JP2001347021A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2001347021A
JP2001347021A JP2000174828A JP2000174828A JP2001347021A JP 2001347021 A JP2001347021 A JP 2001347021A JP 2000174828 A JP2000174828 A JP 2000174828A JP 2000174828 A JP2000174828 A JP 2000174828A JP 2001347021 A JP2001347021 A JP 2001347021A
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board
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JP2000174828A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Toshiyuki Shudo
敏幸 周藤
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入賞装置における配線接続の作業性を向上す
ると共に、入賞装置の破損防止及び不正防止を招来する
ことができる弾球遊技機を提供する。 【構成】 遊技盤40の裏面に取り付けられる入賞玉誘
導カバー体71と、電気部品を実装してなる電気基板
(電飾制御基板80、効果音制御基板82)と、前記電
気基板を遊技盤40の裏面側に取り付けるための取付台
176と、を備え、前記入賞玉誘導カバー体71は、入
賞装置のうち少なくとも1つの入賞装置(特別可変入賞
球装置48)の後端側を開放する開口165が形成さ
れ、取付台176を入賞玉誘導カバー体71の開口16
5の裏面側に取り付けることで、取付台176によって
開口165の裏面側を被覆する。これにより、特別可変
入賞球装置48における配線接続の作業性を向上するこ
とができ、然も特別可変入賞球装置48の破損防止及び
不正防止を招来することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、打玉の入賞可能な
複数の入賞装置が取り付けられた遊技盤を備える弾球遊
技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、弾球遊技機には、入賞装
置を取り付けた遊技盤が設けられ、該遊技盤の裏面に
は、裏カバー体が取り付けられていた。また、このよう
な裏カバー体には、入賞装置を構成するソレノイドや玉
検出器等の電気部品の後端部分を露出する開口部を備え
て、この開口部から入賞装置(電気部品)の配線を引き
出すものが提案されており、これによって入賞装置にお
ける配線接続の作業性を向上するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ように裏カバー体に開口部を設けた構成では、入賞装置
の後端部分がそのまま開口部から露出した状態で配置さ
れるため、入賞装置が破損し易く、然も入賞装置に対す
る不正が行われ易いという問題を有していた。本発明
は、上記した問題点に鑑みなされたもので、その目的と
するところは、入賞装置における配線接続の作業性を向
上すると共に、入賞装置の破損防止及び不正防止を招来
することができる弾球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明においては、打玉の入賞可能な複数
の入賞装置が取り付けられた遊技盤を備える弾球遊技機
において、前記遊技盤の裏面に取り付けられる裏カバー
体と、電気部品を実装してなる電気基板と、前記電気基
板を前記遊技盤の裏面側に取り付けるための取付部材
と、を備え、前記裏カバー体は、前記入賞装置のうち少
なくとも1つの入賞装置の後端側を開放する開口部が形
成され、前記取付部材を前記裏カバー体の開口部の裏面
側に取り付けることで、前記取付部材によって前記開口
部の裏面側を被覆したことを特徴とする。このように構
成することにより、開口部から入賞装置(電気部品)の
配線を引き出せるので、入賞装置における配線接続の作
業性を向上することができ、然も開口部の裏面側は取付
部材によって被覆されるので、入賞装置の破損防止及び
不正防止を招来することができる。また、この構成によ
れば、開口部を被覆するための部材(取付部材)の裏面
側を電気基板の設置スペースとして活用することができ
る。
【0005】また、請求項2の発明においては、前記電
気基板は、効果音の発生を制御する効果音制御基板を含
むことを特徴とする。このように構成することにより、
効果音制御基板の設置スペースを取付部材の裏面側に確
保することができる。
【0006】また、請求項3の発明においては、前記電
気基板は、電飾部品を制御する電飾制御基板を含むこと
を特徴とする。このように構成することにより、電飾制
御基板の設置スペースを取付部材の裏面側に確保するこ
とができる。
【0007】また、請求項4の発明においては、前記効
果音制御基板と前記電飾制御基板とを単一の基板被覆体
で被覆したことを特徴とする。このように構成すること
により、効果音制御基板及び電飾制御基板の各基板毎に
基板被覆体を設ける必要がないので部品点数が削減でき
る。
【0008】また、請求項5の発明においては、前記入
賞装置は、複数の入賞口を備えたことを特徴とする。こ
のように構成することにより、複数の入賞口を入賞装置
として一まとめで構成できるので部品点数が削減でき
る。
【0009】また、請求項6の発明においては、前記入
賞装置は、遊技者にとって有利な特定遊技状態の発生に
基づいて開放する特定入賞装置であることを特徴とす
る。このように構成することにより、遊技内容において
大きな遊技価値を遊技者に付与し得る特定入賞口の不正
防止が招来できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1乃至図5を参照
して実施形態に係る弾球遊技機1の全体の構成について
説明する。弾球遊技機1は、図1及び図5に示すよう
に、縦長な方形状に枠組み形成される外枠2と、該外枠
2の一側に開閉自在に軸支され且つ弾球遊技機1の主要
構成部のほぼすべてが集約して設けられる前面枠3と、
該前面枠3の前面上部に開閉自在に設けられる前面開閉
枠4とから構成されている。また、前面枠3に設けられ
る主要構成部としては、上記した前面開閉枠4、遊技盤
40、上皿19、下皿27、灰皿29、操作ハンドル3
0、機構板100、打球発射装置87がある。また、図
示の実施形態では、弾球遊技機1の側方に遊技者に遊技
玉を貸し出すためのカードユニット装置31が付設され
ている。
【0011】前面開閉枠4には、後述する遊技盤40の
遊技領域41をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設さ
れ、該円形透視窓5の裏面から複層ガラス板が装着され
ている。また、前面開閉枠4の上側には、円形透視窓5
の外周に沿って、装飾ランプ6〜8,9’,10’が臨
んでいる。この装飾ランプ6〜8,9’,10’は、遊
技状態に応じて点灯又は点滅されるものであり、特別の
遊技状態の発生時や継続時を遊技者に報知すると共に遊
技の雰囲気を盛り上げるものである。また、円形透視窓
5の外周には、払い出すべく賞球が不足したこと(後述
する玉切れスイッチ115が作動したとき)を報知する
玉切れランプ9や、入賞玉の発生に基づいて所定個数の
賞球が払い出されたことを報知する賞球ランプ10(な
お、賞球未払出分がある場合に報知する方式でもよい)
が設けられ、更に、前面開閉枠4の上部左右に遊技の進
行に応じた効果音を発生するスピーカ12a,12bが
設けられている。なお、各ランプ6〜8,9,10,
9’,10’の前方は、それぞれ透光性を有する赤色、
緑色等のランプカバーで被覆されるようになっている。
特に、玉切れランプ9の点灯を赤色発光で行い、賞球ラ
ンプ10の点灯を緑色発光で行うことにより、遊技者に
対して状況を報知するようになっている。また、スピー
カ12a,12bは、異常が生じたときに、その旨を報
知する報知音も発生するようになっている。また、スピ
ーカ12a,12bの前面には、パンチメタル11が取
り付けられてスピーカ12a,12bから発生される音
声を通すようになっている。また、スピーカ12a,1
2bの近傍(パンチメタル11の裏面側)には、それぞ
れ光装飾用の装飾LED37,38が前面開閉枠4に取
り付けられている。また、円形透視窓5の外周には、遊
技盤40に貼付される証紙を視認するための透視レンズ
39が設けられている。
【0012】上記した装飾ランプ6〜8,9’,1
0’、玉切れランプ9、賞球ランプ10は、図3に示す
ように、プリント配線基板で構成されるランプ基板6
a,7a,8a,9a,10aに実装されて前面枠3の
前面側に取り付けられている。装飾LED37,38
は、プリント配線基板で構成されるLED基板37a,
38aに実装されて前面開閉枠4の裏面側に取り付けら
れている。なお、ランプ基板9a,10aには、それぞ
れ玉切れランプ9、賞球ランプ10以外に装飾ランプ6
