JP2001246105A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001246105A
JP2001246105A JP2000062560A JP2000062560A JP2001246105A JP 2001246105 A JP2001246105 A JP 2001246105A JP 2000062560 A JP2000062560 A JP 2000062560A JP 2000062560 A JP2000062560 A JP 2000062560A JP 2001246105 A JP2001246105 A JP 2001246105A
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payout
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connector
signal
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Yasuo Kanbayashi
康男 神林
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 払出制御手段の処理負担の増加を抑えつつ、
払出個数の数量に対応可能な態様で払出し状態に関する
チェックを行なうことを可能にすることである。 【解決手段】 払出制御基板は、前記玉払出装置から1
回の払出し動作による払出個数が予め定められた複数の
判定単位個数(6個)以上である場合に、1回の払出動
作に対応して判定単位個数分の玉の払出動作が行なわれ
るごとに、玉がまったく払出されていない賞球経路エラ
ー状態となっているかどうかを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、パチン
コ遊技機やスロットマシン等で代表される遊技機に関す
る。詳しくは、所定の遊技媒体払出条件の成立に応じて
遊技媒体を払出す動作を行なう遊技媒体払出手段と、該
遊技媒体払出手段の制御を行なう払出制御手段とを備え
た遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において、従来から一般
的に知られているものに、たとえば、打玉の入賞検出お
よび貸玉の払出し要求等の所定の遊技媒体払出条件の成
立に応じて遊技媒体としての玉を払出すことが可能なも
のがあった。
【0003】このような遊技機においては、玉払出手段
(遊技媒体払出手段)により玉を払出す制御を行なうこ
とが可能な払出制御手段が設けられていた。このような
払出制御手段は、玉払出手段から玉が正常に払出されて
いるか否かをチェックする機能を有するものがあった。
このようなチェックは、払出制御手段が玉払出手段によ
り払出された玉の個数を監視し、1回の払出し動作が終
了するまで待って、その終了時点において、予定個数の
玉が払出されたかどうかを1回だけ判定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来の遊技機においては、1回の払出し動作が終了す
るまで待って、予定個数の玉が払出されたかどうかを1
回だけ判定していたため、払出し予定個数が比較的多く
なった場合には、その払出しの途中で払出異常が生じて
も、1回の払出し動作が終了するまでその異常が生じた
ことを判定することができなかった。つまり、従来で
は、払出予定個数が多くても、少なくても1回だけしか
異常判定が行なえず、払出個数の多さに対応した異常判
定が行なえなかった。また、仮に1回の払出動作に対し
て1個ずつ払出されたかをチェックするのでは、そのチ
ェックを行なう上で、払出制御手段の処理負担が増加し
すぎてしまう。
【0005】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、払出制御手段の処理負担の増加
を抑えつつ、払出個数の数量に対応可能な態様で払出し
状態に関するチェックを行なうことが可能な遊技機を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、所定の遊技媒体払出条件の成立に応じて遊技媒体を
払出す動作を行なう遊技媒体払出手段と、該遊技媒体払
出手段の制御を行なう払出制御手段とを備えた遊技機で
あって、前記払出制御手段は、前記遊技媒体払出手段か
ら1回の払出し動作による払出個数が予め定められた複
数の判定単位個数以上である場合に、1回の払出動作に
対応して前記遊技媒体払出手段による前記判定単位個数
分の払出動作が行なわれるごとに、払出不足状態となっ
ているかどうかを判定する単位数払出時判定処理を行な
うことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記払出制御手段は、前記遊
技媒体払出手段から1回の払出動作による払出個数が前
記判定単位個数未満である場合に、前記遊技媒体払出手
段による1回の払出動作に対応して前記払出不足状態と
なっているかどうかを1回だけ判定する単位数未満払出
時判定処理を行なうことを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は2に記載の発明の構成に加えて、前記払出制御手段
は、前記単位数払出時判定処理により、前記払出不足状
態となっていると判定された場合は、その回の払出動作
に対応して次に行なわれる前記単位数払出時判定処理を
行なわずに所定の処理に移行することを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の本発明は、請求項1から
3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記払出制
御手段は、入賞に応じた景品遊技媒体を前記遊技媒体払
出手段から払出す制御を行なうことが可能であり、前記
入賞に対しての払出個数は、複数種類定められており、
前記判定単位個数は、前記複数種類の払出個数のうちの
最少個数よりも多い個数であることを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、次のように
作用する。遊技媒体払出手段の働きにより、所定の遊技
媒体払出条件の成立に応じて遊技媒体を払出す動作が行
なわれる。払出制御手段の働きにより、遊技媒体払出手
段の制御が行なわれる。払出制御手段のさらなる働きに
より、遊技媒体払出手段から1回の払出し動作による払
出個数が予め定められた複数の判定単位個数以上である
場合に、1回の払出動作に対応して遊技媒体払出手段に
よる判定単位個数分の払出動作が行なわれるごとに、払
出不足状態となっているかどうかを判定する単位数払出
時判定処理が行なわれる。
【0011】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
払出制御手段のさらなる働きにより、遊技媒体払出手段
から1回の払出動作による払出個数が判定単位個数未満
である場合に、遊技媒体払出手段による1回の払出動作
に対応して払出不足状態となっているかどうかを1回だ
け判定する単位数未満払出時判定処理が行なわれる。
【0012】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または2に記載の発明の作用に加えて、次のように作
用する。払出制御手段のさらなる働きにより、単位数払
出時判定処理により、払出不足状態となっていると判定
された場合は、その回の払出動作に対応して次に行なわ
れる単位数払出時判定処理を行なわずに所定の処理に移
行される。
【0013】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1から3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、次の
ように作用する。払出制御手段のさらなる働きにより、
入賞に応じた景品遊技媒体を遊技媒体払出手段から払出
す制御を行なうことが可能である。入賞に対しての払出
個数は、複数種類定められている。判定単位個数は、複
数種類の払出個数のうちの最少個数よりも多い個数であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、
遊技機の一例としてパチンコ遊技機をとり上げて説明す
るが、本発明はこれに限らず、たとえば、スロットマシ
ン等であってもよく、所定の遊技媒体払出条件の成立に
応じて遊技媒体を払出す動作を行なう遊技媒体払出手段
と、該遊技媒体払出手段の制御を行なう払出制御手段と
を備えた遊技機であればすべて対象となる。
【0015】図1は、パチンコ遊技機1の正面図であ
る。図2は、パチンコ遊技機1に設けられる遊技盤40
の拡大正面図である。図3は、パチンコ遊技機1の背面
図である。図4は、図3に示された払出制御基板ボック
スの拡大図である。図5は、玉払出装置116における
分割可能な各ケースの内部構成を透視して示す側面図で
ある。図6は、玉払出装置116を側面側から見た場合
の通路切換ソレノイド(振分ソレノイドとも呼ばれる)
の動作状態を示すケースの断面図である。図7は、玉払
出装置116(CR機用払出しユニットとも呼ばれる)
を後面側から見た場合のケースの断面図である。図8お
よび図9は、パチンコ遊技機1に設けられる制御回路の
ブロック図である。
【0016】図1〜図3を参照して、パチンコ遊技機1
は、縦長な方形状に枠組形成される外枠2と、該外枠2
の内側に開閉自在に軸支されかつ弾球遊技機1の主要構
成部のほぼすべてが集約して設けられる前面枠3と、該
前面枠3の前面上部に開閉自在に軸支されて設けられる
前面開閉枠4とから構成されている。また、前面枠3に
設けられる主要構成部としては、上記した前面開閉枠
4、遊技盤40、上皿19、下皿27、灰皿29、操作
ハンドル30、機構部100、および、打球発射装置8
7がある。また、図示の実施の形態では、パチンコ遊技
機1の側方において、遊技者に対し遊技媒体の一例とし
ての遊技玉(遊技用のパチンコ玉)を貸出すためのカー
ドユニット31(記録媒体用の情報処理装置)が付設さ
れている。
【0017】前面枠3および前面開閉枠4は、パチンコ
遊技機1の正面から見て左側の端部において軸支され、
パチンコ遊技機1の正面から見て左側の端部を開放端と
して開閉される。前面開閉枠4には、遊技盤40の遊技
領域41をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設され、該
円形透視窓5の裏面からガラス板が装着されている。ま
た、前面開閉枠4の上側には、円形透視窓5の外周に沿
って、複数の飾りランプ6〜8および複数の飾りLED
13,14が設けられている。これら飾りランプ6〜8
および飾りLED13,14は、遊技状態に応じて点灯
または点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時
や継続時を遊技者に報知するとともに、遊技の雰囲気を
盛り上げるものである。また、円形透視窓5の外周に
は、払出すべき賞球(景品玉)が不足したこと(後述す
る球切れスイッチ115が作動したとき)を報知する球
切れランプ9や、入賞玉の発生に基づく所定個数の賞球
が行なわれる場合に、その旨を点灯により報知する賞球
ランプ10が設けられている。この賞球ランプ10は、
賞球の未払出個数がある場合に、点灯することにより、
賞球が行なわれる旨を報知する。なお、ここでは、賞球
の未払出数がある場合に賞球ランプ10を点灯させる例
を示したが、これに代わり、所定個数の賞球が払出され
た場合に賞球ランプ10を点灯させることにより、賞球
が行なわれた旨を報知するようにしてよい。
【0018】さらに、円形透視窓5の外周には、前面開
閉枠4の上部左右において、遊技の進行に応じて効果音
等の音声を発生するスピーカ12a,12bが設けられ
ている。なお、スピーカ12a,12bの前面には、網
目状ネット(図示省略)が取付られ、スピーカ12a,
12bから発生される音声を通すようになっている。ま
た、円形透視窓5の外周には、遊技盤40に貼付けられ
る証紙を視認するための透視レンズ39が設けられてい
る。
【0019】上記した飾りランプ6〜8,9L,10
L、球切れランプ9、賞球ランプ10、飾りLED1
3,14は、図8に示すように、それぞれプリント配線
基板で構成される遊技効果ランプ基板6a,7a,8
a,9a,10aや遊技効果LED基板13a〜13d
に実装されて、図1に示す前面枠3の前面側や前面開閉
枠4の裏面側に取付けられている。そして、各遊技効果
ランプ基板6a,7a,8a,9a,10aが枠用ラン
プ中継B基板15に接続され、各LED基板13a〜1
3dが枠用ランプ中継C基板16に接続されている。枠
用ランプ中継B基板15,枠用ランプ中継C基板16
は、前面枠3の裏面下部に取付けられる中継基板端子台
95に止着される枠用ランプ中継A基板96に接続され
た後、後述するランプ制御基板80に接続されている。
【0020】主基板151は、遊技制御用のマイクロコ
ンピュータ151Mを含む。この遊技制御用のマイクロ
コンピュータは、ワンチップマイクロコンピュータであ
り、遊技制御用のプログラム等を記憶するROM、ワー
クメモリとして使用されるRAM、遊技制御用のプログ
ラムに従って制御動作を行なうCPU151a、およ
び、データの入出力用のI/Oポートを含む。このよう
な遊技制御用のマイクロコンピュータ151Mは、定期
的(たとえば2msec毎)にリセットされてROMに
記憶されている遊技制御プログラムを先頭から繰返し実
行し、各種の遊技制御を行なう。
【0021】なお、枠用ランプ中継A基板15は、前面
枠3の前面側に取付けられ(これに対応して遊技効果ラ
ンプ基板も前面枠3の前面側に取付けられている)、枠
用ランプ中継B基板16は、前面開閉枠4の裏面側に取
付けられている(これに対して遊技効果LED基板も前
面開閉枠4の裏面側に取付けられている)。なお、図示
しないが、前面開閉枠4を開放したことを検出するため
にドアスイッチが設けられることがある。この場合に
は、ドアスイッチの配線は後述する枠用スイッチ中継基
板に一旦接続された後、主基板151に入力され、主基
板151からの情報信号に基づいてランプ制御基板80
によってランプ6〜8、9、10の一部または全部が点
灯制御されることにより、前面開閉枠4が開放されたこ
とを報知するようになっている。
【0022】また、スピーカ12a,12bから延びる
配線は、前面開閉枠4の上方における左右裏面に取付け
られる音声中継基板17a,17b(図8において、音
声中継B基板,音声中継C基板と表示)に一旦接続さ
れ、その後、前面枠3の裏面下部に取付けられる中継基
板端子台95に止着される音声中継基板97(図8にお
いて、音声中継A基板と表示)に接続された後、後述す
る音声制御基板82に接続されている。音声制御基板8
2は、主基板151から与えられる音声制御を指令する
音声制御信号に応じて、スピーカ12a,12bを駆動
制御するものである。音声制御基板82にも、主基板1
51と同様に、制御用のCPU(後述するCPU82
a)、ROM、RAM等を含み、効果音等の音声の制御
を行なう音声制御用のマイクロコンピュータ82Mが設
けられている。
【0023】次に、前面開閉枠4の下側に取付けられる
上皿19の構成について説明する。上皿19は、複数の
合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することにより
構成されている。上皿19の開放側の上方には、玉抜き
操作レバー21が設けられている。この玉抜き操作レバ
ー21は、左右方向に移動可能に設けられ、図示しない
スプリングの付勢力に抗して一方向に移動させることに
より、上皿19に貯留されていた玉を裏面側に形成され
る玉抜き路(図示しない)を流下させて下皿27に誘導
するものである。なお、上皿19には、その内部に圧電
ブザーを設けてもよい。この圧電ブザーは、遊技玉の貸
出異常が生じたとき(たとえばピッ、ピッ、ピッという
連続音)、あるいは遊技玉の貸出時(たとえば、100
円相当の遊技玉が払出されるごとにピーという音)に、
その旨を報知する報知音が発生されるものである。
【0024】上記した上皿19について、さらに詳細に
説明すると、上皿19は、その上流側に形成される賞球
払出口20から払出された賞球を一旦貯留した後、図示
しない発射位置に玉を供給するものである。また、上皿
19は、パチンコ遊技機1に隣接して設けられるカード
ユニット31を介して遊技玉の貸出しを受ける際に操作
する操作部232とともに、これらを設置する中空の部
材である上皿化粧部190の上面側に設けられている。
上皿化粧部190に設けられた操作部232は、球貸し
スイッチ24、返却スイッチ25(ともに図8参照)、
球貸可表示LED(図示省略)、および、残高表示器と
しての度数表示LED(図示省略)等が実装される残高
表示基板23上に設けられており、遊技者により操作可
能および視認できるようにスイッチおよび表示器を配し
て構成されている。この残高表示基板23は、上皿化粧
部190の上面側に設けられている。
【0025】球貸しスイッチ24は、カードユニット3
1によって遊技玉の貸出し(球貸しおよび貸玉の払出し
ともいう)を受ける際に操作されるスイッチである。返
却スイッチ25は、遊技終了の際にカードユニット31
の挿入口34に差込まれたカード(遊技に使用可能なカ
ード)の返却を受ける際に操作されるスイッチである。
ここで、遊技に使用可能なカードは、磁気記録式のカー
ドであり、遊技のために使用可能(たとえば球貸しに使
用できる)遊技者所有の有価価値(カード残高)が記録
可能な記録媒体である。ここで、有価価値は、遊技者に
所有され、遊技に使用されるカード残高等のデータをい
う。
【0026】また、度数表示LEDは、カードユニット
31のカード挿入口34に差込まれたカードに記録され
たカード残高(カード残額)としての度数が表示される
ものである。なお、上皿19に設けられる上記した球貸
しスイッチ24および返却スイッチ25等が実装される
残高表示基板23から延びる上皿配線は、前面枠3の軸
支側の下部に形成される配線透視開口(図示しない)か
ら前面枠3の裏側に引出されて後述する払出制御基板1
44に接続されている。
【0027】さらに、上皿19の開放側末端には、前面
開閉枠4を前面枠3に対して施錠しかつ前面枠3を外枠
2に対して施錠する施錠装置84(図3参照)を操作す
るためのシリンダ錠26が臨んでいる。また、前面開閉
枠4の軸支側上部には、玉抜きピン挿入口(図示省略)
が形成されている。そして、この玉抜きピン挿入口から
図示しない玉抜きピンを差込む操作により、これに連結
される玉抜き操作管(図示しない)を上下方向に揺動さ
せて玉抜き口を閉塞したり開放したりするようになって
いる。
【0028】なお、前面開閉枠4の軸支側下部には、起
伏部が形成され該起伏部に、イヤホーンジャックと、イ
ヤホーンジャックから聞こえる音楽を選択するための選
択スイッチとが設けられてもよい。
【0029】また前面枠3の下部に設けられる下皿27
は、上皿19から溢れた賞球であって、余剰球通路(図
示省略)を介して接続樋93(図3参照)から排出され
る余剰の賞球を貯留するものである。下皿27の前面壁
には、玉抜き操作レバー28がスライド可能に取付けら
れるようになっている。この玉抜き操作レバー28を操
作することにより、下皿27に貯留されていた賞球を下
方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に移替えることがで
きる。また、下皿27の左側には、灰皿29が設けら
れ、右側には操作ハンドル30が設けられている。操作
ハンドル30は、図3に示す打球発射装置87の発射モ
ータ88の駆動を開始させる単発発射スイッチ91およ
びタッチセンサ92(ともに図9に符号だけ表示)を内
蔵しているとともに、弾発力を調節するものである。
【0030】パチンコ遊技機1の正面構造は、概ね上記
したとおりであるが、図示の実施の形態では、パチンコ
遊技機1にカードユニット31が隣接配置されている。
このカードユニット31は、上皿19の上面に設けられ
る前述した球貸しスイッチ24や返却スイッチ25等の
操作部を操作することにより作動されるものであり、カ
ードの情報処理等の所定の処理を行なうマイクロコンピ
ュータおよびカードリーダライタ等の各種機器が設けら
れている。カードユニット31は、マイクロコンピュー
タにより動作が制御される。カードユニット31には、
使用可能状態であるか否かを表示する使用可能表示器3
2と、当該カードユニット31がいずれの側のパチンコ
遊技機1に対応しているかを表示する連結台方向表示器
33と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード
挿入口34とが設けられている。
【0031】このように構成されるカードユニット31
は、独自の制御回路によって制御されるものであり、図
3に示されるように、カードユニット配線35を介し、
パチンコ遊技機1と接続されている。パチンコ遊技機1
においては、カードユニット配線35が払出制御基板1
44に接続されており、払出制御基板144を介してカ
ードユニット31と信号の送受信を行なう。また、カー
ドユニット31には、パチンコ遊技機1の電源コード1
35とは別の独立した電源コード311から電源電力が
供給されている。この電源コード311は、接地極を有
するコードである。このため、カードユニット31は、
電源コード311を介して電気的に接地している。
【0032】一方、パチンコ遊技機1の背面には、図3
に示すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球
を払出すための各種の機構を装備した機構部100が設
けられている。操作ハンドル30に対応する裏面には、
発射モータ88および打球樋(図示しない)を有する打
球発射装置87が固着されている。その打球発射装置8
7の側方には、機構部100に設けられた前述の余剰球
通路を流下する賞球を下皿27に誘導する接続樋93が
固着されている。さらに接続樋の側方に中継基板取付台
95が取付けられている。外枠2に対する前面枠3の開
放側裏面には、外枠2の掛止片85に対する前面枠3の
施錠および前面枠3に対する前面開閉枠4の施錠を行な
う施錠装置84が設けられている。
【0033】上記した構成のうち、打球発射装置87に
は、発射制御基板90が付設されており、この発射制御
基板90によって、打球発射装置87が駆動制御される
ようになっている。なお、発射制御基板90は、図3に
示すように、発射制御基板カバー89によって被覆さ
れ、この発射制御基板カバー89から外部に露出してい
る位置に設けられるコネクタを介して払出制御基板14
4と接続されており、所定の状態となったときに払出制
御基板144から停止信号を受けて打玉の発射を行なえ
ないようになっている。また、中継基板取付台95に
は、枠用ランプ中継A基板96、音声中継A基板97、
発射中継B基板98、および、発射中継A基板99が所
定の位置に取付けられている。
【0034】以上で、パチンコ遊技機1の全体の概略構
成を説明したが、以下、パチンコ遊技機1を構成する要
素のうち、遊技盤40と、機構部100とのそれぞれの
詳細な構成について順次説明する。
【0035】まず、図2および図3を参照して、遊技盤
40について説明する。遊技盤40の正面構造について
図2を参照して説明する。遊技盤40は、前面枠3の裏
面側に一体的に形成される遊技盤収納枠36に収納固定
されるべく、ほぼ正方形状の合板により形成されてい
る。遊技盤40の表面には、円形渦巻状に誘導レール4
2が取付けられている。該誘導レール42の内側は、遊
技領域41とされて発射された打玉が落下するものであ
る。遊技領域41には、図示の場合、特別可変表示装置
44、特別可変入賞球装置48、普通可変入賞球装置5
8、普通図柄表示器63等が設けられるとともに、打玉
を入賞とする入賞口、打玉を通過させる通過口、打玉の
流下方向、速度を変化せしめる風車または多数の障害釘
が設けられている。また、遊技領域41の最下方には、
いずれの入賞領域にも入賞しなかった打玉が取込まれる
アウト口69が設けられている。
【0036】遊技領域41の構成をその遊技動作に従っ
て詳細に説明する。遊技領域41の中央よりもやや下方
の左側には、遊技領域41を落下する打玉が通過可能に
設けられた通過口(ゲート)620と、その通過口62
0を通過した打玉(通過玉)を検出するゲートスイッチ
(通過検出器)62とが設けられている。
【0037】遊技領域41のほぼ中央に配置される特別
可変表示装置44の上方には、普通図柄可変表示装置と
しての普通図柄表示器63が設けられている。なお、本
実施形態においては、当りLEDとはずれLEDとの2
つのLEDを普通図柄表示器63としているが、一般的
には7セグメントLEDなど、数字を表示可能なものを
使用する。普通図柄表示器63は、ゲートスイッチ62
の検出信号に基づいて所定期間可変表示した(交互点滅
させる)後、表示結果を導出表示する(どちらか一方を
点灯させる)。普通図柄表示器63の両側方には、普通
図柄表示器63の可変表示中にゲートスイッチ62を通
過した打玉数を記憶表示する普通図柄記憶LED64
(最高4個まで記憶表示する)等が設けられている。普
通図柄表示器63の表示結果が予め定められた当り図柄
(当りLED点灯、また7セグメント表示器を使えば0
〜9までの数字の可変表示において、7が停止表示され
た場合など)である場合には、普通可変入賞球装置58
が所定時間開放される。なお、普通図柄表示器63の可
変表示時間は、通常確率モードのときに相対的に長く
(たとえば、30秒)、確率変動モードのときに相対的
に短く(たとえば、3〜5秒)設定されている。
【0038】普通可変入賞球装置58は、遊技領域41
のほぼ中央に配置される特別可変表示装置44と遊技領
域41のアウト口69の上部に配置される特別可変入賞
球装置48との間に配置され、ソレノイド59によって
開閉駆動される電動チューリップタイプの可変入賞球装
置である。そして、普通可変入賞球装置58には、始動
入賞検出器としての第1種始動口スイッチ60が内蔵さ
れ、開放中または閉成中に受入れた入賞玉を検出するよ
うになっている。打玉が第1種始動口スイッチ60によ
って検出されると、特別可変表示装置44が特別図柄と
呼ばれる複数種類の識別情報の可変表示を開始する。普
通可変入賞球装置58の開放時間は、通常確率モードの
ときに相対的に短く(たとえば0.5秒)、確率変動モ
ードのときに相対的に長く(たとえば2秒)設定されて
いる。また、普通可変入賞球装置58が開放していない
場合でも打玉を受入れるようになっている。
【0039】特別可変表示装置44は、複数の図柄を可
変表示する液晶タイプの可変表示器からなり、遊技領域
41のほぼ中央に配置される。そして、特別可変表示装
置44での可変表示の停止時における図柄の組合せが予
め定められた大当り図柄の組合せ(たとえば同一の図柄
が当りラインのいずれかに揃った場合)である場合に
は、大当り遊技状態となって特別可変入賞球装置48が
次に説明するような所定の態様で開閉駆動される。大当
り図柄の組合せの一部は確率変動図柄として設定されて
いる。この確率変動図柄で大当り遊技状態となったとき
には、その大当り遊技状態終了後における普通図柄表示
器63における当り図柄の出現確率や特別可変表示装置
44における大当り図柄の出現確率が高くなる確率変動
モードとなるように制御される。特別可変表示装置44
は、遊技盤40の表面側に取付けられる飾り基板(符号
なし)を備えている。
【0040】また、特別可変表示装置44の上部には飾
りLED45が設けられ、下部には飾りLED45aが
設けられている。さらに、特別可変表示装置44の下部
中央には、特別可変表示装置44の可変動作中に第1種
始動口スイッチ60によって検出された玉数を記憶表示
する特別図柄始動記憶LED46(最高4個まで記憶表
示する)が取付けられている。
【0041】大当り遊技状態となったときに駆動制御さ
れる特別可変入賞球装置48は、開放された場合に打玉
の入賞が可能になる大入賞口が設けられており、大入賞
口扉用のソレノイド50によって開閉駆動される開閉板
としての大入賞口扉49が大入賞口を開閉可能な態様で
設けられている。
【0042】特別可変入賞球装置48の内部には、大入
賞口扉49に受入れられた打玉を検出するために、特定
玉検出器としての特定領域スイッチ51および入賞個数
検出器としてのカウントスイッチ52が設けられてい
る。
【0043】大入賞口扉49の開放時に大入賞口から特
別可変入賞球装置48内に入った玉は、最終的にすべて
カウントスイッチ52に向けて誘導され、カウントスイ
ッチ52により検出される。また、特別可変入賞球装置
48内に入った玉のうち、特定領域スイッチ51により
検出された玉は、その後、カウントスイッチ52に向け
て誘導され、カウントスイッチ52により検出される。
したがって、特別可変入賞球装置48内に入った玉は、
結果的にすべてカウントスイッチ52により検出され
る。
【0044】大当り遊技状態となった場合には、一定時
間(たとえば28秒)が経過するまで、または、その一
定時間内に所定個数(たとえば、10個)の入賞玉が入
賞するまで大入賞口扉49を開放(以下、この開放を開
放サイクルという)し、その開放サイクル中に受入れら
れた打玉が特定領域スイッチ51によって検出されたと
きに継続権が成立して、再度上記した開放サイクルが実
行され、各開放サイクルにおいて継続権が成立している
ことを条件に最高16回の開放サイクルを繰返すことが
できるようになっている。
【0045】特別可変入賞球装置48の内部において
は、シーソー式の玉振分部材としての大入賞口内誘導板
が設けられている(図示省略)。この大入賞口内誘導板
は、特定領域スイッチ51の方向へ向けて傾斜した状態
と、特定領域スイッチ51とは逆の方向へ向けて傾斜し
た状態とのいずれかの状態に切換え可能となるようにソ
レノイド(後述する大入賞口内誘導板用のソレノイド5
3により駆動制御される。その場合、大入賞口扉49が
1回開放されたとき(1サイクル中)には、特定領域ス
イッチ51が玉を1個検出するまでは、振分部材が特定
領域スイッチ51の方向へ向けて傾斜した状態にされる
ことにより、玉が特定領域スイッチ51により検出され
やすい状態にされ、特定領域スイッチ51が玉を1個検
出した後は、振分部材が特定領域スイッチ51とは逆方
向へ向けて傾斜した状態にされることにより、玉が特定
領域スイッチ51により検出がされにくい状態にされ
る。
【0046】なお、この実施の形態では、特定領域スイ
ッチ51への入口に大入賞口内誘導板を設けた例を示し
たが、これに限らず、大入賞口内誘導板の代わりに、次
のようなシャッタを設けてもよい。このシャッタは、ソ
レノイドにより駆動され、開放サイクルの1サイクル毎
に、特定領域スイッチ51が玉を1個検出するまでは開
放状態にされている。そして、特定領域スイッチ51が
玉を1個検出すると閉塞状態に制御される。このような
制御が行なわれることにより、大入賞口扉49が1回開
放された場合(1サイクル中)には、特定領域スイッチ
51が玉を1個検出するまでは、特定領域スイッチ51
による玉の検出が可能な状態にされ、特定領域スイッチ
51が玉を1個検出した後は、特定領域スイッチ51に
よる玉の検出が不可能な状態にされる。
【0047】さらに、特別可変入賞球装置48には、入
賞玉検出器としての右落とし入賞口スイッチ55a,左
落とし入賞口スイッチ55bを内蔵する通常入賞口54
a,54b、大入賞口扉49が開放していることを表示
する飾りLED56C、継続権が成立していることを報
知する飾りLED56R、および、大当り遊技状態で継
続権が未成立である旨を報知する飾りLED56L、お
よび、大当り遊技状態中などに点灯する飾りLED57
が設けられている。
【0048】また、遊技領域41には、上記した構成以
外に、袖飾りランプ65Lb,65Rb、入賞玉検出器
としての左袖入賞口スイッチ65Laを内蔵する入賞口
65L、入賞玉検出器としての右袖入賞口スイッチ65
Raを内蔵する入賞口65R、風車66、サイド飾りラ
ンプ67Laを内蔵するサイド飾り67L、サイド飾り
ランプ67Raを内蔵するサイド飾り67R等が設けら
れている。
【0049】以上に示した各種ランプおよび各種LED
は、すべてランプ制御基板80により表示制御(駆動制
御)される。ランプ制御基板80は、ランプ制御用のC
PU(後述するCPU80a)、ROM、RAM等を含
み、ランプ制御を行なうランプ制御用のマイクロコンピ
ュータ80Mが設けられており、主基板151から与え
られるランプ制御を指令するランプ制御信号に応じて、
上記した各種ランプおよび各種LEDを制御する。
【0050】以上に説明した実施の形態において、打球
が入賞する入賞口および入賞装置には、入賞玉を検出す
るための検出用のスイッチ51,52,55a,55
b,60,65La,65Raがすべて設けられてい
る。これらの検出用のスイッチのうち、スイッチ52,
55a,55b,60,65La,65Raは、検出信
号に基づいて所定個数の賞球を払出すために使用される
ものである。また、特定領域スイッチ51は継続権の成
立を検出するために使用され、カウントスイッチ52は
大入賞口扉49の開放を規制するための計数機能を兼用
している。
【0051】スイッチ51,52,55a,55b,6
5La,65Raは、図8に示すように、次に説明する
スイッチ中継基板77を介して主基板151に接続され
る。主基板151では、これらのスイッチからの検出信
号を記憶するとともに順次払出制御基板144に払出す
賞球個数等を指令する賞球制御信号を導出して入賞に対
応する賞球を払出するように、後述する球払出装置11
6を駆動制御するようになっている。入賞玉をスイッチ
が検出した場合に払出される賞球の個数は、入賞の種別
に応じて複数種類定められており、第1種始動口スイッ
チ60により検出された始動入賞玉については、1個の
検出につき5個の賞球の払出しが行なわれ、それ以外の
検出スイッチにより検出された入賞玉については、13
個の賞球の払出しが行なわれるように決定され、賞球制
御信号により賞球個数が指令される。また、カウントス
イッチ52で検出された場合は、15個数の賞球払出し
をし、それ以外は5個の賞球払出しをしてもよいし、始
動入賞(第1種始動口スイッチ60の検出)で5個の賞
球払出し、大入賞口入賞(カウントスイッチ52の検
出)で15個の賞球払出し、それ以外を10個の賞球払
出しとしてもよいのである。
【0052】払出制御基板144には、払出制御用のプ
ログラム等を記憶するROM、ワークメモリとして使用
されるRAM、払出制御用のプログラムに従って制御動
作を行なうCPU144j、および、データの入出力用
のI/Oポートを含み、賞球および貸玉の払出制御を行
なう払出制御用のマイクロコンピュータ144M(ワン
チップマイクロコンピュータ)が設けられている。
【0053】賞球制御信号は、指令内容を示すコマンド
(賞球制御信号CD0〜CD7ともいう)と、コマンド
の取込みタイミングを示すINT信号(賞球制御信号I
NTともいう)とを含む。ここで、賞球制御信号のコマ
ンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されてお
り、賞球払出モードと払出停止モードとの2種類のモー
ドのいずれかを指定する1バイトのMODEデータと、
払出個数、払出動作停止、払出動作再開のいずれかを指
定する1バイトのEXTDATAとにより構成され、こ
の2バイトのデータを順次送信することにより、払出制
御内容を指令する。このような賞球制御信号の指令に応
じて、払出制御用のマイクロコンピュータ144Mが賞
球の払出制御を行なう。
【0054】また、始動玉検出器としての第1種始動口
スイッチ60は、図8に示すように、中継基板77を介
することなく直接的に主基板151と接続されて始動信
号と入賞信号(ただし他の検出用スイッチ52,55
a,55b,65La,65Raでの入賞玉の検出に基
づいて払出される賞球個数は、相対的に多い個数、たと
えば13個であるのに対し、第1種始動口スイッチ60
での入賞玉の検出に基づいて払出される賞球個数は、相
対的に少ない個数、たとえば5個である)とを入力して
いる。これは、第1種始動口スイッチ60からの配線を
直接主基板151に接続することにより、その途中に不
正な回路基板を組込んだ配線(ぶら下がり基板等と称さ
れている)が接続されているか否かの発見を容易にする
ためである。また、第1種始動口スイッチ60と主基板
151とを直接接続する配線は、他の配線の色と明らか
に異なる色(本実施の形態の場合には、ピンクと黄の蛍
光色)としたので、この点からも第1種始動口スイッチ
60からの配線に不正が行なわれているか否かを見分け
やすい。
【0055】遊技盤40の遊技領域41には、前述した
ようにスイッチやソレノイド、あるいは飾りランプや飾
りLED等の電気的部品が多数設けられるが、これら
は、次に説明する第1入賞玉誘導カバー体70の裏面に
取付けられるランプ中継基板76,スイッチ中継基板7
7を介して主基板151やランプ制御基板80に接続さ
れるようになっている。
【0056】図8に示すように、遊技盤面に設けられる
各スイッチ51,52,55a,55b,62,65L
a,65Ra、および、各ソレノイド50,53,59
は、スイッチ中継基板77を介して主基板151に接続
されている。
【0057】また、遊技盤面に設けられる飾りランプを
実装している飾りランプ基板56,66a,67a、遊
技盤面に設けられる飾りLEDを実装している飾りLE
D基板45,57、および、記憶表示LED46,64
は、それぞれがランプ中継基板76を介してランプ制御
基板80に接続されている。
【0058】一方、遊技盤40の裏面には、図3に示す
ように、特別可変表示装置44の裏面が突出して設けら
れている。この特別可変表示装置44の裏面部分には、
表示制御基板としての図柄制御基板75が図柄制御基板
カバー74に被覆されて取付けられている。図柄制御基
板75は、特別可変表示装置44および普通図柄表示器
63のそれぞれでの図柄の可変表示制御である図柄制御
を行なうマイクロコンピュータ75Mを含む。マイクロ
コンピュータ75Mは、図柄制御用のCPU(後述する
CPU75a)、ROM、RAM等を含み、特別可変表
示装置44および普通図柄表示器63のそれぞれの図柄
制御(可変表示制御)を行なう。マイクロコンピュータ
75Mは、主基板151から図柄制御を指令する図柄制
御信号を主基板151から受け、その指令にしたがっ
て、特別可変表示装置44の可変表示器の可変表示動作
を制御するとともに、普通図柄表示器63の可変表示動
作も制御する。
【0059】また、上記した特別可変表示装置44の裏
面の周囲には、特別可変表示装置44の上方に位置する
入賞口(本実施の形態では、入賞口47)に入賞した入
賞玉を誘導する入賞玉誘導路がその前面に形成されるカ
バー体である第1入賞玉誘導カバー体70が取付けら
れ、この第1入賞玉誘導カバー体70に連通するよう
に、その下部に第2入賞玉誘導カバー体71が取付けら
れている。
【0060】第1入賞玉誘導カバー体70には、その中
央に特別可変表示装置44の裏面が貫通する窓孔72が
形成されるとともに、一側後面にランプ中継基板76お
よび盤用外部端子基板78が取付けられている。また、
図柄制御基板カバー74よりも下方には、スイッチ中継
基板77が設けられている。ランプ中継基板76,スイ
ッチ中継基板77は、前述したように、遊技盤40の遊
技領域41に設けられるスイッチ、ランプ、ソレノイ
ド、LED等の電気部品と主基板151またはランプ制
御基板80との接続を中継するものである。
【0061】盤用外部端子基板78は、図8に示すよう
に、パチンコ遊技機1の営業管理上必要な遊技情報(た
とえば大当り遊技状態中である旨を報知する大当り1情
報、確率変動図柄で大当り遊技状態となり、その大当り
状態中およびその大当りによる確率変動中である旨を報
知する大当り2情報(大当り中と確率変動中に出力され
続ける信号)、確率変動図柄による大当り状態終了後の
確率変動中である旨を報知する確率変動情報、第1種始
動口スイッチをONした打玉の数を報知する始動口情
報、特別可変表示装置の可変表示動作回数を報知する図
柄確定回数1情報、普通可変表示装置の可変表示動作回
数を報知する図柄確定回数2情報、および、普通可変入
賞球装置の開閉回数を報知する役物回数情報等)を遊技
場に設置される管理コンピュータに出力するための外部
接続端子78bを有し、遊技情報が主基板151から与
えられるようになっている。さらに、どの図柄で大当り
したか、どの図柄で停止したか等の情報を出力するよう
にしてもよい。
【0062】また、第2入賞玉誘導カバー体71の後面
側には、その内部にランプ制御基板80および音声制御
基板82を収納する制御基板ボックス161が取付けら
れている。
【0063】以上、遊技盤40の構成について詳細に説
明してきたが、上記のように構成される遊技盤40は、
前面枠3の裏面側に形成される遊技盤収納枠36に収納
固定されるようになっている。遊技盤収納枠36は、周
知のように、ほぼ正方形状に構成される遊技盤40を収
納するように前面枠3の裏面に段差状に形成されてい
る。収納した遊技盤40の裏面を押圧固定するための遊
技盤係止レバー86が、遊技盤収納枠36の適宜箇所に
取付けられている。また遊技盤収納枠36の下方部は、
平板状の支持板となって遊技盤40の下辺を載置するよ
うになっており、その支持板のほぼ中央にアウト玉を誘
導するアウト玉誘導通路が形成されている。また、遊技
盤40を遊技盤係止レバー86によって収納固定した状
態においては、その裏面から機構部100が被覆される
こととなる。機構部100は、遊技板収納枠36の内側
側面において上部および下部に分かれて固定される導電
性の2つの軸受金具37,37のそれぞれにおいて上方
向に向けて突設される導電性(金属製)の軸ピン38
に、機構部100において上下方向に延在された態様で
固定された金属製の取付部材148の上部および下部の
それぞれに形成された軸支部の掛止め孔をそれぞれ係止
することにより、開閉自在に軸支される。また、機構部
100は、遊技盤収納枠36の適宜位置に植立される係
止ピン(図示しない)と機構部100に設けられる機構
部係止レバー149とを係合させることにより、機構部
100を閉じた状態で保持することができるようになっ
ている。ここでは、機構部100が前面枠3に対して開
閉自在である場合を例として示したが、これに限らず、
機構部は前面枠3に対して固定されて開閉できないもの
であってもよい。
【0064】次に、パチンコ遊技機1の背面に設けられ
る機構部100の構成について図3を参照して説明す
る。図3において、機構部100は、貯留タンク105
と、上部構成部と、中間構成部と、下部構成部とが背面
から見て開口窓102を構成するように機構部主体10
1上に一体的に形成されている。
【0065】貯留タンク105は、主として賞球を貯留
する玉供給部としてのものである。上部構成部は、貯留
タンク105に貯留された賞球を下流側に整列しながら
誘導する玉整列レール部材108およびカーブレール部
材111が設けられるものである。中間構成部は、カー
ブレール部材111からの玉を誘導する玉通路114と
入賞玉に基づく賞球を払出す球払出装置116とが設け
られるものである。下部構成部は、主として遊技盤に打
込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理機構が設けら
れるものである。
【0066】機構部100を閉じた状態において遊技盤
40の裏面収容部が開口窓102から外部に臨むように
なっている。このため、遊技盤40の裏面構造が前述し
たように特別可変表示装置44の裏面および制御基板ボ
ックス161を有する複雑なものであっても、機構部1
00の開閉動作をスムーズに行なうことができる。な
お、開口窓102の中央よりやや下方には、その開口窓
102の両側端から掛け渡した状態で後方に突出形成さ
れた横架突出板103が設けられ、その横架突出板10
3に、後述する主基板ボックス150の上部が取付けら
れるようになっている。ただし、ランプ制御基板80に
実装されるコネクタ80a〜80cおよび音声制御基板
82に実装されるコネクタ82a〜82cは、横架突出
板103の上方に位置して開口窓102から外部に臨む
ようになっている。
【0067】そこで、以下、機構部100の構成につい
て説明する。まず、機構部100の上部構成部には、多
量の賞球を貯留する貯留タンク105と、該貯留タンク
105から供給される賞球を仕切り壁によって複数列
