JP4552965B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関し、特に基板を収容する基板ボックスを備える遊技機に関する。
遊技機は機種毎に異なる動作をするため、異なる機種用の基板が誤って遊技機に取り付
けられると正常に動作しない。また、同一の機種が仕様の異なる複数のシリーズを有する
こともある。この場合、外観上は類似するシリーズを区別することが難しく、基板がシリ
ーズ間で間違えて取り付けられてしまうという課題があった。さらに、異なるシリーズで
も同一の機種であれば、ある程度基板が互換性を有している可能性があり、不適正な制御
基板が取り付けられても外観上は正常な動作をすることがあった。この場合、基板が間違
えて取り付けられたことに早く気付くことができない。
この問題に対して、遊技機の機種に対応した制御基板が取り付けられているかどうかを
、電気的な識別情報によって確認するものが提案されている(例えば、特許文献1、参照
。)。
かかる構成によれば、複数の制御基板に備えられた識別情報をROM等から読み取り、
これらの一致性を判断することによって、適正な制御基板が取り付けられているかどうか
を判断することが可能であった。
特開2000−79262号公報
しかしながら、電気的な識別情報の整合性を確認するためには、各制御基板を電気的に
接続しなければならず、組み立て工程の最終段階でなければ確認することができないとい
う課題があった。また、識別情報を記憶可能なROM等を備えない非電子部材についての
整合性を確認することができないという課題もあった。
一方、遊技機の動作を司る基板は不正の対象となりやすい。特に、基板が同基板を封止
する基板ボックスごと取り替えられるという不正が行われ、問題となっている。このよう
な不正は、偽造の基板を封止した偽造の基板ボックスを予め作成しておき、この偽造基板
ボックスを付け替えることにより行われている。特に、人気機種の人気シリーズにおいて
は長期間にわたって同仕様の遊技機が生産されるため、不正を行う者が偽造基板ボックス
を予め用意しておくことは容易である。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、基板ボックスが誤った機種に取り付
けられることを防止するとともに、基板ボックスの付け替えがされにくい遊技機の提供を
目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明では、取り付け面にて基板ボックスが
取り付けられ遊技機本体に装着可能なベース部材と、上記取り付け面に形成された貫通穴
と、上記基板ボックスを上記ベース部材に取り付けたときに同基板ボックスにおける上記
貫通穴に対向する部位に形成された第一の符合部と、遊技機本体に設けられる機種依存部
材と、上記機種依存部材から延設され、上記基板ボックを取り付けた上記ベース部材が上
記遊技機本体に装着されたとき、上記貫通穴を介して上記第一の符合部と対向する上記第
二の符合部とを具備する構成としてある。
上記のように構成した請求項1の発明において、ベース部材は遊技機本体に装着可能で
あり、同ベース部材における取り付け面にて基板ボックスが取り付けられる。上記取り付
け面には貫通穴が形成される。一方、第一の符合部は、上記基板ボックスを上記ベース部
材に取り付けたとき、同基板ボックスにおける上記貫通穴に対向する部位に形成される。
機種依存部材は遊技機本体に取り付けられ、同機種依存部材を延設することにより第二の
符合部が形成される。この第二の符合部は、上記基板ボックスが取り付けられた上記ベー
ス部材が上記遊技機本体に装着されたとき、上記貫通穴を介して上記第一の符合部と対向
する。
すなわち、上記基板ボックスが取り付けられた上記ベース部材を上記遊技機本体に装着
することにより、同基板ボックスに形成された上記第一の符合部と、上記機種依存部材に
形成された上記第二の符合部とを対向させることができる。このようにすることにより、
上記第一の符合部と上記第二の符合部との対向状態から、上記機種既存部材と上記基板ボ
ックスとの整合性を確認することができる。さらに、上記ベース部材自体は上記機種既存
部材と上記基板ボックスとの整合性の確認に利用されないため、同ベース部材を機種に依
存しない汎用的な部材として形成することができる。例えば、複数の機種の上記第一の符
合部と上記第二の符合部とが対向可能な大きさに上記貫通穴を形成しておくことにより、
複数の機種に使用可能な上記ベース部材を形成することができる。
上記第一の符合部と上記第二の符合部とが整合しない限り上記基板ボックスを上記遊技
機本体に装着することができない。従って、上記基板ボックスを偽造して同基板ボックス
を付け替えるためには、偽造基板ボックスにも上記第一の符合部を形成しなければならな
い。すなわち、機種毎に形状の異なる偽造基板ボックスを用意することが必要となるため
、不正が行われにくくすることができる。
さらに、請求項2にかかる発明は、取り付け面にて基板ボックスが取り付けられ遊技機
本体に装着可能なベース部材と、上記取り付け面に形成された複数の仮穴と、上記仮穴の
それぞれを塞ぐとともに、上記取り付け面と切断可能な細幅部を介して接合する蓋部と、
上記基板ボックスを上記ベース部材に取り付けたときに同基板ボックスにおける複数の上
記仮穴のいずれかに対向する部位に突設された符合突起とを具備する構成としてある。
上記のように構成した請求項2の発明において、上記ベース部材の上記取り付け面に形
成された複数の上記仮穴は上記蓋部によって塞がれる。しかし、上記蓋部と上記取り付け
面とは切断可能な細幅部を介して接続されているため、同細幅部を切断することにより上
記仮穴から上記蓋部を除去することがきる。これにより、上記仮穴が上記蓋部によって塞
がれないようにすることができる。従って、上記基板ボックスを上記ベース部材に取り付
けたとき、符合突起が上記仮穴を貫通することが可能となる。すなわち、予め上記蓋部を
除去しておくことにより、上記蓋部と上記符合突起とを干渉させることなく上記基板ボッ
クスを上記ベース部材に取り付けることができる。
上記基板ボックスにおける上記符合突起を形成する部位は上記仮穴に対向する部位であ
るものの、同符合突起を形成する部位を機種毎に異なる同仮穴に対向する部位とすれば、
異なる機種用の上記基板ボックスが上記ベース部材に誤って取り付けられることを防止す
ることができる。すなわち、機種毎に予めいずれかの上記蓋部を除去しておくことにより
、予め上記蓋部を除去しておいた上記仮穴に対向する部位に上記符合突起が形成された上
記基板ボックスのみを上記ベース部材に取り付けることが可能となる。また、上記ベース
部材を各機種間で汎用することも可能である。すなわち、機種毎に上記蓋部が除去される
上記仮穴が変動させれば足りるため、予め上記ベース部材を機種毎に異なる形状とする必
要はない。
なお、上記基板ボックスにおける上記符合突起を形成する部位を機種毎ではなくシリー
ズ毎に変化させても良い。なお、同一の機種であっても多少の仕様変更に伴い複数のシリ
ーズが設けられることある。各シリーズ間においても取り付けるべき上記基板ボックスが
異なるため、上記の手法により上記ベース部材に取り付け可能な同基板ボックスを制限す
ることは有益である。
また、請求項3にかかる発明は、取り付け面にて基板ボックスが取り付けられ遊技機本
体に装着可能なベース部材と、上記取り付け面に形成された貫通穴と、上記基板ボックス
を上記ベース部材に取り付けたときに同基板ボックスにおける上記貫通穴に対向する部位
に形成された第一の符合部と、遊技機本体に設けられる機種依存部材と、上記機種依存部
材から延設され、上記基板ボックスが取り付けられた上記ベース部材が上記遊技機本体に
装着されたとき、上記貫通穴を介して上記第一の符合部と対向する上記第二の符合部と、
上記取り付け面に形成された複数の仮穴と、上記仮穴のそれぞれを塞ぐとともに、上記取
り付け面と切断可能な細幅部を介して接合する蓋部と、上記基板ボックスを上記ベース部
材に取り付けたときに同基板ボックスにおける複数の上記仮穴のいずれかに対向する部位
に突設された符合突起とを具備する構成としてある。
上記のように構成した請求項3の発明において、上記カバー部材には上記貫通穴ととも