〜8と同様の装飾ランプ9’,10’も実装されてい
る。そして、各ランプ基板6a,7a,8a,9a,1
0aが枠用電飾中継基板15に接続され、各LED基板
37a,38aが枠用電飾中継基板16に接続されてい
る。枠用電飾中継基板15,16は、前面枠3の裏面下
部に取り付けられる中継基板端子台95に止着される枠
用電飾中継基板96に接続された後、後述する電飾制御
基板80に接続されている。電飾制御基板80は、後述
する主基板151からの情報信号の種類に応じて上記し
た装飾ランプ6〜8,9’,10’、玉切れランプ9、
賞球ランプ10、装飾LED37,38を表示制御する
ものである。なお、枠用電飾中継基板15は、前面枠3
の前面側に取り付けられ(これに対応してランプ基板も
前面枠3の前面側に取り付けられている)、枠用電飾中
継基板16は、前面開閉枠4の裏面側に取り付けられて
いる(これに対応してLED基板も前面開閉枠4の裏面
側に取り付けられている)。
【0013】また、前記スピーカ12a,12bから延
びるの配線は、前面開閉枠4の上方左右裏面に取り付け
られる効果音中継基板17a,17bに一旦接続され、
その後、前面枠3の裏面下部に取り付けられる中継基板
端子台95に止着される効果音中継基板97に接続され
た後、後述する効果音制御基板82に接続されている。
効果音制御基板82は、主基板151からの情報信号の
種類に応じてスピーカ12a,12bを駆動制御するも
のである。
【0014】次に、前面開閉枠4の下側に取り付けられ
る上皿19の構成について説明すると、上皿19は、複
数の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することに
より構成されている。上皿19の開放側の上方には、玉
抜き操作レバー21が設けられている。この玉抜き操作
レバー21は、左右方向に移動可能に設けられ、スプリ
ング236(図6参照)の付勢力に抗して一方向に移動
させることにより、上皿19に貯留されていた玉を裏面
側に形成される玉抜き路(図示しない)を流下させて下
皿27に誘導するものである。
【0015】上記した上皿19について、さらに詳細に
説明すると、上皿19は、その上流側に形成される賞玉
払出口20から払い出された賞球を一旦貯留した後、発
射位置に玉を供給するものである。また、上皿19に
は、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユニット
装置31を介して遊技玉を借り受ける際に操作する操作
部が設けられている。この操作部は、球貸スイッチ24
と返却スイッチ25(共に図4参照)と表示LED(図
示しない)が実装される残高表示基板23からなり、該
残高表示基板23が上皿19の上面に臨むように設けら
れている。
【0016】球貸スイッチ24は、カードユニット装置
31によって遊技玉を借り受ける際に操作するものであ
り、返却スイッチ25は、遊技終了の際にカードユニッ
ト装置31のカード挿入口34に差し込まれたカードを
返却するためのものである。また、残高表示器は、カー
ドユニット装置31のカード挿入口34に差し込まれた
カードの残額が表示されるものである。なお、上皿19
に設けられる上記した球貸スイッチ24、返却スイッチ
25、及び表示LEDが実装される残高表示基板23か
ら延びる上皿配線は、前面枠3の軸支側の下部に形成さ
れる配線通し開口(図示しない)から前面枠3の裏側に
引き出されて後述する払出制御基板144に接続されて
いる。なお、上皿19の開放側末端は、前面枠3の前面
側で最も前方に突出した錠用凸部22となっており、こ
の錠用凸部22には、前面開閉枠4を前面枠3に対して
施錠し且つ前面枠3を外枠2に対して施錠する施錠装置
84(図5参照)を操作するためのシリンダー錠26が
臨んでいる。
【0017】また、前面枠3の下部に取り付けられる下
皿27は、前記上皿19から溢れた賞球であって余剰球
通路(図示しない)を介して接続樋93(図5参照)か
ら排出される余剰の賞球を貯留するものであり、その下
皿27の前面壁には、玉抜き操作レバー28がスライド
可能に取り付けられるようになっている。この玉抜き操
作レバー28を操作することにより、下皿27に貯留さ
れていた賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に
移し替えることができる。また、下皿27の左側には、
灰皿29が設けられ、右側には、操作ハンドル30が設
けられている。操作ハンドル30は、図5に示す打球発
射装置87の発射装置電動機88(ステッピングモー
タ)の駆動を一時的に停止させるための単発発射スイッ
チ91及び遊技者が操作ハンドル30を触れていること
を検知するタッチセンサ92(図4参照)を内蔵してい
ると共に、弾発力を調節する指掛け部30a(図1参
照)を備えるものである。
【0018】弾球遊技機1の正面構造は、概ね上記した
通りであるが、図示の実施形態では、弾球遊技機1にカ
ードユニット装置31が隣接されている。このカードユ
ニット装置31は、前記上皿19の上面に設けられる前
述した球貸スイッチ24や返却スイッチ25等の操作部
を操作することにより作動されるものである。しかし
て、カードユニット装置31は、使用可能状態であるか
否かを表示する使用可能表示器32と、当該カードユニ
ット装置31がいずれの側の弾球遊技機1に対応してい
るか否かを表示する連結台方向表示器33と、記録媒体
としての磁気カードを挿入するカード挿入口34とが設
けられている。そして、このように構成されるカードユ
ニット装置31は、独自の制御回路によって制御される
ものであるが、後述する払出制御基板144とカードユ
ニット配線35を介して接続されている(図4参照)。
【0019】一方、弾球遊技機1の背面には、図5に示
すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球を払
い出すための各種の機構を装備した機構板100が設け
られると共に、前記操作ハンドル30に対応する裏面に
は、発射装置電動機88及び打球槌(図示しない)を有
する打球発射装置87が固着され、その打球発射装置8
7の側方には、機構板100の余剰球通路から流下して
きた玉を前記下皿27に誘導する接続樋93が固着さ
れ、更に、接続樋の側方に中継基板取付台95が取り付
けられ、外枠2に対する前面枠3の開放側裏面に外枠2
の掛止片85に対する前面枠3の施錠及び前面枠3に対
する前面開閉枠4の施錠を行う施錠装置84が設けられ
ている。
【0020】上記した構成のうち、打球発射装置87に
は、発射制御基板90が付設されており、この発射制御
基板90によって打球発射装置87が駆動制御されるよ
うになっている。なお、発射制御基板90は、発射制御
基板ボックス89内に収容されており、この発射制御基
板ボックス89から外部に露出している位置に設けられ
るコネクタを介して払出制御基板144と接続されてお
り(図4参照)、所定の状態となったときに払出制御基
板144から停止信号をうけて打玉の発射を行えないよ
うになっている。また、中継基板取付台95には、枠用
電飾中継基板96と効果音中継基板97と発射制御中継
基板98と発射制御電源中継基板99とが所定の位置に
取り付けられている。
【0021】以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を
説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のう
ち、遊技盤40と、機構板100の詳細な構成について
順次説明する。
【0022】まず、図2、図5、及び図6を参照して遊
技盤40について説明する。遊技盤40は、前面枠3の
裏面側に一体的に形成される遊技盤収納枠部36に収容
固定されるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、
その表面には、円形うず巻き状に誘導レール42が取り
付けられ、該誘導レール42の内側が遊技領域41とさ
れて発射された打玉が落下するものである。遊技領域4
1には、図示の場合、特別可変表示装置44、特別可変
入賞球装置48、普通可変入賞球装置58等が設けられ
ると共に、単に打玉を入賞とする入賞口、打玉の流下方
向,速度を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設けら
れ、また、遊技領域41の最下方には、いずれの入賞領
域にも入賞しない打玉が取り込まれるアウト口69が設
けられている。
【0023】遊技領域41の構成をその遊技動作に従っ
てより詳細に説明すると、遊技領域41の中央よりやや
上方の左側に設けられる通過玉検出器62は、遊技領域
41を落下する打玉の通過を検出すると、その検出信号
に基づいて特別可変表示装置44の上部側に設けられる
普通図柄表示器63を可変表示して表示結果を導出す
る。しかして、普通図柄表示器63の表示結果が予め定
められた当り図柄(0〜9までの数字の可変表示におい
て、7が表示された場合)である場合に、普通可変入賞
球装置58が所定時間開放される。なお、普通図柄表示
器63の可変時間は、通常確率モードのときに相対的に