(本実施の形態の場合、3列)に整列して流下させる玉
整列レール部材108と、その玉整列レール部材108
によって誘導された賞球を後述する球払出装置116に
向けて方向転換するカーブレール部材111と、そのカ
ーブレール部材111の上方に設けられた枠用外部端子
基板132とがそれぞれ所定の位置に設けられている。
【0068】貯留タンク105は、その底面に揺動自在
に軸支されて図示しないばねにより上方向に付勢される
球切れ情報検知レバー106が設けられ、その球切れ情
報検知レバー106の下方に、球切れ情報検出スイッチ
107が固定されている。この球切れ情報検出スイッチ
107は、図9に示すように、枠用外部端子基板132
に接続されて貯留タンク105内に賞球が不足したとき
に図示しない管理コンピュータに球切れ信号を出力する
ようになっている。上記した貯留タンク105の下流側
に配置される玉整列レール部材108は、上部構成部の
一端から他端に向けて傾斜状に取付けられ、その内部中
央に2条の仕切り壁(図示しない)が立設されて貯留タ
ンク105から流出した賞球を下流に向かって3列に整
列させるようになっている。そして、仕切り壁によって
区画された3列のレール部のうちの奥側1列を球貸し用
レール部とし、手前側2列を賞球用レール部としてい
る。
【0069】また、玉整列レール部材108の下流側上
部には、玉ならし部材109が支軸を支点として揺動自
在に垂下され、玉整列レール部材108上を上下2段と
なって流下する賞球を玉ならし部材109に埋設される
重錘の作用によって1段とするようになっている。
【0070】前述した玉整列レール部材108の下流側
上部には、外部との信号線が接続される外部接続端子1
33を有する枠用外部端子基板132が設けられる。枠
用外部端子基板132に設けられる外部接続端子133
は、外部(たとえば、管理コンピュータ)と弾球遊技機
との間の信号線を接続する球切れ情報出力端子、玉貸情
報出力端子、賞球情報出力端子等を有し、さらに、球切
れ情報検出スイッチ107が接続されるコネクタ132
a、および、払出制御基板144が接続されるコネクタ
132b等を有して構成されている。また、情報端子基
板132の近傍となる機構部100の裏面には、パチン
コ遊技機1の運搬時に電源線135を束ねておくための
フック(図示省略)が形成されている。これにより、運
搬時における電源線135および差込みプラグ135a
の破損を防止することができる。なお、電源線135に
は、ヒューズケースが一体的に設けられている。
【0071】上部構成部には、上記した構成以外に、そ
の開放端部および枠用外部端子基板132の上部に対応
する位置に機構部係止レバー149が一端を支持されて
回動自在に設けられている。機構部係止レバー149に
は、遊技盤収納枠36の所定の位置に植立固定される係
止ピン(図示しない)の先端部と係合する溝が形成され
ている。この機構部係止レバー149の溝と係止ピンと
の係合を解除するように回動させることにより、機構部
100の遊技盤収納枠36への固定状態を解除すること
ができる。なお、機構部係止レバー149は、上部構成
部の開放端部および下部構成部の開放端部に設けられて
いるため、機構部100の遊技盤収納枠36への固定状
態を堅固に安定化させることができるようになってい
る。
【0072】次に、機構部100の中間構成部の上部に
は、玉整列レール部材108の下流端に連通して賞球の
向きを180度変換して導くカーブレール部材111が
設けられている。このカーブレール部材111も賞球を
3列に整列して下流側に導くように区画形成されてい
る。また、カーブレール部材111のヘアピン状の屈曲
部には、図示しない玉抜き弁が揺動自在に設けられ、そ
の玉抜き弁の側方から下流側に向けて玉抜き通路112
が形成されている。玉抜き通路112は、玉抜き弁が操
作されたとき(たとえば、営業が終了して貯留タンク1
05に貯留される賞球を外部に抜く必要が生じたと
き)、貯留タンク105および玉整列レール部材108
に貯留されていた賞球を弾球遊技機1の外部に誘導する
ものである。
【0073】また、カーブレール部材111の下流側に
は、垂直状に玉通路部材が設けられる。具体的には、左
右2列の玉通路114から玉通路部材が構成され、この
2列の玉通路114には、それぞれ球切れスイッチ11
5が通路に臨むように設けられている。この球切れスイ
ッチ115は、図9に示すように、枠用スイッチ中継基
板142を介して主基板151に接続され、球切れスイ
ッチ115が玉を検出しなくなったときには、次に説明
する球払出装置116の払出モータ118の作動を停止
して玉の払出しを不能動化させるようになっている。こ
こで、払出モータ118は、ステッピングモータにより
構成されており、1回の払出し動作により払出される払
出単位個数が25個である。
【0074】球切れスイッチ115は、払出す玉の1回
の払出単位数(たとえば25個)分の玉が玉払出装置1
16内および玉通路114内に入っている場合に、それ
らの玉のうちの最上端に位置する玉が検出される位置に
設けられている。したがって、球切れスイッチ115が
玉を検出しなくなったときには、払出す玉数が1回の払
出単位個数(25個数)に満たない状態(球切れ状態)
であることが検出されるのである。
【0075】上記した玉通路114の下方には、球払出
装置116が取着される。球払出装置116は、ほぼ直
方体形状をなすケース(図7等参照)の内部に収納され
て機構部主体101の前面側に着脱自在に取付けられる
ようになっている。
【0076】次に、図3を参照して、球払出装置116
の構造の概要を簡単に説明する。ケース内には、左右2
列の玉通路114と個々に連通する2条の通路部が形成
され、その通路部の経路途中には、球払出装置116
(通路部)内の玉を1個ずつ区切って通路部下端の玉払
出口(図5〜図7参照)から排出するスプロケット(図
5〜図7参照)が設けられている。なお、スプロケット
は、払出モータ118の駆動によって回転するようにな
っている。また、玉排出口は、前後方向に並列する2つ
の排出口からなる。玉排出口において、前側の排出口
は、球払出装置116から排出する玉を貸玉として払出
す貸玉排出口として構成され、後側の排出口は、球払出
装置116から排出する玉を景品玉として払出す賞球排
出口として構成されている。また、前後の排出口には、
それぞれの排出口から排出される玉数(貸玉数および賞
球数)を検出するための球貸し個数カウントスイッチ1
19および賞球個数カウントスイッチ120(図6参
照)が設けられている。また、スプロケットの下流側に
は、玉を貸玉排出口に送る玉通路と、賞球排出口に送る
玉通路との間で切換える通路切換弁(図示省略)が設け
られており、その通路切換弁は、通路切換ソレノイド1
17(図5参照)の駆動によって玉通路を切換えるよう
になっている。さらに、玉の払出動作を確実に行なうた
めに払出モータ118の停止位置(正確には、回転部材
の停止位置)をフォトセンサを用いて検出するモータ位
置センサ122(図9参照)が設けられている。
【0077】また、ケースには、通路切換ソレノイド1
17、払出モータ118、カウントスイッチ119,1
20、および、モータ位置センサ122が接続される払
出ユニット中継基板124が付設されている。この払出
ユニット中継基板124は、図6に示すように、払出制
御基板144に接続されるとともに枠用スイッチ中継基
板142を介して主基板151にも接続されている。
【0078】また、以上説明したように、各種構成部材
がケース内に集約されてなる球払出装置116は、機構
部100の中間構成部に形成される取付凹部に対してケ
ース全体が係合部の傾動による着脱自在に止着されるよ
うになっている。このように、球払出装置116を係合
部の係合によって着脱自在としたが、たとえばビス止め
して着脱自在としてもよく、特に限定するものではな
い。また、ケースは、透明合成樹脂で形成されている。
このため、内部に収容される各種構成部材を外部から視
認することができ、球払出装置116に対する不正が極
力防止できる。
【0079】次に、図5〜図7を参照して、球払出装置
116の構成を詳細に説明する。玉払出装置116は、
図7に示すように、ケース201内に集約して形成され
るが、このケース201は、左,中,右に3分割(ケー
ス201a〜201c)されてそれらを組付けることに
より完成される。中,左の各ケース201b,201c
には、相互に対向する側に、前述した2列の玉通路11
4と連通する玉通路203(各ケース201b,201
cの内部構造は、ほぼ左右対称であるため符号のb,c
を省略する)が「く」字状に屈曲形成されており、その
玉通路203の上端の玉入口202から入った賞球を玉
通路203の途中に設けたスプロケット205で1個づ
つ区切って玉通路203の下端の排出口204から排出
するようになっている。排出口204は、前後方向に並
列する2つの排出口204a,204bからなる。前側
の排出口204aは、玉払出装置116から排出する玉
を貸玉として払出す貸玉排出口204aとして構成され
る。後側の排出口204bは、玉払出装置116から排
出する玉を賞球(景品玉)として払出す賞球排出口20
4bとして横成されている。また、排出口204aに
は、排出口204aから排出される玉数(貸玉数)を検
出するための球貸し個数カウントスイッチ119が設け
られている。排出口204bには、排出口204bから
排出される玉数(賞球数)を検出するための賞球個数カ
ウントスイッチ119が設けられている。
【0080】スプロケット205は、玉通路203の屈
曲部の下方に臨むように回転軸206にワッシャ(図示
省略)を介して回転自在に軸支されるものである。より
詳細に説明すると、スプロケット205は、細長形状の
円柱部材208の右端側に鍔状の円盤部(図示省略)が
形成されている。この円盤部両側面には、それぞれ玉を
受け入れる間隔を保持して突設される複数(3つ)の突
出部210が形成されている。これにより、各突出部2
10の間は、玉を受入れ誘導するための凹部211とし
て形成されている。また、円柱部材208の左端には、
ギヤ212の中心部に穿設された嵌合穴213に内嵌す
る内嵌部214が形成されている。これにより、スプロ
ケット205は、ギヤ212と一体的に回転するように
なっている。なお、ギヤ312の一側面には、外周に沿
って複数の検出突片216が突設されている(図5参
照)。また、スプロケット205の取付けは、円柱部材
208の中心に穿設された中心穴(図示省略)を、ケー
ス321cのほぼ中心よりもやや上方に挿入支持される
回転軸206に挿入して行なう。これにより、スプロケ
ット205は、回転自在に支持される。回転軸206の
他端は、ケース301aを組み付けたときに、ケース2
01aに形成される支持穴(図示省略)に支持されるよ
うになっている。
【0081】上記のように回転自在に軸支されるスプロ
ケット205は、玉通路203の前方に形成されるモー
タ収容空間(図示省略)に収容支持される払出モータ1
18によって回転駆動される。即ち、払出モータ118
は、ケース201bの側面に穿設された開口を閉塞する
ように設けられるモータ固定板(図示省略)に固定され
る。そのモータ固定板の前方に突出された出力軸218
a(図5参照)には、前述した開口を挿通してギヤ32
0が固着される。このギヤ220は、前記ギヤ212と
噛金するようになっている。なお、各ギヤ212,22
0は、各ケース201a,201bの問に形成される収
容空間内に配置される。また、払出モータ118は、前
述したように、各種電子部品が実装される払出ユニット
中継基板124に接続される。払出ユニット中継基板1
24のコネクタ221aには、払出制御基板144から
の配線(払出制御基板144との信号線)が接続される
一方、コネクタ221bには、主基板151からの配線
(枠用スイッチ中継基板142により中継された主基板
151からの信号線)が接続される。なお、払出制御基
板144および主基板151からの配線は、別の中継基
板をさらに介して中継されるものであってもよい。
【0082】また、払出ユニット中継基板124には、
前述した払出モータ位置センサ122(フォトセンサ)
が設けられる払出モータ位置センサ基板223、球貸し
個数カウントスイッチ119、賞球個数カウントスイッ
チ120、および、通路切換ソレノイド117が接続さ
れる。具体的には、主基板151に賞球個数カウントス
イッチ120の検出信号が入力されるように接続され、
払出制御基板144には、払出モータ位置センサ12
2、賞球個数カウントスイッチ120および球貸し個数
カウントスイッチ119の検出信号が入力され、払出制
御基板144から払出モータ118に駆動信号(発射制
御信号)が出力されるように接続されるとともに、払出
制御基板144から通路切換ソレノイド117へ駆動信
号(ソレノイド制御信号)が出力されるように接続され
る。
【0083】払出ユニット中継基板124は、該基板に
穿設される位置決め穴(図示省略)に対してケース20
1bに突設される位置決め突起(図示省略)が嵌入され
た状態で、払出ユニット中継基板124に穿設される取
付穴(図示省略)を介してケース201bに形成された
取付ボスにビス止めされる。また、センサ基板223
は、該基板223に穿設される取付穴227を介してケ
ース201aに形成された取付ボス(図示省略)にビス
止めされる。
【0084】ここで、払出ユニット中継基板124にお
いては、2つのコネクタ221a,221bは、大きさ
および向きが異なっている。払出ユニット中継基板12
4により、主基板151へ信号を送る信号線(枠用スイ
ッチ中継基板142を介した信号線)と、払出制御基板
144からの信号の送受信を行なう信号線とが中継され
るが、コネクタ221a,221bの大きさが異なるの
で誤配線することがない。さらにコネクタ221a,2
21bの向きが同一方向でないのでより間違いにくくな
る。また、払出ユニット中継基板124は、ケース20
1内に収容されるので外部から保護されている。ケース
201bとケース201cとのネジ止めは、予め定めら
れたネジ穴にそれぞれネジ242,243を螺着する等
の固定方法を用いて行なわれる。
【0085】また、上記した各ケース201b,201
cの組付け状態においては、払出モータ118の出力軸
218aに固定されるギヤ220(以下、小径ギヤとい
う)と、スプロケット205に一体的に取り付けられる
ギヤ212(以下、大径ギヤという)とが噛合した状態
となる(ギヤ比は、1対2)。スプロケット205は、
図6に示すように、回転に伴ってその突出部210及び
凹部211が玉通路203の内部に侵入するようになっ
ており、玉通路203の屈曲部で突出部210聞く凹部
211)に受け入れた玉を収容したまま回転して斜め下
方地点でリリースして貸玉排出口204a又は賞球排出
口204bから玉を払出すようになっている。なお、ス
プロケット205の大径ギヤ212の左右に形成される
突出部210と凹部211とは、図7に示すように、相
互に互い違いに形成されている。このため、一方の玉通
路203から払出される玉と他方の玉通路203から払
出される玉とは、同時に払出されることはなく、交互に
払出されることとなる。また、スプロケット205の回
転位置は、前述した払出モータ位置センサ122によっ
て検出される。即ち、払出モータ位置センサ122は、
大径のギヤ212の裏面に突出形成される検出突片21
6がセンサの検出位置を横切ることによる光の非検出状
態が生じたことに基づいて、スプロケット205の回転
位置を検出するようになっている。
【0086】また、玉通路203の上流側(スプロケッ
ト205の上方側)における各ケース201b,201
c間には、前記2列の玉通路と個々に連通する左右の玉
通路203を仕切るための仕切板247が設けられる。
一方、玉通路203の下流側(スプロケット205の下
方側)には、仕切板247は設けられず、左右2列分の
幅の玉通路203が中央に傾斜し、1列分の幅(玉1個
が流下する幅)となり(図7参照)、その1列となった
玉通路203の下方では、玉通路203が前後2列に分
れる。そして、その玉通路203の分岐点、言い換えれ
ばスプロケット205から送り込まれた玉を貸玉排出口
204aに送る球貸し通路203c(図6(B)に示す
通路状態)と、賞球排出口204bに送る賞球通路20
3d(図6(A)に示す通路状態)との間でその玉通路
を切換える通路切換弁250が設けられている。通路切
換弁250は、下端部に穿設された挿通穴に回転軸25
2が挿通され、その回転軸252の両端部がケース20
1b,201cに突設された取付ボスの各嵌入穴に嵌入
して取り付けられることで、回転軸252に回転自在に
軸支されるものである。また、通路切換弁250の左側
端部には、係合突起255が突設されている。該係合突
起255の先端部分は、ケース201bに穿設された挿
通穴を挿通して各ケース201a,201b間に形成さ
れる収容空間に配され、後述する連結部材263に係合
して設けられる。また、通路切換弁350は、図6に示
すように、横から見て湾曲した形状、言い換えれば図6
(B)に示す通路切換状態で、湾曲した玉通路に沿った
形状をなしていて、玉受け面が凹状にへこんでいる。こ
のため、通路切換弁250が玉通路の一部分を構成する
際でも、滑るように玉を誘導することができる。これに
より、スムーズな玉の流下を招来することができると共
に、通路切換弁250の耐久性の向上が図れる。
【0087】また、通路切換弁250の先端部と当接す
る玉通路203内には、切換弁350の先端部が玉通路
203内で突出しないように凹部257が形成されてい
る。このため、通路切換弁250によって切換えられた
いずれの通路形状(図6(A)及び図6(B)に示す各
通路状態)においても、玉の流下を妨げないようになっ
ているので、スムーズな玉の流下を招来し、通路切換弁
250の先端を保譲できる。
【0088】上記のように回転自在に軸支される通路切
換弁250は、各ケース201a,201b間に形成さ
れる収容空間に収容支持される通路切換ソレノイド11
7によって回転駆動される。即ち、通路切換ソレノイド
117は、前述したモータ収容空間の下側となるケース
201bの側面にビス止め固定され、そのプランジャー
の先端には、連結部材263がネジ止めによって固着さ
れる。この連結部材263には、通路切換ソレノイド1
17のプランジャーの先端を挿入する挿入穴(図示省
略)と、前述した係合突起255に係合する切欠状の係
合部266とが形成されている。これにより、通路切換
ソレノイド117は、駆動(励磁)されずに図示しない
バネの弾性力によってプランジャーを退行移動させた状
態では、通路切換弁250を図6(A)に示す回転位置
に保持される(玉通路203を賞球排出口204b側に
切り換え)。一方、駆動(励磁)されてプランジャーを
進出移動させた状態では、通路切換弁250を図6
(B)に示す回転位置に保持される(玉通路203を貸
玉排出口204a側に切り換える)。
【0089】また、このような通路切換弁250による
通路切換において、スプロケット305上方の玉通路2
03(玉受入通路)が2条(2列)であるのに対して、
スプロケット305下方の玉通路203(球貸し通路2
03c,賞球通路203d)は1条(1列)になるよう
に構成されている。このため、玉排出通路側に設ける検
出器の設置数を必要最小限に抑えることができる。具体
的には、球貸し通路203c,賞球通路203dのそれ
ぞれに、1つずつカウントスイッチ(球貸し個数カウン
トスイッチ119,賞球個数カウントスイッチ120)
を設けるだけでよい。また、2条を1条にするために、
2条で払出される玉を中央に寄せて1条の通路に誘導す
るようにしたので、交互に払出される玉がスムーズに1
条の通路に流れ込むようになっている。そして、その1
条となった通路が球貸し通路と賞球通路とに分岐してい
るが、賞球通路は、1条となった通路に対して垂直方向
に真直ぐに延設されている。つまり、通路切換弁250
により玉の流下方向が屈折せずに、玉が垂直落下するよ
うに形成されている。このため、貸玉に比べて払出し頻
度が高く、速い払出しスピードが要求される故に玉詰り
などが起き易い賞球の払出しにおいて、玉詰りなどの不
具合を極力回避できるようにするものである。
【0090】また、通路切換ソレノイド117を収容す
る各ケース201a,201b間の組み付けは、前述し
たケース201b,201c間の組み付けと同様にネジ
270〜272を蝶着することによって行われる。ま
た、ケース201aには、通路切換ソレノイド117の
長方形状をなす側壁部分を内嵌することにより、ケース
201aと通路切換ソレノイド117との位置決めを行
う位置決め開口(図示省略)が穿設されている。なお、
この位置決め開口は、通路切換ソレノイド117の側壁
部分を外部に露出することで、通路切換ソレノイド11
7からの発熱を外部に放出するための放熱穴としても機
能するようになっている。
【0091】また、ケース201は、中央のケース20
1bに左右のケース201a,201cをそれぞれ組み
付けた組立体からなり、左側と中央との各ケース201
a,201b間および右側と中央との各ケース201
c,201b間にそれぞれ各種構成部材の収容空間を設
けている。この構成により、玉払出装置116の各種横
成部材を2つの収容空間に分けて収容することができ
る。このため、玉払出装置116をメンテナンスする際
には、メンテナンスする部材が収容された収容空間を形
成する側のケース(左右のケース201a,201cの
いずれか一方)のみを取り外してメンテナンスすればよ
く、メンテナンスに関係のない部材を取り外す作業が極
力回避できる。
【0092】次に、機構部100の下部構成部について
説明する。パチンコ遊技機1の背面側の構造の都合上、
図3において図示されていないが、下部構成部の後面側
には、その一側上部に賞球通路が形成され、該賞球通路
の下端に上皿連通口が形成されている。この上皿連通口
は、パチンコ遊技機1の前面に設けられる上皿19に賞
球を導くものである。上皿連通口の一側側方には、余剰
球通路が接続されている。入賞に基づく賞球が多数払出
されて上皿19が賞球で満杯となり、ついには上皿連通
口に到達してさらに賞球が払出し続けられたときには、
賞球が、余剰球通路に導かれ、その後、前述した接続樋
を介して下皿27に排出される。そして、さらに賞球が
払出し続けられたときには、下皿27も満杯になるが、
余剰球通路の一側側壁に設けられた満タンスイッチ12
9(図8参照)の部分にまで到達すると、満タンスイッ
チがONされて、球払出装置116の払出モータ118
の駆動を停止して賞球および貸玉の払出動作を不能動化
する。なお、必要に応じて打球発射装置87の発射モー
タ88の駆動も停止されるようにしてもよい。なお、前
述した賞球通路、玉抜き通路、および、余剰球通路の後
面は、下部通路カバー体によって閉塞されている。
【0093】また、パチンコ遊技機1の背面側の構造の
都合上、図3において図示されていないが、下部構成部
の前面側(遊技盤40に当接する側)には、遊技盤40
で発生した入賞玉を集合する入賞玉集合樋が傾斜状に設
けられている。この入賞玉集合樋に集められた入賞玉
は、打込玉排出通路を通ってパチンコ遊技機1の外部
(パチンコ遊技機1の設置島の内部に形成される回収経
路)に放出される。打込玉排出通路には、入賞玉だけで
はなくアウト口69に取込まれたアウト玉および玉抜き
通路112から玉抜きされた賞球も合流して放出され
る。
【0094】また、前述したように構成される機構部1
00の下部構成部の後面側には、電源ユニットボックス
136と、主基板ボックス150と、払出制御基板ボッ
クス143と、枠用スイッチ中継基板142とが設けら
れている。電源ユニットボックス136は、電圧が異な
る複数の電源電力を生成する電源基板137を収容する
ものである。主基板ボックス150は、遊技盤40に設
けられる特別可変表示装置44や特別可変入賞球装置4
8等の遊技装置の動作を制御する主基板151を収容す
るものである。払出制御基板ボックス143は、球払出
装置116の動作を制御する払出制御基板144を収容
するものである。
【0095】枠用スイッチ中継基板142は、満タンス
イッチ129、球切れスイッチ115、および、払出ユ
ニット中継基板124と、主基板151との接続を中継
するものである。
【0096】電源ユニットボックス136は、開口窓1
02の下部位置側に機構部主体101に着脱自在に取付
けられる。主基板ボックス150は、電源ユニットボッ
クス136に重畳しかつ制御基板ボックス161に重畳
する位置に回転自在であって着脱自在に配置される。払
出制御基板ボックス143は、透明の合成樹脂により形
成されており、打込玉排出通路および玉抜き通路112
の後面側に着脱自在に取付けられている。払出制御基板
ボックス143は、透明の合成樹脂製であるため、その
ボックスの外部から内部が透視可能となっている。
【0097】払出制御基板ボックス143に収容される
払出制御基板144には、故障等が生じたときにその故
障の種類を数字や英文字で表示するエラー表示器145
(図3参照)が設けられている。このエラー表示器14
5は、7セグメント表示器よりなり、払出制御基板ボッ
クス143から露出しないような態様で、払出制御基板
ボックス143内に収容されている。払出制御基板ボッ
クス143が透明の樹脂製であるため、エラー表示器1
45は、払出制御基板ボックス143内に収容された状
態であっても、そのボックス外部から表示を見ることが
可能となっている。また、払出制御基板144には、払
出制御基板144を再起動させるときに操作するリセッ
トスイッチが設けられてもよい。
【0098】主基板ボックス150裏側の電源ユニット
ボックス136の内部に収容される電源基板137に
は、一次電源電力としてのAC24Vが供給されてくる
電源線(電源コード135)が接続されるコネクタ、電
源供給先の基板と接続するためのコネクタ、電源電力の
供給の際における過電流をしゃ断して各種回路を保護す
るためのヒューズが装着される複数のヒューズケース等
を含む各種電気部品が実装されている。
【0099】なお、電源基板137においては、電源コ
ード135から供給されてくるAC24Vの電源電力の
供給が断たれた場合のバックアップ用の電力としてのバ
ックアップ電源電力の供給を解除(停止)するためのリ
セットスイッチと、ON操作により、複数種類の電圧の
電源電力が生成されて各制御基板に供給されるようにな
る電源スイッチとを設けてもよい。
【0100】また、電源供給先の基板と接続するための
コネクタの各々は、電源電力の供給先の基板において必
要とされる種類の電源電力供給線が供給先の基板ごとに
まとめて1つの集合配線として接続されるものである。
【0101】前述した図3に示す図柄制御基板カバー7
4、制御基板ボックス161、主基板ボックス150、
および、払出制御基板ボックス143は、その一部また
は全部を透明の合成樹脂によって内部が透視し得るよう
に構成されている(ROM等の不正改造を容易に視認で
きる)とともに、放熱穴が形成されている。また、制御
基板ボックス161内に収容される音声制御基板82
は、ROM(特に、効果音データを記憶しているRO
M)さえ交換すれば簡単にリサイクルが可能である。ま
た、制御基板ボックス161内に収容されるランプ制御
基板80、および、図柄制御基板カバー74に被覆され
る図柄制御基板75も、盤面構成やランプ等の数を変え
なければ、同様にROMを交換することによりリサイク
ル可能である。つまり、遊技盤40の入替え時にそれら
ボックス毎回収し、ROMを取り出して書換えまたは交
換すれば、異なる内容の新しい機種用のものとすること
ができるので、その新しい機種の入替えの際にROMだ
けを変えた制御ボックスを再び納品して再利用すること
ができる。
【0102】以上、パチンコ遊技機1の構成、遊技盤4
0の構成、および機構部100の概略構成について説明
してきたが、機構部100や遊技盤40に設けられる各
種の制御基板の相互の関係、および、各種制御基板と機
構部100、遊技盤40、前面枠3、および、前面開閉
枠4に設けられる電気的部品との関係について図3,
4,8,9を参照して詳細に説明する。
【0103】第1入賞玉誘導カバー体70の上部に取付
けられるランプ中継基板76のコネクタ76aとランプ
制御基板80のコネクタ80aとが接続されている。ま
た、ランプ中継基板76には、前述したような各種のラ
ンプが設けられた各種ランプ基板(図8では、各種ラン
プ基板の総称としての飾りランプ基板76aとして示
す)、前述したような各種のLEDが設けられた各種L
ED基板(図8では、各種LED基板の総称としての飾
りLED基板76bとして示す)、および、普通図柄記
憶LED64,特別図柄始動記憶LED46(図8で
は、これら記憶LEDの総称としての記憶表示LED基
板46,64として示す)。
【0104】さらに、図3および図4に示されるよう
に、払出制御基板144には、9つのコネクタ144a
〜144iが実装されている。コネクタ144aには、
主基板151が接続されている。コネクタ144bに
は、電源基板137が接続されており、電源電力が供給
される。コネクタ144hには、枠用外部端子基板13
2が接続されている。コネクタ144dには、払出ユニ
ット中継基板124が接続されている。コネクタ144
cには、残高表示基板23が接続されている。コネクタ
144fには、発射制御信号中継基板98が接続されて
いる。コネクタ144gには、電源基板137が接続さ
れており、電源断信号が供給される。コネクタ144e
には、後述するアース板が接続されている。コネクタ1
44iには、カードユニット31からのカードユニット
配線35が接続されている。このようなコネクタのう
ち、カードユニット31との接続用のコネクタ144i
は、払出制御基板144がパチンコ遊技機1に取付けら
れた状態での下側の縁部上において、接続部が下向きに
なった態様で設けられている。コネクタ144iは、接
続部の一部が払出制御基板144よりも下側に突出して
いる。コネクタ144iは、払出制御基板144の下側
におけるカードユニット31側よりの位置に設けられて
いる。
【0105】また、コネクタ144i以外のコネクタ1
44a〜144hは、それぞれ払出制御基板144がパ
チンコ遊技機1に取付けられた状態での上側の縁部上に
一列に並び、接続部がパチンコ遊技機1の裏面側に向い
た態様で設けられている。
【0106】前述したコネクタ144a〜144hのう
ち、残高表示基板23との接続用のコネクタ144c、
主基板151との接続用のコネクタ144a、および、
払出ユニット中継基板124との接続用のコネクタ14
4dの位置関係を説明すると、次のとおりである。
【0107】主基板151との接続用のコネクタ144
aは、主基板151と接続しやすいように、払出制御基
板144における前述した前面枠部の開放端部側寄りの
位置、すなわち、主基板151寄りの位置に設けられて
いる。これに対し、コネクタ144cは、払出制御基板
144における前述した前面枠部の軸支端部側寄りの位
置、すなわち、払出制御基板144におけるコネクタ1
44aの配置位置と基板上で反対側の位置に設けられて
いる。コネクタ144aとコネクタ144dとの位置関
係をこのようにしたのは、前面枠部の開放端部に対して
払出制御基板よりも遊技制御基板の方が近いという配置
において、遊技制御基板用コネクタが前面枠部の開放端
部側に近い位置に設けられ、残高表示部用コネクタが前
面枠部の軸支端部側に近い位置に設けられた方が、残高
表示部および遊技制御基板のそれぞれに対応する配線の
接続を容易になるからである。
【0108】また、払出ユニット中継基板124との接
続用のコネクタ144dは、払出装置116が払出制御
基板144の上方に位置しているため、払出装置116
(より具体的には、払出ユニット中継基板124を介し
て)と接続しやすいように、払出制御基板144におけ
るコネクタ144cとコネクタ144aとの間の位置に
設けられている。
【0109】払出制御基板ボックス143は基板全体を
覆っているが、払出制御基板ボックス143には、コネ
クタ144a〜144iのそれぞれに対応し、コネクタ
のそれぞれを露出させることが可能な位置に、それぞれ
を露出させることが可能な形状の開口部143a〜14
3iが形成されている。ここで、コネクタ144iに対
応する開口部143iは、他のコネクタとは異なり、コ
ネクタ144iの接続部の向きに応じて、払出制御基板
ボックス143の下面側に設けられている。コネクタ1
44iの一部は、開口部143iから外側に突出する。
【0110】ところで、前述した各基板間を接続する配
線は、それぞれ接続する基板に応じて色が設定されてい
る。払出制御基板144の各コネクタ144a〜144
iに接続される配線は茶色に設定されている。ランプ制
御基板80の各コネクタ80a〜80dに接続される配
線は緑色に設定されている。音声制御基板82の各コネ
クタ82a〜82cに接続される配線は黄色に設定され
ている。また、主基板151に接続される配線は、基本
的に白色に設定されている。ただし、払出制御基板14
4、ランプ制御基板80、および、音声制御基板82と
の接続配線は、それぞれ接続先の基板144,80,8
2に応じた配線色が優先され、第1種始動口スイッチ6
0を接続するコネクタ151aの配線は、前述したよう
にピンクと黄の蛍光色に設定されている。また、発射制
御基板90に接続される配線は、白色に設定され、電源
基板137に接続される配線は、黒色に設定されてい
る。また、機構部100に形成された横架突出板103
の末端部分(前面枠3の開放側に設けられた主基板15
1よりもさらに開放側)には、主基板151の各コネク
タ151b〜151dに接続される配線を束ねるための
配線収束部材(図示省略)が設けられ、機構部100の
裏面側(横架突出板103の開放窓102との対向面側
も含む)には、機構部100の裏面の配線処理を整然と
するための配線押えが設けられている。なお、横架突出
板103の開口窓102との対向面に設けられた配線押
えは、制御基板ボックス161内に収容されるランプ制
御基板80および音声制御基板82の配線をまとめるよ
うになっている。
【0111】なお、配線収束部材は、金属に合成樹脂の
被覆加工を施したものであり、配線押えは、合成樹脂成
形品でビスにより軸支され、回動自在の構造であるが、
どちらの構造のものを用いても差支えない。
【0112】上記のように配線接続される回路構成にお
いては、図8および図9に示すように、主基板151に
は、遊技盤40に設けられる各スイッチ51,52,5
5a,55b,62,65aからの信号がスイッチ中継
基板77を介して入力されるとともに第1種始動口スイ
ッチ60からの信号も入力され、また、満タンスイッチ
129および球切れスイッチ115からの信号が枠用ス
イッチ中継基板142を介して入力される。さらに、主
基板151には、払出ユニット中継基板124および枠
用スイッチ中継基板142を介して球貸し個数カウント
スイッチ119および賞球個数カウントスイッチ120
からの信号が入力される。
【0113】上記した入力信号のうち、遊技盤40に設
けられる各スイッチ51,52,60,62からの入力
信号を受け、主基板151は、次のような制御を行な
う。主基板151は、遊技状態に応じて、遊技盤40に
設けられるソレノイド50,59、普通図柄表示器6
3、および、記憶表示LED46,64を制御する。さ
らに、主基板151は、遊技状態に応じて、応じてラン
プを制御するために、コマンドとしてのランプ制御信号
をランプ制御基板80に出力する。さらに、主基板15
1は、遊技状態に応じて、効果音等の音声を制御するた
めに、コマンドとしての音声制御信号をを音声制御基板
82に出力する。さらに、主基板151は、遊技状態に
応じて、特別可変表示装置44の可変表示状態を制御す
るために、外れ表示制御信号、リーチ表示制御信号、大
当り表示制御信号等の図柄制御信号を図柄制御基板75
に出力する。また、主基板151は、盤用外部端子基板
78に各種の遊技情報を出力する。
【0114】ランプ制御基板80は、主基板151から
入力されるランプ制御信号の種類に応じて、各種ランプ
6〜10,56,66a,67a、各種LED13a,
45,57を表示駆動制御する。音声制御基板82は、
主基板151から入力される音声制御信号の種類に応じ
てスピーカ12a,12bを駆動制御する。また、図柄
制御基板75は、主基板151から入力される図柄制御
信号の種類に応じて特別図柄表示器44の表示結果を導
出するように制御する。
【0115】また、満タンスイッチ129からの入力信
号に基づいて、主基板151は、払出制御基板144に
満タン信号を出力し、その満タン信号に基づいて払出モ
ータ118の駆動を停止したりする。あるいは発射モー
タ88の駆動を停止したりしてもよい。なお、満タンス
イッチ129からの入力信号があったときには、ランプ
制御基板80に満タン信号を出力して所定のランプまた
はLEDを表示駆動してその旨を報知するようにしても
よい。また、満タン信号を払出制御基板144に出力す
るので、たとえば、払出制御基板144上のエラー表示
器145等でその旨を報知するようにしてもよい。
【0116】また、遊技盤40に設けられるゲートスイ
ッチ62を除く各スイッチ51,52,55a,55
b,65La,65Raからの入力信号に基づいて主基
板151は、払出制御基板144に賞球個数を指定した
賞球制御信号を出力する。払出制御基板144は、賞球
個数を指定した賞球制御信号の入力に基づいて払出モー
タ118を駆動して所定個数の賞球を払出す。
【0117】また、賞球個数カウントスイッチ120か
らの入力信号に基づいて、実際に払出された賞球個数を
把握する。主基板151は、枠用外部端子基板132に
賞球個数を示す賞球情報信号を出力し、この信号を枠用
外部端子基板132から外部の管理コンピュータに出力
する。さらに、主基板151は、各スイッチ52,55
a,55b,60,65La,65Raからの入力信号
に基づいて、入賞があったことを認識した場合には、ラ
ンプ制御基板80にランプ制御信号を出力し、賞球ラン
プ10を表示駆動してその旨を報知する。なお、そのよ
うな場合に、音声制御基板82に音声制御信号を出力し
てスピーカ12a,12bから音声を出して報知をする
ようにしてもよい。
【0118】さらに、球切れスイッチ115からの入力
信号に基づいて、主基板151は、払出制御基板144
に賞球個数を特定した賞球制御信号を出力しないように
したり、ランプ制御基板80に賞球切れ信号を出力して
球切れランプ9を所定の態様で表示駆動する。なお、球
切れランプ9または別途設けられる球切れランプを主基
板151または払出制御基板144で制御するのではな
く、球切れランプ9または別途設けられる球切れランプ
に電源電力を供給し、球切れスイッチ115のON・O
FFによって単純に点滅消灯するようにしてもよい。
【0119】上記したように主基板151には、遊技動
作を制御するためのスイッチ入力、賞球の払出動作を制
御するためのスイッチ入力、および、飾りランプ、飾り
LED、スピーカ12a,12bを駆動制御するための
スイッチ入力しか入力されない。したがって、主基板1
51と他の制御基板144,80,82,75との関係
においては、主基板151から他の制御基板144,8
0,82,75に向かって一方向の通信関係となる。こ
のため、このパチンコ遊技機1は、他の制御基板14
4,80,82,75に不法な処理プログラムを組込ん
で主基板151で不正な処理を施そうとしても実行する
ことができないという利点がある。また、主基板151
の制御の一部を他の制御基板144,80,82,75
で担当しているので、パチンコ遊技機1では、主基板1
51の負担が軽減されるとともに、監督官庁による主基
板151の検査の容易化を図ることも可能である。
【0120】次に、図9を参照して、払出制御基板14
4には、モータ位置センサ122、カウントスイッチ1
19,120、球切れスイッチ115からの信号が払出
ユニット中継基板124を介して入力され、残高表示基
板23の球貸しスイッチ24、返却スイッチ25からの
信号が入力され、カードユニット31から各種の情報が
入力されている。さらに、払出制御基板144には、主
基板151から前述したように、賞球制御信号(賞球個
数を示す賞球個数信号を含む)が入力される。
【0121】上記した入力信号のうち、モータ位置セン
サ122からの入力信号に基づいて、払出制御基板14
4は、貸玉および賞球の払出動作において払出モータ1
18の停止位置、すなわち回転部材の停止位置を正確に
制御するとともに回転部材が回転しているか否かを検出
できる。
【0122】また、カウントスイッチ119,120か
らの入力信号に基づいて、払出制御基板144は、貸玉
および賞球の正確な払出数を払出すように払出モータ1
18を駆動制御するとともに、枠用外部端子基板132
に払出された貸玉の個数を特定可能な球貸し情報を出力
する。なお、賞球情報は、主基板151から出力され
る。
【0123】また、残高表示基板23は、払出制御基板
144に形成された中継用配線1440bを介してカー
ドユニット31に接続されている。中継用配線1440
bは、払出制御基板144に設けられたその他の信号線
および電子機器には接続されておらず、単に信号の中継
のみを行なう。
【0124】球貸しスイッチ24の操作があった場合に
は、その操作信号が払出制御基板144により中継され
てカードユニット31に与えられ、それに基づいて、カ
ードユニット31から払出制御基板144に球貸し要求
操作信号(後述するBRDY信号)が与えられる。その
場合、払出制御基板144は、カードユニット31で把
握されている残高情報を照会せず、球貸し要求操作信号
に基づく球貸し要求にしたがって、払出モータ118を
駆動し、貸玉の払出しを行なう。また、返却スイッチ2
5の操作があった場合には、その操作信号が払出制御基
板144により中継されてカードユニット31に与えら
れ、それに基づいて、カードユニット31は、カードユ
ニット31にカードの返却信号を出力する。また、カー
ドユニット31は、カードの残高を示す残高表示信号を
出力し、その操作信号が払出制御基板144により中継
されて度数表示LEDに与えられ、残高が表示される。
【0125】さらに、主基板151からの賞球制御信号
に基づいて、払出制御基板144は、前述したように払
出ユニット中継基板124を介して賞球の払出動作を実
行せしめたり、発射制御基板90に発射モータ88の停
止信号を出力したりする。
【0126】なお、枠用外部端子基板132に接続され
る球切れ情報検出スイッチ107からの入力信号は、払
出制御基板144に入力されることはなく、そのまま球
切れ情報として外部の管理コンピュータ等に出力され
る。
【0127】電源基板137においては、一次電源電力
としてAC24Vの電源電力を受け、基板上に設けられ
た各種回路の働きにより、二次電源電力としてDC30
V,DC21V,DC12V,DC5V,AC24Vの
電源電力を生成する。電源基板137において生成され
た電源電力は、次のように各基板へ供給される。
【0128】主基板151には、DC30V,DC12
V,DC5Vの電源電力が供給される。払出制御基板1
44には、DC30V,DC12V,DC5V,AC2
4Vの電源電力が供給される。音声制御基板82には、
DC12V,DC5Vの電源電力が供給される。ランプ
制御基板80には、DC30V,DC21V,DC12
V,DC5Vの電源電力が供給される。発射制御基板9
0には、発射中継A基板99を介してDC30V,DC
5Vの電源電力が供給される。また、主基板151から
図柄制御基板75には、DC12V,DC5Vの電源電
力が供給される。
【0129】以上説明したように、各種の制御基板15
1,144,80,82,75,92は、電源基板13
7から所望の電源電力が入力されるように構成されてい
る。ただし、図柄制御基板75への電源電力の供給は、
電源基板137から直接ではなく、電源基板137から
主基板151を介して行なわれるようになっている。こ
れは、特別可変表示装置として使用されるものが本実施
形態のように電気的な可変表示部材(本実施形態では液
晶)である場合とドラム式可変表示部材とでは、使用す
る電源電圧が異なるため、遊技盤40の交換に伴って電
源基板137における電源端子の種類または数を変更す
る必要があるところ、遊技盤40の交換に伴って変更さ
れる主基板151から電源配線を分岐して図柄制御基板
75に入力した場合には、電源基板137における電源
端子の種類または数をそのままにして主基板151の電
源端子を必要な電圧の配線だけを接続するようにすれ
ば、電源基板137における電源端子の種類または数を
変更する必要がないからである。なお、電源基板137
