力されて、ドラムランプが点灯制御され
る。一方、リセット回数が1,2,3,5,6,7の場
合にはS14に進み飾りLED,ランプデータがセット
されてS15によりそのセットされたデータが出力さ
れ、飾りLEDおよび各種ランプが点灯または点滅制御
される。次に、S16に進み入賞記憶エリア格納処理が
行なわれ、S17に進みランダム1カウンタ,ランダム
2カウンタ,ランダム3カウンタ,ランダム5カウンタ
の更新処理が行なわれる。このS17による処理は、定
期リセット回路からのリセット信号に基づくCPU20
3のリセットが行なわれるまでの定期リセット待ち時間
を利用して繰返えしカウント値の更新処理が行なわれ
る。ランダム3カウンタは、大当りを発生させないこと
が決定された場合にどの外れ図柄で停止制御するかを決
定するためのカウンタであり、0〜5831の範囲内で
カウントアップされる。ランダム5カウンタは、大当り
を発生させないことが決定された場合にどの外れ図柄で
停止制御するかを決定するためのカウンタであり、0〜
5831の範囲内でカウントアップされる。ランダム5
カウンタは、ラッキーナンバ用図柄を決定するためのカ
ウンタであり、0〜99の範囲内でカウントアップされ
る。なお、ラッキーナンバとは、遊技場において所定の
サービスを遊技者に与えるために予め決定されている番
号であり、たとえば大当り発生時にその大当りの発生し
たパチンコ遊技機で表示されている番号が予め決定され
たラッキーナンバと一致すれば、その大当りの発生に基
づいて獲得した景品玉を景品交換するこなく再度遊技に
使用できる等の特典が与えられる。
【0105】図8は、図7のS6に示したプロセス処理
のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。
【0106】SU1により、遊技の状態を示すプロセス
フラグがどのような値にセットされているかの判別が行
なわれる。このプロセスフラグは、後述するSV5,S
V6,SW4,SW8,SX25等の各プロセス内での
処理によりそれぞれの値にセットされるものであり、所
定の制御時間を保ちながらパチンコ遊技機を制御するた
めに必要となるものである。プロセスフラグの値に応じ
て図8に示されるように、実行されるプログラムが選択
される。,プロセスフラグが「0」の場合にはSU2に
よる通常処理が行なわれ、「1」の場合にはSU3によ
るランダム2カウンタのチェック処理が行なわれ、
「2」の場合にはSU4による大当り図柄セット処理が
行なわれ、「3」の場合にはSU5によるはずれ図柄セ
ット処理が行なわれ、「4」〜「7」の場合にはSU6
による各図柄停止処理(4は第1図柄停止処理、5は第
2図柄停止処理、6は第3図柄停止処理、7はリーチ時
の第3図柄停止処理)が行なわれ、「8、9」の場合に
はSU7による大当りチェック(8ははずれ、9は大当
り)処理が行なわれ、「10、11」の場合にはSU8
による開放中(10はV入賞前、11はV入賞後)の処
理が行なわれ、「12、13」の場合にはSU9による
開放後(12は通常の開放後、13は最終回の開放終了
時)処理が行なわれる。
【0107】次に、プロセス処理で選択されるプログラ
ムのうちの主なものを以下に説明する。
【0108】図9は、図8のSU8において行なわれる
開放中処理のサブルーチンのフローチャートである。こ
の処理はプロセスフラグが「10」または「11」の時
に実行される。
【0109】まずSV1において、図示されないホール
用管理コンピュータなどに大当りの発生を通知するため
の大当り情報と、開閉板36を開成させるために、ソレ
ノイド37をONさせるためのデータがセットされる。
【0110】続いてSV2では、可変入賞球装置35に
入賞した個数が予め定められた最大個数(たとえば10
個)であるかどうかについての判断が行なわれる。最大
でない場合には処理はSV3に進み、さらにSV3では
プロセスタイマーが終了したかどうかについての判断が
行なわれる。未だ終了してない場合にはこのまま可変入
賞球装置35の開放を続行するためにこのサブルーチン
は終了する。一方、SV2で入賞個数が最大であると判
定された場合、またはSV3でプロセスタイマーが終了
した、すなわち予め定められた開放時間が終了したと判
断された場合には可変入賞球装置35の開放を一旦終了
させる必要があるために処理はSV4に進む。
【0111】SV4では、可変入賞球装置35の繰返し
継続制御の開放回数が予め定められた最大値(たとえば
16回)であるかどうかについての判断が行なわれる。
最大値でない場合には、開放中に特定入賞領域への入賞
(V入賞)があったことを条件として一旦可変入賞球装
置35を第2の状態にした後に再び第1の状態に制御す
る必要があるために、処理はSV5に進み、プロセスフ
ラグに「12」をセットし、プロセスタイマーにV受付
時間(たとえば2秒)をセットする処理が行なわれてこ
のサブルーチンは終了する。ここで、V受付時間とは、
有効なV入賞を受付ける時間をいう。プロセスフラグに
「12」がセットされるために、今回の開放中およびS
V5でセットされたV受付時間中にV入賞が検出された
場合には、後述する開放後処理のSW4においてプロセ
スフラグに再び「10」がセットされて開放中処理が繰
返し行なわれることになる。
【0112】SV4で開放回数が最大であると判断され
た場合には繰返し継続制御が終了してこれ以上可変入賞
球装置35を繰返し開放させる必要がないために、SV
6に進みプロセスフラグに「13」がセットされる。ま
たプロセスタイマーには終了表示時間がセットされる。
この終了表示時間とは、可変入賞球装置35の開放終了
後所定時間(たとえば10秒間)、繰返し継続制御が終
了したことを示すランプ表示等をするためのものであ
る。SV6によってプロセスフラグに「13」がセット
されるために、図12を用いて後述する始動口・Vスイ
ッチ・カウントスイッチ入力処理では、SX24、SX
26における判断の答えが必ずNOとなる。したがって
この場合にはSX27においてV入賞フラグがセットさ
れることがない。この場合図10を参照して後述する開
放後処理においては必ず次のプロセスフラグとして
「0」が設定されることになり通常処理が開始されるこ
とになる。SV6の後このサブルーチンは終了する。
【0113】図10は、図8のSU9に示される開放後
処理のサブルーチンプログラムのフローチャートであ
る。この処理はプロセスフラグが「12」または「1
3」の場合に実行される。まずSW1において、可変入
賞球装置35の開閉板36を閉成させるために、ソレノ
イド37をOFFさせるためのデータがセットされる。
次にSW2でプロセスタイマーが終了したか否かの判断
が行なわれ、プロセスタイマーが終了していない場合に
はSW3以下の処理を行なうことなくこのサブルーチン
は終了する。そしてプログラムが繰返し行なわれてプロ
セスタイマーが終了して初めてSW3に処理が進み、S
W3ではV入賞フラグがセットされているか否かについ
ての判断が行なわれる。前述したようにプロセスフラグ
が「13」である場合にはV入賞フラグがセットされる
ことはなく、SW3における判断の答えは必ずNOとな
ってSW8に進む。プロセスフラグが12である場合で
も、可変入賞球装置35の開放中およびそれに引続くV
受付時間中にV入賞がなかった場合にはV入賞フラグは
セットされないために、SW8に進む。SW8では、大
当りに伴う繰返し継続制御を終了させるために、まず開
放回数カウンタがクリアされる。また、ホール用管理コ
ンピュータに対して大当りの終了を通知するために、大
当り情報OFF出力がセットされる。また一次抽選フラ
グおよび大当りフラグがともにクリアされた後、プロセ
スフラグに「0」がセットされてSW5に進む。
【0114】一方、V入賞フラグがセットされている場
合には処理はSW3からSW4に進み、可変入賞球装置
35を繰返し開放するための処理が行なわれる。すなわ
ちまずプロセスフラグに開放中を表わす値「10」がセ
ットされ、プロセスタイマーに、次回の開閉板36の開
放時間がセットされる。さらに開放回数カウンタが1カ
ウントアップされて処理はSW5に進む。この開放回数
カウンタの値は、前述のように繰返し継続制御の最大開
放回数をチェックするために用いられるものである。
【0115】SW5では、その回の可変入賞球装置35
の開放中に検出された入賞個数が0であるかどうかにつ
いての判断が行なわれる。0である場合には10カウン
トスイッチ39が所定の検出位置から不正などによって
ずらされているおそれがあるためにSW6に進み、10
カウントエラーフラグ1がセットされ、SW7に進む。
入賞個数が0でない場合にはアラームフラグをセットす
る必要はなく直接処理はSW7に進む。10カウントエ
ラーフラグ1がセットされるエラー状態を10カウント
エラー1と呼ぶ。SW7では、入賞個数およびV入賞フ
ラグがともにクリアされ、このサブルーチンが終了す
る。
【0116】図11は、図7のS8に示したスイッチ入
力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。SB1により、始動口・Vスイッチ・カウントスイ
ッチの入力処理を行なう。次に、SB2により、賞球数
スイッチ(賞球数検出器336b)の入力処理を行な
う。次に、SB2aにより、入賞玉スイッチ(入賞玉検
出器122)の入力処理を行なう。次に、SB3によ
り、玉切れスイッチの入力処理を行なう。次に、SB4
により、満タンスイッチの入力処理を行なう。次に、S
B5により、ドアスイッチの入力処理を行なう。
【0117】図12は、図11のSB1に示した始動口
・Vスイッチ・カウントスイッチ入力処理のサブルーチ
ンプログラムを示すフローチャートである。まずSX1
により、I/Oポート206から、各種検出器の検出信
号を入力する処理が行なわれる。次にSX2により、1
0カウントスイッチ39がオンしているか否かについて
の判断が行なわれる。判断の答えがNOであれば処理は
SX3に進み、10カウントスイッチのONカウンタを
クリアする処理が行なわれ、10カウントエラーフラグ
2がクリアされてSX13に進む。この10カウントス
イッチのONカウンタは、後述するSX5で1ずつ加算
され、SX6における入賞判定のタイミングか否かの判
断に用いられるものである。10カウントエラーフラグ
2は、後述するSX12に処理が進んだ場合にセットさ
れるエラーフラグであって、10カウントスイッチ39
が所定時間を越えて連続してON入力となっていること
を示すフラグである。10カウントエラーフラグ2がセ
ットされる場合には、10カウントスイッチ39が断線
あるいはショートしたり玉詰まりを起したりしている場
合が考えられる。10カウントエラーフラグ2がセット
されるエラー状態を10カウントエラー2と呼ぶ。
【0118】SX2における判断の答えがYESである
場合には処理はSX4に進み、10カウントスイッチ3
9のONカウンタの値が最大値であるか否かの判断が行
なわれる。最大値である場合には処理はSX13に進む
が、最大値でない場合には処理はSX5に進む。SX5
では10カウントスイッチ39のONカウンタを1イン
クリメントする処理が行なわれる。続いてSX6では、
10カウントスイッチ39の値が所定の値(たとえば
3)であるか否かの判断が行なわれ、3である場合には
10カウントスイッチ39への入賞があったと判定して
処理はSX7に進むが、それ以外の場合は処理はSX1
1に進む。SX11では、10カウントスイッチ39の
ONカウンタが最大値(たとえば2.9秒に相当する1
450)であるかどうかの判断が行なわれ、最大値でな
い場合にはそのままSX13に進むが、最大値である場
合には、10カウントスイッチ39のONカウンタが所
定時間以上ONし続けているために、前述のように10
カウントスイッチ39がショートや玉詰まりを起こして
いることが考えられる。そのためにSX12で10カウ
ントエラーフラグ2がセットされSX13に進む。
【0119】パチンコ玉が可変入賞球装置35に入賞し
て10カウントスイッチ39によって検出された場合、
10カウントスイッチ39からは所定のパルス幅を有す
る検出パルスが導出され、この遊技制御用マイクロコン
ピュータ202に与えられる。この場合その検出パルス
のパルス幅の時間中スイッチ入力処理のサブルーチンが
実行される毎にSX2によりYESの判断が続けて行な
われる。その度に10カウントスイッチ39のONカウ
ンタがカウントアップされ、そのカウント値が前述のよ
うに所定の値(たとえば3)に達すれば初めてSX6に
よってYESの判断が行なわれ、入賞があったものと判
定される。一方、静電気などに起因したノイズにより1
0カウントスイッチ39からの出力が瞬間的にONと判
断されるような値になる場合があるが、そのような場合
には10カウントスイッチ39からの入力はパルス幅が
ほとんど0に近いパルス信号となる。そのために、仮に
そのようなノイズが入力されたタイミングと同一のタイ
ミングでSX2の判断が1回行なわれてSX2によりO
Nカウンタの値が1加算されたとしても、SX6におい
てはNOと判断されるために、ただちに10カウントス
イッチ39がパチンコ玉を検出したとは判断されない。
そして、続くスイッチ入力処理が実行されたときにはノ
イズは立下がってしまうために、SX2における判断が
NOとなり、その結果SX3で10カウントスイッチ3
9のONカウンタがクリアされる。したがって、ノイズ
によって10カウントスイッチ39がONしていると誤
判断されるおそれはない。
【0120】SX6で入賞があったと判断された場合に
は処理はSX7に進み、10カウントエラーフラグ1、
3と、V−10チェックタイマとがクリアされる。10
カウントエラーフラグ1はSW6によってセットされる
フラグであり、可変入賞球装置35の1回の開放時間中
に可変入賞球装置33への入賞が1つもなかった場合に
セットされるものである。10カウントエラーフラグ1
は、10カウントスイッチ39の不正による所定の検出
位置からのずらしなどの発生を検知するためのものであ
る。10カウントエラーフラグ3は、後述するSX15
によってセットされるものであり、V入賞スイッチ38
で検出されたパチンコ玉が所定時間内に10カウントス
イッチ39で検出されなかった場合にセットされるもの
である。すなわち10カウントエラーフラグ3は、10
カウントスイッチ39の所定の検出位置からのずらし
や、V入賞スイッチ38から10カウントスイッチ39
への間での玉詰まりの発生などを検出するためのもので