長く(例えば、30秒)、確率変動モードのときに相対
的に短く(例えば、3〜5秒)設定されている。また、
普通図柄表示器63の左右側方には、普通図柄表示器6
3の可変表示中に通過玉検出器62を通過した打玉数を
記憶表示する普通図柄記憶LED64(最高4個まで記
憶表示する)が設けられている。
【0024】普通可変入賞球装置58は、遊技領域41
のほぼ中央に配置される特別可変表示装置44と遊技領
域41の前記アウト口69の上部に配置される特別可変
入賞球装置48との間に配置され、ソレノイド59によ
って開閉駆動される電動チューリップタイプの可変入賞
球装置である。そして、普通可変入賞球装置58には、
始動玉検出器60が内蔵され、開放中又は閉成中に受け
入れた入賞玉を検出するようになっている。しかして、
打玉が始動玉検出器60によって検出されると特別可変
表示装置44が可変表示を開始する。なお、普通可変入
賞球装置58の開放時間は、通常確率モードのときに相
対的に短く(例えば、0.5秒)、確率変動モードのと
きに相対的に長く(例えば、2秒)設定されている。ま
た、普通可変入賞球装置58が開放していない場合でも
打玉を受け入れるようになっている。
【0025】特別可変表示装置44は、複数の図柄を可
変表示する液晶タイプの可変表示器からなり、遊技領域
41のほぼ中央に配置される。そして、停止時における
図柄の組合せが予め定めた大当り図柄の組合せ(例え
ば、同一の図柄が当りラインのいずれかに揃った場合)
である場合に、特定遊技状態となって特別可変入賞球装
置48の開閉板49(大入賞口)を次に説明する所定の
態様で開閉駆動するものである。ただし、大当り図柄の
組合せの一部は、確率変動図柄として設定され、この確
率変動図柄で特定遊技状態となったときには、その特定
遊技状態終了後における前記普通図柄表示器63におけ
る当り図柄の出現確率や特別可変表示装置44における
大当り図柄の出現確率が高くなる確率変動モードとなる
ように設定されている。また、特別可変表示装置44に
は、前述したように上部側に普通図柄表示器63及び普
通図柄記憶LED64が設けられ、その下方には飾りL
ED45が取り付けられている。一方、特別可変表示装
置44の下部側には、特別可変表示装置44の可変動作
中に前記始動玉検出器60によって検出された玉数を記
憶表示する特別図柄始動記憶LED46(最高4個まで
記憶表示する)が設けられている。
【0026】特定遊技状態となったときに駆動制御され
る特別可変入賞球装置48は、ソレノイド50によって
開閉駆動される開閉板49(大入賞口)を有し、その開
閉板49に受け入れられた打玉を検出する入賞個数検出
器52が設けられている。また、開閉板49の内側(大
入賞口内)には、打玉の検出(V入賞検出)に伴って特
定遊技状態の継続権を成立させる特定玉検出器51が設
けられており、該特定玉検出器51の上方には、一旦V
入賞検出があると次に開閉板49を開放するまでは打玉
が特定玉検出器51を通過しないようにするVシャッタ
ー(図示しない)が設けられている。このVシャッター
は、ソレノイド43によって開閉駆動が行われる。しか
して、特定遊技状態となった場合には、一定時間(例え
ば、28秒)が経過するまで又はその一定時間内に所定
個数(例えば、10個)の入賞玉が入賞するまで開閉板
49を開放(以下、この開放を開放サイクルという)
し、その開放サイクル中に受け入れられた打玉が特定玉
検出器51によって検出されたときに継続権が成立し
て、再度上記した開放サイクルが実行され、各開放サイ
クルにおいて継続権が成立していることを条件に最高1
6回の開放サイクルを繰り返すことができるようになっ
ている。
【0027】なお、本発明の特定遊技状態は、上記に限
らず以下に示す〜の制御のうちいずれか1つの制御
又は組合せた制御を実行する状態であればよい。
【0028】 打玉の入賞を容易にする第一の状態
と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、
に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又
は間欠的に第一の状態にする制御 特定の入賞又は通過領域での打玉の検出を介在さ
せ、打玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞
できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可
変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一
の状態にする制御 打玉の入賞に関わらず所定数の景品玉を直接排出す
る制御 有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)
に対して有価数を加算する制御 得点があることに基づいて遊技可能な弾球遊技機に
対して得点を付与する制御 また、特別可変入賞球装置48には、入賞玉検出器55
a,55bを内蔵する通常入賞口54a,54bや開閉
板49が開放していることを表示するアタッカーランプ
56や継続権が成立していることを表示する飾りラン
プ、及び特定遊技状態である旨を報知する飾りランプや
飾りLED57が設けられている。なお、特別可変入賞
球装置48に設けられる各種ランプ ・LED56,5
7は、図3に示すように、特別可変入賞球装置48の裏
面側に取り付けられる中継基板160(図11参照)を
介して後述する電飾制御基板80に接続されるものであ
る。また、遊技領域41には、上記した構成以外に、そ
れぞれに飾りランプ47a,47b及び入賞玉検出器6
5a,65bを内蔵する入賞口61a,61b、飾りラ
ンプ66a付き風車66、サイド飾りランプ67aを内
蔵するサイド飾り67、等が設けられている。
【0029】以上説明した本実施形態において、打球が
入賞する入賞口及び入賞装置には、入賞玉を検出するた
めの信号が導出される入賞玉検出器51,52,55
a,55b,65a,65bがすべて設けられている。
これは、これらの検出信号に基づいて所定個数の賞球を
払い出すために使用されるものである。しかして、これ
らの入賞玉検出器51,52,55a,55b,65
a,65bは、図3に示すように、次に説明する中継基
板77を介して主基板151に接続され、主基板151
では、これらの検出器からの検出信号を記憶すると共に
順次払出制御基板144に賞球個数信号を導出して入賞
に対応する賞球を払い出すように後述する玉払出装置1
16を駆動制御するようになっている。なお、検出器5
2は、開閉板49の開放を規制するための計数機能を兼
用している。
【0030】また、始動玉検出器60は、図3に示すよ
うに、中継基板77を介することなく直接主基板151
と接続されて始動信号と入賞信号(ただし、他の入賞玉
検出器51,52,55a,55b,65a,65bに
よって導出される賞球個数情報は、相対的に多い個数、
例えば、13個や15個であるのに対し、始動玉検出器
60に基づく賞球個数情報は、相対的に少ない個数、例
えば、5個や7個である)を入力している。これは、始
動玉検出器60からの配線を直接主基板151に接続す
ることにより、その途中に不正な回路基板を組み込んだ
配線(ぶら下がり基板等と称されている)が接続されて
いるか否かの発見を容易にするためである。また、始動
玉検出器60と主基板151とを直接接続する配線は、
他の配線の色と明らかに異なる色(本実施形態の場合に
は、ピンクと黄の蛍光色)としたので、この点からも始
動玉検出器60からの配線に不正が行われているか否か
を見分け易い。
【0031】遊技盤40の遊技領域41には、上記した
ようにスイッチやソレノイド、あるいは飾りランプや飾
りLED等の電気的部品が多数設けられるが、これら
は、次に説明する各カバー体70,71の裏面に取り付
けられる盤用電飾中継基板76及び中継基板77を介し
て主基板151や電飾制御基板80に接続されるように
なっている。即ち、図3に示すように、遊技盤40に設
けられる各スイッチ51,52,55a,55b,65
a,65b,62及び各ソレノイド43,50,59
は、中継基板77を介して主基板151に接続され、遊
技盤40に設けられる飾りランプを実装している飾りラ
ンプ基板66a,67a、遊技盤40に設けられる飾り
LEDを実装している飾りLED基板45、及び記憶表
示LED46,64は、盤用電飾中継基板76を介して
電飾制御基板80に接続されている。但し、特別可変入
賞球装置48に設けられる各種ランプ・LED56,5
7は、特別可変入賞球装置48の後端側に設けられた中
継基板160を介して電飾制御基板80に接続されるよ
うになっている。
【0032】一方、遊技盤40の裏面には、図6に示す
ように、前記特別可変表示装置44の裏面が突出して設
けられている。この特別可変表示装置44の裏面部分に
は、表示制御基板75が表示制御基板カバー74に被覆
されて取り付けられている。表示制御基板75は、特別
可変表示装置44の可変表示器の可変表示動作を主基板
151からの情報信号の種類に応じて駆動制御するもの
である。なお、表示制御基板カバー74は、その外周端
部に突設された取付片74aが遊技盤40にビス止めさ
