JP2001239029A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001239029A
JP2001239029A JP2000055907A JP2000055907A JP2001239029A JP 2001239029 A JP2001239029 A JP 2001239029A JP 2000055907 A JP2000055907 A JP 2000055907A JP 2000055907 A JP2000055907 A JP 2000055907A JP 2001239029 A JP2001239029 A JP 2001239029A
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JP2000055907A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Yasuo Kanbayashi
康男 神林
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技媒体を払出す場合に、貸遊技媒体を景品
遊技媒体と明確に区別して確実に払出すことが可能な遊
技機を提供することである。 【解決手段】 カードユニットからのBRQ信号(球貸
し動作準備確認信号)を受信した場合に、払出制御基板
は、パチンコ遊技機において玉の払出し動作が可能とな
った状態で出力される信号であるEXS信号(払出動作
可能信号)の送信後(立上がり後)において、払出通路
の切換え動作を行ない、玉払出装置から払出される玉が
球貸し通路を通過可能な状態に切換える制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、パチン
コ遊技機、コイン遊技機、スロットマシン等で代表され
る遊技機に関する。詳しくは、遊技者所有の有価価値の
大きさを特定可能な情報が記録された記録媒体を処理す
る記録媒体処理装置からの要求に応じた貸遊技媒体の払
出しと、入賞に応じた景品遊技媒体の払出しとを行なう
ことが可能な遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において、従来から一般
的に知られているものに、遊技者所有の有価価値の大き
さを特定可能な情報が記録されたカード等の記録媒体を
処理する記録媒体処理装置からの要求要求に応じて、パ
チンコ玉等の貸遊技媒体の払出しと、入賞に応じた景品
遊技媒体の払出しとを行なうことが可能なものがあっ
た。
【0003】このような遊技機においては、パチンコ玉
等の遊技媒体として、景品遊技媒体と貸遊技媒体とを払
出す動作を行なう遊技媒体払出手段を含む遊技媒体払出
装置が1つ設けられている。このような遊技媒体払出装
置において遊技媒体の払出しが行なわれる場合は、景品
遊技媒体および貸遊技媒体の区別なく共通の払出動作が
行なわれ、その払出動作により払出される遊技媒体が共
通の誘導通路を経て排出されていた。
【0004】しかし、前述したような従来の遊技機にお
いては、景品遊技媒体および貸遊技媒体を払出す際に遊
技媒体払出装置により共通の払出動作が行なわれて共通
の誘導通路を経て遊技媒体が排出されていたため、実際
に払出された遊技媒体が、景品遊技媒体と貸遊技媒体と
のどちらの種別の遊技媒体として払出されたものである
のか明確に区別して認識することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したような払出さ
れた遊技媒体の種別の認識を明確に行なうためには、景
品遊技媒体と貸遊技媒体とで払出遊技媒体の誘導通路を
分け、たとえば貸遊技媒体の払出しの要求があるか否か
に応じて景品遊技媒体と貸遊技媒体とで誘導する通路を
通路切換手段により切換えるようにすればよいと考えら
れる。その場合には、遊技媒体の払出しに際して、遊技
媒体がどの通路で誘導されているのか検出し、その検出
に基づいて、払出された遊技媒体が景品遊技媒体と貸遊
技媒体とのどちらの種別の遊技媒体として払出されたも
のであるのか区別して認識することができるものと考え
られる。
【0006】しかし、このように、払出遊技媒体の誘導
通路を2つに分けて通路切換手段により誘導通路を切換
える場合においては、単に、貸遊技媒体の要求に応じて
直ちに誘導通路の切換え動作を開始させるだけでは次の
ような問題が生じる。まず、直ちに誘導通路の切換え動
作を開始させれば、たとえば景品遊技媒体として払出手
段から払出された遊技媒体が景品遊技媒体の誘導通路内
にまだ進入していない状況で通路切換手段による通路の
切換えが完了してしまう場合があるため、その遊技媒体
が、誤って貸遊技媒体用の誘導通路内に入ってしまい、
貸遊技媒体として間違って認識されるおそれもある。ま
た、直ちに誘導通路の切換え動作を開始させれば、遊技
媒体払出手段から払出されたものの誘導通路内にまだ進
入していない遊技媒体が切換え動作中の通路切換手段に
挟まってしまい、遊技媒体詰まりが生じるおそれがあ
る。したがって、払出遊技媒体の誘導通路を2つに分け
て通路切換手段により誘導通路を切換える場合において
は、このような不具合が生じないように、通路切換手段
を制御する必要があると考えられる。
【0007】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、貸遊技媒体を払出す場合に、貸
遊技媒体を景品遊技媒体と明確に区別して確実に払出す
ことが可能な遊技機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技者所有の有価価値の大きさを特定可能な情報が
記録された記録媒体を処理する記録媒体処理装置からの
要求に応じた貸遊技媒体の払出しと、入賞に応じた景品
遊技媒体の払出しとを行なうことが可能な遊技機であっ
て、遊技媒体の払出しに関わる制御を行なう払出制御手
段と、前記貸遊技媒体および前記景品遊技媒体を払出す
動作を行なう遊技媒体払出手段と、該遊技媒体払出手段
から払出される貸遊技媒体が誘導される貸遊技媒体通路
と、前記遊技媒体払出手段から払出される景品遊技媒体
が誘導される景品遊技媒体通路と、前記貸遊技媒体通路
および前記景品遊技媒体通路のうちのいずれか一方の通
路を前記遊技媒体払出手段から払出される遊技媒体が通
過できるように切換える通路切換手段とを含み、前記払
出制御手段は、貸遊技媒体の払出し要求に応じて貸遊技
媒体の払出動作の準備ができているか否かを確認するた
めに前記記録媒体処理装置から送信される動作準備確認
信号を受信した場合に、前記貸遊技媒体の払出動作が可
能な状態であることを条件として、前記貸遊技媒体の払
出動作が可能である旨を示す払出動作可能信号を前記記
録媒体処理装置に送信し、前記払出動作可能信号の送信
後において、前記通路切換手段の切換え動作を行ない、
前記遊技媒体払出手段から払出される遊技媒体が前記貸
遊技媒体通路を通過可能な状態に切換える制御を行なう
ことを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の本発明は、遊技者所有の
有価価値の大きさを特定可能な情報が記録された記録媒
体を処理する記録媒体処理装置からの要求に応じた貸遊
技媒体の払出しと、入賞に応じた景品遊技媒体の払出し
とを行なうことが可能な遊技機であって、遊技媒体の払
出しに関わる制御を行なう払出制御手段と、前記貸遊技
媒体および前記景品遊技媒体を払出す動作を行なう遊技
媒体払出手段と、該遊技媒体払出手段から払出される貸
遊技媒体が誘導される貸遊技媒体通路と、前記遊技媒体
払出手段から払出される景品遊技媒体が誘導される景品
遊技媒体通路と、前記貸遊技媒体通路および前記景品遊
技媒体通路のうちのいずれか一方の通路を前記遊技媒体
払出手段から払出される遊技媒体が通過できるように切
換える通路切換手段とを含み、前記払出制御手段は、貸
遊技媒体の払出し要求に応じて貸遊技媒体の払出動作の
準備ができているか否かを確認するために前記記録媒体
処理装置から送信される動作準備確認信号を受信した場
合に、前記貸遊技媒体の払出動作が可能な状態であるこ
とを条件として、前記貸遊技媒体の払出動作が可能であ
る旨を示す払出動作可能信号を前記記録媒体処理装置に
送信し、前記払出動作可能信号の受信に応じて前記記録
媒体処理装置から送信される払出動作指令信号を受信し
た後において、前記通路切換手段による切換え動作を行
ない、払出される遊技媒体が前記貸遊技媒体通路を通過
可能な状態に切換える制御を行なうことを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は2に記載の発明の構成に加えて、前記払出制御手段
は、前記遊技媒体払出手段による貸遊技媒体の払出し要
求分の貸遊技媒体の払出動作終了後において、前記記録
媒体処理装置に対して払出動作が終了した旨を示す払出
動作終了信号を送信し、前記払出動作終了信号の受信に
応じて前記記録媒体処理装置から送信される払出動作終
了確認信号を受信した後、未払出しの景品遊技媒体があ
ることを条件として景品遊技媒体の払出しを開始する制
御を行なうことを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の本発明は、請求項1から
3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記払出制
御手段は、前記遊技媒体払出手段による貸遊技媒体の払
出動作の終了後において、前記通路切換手段により払出
される遊技媒体が前記景品遊技媒体通路を通過可能な状
態に切換える切換え動作を開始させた後、払出動作が終
了した旨を示す払出動作終了信号を前記記録媒体処理装
置へ送信する制御を行なうことを特徴とする。
【0012】請求項5に記載の本発明は、請求項1から
4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記貸遊技
媒体通路を通過する貸遊技媒体を検出可能な貸遊技媒体
検出手段をさらに含むことを特徴とする。
【0013】請求項6に記載の本発明は、請求項1から
5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記景品遊
技媒体通路を通過する景品遊技媒体を検出可能な景品遊
技媒体検出手段をさらに含むことを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、次のように
作用する。払出制御手段の働きにより、遊技媒体の払出
しに関わる制御が行なわれる。遊技媒体払出手段の働き
により、貸遊技媒体および景品遊技媒体を払出す動作が
行なわれる。貸遊技媒体通路により、遊技媒体払出手段
から払出される貸遊技媒体が誘導される。景品遊技媒体
通路により、遊技媒体払出手段から払出される景品遊技
媒体が誘導される。通路切換手段の働きにより、貸遊技
媒体通路および景品遊技媒体通路のうちのいずれか一方
の通路を遊技媒体払出手段から払出される遊技媒体が通
過できるように切換えられる。払出制御手段のさらなる
働きにより、貸遊技媒体の払出し要求に応じて貸遊技媒
体の払出動作の準備ができているか否かを確認するため
に記録媒体処理装置から送信される動作準備確認信号を
受信した場合に、貸遊技媒体の払出動作が可能な状態で
あることを条件として、貸遊技媒体の払出動作が可能で
ある旨を示す払出動作可能信号を記録媒体処理装置に送
信し、さらに、払出動作可能信号の送信後において、通
路切換手段の切換え動作が行なわれ、遊技媒体払出手段
から払出される遊技媒体が貸遊技媒体通路を通過可能な
状態に切換える制御が行なわれる。
【0015】請求項2に記載の本発明によれば、次のよ
うに作用する。払出制御手段の働きにより、遊技媒体の
払出しに関わる制御が行なわれる。遊技媒体払出手段の
働きにより、貸遊技媒体および景品遊技媒体を払出す動
作が行なわれる。貸遊技媒体通路により、遊技媒体払出
手段から払出される貸遊技媒体が誘導される。景品遊技
媒体通路により、遊技媒体払出手段から払出される景品
遊技媒体が誘導される。通路切換手段の働きにより、貸
遊技媒体通路および景品遊技媒体通路のうちのいずれか
一方の通路を遊技媒体払出手段から払出される遊技媒体
が通過できるように切換えられる。払出制御手段のさら
なる働きにより、貸遊技媒体の払出し要求に応じて貸遊
技媒体の払出動作の準備ができているか否かを確認する
ために記録媒体処理装置から送信される動作準備確認信
号を受信した場合に、貸遊技媒体の払出動作が可能な状
態であることを条件として、貸遊技媒体の払出動作が可
能である旨を示す払出動作可能信号を記録媒体処理装置
に送信し、払出動作可能信号の受信に応じて記録媒体処
理装置から送信される払出動作指令信号を受信した後に
おいて、通路切換手段による切換え動作を行ない、払出
される遊技媒体が貸遊技媒体通路を通過可能な状態に切
換える制御が行なわれる。
【0016】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または2に記載の発明の作用に加えて、次のように作
用する。払出制御手段のさらなる働きにより、貸遊技媒
体の払出し要求分の貸遊技媒体の払出動作終了後におい
て、記録媒体処理装置に対して払出動作が終了した旨を
示す払出動作終了信号を送信し、払出動作終了信号の受
信に応じて記録媒体処理装置から送信される払出動作終
了確認信号を受信した後、未払出しの景品遊技媒体があ
ることを条件として景品遊技媒体の払出しを開始する制
御が行なわれる。
【0017】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1から3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、次の
ように作用する。払出制御手段のさらなる働きにより、
遊技媒体払出手段による貸遊技媒体の払出払出動作の終
了後において、通路切換手段により払出される遊技媒体
が景品遊技媒体通路を通過可能な状態に切換える切換え
動作を開始させた後、払出動作が終了した旨を示す払出
動作終了信号を記録媒体処理装置へ送信する制御が行な
われる。
【0018】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
1から4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、次の
ように作用する。貸遊技媒体検出手段の働きにより、貸
遊技媒体通路を通過する貸遊技媒体が検出可能である。
【0019】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
1から5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、次の
ように作用する。景品遊技媒体検出手段の働きにより、
景品遊技媒体通路を通過する景品遊技媒体が検出可能で
ある。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、
遊技機の一例としてパチンコ遊技機をとり上げて説明す
るが、本発明はこれに限らず、たとえば、コイン遊技機
やスロットマシン等であってもよく、遊技に使用可能な
記録媒体について所定処理を行なう記録媒体処理装置か
らの要求に応じた貸遊技媒体の払出しと、入賞に応じた
景品遊技媒体(以下、景品玉または賞球ともいう)の払
出しとを行なうことが可能な遊技機であればすべて対象
となる。
【0021】図1は、パチンコ遊技機1の正面図であ
る。図2は、パチンコ遊技機1に設けられる遊技盤40
の拡大正面図である。図3は、パチンコ遊技機1の背面
図である。図4は、パチンコ遊技機1とカードユニット
31との接続状態を示す背面図である。図5は、玉払出
装置116における分割可能な各ケースの内部構成を透
視して示す側面図である。図6は、玉払出装置116を
側面側から見た場合の通路切換ソレノイドの動作状態を
示すケースの断面図である。図7は、玉払出装置116
を後面側から見た場合のケースの断面図である。図8お
よび図9は、パチンコ遊技機1に設けられる制御回路の
ブロック図である。
【0022】図1〜図3を参照して、パチンコ遊技機1
は、縦長な方形状に枠組形成される外枠2と、該外枠2
の内側に開閉自在に軸支されかつパチンコ遊技機1の主
要構成部のほぼすべてが集約して設けられる前面枠3
と、該前面枠3の前面上部に開閉自在に設けられる前面
開閉枠4とから構成されている。また、前面枠3に設け
られる主要構成部としては、上記した前面開閉枠4、遊
技盤40、上皿19、下皿27、灰皿29、操作ハンド
ル30、機構部100、および、打球発射装置87があ
る。また、図示の実施の形態では、パチンコ遊技機1の
側方において、遊技者に対し遊技媒体の一例としての遊
技玉(遊技用のパチンコ玉)を貸出すためのカードユニ
ット31(記録媒体用の情報処理装置)が付設されてい
る。
【0023】前面開閉枠4には、遊技盤40の遊技領域
41をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設され、該円形
透視窓5の裏面からガラス板が装着されている。また、
前面開閉枠4の上側には、円形透視窓5の外周に沿っ
て、複数の装飾ランプ6〜8および複数の装飾LED1
3,14が設けられている。これら装飾ランプ6〜8お
よび装飾LED13,14は、遊技状態に応じて点灯ま
たは点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時や
継続時を遊技者に報知するとともに、遊技の雰囲気を盛
り上げるものである。また、円形透視窓5の外周には、
払出すべき賞球(景品玉)が不足したこと(後述する球
切れスイッチ115が作動したとき)を報知する玉切れ
ランプ9や、入賞玉の発生に基づく所定個数の賞球が行
なわれる場合に、その旨を点灯により報知する賞球ラン
プ10が設けられている。この賞球ランプ10は、賞球
の未払出個数がある場合に、点灯することにより、賞球
が行なわれる旨を報知する。なお、ここでは、賞球の未
払出数がある場合に賞球ランプ10を点灯させる例を示
したが、これに代わり、所定個数の賞球が払出された場
合に賞球ランプ10を点灯させることにより、賞球が行
なわれた旨を報知するようにしてよい。
【0024】さらに、円形透視窓5の外周には、前面開
閉枠4の上部左右において、遊技の進行に応じ効果音を
発生するスピーカ12a,12bが設けられている。な
お、スピーカ12a,12bの前面には、網目状ネット
(図示省略)が取付られ、スピーカ12a,12bから
発生される音声を通すようになっている。また、円形透
視窓5の外周には、遊技盤40に貼付けられる証紙を視
認するための透視レンズ39が設けられている。
【0025】上記した装飾ランプ6〜8、玉切れランプ
9、賞球ランプ10、装飾LED13,14は、図8に
示すように、それぞれプリント配線基板で構成される遊
技効果ランプ基板6a,7a,8a,9a,10aや遊
技効果LED基板13a〜13dに実装されて、図1に
示す前面枠3の前面側や前面開閉枠4の裏面側に取付け
られている。そして、各遊技効果ランプ基板6a,7
a,8a,9a,10aが枠用電飾中継基板15(図8
において枠用電飾中継基板Bと表示)に接続され、各L
ED基板13a〜13dが電飾中継基板16(図8にお
いて枠用電飾中継基板Cと表示)に接続されている。電
飾中継基板15,16は、前面枠3の裏面下部に取付け
られる中継基板端子台95に止着される電飾中継基板9
6(図8において枠用電飾中継基板Aと表示)に接続さ
れた後、後述する電飾制御基板80に接続されている。
電飾制御基板80は、後述する遊技制御基板としての主
基板151からの情報信号の種類に応じて上記した装飾
ランプ6〜8、玉切れランプ9、賞球ランプ10、装飾
LED13,14を表示制御するものである。
【0026】主基板151は、遊技制御用のマイクロコ
ンピュータを含む。この遊技制御用のマイクロコンピュ
ータは、遊技制御用のプログラム等を記憶するワンチッ
プマイクロコンピュータであり、ROM、ワークメモリ
として使用されるRAM、遊技制御用のプログラムに従
って制御動作を行なうCPU、および、データの入出力
用のI/Oポートを含む。このような遊技制御用のマイ
クロコンピュータは、定期的(たとえば2msec毎)
にリセットされてROMに記憶されている遊技制御プロ
グラムを先頭から繰返し実行し、各種の遊技制御を行な
う。また、電飾制御基板80にも、主基板151と同様
に、制御用のCPU、ROM、RAM等を含み、電飾制
御を行なうマイクロコンピュータが設けられている。
【0027】なお、枠用電飾中継基板15は、前面枠3
の前面側に取付けられ(これに対応して遊技効果ランプ
基板も前面枠3の前面側に取付けられている)、電飾中
継基板16は、前面開閉枠4の裏面側に取付けられてい
る(これに対して遊技効果LED基板も前面開閉枠4の
裏面側に取付けられている)。なお、図示しないが、前
面開閉枠4を開放したことを検出するためにドアスイッ
チが設けられることがある。この場合には、ドアスイッ
チの配線は後述する枠用スイッチ中継基板に一旦接続さ
れた後、主基板151に入力され、主基板151からの
情報信号に基づいて電飾制御基板80によってランプ6
〜8、9、10の一部または全部が点灯制御されること
により、前面開閉枠4が開放されたことを報知するよう
になっている。
【0028】また、スピーカ12a,12bから延びる
配線は、前面開閉枠4の上方における左右裏面に取付け
られる効果音中継基板17a,17b(図8において、
効果音中継基板B,Cと表示)に一旦接続され、その
後、前面枠3の裏面下部に取付けられる中継基板端子台
95に止着される効果音中継基板97(図8において、
効果音中継基板Aと表示)に接続された後、後述する効
果音制御基板82に接続されている。効果音制御基板8