に上記仮穴が形成される。このようにすることにより、上記第一の符合部と上記第二の符
合部との対応、および、上記符合突起の形成部位と上記蓋部が除去された上記仮穴の位置
との対応の双方の対応関係から上記ベース部材および上記遊技機本体に取り付けることが
できる上記基板ボックスを制限することができる。従って、例えば上記第一の符合部と上
記第二の符合部との対応により上記基板ボックスの取り付け機種間違えを防止しつつ、上
記符合突起の形成部位と上記蓋部が除去された上記仮穴の位置との対応により上記基板ボ
ックスの取り付けシリーズ間違えを防止するようなことも可能となる。
本発明は、上記の構成に限られるものではなく、以下の手段も含むものである。
手段1
手段1にかかる発明は、請求項1または請求項3のいずれかに記載の発明において、上
記基板ボックスに形成された上記第一の符合部は上記貫通穴を貫通して突出する凸部であ
るとともに、当該基板ボックスに対応しない機種の上記遊技機本体に備えられる上記機種
依存部材から延設される上記第二の符合部は上記貫通穴を塞ぐ構成としてある。
すなわち、上記貫通穴を貫通して突出する凸部として上記第一の符合部が上記基板ボッ
クスに形成される。一方、当該基板ボックスに対応しない機種の上記遊技機本体に備えら
れる上記第二の符合部は、上記貫通穴を塞ぐように上記機種依存部材から延設される。こ
のようにすることにより、当該基板ボックスに対応しない機種の上記遊技機本体に備えら
れる上記第二の符合部は、上記第一の符合部が上記貫通穴を貫通して突出しようとするこ
とを妨げることができる。すなわち、上記基板ボックスが上記ベース部材に取り付けられ
た状態で、当該基板ボックスに対応しない上記遊技機本体に同ベース部材が取り付けられ
ることを防止することができる。あるいは、上記ベース部材が上記遊技機本体に取り付け
られた状態で、当該遊技機本体の機種に対応しない上記基板ボックスが上記ベース部材に
取り付けられることを防止することができる。
手段2
手段2にかかる発明は、請求項1または請求項3のいずれかに記載の発明において、上
記遊技機本体に備えられる上記機種依存部材から延設される上記第二の符合部は上記貫通
穴を貫通して突出する凸部であるとともに、当該遊技機本体の機種に対応しない上記基板
ボックスに形成された上記第一の符合部は上記貫通穴を塞ぐ構成としてある。
すなわち、上記第二の符合部を上記貫通穴を貫通して突出する凸部として形成しても良
い。このようにしても、上記手段1と同様に対応し合わない上記遊技機本体と上記基板ボ
ックスとが組み合わせられることを防止することができる。
手段3
手段3にかかる発明は、手段1または手段2のいずれかに記載の発明において、上記第
一の符合部および上記第二の符合部は複数対形成される構成としてある。
すなわち、上記第一の符合部と上記第二の符合部とを複数対形成することより、全ての
対において同第一の符合部と同第二の符合部とが符合しない限り、上記基板ボックスを上
記遊技機本体に取り付けられないようにすることができる。
手段4
手段4にかかる発明は、請求項1または請求項3のいずれかに記載の発明において、上
記基板ボックスに形成された上記第一の符合部は対向する上記第二の符合部に向かって起
伏する第一の凹凸部を有するとともに、当該基板ボックスに対応する機種の上記遊技機本
体に備えられる上記機種依存部材から延設される上記第二の符合部には上記第一の凹凸部
を略反転させた形状の第二の凹凸部が形成される構成としてある。
すなわち、上記第一の符合部には、対向する上記第二の符合部に向かって起伏する第一
の凹凸部が形成される。一方、この第一の符合部が形成された上記基板ボックスに対応す
る上記機種依存部材から延設される上記第二の符合部には、第二の凹凸部が形成される。
そして、この第二の凹凸部は、上記第一の凹凸部を略反転させた形状とされる。対応し合
う上記第一の符合部と上記第二の符合部のそれぞれに形成された上記第一および第二の凹
凸部を符合させることができる。すなわち、上記第一および第二の凹凸部とが互いに嵌り
合わないことによって、上記基板ボックスと上記遊技機本体とが不適正に組み合わせられ
たことを認識することができる。
手段5
手段5にかかる発明は、手段4に記載の発明において、上記第一および第二の凹凸部は
機種毎に異なる形状とされる構成としてある。
すなわち、上記第一および第二の凹凸部の形状を機種毎に異なせることにより、上記遊
技機本体に異機種の上記基板ボックスが取り付けられることを防止することができる。上
記第一および第二の凹凸部とは微妙に形状を変化させることができるため、多くの機種に
も対応することができる。
手段6
手段6にかかる発明は、請求項1または請求項3、または、手段1から手段5のいずれ
かに記載の発明において、上記ベース部材には上記取り付け面において上記基板ボックス
を一定位置に一定方向で位置決めさせるための位置決め機構が形成される構成としてある
すなわち、上記取り付け面に対する上記基板ボックスのセット位置と方向が一定となる
ため、確実に上記第一の符合部と上記第二の符合部とを対向させることができる。
手段7
手段7にかかる発明は、請求項1または請求項3、または、手段1から手段6のいずれ
かに記載の発明において、上記ベース部材は上記遊技機本体に対して回動可能に連結され
るとともに、
同ベース部材が同遊技機本体に対して閉じた状態において上記第一の符合部と上記第二
の符合部が対向する構成としてある。
すなわち、上記遊技機本体に対して上記ベース部材を回動可能に連結し、同ベース部材
を同遊技機本体に対して閉じることによって、上記基板ボックスと上記遊技機本体との整
合を確認することができる。
手段8
手段8にかかる発明は、手段5から手段7のいずれかに記載の発明において、上記第一
の符合部および上記第二の符合部は互いに電気的に接続可能なコネクタである構成として
ある。
すなわち、互いに電気的に接続可能なコネクタを上記第一の符合部および上記第二の符
合部として形成することができる。上記基板ボックスに対しは何らかの電気的な配線が接
続されるため、同接続を行うためのコネクタを利用すれば、部品点数を増やすことなく同
基板ボックスと上記遊技機本体との整合を確認することができる。
手段9
手段9にかかる発明は、手段5から手段7のいずれかに記載の発明において、上記第一
の符合部は上記基板ボックスが遊技機に取り付けられた状態において視認可能な位置にお
いて形成され、
上記第一の符合部には、上記第二の符合部における上記第二の凹凸部の突出部のみを貫
通させて露出させる確認穴が形成される構成としてある。
すなわち、上記確認穴から上記第二の凹凸部の上記突出部が突出していることをもって
、適正な上記基板ボックスが上記遊技機本体に取り付けられていることを確認することが
できる。
手段10
手段10にかかる発明は、手段9に記載の発明において、上記第一の符合部と上記第二
の符合部とは互いに異なる色に着色されている構成としてある。
すなわち、上記確認穴から露出している上記第二の凹凸部の上記突出部を容易に視認す
ることができるため、適正な上記基板ボックスが上記遊技機本体に取り付けられているこ
とを容易に確認することができる。
手段11
手段11にかかる発明は、手段9または手段10のいずれかに記載の発明において、上
記第二の凹凸部の上記突出部は文字または記号の形状にかたどられる構成としてある。
すなわち、視認可能な上記第二の凹凸部の上記突出部が意味する文字や記号と、上記遊
技機本体の機種とを対応づけて管理することができる。
手段12
手段12にかかる発明は、手段9から手段11のいずれかに記載の発明において、上記
第二の符合部は金属で形成される構成としてある。
すなわち、上記第二の符合部が破壊されることを防止することができるため、不正な上
記基板ボックスに取り替えられることを防止することができる。
手段13
手段13にかかる遊技機は、請求項3に記載の発明において、上記基板ボックスおける
上記符合突起が形成される部位は、同基板ボックスが取り付けられる上記遊技機のシリー
ズ毎に変えられる構成としてある。
すなわち、上記符合突起の形成部位と上記蓋部が除去された上記仮穴の位置との対応に
より上記基板ボックスの取り付けシリーズ間違えを防止するようなことも可能となる。
手段14
手段14にかかる遊技機は、請求項2または請求項3のいずれかに記載の発明において