を可変表示部材の種類に対応して別々に構成してもよ
い。
【0130】また、このパチンコ遊技機1においては、
次のような静電気の放電構造が設けられている。貯留タ
ンク105、上皿19、下皿27等の玉の貯留場所およ
び玉の通過場所に玉と接触可能であって導電性を有する
接触部材が設けられている。各接触部材は、配線および
配線以外の導電性部材を介して、前述した取付部材14
8(導電性の部材よりなる)に電気的に接続されてい
る。カードユニット配線35には、前述した電源コード
311の接地極とカードユニット31内部において接続
された接地配線(図9におけるFG)が含まれている。
そして、払出制御基板144には、放電用の配線が設け
られており、この放電用の配線に接続される態様で、取
付部材148に接続された放電用の配線と、カードユニ
ット配線35の接地配線とがコネクタ接続されている。
このような放電構造における放電用の接触部材、およ
び、取付部材148は、板状の部材を多く含んでおり、
前述したような経路を経て接地しているので、アース板
500と称され、図9に示されている。
【0131】このような放電構造のパチンコ遊技機1に
おいては、接触部材が玉に帯電している静電気を受け
る。そして、その静電気が、パチンコ遊技機1内に設け
られた配線および導電性部材等を介して取付部材148
に伝わり、取付部材148から払出制御基板144を経
てカードユニット配線35に伝わる。カードユニット配
線35はカードユニット31の電源コード311の接地
極と接続されているので、カードユニット配線35に伝
わったパチンコ遊技機1内部の静電気は、電源コード3
11の接地極を介して放電される。
【0132】なお、パチンコ遊技機1の静電気放電構造
としては、前記接触部材が受けた静電気をパチンコ遊技
機1の電源に放電することが可能な構成を採用してもよ
い。また、前記接触部材を設けずに、パチンコ遊技機1
内部の静電気を受ける導電性部材を設け、その導電性部
材によりパチンコ遊技機1内部に帯電した静電気を受け
て、前述したようにカードユニット31からの放電また
はパチンコ遊技機1の電源への放電を行なうようにして
もよい。
【0133】以上のような放電構成を採用することによ
り、パチンコ遊技機1の内部に帯電した静電気が放電さ
れて除去される。パチンコ遊技機1に帯電した静電気の
除去を、パチンコ遊技機外部での接地配線処理等の煩雑
な作業を要さず容易に行なうことができる。そして、こ
のような静電気の除去により、静電気に起因するノイズ
の発生を防ぐことができ、その結果として、パチンコ遊
技機1内の制御回路等の電気機器について、静電気に起
因するノイズによる誤作動を防ぐことができるととも
に、静電気に起因するノイズから保護することができ
る。
【0134】次に、主基板151と、図柄制御基板7
5、音声制御基板82、ランブ制御基板80、払出制御
基板144のそれぞれとの間での信号の送受信のために
用いられる構成を説明する。
【0135】次に、パチンコ遊技機1における各種基板
および各種スイッチ等の電気機器の配線の接続態様を説
明する。
【0136】図10〜図20は、パチンコ遊技機1にお
ける各種基板および各種スイッチ等の電気機器の配線の
接続態様を示す回路図である。以下、図10〜図20を
参照して、配線の接続態様を説明する。
【0137】まず、図10および図11を参照して、ま
た、枠用スイッチ中継基板142には、コネクタ312
〜315が設けられている。
【0138】枠用スイッチ中継基板142において、コ
ネクタ312は、球切れスイッチ115と接続される2
ピン式(コンタクト部が2つある)のコネクタである。
球切れスイッチ115には、2ピン式のコネクタ323
が設けられている。コネクタ323およびコネクタ31
2間に、両端に2ピン式のコネクタ512a,512が
設けられた球切れスイッチ用の信号線787およびグラ
ンド線788がコネクタ接続されることにより、球切れ
スイッチ115と枠用スイッチ中継基板142とが接続
される。
【0139】また、コネクタ313は、満タンスイッチ
129と接続される2ピン式のコネクタである。満タン
スイッチ129には、一方端に2ピン式のコネクタ51
3が設けられた満タンスイッチ用の信号線789および
グランド線790の他方端が接続されている。コネクタ
513とコネクタ313とがコネクタ接続されることに
より、満タンスイッチ129と枠用スイッチ中継基板1
42とが接続される。
【0140】コネクタ323およびコネクタ312間
に、両端に2ピン式のコネクタ512a,512が設け
られた球切れスイッチ用の信号線787およびグランド
線788がコネクタ接続されることにより、球切れスイ
ッチ115と枠用スイッチ中継基板142とが接続され
る。
【0141】また、コネクタ314は、払出ユニット中
継基板124から賞球個数カウントスイッチ120の検
出信号を受ける2ピン式のコネクタである。払出ユニッ
ト中継基板124(図13参照)には、賞球個数カウン
トスイッチ120の検出信号を中継して出力するための
コネクタ345が設けられている。コネクタ314およ
びコネクタ345間に、両端に2ピン式のコネクタ61
4,629が設けられた賞球個数カウントスイッチ検出
信号用の信号線787および電源線(VDD)788が
コネクタ接続されることにより、枠用スイッチ中継基板
142と払出ユニット中継基板124とが接続される。
【0142】また、コネクタ315は、コネクタ312
から受ける球切れスイッチの検出信号、コネクタ313
から受ける満タンスイッチの検出信号、および、コネク
タ314から受ける賞球個数カウントスイッチの検出信
号を出力するための5ピン式のコネクタである。主基板
151には、枠用スイッチ中継基板142と接続するた
めのコネクタ301が設けられている。コネクタ315
およびコネクタ301間に、両端に5ピン式のコネクタ
515,501が設けられた賞球個数カウントスイッチ
検出信号用の信号線701、電源線(VDD)702、
満タンスイッチ検出信号用の信号線703、球切れスイ
ッチ検出信号用の信号線704、および、グランド線7
05がコネクタ接続されることにより、枠用スイッチ中
継基板142と主基板151とが接続される。
【0143】主基板151においては、前述したコネク
タ301に加えて、コネクタ302〜311が設けられ
ている。コネクタ302は、電源基板137から電源電
力の供給を受ける7ピン式のコネクタである。電源基板
137(図16参照)には、主基板151に供給する電
源電力を出力するためのコネクタ379が設けられてい
る。コネクタ302およびコネクタ379間に、両端に
7ピン式のコネクタ502,560が設けられた電源線
(VSL)706、電源線(VDD)707、電源線
(VCC)708、電源線(VBB)709、グランド
線(GND)710,711,711aがコネクタ接続
されることにより、主基板151と電源基板137とが
接続される。
【0144】また、コネクタ303は、スイッチ中継基
板77と接続される14ピン式のコネクタである。スイ
ッチ中継基板77には、主基板151と接続するための
14ピン式のコネクタ322が設けられている。コネク
タ303およびコネクタ322間に、両端に14ピン式
のコネクタ503,614が設けられた電源線(VD
D)712、特定領域スイッチ検出信号用の信号線71
3、カウントスイッチ検出信号用の信号線714、ゲー
トスイッチ検出信号用の信号線715、左袖入賞口スイ
ッチ検出信号用の信号線716、右袖入賞口スイッチ検
出信号用の信号線717、左落とし入賞口スイッチ検出
信号用の信号線718、右落とし入賞口スイッチ検出信
号用の信号線719、グランド線(GND)720、電
源線(VSL)721,722、普通電動役物ソレノイ
ド(ソレノイド59)用の信号線723、大入賞口内誘
導板ソレノイド(ソレノイド53)用の信号線724、
および、大入賞口扉ソレノイド(ソレノイド50)用の
信号線724aがコネクタ接続されることにより、主基
板151とスイッチ中継基板77とが接続される。
【0145】スイッチ中継基板77においては、前述し
たコネクタ322に加えて、コネクタ316〜321が
設けられている。スイッチ中継基板77において、コネ
クタ316は、ゲートスイッチ62と接続される2ピン
式のコネクタである。球ゲートスイッチ62には、2ピ
ン式のコネクタ324が設けられている。コネクタ32
4およびコネクタ316間に、両端に2ピン式のコネク
タ615,516が設けられたゲートスイッチ用の信号
線791および電源線(VDD)792がコネクタ接続
されることにより、ゲートスイッチ62とスイッチ中継
基板77とが接続される。
【0146】また、コネクタ317は、左袖入賞口スイ
ッチ65Laと接続される2ピン式のコネクタである。
左袖入賞口スイッチ65Laには、2ピン式のコネクタ
325が設けられている。コネクタ325およびコネク
タ317間に、両端に2ピン式のコネクタ616,51
7が設けられた左袖入賞口スイッチ用の信号線793お
よびグランド線(GND)794がコネクタ接続される
ことにより、左袖入賞口スイッチ65Laとスイッチ中
継基板77とが接続される。
【0147】また、コネクタ318は、右袖入賞口スイ
ッチ65Raと接続される2ピン式のコネクタである。
右袖入賞口スイッチ65Raには、2ピン式のコネクタ
326が設けられている。コネクタ326およびコネク
タ318間に、両端に2ピン式のコネクタ617,51
8が設けられた右袖入賞口スイッチ用の信号線795お
よびグランド線(GND)796がコネクタ接続される
ことにより、右袖入賞口スイッチ65Raとスイッチ中
継基板77とが接続される。
【0148】また、コネクタ319は、特定領域スイッ
チ51およびカウントスイッチ52と接続される4ピン
式のコネクタである。特定領域スイッチ51には、2ピ
ン式のコネクタ327が設けられている。カウントスイ
ッチ52にも、2ピン式のコネクタ328が設けられて
いる。コネクタ327,328とコネクタ319との間
に、一方端に特定領域スイッチ51およびカウントスイ
ッチ52に接続される2ピン式のコネクタ618,61
9が設けられ、他方端にコネクタ319に接続される4
ピン式のコネクタ519が設けられた、特定領域スイッ
チ用の信号線797、電源線(VDD)798、カウン
トスイッチ用の信号線799、および、電源線(VD
D)800がコネクタ接続されることにより、特定領域
スイッチ51およびカウントスイッチ52とスイッチ中
継基板77とが接続される。
【0149】また、コネクタ320は、右落とし入賞口
スイッチ55aおよび左落とし入賞口スイッチ55bと
接続される4ピン式のコネクタである。右落とし入賞口
スイッチ55aには、2ピン式のコネクタ329が設け
られている。左落とし入賞口スイッチ55bにも、2ピ
ン式のコネクタ330が設けられている。コネクタ32
9,330とコネクタ320との間に、一方端に右落と
し入賞口スイッチ55aおよび左落とし入賞口スイッチ
55bに接続される2ピン式のコネクタ520,521
が設けられ、他方端にコネクタ320に接続されるコネ
クタ520が設けられた、右落とし入賞口スイッチ用の
信号線801、グランド線(GND)802、左落とし
入賞口スイッチ用の信号線803、および、グランド線
(GND)804がコネクタ接続されることにより、右
落とし入賞口スイッチ55aおよび左落とし入賞口スイ
ッチ55bとスイッチ中継基板77とが接続される。
【0150】また、コネクタ321は、普通電動役物ソ
レノイド(ソレノイド59)と接続される2ピン式のコ
ネクタである。ソレノイド59には、一方端に2ピン式
のコネクタ521が設けられたソレノイド用の信号線8
05および電源線(VSL)806の他方端が接続され
ている。コネクタ521とコネクタ321とがコネクタ
接続されることにより、ソレノイド59とスイッチ中継
基板77とが接続される。また、コネクタ321aは、
普通電動役物ソレノイド(ソレノイド59)と接続され
る2ピン式のコネクタである。
【0151】また、コネクタ321aは、大入賞口内誘
導板ソレノイド(ソレノイド53)および大入賞口扉ソ
レノイド(ソレノイド50)と接続される4ピン式のコ
ネクタである。ソレノイド53には、一方端に4ピン式
のコネクタ522が設けられたソレノイド53用の信号
線807および電源線(VSL)808の他方端が接続
されている。ソレノイド50には、一方端に4ピン式の
コネクタ522が設けられたソレノイド50用の信号線
809および電源線(VSL)810の他方端が接続さ
れている。コネクタ522とコネクタ321aとがコネ
クタ接続されることにより、ソレノイド53,50とス
イッチ中継基板77とが接続される。
【0152】このように、配線が接続されたスイッチ中
継基板77上においては、各種スイッチおよびソレノイ
ドが接続されたコネクタと、主基板151に接続された
コネクタとの間で対応関係にあるもの同士を基板上で電
気的に接続することにより、各種スイッチおよびソレノ
イドと主基板151との間で信号用の配線および電源用
の配線を中継する。
【0153】また、主基板151におけるコネクタ30
4は、枠用外部端子基板132に賞球情報1および賞球
情報2を出力するための2ピン式のコネクタである。枠
用外部端子基板132(図13参照)には、賞球情報1
および賞球情報2を受けるための2ピン式のコネクタ3
49が設けられている。コネクタ304およびコネクタ
349間に、両端に2ピン式のコネクタ504,533
が設けられた賞球情報用の信号線725,726がコネ
クタ接続されることにより、主基板151と枠用外部端
子基板132とが接続される。
【0154】次に、図11を参照して、主基板151に
おけるコネクタ305は、ランプ制御信号を出力するた
めの11ピン式のコネクタである。ランプ制御基板80
(図18参照)には、ランプ制御信号を受けるための1
1ピン式のコネクタ390が設けられている。コネクタ
305およびコネクタ390間に、両端に11ピン式の
コネクタ505,572が設けられたランプ制御信号C
D0〜CD7用の信号線727〜734、ランプ制御信
号INT用の信号線735、および、グランド線(GN
D)736,737がコネクタ接続されることにより、
主基板151とランプ制御基板80とが接続される。
【0155】また、主基板151におけるコネクタ30
6は、音声制御信号を出力するための11ピン式のコネ
クタである。音声制御基板82(図18参照)には、音
声制御信号を受けるための11ピン式のコネクタ383
が設けられている。コネクタ306およびコネクタ38
3間に、両端に11ピン式のコネクタ506,564が
設けられた音声制御信号CD0〜CD7用の信号線73
8〜745、音声制御信号INT用の信号線746、お
よび、グランド線(GND)747a,747bがコネ
クタ接続されることにより、主基板151と音声制御基
板85とが接続される。
【0156】また、主基板151におけるコネクタ30
7は、盤用外部端子基板78に各種遊技情報を出力する
ための8ピン式のコネクタである。盤用外部端子基板7
8には、各種遊技情報を受けるための8ピン式のコネク
タ338が設けられている。コネクタ307およびコネ
クタ338間に、両端に8ピン式のコネクタ507,5
23が設けられた、情報コモン用の信号線748、始動
口情報用の信号線749、図柄確定回数1情報用の信号
線750、大当り1情報用の信号線751、大当り2情
報用の信号線752、確率変動情報用の信号線753、
図柄確定回数2情報用の信号線754、および、役物回
数情報用の信号線755がコネクタ接続されることによ
り、主基板151と盤用外部端子基板78とが接続され
る。
【0157】盤用外部端子基板78には、コネクタ33
8に加えて、コネクタ338から受けた各種情報を出力
すためのコネクタ331〜337が設けられている。コ
ネクタ331は、情報コモンおよび始動口情報の出力用
の2ピン式のコネクタである。コネクタ332は、情報
コモンおよび図柄確定回数1情報の出力用の2ピン式の
コネクタである。コネクタ333は、情報コモンおよび
大当り1情報の出力用の2ピン式のコネクタである。コ
ネクタ334は、情報コモンおよび大当り2情報の出力
用の2ピン式のコネクタである。コネクタ335は、情
報コモンおよび確率変動情報の出力用の2ピン式のコネ
クタである。コネクタ336は、情報コモンおよび図柄
確定回数2情報の出力用の2ピン式のコネクタである。
コネクタ337は、情報コモンおよび役物回数情報の出
力用の2ピン式のコネクタである。
【0158】主基板151において、コネクタ308
は、第1種始動口スイッチ60と接続される2ピン式の
コネクタである。第1種始動口スイッチ60には、2ピ
ン式のコネクタ339が設けられている。コネクタ33
9およびコネクタ308間に、両端に2ピン式のコネク
タ524,508が設けられた第1種始動口スイッチ用
の信号線756および電源線(VDD)757がコネク
タ接続されることにより、第1種始動口スイッチ60と
主基板151とが接続される。
【0159】また、主基板151におけるコネクタ30
9は、賞球制御信号を出力するための11ピン式のコネ
クタである。払出制御基板144(図15参照)には、
賞球制御信号を受けるための11ピン式のコネクタ14
4aが設けられている。コネクタ309およびコネクタ
144a間に、両端に11ピン式のコネクタ509,5
43が設けられた賞球制御信号CD0〜CD7用の信号
線758〜765、賞球制御信号INT用の信号線76
6、および、グランド線(GND)767,768がコ
ネクタ接続されることにより、主基板151と払出制御
基板144とが接続される。
【0160】また、主基板151におけるコネクタ31
0は、電源基板137から電源断信号1(主基板151
へ与えられる電源断信号)を受ける2ピン式のコネクタ
である。電源基板137(図16参照)には、電源断信
号1を出力するためのコネクタ375が設けられてい
る。コネクタ310およびコネクタ375間に、両端に
2ピン式のコネクタ510,556が設けられた電源断
信号1用の信号線769およびグランド線(GND)7
70がコネクタ接続されることにより、電源断信号が電
源基板137から主基板151に与えられ得る。
【0161】また、主基板151におけるコネクタ31
1は、図柄制御信号を出力するための11ピン式のコネ
クタである。図柄制御基板75(図15参照)には、図
柄制御信号を受けるための11ピン式のコネクタ339
が設けられている。コネクタ311およびコネクタ33
9間に、両端に11ピン式のコネクタ511,526a
が設けられた図柄制御信号CD0〜CD7用の信号線7
71〜778、賞球制御信号INT用の信号線779、
グランド線(GND)780〜782、および、電源線
(VCC)783,784、および電源線(VDD)7
85,786がコネクタ接続されることにより、主基板
151と図柄制御基板75とが接続される。
【0162】次に、図12を参照して、図柄制御基板7
5には、前述したコネクタ339に加えて、コネクタ3
40,341が設けられている。
【0163】図柄制御基板75におけるコネクタ340
は、普通図柄表示器63が設けられた普通図柄基板63
0に普通図柄を制御するための普通図柄1信号、普通図
柄2信号、および、普通図柄表示器63駆動用の電源電
力を出力するための3ピン式のコネクタである。普通図
柄基板630には、普通図柄1信号、普通図柄2信号お
よび、電源電力を受けるための3ピン式のコネクタ34
2が設けられている。コネクタ340およびコネクタ3
42間に、両端に2ピン式のコネクタ525,527が
設けられた普通図柄1信号用の信号線789、普通図柄
2信号用の信号線790、および、電源線(VDD)7
91がコネクタ接続されることにより、図柄制御基板7
5と普通図柄基板630とが接続され、図柄制御基板に
より普通図柄表示器63が制御される。
【0164】図柄制御基板75におけるコネクタ341
は、液晶表示器としてのLCDモジュール440に画像
表示のための制御信号を出力するための10ピン式のコ
ネクタである。LCDモジュール440には、図柄制御
基板75のコネクタ341からの制御信号として、VI
DEO(画像表示)用の電源電力(VIDEO VC
C,VIDEO VDD)、B(黄色)信号(VIDE
O B)、同期信号(CSYNC)、R(赤色)信号
(VIDEO R)、G(緑色)信号(VIDEO
G)、接地電位(GND)を受けるための10ピン式の
コネクタ343が設けられている。
【0165】コネクタ341およびコネクタ343間
に、両端に10ピン式のコネクタ526,528が設け
られた電源線(VCC)792,793、B(黄色)信
号用の信号線794、CSYNC(同期信号)用の信号
線795、R(赤色)信号用の信号線796、G(緑
色)信号用の信号線797、電源線(VDD)798,
799、および、グランド線(GND)800,801
がコネクタ接続されることにより、図柄制御基板75と
LCDモジュール440とが接続され、図柄制御基板に
よりLCDモジュール440の表示画像が制御される。
【0166】次に、図13を参照して、払出ユニット中
継基板124には、前述したコネクタ345に加えて、
コネクタ346,347が設けられている。コネクタ3
46は、通路切換えソレノイド117と接続される2ピ
ン式のコネクタである。通路切換えソレノイド117に
は、一方端に2ピン式のコネクタ530が設けられたソ
レノイド用の信号線885および電源線(VSL)88
6の他方端が接続されている。コネクタ530とコネク
タ346とがコネクタ接続されることにより、通路切換
えソレノイド117と払出ユニット中継基板124が接
続される。
【0167】また、コネクタ347は、払出モータ11
8と接続される6ピン式のコネクタである。払出モータ
118には、6ピン式のコネクタ370が設けられてい
る。コネクタ347およびコネクタ370間に、両端に
5ピン式のコネクタ531,554が設けられた払出モ
ータ用のφ1制御信号線441、払出モータ用のφ2制
御信号線442、払出モータ用電源線(VSL)44
3,444、払出モータ用のφ3制御信号線445、払
出モータ用のφ4制御信号線446がこの配列順序で並
ぶ態様で接続される。このような配列は、払出モータ1
18側のコネクタ347および払出ユニット中継基板1
24側のコネクタ370の両方で採用されており、それ
に従って、配線の配列もこのような順序となっている。
このような接続により、払出制御基板144から出力さ
れ、払出ユニット中継基板124によって中継される制
御信号および電源電力が払出モータ118に与えられ
る。
【0168】このように、払出モータ用電源線(VS
L)443,444が複数のモータ制御信号線441,
442と、モータ制御信号線445,446の間に配列
されるのは、ステッピングモータ側に設けられた信号入
力用のコネクタが、モータの構造に起因して一般的にこ
のような順序(払出モータ電源線用のコネクタが複数の
モータ制御信号線用のコネクタの間に配列されている順
序)で並んでいるためであり、その並びに合わせる態様
で配線が配列されている。
【0169】また、コネクタ348は、払出制御基板1
44と接続される13ピン式のコネクタである。払出制
御基板144には、払出ユニット中継基板124を介し
て他の機器と信号のやりとりをするために13ピン式の
コネクタ144dが設けられている。コネクタ348お
よびコネクタ144d間に、両端に13ピン式のコネク
タ532,537が設けられた払出モータ用のφ1制御
信号線811、払出モータ用のφ2制御信号線812、
払出モータ用電源線(VSL)813、払出モータ用の
φ3制御信号線814、払出モータ用のφ4制御信号線
815、電源線(VDD)816、モータ位置センサ1
22用の信号線817、グランド線(GND)818、
通路切換えソレノイド117(振分ソレノイドともい
う)用の信号線819、電源線(VSL)820、球貸
し個数カウントスイッチ119用の信号線821、電源
線(VDD)822、および、賞球個数カウントスイッ
チ120用の信号線823がこの配列順序で並ぶ態様で
接続される。
【0170】これらの配列のうち、払出モータ用のφ1
制御信号線、払出モータ用のφ2制御信号線、払出モー
タ用電源線(VSL)、払出モータ用のφ3制御信号
線、および、払出モータ用のφ4制御信号線の配列順序
は、払出モータ用電源線(VSL)が1本にまとめられ
ているものの、電源線が複数の制御信号線の間に配置さ
れたという意味では、前述したコネクタ370およびコ
ネクタ347での配列順序と同じにされている。
【0171】図13においては、図示を省略している
が、前述したように、モータ位置センサ122、球貸し
個数カウントスイッチ119、および、賞球個数カウン
トスイッチ120は、それぞれ払出ユニット中継基板1
24にコネクタを用いて接続されている。つまり、払出
ユニット中継基板124は、これらのセンサおよびスイ
ッチの信号線のそれぞれと、信号線および電源線を介し
てコネクタ接続されている。そして、払出ユニット中継
基板124は、これらのセンサおよびスイッチの信号線
および電源線を中継する。
【0172】払出ユニット中継基板124では、前述し
たような態様での信号および電源電力のやり取りの中継
が行なえるように、各機器が接続されたコネクタが、対
応関係にあるコネクタと接続されるように中継用の配線
パターンが基板上に形成されている。特に、払出モータ
用のφ1制御信号線、払出モータ用のφ2制御信号線、
払出モータ用電源線(VSL)、払出モータ用のφ3制
御信号線、および、払出モータ用のφ4制御信号線の中
継用の配線は、前述したコネクタ347とコネクタ34
8との間の基板上に形成されているが、両コネクタにお
けるこれらの信号線および電源線の配列順序が同じであ
るため、払出モータ用電源線が複数のモータ制御信号線
間に配列された態様を維持したままコネクタ347とコ
ネクタ348との間の基板上に延在される。
【0173】ここで、払出モータ用電源線(VSL)に
ついては、コネクタ347側とコネクタ348側とで本
数が異なるが、コネクタ347とコネクタ348との間
における払出ユニット中継基板124上の配線パターン
により、コネクタ347側の2本の電源線が、接続され
て1本にまとめられ、1本の電源線としてコネクタ34
8に接続されている。このため、払出モータ用電源線
(VSL)は、コネクタ347とコネクタ348との間
の基板上において2本が1本に統合される(逆にいえ
ば、1本が2本に分岐しているとも言える)が、単に本
数が異なるだけで同じ電源線であるため、払出ユニット
中継基板124上においては、払出モータ用電源線が複
数のモータ制御信号線間に配列された態様となっている
と言える。したがって、払出モータ118用の配線は、
払出モータ118を制御する信号を供給する複数の信号
線の間に払出モータ118に電源電力を供給する電源線
が配列された配列態様を維持した状態で、払出モータ1
18から払出ユニット中継基板124を介して払出制御
基板144まで延在されていることになる。
【0174】なお、この実施の形態においては、払出モ
ータ用電源線(VSL)をコネクタ347とコネクタ3
48との間の基板上において2本を1本に統合した例を
示した。しかし、これに限らず、コネクタ348および
コネクタ144dのそれぞれにおいて、払出モータ用電
源線(VSL)用のコネクタを2つにするとともに、払
出モータ用電源線(VSL)813を2本にし、コネク
タ347とコネクタ348との間の基板上において払出
モータ用電源線(VSL)を2本にしてコネクタ347
とコネクタ348との間を接続するようにしてもよい。
【0175】また、払出制御基板144においては、前
述したコネクタ144a,144dに加えて、コネクタ
144b,144i,144c,144g,144e,
144h,144fが設けられている。
【0176】コネクタ144bは、電源基板137から
電源電力の供給を受ける9ピン式のコネクタである。電
源基板137(図16参照)には、払出制御基板144
に供給する電源電力を出力するためのコネクタ378が
設けられている。コネクタ144bおよびコネクタ37
8間に、両端に9ピン式のコネクタ536,559が設
けられた電源線(AC24)802,803、電源線
(VSL)804、電源線(VDD)805、電源線
(VCC)806、電源線(VBB)807、グランド
線(GND)808,809,810がコネクタ接続さ
れることにより、払出制御基板144と電源基板137
とが接続される。
【0177】また、払出制御基板144におけるコネク
タ144gは、電源基板137から電源断信号2(主基
板151へ与えられる電源断信号)を受ける2ピン式の
コネクタである。電源基板137(図16参照)には、
電源断信号2を出力するためのコネクタ376が設けら
れている。コネクタ357およびコネクタ376間に、
両端に2ピン式のコネクタ538,557が設けられた
電源断信号2用の信号線825およびグランド線(GN
D)826がコネクタ接続されることにより、電源断信
号が電源基板137から払出制御基板144に与えられ
得る。
【0178】また、払出制御基板144におけるコネク
タ144hは、枠用外部端子基板132に球貸し情報1
および球貸し情報2を出力するための2ピン式のコネク
タである。枠用外部端子基板132には、球貸し情報1
および球貸し情報2を受けるための2ピン式のコネクタ
354が設けられている。コネクタ144hおよびコネ
クタ354間に、両端に2ピン式のコネクタ539,5
35が設けられた賞球情報用の信号線829,830が
コネクタ接続されることにより、払出制御基板144と
枠用外部端子基板132とが接続される。
【0179】枠用外部端子基板132には、前述したコ
ネクタ349,354に加えて、コネクタ350,35
1,352,353,354が設けられている。コネク
タ350は、球切れ情報検出スイッチ107と接続され
る2ピン式のコネクタである。球切れ情報検出スイッチ
107には、一方端に2ピン式のコネクタ534が設け
られた球切れ情報検出スイッチ用の信号線827(球切
れ情報検出スイッチ1),828(球切れ情報検出スイ
ッチ2)の他方端が接続されている。コネクタ534と
350とがコネクタ接続されることにより、球切れ情報
検出スイッチ107と枠用外部端子基板132とが接続
される。
【0180】コネクタ351は、払出制御基板144か
ら受けた球貸し情報(球貸し情報1,球貸し情報2)の
出力用の2ピン式のコネクタである。コネクタ352
は、球切れ情報検出スイッチ107から受けた球切れ情
報の出力用の2ピン式のコネクタである。コネクタ35
3は、主基板151から受けた賞球情報(賞球情報1,
賞球情報2)の出力用の2ピン式のコネクタである。
【0181】次に、図14を参照して、払出制御基板1
44におけるコネクタ144iは、カードユニット31
と接続するための25ピン式のコネクタである。カード
ユニットには、パチンコ遊技機1との間で信号のやり取
りをするための25ピン式のコネクタが設けられてい
る。そして、これらのコネクタ間に、両端に25ピン式
のコネクタ(払出制御基板144側では、コネクタ54
0)が設けられた複数の信号線および電源線よりなるカ
ードユニット配線35がコネクタ接続されることによ
り、払出制御基板144とカードユニット31とが接続
される。
【0182】カードユニット配線35には、電源線(A
C24V)831,855、PS1の信号線832、度
数表示LEDで残高(度数)表示をするための7セグメ
ント制御信号(SEGA〜SEGG)用の信号線833
〜837,849,850、グランド線(LG)83
8,839、球貸可表示LED用信号の信号線840、
BRDY信号用の信号線841、EXS信号用の信号線
842、PRDY信号用の信号線843、電源線(DG
1〜DG3)844〜846、電源線(LV)847,
848、球貸しスイッチ24用信号(TDS)の信号線
851、返却スイッチ25用信号(RES)の信号線8
52、BRQ信号用の信号線853、および、グランド
線(図9に示されたFG)854が含まれている。
【0183】また、払出制御基板144におけるコネク
タ144cは、残高表示基板23と接続するための16
ピン式のコネクタである。残高表示基板23には、払出
制御基板144との間で信号のやり取りをするための1
6ピン式のコネクタ364が設けられている。そして、
これらのコネクタ間に、両端に16ピン式のコネクタ5
41,542aが設けられた次のような16本の信号線
がコネクタ接続されることにより、払出制御基板144
と残高表示基板23とが接続される。
【0184】主基板151と残高表示基板23との間に
接続される16本の信号線は、払出制御基板144が信
号線833〜837,849,850から受けた7セグ
メント制御信号を送るための信号線856〜859,8
61,863,865、前述したグランド線(LG)8
38,839に対応するグランド線(LG)860,8
62、球貸可表示LED用の電源線(DC18V)86
4、前述した信号線840に対応する球貸可表示LED
用信号の信号線866、前述した電源線844〜846
に対応する電源線(DG1〜DG3)867,869,
872、前述した信号線852に対応する返却スイッチ
25用信号(RES)の信号線868、および、前述し
た信号線851に対応する球貸しスイッチ24用信号
(TDS)の信号線851を含む。
【0185】次に、図15を参照して、また、払出制御
基板144におけるコネクタ144fは、発射中継B基
板98と接続するための3ピン式のコネクタである。発
射中継B基板98には、払出制御基板144との間で信
号のやり取りをするための3ピン式のコネクタ365a
が設けられている。そして、これらのコネクタ間に、両
端に3ピン式のコネクタ545,546が設けられたグ
ランド線(GND)871,873,発射制御信号用の
信号線872がコネクタ接続されることにより、払出制
御基板144と発射中継B基板98とが接続される。
【0186】また、払出制御基板144におけるコネク
タ144eは、前述したアース板500と接続される2
ピン式のコネクタである。アース板500には、一方端
に2ピン式のコネクタ544が設けられたアース板用の
グランド線(FG)374,875の他方端が接続され
ている。コネクタ544とコネクタ144eとがコネク
タ接続されることにより、払出制御基板144とアース
板500とが接続される。
【0187】発射中継B基板98には、前述したコネク
タ365aの他にコネクタ365bが設けられている。
コネクタ365bは、発射制御基板90と接続するため
の3ピン式のコネクタである。発射制御基板90には、
払出制御基板144との間で信号のやり取りをするため
の3ピン式のコネクタ366が設けられている。そし
て、これらのコネクタ間に、両端に3ピン式のコネクタ
547,578が設けられたグランド線(GND)87
8,876,発射制御信号用の信号線877がコネクタ
接続されることにより、発射中継B基板98と発射制御
基板90とが接続される。
【0188】発射制御基板90には、前述したコネクタ
366の他に、コネクタ367,368,369が設け
られている。発射制御基板90におけるコネクタ367
は、発射中継A基板99と接続するための4ピン式のコ
ネクタである。発射中継A基板99には、発射制御基板
90との間で信号のやり取りをするための4ピン式のコ
ネクタ371が設けられている。そして、これらのコネ
クタ間に、両端に4ピン式のコネクタ549,552が
設けられた電源線(VSL)881,電源線(VCC)
882、および、グランド線(GND)883,884
がコネクタ接続されることにより、発射制御基板90と
発射中継A基板99とが接続される。
【0189】発射中継A基板99においては、前述した
コネクタ371の他に、コネクタ372が設けられてい
る。コネクタ372は、電源基板137から電源電力の
供給を受ける4ピン式のコネクタである。電源基板13
7(図16参照)には、発射中継A基板99を会して発
射制御基板90に供給する電源電力を出力するためのコ
ネクタ377が設けられている。コネクタ372および
コネクタ377間に、両端に4ピン式のコネクタ55
3,558が設けられた電源線(VSL)886、電源
線(VCC)887、グランド線(GND)888,8
89がコネクタ接続されることにより、発射中継A基板
99と電源基板137とが接続される。
【0190】発射制御基板90におけるコネクタ368
は、タッチセンサ92および単発発射スイッチ91と接
続される3ピン式のコネクタである。タッチセンサ92
には、一方端に3ピン式のコネクタ550が設けられた
タッチセンサ用の信号線879の他方端が接続されてい
る。単発発射スイッチ91には、一方端にコネクタ55
0が設けられた単発発射スイッチ用の信号線880a,
880bの他方端が接続されている。コネクタ368と
コネクタ550とがコネクタ接続されることにより、発
射制御基板90と、タッチセンサ92および単発発射ス
イッチ91のそれぞれとが接続される。
【0191】また、発射制御基板90におけるコネクタ
369は、発射モータ88と接続される6ピン式のコネ
クタである。発射モータ88には、6ピン式のコネクタ
372が設けられている。コネクタ369およびコネク
タ372間に、両端に6ピン式のコネクタ551a,5
51bが設けられた発射モータ用のφ1制御信号線89
0、発射モータ用のφ2制御信号線891、発射モータ
用電源線(VSL)892,893、発射モータ用のφ
3制御信号線894、発射モータ用のφ4制御信号線8
95がこの配列順序で並ぶ態様で接続される。このよう
な配列は、発射88側のコネクタ551bおよび発射制
御基板90側のコネクタ369の両方で採用されてお
り、それに従って、配線の配列もこのような順序となっ
ている。このような接続により、発射制御基板90から
出力される制御信号および電源電力が払出モータ118
に与えられる。
【0192】このように、発射モータ用電源線(VS
L)892,893が複数のモータ制御信号線890〜
895の間に配列されるのは、発射モータ側に設けられ
た信号入力用のコネクタが、モータの構造に起因して一
般的にこのような順序(発射モータ電源線用のコネクタ
が複数のモータ制御信号線用のコネクタの間に配列され
ている順序)で並んでいるためであり、その並びに合わ
せる態様で配線が配列されている。このような接続によ
り、発射制御基板90と発射モータ88とが接続され
る。
【0193】次に、図16を参照して、電源基板137
においては、前述したコネクタ375,376,37
7,378,379の他に、コネクタ373,374,
380が設けられている。
【0194】電源基板137におけるコネクタ373
は、ランプ制御基板80に電源電力を供給するための6
ピン式のコネクタである。ランプ制御基板80には、電
源基板137から電源電力を受けるための6ピン式のコ
ネクタ389が設けられている。そして、これらのコネ
クタ間に、両端に6ピン式のコネクタ554,571が
設けられた電源線(VSL)895、電源線(VLP)
896、電源線(VDD)897、電源線(VCC)8
98、および、グランド線(GND)899,900が
コネクタ接続されることにより、電源基板137とラン
プ制御基板80とが接続される。
【0195】電源基板137におけるコネクタ374
は、電源コード135aが接続されるコネクタである。
電源コード135aの端部には、2ピン式のコネクタ5
55が設けられている。コネクタ374とコネクタ55
5とがコネクタ接続されることにより、電源基板137
に電源コード135aが接続される。
【0196】電源基板137におけるコネクタ380
は、音声制御基板82に電源電力を供給するための5ピ
ン式のコネクタである。音声制御基板82には、電源基
板137から電源電力を受けるための5ピン式のコネク
タ381が設けられている。そして、これらのコネクタ
間に、両端に5ピン式のコネクタ561,562が設け
られた電源線(VDD)903、電源線(VCC)90
4、および、グランド線(GND)905,906,9
07がコネクタ接続されることにより、電源基板137
と音声制御基板82とが接続される。
【0197】次に、図17を参照して、音声制御基板8
2においては、前述したコネクタ564,562の他
に、コネクタ382が設けられている。コネクタ382
は、音声中継A基板97と接続される4ピン式のコネク
タである。音声中継A基板97には、音声制御基板82
から音信号を受けるための4ピン式のコネクタ383が
設けられている。そして、これらのコネクタ間に、両端
に4ピン式のコネクタ563,565が設けられた音信
号(左)用の信号線911、音信号(左)用のグランド
線(GND)912、音信号(右)用の信号線913、
および、音信号(右)用のグランド線(GND)914
がコネクタ接続されることにより、音声制御基板82と
音声中継A基板97とが接続される。
【0198】音声中継A基板97においては、前述した
コネクタ383の他に、コネクタ384が設けられてい
る。コネクタ384は、音声中継B基板17aおよび音
声中継C基板17bと接続される4ピン式のコネクタで
ある。音声中継B基板17aには、音声中継A基板97
から音信号(左)を受けるための2ピン式のコネクタ3
85が設けられている。また、音声中継C基板17bに
は、音声中継A基板97から音信号(右)を受けるため
の2ピン式のコネクタ387が設けられている。そし
て、コネクタ384と、コネクタ385,387との間
に、コネクタ384側の端部に4ピン式のコネクタ56
6が設けられ、コネクタ385,387側の端部に2ピ
ン式のコネクタ567(コネクタ385側),569
(コネクタ387側)が設けられた音信号(左)用の信
号線911a、音信号(左)用のグランド線(GND)
912a,音信号(右)用の信号線913a、および、
音信号(右)用のグランド線(GND)914aがコネ
クタ接続されることにより、音声中継A基板97と、音
声中継B基板17aおよび音声中継C基板17bのそれ
ぞれとが接続される。
【0199】音声中継B基板17aにおいては、前述し
たコネクタ385の他に、コネクタ386が設けられて
いる。コネクタ386は、左側のスピーカ12aと接続
される2ピン式のコネクタである。スピーカ12aに
は、一方端に2ピン式のコネクタ568が設けられた音
信号(左)用の信号線911bおよび音信号(左)用の
グランド線(GND)912bの他方端が接続されてい
る。コネクタ386とコネクタ568とがコネクタ接続
されることにより、音声中継B基板17aとスピーカ1
2aとが接続される。
【0200】音声中継C基板17bにおいては、前述し
たコネクタ387の他に、コネクタ388が設けられて
いる。コネクタ388は、右側のスピーカ12bと接続
される2ピン式のコネクタである。スピーカ12bに
は、一方端に2ピン式のコネクタ570が設けられた音
信号(右)用の信号線913bおよび音信号(右)用の
グランド線(GND)914bの他方端が接続されてい
る。コネクタ388とコネクタ570とがコネクタ接続
されることにより、音声中継C基板17bとスピーカ1
2bとが接続される。
【0201】次に、図18を参照して、ランプ制御基板
80においては、前述したコネクタ389,390の他
に、コネクタ391,392が設けられている。コネク
タ391は、枠用ランプ中継A基板96と接続される1
8ピン式のコネクタである。枠用ランプ中継A基板96
には、ランプ制御基板80からランプおよびLEDを動
作させるための信号および電源電力を受けるための18
ピン式のコネクタ393が設けられている。そして、こ
れらのコネクタ間に、両端に18ピン式のコネクタ57
3a,573bが設けられた信号線および電源線がコネ
クタ接続されることにより、ランプ制御基板80と枠用
ランプ中継A基板96とが接続される。
【0202】ランプ制御基板80と枠用ランプ中継A基
板96との間を接続する信号線および電源線としては、
飾りランプ7の動作用の信号線916、飾りランプ6の
動作用の信号線917、飾りランプ9Lの動作用の信号
線918、球切れランプ9の動作用の信号線919、飾
りランプ10Lの動作用の信号線920、賞球ランプ1
0の動作用の信号線921、電源線(VLP)922,
923、飾りランプ8の動作用の信号線924、電源線
(VSL)925、遊技効果LED基板13aに設けら
れた飾りLED13の動作用の信号線926、遊技効果
LED基板13aに設けられた飾りLED14の動作用
の信号線927、遊技効果LED基板13bに設けられ
た飾りLED13の動作用の信号線928、遊技効果L
ED基板13bに設けられた飾りLED14の動作用の
信号線929、遊技効果LED基板13cに設けられた
飾りLED13の動作用の信号線930、遊技効果LE