ある。10カウントエラーフラグ3がセットされるエラ
ー状態を10カウントエラー3と呼ぶ。V−10チェッ
クタイマーは、10カウントエラーフラグ3をセットす
るか否かの判定に用いられるタイマーであって、V入賞
スイッチ38で検出されたパチンコ玉が10カウントス
イッチ39で検出されるまでに許容される最大の時間を
計時するためのものである。
【0121】続いてSX8でプロセスフラグが10以上
であるか否かの判断が行なわれる。プロセスフラグが1
0以上である場合とは、図8を参照してすでに説明した
ように可変入賞球装置35が開放中かまたは開放後であ
る(インターバルを含む)場合である。SX8における
判断の答えがNOであれば制御は直接SX13に進む
が、YESである場合にはSX9に進み、可変入賞球装
置33への入賞個数が最大(たとえば10)であるか否
かの判断が行なわれる。最大である場合には今回検出さ
れた入賞を加算する必要がなく、直接SX10aに進む
が、未だ最大でない場合にはSX10に進み、入賞個数
が1加算された後、SX10aに進む。
【0122】SX10aでは、大入賞口入賞カウンタの
カウンタ値が1加算される。ここで、大入賞口入賞カウ
ンタとは、賞球個数を決めるためのカウンタであり、可
変入賞球装置33の大入賞口に入賞したすべての入賞玉
に対してカウントするものである。SX10aの後、S
X13に進む。
【0123】SX13ではV−10チェックタイマーが
終了しているか否かの判断が行なわれる。終了している
場合には処理はSX16に進むが、終了していない場合
にはさらにSX14でチェックタイマーの値を−1した
結果所定の時間が終了したか否かの判断が行なわれる。
終了しない場合には処理はSX16に進むが、終了する
場合には、SX15で10カウントエラーフラグ3がセ
ットされる。SX15により、V入賞スイッチ38で検
出されたパチンコ玉がV−10チェックタイマーにセッ
トされた時間内に10カウントスイッチ39で検出され
なかった場合に10カウントエラーフラグ3がセットさ
れることになる。
【0124】SX16においては、10カウントエラー
フラグがセットされているか否かの判断が行なわれる。
セットされている場合には後述する処理を行なわずにこ
のサブルーチンはただちに終了する。その結果、エラー
中におけるV入賞と始動入賞とは無効にされる。セット
されていない場合にはSX17に進み、V入賞スイッチ
38がONしているかどうかの判断が行なわれる。ON
している場合にはSX19に進むが、ONしていない場
合にはSX18に進みV入賞スイッチ38のONカウン
タの内容がクリアされる。そして処理はSX28に直接
進む。一方、SX19に処理が進んだ場合には、V入賞
スイッチ38のONカウンタの値が最大値であるかどう
かの判断が行なわれる。最大値である場合には処理は直
接SX28に進む。最大値でない場合には処理はSX2
0に進み、V入賞スイッチ38のONカウンタの値を1
インクリメントする処理が行なわれる。続いてSX21
で、V入賞スイッチ38のONカウンタの値が所定の値
(たとえば3)であるか否かを判定することにより、入
賞があったと判定すべきか否かの判断が行なわれる。判
断の結果ONカウンタの値が未だ所定の値に達していな
い場合には処理は直接SX28に進むが、所定の値に達
していると判断された場合にはSX22に進み、特定入
賞領域へのパチンコ玉の入賞があったと判断された場合
の処理が行なわれる。このようにSX17、SX18、
SX19、SX20、SX21の処理を行なうことによ
り、10カウントスイッチ39の場合と同様にノイズな
どによるV入賞スイッチ38の誤判定が防止できる。
【0125】SX22では、V入賞スイッチ38によっ
てパチンコ玉が検出されたわけであるから、まずV−1
0チェックタイマーに、所定の時間(たとえば2.9
秒)を表わす値(たとえば1450)がセットされる。
このV−10チェックタイマーにセットされる値とは、
前述のようにV入賞スイッチ38で検出されたパチンコ
玉が10カウントスイッチ39で検出されるまでに許容
される時間として予め設定されたものである。続いてS
X23では、V入賞フラグがセットされているか否かの
判断が行なわれる。V入賞フラグとは、1回の可変入賞
球装置35の開放中に特定入賞領域へのパチンコ玉の入
賞があったか否かを判定するために用意されたものであ
る。すでにこのフラグがセットされている場合には改め
てセットする必要がないために処理は直接SX28に進
むが、それ以外の場合にはSX24に進む。
【0126】SX24では、プロセスフラグが10か否
かの判断が行なわれる。プロセスフラグが10とは、可
変入賞球装置35の開放中であって未だ特定入賞領域へ
のパチンコ玉の入賞がないということであるから処理は
SX25に進み、プロセスフラグに11がセットされる
とともに、スピーカ98から発生されるV入賞音(効果
音)を示すデータがセットされる。その後処理はSX2
7に進み、V入賞フラグがセットされてSX28に進
む。
【0127】一方、SX24でプロセスフラグが10で
ないと判断された場合にはSX26でさらにプロセスフ
ラグが12かどうかの判断が行なわれる。プロセスフラ
グが12である場合とは、可変入賞球装置35の開放が
終了した後、V受付時間として予め設定された時間の経
過前であるということである。このようにV受付時間
を、可変入賞球装置35の終了後も所定時間だけ有効と
しているのは、可変入賞球装置35の閉成の直前に可変
入賞球装置35に入賞したパチンコ玉が、可変入賞球装
置35の開放終了後に特定入賞領域に入賞する可能性が
あり、少なくとも開放終了後所定の時間内については、
このような特定入賞領域への入賞を有効とする必要があ
るためである。SX26における判断の答えがYESで
ある場合にはSX27に進み、V入賞フラグがセットさ
れる。
【0128】SX17〜SX27の処理で注意すべきな
のは、一旦V入賞があったと判断されてSX22でV−
10チェックタイマーがセットされた直後、可変入賞球
装置35のその回の開放中にさらにV入賞があった場合
には、再びSX22の処理が実行されるために、V−1
0チェックタイマーが、新たにセットし直されるという
点である。このようにV−10チェックタイマーがセッ
トし直されるために、可変入賞球装置35の1回の開放
中に特定入賞領域への入賞がV−10チェックタイマー
が終了する前に複数回連続してあった場合には、その内
最終のV入賞から所定時間内にパチンコ玉が10カウン
トスイッチ39で一回検出されれば10カウントエラー
フラグ3のセットが行なわれないということになる。な
お、V−10チェックタイマーを複数個設けて、1つの
チェックタイマーの作動中にさらにV入賞があった場合
に別のチェックタイマーを作動させてV−10のチェッ
クを行なうようにしてもよい。SX28以下では、始動
入賞口34への入賞があったかどうかの判断が行なわれ
る。
【0129】SX28においては、始動入賞玉検出器4
6がONしているかどうかの判断が行なわれる。ONで
ない場合にはSX29において対応するONカウンタが
クリアされSX33に進む。ONしている場合にはSX
30において、対応するONカウンタの値が所定の値
(たとえば3)であるかどうかを判断することにより、
入賞と判定すべきかどうかの判断が行なわれる。未だ入
賞と判断すべき値でない場合には処理は直接SX33に
進む。入賞と判断すべき値である場合にはSX31にお
いて、すでに記憶された始動記憶数が予め定められた最
大値(たとえば4)であるかどうかの判断が行なわれ
る。すでに最大である場合にはこれ以上記憶する余地が
ないため、処理は直接SX33に進む。未だ最大でない
場合にはSX32に進み、始動記憶数と始動入賞数とが
それぞれ1ずつ加算される。続いてSX33において、
すべての始動入賞玉検出器についてチェックが終了した
かどうかの判断が行なわれ、未だ終了していない場合に
は再びSX28に戻り、SX28以下の処理が繰返し行
なわれる。すべての始動入賞玉検出器についてチェック
が終了した場合にはこのサブルーチンは終了する。
【0130】図13は、SB2に示した賞球数スイッチ
入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートで
ある。
【0131】ステップSE(以下、単にSEという)1
により、賞球数スイッチ、すなわち、賞球数検出器33
6bがON状態(景品玉の検出状態)になっているか否
かの判断がなされる。賞球数検出器336bは、景品玉
を検出すると、所定幅を有するパルス信号を検出信号と
して出力する。ここで、賞球数検出器336bは、賞球
数スイッチとも呼ばれる。以下の説明においては、賞球
数スイッチという場合は賞球数検出器336bのことを
指す。SE1により賞球数スイッチがON状態になって
いないと判断された場合は、後述するSE6に進む。一
方、SE1により賞球数スイッチがON状態になってい
ると判断された場合は、SE2に進み、賞球数スイッチ
ONカウンタが予め定められた最大値(正常な賞球数検
出器336bがON状態になった場合に出力される検出
出力のパルス幅が最大限とり得る時間を超えた所定時間
に相当するカウンタ値)になっているか否かの判断がな
される。ここで、賞球数スイッチONカウンタは、後述
するSE3で1ずつ加算され、SE4における入賞判定
のタイミングか否かの判断に用いられるものである。
【0132】SE2により賞球数スイッチONカウンタ
が最大値になっていると判断された場合は、このプログ
ラムが終了する。一方、SE2により賞球数スイッチO
Nカウンタが最大値になっていないと判断された場合
は、SE3に進み、賞球数スイッチONカウンタを
「1」加算更新した後、SE4に進む。SE4では、カ
ウント判定タイミングであるか否かの判断がなされる。
このカウント判定タイミングは、賞球数スイッチONカ
ウンタが所定値(たとえば、正常な賞球数検出器336
bがON状態になった場合に出力される検出出力のパル
ス幅が最低限とり得る時間に相当するカウンタ値)にな
ったタイミングである。
【0133】SE4によりカウント判定タイミングでは
ないと判断された場合は、後述するSE7に進む。一
方、SE4によりカウント判定タイミングであると判断
された場合は、賞球数検出器336bから検出出力とし
て出力されるパルス信号が所定幅になった場合であり、
ノイズのようなパルス幅が極めて小さい信号ではないの
で、SE5に進み、賞球数検出器336bにより景品玉
が検出されたと見なして、賞球数スイッチフラグをセッ
トする処理がなされる。ここで、賞球数スイッチフラグ
とは、賞球数検出器336bにより景品玉が検出された
ことを示すフラグである。その後、このプログラムが終
了する。
【0134】SE4によりカウント判定タイミングでは
ないと判断されてSE7に進んだ場合は、賞球数スイッ
チONカウンタが最大値であるか否かの判断がなされ
る。SE7により最大値ではないと判断された場合は、
このプログラムが終了する。一方、SE7により最大値
であると判断された場合は、SE8に進み、賞球数スイ
ッチエラーフラグ1をセットした後、このプログラムが
終了する。ここで、賞球数スイッチエラーフラグ1は、
賞球数検出器336bが、検出出力が通常の場合にとり
得る最大時間を越えて連続してON状態となっている異
常状態を示すフラグである。賞球数スイッチエラーフラ
グ1がセットされる場合には、賞球数検出器336bが
断線あるいはショートしたり玉詰まりを起したりしてい
る場合が考えられる。
【0135】また、前述したSE1により賞球数スイッ
チがON状態になっていないと判断されてSE6に進ん
だ場合は、賞球数スイッチONカウンタおよび賞球数ス
イッチエラーフラグ1をそれぞれクリアする処理がなさ
れる。賞球数スイッチONカウンタをクリアするのは、
賞球数検出器336bがOFF状態になったことに応じ
て次の景品玉の検出に備えるべくカウンタ値を初期化す
るためである。また、賞球数スイッチエラーフラグ1を
クリアするのは、賞球数検出器336bのON状態が最
大時間を超えて継続する異常状態が解除されたためであ
る。
【0136】この賞球数スイッチ入力の処理によれば、
賞球数検出器336bが断線あるいはショートしたり玉
詰まりを起したりしている異常状態の発生を検出するこ
とができる。
【0137】図14は、SB2aに示した入賞玉スイッ
チ入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャート
である。ステップSZ(以下、単にSZという)1によ
り、入賞玉検出器122(入賞玉スイッチともいう)が
ON状態(入賞玉の検出状態)になっているか否かの判
断がなされる。
【0138】SZ1により入賞玉検出器122がON状
態になっていないと判断された場合は、後述するSZ5
に進む。一方、SZ1により入賞玉検出器122がON
状態になっていると判断された場合は、SZ2に進み、
入賞玉スイッチONカウンタを「1」加算更新する処理
がなされる。ここで、入賞玉スイッチONカウンタは、
後述するSZ3における入賞玉検出判定のタイミングか
否かの判断に用いられるものである。
【0139】SZ2の後SZ2aに進み、入賞玉チェッ
ク保留フラグがセットされているか否かの判断がなされ
る。ここで、入賞玉チェック保留フラグとは、先に生じ
た入賞玉に応じた景品玉の払出動作制御途中(賞球個数
信号の出力中)に次の入賞玉があった場合に、当該次の
入賞玉により早期に入賞玉の検出が判定されてしまわな
いようにするために、後述するSZ3での入賞玉スイッ
チONカウンタの判定(チェック)を保留するためにセ
ットされるフラグであり、後述するSZ2cによりセッ
トされる。
【0140】SZ2aにより入賞玉チェック保留フラグ
がセットされていると判断された場合は、後述するSZ
2dに進む。一方、SZ2aにより入賞玉チェック保留
フラグがセットされていないと判断された場合は、SZ
2bに進み、後述する賞球データ出力フラグ(賞球個数
信号の出力中にセットされるフラグ)がセットされてい
るか否かの判断がなされる。すなわち、現在が賞球個数
信号の出力中であるか否かの判断がなされる。
【0141】SZ2bにより賞球データ出力フラグがセ
ットされていないと判断された場合は、賞球個数信号の
出力中ではないので、そのまま後述するSZ3に進む。
一方、SZ2bにより賞球データ出力フラグがセットさ
れていると判断された場合は、SZ2cに進み、前述し
た入賞玉チェック保留フラグをセットする処理がなされ