、上記基板ボックスおける上記符合突起が形成される部位は、同基板ボックスが取り付け
られる上記遊技機の製造時期毎に変えられる構成としてある。
すなわち、同一機種、同一シリーズの製造期間が長くなる場合にも、上記ベース部材に
取り付け可能な上記基板ボックスを製造時期毎に変化させることができる。このようにす
ることにより、仮にある製造時期に製造された上記遊技機に取り付け可能な偽造基板ボッ
クスが不正者によって製造されたとしても、その偽造基板ボックスが同一機種、同一シリ
ーズである上記遊技機の全てに取り付けられてしまうことを防止することができる。従っ
て、特に人気機種の人気シリーズが長期間にわたり大量に製造されるような場合にも、不
正の被害を抑えることができる。
手段15
手段15にかかる発明は、請求項2または請求項3、または、手段13または手段14
のいずれかに記載の発明において、上記仮穴は上記基板ボックスが遊技機に取り付けられ
た状態において視認可能な位置において形成される構成としてある。
すなわち、上記仮穴の状態を確認することができるため、不正に上記仮穴の上記蓋部が
除去されているかどうかを確認することができる。また、適正に上記符合突起が上記仮穴
を貫通しているかどうかを確認することができるため、不正な上記基板ボックスが装着さ
れているかどうかも確認することができる。
手段16
手段16にかかる発明は、請求項1から請求項3、または、手段1から手段15のいず
れかに記載の発明において、上記ベース部材は遊技球貯留部や各種基板等が集合的に配設
される機構板である構成としてある。
すなわち、機構板を上記ベース部材として本発明を適用することも可能である。この場
合、上記機構板を上記遊技機本体に対して閉じたときに同遊技機本体と上記基板ボックス
との整合を確認することができる。
手段17
手段17にかかる発明は、請求項1から請求項3、または、手段1から手段16のいず
れかに記載の発明において、上記遊技機はパチロットであり、同パチロット本体に上記ベ
ース部材および上記機種依存部材が取り付けられる構成としてある。
すなわち、パチロットに対しても本発明を同様に適用することができる。
なお、パチロットは、メダルの代わりに一定数のパチンコ球を使用して絵合わせを行う
パチンコ機とスロットマシンの両方の特徴を備えた遊技機である。
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、基板ボックスが誤った機種に取
り付けられることを防止するとともに、基板ボックスの付け替えがされにくい遊技機を提
供することができる。
請求項2にかかる発明によれば、同一の機種において仕様の異なる基板ボックスが複数
設けられる場合にも、適正な基板ボックスのみが取り付けられるようにすることができる
請求項3にかかる発明によれば、同一の機種において仕様の異なる基板ボックスが複数
設けられる場合にも、適正な基板ボックスのみが取り付けられるようにすることができる
手段1にかかる発明によれば、適正な基板ボックスのみが取り付けられるようにするこ
とができる。
手段2にかかる発明によれば、適正な基板ボックスのみが取り付けられるようにするこ
とができる。
手段3にかかる発明によれば、複数の符合パターンを形成することができる。
手段4にかかる発明によれば、第一の符合部と第二の符合部とを符合させることができ
る。
手段5にかかる発明によれば、異なる機種用の基板ボックスが取り付けられることを防
止できる。
手段6にかかる発明によれば、確実に第一の符合部と第二の符合部とを符合させること
ができる。
手段7にかかる発明によれば、ベース部材を回動可能に取り付けることができる。
手段8にかかる発明によれば、部品点数を減少させることができる。
手段9にかかる発明によれば、第二の符合部を直接視認することができる。
手段10にかかる発明によれば、第一の符合部と第二の符合部との符合状態を明瞭に視
認することができる。
手段11にかかる発明によれば、第一の符合部と第二の符合部との符合状態を文字や記
号によって確認することができる。
手段12にかかる発明によれば、不正な基板ボックスに取り替えられることを防止する
ことができる。
手段13にかかる発明によれば、ベース部材にシリーズの異なり基板ボックスが取り付
けられることが防止できる。
手段14にかかる発明によれば、ベース部材に取り付けられる基板ボックスを製造時期
毎に変化させることができるため、偽造基板ボックスが取り付けられることを防止できる
手段15にかかる発明によれば、偽造基板ボックスが取り付けられることを早期に発見
することができる。
手段16にかかる発明によれば、機構板に適正な基板ボックスを取り付けることができ
る。
手段17にかかる発明によれば、パチロットに適正な基板ボックスを取り付けることが
できる。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)第一の実施形態:
(2)第二の実施形態:
(3)第三の実施形態:
(4)第四の実施形態:
(5)第五の実施形態:
(6)まとめ:
(1)第一の実施形態:
図1は、本発明を適用したパチンコ遊技機を背面側から見て示している。同図において
、パチンコ遊技機1の外枠10は、鋼材をプレス加工あるいは木材枠を組み合わせて形成
されている。この外枠10は、矩形板状の樹脂製の本体枠20よりも僅かに大きいサイズ
の矩形開口10aを有している。この本体枠20は、矩形開口10aの図に向かって左端
にて枢支されており、図示しない回転軸を中心に回動し、外枠10に対して開閉可能かつ
着脱可能に装着されている。本体枠20の上方部分には矩形開口20aが形成されており
、同矩形開口20aよりも外形がわずかに小さく形成された略板状の遊技盤30が同矩形
開口20aに嵌め込まれている。遊技盤30は木材で形成されており、矩形開口20aに
嵌め込まれることにより本体枠20に保持される。
遊技盤30の前面側には、図示しないが多数の釘や、複数の入賞口や、入賞しなかった
遊技球をアウト球として回収するアウト球回収口や、遊技の状況を表示する表示装置など
が配設される遊技領域が形成されている。パチンコ遊技機1の背面側にはメイン基板71
と音声ランプ制御基板74と表示制御基板75と電源基板76と払出発射基板77とガー
ドユニット接続基板78とスイッチ基板86等といったパチンコ遊技機1を稼働させるた
めに必要な各種基板がそれぞれ基板ボックスに収容されて取り付けられている。
特に、主要な演算処理を行うためのCPU,ROM73等が実装されたメイン基板71
が収容された基板ボックスを制御ボックスというものとする。この制御ボックス72は強
固に封止されており、同制御ボックス72を開放して不正を行うことを防止している。音
声ランプ制御基板74と表示制御基板75は通気口が形成されたカバー部82によって背
面側から覆われており、制御ボックス72も同カバー部82を下方に延設した延設部82
aにより上部が背面側から覆われている。なお、図示しないがこれらの各種基板は互いに
コネクタやケーブルを使用して接続されている。
また、パチンコ遊技機1の背面側には、上記のような各種基板のほかにタンクレール8
1や遊技球タンク84や払い出し装置ユニット83等の遊技球の経路部品も配設されてい
る。払い出し装置ユニット83は、計数カウンタにより払い出し球をカウントして所定数
の遊技球を払い出す遊技球払い出し機構83a、タンクレール81からの遊技球を遊技球
払い出し機構83aに誘導するカーブ状に設けられた流路83b等を備えている。遊技球
払い出し機構83aは、内蔵するモータの回転により遊技球タンク84からタンクレール
81を伝って下方へ流下した遊技球を1個単位で放出することが可能となっている。
以上説明した各種機構部材は本体枠20や遊技盤30の背面にそれぞれ個別に取り付け
るようにしても良いし、複数を集合させたユニット部材として取り付けるようにしても良
い。本実施形態においては複数の機構部材を機構板80に装着し、同機構部材を装着させ
た機構板80を扉状のユニット部材として本体枠20の背面側に取り付けている。
図2は、機構板80を取り外した状態のパチンコ遊技機1を背面から見て示している。
同図において、機構板80を取り外すことにより、本体枠20にはメイン基板71と音声