2は、主基板151からの情報信号の種類に応じてスピ
ーカ12a,12bを駆動制御するものである。効果音
制御基板82にも、主基板151と同様に、制御用のC
PU、ROM、RAM等を含み、効果音制御を行なうマ
イクロコンピュータが設けられている。
【0029】次に、前面開閉枠4の下側に取付けられる
上皿19の構成について説明する。上皿19は、複数の
合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することにより
構成されている。上皿19の開放側の上方には、玉抜き
操作レバー21が設けられている。この玉抜き操作レバ
ー21は、左右方向に移動可能に設けられ、図示しない
スプリングの付勢力に抗して一方向に移動させることに
より、上皿19に貯留されていた玉を裏面側に形成され
る玉抜き路(図示しない)を流下させて下皿27に誘導
するものである。なお、上皿19には、その内部に圧電
ブザー22を設けてもよい。この圧電ブザー22は、遊
技玉の貸出異常が生じたとき(たとえばピッ、ピッ、ピ
ッという連続音)、あるいは遊技玉の貸出時(たとえ
ば、100円相当の遊技玉が払出されるごとにピーとい
う音)に、その旨を報知する報知音が発生されるもので
ある。
【0030】上記した上皿19について、さらに詳細に
説明すると、上皿19は、その上流側に形成される賞球
払出口20から払出された賞球を一旦貯留した後、図示
しない発射位置に玉を供給するものである。また、上皿
19は、パチンコ遊技機1に隣接して設けられるカード
ユニット31を介して遊技玉の貸出しを受ける際に操作
する操作部とともに、これらを設置する中空の部材であ
る上皿化粧部190の上面側に設けられている。上皿化
粧部190に設けられた操作部は、球貸しスイッチ2
4、返却スイッチ25(ともに図8参照)、球貸可表示
LED(図示省略)、および、残高表示器としての度数
表示LED(図示省略)等が実装される残高表示基板2
3からなり、該残高表示基板23が上皿化粧部190の
上面側に設けられている。
【0031】球貸しスイッチ24は、カードユニット3
1によって遊技玉の貸出し(球貸しおよび貸玉の払出し
ともいう)を受ける際に操作されるスイッチである。返
却スイッチ25は、遊技終了の際にカードユニット31
の挿入口34に差込まれたカード(遊技に使用可能なカ
ード)の返却を受ける際に操作されるスイッチである。
また、度数表示LEDは、カードユニット31のカード
挿入口34に差込まれたカードの残高が表示されるもの
である。なお、上皿19に設けられる上記した球貸しス
イッチ24および返却スイッチ25等が実装される残高
表示基板23から延びる上皿配線は、前面枠3の軸支側
の下部に形成される配線透視開口(図示しない)から前
面枠3の裏側に引出されて後述する払出制御基板144
に接続されている。
【0032】さらに、上皿19の開放側末端には、前面
開閉枠4を前面枠3に対して施錠しかつ前面枠3を外枠
2に対して施錠する施錠装置84(図3参照)を操作す
るためのシリンダ錠26が臨んでいる。また、前面開閉
枠4の軸支側上部には、玉抜きピン挿入口(図示省略)
が形成されている。そして、この玉抜きピン挿入口から
図示しない玉抜きピンを差込む操作により、これに連結
される玉抜き操作管(図示しない)を上下方向に揺動さ
せて玉抜き口を閉塞したり開放したりするようになって
いる。
【0033】なお、前面開閉枠4の軸支側下部には、起
伏部が形成され該起伏部に、イヤホーンジャックと、イ
ヤホーンジャックから聞こえる音楽を選択するための選
択スイッチとが設けられてもよい。
【0034】また前面枠3の下部に設けられる下皿27
は、上皿19から溢れた賞球であって、余剰球通路(図
示省略)を介して接続樋93(図3参照)から排出され
る余剰の賞球を貯留するものである。下皿27の前面壁
には、玉抜き操作レバー28がスライド可能に取付けら
れるようになっている。この玉抜き操作レバー28を操
作することにより、下皿27に貯留されていた賞球を下
方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に移替えることがで
きる。また、下皿27の左側には、灰皿29が設けら
れ、右側には操作ハンドル30が設けられている。操作
ハンドル30は、図3に示す打球発射装置87の発射装
置電動機88(モータ)の駆動を開始させる単発発射ス
イッチ91およびタッチセンサ92(ともに図9に符号
だけ表示)を内蔵しているとともに、弾発力を調節する
ものである。
【0035】パチンコ遊技機1の正面構造は、概ね上記
したとおりであるが、図示の実施の形態では、パチンコ
遊技機1にカードユニット31が隣接されている。この
カードユニット31は、上皿19の上面に設けられる前
述した球貸しスイッチ24や返却スイッチ25等の操作
部を操作することにより作動されるものである。カード
ユニット31には、使用可能状態であるか否かを表示す
る使用可能表示器32と、当該カードユニット31がい
ずれの側のパチンコ遊技機1に対応しているかを表示す
る連結台方向表示器33と、記録媒体としての磁気カー
ドを挿入するカード挿入口34とが設けられている。
【0036】このように構成されるカードユニット31
は、独自の制御回路によって制御されるものであり、図
3および図4に示されるように、カードユニット配線3
5を介し、パチンコ遊技機1と接続されている。パチン
コ遊技機1においては、カードユニット配線35が払出
制御基板144に接続されており、払出制御基板144
を介してカードユニット31と信号の送受信を行なう。
また、カードユニット31には、パチンコ遊技機1の電
源コード135とは別の独立した電源コード311から
電源電力が供給されている。この電源コード311は、
接地極を有するコードである。このため、カードユニッ
ト31は、電源コード311を介して電気的に接地して
いる。
【0037】一方、パチンコ遊技機1の背面には、図3
に示すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球
を払出すための各種の機構を装備した機構部100が設
けられている。操作ハンドル30に対応する裏面には、
発射装置電動機88および打球樋(図示しない)を有す
る打球発射装置87が固着されている。その打球発射装
置87の側方には、機構部100に設けられた前述の余
剰球通路を流下する賞球を下皿27に誘導する接続樋9
3が固着されている。さらに接続樋の側方に中継基板取
付台95が取付けられている。外枠2に対する前面枠3
の開放側裏面には、外枠2の掛止片85に対する前面枠
3の施錠および前面枠3に対する前面開閉枠4の施錠を
行なう施錠装置84が設けられている。
【0038】上記した構成のうち、打球発射装置87に
は、発射制御基板90が付設されており、この発射制御
基板90によって、打球発射装置87が駆動制御される
ようになっている。なお、発射制御基板90は、図3に
示すように、発射制御基板カバー89によって被覆さ
れ、この発射制御基板カバー89から外部に露出してい
る位置に設けられるコネクタを介して払出制御基板14
4と接続されており、所定の状態となったときに払出制
御基板144から停止信号を受けて打玉の発射を行なえ
ないようになっている。また、中継基板取付台95に
は、電飾中継基板96、効果音中継基板97、発射制御
中継基板98、および、発射制御電源中継基板99が所
定の位置に取付けられている。
【0039】以上で、パチンコ遊技機1の全体の概略構
成を説明したが、以下、パチンコ遊技機1を構成する要
素のうち、遊技盤40と、機構部100とのそれぞれの
詳細な構成について順次説明する。
【0040】まず、図2および図3を参照して、遊技盤
40について説明する。遊技盤40の正面構造について
図2を参照して説明する。遊技盤40は、前面枠3の裏
面側に一体的に形成される遊技盤収納枠部36に収納固
定されるべく、ほぼ正方形状の合板により形成されてい
る。遊技盤40の表面には、円形渦巻状に誘導レール4
2が取付けられている。該誘導レール42の内側は、遊
技領域41とされて発射された打玉が落下するものであ
る。遊技領域41には、図示の場合、特別可変表示装置
44、特別可変入賞球装置48、普通可変入賞球装置5
8、普通図柄表示器63等が設けられるとともに、単に
打玉を入賞とする入賞口、打玉を通過させる通過口、打
玉の流下方向、速度を変化せしめる風車または多数の障
害釘が設けられている。また、遊技領域41の最下方に
は、いずれの入賞領域にも入賞しなかった打玉が取込ま
れるアウト口69が設けられている。
【0041】遊技領域41の構成をその遊技動作に従っ
て詳細に説明する。遊技領域41の中央よりもやや下方
の左側には、遊技領域41を落下する打玉が通過可能に
設けられた通過口620と、その通過口620を通過し
た打玉(通過玉)を検出する通過玉検出器62とが設け
られている。
【0042】遊技領域41のほぼ中央に配置される特別
可変表示装置44の上方には、普通図柄と呼ばれる複数
種類の数字(識別情報)を可変表示可能な普通図柄可変
表示装置としての普通図柄表示器63が設けられてい
る。普通図柄表示器63は、通過玉検出器62の検出信
号に基づいて所定期間可変表示した後、表示結果を導出
表示する。普通図柄表示器63の両側方には、普通図柄
表示器63の可変表示中に通過玉検出器62を通過した
打玉数を記憶表示する普通図柄記憶LED64(最高4
個まで記憶表示する)等が設けられている。普通図柄表
示器63の表示結果が予め定められた当り図柄(たとえ
ば、0〜9までの数字の可変表示において、7が停止表
示された場合)である場合には、普通可変入賞球装置5
8が所定時間開放される。なお、普通図柄表示器63の
可変表示時間は、通常確率モードのときに相対的に長く
(たとえば、30秒)、確率変動モードのときに相対的
に短く(たとえば、3〜5秒)設定されている。
【0043】普通可変入賞球装置58は、遊技領域41
のほぼ中央に配置される特別可変表示装置44と遊技領
域41のアウト口69の上部に配置される特別可変入賞
球装置48との間に配置され、ソレノイド59によって
開閉駆動される電動チューリップタイプの可変入賞球装
置である。そして、普通可変入賞球装置58には、始動
玉検出器60が内蔵され、開放中または閉成中に受入れ
た入賞玉を検出するようになっている。打玉が始動玉検
出器60によって検出されると、特別可変表示装置44
が特別図柄と呼ばれる複数種類の識別情報の可変表示を
開始する。普通可変入賞球装置58の開放時間は、通常
確率モードのときに相対的に短く(たとえば0.5
秒)、確率変動モードのときに相対的に長く(たとえば
2秒)設定されている。また、普通可変入賞球装置58
が開放していない場合でも打玉を受入れるようになって
いる。
【0044】特別可変表示装置44は、複数の図柄を可
変表示する液晶タイプの可変表示器からなり、遊技領域
41のほぼ中央に配置される。そして、特別可変表示装
置44での可変表示の停止時における図柄の組合せが予
め定められた大当り図柄の組合せ(たとえば同一の図柄
が当りラインのいずれかに揃った場合)である場合に
は、大当り遊技状態となって特別可変入賞球装置48が
次に説明するような所定の態様で開閉駆動される。大当
り図柄の組合せの一部は確率変動図柄として設定されて
いる。この確率変動図柄で大当り遊技状態となったとき
には、その大当り遊技状態終了後における普通図柄表示
器63における当り図柄の出現確率や特別可変表示装置
44における大当り図柄の出現確率が高くなる確率変動
モードとなるように制御される。特別可変表示装置44
は、遊技盤40の表面側に取付けられる飾り基板(符号
なし)を備えている。
【0045】また、特別可変表示装置44においては、
その通常入賞口47の下部および可変表示器を囲むよう
に飾りLED45が取付けられている。さらに、特別可
変表示装置44の下部中央には、特別可変表示装置44
の可変動作中に始動玉検出器60によって検出された玉
数を記憶表示する特別図柄始動記憶LED46(最高4
個まで記憶表示する)が取付けられている。さらに、特
別可変表示装置44には、符号を付与しないが、飾りラ
ンプ等も設けられている。
【0046】大当り遊技状態となったときに駆動制御さ
れる特別可変入賞球装置48は、ソレノイド50によっ
て開閉駆動される開閉板49を有する。特別可変入賞球
装置48の内部には、開閉板49に受入れられた打玉を
検出する特定玉検出器51および入賞個数検出器52が
設けられている。
【0047】開閉板49の開放時に特別可変入賞球装置
48内に入った玉は、最終的にすべて入賞個数検出器5
2に向けて誘導され、入賞個数検出器52により検出さ
れる。また、特別可変入賞球装置48内に入った玉のう
ち、特定玉検出器51により検出された玉は、その後、
入賞個数検出器52に向けて誘導され、入賞個数検出器
52により検出される。したがって、特別可変入賞球装
置48内に入った玉は、結果的にすべて入賞個数検出器
52により検出される。
【0048】大当り遊技状態となった場合には、一定時
間(たとえば28秒)が経過するまで、または、その一
定時間内に所定個数(たとえば、10個)の入賞玉が入
賞するまで開閉板49を開放(以下、この開放を開放サ
イクルという)し、その開放サイクル中に受入れられた
打玉が特定玉検出器51によって検出されたときに継続
権が成立して、再度上記した開放サイクルが実行され、
各開放サイクルにおいて継続権が成立していることを条
件に最高16回の開放サイクルを繰返すことができるよ
うになっている。
【0049】特別可変入賞球装置48の内部において
は、特定玉検出器51への入口を開閉するシャッタ(図
示省略)が設けられている。このシャッタは、ソレノイ
ド53により駆動され、開放サイクルの1サイクル毎
に、特定玉検出器51が玉を1個検出するまでは開放状
態にされている。そして、特定玉検出器51が玉を1個
検出すると閉塞状態に制御される。このような制御が行
なわれることにより、開閉板49が1回開放された場合
(1サイクル中)には、特定玉検出器51が玉を1個検
出するまでは、特定玉検出器51による玉の検出が可能
な状態にされ、特定玉検出器51が玉を1個検出した後
は、特定玉検出器51による玉の検出が不可能な状態に
される。
【0050】なお、この実施の形態では、特定玉検出器
51への入口にシャッタを設けた例を示したが、これに
限らず、シャッタの代わりに、次のようなシーソー式の
玉振分部材を設けてもよい。すなわち、シーソー式の玉
振分部材は、板状の振分部材が特定玉検出器51の方向
へ向けて傾斜した状態と、特定玉検出器51とは逆の方
向へ向けて傾斜した状態とのいずれかの状態に切換え可
能となるようにソレノイドにより駆動制御される。その
場合、開閉板49が1回開放されたとき(1サイクル
中)には、特定玉検出器51が玉を1個検出するまで
は、振分部材が特定玉検出器51の方向へ向けて傾斜し
た状態にされることにより、玉が特定玉検出器51によ
り検出されやすい状態にされ、特定玉検出器51が玉を
1個検出した後は、振分部材が特定玉検出器51とは逆
方向へ向けて傾斜した状態にされることにより、玉が特
定玉検出器51により検出がされにくい状態にされる。
【0051】さらに、特別可変入賞球装置48には、入
賞玉検出器55a,55bを内蔵する通常入賞口54
a,54b、開閉板49が開放していることを表示する
アタッカーランプ56、継続権が成立していることを表
示する飾りランプ、および、大当り遊技状態である旨を
報知する飾りランプ,飾りLED57が設けられてい
る。
【0052】遊技領域41には、上記した構成以外に、
飾りランプ65b、入賞玉検出器65aを内蔵する入賞
口65、飾りランプ66a付き風車66、サイド飾りラ
ンプ67aを内蔵するサイド飾り67等が設けられてい
る。
【0053】以上に説明した実施の形態において、打球
が入賞する入賞口および入賞装置には、入賞玉を検出す
るための入賞玉検出器としての検出器47a,51,5
2,55a,55b,60,65aがすべて設けられて
いる。これは、これらの検出器のうち、入賞玉検出器4
7a,52,55a,55b,60,65aは、検出信
号に基づいて所定個数の賞球を払出すために使用される
ものである。また、特定玉検出器51は継続権の成立を
検出するために使用され、入賞玉検出器52は開閉板4
9の開放を規制するための計数機能を兼用している。
【0054】これらの入賞玉検出器47a,51,5
2,55a,55b,65aは、図8に示すように、次
に説明する中継基板77を介して主基板151に接続さ
れ、主基板151では、これらの検出器からの検出信号
を記憶するとともに順次払出制御基板144に払出す賞
球個数等を指令する賞球制御信号を導出して入賞に対応
する賞球を払出するように後述する球払出装置116を
駆動制御するようになっている。
【0055】賞球制御信号は、指令内容を示すコマンド
(コマンドデータ)と、コマンドの取込みタイミングを
示すINT信号とを含む。ここで、賞球制御信号のコマ
ンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されてい
る。賞球制御信号のコマンドは、払出制御モード(賞球
払出モード,払出停止モード等)を指定する1バイトの
MODEデータと、動作内容(払出個数、払出動作停
止、払出動作再開等)を特定する1バイトのEXTDA
TAとにより構成され、この2バイトのデータを順次送
信することにより、払出制御内容を指令する。
【0056】また、始動玉検出器60は、図8に示すよ
うに、中継基板77を介することなく直接的に主基板1
51と接続されて始動信号と入賞信号(ただし他の入賞
玉検出器47a,52,55a,55b,65aによっ
て導出される賞球個数情報は、相対的に多い個数、たと
えば、13個や15個であるのに対し、始動玉検出器6
0に基づく賞球個数情報は、相対的に少ない個数、たと
えば5個や7個である)とを入力している。これは、始
動玉検出器60からの配線を直接主基板151に接続す
ることにより、その途中に不正な回路基板を組込んだ配
線(ぶら下がり基板等と称されている)が接続されてい
るか否かの発見を容易にするためである。また、始動玉
検出器60と主基板151とを直接接続する配線は、他
の配線の色と明らかに異なる色(本実施の形態の場合に
は、ピンクと黄の蛍光色)としたので、この点からも始
動玉検出器60からの配線に不正が行なわれているか否
かを見分けやすい。
【0057】遊技盤40の遊技領域41には、前述した
ようにスイッチやソレノイド、あるいは飾りランプや飾
りLED等の電気的部品が多数設けられるが、これら
は、次に説明する第1入賞玉誘導カバー体70の裏面に
取付けられる中継基板76,77を介して主基板151
や電飾制御基板80に接続されるようになっている。す
なわち、図8に示すように、遊技盤面に設けられる各ス
イッチ47a,51,52,55a,55b,62,6
5a、および、各ソレノイド50,53,59は、中継
基板77(中継基板Aと表示)を介して主基板151に
接続されている。
【0058】遊技盤面に設けられる飾りランプを実装し
ている飾りランプ基板56,66a,67a、遊技盤面
に設けられる飾りLEDを実装している飾りLED基板
45,57、および、記憶表示LED46,64は、そ
れぞれが中継基板76を介して電飾制御基板80に接続
されている。
【0059】一方、遊技盤40の裏面には、図3に示す
ように、特別可変表示装置44の裏面が突出して設けら
れている。この特別可変表示装置44の裏面部分には、
表示制御基板75が表示制御基板カバー74に被覆され
て取付けられている。表示制御基板75は、特別可変表
示装置44の可変表示器の可変表示動作を主基板151
からの情報信号の種類に応じて駆動制御するとともに、
普通図柄表示器63の可変表示動作を主基板151から
の情報信号の種類に応じて駆動制御する。
【0060】また、上記した特別可変表示装置44の裏
面の周囲には、特別可変表示装置44の上方に位置する
入賞口(本実施の形態では、入賞口47)に入賞した入
賞玉を誘導する入賞玉誘導路がその前面に形成されるカ
バー体である第1入賞玉誘導カバー体70が取付けら
れ、この第1入賞玉誘導カバー体70に連通するよう
に、その下部に第2入賞玉誘導カバー体71が取付けら
れている。
【0061】第1入賞玉誘導カバー体70には、その中
央に特別可変表示装置44の裏面が貫通する窓孔72が
形成されるとともに、一側後面に中継基板76および情
報端子基板78が取付けられている。また、表示制御基
板カバー74よりも下方には、中継基板77が設けられ
ている。中継基板76,77は、前述したように、遊技
盤40の遊技領域41に設けられるスイッチ、ランプ、
ソレノイド、LED等の電気部品と主基板151または
電飾制御基板80との接続を中継するものである。情報
端子基板78は、図8に示すように、パチンコ遊技機1
の営業管理上必要な遊技情報(たとえば大当り遊技状態
中である旨を報知する大当り1情報、確率変動図柄で大
当り遊技状態となり、その大当り状態中およびその大当
りによる確率変動中である旨を報知する大当り2情報
(大当り中と確率変動中に出力され続ける信号)、確率
変動図柄による大当り状態終了後の確率変動中である旨
を報知する確率変動情報、始動玉検出器をONした打玉
の数を報知する始動口情報、特別可変表示装置の可変表
示動作回数を報知する図柄確定回数1情報、普通可変表
示装置の可変表示動作回数を報知する図柄確定回数2情
報、および、普通可変入賞球装置の開閉回数を報知する
役物回数情報等)を遊技場に設置される管理コンピュー
タに出力するための外部接続端子を有し、遊技情報が主
基板151から与えられるようになっている。さらに、
どの図柄で大当りしたか、どの図柄で停止したか等の情
報を出力するようにしてもよい。
【0062】また、第2入賞玉誘導カバー体71の後面
側には、その内部に電飾制御基板80および効果音制御
