JP2000262705A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2000262705A
JP2000262705A JP11069381A JP6938199A JP2000262705A JP 2000262705 A JP2000262705 A JP 2000262705A JP 11069381 A JP11069381 A JP 11069381A JP 6938199 A JP6938199 A JP 6938199A JP 2000262705 A JP2000262705 A JP 2000262705A
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board
control board
payout
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Takayuki Ishikawa
貴之 石川
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際に払い出された賞球個数の監視を確実に
行うことができると共にその払い出された賞球個数情報
を正確に外部に出力することが可能な弾球遊技機を提供
する。 【解決手段】 球払出装置240から払い出された賞球
数を検出する賞球払出数検出手段の検出信号を遊技制御
基板351に直接入力し、その入力信号に基づいて遊技
制御基板351は、枠情報端子基板220を介して払出
賞球数情報を外部に導出するようにしたことにより、実
際に球払出装置240から払い出された賞球数を検出す
る賞球払出数検出手段の検出信号が管理の厳格な遊技制
御基板351に入力されるので、その入力信号と払出制
御基板301に一方向通信で出力された賞球個数情報と
を比較することにより、実際に払い出された賞球個数の
監視を確実に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技動作を制御す
ると共に入賞玉を検出する入賞玉検出手段が接続される
遊技制御基板と、該遊技制御基板から一方向通信で導出
される賞球個数情報信号に基づいて賞球を払い出す球払
出装置の払出動作を制御する払出制御基板と、前記遊技
制御基板から導出される複数の遊技盤情報を外部に出力
する端子を備えた遊技盤情報端子基板と、前記遊技盤情
報を除く情報である枠情報を外部に出力する端子を備え
た枠情報端子基板と、を備えた弾球遊技機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ玉を弾発して遊技を行う
弾球遊技機においては、遊技動作を制御する遊技制御基
板から導出される遊技盤情報を外部に出力する遊技盤情
報端子基板を遊技盤の裏側に取り付け、賞球の払出動作
を制御する払出制御基板及び弾球遊技機に設けられる検
出器から導出される枠情報を外部に出力する枠情報端子
基板を機構板の上部に取り付けていた。一方、最近の弾
球遊技機においては、遊技制御基板の信号入力部を利用
して不正な信号を入力するというような不正改造のおそ
れがあるため、遊技制御基板に賞球を払い出すための入
賞玉検出器を接続し、入賞毎に遊技制御基板から払出制
御基板に一方向通信による賞球個数情報を出力するもの
が提案されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような形
式の弾球遊技機においても、遊技制御基板の管理を厳格
にし、賞球個数情報を遊技制御基板から一方向通信によ
り送信するようにしても、実際に払い出された賞球個数
を遊技制御基板が監視しているわけではないので、払出
制御基板を不正改造して受け取った賞球個数情報を異な
る賞球個数情報に置換して、実際に払い出される賞球個
数を正規の個数ではない個数に変えてしまう等の不正行
為をされるおそれがあった。また、払出制御基板を不正
改造した場合には、実際に払い出された賞球個数と異な
る正規な賞球個数を枠情報端子基板を介して外部に出力
する不正行為も可能となる。本発明は、上記した事情に
鑑みなされたもので、その目的とするところは、実際に
払い出された賞球個数の監視を確実に行うことができる
と共にその払い出された賞球個数情報を正確に外部に出
力することが可能な弾球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1の発明においては、遊技動作を制御す
ると共に入賞玉を検出する入賞玉検出手段が接続される
遊技制御基板と、該遊技制御基板から一方向通信で導出
される賞球個数情報信号に基づいて賞球を払い出す球払
出装置の払出動作を制御する払出制御基板と、前記遊技
制御基板から導出される複数の遊技盤情報を外部に出力
する端子を備えた遊技盤情報端子基板と、前記遊技盤情
報を除く情報である枠情報を外部に出力する端子を備え
た枠情報端子基板と、を備えた弾球遊技機において、前
記球払出装置から払い出された賞球数を検出する賞球払
出数検出手段の検出信号を前記遊技制御基板に直接入力
し、その入力信号に基づいて前記遊技制御基板は、前記
枠情報端子基板を介して払出賞球数情報を外部に導出す
るようにしたことを特徴とするものである。このように
構成することにより、実際に球払出装置から払い出され
た賞球数を検出する賞球払出数検出手段の検出信号が管
理の厳格な遊技制御基板に入力されるので、その入力信
号と払出制御基板に一方向通信で出力された賞球個数情
報とを比較することにより、実際に払い出された賞球個
数の監視を確実に行うことができる。また、賞球払出数
検出手段の検出信号に基づいて遊技制御基板から枠情報
端子基板を介して払出賞球数情報が外部に出力されるた
め、正確な払出賞球数情報が外部出力できると共に、そ
の払出賞球数情報の出力端子が従来から慣れている枠情
報端子基板に設けられているため、払出賞球数情報の信
号線接続作業の際に戸惑うということはない。
【0005】また、請求項2の発明においては、前記遊
技制御基板は、前記払出制御基板に導出した賞球個数情
報と同じ賞球個数値を残賞球個数値として加算記憶し、
前記賞球払出数検出手段からの検出信号が導出される毎
に記憶された検出個数値と残賞球個数値とを用いて演算
し、その演算結果に基づいて賞球払出が正常か否かを監
視していることにより、実際に払い出された賞球個数が
適正であるか、即ち賞球の払出が正常か否かの監視を確
実に行うことができる。
【0006】また、請求項3の発明においては、前記遊
技制御基板に記憶された残賞球個数情報の記憶値がない
にも拘らず、前記賞球払出数検出手段の検出信号があっ
たときに、当該検出信号を無効として処理することによ
り、枠情報端子基板から出力される払出賞球数情報をよ
り正確な情報として外部に出力することができる。
【0007】更に、請求項4の発明においては、前記遊
技制御基板は、前記賞球払出数検出手段からの検出信号
が導出される毎に加算記憶し、その記憶値が予め定めた
所定値になったときに前記枠情報端子基板を介して払出
賞球数情報を外部に出力すると共にその記憶値をクリア
することにより、従来の払出賞球数情報と同じように所
定値(例えば、10個)単位で外部(例えば、管理コン
ピュータ)に情報を出力できるので、従来の管理装置を
そのまま使用することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】(1)弾球遊技機の概略説明 以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明
する。まず、図1及び図2を参照して弾球遊技機1の全
体の概略構成について説明する。図1は、実施形態に係
る弾球遊技機1の正面図であり、図2は、弾球遊技機1
の背面図である。
【0009】弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形
成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支さ
れ且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約し
て設けられる前面枠3と、該前面枠3の前面上部に開閉
自在に設けられるガラス板保持枠4とから構成されてい
る。また、前面枠3に設けられる主要構成部としては、
上記したガラス板保持枠4、遊技盤60、上皿19、灰
皿29を含む下皿27、操作ハンドル30、機構板20
0、打球発射装置42がある。また、図示の実施形態で
は、弾球遊技機1の側方に遊技者に遊技玉を貸し出すた
めのカードユニット装置31が付設されている。
【0010】ガラス板保持枠4には、後述する遊技盤6
0の遊技領域61をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設
され、該円形透視窓5の裏面からガラス板が装着されて
いる。また、ガラス板保持枠4には、円形透視窓5の外
周に沿って、装飾ランプ6〜8が設けられ、中央の装飾
ランプ7の上部に装飾LED11が設けられている。こ
の装飾ランプ6〜8及び装飾LED11は、遊技状態に
応じて点灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態
の発生時や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲
気を盛り上げるものである。また、ガラス板保持枠4の
軸支側上部には、払い出すべく賞球が不足したこと(後
述する球切れスイッチ230が作動したとき)を報知す
る玉切れランプ9(なお、球切れスイッチ218が作動
したときも玉切れランプ9により報知する)や、入賞玉
の発生に基づいて所定個数の賞球が払い出されたことを
報知する賞球ランプ10が設けられ、更に、ガラス板保
持枠4の上部左右に遊技の進行に応じた効果音を発生す
るスピーカ12a,12bが設けられている。また、ス
ピーカ12a,12bの周囲には、装飾LED13,1
4が設けられている。
【0011】上記した装飾ランプ6〜8、玉切れランプ
9、賞球ランプ10、装飾LED11,13,14は、
後に詳述する図20に示すように、それぞれプリント配
線基板で構成されるランプ基板6a,7a,8a,9
a,10aやLED基板11a,13a,14aに実装
されて前面枠3の前面側やガラス板保持枠4の裏面側に
取り付けられている。そして、各ランプ基板6a,7
a,8a,9a,10aが電飾中継基板15(図20に
おいて電飾中継基板Bと表示)に接続され、各LED基
板11a,13a,14aが電飾中継基板16(図20
において電飾中継基板Cと表示)に接続されている。電
飾中継基板15,16は、前面枠3の裏面下部に取り付
けられる中継基板取付台49に止着される電飾中継基板
50(図20において、電飾中継基板Aと表示)に接続
された後、後述する電飾制御基板141に接続されてい
る。電飾制御基板141は、後述する遊技制御基板とし
ての主基板351からの情報信号の種類に応じて上記し
た装飾ランプ6〜8、玉切れランプ9、賞球ランプ1
0、装飾LED11,13,14を表示制御するもので
ある。なお、電飾中継基板15は、前面枠3の前面側に
取り付けられ(これに対応してランプ基板も前面枠3の
前面側に取り付けられている)、電飾中継基板16は、
ガラス板保持枠4の裏面側に取り付けられている(これ
に対応してLED基板もガラス板保持枠4の裏面側に取
り付けられている)。そして、電飾中継基板15及び電
飾中継基板16と電飾中継基板50に接続される配線
は、図17に示すように、前面枠3の開放側上下に形成
される配線通し開口54(ただし、前面枠3の上方に形
成される配線通し開口は図示しない)を貫通させて前面
枠3の裏面側に導かれ、配線係止片55a,55bで纏
められながら接続されるものである。
【0012】なお、図示しないが、ガラス板保持枠4を
開放したことを検出するためにドアスイッチが設けられ
ることがあるが、この場合には、ドアスイッチの配線
は、後述するサンパック中継基板286に一旦接続され
た後、主基板351に入力され、主基板351からの情
報信号に基づいて電飾制御基板141によって一部又は
