JP2000197748A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2000197748A
JP2000197748A JP10377589A JP37758998A JP2000197748A JP 2000197748 A JP2000197748 A JP 2000197748A JP 10377589 A JP10377589 A JP 10377589A JP 37758998 A JP37758998 A JP 37758998A JP 2000197748 A JP2000197748 A JP 2000197748A
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Japan
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prize ball
case
prize
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JP10377589A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Kazutoshi Nakajima
和俊 中島
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 故障の生じた払出装置だけを簡単に交換する
ことができる弾球遊技機を提供する。 【構成】 賞球を払い出す賞球払出装置150を内蔵し
た賞球ケース151と、貸球を払い出す球貸払出装置1
30を内蔵した球貸ケース131と、を別体に構成して
機構板110に着脱自在に設けたことにより、弾球遊技
機の機構板110から賞球ケース151及び球貸ケース
131を取り外して故障や異常が発生した払出装置15
0又は130だけを交換することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、球供給部から受け
入れた球を入賞の発生に基づく賞球と球貸要求信号に基
づく貸球を払い出すことが可能な機構板を備えた弾球遊
技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、球供給部から受け入れた球を入賞
の発生に基づく賞球と球貸要求信号に基づく貸球を払い
出すことが可能な機構板を備えた弾球遊技機の一例とし
て、球供給部としての賞球タンクに貯留された球を1つ
の球払出装置を駆動制御して賞球と貸球とをそれぞれ払
い出すものが市場に提供されていた。この1つの球払出
装置で賞球と貸球とを払い出す形式のものでは、賞球タ
ンクから球払出装置に導かれる球に賞球と貸球とに区別
はなく、入力される信号が入賞信号のとき賞球として払
出、球貸要求信号のとき貸球として払い出されるもので
あった。このため、賞球タンクと球払出装置との間の球
通路で球詰まりや球欠乏が生じたときには、貸球も賞球
もいずれも払い出すことができない構造であり、球詰ま
りや球欠乏があったときでも賞球と貸球のいずれか一方
を払い出したいという要望を構造上満たすことができ
ず、設計の自由度が低いという欠点があった。このよう
な欠点を解消するために、本出願人は、先に特願平10
−279974号(以下、先願技術という)を提案し
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した先
願技術は、賞球を導く賞球通路に臨む玉払出部材を駆動
する賞球用電気的駆動源と貸球を導く球貸通路に臨む玉
払出部材を駆動する球貸用電気的駆動源とを独立して駆
動できるように1つのケース内に収容して構成したもの
であった。つまり、賞球払出装置と球払出装置が1つの
ケース内に一体的に形成されていた。このため、一方の
払出装置に故障が生じたときには、両方の装置を交換す
る必要があるため、不経済であるという欠点があった。
本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目
的とするところは、故障の生じた払出装置だけを簡単に
交換することができる弾球遊技機を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1の発明においては、球供給部から受け
入れた球を入賞の発生に基づく賞球と球貸要求信号に基
づく貸球を払い出すことが可能な機構板を備えた弾球遊
技機において、前記賞球を払い出す賞球払出装置を備え
た賞球ケースと、前記貸球を払い出す球貸払出装置を備
えた球貸ケースと、を別体に構成して前記機構板に着脱
自在に設けたことを特徴とするものである。このように
構成することにより、弾球遊技機の機構板から賞球ケー
ス及び球貸ケースを取り外して故障や異常が発生した払
出装置だけを交換することができるものである。
【0005】また、請求項2の発明においては、前記賞
球ケースと球貸ケースとを前記機構板に対して独立して
着脱自在に取り付け得るようにしたことにより、払出装
置の交換作業の際に、故障や異常が発生した払出装置に
係るケースだけを取り外すことが容易にできるという利
点がある。
【0006】また、請求項3の発明においては、前記賞
球ケースと球貸ケースとを互いに組み付けて一体化した
後に前記機構板に対して着脱自在に取り付け得るように
したことにより、2つの払出装置の機構板への取付作業
が一度に行えるという利点がある。
【0007】また、請求項4の発明においては、前記賞
球払出装置と球貸払出装置とのいずれかに異常が生じた
ときに、いずれの払出装置の異常であるかを報知する異
常報知手段を設けたことにより、交換又は点検すべき払
出装置がどちらであるのかが容易に分かり、交換作業の
迅速化を図ることができるという利点がある。
【0008】更に、請求項5の発明においては、前記異
常報知手段は、異常原因に応じて異なる報知態様で報知
することにより、故障又は点検時の対処を迅速に行うこ
とができるという利点がある。
【0009】
【発明の実施の形態】(1)弾球遊技機の概略説明 以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明
する。まず、図1及び図2を参照して弾球遊技機1の全
体の概略構成について説明する。図1は、実施形態に係
る弾球遊技機1の正面図であり、図2は、弾球遊技機1
の背面図である。
【0010】弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形
成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支さ
れ且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約し
て設けられる前面枠3と、該前面枠3の前面上部に開閉
自在に設けられるガラス板保持枠4とから構成されてい
る。また、前面枠3に設けられる主要構成部としては、
上記したガラス板保持枠4、遊技盤60、上皿19、灰
皿29を含む下皿27、操作ハンドル30、機構板11
0、打球発射装置42がある。また、図示の実施形態で
は、弾球遊技機1の側方に遊技者に遊技玉を貸し出すた
めのカードユニット装置31が付設されている。
【0011】ガラス板保持枠4には、後述する遊技盤6
0の遊技領域61をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設
され、該円形透視窓5の裏面からガラス板が装着されて
いる。また、ガラス板保持枠4には、円形透視窓5の外
周に沿って、装飾ランプ6〜8が設けられ、中央の装飾
ランプ7の上部に装飾LED11が設けられている。こ
の装飾ランプ6〜8及び装飾LED11は、遊技状態に
応じて点灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態
の発生時や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲
気を盛り上げるものである。また、ガラス板保持枠4の
軸支側上部には、払い出すべく賞球が不足したこと(後
述する球切れスイッチ126が作動したとき)を報知す
る玉切れランプ9(なお、球切れスイッチ116が作動
したときも玉切れランプ9により報知する)や、入賞球
の発生に基づいて所定個数の賞球が払い出されたことを
報知する賞球ランプ10が設けられ、更に、ガラス板保
持枠4の上部左右に遊技の進行に応じた効果音を発生す
るスピーカ12a,12bが設けられている。また、ス
ピーカ12a,12bの周囲には、装飾LED13,1
4が設けられている。
【0012】上記した装飾ランプ6〜8、玉切れランプ
9、賞球ランプ10、装飾LED11,13,14は、
後に詳述する図10に示すように、それぞれプリント配
線基板で構成されるランプ基板6a,7a,8a,9
a,10aやLED基板11a,13a,14aに実装
されて前面枠3の前面側やガラス板保持枠4の裏面側に
取り付けられている。そして、各ランプ基板6a,7
a,8a,9a,10aが電飾中継基板15(図10に
おいて電飾中継基板Bと表示)に接続され、各LED基
板11a,13a,14aが電飾中継基板16(図10
において電飾中継基板Cと表示)に接続されている。電
飾中継基板15,16は、前面枠3の裏面下部に取り付
けられる中継基板取付台49に止着される電飾中継基板
50(図10において、電飾中継基板Aと表示)に接続
された後、後述する電飾制御基板101に接続されてい
る。電飾制御基板101は、後述する遊技制御基板とし
ての主基板251からの情報信号の種類に応じて上記し
た装飾ランプ6〜8、玉切れランプ9、賞球ランプ1
0、装飾LED11,13,14を表示制御するもので
ある。なお、電飾中継基板15は、前面枠3の前面側に
取り付けられ(これに対応してランプ基板も前面枠3の
前面側に取り付けられている)、電飾中継基板16は、
ガラス板保持枠4の裏面側に取り付けられている(これ
に対応してLED基板もガラス板保持枠4の裏面側に取
り付けられている)。そして、電飾中継基板15及び電
飾中継基板16と電飾中継基板50に接続される配線
は、前面枠3の開放側上下に形成される配線通し開口
(図示しない)を貫通させて前面枠3の裏面側に導かれ
て接続されるものである。
【0013】なお、図示しないが、ガラス板保持枠4を
開放したことを検出するためにドアスイッチが設けられ
ることがあるが、この場合には、ドアスイッチの配線
は、後述するサンパック中継基板181に一旦接続され
た後、主基板251に入力され、主基板251からの情
報信号に基づいて電飾制御基板101によって一部又は
全部のランプ6〜8、9、10を点灯制御されることに
よりガラス板保持枠4が開放されたことを報知するよう
になっている。
【0014】また、前記スピーカ12a,12bから延
びるの配線は、ガラス板保持枠4の上方左右裏面に取り
付けられる効果音中継基板17a,17b(図10にお
いて、効果音中継基板B,Cと表示)に一旦接続され、
その後、前面枠3の裏面下部に取り付けられる中継基板
取付台49に止着される効果音中継基板51(図10に
おいて、効果音中継基板Aと表示)に接続された後、後
述する効果音制御基板103に接続されている。効果音
制御基板103は、主基板251からの情報信号の種類
に応じてスピーカ12a,12bを駆動制御するもので
ある。
【0015】次に、ガラス板保持枠4の下部で開閉自在
に取り付けられる上皿19の構成について説明すると、
上皿19は、合成樹脂製の上皿開閉板18の表面に複数
の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することによ
り構成されている。上皿開閉板18には、その開放側の
上端に玉抜き操作レバー21が設けられている。この玉
抜き操作レバー21は、左右方向に移動可能に設けら
れ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移
動させることにより、上皿19に貯留されていた玉を上
皿開閉板18の裏面に形成される玉抜き路(図示しな
い)を流下させて下皿27に誘導するものである。ま
た、上皿19には、その内部に圧電ブザー22が内蔵さ
れている。この圧電ブザー22は、遊技玉の貸出異常が
生じたとき(例えば、ピッ、ピッ、ピッという連続
音)、あるいは遊技玉の貸出時(例えば、100円相当
の遊技玉が払い出される毎にピーという音)に、その旨
を報知する報知音が発生されるものである。なお、圧電
ブザー22は、図11に示すように圧電ブザー基板22
aを介して後述する払出制御基板201に接続されてい
る。
【0016】上記した上皿19について、さらに詳細に
説明すると、上皿19は、その上流側に形成される賞球
払出口20から払い出された賞球を一旦貯留した後、図
示しない発射位置に玉を供給するものである。また、上
皿19には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカード
ユニット装置31を介して遊技玉を借り受ける際に操作
する操作部が設けられている。操作部として図1に図示
しないが、図11に示すように、球貸スイッチ24と返
却スイッチ25と残高表示器が実装される残高表示基板
23が上皿19の上面に臨むように設けられている。
【0017】球貸スイッチ24は、カードユニット装置
31によって遊技玉を借り受ける際に操作するものであ
り、返却スイッチ25は、遊技終了の際にカードユニッ
ト装置31のカード挿入口34に差し込まれたカードを
返却するためのものである。また、残高表示器は、カー
ドユニット装置31のカード挿入口34に差し込まれた