ランプ制御基板74と表示制御基板75と電源基板76と払出発射基板77とガードユニ
ット接続基板78とが残留する。すなわち、これ以外のカバー部82と延設部82aとタ
ンクレール81と遊技球タンク84と払い出し装置ユニット83とスイッチ基板86は機
構板80に対して装着されており、機構板80を取り外すことにより機構板80とともに
取り外される。なお、図2においては機構板80に取り付けられる各種機構部材を説明す
るために機構板80を取り外した状態のものを示したが、機構板80は図2の紙面右側に
配設された上下一対のヒンジ85,85により回動させることが可能となっている。
表示制御基板75は遊技盤30の略中央部において、同遊技盤30に対して直接固定さ
れている。遊技盤30には同遊技盤30の外形よりも幅と高さが小さく形成された略矩形
枠状のセーフ球集合板31が表示制御基板75を囲むように取り付けられている。セーフ
球集合板31には機構板80の取り付け時に同機構板80によって背面側から覆われる端
子板31aが取り付けられている。また、セーフ球集合板31の紙面左端には上下一対の
軸受け31b,31bが延設されている。軸受け31b,31bはそれぞれ略水平な板状
に形成されており、同軸受け31b,31bを鉛直に貫通する軸穴がそれぞれ形成されて
いる。
音声ランプ制御基板74を収容する基板ボックスと制御ボックス72はベース部材90
に取り付けられている。ベース部材90はL字の形状をした略板状の部材であり、紙面左
端に上下一対の支軸95,95を備えている。支軸95,95は、それぞれ鉛直に軸方向
が配向されており、下端にて終端している。そして、支軸95,95を軸受け31b,3
1bの軸穴にそれぞれ上方から挿入することにより、ベース部材90はセーフ球集合板3
1が取り付けられたパチンコ遊技機1の本体に取り付けられる。すなわち、ベース部材9
0はパチンコ遊技機1の本体に対して支軸95,95を回転軸として回動可能に連結され
る。
なお、パチンコ遊技機1の通常の組み付け手順においては、まずベース部材90に対し
て音声ランプ制御基板74を収容する基板ボックスと制御ボックス72とが装着され、そ
の後ベース部材90全体がパチンコ遊技機1の本体に取り付けられることとなる。また、
パチンコ遊技機1の稼働時に不用意にベース部材90が回動しないように、ベース部材9
0をパチンコ遊技機1の本体に対して閉じた状態で止着するための固定部94,94が一
対形成されている。固定部94,94はベース部材90の回動における自由端側に取り付
けられており、同固定部94,94がセーフ球集合板31に対して固定されることにより
、ベース部材90は回動不能となる。
図3は、制御ボックス72を背面側(パチンコ遊技機1に取り付けた状態において背面
側)から見て示している。同図において、制御ボックス72は略矩形状に形成されており
所定の厚みを有している。制御ボックス72は複数の部材を組み合わせることにより形成
されており、内部に閉鎖された空間を有している。同閉鎖された空間には破線で示すメイ
ン基板71が収容されており、同メイン基板71には各種CPU,ROM73が実装され
ている。制御ボックス72の右端には複数の封止機構72aが備えられており、同封止機
構72aによって制御ボックス72が不正に開放されないように封止している。一方、制
御ボックス72の左端には制御ボックス72をベース部材90に対して固定するためのネ
ジ止め穴72c,72cが延設されている。制御ボックス72の上方からは左右一対の位
置決め突起72b,72bが突設されている。
図4は、制御ボックス72を下方(パチンコ遊技機1に取り付けた状態において下方)
から見て示している。同図において制御ボックス72の底面から位置決め突起72b,7
2bが突設されており、これらとは別に円柱状の第一の符合部A2,A5が一対突設され
ている。
図5は、ベース部材90を背面側(パチンコ遊技機1に取り付けた状態において背面側
)から見て示している。なお、同図においてベース部材90はパチンコ遊技機1本体に取
り付けられておらず、制御ボックス72もベース部材90に取り付けられていない状態を
示している。同図において、ベース部材90には制御ボックス72の幅および高さよりも
わずかに大きく形成された平面状の取り付け面91が備えられている。
取り付け面91の上方部分には左右一対の位置決め穴92,92が穿設されており、同
位置決め穴92,92は位置決め突起72b,72bよりわずかに大きい形状となってい
る。取り付け面91の左端部分には上下一対のネジ固定穴93,93が穿設されている。
また、取り付け面91の上下中央部位には幅方向に整列する略円形の貫通穴B1〜B5が
均等な間隔で穿設されている。貫通穴B1〜B5は第一の符合部A2,A5の径よりもわ
ずかに大きく形成されている。
図6は、ベース部材90を背面側(パチンコ遊技機1に取り付けた状態において背面側
)から見て示している。なお、同図は制御ボックス72がベース部材90に取り付けられ
た状態を示している。同図において、制御ボックス72がベース部材90における取り付
け面91に対して、それぞれ対となるネジ止め穴72c,72cおよびネジ固定穴93,
93を利用して取り付けられている。また、制御ボックス72は、位置決め突起72b,
72bや第一の符合部A2,A5が延設された底面を取り付け面91に向かい合わせる方
向で取り付けられている。ここで、位置決め突起72b,72bは位置決め穴92,92
に対応する位置に形成されているため、位置決め突起72b,72bを位置決め穴92,
92に挿し込みつつ制御ボックス72を装着することにより、常に正確な位置に制御ボッ
クス72を装着することができる。
図7は、制御ボックス72が取り付けられた状態のベース部材90の断面(図6に示す
断面線X1による断面)を示している。同図において、位置決め突起72b,72bが位
置決め穴92,92を貫通している。一方、制御ボックス72は、第一の符合部A2,A
5が突設された底面を取り付け面91に向かい合わせているため、第一の符合部A2,A
5と取り付け面91とが干渉することとなる。しかしながら、第一の符合部A2,A5が
それぞれ貫通穴B2,B5を貫通することができるため、第一の符合部A2,A5と取り
付け面91とが干渉することなく制御ボックス72を取り付け面91に装着することが可
能となっている。なお、ベース部材90における取り付け面91の裏側は第一の符合部A
2,A5が突出する部位以外はフラットな面となっている。
図8は、遊技盤30を背面側から見て示している。なお、同図は、ベース部材90が取
り外された状態を示している。上述したように遊技盤30には背面側から矩形枠状のセー
フ球集合板31が取り付けられており、これに囲まれるように表示制御基板75が取り付
けられている。セーフ球集合板31は透明な合成樹脂で形成されており、所定の厚みを有
している。セーフ球集合板31の下方部分は中空状となっており、その内部に所定の仕切
りを形成することにより、遊技球の流通経路31cが形成されている。また、同流通経路
31cを流通する遊技球の個数をカウントするカウンタ等もセーフ球集合板31に備えら
れることとなる。さらに、セーフ球集合板31には固定部94,94をセーフ球集合板3
1に固定するための係合穴31d,31dが形成されている。
セーフ球集合板31には端子板31a等の各種部材を取り付けるためにネジ穴や係止爪
等の取り付け機構が備えられている。また、セーフ球集合板31には各種基板間を電気的
に接続するための配線ケーブルを固定するための、ケーブル保持機構等も備えられている
。遊技盤30の前面側に形成された遊技領域の入賞口等に入った遊技球は遊技盤30の背
面側に導出され、さらに流通経路31cを流下する。従って、流通経路31cの形状は遊
技領域の入賞口等の配設位置や配設個数に対応した形状とされている。
また、遊技領域に配設される装飾ランプを保持する装飾基板31e,31eにケーブル
を背面側から接続するために、セーフ球集合板31には装飾基板31e,31eの位置に
合わせた配線穴31f,31fも形成されている。さらに、セーフ球集合板31にはコネ
クタ基板31gが取り付けられている。このコネクタ基板31gには、セーフ球集合板3
1および遊技領域等に配設された各種基板と接続するケーブルが集中して接続されており