基板82を収納する制御基板ボックス161が取付けら
れている。電飾制御基板80は、図3に示すように、遊
技盤40の遊技領域41(必ずしも遊技領域41の内側
に設けられなくてもよく、遊技盤40に設けられていれ
ばよい)に設けられる飾りランプや飾りLED、およ
び、前面枠3や前面開閉枠4に設けられる飾りランプや
飾りLEDを主基板151からの情報信号に応じて一括
して駆動制御するものである。また、効果音制御基板8
2は、スピーカ12a,12bを駆動制御するものであ
り、主基板151からの情報信号に応じて遊技内容に対
応した効果音を発生させる。また、効果音制御基板82
には、音量を切換える音切換スイッチ83が設けられて
いる。
【0063】以上、遊技盤40の構成について詳細に説
明してきたが、上記のように構成される遊技盤40は、
前面枠3の裏面側に形成される遊技盤収納枠部36に収
納固定されるようになっている。遊技盤収納枠部36
は、周知のように、ほぼ正方形状に構成される遊技盤4
0を収納するように前面枠3の裏面に段差状に形成され
ている。収納した遊技盤40の裏面を押圧固定するため
の遊技盤係止レバー86が、遊技盤収納枠部36の適宜
箇所に取付けられている。また遊技盤収納枠部36の下
方部は、平板状の支持板となって遊技盤40の下辺を載
置するようになっており、その支持板のほぼ中央にアウ
ト玉を誘導するアウト玉誘導通路が形成されている。ま
た、遊技盤40を遊技盤係止レバー86によって収納固
定した状態においては、その裏面から機構部100が被
覆されることとなる。機構部100は、遊技板収納枠3
6の内側側面において上部および下部に分かれて固定さ
れる導電性の2つの軸受金具37,37のそれぞれにお
いて上方向に向けて突設される導電性(金属製)の軸ピ
ン38に、機構部100において上下方向に延在された
態様で固定された金属製の取付部材148の上部および
下部のそれぞれに形成された軸支部の掛止め孔をそれぞ
れ係止することにより、開閉自在に軸支される。また、
機構部100は、遊技盤収納枠部36の適宜位置に植立
される係止ピン(図示しない)と機構部100に設けら
れる機構部係止レバー149とを係合させることによ
り、機構部100を閉じた状態で保持することができる
ようになっている。ここでは、機構部100が前面枠3
に対して開閉自在である場合を例として示したが、これ
に限らず、機構部は前面枠3に対して固定されて開閉で
きないものであってもよい。
【0064】次に、パチンコ遊技機1の背面に設けられ
る機構部100の構成について図3を参照して説明す
る。図3において、機構部100は、貯留タンク105
と、上部構成部と、中間構成部と、下部構成部とが背面
から見て開口窓102を構成するように機構部主体10
1上に一体的に形成されている。
【0065】貯留タンク105は、主として賞球を貯留
する玉供給部としてのものである。上部構成部は、貯留
タンク105に貯留された賞球を下流側に整列しながら
誘導する玉整列レール部材108およびカーブレール部
材111が設けられるものである。中間構成部は、カー
ブレール部材111からの玉を誘導する玉通路114と
入賞玉に基づく賞球を払出す球払出装置116とが設け
られるものである。下部構成部は、主として遊技盤に打
込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理機構が設けら
れるものである。
【0066】機構部100を閉じた状態において遊技盤
40の裏面収容部が開口窓102から外部に臨むように
なっている。このため、遊技盤40の裏面構造が前述し
たように特別可変表示装置44の裏面および制御基板ボ
ックス161を有する複雑なものであっても、機構部1
00の開閉動作をスムーズに行なうことができる。な
お、開口窓102の中央よりやや下方には、その開口窓
102の両側端から掛け渡した状態で後方に突出形成さ
れた横架突出板103が設けられ、その横架突出板10
3に、後述する主基板ボックス150の上部が取付けら
れるようになっている。ただし、電飾制御基板80に実
装されるコネクタ80a〜80cおよび効果音制御基板
82に実装されるコネクタ82a〜82cは、横架突出
板103の上方に位置して開口窓102から外部に臨む
ようになっている。
【0067】そこで、以下、機構部100の構成につい
て説明する。まず、機構部100の上部構成部には、多
量の賞球を貯留する貯留タンク105と、該貯留タンク
105から供給される賞球を仕切り壁によって複数列
(本実施の形態の場合、3列)に整列して流下させる玉
整列レール部材108と、その玉整列レール部材108
によって誘導された賞球を後述する球払出装置116に
向けて方向転換するカーブレール部材111と、そのカ
ーブレール部材111の上方に設けられた情報端子基板
132とがそれぞれ所定の位置に設けられている。
【0068】貯留タンク105は、その底面に揺動自在
に軸支されて図示しないばねにより上方向に付勢される
球切れ情報検知レバー106が設けられ、その球切れ情
報検知レバー106の下方に、球切れ情報スイッチ10
7が固定されている。この球切れ情報スイッチ107
は、図9に示すように、後述する情報端子基板132に
接続されて貯留タンク105内に賞球が不足したときに
図示しない管理コンピュータに球切れ信号を出力するよ
うになっている。上記した貯留タンク105の下流側に
配置される玉整列レール部材108は、上部構成部の一
端から他端に向けて傾斜状に取付けられ、その内部中央
に2条の仕切り壁(図示しない)が立設されて貯留タン
ク105から流出した賞球を下流に向かって3列に整列
させるようになっている。そして、仕切り壁によって区
画された3列のレール部のうちの奥側1列を球貸し用レ
ール部とし、手前側2列を賞球用レール部としている。
【0069】また、玉整列レール部材108の下流側上
部には、玉ならし部材109が支軸を支点として揺動自
在に垂下され、玉整列レール部材108上を上下2段と
なって流下する賞球を玉ならし部材109に埋設される
重錘の作用によって1段とするようになっている。
【0070】前述した玉整列レール部材108の下流側
上部には、外部との信号線が接続される外部接続端子1
33を有する情報端子基板132が設けられる。情報端
子基板132に設けられる外部接続端子133は、外部
(たとえば、管理コンピュータ)と遊技機との間の信号
線を接続する球切れ情報出力端子、玉貸情報出力端子、
賞球情報出力端子等を有し、さらに、球切れ情報スイッ
チ107が接続されるコネクタ132a、および、払出
制御基板144が接続されるコネクタ132b等を有し
て構成されている。また、情報端子基板132の近傍と
なる機構部100の裏面には、パチンコ遊技機1の運搬
時に電源線135を束ねておくためのフック(図示省
略)が形成されている。これにより、運搬時における電
源線135および差込みプラグ135aの破損を防止す
ることができる。なお、電源線135には、ヒューズケ
ースが一体的に設けられている。
【0071】上部構成部には、上記した構成以外に、そ
の開放端部および情報端子基板132の上部に対応する
位置に機構部係止レバー149が一端を支持されて回動
自在に設けられている。機構部係止レバー149には、
遊技盤収納枠部36の所定の位置に植立固定される係止
ピン(図示しない)の先端部と係合する溝が形成されて
いる。この機構部係止レバー149の溝と係止ピンとの
係合を解除するように回動させることにより、機構部1
00の遊技盤収納枠部36への固定状態を解除すること
ができる。なお、機構部係止レバー149は、上部構成
部の開放端部および下部構成部の開放端部に設けられて
いるため、機構部100の遊技盤収納枠部36への固定
状態を堅固に安定化させることができるようになってい
る。
【0072】次に、機構部100の中間構成部の上部に
は、玉整列レール部材108の下流端に連通して賞球の
向きを180度変換して導くカーブレール部材111が
設けられている。このカーブレール部材111も賞球を
3列に整列して下流側に導くように区画形成されてい
る。また、カーブレール部材111のヘアピン状の屈曲
部には、図示しない玉抜き弁が揺動自在に設けられ、そ
の玉抜き弁の側方から下流側に向けて玉抜き通路112
が形成されている。玉抜き通路112は、玉抜き弁が操
作されたとき(たとえば、営業が終了して貯留タンク1
05に貯留される賞球を外部に抜く必要が生じたと
き)、貯留タンク105および玉整列レール部材108
に貯留されていた賞球をパチンコ遊技機1の外部に誘導
するものである。
【0073】また、カーブレール部材111の下流側に
は、垂直状に玉通路部材が設けられる。具体的には、左
右2列の玉通路114から玉通路部材が構成され、この
2列の玉通路114には、それぞれ球切れスイッチ11
5が通路に臨むように設けられている。この球切れスイ
ッチ115は、図9に示すように、枠用スイッチ中継基
板142を介して主基板151に接続され、球切れスイ
ッチ115が玉を検出しなくなったときには、次に説明
する球払出装置116の払出モータ118の作動を停止
して玉の払出しを不能動化させるようになっている。こ
こで、払出モータ118は、ステッピングモータにより
構成されており、1回の払出し動作により払出される最
大払出単位個数が25個である。
【0074】球切れスイッチ115は、払出す玉の1回
の払出単位数(たとえば25個)分の玉が玉払出装置1
16内および玉通路114内に入っている場合に、それ
らの玉のうちの最上端に位置する玉が検出される位置に
設けられている。したがって、球切れスイッチ115が
玉を検出しなくなったときには、払出す玉数が1回の最
大払出単位個数(25個数)に満たない状態(球切れ状
態)であることが検出されるのである。
【0075】上記した玉通路114の下方には、球払出
装置116が取着される。球払出装置116は、ほぼ直
方体形状をなすケース(図7等参照)の内部に収納され
て機構部主体101の前面側に着脱自在に取付けられる
ようになっている。
【0076】次に、図3を参照して、球払出装置116
の構造の概要を簡単に説明する。ケース内には、左右2
列の玉通路114と個々に連通する2条の通路部が形成
され、その通路部の経路途中には、球払出装置116
(通路部)内の玉を1個ずつ区切って通路部下端の玉払
出口(図5〜図7参照)から排出するスプロケット(図
5〜図7参照)が設けられている。なお、スプロケット
は、払出モータ118の駆動によって回転するようにな
っている。また、玉排出口は、前後方向に並列する2つ
の排出口からなる。玉排出口において、前側の排出口
は、球払出装置116から排出する玉を貸玉として払出
す貸玉排出口として構成され、後側の排出口は、球払出
装置116から排出する玉を景品玉として払出す賞球排
出口として構成されている。また、前後の排出口には、
それぞれの排出口から排出される玉数(貸玉数および賞
球数)を検出するための球貸し個数カウントスイッチ1
19および賞球個数カウントスイッチ120(図6参
照)が設けられている。また、スプロケットの下流側に
は、玉を貸玉排出口に送る玉通路と、賞球排出口に送る
玉通路との間で切換える通路切換弁(図示省略)が設け
られており、その通路切換弁は、通路切換ソレノイド1
17(図6参照)の駆動によって玉通路を切換えるよう
になっている。さらに、玉の払出動作を確実に行なうた
めに払出モータ118の停止位置(正確には、回転部材
の停止位置)をフォトセンサを用いて検出するモータ位
置センサ122(図6参照)が設けられている。
【0077】また、ケースには、通路切換ソレノイド1
17、払出モータ118、カウントスイッチ119,1
20、および、モータ位置センサ122が接続される払
出ユニット中継基板124が付設されている。この払出
ユニット中継基板124は、図6に示すように、払出制
御基板144に接続されるとともに枠用スイッチ中継基
板142を介して主基板151にも接続されている。
【0078】また、以上説明したように、各種構成部材
がケース内に集約されてなる球払出装置116は、機構
部100の中間構成部に形成される取付凹部に対してケ
ース全体が係合部の傾動による着脱自在に止着されるよ
うになっている。このように、球払出装置116を係合
部の係合によって着脱自在としたが、たとえばビス止め
して着脱自在としてもよく、特に限定するものではな
い。また、ケースは、透明合成樹脂で形成されている。
このため、内部に収容される各種構成部材を外部から視
認することができ、球払出装置116に対する不正が極
力防止できる。
【0079】次に、図5〜図7を参照して、球払出装置
116の構成を詳細に説明する。玉払出装置116は、
図7に示すように、ケース301内に集約して形成され
るが、このケース301は、左,中,右に3分割(ケー
ス301a〜301c)されてそれらを組付けることに
より完成される。中,左の各ケース301b,301c
には、相互に対向する側に、前述した2列の玉通路11
4と連通する玉通路303(各ケース301b,301
cの内部構造は、ほぼ左右対称であるため符号のb,c
を省略する)が「く」字状に屈曲形成されており、その
玉通路303の上端の玉入口302から入った賞球を玉
通路303の途中に設けたスプロケット305で1個づ
つ区切って玉通路303の下端の排出口304から排出
するようになっている。排出口304は、前後方向に並
列する2つの排出口304a,304bからなる。前側
の排出口304aは、玉払出装置116から排出する玉
を貸玉として払出す貸玉排出口304aとして構成され
る。後側の排出口304bは、玉払出装置116から排
出する玉を賞球(景品玉)として払出す賞球排出口30
4bとして横成されている。また、排出口304aに
は、排出口304aから排出される玉数(貸玉数)を検
出するための球貸し個数カウントスイッチ119が設け
られている。排出口304bには、排出口304bから
排出される玉数(賞球数)を検出するための賞球個数カ
ウントスイッチ119が設けられている。
【0080】スプロケット305は、玉通路303の屈
曲部の下方に臨むように回転軸306にワッシャ(図示
省略)を介して回転自在に軸支されるものである。より
詳細に説明すると、スプロケット305は、細長形状の
円柱部材308の右端側に鍔状の円盤部(図示省略)が
形成されている。この円盤部両側面には、それぞれ玉を
受け入れる間隔を保持して突設される複数(3つ)の突
出部310が形成されている。これにより、各突出部3
10の間は、玉を受入れ誘導するための凹部311とし
て形成されている。また、円柱部材308の左端には、
ギヤ312の中心部に穿設された嵌合穴313に内嵌す
る内嵌部314が形成されている。これにより、スプロ
ケット305は、ギヤ312と一体的に回転するように
なっている。なお、ギヤ312の一側面には、外周に沿
って複数の検出突片316が突設されている(図5参
照)。また、スプロケット305の取付けは、円柱部材
308の中心に穿設された中心穴(図示省略)を、ケー
ス301cのほぼ中心よりもやや上方に挿入支持される
回転軸306に挿入して行なう。これにより、スプロケ
ット305は、回転自在に支持される。回転軸306の
他端は、ケース301aを組み付けたときに、ケース3
01aに形成される支持穴(図示省略)に支持されるよ
うになっている。
【0081】上記のように回転自在に軸支されるスプロ
ケット305は、玉通路303の前方に形成されるモー
タ収容空間(図示省略)に収容支持される払出モータ1
18によって回転駆動される。即ち、払出モータ118
は、ケース301bの側面に穿設された開口を閉塞する
ように設けられるモータ固定板(図示省略)に固定され
る。そのモータ固定板の前方に突出された出力軸318
a(図5参照)には、前述した開口を挿通してギヤ32
0が固着される。このギヤ320は、前記ギヤ312と
噛金するようになっている。なお、各ギヤ312,32
0は、各ケース301a,301bの問に形成される収
容空間内に配置される。また、払出モータ118は、前
述したように、各種電子部品が実装される払出ユニット
中継基板124に接続される。払出ユニット中継基板1
24のコネクタ321aには、払出制御基板144から
の配線(払出制御基板144との信号線)が接続される
一方、コネクタ321bには、主基板151からの配線
(枠用スイッチ中継基板142により中継された主基板
151からの信号線)が接続される。なお、払出制御基
板144および主基板151からの配線は、別の中継基
板をさらに介して中継されるものであってもよい。
【0082】また、払出ユニット中継基板124には、
前述した払出モータ位置センサ122(フォトセンサ)
が設けられる払出モータ位置センサ基板323、球貸し
個数カウントスイッチ119、賞球個数カウントスイッ
チ120、および、通路切換ソレノイド117が接続さ
れる。具体的には、主基板151に球貸し個数カウント
スイッチ119の検出信号が入力されるように接続さ
れ、払出制御基板144には、払出モータ位置センサ1
22および賞球個数カウントスイッチ120の検出信号
が入力され、払出制御基板144から払出モータ118
に駆動信号(払出モータ制御信号)が出力されるように
接続されるとともに、払出制御基板144から通路切換
ソレノイド117へ駆動信号(ソレノイド制御信号)が
出力されるように接続される。なお、払出制御基板14
4に賞球個数カウントスイッチ120の検出信号が入力
されるようにしてもよい。
【0083】払出ユニット中継基板124は、該基板に
穿設される位置決め穴(図示省略)に対してケース30
1bに突設される位置決め突起(図示省略)が嵌入され
た状態で、払出ユニット中継基板124に穿設される取
付穴(図示省略)を介してケース301bに形成された
取付ボスにビス止めされる。また、センサ基板323
は、該基板323に穿設される取付穴327を介してケ
ース301aに形成された取付ボス(図示省略)にビス
止めされる。
【0084】ここで、払出ユニット中継基板124にお
いては、2つのコネクタ321a,321bは、大きさ
および向きが異なっている。払出ユニット中継基板12
4により、主基板151へ信号を送る信号線(枠用スイ
ッチ中継基板142を介した信号線)と、払出制御基板
144からの信号の送受信を行なう信号線とが中継され
るが、コネクタ321a,321bの大きさが異なるの
で誤配線することがない。さらにコネクタ321a,3
21bの向きが同一方向でないのでより間違いにくくな
る。また、払出ユニット中継基板124は、ケース30
1内に収容されるので外部から保護されている。ケース
301bとケース301cとのネジ止めは、予め定めら
れたネジ穴にそれぞれネジ342,343を螺着する等
の固定方法を用いて行なわれる。
【0085】また、上記した各ケース301b,301
cの組付け状態においては、払出モータ118の出力軸
318aに固定されるギヤ320(以下、小径ギヤとい
う)と、スプロケット305に一体的に取り付けられる
ギヤ312(以下、大径ギヤという)とが噛合した状態
となる(ギヤ比は、1対2)。スプロケット305は、
図6に示すように、回転に伴ってその突出部310及び
凹部311が玉通路303の内部に侵入するようになっ
ており、玉通路303の屈曲部で突出部310聞く凹部
311)に受け入れた玉を収容したまま回転して斜め下
方地点でリリースして貸玉排出口304a又は賞球排出
口304bから玉を払出すようになっている。なお、ス
プロケット305の大径ギヤ312の左右に形成される
突出部310と凹部311とは、図7に示すように、相
互に互い違いに形成されている。このため、一方の玉通
路303から払出される玉と他方の玉通路303から払
出される玉とは、同時に払出されることはなく、交互に
払出されることとなる。また、スプロケット305の回
転位置は、前述した払出モータ位置センサ122によっ
て検出される。即ち、払出モータ位置センサ122は、
大径のギヤ312の裏面に突出形成される検出突片31
6がセンサの検出位置を横切ることによる光の非検出状
態が生じたことに基づいて、スプロケット305の回転
位置を検出するようになっている。
【0086】また、玉通路303の上流側(スプロケッ
ト305の上方側)における各ケース301b,301
c間には、前記2列の玉通路と個々に連通する左右の玉
通路303を仕切るための仕切板347が設けられる。
一方、玉通路303の下流側(スプロケット305の下
方側)には、仕切板347は設けられず、左右2列分の
幅の玉通路303が中央に傾斜し、1列分の幅(玉1個
が流下する幅)となり(図7参照)、その1列となった
玉通路303の下方では、玉通路303が前後2列に分
れる。そして、その玉通路303の分岐点、言い換えれ
ばスプロケット305から送り込まれた玉を貸玉排出口
304aに送る球貸し通路303c(図6(B)に示す
通路状態)と、賞球排出口304bに送る賞球通路30
3d(図6(A)に示す通路状態)との間でその玉通路
を切換える通路切換弁350が設けられている。通路切
換弁350は、下端部に穿設された挿通穴に回転軸35
2が挿通され、その回転軸352の両端部がケース30
1b,301cに突設された取付ボスの各嵌入穴に嵌入
して取り付けられることで、回転軸352に回転自在に
軸支されるものである。また、通路切換弁350の左側
端部には、係合突起355が突設されている。該係合突
起355の先端部分は、ケース301bに穿設された挿
通穴を挿通して各ケース301a,301b間に形成さ
れる収容空間に配され、後述する連結部材363に係合
して設けられる。また、通路切換弁350は、図6に示
すように、横から見て湾曲した形状、言い換えれば図6
(B)に示す通路切換状態で、湾曲した玉通路に沿った
形状をなしていて、玉受け面が凹状にへこんでいる。こ
のため、通路切換弁350が玉通路の一部分を構成する
際でも、滑るように玉を誘導することができる。これに
より、スムーズな玉の流下を招来することができると共