れて取り付けられている。
【0033】また、上記した特別可変表示装置44裏面
の周囲には、カバー体70が取り付けられ、このカバー
体70に連通するようにその下部に入賞玉誘導カバー体
71が取り付けられている。カバー体70には、その中
央に前記特別可変表示装置44の裏面が貫通する窓孔7
2が形成されると共に、一側後面に盤用電飾中継基板7
6及び情報端子基板78が取り付けられている。盤用電
飾中継基板76は、前述したように遊技盤40の遊技領
域41に設けられるスイッチ、ランプ、ソレノイド、L
ED等の電気部品と主基板151又は電飾制御基板80
との接続を中継するものである。情報端子基板78は、
図3に示すように、弾球遊技機1の営業管理上必要な遊
技情報(例えば、特定遊技状態中である旨を報知する大
当り1情報、確率変動図柄で特定遊技状態となり、その
大当り状態中及びその大当りによる確率変動中である旨
を報知する大当り2情報(大当り中と確率変動中に出力
され続ける信号)、確率変動図柄による大当り状態終了
後の確率変動中である旨を報知する確率変動情報、始動
玉検出器をONした打玉の数を報知する始動口情報、特
別可変表示装置の可変動作回数を報知する図柄確定回数
1情報、普通可変表示装置の可変動作回数を報知する図
柄確定回数2情報、及び普通可変入賞球装置の開閉回数
を報知する役物回数情報)を遊技場に設置される管理コ
ンピュータに出力するための外部接続端子を有し、これ
らの情報が主基板151から与えられるようになってい
る。更に、どの図柄で大当りしたか、どの図柄で停止し
たか等の情報を出力するようにしてもよい。
【0034】また、入賞玉誘導カバー体71の後面側に
は、中継基板77と、電飾制御基板80及び効果音制御
基板82を収容する制御基板ボックス79と、が取り付
けられている。電飾制御基板80は、図3に示すよう
に、遊技盤40の遊技領域41(必ずしも遊技領域41
の内部に設けられなくてもよく、遊技盤40に設けられ
ていれば良い)に設けられる飾りランプや飾りLED、
及び前面枠3や前面開閉枠4に設けられる飾りランプや
飾りLED等を主基板151からの情報信号に応じて一
括して駆動制御するものである。また、効果音制御基板
82は、前記スピーカ12a,12bを駆動制御するも
のであり、主基板151からの情報信号に応じて遊技内
容に対応した効果音を発生させるものである。また、効
果音制御基板82には、音量を切り替える音切替スイッ
チ83が設けられている。
【0035】以上、遊技盤40の構成について詳細に説
明してきたが、上記のように構成される遊技盤40は、
前面枠3の裏面側に形成される遊技盤収納枠部36(図
5参照)に収納固定されるようになっている。遊技盤収
納枠部36は、周知のように、ほぼ正方形状に構成され
る遊技盤40を収容するように前面枠3の裏面に段差状
に形成され、収容した遊技盤40の裏面を押圧固定する
ための遊技盤係止レバー86が遊技盤収納枠部36の適
宜箇所に取り付けられている。また、遊技盤収納枠部3
6の下方部は、平板状の支持板となって遊技盤40の下
辺を載置するようになっており、その支持板のほぼ中央
にアウト玉を誘導するアウト玉誘導通路(図示しない)
が形成されている。また、遊技盤40を遊技盤係止レバ
ー86によって収容固定した状態においては、その裏面
から機構板100が被覆されることとなるが、その機構
板100は、遊技盤収納枠部36の一側側面に固定され
る軸受金具(図示しない)の上下に突設される軸ピンに
機構板100の一側に固定される軸支金具106の掛止
穴106a(図4参照)を係止することにより、開閉自
在に軸支され、また、遊技盤収納枠部36の適宜位置に
植立される係止ピン(図示しない)と機構板100に設
けられる機構板係止レバー149とを係合させることに
より、機構板100を閉じた状態で保持することができ
るようになっている。なお、機構板100は、前面枠3
に対して固定されて開閉できないものであってもよい。
【0036】次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機
構板100の構成について図5を参照して説明する。図
5において、機構板100は、主として賞球を貯留する
賞球タンク105と該賞球タンク105に貯留された賞
球を下流側に整列しながら誘導する玉整列レール部材1
08及びカーブレール部材111とが設けられる上部構
成部と、カーブレール部材111からの玉を誘導する玉
通路114と入賞に基づく賞球を払い出す玉払出装置1
16とが設けられる中間構成部と、主として遊技盤40
に打ち込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理機構が
設けられる下部構成部と、が背面から見て開口窓102
を構成するように機構板主体101上に一体的に形成さ
れている。このため、機構板100を閉じた状態におい
て遊技盤40の裏面主要部が開口窓102から外部に臨
むようになっているため、遊技盤40の裏面構造が前述
したように、特別可変表示装置44の裏面及び表示制御
基板カバー74を有する複雑なものであっても、機構板
100の開閉動作をスムーズに行うことができる。な
お、開口窓102の中央よりやや下方には、該開口窓1
02の両側端から架け渡した状態で後方に突出形成され
た横架突出板103が設けられ、該横架突出板103に
後述する主基板ボックス150の上部が取り付けられる
ようになっている。
【0037】そこで、以下、機構板100の構成につい
て説明する。まず、機構板100の上部構成部には、多
量の賞球を貯留する賞球タンク105と、該賞球タンク
105から供給される賞球を仕切壁によって複数列(本
実施形態の場合、2列)に整列して流下させる玉整列レ
ール部材108と、該玉整列レール部材108によって
誘導された賞球を後述する玉払出装置116に向けて方
向転換するカーブレール部材111と、該カーブレール
部材111の上方に設けられた情報端子基板132がそ
れぞれ所定の位置に設けられている。
【0038】賞球タンク105は、その底面に揺動自在
に軸支されて図示しないバネにより上方向に付勢される
玉切れ情報検知レバー110(図4参照)が設けられ、
該玉切れ情報検知レバー110の下方に、玉切れ情報ス
イッチ107が固定されている。この玉切れ情報スイッ
チ107は、図3に示すように、後述する情報端子基板
132に接続されて賞球タンク105内に賞球が不足し
たときに図示しない管理コンピュータに玉切れ信号を出
力するようになっている。上記した賞球タンク105の
下流側に配置される玉整列レール部材108は、上部構
成部の一端から他端に向けて傾斜状に取り付けられ、そ
の内部中央に2条の仕切壁(図示しない)が立設されて
賞球タンク105から流出した賞球を下流に向かって2
列に整列させるようになっている。また、玉整列レール
部材108の下流側上部には、玉ならし部材109が支
軸を支点として揺動自在に垂下され、玉整列レール部材
108上を上下2段となって流下する賞球を玉ならし部
材109に埋設される重錘の作用によって1段とするよ
うになっている。
【0039】上記した玉整列レール部材108の下流側
上部には、外部との信号線が接続される外部接続端子1
33を有する情報端子基板132が設けられる。情報端
子基板132に設けられる外部接続端子133は、外部
(例えば、管理コンピュータ)と弾球遊技機1との間の
信号線を接続する玉切れ情報出力端子と球貸情報出力端
子と賞球情報出力端子等を有し、更に、前記玉切れ情報
スイッチ107が接続されるコネクタ132aと、払出
制御基板144が接続されるコネクタ132bと、主基
板151が接続されるコネクタ132cと、を有して構
成されている。
【0040】上部構成部には、上記した構成以外に、そ
の開放端部及び情報端子基板132の上部に対応する位
置に機構板係止レバー149が一端を支持されて回動自
在に設けられている。機構板係止レバー149には、前
面枠3の裏面側の所定の位置に植立固定される係止ピン
(図示しない)の先端部と係合する溝が形成されてお
り、この溝と係止ピンとの係合を解除するように回動さ
せることにより、機構板100の前面枠3の裏面側への
固定状態を解除することができる。なお、機構板係止レ
バー149は、上部構成部の開放端部及び下部構成部の
開放端部に設けられているため、機構板100の前面枠
3の裏面側への固定状態を堅固に安定化させることがで
きるようになっている。
【0041】次に、機構板100の中間構成部の上部に
は、前記玉整列レール部材108の下流端に連通して賞
球の向きを180度変換して導くカーブレール部材11
1が設けられている。このカーブレール部材111も賞
球を2列に整列して下流側に導くように区画形成されて
いる。また、カーブレール部材111のヘアピン状の屈
曲部には、図示しない玉抜き弁が揺動自在に設けられ、
その玉抜き弁の側方から下流側に向けて玉抜き通路11
2が形成されている。玉抜き通路112は、玉抜き弁が
操作されたとき(例えば、営業が終了して賞球タンク1
05に貯留される賞球を外部に抜く必要が生じたと
き)、賞球タンク105及び玉整列レール部材108に
貯留されていた賞球を玉抜き通路112を通し弾球遊技
機1の外部に誘導するものである。