カードの残額が表示されるものである。なお、上皿19
に設けられる上記した球貸スイッチ24、返却スイッチ
25、残高表示器が実装される残高表示基板23から延
びる上皿配線は、前面枠3の軸支側の下部に形成される
配線通し開口(図示しない)から前面枠3の裏側に引き
出されて後述する払出制御基板201に接続されてい
る。
【0018】更に、上皿開閉板18の開放側上部には、
前記ガラス板保持枠4を前面枠3に対して施錠し且つ前
記前面枠3を外枠に対して施錠する施錠装置39(図2
参照)を操作するためのシリンダー錠26が臨んでい
る。
【0019】また、前面枠3の下部に取り付けられる下
皿27は、前記上皿19から溢れた賞球であって後述す
る機構板110に形成される余剰球通路(図示しない)
を介して下皿用開口47(図2参照)から排出される余
剰の賞球を貯留するものであり、その下皿27の前面壁
には、玉抜き操作レバー28がスライド可能に取付けら
れるようになっている。この玉抜き操作レバー28を操
作することにより、下皿27に貯留されていた賞球を下
方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に移し替えることが
できる。また、下皿27の左側には、灰皿29が設けら
れ、右側には、操作ハンドル30が設けられている。操
作ハンドル30は、図2に示す打球発射装置42の発射
装置電動機43(モータ)の駆動を開始せしめる単発発
射スイッチ45及びタッチセンサ46(共に図11に符
号だけ表示した)を内蔵していると共に、弾発力を調節
するものである。
【0020】弾球遊技機1の正面構造は、概ね上記した
通りであるが、図示の実施形態では、弾球遊技機1にカ
ードユニット装置31が隣接されている。このカードユ
ニット装置31は、前記上皿19の上面に設けられる前
述した球貸スイッチ24や返却スイッチ25等の操作部
を操作することにより作動されるものである。しかし
て、カードユニット装置31は、使用可能状態であるか
否かを表示する使用可能表示器32と、当該カードユニ
ット装置31がいずれの側の弾球遊技機1に対応してい
るか否かを表示する連結台方向表示器33と、記録媒体
としての磁気カードを挿入するカード挿入口34とが設
けられている。そして、このように構成されるカードユ
ニット装置31は、独自の制御回路によって制御される
ものであるが、後述する払出制御基板201とカードユ
ニット配線35を介して接続されている。なお、カード
ユニット装置31を弾球遊技機1に内蔵しても良い。ま
た、本実施形態においては、遊技者に遊技玉を貸し出す
ためのユニット装置としてカードユニット装置31を例
示したが、例えば、紙幣等を挿入し得るユニット装置で
あっても良い。また、カードユニット装置31には、弾
球遊技機1の電源コード120とは別の独立した電源コ
ード31a(図11参照)によって電源が供給されてい
る。
【0021】一方、弾球遊技機1の背面には、図2に示
すように、入賞球の発生に基づいて所定個数の賞球を払
い出すための各種の機構を装備した機構板110が設け
られると共に、前記操作ハンドル30に対応する裏面に
は、発射装置電動機43及び打球槌(図示しない)を有
する打球発射装置42が固着され、その打球発射装置4
2の側方には、機構板110の余剰球通路を流下する賞
球を前記下皿27に誘導する接続樋(図示しない)が固
着される下皿用開口47が開設され、更に、接続樋の側
方に中継基板取付台49が取り付けられ、外枠2に対す
る前面枠3の開放側裏面に外枠2の掛止片40に対する
前面枠3の施錠及び前面枠3に対するガラス板保持枠4
の施錠を行う施錠装置39が設けられている。
【0022】上記した構成のうち、打球発射装置42に
は、発射制御基板44が付設されており、この発射制御
基板44によって打球発射装置42が駆動制御されるよ
うになっている。なお、発射制御基板44は、図示しな
い発射制御基板カバーによって被覆されており、この発
射制御基板カバーから外部に露出している位置に設けら
れるコネクタを介して図11に示すように後述する払出
制御基板201と接続されており、所定の状態となった
ときに払出制御基板201から停止信号をうけて打球の
発射を行えないようになっている。また、下皿27の後
方に対応する下皿用開口47に上記した図示しない接続
樋が固着されるが、接続樋を固着する際には、アース用
導電線48が外枠2に対する前面枠3の開閉金具との間
に敷設されるように取り付けられている。また、中継基
板取付台49には、電飾中継基板50と効果音中継基板
51と発射制御信号中継基板52と発生制御電源中継基
板53とが所定の位置に取り付けられている。この中継
基板取付台49については、配線図に係る説明の欄で詳
述する。
【0023】以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を
説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のう
ち、遊技盤60と、機構板110の詳細な構成について
順次説明する。
【0024】(2)遊技盤の説明 まず、図1乃至図3を参照して遊技盤60について説明
する。図1及び図2は、前述した通りであり、図3は、
遊技盤60の拡大正面図である。まず、主として図3を
参照して遊技盤60の正面構造について説明する。遊技
盤60は、前面枠3の裏面側に一体的に形成される遊技
盤収納枠36(図2参照)に収納固定されるべく、ほぼ
正方形状の合板により形成され、その表面には、円形う
ず巻き状に誘導レール62が取り付けられ、該誘導レー
ル62の内側が遊技領域61とされて発射された打球が
落下するものである。遊技領域61には、図示の場合、
特別可変表示装置64、特別可変入賞球装置68、普通
可変入賞球装置78、普通可変表示装置81等が設けら
れると共に、単に打球を入賞とする入賞口、打球の流下
方向,速度を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設け
られ、また、遊技領域61の最下方には、いずれの入賞
領域にも入賞しない打球が取り込まれるアウト口89が
設けられている。なお、誘導レール62の終端には、一
旦遊技領域61に打ち出された打球が誘導レール62に
逆流しないように逆流防止部材63が取り付けられてい
る。
【0025】遊技領域61の構成をその遊技動作に従っ
てより詳細に説明すると、遊技領域61の中央よりやや
左側に設けられる普通可変表示装置81は、遊技領域6
1を落下する打球の通過を検出する通過玉検出器82
と、該通過玉検出器82の検出信号に基づいて可変表示
して表示結果を導出する普通図柄表示器83と、普通図
柄表示器83の可変表示中に通過玉検出器82を通過し
た打球数を記憶表示する普通図柄始動記憶LED84
(最高4個まで記憶表示する)とが設けられている。し
かして、普通図柄表示器83の表示結果が予め定められ
た当り図柄(0〜9までの数字の可変表示において、7
が表示された場合)である場合に、普通可変入賞球装置
78が所定時間開放される。なお、普通図柄表示器83
の可変時間は、通常確率モードのときに相対的に長く
(例えば、30秒)、確率変動モードのときに相対的に
短く(例えば、3〜5秒)設定されている。
【0026】普通可変入賞球装置78は、遊技領域61
のほぼ中央に配置される特別可変表示装置64と遊技領
域61の前記アウト口89の上部に配置される特別可変
入賞球装置68との間に配置され、ソレノイド79によ
って開閉駆動される電動チューリップタイプの可変入賞
球装置である。そして、普通可変入賞球装置78には、
始動玉検出器80が内蔵され、開放中又は閉成中に受け
入れた入賞球を検出するようになっている。しかして、
打球が始動玉検出器80によって検出されると特別可変
表示装置64が可変表示を開始する。なお、普通可変入
賞球装置78の開放時間は、通常確率モードのときに相
対的に短く(例えば、0.5秒)、確率変動モードのと
きに相対的に長く(例えば、2秒)設定されている。ま
た、普通可変入賞球装置78が開放していない場合でも
打球を受け入れるようになっている。
【0027】特別可変表示装置64は、遊技領域61の
ほぼ中央に配置され、複数列の可変表示部が可変表示す
るような画像を表示するLCD表示器92(図2参照)
から構成されている。各可変表示部には、複数の図柄が
順次可変表示されるようになっており、停止時における
図柄の組合せが予め定めた大当り図柄の組合せ(例え
ば、同一の図柄が当りラインのいずれかに揃った場合)
である場合に、大当り遊技状態となって特別可変入賞球
装置68を次に説明する所定の態様で開閉駆動するもの
である。ただし、大当り図柄の組合せの一部は、確率変
動図柄として設定され、この確率変動図柄で大当り遊技
状態となったときには、その大当り遊技状態終了後にお
ける前記普通図柄表示器83における当り図柄の出現確
率や特別可変表示装置64における大当り図柄の出現確
率が高くなる確率変動モードとなるように設定されてい
る。なお、特別可変表示装置64は、遊技盤60の表面
側に取り付けられる飾り基板(符号なし)と遊技盤60
の裏面側に取り付けられるLCD表示器92とから構成
されており、そのうち飾り基板の上部に入賞球検出器6
7aを内蔵する通常入賞口67が形成され、その通常入
賞口67の下部及び飾り基板の周囲を囲むように飾りL
ED65が取り付けられ、更に、下部中央に特別可変表
示装置64の可変動作中に前記始動玉検出器80によっ
て検出された玉数を記憶表示する特別図柄始動記憶LE
D66(最高4個まで記憶表示する)が取り付けられ、
更に、符号を付与しないが飾りランプ等も設けられてい
る。
【0028】大当り遊技状態となったときに駆動制御さ
れる特別可変入賞球装置68は、ソレノイド70によっ
て開閉駆動される開閉板69を有し、その開閉板69に
受け入れられた打球を検出する特定玉検出器71及び入
賞個数検出器72が設けられている。なお、開閉板69
に受け入れられた打球は、特定玉検出器71及び入賞個
数検出器72のいずれかで1回だけ検出されるようにな
っている。また、開閉板69の下方には、大当り遊技状
態となったときの開閉板69の開放回数と開閉板69の
1回の開放中に受け入れられた入賞球数とを表示する回
数個数表示器73とが設けられている。しかして、大当
り遊技状態となった場合には、一定時間(例えば、28
秒)が経過するまで又はその一定時間内に所定個数(例
えば、10個)の入賞球が入賞するまで開閉板69を開
放(以下、この開放を開放サイクルという)し、その開
放サイクル中に受け入れられた打球が特定玉検出器71
によって検出されたときに継続権が成立して、再度上記
した開放サイクルが実行され、各開放サイクルにおいて
継続権が成立していることを条件に最高16回の開放サ
イクルを繰り返すことができるようになっている。な
お、回数個数表示器73は、開放サイクルと開放サイク
ルとの間のインターバル時間中に開閉板69の開放回数
を表示し、開放サイクル中に開閉板69によって受け入
れられた入賞球を表示するようになっている。更に、特
別可変入賞球装置68には、入賞球検出器75a,75
bを内蔵する通常入賞口74a,74bや開閉板69が
開放していることを表示するアタッカーランプ76や継
続権が成立していることを表示する飾りランプ、及び大
当り遊技状態である旨を報知する飾りランプや飾りLE
D77が設けられている。
【0029】遊技領域61には、上記した構成以外に、
特別可変表示装置64の斜めやや下方左右に飾りランプ
85b及び入賞球検出器85aを内蔵する入賞口85が
配置され、更に、特別可変表示装置64の上部左右に飾
りランプ86a付き風車86、特別可変表示装置64の
側方右側に通常の風車88、遊技領域61の左右両側に
サイド飾りランプ87aを内蔵するサイド飾り87が設
けられている。
【0030】以上説明した本実施形態において、打球が
入賞する入賞口及び入賞装置には、入賞球を検出するた
めの信号が導出される入賞球検出器67a,71,7
2,75a,75b,80,85aがすべて設けられて
いる。これは、これらの検出信号に基づいて所定個数の
賞球を払い出すために使用されるものである。しかし
て、これらの入賞球検出器67a,71,72,75
a,75b,85aは、図10に示すように、次に説明
する中継基板95を介して主基板251に接続され、主
基板251では、これらの検出器からの検出信号を記憶
すると共に順次払出制御基板201に賞球個数信号を導
出して入賞に対応する賞球を払い出すように後述する賞
球払出装置150を駆動制御するようになっている。な
お、特定玉検出器71は、継続権の成立を検出する機能
を兼用しており、入賞個数検出器72は、開閉板69の
開放を規制するための計数機能を兼用している。
【0031】また、始動玉検出器80は、図10に示す
ように、中継基板95を介することなく直接主基板25
1と接続されて始動信号と入賞信号(ただし、他の入賞
球検出器67a,71,72,75a,75b,85a
によって導出される賞球個数情報は、相対的に多い個
数、例えば、13個や15個であるのに対し、始動玉検
出器80に基づく賞球個数情報は、相対的に少ない個
数、例えば、5個や7個である)を入力している。これ
は、始動玉検出器80からの配線を直接主基板251に
接続することにより、その途中に不正な回路基板を組み
込んだ配線(ぶら下がり基板等と称されている)が接続
されているか否かの発見を容易にするためである。ま
た、始動玉検出器80と主基板251とを直接接続する
配線は、他の配線の色と明らかに異なる色(本実施形態
の場合には、蛍光ピンクと黄色)としたので、この点か