に、通路切換弁350の耐久性の向上が図れる。
【0087】また、通路切換弁350の先端部と当接す
る玉通路303内には、切換弁350の先端部が玉通路
303内で突出しないように凹部357が形成されてい
る。このため、通路切換弁350によって切換えられた
いずれの通路形状(図6(A)及び図6(B)に示す各
通路状態)においても、玉の流下を妨げないようになっ
ているので、スムーズな玉の流下を招来し、通路切換弁
350の先端を保譲できる。
【0088】上記のように回転自在に軸支される通路切
換弁350は、各ケース301a,301b間に形成さ
れる収容空間に収容支持される通路切換ソレノイド11
7によって回転駆動される。即ち、通路切換ソレノイド
117は、前述したモータ収容空間の下側となるケース
301bの側面にビス止め固定され、そのプランジャー
の先端には、連結部材363がネジ止めによって固着さ
れる。この連結部材363には、通路切換ソレノイド1
17のプランジャーの先端を挿入する挿入穴(図示省
略)と、前述した係合突起355に係合する切欠状の係
合部366とが形成されている。これにより、通路切換
ソレノイド117は、駆動(励磁)されずに図示しない
バネの弾性力によってプランジャーを退行移動させた状
態では、通路切換弁350を図6(A)に示す回転位置
に保持される(玉通路303を賞球排出口304b側に
切り換え)。一方、駆動(励磁)されてプランジャーを
進出移動させた状態では、通路切換弁350を図6
(B)に示す回転位置に保持される(玉通路303を貸
玉排出口304a側に切り換える)。
【0089】また、このような通路切換弁350による
通路切換において、スプロケット305上方の玉通路3
03(玉受入通路)が2条(2列)であるのに対して、
スプロケット305下方の玉通路303(球貸し通路3
03c,賞球通路303d)は1条(1列)になるよう
に構成されている。このため、玉排出通路側に設ける検
出器の設置数を必要最小限に抑えることができる。具体
的には、球貸し通路303c,賞球通路303dのそれ
ぞれに、1つずつカウントスイッチ(球貸し個数カウン
トスイッチ119,賞球個数カウントスイッチ120)
を設けるだけでよい。また、2条を1条にするために、
2条で払出される玉を中央に寄せて1条の通路に誘導す
るようにしたので、交互に払出される玉がスムーズに1
条の通路に流れ込むようになっている。そして、その1
条となった通路が球貸し通路と賞球通路とに分岐してい
るが、賞球通路は、1条となった通路に対して垂直方向
に真直ぐに延設されている。つまり、通路切換弁350
により玉の流下方向が屈折せずに、玉が垂直落下するよ
うに形成されている。このため、貸玉に比べて払出し頻
度が高く、速い払出しスピードが要求される故に玉詰り
などが起き易い賞球の払出しにおいて、玉詰りなどの不
具合を極力回避できるようにするものである。
【0090】また、通路切換ソレノイド117を収容す
る各ケース301a,301b間の組み付けは、前述し
たケース301b,301c間の組み付けと同様にネジ
370〜372を蝶着することによって行われる。ま
た、ケース301aには、通路切換ソレノイド117の
長方形状をなす側壁部分を内嵌することにより、ケース
301aと通路切換ソレノイド117との位置決めを行
う位置決め開口(図示省略)が穿設されている。なお、
この位置決め開口は、通路切換ソレノイド117の側壁
部分を外部に露出することで、通路切換ソレノイド11
7からの発熱を外部に放出するための放熱穴としても機
能するようになっている。
【0091】また、ケース301は、中央のケース30
1bに左右のケース301a,301cをそれぞれ組み
付けた組立体からなり、左側と中央との各ケース301
a,301b間および右側と中央との各ケース301
c,301b間にそれぞれ各種構成部材の収容空間を設
けている。この構成により、玉払出装置116の各種横
成部材を2つの収容空間に分けて収容することができ
る。このため、玉払出装置116をメンテナンスする際
には、メンテナンスする部材が収容された収容空間を形
成する側のケース(左右のケース301a,301cの
いずれか一方)のみを取り外してメンテナンスすればよ
く、メンテナンスに関係のない部材を取り外す作業が極
力回避できる。
【0092】次に、機構部100の下部構成部について
説明する。パチンコ遊技機1の背面側の構造の都合上、
図3において図示されていないが、下部構成部の後面側
には、その一側上部に賞球通路が形成され、該賞球通路
の下端に上皿連通口が形成されている。この上皿連通口
は、パチンコ遊技機1の前面に設けられる上皿19に賞
球を導くものである。上皿連通口の一側側方には、余剰
球通路が接続されている。入賞に基づく賞球が多数払出
されて上皿19が賞球で満杯となり、ついには上皿連通
口に到達してさらに賞球が払出し続けられたときには、
賞球が、余剰球通路に導かれ、その後、前述した接続樋
を介して下皿27に排出される。そして、さらに賞球が
払出し続けられたときには、下皿27も満杯になるが、
余剰球通路の一側側壁に設けられた満タンスイッチ12
9(図8参照)の部分にまで到達すると、満タンスイッ
チがONされて、球払出装置116の払出モータ118
の駆動を停止して賞球および貸玉の払出動作を不能動化
するとともに、必要に応じて打球発射装置87の発射装
置電動機88の駆動も停止される。なお、前述した賞球
通路、玉抜き通路、および、余剰球通路の後面は、下部
通路カバー体によって閉塞されている。
【0093】また、パチンコ遊技機1の背面側の構造の
都合上、図3において図示されていないが、下部構成部
の前面側(遊技盤40に当接する側)には、遊技盤40
で発生した入賞玉を集合する入賞玉集合樋が傾斜状に設
けられている。この入賞玉集合樋に集められた入賞玉
は、打込玉排出通路を通ってパチンコ遊技機1の外部
(パチンコ遊技機1の設置島の内部に形成される回収経
路)に放出される。打込玉排出通路には、入賞玉だけで
はなくアウト口69に取込まれたアウト玉および玉抜き
通路112から玉抜きされた賞球も合流して放出され
る。
【0094】また、前述したように構成される機構部1
00の下部構成部の後面側には、電源ユニットボックス
136と、主基板ボックス150と、払出制御基板ボッ
クス143と、枠用スイッチ中継基板142とが設けら
れている。電源ユニットボックス136は、電圧が異な
る複数の電源電力を生成する電源生成基板137を収容
するものである。主基板ボックス150は、遊技盤40
に設けられる特別可変表示装置44や特別可変入賞球装
置48等の遊技装置の動作を制御する主基板151を収
容するものである。払出制御基板ボックス143は、球
払出装置116の動作を制御する払出制御基板144を
収容するものである。払出制御基板144にも、払出制
御用のプログラム等を記憶するROM、ワークメモリと
して使用されるRAM、払出制御用のプログラムに従っ
て制御動作を行なうCPU、および、データの入出力用
のI/Oポートを含み、賞球および貸玉の払出制御を行
なうマイクロコンピュータ(ワンチップマイクロコンピ
ュータ)が設けられている。
【0095】枠用スイッチ中継基板142は、満タンス
イッチ129、球切れスイッチ115、および、払出ユ
ニット中継基板124と、主基板151との接続を中継
するものである。
【0096】電源ユニットボックス136は、開口窓1
02の下部位置側に機構部主体101に着脱自在に取付
けられる。主基板ボックス150は、電源ユニットボッ
クス136に重畳しかつ制御基板ボックス161に重畳
する位置に回転自在であって着脱自在に配置される。払
出制御基板ボックス143は、打込玉排出通路および玉
抜き通路112の後面側に着脱自在に取付けられてい
る。払出制御基板ボックス143に収容される払出制御
基板144には、故障等が生じたときにその故障の種類
を数字や英文字で表示するエラー表示器(図示省略)、
払出制御基板144を再起動させるときに操作するリセ
ットスイッチが設けられてもよい。
【0097】主基板ボックス150裏側の電源ユニット
ボックス136の内部に収容される電源生成基板137
には、一次電源電力としてのAC24Vが供給されてく
る電源線(電源コード135)が接続されるコネクタ、
電源供給先の基板と接続するためのコネクタ、および、
電源電力の供給の際における過電流をしゃ断して各種回
路を保護するためのヒューズが装着される複数のヒュー
ズケースを含む各種電気部品が実装されている。
【0098】なお、電源基板137においては、電源コ
ード135から供給されてくるAC24Vの電源電力の
供給が断たれた場合のバックアップ用の電力としてのバ
ックアップ電源電力の供給を解除(停止)するためのリ
セットスイッチと、ON操作により、複数種類の電圧の
電源電力が生成されて各制御基板に供給されるようにな
る電源スイッチとを設けてもよい。
【0099】電源生成基板137においては、複数種類
の電圧の電源電力が生成されて各制御基板に供給される
ようになっている。また、電源供給先の基板と接続する
ためのコネクタの各々は、電源電力の供給先の基板にお
いて必要とされる種類の電源電力供給線が供給先の基板
ごとにまとめて1つの集合配線として接続されるもので
ある。
【0100】前述した図3に示す表示制御基板カバー7
4、制御基板ボックス161、主基板ボックス150、
および、払出制御基板ボックス143は、その一部また
は全部を透明の合成樹脂によって内部が透視し得るよう
に構成されている(ROM等の不正改造を容易に視認で
きる)とともに、放熱穴が形成されている。また、制御
基板ボックス161内に収容される効果音制御基板82
は、ROM(特に、効果音データを記憶しているRO
M)さえ交換すれば簡単にリサイクルが可能である。ま
た、制御基板ボックス161内に収容される電飾制御基
板80、および、表示制御基板カバー74に被覆される
表示制御基板75も、盤面構成やランプ等の数を変えな
ければ、同様にROMを交換することによりリサイクル
可能である。つまり、遊技盤40の入替え時にそれらボ
ックス毎回収し、ROMを取り出して書換えまたは交換
すれば、異なる内容の新しい機種用のものとすることが
できるので、その新しい機種の入替えの際にROMだけ
を変えた制御ボックスを再び納品して再利用することが
できる。
【0101】以上、パチンコ遊技機1の構成、遊技盤4
0の構成、および機構部100の概略構成について説明
してきたが、機構部100や遊技盤40に設けられる各
種の制御基板の相互の関係、および、各種制御基板と機
構部100、遊技盤40、前面枠3、および、前面開閉
枠4に設けられる電気的部品との関係について図3,
4,8,9を参照して詳細に説明する。
【0102】第1入賞玉誘導カバー体70の上部に取付
けられる中継基板76のコネクタ76aと電飾制御基板
80のコネクタ80aとが接続されている。また、中継
基板76には、遊技盤40に設けられるアタッカーラン
プ56、風車ランプ66a、サイドランプ67a等の飾
りランプ基板と、飾りLED45,57等の飾りLED
基板とからの配線が接続されている。
【0103】さらに、払出制御基板144には、7つの
コネクタ144a〜144gが実装されている。コネク
タ144aには、主基板151が接続されている。コネ
クタ144bには、電源生成基板137が接続されてい
る。コネクタ144cには、情報端子基板132が接続
されている。コネクタ144dには、払出ユニット中継
基板124が接続されている。コネクタ144eには、
残高表示基板23が接続されている。コネクタ144f
には、発射制御信号中継基板98が接続されている。コ
ネクタ144gには、カードユニット31からのカード
ユニット配線35が接続されている。
【0104】ところで、前述した各基板間を接続する配
線は、それぞれ接続する基板に応じて色が設定されてい
る。払出制御基板144の各コネクタ144a〜144
gに接続される配線は茶色に設定されている。電飾制御
基板80の各コネクタ80a〜80dに接続される配線
は緑色に設定されている。効果音制御基板82の各コネ
クタ82a〜82cに接続される配線は黄色に設定され
ている。また、主基板151に接続される配線は、基本
的に白色に設定されている。ただし、払出制御基板14
4、電飾制御基板80、および、効果音制御基板82と
の接続配線は、それぞれ接続先の基板144,80,8
2に応じた配線色が優先され、始動玉検出器60を接続
するコネクタ151aの配線は、前述したようにピンク
と黄の蛍光色に設定されている。また、発射制御基板9
0に接続される配線は、白色に設定され、電源生成基板
137に接続される配線は、黒色に設定されている。ま
た、機構部100に形成された横架突出板103の末端
部分(前面枠3の開放側に設けられた主基板151より
もさらに開放側)には、主基板151の各コネクタ15
1b〜151dに接続される配線を束ねるための配線収
束部材(図示省略)が設けられ、機構部100の裏面側
(横架突出板103の開放窓102との対向面側も含
む)には、機構部100の裏面の配線処理を整然とする
ための配線押えが設けられている。なお、横架突出板1
03の開口窓102との対向面に設けられた配線押え
は、制御基板ボックス161内に収容される電飾制御基
板80および効果音制御基板82の配線をまとめるよう
になっている。
【0105】なお、配線収束部材は、金属に合成樹脂の
被覆加工を施したものであり、配線押えは、合成樹脂成
形品でビスにより軸支され、回動自在の構造であるが、
どちらの構造のものを用いても差支えない。
【0106】上記のように配線接続される回路構成にお
いては、図8および図9に示すように、主基板151に
は、遊技盤40に設けられる各スイッチ47a,51,
52,55a,55b,62,65aからの信号が中継
基板77を介して入力されるとともに始動玉検出器60
からの信号も入力され、また、満タンスイッチ129お
よび球切れスイッチ115からの信号が枠用スイッチ中
継基板142を介して入力される。さらに、主基板15
1には、払出ユニット中継基板124および枠用スイッ
チ中継基板142を介して球貸し個数カウントスイッチ
119および賞球個数カウントスイッチ120からの信
号が入力される。
【0107】上記した入力信号のうち、遊技盤40に設
けられる各スイッチ51,52,60,62からの入力
信号に基づいて、主基板151は、遊技盤40に設けら
れるソレノイド50,59、普通図柄表示器63、およ
び、記憶表示LED46,64を制御するとともに、遊
技状態に応じた電飾信号を電飾制御基板80に出力し、
遊技状態に応じた効果音信号を効果音制御基板82に出
力し、さらに、大当り表示制御信号あるいはリーチ表示
制御信号または外れ表示制御信号を表示制御基板75に
出力し、情報端子基板78に各種の遊技情報を出力す
る。電飾制御基板80は、主基板151から入力される
電飾信号の種類に応じて、各種ランプ6〜10,56,
66a,67a、各種LED13a,45,57を表示
駆動制御する。効果音制御基板82は、主基板151か
ら入力される効果音信号の種類に応じてスピーカ12
a,12bを駆動制御する。また、表示制御基板75
は、主基板151から入力される表示制御信号の種類に
応じて特別図柄表示器44の表示結果を導出するように
制御する。
【0108】また、満タンスイッチ129からの入力信
号に基づいて、主基板151は、払出制御基板144に
満タン信号を出力し、その満タン信号に基づいて払出モ
ータ118の駆動を停止したりする。あるいは発射装置
電動機88の駆動を停止したりしてもよい。また、満タ
ンスイッチ129からの入力信号があったときには、主
基板151は、次に説明する賞球可能信号を出力しない
ようにする。なお、満タンスイッチ129からの入力信
号があったときには、電飾制御基板80に満タン信号を
出力して所定のランプまたはLEDを表示駆動してその
旨を報知するようにしてもよい。また、満タン信号を払
出制御基板144に出力するので、たとえば、払出制御
基板144上のエラー表示器145等でその旨を報知す
るようにしてもよい。
【0109】また、遊技盤40に設けられる通過玉検出
器62を除く各スイッチ47a,52,55a,55
b,65aからの入力信号に基づいて主基板151は、
払出制御基板144に賞球制御信号を出力する。払出制
御基板144は、賞球制御信号の入力に基づいて払出モ
ータ118を駆動して所定個数の賞球を払出す。また、
主基板151は、賞球個数カウントスイッチ120から
の入力信号に基づいて、払出されるべき賞球個数が検出
されれば、払出制御基板144に、賞球個数信号をクリ
アするコマンドをクリア信号を出力する。また、賞球個
数カウントスイッチ120からの入力信号に基づいて、
主基板151は、情報端子基板132に賞球個数を示す
賞球情報信号を出力し、この信号を情報端子基板132
から外部の管理コンピュータに出力する。さらに、各ス
イッチ47a,51,52,55a,55b,60,6
5aからの入力信号に基づいて主基板151は、電飾制
御基板80(および効果音制御基板82)に制御信号を
出力し、賞球ランプ10(またはスピーカ12a,12
b)を表示駆動してその旨を報知する。さらに、球切れ
スイッチ115からの入力信号に基づいて、主基板15
1は、払出制御基板144に賞球制御信号を出力しない
ようにしたり、電飾制御基板80に賞球切れ信号を出力
して玉切れランプ9を所定の態様で表示駆動する。な
お、玉切れランプ9または別途設けられる玉切れランプ
を主基板151または払出制御基板144で制御するの
ではなく、玉切れランプ9または別途設けられる玉切れ
ランプに電源電力を供給し、球切れスイッチ115のO
N・OFFによって単純に点滅消灯するようにしてもよ
い。
【0110】上記したように主基板151には、遊技動
作を制御するためのスイッチ入力、賞球の払出動作を制
御するためのスイッチ入力、および、飾りランプ、飾り
LED、スピーカ12a,12bを駆動制御するための
スイッチ入力しか入力されない。したがって、主基板1
51と他の制御基板144,80,82,75との関係
においては、主基板151から他の制御基板144,8
0,82,75に向かって一方向の通信関係となる。こ
のため、このパチンコ遊技機1は、他の制御基板14
4,80,82,75に不法な処理プログラムを組込ん
で主基板151で不正な処理を施そうとしても実行する
ことができないという利点がある。また、主基板151
の制御の一部を他の制御基板144,80,82,75
で担当しているので、パチンコ遊技機1では、主基板1
51の負担が軽減されるとともに、監督官庁による主基
板151の検査の容易化を図ることも可能である。
【0111】次に、図9を参照して、払出制御基板14
4には、モータ位置センサ122、カウントスイッチ1
19,120、球切れスイッチ115からの信号が払出
ユニット中継基板124を介して入力され、残高表示基
板23の球貸しスイッチ24、返却スイッチ25からの
信号が入力され、カードユニット31から各種の情報が
入力されている。さらに、払出制御基板144には、主
基板151から前述したように、賞球制御信号(賞球個
数を示す賞球個数信号を含む)が入力される。
【0112】上記した入力信号のうち、モータ位置セン
サ122からの入力信号に基づいて、払出制御基板14
4は、貸玉および賞球の払出動作において払出モータ1
18の停止位置、すなわち回転部材の停止位置を正確に
制御するとともに回転部材が回転しているか否かを検出
できる。
【0113】また、カウントスイッチ119,120か
らの入力信号に基づいて、払出制御基板144は、貸玉
および賞球の正確な払出数を払出すように払出モータ1
18を駆動制御するとともに、情報端子基板132に払
出された貸玉の個数を特定可能な球貸し情報を出力す
る。なお、賞球情報は、主基板151から出力される。
【0114】また、残高表示基板23は、払出制御基板
144に形成された中継用配線1440を介してカード
ユニット31に接続されている。中継用配線144a
は、払出制御基板144に設けられたその他の信号線お
よび電子機器には接続されておらず、単に信号の中継の
みを行なう。
【0115】球貸しスイッチ24の操作があった場合に
は、その操作信号が払出制御基板144により中継され
てカードユニット31に与えられ、それに基づいて、カ
ードユニット31から払出制御基板144に球貸し要求
操作信号(後述するBRDY信号)が与えられる。その
場合、払出制御基板144は、カードユニット31から
の残高情報を照会して残高情報に余裕があるときに、球
貸し要求操作信号に基づく球貸し要求を許容して払出モ
ータ118を駆動する。また、返却スイッチ25の操作
があった場合には、その操作信号が払出制御基板144
により中継されてカードユニット31に与えられ、それ
に基づいて、カードユニット31から払出制御基板14
4に返却要求信号が与えられる。その場合、払出制御基
板144は、カードユニット31にカードの返却信号を
出力する。
【0116】さらに、主基板151からの賞球制御信号
に基づいて、払出制御基板144は、前述したように払
出ユニット中継基板124を介して賞球の払出動作を実
行せしめたり、発射制御基板90に発射装置電動機88
の停止信号を出力したりする。
【0117】なお、情報端子基板132に接続される球
切れ情報スイッチ107からの入力信号は、払出制御基
板144に入力されることはなく、そのまま球切れ情報
として外部の管理コンピュータ等に出力される。
【0118】電源生成基板137においては、一次電源
電力としてAC24Vの電源電力を受け、基板上に設け
られた各種回路の働きにより、二次電源電力としてDC
30V,DC21V,DC12V,DC5V,AC24
Vの電源電力を生成する。電源生成基板137において
生成された電源電力は、次のように各基板へ供給され
る。
【0119】主基板151には、DC30V,DC12