D基板13cに設けられた飾りLED14の動作用の信
号線931、遊技効果LED基板13dに設けられた飾
りLED13の動作用の信号線932、および、遊技効
果LED基板13dに設けられた飾りLED14の動作
用の信号線933が含まれる。
【0203】ランプ制御基板80におけるコネクタ39
2は、ランプ中継基板76(図19参照)と接続される
20ピン式のコネクタである。ランプ中継基板76に
は、ランプ制御基板80からランプおよびLEDを動作
させるための信号および電源電力を受けるための20ピ
ン式のコネクタ395が設けられている。そして、これ
らのコネクタ間に、両端に20ピン式のコネクタ57
4,578が設けられた信号線および電源線がコネクタ
接続されることにより、ランプ制御基板80とランプ中
継基板76とが接続される。
【0204】ランプ制御基板80とランプ中継基板76
との間を接続する信号線および電源線としては、飾りL
ED45の動作用の信号線934、電源線(VLP)9
35、飾りLED45aの動作用の信号線936、サイ
ド飾りランプ67La,67Raの動作用の信号線93
7、飾りLED57の動作用の信号線938、袖飾りラ
ンプ65Lb,65Rbの動作用の信号線939、電源
線(VSL)940,941,943、電源線(DG
2,DG1)942,944、飾りLED56Lの動作
用の信号線945,947、特別図柄始動記憶LED4
6および普通図柄記憶LED64の動作用の信号線94
6,948,951、飾りLED56Cの動作用の信号
線949、および、飾りLED56Rの動作用の信号線
950a,952を含む。
【0205】枠用ランプ中継A基板96においては、前
述したコネクタ393の他に、コネクタ394,395
が設けられている。コネクタ394は、枠用ランプ中継
B基板15と接続される9ピン式のコネクタである。枠
用ランプ中継B基板15には、枠用ランプ中継A基板9
6からランプを動作させるための信号および電源電力を
受けるための9ピン式のコネクタ411が設けられてい
る。そして、これらのコネクタ間に、両端に9ピン式の
コネクタ576,599が設けられた信号線および電源
線がコネクタ接続されることにより、枠用ランプ中継A
基板96と枠用ランプ中継B基板15とが接続される。
枠用ランプ中継A基板96と枠用ランプ中継B基板15
との間を接続する信号線および電源線としては、飾りラ
ンプ7の動作用の信号線953、飾りランプ6の動作用
の信号線954、飾りランプ9Lの動作用の信号線95
5、球切れランプ9の動作用の信号線956、飾りラン
プ10Lの動作用の信号線957、賞球ランプ10の動
作用の信号線958、電源線(VLP)959,96
0、および、飾りランプ8の動作用の信号線961が含
まれる。
【0206】枠用ランプ中継A基板96におけるコネク
タ395は、枠用ランプ中継C基板16と接続される9
ピン式のコネクタである。枠用ランプ中継C基板16に
は、枠用ランプ中継A基板96からLEDを動作させる
ための信号および電源電力を受けるための9ピン式のコ
ネクタ422が設けられている。そして、これらのコネ
クタ間に、両端に9ピン式のコネクタ577,605が
設けられた信号線および電源線がコネクタ接続されるこ
とにより、枠用ランプ中継A基板96と枠用ランプ中継
C基板16とが接続される。枠用ランプ中継A基板96
と枠用ランプ中継C基板16との間を接続する信号線お
よび電源線としては、電源線(VLP)922,92
3、飾りランプ8の動作用の信号線924、電源線(V
SL)962、遊技効果LED基板13aに設けられた
飾りLED13の動作用の信号線963、遊技効果LE
D基板13aに設けられた飾りLED14の動作用の信
号線964、遊技効果LED基板13bに設けられた飾
りLED13の動作用の信号線965、遊技効果LED
基板13bに設けられた飾りLED14の動作用の信号
線966、遊技効果LED基板13cに設けられた飾り
LED13の動作用の信号線967、遊技効果LED基
板13cに設けられた飾りLED14の動作用の信号線
968、遊技効果LED基板13dに設けられた飾りL
ED13の動作用の信号線969、および、遊技効果L
ED基板13dに設けられた飾りLED14の動作用の
信号線970が含まれる。
【0207】次に、図19を参照して、ランプ中継基板
76においては、前述したコネクタ395の他に、コネ
クタ396,397,396,398,399,40
0,401が設けられている。
【0208】ランプ中継基板76におけるコネクタ39
6は、袖飾りランプ65Lbが設けられた袖左基板76
Lと接続される2ピン式のコネクタである。袖左基板7
6Lには、ランプ中継基板76と接続するための2ピン
式のコネクタ402が設けられている。そして、これら
のコネクタ間に、両端に2ピン式のコネクタ579,5
85が設けられたランプ用の信号線971および電源線
(VLP)972がコネクタ接続されることにより、ラ
ンプ中継基板76と袖左基板76Lとが接続される。
【0209】ランプ中継基板76におけるコネクタ39
7は、袖飾りランプ65Rbが設けられた袖右基板76
Rと接続される2ピン式のコネクタである。袖右基板7
6Rには、ランプ中継基板76と接続するための2ピン
式のコネクタ403が設けられている。そして、これら
のコネクタ間に、両端に2ピン式のコネクタ580,5
86が設けられたランプ用の信号線973および電源線
(VLP)974がコネクタ接続されることにより、ラ
ンプ中継基板76と袖右基板76Rとが接続される。
【0210】ランプ中継基板76におけるコネクタ39
8は、特別図柄始動記憶LED46、普通図柄記憶LE
D64、および、飾りLED45,46,47が設けら
れたセンター基板76Cと接続される5ピン式のコネク
タである。センター基板76Cには、ランプ中継基板7
6と接続するための5ピン式のコネクタ404が設けら
れている。そして、これらのコネクタ間に、両端に5ピ
ン式のコネクタ581,587が設けられた特別図柄始
動記憶LED46の動作用の信号線975〜979、お
よび、電源線(DG1)980がコネクタ接続されるこ
とにより、ランプ中継基板76とセンター基板76Cと
が接続される。
【0211】ランプ中継基板76におけるコネクタ39
9は、センター基板76Cと接続される9ピン式のコネ
クタである。センター基板76Cには、ランプ中継基板
76と接続するための9ピン式のコネクタ404が設け
られている。そして、これらのコネクタ間に、両端に9
ピン式のコネクタ582,588が設けられた信号線お
よび電源線がコネクタ接続されることにより、ランプ中
継基板76とセンター基板76Cとが接続される。ラン
プ中継基板76とセンター基板76Cとの間を接続する
信号線および電源線としては、普通図柄記憶LED64
の動作用の信号線981〜984、電源線(DG2)、
飾りLED45の動作用の信号線985、飾りLED4
6の動作用の信号線986、飾りLED57の動作用の
信号線986、電源線(VSL)がコネクタ接続される
ことにより、ランプ中継基板76とセンター基板76C
とが接続される。
【0212】ランプ中継基板76におけるコネクタ40
0は、飾りLED56Rが設けられたAT右基板760
R、飾りLED56Cが設けられたAT中基板760
C、および、飾りLED56Lが設けられたAT左基板
760Lのそれぞれと接続される10ピン式のコネクタ
である。AT右基板760Rには、ランプ中継基板76
と接続するための4ピン式のコネクタ406が設けられ
ている。AT中基板760Cには、ランプ中継基板76
と接続するための2ピン式のコネクタ407が設けられ
ている。AT左基板760Lには、ランプ中継基板76
と接続するための4ピン式のコネクタ408が設けられ
ている。
【0213】そして、これらのコネクタ間に、一方端
(ランプ中継基板76側)に10ピン式のコネクタ58
3が設けられ、他方端において、AT右基板760Rに
対応する4ピン式のコネクタ589、AT中基板760
Cに対応する2ピン式のコネクタ590、および、AT
右基板760Rに対応する4ピン式のコネクタ591が
設けられた信号線および電源線がコネクタ接続されるこ
とにより、ランプ中継基板76と、AT右基板760
R、AT中基板760C、および、左基板760Lのそ
れぞれとが接続される。
【0214】ランプ中継基板76とAT右基板760R
との間を接続する信号線および電源線としては、飾りL
ED56Rの動作用の信号線990,992および電源
線(VSL)991,993が含まれる。ランプ中継基
板76とAT中基板760Cとの間を接続する信号線お
よび電源線としては、飾りLED56Cの動作用の信号
線994および電源線(VSL)995が含まれる。ラ
ンプ中継基板76と左基板760Lとの間を接続する信
号線および電源線としては、飾りLED56Lの動作用
の信号線996,998および電源線(VSL)99
7,999が含まれる。
【0215】ランプ中継基板76におけるコネクタ40
1は、サイド飾りランプ67Raが設けられたサイド右
基板76SR、および、サイド飾りランプ67Laが設
けられたサイド左基板76SLのそれぞれと接続される
4ピン式のコネクタである。サイド右基板76SRに
は、ランプ中継基板76と接続するための2ピン式のコ
ネクタ409が設けられている。サイド左基板76SL
には、ランプ中継基板76と接続するための2ピン式の
コネクタ410が設けられている。
【0216】そして、これらのコネクタ間に、一方端
(ランプ中継基板76側)に4ピン式のコネクタ584
が設けられ、他方端において、サイド右基板76SRに
対応する2ピン式のコネクタ592およびサイド左基板
76SLに対応する2ピン式のコネクタ593が設けら
れた信号線および電源線がコネクタ接続されることによ
り、ランプ中継基板76と、サイド右基板76SRおよ
びサイド左基板76SLのそれぞれとが接続される。ラ
ンプ中継基板76とサイド右基板76SRとの間を接続
する信号線および電源線としては、サイド飾りランプ6
7Raの動作用の信号線1000および電源線(VS
P)1001が含まれる。ランプ中継基板76とサイド
左基板76SLとの間を接続する信号線および電源線と
しては、サイド飾りランプ67Laの動作用の信号線1
002および電源線(VSP)1003が含まれる。
【0217】次に、図20を参照して、枠用ランプ中継
B基板15においては、前述したコネクタ411の他
に、コネクタ412,413,414,415,416
が設けられている。
【0218】枠用ランプ中継B基板15におけるコネク
タ412は、飾りランプ8が設けられた遊技効果ランプ
基板A8aと接続される2ピン式のコネクタである。遊
技効果ランプ基板A8aには、枠用ランプ中継B基板1
5と接続するための2ピン式のコネクタ417が設けら
れている。そして、これらのコネクタ間に、両端に2ピ
ン式のコネクタ594,600が設けられたランプ動作
用の信号線1005および電源線(VLP)1006が
コネクタ接続されることにより、枠用ランプ中継B基板
15と遊技効果ランプ基板A8aとが接続される。
【0219】枠用ランプ中継B基板15におけるコネク
タ413は、飾りランプ10Lおよび賞球ランプ10が
設けられた遊技効果ランプ基板B10aと接続される3
ピン式のコネクタである。遊技効果ランプ基板B10a
には、枠用ランプ中継B基板15と接続するための3ピ
ン式のコネクタ418が設けられている。そして、これ
らのコネクタ間に、両端に3ピン式のコネクタ595,
601が設けられた飾りランプ10Lの動作用の信号線
1007、賞球ランプ10の動作用の信号線1008、
および、電源線(VLP)1009がコネクタ接続され
ることにより、枠用ランプ中継B基板15と遊技効果ラ
ンプ基板B10aとが接続される。
【0220】枠用ランプ中継B基板15におけるコネク
タ414は、飾りランプ9Lおよび球切れランプ9が設
けられた遊技効果ランプ基板C9aと接続される3ピン
式のコネクタである。遊技効果ランプ基板C9aには、
枠用ランプ中継B基板15と接続するための3ピン式の
コネクタ419が設けられている。そして、これらのコ
ネクタ間に、両端に3ピン式のコネクタ596,602
が設けられた飾りランプ9Lの動作用の信号線101
0、球切れランプ9の動作用の信号線1011、およ
び、電源線(VLP)1012がコネクタ接続されるこ
とにより、枠用ランプ中継B基板15と遊技効果ランプ
基板C9aとが接続される。
【0221】枠用ランプ中継B基板15におけるコネク
タ415は、飾りランプ6が設けられた遊技効果ランプ
基板D6aと接続される2ピン式のコネクタである。遊
技効果ランプ基板D6aには、枠用ランプ中継B基板1
5と接続するための2ピン式のコネクタ420が設けら
れている。そして、これらのコネクタ間に、両端に2ピ
ン式のコネクタ597,603が設けられたランプ動作
用の信号線1013および電源線(VLP)1014が
コネクタ接続されることにより、枠用ランプ中継B基板
15と遊技効果ランプ基板D6aとが接続される。
【0222】枠用ランプ中継B基板15におけるコネク
タ416は、飾りランプ7が設けられた遊技効果ランプ
基板A7aと接続される2ピン式のコネクタである。遊
技効果ランプ基板7aには、枠用ランプ中継B基板15
と接続するための2ピン式のコネクタ421が設けられ
ている。そして、これらのコネクタ間に、両端に2ピン
式のコネクタ598,604が設けられたランプ動作用
の信号線1015および電源線(VLP)1016がコ
ネクタ接続されることにより、枠用ランプ中継B基板1
5と遊技効果ランプ基板A7aとが接続される。
【0223】また、枠用ランプ中継C基板16において
は、前述したコネクタ422の他に、コネクタ423,
424,425,426が設けられている。枠用ランプ
中継C基板16におけるコネクタ423は、遊技効果L
ED基板A13aと接続される3ピン式のコネクタであ
る。遊技効果LED基板A13aには、枠用ランプ中継
C基板16と接続するための3ピン式のコネクタ427
が設けられている。そして、これらのコネクタ間に、両
端に3ピン式のコネクタ606,710が設けられた飾
りLED13の動作用の信号線1017、飾りLED1
4の動作用の信号線1018、および、電源線(VS
L)1019がコネクタ接続されることにより、枠用ラ
ンプ中継C基板16と遊技効果LED基板A13aとが
接続される。
【0224】枠用ランプ中継C基板16におけるコネク
タ424は、遊技効果LED基板B13bと接続される
3ピン式のコネクタである。遊技効果LED基板B13
bには、枠用ランプ中継C基板16と接続するための3
ピン式のコネクタ428が設けられている。そして、こ
れらのコネクタ間に、両端に3ピン式のコネクタ60
7,711が設けられた飾りLED13の動作用の信号
線1020、飾りLED14の動作用の信号線102
1、および、電源線(VSL)1022がコネクタ接続
されることにより、枠用ランプ中継C基板16と遊技効
果LED基板B13bとが接続される。
【0225】枠用ランプ中継C基板16におけるコネク
タ425は、遊技効果LED基板C13cと接続される
3ピン式のコネクタである。遊技効果LED基板C13
cには、枠用ランプ中継C基板16と接続するための3
ピン式のコネクタ429が設けられている。そして、こ
れらのコネクタ間に、両端に3ピン式のコネクタ60
8,712が設けられた飾りLED13の動作用の信号
線1023、飾りLED14の動作用の信号線102
4、および、電源線(VSL)1025がコネクタ接続
されることにより、枠用ランプ中継C基板16と遊技効
果LED基板C13cとが接続される。
【0226】枠用ランプ中継C基板16におけるコネク
タ426は、遊技効果LED基板D13dと接続される
3ピン式のコネクタである。遊技効果LED基板D13
dには、枠用ランプ中継C基板16と接続するための3
ピン式のコネクタ430が設けられている。そして、こ
れらのコネクタ間に、両端に3ピン式のコネクタ60
9,713が設けられた飾りLED13の動作用の信号
線1026、飾りLED14の動作用の信号線102
7、および、電源線(VSL)1028がコネクタ接続
されることにより、枠用ランプ中継C基板16と遊技効
果LED基板D13dとが接続される。
【0227】次に、主基板151と、図柄制御基板7
5、音声制御基板82、ランプ制御基板80、および、
払出制御基板144のそれぞれとの間での信号の送受信
態様について説明する。
【0228】図21は、主基板151と図柄制御基板7
5との間での信号の送受信のために用いられる構成を示
すブロック図である。図21を参照して、主基板151
には、遊技制御用のマイクロコンピュータ151Mから
の信号の送信手段として、出力バッファ151b,15
1e,151fおよび、出力ポート151c,151d
が含まれている。
【0229】ここで、図柄制御信号の送信態様を説明す
る。図柄制御信号は、図21の下側に波形が示されてい
るように、前述した賞球制御信号と同様の信号構成であ
り、指令内容を示すコマンド(図柄制御信号CD0〜C
D7ともいう)と、コマンドの取込みタイミングを示す
INT信号(図柄制御信号INTともいう)とを含み、
図柄制御基板75が図柄制御信号INTを受信した場合
に、図柄制御信号CD0〜CD7を取り込んで、コマン
ドにしたがった制御を行なう。
【0230】表示制御用のコマンドである図柄制御信号
CD0〜CD7は、遊技制御用のマイクロコンピュータ
151Mから、出力バッファ151b、出力ポート15
1c、および、出力バッファ151eを順次介して基板
の外部に出力される。表示制御用の割込み信号である図
柄制御信号INTは、マイクロコンピュータ151Mか
ら、出力バッファ151b、出力ポート151d、およ
び、出力バッファ151fを順次介して基板の外部に出
力される。
【0231】遊技制御用のマイクロコンピュータ151
Mと出力バッファ151bとの間、151bと出力ポー
ト151cとの間、および、151bと出力バッファ1
51eとの間では、それぞれデータバスにより信号が伝
送される。出力ポート151cと出力バッファ151e
との間では、パラレルI/Oポート間の信号線により信
号がパラレル伝送される。出力ポート151cと出力バ
ッファ151eとの間では、単一のI/Oポート間の信
号線により信号が伝送される。
【0232】図柄制御基板75には、主基板151から
の図柄制御信号の受信手段として、入力バッファ75
b,75cが設けられている。また、図柄制御基板75
に設けられた表示制御用のCPU75a(図柄制御用の
マイクロコンピュータ75MのCPU)には、コマンド
入力用の入力ポート75dと、割込み入力用の入力ポー
ト75eとが設けられている。
【0233】図柄制御基板75から出力された図柄制御
信号CD0〜CD7は、図柄制御基板75において、入
力バッファ75bおよび入力ポート75dを順次介し
て、CPU75aに入力される。図柄制御基板75から
出力された図柄制御信号INTは、図柄制御基板75に
おいて、入力バッファ75cおよび入力ポート75eを
順次介して、CPU75aに入力される。
【0234】主基板151の出力バッファ151eと図
柄制御基板75の入力バッファ75bとの間、および、
入力バッファ75bと出力バッファ151bと入力ポー
ト75dとの間では、それぞれパラレルI/Oポート間
の信号線により信号がパラレル伝送される。図柄制御基
板75の入力バッファ75cと入力ポート75eとの間
では、単一のI/Oポート間の信号線により信号が伝送
される。
【0235】以上のような構成において、主基板151
の出力バッファ151e,151fは、主基板151か
ら図柄制御基板75への一方向にのみ情報を伝送する機
能を有する。すなわち、出力バッファ151e,151
fは、主基板151の内部から外部への情報の出力を許
容するが主基板151の外部から内部への情報の入力を
許容しない不可逆性を有する出力インタフェースであ
る。したがって、出力バッファ151e,151fが設
けられていることにより、主基板151と図柄制御基板
75との通信部分を利用し、主基板151に対して不正
な信号が入力されて不正な制御動作が行なわれることを
主基板151側自体で防ぐことができる。
【0236】また、図柄制御基板75の入力バッファ7
5b,75cは、主基板151から図柄制御基板75へ
の一方向にのみ情報を伝送する機能を有する。すなわ
ち、入力バッファ75b,75cは、図柄制御基板75
の外部から内部への情報の入力を許容するが図柄制御基
板75の内部から外部への情報の出力を許容しない不可
逆性を有する入力インタフェースである。したがって、
入力バッファ75b,75cが設けられていることによ
り、主基板151と図柄制御基板75との通信部分を利
用し、主基板151に対して不正な信号を入力させ、不
正な制御動作が行なわれることを防ぐことができる。
【0237】図22は、主基板151と音声制御基板8
2との間での信号の送受信のために用いられる構成を示
すブロック図である。図22において、図21と共通す
る部分については、同一の参照符号を付し、重複したそ
の説明を繰返さない。
【0238】ここで、音声制御信号の送信態様を説明す
る。音声制御信号は、前述した賞球制御信号と同様の信
号構成であり、指令内容を示すコマンド(音声制御信号
CD0〜CD7ともいう)と、コマンドの取込みタイミ
ングを示すINT信号(音声制御信号INTともいう)
とを含み、音声制御基板82が音声制御信号INTを受
信した場合に、音声制御信号CD0〜CD7を取り込ん
で、コマンドにしたがった制御を行なう。
【0239】図22を参照して、主基板151において
は、遊技制御用のマイクロコンピュータ151Mから音
制御用のコマンドである音声制御信号CD0〜CD7
が、前述した図柄制御信号CD0〜CD7と同様の経路
で出力される。また、主基板151においては、音制御
用の割込み信号である音声制御信号INTが、前述した
図柄制御信号INTと同様の経路で出力される。
【0240】音声制御基板82には、主基板151から
の音声制御信号の受信手段として、入力バッファ82
b,82cが設けられている。また、音声制御基板82
に設けられた音制御用のCPU82aには、コマンド入
力用の入力ポート82dと、割込み入力用の入力ポート
82eとが設けられている。
【0241】音声制御基板82から出力された音声制御
信号CD0〜CD7は、音声制御基板82において、入
力バッファ82bおよび入力ポート82dを順次介し
て、CPU82aに入力される。音声制御基板82から
出力された音声制御信号INTは、音声制御基板82に
おいて、入力バッファ82cおよび入力ポート82eを
順次介して、CPU82a(音声制御用のマイクロコン
ピュータ82MのCPU)に入力される。
【0242】主基板151の出力バッファ151eと音
声制御基板82の入力バッファ82bとの間、および、
入力バッファ82bと入力ポート82dとの間では、そ
れぞれパラレルI/Oポート間の信号線により信号がパ
ラレル伝送される。音声制御基板82の入力バッファ8
2cと入力ポート82eとの間では、単一のI/Oポー
ト間の信号線により信号が伝送される。
【0243】また、音声制御基板82の入力バッファ8
2b,82cは、主基板151から音声制御基板82へ
の一方向にのみ情報を伝送する機能を有する。すなわ
ち、入力バッファ82b,82cは、音声制御基板82
の外部から内部への情報の入力を許容するが音声制御基
板82の内部から外部への情報の出力を許容しない不可
逆性を有する入力インタフェースである。したがって、
入力バッファ82b,80cが設けられていることによ
り、主基板151と音声制御基板82との通信部分を利
用し、主基板151に対して不正な信号を入力させ、不
正な制御動作が行なわれることを防ぐことができる。
【0244】図23は、主基板151とランプ制御基板
80との間での信号の送受信のために用いられる構成を
示すブロック図である。図23において、図21と共通
する部分については、同一の参照符号を付し、重複した
その説明を繰返さない。
【0245】ここで、ランプ制御信号の送信態様を説明
する。ランプ制御信号は、前述した賞球制御信号と同様
の信号構成であり、指令内容を示すコマンド(ランプ制
御信号CD0〜CD7ともいう)と、コマンドの取込み
タイミングを示すINT信号(ランプ制御信号INTと
もいう)とを含み、ランプ制御基板82がランプ制御信
号INTを受信した場合に、ランプ制御信号CD0〜C
D7を取り込んで、コマンドにしたがった制御を行な
う。
【0246】図23を参照して、主基板151において
は、遊技制御用のマイクロコンピュータ151Mからラ
ンプ制御用のコマンドであるランプ制御信号CD0〜C
D7が、前述した図柄制御信号CD0〜CD7と同様の
経路で出力される。また、主基板151においては、ラ
ンプ制御用の割込み信号であるランプ制御信号INT
が、前述した図柄制御信号INTと同様の経路で出力さ
れる。
【0247】ランプ制御基板80には、主基板151か
らのランプ制御信号の受信手段として、入力バッファ8
0b,80cが設けられている。また、ランプ制御基板
80に設けられたランプ制御用のCPU80a(ランプ
制御用のマイクロコンピュータ80MのCPU)には、
コマンド入力用の入力ポート80dと、割込み入力用の
入力ポート80eとが設けられている。
【0248】ランプ制御基板80から出力されたランプ
制御信号CD0〜CD7は、ランプ制御基板80におい
て、入力バッファ80bおよび入力ポート80dを順次
介して、CPU80aに入力される。ランプ制御基板8
0から出力されたランプ制御信号INTは、ランプ制御
基板80において、入力バッファ80cおよび入力ポー
ト80eを順次介して、CPU80aに入力される。
【0249】主基板151の出力バッファ151eとラ
ンプ制御基板80の入力バッファ80bとの間、およ
び、入力バッファ80bと入力ポート80dとの間で
は、それぞれパラレルI/Oポート間の信号線により信
号がパラレル伝送される。ランプ制御基板80の入力バ
ッファ80cと入力ポート80eとの間では、単一のI
/Oポート間の信号線により信号が伝送される。
【0250】また、ランプ制御基板80の入力バッファ
80b,80cは、主基板151からランプ制御基板8
0への一方向にのみ情報を伝送する機能を有する。すな
わち、入力バッファ80b,80cは、ランプ制御基板
80の外部から内部への情報の入力を許容するがランプ
制御基板80の内部から外部への情報の出力を許容しな
い不可逆性を有する入力インタフェースである。したが
って、入力バッファ80b,80cが設けられているこ
とにより、主基板151とランプ制御基板80との通信
部分を利用し、主基板151に対して不正な信号を入力
させ、不正な制御動作が行なわれることを防ぐことがで
きる。
【0251】図24は、主基板151と払出制御基板1
44との間での信号の送受信のために用いられる構成を
示すブロック図である。図24において、図21と共通
する部分については、同一の参照符号を付し、重複した
その説明を繰返さない。
【0252】図24を参照して、主基板151において
は、遊技制御用のマイクロコンピュータ151Mから賞
球制御用のコマンドである賞球制御信号CD0〜CD7
が、前述した賞球制御信号CD0〜CD7と同様の経路
で出力される。また、主基板151においては、賞球制
御用の割込み信号である賞球制御信号INTが、前述し
た図柄制御信号INTと同様の経路で出力される。
【0253】払出制御基板144には、主基板151か
らの賞球制御信号の受信手段として、入力バッファ14
4b,144cおよびコマンド入力用の入力ポート14
4dとが設けられている。また、払出制御基板144に
設けられた払出制御用のマイクロコンピュータ144M
には、入力ポート144eが設けられている。
【0254】払出制御基板144から出力された賞球制
御信号CD0〜CD7は、払出制御基板144におい
て、入力バッファ144Bおよび入力ポート144Dを
順次介して、マイクロコンピュータ144Mに入力され
る。払出制御基板144から出力された賞球制御信号I
NTは、払出制御基板144において、入力バッファ1
44cおよび入力ポート144Eを順次介して、払出制
御用のマイクロコンピュータ144Mに入力される。
【0255】主基板151の出力バッファ151eと払
出制御基板144の入力バッファ144Bとの間、およ
び、入力バッファ144Bと入力ポート144Dとの間
では、それぞれパラレルI/Oポート間の信号線により
信号がパラレル伝送される。入力ポート144Dとマイ
クロコンピュータ144Mとの間では、データバスによ
り信号が伝送される。払出制御基板144の入力バッフ
ァ144Cと入力ポート144Eとの間では、単一のI
/Oポート間の信号線により信号が伝送される。
【0256】また、払出制御基板144の入力バッファ
144B,144Cは、主基板151から払出制御基板
144への一方向にのみ情報を伝送する機能を有する。
すなわち、入力バッファ144B,144Cは、払出制
御基板144の外部から内部への情報の入力を許容する
が払出制御基板144の内部から外部への情報の出力を
許容しない不可逆性を有する入力インタフェースであ
る。したがって、入力バッファ144B,144Cが設
けられていることにより、主基板151と払出制御基板
144との通信部分を利用し、主基板151に対して不
正な信号を入力させ、不正な制御動作が行なわれること
を防ぐことができる。
【0257】次に、玉払出装置116による賞球および
貸玉の払出しの際に用いられる各種信号を説明する。図
25は、賞球および貸玉の払出しの際に用いられる各種
信号の送受信関係を示すブロック図である。なお、この
図25は、信号の送受信関係を明確化するものであり、
信号の伝送途中に設けられている中継基板等を省略して
示している。
【0258】払出制御基板144上には、各種信号等を
伝送するための各種の配線パターンが形成されている。
電源基板137から払出制御基板144には、停電等に
より電源電圧が低下した場合に、RAMデータのバック
アップをとることを指示するための電源断信号が与えら
れる。この場合のRAMデータのバックアップは、電源
基板137から与えられるバックアップ電力に基づいて
行なわれる。
【0259】賞球個数カウントスイッチ120から主基
板151および払出制御基板144のそれぞれには、賞
球個数カウントスイッチ120により玉が検出されたこ
とを示す賞球個数カウントスイッチ信号が与えられる。
主基板151においては、球個数カウントスイッチ信号
が、賞球の未払出個数(後述する総賞球数)の把握のた
めに用いられる。
【0260】主基板151から払出制御基板144に
は、前述したような賞球制御信号が与えられる。この賞
球制御信号におけるコマンドには、賞球の払出個数を示
す賞球払出個数コマンド、玉の払出停止(強制的な停
止)を示す払出停止コマンド、および、払出停止コマン
ドにより払出しが停止された状態の解除を示す払出停止
解除コマンドが含まれている。これらのコマンドにした
がって、払出制御基板144は、賞球の払出し、玉の払
出しの強制停止、および、払出し強制停止状態の解除の
ための制御を行なう。払出制御基板144に与えられる
賞球個数カウントスイッチ信号は、払出制御基板144
における賞球の未払出し個数の把握のために用いられ
る。
【0261】球貸し個数カウントスイッチ119から払
出制御基板144には、球貸し個数カウントスイッチ1
19により玉が検出されたことを示す球貸し個数カウン
トスイッチ信号(玉検出信号)が与えられる。払出制御
基板144においては、球貸し個数カウントスイッチ信
号が貸玉の未払出し個数の把握のために行なわれる。
【0262】払出制御基板144とカードユニット31
との間では、BRDY信号(球貸し要求操作信号)、B
RQ信号(球貸し動作準備確認信号)、EXS信号(払
出動作可能信号)および、PRDY信号(遊技機動作信
号)等の各種信号がやりとりされる。
【0263】払出制御基板144から枠用外部端子基板
132には、払出された貸玉の個数を特定可能な球貸し
情報信号が与えられる。払出制御基板144から発射制
御基板90には、打球発射装置87の動作状態を制御す
るための発射制御信号(前述した停止信号等を含む制御
信号)が与えられる。これにより、打球発射装置87の
駆動停止等の制御が行なわれる。払出制御基板144か
ら通路切換ソレノイド117には、通路切換ソレノイド
117の駆動を制御するためのソレノイド制御信号が与
えられる。これにより、通路切換ソレノイド117によ
る通路の切換え制御が行なわれる。払出制御基板144
から払出モータ118には、払出モータ118の駆動を
制御するための払出モータ制御信号が与えられる。これ
により、払出モータ118の駆動制御が行なわれ、玉の
払出しが可能になる。払出モータ位置センサ122から
払出制御基板144には、払出モータ118の停止位置
の検出信号としてのモータ位置検出信号が与えられる。
これにより、払出制御基板144では、払出モータ11
8の停止位置が把握される。
【0264】払出制御基板144上において、カードユ
ニット31からの配線(カードユニット配線)が接続さ
れるコネクタ144iと、払出制御基板144に設けら
れた払出制御用のマイクロコンピュータ144Mとの間
には、カードユニット31とマイクロコンピュータ14
4Mとの間でやり取りされる信号が伝送される入出力信
号線1440a(複数本の配線)が配線パターンとして
形成されている。払出制御基板144上においては、こ
のような入出力信号線1440aを介して、EXS信号
(払出動作可能信号)、PRDY信号(遊技機動作信
号)、VL(電源電力)、BRDY信号(球貸し要求操
作信号)、および、BRQ信号(球貸し動作準備確認信
号)等の各種信号(電源電力も含む)がやり取りされ
る。
【0265】また、払出制御基板144上において、カ
ードユニット31からの配線(カードユニット配線)が
接続されるコネクタ144iと、残高表示基板23の接
続用のコネクタ144cとの間には、カードユニット3
1と残高表示基板23との間でやり取りされる信号の伝
送を中継する中継用配線1440b(複数本の配線)が
配線パターンとして形成されている。この中継用配線1
440bは、払出制御用のマイクロコンピュータ144
Mに非接続状態で信号を中継する配線パターンであり、
マイクロコンピュータ144Mと接続しない態様で払出
制御基板144上に形成されている。
【0266】球貸しスイッチ24および返却スイッチ2
5のそれぞれからカードユニット31には、払出制御基
板144に形成された配線パターンとしての中継用配線
1440bのうちの対応する配線を介して操作信号が与
えられる。また、カードユニット31から球貸し可表示
LED231には、払出制御基板144の中継用配線1
440bのうちの対応する配線を介してLED制御信号
が与えられる。また、カードユニット31から度数表示
LED232には、払出制御基板144の中継用配線1
440bのうちの対応する配線を介してLED制御信号
が与えられる。
【0267】球貸しスイッチ24および返却スイッチ2
5のそれぞれから操作信号(操作検出信号)が払出制御
基板144での中継用配線1440bにより中継されて
カードユニット31に与えられることにより、カードユ
ニット31では、球貸し操作があったことと、返却操作
があったこととがそれぞれ把握される。カードユニット
31から球貸し可表示用のLED制御信号が払出制御基
板144での中継用配線1440bにより中継されて球
貸し可表示LED231に与えられることにより、球貸
し可表示LED231において、球貸し可であるか否か
が表示可能になる。カードユニット31からカード残高
表示用のLED制御信号が払出制御基板144での中継
用配線1440bにより中継されて度数表示LED23
2に与えられることにより、度数表示LED232にお
いて、現在のカード残高が表示可能である。
【0268】次に、払出制御基板144と、カードユニ
ット31との間での信号の送受信のために用いられる構
成を説明する。
【0269】図26は、払出制御基板144と、カード
ユニット31との間での信号の送受信のために用いられ
る構成を示すブロック図である。図26を参照して、払
出制御基板144には、カードユニット31との間での
信号の送受信手段として、出力ポート144J、入力ポ
ート144K、トランジスタアレイ144L、および、
フォトカプラ144Nが含まれている。
【0270】カードユニット31に送信されるEXS信
号およびPRDY信号は、カードユニット31に受信さ
れる。払出制御用のマイクロコンピュータ144Mか
ら、出力ポート144J、トランジスタアレイ144
L、および、フォトカプラ144Nを順次介して基板の
外部に出力される。カードユニット31から送信される
電源電力VL、BRDY信号、および、BRQ信号は、
フォトカプラ144Nおよび入力ポート144Kを順次
介して、払出制御用のマイクロコンピュータ144Mに
入力される。
【0271】次に、賞球制御信号CD0〜CD7,IN
Tについて説明する。図27は、賞球制御信号CD0〜
CD7,INTの送信タイミングを示すタイミングチャ
ートである。図28は、賞球制御信号CD0〜CD7の
データ構成を示す図である。
【0272】図27に示されるように、賞球制御信号
は、指令内容を示すコマンド(コマンドデータ)と、コ
マンドの取込みタイミングを示すINT信号とを含む。
ここで、賞球制御信号CD0〜CD7は、1コマンドが
2バイトのデータで構成されている。
【0273】図28に示されるように、賞球制御信号C
D0〜CD7は、払出制御モード(賞球払出モード,払
出停止モード等)を指定する1バイトのデータであるM
ODEと、動作内容(払出個数、払出動作停止、払出動
作再開等)を指定する1バイトのデータであるEXTD
ATAとにより構成され、この2バイトのデータを順次
送信することにより、払出制御内容を指令する。賞球制
御信号INTと、賞球制御信号CD0〜CD7とは、図
28に示されるように、賞球制御信号CD0〜CD7が
MODEに切換わってから所定時間Aの経過後、賞球制
御信号INTが一定時間B立上げられる。賞球制御信号
INTの立下がりタイミングから所定時間Cが経過する
と、賞球制御信号CD0〜CD7が、EXTDATAに
切換えられる。そして、賞球制御信号CD0〜CD7が
EXTDATAに切換わってから所定時間Aの経過後、
賞球制御信号INTが一定時間B立上げられる。
【0274】払出制御基板144側では、賞球制御信号
INTの立上りに応じて、割込みモード2が発生し、賞
球制御信号CD0〜CD7の値を入力バッファに格納す
る。そして、払出制御基板144側では、賞球制御信号
CD0〜CD7を解析し、賞球制御信号CD0〜CD7
が示すMODEおよびEXTDATAに基づいて、指定
された個数の賞球の払出動作、払出動作停止、払出動作
再開等をする制御を行なう。
【0275】次に、賞球制御信号CD0〜CD7が示す
MODEおよびEXTDATAのデータの種類を説明す
る。
【0276】図29は、MODEのデータとそのデータ
によって指定される払出制御モードとの関係を表形式で
示す図である。図29を参照して、MODEがF0Hで
ある場合は、賞球を払出すモードが指定される。MOD
EがFFHである場合は、払出しの停止または払出しの
再開を行なうモードが指定される。EXTDATAのデ
ータの種類は、賞球を払出すモードと、払出しの停止ま
たは払出しの再開を行なうモードとで異なる。
【0277】図30は、賞球を払出すモードが指定され
た場合におけるEXTDATAのデータとそのデータに
よって指定される動作内容との関係を表形式で示す図で
ある。図30を参照して、EXTDATAの01H〜0
FHのそれぞれに対応して、1個〜15個の賞球の払出
しが指定される。
【0278】図31は、払出しの停止または払出しの再
開を行なうモードが指定された場合におけるEXTDA
TAのデータとそのデータによって指定される動作内容
との関係を表形式で示す図である。図31を参照して、
EXTDATAが00Hである場合には、払出動作を再
開することが指定される。EXTDATAが01Hであ
る場合には、払出動作を停止することが指定される。
【0279】次に、賞球の払出動作時において前述した
エラー表示器145に表示されるエラーの種類と、その
原因とを説明する。図32は、賞球の払出動作時におい
てエラー表示器145に表示されるエラーの種類とその
原因とを表形式で示す図である。
【0280】図32を参照して、賞球の払出動作時にお
いて、払出モータ118が回転したが、払出された玉が
1個も賞球個数カウントスイッチ120を通過しなかっ
た場合には、賞球経路エラーが発生したと判断される。
この賞球経路エラーが発生したと判断された場合は、エ
ラー表示器145に「0」の数値が表示される。また、
賞球個数カウントスイッチ120の断線および賞球個数
カウントスイッチ120の検出領域での球詰まりが生じ
た場合には、賞球個数カウントスイッチ球詰まりエラー
が発生したと判断される。この賞球個数カウントスイッ
チ球詰まりエラーが発生したと判断された場合は、エラ
ー表示器145に「2」の数値が表示される。
【0281】また、賞球の払出し動作中にゴミ等の異物
によって玉が詰まり、払出モータ118の回転状態が異
常となった場合には、払出モータ玉噛みエラーが発生し
たと判断される。この払出モータ玉噛みエラーが発生し
たと判断された場合は、エラー表示器145に「4」の
数値が表示される。また、賞球の払出し動作中に主基板
151から払出し停止コマンドを受信した場合には、払
出停止状態が発生したと判断される。この払出停止状態
が発生したと判断された場合は、エラー表示器145に
「7」の数値が表示される。
【0282】このように、賞球の払出動作時においてエ
ラー状態が生じた場合には、そのエラーの種類が表示さ
れることにより、どのようなエラー状態が生じているか
を係員が容易に把握できる。そして、係員がエラー状態
を容易に把握できることにより、係員によるエラー状態
の解除作業を容易化することができる。
【0283】次に、貸玉の払出動作時において前述した
エラー表示器145に表示されるエラーの種類と、その
原因とを説明する。図33は、貸玉の払出動作時におい
てエラー表示器145に表示されるエラーの種類とその
原因とを表形式で示す図である。
【0284】図33を参照して、貸玉の払出動作時にお
いて、払出モータ118が回転したが、払出された玉が
1個も球貸し個数カウントスイッチ119を通過しなか
った場合には、球貸し経路エラーが発生したと判断され
る。この球貸し経路エラーが発生したと判断された場合
は、エラー表示器145に「1」の数値が表示される。
また、球貸し個数カウントスイッチ119の断線および
球貸し個数カウントスイッチ119の検出領域での球詰
まりが生じた場合には、球貸し個数カウントスイッチ球
詰まりエラーが発生したと判断される。この球貸し個数
カウントスイッチ球詰まりエラーが発生したと判断され
た場合は、エラー表示器145に「3」の数値が表示さ
れる。
【0285】また、貸玉の払出し動作中にゴミ等の異物
によって玉が詰まり、払出モータ118の回転状態が異
常となった場合には、前述した賞球時の場合と同様に、
払出モータ玉噛みエラーが発生したと判断される。この
払出モータ玉噛みエラーが発生したと判断された場合
は、賞球時の場合と同様に、エラー表示器145に
「4」の数値が表示される。また、貸玉の払出し動作中
に主基板151から払出し停止コマンドを受信した場合
には、前述した賞球時の場合と同様に、払出停止状態が
発生したと判断される。この払出停止状態が発生したと
判断された場合は、賞球時の場合と同様に、エラー表示
器145に「7」の数値が表示される。
【0286】このように、貸玉の払出動作時においてエ
ラー状態が生じた場合には、そのエラーの種類が表示さ
れることにより、どのようなエラー状態が生じているか
を係員が容易に把握できる。そして、係員がエラー状態
を容易に把握できることにより、係員によるエラー状態
の解除作業を容易化することができる。
【0287】次に、球貸しによる貸玉の払出し動作時に
おける払出制御基板144とカードユニット31との間
の信号のやり取りを説明する。図34は、球貸しによる
払出し動作時における払出制御基板144とカードユニ
ット31との間の信号の処理タイミングを示すタイミン
グチャートである。図34においては、2単位の払出単
位個数(例えば1払出単位個数を100円で25個とし
た場合の200円分であり、25個×2=50個)分の
球貸しのための操作があった場合のPRDY信号、BR
DY信号、BRQ信号、および、EXS信号が示されて
いる。
【0288】図34を参照して、パチンコ遊技機1の電
源が投入されると、PRDY信号が払出制御基板144