全部のランプ6〜8、9、10を点灯制御されることに
よりガラス板保持枠4が開放されたことを報知するよう
になっている。
【0013】また、前記スピーカ12a,12bから延
びるの配線は、ガラス板保持枠4の上方左右裏面に取り
付けられる効果音中継基板17a,17b(図20にお
いて、効果音中継基板B,Cと表示)に一旦接続され、
その後、前面枠3の裏面下部に取り付けられる中継基板
取付台49に止着される効果音中継基板51(図20に
おいて、効果音中継基板Aと表示)に接続された後、後
述する効果音制御基板143に接続されている。効果音
制御基板143は、主基板351からの情報信号の種類
に応じてスピーカ12a,12bを駆動制御するもので
ある。
【0014】次に、ガラス板保持枠4の下部で開閉自在
に取り付けられる上皿19の構成について説明すると、
上皿19は、合成樹脂製の上皿開閉板18の表面に複数
の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することによ
り構成されている。上皿開閉板18には、その開放側の
上端に玉抜き操作レバー21が設けられている。この玉
抜き操作レバー21は、左右方向に移動可能に設けら
れ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移
動させることにより、上皿19に貯留されていた玉を上
皿開閉板18の裏面に形成される玉抜き路(図示しな
い)を流下させて下皿27に誘導するものである。ま
た、上皿19には、その内部に圧電ブザー22が内蔵さ
れている。この圧電ブザー22は、遊技玉の貸出異常が
生じたとき(例えば、ピッ、ピッ、ピッという連続
音)、あるいは遊技玉の貸出時(例えば、100円相当
の遊技玉が払い出される毎にピーという音)に、その旨
を報知する報知音が発生されるものである。なお、圧電
ブザー22は、図21に示すように圧電ブザー基板22
aを介して後述する払出制御基板301に接続されてい
る。
【0015】上記した上皿19について、さらに詳細に
説明すると、上皿19は、その上流側に形成される賞球
払出口20から払い出された賞球を一旦貯留した後、図
示しない発射位置に玉を供給するものである。また、上
皿19には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカード
ユニット装置31を介して遊技玉を借り受ける際に操作
する操作部が設けられている。操作部として図1に図示
しないが、図21に示すように、球貸スイッチ24と返
却スイッチ25と残高表示器が実装される残高表示基板
23が上皿19の上面に臨むように設けられている。
【0016】球貸スイッチ24は、カードユニット装置
31によって遊技玉を借り受ける際に操作するものであ
り、返却スイッチ25は、遊技終了の際にカードユニッ
ト装置31のカード挿入口34に差し込まれたカードを
返却するためのものである。また、残高表示器は、カー
ドユニット装置31のカード挿入口34に差し込まれた
カードの残額が表示されるものである。なお、上皿19
に設けられる上記した球貸スイッチ24、返却スイッチ
25、残高表示器が実装される残高表示基板23から延
びる上皿配線は、前面枠3の軸支側の下部に形成される
配線通し開口54(図17参照)から前面枠3の裏側に
引き出されて後述する払出制御基板301に接続されて
いる。
【0017】更に、上皿開閉板18の開放側上部には、
前記ガラス板保持枠4を前面枠3に対して施錠し且つ前
記前面枠3を外枠に対して施錠する施錠装置39(図2
参照)を操作するためのシリンダー錠26が臨んでい
る。
【0018】また、前面枠3の下部に取り付けられる下
皿27は、前記上皿19から溢れた賞球であって後述す
る余剰球通路283を介して下皿用開口47(図2参
照)から排出される余剰の賞球を貯留するものであり、
その下皿27の前面壁には、玉抜き操作レバー28がス
ライド可能に取付けられるようになっている。この玉抜
き操作レバー28を操作することにより、下皿27に貯
留されていた賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な玉
箱に移し替えることができる。また、下皿27の左側に
は、灰皿29が設けられ、右側には、操作ハンドル30
が設けられている。操作ハンドル30は、図2に示す打
球発射装置42の発射装置電動機43(モータ)の駆動
を開始せしめる単発発射スイッチ45及びタッチセンサ
46(共に図21に符号だけ表示した)を内蔵している
と共に、弾発力を調節するものである。
【0019】弾球遊技機1の正面構造は、概ね上記した
通りであるが、図示の実施形態では、弾球遊技機1にカ
ードユニット装置31が隣接されている。このカードユ
ニット装置31は、前記上皿19の上面に設けられる前
述した球貸スイッチ24や返却スイッチ25等の操作部
を操作することにより作動されるものである。しかし
て、カードユニット装置31は、使用可能状態であるか
否かを表示する使用可能表示器32と、当該カードユニ
ット装置31がいずれの側の弾球遊技機1に対応してい
るか否かを表示する連結台方向表示器33と、記録媒体
としての磁気カードを挿入するカード挿入口34とが設
けられている。そして、このように構成されるカードユ
ニット装置31は、独自の制御回路によって制御される
ものであるが、後述する払出制御基板301とカードユ
ニット配線35(図19参照)を介して接続されてい
る。なお、カードユニット装置31を弾球遊技機1に内
蔵しても良い。また、本実施形態においては、遊技者に
遊技玉を貸し出すためのユニット装置としてカードユニ
ット装置31を例示したが、例えば、紙幣等を挿入し得
るユニット装置であっても良い。また、カードユニット
装置31には、弾球遊技機1の電源コード328(図1
9参照)とは別の独立した電源コード31a(図21参
照)によって電源が供給されている。
【0020】一方、弾球遊技機1の背面には、図2に示
すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球を払
い出すための各種の機構を装備した機構板200が設け
られると共に、前記操作ハンドル30に対応する裏面に
は、発射装置電動機43及び打球槌(図示しない)を有
する打球発射装置42が固着され、その打球発射装置4
2の側方には、機構板200の後述する余剰球通路28
3を流下する賞球を前記下皿27に誘導する接続樋58
(図11参照)が固着される下皿用開口47が開設さ
れ、更に、接続樋58の側方に中継基板取付台49が取
り付けられ、外枠2に対する前面枠3の開放側裏面に外
枠2の掛止片40に対する前面枠3の施錠及び前面枠3
に対するガラス板保持枠4の施錠を行う施錠装置39が
設けられている。
【0021】上記した構成のうち、打球発射装置42に
は、発射制御基板44が付設されており、この発射制御
基板44によって打球発射装置42が駆動制御されるよ
うになっている。なお、発射制御基板44は、図示しな
い発射制御基板カバーによって被覆されており、この発
射制御基板カバーから外部に露出している位置に設けら
れるコネクタ44a〜44c(図19参照)を介して図
21に示すように後述する払出制御基板301と接続さ
れており、所定の状態となったときに払出制御基板30
1から停止信号をうけて打玉の発射を行えないようにな
っている。また、下皿27の後方に対応する下皿用開口
47に上記した接続樋58が固着されるが、接続樋58
を固着する際には、アース用導電線48が外枠2に対す
る前面枠3の開閉金具との間に敷設されるように取り付
けられている。また、中継基板取付台49には、電飾中
継基板50と効果音中継基板51と発射制御信号中継基
板52と発射制御電源中継基板53とが所定の位置に取
り付けられている。この中継基板取付台49について
は、配線図に係る説明の欄で詳述する。
【0022】以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を
説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のう
ち、遊技盤60と、機構板200の詳細な構成について
順次説明する。
【0023】(2)遊技盤の説明 まず、図1乃至図11を参照して遊技盤60について説
明する。図1及び図2は、前述した通りであり、図3
は、遊技盤60の拡大正面図であり、図4は、遊技盤6
0の拡大背面図であり、図5は、遊技盤60を背面から
見た斜視図であり、図6は、遊技盤60の裏面に取り付
けられる電飾制御基板ボックス140及び効果音制御基
板ボックス142の取付構造を示す分解斜視図であり、
図7は、電飾制御基板ボックス140及び効果音制御基
板ボックス142を取り付ける第2入賞玉集合カバー体
91の構造を示す斜視図であり、図8は、取付部材とし
ての取付台130の構造を示す斜視図であり、図9は、
電飾制御基板ボックス140の分解斜視図であり、図1
0は、その第2入賞玉集合カバー体91の内部構造及び
機構板200下部の内部構造を示す背面図であり、図1
1は、弾球遊技機1下部の断面図である。
【0024】まず、主として図3を参照して遊技盤60
の正面構造について説明する。遊技盤60は、前面枠3
の裏面側に一体的に形成される遊技盤収納枠36(図2
参照)に収納固定されるべく、ほぼ正方形状の合板によ
り形成され、その表面には、円形うず巻き状に誘導レー
ル62が取り付けられ、該誘導レール62の内側が遊技
領域61とされて発射された打玉が落下するものであ
る。遊技領域61には、図示の場合、特別可変表示装置
64、特別可変入賞球装置68、普通可変入賞球装置7
8、普通可変表示装置81等が設けられると共に、単に
打玉を入賞とする入賞口、打玉の流下方向,速度を変化
せしめる風車及び多数の障害釘が設けられ、また、遊技
領域61の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しな
い打玉が取り込まれるアウト口89が設けられている。
なお、誘導レール62の終端には、一旦遊技領域61に
打ち出された打玉が誘導レール62に逆流しないように
逆流防止部材63が取り付けられている。
【0025】遊技領域61の構成をその遊技動作に従っ
てより詳細に説明すると、遊技領域61の中央よりやや
左側に設けられる普通可変表示装置81は、遊技領域6
1を落下する打玉の通過を検出する通過玉検出器82
と、該通過玉検出器82の検出信号に基づいて可変表示
して表示結果を導出する普通図柄表示器83と、普通図
柄表示器83の可変表示中に通過玉検出器82を通過し
た打玉数を記憶表示する普通図柄始動記憶LED84
(最高4個まで記憶表示する)とが設けられている。し
かして、普通図柄表示器83の表示結果が予め定められ
た当り図柄(0〜9までの数字の可変表示において、7
が表示された場合)である場合に、普通可変入賞球装置
78が所定時間開放される。なお、普通図柄表示器83
の可変時間は、通常確率モードのときに相対的に長く
(例えば、30秒)、確率変動モードのときに相対的に
短く(例えば、3〜5秒)設定されている。
【0026】普通可変入賞球装置78は、遊技領域61
のほぼ中央に配置される特別可変表示装置64と遊技領
域61の前記アウト口89の上部に配置される特別可変
入賞球装置68との間に配置され、ソレノイド79によ
って開閉駆動される電動チューリップタイプの可変入賞
球装置である。そして、普通可変入賞球装置78には、
始動玉検出器80が内蔵され、開放中又は閉成中に受け
入れた入賞玉を検出するようになっている。しかして、
打玉が始動玉検出器80によって検出されると特別可変
表示装置64が可変表示を開始する。なお、普通可変入
賞球装置78の開放時間は、通常確率モードのときに相
対的に短く(例えば、0.5秒)、確率変動モードのと
きに相対的に長く(例えば、2秒)設定されている。ま
た、普通可変入賞球装置78が開放していない場合でも
打玉を受け入れるようになっている。
【0027】特別可変表示装置64は、遊技領域61の
ほぼ中央に配置され、複数列の可変表示部が可変表示す
るような画像を表示するLCD表示器95(図5参照)
から構成されている。各可変表示部には、複数の図柄が