V,DC5Vの電源電力が供給される。払出制御基板1
44には、DC30V,DC12V,DC5V,AC2
4Vの電源電力が供給される。効果音制御基板82に
は、DC12V,DC5Vの電源電力が供給される。電
飾制御基板80には、DC30V,DC21V,DC1
2V,DC5Vの電源電力が供給される。発射制御基板
90には、発射制御電源中継基板99を介してDC30
V,DC5Vの電源電力が供給される。また、主基板1
51から表示制御基板75には、DC12V,DC5V
の電源電力が供給される。
【0120】以上説明したように、各種の制御基板15
1,144,80,82,75,92は、電源生成基板
137から所望の電源電力が入力されるように構成され
ている。ただし、表示制御基板75への電源電力の供給
は、電源生成基板137から直接ではなく、電源生成基
板137から主基板151を介して行なわれるようにな
っている。これは、特別可変表示装置として使用される
ものが本実施形態のように電気的な可変表示部材(本実
施形態では液晶)である場合とドラム式可変表示部材と
では、使用する電源電圧が異なるため、遊技盤40の交
換に伴って電源生成基板137における電源端子の種類
または数を変更する必要があるところ、遊技盤40の交
換に伴って変更される主基板151から電源配線を分岐
して表示制御基板75に入力した場合には、電源生成基
板137における電源端子の種類または数をそのままに
して主基板151の電源端子を必要な電圧の配線だけを
接続するようにすれば、電源生成基板137における電
源端子の種類または数を変更する必要がないからであ
る。なお、電源生成基板137を可変表示部材の種類に
対応して別々に構成してもよい。
【0121】また、このパチンコ遊技機1においては、
次のような静電気の放電構造が設けられている。貯留タ
ンク105、上皿19、下皿27等の玉の貯留場所およ
び玉の通過場所に玉と接触可能であって導電性を有する
接触部材が設けられている。各接触部材は、配線および
配線以外の導電性部材を介して、前述した取付部材14
8(導電性の部材よりなる)に電気的に接続されてい
る。カードユニット配線35には、前述した電源コード
311の接地極とカードユニット31内部において接続
された接地配線(図9におけるFG)が含まれている。
そして、払出制御基板144には、放電用の配線が設け
られており、この放電用の配線に接続される態様で、取
付部材148に接続された放電用の配線と、カードユニ
ット配線35の接地配線とがコネクタ接続されている。
このような放電構造における放電用の接触部材、およ
び、取付部材148は、板状の部材を多く含んでおり、
前述したような経路を経て接地しているので、アース板
500と称され、図9に示されている。
【0122】このような放電構造のパチンコ遊技機1に
おいては、接触部材が玉に帯電している静電気を受け
る。そして、その静電気が、パチンコ遊技機1内に設け
られた配線および導電性部材等を介して取付部材148
に伝わり、取付部材148から払出制御基板144を経
てカードユニット配線35に伝わる。カードユニット配
線35はカードユニット31の電源コード311の接地
極と接続されているので、カードユニット配線35に伝
わったパチンコ遊技機1内部の静電気は、電源コード3
11の接地極を介して放電される。
【0123】なお、パチンコ遊技機1の静電気放電構造
としては、前記接触部材が受けた静電気をパチンコ遊技
機1の電源に放電することが可能な構成を採用してもよ
い。また、前記接触部材を設けずに、パチンコ遊技機1
内部の静電気を受ける導電性部材を設け、その導電性部
材によりパチンコ遊技機1内部に帯電した静電気を受け
て、前述したようにカードユニット31からの放電また
はパチンコ遊技機1の電源への放電を行なうようにして
もよい。
【0124】以上のような放電構成を採用することによ
り、パチンコ遊技機1の内部に帯電した静電気が放電さ
れて除去される。パチンコ遊技機1に帯電した静電気の
除去を、パチンコ遊技機外部での接地配線処理等の煩雑
な作業を要さず容易に行なうことができる。そして、こ
のような静電気の除去により、静電気に起因するノイズ
の発生を防ぐことができ、その結果として、パチンコ遊
技機1内の制御回路等の電気機器について、静電気に起
因するノイズによる誤作動を防ぐことができるととも
に、静電気に起因するノイズから保護することができ
る。
【0125】次に、玉払出装置116による賞球および
貸玉の払出しの際に用いられる各種信号を説明する。図
10は、賞球および貸玉の払出しの際に用いられる各種
信号の送受信関係を示すブロック図である。なお、この
図10は、信号の送受信関係を明確化するものであり、
信号の伝送途中に設けられている中継基板等を省略して
示している。
【0126】電源生成基板137から払出制御基板14
4には、停電等により電源電圧が低下した場合に、RA
Mデータのバックアップをとることを指示するための電
源断信号が与えられる。この場合のRAMデータのバッ
クアップは、電源生成基板137から与えられるバック
アップ電力に基づいて行なわれる。
【0127】賞球個数カウントスイッチ120から主基
板151および払出制御基板144のそれぞれには、賞
球個数カウントスイッチ120により玉が検出されたこ
とを示す賞球個数カウントスイッチ信号が与えられる。
主基板151においては、球個数カウントスイッチ信号
が、賞球の未払出個数の把握のために用いられる。
【0128】主基板151から払出制御基板144に
は、前述したような賞球制御信号が与えられる。この賞
球制御信号におけるコマンドには、賞球の払出個数を示
す賞球払出個数コマンド、賞球の払出停止(強制的な停
止)を示す払出停止コマンド、および、払出停止コマン
ドにより払出しが停止された状態の解除を示す払出停止
解除コマンドが含まれている。これらのコマンドにした
がって、払出制御基板144は、賞球の払出し、賞球払
出しの強制停止、および、賞球払出し強制停止状態の解
除のための制御を行なう。払出制御基板144に与えら
れる賞球個数カウントスイッチ信号は、払出制御基板1
44における賞球の未払出し個数の把握のために用いら
れる。
【0129】球貸し個数カウントスイッチ119から払
出制御基板144には、球貸し個数カウントスイッチ1
19により玉が検出されたことを示す球貸し個数カウン
トスイッチ信号(玉検出信号)が与えられる。払出制御
基板144においては、球貸し個数カウントスイッチ信
号が貸玉の未払出し個数の把握のために行なわれる。
【0130】払出制御基板144とカードユニット31
との間では、BRDY信号(球貸し要求操作信号)、B
RQ信号(球貸し動作準備確認信号)、EXS信号(払
出動作可能信号)および、PRDY信号(遊技機動作信
号)等の各種信号がやりとりされる。
【0131】払出制御基板144から情報端子基板13
2には、払出された貸玉の個数を特定可能な球貸し情報
信号が与えられる。払出制御基板144から発射制御基
板90には、打球発射装置87の動作状態を制御するた
めの発射制御信号(前述した停止信号等を含む制御信
号)が与えられる。これにより、打球発射装置87の駆
動停止等の制御が行なわれる。払出制御基板144から
通路切換ソレノイド117には、通路切換ソレノイド1
17の駆動を制御するためのソレノイド制御信号が与え
られる。これにより、通路切換ソレノイド117による
通路の切換え制御が行なわれる。払出制御基板144か
ら払出モータ118には、払出モータ118の駆動を制
御するための払出モータ制御信号が与えられる。これに
より、払出モータ118の駆動制御が行なわれ、玉の払
出しが可能になる。払出モータ位置センサ122から払
出制御基板144には、払出モータ118の停止位置の
検出信号としてのモータ位置検出信号が与えられる。こ
れにより、払出制御基板144では、払出モータ118
の停止位置が把握される。
【0132】球貸しスイッチ24および返却スイッチ2
5のそれぞれからカードユニット31には、払出制御基
板144の中継用配線1440を介して操作信号が与え
られる。これにより、カードユニット31では、球貸し
操作があったことと、返却操作があったこととがそれぞ
れ把握される。カードユニット31から球貸し可表示L
ED231には、払出制御基板144の中継用配線14
40を介してLED制御信号が与えられる。これによ
り、球貸し可表示LED231において、球貸し可であ
るか否かが表示可能になる。カードユニット31から度
数表示LED232には、払出制御基板144の中継用
配線1440を介してLED制御信号が与えられる。こ
れにより、度数表示LED232において、現在のカー
ド残高が表示可能である。
【0133】次に、球貸しによる貸玉の払出し動作時に
おける払出制御基板144とカードユニット31との間
の信号のやり取りを説明する。図11は、球貸しによる
払出し動作時における払出制御基板144とカードユニ
ット31との間の信号の処理タイミングを示すタイミン
グチャートである。図11においては、2単位の払出単
位個数(例えば1払出単位個数を100円で25個とし
た場合の200円分であり、25個×2=50個)分の
球貸しのための操作があった場合のPRDY信号、BR
DY信号、BRQ信号、および、EXS信号が示されて
いる。
【0134】図11を参照して、パチンコ遊技機1の電
源が投入されると、PRDY信号が払出制御基板144
からカードユニット31に与えられる(オン状態に立上
げられる)。これにより、パチンコ遊技機1が動作中で
あることがカードユニット31に対して示される。カー
ドユニット31においてカードが受付けられ、球貸しス
イッチ24が操作されると、BRDY信号がカードユニ
ット31から払出制御基板144に与えられる(オン状
態に立上げられる)。これにより、球貸し要求操作(球
貸し操作による貸玉の払出要求)があったことがパチン
コ遊技機1に対して示される。
【0135】BRDY信号の出力時点から予め定められ
た時間が経過すると、BRQ信号がカードユニット31
から払出制御基板144に与えられる(オン状態に立上
げられる)。これにより、パチンコ遊技機1が貸玉の払
出しが可能な状態であるか否か(払出動作の準備ができ
ているか否か)の確認の問い合わせがパチンコ遊技機1
に対して行なわれる。そして、パチンコ遊技機1が貸玉
の払出しが可能な状態になっている場合(たとえば、前
述した払出停止コマンドにより払出停止状態になってい
ないこと、前回の賞球の払出しが終了していること、前
回の貸玉の払出しが終了していること等の所定の条件が
満たされた場合)には、EXS信号が払出制御基板14
4からカードユニット31に与えられる(オン状態に立
上げられる)。これにより、パチンコ遊技機1が貸玉の
払出しが可能な状態であることがカードユニット31に
対して返答される。そして、BRQ信号の立上がりから
所定期間経過するまでにEXS信号が立上げられた場合
には、BRQ信号の出力が停止され(オフ状態に立下げ
られる)、払出動作が指令される。このBRQ信号の出
力が停止されたことに応じて、パチンコ遊技機1におい
ては、玉の払出通路が球貸し通路303cに切換えられ
るとともに、払出モータ118が駆動開始され、貸玉の
払出しが開始される。
【0136】貸玉の払出しが開始されると、払出制御基
板144が、球貸し個数カウントスイッチ119からの
信号に基づいて、貸玉の払出し個数を監視する。そし
て、払出制御基板144では、貸玉の払出し個数の監視
により払出単位個数分の払出しの完了を確認した場合
に、EXS信号の出力が停止される(オフ状態に立下げ
られる)。これにより、払出単位個数の貸玉の払出動作
が完了(終了)したことがカードユニット31に対して
示される。
【0137】以上に示した動作が1回の払出単位個数分
の貸玉の払出し動作である。カードユニット31では、
BRDY信号の送信開始時点から払出しが完了した払出
単位個数を加算記憶し、球貸し要求操作に応じて払出さ
れた貸玉の個数を監視する。BRDY信号は、貸玉の払
出要求があった個数と一致する払出単位個数分の貸玉の
払出しが完了するまで出力(オン状態)が継続され、そ
れらの個数が一致した場合に、出力が停止される(オフ
状態に立下げられる)。
【0138】また、払出制御基板144では、BRDY
信号の立上がりからBRQ信号の立上がりまでに要する
時間A、EXS信号の立上がりからBRQ信号の立下が
りまでに要する時間C、EXS信号の立下がりからBR
Q信号の立上がりまでに要する時間E、EXS信号の立
下がりからPRDY信号の立下がりまでに要する時間F
をそれぞれ監視する。具体的には、タイマを用いて時間
A,C,E,Fをそれぞれ計時する。その場合のタイマ
は、1つのタイマを各時間の監視に共通使用してもよ
く、各時間の監視用に複数用いてもよい。時間A,C,
E,Fのそれぞれには、個別に、正常な場合の設定値
(A=28ms〜50ms,C=30ms〜56ms,
E=256ms(MAX),F=256ms(MA
X))が予め定められている。カードユニット31が正
常に動作している場合は、時間A,C,E,Fの各監視
時間内に、各監視対象の信号が前述したように変化す
る。
【0139】時間A,C,E,Fの各監視時間が対応す
る設定値の上限値を超えた場合、払出制御基板144で
は、カードユニット31により行なわれるはずの信号の
変化が生じていないため、カードユニット31の異常状
態であると見なし、後述するような異常時制御(図12
参照)を行なう。
【0140】一方、カードユニット31では、BRQ信
号の立上がりからEXS信号の立上がりまでに要する時
間B、および、BRQ信号の立下がりからEXS信号の
立下がりまでに要する時間Dをそれぞれ監視する。具体
的には、タイマを用いて時間B,Dをそれぞれ計時す
る。その場合のタイマは、1つのタイマを各時間の監視
に共通使用してもよく、各時間の監視用に複数用いても
よい。
【0141】時間B,Dのそれぞれには、個別に正常な
場合の設定値(B=14ms〜10s,D=10ms〜
10s)が予め定められている。払出制御基板144を
含むパチンコ遊技機1が正常に動作している場合は、時
間B,Dの各監視時間内に、各監視対象の信号が前述し
たように変化する。時間B,Dの各監視時間が対応する
設定値の上限値を超えた場合、カードユニット31で
は、払出制御基板144により行なわれるはずの信号の
変化が生じていないため、払出制御基板144(パチン
コ遊技機1)の異常状態であると見なし、BRDY信号
を強制的に立下げ、貸玉の払出し要求を取下げる。
【0142】次に、前述した時間A,C,E,Fの各監
視時間のうちのいずれかが、対応する設定値の上限値を
超えた場合に払出制御基板144により行なわれる異常
時制御を図12を用いて説明する。
【0143】図12は、カードユニット31から払出制
御基板144に入力される信号に異常が生じた場合に払
出制御基板144により行なわれる異常時制御の動作を
示すタイミングチャートである。図12においては、入
力される信号に異常が生じた時点でPRDY信号および
EXS信号がオン状態であった場合が一例として示され
ている。
【0144】図12を参照して、図11に示した払出制
御基板144による監視時間A,C,E,Fのうちのい
ずれかが上限値を超えて正常ではないと判断された場合
には、異常時制御として、次のように信号が制御され
る。その判断時点から所定の第1時間T1経過後に、P
RDY信号が立下げられる。そして、PRDY信号の立
下がりから第2時間T2経過後にPRDY信号が立上げ
られ、その立上がりから第3時間T3経過後にPRDY
信号が立下げられ、その立下がりから第4時間T4経過
後にPRDY信号が立上げられ、その立上がりから第5
時間T5経過後にPRDY信号が立下げられ、その立下
がりから第6時間T6経過後にPRDY信号が立上げら
れる。この実施の形態の場合、たとえば、T1は202
ms、T2は200ms、T3,T4,T5は100m
s、T6は10002msである。このようにカードユ
ニット31から払出制御基板144に入力される信号に
異常が生じた場合に、このようなPRDY信号が前述し
たような変化をすることにより、通信状態に異常が生じ
たことを信号の状態により確認することができる。
【0145】次に、払出制御基板144により制御され
る賞球の払出しの基本的動作を説明する。図13は、賞
球の払出しの基本的動作を示すタイミングチャートであ
る。図13においては、払出し動作を説明するために、
払出モータ118の動作状態(回転,停止)が示されて
いる。
【0146】ここで、払出制御基板144においては、
前述したRAMにおいて、賞球の未払出し個数が更新可
能に記憶されている。賞球の未払出し個数は、RAMに
設けられた賞球の未払出し個数カウンタにおいてカウン
タ値を加減算することにより更新される。この賞球の未
払出し個数は、賞球払出個数コマンドを受けるごとにコ
マンドにより示される払出個数分加算されることにより
加算更新され、賞球個数カウントスイッチ120により
賞球の払出が検出されるごとに「1」づつ減算更新され
る。
【0147】図13を参照して、賞球の払出しが行なわ
れる時において、未払出し個数が払出単位個数(25
個)以下の場合は、未払出し個数に応じた回転量で払出
モータ118が回転動作されることにより、1回の払出
動作において、未払出し個数分の賞球がすべて払出され
る。また、賞球の払出しが行なわれる時において、未払
出し個数が払出単位個数(25個)よりも多い場合、す
なわち、未払出し個数が26個以上の場合は、払出モー
タ118の最初の1回の払出動作(回転動作)におい
て、払出単位個数(25個)分の賞球が払出され、その
残りの未払出し個数(残数)は、次回以降の回の払出動
作(回転動作)により払出される。次回以降の払出動作
においては、1回で25個の払出しを上限として、残り
の未払出し個数払出個数分の賞球が払出され、残数はま
たその次の回の払出動作により行なわれる。つまり、未
払出し個数が払出単位個数(25個)よりも多い場合
は、未払出し個数が「0」になるまで、払出単位個数
(25個)を払出上限数とした賞球の払出しが繰返し行
なわれるのである。
【0148】以上のような払出単位個数よりも多い未払
出し個数を払出す場合には、前回の払出しにおける払出
モータの停止時から所定時間T7のインターバル時間経
過後に次回の払出モータの回転動作が開始される。この
実施の形態の場合のT7は、たとえば302msであ
る。
【0149】次に、賞球の払出動作中に払出し停止コマ
ンドを払出制御基板144が受信した場合に、払出制御
基板144により行なわれる動作制御を説明する。図1
4は、賞球の払出動作中に払出し停止コマンドを払出制
御基板144が受信した場合の制御動作を示すタイミン
グチャートである。図14においては、動作状態を説明
するために、図13の場合と同様に払出モータ118の
動作状態(回転,停止)が示されている。ここで、払出
し停止コマンドは、球切れスイッチ115により玉切れ
が検出された場合、または、満タンスイッチ129によ
り下皿27の満タンが検出された場合、すなわち、玉の
払出し動作が正常に行なえない場合に、主基板151か
ら出力される。
【0150】図14を参照して、払出モータ118が回
転動作中にあり、賞球の払出しが行なわれている途中
(払出モータ118の1回の払出動作において払出すべ
き未払出し個数がまだ残っている払出途中状態)におい
て、払出し停止コマンドを払出制御基板144が受信し
た場合は、その回の払出動作において払出すべき未払出
し個数の残数の払出動作が終了した後、払出モータ11
8が停止され、払出動作が終了される。つまり、このよ
うな場合には、1回の払出動作が終了するまで払出動作
が継続され、その1回の払出動作が終了した後に、払出
動作が停止されるのである。
【0151】次に、賞球の払出動作中に払出し停止コマ
ンドを払出制御基板144が受信した場合に、図14に
示されたような払出し停止コマンドに応じた停止状態に
おいて払出し停止解除コマンドを受信した場合に払出制
御基板144により行なわれる動作制御を説明する。図
15は、払出し停止コマンドに応じた停止状態において
払出し停止解除コマンドを払出制御基板144が受信し
た場合の動作を示すタイミングチャートである。図15
においては、動作状態を説明するために、図14の場合
と同様に払出モータ118の動作状態(回転,停止)が
示されている。ここで、払出し停止解除コマンドは、球
切れの解消等の所定の払出し停止解除条件が成立した場
合に、主基板151から出力される。
【0152】図15を参照して、払出し停止コマンドに
応じて払出モータ118が停止状態にあり、まだ未払出
し個数が「1」以上である状態(未払出し個数の残数が
ある場合)において、払出し停止解除コマンドを受信し
た場合は、その受信時点から所定時間T8のインターバ
ル時間の経過後に、払出モータの回転動作が開始させら
れる。これにより、未払出し個数がある状態で払出し停
止解除コマンドを受けた場合には、一定のインバータバ
ル期間(T8)を経て払出動作が再開される。一方、払
出し停止解除コマンドを受信した時点で未払出し個数が
「0」である場合には、図15に示されたような払出動
作の再開は行なわれない。この実施の形態の場合のT8
は、たとえば2002msである。
【0153】このように、未払出し個数がある状態で払
出し停止解除コマンドを受けた場合には、払出動作が再
開されることにより、パチンコ遊技機1の都合による払
出停止後において、遊技者への未払出し個数の払出しを
補償することができ、遊技者と遊技場とのトラブルの発
生を防ぐことができる。さらに、そのような場合の払出
動作の再開が直ちに行なわれずに、インターバル期間を
おいて行なわれることにより、たとえば、パチンコ遊技
機1において球切れ状態に近い状態の玉の保有個数で球
切れが解消された状態(球切れスイッチ115が玉を検
出したこと)のように払出し停止条件が十分に解消でき
ていない状態における払出動作の再開を避けることが可