らも始動玉検出器80からの配線に不正が行われている
か否かを見分け易い。
【0032】遊技盤60の遊技領域61には、上記した
ようにスイッチやソレノイド、あるいは飾りランプや飾
りLED等の電気的部品が多数設けられるが、これら
は、次に説明する第1入賞球集合カバー体90の裏面に
取り付けられる中継基板94,95を介して主基板25
1や電飾制御基板101に接続されるようになってい
る。即ち、図10に示すように、遊技盤面に設けられる
各スイッチ67a,71,72,75a,75b,8
2,85a、各ソレノイド70,79、普通図柄表示器
83は、中継基板94(中継基板Aと表示)を介して主
基板251に接続され、遊技盤面に設けられる飾りラン
プを実装している飾りランプ基板76,86a,87
a、遊技盤面に設けられる飾りLEDを実装している飾
りLED基板65,77、記憶表示LED66,84、
及び回数個数表示器73は、中継基板95を介して電飾
制御基板101に接続されている。
【0033】次に、図2を参照して遊技盤60の裏面側
の構成について説明する。遊技盤60の裏面には、前記
特別可変表示装置64を構成するLCD表示器92が図
示しないLCD取付枠を介して遊技盤60の裏面に取り
付けられ、その内部に表示制御基板93(図9参照)が
収容支持されている。この表示制御基板93は、特別可
変表示装置64としてのLCD表示器92の可変表示動
作を主基板251からの情報信号の種類に応じて駆動制
御するものである。
【0034】上記したLCD表示器92の周囲には、特
別可変表示装置64の上方に位置する入賞口(本実施形
態では、入賞口67)に入賞した入賞球を誘導する入賞
球誘導路(図示しない)がその前面に形成される第1入
賞球集合カバー体90が取り付けられ、この第1入賞球
集合カバー体90に連通するようにその下部に第2入賞
球集合カバー体91が取り付けられている。そして、第
1入賞球集合カバー体90の一側後面に前記中継基板9
4,95が、第2入賞球集合カバー体91の一側後面に
情報端子基板96がそれぞれ取り付けられている。第1
入賞球集合カバー体90に取り付けられる中継基板9
4,95は、前述したように遊技盤60の遊技領域61
に設けられるスイッチ、ランプ、ソレノイド、LED等
の電気部品と主基板251又は電飾制御基板101との
接続を中継するものであり、また、第2入賞球集合カバ
ー体91に取り付けられる情報端子基板96は、図10
に示すように、弾球遊技機1の営業管理上必要な遊技情
報(例えば、払い出された賞球個数情報、大当り遊技状
態中である旨を報知する大当り1情報、確率変動図柄で
大当り遊技状態となり、その大当り状態中及びその大当
りによる確率変動中である旨を報知する大当り2情報
(大当り中と確率変動中に出力され続ける信号)、確率
変動図柄による大当り状態終了後の確率変動中である旨
を報知する確率変動情報、始動玉検出器80をONした
打球の数を報知する始動口情報、特別可変表示装置64
の可変動作回数を報知する図柄確定回数1情報、普通可
変表示装置81の可変動作回数を報知する図柄確定回数
2情報、及び普通可変入賞球装置78の開閉回数を報知
する役物回数2情報等)を遊技場に設置される管理コン
ピュータに出力するための外部接続端子を有し、これら
の情報が主基板251から与えられるようになってい
る。更に、どの図柄で大当りしたか、どの図柄で停止し
たか等の情報を出力するようにしてもよい。なお、この
情報端子基板96は、遊技盤60の裏面ではなく、後述
する機構板110に取り付けても良い。例えば、後述す
る情報端子基板118と並べて機構板110の背面上部
に纏めて設けても良い(この場合、1つの基板上に形成
しても良いし、別々の基板を並列配置しても良い)。こ
のように情報端子群を一箇所に纏めて配置することによ
り、メンテナンスが行い易く且つ各接続の確認が行い易
いというメリットがある。なお、中継基板94,95及
び情報端子基板96の取付位置や並び順は、特に図示の
ように限定されるものではないが、遊技機裏面から視認
し易い位置が作業性にも優れ、更には、不正改造されて
も発見し易いという利点がある。また、中継基板94,
95及び情報端子基板96には、各端子(コネクタ)へ
の誤配線を防止するために、それぞれの基板に機能を示
す記号や情報を付すようにしても良い。
【0035】上記した情報端子基板96が取り付けられ
る第2入賞球集合カバー体91には、その前面側に遊技
盤60に設けられる各入賞口67,74a,74b,7
8,85に入賞した入賞球を誘導するための入賞球誘導
路(図示しない)が形成されると共に、その背面側にそ
の内部に電飾制御基板101を収容する電飾制御基板ボ
ックス100、及びその内部に効果音制御基板103を
収容する効果音制御基板ボックス102が取付台105
を介して着脱自在に取り付けられている。電飾制御基板
ボックス100と効果音制御基板ボックス102とは、
重畳することなく取付台105に並列状に着脱自在に取
り付けられている。電飾制御基板101は、図10に示
すように、遊技盤60の遊技領域61(必ずしも遊技領
域61の内部に設けられなくてもよく、遊技盤60に設
けられていれば良い)に設けられる飾りランプや飾りL
ED、及び前面枠3やガラス板保持枠4に設けられる飾
りランプや飾りLED等を主基板251からの情報信号
に応じて一括して駆動制御するものである。また、効果
音制御基板103は、前記スピーカ12a,12bを駆
動制御するものであり、主基板251からの情報信号に
応じて遊技内容に対応した効果音を発生させるものであ
る。また、効果音制御基板103には、音量を切り替え
る音量切替スイッチ104が設けられている。なお、取
付台105の第2入賞球集合カバー体91への取付構造
及び取付台105への電飾制御基板ボックス100及び
効果音制御基板ボックス102の取付構造は、図示の実
施形態の場合に、第2入賞球集合カバー体91に形成さ
れる挿入溝(図示しない)に取付台105に形成される
係合片(図示しない)を係合し、同様に、取付台105
に形成される挿入溝に各基板ボックス100,102に
形成される係合片を係合することにより、それぞれ取り
付けられるものである。そして、電飾制御基板ボックス
100及び効果音制御基板ボックス102が取り付けら
れた取付台105は、係止レバー106を反時計方向に
回動させることにより、第2入賞球集合カバー体91の
裏面に係止固定されるものである。
【0036】なお、上記した電飾制御基板ボックス10
0及び効果音制御基板ボックス102には、ボックスの
種別と取付・取外要領を記すことが望ましい。例えば、
電飾制御基板ボックス100には、「ラ」(ランプとい
う意味)という文字を丸で囲った記号を記し、効果音制
御基板ボックスには、「オ」という文字を丸で囲った記
号を記して種別を表示し、「取り外し方;レバーを右回
転させて取付台を右にスライドさせ上方に抜き取りま
す。ボックスを左にスライドさせて上方に持ち上げて下
方を手前に引いて外します。取り付け方;まず、ボック
スの上方を引っ掛けてから下側を引っ掛けて左にスライ
ドさせる。ボックスを取付台に取り付けてから、取付台
を上方から引っ掛けて左にスライドさせ、レバーを左に
回転する。」というような説明文を記す。この場合、シ
ールに種別と説明文を印刷して貼付しても良いし、ある
いは、ボックスの成形時にそれらの記号又は文字を一体
成形しても良いし、他の方法で記しても良い。また、同
様に、種別及び説明文を後述する払出制御基板ボックス
200(例えば、「ハ」という文字を丸で囲った記号で
種別を表す)、電源ユニットボックス186(例えば、
「デ」という文字を丸で囲った記号で種別を表す)、主
基板ボックス250(例えば、「M」という文字を丸で
囲った記号で種別を表す)等に記すことも望ましい。
【0037】以上、遊技盤60の構成について詳細に説
明してきたが、上記のように構成される遊技盤60は、
前面枠3の裏面側に形成される遊技盤収納枠36に収納
固定されるようになっている。遊技盤収納枠36は、周
知のように、ほぼ正方形状に構成される遊技盤60を収
納するように前面枠3の裏面に段差状に形成され、収納
した遊技盤60の裏面を押圧固定するための遊技盤係止
レバー41が遊技盤収納枠36の適宜箇所に取り付けら
れている。また、遊技盤収納枠36の下方部は、平板状
の支持板となって遊技盤60の下辺を載置するようにな
っており、その支持板のほぼ中央にアウト玉を誘導する
前記アウト玉連絡通路が形成されている。また、遊技盤
60を遊技盤係止レバー41によって収納固定した状態
においては、その裏面から機構板110が被覆されるこ
ととなるが、その機構板110は、遊技盤収納枠36の
一側側面に固定される軸受金具37の上下に突設される
軸ピン38に機構板110の一側に固定される軸支金具
の掛止穴を係止することにより、開閉自在に軸支され、
また、遊技盤収納枠36の適宜位置に植立される係止ピ
ン(図示しない)と機構板110に設けられる機構板係
止レバー194とを係合させることにより、機構板11
0を閉じた状態で保持することができるようになってい
る。
【0038】以上、本実施形態に係る遊技盤60の構成
について説明してきたが、本実施形態においては、遊技
動作に応じた効果音を発生制御する効果音制御基板10
3を収容する効果音制御基板ボックス102と、弾球遊
技機1を電気的に装飾する電飾部品を表示制御する電飾
制御基板101を収容する電飾制御基板ボックス100
と、を備えた弾球遊技機1において、前記効果音制御基
板ボックス102と電飾制御基板ボックス100とを相
互に分離可能な状態で1つの取付台105(取付部材)
に着脱自在に取り付けると共に、その取付台105(取
付部材)を遊技盤60の裏面に着脱自在に取り付けたこ
とにより、組立時において2つの基板ボックス102,
100を遊技盤60の裏面に一括して同時に取り付ける
ことができるため、その作業性が容易となり、また、基
板103,101の交換時においても、2つの基板ボッ
クス102,100を一括して同時に取り外し再度一括
して同時に取り付けることができるので、その作業性が
容易となる。また、効果音制御基板ボックス102と電
飾制御基板ボックス100とを遊技盤60の裏面に一括
して同時に取り付けるように構成しているので、遊技盤
60を交換する際に、2つの基板ボックス102,10
0を遊技盤60から外さなくても基板ボックス102,
100を遊技盤60に付けたままで遊技盤60を交換す
れば良く、2つの基板ボックス102,100を機構板
110から別々に外す場合に比べて遊技盤60の交換作
業が容易となる。そして、交換して回収された遊技盤6
0から効果音制御基板ボックス102と電飾制御基板ボ
ックス100とが分離されてリサイクルされることとな
る。
【0039】(3)機構板の説明 次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機構板110の
構成について図2、図4乃至図8を参照して説明する。
図2は、前述したとおりであり、図4は、球貸払出装置
130及び賞球払出装置150の取付構造を示す斜視図
であり、図5は、球貸払出装置130の内部構造を示す
概略側面図であり、図6は、賞球払出装置150の内部
構造を示す概略側面図であり、図7は、球貸払出装置1
30及び賞球払出装置150の他の取付構造を示す斜視
図であり、図8は、払出装置130,150に異常があ
ったときの表示態様を示す一覧表図である。
【0040】図2において、機構板110は、主として
球を貯留する球供給部としての賞球タンク113と該賞
球タンク113に貯留された球を下流側に整列しながら
誘導する玉整列レール部材115及びカーブレール部材
122とが設けられる上部構成部と、カーブレール部材
122からの球を誘導する玉通路部材123と入賞に基
づく賞球と球貸要求信号に基づく貸球を払い出す球貸払
出装置130及び賞球払出装置150とが設けられる中
間構成部と、主として遊技盤60に打ち込まれた入賞球
を含む打球を処理するための構成及び賞球を上皿19及
び下皿27に導くための構成が設けられる下部構成部
と、が開口窓111を構成するように板状の機構板11
0上に一体的に取り付けられている。なお、図示の実施
形態の場合には、機構板110の強度を高めるために開
口窓111の開放側に上部構成部と下部構成部を連結す
る補強連結部材112が取り付けられている。
【0041】そこで、以下、機構板110の構成につい
て、各構成部毎に説明する。まず、上部構成部には、多
量の球を貯留する賞球タンク113と、該賞球タンク1
13から供給される球を仕切壁(図示しない)によって
複数列(本実施形態の場合、3列)に整列して流下させ
る玉整列レール部材115と、該玉整列レール部材11
5によって誘導された球を後述する球貸払出装置130
及び賞球払出装置150に向けて方向転換するカーブレ
ール部材122と、該カーブレール部材122の上方に
設けられた情報端子基板118がそれぞれ所定の位置に
設けられている。
【0042】賞球タンク113の下流側底面には、球切
れ情報検知レバー(図示しない)が設けられ、該球切れ
情報検知レバーの下方に、球切れ情報スイッチ114が
固定されている。この球切れ情報スイッチ114は、図
11に示すように、後述する情報端子基板118に接続
されて賞球タンク113内に球が不足したときに図示し
ない管理コンピュータに球切れ信号を出力するようにな
っている。賞球タンク113の下流側に配置される玉整
列レール部材115は、上部構成部の一端から他端に向
けて傾斜状に取り付けられ、その内部中央に2条の仕切
壁(図示しない)が立設されている。この仕切壁によっ