、同コネクタ基板31gに備えられたコネクタを利用することによりメイン基板71等と
セーフ球集合板31および遊技領域等に配設された各種基板とを電気的に接続することが
可能となっている。なお、コネクタ基板31gはセーフ球集合板31に形成されたコネク
タ基板31gよりやや大きい凹みに取り付けられている。これにより、コネクタ基板31
gがセーフ球集合板31よりも背面側に突出しないようになっている。
通常、遊技領域のデザインは遊技者を飽きさせないよう、各機種毎に異なるものとなっ
ている。すなわち、装飾基板31e,31eの配設位置や配設個数および入賞口等の配設
位置や配設個数は各機種毎に異なるものとなる。従って、流通経路31cや配線穴31f
,31fを備えるセーフ球集合板31は、機種に依存して異なるものが取り付けられるこ
ととなる。すなわち、セーフ球集合板31は本発明の機種依存部材に相当する。セーフ球
集合板31の下方部分には左右に整列した2個の第二の符合部C2,C5が形成されてい
る。なお、第二の符合部C2,C5はセーフ球集合板31の背面側から形成された穴であ
る。
図9は、セーフ球集合板31の断面(図8に示す断面線X2による断面)を示している
。同図において、セーフ球集合板31を貫通する第二の符合部C2,C5が形成されてい
る。紙面奥方にはコネクタ基板31gが配設されているが、上述のとおりコネクタ基板3
1gはセーフ球集合板31よりも背面側に突出しないため、セーフ球集合板31の背面側
はフラットな面となっている。
図10は、遊技盤30に対してベース部材90が取り付けられた状態を背面から見て示
している。同図において、ベース部材90は支軸95,95を軸受け31b,31bの軸
穴にそれぞれ上方から挿入させており、さらにベース部材90は固定部94,94によっ
てパチンコ遊技機1の本体に対して閉じた状態で固定されている。このように、ベース部
材90が取り付けられると、セーフ球集合板31の下方部分はベース部材90によって背
面側から覆われることとなる。このとき、ベース部材90の裏側のフラットな面とセーフ
球集合板31の背面側のフラットな面とが密着する。
図11および図12は、ベース部材90の裏側のフラットな面とセーフ球集合板31の
背面側のフラットな面とが密着する様子を断面(X2)から見て示している。図11は、
制御ボックス72が取り付けられた支軸95,95を軸受け31b,31bの軸穴にそれ
ぞれ上方から挿入させることにより、ベース部材90がパチンコ遊技機1の本体に対して
回動可能となっている。図11のようにベース部材90がパチンコ遊技機1の本体に対し
て開いた状態では、ベース部材90の裏側のフラットな面とセーフ球集合板31の背面側
のフラットな面とは離間している。
図12のようにベース部材90をパチンコ遊技機1の本体に対して閉じて行くことによ
り、ベース部材90の裏側のフラットな面とセーフ球集合板31の背面側のフラットな面
とは接近する。そして、互いに平行となるとき、ベース部材90の裏側のフラットな面と
セーフ球集合板31の背面側のフラットな面とが密着する。このとき、ベース部材90の
固定部94,94とセーフ球集合板31の係合穴31d,31dとが重なり合うことによ
り、固定部94,94を係合穴31d,31dに対して固定することが可能となる。固定
部94,94および係合穴31d,31dの詳細については後述する。
上述のとおりベース部材90の裏側はフラットな面であるものの第一の符合部A2,A
5がセーフ球集合板31に向かって突出する形状となっている。従って、ベース部材90
の裏側とセーフ球集合板31の背面側とを密着させると、第一の符合部A2,A5がセー
フ球集合板31に干渉することとなる。しかしながら、図12に示すように第一の符合部
A2,A5が第二の符合部C2,C5を貫通することにより、ベース部材90の裏側とセ
ーフ球集合板31の背面側とを密着させることが可能である。すなわち、セーフ球集合板
31に向かって突出する第一の符合部A2,A5に対応した位置に第二の符合部C2,C
5を形成してあるため、セーフ球集合板31と制御ボックス72とが干渉することなくベ
ース部材90をパチンコ遊技機1の本体に対して閉じることができる。
これに対して、第一の符合部に対応した位置に第二の符合部C2,C5が形成されてい
ない場合には、第一の符合部がセーフ球集合板31の背面側と干渉してベース部材90を
パチンコ遊技機1の本体に対して閉じることができない。図13は、ベース部材90を閉
じることができない様子を示している。同図において、制御ボックス72から突設された
第一の符合部A3,A5はそれぞれ取り付け面に91に形成された貫通穴B3,B5を貫
通するため、制御ボックス72をベース部材90に取り付けることは可能となっている。
しかし、第一の符合部A3,A5と第二の符合部C2,C5とが対応した位置となってい
ないため、最終的に制御ボックス72を装着した状態でベース部材90をパチンコ遊技機
1の本体に取り付けることは不可能となっている。
このようにすることにより、パチンコ遊技機1の機種に対応しない制御ボックス72が
間違えて取り付けられることを防止することができる。パチンコ遊技機1の機種に対応し
ない制御ボックス72が取り付けられた場合に、パチンコ遊技機1が正常に動作しないこ
とはいうまでもない。制御ボックス72が直接取り付けられるのはベース部材90である
ため、ベース部材90を当該機種専用の部材としておけば、同ベース部材90に対して誤
った機種の制御ボックス72が取り付けられることを防止することができる。しかしなが
ら、パチンコ遊技機1の製造においては可能な限り多くの部材を機種に依存しない汎用部
材としておくことが生産管理や製造コスト等の面から見て望ましい。従って、必ずしも機
種毎に異ならせる必要がないベース部材90は、できるだけ汎用部材としておくことが望
ましい。
ここで、第一の符合部をベース部材90における取り付け面91の貫通穴B1〜B5に
対応する位置に形成する条件においては、いずれの制御ボックス72であっても制御ボッ
クス72をベース部材90に取り付けることができる。すなわち、この条件においてベー
ス部材90を汎用的に使用することができる。一方、セーフ球集合板31における軸受け
31b,31bの位置、形状を各機種統一させる条件においては、いずれのパチンコ遊技
機1の機種に対してもベース部材90を汎用的に取り付けることができる。
以上説明したベース部材90が汎用的に使用することが可能となる条件においても、本
発明によればパチンコ遊技機1の機種に対応しない制御ボックス72が間違えて取り付け
られることを防止することができる。すなわち、制御ボックス72はベース部材90に直
接取り付けられるものの、制御ボックス72とパチンコ遊技機本体との整合性は第一の符
合部と第二の符合部の組み合わせのみに依存するため、ベース部材90は各機種共通であ
っても問題がない。第一の符合部と第二の符合部とが整合する組み合わせは数多く設定す
ることができ、その数分の機種についてベース部材90を共用することができる。
例えば、制御ボックス72には貫通穴B1〜B5に対応する位置のいずれか二個におい
て第一の符合部を形成するものとし、セーフ球集合板31にも貫通穴B1〜B5に対応す
る位置のいずれか二個において第二の符合部を形成するルールを規定した場合には、52
=10とおりの整合パターンを設けることができる。図14は、上記10通りの整合パタ
ーンを一覧にして示している。
なお、同図において、貫通穴B1〜B5に対応して形成される第一の符合部をそれぞれ
A1〜A5列において○で表すものとし、貫通穴B1〜B5に対応して形成される第二の
符合部をそれぞれC1〜C5列において○で表すものとする。すなわち、同図の例によれ
ば10機種に対して全て異なる整合パターンを設定することができるとともに、10機種
についてベース部材90を汎用することができる。なお、位置決め突起72b,72bと
位置決め穴92,92により制御ボックス72は一定位置に、一定方向に取り付けられる
ため、反転して偶然整合するようなことはない。
なお、本実施形態において間違いのない制御ボックス72を取り付けるために同制御ボ
ックス72に第一の符合部を形成したが、他の基板ボックスに対して本発明を適用するこ
とも可能である。例えば、図1に示すスイッチ基板86を間違いなくパチンコ遊技機1の