順次可変表示されるようになっており、停止時における
図柄の組合せが予め定めた大当り図柄の組合せ(例え
ば、同一の図柄が複数の当りラインのいずれかの当りラ
インに揃った場合)である場合に、大当り遊技状態とな
って特別可変入賞球装置68を次に説明する所定の態様
で開閉駆動するものである。ただし、大当り図柄の組合
せの一部は、確率変動図柄として設定され、この確率変
動図柄で大当り遊技状態となったときには、その大当り
遊技状態終了後における前記普通図柄表示器83におけ
る当り図柄の出現確率や特別可変表示装置64における
大当り図柄の出現確率が高くなる確率変動モードとなる
ように設定されている。なお、特別可変表示装置64
は、遊技盤60の表面側に取り付けられる飾り基板(符
号なし)と遊技盤60の裏面側に取り付けられるLCD
表示器95とから構成されており、そのうち飾り基板の
上部に入賞玉検出器67aを内蔵する通常入賞口67が
形成され、その通常入賞口67の下部及び飾り基板の周
囲を囲むように飾りLED65が取り付けられ、更に、
下部中央に特別可変表示装置64の可変動作中に前記始
動玉検出器80によって検出された玉数を記憶表示する
特別図柄始動記憶LED66(最高4個まで記憶表示す
る)が取り付けられ、更に、符号を付与しないが飾りラ
ンプ等も設けられている。
【0028】大当り遊技状態となったときに駆動制御さ
れる特別可変入賞球装置68は、ソレノイド70によっ
て開閉駆動される開閉板69を有し、その開閉板69に
受け入れられた打玉を検出する特定玉検出器71及び入
賞個数検出器72が設けられている。なお、開閉板69
に受け入れられた打玉は、特定玉検出器71及び入賞個
数検出器72のいずれかで1回だけ検出されるようにな
っている。また、開閉板69の下方には、大当り遊技状
態となったときの開閉板69の開放回数と開閉板69の
1回の開放中に受け入れられた入賞玉数とを表示する回
数個数表示器73とが設けられている。しかして、大当
り遊技状態となった場合には、一定時間(例えば、28
秒)が経過するまで又はその一定時間内に所定個数(例
えば、10個)の入賞玉が入賞するまで開閉板69を開
放(以下、この開放を開放サイクルという)し、その開
放サイクル中に受け入れられた打玉が特定玉検出器71
によって検出されたときに継続権が成立して、再度上記
した開放サイクルが実行され、各開放サイクルにおいて
継続権が成立していることを条件に所定回数(例えば、
16回)の開放サイクルを繰り返すことができるように
なっている。なお、回数個数表示器73は、開放サイク
ルと開放サイクルとの間のインターバル時間中に開閉板
69の開放回数を表示し、開放サイクル中に開閉板69
によって受け入れられた入賞玉を表示するようになって
いる。更に、特別可変入賞球装置68には、入賞玉検出
器75a,75bを内蔵する通常入賞口74a,74b
や開閉板69が開放していることを表示するアタッカー
ランプ76や継続権が成立していることを表示する飾り
ランプ、及び大当り遊技状態である旨を報知する飾りラ
ンプや飾りLED77が一体的に設けられている。
【0029】遊技領域61には、上記した構成以外に、
特別可変表示装置64の斜めやや下方左右に飾りランプ
85b及び入賞玉検出器85aを内蔵する入賞口85が
配置され、更に、特別可変表示装置64の上部左右に飾
りランプ86a付き風車86、特別可変表示装置64の
側方右側に通常の風車88、遊技領域61の左右両側に
サイド飾りランプ87aを内蔵するサイド飾り87が設
けられている。
【0030】以上説明した本実施形態において、打球が
入賞する入賞口及び入賞装置には、入賞玉を検出するた
めの信号が導出される入賞玉検出器67a,71,7
2,75a,75b,80,85aがすべて設けられて
いる。これは、これらの検出信号に基づいて所定個数の
賞球を払い出すために使用されるものである。しかし
て、これらの入賞玉検出器67a,71,72,75
a,75b,85aは、図20に示すように、次に説明
する中継基板101を介して主基板351に接続され、
主基板351では、これらの検出器からの検出信号を記
憶すると共に順次払出制御基板301に賞球個数信号を
導出して入賞に対応する賞球を払い出すように後述する
球払出装置240を駆動制御するようになっている。な
お、特定玉検出器71は、継続権の成立を検出する機能
を兼用しており、入賞個数検出器72は、開閉板69の
開放を規制するための計数機能を兼用している。
【0031】また、始動玉検出器80は、図20に示す
ように、中継基板101を介することなく直接主基板3
51と接続されて始動信号と入賞信号(ただし、他の入
賞玉検出器67a,71,72,75a,75b,85
aによって導出される賞球個数情報は、相対的に多い個
数、例えば、13個や15個であるのに対し、始動玉検
出器80に基づく賞球個数情報は、相対的に少ない個
数、例えば、5個や7個である)を入力している。これ
は、始動玉検出器80からの配線を直接主基板351に
接続することにより、その途中に不正な回路基板を組み
込んだ配線(ぶら下がり基板等と称されている)が接続
されているか否かの発見を容易にするためである。ま
た、始動玉検出器80と主基板351とを直接接続する
配線は、他の配線の色と明らかに異なる色(本実施形態
の場合には、蛍光ピンクと黄色)としたので、この点か
らも始動玉検出器80からの配線に不正が行われている
か否かを見分け易い。
【0032】遊技盤60の遊技領域61には、上記した
ようにスイッチやソレノイド、あるいは飾りランプや飾
りLED等の電気的部品が多数設けられるが、これら
は、次に説明する第1入賞玉集合カバー体90の裏面に
取り付けられる中継基板100,101を介して主基板
351や電飾制御基板141に接続されるようになって
いる。即ち、図20に示すように、遊技盤面に設けられ
る各スイッチ67a,71,72,75a,75b,8
2,85a、各ソレノイド70,79、普通図柄表示器
83は、中継基板101(中継基板Aと表示されてい
る)を介して主基板351に接続され、遊技盤面に設け
られる飾りランプを実装している飾りランプ基板76,
86a,87a、遊技盤面に設けられる飾りLEDを実
装している飾りLED基板65,77、記憶表示LED
66,84、及び回数個数表示器73は、中継基板10
0(中継基板Bと表示されている)を介して電飾制御基
板141に接続されている。
【0033】次に、図4乃至図10を参照して遊技盤6
0の裏面側の構成について説明する。遊技盤60の裏面
には、図4及び図5に示すように、前記特別可変表示装
置64を構成するLCD表示器95及び該LCD表示器
95の裏面を覆うように取り付けられる表示制御基板カ
バー98が突出して設けられている。LCD表示器95
は、遊技盤60の裏面に止着固定されるLCD取付枠9
6に取付部97を介して止着され、表示制御基板カバー
98は、LCD表示器95に取付片98aを介して取り
付けられている。また、表示制御基板カバー98の内部
には、表示制御基板99(図20に符号のみ表示)が収
容支持されている。この表示制御基板99は、特別可変
表示装置64としてのLCD表示器95の可変表示動作
を主基板351からの情報信号の種類に応じて駆動制御
するものである。
【0034】上記したLCD表示器95の周囲には、特
別可変表示装置64の上方に位置する入賞口(本実施形
態では、入賞口67)に入賞した入賞玉を誘導する入賞
玉誘導路103がその前面に形成される第1入賞玉集合
カバー体90が取り付けられ、この第1入賞玉集合カバ
ー体90に連通するようにその下部に第2入賞玉集合カ
バー体91が取り付けられている。図4に示す第1入賞
玉集合カバー体90の入賞玉誘導路103の途中に前記
通常入賞口67に入賞した入賞玉を検出する入賞玉検出
器67aが取り付けられているが、この入賞玉検出器6
7aは、図3に示す入賞玉検出器67aが通常入賞口6
7と一体的に設けられない場合に、入賞玉誘導路103
の途中に設けられるものである。つまり、入賞玉検出器
67aは、通常入賞口67と一体的に設けても良いし、
あるいは、通常入賞口67に入賞した入賞玉が流下する
入賞玉誘導路103の途中に設けても良い。なお、図4
乃至図7及び図10に示す例においては、入賞玉検出器
を各入賞口と一体的に設けたものではなく、各入賞玉誘
導路の途中に入賞玉検出器を取り付けた例を示してい
る。また、入賞玉誘導路103への入賞玉検出器67a
の取付は、第1入賞玉集合カバー体90の後方から挿入
し得るようになっている。このため、第1入賞玉集合カ
バー体90には、背面から見て入賞玉検出器67aを挿
入するために長方形状の開口と挿入した入賞玉検出器6
7aを係止するための係止爪107(図10参照)が形
成されている。
【0035】まず、第1入賞玉集合カバー体90の詳細
な構成について説明すると、第1入賞玉集合カバー体9
0には、その中央に前記LCD表示器95が貫通する窓
孔が形成されると共に、その上辺部に沿って配線を収納
整理する配線係止片94が形成され、更に、左右両側に
位置決め突起92aと取付穴92bとが形成される取付
片92が突設されている。しかして、第1入賞玉集合カ
バー体90を遊技盤60の裏面に取り付けるためには、
位置決め突起92aを遊技盤60の裏面の所定位置に穿
設された位置決め穴(図示しない)に位置合わせした後
に取付穴92bにビス(図示しない)を螺着することに
より正確な位置に取り付けることができるものである。
なお、前述したLCD取付枠96が第1入賞玉集合カバ
ー体90と一体的に形成されてそのLCD取付枠96に
LCD表示器95や表示制御基板カバー98が取り付け
られる場合には、重量物が第1入賞玉集合カバー体90
に直接的に取り付けられることになるので、第1入賞玉
集合カバー体90の上部中央に突設される取付片92c
にもビスを螺着して遊技盤60の裏面に堅固に固定して
も良い。
【0036】また、第1入賞玉集合カバー体90の一側
後面に中継基板100,101が、第2入賞玉集合カバ
ー体91の一側後面に情報端子基板102がそれぞれ取
り付けられている。第1入賞玉集合カバー体90に取り
付けられる中継基板100,101は、前述したように
遊技盤60の遊技領域61に設けられるスイッチ、ラン
プ、ソレノイド、LED等の電気部品と主基板351又
は電飾制御基板141との接続を中継するものであり、
第2入賞玉集合カバー体91に取り付けられる情報端子
基板102は、図20に示すように、弾球遊技機1の営
業管理上必要な遊技盤情報(例えば、大当り遊技状態中
である旨を報知する大当り1情報、確率変動図柄で大当
り遊技状態となりその大当り状態中及びその大当りによ
る確率変動中である旨を報知する大当り2情報(大当り
中と確率変動中に出力され続ける信号)、確率変動図柄
による大当り状態終了後の確率変動中である旨を報知す
る確率変動情報、始動玉検出器80をONした打玉の数
を報知する始動口情報、特別可変表示装置64の可変動
作回数を報知する図柄確定回数1情報、普通可変表示装
置81の可変動作回数を報知する図柄確定回数2情報、
及び普通可変入賞球装置78の開閉回数を報知する役物
回数2情報等)を遊技場に設置される管理コンピュータ
に出力するための外部接続端子102bを有し、これら
の遊技盤情報が主基板351から与えられるようになっ
ている。更に、どの図柄で大当りしたか、どの図柄で停
止したか等の情報を出力するようにしてもよい。なお、
この情報端子基板102は、遊技盤60の裏面ではな
く、後述する機構板200に取り付けても良い。例え
ば、後述する情報端子基板220と並べて機構板200
の背面上部に纏めて設けても良いが、遊技盤情報の端子
板としての情報端子基板102と枠情報の端子板として
の情報端子基板220とは、なるべく誤配線しないよう
に離れて設けられることが望ましい。このように情報端
子群を一箇所に纏めて配置することにより、メンテナン
スが行い易く且つ各接続の確認が行い易いというメリッ
トがある。なお、中継基板100,101及び情報端子
基板102の取付位置や並び順は、特に図示のように限
定されるものではないが、遊技機裏面から視認し易い位
置が作業性にも優れ、更には、不正改造されても発見し