た後、賞球個数信号の出力中に入賞玉の検出の判定がな
されてしまわないようにするために、このプログラムが
終了する。
【0142】このように入賞玉チェック保留フラグがセ
ットされて、前述したSZ2aにより入賞玉チェック保
留フラグがセットされていると判断されてSZ2dに進
んだ場合は、賞球データ出力フラグがセットされている
か否かの判断がなされる。SZ2dにより賞球データ出
力フラグがセットされていると判断された場合は、賞球
個数信号の出力中に入賞玉の検出の判定がなされてしま
わないようにするために、このプログラムが終了する。
一方、SZ2dにより賞球データ出力フラグがセットさ
れていないと判断された場合は、SZ2eに進み、入賞
玉スイッチONカウンタをクリアする処理がなされる。
これにより、賞球個数信号の出力中の状態の終了に応じ
て、次の入賞玉の検出判定のために、入賞玉スイッチO
Nカウンタが初期化されるのである。次に、SZ2fに
進み、入賞玉チェック保留フラグをクリアする処理がな
される。すなわち、賞球個数信号の出力中の状態が終了
してフラグが不要になったので、フラグが初期化される
のである。
【0143】次に、SZ3に進み、カウント判定タイミ
ングであるか否かの判断がなされる。このカウント判定
タイミングは、入賞玉スイッチONカウンタが所定値
(たとえば、入賞玉処理装置115において入賞玉検出
器122内に入賞玉が保持された状態で正常な入賞玉検
出器122がON状態になった場合に出力される検出出
力のパルス幅が最低限とり得る時間に相当するカウンタ
値)になったタイミングである。
【0144】SZ3によりカウント判定タイミングでは
ないと判断された場合は、このプログラムが終了する。
一方、SZ3によりカウント判定タイミングであると判
断された場合は、SZ4に進み、入賞玉検出器122に
より入賞玉が検出されたと見なして、入賞玉スイッチフ
ラグをセットする処理がなされる。ここで、入賞玉スイ
ッチフラグとは、入賞玉検出器122により入賞玉が検
出されたことを示すフラグである。したがって、パルス
幅が極めて短いノイズが生じた場合には、入賞玉スイッ
チONカウンタが所定値に達しないので、そのような信
号が入賞玉の検出出力であるとは判断されない。SZ3
の後、このプログラムが終了する。
【0145】前述したSZ1により入賞玉検出器122
がON状態になっていないと判断されてSZ5に進んだ
場合は、入賞玉スイッチONカウンタのカウンタ値が所
定範囲内にあるか否かの判断がなされる。この場合の所
定範囲内とは、一般的なノイズがとり得る所定の短いパ
ルス幅よりも長い時間に相当し、かつ、入賞玉が入賞玉
処理装置115により正常に処理される場合に、入賞玉
を検出した入賞玉検出器122の検出出力がON状態に
なる最低限の時間に相当するカウンタ値未満の範囲であ
る。すなわち、この場合の所定範囲は、入賞玉が入賞玉
処理装置115により一旦保持されずに素通りしてしま
った場合に入賞玉検出器122の検出出力がON状態に
なるカウンタ値の範囲に設定されている。
【0146】SZ5により所定範囲内にあると判断され
た場合は、SZ6に進み、入賞玉排出エラーフラグ1を
セットする処理がなされる。このように入賞玉排出エラ
ーフラグ1がセットされる状態を入賞玉排出エラー1の
状態という。入賞玉排出エラーフラグ1がセットされる
場合には、前述したように、入賞玉が入賞玉処理装置1
15により一旦保持されずに素通りしてしまった異常状
態が考えられる。SZ6の後、SZ7に進む。一方、S
Z5により所定範囲内にないと判断された場合は、正常
な状態であるとみなし、そのままSZ7に進む。
【0147】SZ7では、入賞玉スイッチONカウンタ
および後述する入賞玉排出エラーフラグ2をそれぞれク
リアする処理がなされる。ここで、入賞玉排出エラーフ
ラグ2は、後述するように入賞玉が入賞玉処理装置11
5から排出されない異常状態を示すフラグである。ここ
で入賞玉スイッチONカウンタをクリアするのは、入賞
玉検出器122がOFF状態になったことに応じて次の
入賞玉の検出に備えるべくカウンタ値を初期化するため
である。また、入賞玉排出エラーフラグ2をクリアする
のは、入賞玉が排出されない状態が解除されたためであ
る。SZ7の後、このプログラムが終了する。
【0148】この入賞玉スイッチ入力の処理によれば、
ノイズが入賞玉の検出出力であると誤判断されないよう
にすることができる。さらに、入賞玉処理装置115に
より入賞玉が保持されくなった異常状態の発生を検出す
ることができる。
【0149】以上に示した各カウンタは、RAM205
の働きにより実現されるものであり、各カウンタに対応
する値は、RAM205に記憶される。また、後述する
各種のカウンタおよびフラグについても同様である。
【0150】図15は、SB3に示した玉切れスイッチ
入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートで
ある。SF1により、玉切れスイッチ87がON状態
(玉切れ状態)になっているか否かの判断がなされる。
玉切れ状態の場合には、SF2に進み、玉切れ情報出力
フラグをセットする処理がなされ、プログラムが終了す
る。ここで、玉切れ情報出力フラグは、払出し用の玉が
玉切れ状態になったことを示すフラグである。一方、S
F1で非玉切れ状態と判断された場合には、SF3に進
む。
【0151】SF3では、現在において玉切れ情報出力
フラグがセットされているか否かが判断される。そし
て、セットされていないと判断された場合は、プログラ
ムが終了する。一方、セットされていると判断された場
合は、SF4に進み、玉切れ情報出力フラグをクリアす
る処理がなされ、プログラムが終了する。
【0152】図16は、SB4に示した満タンスイッチ
入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートで
ある。SG1により、満タンスイッチ114がON状態
(満タン状態)になっているか否かの判断がなされる。
満タン状態の場合には、SG2に進み、満タン情報出力
フラグをセットする処理がなされ、プログラムが終了す
る。ここで、満タン情報出力フラグは、余剰玉受皿(下
皿ともいう)20が満タン状態になったことを示すフラ
グである。一方、SG1で非満タン状態と判断された場
合には、SG3に進む。
【0153】SG3では、現在において満タン情報出力
フラグがセットされているか否かが判断される。そし
て、セットされていないと判断された場合は、プログラ
ムが終了する。一方、セットされていると判断された場
合は、SG4に進み、満タン情報出力フラグをクリアす
る処理がなされ、プログラムが終了する。
【0154】図17は、SB5に示したドアスイッチ入
力のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。SH1により、ドアスイッチ257がON状態(ド
ア開放状態)になっているか否かの判断がなされる。ド
ア開放状態の場合には、SH2に進み、開放情報出力フ
ラグをセットする処理がなされ、プログラムが終了す
る。ここで、開放情報出力フラグは、ガラス扉枠4が開
放状態になったことを示すフラグである。一方、SH1
で非開放状態と判断された場合には、SH3に進む。
【0155】SH3では、現在において開放情報出力フ
ラグがセットされているか否かが判断される。そして、
セットされていないと判断された場合は、プログラムが
終了する。一方、セットされていると判断された場合
は、SH4に進み、開放情報出力フラグをクリアする処
理がなされ、プログラムが終了する。
【0156】次に、前述したS7の賞球払出処理につい
て説明する。図18および図19は、賞球払出処理の処
理内容を示すフローチャートである。
【0157】まず、ステップSI(以下、単にSIとい
う)1により、賞球データ出力フラグがセットされてい
るか否かの判断がなされる。ここで、賞球データ出力フ
ラグとは、払出制御回路基板152に賞球個数信号を送
信する場合にセットされるフラグである。SI1により
セットされていると判断された場合は、賞球個数信号を
送信中であるので、その賞球個数信号が示す賞球個数デ
ータに応じた景品玉の払出状態を監視するために、後述
するSI6に進む。一方、SI1によりセットされてい
ないと判断された場合は、SI2に進み、10カウント
エラーフラグおよび賞球排出エラーフラグ等の景品玉の
払出に関するすべてのエラーフラグのうちのいずれかが
セットされているか否かの判断がなされる。
【0158】SI2によりエラーフラグがセットされて
いると判断された場合は、後述するSI19に進む。一
方、SI2によりエラーフラグがセットされていないと
判断された場合は、SI3に進み、前述した入賞玉スイ
ッチフラグがセットされているか否かの判断がなされ
る。すなわち、入賞玉が検出されたか否かの判断がなさ
れる。
【0159】SI3により入賞玉スイッチフラグがセッ
トされていないと判断された場合は、後述するSI12
に進む。一方、SI3により入賞玉スイッチフラグがセ
ットされていると判断された場合は、SI4に進み、賞
球情報出力処理が実行される。これにより、賞球個数信
号(賞球個数データ)が出力される。賞球情報出力処理
の内容については、図20を用いて後述する。SI2〜
SI5に示したように、賞球個数信号の送信中でない場
合において、エラーが生じておらず、入賞玉が検出され
た場合には、その入賞玉に応じた景品玉の払出しを要求
するために賞球個数信号(賞球個数データ)が出力され
る。
【0160】SI4の後、SI5に進み、入賞玉スイッ
チフラグをクリアする処理がなされる。つまり、入賞玉
の検出に応じて賞球個数信号が出力されたことにより、
入賞玉スイッチフラグをクリアするのである。SI5の
後、SI6に進む。SI6に進んだ場合は、賞球払出タ
イマがセット中(計時中)であるか否かの判断がなされ
る。ここで、賞球払出タイマとは、後述するSI8でセ
ットされるタイマであり、景品玉の払出の時間間隔を管
理するために用いられる。
【0161】SI6により賞球払出タイマがセット中で
あると判断された場合は、後述するSI13に進む。一
方、SI6により賞球払出タイマがセット中ではないと
判断された場合は、SI7に進み、賞球数スイッチフラ
グがセットされているか否かの判断がなされる。すなわ
ち、景品玉の払出しが検出されたか否かの判断がなされ
る。SI7により賞球数スイッチフラグがセットされて
いないと判断された場合は、後述するSI12に進む。
一方、SI7により賞球数スイッチフラグがセットされ
ていると判断された場合は、SI8に進み、賞球払出タ
イマをセットする処理がなされた後、SI9に進む。
【0162】SI9では、賞球個数カウンタのカウンタ
値を「1」だけ加算する処理がなされる。ここで、賞球
個数カウンタは、賞球数検出器336bにより検出され
た景品玉の個数を計数するためのカウンタである。次
に、SI10に進み、補給情報出力用カウンタを「1」
だけ加算する処理がなされる。ここで、補給情報出力用
カウンタは、玉払出装置330から払出された景品玉の
個数を特定する前述した補給情報を出力するために、払
出された景品玉の個数を計数するためのカウンタであ
る。次に、SI11に進み、次に検出される景品玉に対
応する処理を行なうために、賞球数スイッチフラグをク
リアする処理がなされる。SI11の後、SI12に進
む。
【0163】SI7〜SI11に示したように、景品玉
の払出しが検出されると、その検出に応じて、賞球払出
タイマがセットされて次の景品玉の検出までの時間の管
理が開始され、景品玉の払出の制御のために賞球個数カ
ウンタにより景品玉の払出個数が計数され、かつ、景品
玉の払出個数の出力のために補給情報出力用カウンタに
より景品玉の払出個数が計数される。
【0164】SI12に進んだ場合は、入賞玉が払出さ
れたか否かをチェックするために、入賞玉排出チェック
処理が実行される。この入賞玉排出チェック処理の処理
内容は、図22を用いて後述する。
【0165】また、前述したSI6により賞球払出タイ
マがセット中であると判断されてSI13に進んだ場合
は、前述したSI8によりセットされた賞球払出タイマ
の計時時間に基づいて、賞球払出タイマの計時開始後に
所定時間が経過したか否かの判断がなされる。すなわ
ち、SI13では、ある景品玉が検出されてから所定時
間が経過したか否かの判断がなされるのである。この場
合の所定時間は、入賞玉の検出に応じて所定個数の景品
玉が連続的に払出される場合に要する1個ずつの景品玉
の払出間隔よりも長い時間であり、一連の連続的な景品
玉の払出しが終了したと判断できる時間に予め定められ
ている。
【0166】SI13により所定時間が経過していない
と判断された場合は、まだ一連の連続的な景品玉の払出
しが継続されている可能性があるとみなされるため、S
I7に進み、前述した処理を繰返し行なう。一方、SI
13により所定時間が経過したと判断された場合は、ま
だ一連の連続的な景品玉の払出しが継続されている可能
性がないとみなされるため、SI14に進み、賞球払出
タイマをクリアする処理がなされる。SI14の後、S
I15に進み、賞球個数カウンタにより示される払出さ
れた景品玉の個数である賞球数と、送信した賞球個数信
号に基づいて記憶された払出すべき景品玉数である賞球
個数記憶値(後述する図20のSJ8参照)とが一致す
るか否かの判断がなされる。
【0167】SI15により一致しないと判断された場
合は、後述するSI22に進む。一方、SI15により
一致すると判断された場合は、払出すべき景品玉数の払
出しが完了したので、SI16に進み、賞球個数信号の
出力を停止させる処理がなされる。次に、SI17に進
み、SI16による賞球個数信号の出力の停止に応じて
賞球データ出力フラグをクリアする処理がなされる。こ
れにより、景品玉の払出を要求していない状態であるこ
とが示される。この賞球データ出力フラグは、後述する
賞球情報出力処理により賞球個数信号が出力された場合
にセットされるフラグであり、セットされることにより
景品玉の払出を要求している状態であることが示され
る。次に、SI18に進み、次に検出される入賞玉に応
じて払出される景品玉を計数するために、賞球個数カウ
ンタをクリアする処理がなされる。SI18の後、SI
12に進む。
【0168】また、前述したSI15により一致しない
と判断されてSI22(図19参照)に進んだ場合は、
SI15で説明した賞球数が賞球個数記憶値よりも多い
か否かの判断がなされる。SI22により賞球数が賞球