て区画された3列のレール部のうちの奥側1列を球貸用
レール部とし、手前側2列を賞球用レール部としてい
る。奥側の球貸用レール部の下流側には、球貸用レール
部を流下する球の有無を検出するための球切れ検知レバ
ーが揺動自在に軸支されており、この球切れ検知レバー
には、機構板110の裏面側にマイクロスイッチ形式の
球切れスイッチ116が関連して設けられており、球貸
用レール部を流下する球が存在する場合には、球切れス
イッチ116をOFF状態に保持する一方、球詰まり又
は球切れによって球貸用レール部を流下する球が存在し
ない場合には、球切れスイッチ116をON状態に保持
する。球切れスイッチ116のON・OFF信号は、図
11及び図10に示すように、後述する賞球中継基板1
64b及びサンパック中継基板181を介して主基板2
51に入力されるようになっている。この点について
は、後に詳述する。なお、球切れスイッチ116は、球
貸払出装置130から1列の球貸用玉通路内の27〜3
0個目の球を検出する位置に取り付けられている。これ
は、1回の貸球分を確保するためで、貸球途中に玉切れ
しても、当該1回分を払い出すことができるようにする
ためである。また、球切れスイッチ116としてマイク
ロスイッチ形式のものではなく、近接スイッチ、フォト
スイッチ等の他の形式のスイッチを使用しても良く、例
えば、球が通過する通過穴を球貸用レール部に臨ませた
近接スイッチ、あるいは球貸用レール部の裏面に取り付
けたフラット近接スイッチを使用すれば、球切れ検知レ
バー等の部材が不要となり、検出部の構造を簡略化する
ことができる。
【0043】また、玉整列レール部材115の下流側上
部には、図2に示すように、球ならし部材117が支軸
を支点として揺動自在に垂下され、玉整列レール部材1
15上を上下2段となって流下する球を球ならし部材1
17に埋設される重錘(符号なし)の作用によって1段
とするようになっている。なお、玉整列レール部材11
5の下流側には、カーブレール部材122が接続される
が、このカーブレール部材122は、上部構成部と中間
構成部とに跨がって構成されるので、次の中間構成部の
説明箇所で詳細に説明する。
【0044】上記した玉整列レール部材115の下流側
上部であって賞球タンク113の側方には、情報端子基
板118が取り付けられている。情報端子基板118に
は、図示の実施形態の場合には、前記球切れ情報スイッ
チ114が接続されるコネクタ118aや、外部(例え
ば、管理コンピュータ)と弾球遊技機1との間の信号線
を接続する球貸し情報出力コネクタ118cや球切れ情
報出力コネクタ118d(この2つの端子が外部接続端
子を構成する)や、後述する払出制御基板201と接続
するためのコネクタ118bを有して構成されている。
なお、枠情報としては、上記以外にガラス板保持枠4の
開放情報や磁石等の不正情報、その他主基板251から
導出される遊技盤情報以外の枠情報があり、これらの枠
情報を出力するコネクタを有するように構成しても良
い。また、情報端子基板118の側方には、後述する電
源コード120を機構板110の前面側に導くための配
線通し開口119が開設されている。
【0045】上部構成部には、上記した構成以外に、そ
の開放端部及び情報端子基板118の上部に対応する位
置に機構板係止レバー194が一端を支持されて回動自
在に設けられている。機構板係止レバー194には、前
記遊技盤収納枠36の所定の位置に植立固定される係止
ピン(図示しない)の先端部と係合する溝が形成されて
おり、この溝と係止ピンとの係合を解除するように回動
させることにより、機構板110の遊技盤収納枠36へ
の固定状態を解除することができる。なお、機構板係止
レバー194は、図2に示すように、上部構成部の開放
端部及び下部構成部の開放端部に設けられているため、
機構板110の遊技盤収納枠36への固定状態を堅固に
安定化させることができるようになっている。
【0046】次に、中間構成部の構成について図2を参
照して説明する。中間構成部の上部には、上記した玉整
列レール部材115の下流側に接続される逆「く」字状
のカーブレール部材122が配置されている。このカー
ブレール部材122は、玉整列レール部材115によっ
て前後方向(機構板110の背面から見て)3列に流下
される玉を左右方向(同じく機構板110の背面から見
て)3列に流下するように方向転換するものである。そ
して、このカーブレール部材122は、詳細に図示しな
いが、玉整列レール部材115の球貸用レール部に連通
する球貸用カーブレール部と賞球用レール部に連通する
賞球用カーブレール部とに区画されている。また、カー
ブレール部材122の屈曲部には、図示しない玉抜き弁
が開閉自在に設けられ、弾球遊技機1の正面側からの操
作によって玉抜き弁を開放操作したときには、その屈曲
部より上流側の玉整列レール部材115及び賞球タンク
113に待機する球を玉抜き通路121を介して弾球遊
技機1の外側(弾球遊技機を設置する島の回収樋)に導
くようになっている。なお、玉抜き通路121は、カー
ブレール部材122の屈曲部から機構板110の一側側
方に沿って形成され、最終的に機構板110の下部ほぼ
中央部分にその排出口が臨むようになっている。
【0047】上記したカーブレール部材122の下流側
には、玉通路部材123と球貸払出装置130及び賞球
払出装置150とが取り付けられている。玉通路部材1
23は、前記カーブレール部材122によって流下方向
を左右に変換された3列で球を流下させるものであり、
球貸用カーブレール部に連通される球貸用通路部124
と賞球用カーブレール部に連通される2列の賞球用通路
部125とが区画されて並列状に形成されている。賞球
用通路部125の上流側には、一対の球切れスイッチ1
26がそれぞれの賞球用通路部125に臨むように着脱
自在に装着されている。一対の球切れスイッチ126
は、直列に接続され、その球切れスイッチ126のスイ
ッチ配線は、後に説明する賞球中継基板164bのコネ
クタ164baに接続されるようになっている(図9参
照)。
【0048】しかして、球切れスイッチ126は、図1
1及び図10に示すように、賞球中継基板164b及び
サンパック中継基板181を介して主基板251に入力
され、いずれか一方の球切れスイッチ126が賞球を検
出しなくなったときには、後に説明する賞球払出装置1
50の賞球モータ160の作動を停止して賞球の払出を
不能動化させるようになっている。なお、球切れスイッ
チ126は、賞球払出装置150から2列の賞球用通路
部125内に17〜18個目の賞球を検出する位置に着
脱自在に取り付けられている。これは、1回の賞球分を
確保するためで、賞球途中に玉切れしても、当該1回分
を払い出すことができるようにするためである。
【0049】上記した玉通路部材123の下流側には、
本実施形態において、払出装置として貸球を払い出す球
貸払出装置130と賞球を払い出す賞球払出装置150
とが別体に構成されて機構板110に並列状に着脱自在
に取り付けられるようになっており、また、玉通路部材
123と球貸払出装置130及び賞球払出装置150と
の間には、ストッパー部材127,128が球貸用通路
部124と賞球用通路部125とにそれぞれ対応して取
り付けられている。このストッパー部材127,128
は、金属の打ち抜き加工で形成されて下端部を円弧状に
形成した当接部となっており、しかもその上部前方に各
通路に対応してストッパー片(図示しないが、ストッパ
ー部材127には1つ、ストッパー部材128には2
つ)が突設されている。当接部は、球貸払出装置130
及び賞球払出装置150の各球貸ケース131,151
と当接する部分であり、ストッパー片は、球貸用通路部
124及び賞球用通路部125の下方部に対応して玉通
路部材123に穿設される挿通穴(図示しない)に挿入
し得るものである。しかして、球貸払出装置130及び
賞球払出装置150を装着した状態では、球貸払出装置
130及び賞球払出装置150の球貸ケース131,1
51とストッパー部材127,128の当接部とが当接
してストッパー部材127,128の下端部が後方に向
かって弾性変形するので、ストッパー片は、挿通穴から
退避して球貸用通路部124及び賞球用通路部125を
流下する玉を球貸払出装置130及び賞球払出装置15
0に供給するようになっているが、球貸払出装置130
及び賞球払出装置150を取り外したときには、ストッ
パー部材127,128が元の形状に戻るので、ストッ
パー片が挿通穴に挿入して自動的に玉通路部材123の
球貸用通路部124及び賞球用通路部125を閉塞して
玉が流下させないようになっている。このように、スト
ッパー部材127,128を設けることにより、球貸払
出装置130及び賞球払出装置150を交換する必要が
生じた場合でも、玉抜き操作を行う必要がない。なお、
球貸払出装置130のみを外せば、ストッパー部材12
7のみが玉を流下させないようになり、同様に、賞球払
出装置150のみを外せば、ストッパー部材128のみ
が玉を流下させないようになる。
【0050】上記したように、玉通路部材123の下流
側に球貸用通路部124と賞球用通路部125とに個別
に対応してストッパー部材127,128を設けたの
は、球貸払出装置130と賞球払出装置150とを別体
に構成して故障や異常が生じたいずれか一方の払出装置
130又は150を交換することができるようにしたた
めである。そこで、まず、球貸払出装置130の構成に
ついて図4及び図5を参照して説明する。
【0051】球貸払出装置130は、透明な合成樹脂で
成形される直方体状の球貸ケース131に備えられる構
成で機構板110の前面側に着脱自在に取り付けられる
ようになっている。球貸ケース131内は、玉通路部材
123の前記球貸用通路部124に連通する1条の球貸
通路132が形成され、その球貸通路132に球貸モー
タ140によって駆動される玉払出部材133が臨むよ
うになっている。玉払出部材133には、図5に示すよ
うに、円板状の片側面に複数(図示の場合には3つ)の
玉送り突片134が等間隔に突設され、その玉送り突片
134が球貸通路132の屈曲部内に臨むように回転自
在に軸支され、その外周に形成される歯車部137と球
貸モータ140のモータ軸139に固着されるギア13
8が噛合されるようになっている。また、玉払出部材1
33の外周には、玉送り突片134の反対側の面であっ
て玉送り突片134の突設位置の中間位置に複数(図示
の場合には3つ)の検出片135が突設され、その検出
片135が図示しない球貸モータ位置センサ136(図
11に符号だけ表示;投受光方式のセンサでセンサ基板
に実装されている)によって検出されることにより、球
貸モータ140の停止位置を確認している。また、球貸
モータ140は、モータ取付板141に取り付けられて
球貸ケース131の所定の位置に固定されるものであ
る。また、球貸通路132の下流端には、払い出された
玉を検出するための球貸カウントスイッチ142(近接
スイッチが使用されている)が臨んでいる。このカウン
トスイッチ142は設ける方が望ましいが、前述した球
貸モータ位置センサ136だけの検出信号又は該検出信
号とステッピングモータのステップ信号とで払出の制御
を行うようにしても良く、更に、カウントスイッチ14
2も実際の玉を検出する近接スイッチに限らず、例え
ば、玉の通過により作動する可動板を設け、その可動板
の動きを検出するフォトセンサ等でもよい。つまり、払
出数を検出する払出玉数検出手段は、払い出された玉を
検出する構造及び手段であれば、どのようなものでも良
い。
【0052】また、球貸ケース131には、上記した球
貸モータ位置センサ136が接続される球貸位置センサ
基板143と、該球貸位置センサ基板143、球貸モー
タ140、球貸カウントスイッチ142が接続される球
貸中継基板144と、が付設されている。この球貸位置
センサ基板143と球貸中継基板144は、球貸ケース
131の外側側壁に着脱自在に取り付けられると共に、
該球貸ケース131に着脱自在に取り付けられる基板カ
バー145によって被覆されており、その基板カバー1
45に球貸中継基板144と払出制御基板201とを接
続するためのコネクタを差し込むためのコネクタ接続開
口146が形成されている。更に、球貸ケース131の
外側壁面には、その上部に上部係合突起147が突設さ
れ、その中程に中間係合突起148が突設され、その背
面(機構板110と当接する側)に後面係合突起149
が突設されている。これらの係合突起147,148,
149は、球貸払出装置130を機構板110の所定の
位置に着脱自在に取り付けるものである。この取付構造
については、後に詳述する。
【0053】しかして、上記のように構成される球貸払
出装置130は、球貸モータ140の回転によって玉払
出部材133が回転し、球貸通路132に供給される球
が玉送り突片134と係合して球を1個ずつ払い出すよ
うになっている。払い出された球は、球貸カウントスイ
ッチ142によって直ちに検出され、所定値になったと
きに球貸モータ140の停止信号が導出されるが、球貸
モータ位置センサ136が検出片135を検出した位置
で完全に停止するようになっている。
【0054】次に、図4及び図6を参照して賞球払出装
置150について説明すると、賞球払出装置150は、
透明な合成樹脂で成形される直方体状の賞球ケース15
1に備えられる構成で機構板110の前面側に着脱自在
に取り付けられるようになっている。賞球ケース151
内は、玉通路部材123の前記賞球用通路部125に連
通する2条の賞球通路152が形成され、その賞球通路
152に賞球モータ160によって駆動される玉払出部
材153が臨むようになっている。玉払出部材153に