【0042】また、カーブレール部材111の下流側に
は、垂直状に玉通路部材が設けられる。具体的には、左
右2列の玉通路114から玉通路部材が構成され、該2
列の玉通路114には、それぞれ玉切れスイッチ115
が通路に臨むように設けられている。この玉切れスイッ
チ115は、図3に示すように、枠用スイッチ中継基板
142を介して主基板151に接続され、玉切れスイッ
チ115が玉を検出しなくなったときには、次に説明す
る玉払出装置116の払出モータ118の作動を停止し
て玉の払出を不能動化させるようになっている。
【0043】上記した玉通路部材の下方に取着される玉
払出装置116は、ほぼ直方体形状をなすケースの内部
に収納されて機構板主体101の前面側に着脱自在に取
り付けられるようになっている。玉払出装置116の構
造について簡単に説明すると、ケース内には、左右2列
の玉通路114と個々に連通する2条の玉通路(図示し
ない)が形成され、その玉通路の下端には、玉払出装置
116内の玉を1個づつ区切って下流端の玉排出口(図
示しない)から排出するスプロケット(図示しない)が
設けられている。スプロケットは、円柱状の部材の両端
に遊技玉を受け入れる間隔を保持して突設される複数の
突出部を備え、前記払出モータ118の駆動によって回
転するようになっている。また、玉排出口は、前後方向
に並列する2つの排出口からなり、前側の排出口は、玉
払出装置116から排出する玉を貸球として払い出す貸
球排出口として構成され、後側の排出口は、玉払出装置
116から排出する玉を賞球として払い出す賞球排出口
として構成されている。前側の排出口には、該排出口か
ら排出される玉数(貸球数)を検出するための球貸しカ
ウントスイッチ119(図4に符号のみ記載)が設けら
れている。後側の排出口には、該排出口から排出される
玉数(賞球数)を検出するための賞球カウントスイッチ
120(図4に符号のみ記載)が設けられている。ま
た、スプロケットの下流側には、玉を貸球排出口に送る
玉通路と賞球排出口に送る玉通路との間で通路を切り換
える切換弁(図示しない)が設けられており、該切換弁
は、通路切換ソレノイド117(図4に符号のみ記載)
の駆動によって球貸側の玉通路と賞球側の玉通路とを切
り換えるようになっている。更に、玉の払出動作を確実
に行うために払出モータ118の停止位置(正確には、
回転部材の停止位置)を検出するモータ位置センサ12
2(図4に符号のみ記載)が設けられている。
【0044】また、上記した玉払出装置116のケース
には、上記した通路切換ソレノイド117、払出モータ
118、カウントスイッチ119,120、モータ位置
センサ122が接続される払出ユニット中継基板124
が付設されている。この払出ユニット中継基板124
は、図3及び図4に示すように、払出制御基板144に
接続されると共に枠用スイッチ中継基板142を介して
主基板151にも接続されている。なお、上記した玉通
路114、玉切れスイッチ115、玉払出装置116、
及び払出ユニット中継基板124は、払出装置カバー1
64によって被覆されるようになっている。
【0045】次に、機構板100の下部構成部について
説明すると、下部構成部の後面側には、玉払出装置11
6の下端より賞球通路126が形成され、該賞球通路1
26の下端に上皿連通口(図示しない)が形成されてい
る。この上皿連通口は、弾球遊技機1の前面に設けられ
る上皿19に賞球を導くものである。上皿連通口の一側
側方には、余剰球通路が接続されている。しかして、入
賞に基づく賞球が多数払い出されて上皿19が賞球で満
杯となり、遂には上皿連通口に到達してさらに賞球が払
出続けられたときには、賞球は、余剰球通路に導かれ、
その後、前記接続樋93を介して前記下皿27に排出さ
れる。そして、さらに賞球が払出続けられたときには、
下皿27も満杯になるが、余剰球通路の一側側壁に設け
られた満タンスイッチ129部分にまで到達すると、満
タンスイッチ129がONされて、玉払出装置116の
モータ118の駆動を停止して賞球及び貸球の払出動作
を不能動化する。なお、上記した賞球通路126、玉抜
き通路112、及び余剰球通路の後面は、下部通路カバ
ー体128によって閉塞されている。
【0046】一方、下部構成部の前面側(遊技盤40に
当接する側)には、遊技盤40で発生した入賞玉を集合
する入賞玉集合樋(図示しない)が傾斜状に設けられて
いる。この入賞玉集合樋に集められた入賞玉は、打込玉
排出通路(図示しない)を通って弾球遊技機1の外部
(弾球遊技機の設置島の内部に形成される回収経路)に
放出される。打込玉排出通路には、入賞玉だけではなく
前記アウト口69に取り込まれたアウト玉及び前記玉抜
き通路112から玉抜きされた賞球も合流して放出され
るものである。
【0047】また、上記のように構成される機構板10
0の下部構成部の後面側には、電圧の異なる複数の電源
を生成する電源ユニット基板137を収容する電源ユニ
ットボックス136と、遊技盤40に設けられる特別可
変表示装置44や特別可変入賞球装置48等の遊技装置
の動作を制御する主基板151を収容する主基板ボック
ス150と、前記玉払出装置116の動作を制御する払
出制御基板144を収容する払出制御基板ボックス14
3と、前記満タンスイッチ129、玉切れスイッチ11
5、及び払出ユニット中継基板124と主基板151と
の接続を中継する枠用スイッチ中継基板142と、が設
けられている。
【0048】電源ユニットボックス136は、前記開口
窓102の下部位置側に機構板主体101に突設される
係止爪(図示しない)に着脱自在に取り付けられ、内部
に収容される電源ユニット基板137には、電源線13
5が接続される電源コネクタが実装されている。電源コ
ネクタに接続される電源線135は、前記情報端子基板
132から機構板主体101の裏面側に形成される配線
処理溝(図示しない)に沿って機構板100の開放側下
部まで引き通され、直前位置で機構板主体101の表側
に引き出されて電源コネクタに接続される。また、電源
線135によって供給される電圧は、図4に示すよう
に、AC24Vの電圧であり、電源ユニット基板(電源
生成基板)137で生成される複数の電圧は、DC30
V、DC21V、DC12V、DC5Vの4種類であ
る。(但し、他の基板に対してAC24Vも供給す
る。)また、電源ユニット基板137は、主基板151
及び払出制御基板144の各CPUに駆動電源が供給さ
れていない間、各基板151,144のRAMの記憶内
容をバックアップ(保持)するために各基板151,1
44にバックアップ電源を供給するようになっている。
なお、電源ユニット基板(電源生成基板)137から電
源断信号が出力されることによって主基板151及び払
出制御基板144は、バックアップをするための処理を
行うようになっている。
【0049】上記した表示制御基板カバー74、制御基
板ボックス79、主基板ボックス150、払出制御基板
ボックス143、及び電源ユニットボックス136は、
その一部又は全部を透明の合成樹脂によって内部が透視
し得るように構成されている(ROM等の不正改造を容
易に視認できる)と共に放熱穴が形成されている。ま
た、制御基板ボックス79内に収容される効果音制御基
板82は、ROM(特に、効果音データを記憶している
ROM)さえ交換すれば簡単にリサイクルが可能であ
る。また、制御基板ボックス79内に収容される電飾制
御基板80、及び表示制御基板カバー74に被覆される
表示制御基板75も、盤面構成やランプ等の数を変えな
ければ、同様にROMを交換することによりリサイクル
可能である。つまり、遊技盤40の入れ替え時にそれら
ボックス毎回収し、ROMを取り出して書き換え又は交
換すれば、異なる内容の新しい機種用のものとすること
ができるので、その新しい機種の入れ替えの際にROM
だけを変えた制御ボックスを再び納品して再利用するこ
とができる。
【0050】以上、弾球遊技機1の構成、遊技盤40の
構成、及び機構板100の構成について説明してきた
が、次に、配線接続される回路構成について、図3及び
図4を参照して説明する。主基板151には、遊技盤4
0に設けられる各スイッチ51,52,55a,55
b,62,65a,65bからの信号が中継基板77を
介して入力されると共に始動玉検出器60からの信号も
入力され、また、満タンスイッチ129及び玉切れスイ
ッチ115からの信号が枠用スイッチ中継基板142を
介して入力される。更に、主基板151には、払出ユニ
ット中継基板124及び枠用スイッチ中継基板142を
介して賞球カウントスイッチ120からの信号が入力さ
れるものである。
【0051】上記した入力信号のうち、遊技盤40に設
けられる各スイッチ51,52,60,62,65a,
65bからの入力信号に基づいて主基板151は、遊技
盤40に設けられるソレノイド43,50,59及び各
記憶表示LED46,64を制御すると共に、遊技状態
に応じた電飾信号を電飾制御基板80に出力し、遊技状
態に応じた効果音信号を効果音制御基板82に出力し、
更に、大当り表示制御信号あるいはリーチ表示制御信号
又は外れ表示制御信号を表示制御基板75に出力し、情
報端子基板78に各種の遊技情報を出力する。電飾制御
基板80は、主基板151から入力される電飾信号の種