個数記憶値よりも多くないと判断された場合は、後述す
るSI27に進む。一方、SI22により賞球数が賞球
個数記憶値よりも多いと判断された場合は、SI23に
進み、賞球排出エラーフラグ1をセットする処理がなさ
れる。このように賞球排出エラーフラグ1がセットされ
る異常状態を賞球排出エラー1の状態という。ここで、
賞球排出エラーフラグ1は、払出された景品玉の個数が
払出予定個数よりも多くなった異常状態を示すフラグで
ある。
【0169】SI23の後、SI24に進み、賞球個数
信号の出力を停止させる(賞球個数信号のデータD0〜
D3をすべてON状態にする)処理がなされる。次に、
SI25に進み、SI16による賞球個数信号の出力の
停止に応じて賞球データ出力フラグをクリアする処理が
なされる。これにより、景品玉の払出を要求していない
状態であることが示される。次に、SI26に進み、次
に検出される入賞玉に応じて払出される景品玉を計数す
るために、賞球個数カウンタをクリアする処理がなされ
る。SI26の後、SI12に進む。このように、払出
された景品玉の個数が払出予定個数よりも多くなってし
まった場合には、エラーフラグをセットするとともに、
賞球個数信号の出力を停止させて景品玉の払出しを終了
させる。
【0170】一方、SI22により賞球数が賞球個数記
憶値よりも多くないと判断されてSI27に進んだ場
合、すなわち、払出された景品玉の個数が払出予定個数
よりも少ない場合は、賞球排出エラーフラグ2をセット
する処理がなされる。このように賞球排出エラーフラグ
2がセットされる異常状態を賞球排出エラー2の状態と
いう。ここで、賞球排出エラーフラグ2は、払出された
景品玉の個数が払出予定個数よりも少なくなった異常状
態を示すフラグである。SI27の後、SI12に進
む。このように、賞球数が賞球個数記憶値よりも少なく
なってしまった場合には、エラーフラグをセットする
が、残りの景品玉の払出しを要求するために、賞球個数
信号の出力を継続させる。
【0171】また、前述したSI2によりエラーフラグ
がセットされていると判断されてSI19に進んだ場合
は、賞球排出エラーフラグ1がセットされているか否か
の判断がなされる。SI19により賞球排出エラーフラ
グ1がセットされていないと判断がされた場合は、後述
するSI12に進む。一方、SI19により賞球排出エ
ラーフラグ1がセットされていると判断がされた場合
は、SI20に進み、リセット信号を受信したか否かの
判断がなされる。
【0172】SI20によりリセット信号を受信してい
ないと判断された場合は、SI12に進む。一方、SI
20によりリセット信号を受信したと判断された場合
は、SI21に進み、賞球排出エラーフラグ1をクリア
する処理がなされる。たとえば、賞球排出エラーフラグ
1がセットされる場合のように払出された景品玉の個数
が払出予定の個数よりも多くなってしまった異常状態が
発生すると、後述するようなエラー報知に応じて係員が
復旧作業を行なった後、リセットスイッチ156が操作
される。このような場合は、SI21によりリセット信
号に応じてエラー状態が解除されるのである。SI21
の後、SI12に進む。
【0173】なお、この例では、賞球払出タイマが所定
値になったタイミングでSI15による一致の判別を行
なうようにしたが、これに限らず、賞球払出タイマが所
定値になったか否かにかかわらず、賞球個数カウンタが
更新されるごとに一致の判別を行なうようにしてもよ
い。ただし、その場合において、賞球個数信号を停止さ
せるステップに進むか、賞球数と賞球個数記憶値との大
小関係を判別するステップに進むかの判断は、賞球払出
タイマが所定値になってから行なう必要がある。
【0174】以上に説明した賞球払出処理によれば、遊
技制御用マイクロコンピュータ202の側、すなわち、
遊技制御基板199の側において、玉払出装置330か
ら払出された景品玉の個数が把握されて賞球個数信号の
出力制御が行なわれる。このため、遊技制御基板199
から払出制御回路基板152への一方向通信による景品
玉の払出制御でありながらも、遊技制御基板199の側
において、景品玉の払出し状態をチェックすることがで
きる。
【0175】さらに、実際に払出された景品玉の個数が
払出予定の個数よりも多くなってしまった異常状態およ
び実際に払出された景品玉の個数が払出予定の個数より
も少なくなってしまった異常状態が生じた場合に、それ
ぞれに応じてエラーフラグがセットされるため、そのエ
ラーフラグに基づいて、景品玉の払出状態に異常が生じ
たことを認識することができる。
【0176】さらに、実際に払出された景品玉の個数が
払出予定の個数よりも少なくなってしまった異常状態が
生じた場合には、払出予定個数の景品玉が払出されるま
で、景品玉の払出しを要求する賞球個数信号が出力され
続ける。
【0177】さらに、景品玉の検出出力があった後の次
の景品玉の検出出力の監視を行なうことにより、所定個
数の一連の景品玉の払出終了タイミングを確実に判断す
ることができる。つまり、所定期間次の景品玉の払出し
がない場合には、所定個数の一連の払出しが終了してい
るのである。このようにして確実に判断される一連の景
品玉の払出終了タイミングに基づいて、所定個数の景品
玉の払出が正常に行なわれているか否かが判別されるた
め、遊技制御基板199から払出制御回路基板152へ
の一方向通信による景品玉の払出制御でありながらも、
遊技制御用マイクロコンピュータ202において、景品
玉の払出し状態を確実にチェックすることができる。こ
れにより、特に、遊技場に不利益となるような過剰な個
数の払出しを確実にチェックすることができる。
【0178】次に、前述したSI4の賞球情報出力処理
について詳細に説明する。図20は、賞球情報出力処理
の処理内容を示すフローチャートである。まず、ステッ
プSJ(以下、単にSJという)1により、大入賞口入
賞カウンタが1以上であるか否かの判断がなされる。こ
こで、大入賞口入賞カウンタとは、可変入賞球装置35
の前述した大入賞口内に入賞したすべての入賞玉の個数
を検出するカウンタである。
【0179】SJ1により1以上であると判断された場
合は、後述するSJ4に進む。一方、SJ1により1以
上ではないと判断された場合は、SJ2に進み、賞球デ
ータ出力の個数を「6」にセットする処理がなされる。
すなわち、大入賞口以外の入賞領域への入賞の場合に
は、入賞玉1個に対して6個の景品玉が払出されること
となる。次に、SJ3に進み、賞球データ出力=6フラ
グをセットする処理がなされる。ここで、賞球データ出
力=6フラグとは、6個の景品玉の払出しを指令する場
合にセットされる賞球データ出力フラグである。SJ3
の後、後述するSJ7に進む。
【0180】SJ1により1以上であると判断され、S
J4に進んだ場合は、大入賞口入賞カウンタの値を1だ
け減算更新する処理がなされる。次に、SJ5に進み、
賞球データ出力の個数を「15」にセットする処理がな
される。すなわち、大入賞口への入賞の場合には、入賞
玉1個に対して15個の景品玉が払出されることとな
る。次に、SJ6に進み、賞球データ出力=15フラグ
をセットする処理がなされる。ここで、賞球データ出力
=15フラグとは、15個の景品玉の払出しを指令する
場合にセットされる賞球データ出力フラグである。SJ
6の後、後述するSJ7に進む。
【0181】SJ7においては、入賞領域の種別に応じ
てSJ2またはSJ5によりセットされた個数の賞球個
数データを示す賞球個数信号を出力する処理(払出制御
回路基板152への賞球個数データの送信)がなされ
る。次に、SJ8に進み、SJ8により出力した賞球個
数のデータをRAM205に記憶する処理がなされる。
次に、SJ9に進み、入賞玉を排出するための入賞玉排
出処理が実行される。この入賞玉排出処理の詳細につい
ては図21を用いて後述する。
【0182】以上に示したように、大入賞口への入賞玉
については15個の景品玉の払出し制御が行なわれ、大
入賞口以外の入賞領域への入賞玉については6個の景品
玉の払出し制御が行なわれる。また、出力した賞球個数
信号のデータが示す景品玉の個数は、景品玉の払出しが
正常に行なわれているか否かのチェック、および、払出
制御回路基板152が玉の払出し途中でリセットされた
場合の残数の景品玉の払出し等のために、記憶されるの
である。
【0183】なお、この例では、入賞領域の種別に応じ
て2種類の景品玉数の払出しを行なう場合を示したが、
これに限らず、入賞領域の種別に応じて3種類以上の景
品玉数の払出しを行なうようにしてもよい。たとえば3
種類の場合には、始動入賞口34と、大入賞口と、それ
以外の入賞領域(一般入賞口)との各入賞口に玉検出ス
イッチを設け、その検出出力に基づいて景品玉数を決定
し、たとえば始動入賞口34の場合は6個、大入賞口の
場合は15個、一般入賞口の場合は10個というよう
に、景品玉を払出すようにすればよい。
【0184】次に、入賞玉排出処理の処理内容を説明す
る。図21は、入賞玉排出処理の処理内容を示すフロー
チャートである。まず、ステップSK(以下、単にSK
という)1により、排出処理フラグをセットする処理が
なされる。ここで、排出処理フラグとは、入賞玉の排出
が実行されている状態であることを示すフラグである。
次に、SK2に進み、入賞玉排出ソレノイド127をO
N(励磁)状態に駆動する処理がなされる。これによ
り、入賞玉処理装置115に保持されている入賞玉が解
放されて排出される。
【0185】次に、SK3に進み、入賞玉排出タイマを
セットする処理がなされる。これにより、入賞玉排出タ
イマによる計時が開始される。ここで、入賞玉排出タイ
マとは、入賞玉を排出するに要する時間を計時するため
のタイマである。SK3の後、この入賞玉排出処理が終
了する。
【0186】次に、前述したSI12の入賞玉排出チェ
ック処理について説明する。図22および図23は、入
賞玉排出チェック処理の処理内容を示すフローチャート
である。まず、ステップSQ(以下、単にSQという)
1により、前述した排出処理フラグがセットされている
か否かの判断がなされる。すなわち、入賞玉の排出が行
なわれているか否かの判断がなされる。
【0187】SQ1により排出処理フラグがセットされ
ていないと判断された場合は、後述するSQ9に進む。
一方、SQ1により排出処理フラグがセットされている
と判断された場合は、SQ2に進み、入賞玉を排出した
後に次の入賞玉を処理するために入賞玉排出ソレノイド
127をOFF(消磁)状態にするタイミングであるソ
レノイドOFFタイミングであるか否かの判断がなされ
る。ここで、ソレノイドOFFタイミングは、前述した
入賞玉排出タイマにより管理されるタイミングであり、
入賞玉排出ソレノイド127がON状態にされた後の所
定時間経過後に設定されている。つまり、入賞玉排出ソ
レノイド127は、入賞玉を排出するためにOFF状態
からON状態にされた後に所定時間経過すると、次の入
賞玉を処理を処理するためにOFF状態に戻されるので
あるが、そのOFF状態にするタイミングが入賞玉排出
タイマにより管理されているのである。この場合の所定
時間は、入賞玉処理装置115が正常に動作する場合に
通常要する入賞玉の排出時間を基準に定められている。
【0188】SQ2によりソレノイドOFFタイミング
ではないと判断された場合は、後述するSQ4に進む。
一方、SQ2によりソレノイドOFFタイミングである
と判断された場合は、SQ3に進み、入賞玉排出ソレノ
イド127をOFF状態にする処理が行なわれる。これ
により、入賞玉処理装置115が入賞玉を保持可能な状
態にされる。SQ3の後、この入賞玉排出チェック処理
が終了する。
【0189】前述したSQ2によりソレノイドOFFタ
イミングではないと判断されてSQ4に進んだ場合は、
入賞玉チェックタイミングであるか否かの判断がなされ
る。この入賞玉チェックタイミングは、前述した入賞玉
排出タイマにより管理されるタイミングであり、前述し
たソレノイドOFFタイミングから所定時間経過後に設
定されている。入賞玉が排出されて入賞玉排出ソレノイ
ド127がOFF状態にされると、次の入賞玉を保持可
能な状態に戻るのであるが、入賞玉が正常に排出された
場合は、そのような入賞玉を保持可能な状態に戻るま
で、たとえ次の入賞玉があっても入賞玉が入賞玉検出器
122により検出されないはずである。このため、入賞
玉チェックタイミングは、入賞玉が正常に排出されたか
否かをチェックするためのタイミングとして、そのよう
に入賞玉排出ソレノイド127がOFF状態にされてか
ら入賞玉を保持可能な状態に戻るまでの間の入賞玉が検
出さないはずのタイミングに設定されている。
【0190】SQ4により入賞玉チェックタイミングで
はないと判断された場合は、この入賞玉排出チェック処
理が終了する。一方、SQ4により入賞玉チェックタイ
ミングであると判断された場合は、SQ5に進み、前述
した入賞玉スイッチONカウンタのカウンタ値が「0」
であるか否かの判断がなされる。SQ5によりカウンタ
値が「0」ではないと判断された場合は、入賞玉が正常
に排出されていない異常状態であり、後述するSQ12
に進む。一方、SQ5によりカウンタ値が「0」である
と判断された場合は、入賞玉が正常に排出されている状
態であり、SQ6に進み、SQ6〜SQ8により、次の
入賞玉の排出のチェックの準備をするための処理を行な
う。
【0191】SQ6に進んだ場合は、再トライフラグを
クリアする処理がなされる。ここで、再トライフラグ
は、入賞玉が正常に排出されない場合において入賞玉の
排出を再度試みる(再トライする)ときにその状態を示
すフラグであり、後述するSQ13によりセットされる
ものである。SQ6では、再トライフラグがセットされ
ているか否かにかかわらず再トライフラグを初期化する
のである。次に、SQ7に進み、排出処理フラグをクリ
アする処理がなされる。これにより、入賞玉の排出状態
ではないことが示される。次に、SQ8に進み、入賞玉
排出タイマをクリアする処理がなされた後、この入賞玉
排出チェック処理が終了する。
【0192】また、前述したSQ5によりカウンタ値が
「0」ではないと判断されてSQ12(図23参照)に
進んだ場合は、前述した再トライフラグがセットされて
いるか否かの判断がなされる。SQ12により再トライ
フラグがセットされていると判断された場合は、後述す
るSQ16に進む。一方、SQ12により再トライフラ
グがセットされていないと判断された場合は、SQ13
に進み、入賞玉の排出の再トライをするために再トライ
フラグをセットする。そして、SQ14に進み、入賞玉