からカードユニット31に与えられる(オン状態に立上
げられる)。これにより、パチンコ遊技機1が動作中で
あることがカードユニット31に対して示される。カー
ドユニット31においてカードが受付けられ、球貸しス
イッチ24が操作されると、BRDY信号がカードユニ
ット31から払出制御基板144に与えられる(オン状
態に立上げられる)。これにより、球貸し要求操作(球
貸し操作による貸玉の払出要求)があったことがパチン
コ遊技機1に対して示される。
【0289】BRDY信号の出力時点から予め定められ
た時間が経過すると、BRQ信号がカードユニット31
から払出制御基板144に与えられる(オン状態に立上
げられる)。これにより、パチンコ遊技機1が貸玉の払
出しが可能な状態であるか否かの確認の問い合わせがパ
チンコ遊技機1に対して行なわれる。そして、パチンコ
遊技機1が貸玉の払出しが可能な状態になっている場合
(たとえば、前述した払出停止コマンドにより払出停止
状態になっていないこと、前回の賞球の払出しが終了し
ていること、前回の貸玉の払出しが終了していること等
の所定の条件が満たされた場合)には、EXS信号が払
出制御基板144からカードユニット31に与えられる
(オン状態に立上げられる)。これにより、パチンコ遊
技機1が貸玉の払出しが可能な状態であることがカード
ユニット31に対して返答される。そして、BRQ信号
の立上がりから所定期間経過するまでにEXS信号が立
上げられた場合には、BRQ信号の出力が停止される
(オフ状態に立下げられる)。このBRQ信号の出力が
停止されたことに応じて、パチンコ遊技機1において
は、払出モータ118が駆動開始され、貸玉の払出しが
開始される。
【0290】貸玉の払出しが開始されると、払出制御基
板144が、球貸し個数カウントスイッチ119からの
信号に基づいて、貸玉の払出し個数を監視する。そし
て、払出制御基板144では、貸玉の払出し個数の監視
により払出単位個数分の払出しの完了を確認した場合
に、EXS信号の出力が停止される(オフ状態に立下げ
られる)。これにより、払出単位個数の貸玉の払出しが
完了したことがカードユニット31に対して示される。
【0291】以上に示した動作が1回の払出単位個数分
の貸玉の払出し動作である。カードユニット31では、
BRDY信号の送信開始時点から払出しが完了した払出
単位個数を加算記憶し、球貸し要求操作に応じて払出さ
れた貸玉の個数を監視する。BRDY信号は、貸玉の払
出要求があった個数と一致する払出単位個数分の貸玉の
払出しが完了するまで出力(オン状態)が継続され、そ
れらの個数が一致した場合に、出力が停止される(オフ
状態に立下げられる)。
【0292】また、払出制御基板144では、BRDY
信号の立上がりからBRQ信号の立上がりまでに要する
時間A、EXS信号の立上がりからBRQ信号の立下が
りまでに要する時間C、EXS信号の立下がりからBR
Q信号の立上がりまでに要する時間E、EXS信号の立
下がりからPRDY信号の立下がりまでに要する時間F
をそれぞれ監視する。具体的には、タイマを用いて時間
A,C,E,Fをそれぞれ計時する。その場合のタイマ
は、1つのタイマを各時間の監視に共通使用してもよ
く、各時間の監視用に複数用いてもよい。時間A,C,
E,Fのそれぞれには、個別に、正常な場合の設定値
(A=28ms〜50ms,C=30ms〜56ms,
E=256ms(MAX),F=256ms(MA
X))が予め定められている。カードユニット31が正
常に動作している場合は、時間A,C,E,Fの各監視
時間内に、各監視対象の信号が前述したように変化す
る。
【0293】時間A,C,E,Fの各監視時間が対応す
る設定値の上限値を超えた場合、払出制御基板144で
は、カードユニット31により行なわれるはずの信号の
変化が生じていないため、カードユニット31の異常状
態であると見なし、後述するような異常時制御(図35
参照)を行なう。
【0294】一方、カードユニット31では、BRQ信
号の立上がりからEXS信号の立上がりまでに要する時
間B、および、BRQ信号の立下がりからEXS信号の
立下がりまでに要する時間Dをそれぞれ監視する。具体
的には、タイマを用いて時間B,Dをそれぞれ計時す
る。その場合のタイマは、1つのタイマを各時間の監視
に共通使用してもよく、各時間の監視用に複数用いても
よい。
【0295】時間B,Dのそれぞれには、個別に正常な
場合の設定値(B=14ms〜10s,D=10ms〜
10s)が予め定められている。払出制御基板144を
含むパチンコ遊技機1が正常に動作している場合は、時
間B,Dの各監視時間内に、各監視対象の信号が前述し
たように変化する。
【0296】時間B,Dの各監視時間が対応する設定値
の上限値を超えた場合、カードユニット31では、払出
制御基板144により行なわれるはずの信号の変化が生
じていないため、払出制御基板144(パチンコ遊技機
1)の異常状態であると見なし、BRDY信号を強制的
に立下げ、貸玉の払出し要求を取下げる。
【0297】次に、前述した時間A,C,E,Fの各監
視時間のうちのいずれかが、対応する設定値の上限値を
超えた場合に払出制御基板144により行なわれる異常
時制御を図35を用いて説明する。
【0298】図35は、カードユニット31から払出制
御基板144に入力される信号に異常が生じた場合に払
出制御基板144により行なわれる異常時制御の動作を
示すタイミングチャートである。図35においては、入
力される信号に異常が生じた時点でPRDY信号および
EXS信号がオン状態であった場合が一例として示され
ている。
【0299】図35を参照して、図34に示した払出制
御基板144による監視時間A,C,E,Fのうちのい
ずれかが上限値を超えて正常ではないと判断された場合
には、異常時制御として、次のように信号が制御され
る。その判断時点から所定の第1時間T1経過後に、P
RDY信号が立下げられる。そして、PRDY信号の立
下がりから第2時間T2経過後にPRDY信号が立上げ
られ、その立上がりから第3時間T3経過後にPRDY
信号が立下げられ、その立下がりから第4時間T4経過
後にPRDY信号が立上げられ、その立上がりから第5
時間T5経過後にPRDY信号が立下げられ、その立下
がりから第6時間T6経過後にPRDY信号が立上げら
れる。この実施の形態の場合、たとえば、T1は202
ms、T2は200ms、T3,T4,T5は100m
s、T6は10002msである。このようにカードユ
ニット31から払出制御基板144に入力される信号に
異常が生じた場合に、このようなPRDY信号が前述し
たような変化をすることにより、通信状態に異常が生じ
たことを信号の状態により確認することができる。
【0300】次に、払出制御基板144により制御され
る賞球の払出しの基本的動作を説明する。図36は、賞
球の払出しの基本的動作を示すタイミングチャートであ
る。図36においては、払出し動作を説明するために、
払出モータ118の動作状態(回転,停止)が示されて
いる。
【0301】ここで、払出制御基板144においては、
前述したRAMにおいて、賞球の未払出し個数が更新可
能に記憶されている。賞球の未払出し個数は、RAMに
設けられた賞球の未払出し個数カウンタにおいてカウン
タ値を加減算することにより更新される。この賞球の未
払出し個数は、賞球払出個数コマンドを受けるごとにコ
マンドにより示される払出個数分加算されることにより
加算更新され、賞球個数カウントスイッチ120により
賞球の払出が検出されるごとに「1」づつ減算更新され
る。
【0302】図36を参照して、賞球の払出しが行なわ
れる時において、未払出し個数が払出単位個数(25
個)以下の場合は、未払出し個数に応じた回転量で払出
モータ118が回転動作されることにより、1回の払出
動作において、未払出し個数分の賞球がすべて払出され
る。また、賞球の払出しが行なわれる時において、未払
出し個数が払出単位個数(25個)よりも多い場合、す
なわち、未払出し個数が26個以上の場合は、払出モー
タ118の最初の1回の払出動作(回転動作)におい
て、払出単位個数(25個)分の賞球が払出され、その
残りの未払出し個数(残数)は、次回以降の回の払出動
作(回転動作)により払出される。次回以降の払出動作
においては、1回で25個の払出しを上限として、残り
の未払出し個数払出個数分の賞球が払出され、残数があ
る場合は、またその次の回の払出動作により行なわれ
る。つまり、未払出し個数が払出単位個数(25個)よ
りも多い場合は、未払出し個数が「0」になるまで、払
出単位個数(25個)を払出上限数とした賞球の払出し
が繰返し行なわれるのである。
【0303】以上のような払出単位個数よりも多い未払
出し個数を払出す場合には、前回の払出しにおける払出
モータの停止時から所定時間T7のインターバル時間経
過後に次回の払出モータの回転動作が開始される。この
実施の形態の場合のT7は、たとえば302msであ
る。
【0304】次に、賞球の払出動作中に払出し停止コマ
ンドを払出制御基板144が受信した場合に、払出制御
基板144により行なわれる動作制御を説明する。図3
7は、賞球の払出動作中に払出し停止コマンドを払出制
御基板144が受信した場合の制御動作を示すタイミン
グチャートである。図37においては、動作状態を説明
するために、図36の場合と同様に払出モータ118の
動作状態(回転,停止)が示されている。ここで、払出
し停止コマンドは、球切れスイッチ115により球切れ
が検出された場合、または、満タンスイッチ129によ
り下皿27の満タンが検出された場合、すなわち、玉の
払出し動作が正常に行なえない場合に、主基板151か
ら出力される。
【0305】図37を参照して、払出モータ118が回
転動作中にあり、賞球の払出しが行なわれている途中
(払出モータ118の1回の払出動作において払出すべ
き未払出し個数がまだ残っている払出途中状態)におい
て、払出し停止コマンドを払出制御基板144が受信し
た場合は、その回の払出動作において払出すべき未払出
し個数の残数の払出動作が終了した後、払出モータ11
8が停止され、払出動作が終了される。つまり、このよ
うな場合には、1回の払出動作が終了するまで払出動作
が継続され、その1回の払出動作が終了した後に、払出
動作が停止されるのである。
【0306】次に、賞球の払出動作中に払出し停止コマ
ンドを払出制御基板144が受信した場合に、図37に
示されたような払出し停止コマンドに応じた停止状態に
おいて払出し停止解除コマンドを受信した場合に払出制
御基板144により行なわれる動作制御を説明する。図
38は、払出し停止コマンドに応じた停止状態において
払出し停止解除コマンドを払出制御基板144が受信し
た場合の動作を示すタイミングチャートである。図38
においては、動作状態を説明するために、図37の場合
と同様に払出モータ118の動作状態(回転,停止)が
示されている。ここで、払出し停止解除コマンドは、球
切れの解消等の所定の払出し停止解除条件が成立した場
合に、主基板151から出力される。
【0307】図38を参照して、払出し停止コマンドに
応じて払出モータ118が停止状態にあり、まだ未払出
し個数が「1」以上である状態(未払出し個数の残数が
ある場合)において、払出し停止解除コマンドを受信し
た場合は、その受信時点から所定時間T8のインターバ
ル時間の経過後に、払出モータの回転動作が開始させら
れる。これにより、未払出し個数がある状態で払出し停
止解除コマンドを受けた場合には、一定のインバータバ
ル期間(T8)を経て払出動作が再開される。一方、払
出し停止解除コマンドを受信した時点で未払出し個数が
「0」である場合には、図38に示されたような払出動
作の再開は行なわれない。この実施の形態の場合のT8
は、たとえば2002msである。
【0308】このように、未払出し個数がある状態で払
出し停止解除コマンドを受けた場合には、払出動作が再
開されることにより、パチンコ遊技機1の都合による払
出停止後において、遊技者への未払出し個数の払出しを
補償することができ、遊技者と遊技場とのトラブルの発
生を防ぐことができる。さらに、そのような場合の払出
動作の再開が直ちに行なわれずに、インターバル期間を
おいて行なわれることにより、たとえば、パチンコ遊技
機1において球切れ状態に近い状態の玉の保有個数で球
切れが解消された状態(球切れスイッチ115が玉を検
出したこと)のように払出し停止条件が十分に解消でき
ていない状態における払出動作の再開を避けることが可
能になるため、払出動作の再開直後に、再度払出し停止
状態が生じてしまうのを防ぐことができる。
【0309】次に、賞球の払出動作中にカードユニット
31から球貸しの要求を受けた場合に、払出制御基板1
44により行なわれる動作制御を説明する。図39は、
賞球の払出動作中にカードユニット31から払出制御基
板144が球貸しの要求を受けた場合の制御動作を示す
タイミングチャートである。
【0310】図39においては、BRDY信号、BRQ
信号、EXS信号、払出経路(球貸し経路,賞球経
路)、払出モータ(回転,停止)の状態が示されてい
る。ここでの払出経路とは、通路切換弁250の状態に
より玉が払出されるように選択された玉の通路を示して
おり、球貸し経路が球貸し通路203cに該当し、賞球
経路が賞球通路203dに該当している。この図39の
場合、賞球経路の状態は、前述した通路切換ソレノイド
117のソレノイド制御信号を用いて示されている。す
なわち、図中では、経路の切換えが瞬時に行なわれてい
るように示されているが、これは、あくまでもソレノイ
ド制御信号(球貸し通路203cに切換える場合に励磁
レベルになり、賞球通路203dに切換える場合に非励
磁レベルになる信号)の状態が示されたものであり、実
際の通路切換弁250は、図中の切換え状態よりも遅延
して切換わる。
【0311】図39を参照して、払出モータ118が回
転動作中にあり、賞球の払出しが行なわれている途中
(払出モータ118の1回の払出動作において払出すべ
き未払出し個数がまだ残っている払出途中状態)におい
て、BRDY信号を払出制御基板144が受信した場合
(BRDY信号が立上がった場合)は、その回の払出動
作において払出すべき未払出し個数の残数の払出動作が
終了した後、払出モータ118が停止され、払出動作が
停止される。つまり、このような場合には、1回の払出
動作が終了するまで払出動作が継続され、その1回の払
出動作が終了した後に、払出動作が停止されるのであ
る。
【0312】そして、払出モータ118の停止時から所
定時間T9が経過した後に、EXS信号が立上げられ
る。このように所定時間T9の経過を待つのは、最後に
スプロケット305から払出された賞球が賞球個数カウ
ントスイッチ120に検出されるまでに要する時間を待
たなければ、そのような最後の賞球が正しく検出されな
い場合があるからである。したがって、所定時間T9
は、最後にスプロケット305から払出された賞球が賞
球個数カウントスイッチ120に検出されるに十分な時
間に設定されている。このため、このような所定時間T
9の経過を待つことにより、賞球の払出しから貸玉の払
出しに切換わる場合における玉の誤検出を防ぐことがで
きる。
【0313】EXS信号が立上げられると、それに応じ
て、BRQ信号が立下げられる。そして、このようにB
RQ信号が立下がった後、それに応じて、通路切換ソレ
ノイド117が励磁状態にされて通路切換弁250の切
換え動作が開始される。これにより、賞球通路203d
から球貸し通路203cへの払出通路の切換えが開始さ
れる。そして、払出通路の切換開始時から所定時間T1
0の経過を待って、払出モータ118の回転動作が開始
され、球貸しのための払出動作が開始される。このよう
に所定時間T10の経過を待つのは、通路切換弁250
による払出通路の切換えが瞬時的に行なわれるものでは
ないので、通路切換弁250の切換え動作が終了するま
でに要する時間を待たなければ、払出された玉が通路切
換弁250と通路との間に挟まってしまう等の不具合が
生じる場合があるからである。したがって、所定時間T
10は、通路切換弁250による賞球通路203dから
球貸し通路203cへの切換え動作が十分に終了し得る
時間に設定されている。このため、このような所定時間
T10の経過を待つことにより、玉の払出通路が切換わ
る場合における玉の挟み込みを防ぐことができるととも
に、通路切換弁250による玉通路の切換えが完了した
ことにより確実な貸玉の払出しが可能になった状態で払
出モータを駆動することができる。
【0314】このように、払出制御用のマイクロコンピ
ュータ144Mが貸玉の払出しを要求する信号(BRD
Y信号)を受けた場合、マイクロコンピュータ144M
は、それにしたがって、貸玉を払出す制御を行なう。こ
のような貸玉の払出制御は、払出制御用のマイクロコン
ピュータ144Mが、カードユニット31からカード残
高を特定可能な情報の入力を受けずに行なう。
【0315】次に、図39に示されたような球貸し要求
に応じた貸玉の払出し動作の終了後に払出制御基板14
4により行なわれる動作制御を説明する。
【0316】図40は、賞球の払出途中で球貸し要求を
受けた場合における球貸し動作終了後の動作を示すタイ
ミングチャートである。図40においては、動作状態を
説明するために、図39の場合と同様の種類の信号等が
示されている。
【0317】図40を参照して、賞球の払出途中で受け
た球貸し要求に応じて球貸しが行なわれた後、その球貸
しのための払出モータ118の払出動作が停止すると、
その停止時から所定時間T11が経過した後に、通路切
換弁250により払出通路を球貸し通路203cから賞
球通路203dに切換える動作が開始される。このよう
に所定時間T11の経過を待つのは、最後にスプロケッ
ト305から払出された貸玉が球貸し個数カウントスイ
ッチ119に検出されるまでに要する時間を待たなけれ
ば、そのような最後の貸玉が正しく検出されない場合が
あるからである。したがって、所定時間T11は、最後
にスプロケット305から払出された賞球が球貸し個数
カウントスイッチ119に検出されるに十分な時間に設
定されている。このため、このような所定時間T11の
経過を待つことにより、貸玉の払出しから賞球の払出し
に切換わる場合における玉の誤検出を防ぐことができ
る。この実施の形態の場合の所定時間T11は、前述し
た賞球の払出しから貸玉の払出しに切換わる場合におけ
る玉の誤検出を防ぐための所定時間T9よりも長い時間
に設定される。これは、スプロケット305による玉の
払出位置から球貸し個数カウントスイッチ119までの
通路の長さ(行程)が、スプロケット305による玉の
払出位置から賞球個数カウントスイッチ120までの通
路の長さ(行程)よりも長いからである。
【0318】通路切換弁250により球貸し通路203
cから賞球通路203dへの払出通路の切換え動作が開
始されると、その開始時から所定時間T12の経過を待
って、EXS信号が立下げられる。このように所定時間
T12の経過を待つのは、通路切換弁250による払出
通路の切換えは、瞬時的に行なわれるものではないの
で、通路切換弁250の切換え動作が終了するまでに要
する時間を待つためである。したがって、所定時間T1
2は、通路切換弁250による球貸し通路203cから
賞球通路203dへの切換え動作が十分に終了し得る時
間に設定されている。このため、このような所定時間T
12の経過を待つことにより、通路切換弁250による
玉通路の切換えが完了しことにより確実な賞球の払出し
が可能になった状態で、EXS信号を立下げることがで
きる。
【0319】そして、前述したような球貸し要求を受け
た時点で次回の払出動作における賞球の未払出し個数が
あった場合には、その次回分における未払出し個数の賞
球の払出しを行なうために、払出モータ118の回転動
作が開始される。一方、そのような次回払出し分の未払
出し個数がない場合には、そのような払出動作は行なわ
れない。
【0320】なお、図40においては、次回分における
未払出し個数がある場合を示したが、ない場合であって
も図40に示したように払出通路を球貸し通路203c
から賞球通路203dに切換え、賞球払出待機状態にな
る。つまり、払出要求がないときは賞球通路203dを
玉が通過するようになっているのである。また、図3
9,図40は、1回(100円分=玉25個)の球貸し
を例に挙げて説明しているが、図34のように複数回
(2回)の球貸し(200円分を100円分2回に分け
て球貸しをする場合)の場合も、その払出動作1回ごと
に通路切換動作(1回分の払出動作を行なう場合に、払
出通路を賞球通路203dから球貸し通路203cに切
換え、1回分の払出動作が終了すると払出通路を球貸し
通路203cから賞球通路203dに切換える動作)を
行なう。つまり、複数回の球貸しの場合は、前述した1
回分の通路切換動作が複数回繰返し行なわれるのであ
る。このようにすることで、図39,図40に示した一
連の動作プログラムを複数回行なうようにすればいいの
で、プログラムの簡易化が図れ、プログラム容量を縮小
できる。
【0321】次に、払出制御基板144により実行され
る賞球の払出し時のエラーに対処する処理(以下、エラ
ー処理という)を説明する。以下においては、前述した
賞球経路エラーに関するエラー処理、賞球個数カウント
スイッチ球詰まりエラーに関するエラー処理、および、
払出モータ球噛みエラーに関するエラー処理を順次説明
する。
【0322】まず、賞球経路エラーに関するエラー処理
を説明する。賞球経路エラーに関しては、予め定められ
た判定単位個数(この場合は6個)に基づいて、賞球の
未払出し個数が5個以下の場合と、賞球の未払出し個数
が6個以上の場合とでエラーの検出条件およびエラー中
の動作の開始タイミングが異なっている。
【0323】次に、賞球の未払出し個数が5個以下の場
合のエラー処理時の動作を説明する。図41は、賞球の
未払出し個数が5個以下の場合の賞球経路エラーに関す
るエラー処理時の動作を示すタイミングチャートであ
る。図41においては、賞球個数カウントスイッチ12
0の検出信号(オン,オフ)の状態と、払出モータ11
8の動作状態(高速,低速,停止)とが示されている。
【0324】図41を参照して、1回に払出す賞球の未
払出し個数が5個以下の場合には、全賞球の払出しのた
めの払出モータ118の回転動作終了時から所定時間T
13の経過後、その未払出し個数の払出し時において払
出された玉が賞球個数カウントスイッチ120により検
出されたか否かがチェックされ、1個も検出されていな
い場合に、賞球経路エラーが発生したと判定され、エラ
ー表示LEDに賞球経路エラーを示すエラー番号が表示
される。
【0325】賞球経路エラーが発生したと判定された場
合は、所定時間T14の経過後、エラー時の動作(解除
動作)として、払出モータ118が通常の払出し(エラ
ーがない場合)時の回転時(高速回転時)よりも低速で
回転駆動されることにより、低速での玉の払出し動作が
所定時間T15行なわれ、その後、払出モータ118が
停止される。この場合の所定時間T15は、払出モータ
118の回転開始動作に要する時間に、低速回転により
1個の未払出し個数を払出すに要する払出モータ118
の回転動作時間を加えた時間に設定されている。そし
て、このような所定時間T15にわたる低速回転動作
は、払出モータ118の停止後に所定時間T16のイン
ターバル時間(休止時間)をおいて繰返し行なわれる。
言い換えると、低速回転動作とインターバルとが、繰返
し行なわれる。
【0326】このような払出モータ118の低速回転動
作は、賞球個数カウントスイッチ120により玉が1個
検出されるまで繰返される。つまり、払出モータ118
の低速回転動作が開始された後、賞球個数カウントスイ
ッチ120の出力が監視され、玉が1個検出された場合
に、賞球経路エラーが解除(復旧)され、エラー表示L
EDにおけるエラー番号の表示が終了される。賞球経路
エラーが解除されると、払出モータ118が通常時の回
転速度(高速)で回転動作され、賞球経路エラーにより
払出されなかった未払出し個数の賞球が払出される。
【0327】この実施の形態の場合、たとえば、T13
は300ms、T14は2ms、T15は850ms、
T16は40052msである。
【0328】次に、賞球の未払出し個数が6個以上の場
合のエラー処理時の動作を説明する。図42は、賞球の
未払出し個数が6個以上の場合の賞球経路エラーの検出
タイミングを示すタイミングチャートである。図42に
おいては、図41と同様に、賞球個数カウントスイッチ
120の検出信号の状態と、払出モータ118の動作状
態とが示されている。
【0329】図42を参照して、1回に払出す賞球の未
払出し個数が6個以上の場合には、払出しモータ118
が6個分の玉を払出すに要する回転量(たとえば96ス
テップの回転動作)分回転するごとに、その6個分の払
出し時において払出された玉が賞球個数カウントスイッ
チ120により検出されたか否かがチェックされ、1個
も検出されていない場合に、賞球経路エラーが発生した
と判定され、エラー表示LEDに賞球経路エラーを示す
エラー番号が表示される。つまり、1回に払出す賞球の
未払出し個数が6個以上の場合には、払出しモータ11
8が判定単位個数(6個)分の払出動作を行なうごとに
行なわれる。たとえば、払出す個数が13個であれば2
回判定される。また、5個の払出しであれば、前述した
ように5個の払出動作が終了した後に1回だけ判定され
るのである。なお、この判定単位個数は、入賞の種別に
応じて選択的に用いられる賞球払出個数の最少の個数
(5個)よりも多い個数に設定されている。
【0330】次に、賞球の未払出し個数が6個以上の場
合の賞球経路エラー発生時のエラー時動作を説明する。
図43は、賞球の未払出し個数が6個以上の場合の賞球
経路エラー発生時のエラー時動作を示すタイミングチャ
ートである。図43においては、図41と同様に、賞球
個数カウントスイッチ120の検出信号の状態と、払出
モータ118の動作状態とが示されている。
【0331】賞球経路エラーが発生したと判定された場
合は、エラー表示LEDに賞球経路エラーを示すエラー
番号が表示されるとともに、エラー時の動作(解除用の
動作)として、直ちに、払出モータ118が通常の払出
し(エラーがない場合)時の回転時(高速回転時)より
も低速で回転駆動され、それ以後、前述した賞球の未払
出し個数が5個以下の場合における賞球経路エラー発生
時のエラー時動作と同様の動作が実行される。このよう
に賞球経路エラーが発生したと判定された場合に払出モ
ータ118が直ちに低速で回転駆動されるのは、払出し
の途中でエラー判定を行なうためである。なお、ここで
は、賞球経路エラーが発生したと判定された場合に払出
モータ118を直ちに低速での回転駆動状態にする例を
示したが、これに限らず、賞球経路エラーが発生したと
判定された場合に直ちに低速での回転駆動状態にせず
に、払出モータ118を一旦停止させてもよい。つま
り、一旦停止させた後、払出モータ118を低速で駆動
させてもよい。
【0332】次に、賞球個数カウントスイッチ球詰まり
エラーに関するエラー処理を説明する。賞球個数カウン
トスイッチ球詰まりエラーに関しては、そのエラーが賞
球の払出しが行なわれているときに判定された場合と、
そのエラーが賞球の払出しが行なわれていないときに判
定された場合とでエラー中の動作が異なる。
【0333】次に、賞球の払出しが行なわれているとき
に賞球個数カウントスイッチ球詰まりエラーが判定され
た場合のエラー処理時の動作を説明する。
【0334】図44は、賞球の払出しが行なわれている
ときにおける賞球個数カウントスイッチ球詰まりエラー
に関するエラー処理時の動作を示すタイミングチャート
である。図44においては、図43等と同様に、賞球個
数カウントスイッチ120の検出信号の状態と、払出モ
ータ118の動作状態とが示されている。
【0335】図44を参照して、賞球の払出しが行なわ
れている状態において、賞球個数カウントスイッチ12
0が所定時間T17継続してオン状態(玉を検出した状
態)となったか否かがチェックされ、所定時間T17継
続してオン状態となった場合に、賞球個数カウントスイ
ッチ球詰まりエラーが発生したと判定され、エラー表示
LEDに賞球個数カウントスイッチ球詰まりエラーを示
すエラー番号が表示される。ここで、所定時間T17
は、玉詰まりが生じていない場合において、賞球として
払出される玉により賞球個数カウントスイッチ120が
継続してオン状態になり得ないような時間に設定されて
いる(正常な状態で玉が賞球個数カウントスイッチ12
0に検出される場合には、比較的短時間だけスイッチが
オン状態となるのであるため、このような時間に設定さ
れる)。これにより、所定時間T17継続してオン状態
となった場合には、玉が詰まっていると判定することが
できる。さらに、エラー番号の表示とともに、エラー時
の動作(解除動作)として、払出モータ118が通常の
払出し(エラーがない場合)時の回転時(高速回転時)
よりも低速で回転駆動される。そして、それ以後、前述
した賞球の未払出し個数が6個以下の場合における賞球
経路エラー発生時のエラー時動作と同様の動作が実行さ
れる。
【0336】賞球の払出しが行なわれている状態におい
て、賞球個数カウントスイッチ球詰まりエラーが発生し
たと判定された場合は、賞球個数カウントスイッチ12
0の断線または賞球個数カウントスイッチ120近傍で
の玉詰まりが原因と考えられる。このような場合に、前
述したように、払出モータ118の低速回転動作により
玉の払出しが行なわれると、払出された玉が、玉詰まり
している玉に当たって玉詰まりが解消される可能性があ
る。このため、前述したように、賞球個数カウントスイ
ッチ球詰まりエラーが発生したと判定された場合は、低
速回転動作で玉の払出しが行なわれるのである。
【0337】このような払出モータ118の低速回転動
作は、賞球個数カウントスイッチ120がオフ状態にな
るまで繰返される。つまり、払出モータ118の低速回
転動作が開始された後、賞球個数カウントスイッチ12
0の出力が監視され、賞球個数カウントスイッチ120
がオフ状態になった場合に、賞球個数カウントスイッチ
球詰まりエラーが解除(復旧)され、エラー表示LED
におけるエラー番号の表示が終了される。賞球個数カウ
ントスイッチ球詰まりエラーが解除されると、払出モー
タ118が通常時の回転速度(高速)で回転動作され、
賞球個数カウントスイッチ球詰まりエラーにより払出さ
れなかった未払出し個数の賞球が払出される。この実施
の形態の場合、たとえば、T17は500msである。
【0338】次に、賞球の払出しが行なわれていないと
きに賞球個数カウントスイッチ球詰まりエラーが判定さ
れた場合のエラー処理時の動作を説明する。
【0339】図45は、賞球の払出しが行なわれていな
いときにおける賞球個数カウントスイッチ球詰まりエラ
ーに関するエラー処理時の動作を示すタイミングチャー
トである。図45においては、図44と同様に、賞球個
数カウントスイッチ120の検出信号の状態と、払出モ
ータ118の動作状態とが示されている。
【0340】図45を参照して、賞球の払出しが行なわ
れていない状態において、賞球個数カウントスイッチ1
20が所定時間T17継続してオン状態(玉を検出した
状態)となったか否かがチェックされ、所定時間T17
継続してオン状態となった場合に、賞球個数カウントス
イッチ球詰まりエラーが発生したと判定され、エラー表
示LEDに賞球個数カウントスイッチ球詰まりエラーを
示すエラー番号が表示される。
【0341】この場合は、玉が払出されておらず、玉詰
まりが生じているとは考えにくく、賞球個数カウントス
イッチ120が断線したことがスイッチが継続してオン
状態となっている原因と考えられる。したがって、この
場合には、賞球の払出しが行なわれている場合のような
払出モータの動作は行なわれず、賞球個数カウントスイ
ッチ120がオフ状態になるまで待ち続けられる。そし
て、断線の復旧等により賞球個数カウントスイッチ12
0がオフ状態になった場合に、賞球個数カウントスイッ
チ球詰まりエラーが解除(復旧)され、エラー表示LE
Dにおけるエラー番号の表示が終了される。
【0342】次に、賞球の払出し時における払出モータ
球噛みエラーに関するエラー処理を説明する。図46
は、賞球の払出し時における払出モータ球噛みエラーの
検出タイミングを示すタイミングチャートである。図4
6においては、モータ位置センサ122の検出信号の状
態と、払出モータ118の動作状態とが示されている。
【0343】図46を参照して、賞球の払出し動作が行
なわれている状態においては、払出モータ118を8ス
テップ回転(半個払出し回転)分回転制御するごとにモ
ータ位置センサ122の検出状態を監視し、そのセンサ
が所定回数(たとえば4回)連続して同じ位置を検出し
たか否かがチェックされる。そして、モータ位置センサ
122が所定回数(たとえば4回)連続して同じ位置を
検出した場合には、払出モータ118を動作制御してい
るにもかかわらず回転動作が行なわれない場合であり、
払出モータ球噛みエラーが発生したと判定され、エラー
表示LEDに払出モータ球噛みエラーを示すエラー番号
が表示される。
【0344】次に、賞球の払出し動作の際における払出
モータ球噛みエラー発生時のエラー時動作を説明する。
図47は、賞球の払出し動作の際における払出モータ球
噛みエラー発生時のエラー時動作を示すタイミングチャ
ートである。図47においては、賞球の払出し動作の際
における払出モータ球噛みエラー中の動作(解除動作)
が示されている。
【0345】図47を参照して、賞球の払出しの際にお
ける払出モータ球噛みエラーの発生時には、エラー時の
動作(解除動作)として、球噛み解除動作1と、球噛み
解除動作2とが行なわれる。払出モータ球噛みエラーの
発生時には、まず、球噛み解除動作1が行なわれ、その
動作によりまだ払出モータ球噛みエラーが解除できない
場合に、球噛み解除動作2が行なわれる。
【0346】次に、図47に示された球噛み解除動作1
の内容を説明する。図48は、賞球払出し時における球
噛み解除動作1の動作を示すタイミングチャートであ
る。図48においては、賞球払出し時の球噛み解除動作
1における払出モータ118の状態が、正回転、停止、
逆回転に分けて示されている。ここで、正回転は、通常
の払出し時におけるモータの回転方向への回転をいい、
逆回転は、通常の払出し時におけるモータの回転方向と
は逆の方向への回転をいう。したがって、払出モータ1
18は、正回転する場合には玉が払出され得るが、逆回
転する場合には玉が払出され得ない。
【0347】図48を参照して、賞球払出し時の払出モ
ータ球噛みエラーが発生したと判定された場合の球噛み
解除動作1では、まず、エラー時の動作(解除動作)と
して、正回転動作していた払出モータ118が、直ちに
停止され、所定時間T18の経過後、所定時間T19に
わたり逆回転動作される。そして、所定時間T19の経
過後、払出モータ118が、正回転動作に切換えられ、
所定時間T20にわたり正回転動作される。そして、所
定時間T20の経過後、払出モータ118が停止され
る。そして、停止状態で所定時間T21の経過後、所定
時間T22にわたり逆回転動作される。そして、所定時
間T22の経過後、払出モータ118が、正回転動作に
切換えられる。
【0348】そして、前述したように、払出モータ球噛
みエラー発生の判定後、1回目に払出モータ118が逆
回転動作から正回転動作に切換えられてから、前述した
所定時間T20,T21,T22による正回転、停止、
逆回転が所定回数(たとえば8回)繰返し行なわれる。
つまり、球噛み解除動作1においては、払出モータ球噛
みエラーが発生した場合には、払出モータ118の正回
転および逆回転を繰返し行なうことにより、球噛みエラ
ーを解除しようとする動作が行なわれるのである。
【0349】この球噛み解除動作1の場合は、払出モー
タ118が正回転動作しているときにモータ位置センサ
122の検出状態が監視され、検出状態(検出された位
置)が変化したことを条件として、払出モータ球噛みエ
ラーが解除(復旧)される。つまり、払出モータ118
が正回転および逆回転を繰返すと、玉噛みの原因となっ
ていた異物等が排除されて玉噛みが解消する可能性があ
り、玉噛みが解消すれば、モータ位置センサ122によ
りモータの位置が変化するため、モータ位置センサ12
2の検出状態が変化した場合に、払出モータ球噛みエラ
ーを解除するのである。
【0350】このような球噛み解除動作1において払出
モータ球噛みエラーが解除されない場合は、球噛み解除
動作1の最後に払出モータ118が正回転動作になって
から所定時間T23その動作を継続させた後、前述した
球噛み解除動作1に引続いて、球噛み解除動作2が実行
される。
【0351】この実施の形態の場合、たとえば、T18
は50ms、T19は32ms(4ステップ動作分)、
T20は132ms(33ステップ動作分)、T21は
50ms、T22は32ms(4ステップ動作分)、T
23は132ms(33ステップ動作分)である。
【0352】次に、図47に示された球噛み解除動作2
の内容を説明する。図49は、賞球払出し時における球
噛み解除動作2の動作を示すタイミングチャートであ
る。図49においては、球噛み解除動作2における払出
モータ118の状態が、正回転、停止、逆回転に分けて
示されている。
【0353】図49を参照して、前述したような所定時
間T23が終了すると、払出モータ118が、直ちに停
止され、所定時間T24の経過後、所定時間T25にわ
たり正回転動作される。そして、所定時間T25の経過
後、払出モータ118が停止される。そして、停止状態
で所定時間T26の経過後、払出モータ118が所定時
間T27にわたり逆回転動作される。
【0354】そして、所定時間T25,T26,T27
による正回転、停止、逆回転が所定回数(たとえば9
回)繰返し行なわれる。つまり、球噛み解除動作2にお
いては、払出モータ球噛みエラーが発生した場合には、
球噛み解除動作1の場合と同様に、払出モータ118の
正回転および逆回転を繰返し行なうことにより、球噛み
エラーを解除しようとする動作が行なわれるのである。
【0355】この球噛み解除動作2においても、球噛み
解除動作1の場合と同様に、払出モータ118が正回転
動作しているときにモータ位置センサ122の検出状態
が監視され、検出状態(検出された位置)が変化したこ
とを条件として、払出モータ球噛みエラーが解除(復
旧)される。エラー表示LEDにおけるエラー番号の表
示が終了される。払出モータ球噛みエラーが解除された
場合は、球噛み解除動作1,2のどちらであるかを問わ
ず、エラー表示LEDにおけるエラー番号の表示が終了
される。
【0356】この球噛み解除動作2の場合は、所定時間
T25,T26,T27による正回転、停止、逆回転が
前述したような所定回数行なわれても、払出モータ球噛
みエラーが解除されない場合は、最後の回に払出モータ
118が正回転動作になってから所定時間T28その動
作を継続させた後、前述した所定時間T24の停止状態
によるインターバル期間をおいて、再び、前述した所定
時間T25,T26,T27による正回転、停止、逆回
転が所定回数(たとえば9回)繰返し行なわれる。この
ような、所定時間T24のインターバルの後の所定回数
の正回転、停止、逆回転の繰返しは、払出モータ球噛み
エラーが解除されるまで継続される。
【0357】この実施の形態の場合、たとえば、T24
は40002ms、T25は132ms(33ステップ
動作分)、T26は50ms、T27は32ms(4ス
テップ動作分)、T28は132ms(33ステップ動
作分)である。
【0358】以上に示した球噛み解除動作2の場合は、
球噛み解除動作1と比べて、払出モータ118を正転お
よび逆転させるという同じ解除動作を行なう点で共通
し、1単位(たとえば所定回数)の正転および逆転の繰
返し後、払出モータ118を停止させるインターバル時
間をおいて、次の1単位の正転および逆転の繰返しに移
行するという点で異なる。このように、解除動作を行な
う場合にインターバル時間を設けることにより、解除動
作が過剰に行なわれるのを防ぐことができ、払出モータ
118の耐久性を向上させることができる。
【0359】次に、払出制御基板144により制御され
る貸玉の払出しの基本的動作を説明する。図50は、貸
玉の払出しの基本的動作を示すタイミングチャートであ
る。図50においては、貸玉の払出し動作を説明するた
めに、図39の場合と同様の種類の信号等が示されてい
る。
【0360】ここで、払出制御基板144においては、
前述したRAMにおいて、貸玉の未払出し個数が更新可
能に記憶されている。貸玉の未払出し個数は、RAMに
設けられた貸玉の未払出し個数カウンタにおいてカウン
タ値を加減算することにより更新される。この貸玉の未
払出し個数は、BRQ信号を受けるごとに払出単位個数
分の貸玉の払出数が加算されることにより加算更新さ
れ、球貸し個数カウントスイッチ119により貸玉の払
出が検出されるごとに「1」ずつ減算更新される。この
実施の形態の場合、払出単位個数は、前述したように2
5個である。
【0361】図50を参照して、貸玉の払出しが行なわ
れる時においては、図34に示されたような順序でBR
Q信号が立下がってから所定時間T29の経過後、通路
切換弁250の切換え動作が開始され、これにより、賞
球通路203dから球貸し通路203cへの払出通路の
切換えが開始される。この実施の形態の場合、所定時間
T29は、2msに設定されている。
【0362】そして、払出通路の切換開始時から前述し
た所定時間T10の経過を待って、払出モータ118の
回転動作が開始され、球貸しのための払出動作が開始さ
れる。このような払出モータ118の回転動作により、
1回の払出し動作で払出単位個数(25個)分の貸玉が
払出される。そして、払出モータ118による1回の払
出し動作が停止すると、その停止時から前述した所定時
間T11が経過した後に、通路切換弁250により払出
通路を球貸し通路203cから賞球通路203dに切換
える動作が開始される。
【0363】通路切換弁250により球貸し通路203
cから賞球通路203dへの払出通路の切換え動作が開
始されると、貸玉の未払出し個数が「0」になっている
ことを条件として、切換え動作開始時から前述した所定
時間T12の経過を待って、EXS信号が立下げられ
る。そして、球貸し要求操作に応じた貸玉の払出しが終
了すると、BRDY信号が立下げられる。
【0364】なお、図50においては、1回(100円
分=玉25個)の球貸しを例に挙げて説明しているが、
図34のように複数回(2回)の球貸し(200円分を
100円分2回に分けて球貸しをする場合)の場合は、
前述したように、その払出動作1回ごとに払出通路の切
換え動作(1回分の払出動作を行なう場合に、払出通路
を賞球通路203dから球貸し通路203cに切換え、
1回分の払出動作が終了すると払出通路を球貸し通路2
03cから賞球通路203dに切換える動作)を行な
う。つまり、複数回の球貸しの場合は、たとえば500
円分の球貸しの場合は5回分というように、前述した1
回分の通路切換動作が複数回分繰返し行なわれるのであ
る。
【0365】次に、1回の貸玉の払出動作において払出
された玉の個数が払出単位個数に満たなかった場合に、
払出制御基板144により行なわれる制御動作を説明す
る。図51は、1回の貸玉の払出動作において払出され
た玉の個数が払出単位個数に満たなかった場合に、払出
制御基板144により行なわれる制御動作を示すタイミ
ングチャートである。図51においては、EXS信号、
払出経路(球貸し経路,賞球経路)、払出モータ(回
転,停止)の状態が示されている。また、図中のT10
〜T12は、図50等に示されたT10〜T12と同様
の時間である。
【0366】図51を参照して、1回の貸玉の払出動作
において払出された玉の個数が払出単位個数に満たなか
った場合には、その貸玉の払出動作における払出モータ
118の停止時から前述した所定時間T11経過後に、
一旦払出経路が球貸し通路203cから賞球通路203
dに切換える動作が開始される。そして、その切換え動
作の開始時から前述した所定時間T12経過後に、再
び、払出経路が賞球通路203dから球貸し通路203
cに切換える動作が開始される。そして、その切換え動
作の開始時から前述した所定時間T10経過後に、前回
の1回の払出において払出せずに残った残数分の未払出
し個数を払出すために、払出モータ118の動作が開始
される。これにより、残数分の貸玉が払出される。そし
て、その払出動作における払出モータ118の停止時か
ら前述した所定時間T11経過後に、払出経路が球貸し
通路203cから賞球通路203dに切換える動作が開
始される。そして、その切換え動作の開始時から前述し
た所定時間T12経過後に、EXS信号が立下げられ
る。このように、EXS信号は、未払出し個数分の貸玉
の払出しが完了したことが確認された場合に立下げられ