能になるため、払出動作の再開直後に、再度払出し停止
状態が生じてしまうのを防ぐことができる。
【0154】次に、賞球の払出動作中にカードユニット
31から球貸しの要求を受けた場合に、払出制御基板1
44により行なわれる動作制御を説明する。図16は、
賞球の払出動作中にカードユニット31から払出制御基
板144が球貸しの要求を受けた場合の制御動作を示す
タイミングチャートである。
【0155】図16においては、BRDY信号、BRQ
信号、EXS信号、払出経路(球貸し経路,賞球経
路)、払出モータ(回転,停止)の状態が示されてい
る。ここでの払出経路とは、通路切換弁350の状態に
より玉が払出されるように選択された玉の通路を示して
おり、球貸し経路が球貸し通路303cに該当し、賞球
経路が賞球通路303dに該当している。この図16の
場合、賞球経路の状態は、前述した通路切換ソレノイド
117のソレノイド制御信号を用いて示されている。す
なわち、図中では、経路の切換えが瞬時に行なわれてい
るように示されているが、これは、あくまでもソレノイ
ド制御信号(球貸し通路303cに切換える場合に励磁
レベルになり、賞球通路303dに切換える場合に非励
磁レベルになる信号)の状態が示されたものであり、実
際の通路切換弁350は、図中の切換え状態よりも遅延
して切換わる。
【0156】図16を参照して、払出モータ118が回
転動作中にあり、賞球の払出しが行なわれている途中
(払出モータ118の1回の払出動作において払出すべ
き未払出し個数がまだ残っている払出途中状態)におい
て、BRDY信号を払出制御基板144が受信した場合
(BRDY信号が立上がった場合)は、その回の払出動
作において払出すべき未払出し個数の残数の払出動作が
終了した後、払出モータ118が停止され、払出動作が
停止される。つまり、このような場合には、1回の払出
動作が終了するまで払出動作が継続され、その1回の払
出動作が終了した後に、払出動作が停止されるのであ
る。
【0157】そして、払出モータ118の停止時から所
定時間T9が経過した後に、EXS信号が立上げられ。
このように所定時間T9の経過を待つのは、最後にスプ
ロケット305から払出された賞球が賞球個数カウント
スイッチ120に検出されるまでに要する時間を待たな
ければ、そのような最後の賞球が正しく検出されない場
合があるからである。したがって、所定時間T9は、最
後にスプロケット305から払出された賞球が賞球個数
カウントスイッチ120に検出されるに十分な時間に設
定されている。このため、このような所定時間T9の経
過を待つことにより、賞球の払出しから貸玉の払出しに
切換わる場合における玉の誤検出を防ぐことができる。
【0158】EXS信号が立上げられると、それに応じ
て、BRQ信号が立下げられる。そして、このようにB
RQ信号が立下がった後、それに応じて、通路切換ソレ
ノイド117が励磁状態にされて通路切換弁350の切
換え動作が開始される。これにより、賞球通路303d
から球貸し通路303cへの払出通路の切換えが開始さ
れる。そして、払出通路の切換開始時から所定時間T1
0の経過を待って、払出モータ118の回転動作が開始
され、球貸しのための払出動作が開始される。このよう
に所定時間T10の経過を待つのは、通路切換弁350
による払出通路の切換えが瞬時的に行なわれるものでは
ないので、通路切換弁350の切換え動作が終了するま
でに要する時間を待たなければ、払出された玉が通路切
換弁350と通路との間に挟まってしまう等の不具合が
生じる場合があるからである。したがって、所定時間T
10は、通路切換弁350による賞球通路303dから
球貸し通路303cへの切換え動作が十分に終了し得る
時間に設定されている。このため、このような所定時間
T10の経過を待つことにより、玉の払出通路が切換わ
る場合における玉の挟み込みを防ぐことができるととも
に、通路切換弁350による玉通路の切換えが完了した
ことにより確実な貸玉の払出しが可能になった状態で払
出モータを駆動することができる。
【0159】次に、図16に示されたような球貸し要求
に応じた貸玉の払出し動作の終了後に払出制御基板14
4により行なわれる動作制御を説明する。前述したよう
に賞球の払出しが行なわれている途中に球貸し要求を払
出制御基板144が受けたときにおいて、まだ次回払出
し分の未払出し個数がある場合には、次のような動作制
御が行なわれる。一方、そのような次回払出し分の未払
出し個数がない場合には、次のような動作制御は行なわ
れない。
【0160】図17は、賞球の払出途中で球貸し要求を
受けた場合における球貸し動作終了後の動作を示すタイ
ミングチャートである。図17においては、動作状態を
説明するために、図16の場合と同様の種類の信号等が
示されている。
【0161】図17を参照して、賞球の払出途中で受け
た球貸し要求に応じて球貸しが行なわれた後、その球貸
しのための払出モータ118の払出動作が停止すると、
その停止時から所定時間T11が経過した後に、通路切
換弁350により払出通路を球貸し通路303cから賞
球通路303dに切換える動作が開始される。このよう
に所定時間T11の経過を待つのは、最後にスプロケッ
ト305から払出された貸玉が球貸し個数カウントスイ
ッチ119に検出されるまでに要する時間を待たなけれ
ば、そのような最後の貸玉が正しく検出されない場合が
あるからである。したがって、所定時間T11は、最後
にスプロケット305から払出された賞球が球貸し個数
カウントスイッチ119に検出されるに十分な時間に設
定されている。このため、このような所定時間T11の
経過を待つことにより、貸玉の払出しから賞球の払出し
に切換わる場合における玉の誤検出を防ぐことができ
る。この実施の形態の場合の所定時間T11は、前述し
た賞球の払出しから貸玉の払出しに切換わる場合におけ
る玉の誤検出を防ぐための所定時間T9よりも長い時間
に設定される。これは、スプロケット305による玉の
払出位置から球貸し個数カウントスイッチ119までの
通路の長さ(行程)が、スプロケット305による玉の
払出位置から賞球個数カウントスイッチ120までの通
路の長さ(行程)よりも長いからである。
【0162】通路切換弁350により球貸し通路303
cから賞球通路303dへの払出通路の切換え動作が開
始されると、その開始時から所定時間T12の経過を待
って、EXS信号が立下げられる。このように所定時間
T12の経過を待つのは、通路切換弁350による払出
通路の切換えは、瞬時的に行なわれるものではないの
で、通路切換弁350の切換え動作が終了するまでに要
する時間を待たなければ、払出された玉が通路切換弁3
50と通路との間に挟まってしまう等の不具合が生じる
場合があるからである。したがって、所定時間T12
は、通路切換弁350による球貸し通路303cから賞
球通路303dへの切換え動作が十分に終了し得る時間
に設定されている。このため、このような所定時間T1
2の経過を待つことにより、玉の払出通路が切換わる場
合における玉の挟み込みを防ぐことができるとともに、
通路切換弁350による玉通路の切換えが完了しことに
より確実な賞球の払出しが可能になった状態で、EXS
信号を立下げることができる。
【0163】そして、前述したような球貸し要求を受け
た時点で次回の払出動作における賞球の未払出し個数が
あった場合には、その次回分における未払出し個数の賞
球の払出しを行なうために、払出モータ118の回転動
作が開始される。一方、そのような次回払出し分の未払
出し個数がない場合には、そのような動作制御は行なわ
れない。
【0164】次に、払出制御基板144により制御され
る貸玉の払出しの基本的動作を説明する。図18は、貸
玉の払出しの基本的動作を示すタイミングチャートであ
る。図18においては、貸玉の払出し動作を説明するた
めに、図16の場合と同様の種類の信号等が示されてい
る。
【0165】ここで、払出制御基板144においては、
前述したRAMにおいて、貸玉の未払出し個数が更新可
能に記憶されている。貸玉の未払出し個数は、RAMに
設けられた貸玉の未払出し個数カウンタにおいてカウン
タ値を加減算することにより更新される。この貸玉の未
払出し個数は、BRQ信号を受けるごとに払出単位個数
分の貸玉の払出数が加算されることにより加算更新さ
れ、球貸し個数カウントスイッチ119により貸玉の払
出が検出されるごとに「1」づつ減算更新される。この
実施の形態の場合、払出単位個数は、前述したように2
5個である。
【0166】図18を参照して、貸玉の払出しが行なわ
れる時においては、図11に示されたような順序でBR
Q信号が立下がってから所定時間T13の経過後、通路
切換弁350の切換え動作が開始され、これにより、賞
球通路303dから球貸し通路303cへの払出通路の
切換えが開始される。この実施の形態の場合、所定時間
T13は、2msに設定されている。なお、この所定時
間T13は、0msに設定されてもよい。
【0167】そして、払出通路の切換開始時から前述し
た所定時間T10の経過を待って、払出モータ118の
回転動作が開始され、球貸しのための払出動作が開始さ
れる。このような払出モータ118の回転動作により、
1回の払出し動作で払出単位個数(25個)分の貸玉が
払出される。そして、払出モータ118による1回の払
出し動作が停止すると、その停止時から前述した所定時
間T11が経過した後に、通路切換弁350により払出
通路を球貸し通路303cから賞球通路303dに切換
える動作が開始される。
【0168】通路切換弁350により球貸し通路303
cから賞球通路303dへの払出通路の切換え動作が開
始されると、貸玉の未払出し個数が「0」になっている
ことを条件として、切換え動作開始時から前述した所定
時間T12の経過を待って、EXS信号が立下げられ
る。そして、球貸し要求操作に応じた貸玉の払出しが終
了すると、BRDY信号が立下げられ、払出動作の終了
を確認した旨が示される。
【0169】次に、1回の貸玉の払出動作において払出
された玉の個数が払出単位個数に満たなかった場合に、
払出制御基板144により行なわれる制御動作を説明す
る。図19は、1回の貸玉の払出動作において払出され
た玉の個数が払出単位個数に満たなかった場合に、払出
制御基板144により行なわれる制御動作を示すタイミ
ングチャートである。図19においては、EXS信号、
払出経路(球貸し経路,賞球経路)、払出モータ(回
転,停止)の状態が示されている。また、図中のT10
〜T12は、図18等に示されたT10〜T12と同様
の時間である。
【0170】図19を参照して、1回の貸玉の払出動作
において払出された玉の個数が払出単位個数に満たなか
った場合には、その貸玉の払出動作における払出モータ
118の停止時から前述した所定時間T11経過後に、
一旦払出経路が球貸し通路303cから賞球通路303
dに切換える動作が開始される。そして、その切換え動
作の開始時から前述した所定時間T12経過後に、再
び、払出経路が賞球通路303dから球貸し通路303
cに切換える動作が開始される。そして、その切換え動
作の開始時から前述した所定時間T10経過後に、前回
の1回の払出において払出せずに残った残数分の未払出
し個数を払出すために、払出モータ118の動作が開始
される。これにより、残数分の貸玉が払出される。そし
て、その払出動作における払出モータ118の停止時か
ら前述した所定時間T11経過後に、払出経路が球貸し
通路303cから賞球通路303dに切換える動作が開
始される。そして、その切換え動作の開始時から前述し
た所定時間T12経過後に、EXS信号が立下げられ
る。このように、EXS信号は、未払出し個数分の貸玉
の払出しが完了したことが確認された場合に立下げられ
るのである。
【0171】次に、払出制御基板144のCPUにおい
て実行される制御処理の内容を説明する。図20は、払
出制御基板144のCPUにおいて実行される制御処理
のメイルーチンとしてのメイン処理を示すフローチャー
トである。
【0172】ステップS(以下、単にSという)1〜S
12により、制御処理の実行のための初期設定を行なう
処理がなされる。S1により、割込みが禁止される。次
に、S2により、割込み処理のモードを示す割込みモー
ド2の設定が行なわれる。次に、S3により、スタック
ポインタの設定が行なわれる。次に、S4により、内蔵
デバイスレジスタの設定が行なわれる。次に、S5によ
り、CTCベクタの設定が行なわれる。次に、S6によ
り、未使用CTCおよびPIOの設定が行なわれる。次
に、S7により、RAMをアクセス可能にする設定が行
なわれる。
【0173】そして、S8により、RAMにバックアッ
プデータがないかどうかないか(記憶されていないかど
うか)の判断がなされる。このバックアップデータは、
前述したように、停電があった場合等の所定の場合に、
電源生成基板137から電源断信号を受けたことに応じ
てRAMに記憶されるものである。
【0174】S8によりバックアップデータがあると判
断された場合は、S9に進み、記憶されているバックア
ップデータに基づいて、払出制御基板144のCPUに
おいて実行される制御処理の状態を電源断前の状態に復
旧させる処理がなされる。その後、このメイン処理が終
了する。一方、S8によりバックアップデータがないと
判断された場合は、S10に進RAMの記憶データをク
リアする処理がなされる。次に、S11により、CTC
割込みの設定が行なわれる。次に、S12により、割込
みが許可される。
【0175】S12の後、S13に進み、タイマ割込み
がされていないかどうかの判断がなされる。払出制御基
板144においては、タイマ割込みをするための計時を
行なうタイマが設けられており、そのタイマにより所定
時間(たとえば、0.002S)が計時されるごとに、
タイマ割込みがなされる。S13においては、タイマ割
込みが行なわれるまで待機し、タイマ割込みが行なわれ
た場合に、S14に進む。したがって、S14〜S23
のサブルーチン処理は、タイマ割込みが行なわれるごと
に実行されることとなる。
【0176】S14においては、スイッチ処理が実行さ
れる。このスイッチ処理においては、払出制御基板14
4に接続された各種スイッチ(球貸し個数カウントスイ
ッチ119,賞球個数カウントスイッチ120等)の出
力信号の状態をチェックし、スイッチが検出動作をした
か否か等が判定される。
【0177】S15においては、入力判定処理が実行さ
れる。この入力判定処理においては、主基板151から
の賞球制御信号(コマンド,INT信号)の入力判定が
行なわれ、INT信号の入力に応じてコマンドが受信さ
れる。S16においては、コマンド解析実行処理が実行
される。このコマンド解析実行処理においては、受信し
た賞球制御信号のコマンドの指令内容が解析される。払
出制御基板144においては、この解析結果に基づいて
コマンドの指令内容を認識し、コマンドにしたがった処
理が行なわれる。
【0178】S17においては、払出し停止状態設定処
理が実行される。この払出し停止状態設定処理において
は、前述した払出停止コマンドにしたがって行なわれる
玉の払出し停止状態が設定される。この処理において
は、たとえば、前述した図15に示された払出し停止解
除コマンドの受信後のインターバル時間としてのT8等
が設定される。
【0179】S18においては、プリペイドカードユニ
ット制御処理が実行される。このプリペイドカードユニ
ット制御処理は、カードユニット31に関連する各種制
御を行なう処理であって、前述した払出制御基板144
とカードユニット31間での信号の送受信処理等の球貸
しに関する制御処理が行なわれる。
【0180】S19においては、球貸し制御処理が実行
される。この球貸し制御処理においては、前述したよう
な制御タイミングで貸玉を払出すための払出制御が行な
われる。この球貸し制御処理の処理内容は、図21を用
いて後述する。S20においては、賞球制御処理が実行
される。この賞球制御処理においては、前述したような
制御タイミングで賞球を払出すための払出制御が行なわ
れる。この賞球制御処理の処理内容は、図22を用いて
後述する。S21においては、払出モータ制御処理が実
行される。この払出モータ制御処理においては、払出モ
ータの駆動に関する制御が行なわれる。
【0181】S22においては、エラー処理が実行され
る。このエラー処理においては、カードユニット31の
接続異常に関する処理、カードユニット31の制御異常
に関する処理、発射制御信号の制御に関する処理、賞球
個数カウントスイッチ120の球詰まりを監視する処
理、球貸し個数カウントスイッチ119の球詰まりを監
視する処理、賞球経路の異常に関する処理、球貸し経路
の異常に関する処理、および、エラー情報の表示に関す
る処理等のエラー状態(異常状態)に関する各種処理が
行なわれる。
【0182】S23においては、出力処理が実行され
る。この出力処理においては、払出制御基板144から
各種信号、エラー情報を含む各種データを出力する処理
がなされる。S23の実行後は、前述したS13に戻
り、次のタイマ割込みのタイミングまで、S14〜S2
3のサブルーチンの実行が待たれる。
【0183】次に、前述したS19の球貸し制御処理の
処理内容を説明する。図21は、球貸し制御処理の処理
内容を示すフローチャートである。
【0184】図21を参照して、まず、ステップSA
(以下、単にSAという)1により、球貸し個数カウン
トスイッチタイマの値をロードする処理がなされる。こ
の球貸し個数カウントスイッチタイマは、球貸し個数カ
ウントスイッチ119がオン状態(玉を検出している状
態)となるごとに、その継続時間を計時するタイマであ
り、そのタイマ値がRAMに記憶される。このため、S
A1では、タイマ値をロードしてきて、この球貸し制御
処理のために使用するのである。
【0185】次に、SA2により、SA1によってロー
ドした球貸し個数カウントスイッチタイマのタイマ値
と、予め定められたスイッチオン判定値とを比較する処
理がなされる。ここで、スイッチオン判定値は、球貸し
個数カウントスイッチ119が正常な状態で玉を検出し
たと認められるオン状態の継続時間である。このスイッ
チオン判定値に相当する時間以上の時間にわたり球貸し
個数カウントスイッチ119が継続してオン状態となっ
ている場合には、球貸し個数カウントスイッチ119が
正常な状態で玉を検出したと認められる。
【0186】次に、SA3により、SA2によって比較
された球貸し個数カウントスイッチタイマのタイマ値が
スイッチオン判定値と一致する値に達したか否かの判断
がなされる。SA3により一致する値に達したと判断さ
れた場合は、球貸し個数カウントスイッチ119が正常
な状態で玉を検出したと認め、SA4に進み、球貸しカ
ウント処理が実行される。この球貸しカウント処理にお
いては、前述した貸玉の未払出し個数の記憶値が「1」
だけ減算更新される。これにより、貸玉の払出し検出に
応じて、貸玉の未払出し個数が減じられるのである。S
A4の後、SA5に進む。一方、SA3により一致する
値に達していないと判断された場合は、ノイズ等による
誤検出のおそれがあるため、正常な状態で玉を検出した
と認めず、そのままSA5に進む。
【0187】SA5では、モジュールブロックのアドレ
スをポインタにセットする処理がなされる。次に、SA
6に進み、球貸し制御コードをロードする処理がなされ
る。この球貸し制御コードは、SA10〜SA14の処
理のうちの実行させるべき制御処理を指定するためのコ
ードデータであり、球貸し制御処理の進行に応じて変更
され得る。次に、SA7に進み、SA7〜SA9が実行
されることにより、SA6によりロードされた球貸し制
御コードを、SA10〜SA14のうちのいずれかの処
理を指定できる値にする処理がなされる。具体的に、S
A7ではSA6によりロードされた球貸し制御コードを
2倍する処理が行なわれ、SA8ではSA7により算出
された球貸し制御コードを2倍する処理が行なわれ、S
A9では2バイト・1バイト加算処理が行なわれる。
【0188】SA9の後、SA10〜SA14の処理の
うち、SA6〜SA9の処理により得られた球貸し制御
コードに対応する制御コードが指定された処理が実行さ
れ、その後、この球貸し制御処理が終了する。具体的
に、SA10は、球貸し開始待ち処理である。この球貸
し開始待ち処理においては、前述したような球貸し要求
があるか否かを判定し、球貸し要求がある場合に、貸玉
の払出数の設定、球貸し制御に用いる球貸し制御タイマ
の設定、および、次に実行する球貸し払出し経路切替え
処理の制御コードの指定等が行なわれる。
【0189】SA11は、球貸し払出し経路切替え処理
である。この球貸し払出し経路切替え処理においては、
まず、通路切換弁350を賞球通路303dから球貸し
通路303cに切換える切換え動作を実行させるために
ソレノイド制御信号を励磁レベルにして通路切換ソレノ
イド117を切換え動作させる。これにより、賞球通路
303dから球貸し通路303cへの玉の払出通路の切
換えが開始される。また、前述した球貸し開始待ち処理
において設定された球貸し制御タイマがタイムアップす
るまで待ち、タイムアップした後に、払出モータ118
を制御するための払出モータ制御コードを設定するとと
もに、次に実行する球貸し時払出モータ停止待ち処理の
制御コードの指定等が行なわれる。これにより、前述し
た図18に示された時間T10の経過後に、払出モータ
の払出動作を開始させる制御が行なわれる。
【0190】SA12は、球貸し時払出モータ停止待ち
処理である。この球貸し時払出モータ停止待ち処理にお
いては、払出モータ118の払出動作中において球貸し
個数カウントスイッチ119により検出された玉の個数
をチェックし、払出モータ118の停止後、球貸し制御
タイマを前述した図18に示した所定時間T11に設定
するとともに、次に実行する球貸し球通過待ち処理の制
御コードの指定等が行なわれる。
【0191】SA13は、球貸し球通過待ち処理であ