は、図6に示すように、円板状の両側面に複数(図示の
場合には、片面の3つしか示していないが、他の片面に
も3つ突設されており、合計6つ突設されている)の玉
送り突片154が等間隔に突設され、その玉送り突片1
54が各賞球通路152の屈曲部内に臨むように回転自
在に軸支され、その外周に形成される歯車部157と賞
球モータ160のモータ軸159に固着されるギア15
8が噛合されるようになっている。なお、片面の3つの
玉送り突片154と他の片面の玉送り突片154とはそ
の突設位置が交互となるように突設されている。また、
玉払出部材153の外周には、その片面に複数(図示の
場合には6つ)の検出片155が突設され、その検出片
155が図示しない賞球モータ位置センサ156(図1
1に符号だけ表示;投受光方式のセンサでセンサ基板に
実装されている)によって検出されることにより、賞球
モータ160の停止位置を確認している。また、賞球モ
ータ160は、モータ取付板161に取り付けられて賞
球ケース151の所定の位置に固定されるものである。
また、賞球通路152の下流端には、払い出された玉を
検出するための賞球カウントスイッチ162(近接スイ
ッチが使用されている。図示されているのは1つである
が各通路に1つずつ設けられていて合計2個設けられて
いる)がそれぞれ臨んでいる。このカウントスイッチ1
62は設ける方が望ましいが、前述した賞球モータ位置
センサ156だけの検出信号又は該検出信号とステッピ
ングモータのステップ信号とで払出の制御を行うように
しても良く、更に、カウントスイッチ162も実際の玉
を検出する近接スイッチに限らず、例えば、球の通過に
より作動する可動板を設け、その可動板の動きを検出す
るフォトセンサ等でもよい。つまり、払出数を検出する
払出玉数検出手段は、払い出された球を検出する構造及
び手段であれば、どのようなものでも良い。
【0055】また、賞球ケース151には、上記した賞
球モータ位置センサ156が接続される賞球位置センサ
基板163と、該賞球位置センサ基板163、賞球モー
タ160、が接続される賞球中継基板164aと、賞球
カウントスイッチ162及び前記球切れスイッチ11
6,126が接続される賞球中継基板164bと、が付
設されている。賞球中継基板164aと賞球中継基板1
64bとは、図10及び図11に示すように、払出制御
基板201にだけ接続される電気部品を纏めた賞球中継
基板164aと、サンパック中継基板181を介して主
基板251にだけ接続される電気部品を纏めた賞球中継
基板164bとに分けて賞球ケース151内に設けたも
のである。また、賞球位置センサ基板163と賞球中継
基板164a,164bは、賞球ケース151の外側側
壁に着脱自在に取り付けられると共に、該賞球ケース1
51に着脱自在に取り付けられる基板カバー165によ
って被覆されており、その基板カバー165に賞球中継
基板164a,164bと払出制御基板201又は主基
板251とを接続するためのコネクタを差し込むための
コネクタ接続開口166a,166bが形成されてい
る。更に、賞球ケース151の外側壁面には、その上部
に上部係合突起167が突設され、その中程に中間係合
突起168が突設され、その背面(機構板110と当接
する側)に後面係合突起169が突設されている。これ
らの係合突起167,168,169は、賞球払出装置
150を機構板110の所定の位置に着脱自在に取り付
けるものである。この取付構造については、後に詳述す
る。なお、賞球ケース151内に中継基板164a,1
64bを設けることなく、賞球モータ160やセンサ、
スイッチからの配線をそのまま引き出しておいても良い
し、あるいは、賞球カバー151にそれらの配線から延
びるコネクタを固定しておいて、賞球ケース151を機
構板110に取り付けたときに自動的に中継基板に接続
されるようなものでも良い。これは、球貸ケース131
にも同様のことが言える。
【0056】しかして、上記のように構成される賞球払
出装置150は、賞球モータ160の回転によって玉払
出部材153が回転し、賞球通路152に供給される球
が玉送り突片154と係合して球を1個ずつ交互に払い
出すようになっている。払い出された球は、賞球カウン
トスイッチ152によって直ちに検出され、所定値にな
ったときに賞球モータ160の停止信号が導出される
が、賞球モータ位置センサ156が検出片155を検出
した位置で完全に停止するようになっている。
【0057】しかして、上記のように構成される球貸払
出装置130及び賞球払出装置150は、前述したスト
ッパー部材127,128の下方で機構板110の前面
側に着脱自在に装着し得るようになっている。この着脱
自在な装着構造について図4を参照して説明すると、機
構板110には、中間部の両サイドに突設される補強リ
ブの上下に係止突片170,174が機構板110面か
ら所定の間隔を持って内側に向かって突設され、更に、
下方左右の係止突片170,174の内側に係合穴17
2,176が開設され、該係合穴172,176の下方
位置に弾性変形し得る弾性係合爪173,177が形成
されている。なお、係止突片170,174の形成位置
に対応する機構板110面には、係止突片170,17
4を中間部補強リブと一体的に成形するために係止突片
形成用開口171,175が形成されている。
【0058】上記のように形成される機構板110に球
貸払出装置130を取り付けるには、上部係合突起14
7及び中間係合突起148をそれぞれ上下の係止突片1
70のやや下方となるようにずらして球貸ケース131
の前端面を機構板110に当接し(実際には、後面係合
突起149が係合穴172に挿入された状態になってい
る。なお、係合穴172は後面係合突起149より縦方
向が長く、後面係合突起149は上方向に移動可能に挿
入される)、そのままの状態で球貸ケース131を上方
に引き上げて上部係合突起147及び中間係合突起14
8と係止突片170とを係合させると共に後面係合突起
149を係合穴172の上側に係合させる。ただし、中
間係合突起148は、L字形状となっているため、係止
突片170との係合において、球貸ケース131の上方
向への移動を規制するようになっている。なお、後面係
合突起149と係合穴172との係合によっても同様に
規制される。そして、各係合突起147,148と係止
突片170及び後面係合突起149と係合穴172との
係合が完全に行われた状態においては、弾性係合爪17
3が球貸ケース131の前端面下部と係合した状態とな
るので、球貸ケース131が機構板110に取り付けら
れた状態となる。一方、球貸ケース131を取り外すに
は、弾性係合爪173を押して球貸ケース131の前端
面下部との係合を解除し、下方に引き下げることによ
り、係合突起147,148と係止突片170との係合
を外して球貸ケース131を手前側に引き抜くことによ
り簡単に取り外すことができる。なお、後面係合突起1
49が球貸ケース131の取付位置を決定する位置決め
の機能を有し、係止突片170と係合突起147,14
8とで左右方向の移動を規制するようになっている。
【0059】また、機構板110に賞球払出装置150
を取り付けるには、上部係合突起167及び中間係合突
起168をそれぞれ上下の係止突片174のやや下方と
なるようにずらして賞球ケース151の前端面を機構板
110に当接し(実際には、後面係合突起169が係合
穴176に挿入された状態になっている。なお、係合穴
176は後面係合突起169より縦方向が長く、後面係
合突起169は上方向に移動可能に挿入される)、その
ままの状態で賞球ケース151を上方に引き上げて上部
係合突起167及び中間係合突起168と係止突片17
4とを係合させると共に後面係合突起169を係合穴1
76の上側に係合させる。ただし、中間係合突起168
は、L字形状となっているため、係止突片174との係
合において、賞球ケース151の上方向への移動を規制
するようになっている。なお、後面係合突起169と係
合穴176との係合によっても同様に規制される。そし
て、各係合突起167,168と係止突片174及び後
面係合突起169と係合穴176との係合が完全に行わ
れた状態においては、弾性係合爪177が賞球ケース1
51の前端面下部と係合した状態となるので、賞球ケー
ス151が機構板110に取り付けられた状態となる。
一方、賞球ケース151を取り外すには、弾性係合爪1
77を押して賞球ケース151の前端面下部との係合を
解除し、下方に引き下げることにより、係合突起16
7,168と係止突片174との係合を外して賞球ケー
ス151を手前側に引き抜くことにより簡単に取り外す
ことができる。なお、後面係合突起169が球貸ケース
151の取付位置を決定する位置決めの機能を有し、係
止突片174と係合突起167,168とで左右方向の
移動を規制するようになっている。
【0060】そして、上記したように球貸ケース131
及び賞球ケース151を機構板110に取り付けた状態
では、球貸払出装置130と賞球払出装置150とが隣
接密着した状態で取り付けられている。なお、球貸ケー
ス131及び賞球ケース151の機構板110への取り
付けは、ビス等で止着する着脱自在構造でも良い。
【0061】なお、図4に示す球貸ケース131及び賞
球ケース151の機構板110前面への取付は、それぞ
れ個別に機構板110に取り付け得るようにしたので、
交換作業の際に、故障や異常が発生した払出装置130
又は150に係るケース131又は151だけを取り外
したり、取り付けたりすることができるという利点があ
るものの、機構板110への取付作業をそれぞれのケー
ス131又は151毎に行わなければならないので、そ
の取付作業が若干面倒であるという欠点もある。そこ
で、図7に示すように、球貸ケース131の後部側方に
連結爪300を延設し、その先端を賞球ケース151の
一側後部側面に形成される連結係合凹部301に嵌合せ
しめると共に、球貸ケース131の前面に連結穴302
を有する連結片303を側方に向かって突設し、その連
結片303の連結穴302を賞球ケース151の前面他
側に刻設される連結凹部304の連結穴305に一致せ
しめてビス306を止着することにより、球貸ケース1
31と賞球ケース151とを事前に組み付けて一体化し
た後に機構板110の係止突片170,174内に上部
係合突起147,167と中間係合突起148,168
を挿入するようにスライドさせ、一体化したケース13
1,151の下端を弾性係合爪307に係合させること
により、取り付けるようにしても良い。このような構成
の場合には、機構板110への取付作業を容易に行える
一方、故障等が発生した場合には、2つのケース13
1,151を同時に取り外さなければならないという若
干の不都合もある。しかし、同時に取り外した後には、
球貸払出装置130のケース131と賞球払出装置15
0のケース151とを分離できるので、故障が発生した
装置だけを交換することができるものである。なお、事
前に一体的に組み付ける構造としては、上記した連結爪
300と連結係合凹部301だけ、あるいは連結片30
3と連結凹部304だけであっても良いし、他の構造、
例えば、磁石で吸着させるもの、あるいは機構板110
に着脱自在に取り付けられる取付台に球貸ケース131
及び賞球ケース151を個々に取り付ける構造のもので
も良い。
【0062】以上で、機構板110の中間構成部につい
ての説明を終了し、次に、機構板110の下部構成部に
ついて図2を参照して詳細に説明すると、下部構成部
は、図2に示すように、背面から見てその右側部分に払
出制御基板201を収容する払出制御基板ボックス20
0が取り付けられ、背面から見てその左側部分に電源ユ
ニット基板187を収容する電源ユニットボックス18
6と主基板251を収容する主基板ボックス250とが
重畳的に取り付けられている。払出制御基板ボックス2
00が取り付けられる下部構成部の前面側(機構板11
0の遊技盤60と対面する内側)には、入賞球を誘導す
る入賞球誘導通路とアウト玉を誘導するアウト玉通路と
が形成され、下部構成部の背面側(機構板110の外
側)には、賞球通路、連絡通路、余剰球通路と玉抜き通
路の下流部とが形成され、前記払出制御基板ボックス2
00は、賞球通路、連絡通路、余剰球通路と玉抜き通路
の下流部の後面側に取り付けられるものである。
【0063】なお、機構板110の下部構成部の背面か
ら見て右側部分(以下、右側下部構成部という)の詳細
な構成についての説明は、省略するが、賞球通路の末端
には、前記上皿19と連通する上皿連通口182が開設
され、また、余剰球通路の下部には、払い出された賞球
が所定量に達したことを検出する満タンスイッチ180
が設けられている。この満タンスイッチ180がONさ
れると、球貸払出装置130及び賞球払出装置150の
モータ140,160の駆動を停止して貸球及び賞球の
払出動作を不能動化するものである。また、上皿連通口
182の下部の連絡通路、余剰球通路、玉抜き通路で囲
まれる範囲の一部には、機構板110の前面から背面側
に配線を引き出す配線通し開口183が形成されてい
る。更に、余剰球通路の背面側には、サンパック中継基
板181が取り付けられ、その上部に電源中継基板19
1が取り付けられている。このうち、電源中継基板19
1は、後に説明する横架突出板184部分に取り付けら
れている。また、配線通し開口183は、主として払出
制御基板201に接続される配線であって機構板110
の前面側に敷設される配線を機構板110の背面側に導
き出すためのものである。更に、サンパック中継基板1
81には、前記満タンスイッチ180からの配線が接続
されるコネクタ181aと、後述する主基板251のコ