本体に取り付けるためには、スイッチ基板86が取り付けられる機構板80に対して貫通
穴を形成し、遊技盤30等における同貫通穴に対応する位置に第二の符合部を形成するこ
とも可能である。すなわち、この場合機構板80が本発明のベース部材に相当することと
なる。
図15は、固定部94および係合穴31dを見て示している。同図において、固定部9
4が係合穴31dに対して係合する様子が示されている。固定部94は、ベース部材90
に形成されたセット穴94dに対して嵌め込まれる第一部材94bを備えている。第一部
材94bは略円盤状に形成された円盤部94b1を有し、同円盤部94b1の中央には摺
接穴94b3が形成されている。円盤部94b1から先端が内側に屈曲した複数の可撓部
94b2が延設されており、同可撓部94b2はセット穴94dおよび係合穴31dを貫
通する。
一方、摺接穴94b3を貫通するように第二部材94aが備えられている。第二部材9
4aは径がほぼ一定とされた略円柱状の棒状部94a1を備えており、同棒状部94a1
の上端から径が大きく形成された押し込み部94a3が延設されている。一方、棒状部9
4a1の下端にはやや径を大きくした鍔状の干渉部94a2が形成されており、その上方
に所定間隔を隔てて干渉部94a2がもう一つ形成されている。
干渉部94a2の径は、可撓部94b2の上方部分同士が向かい合う間隔よりも小さく
されているとともに、同可撓部94b2の屈曲した下端が向かい合う間隔よりも大きく形
成されている。このようにすることにより、第二部材94aを下方に押し込むことにより
可撓部94b2をそれぞれ外側に撓ませることができる。すなわち、下方の干渉部94a
2が可撓部94b2の先端に干渉し、同干渉を避けるために可撓部94b2が外側に撓む
こととなる。
そして、押し込み部94a3が円盤部94b1に当接するまで第二部材94aを下方に
押し込むと、下方の干渉部94a2と上方の干渉部94a2との間に可撓部94b2の先
端が到達する。このとき、下方の干渉部94a2と上方の干渉部94a2との間は干渉部
94a2よりも径が小さいため、可撓部94b2は少し元の形状に復帰することができる
。すなわち、下方の干渉部94a2と上方の干渉部94a2との間において可撓部94b
2の先端が自らの弾性により係合することとなる。
しかし、可撓部94b2は下方の干渉部94a2と上方の干渉部94a2との間よりも
内側に先端を変位させることができないため、可撓部94b2は上記係合が行われた状態
で係合穴31dの径よりも大きく外側に押し広げられた状態で安定する。セット穴94d
および係合穴31dを貫通する第一部材94bは円盤部94b1および外側に押し広げら
れた可撓部94b2によってベース部材90とセーフ球集合板31とを挟み込むため、ベ
ース部材90とセーフ球集合板31とは互いに離間することができなくなる。すなわち、
ベース部材90をセーフ球集合板31に対して固定することができる。
一方、ベース部材90から略円筒状のカバー部94cが形成されており、同カバー部9
4cの内径は押し込み部94a3の径よりもわずかに大きいものとされている。また、図
13,図15に示すようにカバー部94cとベース部材90とは細幅な連結部94c1に
よって連結されている。このようにすることにより、カバー部94cの内側において第二
部材94aを下方に押し込むことはできても、上方に引っ張ることはできないようにする
ことができる。
すなわち、第二部材94aの押し込み部94a3とカバー部94cとの隙間はわずかで
あるため、両者の間に指を入れて第二部材94aをつまみ出すことは不可能となっている
。ただし、必要に応じては連結部94c1をニッパー等によって破断させることによりカ
バー部94cを除去することができるため、ベース部材90とセーフ球集合板31との固
定を解除することができる。なお、カバー部94cが除去されたことはパチンコ遊技機1
の背面側から見て一目瞭然であるため、不正により固定が解除されたことをすぐに発見す
ることができる。
(2)第二の実施形態:
図16は、第二の実施形態にかかる制御ボックスを背面側から見て示している。同図に
おいて制御ボックス172は前実施形態とほぼ同様の構成とされている。ただし、右端に
は白色に着色された略板状の板状部172aが形成されている。この板状部172aには
第一の符合部Aとして、数字の”1”をかたどった穴が設けられている。図17は、第二
の実施形態にかかるベース部材を示している。同図においてベース部材190は前実施形
態とほぼ同様の構成とされている。ただし、取り付け面191の右端付近に貫通穴Bが形
成されている。この貫通穴Bは板状部172aに対応する位置に、板状部172aとほぼ
同じ大きさで形成されている。
図18は、第二の実施形態にかかる遊技盤を背面側から見て示している。同図において
、セーフ球集合板131における下方部分の右端付近には数字の”1”かたどった第二の
符合部Cが背面側に向かって突設されている。第二の符合部Cは金属で形成されており、
黒色に着色されている。図19は、セーフ球集合板131に対して制御ボックス172が
装着されたベース部材190が取り付けられ、閉じられた状態を断面から見て示している
。同図において、セーフ球集合板131の背面側のフラットな面から第二の符合部Cが背
面側に突出するものの、同第二の符合部Cは貫通穴Bおよび第一の符合部Aの双方を貫通
することができる。従って、ベース部材190をセーフ球集合板131に対して閉じるこ
とができる。なお、第二の符合部Cはセーフ球集合板131の内側からネジ止めすること
により固定されている。
すなわち、第一の符合部Aと第二の符合部Cとの形状が整合しない限り制御ボックス1
72をパチンコ遊技機本体に対して取り付けることができないため、本実施形態において
も誤った制御ボックス172が取り付けられることを防止することができる。貫通穴Bお
よび第一の符合部Aの双方を貫通した第二の符合部Cはベース部材190から背面側に突
出する。従って、ベース部材190をセーフ球集合板131に対して閉じたとき、数字の
”1”をかたどった第二の符合部Cをパチンコ遊技機の背面側から読み取ることができる
。数字の”1”が読み取れることにより、パチンコ遊技機に対して適正な制御ボックス1
72が取り付けられていることを認識することができる。従って、不正な制御ボックスに
すり替えられたことを簡単に確認することができる。
制御ボックスをすり替えるためには、少なくとも第二の符合部Cと第一の符合部Aとが
干渉しないように、第一の符合部Aの形状を大きく形成しておく必要がある。しかし、大
きめに第一の符合部Aを形成した場合には、数字の”1”の形状が変形して見えることと
なる。第一の符合部Aと第二の符合部Cとの隙間から板状部172aの白色以外の色が見
えるからである。むろん、第二の符合部Cよりも小さい第一の符合部Aを形成した場合に
は、不正な制御ボックスを取り付けることができない。さらに、第二の符合部Cを金属で
形成しているため、第二の符合部Cを破壊して不正な制御ボックスを取り付けることも不
可能となっている。
(3)第三の実施形態:
図20は、第三の実施形態にかかるベース部材を示している。同図においてベース部材
290は前実施形態とほぼ同様の構成とされている。ただし、貫通穴B1〜B3は3個の
み形成されており、同貫通穴B1〜B3と並ぶように3個のシリーズ確認用の仮穴D1〜
D3が形成されている。仮穴D1〜D3はそれぞれ仮穴D1〜D3の径よりもわずかに径
の小さい略円形の蓋部d1によって塞がれている。この蓋部d1はそれぞれ取り付け面2
91と切断可能な細幅部d2を介して接合している。細幅部d2を破断させることにより
、蓋部d1を取り付け面291から離脱させることができる。すなわち、蓋部d1が除去
されて仮穴D1〜D3の内側に取り付け面291を貫通する穴が形成される。
貫通穴B1〜B3および仮穴D1〜D3の上方には10個の製造時期確認用の仮穴F1
〜F10が整列するように形成されている。仮穴F1〜F10は仮穴D1〜D3よりも径
が小さく形成されているものの、仮穴D1〜D3と同様の構成とされている。すなわち、
仮穴F1〜F10においてもそれぞれ細幅部を破断させることにより、仮穴F1〜F10
を貫通状態とすることが可能となっている。例えば、図21に示すように、仮穴F1と仮