る。この球貸し球通過待ち処理においては、まず、払出
モータ118の払出動作停止後において球貸し個数カウ
ントスイッチ119により検出された玉の個数をチェッ
クし、貸玉の未払出し個数が「0」になったか否かを判
断する。また、球貸し時払出モータ停止待ち処理におい
て設定された球貸し制御タイマがタイムアップするまで
待ち、タイムアップした時点で、球貸し制御タイマを前
述した図18に示した所定時間T12に設定するととも
に、次に実行する賞球払出し経路切替え処理の制御コー
ドの指定等が行なわれる。また、この段階で、払出モー
タ118の玉噛み等のエラーが生じた場合に、そのエラ
ーに対応したエラー時処理を実行するための処理も行な
われる。
【0192】SA14は、賞球払出し経路切替え処理で
ある。この賞球払出し経路切替え処理においては、ま
ず、通路切換弁350を球貸し通路303cから賞球通
路303dに切換える切換え動作を実行させるためにソ
レノイド制御信号を非励磁レベルににして通路切換ソレ
ノイド117を切換え動作させる。これにより、球貸し
通路303cから賞球通路303dへの玉の払出通路の
切換えが開始される。
【0193】また、前述した球貸し球通過待ち処理にお
いて設定された球貸し制御タイマがタイムアップするま
で待ち、タイムアップした後に、貸玉の未払出し個数が
「0」であるか否かの判断がなされる。そして、貸玉の
未払出し個数が「0」である場合は、前述したSA10
の球貸し開始待ち処理を次回の処理時に実行するように
制御コードの指定等が行なわれる。これより、この時点
で貸玉の未払出し個数が「0」になった場合には、球貸
し開始待ち状態に戻るのである。
【0194】一方、貸玉の未払出し個数が「0」でない
場合(「1」以上である場合)は、前述したSA11の
球貸し払出し経路切替処理を次回の処理時に実行するよ
うに制御コードの指定等が行なわれる。これより、この
時点で貸玉の未払出し個数が「0」になっていない場合
には、残った未払出し個数を払出すために、球貸し払出
し経路切替処理が再度実行され、その処理に続いて行な
われる前述した各処理の実行により、図19に示される
ような貸玉の未払出し個数の残数の払出しが実行される
のである。
【0195】以上のような球貸し制御処理の実行によ
り、前述した各タイミングチャートにより示したような
球貸しの制御が行なわれる。
【0196】次に、前述したS20の賞球制御処理の処
理内容を説明する。図22は、賞球制御処理の処理内容
を示すフローチャートである。
【0197】図22を参照して、まず、ステップSB
(以下、単にSBという)1により、賞球個数カウント
スイッチタイマの値をロードする処理がなされる。この
賞球個数カウントスイッチタイマは、賞球個数カウント
スイッチ119がオン状態(玉を検出している状態)と
なるごとに、その継続時間を計時するタイマであり、そ
のタイマ値がRAMに記憶されている。このため、SB
1では、タイマ値をロードしてきて、この賞球制御処理
のために使用するのである。
【0198】次に、SB2により、SB1によってロー
ドした賞球個数カウントスイッチタイマのタイマ値と、
予め定められたスイッチオン判定値とを比較する処理が
なされる。ここで、スイッチオン判定値は、賞球個数カ
ウントスイッチ120が正常な状態で玉を検出したと認
められるオン状態の継続時間である。このスイッチオン
判定値の時間以上の時間継続して賞球個数カウントスイ
ッチ120がオン状態となっている場合には、賞球個数
カウントスイッチ120が正常な状態で玉を検出したと
認められる。
【0199】次に、SB3により、SB2によって比較
された賞球個数カウントスイッチタイマのタイマ値がス
イッチオン判定値と一致する値に達したか否かの判断が
なされる。SB3により一致する値に達したと判断され
た場合は、賞球個数カウントスイッチ120が正常な状
態で玉を検出したと認め、SB4に進み、賞球カウント
処理が実行される。この賞球カウント処理においては、
前述した賞球の未払出し個数の記憶値が「1」だけ減算
更新される。これにより、賞球の払出し検出に応じて、
賞球の未払出し個数が減じられるのである。SB4の
後、SB5に進む。一方、SB3により一致する値に達
していないと判断された場合は、ノイズ等による誤検出
のおそれがあるため、正常な状態で玉を検出したと認め
ず、そのままSB5に進む。
【0200】SB5では、モジュールブロックのアドレ
スをポインタにセットする処理がなされる。次に、SB
6に進み、賞球制御コードをロードする処理がなされ
る。この賞球制御コードは、SB10〜SB12の処理
のうちの実行させるべき制御処理を指定するためのコー
ドデータであり、賞球制御処理の進行に応じて変更され
得る。次に、SB7に進み、SB7〜SB9が実行され
ることにより、SB6によりロードされた賞球制御コー
ドを、SB10〜SB14のうちのいずれかの処理を指
定できる値にする処理がなされる。具体的に、SB7で
はSB6によりロードされた賞球制御コードを2倍する
処理が行なわれ、SB8ではSB7により算出された賞
球制御コードを2倍する処理が行なわれ、SB9では2
バイト・1バイト加算処理が行なわれる。
【0201】SB9の後、SB10〜SB12の処理の
うち、SB6〜SB9の処理により得られた賞球制御コ
ードに対応する制御コードが指定された処理が実行さ
れ、その後、この賞球制御処理が終了する。具体的に、
SB10は、賞球開始待ち処理である。この賞球開始待
ち処理においては、賞球要求(未払出し個数が1以上で
ある場合等の予め定められた条件が満たされた場合に賞
球要求ありと認められる)があるか否かを判定し、賞球
要求がある場合に、1回の払出動作における払出数に応
じた払出モータ118の回転数(回転量)の設定、払出
モータ118を制御するための払出モータ制御コードの
設定、および、次に実行する払出モータ停止待ち処理の
制御コードの指定等が行なわれる。ここで、払出モータ
制御コードが設定されたことに応じて、払出モータ11
8の払出動作が開始される。
【0202】SB11は、払出モータ停止待ち処理であ
る。この払出モータ停止待ち処理においては、払出モー
タ118の払出動作中において賞球個数カウントスイッ
チ120により検出された玉の個数がチェックされる。
そして、払出モータ118の停止後、賞球制御タイマを
前述した図16に示した所定時間T9に設定するととも
に、次に実行する賞球通過待ち処理の制御コードの指定
等が行なわれる。
【0203】SB12は、賞球通過待ち処理である。こ
の賞球通過待ち処理においては、まず、払出モータ11
8の払出動作停止後において賞球個数カウントスイッチ
119により検出された玉の個数をチェックし、賞球の
未払出し個数が「0」になったか否かを判断する。ま
た、前述した払出モータ停止待ち処理により設定された
賞球制御タイマがタイマアップした後、前述したSB1
0の賞球開始待ち処理を次回の処理時に実行するように
制御コードの指定等が行なわれる。これより、賞球通過
待ち処理が終了すると、前述した賞球開始待ち状態に戻
るのである。
【0204】以上のような賞球制御処理の実行により、
前述した各タイミングチャートにおいて示したような賞
球の払出しの制御が行なわれる。
【0205】次に、以上に示した実施の形態により得ら
れる主な効果を説明する。図16等に示されるように、
カードユニット31からのBRQ信号の立上がりに応じ
て貸玉の払出しを行なう場合に、EXS信号の立上がり
後、すなわち、貸玉の払出動作が可能な状態となってい
ることが確保された上で、払出される玉が球貸し通路3
03cを通過可能な状態に玉の通路を切換える動作が開
始される。このため、通路切換弁350が通過しようと
する玉を挟み込んでしまうような噛み込みや玉がまだ賞
球通路303d内にあるうちに玉の通路が切換わってし
まうこと等のような玉の誘導通路の切換え動作における
払出しに関する異常状態の発生を防ぐことができる。そ
の結果、玉の通路の切換え動作開始後における払出しに
関する異常状態の発生を防ぐことができる。その結果、
貸玉を払出す場合に、貸玉を賞球と明確に区別して確実
に払出すことができる。
【0206】また、図16,図18に示されるように、
カードユニット31からのBRQ信号の立上がりに応じ
て貸玉の払出しを行なう場合に、パチンコ遊技機1の払
出制御基板144からのEXS信号の立上がりに応じて
カードユニット31において行なわれるBRQ信号の立
下がり後、すなわち、パチンコ遊技機1側が貸玉の払出
動作が可能な状態となっており、さらに、その状態をカ
ードユニット31側が把握して払出動作が指令された上
で、玉を払出すために誘導する通路を賞球通路303d
から球貸し通路303cに切換える動作が開始される。
このため、このため、通路切換弁350が通過しようと
する玉を挟み込んでしまうような噛み込みや玉がまだ賞
球通路303d内にあるうちに玉の通路が切換わってし
まうこと等のような玉の誘導通路の切換え動作における
払出しに関する異常状態の発生を防ぐことができる。そ
の結果、貸玉を払出す場合に、貸玉を賞球と明確に区別
して確実に払出すことができる。
【0207】さらに、図17等に示されるように、カー
ドユニット31側では、貸玉の払出し動作が終了した旨
を示すEXS信号の立下がりによりパチンコ遊技機1側
での払出動作が終了したことを把握し、パチンコ遊技機
1側では、BRDY信号の立下がりによりカードユニッ
ト31が払出動作の終了を確認したことを把握する。つ
まり、これらの信号により、カードユニット31側およ
びパチンコ遊技機1側の双方において貸玉の払出動作が
終了したことを把握できる。このため、貸玉の払出制御
状況下にある期間を双方が把握した上で貸玉の払出しに
関する信号の送受信が行なわれるので、カードユニット
31とパチンコ遊技機1との間で貸玉の払出しに関する
信号のやり取りを確実に行なうことができる。
【0208】さらに、図17〜図19に示されるよう
に、スプロケット305および払出モータを含む玉払出
装置116による貸玉の払出動作の終了後において、払
出される玉が賞球通路303dを通過可能な状態に玉の
通路を切換える切換え動作を開始させた後にEXS信号
が立下がることにより、払出動作終了信号が記録媒体処
理装置に送信される。このため、賞球通路303dへの
通路の切換え動作の開始がカードユニット31へのEX
S信号の立下げよりも先行して行なわれることとなり、
貸玉の払出しが可能な状態から賞球の払出しが可能な状
態に迅速に移行することができる。
【0209】さらに、球貸し通路303cを通過する貸
玉が球貸し個数カウントスイッチ119により検出可能
となるので、貸玉の払出数を計数することが可能にな
り、正確な個数の貸玉を払出すことができる。
【0210】さらに、賞球通路303dを通過する賞球
が賞球個数カウントスイッチ120により検出可能とな
るので、景品玉の払出数を計数することが可能になり、
正確な個数の景品玉を払出すことができる。
【0211】次に、本発明の変形例等の特徴点を列挙す
る。 (1) 図6等に示された球貸し通路303cにより、
遊技媒体払出手段(スプロケット305,払出モータ1
18を含む玉払出装置116)から払出される貸遊技媒
体が誘導される貸遊技媒体通路が構成されている。図6
等に示された賞球通路303dにより、前記遊技媒体払
出手段から払出される景品遊技媒体が誘導される景品遊
技媒体通路が構成されている。図6等に示される通路切
換弁350および図5等に示された通路切換ソレノイド
117により、前記貸遊技媒体通路および前記景品遊技
媒体通路のうちのいずれか一方の通路を前記遊技媒体払
出手段から払出される遊技媒体が通過できるように切換
える通路切換手段が構成されている。図6および図9等
に示された球貸し個数カウントスイッチ119により、
前記貸遊技媒体通路を通過する貸遊技媒体を検出可能な
貸遊技媒体検出手段が構成されている。図6および図9
等に示された賞球個数カウントスイッチ120により、
前記景品遊技媒体通路を通過する景品遊技媒体を検出可
能な景品遊技媒体検出手段が構成されている。
【0212】図16および図17等に示されるように、
前記遊技媒体払出手段によるある回の払出動作の終了
後、次回の払出動作を有効とするまでの時間(図17に
おけるT11)は、前記遊技媒体払出手段による遊技媒
体の払出位置から前記貸遊技媒体検出手段の検出位置ま
での通路長さにより異なる。また、前記遊技媒体払出手
段によるある回の払出動作の終了後、次回の払出動作を
有効とするまでのインターバル時間(図16におけるT
9)は、前記遊技媒体払出手段による遊技媒体の払出位
置から前記景品遊技媒体検出手段の検出位置までの通路
長さにより異なる。このようにすることにより、ある回
の払出動作の終了後、次回の払出動作を有効とするまで
のインターバル時間を適切に設定することができ、連続
した払出動作が行なわれる場合に、異常状態が発生しな
いようにすることができる。
【0213】(2) 図11等に示されたPRDY信号
により、遊技機(パチンコ遊技機1)が動作状態にある
場合に、その旨を記録媒体処理装置(カードユニット3
1)に示すために、送信される遊技機動作信号が構成さ
れている。図12に示されるように、該遊技機動作信号
は、前記遊技機が動作状態にある場合において、前記遊
技機と前記記録媒体処理装置との間で通信状態に異常が
生じた場合にのみ停止される。このようにすることによ
り、このような通信状態に異常が生じたことを信号状態
により確認することができる。
【0214】(3) 図8等に示された主基板151
(CPUを含む)により、前記遊技機の遊技状態を制御
可能な遊技制御手段が構成されている。図9等に示され
た払出制御基板144(CPUを含む)により、貸遊技
媒体および景品遊技媒体の払出しに関する制御を行なう
払出制御手段が構成されている。該払出制御手段は、貸
遊技媒体の払出し要求に応じて貸遊技媒体の払出動作の
準備ができているか否かを確認するために前記記録媒体
処理装置から送信される動作準備確認信号(BRQ信号
の立上がり)を受信した場合に、前記貸遊技媒体の払出
動作が可能な状態であることを条件として、前記貸遊技
媒体の払出動作が可能である旨を示す払出動作可能信号
(EXS信号の立上がり)を前記記録媒体処理装置に送
信する制御を行なう。
【0215】この場合の前記貸遊技媒体の払出動作が可
能な状態であることという条件は、前記遊技制御手段か
ら遊技媒体の払出し動作が正常に行なえないことに応じ
て払出制御基板144に払出動作を禁止する指令情報
(払出し停止コマンド)が与えられた場合が含まれる。
この払出し停止コマンドは、前述したように、球切れス
イッチ115により玉切れが検出された場合に主基板1
51から出力される。また、この払出し停止コマンド
は、前述したように、満タンスイッチ129により下皿
27の満タンが検出された場合にも主基板151から出
力される。このように遊技媒体の払出し動作が正常に行
なえない動作状態にある場合に払出動作可能信号が前記
記録媒体処理装置に送信されないため、遊技媒体の払出
し動作が正常に行なえない動作状態においてむだに払出
動作が行なわれるのを防ぐことができる。
【0216】(4) 前述したように、記録媒体処理装
置(カードユニット31)は、前記動作準備確認信号
(BRQ信号の立上がり)を送信した後に、所定期間
(図11の時間B)前記払出動作可能信号(EXS信号
の立上がり)を前記払出制御手段から受信しなかった場
合に、払出動作終了確認信号(BRDY信号の立下が
り)を送信する。このようにすることにより、遊技機が
貸遊技媒体の払出が不可能である場合に、むだに貸遊技
媒体の払出しを要求しないようにすることができる。
【0217】(5) 図17に示すように、払出制御手
段(払出制御基板144)は、記録媒体処理装置(カー
ドユニット31)からの前記払出動作指令信号(BRQ
信号の立下がり)を受信した場合に、前記払出制御手段
による貸遊技媒体の払出しの終了に応じて、記録媒体処
理装置に対して払出動作が終了した旨を示す払出動作終
了信号(EXS信号の立下がり)を送信する。前述した
ように、前記記録媒体処理装置は、払出動作指令信号
(BRQ信号の立下がり)の送信後に、所定期間(図1
1の時間D)前記払出動作終了信号を受信しなかった場
合に、払出動作終了確認信号(BRDY信号の立下が
り)を送信する。このようにすることにより、遊技機が
貸遊技媒体の払出しが不可能である場合に、むだに貸遊
技媒体の払出しを要求しないようにすることができる。
【0218】(6) 図16等に示されるように、前記
払出制御手段(払出制御基板144)は、景品遊技媒体
の払出動作中に前記貸遊技媒体払出要求信号(BRDY
信号の立上がり)を受けた場合に、前記遊技媒体払出手
段による予定していた個数の景品遊技媒体の払出し動作
の終了後、最後に払出される遊技媒体が前記景品遊技媒
体検出手段により検出されるに十分な時間として予め定
められたインターバル時間(T9)の経過を待って前記
払出動作確認信号(EXS信号の立上がり)を送信する
制御を行なう。このようにすることにより、遊技機にお
いて貸遊技媒体の払出しが十分に可能になった状態にお
いて、貸遊技媒体の払出動作が可能である旨を記録媒体
処理装置に対して示すことができ、貸遊技媒体の払出し
を確実に行なうことができる。
【0219】(7) 図17等に示されるように、前記
払出制御手段(払出制御基板144)は、前記遊技媒体
払出手段による貸遊技媒体の払出動作が終了した場合
に、貸遊技媒体の払出動作終了後、最後に払出される遊
技媒体が前記貸遊技媒体検出手段により検出されるに十
分な時間として予め定められたインターバル時間(T1
1)の経過を待って、前記通路切換手段により、遊技媒
体払出手段から払出される玉が前記貸遊技媒体通路を通
過可能な状態に切換える動作を開始させる制御を行な
う。このようにすることにより、遊技機において貸遊技
媒体の払出動作が終了した場合に、景品遊技媒体の払出
しが十分に可能になった状態で、景品遊技媒体の払出を
可能にするための通路の切換えを行なうことができる。
このようにすることにより、遊技機において払出動作が
終了した貸遊技媒体がすべて通路内から十分に排出され
た状態において通路の切換えを行なうことができるた
め、通路切換手段の動作異常の発生を防ぐことができ、
景品遊技媒体の払出しを確実に行なうことができる。
【0220】(8) 前述した実施の形態においては、
遊技に使用可能なカードが磁気カードであり、カードユ
ニット31が磁気カードを処理する構成のものである場
合を一例として示した。しかし、これに限らず、遊技に
使用可能なカードとしては、ICカード(接触型のIC
カードと、非接触型のICカードとのいずれのICカー
ドも含む)等のその他の種類の記録媒体を用いてもよ
い。そして、カードユニット31としては、遊技に使用
されるカードに合わせて、ICカードを処理可能なカー
ドユニット等のその他の種類の記録媒体処理装置で構成
されてもよい。
【0221】(9) 前述したBRDY信号は、次のよ
うに特定されてもよい。記録媒体処理装置(カードユニ
ット31)から払出制御手段(払出制御基板144)に
与えられる信号であって、貸遊技媒体(貸玉)の払出要
求発生時点から、払出制御手段からの払出動作終了信号
(EXS信号の立下がり)を受けて払出制御手段に払出
動作の終了確認通知をする時点まで継続的に送信される
(アクティブ状態となる)信号が構成されている。
【0222】(10) 前述したBRQ信号は、次のよ
うに特定されてもよい。記録媒体処理装置(カードユニ
ット31)から払出制御手段(払出制御基板144)に
与えられる信号であって、貸遊技媒体(貸玉)の払出し
要求(BRDY信号の立上がり)に応じて遊技機側で貸
遊技媒体の払出動作の準備ができているか否かを確認す
る時点から払出動作可能信号(EXS信号の立上がり)
の受信に応じて払出制御手段による貸遊技媒体の払出動
作を指令する時点まで継続的に送信される(アクティブ
状態)信号が構成されている。
【0223】(11) 前述したEXS信号は、次のよ
うに特定されてもよい。払出制御手段(払出制御基板1
44)から記録媒体処理装置(カードユニット31)に
与えられる信号であって、前記貸遊技媒体の払出動作が
可能な状態であることを条件として、貸遊技媒体(貸
玉)の払出動作が可能である旨を記録媒体処理装置に示
す時点から、貸遊技媒体の払出し要求分の貸遊技媒体の
払出しが終了した後、前記記録媒体処理装置に対して払
出動作が終了した旨を示す時点まで継続的に送信される
(アクティブ状態)信号が構成されている。
【0224】(12) 前述した実施の形態において
は、BRDY信号の立上がりにより貸遊技媒体の払出し
要求(貸玉の払出要求)を示し、BRDY信号の立下が
りにより貸玉の払出動作の終了確認をするようにした
が、これに限らず、貸遊技媒体の払出し要求と、貸玉の
払出動作の終了確認とを別個の信号(たとえば、貸遊技
媒体の払出し要求信号と払出動作終了確認信号とに分け
る)を用いて各々異なる入出力手段により信号の送受を
行なうようにしてもよい。
【0225】(13) 前述した実施の形態において
は、BRQ信号の立上がりによりパチンコ遊技機の動作
準備の確認をし、BRQ信号の立下がりにより貸玉の払
出動作の指令を行なうようにしたが、これに限らず、パ
チンコ遊技機の動作準備の確認と、貸玉の払出動作の指
令とを別個の信号(たとえば、動作準備確認信号と払出
動作指令信号とに分ける)を用いて各々異なる入出力手
段により信号の送受を行なうようにしてもよい。
【0226】(14) 前述した実施の形態において
は、EXS信号の立上がりにより貸玉の払出動作が可能
であることを示し、EXS信号の立下がりにより貸玉の
払出動作の終了を示すようにしたが、これに限らず、貸
玉の払出動作が可能であることの通知と、貸玉の払出動
作の終了の通知とを別個の信号(たとえば、払出動作可
能信号と払出動作終了信号とに分ける)を用いて各々異
なる入出力手段により信号の送受を行なうようにしても