ネクタ251hと接続するためのコネクタ181bと前
記賞球中継基板164bのコネクタ164bcと接続す
るためのコネクタ181cとが設けられている(図9参
照)。
【0064】上記した右側下部構成部の背面側に取り付
けられる払出制御基板201を収容する払出制御基板ボ
ックス200について簡単に説明すると、払出制御基板
ボックス200は、払出制御基板201をビス止め支持
する透明合成樹脂製の主体と払出制御基板201を被覆
する透明合成樹脂製のカバー体とからなり、主体とカバ
ー体とは、図示しない係合爪と係合穴とにより簡単に着
脱できるようになっている。なお、主体とカバー体との
被覆状態を堅固にするために取付穴にビスを螺着しても
良い。この場合、ビスとして、通常のビスを使用しても
良いが、例えば、ワンウェイネジ等を使用して基板ボッ
クス200の一部を破壊しない限り基板ボックス200
を開放できないように螺着して不正改造を行うことがで
きないようにしても良い。また、内部に収容される払出
制御基板201は、後述する主基板251からの情報信
号に基づいて賞球の払出動作を行うと共に球貸要求信号
に基づいて貸球の払出動作を行うものである。その他、
貸球に係る制御は、主基板251に拘束されることなく
払出制御基板201で独自に実行するようになってい
る。
【0065】なお、払出制御基板201には、払出制御
基板に接続される電気部品の異常を異常の種類に応じて
数字で表示するエラー表示器202(7セグメントLE
D)と、異常状態を解消した後に操作するリセットスイ
ッチ203(共に図9参照のこと)とが設けられている
と共に、複数のコネクタ201a〜201gが外部に臨
むように設けられている。但し、エラー表示器202は
透明なカバー体で覆われて保護されているが、リセット
スイッチ203は操作し易いようにカバー体の外に露出
している。また、複数のコネクタ201a〜201g
は、そのコネクタだけが露出するようにカバー体に形成
された開口から突出し、コネクタパターン面をカバー体
で完全に被覆した状態となっている。これによって不正
改造を防止している。
【0066】ところで、上記したエラー表示器202に
表示される異常の種類は、本実施形態の場合には、図8
に示すようになっている。エラー表示器202に「1」
の数字が表示されていた場合には、賞球モータ位置セン
サ156からの信号が入力されない賞球払出装置150
の位置検出異常の場合であり、この場合には、賞球モー
タ160又は賞球モータ位置センサ156の故障、ある
いは賞球ケース151内の球詰まりによる玉払出部材1
53(賞球モータ160)の回転不良等が異常の原因と
して考えられる。エラー表示器202に「2」の数字が
表示されていた場合には、球貸モータ位置センサ136
からの信号が入力されない球貸払出装置130の位置検
出異常の場合であり、この場合には、球貸モータ140
又は球貸モータ位置センサ136の故障、あるいは球貸
ケース131内の球詰まりによる玉払出部材133(球
貸モータ140)等が異常の原因として考えられる。エ
ラー表示器202に「3」の数字が表示されていた場合
には、賞球カウントスイッチ162からの入力信号が主
基板251入力されるが、所定時間経過しても所定個数
分の入力信号が入力されないときに主基板251から払
出制御基板201に異常信号が導出される場合(払い出
されるべき個数の検出がない)であり、この場合には、
賞球ケース151より上で球詰まりが発生した場合(賞
球ケース151に玉が供給されていない状態で払出動作
を行った)等が異常の原因として考えられる。エラー表
示器202に「4」の数字が表示されていた場合には、
球貸カウントスイッチ142からの入力信号が入力され
るが、所定時間経過しても所定個数分の入力信号が入力
されない場合であり、この場合には、球貸ケース131
より上で球詰まりが発生した場合(球貸ケース131に
玉が供給されていない状態で払出動作を行った)等が異
常の原因として考えられる。エラー表示器202に
「5」の数字が表示されていた場合には、賞球カウント
スイッチ162のON状態が一定時間継続した場合であ
り、この場合には、賞球カウントスイッチ162のショ
ートや断線が異常の原因として考えられる(ただし、主
基板251から払出制御基板201にその旨の異常信号
が導出される).エラー表示器202に「6」の数字が
表示されていた場合には、球貸カウントスイッチ142
のON状態が一定時間継続した場合であり、この場合に
は、球貸カウントスイッチ142のショートや断線が異
常の原因として考えられる。
【0067】上記したように、本実施形態においては、
エラー表示器202に「奇数」が表示されたときには、
賞球払出装置150に係る異常を報知するものであり、
「偶数」が表示されたときには、球貸払出装置130に
係る異常を報知するものであるため、エラー表示器20
2に表示される数字を見ることにより、いずれの払出装
置130又は150の異常であるかが容易に理解でき、
交換作業等の迅速化を図ることができる。また、エラー
表示器202には、異常原因に応じて異なる数字で表示
(コード表示)するので、故障又は点検時の対処を迅速
に行うことができる。そして、図8に示すような一覧表
を、例えば、払出制御基板ボックス200に貼付又は刻
印しておけば、より迅速な対処方法をとることができ
る。
【0068】なお、本実施形態においては、異常原因の
種類に応じた報知を行う例について示したが、いずれの
払出装置130,150に異常があるか否かだけを報知
するものであれば、2種類の表示だけで良い。また、異
常原因の種類を上記に例示した以上又は以下の複数を取
り上げても良い。また、本実施形態においては、賞球カ
ウントスイッチ162が主基板251にのみ入力されて
いるために、賞球カウントスイッチ162に係る異常
は、主基板251で判断されて、払出制御基板201に
その異常信号を受け取るようになっているが、賞球カウ
ントスイッチ162を払出制御基板201にも接続すれ
ば、そのような面倒な制御を行う必要はない。ただし、
主基板251にのみ入力される場合には、異常の報知を
エラー表示器202ではなく、他の報知手段(例えば、
前記LCD表示器92、普通図柄表示器83等)で表示
するようにしても良い。更に、上記した実施形態では、
払出装置130,150の異常を報知する報知手段とし
て払出制御基板201に実装されるエラー表示器202
を例示したが、そのエラー表示器202の設けられる位
置は、必ずしも払出制御基板201でなくても良く、他
の場所に設けられていても良い。また、報知する表示器
としても、7セグメントLEDではなくランプ(異常原
因の種類毎に設けることが望ましい)や、あるいは音に
よって報知するものでも良い。
【0069】一方、下部構成部のうち、上記した余剰球
通路より背面から見て左側部分(以下、左側下部構成部
という)には、その前面側に前述した入賞球誘導通路や
アウト玉通路等の通路が形成されているわけではないの
で、自由に利用できるスペースとなっている。そして、
本実施形態の場合には、電源ユニットボックス186を
取り付けるための空間として利用されている。電源ユニ
ットボックス186は、内部に複数の電圧の異なる電源
を生成する電源ユニット基板187を収容するものであ
り、透明な合成樹脂によって形成されている。電源ユニ
ット基板187は、電源コード120が接続される電源
コネクタ188と電源スイッチ190(図9及び図10
参照)と電源中継基板191と接続するためのコネクタ
189とが実装されている。電源コネクタ188に接続
される電源コード120は、前記情報端子基板118の
側方に形成される配線通し開口119から機構板110
の裏面側に形成される配線処理溝(図示しない)に沿っ
て機構板110の下部まで引き通され、前記配線通し開
口183から機構板110の表側に引き出されて電源コ
ネクタ188に接続される。また、電源コード120に
よって供給される電圧は、AC24Vの電圧であり、電
源ユニット基板187で生成される複数の電圧として
は、後に詳述する図10及び図11に示されている。更
に、本実施形態においては、電源スイッチ190をON
することにより、電源ユニット基板187で複数の電源
が生成されて各制御基板に供給されるようになっている
が、必ずしも電源スイッチ190は必要ではなく、電源
コード120を差し込んだときに複数の電源が生成され
るようにしても良い。また、電源スイッチ190を後に
説明する電源中継基板191に設けても良いし、主基板
251の電源だけをON・OFFする機能だけとしても
良い。また、コネクタ189は、生成された複数の電源
の電源配線を纏めて1つの集合配線として接続されるも
のである。なお、電源スイッチ190、電源コネクタ1
88及びコネクタ189は、後に詳述する重畳的に配置
される主基板ボックス250の両側方から外部に臨むよ
うに配置することが望ましい。この場合、電源スイッチ
190は、操作し易いように電源ユニット基板187と
直角であって電源ユニットボックス186の側面に臨む
ように電源ユニットボックス186から突出して設けら
れている。
【0070】上記した電源ユニットボックス186の背
面側には、遊技動作を制御する遊技制御基板としての主
基板251を収容する主基板ボックス250が着脱自在
に取り付けられるようになっている。その取付は、機構
板110の開口窓111の下辺よりやや上部にブリッジ
状に掛け渡される横架突出板184と機構板110の下
部に突設されるL字状突出板185とに着脱自在に取り
付けられるものである。横架突出板184は、主基板ボ
ックス250を取り付けたときに、主基板ボックス25
0の裏面が前記電源ユニットボックス186及び前記遊
技盤60の裏面側に取り付けられる電飾制御基板ボック
ス100と効果音制御基板ボックス102とが当接しな
いように重畳的に設けられる高さに設定されており、L
字状突出板185の高さとほぼ同じ高さとなっている。
また、横架突出板184の右側には、前記電源ユニット
ボックス186で生成された複数の電源を各制御基板に
分岐する電源中継基板191を止着するための中継基板
取付台(図示しない)が形成されている。
【0071】横架突出板184には、上記したように主
基板ボックス250と電源中継基板191とが取り付け
られるが、電源中継基板191は、ほぼ正方形状に形成
されたプリント配線基板で形成され、前記横架突出板1
84に形成される中継基板取付台に嵌め込まれてその四
隅をビス(符号なし)で止着することにより、機構板1
10の背面側に取り付けられる。また、電源中継基板1
91には、そのほぼ中央に過電流防止用の複数のヒュー
ズ192が取り付けられ、そのヒューズ192の外側周
辺部である上下に複数のコネクタ191a〜191fが
実装されている。ヒューズ192は、電源中継基板19
1に実装されるヒューズソケットに着脱自在に装着され
るものである。また、電源中継基板191を横架突出板
184の中継基板取付台に固定した状態で、ヒューズ1
92を被覆するように底面が開放したボックス状に形成
されるヒューズカバー193が中継基板取付台に着脱自
在に取り付けられる。この取付は、ヒューズカバー19
3に形成される係止爪(図示しない)を中継基板取付台
に形成される係止穴(図示しない)に係止することによ
り行われる。なお、ヒューズカバー193は、透明な合
成樹脂によって形成されているため、内部のヒューズ1
92が切れているか否かを容易に外部から判断すること
ができる。また、ヒューズ192がどのような種類のヒ
ューズであるかを理解できるように電源中継基板191
にシルク印刷したり、ヒューズカバー193に刻印をし
ても良い。
【0072】上記のように、横架突出板184の図示右
側に取り付けられる電源中継基板191は、図9に示す
ように、弾球遊技機1の背面から見た場合にそのほぼ中
央に配置されている。このことは、電源中継基板191
から電源の供給を受ける各制御基板251,101,1
03,201,44が電源中継基板191を取り囲むよ
うに配置されている状態を示している。そして、このよ
うに電源中継基板191を弾球遊技機1の背面のほぼ中
央に配置することにより、電源中継基板191と各制御
基板251,101,103,201,44との電源配
線の長さを短くすることができ、配線処理の簡略化を図
ることができる。
【0073】また、電源中継基板191に設けられるコ
ネクタ191a〜191fのうち、主基板251用のコ
ネクタ191aと電飾制御基板101用のコネクタ19
1bと効果音制御基板103用のコネクタ191cと
は、ヒューズ192よりも上方に実装され、発射制御基
板44用のコネクタ191eと払出制御基板201用の
コネクタ191dと電源ユニット基板187用のコネク
タ191fとは、ヒューズ192よりも下方に実装され
ている。これは、主基板251の電源用コネクタ251
eと電飾制御基板101の電源用コネクタ101dと効
果音制御基板103の電源用コネクタ103bが電源中
継基板191よりやや上方又はほぼ同じ位置にあり、発
射制御基板44の電源用コネクタ53a(発射制御電源
中継基板53のコネクタ53a)と払出制御基板201
の電源用コネクタ201aと電源ユニット基板187の
コネクタ189が電源中継基板191より下方の位置に
あるため、各制御基板251,101,103,20
1,44と電源中継基板191とを接続したときに、相
互の電源配線が交差することがなく整然と接続させるた
めである。また、上部の3つのコネクタ191a〜19
1cの左から右への配置順序及び下部の3つのコネクタ
191d〜191fの右から左への配置順序も、各制御
基板251,101,103及び制御基板44(5