類に応じて、各種ランプ6〜10,47a,47b,5
6,66a,67a及び各種LED37,38,45,
57を表示駆動制御し、効果音制御基板82は、主基板
151から入力される効果音信号の種類に応じてスピー
カ12a,12bを駆動制御する。また、表示制御基板
75は、主基板151から入力される表示制御信号の種
類に応じて各図柄表示器44,63の表示結果を導出す
るように制御する。
【0052】また、満タンスイッチ129からの入力信
号に基づいて主基板151は、払出制御基板144に満
タン信号を出力し、その満タン信号に基づいて払出モー
タ118の駆動を停止したりする。また、満タンスイッ
チ129からの入力信号があったときには、主基板15
1は、次に説明する賞球可能信号を出力しないようにす
る。なお、満タンスイッチ129からの入力信号があっ
たときには、電飾制御基板80に満タン信号を出力して
所定のランプ又はLEDを表示駆動してその旨を報知す
るようにしてもよい。
【0053】また、遊技盤40に設けられる通過玉検出
器62を除く各スイッチ51,52,55a,55b,
60,65a,65bからの入力信号に基づいて主基板
151は、払出制御基板144に賞球個数信号を出力
し、払出制御基板144は、その賞球個数信号及び賞球
可能信号の入力に基づいて払出モータ118を駆動して
所定個数の賞球を払い出す。また、賞球カウントスイッ
チ120からの入力信号に基づいて主基板151は、払
い出されるべき賞球個数が検出されれば払出制御基板1
44に賞球個数信号をクリアするクリア信号を出力す
る。また、賞球カウントスイッチ120からの入力信号
に基づいて主基板151は、情報端子基板132に賞球
個数信号を出力し、この信号を情報端子基板132から
外部の管理コンピュータの出力する。更に、各スイッチ
51,52,55a,55b,60,65a,65bか
らの入力信号に基づいて主基板151は、電飾制御基板
80(及び効果音制御基板82)に賞球信号を出力し、
賞球ランプ10(又はスピーカ12a,12b)を表示
駆動してその旨を報知する。更に、玉切れスイッチ11
5からの入力信号に基づいて主基板151は、払出制御
基板144に賞球可能信号を出力しないようにしたり、
電飾制御基板80に賞玉切れ信号を出力して玉切れラン
プ9を所定の態様で表示駆動する。
【0054】上記したように、主基板151には、遊技
動作を制御するためのスイッチ入力、賞球の払出動作を
制御するためのスイッチ入力、及び飾りランプ、飾りL
ED、スピーカ12a,12bを駆動制御するためのス
イッチ入力しか入力されず、主基板151と他の制御基
板144,80,82,75との関係においては、主基
板151から他の制御基板144,80,82,75に
向かって一方向の通信関係となる。このため、他の制御
基板144,80,82,75に不法な処理プログラム
を組み込んで主基板151で不正な処理を施そうとして
も実行することができないという利点があり、また、主
基板151の制御の一部を他の制御基板144,80,
82,75で担当しているので、主基板151の負担が
軽減されると共に、監督官庁による主基板151の検査
の容易化を図ることも可能である。
【0055】次に、払出制御基板144には、モータ位
置センサ122及び各カウントスイッチ119,120
からの信号が払出ユニット中継基板124を介して入力
され、残高表示基板23の球貸スイッチ24及び返却ス
イッチ25からの信号が入力され、カードユニット装置
31から各種の情報が入力されている。更に、主基板1
51から前述したように、賞球可能信号、賞球個数信
号、満タン信号が入力されるものである。上記した入力
信号のうち、モータ位置センサ122からの入力信号に
基づいて払出制御基板144は、貸球及び賞球の払出動
作において払出モータ118の停止位置、即ち回転部材
の停止位置を正確に制御すると共に回転部材が回転して
いるか否かを検出できる。また、カウントスイッチ11
9,120からの入力信号に基づいて払出制御基板14
4は、貸球及び賞球の正確な払出数を払い出すように払
出モータ118を駆動制御すると共に、情報端子基板1
32に賞球数情報及び貸球数情報を出力する。なお、賞
球数情報を主基板151から出力するようにしてもよ
い。
【0056】また、球貸スイッチ24からの入力信号に
基づいて払出制御基板144は、カードユニット装置3
1からの残額情報と照会して残額情報に余裕があるとき
に貸球要求信号を許容して払出モータ118を駆動し、
また、返却スイッチ25からの入力信号に基づいて払出
制御基板144は、カードユニット装置31にカードの
返却信号を出力する。また、カードユニット装置31か
らの各種の情報入力に基づいて払出制御基板144は、
残高表示基板23の残高表示器に残高情報を出力する。
更に、主基板151からの賞球可能信号、賞球個数信
号、満タン信号等に基づいて払出制御基板144は、前
述したように払出ユニット中継基板124を介して賞球
の払出動作を実行せしめたりする。なお、情報端子基板
132に接続される玉切れ情報スイッチ107からの入
力信号は、払出制御基板144に入力されることはな
く、そのまま玉切れ情報として外部の管理コンピュータ
等に出力される。
【0057】次に、電飾制御基板80及び効果音制御基
板82を収納する制御基板ボックス79の取り付けにつ
いて図7乃至図11を参照して説明する。先ず、制御基
板ボックス79が取り付けられる入賞玉誘導カバー体7
1について図7及び図8を参照して説明する。入賞玉誘
導カバー体71は、その左右両側に突設される取付片1
62によって遊技盤40の所定の位置に取付固定されて
いる。即ち、取付片162には、遊技盤40の所定の位
置に穿設される位置決め穴(図示しない)に挿入される
位置決め突起163とビス164が挿通される取付穴
(図示しない)が上下に形成され、位置決め突起163
を遊技盤40の位置決め穴に挿通した状態で取付穴にビ
ス164を螺着することにより、入賞玉誘導カバー体7
1を遊技盤40の所定の位置に取り付けることができる
ものである。特別可変入賞球装置48に対応する開口1
65は、特別可変入賞球装置48に設けられる特定玉検
出器51、入賞個数検出器52の後方への突出した部分
を貫通させるための開口である。
【0058】一方、入賞玉誘導カバー体71の後面側に
は、前記開口165を取り囲むように長方形状に取付リ
ブ167が突設されている。取付リブ167の上部及び
下部の所定間隔離れた位置には、取付リブ167がボッ
クス状に形成され、その部分に後述する取付台176を
取り付けるための挿入溝168が形成されている。この
挿入溝168は、取付台176の後述する側面形状逆L
字状の係合片179を上方から受け入れる巾広の挿入部
168aと該挿入部168aに受け入れた係合片179
を取付台176のスライド操作に応じて受け入れる巾狭
の係止溝部168bとが連続するように構成されてい
る。なお、上部の挿入溝168間には、取付リブ167
が形成されていないが、これは、特別可変入賞球装置4
8等からの配線を上部から引き出し易くするためであ
る。
【0059】また、入賞玉誘導カバー体71後面におけ
る取付台176の取付位置となる右上(裏面から見て)
には、取付軸ボス171が突設され、該取付軸ボス17
1に係止レバー170がビス172によって回転自在に
止着されている。係止レバー170は、その先端に取付
台176の図示右上隅角部と当接する直角状の当接部1
75が形成され、後述するように取付台176を係止溝
部168bに沿ってスライドさせた後に回動させて取付
台176の隅角部に当接部175を当接させることによ
り、取付台176を逆方向にスライドできないようにす
るものである。なお、取付台176の隅角部に当接部1
75を当接させた状態で係止レバー170が逆方向に簡
単に回動しないように係止レバー170に係合穴174
が形成され、該係合穴174に係合する係合突起173
が入賞玉誘導カバー体71に突設されている。また、上
記した取付軸ボス171及び係合突起173は、側方に
延長された取付リブ167によってその周囲を保護され
ている。
【0060】次に、上記した取付リブ167の挿入溝1
68に挿入支持される取付台176及びこの取付台17
6に一体的に取り付けられる制御基板ボックス79につ
いて図9及び図10を参照して説明する。先ず、取付台
176は、長方形状の金属板(導電性の合成樹脂でも良
い)によって形成され、その外周に補強リブ177が前
方に向かって突設されている。取付台176の底面17
8には、係合片179を打ち抜くための開口180と、
弾性当接片181を打ち抜くための開口182と、が形
成されている。係合片179は、前述したように前記挿
入溝168に挿入されるものであり、側方形状が逆L字
状となるように後方に突出されている。また、弾性当接
片181は、制御基板ボックス79の基板取付用の導電
ネジ191と接触してアース機能を発揮させるものであ
り、基板ッボックス79のスライド装着時にスムーズに
行えるようにスライド方向に上り勾配となって形成され
ている。
【0061】また、取付台176の上部の補強リブ17
7には、制御基板ボックス79を取り付けるための挿入
溝183が形成されている。この挿入溝183は、制御