排出ソレノイド127をON状態にする処理がなされ
る。これにより、入賞玉の排出が再度試みられる。そし
て、SQ15に進み、入賞玉排出タイマをセットする処
理がなされた後、この入賞玉排出チェック処理が終了す
る。このように入賞玉の排出の再トライがなされた場合
は、その後に、前述したSQ1〜SQ5の処理が同様に
実行され、入賞玉の排出がなされたか否か判断されるの
である。そのような再トライがなされても、入賞玉の排
出が行なわれていないと判断された場合は、SQ12に
より再トライフラグがセットされていると判断されて、
SQ16に進むのである。
【0193】SQ16では、再トライフラグをクリアす
る処理がなされる。次に、SQ17に進み、入賞球排出
エラーフラグ2をセットする処理がなされる。このよう
に入賞玉排出エラーフラグ2がセットされる状態を入賞
玉排出エラー2の状態という。ここで、入賞球排出エラ
ーフラグ2は、入賞玉処理装置115から入賞玉が正常
に排出されない異常状態を示すフラグである。次に、S
Q18に進み、排出処理フラグをクリアする処理がなさ
れる。次に、SQ19に進み、入賞玉排出タイマをクリ
アする処理がなされた後、この入賞玉排出チェック処理
が終了する。
【0194】また、前述したSQ1により排出処理フラ
グがセットされていないと判断されてSQ9に進んだ場
合は、前述した入賞玉排出エラーフラグ1がセットされ
ているか否かの判断がなされる。SQ9によりセットさ
れていないと判断された場合は、この入賞玉排出チェッ
ク処理が終了する。一方、SQ9によりセットされてい
ると判断された場合は、SQ10に進み、前述したリセ
ット信号を受信したか否かの判断がなされる。SQ10
によりリセット信号を受信していないと判断された場合
は、この入賞玉排出チェック処理が終了する。一方、S
Q10によりリセット信号を受信したと判断された場合
は、SQ11に進み、入賞玉排出エラーフラグ1をクリ
アする処理がなされる。たとえば、入賞玉排出エラーフ
ラグ1がセットされる場合のように入賞玉が入賞玉処理
装置115により一旦保持されずに素通りしてしまった
異常状態が発生すると、後述するようなエラー報知に応
じて係員が復旧作業を行なった後、リセットスイッチ1
56が操作される。このような場合は、SQ11により
リセット信号に応じてエラー状態が解除されるのであ
る。SQ11の後、この入賞玉排出チェック処理が終了
する。
【0195】以上に示した入賞玉排出チェック処理によ
れば、入賞玉の排出制御が行なわれたにもかかわらず、
入賞玉が正常に排出されない場合には入賞玉の排出の再
トライが1回行なわれるので、容易に復旧可能な玉詰ま
り等の軽微な異常が生じた場合に自動的に異常状態を復
旧することが可能になるため、係員の作業負担を軽減す
ることができる。さらに、再トライが成功せず、入賞玉
が正常に排出されなかった場合には、入賞玉排出エラー
フラグ2がセットされるため、それにより、入賞玉の排
出異常状態が生じたことを認識することができる。
【0196】なお、入賞玉の排出の再トライは、1回に
限らず、2回以上行なうようにしてもよい。また、この
例では、排出処理状態でないときにリセット信号を受信
したことが判断された場合に、入賞玉排出エラーフラグ
1を解除するようにしたが、これに限らず、入賞玉排出
エラーフラグ1は、そのエラー状態の発生後において、
入賞玉検出器122により正常に入賞玉の検出が行なわ
れたことを条件として、リセット信号によらずに自動的
に解除されるようにしてもよい。
【0197】次に、前述したS7Aの賞球玉貸不可情報
出力処理の処理内容を説明する。図24は、賞球玉貸不
可情報出力処理の処理内容を示すフローチャートであ
る。まず、ステップSO(以下、単にSOという)1に
より、玉切れ情報出力フラグがセットされているか否か
の判断がなされる。SO1により、セットされていると
判断された場合は、SO3に進み、賞球玉貸不可信号を
払出制御回路基板152に向けて出力させる処理がなさ
れる。賞球玉貸不可信号が出力された場合は、払出制御
回路基板152による景品玉の払出しおよび玉貸しが禁
止される。その後、この賞球玉貸不可情報出力処理が終
了する。一方、SO1により、セットされていないと判
断された場合は、SO2に進む。
【0198】SO2では、満タン情報出力フラグがセッ
トされているか否かの判断がなされる。SO2により、
セットされていると判断された場合は、SO3に進み、
賞球玉貸不可信号を払出制御回路基板152に向けて出
力させる処理がなされた後、この賞球玉貸不可情報出力
処理が終了する。一方、SO2により、セットされてい
ないと判断された場合は、そのままこの賞球玉貸不可情
報出力処理が終了する。
【0199】以上に示したように、玉切れ情報出力フラ
グがセットされた場合と、満タン情報出力フラグがセッ
トされた場合とのように、景品玉および貸玉の払出しが
不可能になった場合には、賞球玉貸不可信号が払出制御
回路基板152に向けて出力されるため、玉の払出しが
できない状態のまま景品玉の払出動作が行なわれるのを
防ぐことができる。
【0200】なお、この実施の形態では、賞球玉貸不可
信号を出力する制御を玉切れ情報出力フラグがセットさ
れた場合および満タン情報出力フラグがセットされた場
合のみに限定した例を示した。しかし、これに限らず、
ドア開放エラー(ドア開放により開放情報出力フラグが
セットされるエラー)、賞球排出エラー、入賞玉排出エ
ラー、賞球数スイッチエラーまたはその他のスイッチエ
ラー、10カウントエラー、およびドラムエラー等のそ
の他のエラーの発生に応じて賞球玉貸不可信号を出力す
る制御を行なうようにしてもよい。つまり、ドア開放エ
ラー等の遊技が停止されるエラーの場合に、玉貸しもで
きないようにしてもよいのである。そのようにすれば、
遊技が行えない状態での不必要な玉貸しを防ぐことがで
きる。
【0201】次に、前述したS7Bの補給情報出力処理
の処理内容を説明する。図25は、補給情報出力処理の
処理内容を示すフローチャートである。まず、ステップ
SL(以下、単にSLという)1により、前述した補給
情報用カウンタのカウンタ値が「10」であるか否かの
判断がなされる。前述したように補給情報用カウンタ
は、景品玉が1個払出されるごとに1ずつ加算更新され
るものであり、この場合には10個の景品玉の払出しが
検出されたか否かが判断がされるのである。
【0202】SL1によりカウンタ値が「10」ではな
いと判断された場合は、補給情報出力処理が終了する。
一方、SL1によりカウンタ値が「10」であると判断
された場合は、SL2に進み、遊技制御用マイクロコン
ピュータ202から補給情報の信号の1パルスをホール
用管理コンピュータに向けて出力させる処理がなされ
る。この1パルスにより、10個の景品玉が払出された
ことが示される。次に、SL3に進み、補給情報用カウ
ンタをクリアする処理がなされる。これにより、次の補
給情報の出力のために補給情報用カウンタが初期化され
る。SL3の後、この補給情報出力処理が終了する。
【0203】なお、この補給情報出力処理においては、
補給情報用カウンタのカウンタ値が「10」である場
合、すなわち、景品玉が10個払出されたことが検出さ
れた場合に補給情報を出力するようにした例を示した
が、これに限らず、補給情報用カウンタのカウンタ値が
「1」である場合、すなわち、景品玉が1個払出された
ことが検出されるごとに補給情報を出力するようにして
もよい。そのようにすれば、プログラムの処理内容を簡
単化することができるとともに、補給情報をより一層正
確にすることができる。
【0204】また、補給情報は、前述したように遊技制
御用マイクロコンピュータ202から出力させる場合に
限らず、払出制御用マイクロコンピュータ220から出
力させるようにしてもよい。また、補給情報は、遊技制
御用マイクロコンピュータ202および払出制御用マイ
クロコンピュータ220の両方から出力させるようにし
てもよい。
【0205】次に、前述したS7Cの第1エラー処理の
処理内容を説明する。図26〜図28は、第1エラー処
理の処理内容を示すフローチャートである。まず、ステ
ップSP(以下、単にSPという)1により、玉切れ情
報出力フラグがセットされているか否かの判断がなされ
る。SP1によりセットされていないと判断された場合
は、後述するSP5に進む。
【0206】一方、SP1によりセットされていると判
断された場合は、SP2に進み、玉切れランプ44を点
灯させる処理がなされる。この玉切れランプ44の点灯
により、玉切れ状態が生じたことが報知される。そし
て、SP3に進み、前述した遊技停止フラグをセットす
る処理がなされる。遊技停止フラグがセットされると、
遊技を行なうことが不可能な状態(遊技停止状態)に制
御される。なお、遊技停止フラグがセットされた場合に
は、可変表示装置33が可変表示しないようにするこ
と、可変入賞球装置35を開放動作させないこと等以外
にその他(入賞玉、始動入賞玉を無効にすること等)の
遊技停止状態に制御するようにしてもよいし、あわせて
制御するようにしてもよい。それについては、以下に示
される遊技停止フラグのセット時においても同様のこと
が言える。そして、SP3aに進み、操作ハンドル21
の操作に基づく打球発射を強制的に停止させる処理がな
される。具体的に、SP3aでは、発射停止信号が遊技
制御用マイクロコンピュータ202から送信され、その
発射停止信号を受信した払出制御用マイクロコンピュー
タ220が発射モータ197への電力の供給を断つこと
により打球発射停止が行われる。次に、SP4に進み、
ラウンド数表示器33aにおいて、玉切れが生じたこと
を示す「E1」というエラーコード表示を行なわせる処
理がなされる。その後、このエラー処理が終了する。
【0207】前述したようにSP5に進んだ場合は、満
タン情報出力フラグがセットされているか否かの判断が
なされる。SP5によりセットされていないと判断され
た場合は、後述するSP9に進む。一方、SP5により
セットされていると判断された場合は、SP6に進み、
玉切れランプ44および賞球ランプ43の両方を点灯さ
せる処理がなされる。この玉切れランプ44および賞球
ランプ43の点灯により、満タン状態が生じたことが報
知される。そして、SP7に進み、遊技停止フラグをセ
ットする処理がなされる。この遊技停止フラグがセット
されたことにより、遊技が停止状態にされる。そして、
SP7aに進み、操作ハンドル21の操作に基づく打球
発射を強制的に停止させる処理がなされる。具体的に、
SP7aでは、発射停止信号が遊技制御用マイクロコン
ピュータ202から送信され、その発射停止信号を受信
した払出制御用マイクロコンピュータ220が発射モー
タ197への電力の供給を断つことにより打球発射停止
が行われる。そして、SP8に進み、ラウンド数表示器
33aにおいて、玉切れが生じたことを示す「E2」と
いうエラーコード表示を行なわせる処理がなされる。そ
の後、このエラー処理が終了する。
【0208】前述したようにSP9に進んだ場合は、ド
ア開放情報出力フラグがセットされているか否かの判断
がなされる。SP9によりセットされていないと判断さ
れた場合は、後述するSP13に進む。一方、SP9に
よりセットされていると判断された場合は、SP10に
進み、遊技効果ランプ22を点灯させる処理がなされ
る。この遊技効果ランプ22の点灯により、ドア開放状
態が生じたことが報知される。そして、SP11に進
み、遊技停止フラグをセットする処理がなされる。この
遊技停止フラグがセットされたことにより、遊技が停止
状態にされる。そして、そして、SP11aに進み、操
作ハンドル21の操作に基づく打球発射を強制的に停止
させる処理がなされる。具体的に、SP11aでは、発
射停止信号が遊技制御用マイクロコンピュータ202か
ら送信され、その発射停止信号を受信した払出制御用マ
イクロコンピュータ220が発射モータ197への電力
の供給を断つことにより打球発射停止が行われる。SP
12に進み、ラウンド数表示器33aにおいて、玉切れ
が生じたことを示す「E3」というエラーコード表示を
行なわせる処理がなされる。その後、このエラー処理が
終了する。
【0209】前述したようにSP13(図27参照)に
進んだ場合は、賞球排出エラーフラグ1がセットされて
いるか否かの判断がなされる。SP13によりセットさ
れていないと判断された場合は、後述するSP17に進
む。一方、SP13によりセットされていると判断され
た場合は、SP14に進み、所定のエラー音を出力させ
るとともに、玉切れランプ44および賞球ランプ43を
交互に点滅させる処理がなされる。このようなエラー音
の出力と、玉切れランプ44および賞球ランプ43の点
滅状態により、賞球排出エラー1が生じたことが報知さ
れる。そして、SP15に進み、遊技停止フラグをセッ
トする処理がなされる。この遊技停止フラグがセットさ
れたことにより、遊技が停止状態にされる。そして、S
P15aに進み、操作ハンドル21の操作に基づく打球
発射を強制的に停止させる処理がなされる。具体的に、
SP15aでは、発射停止信号が遊技制御用マイクロコ
ンピュータ202から送信され、その発射停止信号を受
信した払出制御用マイクロコンピュータ220が発射モ
ータ197への電力の供給を断つことにより打球発射停
止が行われる。そして、SP16に進み、ラウンド数表
示器33aにおいて、玉切れが生じたことを示す「E
4」というエラーコード表示を行なわせる処理がなされ
る。その後、このエラー処理が終了する。
【0210】前述したようにSP17に進んだ場合は、
賞球排出エラーフラグ2がセットされているか否かの判
断がなされる。SP17によりセットされていないと判
断された場合は、後述するSP21に進む。一方、SP
17によりセットされていると判断された場合は、SP
18に進み、玉切れランプ44および賞球ランプ43を
交互に点滅させる処理がなされる。このような玉切れラ
ンプ44および賞球ランプ43の点滅状態により、賞球
排出エラー2が生じたことが報知される。そして、SP
19に進み、遊技停止フラグをセットする処理がなされ
る。この遊技停止フラグがセットされたことにより、遊
技が停止状態にされる。そして、SP19aに進み、操
作ハンドル21の操作に基づく打球発射を強制的に停止
させる処理がなされる。具体的に、SP19aでは、発
射停止信号が遊技制御用マイクロコンピュータ202か
ら送信され、その発射停止信号を受信した払出制御用マ
イクロコンピュータ220が発射モータ197への電力
の供給を断つことにより打球発射停止が行われる。そし