穴D3のみを貫通状態とすることも可能である。
図22は、第三の実施形態にかかる基板ボックスを示している。同図においてベース部
材290は前実施形態とほぼ同様の構成とされている。同図において制御ボックス272
の底面から略円柱状の第一の符合部A2が突設されるとともに、同第一の符合部A2より
も高さが低く形成された略円柱状のシリーズ確認用の符合突起E3が制御ボックス272
の底面から突設されている。制御ボックス272の底面に対する符合突起E3の突出量は
、ベース部材290の取り付け面291の厚みとほぼ同等とされている。第一の符合部A
2および符合突起E3の紙面奥方には略円柱状の製造時期確認用の符合突起G1が制御ボ
ックス272の底面から突設されている。符合突起G1は符合突起E3と突出量は同等で
あるが、径は符合突起E3よりも小径とされている。
図23は、基板ボックス272が装着されたベース部材290が遊技盤230に取り付
けられた状態を断面から見て示している。同図において、基板ボックス272から突設さ
れた第一の符合部B2はベース部材290の貫通穴B2とセーフ球集合板231の第二の
符合部C2とを貫通している。従って、第一の符合部B2をベース部材290やセーフ球
集合板231と干渉させることなく基板ボックス272をベース部材290に密着させる
ことができる。一方、基板ボックス272から突設された符合突起E3は仮穴D3の内部
に入り込んでいる。符合突起E3の突出量は取り付け面291の厚みよりも小さく形成さ
れているため、符合突起E3の下端はセーフ球集合板231までは到達していない。すな
わち、符合突起E3をベース部材290やセーフ球集合板231と干渉させることなく基
板ボックス272をベース部材290に密着させることができる。
なお、予めベース部材290を図21に示す状態としておくことにより、仮穴D3が貫
通状態となるため符合突起E3を貫通させることができる。また、図示しないが符合突起
G1も予め貫通状態とされた仮穴F1を貫通している。従って、基板ボックス272をベ
ース部材290に密着させることができる。すなわち、基板ボックス272をベース部材
290に密着させるためには、第一の符合部Aと第二の符合部Cとが対応した位置に形成
されていなければならないとともに、シリーズ確認用の符合突起Eと貫通状態の仮穴D、
および、製造時期確認用の符合突起Gと貫通状態の仮穴Fがそれぞれ対応した位置になけ
ればならない。
ところで、基板ボックス272を形成するにあたっては収容する制御基板に応じて第一
の符合部Aおよび符合突起F,Gの形成位置が変更されている。まず、第一の符合部Aの
形成位置は、基板ボックス272をベース部材290に取り付けたときに貫通穴B1〜B
3に対向する位置のいずれかから、基板ボックス272が収容する制御基板が対応する機
種に応じて選択される。次に、符合部突起Eの形成位置は、基板ボックス272をベース
部材290に取り付けたときに仮穴D1〜D3に対向する位置のいずれかから、基板ボッ
クス272が収容する制御基板が対応するシリーズに応じて選択される。さらに、符合部
突起Gの形成位置は、基板ボックス272をベース部材290に取り付けたときに仮穴F
1〜F10に対向する位置のいずれかから、基板ボックス272が製造された時期に応じ
て選択される。
上述のとおり第二の符合部Cが形成されるセーフ球集合板231は機種依存部材である
ため、機種に応じて第一の符合部Aの形成位置を変えることにより、機種に対応した制御
基板が収容された基板ボックス272のみが取り付け可能となる。ただし、機種依存部材
であるセーフ球集合板231は同一機種であれば全て同じものが取り付けられる。従って
、単一の機種が複数のシリーズを有している場合には、シリーズ毎に仕様が異なる制御基
板を収容した制御ボックス272を異なるシリーズのパチンコ遊技機に取り付けてしまう
ことも考えられる。
これに対して、符合部突起Eの形成位置を基板ボックス272が収容する制御基板が対
応するシリーズに応じて変更し、予めベース部材290の仮穴D1〜D3のうち対応する
ものを貫通させておけば、対応する制御基板を収容する基板ボックス272のみを取り付
け可能とすることができる。特に、正規のメンテナンスにおいて基板ボックス272の交
換を行う際に、作業員の取り付け間違いを防止することができる。
以上により、パチンコ遊技機の出荷後に当該パチンコ遊技機に取り付けることが可能な
制御ボックス272を同一機種および同一シリーズに対応したものに制限することができ
る。従って、仮に不正を行う者がある機種のあるシリーズに対して取り付けることが可能
な偽造制御ボックスを作成したとしても、この偽造制御ボックスを他の機種や他のシリー
ズに流用することは不可能となる。従って、偽造制御ボックスの取り替えによる不正の被
害を抑制することができる。しかし、人気の高い機種およびシリーズにおいては同一のも
のが長期にわたって大量に製造されることとなる。この場合、上記の被害が同一機種およ
び同一シリーズ内に収まったとしても膨大な被害を被ることとなる。また、パチンコ遊技
機の流通期間が長期間となるため、不正を行う者に機種およびシリーズに対応した制御ボ
ックスが用意されてしまう可能性も高い。
そこで、製造時期毎に応じて符合部突起Gの形成位置が変更することにより、偽造基板
ボックスによる被害の拡大を抑制している。例えば、3ヶ月毎に符合部突起Gの形成位置
を仮穴F1〜F10一個分ずつずらし、貫通状態とされる仮穴F1〜F10も一個分ずつ
ずらしておくことにより、同一の偽造制御ボックスによる被害を3ヶ月間に製造されたパ
チンコ遊技機だけに抑えることができる。一方、正規のメンテナンス等においては制御ボ
ックス272またはベース部材290を見ることによりパチンコ遊技機の製造期間を特定
することができる。従って、不具合ロットの特定等も行いやすい。また、仮穴F1〜F1
0を全て貫通状態としたり、符合部突起Gが形成されない偽造制御ボックスが作成された
場合には、いかなる製造時期のパチンコ遊技機であっても偽造制御ボックスが取り付けら
れてしまうこととなる。
これに対して、制御ボックス272をパチンコ遊技機本体に取り付けたときに、符合部
突起Gおよび仮穴Fが視認可能となるようにすれば上記のような不正の手段を不可能とす
ることができる。例えば、図24に示すようにベース部材290を延設することにより、
パチンコ遊技機の背面側に面する平面295を形成し、同平面295に仮穴Fを形成して
も良い。なお、制御ボックス272をベース部材290に取り付けるにあたっては、平面
295が阻害することとなるが、制御ボックス272を傾斜させつつ取り付けることがで
きる。
このようにすることにより、仮穴Fが正常な状態となっているかどうかをパチンコ遊技
機の背面側から容易に視認することができる。むろん、仮穴Fを貫通する符合突起Gも視
認することができるため、符合突起Gが正常であるかどうかを確認することができる。従
って、仮穴F1〜F10を全て貫通状態としたり、符合部突起Gが形成されない偽造制御
ボックスが取り付けられていたりすることを簡単に発見することができる。すなわち、二
個以上の仮穴F1〜F10が貫通状態となっていれば不正が行われた可能性があることを
知ることができるし、一個も符合突起Gが突出していない場合には偽造制御ボックスが取
り付けられている可能性があることを知ることができる。
なお、本実施形態においては図25に示す表のように3種類の機種毎に3シリーズの制
御ボックス272の判別を行うことができる。そして、各シリーズについて10の製造期
間を判別することができる。
(4)第四の実施形態:
図26は、第四の実施形態にかかる第一の符合部と貫通穴と第二の符合部を示している
。同図において、第一の符合部Aはベース部材に形成された貫通穴Bに対して突設された
雄コネクタである。雄コネクタAはメイン基板と他の基板とを電気的に接続するためのコ
ネクタであり、メイン基板371に実装されている。メイン基板371は制御ボックス3
72に収容されるものの、制御ボックス372には雄コネクタAを外側に突出させるため
の穴が形成されているため、雄コネクタAが制御ボックス372の外側に突出している。
一方、ベース部材390の取り付け面391には矩形状の貫通穴Bが形成されている。