易いという利点がある。また、中継基板100,101
及び情報端子基板102には、各端子(コネクタ)への
誤配線を防止するために、それぞれの基板に機能を示す
記号や情報を付すようにしても良い。
【0037】次に、上記した情報端子基板102が取り
付けられる第2入賞玉集合カバー体91の詳細な構造に
ついて説明する。第2入賞玉集合カバー体91も、その
左右両側に突設される取付片93によって遊技盤60の
所定の位置に取付固定されている。即ち、取付片93に
は、遊技盤60の所定の位置に穿設される位置決め穴
(図示しない)に挿入される位置決め突起93aとビス
が挿通される取付穴93bが上下に形成され、位置決め
突起93aを遊技盤60の位置決め穴に挿通した状態で
取付穴93bにビス(図5参照)を螺着することによ
り、第2入賞玉集合カバー体91を遊技盤60の裏面の
所定位置に取り付けることができるものである。
【0038】また、第2入賞玉集合カバー体91には、
図7及び図10に示すように、その前面側に遊技盤60
に設けられる各入賞口67,74a,74b,78,8
5,85に入賞した入賞玉を誘導するための入賞玉誘導
路103a,105a,105b,106,104a,
104bが形成されると共に、特別可変入賞球装置68
の後方に対応する位置に開口113が形成され、さらに
通常入賞口74a,74bに入賞した入賞玉を誘導する
入賞玉誘導路105a,105bの末端に取り付けられ
る入賞玉検出器75a,75b及び通常入賞口85,8
5に入賞した入賞玉を誘導する入賞玉誘導路104a,
104bの末端に取り付けられる入賞玉検出器85a,
85aを取り付けるための開口(ただし、図7で入賞玉
検出器75bに対応する開口114だけに符号を付し
た)が形成されている。各入賞玉検出器75a,75
b,85a,85aを取り付ける開口の近傍には、各入
賞玉検出器75a,75b,85a,85aを開口に挿
入した後に各検出器75a,75b,85a,85aが
脱落しないように係止爪107が形成されている。な
お、入賞玉誘導路103aは、第1入賞玉カバー体90
に形成される入賞玉誘導路103に連通するものであ
り、入賞玉誘導路106は、始動機能を有する普通可変
入賞球装置78に入賞した入賞玉を誘導するものであ
り、その入賞玉誘導路106の末端が特別可変入賞球装
置68の取付板の後面に取り付けられる始動玉検出器8
0に臨むようになっている。
【0039】特別可変入賞球装置48に対応する開口1
13は、特別可変入賞球装置68に設けられるソレノイ
ド70,70a及び特定玉検出器71、入賞個数検出器
72の後方への突出した部分を貫通させるためである。
図7及び図10に示す例では、図3に示す入賞玉の検出
を各入賞口に一体的に付設した入賞玉検出器で行うもの
とは異なり、各入賞口に入賞した入賞玉を誘導する入賞
玉誘導路103,104a,104b,105a,10
5b,106に設けられる入賞玉検出器67a,85
a,85a,75a,75b,80で行うものである。
更に、図4に示す特別可変入賞球装置68は、開閉板6
9を駆動するためのソレノイド70に加えて特定入賞口
を開閉する開閉板(図示しない)を駆動するソレノイド
70aが設けられている点、入賞個数検出器72が1つ
だけであり且つ特定玉検出器71を通過した玉も検出し
ている点(特定玉検出器71は、継続権の成立を検出す
る機能のみで賞球を払い出すための機能はない)で図3
に示す特別可変入賞球装置68と相違するものである。
【0040】また、第2入賞玉集合カバー体91の前面
側の下部には、前記各入賞玉誘導路103a,104
a,104b,105a,105b,106の末端から
放出される入賞玉及び特別可変入賞球装置68から放出
される入賞玉を左右両端部からほぼ中央に誘導する入賞
玉集合樋108が傾斜状に形成され、その入賞玉集合樋
108の傾斜下端部が前記アウト口89の後方位置に対
応するようになっている。そして、その傾斜下端部に
は、合流開口110が形成されている。この合流開口1
10は、前記アウト口89の後方からその下方に向けて
遊技盤60に刻設される打込玉流下通路111の後面を
覆うように遊技盤60の裏面に固着される区画板109
に開設されるものである。したがって、前記各入賞玉誘
導路103a,104a,104b,105a,105
b,106に誘導された入賞玉は、入賞玉集合樋108
に集められた後に合流開口110から打込玉流下通路1
11に導かれるものである。この打込玉流下通路111
は、パチンコ玉の直径の2倍よりやや大きな巾で形成さ
れており、多数のパチンコ玉が同時に流下しても玉詰ま
りが生じないようになっている。
【0041】ここで、打込玉流下通路111の構造につ
いて図10及び図11を参照して詳細に説明すると、ま
ず、前記合流開口110は、図10に示すように少なく
とも入賞玉、即ちパチンコ玉の直径の2倍よりもやや大
きく形成されている。このため、入賞玉の打込玉流下通
路111への移動をスムーズに行わしめることができ
る。もちろん、合流開口110の大きさは、パチンコ玉
の直径の2倍以上であれば良い。また、図11に示すよ
うに、合流開口110は、アウト口89の底面位置より
もやや上方の位置となるように形成されているので、打
込玉流下通路111に向かってアウト口89から流入す
るアウト玉と合流開口110から流入する入賞玉とが上
下方向に段差状に合流するようになっている。このた
め、入賞玉とアウト玉とが打込玉流下通路111の上端
である合流部に同時に到達しても、その合流部で玉詰ま
りが生ずることなくスムーズに下流側に向かって流下す
るものである。なお、打込玉流下通路111で合流した
入賞玉とアウト玉とを、以下の説明では打込玉という。
【0042】また、打込玉流下通路111を流下した打
込玉は、前記前面枠3の裏面ほぼ中央に形成される打込
玉連絡通路56及び機構板200に形成される後述する
打込玉排出通路306及び合流排出通路309を通って
外部に排出されることとなるが、この打込玉排出通路3
06の上流に従来のように機構板200の横幅のほぼ全
長に亘る入賞玉集合樋に相当する構成を付加する必要は
ない。何故なら、この実施形態においては、入賞玉の集
合を第2入賞玉集合カバー体91に形成される上記入賞
玉集合樋108で行っているからである。従って、この
実施形態の第2入賞玉集合カバー体91が使用される遊
技盤60を装着した弾球遊技機1の機構板200の構成
としては、機構板200の前面側下部の横幅全長に亘っ
て傾斜状に形成される入賞玉集合樋を形成しなくても良
いので、その分、機構板200の下部のスペースを有効
に利用することが可能である。
【0043】一方、第2入賞玉集合カバー体91の後面
側には、その内部に電飾制御基板141を収容する電飾
制御基板ボックス140、及びその内部に効果音制御基
板143を収容する効果音制御基板ボックス142が取
付台130を介して着脱自在に取り付けられている。電
飾制御基板ボックス140と効果音制御基板ボックス1
42とは、重畳することなく取付台130に並列状に取
り付けられている。電飾制御基板141は、図20に示
すように、遊技盤60の遊技領域61に設けられる飾り
ランプや飾りLED(必ずしも遊技領域61の内部に設
けられなくてもよく、遊技盤60に設けられていれば良
い)、及び前面枠3やガラス板保持枠4に設けられる飾
りランプや飾りLED等を主基板351からの情報信号
に応じて一括して駆動制御するものである。また、効果
音制御基板143は、前記スピーカ12a,12bを駆
動制御するものであり、主基板351からの情報信号に
応じて遊技内容に対応した効果音を発生させるものであ
る。また、効果音制御基板143には、音量を切り替え
る音量切替スイッチ144が設けられている。
【0044】次に、上記した電飾制御基板ボックス14
0及び効果音制御基板ボックス142の取付構造につい
て図6乃至図9を参照してより詳細に説明する。第2入
賞玉集合カバー体91の後面側には、前記開口113,
114を取り囲むように長方形状に取付リブ112が突
設されている。取付リブ112の上部及び下部の所定間
隔離れた位置には、取付リブ112がボックス状に形成
され、その部分に後述する取付台130を取り付けるた
めの挿入溝115が形成されている。この挿入溝115
は、取付台130の後述する側面形状逆L字状の係合片
133を上方から受け入れる巾広の挿入部115aと該
挿入部115aに受け入れた係合片133を取付台13
0のスライド操作に応じて受け入れる巾狭の係止溝部1
15bとが連続するように構成されている。なお、上部
の挿入溝115間には、取付リブ112が形成されてい
ないが、これは、特別可変入賞球装置68等からの配線
を上部から引き出し易くするためである。
【0045】また、取付リブ112の縦方向の一側に
は、取付リブ112と直交する方向に一対の係合突片1
16が突設されている。この係合突片116は、取付リ
ブ112の内側にまで入り込んで突設されており、電飾
制御基板ボックス140及び効果音制御基板ボックス1
42を取り付けた取付台130を前記挿入溝115に挿
入して係止したときに、取付台130の後述する係合貫
通溝139に挿通されて電飾制御基板ボックス140の
側面に当接するものである。更に、係合突片116が突
設される取付リブ112と反対側の縦方向の取付リブ1
12上方には、取付軸ボス118が突設され、該取付軸
ボス118に係止レバー117がビス119によって回
転自在に止着されている。係止レバー117は、その先
端に取付台130の図示右上隅角部と当接する直角状の
当接部122が形成され、後述するように取付台130
を係止溝部115bに沿ってスライドさせた後に回動さ
せて取付台130の隅角部に当接部122を当接させる
ことにより、取付台130を逆方向にスライドできない
ようにするものである。なお、取付台130の隅角部に
当接部122を当接させた状態で係止レバー117が逆
方向に簡単に回動しないように係止レバー117に係合
穴121が形成され、該係合穴121に係合する係合突
起120が第2入賞玉集合カバー体91に突設されてい
る。また、上記した取付軸ボス118及び係合突起12
0は、側方に延長された取付リブ112によってその周
囲を保護されている。
【0046】上記した取付リブ112の挿入溝115に
挿入支持される取付台130の構成について図6及び図
8を参照して説明すると、取付台130は、長方形状の
金属板(導電性の合成樹脂でも良い)によって形成さ
れ、その外周に補強リブ131が前方に向かって突設さ
れている。取付台130の底面132の左右上下位置に
係合片133を打ち抜くための開口134が形成される
と共に、底面132の電飾制御基板ボックス140と効
果音制御基板ボックス142の裏面の対角線両端部が対
応する位置に弾性当接片135を打ち抜くための開口1
36が形成されている。係合片133は、前述したよう
に前記挿入溝115に挿入されるものであり、側方形状
が逆L字状となるように後方に突出されている。また、
弾性当接片135は、後述する主基板ボックス350の
取付台360の弾性当接片371と同様に、電飾制御基
板ボックス140及び効果音制御基板ボックス142の
基板取付用の導電ネジ172と接触してアース機能を発
揮させるものであり、このため弾性当接片135は、各
制御基板ボックス140,142のスライド装着時にス
ムーズに行えるようにスライド方向に上り勾配となって
形成されている。
【0047】また、取付台130の上部の補強リブ13
1には、電飾制御基板ボックス140及び効果音制御基
板ボックス142を取り付けるための挿入溝137が形
成されている。この挿入溝137は、各制御基板ボック
ス140,142の後述する側面形状段差状の段差状係
合片153を下方から受け入れる巾広の挿入部137a
と該挿入部137aに受け入れた段差状係合片153を
各制御基板ボックス140,142のスライド操作に応
じて受け入れる巾狭の係止溝部137bとが連続するよ
うに構成されている。なお、挿入溝137は、各制御基
板ボックス140,142に対して2個づつ形成されて
いる。また、取付台130の下部の補強リブ131に
は、電飾制御基板ボックス140及び効果音制御基板ボ