て、SP20に進み、ラウンド数表示器33aにおい
て、玉切れが生じたことを示す「E0」というエラーコ
ード表示を行なわせる処理がなされる。その後、このエ
ラー処理が終了する。
【0211】前述したようにSP21に進んだ場合は、
入賞球排出エラーフラグ1がセットされているか否かの
判断がなされる。SP21によりセットされていないと
判断された場合は、後述するSP25に進む。一方、S
P21によりセットされていると判断された場合は、S
P22に進み、玉切れランプ44および賞球ランプ43
を同時に点滅させるとともに、遊技効果ランプ22を点
滅させる処理がなされる。このような玉切れランプ4
4、賞球ランプ43および遊技効果ランプ22の状態に
より、前述した入賞球排出エラー1が生じたことが報知
される。そして、SP23に進み、遊技停止フラグをセ
ットする処理がなされる。この遊技停止フラグがセット
されたことにより、遊技が停止状態にされる。そして、
SP23aに進み、操作ハンドル21の操作に基づく打
球発射を強制的に停止させる処理がなされる。具体的
に、SP23aでは、発射停止信号が遊技制御用マイク
ロコンピュータ202から送信され、その発射停止信号
を受信した払出制御用マイクロコンピュータ220が発
射モータ197への電力の供給を断つことにより打球発
射停止が行われる。そして、SP24に進み、ラウンド
数表示器33aにおいて、入賞球排出エラー1が生じた
ことを示す「E5」というエラーコード表示を行なわせ
る処理がなされる。その後、このエラー処理が終了す
る。
【0212】前述したようにSP25に進んだ場合は、
入賞球排出エラーフラグ2がセットされているか否かの
判断がなされる。SP25によりセットされていないと
判断された場合は、後述するSP29に進む。一方、S
P25によりセットされていると判断された場合は、S
P26に進み、玉切れランプ44および賞球ランプ43
を同時に点滅させる処理がなされる。このような玉切れ
ランプ44および賞球ランプ43の状態により、前述し
た入賞球排出エラー2が生じたことが報知される。そし
て、SP27に進み、遊技停止フラグをセットする処理
がなされる。この遊技停止フラグがセットされたことに
より、遊技が停止状態にされる。そして、SP27aに
進み、操作ハンドル21の操作に基づく打球発射を強制
的に停止させる処理がなされる。具体的に、SP27a
では、発射停止信号が遊技制御用マイクロコンピュータ
202から送信され、その発射停止信号を受信した払出
制御用マイクロコンピュータ220が発射モータ197
への電力の供給を断つことにより打球発射停止が行われ
る。そして、SP28に進み、ラウンド数表示器33a
において、入賞球排出エラー2が生じたことを示す「E
6」というエラーコード表示を行なわせる処理がなされ
る。その後、このエラー処理が終了する。
【0213】前述したようにSP29(図28参照)に
進んだ場合は、遊技停止フラグがセットされているか否
かの判断がなされる。SP29によりセットされていな
いと判断された場合は、そのままこのエラー処理が終了
する。一方、SP29によりセットされていると判断さ
れた場合は、SP30に進み、セットされている遊技停
止フラグをクリアする処理がなされた後、このエラー処
理が終了する。すなわち、SP25およびSP26で
は、エラー処理でのSP1、SP5、SP9、SP1
3、SP17およびSP21の遊技停止条件にない場合
において、前回の処理において遊技停止フラグがセット
されているのをクリアし、遊技停止状態にしないように
している。また、発射停止信号の送信を停止することに
より、打球発射停止状態も解除する。
【0214】以上に示したように、玉切れ情報出力フラ
グがセットされた場合、満タン情報出力フラグがセット
された場合、ドア開放情報出力フラグがセットされた場
合、賞球払出エラーフラグ1がセットされた場合、賞球
払出エラーフラグ2がセットされた場合、入賞球払出エ
ラーフラグ1がセットされた場合、または、入賞球払出
エラーフラグ2がセットされた場合のように、玉の払出
を行なうべきでない支障または遊技を行なうべきでない
支障が生じた場合に、その旨が報知されるので、そのよ
うな状態の発生を容易に知ることができる。さらに、そ
のような場合には、遊技停止フラグがセットされて、遊
技を行なうことができなくなるので、玉の払出を行なう
ことに支障が生じた状態(払出不可状態)または遊技を
行なうことに支障が生じた状態のままで遊技が続行され
てしまうのを防ぐことができる。さらに、そのような場
合には、エラーコード表示が行なわれることにより、異
常状態の内容を容易に把握することができ、復旧作業が
容易化される。なお、賞球数スイッチエラー時も同様に
エラー報知、遊技停止、発射停止など行なってもよい。
【0215】次に、前述したS7Dの第2エラー処理の
処理内容を説明する。図29は、第2エラー処理の処理
内容を示すフローチャートである。
【0216】まず、ステップSY(以下、単にSYとい
う)1により、10カウントエラーフラグ1がセットさ
れているか否かの判断がなされる。SY1によりセット
されていないと判断された場合は、後述するSY4に進
む。
【0217】一方、SY1によりセットされていると判
断された場合は、SY2に進み、操作ハンドル21の操
作に基づく打球発射を強制的に停止させる処理がなされ
る。具体的に、SY2では、発射停止信号が遊技制御用
マイクロコンピュータ202から送信され、その発射停
止信号を受信した払出制御用マイクロコンピュータ22
0が発射モータ197への電力の供給を断つことにより
打球発射停止が行われる。そして、SY3に進み、ラウ
ンド数表示器33aにおいて、10カウントエラー1が
生じたことを示す「E7」というエラーコード表示を行
なわせる処理がなされる。その後、この第2エラー処理
が終了する。
【0218】SY4に進んだ場合は、10カウントエラ
ーフラグ2がセットされているか否かの判断がなされ
る。SY4によりセットされていないと判断された場合
は、後述するSY7に進む。
【0219】一方、SY4によりセットされていると判
断された場合は、SY5に進み、操作ハンドル21の操
作に基づく打球発射を強制的に停止させる処理がなされ
る。具体的に、SY5では、発射停止信号が遊技制御用
マイクロコンピュータ202から送信され、その発射停
止信号を受信した払出制御用マイクロコンピュータ22
0が発射モータ197への電力の供給を断つことにより
打球発射停止が行われる。そして、SY6に進み、ラウ
ンド数表示器33aにおいて、10カウントエラー2が
生じたことを示す「E8」というエラーコード表示を行
なわせる処理がなされる。その後、この第2エラー処理
が終了する。
【0220】SY7に進んだ場合は、10カウントエラ
ーフラグ3がセットされているか否かの判断がなされ
る。SY7によりセットされていないと判断された場合
は、この第2エラー処理が終了する。
【0221】一方、SY7によりセットされていると判
断された場合は、SY8に進み、操作ハンドル21の操
作に基づく打球発射を強制的に停止させる処理がなされ
る。具体的に、SY8では、発射停止信号が遊技制御用
マイクロコンピュータ202から送信され、その発射停
止信号を受信した払出制御用マイクロコンピュータ22
0が発射モータ197への電力の供給を断つことにより
打球発射停止が行われる。そして、SY9に進み、ラウ
ンド数表示器33aにおいて、10カウントエラー3が
生じたことを示す「E9」というエラーコード表示を行
なわせる処理がなされる。その後、この第2エラー処理
が終了する。
【0222】前述したメイン処理においては、10カウ
ントエラーフラグ1〜3のうちのいずれかがセットされ
ている場合に、前述したようにプロセス処理が行なわれ
ず、遊技を続行することが不可能な状態(遊技続行不可
能状態)にされる。さらに、この第2エラー処理では、
10カウントエラーフラグ1〜3のうちのいずれかがセ
ットされている場合には、遊技を行なうことが不可能な
状態にされたことに加えて、打球発射停止およびエラー
表示が行なわれるのである。なお、これらの10カウン
トエラーがすべて解消されれば発射停止信号の送信が停
止されて打球発射停止が解除される。
【0223】以上に示したように、10カウントエラー
が生じて遊技続行不可状態になった場合には、打球発射
停止が行なわれるので、より確実に遊技の続行が不可能
な状態にすることができる。さらに、エラー表示により
10カウントエラーが生じた旨が報知されるので、その
ような状態の発生を容易に知ることができ、復旧作業が
容易化される。また、ドラムエラー、始動入賞スイッチ
エラーなどのエラーが発生した場合も同様に打球発射停
止およびエラー表示をするようにしてもよい。
【0224】次に、払出制御回路基板152の払出制御
用マイクロコンピュータ220において行なわれる主な
制御について説明する。
【0225】まず、景品玉および貸玉の払出しを行なう
ために玉払出装置330を動作させる賞球玉貸払出動作
処理について説明する。
【0226】図30は、賞球玉貸払出動作処理の処理内
容を示すフローチャートである。まず、ステップSD
(以下、単にSDという)1により、賞球個数信号を受
信しているか否かの判断がなされる。SD1により賞球
個数信号を受信していないと判断された場合は、後述す
るSD5に進む。一方、SD1により賞球個数信号を受
信していると判断された場合は、SD2に進み、賞球玉
貸不可信号を受信中であるか否かの判断がなされる。
【0227】SD2により賞球玉貸不可信号を受信中で
あると判断された場合は、この賞球玉貸払出動作処理が
終了する。これにより、賞球玉貸不可信号を受信してい
る場合には、賞球個数信号を受信しても、景品玉の払出
しが行なわれない。なお、前述したようにカードユニッ
トが未接続の場合も、景品玉の払出しが行われない。一
方、SD2により賞球玉貸不可信号を受信中ではないと
判断された場合は、SD3に進み、玉貸動作中であるか
否かの判断がなされる。この判断は、玉貸操作から玉貸
がすべて完了するまでの一連の玉貸動作が実行中か払出
制御用マイクロコンピュータ220が把握しているので
玉貸動作中か否か判断できる。なお、実際、玉貸として
払出されているかどうかは玉貸数検出器336aにより
玉が検出されているかどうかでわかる。
【0228】SD3により玉貸動作中であると判断され
た場合は、実行中の貸玉動作を優先させるため、この賞
球玉貸払出動作処理が終了する。一方、SD3により玉
貸動作中ではないと判断された場合は、SD4に進み、
賞球動作処理が実行される。この賞球動作処理において
は、払出モータ341にスプロケット337を左回転さ
せる駆動信号(正転駆動信号)を与えて玉払出装置33
0による景品玉の払出しを実行させる。その場合の駆動
信号は、払出すべき個数の玉が払出される分のステップ
数分だけ払出モータ341が連続的に駆動されるように
出力される。これにより、景品玉の払出のために景品玉
排出通路333から玉が所定個数排出される。
【0229】さらに、賞球動作処理においては、玉払出
装置330内に設けられる賞球数検出器336bからの
検出信号を計数して、その計数値である景品玉の払出個
数が玉の一連の払出しにより払出される予定の払出予定
個数となったか否かを確認する。また、賞球動作処理に
おいては、賞球数検出器336bからの検出信号があっ
た場合に、現在払出されている玉が景品玉であることを
認識する。そして、一連の払出しが終了した時点で確認
した景品玉の個数が払出予定個数に足りない場合は、確
認した景品玉の個数が払出予定個数に達するまでさらに
払出モータ341を駆動する制御が行なわれる。一方、
一連の払出しが終了した時点で確認した景品玉の払出個
数が払出予定個数よりも多くなった場合は、エラー表示
器155において景品玉の払出個数が多過ぎた旨を示す
エラー番号を表示する処理が行なわれる。賞球動作処理
の後、この賞球玉貸払出動作処理が終了する。
【0230】また、前述したSD1により賞球個数信号
を受信していないと判断されてSD5に進んだ場合は、
SD5により、玉貸要求があるか否かの判断がなされ
る。具体的には、カードユニット50からの玉貸要求信
号を受信しているか否かの判断がなされる。なお、入賞
玉があっても玉貸を優先するが、1つの入賞玉に対する
賞球動作が終了してから玉貸動作に移るようになってい
る。つまり、賞球個数信号を受信している間は賞球動作
途中であることなので、その間に玉貸要求があったとし
てもその賞球動作が終了してから玉貸動作に移る。SD
5により玉貸要求がないと判断された場合は、この賞球
玉貸払出動作処理が終了する。したがって、賞球個数信
号も玉貸要求信号も受信していない場合には、玉の払出
しが行なわれない。
【0231】一方、SD5により玉貸要求があると判断
された場合は、SD6に進み、賞球玉貸不可信号を受信
中であるか否かの判断がなされる。SD6により賞球玉
貸不可信号を受信中であると判断された場合は、この賞
球玉貸払出動作処理が終了する。これにより、賞球玉貸
不可信号を受信している場合には、玉貸要求信号を受信
しても、貸玉の払出しが行なわれない。一方、SD6に
より賞球玉貸不可信号を受信中ではないと判断された場
合は、SD7に進み、玉貸動作処理が実行される。この
玉貸動作処理においては、払出モータ341にスプロケ
ット337を右回転させる駆動信号(逆転駆動信号)を
与えて玉払出装置330による貸玉の払出しを実行させ
る。その場合の駆動信号は、払出すべき個数の玉が払出
されるステップ数分だけ払出モータ341が連続的に駆
動されるように出力される。(100円分25個ずつに
区切って払出しする)これにより、貸玉の払出のために
貸玉排出通路334から玉が所定個数排出される。
【0232】さらに、玉貸動作処理においては、玉払出
装置330内に設けられる玉貸数検出器336aからの
検出信号を計数して、その計数値である貸玉の払出個数
が玉の一連の払出しにより払出される予定の払出予定個
数となったか否かを確認する。また、玉貸動作処理にお
いては、玉貸数検出器336aからの検出信号があった
場合に、現在払出されている玉が貸玉であることを認識
する。そして、一連の払出しが終了した時点で確認した
貸玉の個数が払出予定個数に足りない場合は、確認した
貸玉の個数が払出予定個数に達するまでさらに払出モー
タ341を駆動する制御が行なわれる。一方、一連の払
出しが終了した時点で確認した貸玉の払出個数が払出予
定個数よりも多くなった場合は、エラー表示器155に