るのである。
【0367】次に、払出制御基板144による球貸し情
報の出力態様を説明する。図52は、払出制御基板14
4による球貸し情報の出力態様を示すタイミングチャー
トである。図52においては、球貸し個数カウントスイ
ッチ119の検出信号の状態(オン,オフ)と、球貸し
情報の状態(オン,オフ)とが示されている。
【0368】図52を参照して、球貸し個数カウントス
イッチ119は、貸玉を検出するごとにオン状態にな
る。球貸し個数カウントスイッチ119により25個の
貸玉が検出されるごとに、球貸し情報が所定時間T30
だけ出力される(オン状態になる)。この実施の形態の
場合、T30は、たとえば、0.1sである。
【0369】次に、払出制御基板144により実行され
る貸玉の払出し時のエラーに対処する処理(以下、エラ
ー処理という)を説明する。以下においては、前述した
球貸し経路エラーに関するエラー処理、球貸し個数カウ
ントスイッチ球詰まりエラーに関するエラー処理、およ
び、払出モータ球噛みエラーに関するエラー処理を順次
説明する。
【0370】まず、球貸し経路エラーに関するエラー処
理を説明する。球貸し経路エラーに関しては、予め定め
られた判定単位個数(この場合は6個)に基づいて、玉
の未払出し個数が5個以下の場合と、貸玉の未払出し個
数が6個以上の場合とでエラーの検出条件およびエラー
中の動作の開始タイミングが異なっている。
【0371】次に、貸玉の未払出し個数が5個以下の場
合のエラー処理時の動作を説明する。図53は、貸玉の
未払出し個数が5個以下の場合の球貸し経路エラーに関
するエラー処理時の動作を示すタイミングチャートであ
る。図53においては、球貸し個数カウントスイッチ1
19の検出信号(オン,オフ)の状態と、払出モータ1
18の動作状態(高速,低速,停止)とが示されてい
る。
【0372】図53を参照して、1回に払出す貸玉の未
払出し個数が5個以下の場合(図51で説明したように
払出単位個数を1回に払出せずに未払出しが残ってしま
ったときに限り、たとえば、前回の払出動作において、
払出単位個数である25個の貸玉を払出すはずが、実際
には20個しか払出せなかった場合のように未払出し個
数が5個以下になった場合)には、全貸玉の払出しのた
めの払出モータ118の回転動作終了時から所定時間T
31の経過後、その未払出し個数の払出し時において払
出された玉が球貸し個数カウントスイッチ119により
検出されたか否かがチェックされ、1個も検出されてい
ない場合に、球貸し経路エラーが発生したと判定され、
エラー表示LEDに球貸し経路エラーを示すエラー番号
が表示される。
【0373】球貸し経路エラーが発生したと判定された
場合は、所定時間T32の経過後、エラー時の動作(解
除動作)として、賞球経路エラーの場合(図41参照)
と同様に、払出モータ118が低速で回転駆動されるこ
とにより、低速での玉の払出し動作が所定時間T33行
なわれ、その後、払出モータ118が停止される。この
場合の所定時間T33は、払出モータ118の回転開始
動作に要する時間に、低速回転により1個の未払出し個
数を払出すに要する払出モータ118の回転動作時間を
加えた時間に設定されている。そして、このような所定
時間T33にわたる低速回転動作は、払出モータ118
の停止後に所定時間T34のインターバル時間(休止時
間)をおいて繰返し行なわれる。言い換えると、低速回
転動作とインターバルとが、繰返し行なわれる。
【0374】このような払出モータ118の低速回転動
作は、球貸し個数カウントスイッチ119により玉が1
個検出されるまで繰返される。つまり、払出モータ11
8の低速回転動作が開始された後、球貸し個数カウント
スイッチ119の出力が監視され、玉が1個検出された
場合に、球貸しエラーが解除(復旧)され、エラー表示
LEDにおけるエラー番号の表示が終了される。球貸し
経路エラーが解除されると、払出モータ118が通常時
の回転速度(高速)で回転動作され、球貸し経路エラー
により払出されなかった未払出し個数の貸玉が払出され
る。
【0375】このような球貸しエラー時においては、払
出モータ118が停止されるごとに、前述したような停
止時から所定時間T11(図50等参照)経過後に通路
切換えソレノイド117がオフ状態にされて通路切換弁
250が動作し、玉の経路が球貸し通路203cから賞
球通路203dに切換えられる。また、このような球貸
しエラー時においては、払出モータ118の回転動作が
開始されるごとに、前述したような回転開始時の所定時
間T10(図50等参照)前に通路切換えソレノイド1
17がオン状態にされて通路切換弁250が動作し、玉
の経路が賞球通路203dから球貸し通路203cに切
換えられる。
【0376】次に、貸玉の未払出し個数が6個以上の場
合のエラー処理時の動作を説明する。図54は、貸玉の
未払出し個数が6個以上の場合の球貸し経路エラーの検
出タイミングを示すタイミングチャートである。図54
においては、図53と同様に、球貸し個数カウントスイ
ッチ119の検出信号の状態と、払出モータ118の動
作状態とが示されている。
【0377】図54を参照して、1回に払出す貸玉の未
払出し個数が6個以上の場合には、前述した賞球経路エ
ラーの場合と同様に、払出しモータ118が6個分の玉
を払出すに要する回転量(たとえば96ステップの回転
動作)分回転するごとに、その6個分の払出し時におい
て払出された玉が球貸し個数カウントスイッチ119に
より検出されたか否かがチェックされ、1個も検出され
ていない場合に、球貸し経路エラーが発生したと判定さ
れ、エラー表示LEDに球貸し経路エラーを示すエラー
番号が表示される。つまり、1回に払出す貸玉の未払出
し個数が6個以上の場合には、賞球経路エラーの場合と
同様に、払出しモータ118が判定単位個数(6個)分
の払出動作を行なうごとに行なわれる。
【0378】次に、貸玉の未払出し個数が6個以上の場
合の貸玉経路エラー発生時のエラー時動作を説明する。
図55は、貸玉の未払出し個数が6個以上の場合の貸玉
経路エラー発生時のエラー時動作を示すタイミングチャ
ートである。図55においては、図54と同様に、球貸
し個数カウントスイッチ119の検出信号の状態と、払
出モータ118の動作状態とが示されている。
【0379】球貸し経路エラーが発生したと判定された
場合は、エラー表示LEDに球貸し経路エラーを示すエ
ラー番号が表示されるとともに、エラー時の動作(解除
用の動作)として、直ちに、払出モータ118が通常の
払出し(エラーがない場合)時の回転時(高速回転時)
よりも低速で回転駆動され、それ以後、前述した賞球の
未払出し個数が5個以下の場合における球貸し経路エラ
ー発生時のエラー時動作と同様の動作(所定時間T33
の低速回転動作と所定時間T34のインターバルとの繰
返し)が実行される。
【0380】このような貸玉経路エラー発生時のエラー
時動作におけるインターバル時間においては、通路切換
ソレノイド117がオフ状態にされ、通路切換弁250
により玉の通路が球貸し通路203cから賞球通路20
3dに切換えられる。そして、また、低速回転動作にな
ると通路切換ソレノイド117がオン状態にされ、通路
切換弁250により玉の通路が賞球通路203dから球
貸し通路203cに切換えられる。
【0381】次に、球貸し個数カウントスイッチ球詰ま
りエラーに関するエラー処理を説明する。球貸し個数カ
ウントスイッチ球詰まりエラーに関しては、前述した賞
球個数カウントスイッチ球詰まりエラーの場合と同様
に、そのエラーが貸玉の払出しが行なわれているときに
判定された場合と、そのエラーが貸玉の払出しが行なわ
れていないときに判定された場合とでエラー中の動作が
異なる。
【0382】次に、貸玉の払出しが行なわれているとき
に球貸し個数カウントスイッチ球詰まりエラーが判定さ
れた場合のエラー処理時の動作を説明する。
【0383】図56は、貸玉の払出しが行なわれている
ときにおける球貸し個数カウントスイッチ球詰まりエラ
ーに関するエラー処理時の動作を示すタイミングチャー
トである。図56においては、図55等と同様に、球貸
し個数カウントスイッチ119の検出信号の状態と、払
出モータ118の動作状態とが示されている。
【0384】図56を参照して、賞球の払出しが行なわ
れている状態において、球貸し個数カウントスイッチ1
19が所定時間T35継続してオン状態(玉を検出した
状態)となったか否かがチェックされ、所定時間T35
継続してオン状態となった場合に、球貸し個数カウント
スイッチ球詰まりエラーが発生したと判定され、エラー
表示LEDに球貸し個数カウントスイッチ球詰まりエラ
ーを示すエラー番号が表示される。ここで、所定時間T
35は、玉詰まりが生じていない場合において、貸玉と
して払出される玉により球貸し個数カウントスイッチ1
19が継続してオン状態になり得ないような時間に設定
されている(正常な状態で玉が球貸し個数カウントスイ
ッチ119に検出される場合には、比較的短時間だけス
イッチがオン状態となるのであるため、このような時間
に設定される)。これにより、所定時間T35継続して
オン状態となった場合には、玉が詰まっていると判定す
ることができる。さらに、エラー番号の表示とともに、
エラー時の動作(解除動作)として、払出モータ118
が通常の払出し(エラーがない場合)時の回転時(高速
回転時)よりも低速で回転駆動される。そして、それ以
後、前述した貸玉の未払出し個数が6個以下の場合にお
ける球貸し経路エラー発生時のエラー時動作と同様の動
作が実行される。
【0385】貸玉の払出しが行なわれている状態におい
て、球貸し個数カウントスイッチ球詰まりエラーが発生
したと判定された場合は、球貸し個数カウントスイッチ
119の断線または球貸し個数カウントスイッチ119
近傍での玉詰まりが原因と考えられる。このような場合
に、前述したように、払出モータ118の低速回転動作
により玉の払出しが行なわれると、払出された玉が、玉
詰まりしている玉に当たって玉詰まりが解消される可能
性がある。このため、前述したように、球貸し個数カウ
ントスイッチ球詰まりエラーが発生したと判定された場
合は、低速回転動作で玉の払出しが行なわれるのであ
る。
【0386】このような払出モータ118の低速回転動
作は、賞球個数カウントスイッチ120がオフ状態にな
るまで繰返される。つまり、払出モータ118の低速回
転動作が開始された後、球貸し個数カウントスイッチ1
19の出力が監視され、球貸し個数カウントスイッチ1
19がオフ状態になった場合に、球貸し個数カウントス
イッチ球詰まりエラーが解除(復旧)され、エラー表示
LEDにおけるエラー番号の表示が終了される。球貸し
個数カウントスイッチ球詰まりエラーが解除されると、
払出モータ118が通常時の回転速度(高速)で回転動
作され、球貸し個数カウントスイッチ球詰まりエラーに
より払出されなかった未払出し個数の貸玉が払出され
る。この実施の形態の場合、たとえば、T35は500
msである。
【0387】このような球貸し個数カウントスイッチ球
詰まりエラー発生時のエラー時動作におけるインターバ
ル時間T34においても、通路切換ソレノイド117が
オフ状態にされ、通路切換弁250により玉の通路が球
貸し通路203cから賞球通路203dに切換えられ
る。そして、また、低速回転動作になると通路切換ソレ
ノイド117がオン状態にされ、通路切換弁250によ
り玉の通路が賞球通路203dから球貸し通路203c
に切換えられる。
【0388】次に、賞球の払出しが行なわれていないと
きに球貸し個数カウントスイッチ球詰まりエラーが判定
された場合のエラー処理時の動作を説明する。
【0389】図57は、貸玉の払出しが行なわれていな
いときにおける球貸し個数カウントスイッチ球詰まりエ
ラーに関するエラー処理時の動作を示すタイミングチャ
ートである。図57においては、図56と同様に、球貸
し個数カウントスイッチ119の検出信号の状態と、払
出モータ118の動作状態とが示されている。
【0390】図57を参照して、貸玉の払出しが行なわ
れていない状態において、球貸し個数カウントスイッチ
119が所定時間T35継続してオン状態(玉を検出し
た状態)となったか否かがチェックされ、所定時間T3
5継続してオン状態となった場合に、球貸し個数カウン
トスイッチ球詰まりエラーが発生したと判定され、エラ
ー表示LEDに球貸し個数カウントスイッチ球詰まりエ
ラーを示すエラー番号が表示される。
【0391】この場合は、玉が払出されておらず、玉詰
まりが生じているとは考えにくく、球貸し個数カウント
スイッチ119が断線したことがスイッチが継続してオ
ン状態となっている原因と考えられる。したがって、こ
の場合には、貸玉の払出しが行なわれている場合のよう
な払出モータの動作は行なわれず、球貸し個数カウント
スイッチ119がオフ状態になるまで待ち続けられる。
そして、断線の復旧等により球貸し個数カウントスイッ
チ119がオフ状態になった場合に、球貸し個数カウン
トスイッチ球詰まりエラーが解除(復旧)され、エラー
表示LEDにおけるエラー番号の表示が終了される。
【0392】次に、貸玉の払出し時における払出モータ
球噛みエラーに関するエラー処理を説明する。図58
は、貸玉の払出し時における払出モータ球噛みエラーの
検出タイミングを示すタイミングチャートである。図5
8においては、モータ位置センサ122の検出信号の状
態と、払出モータ118の動作状態とが示されている。
【0393】図58を参照して、貸玉の払出し動作が行
なわれている状態においては、賞球の払出し動作時の場
合と同様に、払出モータ118を8ステップ回転(半個
払出し回転)分回転制御するごとにモータ位置センサ1
22の検出状態を監視し、そのセンサが所定回数(たと
えば4回)連続して同じ位置を検出したか否かがチェッ
クされる。そして、賞球の払出し動作時の場合と同様
に、モータ位置センサ122が所定回数(たとえば4
回)連続して同じ位置を検出した場合には、払出モータ
118を動作制御しているにもかかわらず回転動作が行
なわれない場合であり、払出モータ球噛みエラーが発生
したと判定され、エラー表示LEDに玉払出モータ球噛
みエラーを示すエラー番号が表示される。
【0394】次に、貸玉の払出し動作の際における払出
モータ球噛みエラー発生時のエラー時動作を説明する。
図59は、貸玉の払出し動作の際における払出モータ球
噛みエラー発生時のエラー時動作を示すタイミングチャ
ートである。図59においては、貸玉の払出し動作の際
における払出モータ球噛みエラー中の動作(解除動作)
が示されている。
【0395】次に、貸玉の払出し動作の際における払出
モータ球噛みエラー発生時のエラー時動作を説明する。
図59は、貸玉の払出し動作の際における払出モータ球
噛みエラー発生時のエラー時動作を示すタイミングチャ
ートである。図59においては、貸玉の払出し動作の際
における払出モータ球噛みエラー中の動作(解除動作)
が示されている。
【0396】図59を参照して、貸玉の払出しの際にお
ける払出モータ球噛みエラーの発生時には、賞球の払出
しの場合と同様に、エラー時の動作(解除動作)とし
て、球噛み解除動作1と、球噛み解除動作2とが行なわ
れる。払出モータ球噛みエラーの発生時には、まず、球
噛み解除動作1が行なわれ、その動作によりまだ払出モ
ータ球噛みエラーが解除できない場合に、球噛み解除動
作2が行なわれる。
【0397】次に、図59に示された球噛み解除動作1
の内容を説明する。図60は、貸玉払出し時における球
噛みエラーの球噛み解除動作1の動作を示すタイミング
チャートである。図60においては、貸玉払出し時の球
噛み解除動作1における払出モータ118の状態が、正
回転、停止、逆回転に分けて示されている。
【0398】図60に示されるように、貸玉払出し時の
払出モータ球噛みエラーが発生したと判定された場合の
球噛み解除動作1としては、図48に示した賞球払出し
時における払出モータ球噛みエラーの場合の球噛み解除
動作1と同様の制御態様で払出モータ118が制御され
る。
【0399】この貸玉払出し時における球噛み解除動作
1の場合も、賞球払出し時における球噛み解除動作1の
場合と同様に、払出モータ118が正回転動作している
ときにモータ位置センサ122の検出状態が監視され、
検出状態(検出された位置)が変化したことを条件とし
て、払出モータ球噛みエラーが解除(復旧)される。
【0400】このような球噛み解除動作1において払出
モータ球噛みエラーが解除されない場合は、賞球払出し
時における球噛み解除動作1の場合と同様に、球噛み解
除動作1の最後に払出モータ118が正回転動作になっ
てから所定時間T23その動作を継続させた後、前述し
た球噛み解除動作1に引続いて、球噛み解除動作2が実
行される。
【0401】次に、図59に示された球噛み解除動作2
の内容を説明する。球噛み解除動作2の内容を説明す
る。図61は、貸玉払出し時における球噛み解除動作2
の動作を示すタイミングチャートである。図61におい
ては、球噛み解除動作2における払出モータ118の状
態が、正回転、停止、逆回転に分けて示されている。
【0402】図61に示されるように、貸玉払出し時の
払出モータ球噛みエラーが発生したと判定された場合の
球噛み解除動作2としては、図49に示した賞球払出し
時における払出モータ球噛みエラーの場合の球噛み解除
動作2と同様の制御態様で払出モータ118が制御され
る。
【0403】このような球噛み解除動作2が行なわれる
場合、払出モータが停止しているインターバル時間T2
4においては、通路切換ソレノイド117がオフ状態に
され、通路切換弁250により玉の通路が球貸し通路2
03cから賞球通路203dに切換えられる。そして、
また、払出モータ118が正回転または逆回転になると
通路切換ソレノイド117がオン状態にされ、通路切換
弁250により玉の通路が賞球通路203dから球貸し
通路203cに切換えられる。
【0404】この貸玉払出し時における球噛み解除動作
2の場合も、賞球払出し時における球噛み解除動作2の
場合と同様に、払出モータ118が正回転動作している
ときにモータ位置センサ122の検出状態が監視され、
検出状態(検出された位置)が変化したことを条件とし
て、払出モータ球噛みエラーが解除(復旧)される。払
出モータ球噛みエラーが解除された場合は、球噛み解除
動作1,2のどちらであるかを問わず、エラー表示LE
Dにおけるエラー番号の表示が終了される。
【0405】以上に示した貸玉払出し時における球噛み
解除動作2の場合は、賞球払出し時における球噛み解除
動作の場合と同様に、球噛み解除動作1と比べて、払出
モータ118を正転および逆転させるという同じ解除動
作を行なう点で共通し、1単位(たとえば所定回数)の
正転および逆転の繰返し後、払出モータ118を停止さ
せるインターバル時間をおいて、次の1単位の正転およ
び逆転の繰返しに移行するという点で異なる。このよう
に、解除動作を行なう場合にインターバル時間を設ける
ことにより、解除動作が過剰に行なわれるのを防ぐこと
ができ、払出モータ118の耐久性を向上させることが
できる。
【0406】次に、主基板151のCPU151aにお
いて実行される制御処理の内容を説明する。図62は、
主基板151のCPU151aにおいて実行される制御
処理のメイルーチンとしてのメイン処理を示すフローチ
ャートである。
【0407】ステップS(以下、単にSという)1〜S
12により、制御処理の実行のための初期設定を行なう
処理がなされる。S1により、割込みが禁止される。次
に、S2により、割込み処理のモードを示す割込みモー
ド2の設定が行なわれる。次に、S3により、スタック
ポインタの設定が行なわれる。次に、S4により、内蔵
デバイスレジスタの設定が行なわれる。次に、S5によ
り、CTCおよびPIOの設定が行なわれる。次に、S
6により、RAMをアクセス可能にする設定が行なわれ
る。
【0408】そして、S7により、主基板151のRA
Mにバックアップデータがないかどうか(記憶されてい
ないかどうか)の判断がなされる。このバックアップデ
ータは、前述したように、停電があった場合等の所定の
場合に、電源基板137から電源断信号を受けたことに
応じてRAMに記憶されるものである。
【0409】S7によりバックアップデータがあると判
断された場合は、S8に進み、記憶されているバックア
ップデータに基づいて、CPU151aにおいて実行さ
れる制御処理の状態を電源断前の状態に復旧させる処理
がなされる。その後、このメイン処理が終了する。一
方、S7によりバックアップデータがないと判断された
場合は、S9に進み、主基板151のRAMの記憶デー
タをクリアする処理がなされる。次に、S10により、
サブ基板と呼ばれる図柄制御基板75、音声制御基板8
2、ランブ制御基板80、および、払出制御基板144
をそれぞれ初期化する処理が行なわれる。次に、S11
により、CTC割込みの設定が行なわれる。次に、S1
2により、割込みが許可される。
【0410】次に、S13により、特別可変表示装置4
4の可変表示における停止図柄を決定する等のための表
示用乱数を更新するための表示用乱数更新処理が行なわ
れる。このパチンコ遊技機1においては、特別可変表示
装置44の可変表示における特別図柄の停止図柄が乱数
(ランダムカウンタのカウンタ値)に基づいて決定され
る。このS13では、特別図柄のうちの一部の停止図柄
を決定するための表示用乱数が更新される。
【0411】S13の後、S14に進み、タイマ割込み
がされていないかどうかの判断がなされる。主基板15
1においては、タイマ割込みをするための計時を行なう
タイマが設けられており、そのタイマにより所定時間
(たとえば、0.002S)が計時されるごとに、タイ
マ割込みがなされる。S14においては、タイマ割込み
が行なわれるまで待機し、タイマ割込みが行なわれた場
合に、S15に進む。したがって、S15〜S25のサ
ブルーチン処理は、タイマ割込みが行なわれるごとに実
行されることとなる。
【0412】次に、S15により、ゲートスイッチ6
2、第1種始動口スイッチ60、特定領域スイッチ5
1、および、カウントスイッチ52等の状態を入力し、
各入賞口や可変入賞球装置に対する入賞があったか否か
等を判定するスイッチ処理が行なわれる。次に、S16
により、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己
診断機能によって種々の異常診断をし、その結果に応じ
て必要ならば警報を発生させるためのエラー処理が行な
われる。次に、S17により、遊技制御に用いられる各
種の判定用乱数を示す各ランダムカウンタを更新する乱
数更新処理が行なわれる。
【0413】次に、S18により、前述したS13と同
様の表示図柄乱数更新処理が行なわれる。次に、S19
により、特別図柄プロセス処理が行なわれる。特別図柄
プロセス処理では、複数種類の処理のうちの1つが特別
図柄プロセスフラグの値に従って選択されて実行され
る。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態
に応じて各処理中において更新される。
【0414】次に、S20により、普通図柄プロセス処
理が行なわれる。普通図柄プロセス処理では、普通図柄
表示器63を所定の制御順序で制御するための普通図柄
プロセスフラグに従って該当する処理が選択されて実行
される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技
状態に応じて各処理中に更新される。
【0415】次に、S21により、特別図柄の可変表示
を行なうためのコマンドとしての図柄制御信号を制御す
るための特別図柄コマンド制御処理が行なわれる。次
に、S22により、普通図柄の可変表示を行なうための
コマンドとしての普通図柄制御信号を制御するための普
通図柄コマンド制御処理が行なわれる。
【0416】次に、S23により、図柄制御基板75へ
の図柄制御信号の送信、音声制御基板82への音声制御
信号の送信、ランブ制御基板80へのランプ制御信号の
送信、払出制御基板144への賞球制御信号の送信、お
よび、盤用外部端子基板132への外部出力情報の送信
等の基板外部への各種情報の出力を行なう情報出力処理
が行なわれる。
【0417】次に、S24により、各種ソレノイド5
0,53,59を駆動制御するための信号を基板に出力
するソレノイド出力処理が行なわれる。次に、S25に
より、次に、入賞球信号に応じて賞球を払出すための賞
球処理が行なわれる。すなわち、CPU151aは、各
種入賞に応じて払出し条件が成立した場合に、入賞の種
別に応じて払出すべき個数を指定する賞球制御信号を選
択し、払出し停止条件が成立した場合に、払出し停止を
指定する賞球制御信号を選択する。
【0418】S25の実行後は、前述したS13に戻
り、次のタイマ割込みのタイミングまで、S14〜S2
5のサブルーチンの実行が待たれる。
【0419】次に、主基板151のCPU151aにお
いて実行される電源断処理について説明する。図63
は、主基板151のCPU151aにおいて実行される
電源断処理を示すフローチャートである。この電源断処
理は、前述したように、電源電圧の低下により電源断信
号を受けた場合に、その時点で遊技制御に用いられてい
た各種データをバックアップデータとしてRAMに記憶
させるための処理であり、電源断信号を受けた場合に実
行される。
【0420】ステップSA(以下、単にSAという)1
により、レジスタを退避させる処理がなされる。これに
より、レジスタのデータがバックアップデータとして記
憶される。次に、SA2により、スタックポインタを退
避させる処理がなされる。これにより、スタックポイン
タのデータがバックアップデータとして記憶される。次
に、SA3により、RAMのチェックサム計算(RAM
の診断)がなされ、その結果のデータがバックアップデ
ータとして記憶される。次に、SA4により、RAMを
アクセス禁止に設定する処理がなされる。次に、SA5
により、出力ポートをクリアする処理がなされる。この
SA5の処理の後、無限ループにより待機状態になる。
以上のような電源断処理により、電源断時において、R
AMで遊技制御処理のバックアップデータが保存され
る。
【0421】次に、主基板151のCPU151aにお
いて実行されるタイマ割込み処理について説明する。図
64は、主基板151のCPU151aにおいて実行さ
れるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
【0422】CPU151aは、予め定められた計時用
のカウンタを常時監視し、2msが経過するごとに、タ
イマ割込みを行なうために、タイマ割込み処理を実行す
る。タイマ割込み処理においては、まず、ステップSB
(以下、単にSBという)1により、タイマ割込みがあ
ったことを示すデータとして、タイマ割込みありを示す
データを設定する処理がなされる。これにより、前述し
たメイン処理のS14において、タイマ割込みありと判
断される。次に、SB2により、次のタイマ割込みを許
可する処理がなされる。その後、このタイマ割込み処理
が終了する。
【0423】次に、前述したメイン処理のS25による
賞球処理の内容を説明する。図65は、主基板151の
CPU151aにおいて実行される賞球処理を示すフロ
ーチャートである。
【0424】まず、ステップSC(以下、単にSCとい
う)1により、満タンチェック処理が行なわれる。この
満タンチェック処理においては、満タンスイッチ129
の状態がチェックされ、満タンスイッチ129が100
ms以上オン状態になった場合に、満タンスイッチ12
9により満タン状態が検出されたと判断される。
【0425】次に、ステップSC2により、球切れチェ
ック処理が行なわれる。この球切れチェック処理におい
ては、球切れスイッチ115の状態がチェックされ、球
切れスイッチ115が100ms以上オン状態になった
場合に、球切れスイッチ115により球切れ状態が検出
されたと判断される。
【0426】次に、ステップSC3により、賞球停止処
理が行なわれる。この賞球停止処理においては、前述し
た満タン状態または球切れ状態が検出された場合に、賞
球停止停止コマンドを出力するための処理が行なわれ
る。
【0427】次に、ステップSC4により、賞球個数コ
マンド格納処理が行なわれる。この賞球個数コマンド格
納処理においては、入賞があった場合に、その入賞の種
別に応じた賞球個数を示すコマンドを格納する処理が行
なわれる。次に、ステップSC5により、賞球個数コマ
ンド設定処理が行なわれる。この賞球個数コマンド設定
処理においては、賞球個数コマンド格納処理において格
納されたコマンドを出力するために設定する処理がなさ
れる。
【0428】次に、ステップSC6により、賞球個数コ
マンド設定処理において設定されて賞球制御信号として
出力される賞球個数を、まだ払出しが終了していない賞
球数の総和を示す総賞球数のデータに加算して、加算後
の総賞球数を記憶する処理が行なわれる。次に、SC7
により、賞球個数カウントスイッチ120により賞球の
検出信号を受けるごとに、前述したSC6で求められた
総賞球数を減算更新する処理が行なわれる。このような
SC6およびSC7により、主基板151のCPU15
1aにおいて、賞球の払出要求しを要求したがまだ払出
されていない総賞球数(未払出数)を正確に把握するこ
とができる。
【0429】次に、前述したメイン処理のS23による
コマンド送信処理の内容を説明する。図66は、主基板
151のCPU151aにおいて実行されるコマンド送
信処理を示すフローチャートである。このコマンド送信
処理は、主基板151から各サブ基板(図柄制御基板7
5、音声制御基板82、ランブ制御基板80、および、
払出制御基板144)に制御信号として送信するべくセ
ットしたコマンドを送信するための処理であり、各制御
基板に送信するコマンドをセットする各種処理の実行に
ともなって起動されるサブルーチンである。したがっ
て、コマンド送信処理は、図柄制御信号、音声制御信
号、ランプ制御信号、および、賞球制御信号の出力のた
めに共通利用される。
【0430】まず、ステップSD(以下、単にSDとい
う)1により、INT信号を出力するためのデータを比
較値にセットする処理がなされる。次に、SD2によ
り、送信回数(4)を処理数にセットする処理がなされ
る。この送信回数は、コマンド送信処理の1回の実行中
にコマンドの送信先を見つけ出す処理を繰返し行なう回
数であり、後述するように前述した4つのサブ基板のす
べてをコマンドの送信先としてチェックできるように
「4」にセットされる。
【0431】次に、SD3により、コマンドを出力する
出力ポートのアドレスを指定するIOアドレスをポート
1のアドレスにセットする処理がなされる。ここで、た
とえば、ポート1が図柄制御基板75、ポート2が音声
制御基板82、ポート3がランブ制御基板80、ポート
4が払出制御基板144というように、出力ポートが各
基板に対応しており、出力ポートのアドレスを、コマン
ドの送信を行なうIOアドレスとしてセットすることに
より、コマンドの送信先のサブ基板が選択される。
【0432】次に、SD4により、比較値を右にシフト
する処理がなされる。これにより、比較値が、IOアド
レスにより特定される出力ポートにセットされている出
力データと比較可能な値に決められる。このように決め
られた比較値のデータと、IOアドレスにより特定され
る出力ポートにセットされている出力データとが、比較
され、比較対象の出力ポートにコマンドの出力データが
セットされている場合には、これらの値が一致し、キャ
リフラグがセットされる。
【0433】次に、SD5により、キャリフラグがセッ
トされたか否かの判断がなされる。SD5によりキャリ
フラグがセットされていると判断された場合は、SD6
により、該当するIOアドレスに、送信するコマンドを
出力する処理がなされる。これにより、コマンドが出力
される。その後、SD7に進む。一方、キャリフラグが
セットされていないと判断された場合は、そのままSD
7に進む。
【0434】SD7では、IOアドレスを1加算する処
理がなされる。これにより、次のループで出力データの
状態を比較する出力ポートが次の処理順序の出力ポート
に切換えられる。次に、SD8に進み、SD2によりセ
ットした処理数を「1」だけ減算し、減算更新された後
の処理数が0以外になっているか否かの判断がなされ
る。SD8により減算更新された後の処理数が0になっ
ていない場合には、前述したSD4に戻り、次のチェッ
ク順序の出力ポートに関して、前述したようなコマンド
出力先のチェックが行なわれる。一方、SD8により減
算更新された後の処理数が0になった場合には、前述し
たSD9に進む。
【0435】SD9では、出力するINT信号のデータ
をセットする処理がなされる。そして、SD10によ
り、SD9においてセットされたINT信号のデータ
を、INT信号の出力用のポートである出力ポート0に
出力する処理がなされる。これにより、INT信号が出
力される(立上げられる)。次に、SD11により、ウ
エイトカウンタをセットする処理がなされる。ここで、
ウエイトカウンタは、待機時間をカウントするためのカ
ウンタであり、この段階ではINT信号の出力期間を監
視するために用いられ、「5」にセットされる。
【0436】次に、SD12に進み、ウエイトカウンタ
のカウンタ値を「1」だけ減算更新する処理がなされ、
減算更新された後のカウンタ値が0以外になっているか
否かの判断がなされる。SD12により減算更新された
後のカウンタ値が0になっていない場合には、SD12
の処理が繰返される。一方、SD12により減算更新さ
れた後の処理数が0になった場合には、SD13に進
み、クリアデータをセットする処理がなされた後、その
セットされたクリアデータをSD14により出力ポート
0に出力する処理がなされる。これにより、INT信号
の出力用のデータがクリアされ、INT信号が停止され
る(下げられる)。このように、INT信号は、立上が
った後、ウエイトカウンタで5が計数される時間だけ出
力レベルが継続された後、立下げられる。
【0437】次に、SD15により、ウエイトカウンタ
をセットする処理がなされる。この段階でのウエイトカ
ウンタは、このコマンド送信処理の終了期間を監視する
ために用いられ、「5」にセットされる。次に、SD1
6に進み、ウエイトカウンタのカウンタ値を「1」だけ
減算更新する処理がなされ、減算更新された後のカウン
タ値が0以外になっているか否かの判断がなされる。S
D16により減算更新された後のカウンタ値が0になっ
ていない場合には、SD16の処理が繰返される。一
方、SD12により減算更新された後の処理数が0にな
った場合には、このコマンド送信処理が終了する。
【0438】以上のようなコマンド送信処理によれば、
前述した4つのサブ基板に対して主力するコマンドがセ
ットされた場合に、1つの制御ルーチンの実行により、
出力先のサブ基板を選択することにより、どのサブ基板
に対しても、コマンドを送信することができる。
【0439】次に、払出制御基板144のCPUにおい
て実行される制御処理の内容を説明する。図67は、払
出制御基板144のCPU144jにおいて実行される
制御処理のメイルーチンとしてのメイン処理を示すフロ
ーチャートである。
【0440】ステップSE(以下、単にSEという)1
〜SE12により、制御処理の実行のための初期設定を
行なう処理がなされる。SE1により、割込みが禁止さ
れる。次に、SE2により、割込み処理のモードを示す
割込みモード2の設定が行なわれる。次に、SE3によ
り、スタックポインタの設定が行なわれる。次に、SE
4により、内蔵デバイスレジスタの設定が行なわれる。
次に、SE5により、CTCベクタの設定が行なわれ
る。次に、SE6により、未使用CTCおよびPIOの
設定が行なわれる。次に、SE7により、RAMをアク
セス可能にする設定が行なわれる。
【0441】そして、SE8により、RAMにバックア
ップデータがないかどうかないか(記憶されていないか
どうか)の判断がなされる。このバックアップデータ
は、前述したように、停電があった場合等の所定の場合
に、電源基板137から電源断信号を受けたことに応じ
てRAMに記憶されるものである。
【0442】SE8によりバックアップデータがあると
判断された場合は、SE9に進み、記憶されているバッ
クアップデータに基づいて、払出制御基板144のCP
Uにおいて実行される制御処理の状態を電源断前の状態
に復旧させる処理がなされる。その後、このメイン処理
が終了する。一方、SE8によりバックアップデータが
ないと判断された場合は、SE10に進RAMの記憶デ
ータをクリアする処理がなされる。次に、SE11によ
り、CTC割込みの設定が行なわれる。次に、SE12
により、割込みが許可される。
【0443】SE12の後、SE13に進み、タイマ割
込みがされていないかどうかの判断がなされる。払出制
御基板144においては、タイマ割込みをするための計
時を行なうタイマが設けられており、そのタイマにより
所定時間(たとえば、0.002SE)が計時されるご
とに、タイマ割込みがなされる。SE13においては、
タイマ割込みが行なわれるまで待機し、タイマ割込みが
行なわれた場合に、SE14に進む。したがって、SE
14〜SE23のサブルーチン処理は、タイマ割込みが
行なわれるごとに実行されることとなる。
【0444】SE14においては、スイッチ処理が実行
される。このスイッチ処理においては、払出制御基板1
44に接続された各種スイッチ(球貸し個数カウントス
イッチ119,賞球個数カウントスイッチ120等)の
出力信号の状態をチェックし、スイッチが検出動作をし
たか否か等が判定される。
【0445】SE15においては、入力判定処理が実行
される。この入力判定処理においては、主基板151か
らの賞球制御信号(コマンド,INT信号)の入力判定
が行なわれ、INT信号の入力に応じてコマンドが受信
される。SE16においては、コマンド解析実行処理が
実行される。このコマンド解析実行処理においては、受
信した賞球制御信号のコマンドの指令内容が解析され
る。払出制御基板144においては、この解析結果に基
づいてコマンドの指令内容を認識し、コマンドにしたが
った処理が行なわれる。
【0446】SE17においては、払出し停止状態設定
処理が実行される。この払出し停止状態設定処理におい
ては、前述した払出停止コマンドにしたがって行なわれ
る玉の払出し停止状態が設定される。この処理において
は、たとえば、前述した図15に示された払出し停止解
除コマンドの受信後のインターバル時間としてのT8等
が設定される。
【0447】SE18においては、プリペイドカードユ
ニット制御処理が実行される。このプリペイドカードユ
ニット制御処理は、カードユニット31に関連する各種
制御を行なう処理であって、前述した払出制御基板14
4とカードユニット31との間での信号の送受信処理等
の球貸しに関する制御処理が行なわれる。
【0448】SE19においては、球貸し制御処理が実
行される。この球貸し制御処理においては、前述したよ
うな制御タイミングで貸玉を払出すための払出制御が行
なわれる。この球貸し制御処理の処理内容は、図71を
用いて後述する。SE20においては、賞球制御処理が
実行される。この賞球制御処理においては、前述したよ
うな制御タイミングで賞球を払出すための払出制御が行
なわれる。この賞球制御処理の処理内容は、図72を用
いて後述する。SE21においては、払出モータ制御処
理が実行される。この払出モータ制御処理においては、
払出モータの駆動に関する制御が行なわれる。
【0449】SE22においては、エラー処理が実行さ
れる。このエラー処理においては、カードユニット31
の接続異常に関する処理、カードユニット31の制御異
常に関する処理、発射制御信号の制御に関する処理、賞
球個数カウントスイッチ120の球詰まりを監視する処
理、球貸し個数カウントスイッチ119の球詰まりを監
視する処理、賞球経路の異常に関する処理、球貸し経路
の異常に関する処理、および、エラー情報の表示に関す
る処理等のエラー状態(異常状態)に関する各種処理が
行なわれる。
【0450】SE23においては、出力処理が実行され
る。この出力処理においては、払出制御基板144から
各種信号、エラー情報を含む各種データを出力する処理
がなされる。SE23の実行後は、前述したSE13に
戻り、次のタイマ割込みのタイミングまで、SE14〜
SE23のサブルーチンの実行が待たれる。
【0451】次に、払出制御基板144のCPU144
jにおいて実行される電源断処理について説明する。図
68は、払出制御基板144のCPU144jにおいて
実行される電源断処理を示すフローチャートである。こ
の電源断処理は、前述したように、電源電圧の低下によ
り電源断信号を受けた場合に、その時点で払出し制御に
用いられていた各種データをバックアップデータとして
RAMに記憶させるための処理であり、電源断信号を受
けた場合に実行される。
【0452】ステップSF(以下、単にSFという)1
により、レジスタを退避させる処理がなされる。これに
より、レジスタのデータがバックアップデータとして記
憶される。次に、SF2により、スタックポインタを退
避させる処理がなされる。これにより、スタックポイン
タのデータがバックアップデータとして記憶される。次
に、SF3により、RAMのチェックサム計算(RAM
の診断)がなされ、その結果のデータがバックアップデ
ータとして記憶される。次に、SF4により、RAMを
アクセス禁止に設定する処理がなされる。次に、SF5
により、出力ポートをクリアする処理がなされる。この
SF5の処理の後、無限ループにより待機状態になる。
以上のような電源断処理により、電源断時において、R
AMで払出制御処理のバックアップデータが保存され
る。
【0453】次に、払出制御基板144のCPU144
jにおいて実行されるコマンド割込み処理について説明
する。図69は、払出制御基板144のCPU144j
において実行されるコマンド割込み処理を示すフローチ
ャートである。
【0454】CPU144jは、賞球制御信号INTを
受けたか否かを常時監視し、賞球制御信号INTを受け
た場合に、コマンド割込み処理を実行する。コマンド割
込み処理においては、まず、ステップSG(以下、単に
SGという)1により、コマンドデータ、すなわち、賞
球制御信号CD0〜CD7を入力し、SG2により、そ
のコマンドデータを設定する(格納する)処理がなされ
る。次に、SG3により、次のコマンド割込みを許可す
る処理がなされる。その後、このコマンド割込み処理が
終了する。
【0455】次に、払出制御基板144のCPU144
jにおいて実行されるタイマ割込み処理について説明す
る。図70は、払出制御基板144のCPU144jに
おいて実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャー
トである。
【0456】CPU144jは、予め定められた計時用
のカウンタを常時監視し、2msが経過するごとに、タ
イマ割込みを行なうために、タイマ割込み処理を実行す
る。タイマ割込み処理においては、まず、ステップSH
(以下、単にSHという)1により、タイマ割込みがあ
ったことを示すデータとして、タイマ割込みありを示す
データを設定する処理がなされる。これにより、図67
に示したメイン処理のSE13において、タイマ割込み
ありと判断される。次に、SH2により、次のタイマ割
込みを許可する処理がなされる。その後、このタイマ割
込み処理が終了する。
【0457】次に、前述したSE19の球貸し制御処理
の処理内容を説明する。図71は、球貸し制御処理の処
理内容を示すフローチャートである。
【0458】図71を参照して、まず、ステップSM
(以下、単にSMという)1により、球貸し個数カウン
トスイッチタイマの値をロードする処理がなされる。こ
の球貸し個数カウントスイッチタイマは、球貸し個数カ
ウントスイッチ119がオン状態(玉を検出している状
態)となるごとに、その継続時間を計時するタイマであ
り、そのタイマ値がRAMに記憶される。このため、S
M1では、タイマ値をロードしてきて、この球貸し制御
処理のために使用するのである。
【0459】次に、SM2により、SM1によってロー
ドした球貸し個数カウントスイッチタイマのタイマ値
と、予め定められたスイッチオン判定値とを比較する処
理がなされる。ここで、スイッチオン判定値は、球貸し
個数カウントスイッチ119が正常な状態で玉を検出し
たと認められるオン状態の継続時間である。このスイッ
チオン判定値に相当する時間以上の時間にわたり球貸し
個数カウントスイッチ119が継続してオン状態となっ
ている場合には、球貸し個数カウントスイッチ119が
正常な状態で玉を検出したと認められる。
【0460】次に、SM3により、SM2によって比較
された球貸し個数カウントスイッチタイマのタイマ値が
スイッチオン判定値と一致する値に達したか否かの判断