機種依存部材331には第二の符合部Cとして雌コネクタが突設されている。雌コネクタ
Cと雄コネクタAとは貫通穴Bを介して互いに対向し合う位置に形成されており、雌コネ
クタCの形状は雄コネクタAの凹凸形状を反転させた形状となっている。すなわち、雄コ
ネクタAと雌コネクタCとは互いに嵌り合うことが可能であり、それにより電気的な接続
を行うことができる。すなわち、雄コネクタAと雌コネクタCとが互いの対向方向に起伏
させる凹凸形状を各機種毎に変更すれば、誤った機種の制御ボックス372が遊技機本体
に取り付けられることを防止することができる。
(5)第五の実施形態:
図27は、第五の実施形態にかかる遊技機としてのパチロットを斜めから見て示してい
る。パチロット401は、パチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであり、その
基本構成としては、複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確
定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して
識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因
して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停
止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊
技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用するととも
に、上記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発
生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている。
図28は、パチロットを背面から見て示している。同図においてパチロットの背面側に
はパチンコ遊技機と同様に複数の基板が基板ボックスに収容された状態で取り付けられて
いる。従って、本発明をパチロット401に対して適用することも可能である。例えば、
パチロット401の背面に開放可能なベース部材490を枢支させておき、同ベース部材
490に主要な処理を行うメイン基板471を収容した制御ボックス472を装着する場
合には、制御ボックス472に第一の符合部を形成し、ベース部材490に貫通穴を形成
すれば良い。さらに、この貫通穴に対応するパチロット401の本体部の所定部位に第二
の符合部を形成しておけば、当該第二の符合部に符合する第一の符合部を備える制御ボッ
クス472のみが取り付けられるようにすることができる。
(6)まとめ:
以上説明したように本発明を適用した遊技機によれば、ベース部材90が汎用的に使用
することが可能となる条件においても、パチンコ遊技機1の機種に対応しない制御ボック
ス72が間違えて取り付けられることを防止することができる。すなわち、制御ボックス
72はベース部材90に直接取り付けられるものの、制御ボックス72とパチンコ遊技機
本体との整合性は第一の符合部と第二の符合部の組み合わせのみに依存するため、ベース
部材90は各機種共通であっても問題がない。第一の符合部と第二の符合部とが整合する
組み合わせは数多く設定することができ、その数分の機種についてベース部材90を共用
することができる。
第一の実施形態にかかるパチンコ遊技機の背面図である。 第一の実施形態にかかるパチンコ遊技機の背面図である。 第一の実施形態にかかる制御ボックスの背面図である。 第一の実施形態にかかる制御ボックスの側面図である。 第一の実施形態にかかるベース部材の背面図である。 第一の実施形態にかかるベース部材の背面図である。 第一の実施形態にかかる制御ボックスの断面図である。 第一の実施形態にかかる遊技盤の背面図である。 第一の実施形態にかかる遊技盤の断面図である。 第一の実施形態にかかる遊技盤の背面図である。 第一の実施形態にかかる遊技盤の断面図である。 第一の実施形態にかかる遊技盤の断面図である。 第一の実施形態にかかる遊技盤の断面図である。 第一の実施形態にかかる第一の符合部と第二の符合部との組み合わせ表である。 第一の実施形態にかかる固定部の断面図である。 第二の実施形態にかかる制御ボックスの背面図である。 第二の実施形態にかかるベース部材の背面図である。 第二の実施形態にかかる遊技盤の背面図である。 第二の実施形態にかかる遊技盤の断面図である。 第三の実施形態にかかるベース部材の背面図である。 第三の実施形態にかかるベース部材の背面図である。 第三の実施形態にかかる制御ボックスの側面図である。 第三の実施形態にかかる遊技盤の断面図である。 第三の実施形態にかかるベース部材の断面図である。 第三の実施形態にかかる第一の符合部と第二の符合部との組み合わせ等を示す表である。 第四の実施形態に使用される部材の組み合わせを示す斜視図である。 第五の実施形態にかかるパチロットの斜視図である。 第五の実施形態にかかるパチロットの背面図である。
符号の説明
1…パチンコ遊技機
10…外枠
20…本体枠
30…遊技盤
31,131,331…セーフ球集合板(機種依存部材)
71,371…メイン基板
72,172,372…制御ボックス
72a…封止機構
72b…突起
72c…ネジ止め穴
73…CPU,ROM
74…音声ランプ制御基板
75…表示制御基板
76…電源基板
77…払出発射基板
78…ガードユニット接続基板
80…機構板
81…タンクレール
82…カバー部
82a…延設部
83…払い出し装置ユニット
84…遊技球タンク
85…ヒンジ
86…スイッチ基板
90,190,290,390,490…ベース部材
91,191,291,391…取り付け面
92…位置決め穴
94…固定部
95,95…支軸
b1…蓋部
b2…細幅部
401…パチロット
A…第一の符合部
B…貫通穴
C…第二の符合部
D,F…仮穴
E,G…符合突起

Claims (3)

  1. 取り付け面にて基板ボックスが取り付けられ遊技機本体に装着可能なベース部材と、
    上記取り付け面に形成された貫通穴と、
    上記基板ボックスを上記ベース部材に取り付けたときに同基板ボックスにおける上記貫
    通穴に対向する部位に形成された第一の符合部と、
    遊技機本体に設けられる機種依存部材と、
    上記機種依存部材から延設され、上記基板ボックスが取り付けられた上記ベース部材が
    上記遊技機本体に装着されたとき、上記貫通穴を介して上記第一の符合部と対向する上記
    第二の符合部とを具備することを特徴とする遊技機。
  2. 取り付け面にて基板ボックスが取り付けられ遊技機本体に装着可能なベース部材と、
    上記取り付け面に形成された複数の仮穴と、
    上記仮穴のそれぞれを塞ぐとともに、上記取り付け面と切断可能な細幅部を介して接合
    する蓋部と、
    上記基板ボックスを上記ベース部材に取り付けたときに同基板ボックスにおける複数の
    上記仮穴のいずれか対向する部位に突設された符合突起とを具備することを特徴とする遊
    技機。
  3. 取り付け面にて基板ボックスが取り付けられ遊技機本体に装着可能なベース部材と、
    上記取り付け面に形成された貫通穴と、
    上記基板ボックスを上記ベース部材に取り付けたときに同基板ボックスにおける上記貫
    通穴に対向する部位に形成された第一の符合部と、
    遊技機本体に設けられる機種依存部材と、
    上記機種依存部材から延設され、上記基板ボックスが取り付けられた上記ベース部材が
    上記遊技機本体に装着されたとき、上記貫通穴を介して上記第一の符合部と対向する上記
    第二の符合部と、
    上記取り付け面に形成された複数の仮穴と、
    上記仮穴のそれぞれを塞ぐとともに、上記取り付け面と切断可能な細幅部を介して接合
    する蓋部と、
    上記基板ボックスを上記ベース部材に取り付けたときに同基板ボックスにおける複数の
    上記仮穴のいずれかに対向する部位に突設された符合突起とを具備することを特徴とする
    遊技機。
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