おいて貸玉の払出個数が多過ぎた旨を示すエラー番号を
表示する処理が行なわれる。玉貸動作処理の後、この賞
球玉貸払出動作処理が終了する。
【0233】このように、この賞球玉貸払出動作処理に
おいては、賞球数検出器336bからの検出信号があっ
た場合に現在払出されている玉が景品玉であると認識
し、玉貸数検出器336aからの検出信号があった場合
に現在払出されている玉が貸玉であると認識するため、
払出された玉が景品玉と貸玉とのどちらであるかを明確
に区別して認識することができる。また、この場合は、
1つの玉払出装置330を用いた玉の払出しにより玉の
種別を明確に区別して認識することができるので、その
ような認識をするために大幅な製造コストの増加を招か
ない。
【0234】また、前述したように遊技制御用マイクロ
コンピュータ202においては賞球払出処理(図18参
照)により賞球数検出器336bの検出出力に基づいて
景品玉の払出個数が監視され、一方、払出制御用マイク
ロコンピュータ220においては賞球玉貸払出動作処理
により賞球数検出器336bの検出出力に基づいて景品
玉の払出個数が監視される。すなわち、共通の検出器の
検出出力に基づいて、遊技制御用マイクロコンピュータ
202と払出制御用マイクロコンピュータ220とのそ
れぞれで景品玉の払出個数が監視されるため、景品玉を
より正確に払出すことができる。つまり、遊技制御用マ
イクロコンピュータ202と払出制御用マイクロコンピ
ュータ220との両方で景品玉の払出個数が監視される
ことにより、一方が払出個数を誤って把握した場合に払
出個数に食い違いが生じるため、食い違いを生じること
なく払出しが行われているかどうかという判断基準を設
けることができ、景品玉の払出しが正常に行なわれてい
るか否かをより確実に判断することができる。
【0235】なお、この実施の形態においては、景品玉
および貸玉を払出す場合に、払出予定個数の玉を払出す
分だけ払出モータ341を連続的に駆動する例を示し
た。しかし、これに限らず、景品玉および貸玉を払出す
場合に、払出モータ341を玉の1個払出し分ずつ非連
続的に駆動し、賞球数検出器336bまたは玉貸数検出
器336aにより1個の玉の払出しが確認されたことを
条件として次の玉の払出しのために払出モータ341を
駆動させる制御を行なうようにしてもよい。そのように
すれば、払出予定個数よりも多くの玉が払出されてしま
う異常状態が生じた場合に、過剰な個数の玉が払出され
ないようにすることができる。
【0236】また、景品玉および貸玉を払出す場合に、
払出予定個数よりも1個少ない個数分の玉を払出す分だ
け払出モータ341を連続的に駆動し、賞球数検出器3
36bまたは玉貸数検出器336aの検出に基づいて計
数した払出個数が払出予定個数よりも1個少ない個数に
なっているか否かを判断し、払出予定個数よりも1個少
ない個数になっていることを条件として、残りの1個の
玉の払出すために払出モータ341を駆動するようにし
てもよい。そのようにすれば、払出予定個数よりも多く
の玉が払出されてしまう異常状態が生じた場合に、過剰
な個数の玉が払出されないようにすることができる。
【0237】また、この実施形態においては、払出され
た玉が賞球数検出器336bにより検出された場合に、
払出された玉が景品玉であると認識し、払出された玉が
玉貸数検出器336aにより検出された場合に、払出さ
れた玉が貸玉であると認識する例を示した。しかし、こ
れに限らず、払出モータ341のモータ軸343または
スプロケット337の回転方向を検出し、その検出され
た回転方向に基づいて、払出された玉が景品玉および貸
玉のどちらであるか区別して認識するようにしてもよ
い。すなわち、払出モータ341のモータ軸343また
はスプロケット337の回転方向を検出する回転方向検
出器を設け、その回転方向検出器の検出出力に基づい
て、回転方向を把握し、正転方向の回転が検出されれば
景品玉の払出しが行われており、逆転方向の回転が検出
されれば貸玉の払出しが行われていると判断する。その
ような回転方向検出器の一例としては、スプロケット3
37の予め定められた2点の位置を検出する位置センサ
を設け、そのセンサにより検出対象の2点が検出される
順序に基づいて、回転方向を検出するものが挙げられ
る。さらには、その位置センサによって玉が1個払出す
ごとに1回検出されるようにすることで、その払出して
いる個数も検出することができる。
【0238】また、この実施の形態においては、景品玉
を検出する賞球数検出器336bと貸玉を検出する玉貸
数検出器336aとを設けたことを示したが、これらの
検出器の各々は次のように構成されてもよい。すなわ
ち、検出対象の玉(景品玉,貸玉)が排出される通路
(景品玉排出通路333,貸玉排出通路334)に突出
するアクチュエータを設け、通路を通過する玉がアクチ
ュエータを動作させ、そのアクチュエータの動作をフォ
トスイッチまたはマイクロスイッチ等の検出スイッチに
より検出する。そのようにすれば、そのような検出スイ
ッチにより、払出された玉(景品玉,貸玉)の個数を間
接的に検出することができる。
【0239】次に、景品玉の払出しの完了をチェックす
るために実行される払出完了チェック処理について説明
する。
【0240】図31は、払出完了チェック処理の処理内
容を示すフローチャートである。まず、ステップSM
(以下、単にSMという)1により、前述した賞球動作
処理での景品玉の払出個数の確認結果に基づいて、予め
定められた払出景品玉数の払出しが完了したか否かの判
断がなされる。SM1により払出しが完了していないと
判断された場合は、この払出完了チェック処理が終了す
る。なお、払出しが完了していない、つまり、払出し中
であるにもかかわらず、賞球個数信号が受信されなくな
った景品玉の払出し完了の判断が一致しない場合は、エ
ラーとみなしエラー処理をする。
【0241】一方、SM1により払出しが完了したと判
断された場合は、SM2に進み、賞球個数信号を受信し
ているか否かの判断がなされる。SM2により賞球個数
信号を受信していないと判断された場合は、この払出完
了チェック処理が終了する。一方、SM2により賞球個
数信号を受信していると判断された場合は、SM3に進
み、エラー処理が実行される。これにより、エラー表示
器155において、遊技制御用マイクロコンピュータ2
02と払出制御用マイクロコンピュータ220との間で
景品玉の払出しの完了の判断が一致しないエラーが生じ
たことを特定するエラー番号が表示される。つまり、払
出制御用マイクロコンピュータ220において、景品玉
の払出しが完了したと判断したにもかかわらず、賞球個
数信号を受信している場合は、同じ検出器(賞球数検出
器336b)の検出出力に基づいて景品玉の払出個数を
監視している遊技制御用マイクロコンピュータ202と
払出制御用マイクロコンピュータ220とのどちらかが
誤った判断をしているエラー状態なのである。エラー処
理の後、この払出完了チェック処理が終了する。
【0242】なお、景品玉の払出しを行っているはずの
制御状態において、玉貸数検出器336aにより玉が検
出された場合に、エラー状態であると判断し、エラー処
理を行なってもよい。また、貸玉の払出しを行っている
はずの制御状態において、賞球数検出器336bにより
玉が検出された場合に、エラー状態であると判断し、エ
ラー処理を行なってもよい。
【0243】次に、本発明の変形例等の特徴点を列挙す
る。 (1) 玉払出手段(玉払出装置330)は、玉送りス
プロケットとモータとを含む。図3に示されるスプロケ
ット337により、所定方向(右方向)に回転した場合
に貸玉排出通路(貸玉排出通路334)へ玉を1個ずつ
区切って送り、前記所定方向の逆方向(左方向)に回転
した場合に景品玉排出通路(景品玉排出通路333)へ
玉を1個ずつ区切って送る玉送りスプロケットが構成さ
れている。図3等に示される払出モータ341により、
前記玉送りスプロケットを回転させるモータが構成され
ている。図30に示されるように、前記モータは、貸玉
の払出しの場合に前記玉送りスプロケットを前記所定方
向に回転させるように駆動され、景品玉の払出しの場合
に前記玉送りスプロケットを前記逆方向に回転させるよ
うに駆動される(SD4,SD7参照)。このような構
成において、前記玉送りスプロケットの回転方向を検出
する回転方向検出手段を設けてもよい。さらに、回転方
向検出手段の検出出力に基づいて、払出された玉が景品
玉と貸玉とのどちらの種別であるかを認識する払出玉種
別認識手段を設けてもよい。このように構成すれば、玉
送りスプロケットの回転方向に基づいて、払出された玉
が景品玉と貸玉とのどちらの種別であるかを明確に区別
して認識することができる。すなわち、玉送りスプロケ
ットが正転方向に回転していることが検出された場合は
景品玉の払出しが行なわれていると認識でき、玉送りス
プロケットが逆転方向に回転していることが検出された
場合は貸玉の払出しが行なわれていると認識できるので
ある。
【0244】(2) (1)において、前記回転方向検
出手段は、前記モータの回転方向を検出するものであっ
てもよい。その場合でも、スプロケットの回転方向を検
出する場合と同様に、前記払出玉種別認識手段により、
前記回転方向検出手段の検出出力に基づいて、払出され
た玉が景品玉と貸玉とのどちらの種別であるかを認識す
ることができる。
【0245】(3) 前述した実施の形態においては、
遊技制御用マイクロコンピュータ202によりエラー状
態の発生が判断された場合にラウンド数表示器33aに
エラー表示を行なう例を示した。その他に、払出制御用
マイクロコンピュータ220においてエラー状態の発生
が判断された場合に、払出制御回路基板152のエラー
表示器155にエラー表示を行なうようにしてもよい。
その具体例を以下に示す。
【0246】賞球個数読込エラー 払出制御回路基板152が景品玉の払出動作時におい
て、賞球個数信号が正常な状態でなくなった場合(たと
えば、賞球個数信号の読込み動作途中にその信号が変化
した場合等)に、エラー状態が発生したと判断し、エラ
ー表示を行なう。
【0247】通常時賞球個数信号エラー 通常時(電源投入時)において、払出制御回路基板15
2が受ける賞球個数信号が「0」個以外の個数を示して
いる場合、すなわち、電源投入時に払出の要求を受けた
場合に、エラー状態が発生したと判断し、エラー表示を
行なう。
【0248】カードユニットエラー 払出制御回路基板152がカードユニット50との間で
の通信制御で異常な動作(予め定められたタイミングお
よび時間内等に信号のやりとりができない場合等)が行
われた場合に、エラー状態が発生したと判断し、エラー
表示を行なう。
【0249】カードユニット未接続エラー カードユニット50と払出制御回路基板152とが接続
されている場合に、カードユニット50から与えられる
前述したユニット接続信号(VL)が与えられていない
場合に、カードユニット50が未接続であるエラー状態
が発生したと判断し、エラー表示を行なう。
【0250】玉払出装置エラー 玉払出時(玉の払出動作をしたのにもかかわらず1個も
玉を検出しない状態)のエラー、および、通常時玉払出
(玉の払出動作をしていない状況で玉が検出された状
態)のエラーがそれぞれ発生したことを判断し、エラー
の種類に応じたエラー表示を行なう。
【0251】賞球玉貸不可エラー 前述した賞球玉貸不可信号を受信した場合に、エラー状
態が発生したと判断し、エラー表示を行なう。
【0252】(4) 以上に示した実施の形態において
は、玉払出装置の駆動源としてモータを用いた例を示し
たが、これに限らず、その駆動源は、ソレノイドであっ
てもよく、たとえば通常は玉貸および賞球通路のいずれ
にも玉が流下しないように玉止め片を位置させ、ソレノ
イドの駆動により玉止め片を移動させ、いずれか一方の
通路に玉を流下させるようにすればよい。また、以上に
示した実施の形態においては、払出モータ341を正転
逆転させることにより2つの通路のうちの一方の通路に
玉を流下させるようにしたが、これに限らず、前述した
ようなスライド可能な玉止め片を2つの通路のうちの一
方に位置させ、一方の通路を解放し、かつ他方の通路を
閉塞するように玉止め片を動作させることにより、何れ
か一方の通路だけに玉(払出玉)を流下させるようにし
てもよい。そのようにすれば、前述した場合と同様に、
景品玉と貸玉とを区別して払出すことができる。
【0253】(5) 以上に示した実施形態において
は、エラー報知をする場合に、ランプと7セグメント表
示器(ラウンド数表示器33a)との両方でエラー表示
するため、故障等により、いずれか一方が表示できなく
ても他方によりエラー表示することができるという効果
がある。また、ラウンド数表示器33aは、遊技盤面上
の7セグメント表示器なので、表示が見やすく、分かり
やすいという効果がある。
【0254】(6) 前述した実施形態においては、払
出状態の異常(玉切れ等)が生じた場合に、遊技制御用
マイクロコンピュータ202が遊技を停止させる制御を
行なったが、そのように遊技を停止させるタイミングと
しては、次のタイミングが含まれる。
【0255】可変表示中に異常が生じた場合において
可変表示の通常の変動時間が経過した図柄変動停止(通
常通りの変動)後に遊技を停止させる、可変表示中に
異常が生じた場合において可変表示の通常の変動時間を
短縮して(即時的に)図柄を停止(予定の表示結果を表
示させる)させた後に遊技を停止させる、可変表示中
に異常が生じた場合において即時に図柄を変動途中で強
制停止(予定の表示結果を表示させない)させた後に遊
技を停止させる、可変表示中に異常が生じた場合にお
いて始動記憶数を全部消化する可変表示を行なわせた後
に遊技を停止させる。この場合、打球発射を先に停止す
るようにする方が望ましい。
【0256】大当り中に異常が生じた場合において開
閉板36の開放中ならばそのラウンドの終了後に遊技を
停止させる、大当り中に異常が生じた場合において大
当り状態が通常どおり終了した後に遊技を停止させる、
大当り中に異常が生じた場合において即時的に遊技を
停止させる。の場合は、異常状態から正常状態への復
帰後にすぐさま異常発生時の続きから遊技を開始させて
もよく、異常状態から正常状態への復帰後に復帰した旨
の報知を行なった後に異常発生時の続きから遊技を開始
させてもよい。
【0257】(7) 以上の実施の形態においては、カ
ードユニット50がパチンコ遊技機1に接続されていな
い場合に打球の発射ができないように制御される。これ
に加えて、カードユニット50がパチンコ遊技機1に接