がなされる。SM3により一致する値に達したと判断さ
れた場合は、球貸し個数カウントスイッチ119が正常
な状態で玉を検出したと認め、SM4に進み、球貸しカ
ウント処理が実行される。この球貸しカウント処理にお
いては、前述した貸玉の未払出し個数の記憶値が「1」
だけ減算更新される。これにより、貸玉の払出し検出に
応じて、貸玉の未払出し個数が減じられるのである。S
M4の後、SM5に進む。一方、SM3により一致する
値に達していないと判断された場合は、ノイズ等による
誤検出のおそれがあるため、正常な状態で玉を検出した
と認めず、そのままSM5に進む。
【0461】SM5では、モジュールブロックのアドレ
スをポインタにセットする処理がなされる。次に、SM
6に進み、球貸し制御コードをロードする処理がなされ
る。この球貸し制御コードは、SM10〜SM14の処
理のうちの実行させるべき制御処理を指定するためのコ
ードデータであり、球貸し制御処理の進行に応じて変更
され得る。次に、SM7に進み、SM7〜SM9が実行
されることにより、SM6によりロードされた球貸し制
御コードを、SM10〜SM14のうちのいずれかの処
理を指定できる値にする処理がなされる。具体的に、S
M7ではSM6によりロードされた球貸し制御コードを
2倍する処理が行なわれ、SM8ではSM7により算出
された球貸し制御コードを2倍する処理が行なわれ、S
M9では2バイト・1バイト加算処理が行なわれる。
【0462】SM9の後、SM10〜SM14の処理の
うち、SM6〜SM9の処理により得られた球貸し制御
コードに対応する制御コードが指定された処理が実行さ
れ、その後、この球貸し制御処理が終了する。具体的
に、SM10は、球貸し開始待ち処理である。この球貸
し開始待ち処理においては、前述したような球貸し要求
があるか否かを判定し、球貸し要求がある場合に、貸玉
の払出数の設定、球貸し制御に用いる球貸し制御タイマ
の設定、および、次に実行する球貸し払出し経路切替え
処理の制御コードの指定等が行なわれる。
【0463】SM11は、球貸し払出し経路切替え処理
である。この球貸し払出し経路切替え処理においては、
まず、通路切換弁250を賞球通路203dから球貸し
通路203cに切換える切換え動作を実行させるために
ソレノイド制御信号を励磁レベルにして通路切換ソレノ
イド117を切換え動作させる。これにより、賞球通路
203dから球貸し通路203cへの玉の払出通路の切
換えが開始される。また、前述した球貸し開始待ち処理
において設定された球貸し制御タイマがタイムアップす
るまで待ち、タイムアップした後に、払出モータ118
を制御するための払出モータ制御コードを設定するとと
もに、次に実行する球貸し時払出モータ停止待ち処理の
制御コードの指定等が行なわれる。これにより、前述し
た図50に示された時間T10の経過後に、払出モータ
の払出動作を開始させる制御が行なわれる。
【0464】SM12は、球貸し時払出モータ停止待ち
処理である。この球貸し時払出モータ停止待ち処理にお
いては、払出モータ118の払出動作中において球貸し
個数カウントスイッチ119により検出された玉の個数
をチェックし、払出モータ118の停止後、球貸し制御
タイマを前述した図50に示した所定時間T11に設定
するとともに、次に実行する球貸し球通過待ち処理の制
御コードの指定等が行なわれる。
【0465】SM13は、球貸し球通過待ち処理であ
る。この球貸し球通過待ち処理においては、まず、払出
モータ118の払出動作停止後において球貸し個数カウ
ントスイッチ119により検出された玉の個数をチェッ
クし、貸玉の未払出し個数が「0」になったか否かを判
断する。また、球貸し時払出モータ停止待ち処理におい
て設定された球貸し制御タイマがタイムアップするまで
待ち、タイムアップした時点で、球貸し制御タイマを前
述した図50に示した所定時間T12に設定するととも
に、次に実行する賞球払出し経路切替え処理の制御コー
ドの指定等が行なわれる。また、この段階で、払出モー
タ118の玉噛み等のエラーが生じた場合に、そのエラ
ーに対応したエラー時処理を実行するための処理も行な
われる。
【0466】SM14は、賞球払出し経路切替え処理で
ある。この賞球払出し経路切替え処理においては、ま
ず、通路切換弁250を球貸し通路203cから賞球通
路203dに切換える切換え動作を実行させるためにソ
レノイド制御信号を非励磁レベルににして通路切換ソレ
ノイド117を切換え動作させる。これにより、球貸し
通路203cから賞球通路203dへの玉の払出通路の
切換えが開始される。
【0467】また、前述した球貸し球通過待ち処理にお
いて設定された球貸し制御タイマがタイムアップするま
で待ち、タイムアップした後に、貸玉の未払出し個数が
「0」であるか否かの判断がなされる。そして、貸玉の
未払出し個数が「0」である場合は、前述したSM10
の球貸し開始待ち処理を次回の処理時に実行するように
制御コードの指定等が行なわれる。これより、この時点
で貸玉の未払出し個数が「0」になった場合には、球貸
し開始待ち状態に戻るのである。
【0468】一方、貸玉の未払出し個数が「0」でない
場合(「1」以上である場合)は、前述したSM11の
球貸し払出し経路切替処理を次回の処理時に実行するよ
うに制御コードの指定等が行なわれる。これより、この
時点で貸玉の未払出し個数が「0」になっていない場合
には、残った未払出し個数を払出すために、球貸し払出
し経路切替処理が再度実行され、その処理に続いて行な
われる前述した各処理の実行により、図51に示される
ような貸玉の未払出し個数の残数の払出しが実行される
のである。
【0469】以上のような球貸し制御処理の実行によ
り、前述した各タイミングチャートにより示したような
球貸しの制御が行なわれる。
【0470】次に、前述したSE20の賞球制御処理の
処理内容を説明する。図72は、賞球制御処理の処理内
容を示すフローチャートである。
【0471】図72を参照して、まず、ステップSJ
(以下、単にSJという)1により、賞球個数カウント
スイッチタイマの値をロードする処理がなされる。この
賞球個数カウントスイッチタイマは、賞球個数カウント
スイッチ119がオン状態(玉を検出している状態)と
なるごとに、その継続時間を計時するタイマであり、そ
のタイマ値がRAMに記憶されている。このため、SJ
1では、タイマ値をロードしてきて、この賞球制御処理
のために使用するのである。
【0472】次に、SJ2により、SJ1によってロー
ドした賞球個数カウントスイッチタイマのタイマ値と、
予め定められたスイッチオン判定値とを比較する処理が
なされる。ここで、スイッチオン判定値は、賞球個数カ
ウントスイッチ120が正常な状態で玉を検出したと認
められるオン状態の継続時間である。このスイッチオン
判定値の時間以上の時間継続して賞球個数カウントスイ
ッチ120がオン状態となっている場合には、賞球個数
カウントスイッチ120が正常な状態で玉を検出したと
認められる。
【0473】次に、SJ3により、SJ2によって比較
された賞球個数カウントスイッチタイマのタイマ値がス
イッチオン判定値と一致する値に達したか否かの判断が
なされる。SJ3により一致する値に達したと判断され
た場合は、賞球個数カウントスイッチ120が正常な状
態で玉を検出したと認め、SJ4に進み、賞球カウント
処理が実行される。この賞球カウント処理においては、
前述した賞球の未払出し個数の記憶値が「1」だけ減算
更新される。これにより、賞球の払出し検出に応じて、
賞球の未払出し個数が減じられるのである。SJ4の
後、SJ5に進む。一方、SJ3により一致する値に達
していないと判断された場合は、ノイズ等による誤検出
のおそれがあるため、正常な状態で玉を検出したと認め
ず、そのままSJ5に進む。
【0474】SJ5では、モジュールブロックのアドレ
スをポインタにセットする処理がなされる。次に、SJ
6に進み、賞球制御コードをロードする処理がなされ
る。この賞球制御コードは、SJ10〜SJ12の処理
のうちの実行させるべき制御処理を指定するためのコー
ドデータであり、賞球制御処理の進行に応じて変更され
得る。次に、SJ7に進み、SJ7〜SJ9が実行され
ることにより、SJ6によりロードされた賞球制御コー
ドを、SJ10〜SJ14のうちのいずれかの処理を指
定できる値にする処理がなされる。具体的に、SJ7で
はSJ6によりロードされた賞球制御コードを2倍する
処理が行なわれ、SJ8ではSJ7により算出された賞
球制御コードを2倍する処理が行なわれ、SJ9では2
バイト・1バイト加算処理が行なわれる。
【0475】SJ9の後、SJ10〜SJ12の処理の
うち、SJ6〜SJ9の処理により得られた賞球制御コ
ードに対応する制御コードが指定された処理が実行さ
れ、その後、この賞球制御処理が終了する。具体的に、
SJ10は、賞球開始待ち処理である。この賞球開始待
ち処理においては、賞球要求(未払出し個数が1以上で
ある場合等の予め定められた条件が満たされた場合に賞
球要求ありと認められる)があるか否かを判定し、賞球
要求がある場合に、1回の払出動作における払出数に応
じた払出モータ118の回転数(回転量)の設定、払出
モータ118を制御するための払出モータ制御コードの
設定、および、次に実行する払出モータ停止待ち処理の
制御コードの指定等が行なわれる。ここで、払出モータ
制御コードが設定されたことに応じて、払出モータ11
8の払出動作が開始される。
【0476】SJ11は、払出モータ停止待ち処理であ
る。この払出モータ停止待ち処理においては、払出モー
タ118の払出動作中において賞球個数カウントスイッ
チ120により検出された玉の個数がチェックされる。
そして、払出モータ118の停止後、賞球制御タイマを
前述した図39に示した所定時間T9に設定するととも
に、次に実行する賞球通過待ち処理の制御コードの指定
等が行なわれる。
【0477】SJ12は、賞球通過待ち処理である。こ
の賞球通過待ち処理においては、まず、払出モータ11
8の払出動作停止後において賞球個数カウントスイッチ
119により検出された玉の個数をチェックし、賞球の
未払出し個数が「0」になったか否かを判断する。ま
た、前述した払出モータ停止待ち処理により設定された
賞球制御タイマがタイマアップした後、前述したSJ1
0の賞球開始待ち処理を次回の処理時に実行するように
制御コードの指定等が行なわれる。これより、賞球通過
待ち処理が終了すると、前述した賞球開始待ち状態に戻
るのである。
【0478】次に、前述したSE22のエラー処理の処
理内容を説明する。図73は、エラー処理の処理内容を
示すフローチャートである。
【0479】図73を参照して、まず、ステップSK
(以下、単にSKという)1により、プリペイドカード
ユニットが接続されているか否かを監視するプリペイド
カードユニット接続監視処理が行なわれる。次に、SK
2により、プリペイドカードユニットエラー制御処理が
行なわれる。このプリペイドカードユニット接続監視処
理においては、図34に示されたような時間A,C,
E,Fの各監視時間のうちのいずれかが、対応する設定
値の上限値を超えた場合に図35のように行なわれる異
常時制御等の各種エラー制御が行なわれる。
【0480】次に、SK3により、発射制御信号制御処
理が行なわれる。この発射制御信号制御処理において
は、所定の発射禁止条件が成立した場合に打球発射装置
87による打球発射を禁止し、所定の発射禁止解除条件
が成立した場合に打球発射装置87による打球発射禁止
状態を解除するための発射制御信号の制御が行なわれ
る。
【0481】次に、SK4により、賞球個数カウントス
イッチ球詰まり監視処理が行なわれる。この賞球個数カ
ウントスイッチ球詰まり監視処理においては、賞球個数
カウントスイッチ120が前述した所定時間T17(5
00ms)以上継続してオン状態になったか否かを監視
し、所定時間T17(500ms)以上継続してオン状
態になった場合に、前述した賞球個数カウントスイッチ
球詰まりエラーが発生したと判断する。このようにエラ
ーが発生したと判断されると、賞球動作中は、前述した
払出モータ制御処理(SE21)において、図44に示
したような払出モータ118の駆動制御が行なわれ、賞
球動作中でなければ、図45に示されたように、払出モ
ータ118を駆動せずにエラー解除が待たれる。
【0482】次に、SK5により、球貸し個数カウント
スイッチ球詰まり監視処理が行なわれる。この球貸し個
数カウントスイッチ球詰まり監視処理においては、球貸
し個数カウントスイッチ119が前述した所定時間T3
5(500ms)以上継続してオン状態になったか否か
を監視し、所定時間T35(500ms)以上継続して
オン状態になった場合に、前述した球貸し個数カウント
スイッチ球詰まりエラーが発生したと判断する。このよ
うにエラーが発生したと判断されると、賞球動作中は、
前述した払出モータ制御処理(SE21)において、図
56に示したような払出モータ118の駆動制御が行な
われ、賞球動作中でなければ、図57に示されたよう
に、払出モータ118を駆動せずにエラー解除が待たれ
る。
【0483】次に、SK6により、賞球経路エラー処理
が行なわれる。図41および図42に示したような賞球
個数カウントスイッチ120の監視により賞球経路エラ
ーが発生したと払判断された場合は、エラー要求フラグ
と呼ばれるエラー状態を要求するフラグのデータに基づ
いて、賞球経路エラーが発生した旨が示される。賞球経
路エラー処理においては、エラー要求フラグのデータを
読込み、賞球経路エラーが発生した旨が示されている場
合には、賞球経路エラーの発生に応じた払出モータ11
8の動作をさせるためのデータを設定する処理がなされ
る。このように賞球経路エラーの発生に応じた払出モー
タ118の動作をさせるためのデータが設定されると、
未払出し個数に応じて、前述した図41および図43に
示されるような払出モータ118の駆動制御が行なわれ
る。
【0484】次に、SK7により、球貸し経路エラー処
理が行なわれる。図53および図54に示したような球
貸し個数カウントスイッチ119の監視により球貸し経
路エラーが発生したと払判断された場合は、エラー要求
フラグと呼ばれるエラー状態を要求するフラグのデータ
に基づいて、球貸し経路エラーが発生した旨が示され
る。球貸し経路エラー処理においては、エラー要求フラ
グのデータを読込み、球貸し経路エラーが発生した旨が
示されている場合には、球貸し経路エラーの発生に応じ
た払出モータ118の動作をさせるためのデータを設定
する処理がなされる。このように球貸し経路エラーの発
生に応じた払出モータ118の動作をさせるためのデー
タが設定されると、未払出し個数に応じて、前述した図
53および図55に示されるような払出モータ118の
駆動制御が行なわれる。
【0485】次に、SK8により、エラー番号表示設定
処理が行なわれる。このエラー番号表示設定処理におい
ては、前述したような各種エラー状態が発生した場合
に、そのエラー状態を示すデータに基づいて、前述した
エラー表示器145に、発生したエラー状態に対応する
エラー番号を表示するためのデータを設定する処理がな
される。SK8の後、このエラー処理が終了する。
【0486】次に、前述したSE23の出力処理の処理
内容を説明する。図74は、エラー処理の処理内容を示
すフローチャートである。
【0487】図74を参照して、まず、ステップSL
(以下、単にSLという)1により、エラー番号表示処
理が行なわれる。このエラー番号表示処理においては、
前述したエラー番号表示設定処理により表示するエラー
番号のデータが設定された場合に、エラー番号を前述し
たエラー表示器145に表示する処理がなされる。次
に、SL2およびSL3により、前述した球貸し情報を
含む各種情報およびデータが出力される。SL3の後、
この出力処理が終了する。
【0488】次に、以上のような実施の形態により得ら
れる主な効果を列挙する。この実施の形態による遊技機
においては、遊技者所有の有価価値の大きさを特定可能
な情報が記録された記録媒体を処理する記録媒体処理装
置から貸遊技媒体の払出しの要求があった場合に、貸遊
技媒体を払出す遊技機であって、遊技媒体を払出す動作
を行なう手段であって、前記貸遊技媒体を払出す動作を
する遊技媒体払出手段と、配線パターンが形成され、前
記遊技媒体払出手段の制御を行なう払出制御用マイクロ
コンピュータが設けられた払出制御基板と、前記配線パ
ターンと接続された態様で前記払出制御基板に設けら
れ、当該払出制御基板と前記記録媒体処理装置とを接続
するためのコネクタとを含み、該コネクタに接続された
前記配線パターンは、前記記録媒体処理装置と前記払出
制御用マイクロコンピュータとの間を接続する第1の配
線パターンと、前記払出制御用マイクロコンピュータに
非接続状態で信号を中継する第2の配線パターンとを含
むことを特徴とする。
【0489】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。パチンコ遊技機1において、払出制
御基板144に設けられたコネクタ144iにより払出
制御基板144とカードユニット31とが接続される
が、図25に示されるように、そのコネクタ144iに
接続された配線パターンのうちのすべての配線パターン
が払出制御用マイクロコンピュータに接続されるわけで
はない。つまり、そのような払出制御基板144上で配
線パターンとしての入出力信号線1440bが払出制御
用マイクロコンピュータに接続されるが、玉貸しスイッ
チ24、返却スイッチ25、球貸し可表示LED23
1、および、度数表示LED232用の配線パターンと
しての中継用配線1440bは、払出制御基板144上
で払出制御用のマイクロコンピュータ144Mに非接続
状態で信号を中継するものである。このように、マイク
ロコンピュータ144Mに接続されない配線パターンを
設けたことにより、カードユニット31とパチンコ遊技
機1との間でやり取りされる信号が必要に応じて払出制
御用のマイクロコンピュータ144Mを通らなくても済
むようにすることができる。その結果、払出制御用のマ
イクロコンピュータ144Mが取扱う情報量が軽減さ
れ、払出制御用のマイクロコンピュータ144Mの処理
負担を軽減することができる。また、特にカードユニッ
ト31と払出制御基板144との間に中継基板などを介
すことなく、直接払出制御基板144がカードユニット
に接続されるので、製造面での作業性を向上できる。
【0490】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記記録媒体処理装置は、貸遊技媒体の払出しを
要求する貸遊技媒体要求信号を前記払出制御用マイクロ
コンピュータに出力し、該払出制御用マイクロコンピュ
ータは、前記第1の配線パターンを介して前記記録媒体
処理装置から前記貸遊技媒体要求信号を受けたことに応
じて、前記遊技者所有の有価価値の大きさを特定可能な
情報の入力を受けずに、貸遊技媒体を払出す制御を行な
うことを特徴とする。
【0491】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。また、図39等に示されたように、
払出制御用のマイクロコンピュータ144Mが貸玉の払
出しを要求する信号(BRDY信号)を受けた場合に
は、カード残高を特定可能な情報の入力を受けずに、貸
玉を払出す制御が行なわれるので、払出制御用のマイク
ロコンピュータ144Mがカード残高を管理する処理を
行なう必要がなくなるため、払出制御用のマイクロコン
ピュータ144Mの処理負担をより一層軽減することが
できる。
【0492】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記記録媒体の残高を表示する残高表示手段をさ
らに含み、前記第2の配線パターンは、前記記録媒体処
理装置と前記残高表示手段との間を中継することを特徴
とする。
【0493】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図14および図25に示されるよう
に、払出制御基板144に設けられた配線パターンとし
ての中継用配線1440bにより、カードユニット31
と度数表示LED232との間が中継されるので、払出
制御用のマイクロコンピュータ144Mが度数表示LE
D232による残高の表示に関する処理に関わらなくて
も済むため、払出制御用のマイクロコンピュータ144
Mの処理負担をより一層軽減することができる。
【0494】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記貸遊技媒体の払出しを受けるために行なわれ
る貸出操作を検出する貸出操作検出手段をさらに含み、
前記第2の配線パターンは、前記記録媒体処理装置と前
記貸出操作検出手段との間を中継することを特徴とす
る。
【0495】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図14および図25に示されるよう
に、払出制御基板144に設けられた配線パターンとし
ての中継用配線1440bにより、カードユニット31
と玉貸しスイッチ24との間が中継されるので、払出制
御用のマイクロコンピュータ144Mが玉貸しスイッチ
24による玉貸操作(貸出操作)の検出に関する処理に
関わらなくても済むため、払出制御用のマイクロコンピ
ュータ144Mの処理負担をより一層軽減することがで
きる。
【0496】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記記録媒体処理装置により処理されている記録
媒体を遊技者に返却する場合に行なわれる返却操作を検
出する返却操作検出手段をさらに含み、前記第2の配線
パターンは、前記記録媒体処理装置と前記返却操作手段
との間を中継することを特徴とする。
【0497】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図14および図25に示されるよう
に、払出制御基板144に設けられた配線パターンとし
ての中継用配線1440bにより、カードユニット31
と返却スイッチ25との間が中継されるので、払出制御
用マイクロコンピュータが返却スイッチ25による返却
操作の検出に応じた処理に関わらなくても済むため、払
出制御用のマイクロコンピュータ144Mの処理負担を
より一層軽減することができる。
【0498】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、遊技者所有の有価価値の大きさを特定可能な情報
が記録された記録媒体を処理する記録媒体処理装置から
貸遊技媒体の払出しの要求があった場合に、貸遊技媒体
を払出す遊技機であって、遊技媒体を払出す動作を行な
う手段であって、前記貸遊技媒体を払出す動作をする遊
技媒体払出手段と、前記記録媒体処理装置に接続される
配線を接続するための記録媒体処理装置用コネクタを含
む複数のコネクタを有し、前記遊技媒体払出手段の制御
を行なう払出制御用マイクロコンピュータが設けられた
払出制御基板と、該払出制御基板を収容する払出制御基
板収容体とを含み、前記複数のコネクタのうち、前記記
録媒体処理装置用コネクタは、前記記録媒体処理装置用
コネクタ以外のコネクタから離隔して配置され、前記払
出制御基板収容体は、内部が透視可能であり、かつ、前
記複数のコネクタのそれぞれに対応し、該コネクタのそ
れぞれを外部に露出可能な開口部を有することを特徴と
する。
【0499】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図3および図4に示されるように、
払出制御基板144において、カードユニット31との
接続用のコネクタ144iがカードユニット31との接
続用のコネクタ以外のコネクタから離隔して配置された
ことにより、カードユニット31との接続用のコネクタ
144iに対する配線の接続および取外しを容易にする
ことができる。さらに、図3および図4に示されるよう
に、払出制御基板ボックス143が、払出制御基板14
4を収容しているものの、払出制御基板144に設けら
れた複数のコネクタ144a〜コネクタ144iのそれ
ぞれに対応し、これらのコネクタのそれぞれを外部に露
出可能な開口部143a〜143iを有しているので、
コネクタ144a〜コネクタ144iに対して配線の接
続および取外しを直接的に行なうことができるため、カ
ードユニット31との接続用のコネクタ144iを含む
複数のコネクタ144a〜144iに対する配線の接続
および取外しを容易に行なうことができる。さらに、払
出制御基板ボックス143が、内部が透視可能となって
いるので、不正行為が行なわれた痕跡を外部から容易に
発見することができ、これにより、不正行為者の不正行
為意欲をなくさせることにより、払出制御基板144に
対する不正行為を未然に防ぐことができる。さらに、複
数のコネクタ144a〜144iのそれぞれが外部に露
出可能な開口部143a〜143iを払出制御基板ボッ
クス143が有しているので、払出制御基板144にお
けるコネクタ以外の部分を露出させる必要がないため、
払出制御基板144における配線パターン等に直接的に
不正行為をすることが困難になるので、払出制御基板1
44に対する不正行為を防ぐことができる。
【0500】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、複数のコネクタのうちの前記記録媒体処理装置用
コネクタは、前記払出制御基板の下側において前記記録
媒体処理装置側寄りの位置に設けられ、前記複数のコネ
クタのうちの記録媒体処理装置用コネクタ以外のコネク
タは、前記払出制御基板の上側において配設されたこと
を特徴とする。
【0501】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図3および図4に示されるように、
払出制御基板144に設けられた複数のコネクタ144
a〜144iのうちのカードユニット31との接続用の
コネクタ144iは、払出制御基板144の下側におい
てカードユニット31寄りの位置に設けられており、複
数のコネクタ144a〜144iのうちのカードユニッ
ト31との接続用のコネクタ144i以外のコネクタ1
44a〜144hが払出制御基板144の上側において
配設されているため、記録媒体処理装置用コネクタの配
置位置がそれ以外のコネクタの配置位置と異なることに
より、コネクタ144iに接続される配線の接続を容易
にすることができる。さらに、コネクタ144a〜14
4hが一列に列設されていることにより、それらのコネ
クタに配線を接続する場合において、並んでいる順序に
基づいて容易に接続対象のコネクタが把握できるため、
コネクタ144a〜144hへの配線の接続を容易にす
ることができる。
【0502】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記払出制御基板に設けられ、前記遊技媒体の払
出制御に関連する異常状態を特定可能な情報を表示する
異常状態特定情報表示手段をさらに含み、前記払出制御
基板収容体は、前記異常状態特定情報表示手段を外部に
露出させない態様で収容することを特徴とする。
【0503】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図3に示されるように、払出制御基
板ボックス143が、エラー表示器145を外部に露出
させない態様で収容するため、エラー表示器145を保
護することができ、エラー表示器145保護専用にカバ
ー体を設ける必要がなくなる。
【0504】この実施の形態による遊技機においては、
前記遊技機の前面側に設けられ、該前面側における一端
部で軸支され、当該前面側における他端部を開放端部と
して開閉可能である前面枠部と、前記記録媒体の残高を
表示する残高表示部と、前記払出制御基板よりも前記開
放端部に近い位置に設けられ、遊技状態を制御する遊技
制御基板とをさらに含み、前記払出制御基板に設けられ
た前記複数のコネクタのうちの記録媒体処理装置用コネ
クタ以外のコネクタは、前記残高表示部に接続される配
線を接続するための残高表示部用コネクタと、前記遊技
制御基板に接続される配線を接続するための遊技制御基
板用コネクタとを含み、前記残高表示部用コネクタは、
前記払出制御基板における前記前面枠部の軸支端部側寄
りの位置に設けられ、前記遊技制御基板用コネクタは、
前記払出制御基板における前記前面枠部の開放端部側寄
りの位置に設けられたことを特徴とする。
【0505】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図3および図4に示されるように、
払出制御基板144において、前面枠3および前面開閉
枠4よりなる前面枠部の開放端部(パチンコ遊技機1に
正面から向かって右側の端部)に対して、払出制御基板
144よりも主基板151の方が近いという配置状態に
おいて、遊技制御手段用コネクタが前面枠部の開放端部
側に近い位置に設けられ、残高表示基板23への接続用
のコネクタ144cが前面枠部の軸支端部側(開放端部
側の反対側)に近い位置に設けられている。このため、
これらの設置位置に起因して、度数表示LED232を
含む残高表示基板23および主基板151のそれぞれに
対応する配線の接続を容易にすることができる。
【0506】この実施の形態による遊技機においては、
前記払出制御基板に設けられた前記複数のコネクタのう
ちの記録媒体処理装置用コネクタ以外のコネクタは、前
記遊技媒体払出手段に接続される配線を接続するための
遊技媒体払出手段用コネクタをさらに含み、該遊技媒体
払出手段用コネクタは、前記残高表示部用コネクタと、
前記遊技制御基板用コネクタとの間の位置に設けられた
ことを特徴とする。
【0507】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。払出制御基板144において、玉払
出装置116に接続される配線(この実施の形態の場合
には、払出ユニット中継基板124に中継されて玉払出
装置116に接続される配線)を接続するためのコネク
タ144dが、残高表示基板23用のコネクタ144c
と主基板151用のコネクタ144aとの間の位置に設
けられたため、この設置位置により、玉払出装置116
に対応する配線の接続が度数残高表示基板23および主
基板151のそれぞれに対応する配線の接続の邪魔にな
らないようにすることができるので、玉払出装置116
に対応する配線の接続を容易にすることができる。
【0508】この実施の形態による遊技機においては、
所定の遊技媒体払出条件の成立に応じて遊技媒体を払出
す遊技機であって、ステッピングモータを用いて遊技媒
体を払出す動作を行なう遊技媒体払出手段と、該遊技媒
体払出手段の制御を行なう払出制御基板と、前記ステッ
ピングモータと前記払出制御基板との間を接続するステ
ッピングモータ用配線と、該ステッピングモータ用配線
を中継する中継基板とを含み、前記ステッピングモータ
用配線は、前記ステッピングモータを制御する信号を導
出する複数の信号線の間に前記ステッピングモータに電
源電力を供給する電源線が配列された配列態様を維持し
た状態で、前記ステッピングモータから前記中継基板を
介して前記払出制御基板まで延在されていることを特徴
とする。
【0509】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図13に示されるように、ステッピ
ングモータである払出モータ118用の配線が、払出モ
ータ118を制御する信号を導出(供給)する複数の信
号線441,442,445,446の間に払出モータ
118に電源電力を供給する電源線443,444が配
列された配列態様を維持した状態(本数の変化に限ら
ず、配列がこのような配列であればよい)で、払出モー
タ118から払出ユニット中継基板124を介して払出
制御基板144まで延在されており、払出ユニット中継
基板124上等の払出モータ118用配線の経路の途中
において複数の信号線の間に電源線が配列された配列態
様を変更しないので、配線の交叉等の配列態様の変更の
場合に必要となる配線領域の拡張が必要とされない。こ
のため、払出ユニット中継基板124等の配線経路にお
ける配線領域を省スペース化することができる。
【0510】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記遊技媒体払出手段は、所定の貸出し要求に応
じた貸遊技媒体の払出しと所定の入賞に応じた景品遊技
媒体の払出しとを行ない、前記遊技媒体払出手段から払
出される貸遊技媒体が誘導される貸遊技媒体通路と、前
記遊技媒体払出手段から払出される景品遊技媒体が誘導
される景品遊技媒体通路と、前記貸遊技媒体通路および
前記景品遊技媒体通路のうちのいずれか一方の通路を、
前記遊技媒体払出手段から払出される遊技媒体が通過で
きるように切換える通路切換手段と、該通路切換手段を
駆動する電気的駆動源と、前記電気的駆動源と前記払出
制御基板との間を接続する電気的駆動源用配線とをさら
に含み、前記中継基板は、さらに、前記電気的駆動源用
配線を中継することを特徴とする。
【0511】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図13に示されるように、払出ユニ
ット中継基板124が、さらに、通路切換えソレノイド
117用の配線を中継するため、払出制御基板144に
接続される配線をまとめて設けることができる。
【0512】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記貸遊技媒体通路を通過する貸遊技媒体を検出
可能な貸遊技媒体検出手段と、前記景品遊技媒体通路を
通過する景品遊技媒体を検出可能な景品遊技媒体検出手
段と、前記貸遊技媒体検出手段と前記払出制御基板との
間を接続する貸遊技媒体検出手段用配線と、前記景品遊
技媒体検出手段と前記払出制御基板との間を接続する景
品遊技媒体検出手段用配線とをさらに含み、前記中継基
板は、さらに、前記貸遊技媒体検出手段用配線および前
記景品遊技媒体検出手段用配線のそれぞれを中継するこ
とを特徴とする。
【0513】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図13に示されるように、払出ユニ
ット中継基板124が、賞球個数カウントスイッチ12
0用の配線および球貸し個数カウントスイッチ119用
の配線のそれぞれを中継するため、払出制御基板144
に接続される配線を一層まとめて設けることができる。
【0514】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、次のような効果を得ることができる。前記遊技機
の遊技状態を制御する遊技制御手段をさらに含み、前記
中継基板は、さらに、前記遊技制御手段と接続されるこ
とを特徴とする。
【0515】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図13に示されるように、払出ユニ
ット中継基板124が、さらに、主基板151に接続さ
れるため、中継基板により配線をより一層まとめて設け
ることができる。
【0516】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、所定の遊技媒体払出条件の成立に応じて遊技媒体
を払出す動作を行なう遊技媒体払出手段と、該遊技媒体
払出手段の制御を行なう払出制御手段とを備えた遊技機
であって、前記払出制御手段は、前記遊技媒体払出手段
から1回の払出し動作による払出個数が予め定められた
複数の判定単位個数以上である場合に、1回の払出動作
に対応して前記遊技媒体払出手段による前記判定単位個
数分の払出動作が行なわれるごとに、払出不足状態とな
っているかどうかを判定する単位数払出時判定処理(こ
の単位数払出時判定処理は、遊技媒体がまったく払出さ
れていない払出不能状態となっているかどうかを判定す
ると表現されてもよい)を行なうことを特徴とする。こ
のような構成の遊技機においては、前記遊技媒体が玉と
表現されてもよく、前記遊技機が弾球遊技機と表現され
てもよい。
【0517】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図42等に示されるように、1回の
払出し動作により玉払出装置116から払出す玉の個数
が予め定められた複数(複数個)の判定単位個数(たと
えば6個)以上である場合に、1回の払出動作に対応し
て判定単位個数分の玉の払出動作が行なわれるごとに、
玉がまったく払出されていない払出不能状態(後述する
変形例に示す払出不足状態であってもよい)となってい
るかどうかを判定する経路エラーの判定処理が行なわれ
るため、払出制御用のマイクロコンピュータ144Mの
処理負担の増加を抑えつつ、払出個数の数量に対応可能
な態様で払出し状態に関するチェックを行なうことがで
きる。
【0518】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記払出制御手段は、前記遊技媒体払出手段から
1回の払出動作による払出個数が前記判定単位個数未満
である場合に、前記遊技媒体払出手段による1回の払出
動作に対応して前記払出不足状態(前記払出不能状態と
表現されてもよい)となっているかどうかを1回だけ判
定する単位数未満払出時判定処理を行なうことを特徴と
する。このような構成の遊技機においては、前記遊技媒
体が玉と表現されてもよく、前記遊技機が弾球遊技機と
表現されてもよい。
【0519】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図41,図53等に示されるよう
に、玉払出装置116から1回の払出し動作により払出
す玉の個数が判定単位個数未満(たとえば5個以下)で
ある場合に、玉払出装置116による1回の払出し動作
に対応して払出不能状態(後述する変形例に示す払出不
足状態であってもよい)となっているかどうかを1回だ
け判定する賞球経路エラー(球貸し経路エラ−も同様)
の判定処理が行なわれるため、未払出し個数が判定単位
個数未満であっても払出し状態に関するチェックを行な
うようにすることができる。その結果、払出し状態に関
するチェックをより確実に行なうことができる。また、
判定回数が1回で済むために、払出数が比較的少ない場
合の判定処理における払出制御用のマイクロコンピュー
タ144Mの処理負担をさらに軽減することができる。
【0520】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記払出制御手段は、前記単位数払出時判定処理
により、前記払出不足状態(前記払出不能状態と表現さ
れてもよい)となっていると判定された場合は、その回
の払出動作に対応して次に行なわれる前記単位数払出時
判定処理を行なわずに所定の処理に移行することを特徴
とする。このような構成の遊技機においては、前記遊技
媒体が玉と表現されてもよく、前記遊技機が弾球遊技機
と表現されてもよい。
【0521】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図43および図55等に示されるよ
うに、賞球経路エラー(球貸し経路エラーも同様)の判
定処理により払出不能状態(後述する変形例に示す払出
不足状態であってもよい)となっていると判定された場
合には、その回の払出動作に対応して次に行なわれる予
定の判定単位個数分の経路エラーの判定処理を行なわず
に、たとえば、払出不能状態(払出不足状態)に対処す
るエラー時処理(たとえば払出モータ118の低速回転
動作およびインターバルの繰返し)等の所定の処理に移
行するため、払出不能状態(払出不足状態)となった場
合に、所定処理へ迅速に移行することができる。
【0522】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記払出制御手段は、入賞(打玉の入賞と表現さ
れてもよい)に応じた景品遊技媒体を前記遊技媒体払出
手段から払出す制御を行なうことが可能であり、前記入
賞に対しての払出個数(景品玉として1回に払出し可能
な玉の個数と表現されてもよい)は、複数種類定められ
ており、前記判定単位個数は、前記複数種類の払出個数
のうちの最少個数よりも多い個数であることを特徴とす
る。このような構成の遊技機においては、前記遊技媒体
が玉と表現されてもよく、前記遊技機が弾球遊技機と表
現されてもよい。
【0523】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。前述したように、判定単位個数は、
入賞の種別に応じて設定されている複数種類の賞球個数
のうちの最少個数よりも多い個数であるため、払出制御
用のマイクロコンピュータ144Mの処理負担を考慮し
た適度なチェック回数を実現できる。
【0524】また、この実施の形態による遊技機(パチ
ンコ遊技機1)においては、所定の遊技媒体払出条件の
成立に応じて遊技媒体を払出す動作を行なう遊技媒体払
出手段と、該遊技媒体払出手段の制御を行なう払出制御
手段とを備えた遊技機であって、前記払出制御手段は、
前記遊技媒体払出手段により遊技媒体を払出す制御を行
なっているにもかかわらず、前記遊技媒体払出手段によ
る遊技媒体の払出し動作が行なわれていない第1の異常
状態が発生したことを判定する第1の異常判定手段と、
前記遊技媒体払出手段による遊技媒体の払出し動作が行
なわれているにもかかわらず、前記遊技媒体払出手段か
ら遊技媒体が払出されていない第2の異常状態が発生し
たことを判定する第2の異常判定手段とを含み、前記第
1の異常判定手段により前記第1の異常状態が発生した
旨の判定がなされた場合と、前記第2の異常判定手段に
より前記第2の異常状態が発生した旨の判定がなされた
場合とで、異常状態の発生判定後における前記遊技媒体
払出手段の動作態様を異ならせる制御を行なうことを特
徴とする。このような構成の遊技機においては、前記遊
技媒体が玉と表現されてもよく、前記遊技機が弾球遊技
機と表現されてもよい。
【0525】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図46,図48図58,図60等
と、図41,図42,図53,図54等とにそれぞれ示
されるように、払出モータ118により玉を払出す制御
を行なっているにもかかわらず払出モータ118による
玉の払出し動作が行なわれていない払出モータ玉噛みエ
ラーが発生した場合(図48,図49等)と、払出モー
タ118による玉の払出し動作が行なわれているにもか
かわらず、玉払出手段から玉が払出されていない(払出
された玉が検出されない)賞球経路エラー(球貸し経路
エラーも含む)が発生した場合(図41,図43等)と
で、エラー状態の発生判定後における払出モータ118
の動作態様(エラー解除のための動作の態様)が異なる
ため、玉の払出しに関連する異常状態の種類に見合った
種類の動作態様で玉払出装置116を動作させることで
正常な状態に自己復旧することが可能になるようにでき
る。
【0526】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記遊技媒体払出手段は、回転動作が可能であっ
て、予め定められた正転動作をすることにより遊技媒体
を払出し、前記払出制御手段は、前記第1の異常判定手
段により前記第1の異常状態が発生した旨の判定がなさ
れた場合に、前記遊技媒体払出手段が正転動作と逆転動
作とを繰返す動作態様で前記遊技媒体払出手段を動作さ
せる制御を行なうことを特徴とする。このような構成の
遊技機においては、前記遊技媒体が玉と表現されてもよ
く、前記遊技機が弾球遊技機と表現されてもよい。
【0527】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図48,図49,図60,図61等
に示されるように、払出モータ玉噛みエラーが発生した
旨の判定がなされた場合に、払出モータ118が正転動
作と逆転動作とを繰返す動作態様で動作されるので、た
とえば払出すべき玉を内部に噛込んでしまったなどで払
出モータ118が動作しなくなった異常状態から正常な
状態に自己復旧することが可能となる。
【0528】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記払出制御手段は、前記第2の異常判定手段に
より前記第2の異常状態が発生した旨の判定がなされた
場合に、前記遊技媒体払出手段により遊技媒体を1個だ
け払出させる動作態様で前記遊技媒体払出手段を動作さ
せる制御を行なうことを特徴とする。このような構成の
遊技機においては、前記遊技媒体が玉と表現されてもよ
く、前記遊技機が弾球遊技機と表現されてもよい。
【0529】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図41,図43,図53,図55等