よい。
【0227】(15) なお、前述した払出動作終了確
認信号は、継続する1つの信号(BRDY信号)の立下
がりにより構成されているが、これに限らず、別の入出
力手段により構成されるものであってもよい。また、前
述した動作準備確認信号と払出動作指令信号とは、継続
する1つの信号(BRQ信号)の立上がり(動作準備確
認信号)と立下がり(払出動作指令信号)とにより構成
されているが、これに限らず、各々が別の入出力手段に
より構成されるものでもよい。また、前述した払出動作
可能信号と払出動作終了信号とは、継続する1つの信号
(EXS信号)の立上がり(払出動作可能信号)と立下
がり(払出動作終了信号)とにより構成されているが、
これに限らず、各々が別の入出力手段により構成される
ものでもよい。
【0228】(16) この実施の形態においては、本
発明が適用される遊技機の一例としてパチンコ遊技機を
とり上げて説明したが、本発明はこれに限らず、たとえ
ば、スロットマシンであってもよい。スロットマシンに
本発明を適用する場合には、遊技用のコインが遊技媒体
に該当する。つまり、本発明は、所定数の遊技媒体の投
入(所定枚数のコインの投入)により遊技を行なうこと
ができるスロットマシンにも適用される。また、パチン
コ遊技機の場合には、入賞に応じた景品玉(賞球)の払
出が行なわれ、スロットマシンの場合には、入賞に応じ
た景品コインの払出しが行なわれる。ここで、パチンコ
遊技機の場合の入賞は、入賞口等の入賞領域へ打玉が進
入したことであり、スロットマシンの場合の入賞は、可
変表示装置の表示結果が所定の表示態様(所定の図柄の
組合せ)となったことである。
【0229】(17) 今回開示された実施の形態はす
べての点で例示であって制限的なものではないと考えら
れるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく
て特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均
等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれること
が意図される。
【0230】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 図1等
に示されたパチンコ遊技機1により、遊技者所有の有価
価値(カード残高)の大きさを特定可能な情報が記録さ
れた記録媒体を処理する記録媒体処理装置(カードユニ
ット31)からの要求に応じた貸遊技媒体(貸玉)の払
出しと、入賞(パチンコ遊技機の場合は所定の入賞口へ
の打玉の入賞)に応じた景品遊技媒体(賞球)の払出し
とを行なうことが可能な遊技機が構成されている。図9
等に示された払出制御基板144(CPUを含む)によ
り、遊技媒体の払出しに関わる制御を行なう払出制御手
段が構成されている。図6等に示されたスプロケット3
05および図5等に示された払出モータ118を含む玉
払出装置116により、前記貸遊技媒体および前記景品
遊技媒体を払出す動作を行なう遊技媒体払出手段が構成
されている。図6等に示された球貸し通路303cによ
り、前記遊技媒体払出手段から払出される貸遊技媒体が
誘導される貸遊技媒体通路が構成されている。図6等に
示された賞球通路303dにより、前記遊技媒体払出手
段から払出される景品遊技媒体が誘導される景品遊技媒
体通路が構成されている。図6等に示される通路切換弁
350および図5等に示された通路切換ソレノイド11
7により、前記貸遊技媒体通路および前記景品遊技媒体
通路のうちのいずれか一方の通路を前記遊技媒体払出手
段から払出される遊技媒体が通過できるように切換える
通路切換手段が構成されている。図16に示されるよう
に、前記払出制御手段は、貸遊技媒体の払出し要求(B
RDY信号の立上がり)に応じて貸遊技媒体の払出動作
の準備ができているか否かを確認するために前記記録媒
体処理装置から送信される動作準備確認信号(BRQ信
号の立上がり)を受信した場合に、前記貸遊技媒体の払
出動作が可能な状態であること(たとえば、払出停止コ
マンドにより払出停止状態になっていないこと、前回の
賞球の払出動作が終了していること、前回の貸遊技媒体
の払出しが終了していること等の所定の条件が満たされ
た場合)を条件として、前記貸遊技媒体の払出動作が可
能である旨を示す払出動作可能信号(EXS信号の立上
がり)を前記記録媒体処理装置に送信し、前記払出動作
可能信号の送信後において、前記通路切換手段の切換え
動作を行ない、前記遊技媒体払出手段から払出される遊
技媒体が前記貸遊技媒体通路を通過可能な状態に切換え
る(賞球通路303dから球貸し通路303cへの切換
え)制御を行なう。
【0231】(2) 図1等に示されたパチンコ遊技機
1により、遊技者所有の有価価値(カード残高)の大き
さを特定可能な情報が記録された記録媒体を処理する記
録媒体処理装置(カードユニット31)からの要求に応
じた貸遊技媒体(貸玉)の払出しと、入賞(パチンコ遊
技機の場合は所定の入賞口への打玉の入賞)に応じた景
品遊技媒体(賞球)の払出しとを行なうことが可能な遊
技機が構成されている。図9等に示された払出制御基板
144(CPUを含む)により、遊技媒体の払出しに関
わる制御を行なう払出制御手段が構成されている。図6
等に示されたスプロケット305および図5等に示され
た払出モータ118を含む玉払出装置116により、前
記貸遊技媒体および前記景品遊技媒体を払出す動作を行
なう遊技媒体払出手段が構成されている。図6等に示さ
れた球貸し通路303cにより、前記遊技媒体払出手段
から払出される貸遊技媒体が誘導される貸遊技媒体通路
が構成されている。図6等に示された賞球通路303d
により、前記遊技媒体払出手段から払出される景品遊技
媒体が誘導される景品遊技媒体通路が構成されている。
図6等に示される通路切換弁350および図5等に示さ
れた通路切換ソレノイド117により、前記貸遊技媒体
通路および前記景品遊技媒体通路のうちのいずれか一方
の通路を前記遊技媒体払出手段から払出される遊技媒体
が通過できるように切換える通路切換手段が構成されて
いる。図16に示されるように、前記払出制御手段は、
貸遊技媒体の払出し要求(BRDY信号の立上がり)に
応じて貸遊技媒体の払出動作の準備ができているか否か
を確認するために前記記録媒体処理装置から送信される
動作準備確認信号(BRQ信号の立上がり)を受信した
場合に、前記貸遊技媒体の払出動作が可能な状態である
こと(たとえば、払出停止コマンドにより払出停止状態
になっていないこと、前回の賞球の払出動作が終了して
いること、前回の貸遊技媒体の払出しが終了しているこ
と等の所定の条件が満たされた場合)を条件として、前
記貸遊技媒体の払出動作が可能である旨を示す払出動作
可能信号(EXS信号の立上がり)を前記記録媒体処理
装置に送信し、図16,図18に示されるように、前記
払出動作可能信号の受信に応じて前記記録媒体処理装置
から送信される払出動作指令信号(BRQ信号の立下が
り)を受信した後において、前記通路切換手段による切
換え動作を行ない、払出される遊技媒体が前記貸遊技媒
体通路を通過可能な状態に切換える(賞球通路303d
から球貸し通路303cへの切換え)制御を行なう
(3) 図17に示されるように、前記払出制御手段
は、前記遊技媒体払出手段による貸遊技媒体の払出し要
求分の貸遊技媒体の払出動作終了後において、前記記録
媒体処理装置に対して払出動作が終了した旨を示す払出
動作終了信号(EXS信号の立下がり)を送信し、前記
払出動作終了信号の受信に応じて前記記録媒体処理装置
から送信される払出動作終了確認信号(BRDY信号の
立下がり)を受信した後、未払出しの景品遊技媒体があ
ることを条件として景品遊技媒体の払出しを開始する制
御を行なう。なお、払出動作終了確認信号は、貸遊技媒
体の払出し要求時等の所定のタイミングで立上がってそ
の状態が継続している信号の立下がりにより構成されて
もよく、払出動作終了確認専用の信号であってもよい。
【0232】(4) 図17〜図19に示されるよう
に、前記払出制御手段は、前記遊技媒体払出手段による
貸遊技媒体の払出動作の終了後において、前記通路切換
手段により払出される遊技媒体が前記景品遊技媒体通路
を通過可能な状態に切換える切換え動作(球貸し通路3
03cから賞球通路303dへの切換え)を開始させた
後、払出動作が終了した旨を示す払出動作終了信号(E
XSの立下がり)を前記記録媒体処理装置へ送信する制
御を行なう。
【0233】(5) 図6および図9等に示された球貸
し個数カウントスイッチ119により、前記貸遊技媒体
通路を通過する貸遊技媒体を検出可能な貸遊技媒体検出
手段が構成されている。
【0234】(6) 図6および図9等に示された賞球
個数カウントスイッチ120により、前記景品遊技媒体
通路を通過する景品遊技媒体を検出可能な景品遊技媒体
検出手段が構成されている。
【0235】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、次のような効果を得ることができる。記録
媒体処理装置からの動作準備確認信号の受信に応じて貸
遊技媒体の払出しを行なう場合に、払出動作可能信号の
送信後、すなわち、貸遊技媒体の払出動作が可能な状態
となっていることが確保された上で、払出される遊技媒
体が貸遊技媒体通路を通過可能な状態に遊技媒体の通路
を切換える動作が行なわれる。このため、通路切換手段
が通過しようとする遊技媒体を挟み込んでしまうような
噛み込みや遊技媒体がまだ景品遊技媒体通路内にあるう
ちに遊技媒体の通路が切換わってしまうこと等のような
遊技媒体の誘導通路の切換え動作における払出しに関す
る異常状態の発生を防ぐことができる。その結果、貸遊
技媒体を払出す場合に、貸遊技媒体を景品遊技媒体と明
確に区別して確実に払出すことができる。
【0236】請求項2に関しては、次のような効果を得
ることができる。記録媒体処理装置からの動作準備確認
信号の受信に応じて貸遊技媒体の払出しを行なう場合
に、遊技機からの払出動作可能信号の受信に応じて記録
媒体処理装置から送信される払出動作指令信号を受信し
た後において、すなわち、遊技機側が貸遊技媒体の払出
動作が可能な状態となっており、さらに、その状態を記
録媒体処理装置側が把握して払出動作が指令された上
で、払出される遊技媒体が貸遊技媒体通路を通過可能な
状態に遊技媒体の通路を切換える動作が行なわれる。こ
のため、通路切換手段が通過しようとする遊技媒体を挟
み込んでしまうような噛み込みや遊技媒体がまだ景品遊
技媒体通路内にあるうちに遊技媒体の通路が切換わって
しまうこと等のような遊技媒体の誘導通路の切換え動作
における払出しに関する異常状態の発生を防ぐことがで
きる。その結果、貸遊技媒体を払出す場合に、貸遊技媒
体を景品遊技媒体と明確に区別して確実に払出すことが
できる。
【0237】請求項3に関しては、請求項1または2に
関する効果に加えて、次のような効果を得ることができ
る。記録媒体処理装置側では、貸遊技媒体の払出し動作
が終了した旨を示す払出動作終了信号を受信したことに
より遊技機側での払出動作が終了したことを把握し、遊
技機側では、払出動作終了確認信号を受信したことによ
り記録媒体処理装置が払出動作の終了を確認したことを
把握する。つまり、これらの信号により、記録媒体処理
装置側および遊技機側の双方において貸遊技媒体の払出
動作が終了したことを把握できる。このため、貸遊技媒
体の払出制御状況下にある期間を双方が把握した上で貸
遊技媒体の払出しに関する信号の送受信が行なわれるの
で、記録媒体処理装置と遊技機との間で貸遊技媒体の払
出しに関する信号のやり取りを確実に行なうことができ
る。
【0238】請求項4に関しては、請求項1から3のい
ずれかに関する効果に加えて、次のような効果を得るこ
とができる。遊技媒体払出手段による貸遊技媒体の払出
動作の終了後において、払出される遊技媒体が景品遊技
媒体通路を通過可能な状態に遊技媒体の通路を切換える
切換え動作を開始させた後に払出動作終了信号が記録媒
体処理装置に送信される。このため、景品遊技媒体通路
への通路の切換え動作の開始が記録媒体処理装置への払
出動作終了信号の送信よりも先行して行なわれることと
なり、貸遊技媒体の払出しが可能な状態から景品遊技媒
体の払出しが可能な状態に迅速に移行することができ
る。
【0239】請求項5に関しては、請求項1から4のい
ずれかに関する効果に加えて、次のような効果を得るこ
とができる。貸遊技媒体通路を通過する貸遊技媒体が貸
遊技媒体検出手段により検出可能となるので、貸遊技媒
体の払出数を計数することが可能になり、正確な個数の
貸遊技媒体を払出すことができる。
【0240】請求項6に関しては、請求項1から5のい
ずれかに関する効果に加えて、次のような効果を得るこ
とができる。景品遊技媒体通路を通過する景品遊技媒体
が景品遊技媒体検出手段により検出可能となるので、景
品遊技媒体の払出数を計数することが可能になり、正確
な個数の景品遊技媒体を払出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】 パチンコ遊技機に設けられる遊技盤の拡大正
面図である。
【図3】 パチンコ遊技機の背面図である。
【図4】 パチンコ遊技機とカードユニットとの接続状
態を示す背面図である。
【図5】 玉払出装置における分割可能な各ケースの内
部構成を透視して示す側面図である。
【図6】 玉払出装置を側面側から見た場合の通路切換
ソレノイドの動作状態を示すケースの断面図である。
【図7】 玉払出装置を後面側から見た場合のケースの
断面図である。
【図8】 パチンコ遊技機に設けられる制御回路のブロ
ック図である。
【図9】 パチンコ遊技機に設けられる制御回路のブロ
ック図である。
【図10】 賞球および貸玉の払出しの際に用いられる
各種信号の送受信関係を示すブロック図である。
【図11】 球貸しによる払出し動作時における払出制
御基板とカードユニットとの間の信号の処理タイミング
を示すタイミングチャートである。
【図12】 カードユニットから払出制御基板に入力さ
れる信号に異常が生じた場合に払出制御基板により行な
われる異常時制御の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図13】 賞球の払出しの基本的動作を示すタイミン
グチャートである。
【図14】 賞球の払出動作中に払出し停止コマンドを
受信した場合の制御動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図15】 払出し停止コマンドに応じた停止状態にお
いて払出し停止解除コマンドを受信した場合の動作を示
すタイミングチャートである。
【図16】 賞球の払出動作中にカードユニットから球
貸しの要求を受けた場合の制御動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図17】 賞球の払出途中で球貸し要求を受けた場合
における球貸し動作終了後の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図18】 貸玉の払出しの基本的動作を示すタイミン
グチャートである。
【図19】 1回の貸玉の払出動作において払出された
玉の個数が払出単位個数に満たなかった場合に、払出制
御基板により行なわれる制御動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図20】 払出制御基板のCPUにおいて実行される
制御処理のメイルーチンとしてのメイン処理を示すフロ
ーチャートである。
【図21】 球貸し制御処理の処理内容を示すフローチ
ャートである。
【図22】 賞球制御処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機(遊技機)、31はカードユニット
(記録媒体処理装置)、305はスプロケット(遊技媒
体払出手段)、118は払出モータ(遊技媒体払出手
段)、303cは球貸し通路(貸遊技媒体通路)、30
3dは賞球通路(景品遊技媒体通路)、350は通路切
換弁(通路切換手段)、117は通路切換ソレノイド
(通路切換手段)、144は払出制御基板(払出制御手
段)、119は球貸し個数カウントスイッチ(貸遊技媒
体検出手段)、120は賞球個数カウントスイッチ(景
品遊技媒体検出手段)である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者所有の有価価値の大きさを特定可
    能な情報が記録された記録媒体を処理する記録媒体処理
    装置からの要求に応じた貸遊技媒体の払出しと、入賞に
    応じた景品遊技媒体の払出しとを行なうことが可能な遊
    技機であって、 遊技媒体の払出しに関わる制御を行なう払出制御手段
    と、 前記貸遊技媒体および前記景品遊技媒体を払出す動作を
    行なう遊技媒体払出手段と、 該遊技媒体払出手段から払出される貸遊技媒体が誘導さ
    れる貸遊技媒体通路と、 前記遊技媒体払出手段から払出される景品遊技媒体が誘
    導される景品遊技媒体通路と、 前記貸遊技媒体通路および前記景品遊技媒体通路のうち
    のいずれか一方の通路を前記遊技媒体払出手段から払出
    される遊技媒体が通過できるように切換える通路切換手
    段とを含み、 前記払出制御手段は、貸遊技媒体の払出し要求に応じて
    貸遊技媒体の払出動作の準備ができているか否かを確認
    するために前記記録媒体処理装置から送信される動作準
    備確認信号を受信した場合に、前記貸遊技媒体の払出動
    作が可能な状態であることを条件として、前記貸遊技媒
    体の払出動作が可能である旨を示す払出動作可能信号を
    前記記録媒体処理装置に送信し、 前記払出動作可能信号の送信後において、前記通路切換
    手段の切換え動作を行ない、前記遊技媒体払出手段から
    払出される遊技媒体が前記貸遊技媒体通路を通過可能な
    状態に切換える制御を行なうことを特徴とする、遊技
    機。
  2. 【請求項2】 遊技者所有の有価価値の大きさを特定可
    能な情報が記録された記録媒体を処理する記録媒体処理
    装置からの要求に応じた貸遊技媒体の払出しと、入賞に
    応じた景品遊技媒体の払出しとを行なうことが可能な遊
    技機であって、 遊技媒体の払出しに関わる制御を行なう払出制御手段
    と、 前記貸遊技媒体および前記景品遊技媒体を払出す動作を
    行なう遊技媒体払出手段と、 該遊技媒体払出手段から払出される貸遊技媒体が誘導さ
    れる貸遊技媒体通路と、 前記遊技媒体払出手段から払出される景品遊技媒体が誘
    導される景品遊技媒体通路と、 前記貸遊技媒体通路および前記景品遊技媒体通路のうち
    のいずれか一方の通路を前記遊技媒体払出手段から払出
    される遊技媒体が通過できるように切換える通路切換手
    段とを含み、 前記払出制御手段は、貸遊技媒体の払出し要求に応じて
    貸遊技媒体の払出動作の準備ができているか否かを確認
    するために前記記録媒体処理装置から送信される動作準
    備確認信号を受信した場合に、前記貸遊技媒体の払出動
    作が可能な状態であることを条件として、前記貸遊技媒
    体の払出動作が可能である旨を示す払出動作可能信号を
    前記記録媒体処理装置に送信し、 前記払出動作可能信号の受信に応じて前記記録媒体処理
    装置から送信される払出動作指令信号を受信した後にお
    いて、前記通路切換手段による切換え動作を行ない、払
    出される遊技媒体が前記貸遊技媒体通路を通過可能な状
    態に切換える制御を行なうことを特徴とする、遊技機。
  3. 【請求項3】 前記払出制御手段は、前記遊技媒体払出
    手段による貸遊技媒体の払出し要求分の貸遊技媒体の払
    出動作終了後において、前記記録媒体処理装置に対して
    払出動作が終了した旨を示す払出動作終了信号を送信
    し、前記払出動作終了信号の受信に応じて前記記録媒体
    処理装置から送信される払出動作終了確認信号を受信し
    た後、未払出しの景品遊技媒体があることを条件として
    景品遊技媒体の払出しを開始する制御を行なうことを特
    徴とする、請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記払出制御手段は、前記遊技媒体払出
    手段による貸遊技媒体の払出動作の終了後において、前
    記通路切換手段により払出される遊技媒体が前記景品遊
    技媒体通路を通過可能な状態に切換える切換え動作を開
    始させた後、払出動作が終了した旨を示す払出動作終了
    信号を前記記録媒体処理装置へ送信する制御を行なうこ
    とを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の遊
    技機。
  5. 【請求項5】 前記貸遊技媒体通路を通過する貸遊技媒
    体を検出可能な貸遊技媒体検出手段をさらに含むことを
    特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の遊技
    機。
  6. 【請求項6】 前記景品遊技媒体通路を通過する景品遊
    技媒体を検出可能な景品遊技媒体検出手段をさらに含む
    ことを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の
    遊技機。
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JP2003079909A (ja) * 2001-09-12 2003-03-18 Sankyo Kk 遊技機
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