3),201,187の配置順序を考慮して設けたもの
であり、これによっても相互の電源配線が交差すること
はない。なお、各コネクタ及びヒューズの配置は、上記
の例に限らず、例えば、ヒューズ192を側方に集めた
り、ヒューズを別基板に設けたり、あるいはコネクタ1
91f以外のコネクタ191a〜191eをヒューズ1
92の上方に配置し、コネクタ191a〜191eに接
続される配線を上部で纏められるように配線押え片を設
けたりしても良い。
【0074】(4)配線構造の説明 以上、弾球遊技機1の構成、遊技盤60の詳細構成、及
び機構板110の詳細構成について説明してきたが、機
構板110や遊技盤60に設けられる各種の制御基板の
相互の関係、及び各種制御基板と機構板110,遊技盤
60,前面枠3及びガラス板保持枠4に設けられる電気
的部品との関係について図9乃至図11を参照して詳細
に説明する。図9は、弾球遊技機1における各制御基板
と中継基板との接続関係を示す配線図であり、図10
は、主基板251と各種制御基板及び電気部品との関係
を示すブロック図であり、図11は、払出制御基板20
1と各種制御基板及び電気部品との関係を示すブロック
図である。
【0075】図9において、第1入賞球集合カバー体9
0の上部に取り付けられる中継基板94のコネクタ94
aと電飾制御基板101のコネクタ101aとが接続さ
れている。中継基板94には、図10に示すように、遊
技盤60に設けられるアタッカーランプ76、風車ラン
プ86a、サイドランプ87a等の飾りランプ基板と、
飾りLED65、77等の飾りLED基板と、記憶表示
LED66,84及び回数個数表示器73と、からの配
線が接続されている。
【0076】第1入賞球集合カバー体90の中間部に取
り付けられる中継基板95のコネクタ95aと主基板2
51のコネクタ251dとが接続されている。中継基板
95には、図10に示すように、遊技盤60に設けられ
る各スイッチ67a,71,72,75a,75b,8
2,85aと、ソレノイド70,79と、普通図柄表示
器83と、からの配線が接続されている。
【0077】機構板110の右上部に取り付けられる情
報端子基板96のコネクタ180aと主基板251のコ
ネクタ251cとが接続されている。情報端子基板96
には、図10に示すように、大当り情報等の各種の情報
を外部の管理コンピュータに導出する外部接続端子が設
けられている。
【0078】機構板110の電源ユニットボックス18
6と払出制御基板ボックス200とに挟まれる位置に取
り付けられるサンパック中継基板181には、満タンス
イッチ180からの配線と主基板251のコネクタ25
1hに接続される配線と賞球中継基板164bのコネク
タ164bcに接続される配線とを接続する3つのコネ
クタ181a〜181cが実装されている。
【0079】また、前面枠3の裏面下部に取り付けられ
る中継基板取付台49には、電飾中継基板50と効果音
中継基板51と発射制御信号中継基板52と発射制御電
源中継基板53とが着脱自在に取り付けられている。中
継基板取付台49の四隅には、その裏面に取付ボス(図
示しない)が突設され、該取付ボスにビスを止着するこ
とにより中継基板取付台49を前面枠3の裏面にビス止
めしている。また、中継基板取付台49には、各中継基
板50〜53を取り付けるための位置決め突起と取付ボ
ス(共に図示しない)がその表面側に突設されている。
位置決め突起は、各中継基板50〜53を対角線上の角
部で位置決めするように突設され、取付ボスも交差する
対角線上の角部にビスで止着できるように突設されるも
のである。
【0080】しかして、中継基板取付台49の下部に止
着される電飾中継基板50には、電飾制御基板101の
コネクタ101bと配線接続するためのコネクタ50a
と電飾中継基板15,16と配線接続するためのコネク
タ50b,50cが実装されている。また、中継基板取
付台49の上部一側に止着される効果音中継基板51に
は、効果音制御基板103のコネクタ103cと配線接
続するためのコネクタ51bと効果音中継基板17a,
17bと配線接続するためのコネクタ51aが実装され
ている。また、中継基板取付台49の上部中央に止着さ
れる発射制御信号中継基板52には、払出制御基板20
1のコネクタ201cと配線接続するためのコネクタ5
2aと発射制御基板44のコネクタ44aと配線接続す
るためのコネクタ52bとが実装されている。更に、中
継基板取付台49の上部他側に止着される発射制御電源
中継基板53には、電源中継基板191のコネクタ19
1eと配線接続するためのコネクタ53aと発射制御基
板44のコネクタ44cと配線接続するためのコネクタ
53bとが実装されている。このように、遊技盤60以
外の前面枠3又はガラス板保持枠4に取り付けられる電
飾部品、スピーカ12a,12b、及び打球発射装置4
2に係る電気部品からの配線を中継する中継基板50,
51,52,53を中継基板取付台49という一箇所に
纏めて設けたので、接続確認が行い易く、結果的に接続
作業が行い易いという利点がある。
【0081】また、賞球払出装置150の賞球ケース1
51に設けられる賞球中継基板164bには、その裏面
側の図示しない面に賞球カウントスイッチ162からの
配線が接続されると共に、図示する面に球切れスイッチ
116と配線接続するためのコネクタ164bbと球切
れスイッチ126と配線接続するためのコネクタ164
baとサンパック中継基板181のコネクタと配線接続
するためのコネクタ164bcとが実装され、もう一つ
の賞球中継基板164aには、その裏面側の図示しない
面に賞球位置センサ基板163、賞球モータ160から
の配線が接続されると共に、図示する面に払出制御基板
201のコネクタ201eと配線接続するためのコネク
タ164aaが実装されている。球貸払出装置130の
球貸ケース131に設けられる球貸中継基板144に
は、その裏面側の図示しない面に球貸モータ位置センサ
基板143、球貸モータ140、球貸カウントスイッチ
142からの配線が接続されると共に、図示する面に払
出制御基板201のコネクタ201eと配線接続するた
めのコネクタ144aが実装されている。
【0082】また、表示制御基板93には、主基板25
1のコネクタ251bと配線接続するためのコネクタ9
3aが設けられている。
【0083】また、主基板251には、9つのコネクタ
251a〜251iが実装され、コネクタ251aに
は、始動玉検出器80が単独で接続され、コネクタ25
1bには、表示制御基板93が接続され、コネクタ25
1cには、情報端子基板96が接続され、コネクタ25
1dには、中継基板95が接続され、コネクタ251e
には、電源中継基板191が接続され、コネクタ251
fには、効果音制御基板103が接続され、コネクタ2
51gには、電飾制御基板101が接続され、コネクタ
251hには、サンパック中継基板181が接続され、
コネクタ251iには、払出制御基板201が接続され
るものである。
【0084】また、電飾制御基板101には、4つのコ
ネクタ101a〜101dが実装され、コネクタ101
aには、中継基板94が接続され、コネクタ101bに
は、電飾中継基板50が接続され、コネクタ101cに
は、主基板251が接続され、コネクタ101dは、電
源中継基板191が接続されるものである。
【0085】また、効果音制御基板103には、3つの
コネクタ103a〜103cが実装され、コネクタ10
3aには、主基板251が接続され、コネクタ103b
には、電源中継基板191が接続され、コネクタ103
cには、効果音中継基板51が接続されるものである。
【0086】更に、払出制御基板201には、7つのコ
ネクタ201a〜201gが実装され、コネクタ201
aには、電源中継基板191が接続され、コネクタ20
1bには、主基板251が接続され、コネクタ201c
には、発射制御信号中継基板52が接続され、コネクタ
201dには、情報端子基板118が接続され、コネク
タ201eには、賞球中継基板164a及び球貸中継基
板144が接続され、コネクタ201fには、残高表示
基板23及びブザー基板22aが接続され、コネクタ2
01gには、カードユニット装置31からのカードユニ
ット配線35が接続されるものである。
【0087】しかして、上記のように配線接続される回
路構成においては、図10に示すように、主基板251
には、遊技盤60に設けられる各スイッチ67a,7
1,72,75a,75b,82,85aからの信号が
中継基板95を介して入力されると共に始動玉検出器8
0からの信号も入力され、また、満タンスイッチ180
からの信号がサンパック中継基板181を介して入力さ
れる。更に、主基板251には、上記したサンパック中
継基板181を介して球切れスイッチ116,126及
び賞球カウントスイッチ162からの信号が入力される
ものである。
【0088】上記した入力信号のうち、遊技盤60に設
けられる各スイッチ71,72,80,82からの入力
信号に基づいて主基板251は、遊技盤60に設けられ
るソレノイド70,79、普通図柄表示器83を駆動制
御すると共に、遊技状態に応じた電飾信号を電飾制御基
板101に出力し、遊技状態に応じた効果音信号を効果
音制御基板103に出力し、更に、大当り表示制御信号
あるいはリーチ表示制御信号又は外れ表示制御信号を表
示制御基板93に出力し、情報端子基板96に各種の遊
技情報を出力する。電飾制御基板101は、主基板25
1から入力される電飾信号の種類に応じて、遊技効果ラ
ンプ6〜10、遊技効果LED11,13,14、飾り
ランプ76,86a,87a、飾りLED65,77、
及び記憶表示LED66,84、回数個数表示器73を
表示駆動制御し、効果音制御基板103は、主基板25
1から入力される効果音信号の種類に応じてスピーカ1
2a,12bを駆動制御する。また、表示制御基板93
は、主基板251から入力される表示制御信号の種類に
応じて特別図柄表示器64(LCD表示器95)の表示
結果を導出したり、LCD表示器95の画像表示をする
ように制御したりする。なお、特別図柄表示器64とし
てLCD表示器95に限らず、CRT表示器、さらには
ドラム表示器のように機械的なものであってもよい。
【0089】また、満タンスイッチ180からの入力信
号に基づいて主基板251は、払出制御基板201に賞
球禁止信号、玉貸禁止信号、打球禁止信号を出力し、そ
の信号に基づいて賞球モータ160、球貸モータ140
の駆動を停止したり、発射装置電動機43の駆動を停止
したりする。なお、満タンスイッチ180からの入力信
号があったときには、電飾制御基板101に満タン信号
を出力して所定のランプ又はLEDを表示駆動してその
旨を報知するようにしてもよい。また、満タン信号とし
て払出制御基板201に出力して、例えば、該基板20
1上のエラー表示器202等でその旨を報知するように
してもよい。
【0090】また、遊技盤60に設けられる通過玉検出
器82を除く入賞球検出器である各スイッチ67a,7
1,72,75a,75b,85aからの入力信号に基
づいて主基板251は、払出制御基板201に賞球個数
信号を出力し、払出制御基板201は、その賞球個数信
号及び賞球可能信号の入力に基づいて賞球モータ160
を駆動して所定個数の賞球を払い出す。また、賞球カウ
ントスイッチ162からの入力信号に基づいて主基板2
51は、情報端子基板96(図10参照)に賞球個数信
号を出力し、この信号を情報端子基板96から外部の管
理コンピュータの出力する。更に、各スイッチ67a,
71,72,75a,75b,85aからの入力信号に
基づいて主基板251は、電飾制御基板101(及び効
果音制御基板103)に賞球信号を出力し、賞球ランプ
10(又はスピーカ12a,12b)を表示駆動してそ
の旨を報知する。
【0091】更に、主基板251は、球切れスイッチ1
26からの入力信号に基づいて、払出制御基板201に
賞球禁止信号を出力するようにしたり、球切れスイッチ
116からの入力信号に基づいて払出制御基板201に
玉貸禁止信号を出力するようにしたりする。さらには、
電飾制御基板101に球切れ信号を出力して玉切れラン
プ9を所定の態様で表示駆動する。なお、玉切れランプ
9又は別途設けられる球切れランプを主基板251又は
払出制御基板201で制御するのではなく、玉切れラン
プ9又は別途設けられる球切れランプに電源を供給し、
球切れスイッチ116,126のON・OFFによって
単純に点灯・消滅するようにしてもよい。
【0092】上記したように、主基板251には、遊技
動作を制御するためのスイッチ入力、賞球の払出動作を
制御するためのスイッチ入力、及び飾りランプ、飾りL
ED、スピーカ12a,12bを駆動制御するためのス
イッチ入力しか入力されず、主基板251と他の制御基
板201,101,103,93,44との関係におい
ては、主基板251から他の制御基板201,101,
103,93,44に向かって一方向の通信関係とな
る。このため、他の制御基板201,101,103,
93,44に不法な処理プログラムを組み込んで主基板
251で不正な処理を施そうとしても実行することがで
きないという利点があり、また、主基板251の制御の
一部を他の制御基板201,101,103,93,4
4で担当しているので、主基板251の負担が軽減され
ると共に、監督官庁による主基板251の検査の容易化
を図ることも可能である。
【0093】次に、図11において、払出制御基板20
1には、モータ位置センサ136、156、球貸カウン
トスイッチ142からの信号が球貸中継基板144及び
賞球中継基板164aを介して入力され、残高表示基板
23の球貸スイッチ24、返却スイッチ25からの信号