ックス142を取り付けるための係合穴138が形成さ
れている。この係合穴138は、各制御基板ボックス1
40,142の下端に形成される係合凸部154が挿入
されるもので、その長さは、挿入溝137の全長とほぼ
同じである。更に、取付台130の縦方向の一側には、
底面132と補強リブ131とに亘る係合貫通溝139
が形成されている。この係合貫通溝139は、前述した
係合突片116が貫通されるものである。
【0048】次に、上記した取付台130に取り付けら
れる電飾制御基板ボックス140と効果音制御基板ボッ
クス142について図9を参照して説明する。図9に
は、電飾制御基板ボックス140の分解斜視図を示す
が、効果音制御基板ボックス142の構造もほぼ同じで
あるので、その説明は、省略する。
【0049】しかして、電飾制御基板ボックス140
は、電飾制御基板141を支持するボックス状主体15
0と電飾制御基板141の電子部品実装面を被覆するカ
バー体160とから構成されている。ボックス状主体1
50の底面四隅には、電飾制御基板141を止着するた
めの位置決め突起151と取付ボス152とがそれぞれ
対角線上に突設形成されている。また、ボックス状主体
150の上部には、取付台130の前記挿入溝137に
挿入される段差状係合片153が突設されている。この
段差状係合片153は、側方から見て下部が巾広となっ
た段差部153bと上部が巾狭となった係合片153a
とからなっている。また、ボックス状主体150の下部
には、取付台130の前記係合穴138に挿入される係
合凸部154が突設され、ボックス状主体150の左右
側壁及び下部側壁には、カバー体160の係止爪162
と係止突起161が係止される係止穴156が形成され
ている。左右側壁の係止穴156に対応する側壁面に
は、カバー体160の後述する係止爪162を指で押圧
するための切欠部155が形成されている。また、左右
側壁には、放熱穴157も形成されている。
【0050】上記したボックス状主体150に止着され
る電飾制御基板141は、その上部に多数のコネクタ1
41a〜141dが実装されると共に、その下部にMP
U173やROM174等のICチップが実装される領
域となっている。また、電飾制御基板141の四隅に
は、位置決め穴170及び取付穴171が形成され、該
位置決め穴170及び取付穴171に前記位置決め突起
151が挿入されると共に取付ボス152が対応されて
導電ネジ172で止着される。この導電ネジ172は、
取付ボス152の裏側に露出して取付台130に装着さ
れたときに弾性当接片135に当接してアース機能を発
揮するものである。したがって、導電ネジ172の先端
は、平らな先端当接面となっている。なお、本実施形態
においては、ROM174は着脱自在にICソケットに
取り付けられているが、これはリサイクル時等に交換、
書き換え作業を容易に行えるようにするためである。同
様に、効果音制御基板143に実装されるROMもIC
ソケットを介して取り付けられている。
【0051】ボックス状主体150に支持された電飾制
御基板141の実装面を被覆するカバー体160は、下
面が開放されたボックス状に形成され、その下部側壁に
前記係止穴156と嵌合する係止突起161が突設さ
れ、その左右側壁に前記係止穴156と係合する係止爪
162が形成されている。また、左右側壁の下方には、
切欠163が形成され、ボックス状主体150と組合せ
たときに前記放熱穴157を塞がないようになってい
る。更に、カバー体160の上部側壁には、コネクタ1
41a〜141d部分のパターン配線を被覆するための
パターン被覆板164が突設形成されている。パターン
被覆板164には、コネクタ141a〜141dを貫通
するためのコネクタ貫通穴165がそれぞれに形成され
ると共に、前記位置決め突起151が貫通する位置決め
穴166と前記導電ネジ172の頭部が臨む切欠167
が形成されている。
【0052】上記のように構成される電飾制御基板ボッ
クス140を組み付けるには、まず、電飾制御基板14
1をボックス状主体150の位置決め突起151と取付
ボス152に取り付けた後、カバー体160の上部を手
前側にした斜めの状態でカバー体160の係止突起16
1を下部の係止穴156に差し込み、その後カバー体1
60の上部を押し込んで係止爪162を係止穴156に
係合させる。このとき、コネクタ貫通穴165にコネク
タ141a〜141dを貫通させ且つ位置決め穴166
に位置決め突起151を貫通させる。これにより簡単に
組み付けることができる。また、カバー体160を開放
する場合には、切欠部155から指で係止爪162を内
側に押圧して係止爪162と係止穴156との係合を解
除して後方に引き抜き、その後斜め上方に持ち上げるこ
とにより、簡単にカバー体160を取り外すことができ
る。なお、上記した電飾制御基板ボックス140の構造
及び組付け構造は、効果音制御基板ボックス142にも
そのままで適用できるものである。また、カバー体16
0の係止爪162を図示の場合と逆方向の内側に向けて
突設し、その係止爪162をボックス状主体150の側
壁の外側から挟むように係止穴156(この場合には切
欠部155は必要ない)に係止する構造を採用しても、
容易に取り外すことができる。いずれにしても、ボック
ス状主体150とカバー体160とを容易に取り外すこ
とができる構造を採用することにより、リサクルし易い
という利点がある。
【0053】次に上記したように組み付けられた電飾制
御基板ボックス140及び効果音制御基板ボックス14
2を取付台130に取り付けるには、図6に示すよう
に、まず、効果音制御基板ボックス142の段差状係合
片153を、その段差部153bの根元まで取付台13
0の挿入溝137の挿入部137aに入れ込み、その
後、係合凸部154を取付台130の係合穴138に入
れ込んで落とす。この状態では、段差状係合片153の
係合片153aだけが挿入溝137と係合した状態とな
っている。しかして、この状態で効果音制御基板ボック
ス142を図示右方向にスライドさせて係合片153a
を係止溝部137bに係合させることにより、効果音制
御基板ボックス142を取付台130に装着し得る。同
様な手順で電飾制御基板ボックス140を取付台130
に取り付けることができる。逆に、取付台130から各
制御基板ボックス140,142を取り外すには、電飾
制御基板ボックス140を逆方向にスライドさせて上方
に持ち上げたまま電飾制御基板ボックス140の係合凸
部154と係合穴138との係合を解除し、その後斜め
下方に引き抜くことにより簡単に電飾制御基板ボックス
140を取り外すことができる。同様の手順で効果音制
御基板ボックス142も取付台130から取り外すこと
ができる。なお、本実施形態においては、電飾制御基板
ボックス140を先に取り付けた状態で効果音制御基板
ボックス142を取り付けることはできず、逆に、電飾
制御基板ボックス140を取り外すことなく効果音制御
基板ボックス142を取り外すこともできない。
【0054】更に、上記のように電飾制御基板ボックス
140及び効果音制御基板ボックス142を取り付けた
取付台130を第2入賞玉集合カバー体91に取り付け
るには、取付台130の係合片133を取付リブ112
の挿入溝115の挿入部115aに挿入して落とし入れ
る。そして、取付台130の全体を図示左方向にスライ
ドさせて係合片133の基部を係止溝部115bに嵌め
込む。このとき、係合突片116が取付台130の係合
貫通溝139に係合すると共に係合突片116の内側先
端が電飾制御基板ボックス140の左側側壁に当接した
状態となる。このような状態で係止レバー117を反時
計方向に回動して当接部122を取付台130の右上隅
角部に当接させることにより、取付台130を逆方向に
スライドできないようにしている。これによって、電飾
制御基板ボックス140と効果音制御基板ボックス14
2とが遊技盤60の裏面に取り付けられた状態となる。
なお、電飾制御基板ボックス140と効果音制御基板ボ
ックス142とを遊技盤60から取り外すには、この実
施形態の場合においては、取付台130を第2入賞玉集
合カバー体91から取り外してからでないと取り外せな
いようになっている。しかして、取付台130を取り外
すには、係止レバー117を時計方向に回動した後、図
示右側にスライドさせて取付台130全体を上方に引き
抜くことによって取り外すことができる。
【0055】以上、遊技盤60の構成について詳細に説
明してきたが、上記のように構成される遊技盤60は、
図2に示すように、前面枠3の裏面側に一体的に形成さ
れる遊技盤収納枠36に収納固定されるようになってい
る。遊技盤収納枠36は、周知のように、ほぼ正方形状
に構成される遊技盤60を収納するように前面枠3の裏
面に段差状に形成され、収納した遊技盤60の裏面を押
圧固定するための遊技盤係止レバー41が遊技盤収納枠
36の適宜箇所に取り付けられている。また、遊技盤収
納枠36の下方部は、平板状の支持板となって遊技盤6
0の下辺を載置するようになっており、その支持板のほ
ぼ中央に打込玉を誘導する前記打込玉連絡通路56(図
10参照)が形成されている。また、遊技盤60を遊技
盤係止レバー41によって収納固定した状態において
は、その裏面から機構板200が被覆されることとなる
が、その機構板200は、遊技盤収納枠36の一側側面
に固定される軸受金具37の上下に突設される軸ピン3
8に機構板200の一側に固定される軸支金具の掛止穴
を係止することにより、開閉自在に軸支され、また、遊
技盤収納枠36の適宜位置に植立される係止ピン(図示
しない)と機構板200に設けられる機構板係止レバー
275とを係合させることにより、機構板200を閉じ
た状態で保持することができるようになっている。
【0056】以上、本実施形態に係る遊技盤60の構成
について説明してきたが、本実施形態においては、遊技
動作に応じた効果音を発生制御する効果音制御基板14
3を収容する効果音制御基板ボックス142と、弾球遊
技機1を電気的に装飾する電飾部品を表示制御する電飾
制御基板141を収容する電飾制御基板ボックス140
と、を備えた弾球遊技機1において、前記効果音制御基
板ボックス142と電飾制御基板ボックス140とを相
互に分離可能な状態で1つの取付台130(取付部材)
に着脱自在に取り付けると共に、その取付台130(取
付部材)を遊技盤60の裏面に着脱自在に取り付けたこ
とにより、組立時において2つの基板ボックス142,
140を遊技盤60の裏面に一括して同時に取り付ける
ことができるため、その作業性が容易となり、また、基
板143,141の交換時においても、2つの基板ボッ
クス142,140を一括して同時に取り外し再度一括
して同時に取り付けることができるので、その作業性が
容易となる。また、効果音制御基板ボックス142と電
飾制御基板ボックス140とを遊技盤60の裏面に一括
して同時に取り付けるように構成しているので、遊技盤
60を交換する際に、2つの基板ボックス142,14
0を遊技盤60から外さなくても基板ボックス142,
140を遊技盤60に付けたままで遊技盤60を交換す
れば良く、2つの基板ボックス142,140を機構板
200から別々に外す場合に比べて遊技盤60の交換作
業が容易となる。そして、交換して回収された遊技盤6
0から効果音制御基板ボックス142と電飾制御基板ボ
ックス140とが分離されてリサイクルされることとな
る。
【0057】また、本実施形態においては、前記取付台
130(取付部材)の遊技盤60への取付構造は、取付
台130(取付部材)に形成される係合片133(係合
部)と遊技盤60側に形成される挿入溝115(被係合
部)とをスライド係合することにより取り付けられた構
造としたので、遊技盤60の裏面から取付台130(取
付部材)を取り外したり取り付けたりする作業を行う際
に、例えば、遊技盤60の裏面を覆う機構板200を全
開して作業を行う必要がなく、遊技盤60への取付台1
30(取付部材)の脱着作業を簡単に行うことができ
る。
【0058】更に、本実施形態においては、前記効果音
制御基板ボックス142及び電飾制御基板ボックス14
0の取付台130(取付部材)への取付構造は、効果音
制御基板ボックス142及び電飾制御基板ボックス14