続されていない場合には、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ202が、パチンコ遊技機1での遊技が行なえない
ように制御してもよい。具体的には、遊技制御用マイク
ロコンピュータ202が、リレー回路224の切換信号
の入力を受け、その信号に基づいて打球発射不可能にさ
れたことを認識し、遊技が行なえないように制御すれば
よい。
【0258】(8) 以上の実施の形態においては、1
0カウントエラーが生じた場合に打球発射の停止をする
制御を行なうようにした。なお、始動入賞玉検出器が断
線またはショートした異常状態が発生した場合にも、1
0カウントエラーが生じた場合と同様の制御を行なうよ
うにしてもよい。
【0259】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0260】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 図1等
に示されたパチンコ遊技機1により、遊技者に打玉を貸
出すための貸玉の払出しと、入賞領域への打玉の入賞に
応じた景品玉の払出しとを行なうことが可能な弾球遊技
機が構成されている。図3に示された貸玉排出通路33
4により、前記貸玉として払出される玉が排出される貸
玉排出通路が構成されている。図3に示された景品玉排
出通路333により、前記景品玉として払出される玉が
排出される景品玉排出通路が構成されている。図3等に
示された玉払出装置330により、前記貸玉排出通路お
よび前記景品玉排出通路のうちの一方から選択的に玉を
排出させて玉の払出しを行なうことが可能な玉払出手段
が構成されている。図3等に示された玉貸数検出器33
6aにより、前記貸玉の払出個数を検出する貸玉払出検
出手段が構成されている。図3等に示された賞球数検出
器336bにより、前記景品玉の払出個数を検出する景
品玉払出検出手段が構成されている。図5等に示された
払出制御用マイクロコンピュータ220により、前記玉
払出手段により貸玉および景品玉を選択的に払出す制御
を行なう玉払出制御手段が構成されている。図30に示
されるように、前記玉払出制御手段は、貸玉の払出しを
行なう場合に前記玉払出手段により前記貸玉排出通路か
ら玉を排出させ、景品玉の払出しを行なう場合に前記玉
払出手段により前記景品玉排出通路から玉を排出させる
制御を行なう(SD4,SD7参照)。
【0261】(2) 図5等に示された遊技制御用マイ
クロコンピュータ202により、前記弾球遊技機の遊技
状態を制御する手段であって、所定の払出条件が成立し
た場合に、所定個数の景品玉の払出しを要求する指令情
報(賞球個数信号)を前記玉払出制御手段に送信する遊
技制御手段が構成されている。図30に示されるよう
に、前記玉払出制御手段は、前記遊技制御手段から前記
指令情報を受信した場合に、前記玉払出手段により前記
所定個数の景品玉を払出す制御を行なう(SD4参
照)。図5、図18および図30に示されるように、前
記玉払出制御手段および前記遊技制御手段は、前記玉払
出手段により景品玉の払出しが行なわれる場合に、共通
の前記景品玉払出検出手段の検出出力に基づいて景品玉
の払出個数をそれぞれ監視する。
【0262】(3) 図5、図20および図30等に示
されるように、前記遊技制御手段と前記玉払出制御手段
との間では、前記遊技制御手段から前記玉払出制御手段
への一方向通信による情報の伝送が行なわれる。
【0263】(4) 前記玉払出手段は、玉送りスプロ
ケットとモータとを含む。図3に示されるスプロケット
337により、所定方向(右方向)に回転した場合に前
記貸玉排出通路へ玉を1個ずつ区切って送り、前記所定
方向の逆方向(左方向)に回転した場合に前記景品玉排
出通路へ玉を1個ずつ区切って送る玉送りスプロケット
が構成されている。図3等に示される払出モータ341
により、前記玉送りスプロケットを回転させるモータが
構成されている。図30に示されるように、前記モータ
は、貸玉の払出しの場合に前記玉送りスプロケットを前
記所定方向に回転させるように駆動され、景品玉の払出
しの場合に前記玉送りスプロケットを前記逆方向に回転
させるように駆動される(SD4,SD7参照)。
【0264】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、次のような効果を得ることができる。払出
される貸玉と景品玉とが貸玉排出通路と景品玉排出通路
との2つの通路に分けて個別に排出され、その排出によ
る払出個数が貸玉払出検出手段と景品玉払出検出手段と
により個別に検出される。貸玉払出検出手段により払出
個数の検出があればその時に払出された玉が貸玉であ
り、景品玉払出検出手段により払出個数の検出があれば
その時に払出された玉が景品玉であると区別して認識す
ることができる。このため、貸玉払出検出手段と景品玉
払出検出手段とによる玉の種別ごとの払出個数の検出に
基づいて、払出された玉が景品玉と貸玉とのどちらであ
るかを明確に区別して認識することができる。また、こ
の場合は、1つの玉払出手段を用いた玉の払出しにより
玉の種別を明確に区別して認識することができるので、
そのような認識をするために大幅な製造コストの増加を
招かない。つまり、大幅な製造コストの増加を招くこと
なく、払出された玉が景品玉と貸玉とのどちらの種別の
玉であるかを明確に区別して認識することができる。
【0265】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。共通
の景品玉払出検出手段の検出出力に基づいて、遊技制御
手段と玉払出制御手段とのそれぞれで景品玉の払出個数
が監視されるため、景品玉をより正確に払出すことがで
きる。つまり、玉払出制御手段および遊技制御手段の両
方で景品玉の払出個数が監視されることにより、一方が
払出個数を誤って把握した場合に払出個数に食い違いが
生じるため、食い違いを生じることなく払出しが行われ
ているかどうかという判断基準を設けることができ、景
品玉の払出しが正常に行なわれているか否かをより確実
に判断することができる。
【0266】請求項3に関しては、請求項2に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。玉払
出制御手段は遊技制御手段から送信されてくる指令情報
に基づいて玉の払出制御を行なうのであるが、その場合
の情報の伝送が遊技制御基板から玉払出制御手段への一
方向通信に限られる。このため、玉払出制御手段から遊
技制御手段への不正なデータの入力による遊技制御手段
の不正制御動作を極力防止することができる。
【0267】請求項4に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。貸玉
排出通路および景品玉排出通路から選択的に玉を排出さ
せる玉払出手段の駆動部分が、玉送りスプロケットとモ
ータとにより構成される比較的簡単な構造になる。さら
に、このような構造の簡単化に起因して玉払出装置の製
造コストを比較的安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機を示す全体
正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面
図である。
【図3】玉払出装置の内部構成を示す断面図である。
【図4】機構板に設けられる入賞玉処理装置の背面から
見た正面図である。
【図5】本発明の実施の形態に用いられる制御回路を示
すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態に用いられる制御回路を示
すブロック図である。
【図7】遊技制御用マイクロコンピュータで実行される
処理の内容を示すフローチャートである。
【図8】遊技制御用マイクロコンピュータで実行される
処理の内容を示すフローチャートである。
【図9】遊技制御用マイクロコンピュータで実行される
処理の内容を示すフローチャートである。
【図10】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図11】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図12】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図13】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図14】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図15】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図16】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図17】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図18】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図19】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図20】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図21】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図22】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図23】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図24】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図25】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図26】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図27】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図28】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図29】遊技制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図30】払出制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【図31】払出制御用マイクロコンピュータで実行され
る処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機、122は入賞玉検出器、334は
貸玉排出通路、333は景品玉排出通路、330は玉払
出装置、336aは玉貸数検出器、336bは賞球数検
出器、220は払出制御用マイクロコンピュータ、20
2は遊技制御用マイクロコンピュータ、337はスプロ
ケット、341は払出モータである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者に打玉を貸出すための貸玉の払出
    しと、入賞領域への打玉の入賞に応じた景品玉の払出し
    とを行なうことが可能な弾球遊技機であって、 前記貸玉として払出される玉が排出される貸玉排出通路
    と、 前記景品玉として払出される玉が排出される景品玉排出
    通路と、 前記貸玉排出通路および前記景品玉排出通路のうちの一
    方から選択的に玉を排出させて玉の払出しを行なうこと
    が可能な玉払出手段と、 前記貸玉の払出個数を検出する貸玉払出検出手段と、 前記景品玉の払出個数を検出する景品玉払出検出手段
    と、 前記玉払出手段により貸玉および景品玉を選択的に払出
    す制御を行なう玉払出制御手段とを含み、 該玉払出制御手段は、貸玉の払出しを行なう場合に前記
    玉払出手段により前記貸玉排出通路から玉を排出させ、
    景品玉の払出しを行なう場合に前記玉払出手段により前
    記景品玉排出通路から玉を排出させる制御を行なうこと
    を特徴とする、弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記弾球遊技機の遊技状態を制御する手
    段であって、所定の払出条件が成立した場合に、所定個
    数の景品玉の払出しを要求する指令情報を前記玉払出制
    御手段に送信する遊技制御手段をさらに含み、 前記玉払出制御手段は、前記遊技制御手段から前記指令
    情報を受信した場合に、前記玉払出手段により前記所定
    個数の景品玉を払出す制御を行ない、 前記玉払出制御手段および前記遊技制御手段は、前記玉
    払出手段により景品玉の払出しが行なわれる場合に、共
    通の前記景品玉払出検出手段の検出出力に基づいて景品
    玉の払出個数をそれぞれ監視することを特徴とする、請
    求項1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記遊技制御手段と前記玉払出制御手段
    との間では、前記遊技制御手段から前記玉払出制御手段
    への一方向通信による情報の伝送が行なわれることを特
    徴とする、請求項2記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記玉払出手段は、 所定方向に回転した場合に前記貸玉排出通路へ玉を1個
    ずつ区切って送り、前記所定方向の逆方向に回転した場
    合に前記景品玉排出通路へ玉を1個ずつ区切って送る玉
    送りスプロケットと、 該玉送りスプロケットを回転させるモータとを含み、 該モータは、貸玉の払出しの場合に前記玉送りスプロケ
    ットを前記所定方向に回転させるように駆動され、景品
    玉の払出しの場合に前記玉送りスプロケットを前記逆方
    向に回転させるように駆動されることを特徴とする、請
    求項1記載の弾球遊技機。
JP9205998A 1998-04-03 1998-04-03 弾球遊技機 Withdrawn JPH11285584A (ja)

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