基板ボックス79の後述する側面形状段差状の段差状係
合片188を下方から受け入れる巾広の挿入部183a
と、該挿入部183aに受け入れた段差状係合片188
を制御基板ボックス79のスライド操作に応じて受け入
れる巾狭の係止溝部183bと、が連続するように構成
されている。また、取付台176の下部の補強リブ17
7には、制御基板ボックス79を取り付けるための係合
穴184が形成されている。この係合穴184は、制御
基板ボックス79の下端に形成される係合凸部197が
挿入されるもので、その長さは、挿入溝183の全長と
ほぼ同じである。更に、取付台176の底面178に
は、制御基板ボックス79の底面に形成される係合片1
98と係合する係止穴185が形成されている。
【0062】次に、上記した取付台176に取り付けら
れる制御基板ボックス79について説明する。制御基板
ボックス79は、電飾制御基板80及び効果音制御基板
82を支持するボックス状主体186と、電飾制御基板
80及び効果音制御基板82の各電子部品実装面を被覆
するカバー体192と、から構成されている。ボックス
状主体186の底面には、電飾制御基板80及び効果音
制御基板82を止着するための取付ボス187が突設形
成されている。また、ボックス状主体186の上部に
は、取付台176の前記挿入溝183に挿入される段差
状係合片188が突設されると共に、カバー体192の
係合フランジ部196を係止する係止爪189が形成さ
れている。段差状係合片188は、側方から見て下部が
巾広となった段差部188bと、上部が巾狭となった係
合片188aと、からなっている。一方、ボックス状主
体186の下部外壁には、取付台176の前記係合穴1
84に挿入される係合凸部197が突設されると共に、
カバー体192の係合穴193と係合する係止突起19
0が形成され、ボックス状主体186の下部内壁には、
電飾制御基板80及び効果音制御基板82を位置決めす
るための位置決め突起199a,199bが形成されて
いる。また、ボックス状主体186の底面には、取付台
176の前記係止穴185と係合する係合片198が形
成されている。
【0063】上記したボックス状主体186に止着され
る電飾制御基板80は、その上部に多数のコネクタ80
a〜80eが実装され、その下部がMPUやROM等の
ICチップが実装される領域となっている。また、電飾
制御基板80の上側二隅には、取付穴79が形成され、
該取付穴79に前記取付ボス187が対応されて導電ネ
ジ191で止着される。この導電ネジ191は、取付ボ
ス187の裏側に露出して取付台176に装着されたと
きに弾性当接片181に当接してアース機能を発揮する
ものである。したがって、導電ネジ191の先端も平ら
な先端当接面となっている。一方、効果音制御基板82
も、電飾制御基板80と同様に、その上部に多数のコネ
クタ82a〜82cが実装され、その下部がMPUやR
OM等のICチップが実装される領域となっている。ま
た、効果音制御基板82の上側二隅には、導電ネジ19
1を介して効果音制御基板82を取付ボス187に止着
するための取付穴81が形成されている。
【0064】ボックス状主体186に支持された電飾制
御基板80及び効果音制御基板82の各実装面を被覆す
るカバー体192は、下面が開放されたボックス状に形
成され、その下部側壁に前記係止突起190と係合する
係合穴193が形成されている。一方、カバー体192
の上部側壁には、コネクタ80a〜80e,82a〜8
2c部分のパターン配線を被覆するためのパターン被覆
板194が突設形成されている。パターン被覆板194
には、コネクタ80a〜80e,82a〜82cを貫通
するためのコネクタ貫通穴195がそれぞれに形成され
ている。また、パターン被覆板194の上辺部分には、
前記係止爪189と係合する係合フランジ部196が形
成されている。
【0065】上記のように構成される制御基板ボックス
79を組み付けるには、まず、電飾制御基板80及び効
果音制御基板82をボックス状主体186の取付ボス1
87に取り付けた後、カバー体192の上部を手前側に
した斜めの状態でボックス状主体186の係止突起19
0をカバー体192の係合穴193に差し込み、その後
カバー体192の上部を前方に押さえて係合フランジ部
196を係止爪189に係合させる。このとき、コネク
タ貫通穴195にコネクタ80a〜80e,82a〜8
2cを貫通させる。これにより簡単に組み付けることが
できる。また、カバー体192を開放する場合には、指
で係止爪189を上側に押圧して係止爪189と係合フ
ランジ部196の係合を解除して後方に引き抜き、その
後斜め下方に押し下げることにより、簡単にカバー体1
92を取り外すことができる。
【0066】次に上記したように組み付けられた制御基
板ボックス79を取付台176に取り付けるには、ま
ず、制御基板ボックス79の段差状係合片188の段差
部188bの基部まで取付台176の挿入溝183の挿
入部183aに入れ込み、その後、係合凸部197を取
付台176の係合穴184に入れ込んで落とす。この状
態では、段差状係合片188の係合片188aだけが挿
入溝183と係合した状態となっている。しかして、こ
の状態で制御基板ボックス79を図9中の右方向にスラ
イドさせて係合片188aと係止溝部183b、及び係
合片198と係止穴185をそれぞれ係合させることに
より、制御基板ボックス79を取付台176に装着し得
る。逆に。取付台176から制御基板ボックス79を取
り外すには、係合片198と係止穴185の係合を解除
した状態で制御基板ボックス79を逆方向にスライドさ
せて上方に持ち上げたまま制御基板ボックス79の係合
凸部197と係合穴184との係合を解除し、その後斜
め下方に引き抜くことにより簡単に制御基板ボックス7
9を取り外すことができる。
【0067】更に、上記のように制御基板ボックス79
を取り付けた取付台176を入賞玉誘導カバー体71に
取り付けるには、取付台176の係合片179を取付リ
ブ167の挿入溝168の挿入部168aに挿入して落
とし入れる。そして、取付台176の全体をスライドさ
せて係合片179の基部を係止溝部168bに嵌め込
む。このような状態で係止レバー170を反時計方向に
回動して当接部175を取付台176の右上隅角部に当
接させることにより、取付台176を逆方向にスライド
できないようにしている。これによって、制御基板ボッ
クス79が遊技盤40の裏面に取り付けられた状態とな
る。なお、制御基板ボックス79を遊技盤40から取り
外すには、取付台176を入賞玉誘導カバー体71から
取り外してからでないと取り外せないようになってい
る。しかして、取付台176を取り外すには、係止レバ
ー170を時計方向に回動した後、図示右側にスライド
させて取付台176全体を上方に引き抜くことによって
取り外すことができる。
【0068】ところで、上記したような取付台176を
介した制御基板ボックス79の取り付け構造において、
取付台176は、図11に示すように、入賞玉誘導カバ
ー体71の開口165によって開放された特別可変入賞
球装置48の各種構成部材(ソレノイド43,50、特
定玉検出器51、入賞個数検出器52、中継基板16
0)を被覆するようになっている。このため、特別可変
入賞球装置48の裏面側を開口165によって開放した
構成においても、開口165の裏面側は取付台176に
よって被覆されるので、特別可変入賞球装置48の破損
防止及び不正防止を招来することができる。また、開口
165からは、特別可変入賞球装置48(ソレノイド4
3,50、特定玉検出器51、入賞個数検出器52、中
継基板160などの電気部品)の配線を引き出せるの
で、特別可変入賞球装置48における配線接続の作業性
を向上することができる。
【0069】以上のように、本実施形態の構成によれ
ば、打玉の入賞可能な複数の入賞装置としての特別可変
入賞球装置48等が取り付けられた遊技盤40を備える
弾球遊技機1において、前記遊技盤40の裏面に取り付
けられる裏カバー体としての入賞玉誘導カバー体71
と、電気部品を実装してなる電気基板(電飾制御基板8
0、効果音制御基板82)と、前記電気基板を前記遊技
盤40の裏面側に取り付けるための取付部材としての取
付台176と、を備え、前記入賞玉誘導カバー体71
は、前記入賞装置のうち少なくとも1つの入賞装置(本
実施形態では、特別可変入賞球装置48)の後端側を開
放する開口部としての開口165が形成され、前記取付
台176を前記入賞玉誘導カバー体71の開口165の
裏面側に取り付けることで、前記取付台176によって
前記開口165の裏面側を被覆したことを特徴とする。
このように構成することにより、開口165から特別可
変入賞球装置48(ソレノイド43,50、特定玉検出
器51、入賞個数検出器52、中継基板160などの電
気部品)の配線を引き出せるので、特別可変入賞球装置
48における配線接続の作業性を向上することができ、
然も開口165の裏面側は取付台176によって被覆さ
れるので、特別可変入賞球装置48の破損防止及び不正
防止を招来することができる。また、この構成によれ
ば、開口165を被覆するための部材(取付台176)
の裏面側を電気基板の設置スペースとして活用すること
ができる。
【0070】なお、本実施形態では、裏カバー体の裏面