0に形成される段差状係合片153及び係合凸部154
(係合突起)を取付台130(取付部材)に形成される
挿入溝137及び係合穴138に係合させた構造とした
ので、2つの基板ボックス142,140の取付台13
0(取付部材)への取付作業を極めて簡単に行うことが
できる。
【0059】なお、上記した実施形態においては、取付
台130を遊技盤60の裏面にスライド装着するものを
示したが、取付台130を遊技盤60の裏面に回転自在
に軸支して取り付けても良いし、取付台130をビスで
第2入賞玉集合カバー体91に止着するようにしても良
い。また、取付台130を透明又は不透明な合成樹脂で
形成しても良い。また、本実施形態においては、2つの
基板ボックス142,140を透明で且つ横方向に並列
状に並べて配置したので、視認性がよく外部から不正の
発見がし易いが、基板ボックス142,140を不透明
な合成樹脂や金属で形成しても良いし、あるいは、基板
ボックス142,140の配置関係も横方向で並列では
なく、重畳的に配置したり、2つの基板ボックスを一体
化して取り付たり、更に、基板が遊技盤60の裏面に対
して垂直となるように基板ボックス142,140を配
置しても良い。また、本実施形態においては、基板ボッ
クス142,140に収容される基板143,141の
コネクタ接続領域が外部に露出した状態で被覆されてい
るものを示したが、コネクタ領域を含む全部が被覆され
た収容状態であっても良い。このことは、2つの基板ボ
ックス142,140だけではなく、本実施形態におい
て示されるすべての基板ボックスについても言えること
である。
【0060】(3)機構板の説明 次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機構板200の
構成について図2、図10乃至図18を参照して説明す
る。図2、図10及び図11は、前述した通りであり、
図12は、機構板200の上部の賞球タンク204から
球払出装置240部分までの部分斜視図であり、図13
は、球払出装置240を左側方から見た内部構造を示す
側面図であり、図14は、球払出装置240を右側方か
ら見た内部構造を示す側面図であり、図15は、球払出
装置240を背面側から見た内部構造を示す背面図であ
り、図16は、機構板200の下部構成部の中央部の構
成を示す斜視図であり、図17は、機構板200の下部
構成部の背面から見て右側部分の斜視図であり、図18
は、機構板200の下部構成部の背面から見て左側部分
に取り付けられる電源ユニットボックス324及び主基
板ボックス350の取付状態を示す斜視図である。
【0061】図2において、機構板200は、主として
賞球を貯留する玉供給部としての賞球タンク204と該
賞球タンク204に貯留された賞球を下流側に整列しな
がら誘導する玉整列レール部材213及びカーブレール
部材224とが設けられる上部構成部と、カーブレール
部材224からの玉を誘導する玉通路部材227と入賞
に基づく賞球を払い出す球払出装置240とが設けられ
る中間構成部と、主として遊技盤60に打ち込まれた打
込玉を処理するための構成及び賞球を上皿19及び下皿
27に導くための構成が設けられる下部構成部と、が開
口窓202を構成するように機構板主体201上に一体
的に形成されている。なお、図示の実施形態の場合に
は、機構板200の強度を高めるために開口窓202の
開放側に上部構成部と下部構成部を連結する補強連結部
材203が取り付けられている。
【0062】そこで、以下、機構板200の構成につい
て、各構成部毎に説明する。まず、図12に示すよう
に、上部構成部には、多量の賞球を貯留する賞球タンク
204と、該賞球タンク204から供給される賞球を仕
切壁214a,214bによって複数列(本実施形態の
場合、3列)に整列して流下させる玉整列レール部材2
13と、該玉整列レール部材213によって誘導された
賞球を後述する球払出装置240に向けて方向転換する
カーブレール部材224と、該カーブレール部材224
の上方に設けられた情報端子基板220がそれぞれ所定
の位置に設けられている。
【0063】賞球タンク204は、図12に示すよう
に、その左右両側に突設された取付片205によって機
構板主体201の所定の位置にビス206で取り付けら
れるようになっている。また、賞球タンク204は、上
面が開放したボックス状に形成されると共に、その底面
207の下流側に玉整列レール部材213と連通する落
下口210が開設され、該落下口210の一側に玉詰ま
りを防止する玉崩し部211が隆起形成されている。ま
た、玉崩し部211の上流の傾斜底面には、揺動自在に
軸支されて図示しないバネにより上方向に付勢される玉
切れ情報検知レバー208が設けられ、該玉切れ情報検
知レバー208の下方に、玉切れ情報スイッチ209
(図2参照)が固定されている。この玉切れ情報スイッ
チ209は、図19に示すように、後述する情報端子基
板220のコネクタ220cに接続されて賞球タンク2
04内に賞球が不足したときに図示しない管理コンピュ
ータに玉切れ信号を出力するようになっている。なお、
賞球タンク204の前方上部には、内部に貯蔵される玉
や図示しない補給パイプから補給された玉が外に飛び出
ないようにするための合成樹脂製の玉溢れ防止部材21
2が着脱自在に取り付けられている。
【0064】上記した賞球タンク204の下流側に配置
される玉整列レール部材213は、上部構成部の一端か
ら他端に向けて傾斜状に取り付けられ、その内部中央に
2条の仕切壁214a,214bが立設されている。こ
の仕切壁214a,214bは、賞球タンク204の落
下口210から流出した賞球を下流に向かうにしたがっ
て確実に3列に整列させるために徐々に高く形成されて
いる。そして、仕切壁214a,214bによって区画
された3列のレール部のうち、図12の奥側1列を球貸
用レール部215とし、手前側2列を賞球用レール部2
16a,216bとしている。なお、各レール部21
5,216a,216bの底面には、図示しない溝開口
が流下方向に沿って形成されているため、玉が2点接触
しながら各レール部215,216a,216bを流下
するため、スムーズな流下を達成することができると共
に、溝開口から賞球に混入した異物(ゴミ等)を下方に
落下させることができる。
【0065】ところで、球貸用レール部215の下流側
には、球貸用レール部215を流下する玉の有無を検出
するための球切れ検知レバー217が揺動自在に軸支さ
れている。この球切れ検知レバー217には、機構板主
体201の裏面側にマイクロスイッチ形式の球切れスイ
ッチ218が関連して設けられており、球貸用レール部
215を流下する玉が存在する場合には、球切れスイッ
チ218をOFF状態に保持する一方、玉詰まり又は玉
切れによって球貸用レール部215を流下する玉が存在
しない場合には、球切れ検知レバー217が跳ね上がっ
て球切れスイッチ218をON状態に保持する。球切れ
スイッチ218のON・OFF信号は、図21及び図2
0に示すように、後述する払出ユニット中継基板268
及びサンパック中継基板286を介して主基板351に
入力されるようになっている。この点については、後に
詳述する。なお、球切れ検知レバー217は、球払出装
置240から1列の玉貸用玉通路(後述する球払出装置
240の球貸通路242と玉通路部材227の球貸用通
路部228とカーブレール部材224の球貸用カーブレ
ール部とによって構成される)内の27〜30個目の玉
を検出する位置に回動自在に取り付けられている。これ
は、1回の貸球分を確保するためで、貸球途中に球切れ
しても、当該1回分を払い出すことができるようにする
ためである。また、球切れスイッチ218としてマイク
ロスイッチ形式のものではなく、近接スイッチ、フォト
スイッチ等他の形式のスイッチを使用しても良く、例え
ば、賞球が通過する通過穴を球貸用レール部215に臨
ませた近接スイッチ、あるいは球貸用レール部215の
裏面に取り付けたフラット近接スイッチを使用すれば、
球切れ検知レバー217等の部材が不要となり、検出部
の構造を簡略化することができる。
【0066】また、玉整列レール部材213の下流側上
部には、図2に示すように、玉ならし揺動部材219が
支軸を支点として揺動自在に垂下され、玉整列レール部
材213上を上下2段となって流下する賞球を玉ならし
揺動部材219に埋設される重錘(符号なし)の作用に
よって1段とするようになっている。なお、玉整列レー
ル部材213の下流側には、カーブレール部材224が
接続されるが、このカーブレール部材224は、上部構
成部と中間構成部とに跨がって構成されるので、次の中
間構成部の説明箇所で詳細に説明する。
【0067】上記した玉整列レール部材213の下流側
上部には、情報端子基板220が取り付けられている。
この情報端子基板220には、前記玉切れ情報スイッチ
209が接続される端子220c(コネクタ)、外部
(例えば、管理コンピュータ)と弾球遊技機1との間の
信号線を接続する外部接続端子である220bである球
切れ情報出力コネクタと球貸情報出力コネクタと払出賞
球数情報出力コネクタ、払出制御基板301からの配線
が接続される端子220a(コネクタ)、及び主基板3
51からの配線が接続される端子220d(コネクタ)
を有して構成されている。また、情報端子基板220の
側方には、後述する電源コード328を機構板主体20
1の前面側に導くための配線通し開口221が開設され
ている。
【0068】上部構成部には、上記した構成以外に、そ
の開放端部及び情報端子基板220の上部に対応する位
置に機構板係止レバー275が一端を支持されて回動自
在に設けられている。機構板係止レバー275には、前
記遊技盤収納枠36の所定の位置に植立固定される係止
ピン(図示しない)の先端部と係合する溝が形成されて
おり、この溝と係止ピンとの係合を解除するように回動
させることにより、機構板200の遊技盤収納枠36へ
の固定状態を解除することができる。なお、機構板係止
レバー275は、図2に示すように、上部構成部の開放
端部及び下部構成部の開放端部に設けられているため、
機構板200の遊技盤収納枠36への固定状態を堅固に
安定化させることができるようになっている。
【0069】次に、中間構成部の構成について図2及び
図11を参照して説明する。中間構成部は、中間構成部
の両端辺にそって垂直状に突設される中間部補強リブ2
22a,222bに囲まれており、外側の中間部補強リ
ブ222bの内側には、玉が落下する間隔をもってもう
一つのリブ(図示しない)が突設されて玉抜き通路22
3を構成している。玉抜き通路223は、次に説明する
カーブレール部材224の屈曲部に設けられる玉抜き弁
(図示しない)を作動レバー用切欠226(カーブレー
ル部材224の外側を覆うカバー体に形成されている)
から臨む作動レバー225を弾球遊技機1の前面側から
操作することにより、その屈曲部より上流側の玉整列レ
ール部材213及び賞球タンク204に待機する玉を誘
導して弾球遊技機1の外側(弾球遊技機を設置する島の
回収樋)に導くものである。
【0070】しかして、中間部補強リブ222a,22
2bとによって囲まれる中間構成部の上部には、上記し
た玉整列レール部材213の下流側に接続される逆
「く」字状のカーブレール部材224が配置されてい
る。このカーブレール部材224は、玉整列レール部材
213によって前後方向(機構板200の背面から見
て)3列に流下される玉を左右方向(同じく機構板20
0の背面から見て)3列に流下するように方向転換する
ものである。そして、このカーブレール部材224は、
詳細に図示しないが、玉整列レール部材213の球貸用
レール部215に連通する球貸用カーブレール部と賞球
用レール部216a,216bに連通する賞球用カーブ
レール部とに区画されている。
【0071】上記したカーブレール部材224の下流側
であって前記中間部補強リブ222a,222bとの間
の空間には、玉通路部材227と球払出装置240とが
取り付けられている。玉通路部材227は、前記カーブ
レール部材224によって流下方向を左右に変換された
3列で玉を流下させるものであり、球貸用カーブレール
部に連通される球貸用通路部228と賞球用カーブレー