に示されるように、払出モータ玉噛みエラーが発生した
旨の判定がなされた場合に、エラー時制御として、払出
モータ118により玉を1個だけ払出させる制御が行な
われるので、たとえば払出し用の玉を払出モータ118
に取込めないなどで払出モータ118が動作しているに
も拘らず玉が払出されない異常状態から取込める状態に
なったとき正常な状態に自己復旧することが可能とな
る。
【0530】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記払出制御手段は、前記異常状態の発生判定後
における動作態様での前記遊技媒体払出手段の動作を、
所定の休止時間をおいた所定時間間隔で繰返す制御を行
なうことを特徴とする。このような構成の遊技機におい
ては、前記遊技媒体が玉と表現されてもよく、前記遊技
機が弾球遊技機と表現されてもよい。
【0531】図41,図43,図53,図55,図4
9,図61等に示されるように、エラー状態の発生判定
後における動作態様での払出モータ118の動作が、所
定の休止時間(インターバル)をおいた所定時間間隔で
繰返し行なわれるため、異常状態の発生時において、払
出モータ118を過度に動作させないようにし、玉払出
装置116の耐久性を向上させることができる。
【0532】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記払出制御手段は、前記第1の異常判定手段に
より前記第1の異常状態が発生した旨の判定がなされた
場合に、前記第1の異常状態が発生した旨を報知し、か
つ、該報知後においても前記第1の異常状態の発生に応
じた動作態様での前記遊技媒体払出手段の動作を行なう
制御をすることを特徴とする。このような構成の遊技機
においては、前記遊技媒体が玉と表現されてもよく、前
記遊技機が弾球遊技機と表現されてもよい。
【0533】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図49,図61等に示されるよう
に、払出モータ玉噛みエラーが発生した旨の判定がなさ
れた場合に、払出モータ玉噛みエラーが発生した旨が報
知されるため、報知により係員による復旧作業を促すこ
とができる。さらに、報知後においても払出モータ玉噛
みエラーの発生に応じた動作態様でのエラー時動作(エ
ラー解除動作)が続けて行なわれるため、報知後におけ
る払出モータ118の動作の継続により、報知後も異常
状態から正常な状態に自己復旧できる機会を設けること
ができ、玉払出装置116での異常状態の発生時におけ
る係員の作業を省力化することができる。
【0534】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記払出制御手段は、前記第2の異常判定手段に
より前記第2の異常状態が発生した旨の判定がなされた
場合に、前記第2の異常状態が発生した旨を報知し、か
つ、該報知後においても前記第2の異常状態の発生に応
じた動作態様での前記遊技媒体払出手段の動作を行なう
制御をすることを特徴とする。このような構成の遊技機
においては、前記遊技媒体が玉と表現されてもよく、前
記遊技機が弾球遊技機と表現されてもよい。
【0535】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図41,図43,図53,図55等
に示されるように、賞球経路エラー(球貸し経路エラー
も含む)が発生した旨の判定がなされた場合に、そのエ
ラーが発生した旨が報知されるため、報知により係員に
よる復旧作業を促すことができる。さらに、報知後にお
いても第2の異常状態の発生に応じた動作態様での払出
モータ118のエラー時動作(エラー解除動作)動作が
続けて行なわれるため、報知後における払出モータ11
8の動作の継続により、報知後も異常状態から正常な状
態に自己復旧できる機会を設けることができ、玉払出装
置116での異常状態の発生時における係員の作業を省
力化することができる。
【0536】また、この実施の形態による遊技機(パチ
ンコ遊技機1)においては、遊技者に遊技媒体を貸出す
ための貸遊技媒体の払出しと、入賞に応じた景品遊技媒
体の払出しとを行なうことが可能な遊技機であって、前
記貸遊技媒体および前記景品遊技媒体を払出す動作を行
なう遊技媒体払出手段と、前記遊技媒体払出手段により
遊技媒体を払出す制御を行なうことが可能な払出制御手
段と、前記遊技媒体払出手段から払出される貸遊技媒体
が誘導される貸遊技媒体通路と、前記遊技媒体払出手段
から払出される景品遊技媒体が誘導される景品遊技媒体
通路と、前記貸遊技媒体通路および前記景品遊技媒体通
路のうちのいずれか一方の通路を、前記遊技媒体払出手
段から払出される遊技媒体が通過できるように切換える
通路切換手段と、該通路切換手段を駆動する電気的駆動
源とをさらに含み、前記払出制御手段は、前記電気的駆
動源が駆動されている状態における遊技媒体の払出し時
において遊技媒体の払出しに関連する異常状態が生じた
場合に、前記遊技媒体払出手段を払出し動作(異常状態
が生じていない場合に行なわれる払出動作と異なる動作
態様での払出し動作というように表現されてもよい)さ
せる異常時払出動作を所定の休止時間をおいた所定時間
間隔で繰返し行なわせ、かつ、当該異常時払出動作の休
止時間において電気的駆動源の駆動を休止させる異常時
制御を行なうことを特徴とする。このような構成の遊技
機においては、前記遊技媒体が玉と表現されてもよく、
前記遊技機が弾球遊技機と表現されてもよい。
【0537】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図53,図55,図56,図61に
示されるように、通路切換弁250を駆動する通路切換
えソレノイド117が駆動(ソレノイドがオンの状態)
されている状態、すなわち、貸玉の払出時において玉の
払出しに関連する異常状態が生じた場合に、払出モータ
118を含む玉払出装置116を払出し動作させるエラ
ー時動作(エラー解除動作)等の異常時払出動作(たと
えば前述したように、異常状態が生じていない場合に行
なわれる通常の払出し動作と異なる動作態様でエラー時
動作であってもよく、また、後述する変形例に示される
ように通常の払出し動作と同じ動作態様でのエラー時動
作であってもよい)が行なわれるため、このような異常
時払出動作に基づいて、玉の払出しに関連する異常状態
を玉払出装置116により自己復旧できる機会を設ける
ことができ、玉払出装置116での異常状態の発生時に
おける係員の作業を省力化することができる。さらに、
そのような異常時払出動作が所定の休止時間(インター
バル)をおいた所定時間間隔で繰返し行なわれるので、
異常時払出動作が行なわれる場合に、払出モータ118
が連続的な動作状態にならないようにすることができる
ため、玉払出装置116の耐久性を向上させることがで
きる。さらに、そのような異常時払出動作の休止時間に
おいて、通路切換えソレノイド117の駆動が休止され
る(オフ状態にされる)ので、異常時払出動作が行なわ
れる場合に、通路切換えソレノイド117が連続的な駆
動状態にならないようにすることができるため、通路切
換えソレノイド117の耐久性を向上させることができ
る。
【0538】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記電気的駆動源は、前記遊技媒体払出手段から
払出される遊技媒体が前記貸遊技媒体通路を通過可能な
状態に切換える場合にのみ前記通路切換手段を駆動する
ことを特徴とする。このような構成の遊技機において
は、前記遊技媒体が玉と表現されてもよく、前記遊技機
が弾球遊技機と表現されてもよい。
【0539】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図50等に示されたように、払出す
玉の通路を賞球通路203dから球貸し通路203cに
切換える場合にのみ通路切換えソレノイド117が通路
切換弁250を駆動する(オン状態になる)ので、通路
切換えソレノイド117をあまり頻繁に駆動させないよ
うにすることができるため、通路切換えソレノイド11
7の耐久性をより一層向上させることができる。
【0540】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記払出制御手段は、前記遊技媒体払出手段の払
出し動作に異常状態が生じていることを判定する払出動
作異常判定手段を含み、前記異常時制御が行なわれる条
件となる前記遊技媒体の払出しに関連する異常状態は、
前記払出動作異常判定手段により判定される異常状態を
含むことを特徴とする。このような構成の遊技機におい
ては、前記遊技媒体が玉と表現されてもよく、前記遊技
機が弾球遊技機と表現されてもよい。
【0541】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図58,図60等に示されるよう
に、前述したような異常時制御が行なわれる条件となる
玉の払出しに関連する異常状態に、払出モータ118の
払出し動作の異常状態である払出モータ玉噛みエラーが
含まれているため、払出モータ玉噛みエラーが発生する
場合であっても、払出モータ118および通路切換えソ
レノイド117の耐久性を向上させることができる。
【0542】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記遊技媒体払出手段による払出遊技媒体を検出
する払出遊技媒体検出手段をさらに含み、前記異常時制
御が行なわれる条件となる前記遊技媒体の払出しに関連
する異常状態は、前記払出遊技媒体検出手段の検出に関
わる異常状態を含むことを特徴とする。このような構成
の遊技機においては、前記遊技媒体が玉と表現されても
よく、前記遊技機が弾球遊技機と表現されてもよい。
【0543】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図53,図55,図56に示される
ように、前述したような異常時制御が行なわれる条件と
なる玉の払出しに関連する異常状態に、球貸し個数カウ
ントスイッチ玉詰まりエラーのような玉の検出スイッチ
の検出異常状態を含むため、玉の検出スイッチの異常状
態が発生する場合であっても、払出モータ118および
通路切換えソレノイド117の耐久性を向上させること
ができる。
【0544】また、この実施の形態による遊技機におい
ては、前記払出制御手段は、前記遊技媒体の払出しに関
連する異常状態が生じた場合に、該異常状態が発生した
旨を報知し、かつ、該報知後においても前記異常時制御
を続けて行なうことを特徴とする。このような構成の遊
技機においては、前記遊技媒体が玉と表現されてもよ
く、前記遊技機が弾球遊技機と表現されてもよい。
【0545】このような構成により、次のような効果を
得ることができる。図53,図55,図56,図61等
に示されるように、前述したような玉の払出しに関連す
る異常状態が生じた場合に、その異常状態が発生した旨
が報知されるため、報知により係員による復旧作業を促
すことができ、仮に異常時制御による異常状態の自己復
旧ができなかった場合であっても、報知に基づいて係員
が異常状態に容易に対処することができるようになる。
さらに、報知後において異常時制御が続けて行なわれる
ため、報知後においても異常状態を自己復旧できる機会
を設けることができ、異常状態の発生時における係員の
作業を省力化することができる。
【0546】また、図17に示されるように、左,右の
スピーカ12a,12bに対して個別にスピーカ接続用
の音声中継基板(17a,17b)が設けられているた
め、左,右のスピーカ12a,12bから対応する音声
中継基板までの距離を短くすることができる。このた
め、スピーカを交換する際のコネクタの取外しおよび接
続等の交換作業を容易に行なうことができる。
【0547】また、図15に示されたように、アース板
に接続される配線874,875は、2本の導線であ
り、2ピン式のコネクタによりコネクタ接続されてい
る。このような構成を採用したのは、汎用の1ピンコネ
クタは一般的にあまり使用されないので、流通量が少な
く、結果的に2ピンコネクタと比べて単価が高くなるた
めである。これにより、パチンコ遊技機1の製造コスト
を低減することができる。
【0548】図39等に示されるように、カードユニッ
ト31からのBRQ信号の受信に応じて貸玉の払出しを
行なう場合に、EXS信号の送信後、すなわち、貸玉の
払出動作が可能な状態となっていることが確保された上
で、玉を払出すために誘導する通路を賞球通路203d
から球貸し通路203cに切換える動作が開始される。
このため、玉の通路の切換え動作開始後における払出し
に関する異常状態の発生を防ぐことができる。その結
果、貸玉を払出す場合に、貸玉を賞球と明確に区別して
確実に払出すことができる。
【0549】また、図39,図50に示されるように、
カードユニット31からのBRQ信号の受信に応じて貸
玉の払出しを行なう場合に、パチンコ遊技機1の払出制
御基板144からのEXS信号の受信に応じてカードユ
ニット31において行なわれるBRQ信号の送信停止後
(立下がり後)、すなわち、パチンコ遊技機1側が貸玉
の払出動作が可能な状態となっており、さらに、その状
態をカードユニット31側が把握した上で、玉を払出す
ために誘導する通路を賞球通路203dから球貸し通路
203cに切換える動作が開始される。このため、玉の
通路の切換え動作開始後における払出しに関する異常状
態の発生を防ぐことができる。その結果、貸玉を払出す
場合に、貸玉を賞球とを明確に区別して確実に払出すこ
とができる。
【0550】さらに、図40等に示されるように、玉の
払出し要求の開始時点から貸玉の払出し終了時点までの
間、カードユニット31からの送信が継続されるBRD
Y信号により、カードユニット31側およびパチンコ遊
技機1側の双方において貸玉の払出し状態になっている
ことを把握できる。このため、そのような状況下にある
ことを双方が把握した上で貸玉の払出しに関する信号の
送受信が行なわれるので、カードユニット31とパチン
コ遊技機1との間で貸玉の払出しに関する信号のやり取
りを確実に行なうことができる。
【0551】さらに、図40,図50、図51に示され
るように、スプロケット205による貸玉の払出動作の
終了後において、賞球通路203dから球貸し通路20
3cへの通路の切換え動作を開始させた後にEXS信号
の送信が停止される(立下げられる)。このため、賞球
通路203dから球貸し通路203cへの通路の切換え
動作の開始がカードユニット31へのEXS信号の送信
停止よりも先行して行なわれることとなり、貸玉の払出
しが可能な状態から賞球の払出しが可能な状態に迅速に
移行することができる。
【0552】さらに、図5〜図7に示されるように、球
貸し通路203cにより誘導された貸玉が球貸し個数カ
ウントスイッチ119により検出可能となるので、貸玉
の払出数を計数することが可能になり、正確な個数の貸
玉を払出すことができる。
【0553】さらに、図5〜図7に示されるように、賞
球通路203dにより誘導された賞球が賞球個数カウン
トスイッチ120により検出可能となるので、景品玉の
払出数を計数することが可能になり、正確な個数の景品
玉を払出すことができる。
【0554】なお、この実施の形態においては、各制御
基板に設けられているマイクロコンピュータのうち、遊
技制御用のマイクロコンピュータ151Mおよび払出制
御用のマイクロコンピュータ141Mをワンチップマイ
クロコンピュータにしたが、それ以外の音声制御用のマ
イクロコンピュータ82M、ランプ制御用のマイクロコ
ンピュータ80M、および、図柄制御用のマイクロコン
ピュータ75Mをワンチップマイクロコンピュータにし
なかった。この理由は、次のとおりである。すなわち、
音声制御、ランプ制御、および、図柄制御については、
ROM(制御プログラム等が記憶されたROM)を交換
することにより、別の遊技機にマイクロコンピュータを
流用できるから、そのような交換が可能なようにワンチ
ップ形式にしなかったのである。また、払出制御につい
ては、ROM(払出制御プログラム等が記憶されたRO
M)についても他の遊技機に共通使用でき(マイクロコ
ンピュータ全体が他の遊技機に使用できる)、さらに、
ワンチップ形式のROMは製造しやすいから、ワンチッ
プ形式にしたのである。
【0555】また、前述した実施の形態では、1つの玉
払出装置116により、貸玉と賞球と両方を払出す例を
示した。しかし、これに限らず、前述した玉払出装置1
16に代えて、貸玉の払出専用の玉払出装置と、賞球の
払出専用の玉払出装置との2つの玉払出装置を設け、こ
れら2つの玉払出装置により、貸玉と賞球とをそれぞれ
独立的に払出動作するようにしてもよい。
【0556】次に、本発明の変形例等の特徴点を列挙す
る。 (1) 前述した実施の形態では、賞球コマンドのうち
の払出停止コマンドを出力する条件を列挙したが、払出
停止コマンドを出力する条件としては、前述した条件だ
けに限らず、カードユニット31がパチンコ遊技機1に
接続されていない場合にも払出停止コマンドを出力する
という条件を加えてもよい。
【0557】(2) 図15を参照して、発射モータ8
8(ステッピングモータ)と、発射制御基板90との間
に、これらの間の配線を中継する中継基板を設けてもよ
い。その場合、発射モータ88用配線は、発射モータ8
8を制御する信号を供給する複数の信号線(たとえば、
信号線890,891,894,895)の間に発射モ
ータ88の電源電力を供給する電源線(たとえば電源線
892,893)が配列された配列態様を維持した状態
で、発射モータ88から前記中継基板を介して発射制御
基板90まで延在させる。このようにすれば、配線の経
路の途中において複数の信号線の間に電源線が配列され
た配列態様を変更しないので、配線の交叉等の配列態様
の変更の場合に必要となる配線領域の拡張が必要とされ
ない。このため、中継基板等の配線経路における配線領
域を省スペース化することができる。
【0558】(3) 図10を参照して、大入賞口内誘
導板ソレノイドの代わりに、大入賞口内誘導板等の大入
賞口の玉誘導装置(玉誘導手段、または、入賞装置とし
て考えられる)を駆動するステッピングモータを設け、
そのステッピングモータと主基板151との間に中継基
板を設けてもよい。その場合には、前述した払出モータ
118の場合と同様に、ステッピングモータモータ用配
線は、ステッピングモータを制御する信号を供給する複
数の信号線の間にモータの電源電力を供給する電源線が
配列された配列態様を維持した状態で、ステッピングモ
ータから前記中継基板を介して主基板151まで延在さ
せる。このようにすれば、配線の経路の途中において複
数の信号線の間に電源線が配列された配列態様を変更し
ないので、配線の交叉等の配列態様の変更の場合に必要
となる配線領域の拡張が必要とされない。このため、中
継基板等の配線経路における配線領域を省スペース化す
ることができる。
【0559】(4) 図10を参照して、大入賞口扉ソ
レノイドの代わりに、大入賞口扉等の入賞口開閉部材
(入賞装置として考えられる)を駆動するステッピング
モータを設け、そのステッピングモータと主基板151
との間に中継基板を設けてもよい。その場合には、前述
した払出モータ118の場合と同様に、ステッピングモ
ータモータ用配線は、ステッピングモータを制御する信
号を供給する複数の信号線の間にモータの電源電力を供
給する電源線が配列された配列態様を維持した状態で、
ステッピングモータから前記中継基板を介して主基板1
51まで延在させる。このようにすれば、配線の経路の
途中において複数の信号線の間に電源線が配列された配
列態様を変更しないので、配線の交叉等の配列態様の変
更の場合に必要となる配線領域の拡張が必要とされな
い。このため、中継基板等の配線経路における配線領域
を省スペース化することができる。
【0560】(5) 前述した実施の形態においては、
遊技に使用可能なカードが磁気カードであり、カードユ
ニット31が磁気カードを処理する構成のものである場
合を一例として示した。しかし、これに限らず、遊技に
使用可能なカードとしては、ICカード(接触型のIC
カードと、非接触型のICカードとのいずれのICカー
ドも含む)等のその他の種類の記録媒体を用いてもよ
い。そして、カードユニット31としては、遊技に使用
されるカードに合わせて、ICカードを処理可能なカー
ドユニット等のその他の種類の記録媒体処理装置で構成
されてもよい。
【0561】(6) この実施の形態においては、本発
明が適用される遊技機の一例としてパチンコ遊技機をと
り上げて説明したが、本発明はこれに限らず、たとえ
ば、スロットマシン等であってもよい。スロットマシン
に本発明を適用する場合には、遊技用のコインが遊技媒
体に該当する。つまり、本発明は、所定玉数の遊技媒体
の投入(所定枚数のコインの投入)により遊技を行なう
ことができるスロットマシンにも適用される。
【0562】(7) 前述した実施の形態では、1つの
玉払出装置により、貸玉と賞球と両方を払出す例を示し
た。しかし、これに限らず、貸玉の払出専用の玉払出装
置と、賞球の払出専用の玉払出装置との2つの玉払出装
置を設け、これら2つの玉払出装置により、貸玉と賞球
とをそれぞれ独立的に払出動作するようにしてもよい。
【0563】(8) 前述した実施の形態では、賞球の
払出し機能と球貸し機能との両方の機能を有する遊技機
を説明したが、この発明は、賞球の払出し機能があるが
球貸し機能がない遊技機、すなわち、払出玉として、賞
球だけを払出す遊技機にも適用可能である。
【0564】(9) 前述した実施の形態では、賞球経
路エラーについては、賞球の払出動作時において、判定
単位個数(この場合は6個)の払出動作ごとに、払出モ
ータ118が回転したが、払出された玉が1個も賞球個
数カウントスイッチ120を通過しなかった場合には、
賞球経路エラーが発生したと判断される例を示した。し
かし、これに限らず、賞球経路エラーについては、賞球
の払出動作時において、判定単位個数(この場合は6
個)の払出動作ごとに、払出モータ118が回転した
が、払出された玉が払出されるべき賞球個数(判定単位
個数)よりも不足した場合に、賞球経路エラーが発生し
たと判断してもよく、そのように賞球個数が不足した場
合に、前述したような賞球経路エラー発生時に行なわれ
るエラー時の動作を行なうようにしてもよい。たとえ
ば、一例として、5個払出されているはずのタイミング
で1個しか賞球個数カウントスイッチ120により検出
されていないと判定されたときには、エラー(異常)と
判断する。
【0565】(10) 前述した実施の形態では、球貸
し経路エラーについては、賞球の払出動作時において、
判定単位個数(この場合は6個)の払出動作ごとに、払
出モータ118が回転したが、払出された玉が1個も球
貸し個数カウントスイッチ119を通過しなかった場合
に、球貸し経路エラーが発生したと判断される例を示し
た。しかし、これに限らず、球貸し経路エラーについて
は、貸玉の払出動作時において、判定単位個数(この場
合は6個)の払出動作ごとに、払出モータ118が回転
したが、払出された玉が払出されるべき貸玉個数(判定
単位個数)よりも不足した場合に、球貸し経路エラーが
発生したと判断してもよく、そのように貸玉個数が不足
した場合に、前述したような球貸し経路エラー発生時に
行なわれるエラー時の動作を行なうようにしてもよい。
たとえば、一例として、5個払出されているはずのタイ
ミングで1個しか球貸し個数カウントスイッチ119に
より検出されていないと判定されたときに、エラー(異
常)と判断する。
【0566】(11) 前述した実施の形態では、玉を
払出す装置として、ステッピングモータを用いて玉を払
出す玉払出装置116を説明した。しかし、これに限ら
ず、玉払出装置は、次のようにステッピングモータを用
いないものであってもよい。玉を払出す装置は、払出玉
を係止するための動作とその係止を解除するための動作
とを行なうストッパー(係止部材)を有し、ストッパー
による玉の係止を解除することにより、玉の払出しを開
始し、払出玉を検出する玉検出スイッチが払出予定個数
の玉を検出した場合に、ストッパーによる玉の係止を行
なって玉の払出しを終了させる構造の玉払出装置を用い
てもよい。そのような玉払出装置のストパーは、ソレノ
イドを用いて駆動する(たとえばソレノイドをOFF状
態にすることによりストッパーが玉の係止状態となり、
ソレノイドをON状態にすることによりストッパーが玉
の係止を解除した状態となるように駆動する)。さら
に、そのような玉払出装置のストッパーが作動している
かどうかを検出するストッパー作動検出スイッチも設け
られる。このようなストッパーを有する玉払出装置を用
いる場合には、前述したような払出モータ玉噛みエラー
時、賞球経路エラー時、球貸し経路エラー時は次のよう
に玉払出装置を制御する。玉払出装置により玉を払出す
制御を行なっているにもかかわらず、ストッパー作動検
出スイッチがストッパーの作動(玉の係止を解除する作
動)を検出しないとき(玉払出装置による玉の払出動作
が行なわれていない場合)のような第1の異常状態が生
じた場合には、ソレノイドのON,OFFを連続的に繰
返す。また、玉払出装置により玉を払出す制御を行なっ
ているにもかかわらず、払出玉を検出する玉検出スイッ
チが玉を検出しないとき(玉払出装置により玉が払出さ
れていない場合)のような第2の異常状態が生じた場合
には、ソレノイドをONさせ続ける。
【0567】(12) 前述した実施の形態では、払出
モータ玉噛みエラー時、賞球経路エラー時、球貸し経路
エラー時等のエラー時動作において、所定の休止時間
(インターバル時間)を設けているが、これに限らず、
そのような休止時間を設けずに、正常な状態に復旧する
までエラー時動作を継続させるようにしてもよい。
【0568】(13) 前述した実施の形態では、玉
(遊技媒体)の払出しに関連する異常状態(球貸し経路
エラー、球貸し個数カウントスイッチ球詰まりエラー、
払出モータ玉噛みエラー)が生じた場合に、異常状態が
生じていない場合に行なわれる通常の払出動作と異なる
動作態様で玉払出装置116(遊技媒体払出手段)を払
出し動作させる異常時動作を所定の休止時間(インター
バルT34,T24)をおいた所定時間間隔で繰返し行
なわせ、かつ、当該異常時払出動作の休止時間において
前記電気的駆動源の駆動を休止(停止)させる異常時制
御を行なうようにする例を示したが、これに限らず、そ
のような異常時において、通常時と同じ動作をさせても
よい。たとえば、そのような異常時においては、払出動
作をしたにもかかわらず払出玉の検出がない場合に、そ
のままの速度(通常の払出速度)で払出動作を行ない、
電気的駆動源の駆動を休止した後、通常の払出速度と同
じ速度で、足りない分(払出予定個数に不足する分)の
個数が払出されるまで払出動作を行なう(休止状態から
払出動作状態への移行、および、払出動作状態から休止
状態への移行を繰返えす)ようにしてもよい。また、そ
のような異常時においては、1個の払出玉が検出される
まで通常の速度で所定時間払出動作(休止状態から払出
動作状態への移行、および、払出動作状態から休止状態
への移行を繰返えす)を行なうようにしてもよい。
【0569】(14) 今回開示された実施の形態はす
べての点で例示であって制限的なものではないと考えら
れるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく
て特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均
等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれること
が意図される。
【0570】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 図1等
に示されたパチンコ遊技機1により、所定の遊技媒体払
出条件(打玉の入賞検出、カードユニット31からの球
貸し要求の入力等の条件)の成立に応じて遊技媒体
(玉)を払出す動作を行なう遊技媒体払出手段(図3等
に示された払出装置116)と、前記遊技媒体払出手段
の制御を行なう払出制御手段(図3等に示された払出制
御基板144)とを備えた遊技機が構成されている。図
42,図54に示されるように、前記払出制御手段は、
前記遊技媒体払出手段から1回の払出し動作による払出
個数が予め定められた複数の判定単位個数(本実施形態
では6個であるが、これに限らず、複数個であればよ
い。)以上である場合に、1回の払出動作に対応して前
記遊技媒体払出手段による前記判定単位個数分の払出動
作が行なわれるごとに、(遊技媒体がまったく払出され
ていない等の)払出不足状態(賞球経路エラー,球貸し
経路エラー)となっているかどうかを判定する単位数払
出時判定処理を行なう。
【0571】(2) 図41,図53に示されるよう
に、前記払出制御手段は、前記遊技媒体払出手段から1
回の払出動作による払出個数が前記判定単位個数未満で
ある場合に、前記遊技媒体払出手段による1回の払出動
作に対応して前記払出不足状態となっているかどうかを
1回だけ判定する単位数未満払出時判定処理を行なう。
【0572】(3) 図43,図55に示されるよう
に、前記払出制御手段は、前記単位数払出時判定処理に
より、前記払出不足状態となっていると判定された場合
は、その回の払出動作に対応して次に行なわれる前記判
定処理を行なわずに所定の処理(たとえば、図43,図
55に示されるエラー時動作)に移行する。
【0573】(4) 図36に示されるように、前記払
出制御手段は、入賞に応じた景品遊技媒体(賞球)を前
記遊技媒体払出手段から払出す制御を行なうことが可能
である。前述したように、入賞に対しての払出個数は、
複数種類(5個,13個)定められている。前述した示
されるように、前記判定単位個数は、前記複数種類の払
出個数のうちの最少個数(5個)よりも多い個数(6
個)である。なお、本実施形態では、玉払出個数を5個
と13個とし、判定単位個数を6個としたが、これに限
定するものではなく、払出個数が複数種類設定されるも
のであればよい。
【0574】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、次のような効果を得ることができる。1回
の払出し動作による払出個数が予め定められた複数の判
定単位個数以上である場合に、1回の払出動作に対応し
て判定単位個数分の払出動作が行なわれるごとに、払出
不足状態となっているかどうかを判定する単位数払出時
判定処理が行なわれるため、払出制御手段の処理負担の
増加を抑えつつ、払出個数の数量に対応可能な態様で払
出し状態に関するチェックを行なうことができる。
【0575】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊技
媒体払出手段から1回の払出動作による払出個数が判定
単位個数未満である場合に、遊技媒体払出手段による1
回の払出動作に対応して払出不足状態となっているかど
うかを1回だけ判定する単位数未満払出時判定処理が行
なわれるため、払出数が判定単位個数未満であっても払
出し状態に関するチェックを行なうようにすることがで
きる。その結果、払出し状態に関するチェックをより確
実に行なうことができる。また、判定回数が1回で済む
ために、払出数が比較的少ない場合の判定処理における
払出制御手段の処理負担をさらに軽減することができ
る。
【0576】請求項3に関しては、請求項1または2に
関する効果に加えて、次のような効果を得ることができ
る。単位数払出時判定処理により払出不足状態となって
いると判定された場合には、その回の払出動作に対応し
て次に行なわれる予定の単位数払出時判定処理を行なわ
ずに所定の処理に移行するため、払出不足状態となった
場合に、たとえば払出不足状態に対処する処理等の所定
処理へ迅速に移行することができる。
【0577】請求項4に関しては、請求項1から3のい
ずれかに関する効果に加えて、次のような効果を得るこ
とができる。判定単位個数は、複数種類の払出し可能な
遊技媒体の個数のうちの最少個数よりも多い個数である
ため、払出制御手段の処理負担を考慮した適度なチェッ
ク回数を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】 パチンコ遊技機に設けられる遊技盤の拡大正
面図である。
【図3】 パチンコ遊技機の背面図である。
【図4】 図3に示された払出制御基板ボックスの拡大
図である。
【図5】 玉払出装置における分割可能な各ケースの内
部構成を透視して示す側面図である。
【図6】 玉払出装置を側面側から見た場合の通路切換
ソレノイドの動作状態を示すケースの断面図である。
【図7】 玉払出装置を後面側から見た場合のケースの
断面図である。
【図8】 パチンコ遊技機に設けられる制御回路のブロ
ック図である。
【図9】 パチンコ遊技機に設けられる制御回路のブロ
ック図である。
【図10】 パチンコ遊技機における各種基板および各
種スイッチ等の電気機器の配線の接続態様を示す回路図
である。
【図11】 パチンコ遊技機における各種基板および各
種スイッチ等の電気機器の配線の接続態様を示す回路図
である。
【図12】 パチンコ遊技機における各種基板および各
種スイッチ等の電気機器の配線の接続態様を示す回路図
である。
【図13】 パチンコ遊技機における各種基板および各
種スイッチ等の電気機器の配線の接続態様を示す回路図
である。
【図14】 パチンコ遊技機における各種基板および各
種スイッチ等の電気機器の配線の接続態様を示す回路図
である。
【図15】 パチンコ遊技機における各種基板および各
種スイッチ等の電気機器の配線の接続態様を示す回路図
である。
【図16】 パチンコ遊技機における各種基板および各
種スイッチ等の電気機器の配線の接続態様を示す回路図
である。
【図17】 パチンコ遊技機における各種基板および各
種スイッチ等の電気機器の配線の接続態様を示す回路図
である。
【図18】 パチンコ遊技機における各種基板および各
種スイッチ等の電気機器の配線の接続態様を示す回路図
である。
【図19】 パチンコ遊技機における各種基板および各
種スイッチ等の電気機器の配線の接続態様を示す回路図
である。
【図20】 パチンコ遊技機における各種基板および各
種スイッチ等の電気機器の配線の接続態様を示す回路図
である。
【図21】 主基板と図柄制御基板との間での信号の送
受信のために用いられる構成を示すブロック図である。
【図22】 主基板と音声制御基板との間での信号の送
受信のために用いられる構成を示すブロック図である。
【図23】 主基板とランプ制御基板との間での信号の
送受信のために用いられる構成を示すブロック図であ
る。
【図24】 主基板と払出制御基板との間での信号の送
受信のために用いられる構成を示すブロック図である。
【図25】 賞球および貸玉の払出しの際に用いられる
各種信号の送受信関係を示すブロック図である。
【図26】 払出制御基板と、カードユニットとの間で
の信号の送受信のために用いられる構成を示すブロック
図である。
【図27】 賞球制御信号CD0〜CD7,INTの送
信タイミングを示すタイミングチャートである。
【図28】 賞球制御信号CD0〜CD7のデータ構成
を示す図である。
【図29】 MODEのデータとそのデータによって指
定される払出制御モードとの関係を表形式で示す図であ
る。
【図30】 賞球を払出すモードが指定された場合にお
けるEXTDATAのデータとそのデータによって指定
される動作内容との関係を表形式で示す図である。
【図31】 払出しの停止または払出しの再開を行なう
モードが指定された場合におけるEXTDATAのデー
タとそのデータによって指定される動作内容との関係を
表形式で示す図である。
【図32】 賞球の払出動作時においてエラー表示器に
表示されるエラーの種類とその原因とを表形式で示す図
である。
【図33】 貸玉の払出動作時においてエラー表示器に
表示されるエラーの種類とその原因とを表形式で示す図
である。
【図34】 球貸しによる払出し動作時における払出制
御基板とカードユニットとの間の信号の処理タイミング
を示すタイミングチャートである。
【図35】 カードユニットから払出制御基板に入力さ
れる信号に異常が生じた場合に払出制御基板により行な
われる異常時制御の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図36】 賞球の払出しの基本的動作を示すタイミン
グチャートである。
【図37】 賞球の払出動作中に払出し停止コマンドを
払出制御基板が受信した場合の制御動作を示すタイミン
グチャートである。
【図38】 払出し停止コマンドに応じた停止状態にお
いて払出し停止解除コマンドを払出制御基板が受信した
場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図39】 賞球の払出動作中にカードユニットから払
出制御基板が球貸しの要求を受けた場合の制御動作を示
すタイミングチャートである。
【図40】 賞球の払出途中で球貸し要求を受けた場合
における球貸し動作終了後の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図41】 賞球の未払出し個数が5個以下の場合の賞
球経路エラーに関するエラー処理時の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図42】 賞球の未払出し個数が6個以上の場合の賞
球経路エラーの検出タイミングを示すタイミングチャー
トである。
【図43】 賞球の未払出し個数が6個以上の場合の賞
球経路エラー発生時のエラー時動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図44】 賞球の払出しが行なわれているときにおけ
る賞球個数カウントスイッチ球詰まりエラーに関するエ
ラー処理時の動作を示すタイミングチャートである。
【図45】 賞球の払出しが行なわれていないときにお
ける賞球個数カウントスイッチ球詰まりエラーに関する
エラー処理時の動作を示すタイミングチャートである。
【図46】 賞球の払出し時における払出モータ球噛み
エラーの検出タイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【図47】 賞球の払出し動作の際における払出モータ
球噛みエラー発生時のエラー時動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図48】 賞球払出し時における球噛み解除動作1の
動作を示すタイミングチャートである。
【図49】 賞球払出し時における球噛み解除動作2の
動作を示すタイミングチャートである。
【図50】 貸玉の払出しの基本的動作を示すタイミン
グチャートである。
【図51】 1回の貸玉の払出動作において払出された
玉の個数が払出単位個数に満たなかった場合に、払出制
御基板により行なわれる制御動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図52】 払出制御基板による球貸し情報の出力態様
を示すタイミングチャートである。
【図53】 貸玉の未払出し個数が5個以下の場合の球
貸し経路エラーに関するエラー処理時の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図54】 貸玉の未払出し個数が6個以上の場合の球
貸し経路エラーの検出タイミングを示すタイミングチャ
ートである。
【図55】 賞球の未払出し個数が6個以上の場合の賞
球経路エラー発生時のエラー時動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図56】 貸玉の払出しが行なわれているときにおけ
る球貸し個数カウントスイッチ球詰まりエラーに関する
エラー処理時の動作を示すタイミングチャートである。
【図57】 貸玉の払出しが行なわれていないときにお
ける球貸し個数カウントスイッチ球詰まりエラーに関す
るエラー処理時の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図58】 貸玉の払出し時における払出モータ球噛み
エラーの検出タイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【図59】 貸玉の払出し動作の際における払出モータ
球噛みエラー発生時のエラー時動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図60】 貸玉払出し時における球噛みエラーの球噛
み解除動作1の動作を示すタイミングチャートである。
【図61】 貸玉払出し時における球噛み解除動作2の
動作を示すタイミングチャートである。
【図62】 主基板のCPUにおいて実行される制御処
理のメイルーチンとしてのメイン処理を示すフローチャ
ートである。
【図63】 主基板のCPUにおいて実行される電源断
処理を示すフローチャートである。
【図64】 主基板のCPUにおいて実行されるタイマ
割込み処理を示すフローチャートである。
【図65】 主基板のCPUにおいて実行される賞球処
理を示すフローチャートである。
【図66】 主基板のCPUにおいて実行されるコマン
ド送信処理を示すフローチャートである。
【図67】 払出制御基板のCPUにおいて実行される
制御処理のメイルーチンとしてのメイン処理を示すフロ
ーチャートである。
【図68】 払出制御基板のCPUにおいて実行される
電源断処理を示すフローチャートである。
【図69】 払出制御基板のCPUにおいて実行される
コマンド割込み処理を示すフローチャートである。
【図70】 払出制御基板のCPUにおいて実行される
タイマ割込み処理を示すフローチャートである。
【図71】 球貸し制御処理の処理内容を示すフローチ
ャートである。
【図72】 賞球制御処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図73】 エラー処理の処理内容を示すフローチャー
トである。
【図74】 エラー処理の処理内容を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機(遊技機)、31はカードユニット
(記録媒体処理装置)、116は玉払出装置(遊技媒体
払出手段)、144は払出制御基板(払出制御手段)で
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の遊技媒体払出条件の成立に応じて
    遊技媒体を払出す動作を行なう遊技媒体払出手段と、該
    遊技媒体払出手段の制御を行なう払出制御手段とを備え
    た遊技機であって、 前記払出制御手段は、前記遊技媒体払出手段から1回の
    払出し動作による払出個数が予め定められた複数の判定
    単位個数以上である場合に、1回の払出動作に対応して
    前記遊技媒体払出手段による前記判定単位個数分の払出
    動作が行なわれるごとに、払出不足状態となっているか
    どうかを判定する単位数払出時判定処理を行なうことを
    特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記払出制御手段は、前記遊技媒体払出
    手段から1回の払出動作による払出個数が前記判定単位
    個数未満である場合に、前記遊技媒体払出手段による1
    回の払出動作に対応して前記払出不足状態となっている
    かどうかを1回だけ判定する単位数未満払出時判定処理
    を行なうことを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記払出制御手段は、前記単位数払出時
    判定処理により、前記払出不足状態となっていると判定
    された場合は、その回の払出動作に対応して次に行なわ
    れる前記単位数払出時判定処理を行なわずに所定の処理
    に移行することを特徴とする、請求項1または2に記載
    の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記払出制御手段は、入賞に応じた景品
    遊技媒体を前記遊技媒体払出手段から払出す制御を行な
    うことが可能であり、 前記入賞に対しての払出個数は、複数種類定められてお
    り、 前記判定単位個数は、前記複数種類の払出個数のうちの
    最少個数よりも多い個数であることを特徴とする、請求
    項1から3のいずれかに記載の遊技機。
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