に取付リブを設け、該取付リブに取付部材を取り付けた
構成を例示したが、これに限らず電気基板を取付部材に
より裏カバー体に取り付けたものであればいずれの構成
であってもよい。また、ソレノイド50及び特定玉検出
器51が開口165(開口部)から裏面側に突出したも
のを例示したが、開口部から構成部材が突出しないよう
な構成としてもよい。また、開口部を被覆する電気基板
は、実施形態中のように制御基板に限定せず、中継基板
であってもよい。
【0071】また、前記電気基板は、効果音の発生を制
御する効果音制御基板82を含むことを特徴とする。こ
のように構成することにより、効果音制御基板82の設
置スペースを取付台176の裏面側に確保することがで
きる。
【0072】また、前記電気基板は、電飾部品を制御す
る電飾制御基板80を含むことを特徴とする。このよう
に構成することにより、電飾制御基板80の設置スペー
スを取付台176の裏面側に確保することができる。
【0073】また、前記効果音制御基板82と前記電飾
制御基板80とを単一の基板被覆体としての制御基板ボ
ックス79で被覆したことを特徴とする。このように構
成することにより、効果音制御基板82及び電飾制御基
板80の各基板毎に基板被覆体を設ける必要がないので
部品点数が削減できる。
【0074】また、前記特別可変入賞球装置48は、複
数の入賞口(大入賞口(開閉板49)、及び通常入賞口
54a,54b)を備えたことを特徴とする。このよう
に構成することにより、複数の入賞口を入賞装置として
一まとめで構成できるので部品点数が削減できる。
【0075】また、前記特別可変入賞球装置48は、遊
技者にとって有利な特定遊技状態の発生に基づいて開放
する特定入賞装置であることを特徴とする。このように
構成することにより、遊技内容において大きな遊技価値
を遊技者に付与し得る大入賞口の不正防止が招来でき
る。
【0076】なお、上記した実施形態では、弾球遊技機
の構成として、始動玉検出器の入賞玉の検出に伴って可
変表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が
所定の表示結果となると特定遊技状態が発生して可変入
賞球装置を開放する弾球遊技機(これを俗に第1種とい
う)を例示しているが、特にこれに限定するものではな
く、始動玉検出器の入賞玉の検出に伴って可変入賞球装
置を開放し、該可変入賞球装置内の特定領域への打玉の
入賞により特定遊技状態を発生する弾球遊技機(これを
俗に第2種という)であってもよい。但し、このような
第2種の弾球遊技機とした場合には、始動玉検出器を備
えた入賞口が本発明の入賞装置となり、この第2種の入
賞装置が複数の入賞口を備えた構成(例えば、可変入賞
球装置の開放回数を異ならせた入賞口を並設した構成)
とすることもできる。
【0077】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明においては、打玉の入賞可能な複数
の入賞装置が取り付けられた遊技盤を備える弾球遊技機
において、前記遊技盤の裏面に取り付けられる裏カバー
体と、電気部品を実装してなる電気基板と、前記電気基
板を前記遊技盤の裏面側に取り付けるための取付部材
と、を備え、前記裏カバー体は、前記入賞装置のうち少
なくとも1つの入賞装置の後端側を開放する開口部が形
成され、前記取付部材を前記裏カバー体の開口部の裏面
側に取り付けることで、前記取付部材によって前記開口
部の裏面側を被覆したことを特徴とする。このように構
成することにより、開口部から入賞装置(電気部品)の
配線を引き出せるので、入賞装置における配線接続の作
業性を向上することができ、然も開口部の裏面側は取付
部材によって被覆されるので、入賞装置の破損防止及び
不正防止を招来することができる。また、この構成によ
れば、開口部を被覆するための部材(取付部材)の裏面
側を電気基板の設置スペースとして活用することができ
る。
【0078】また、請求項2の発明においては、前記電
気基板は、効果音の発生を制御する効果音制御基板を含
むことを特徴とする。このように構成することにより、
効果音制御基板の設置スペースを取付部材の裏面側に確
保することができる。
【0079】また、請求項3の発明においては、前記電
気基板は、電飾部品を制御する電飾制御基板を含むこと
を特徴とする。このように構成することにより、電飾制
御基板の設置スペースを取付部材の裏面側に確保するこ
とができる。
【0080】また、請求項4の発明においては、前記効
果音制御基板と前記電飾制御基板とを単一の基板被覆体
で被覆したことを特徴とする。このように構成すること
により、効果音制御基板及び電飾制御基板の各基板毎に
基板被覆体を設ける必要がないので部品点数が削減でき
る。
【0081】また、請求項5の発明においては、前記入
賞装置は、複数の入賞口を備えたことを特徴とする。こ
のように構成することにより、複数の入賞口を入賞装置
として一まとめで構成できるので部品点数が削減でき
る。
【0082】また、請求項6の発明においては、前記入
賞装置は、遊技者にとって有利な特定遊技状態の発生に
基づいて開放する特定入賞装置であることを特徴とす
る。このように構成することにより、遊技内容において
大きな遊技価値を遊技者に付与し得る特定入賞口の不正
防止が招来できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る弾球遊技機を示す正面図であ
る。
【図2】弾球遊技機に設けられる遊技盤を示す正面図で
ある。
【図3】主基板と各種制御基板及び電気部品との関係を
示すブロック図である。
【図4】払出制御基板と各種制御基板及び電気部品との
関係を示すブロック図である。
【図5】弾球遊技機を示す背面図である。
【図6】遊技盤を示す背面図である。
【図7】制御基板ボックスと取付台と入賞玉誘導カバー
体を示す分解斜視図である。
【図8】入賞玉誘導カバー体を示す斜視図である。
【図9】制御基板ボックスのボックス状主体と取付台を
示す分解斜視図である。
【図10】電飾制御基板及び効果音制御基板とこれらを
収容する制御基板ボックスを示す分解斜視図である。
【図11】取付台によって特別可変入賞球装置の裏面側
を被覆した状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 40 遊技盤 41 遊技領域 43,50 ソレノイド 44 特別可変表示装置 48 特別可変入賞球装置(入賞装置、特定入賞装置) 49 開閉板 51 特定玉検出器 52 入賞個数検出器 54a,54b 通常入賞口(入賞口) 55a,55b 入賞玉検出器 60 始動玉検出器 70 カバー体 71 入賞玉誘導カバー体(裏カバー体) 79 制御基板ボックス 80 電飾制御基板 82 効果音制御基板 100 機構板 116 玉払出装置 144 払出制御基板 151 主基板 160 中継基板 165 開口(開口部) 168 挿入溝 176 取付台(取付部材) 179 係合片 186 ボックス状主体 192 カバー体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打玉の入賞可能な複数の入賞装置が取り
    付けられた遊技盤を備える弾球遊技機において、 前記遊技盤の裏面に取り付けられる裏カバー体と、 電気部品を実装してなる電気基板と、 前記電気基板を前記遊技盤の裏面側に取り付けるための
    取付部材と、を備え、 前記裏カバー体は、前記入賞装置のうち少なくとも1つ
    の入賞装置の後端側を開放する開口部が形成され、前記
    取付部材を前記裏カバー体の開口部の裏面側に取り付け
    ることで、前記取付部材によって前記開口部の裏面側を
    被覆したことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記電気基板は、効果音の発生を制御す
    る効果音制御基板を含むことを特徴とする請求項1記載
    の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記電気基板は、電飾部品を制御する電
    飾制御基板を含むことを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記効果音制御基板と前記電飾制御基板
    とを単一の基板被覆体で被覆したことを特徴とする請求
    項3記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記入賞装置は、複数の入賞口を備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記
    載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 前記入賞装置は、遊技者にとって有利な
    特定遊技状態の発生に基づいて開放する特定入賞装置で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか
    に記載の弾球遊技機。
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