ル部に連通される2列の賞球用通路部229とが区画さ
れて並列状に形成されている。賞球用通路部229の上
流側には、一対の球切れスイッチ230がそれぞれの賞
球用通路部229に臨むように着脱自在に装着されてい
る。一対の球切れスイッチ230は、直列に接続され、
その球切れスイッチ230のスイッチ配線231は、後
に説明する払出ユニット中継基板268のコネクタ26
8aに接続されるようになっている(図19参照)。
【0072】しかして、球切れスイッチ230は、図2
1及び図20に示すように、払出ユニット中継基板26
8及びサンパック中継基板286を介して主基板351
に入力され、いずれか一方の球切れスイッチ230が賞
球を検出しなくなったときには、後に説明する球払出装
置240の賞球モータ263の作動を停止して賞球の払
出を不能動化させるようになっている。なお、球切れス
イッチ230は、球払出装置240から2列の賞球用通
路部229内に17〜18個目の賞球を検出する位置に
着脱自在に取り付けられている。これは、1回の賞球分
を確保するためで、賞球途中に玉切れしても、当該1回
分を払い出すことができるようにするためである。
【0073】また、玉通路部材227の下部には、玉ス
トッパー部材232が取り付けられている。この玉スト
ッパー部材232は、金属の打ち抜き加工で形成されて
下端部を円弧状に形成した当接部となっており、しかも
その上部前方に3つのストッパー片(図示しない)が突
設されている。当接部は、球払出装置240のケース2
41,254と当接する部分であり、ストッパー片は、
球貸用通路部228及び賞球用通路部229の下方部に
対応して玉通路部材227に穿設される挿通穴(図示し
ない)に挿入し得るものである。しかして、球払出装置
240を装着した状態では、球払出装置240のケース
241,254と玉ストッパー部材232の当接部とが
当接して玉ストッパー部材232の下端部が後方に向か
って弾性変形するので、ストッパー片は、挿通穴から退
避して球貸用通路部228及び賞球用通路部229を流
下する玉を球払出装置240に供給するようになってい
るが、球払出装置240を取り外したときには、玉スト
ッパー部材232が元の形状に戻るので、ストッパー片
が挿通穴に挿入して自動的に玉通路部材227の球貸用
通路部228及び賞球用通路部229を閉塞して玉が流
下させないようになっている。このように、玉ストッパ
ー部材232を設けることにより、球払出装置240を
交換する必要が生じた場合でも、玉抜き操作を行う必要
がない。
【0074】球払出装置240は、貸球を払い出すため
の球貸払出機構を内蔵する球貸ケース241と賞球払出
機構を内蔵する賞球ケース254とが一体的に形成され
て機構板200の前面側に着脱自在に取り付けられてい
る。そこで、まず、球貸ケース241に内蔵される球貸
払出機構について図13を参照して詳細に説明すると、
球貸ケース241内は、玉通路部材227の前記球貸用
通路部228に連通する1条の球貸通路242が形成さ
れ、その球貸通路242に球貸モータ250によって駆
動される玉払出部材243が臨むようになっている。玉
払出部材243には、図13に示すように、円板状の片
側面に複数(図示の場合には3つ)の玉送り突片244
が等間隔に突設され、その玉送り突片244が球貸通路
242の屈曲部内に臨むように回転自在に軸支され、そ
の外周に形成される歯車部247と球貸モータ250の
モータ軸249に固着されるギア248が噛合されるよ
うになっている。また、玉払出部材243の外周には、
玉送り突片244の反対側の面であって玉送り突片24
4の突設位置の中間位置に複数(図示の場合には3つ)
の検出片245が突設され、その検出片245が図示し
ない球貸モータ位置センサ246(図21に符号だけ表
示;投受光方式のセンサでセンサ基板に実装されてい
る)によって検出されることにより、球貸モータ250
の停止位置を確認している。また、球貸モータ250
は、モータ取付板251に取り付けられて球貸ケース2
41の所定の位置に固定されるものである。また、球貸
通路242の下流端には、払い出された玉を検出するた
めの球貸カウントスイッチ252(近接スイッチが使用
されている)が臨んでいる。このカウントスイッチ25
2は設ける方が望ましいが、前述した球貸モータ位置セ
ンサ246だけの検出信号又は該検出信号とステッピン
グモータのステップ信号とで払出の制御を行うようにし
ても良く、更に、カウントスイッチ252も実際の玉を
検出する近接スイッチに限らず、例えば、玉の通過によ
り作動する可動板を設け、その可動板の動きを検出する
フォトセンサ等でもよい。つまり、払出数を検出する払
出玉数検出手段は、払い出された玉を検出する構造及び
手段であれば、どのようなものでも良い。
【0075】しかして、上記のように構成される球貸払
出機構は、球貸モータ250の回転によって玉払出部材
243が回転し、球貸通路242に供給される球が玉送
り突片244と係合して球を1個ずつ払い出すようにな
っている。払い出された球は、球貸カウントスイッチ2
52によって直ちに検出され、所定値になったときに球
貸モータ250の停止信号が導出されるが、球貸モータ
位置センサ246が検出片245を検出した位置で完全
に停止するようになっている。
【0076】次に、図14を参照して賞球ケース254
に内蔵される賞球払出機構似ついて詳細に説明すると、
透明な合成樹脂で成形される直方体状の賞球ケース25
4内は、玉通路部材227の前記賞球用通路部229に
連通する2条の賞球通路255が形成され、その賞球通
路255に賞球モータ263によって駆動される玉払出
部材256が臨むようになっている。玉払出部材256
には、図14に示すように、円板状の両側面に複数(図
示の場合には、片面の3つしか示していないが、他の片
面にも3つ突設されており、合計6つ突設されている)
の玉送り突片257が等間隔に突設され、その玉送り突
片257が各賞球通路255の屈曲部内に臨むように回
転自在に軸支され、その外周に形成される歯車部260
と賞球モータ263のモータ軸262に固着されるギア
261が噛合されるようになっている。なお、片面の3
つの玉送り突片257と他の片面の玉送り突片257と
はその突設位置が交互となるように突設されている。ま
た、玉払出部材256の外周には、その片面に複数(図
示の場合には6つ)の検出片258が突設され、その検
出片258が図示しない賞球モータ位置センサ259
(図21に符号だけ表示;投受光方式のセンサでセンサ
基板に実装されている)によって検出されることによ
り、賞球モータ263の停止位置を確認している。ま
た、賞球モータ263は、モータ取付板264に取り付
けられて賞球ケース254の所定の位置に固定されるも
のである。また、賞球通路255の下流端には、払い出
された玉を検出するための賞球カウントスイッチ265
(近接スイッチが使用されている。図示されているのは
1つであるが各通路に1つずつ設けられていて合計2個
設けられている)がそれぞれ臨んでいる。このカウント
スイッチ265は設ける方が望ましいが、前述した賞球
モータ位置センサ259だけの検出信号又は該検出信号
とステッピングモータのステップ信号とで払出の制御を
行うようにしても良く、更に、カウントスイッチ265
も実際の玉を検出する近接スイッチに限らず、例えば、
球の通過により作動する可動板を設け、その可動板の動
きを検出するフォトセンサ等でもよい。つまり、払出数
を検出する払出玉数検出手段は、払い出された球を検出
する構造及び手段であれば、どのようなものでも良い。
【0077】なお、上記のように構成される球払出装置
240においては、図15に示すように、球貸モータ2
50と賞球モータ263とが賞球ケース254の中央寄
りのケース内に互いに逆向きとなるように配置されてい
るので、球払出装置240の横幅寸法を小さく抑制する
ことができる。
【0078】しかして、上記のように構成される賞球払
出機構は、賞球モータ263の回転によって玉払出部材
256が回転し、賞球通路255に供給される球が玉送
り突片257と係合して球を1個ずつ交互に払い出すよ
うになっている。払い出された球は、賞球カウントスイ
ッチ265によって直ちに検出され、所定値になったと
きに賞球モータ263の停止信号が導出されるが、賞球
モータ位置センサ259が検出片258を検出した位置
で完全に停止するようになっている。
【0079】上記した球貸ケース241と賞球ケース2
54とが一体化されたケース241,254の手前側に
は、上記した球貸モータ位置センサ246が接続される
球貸位置センサ基板253と、前記賞球モータ位置セン
サ259が接続される賞球位置センサ基板266と、前
記球貸位置センサ基板253、球貸モータ250、球貸
カウントスイッチ252、賞球モータ263が接続され
る払出ユニット中継基板267と、前記賞球カウントス
イッチ265と、前記球切れスイッチ230,218が
接続される払出ユニット中継基板268と、が付設され
ている。この球貸位置センサ基板253と賞球位置セン
サ基板266と払出ユニット中継基板267,268
は、ケース241,254の手前側側壁に着脱自在に取
り付けられると共に、該ケース241,254に着脱自
在に取り付けられる基板被覆カバー269によって被覆
されており、その基板被覆カバー269に払出ユニット
中継基板267と払出制御基板301とを接続するため
のコネクタを差し込むためのコネクタ接続開口270、
及び払出ユニット中継基板268と各球切れスイッチ2
30,218及びサンパック中継基板286とを接続す
るためのコネクタを差し込むためのコネクタ接続開口2
71がそれぞれ形成されている。払出ユニット中継基板
267と払出ユニット中継基板268とは、図20及び
図21に示すように、払出制御基板301にだけ接続さ
れる電気部品を纏めた払出ユニット中継基板267と、
サンパック中継基板286を介して主基板351にだけ
接続される電気部品を纏めた払出ユニット中継基板26
7とに分けて球払出装置240内に設けたものである。
【0080】更に、ケース241,254の外側壁面に
は、その上部に上部係合突起272が突設され、その中
程に中間係合突起273が突設されている。これらの係
合突起272,273は、球払出装置240を機構板2
00の所定の位置に着脱自在に取り付けるものである。
この着脱自在な装着構造について図12を参照して説明
すると、機構板200には、中間部の両サイドに突設さ
れる補強リブの上下に係止突片233が機構板200面
から所定の間隔を持って内側に向かって突設され、更
に、下方左右の係止突片233の内側下方位置に弾性変
形し得る弾性係合爪235が形成されている。なお、係
止突片233の形成位置に対応する機構板200面に
は、係止突片233を中間部補強リブと一体的に成形す
るために係止突片形成用開口234が形成されている。
【0081】上記のように形成される機構板200に球
払出装置240を取り付けるには、上部係合突起272
及び中間係合突起273をそれぞれ上下の係止突片23
3のやや下方となるようにずらしてケース241,25
4の前端面を機構板200に当接し、そのままの状態で
ケース241,254を上方に引き上げて上部係合突起
272及び中間係合突起273と係止突片233とを係
合させる。そして、各係合突起272,273と係止突
片233との係合が完全に行われた状態においては、弾
性係合爪235がケース241,254の前端面下部と
係合した状態となるので、ケース241,254が機構
板200に取り付けられた状態となる。一方、球払出装
置240を取り外すには、弾性係合爪235を押してケ
ース241,254の前端面下部との係合を解除し、下
方に引き下げることにより、係合突起272,273と
係止突片233との係合を外してケース241,254
を手前側に引き抜くことにより簡単に取り外すことがで
きる。
【0082】以上で、機構板200の中間構成部につい
ての説明を終了し、次に、機構板200の下部構成部に
ついて図2,図10,図11,図16乃至図18を参照
して詳細に説明すると、下部構成部は、図2に示すよう
に、背面から見てその右側部分に払出制御基板301を