が入力され、カードユニット装置31から各種の情報が
入力されている。更に、主基板251から前述したよう
に、賞球個数信号、賞球禁止信号、球貸禁止信号、打球
禁止信号が入力されるものである。
【0094】上記した入力信号のうち、モータ位置セン
サ136,156からの入力信号は、位置センサ基板1
43,163を介して入力され、その入力された信号に
基づいて払出制御基板201は、貸球及び賞球の払出動
作においてモータ140,160の停止位置、即ち回転
部材の停止位置を正確に制御すると共に回転部材が回転
しているか否かを検出できる。
【0095】また、球貸カウントスイッチ142からの
入力信号に基づいて払出制御基板201は、貸球の正確
な払出数を払い出すようにモータ140を駆動制御する
と共に、情報端子基板118に球貸し数情報を出力す
る。なお、球貸カウントスイッチ142を設けずに、球
貸モータ位置センサ136のみで賞球と同様に制御して
も良い。
【0096】また、球切れスイッチ116,126がO
Nしたときに主基板251からの指令に基づいて払出制
御基板201は、モータ140,160の駆動を停止し
て球貸動作又は賞球動作を行えないように制御する。た
だし、球貸玉動作又は賞球動作の途中に球切れスイッチ
116,126からの信号が入力されたときには、当該
払出動作が終了してから次の払出動作を行わないように
制御するようになっている。
【0097】また、球貸スイッチ24からの入力信号に
基づいて、カードユニット装置31は、残額情報がある
ときに貸玉要求信号を払出制御基板201に出力し、そ
の信号を受けて払出制御基板201は、球貸モータ14
0を駆動する。また、球貸スイッチ24の入力信号及び
返却スイッチ25からの入力信号は、払出制御基板20
1を介してカードユニット装置31に送られる。
【0098】また、カードユニット装置31は、各種の
情報入力に基づいて払出制御基板201を介して残高表
示基板23の残高表示器に残高情報を出力する。また、
ブザー基板22aは、払出制御基板201のブザー音出
力信号によりブザー音を出力する。
【0099】更に、主基板251からの賞球個数信号、
発射禁止信号等に基づいて払出制御基板201は、前述
したように賞球中継基板164aを介して賞球の払出動
作を実行せしめたり、発射制御基板44に発射装置電動
機43の停止信号を出力したりする。
【0100】なお、情報端子基板118に接続される球
切れ情報スイッチ114からの入力信号は、払出制御基
板201に入力されることはなく、そのまま球切れ情報
として外部の管理コンピュータ等に出力される。
【0101】以上、説明した各種の制御基板251,2
01,101,103,44には、電源ユニット基板1
87からの電源配線を中継する電源中継基板191から
所望の電源が入力されるように接続されている。ただ
し、表示制御基板93への電源の供給は、電源中継基板
191ではなく主基板251を介して供給されるように
なっている。これは、特別可変表示装置として使用され
るものが本実施形態のようにLCD表示器92である場
合と機械的な可変表示部材(ドラム式等)とでは、使用
する電源電圧が異なるため、遊技盤60の交換に伴って
電源中継基板191の電源端子の種類又は数を変更する
必要があるところ、遊技盤60の交換に伴って変更され
る主基板251から電源配線を分岐して表示制御基板9
3に入力した場合には、電源中継基板191の電源端子
の種類又は数をそのままにして主基板251の電源端子
を必要な電圧の配線だけを接続するようにすれば、電源
中継基板191の電源端子の種類又は数を変更する必要
がないからである。なお、電源中継基板191を可変表
示部材の種類に対応して別々に構成してもよい。
【0102】以上、本発明の実施形態について説明して
きたが、本実施形態によれば、賞球タンク113(球供
給部)から受け入れた球を入賞の発生に基づく賞球と球
貸要求信号に基づく貸球を払い出すことが可能な機構板
110を備えた弾球遊技機1において、前記賞球を払い
出す賞球払出装置150を内蔵した賞球ケース151
と、前記貸球を払い出す球貸払出装置130を内蔵した
球貸ケース131と、を別体に構成して前記機構板11
0に着脱自在に設けたことにより、弾球遊技機1の機構
板110から賞球ケース151及び球貸ケース131を
取り外して故障や異常が発生した払出装置150又は1
30だけを交換することができるものである。
【0103】また、本実施形態においては、前記賞球ケ
ース151と球貸ケース131とを前記機構板110に
対して独立して着脱自在に取り付け得るようにしたこと
により、払出装置150又は130の交換作業の際に、
故障や異常が発生した払出装置に係るケース151又は
131だけを取り外すことが容易にできるという利点が
ある。
【0104】また、本実施形態においては、前記賞球ケ
ース151と球貸ケース131とを互いに組み付けて一
体化した後に前記機構板110に対して着脱自在に取り
付け得るようにしたことにより、2つの払出装置15
0,130の機構板110への取付作業が一度に行える
という利点がある。
【0105】また、本実施形態においては、前記賞球払
出装置150と球貸払出装置130とのいずれかに異常
が生じたときに、いずれの払出装置150又は130の
異常であるかを報知するエラー表示器202(異常報知
手段)を設けたことにより、交換又は点検すべき払出装
置がどちらであるのかが容易に分かり、交換作業の迅速
化を図ることができるという利点がある。
【0106】更に、請求項5の発明においては、前記エ
ラー表示器202(異常報知手段)は、異常原因に応じ
て異なる数字(報知態様)で報知することにより、故障
又は点検時の対処を迅速に行うことができるという利点
がある。
【0107】なお、上記した実施形態においては、球貸
払出装置130及び賞球払出装置150の構造として、
モータ140,160によって玉送り突片134,15
4を有する玉払出部材133,154を回転せしめるこ
とにより、球を1個ずつ払い出すものを示したが、玉払
出部材としては、他の形状、例えば、スプロケットやス
クリュー等であっても良い。また、電気的駆動源として
は、モータだけではなくソレノイドであっても良い。こ
のソレノイドを利用する場合には、球通路に臨むストッ
パー部材(これが玉払出部材に相当する)をソレノイド
によって出没させることにより、球を1個ずつ払い出す
ものでも良い。更に、払出装置内に設けられる検出手段
としては、前述したように球の払出数を検出するもので
あれば、位置検出センサだけあるいはカウントスイッチ
だけで良い。つまり、球貸払出装置及び賞球払出装置と
してケース内に設けられる(全ての部品がケース内に収
容されている必要はない)ものは、少なくとも電気的駆
動源と該電気的駆動源によって球を払い出す玉払出部材
と球の払出数を検出する検出手段とが内蔵されるもので
あれば良い。また、本実施形態においては、球貸払出装
置130と賞球払出装置150とが並列状に隣接して取
り付けられるものを示したが、その取付位置が離れてい
ても良い。更に、本実施形態においては、球供給部とし
て球を所定量貯留することが可能な賞球タンク113を
例示したが、設置島台に設置される補給樋から玉整列レ
ール部材115に直接球を供給するものでも良い。
【0108】また、上記した実施形態においては、球貸
払出装置130と賞球払出装置150とは、同じ形式の
払出装置を例示して説明したが、異なる形式の払出装置
でも良い。例えば、一例として考えられるのは、賞球払
出装置をモータで払い出す形式の払出装置として構成
し、球貸払出装置として、球を25個収容する球ケース
をソレノイドによって傾動又は上下の開閉弁を駆動して
機械的に一度に払い出すものでも良い。このように球貸
払出装置を機械的に払い出すようにしても、多くの場
合、球貸により払い出す個数は、変化せず一種類である
ためほとんど支障がなく、しかもコスト的にも安価であ
るというメリットがある。この場合、球ケースの上端及
びそのやや上に検出器を設けて球ケースに払い出すべき
貸球が充満しているか否かを検出することが望ましい。
更に、本実施形態のように、球貸払出装置130及び賞
球払出装置150には、中継基板144,164a,1
64bを一体的に設けているので、各払出装置130,
150を機構板110に取り付けたり取り外したりする
交換作業の際に、配線の脱着を簡単に行うことができ、
結果的に、各払出装置130,150の組付け、交換作
業をきわめて容易に行うことができるという利点があ
る。
【0109】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明においては、球供給部から受け入れ
た球を入賞の発生に基づく賞球と球貸要求信号に基づく
貸球を払い出すことが可能な機構板を備えた弾球遊技機
において、前記賞球を払い出す賞球払出装置を備えた賞
球ケースと、前記貸球を払い出す球貸払出装置を備えた
球貸ケースと、を別体に構成して前記機構板に着脱自在
に設けたことを特徴とするものである。このように構成
することにより、弾球遊技機の機構板から賞球ケース及
び球貸ケースを取り外して故障や異常が発生した払出装
置だけを交換することができるものである。
【0110】また、請求項2の発明においては、前記賞
球ケースと球貸ケースとを前記機構板に対して独立して
着脱自在に取り付け得るようにしたことにより、払出装
置の交換作業の際に、故障や異常が発生した払出装置に
係るケースだけを取り外すことが容易にできるという利
点がある。
【0111】また、請求項3の発明においては、前記賞
球ケースと球貸ケースとを互いに組み付けて一体化した
後に前記機構板に対して着脱自在に取り付け得るように
したことにより、2つの払出装置の機構板への取付作業
が一度に行えるという利点がある。
【0112】また、請求項4の発明においては、前記賞
球払出装置と球貸払出装置とのいずれかに異常が生じた
ときに、いずれの払出装置の異常であるかを報知する異
常報知手段を設けたことにより、交換又は点検すべき払
出装置がどちらであるのかが容易に分かり、交換作業の
迅速化を図ることができるという利点がある。
【0113】更に、請求項5の発明においては、前記異
常報知手段は、異常原因に応じて異なる報知態様で報知
することにより、故障又は点検時の対処を迅速に行うこ
とができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る弾球遊技機の正面図である。
【図2】弾球遊技機の背面図である。
【図3】遊技盤の拡大正面図である。
【図4】球貸払出装置及び賞球払出装置の取付構造を示
す斜視図である。
【図5】球貸払出装置の内部構造を示す概略側面図であ
る。
【図6】賞球払出装置の内部構造を示す概略側面図であ
る。
【図7】球貸払出装置及び賞球払出装置の他の取付構造
を示す斜視図である。
【図8】払出装置に異常があったときの表示態様を示す
一覧表図である。
【図9】弾球遊技機における各制御基板と中継基板との
接続関係を示す配線図である。
【図10】主基板と各種制御基板及び電気部品との関係
を示すブロック図である。
【図11】払出制御基板と各種制御基板及び電気部品と
の関係を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 60 遊技盤 110 機構板 113 賞球タンク(球供給部) 130 球貸払出装置 131 球貸ケース 133 玉払出部材 140 球貸モータ 142 球貸カウントスイッチ 147〜149 係合突起 150 賞球払出装置 151 賞球ケース 153 玉払出部材 160 賞球モータ 162 賞球カウントスイッチ 167〜169 係合突起 170,174 係合突片 172,176 係合穴 173,177 弾性係合爪 201 払出制御基板 202 エラー表示器(異常報知手段) 251 主基板 300 連結爪 301 連結係合凹部 303 連結片 304 連結凹部 307 弾性係合爪

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球供給部から受け入れた球を入賞の発生
    に基づく賞球と球貸要求信号に基づく貸球を払い出すこ
    とが可能な機構板を備えた弾球遊技機において、 前記賞球を払い出す賞球払出装置を備えた賞球ケース
    と、前記貸球を払い出す球貸払出装置を備えた球貸ケー
    スと、を別体に構成して前記機構板に着脱自在に設けた
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記賞球ケースと球貸ケースとを前記機
    構板に対して独立して着脱自在に取り付け得るようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記賞球ケースと球貸ケースとを互いに
    組み付けて一体化した後に前記機構板に対して着脱自在
    に取り付け得るようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記賞球払出装置と球貸払出装置とのい
    ずれかに異常が生じたときに、いずれの払出装置の異常
    であるかを報知する異常報知手段を設けたことを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の弾球遊技
    機。
  5. 【請求項5】 前記異常報知手段は、異常原因に応じて
    異なる報知態様で報知することを特徴とする請求項4記
    載の弾球遊技機。
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