収容する払出制御基板ボックス300が取り付けられ、
背面から見てその左側部分に電源ユニット基板325を
収容する電源ユニットボックス324と主基板351を
収容する主基板ボックス350とが重畳的に取り付けら
れている。払出制御基板ボックス300が取り付けられ
る下部構成部の前面側(機構板主体201の遊技盤60
と対面する内側)には、打込玉を誘導する打込玉排出通
路306が形成され、下部構成部の背面側(機構板主体
201の外側)には、賞球通路280、連絡通路28
2、余剰球通路283、玉抜き通路223の下流部がそ
れぞれ形成され、前記払出制御基板ボックス300は、
賞球通路280、連絡通路282、余剰球通路283と
玉抜き通路223の下流部のさらに後面側に形成される
払出制御基板ボックス300の取付部としての取付リブ
292に取り付けられるものである。
【0083】そこで、まず、機構板200の下部構成部
の背面から見て右側部分(以下、右側下部構成部とい
う)の構成について図10,図11,図16及び図17
を参照して説明する。機構板200の右側下部構成部の
一側上部に賞球通路280が形成され、該賞球通路28
0の下端に上皿連通口281が形成されている。この上
皿連通口281は、弾球遊技機1の前面に設けられる上
皿19に賞球を導くものである。上皿連通口281の一
側側方には、連絡通路282が形成され、その連絡通路
282の下流に余剰球通路283が接続されている。
【0084】しかして、入賞に基づく賞球が多数払い出
されて上皿19が賞球で満杯となり、遂には上皿連通口
281に到達してさらに賞球が払出続けられたときに
は、賞球は、連絡通路282を介して余剰球通路283
に導かれ、その後、前記接続樋58を介して前記下皿用
開口47から下皿27に排出される。そして、さらに賞
球が払出続けられたときには、下皿27も満杯になる
が、余剰球通路283の一側側壁に設けられた満タン検
知レバー284部分にまで到達すると、満タン検知レバ
ー284が押圧されて満タンスイッチ285がONさ
れ、球払出装置240のモータ250,263の駆動を
停止して賞球及び貸球の払出動作を不能動化すると共
に、必要に応じて打球発射装置42の発射装置電動機4
3の駆動も停止される。なお、満タン検知レバー284
は、その上端が軸支されて揺動自在に設けられ、その満
タン検知レバー284の後方に満タンスイッチ285の
アクチュエータを位置させて満タン検知レバー284の
揺動動作を検出するものである。
【0085】また、上記した賞球通路280、玉抜き通
路223、及び余剰球通路283の後面は、下部通路カ
バー体290によって覆われている。そして、満タンス
イッチ285は、下部通路カバー体290に形成される
開口301から挿入されて所定の位置に固定し得るよう
になっている。また、下部通路カバー体290には、払
出制御基板ボックス300の取付部としての取付リブ2
92と止着ボス294とが突設され、機構板主体201
の前面から背面側に配線を引き出す配線通し開口297
が形成されている。取付リブ292は、賞球通路280
から玉抜き通路223の後面を覆うようにほぼ長方形状
に突設され、その下部に払出制御基板ボックス300の
係合突起(図示しない)と係合する係合穴293が形成
されており、その図示しない係合突起と係合穴293と
を係合させた後に、払出制御基板ボックス300の上部
中央に突設される止着片(符号なし)を止着ボス294
にビス295(図17参照)で止着する。これによって
払出制御基板ボックス300が下部通路カバー体290
の背面側、即ち、機構板200の下部一側に止着されて
いる。また、配線通し開口297は、主として払出制御
基板301に接続される配線であって機構板主体201
の前面側に敷設される配線を機構板主体201の背面側
に導き出すためのものである。なお、図17に示される
配線関係の部品としては、前記配線通し開口297の上
部に配線係止片298が下部通路カバー体290に一体
的に形成され、配線係止筒296が玉抜き通路223の
外側側壁に一体的に形成されている。
【0086】ここで払出制御基板301を収容する払出
制御基板ボックス300について簡単に説明すると、払
出制御基板ボックス300は、図17に示すように、払
出制御基板301をビス止め支持する主体299aと払
出制御基板301を被覆するカバー体299bとからな
り、主体299aとカバー体299bとは、図示しない
係合爪と係合穴とにより簡単に着脱できるようになって
いる。なお、主体299aとカバー体299bとの被覆
状態を堅固にするために取付穴302にビスを螺着して
も良い。この場合、ビスとして、通常のビスを使用して
も良いが、例えば、ワンウェイネジ等を使用して基板ボ
ックス300の一部を破壊しない限り基板ボックス30
0を開放できないように螺着して不正改造を行うことが
できないようにしても良い。また、内部に収容される払
出制御基板301は、後述する主基板351からの情報
信号に基づいて賞球の払出動作を行うと共に球貸要求信
号に基づいて貸球の払出動作を行うものである。その
他、貸球に係る制御は、主基板351に拘束されること
なく払出制御基板301で独自に実行するようになって
いる。なお、払出制御基板301には、払出制御基板に
接続される電気部品の異常を異常の種類に応じて数字で
表示するエラー表示器303と、異常状態を解消した後
に操作するリセットスイッチ304(共に図19参照の
こと)とが設けられていると共に、複数のコネクタ30
1a〜301gが外部に臨むように設けられている。但
し、エラー表示器303は透明なカバー体299bで覆
われて保護されているが、リセットスイッチ304は操
作し易いようにカバー体299bの外に露出している。
また、複数のコネクタ301a〜301gは、そのコネ
クタだけが露出するようにカバー体299bに形成され
た開口から突出し、コネクタパターン面をカバー体29
9bで完全に被覆した状態となっている。これによって
不正改造を防止している。
【0087】なお、図16に示すように、前記満タンス
イッチ285の挿入用の開口301の上部には、サンパ
ック中継基板286を取り付けるための位置決めボス2
87と取付ボス288とがそれぞれ対角線状に突設され
ている。即ち、位置決めボス287をサンパック中継基
板286の対角となる隅角部に形成される位置決め穴に
挿通し、その後、サンパック中継基板286の他の対角
となる隅角部に形成される取付穴を取付ボス288に対
応させてビス289で止着することにより、サンパック
中継基板286を機構板主体201に取り付けている。
サンパック中継基板286には、前記満タンスイッチ2
85からの配線が接続されるコネクタ286aと、後述
する主基板351のコネクタ351hと接続するための
コネクタ286cと前記払出ユニット中継基板268の
コネクタ268cと接続するためのコネクタ286bと
が設けられている。
【0088】一方、右側下部構成部の機構板主体201
の前面側(遊技盤60に当接する側)には、図10,図
11及び図16に示すように、打込玉を誘導する打込玉
排出通路306が形成されている。打込玉排出通路30
6は、機構板主体201の前面側ほぼ中央に形成される
凹部305(図16参照)の下方に側方に向かって打込
玉を誘導するように形成され、その流下端に対応する機
構板主体201に連通口307が開設されて機構板主体
201の背面側に形成される合流排出通路309に連通
するようになっている。また、打込玉排出通路306の
上流端には、円弧状の誘導突起308が形成されてい
る。なお、上記した凹部305には、遊技盤60の下部
を裏面から固定するために遊技盤収納枠36の下部ほぼ
中央に取り付けられる遊技盤係止レバー(図示しない)
を収容するためのものである。
【0089】しかして、遊技盤60のアウト口89から
取り込まれたアウト玉及び第2入賞玉カバー体91の入
賞玉集合樋108に集合せしめられて合流開口110か
ら取り込まれた入賞玉である打込玉が遊技盤60の裏面
に刻設される打込玉流下通路111に導かれ、さらに遊
技盤固定枠36の下部の板状部分に形成される打込玉連
絡通路56を経由して上記した打込玉排出通路306に
導かれ、連通口317、合流排出通路309を通って弾
球遊技機1の外部に導かれるものである。つまり、上記
した合流排出通路309は、玉抜き通路223からの玉
抜き玉、打込玉排出通路306からの打込玉をすべて合
流して弾球遊技機1の外部に誘導するものである。
【0090】一方、下部構成部のうち、上記した余剰球
通路283より背面から見て左側部分(以下、左側下部
構成部という)には、その前面側に前述した打込玉排出
通路306等の通路が形成されているわけではないの
で、自由に利用できるスペースとなっている。そして、
本実施形態の場合には、電源ユニットボックス324を
取り付けるための空間として利用されている。より具体
的に説明すると、電源ユニットボックス324を取り付
ける領域は、やや前面側に向かって凹状に形成されてい
る。即ち、電源ユニットボックス324の取付空間の側
壁を構成する透明側壁板335は、図18に示す右側下
部構成部の機構板主体201よりもやや前面側に奥まっ
た位置(遊技盤60に近づく位置)となっており、その
透明側壁板335の上部左右に一対の取付穴320を有
する取付ボスが形成され、透明側壁板335の下辺左右
に一対の係合穴321が形成されている。この係合穴3
21は、透明側壁板335から直角状に背面に向かって
突設されるL字状突出板322との隅角部に形成される
ものである。L字状突出板322の先端には、主基板ボ
ックス350を取り付けるための取付台360の下部を
着脱自在に装着するための挿入溝323が形成されてい
る。この挿入溝323については、後に詳述する。な
お、透明側壁板335の裏面には、取付空間を補強する
ために補強リブ334が長方形状に突設されている。
【0091】しかして、上記のように構成される取付空
間に電源ユニットボックス324を取り付けるには、電
源ユニットボックス324の下部両側に突設される係合
突起330を係合穴321に差し込んだ後に、電源ユニ
ットボックス324の上部両側に突設される取付片33
1の取付穴332を前記取付穴320に対応させてビス
333を止着することにより簡単に取り付けることがで
きる。そして、この場合、電源ユニットボックス324
が右側下部構成部の機構板主体201よりも前面側(遊
技盤60に近い側)に奥まって取り付けられているの
で、電源ユニットボックス324の背面側への突出量を
抑制することができる。特に、電源ユニット基板325
は、他の制御基板と比べて高さ(厚み)を有するヒート
シンクや大型のコンデンサが実装されるので、その電源
ユニット基板325を収容する電源ユニットボックス3
24も厚みがあるが、このような厚みのある電源基板ボ
ックス324を取り付けても背面側の突出量を抑制する
ことができるものである。
【0092】ところで、電源ユニットボックス324
は、内部に複数の電圧の異なる電源を生成する電源ユニ
ット基板325を収容するものである。電源ユニット基
板325は、電源コード328が接続される電源コネク
タ326と電源スイッチ329と電源中継基板317と
接続するためのコネクタ327とが実装されている。電
源コネクタ326に接続される電源コード328は、前
記情報端子基板220の側方に形成される配線通し開口
221から機構板主体201の裏面側に形成される配線
処理溝(図示しない)に沿って機構板200の下部まで
引き通され、図17に示すように、前記配線通し開口2
97から機構板主体201の表側に引き出されて電源コ
ネクタ326に接続される。また、電源コード328に
よって供給される電圧は、AC24Vの電圧であり、電
源ユニット基板325で生成される複数の電圧として
は、後に詳述する図20に示されている。更に、本実施
形態においては、電源スイッチ329をONすることに
より、電源ユニット基板325で複数の電源が生成され
て各制御基板に供給されるようになっているが、必ずし
も電源スイッチ329は必要ではなく、電源コード32
8を差し込んだときに複数の電源が生成されるようにし
ても良い。また、電源スイッチ329を電源中継基板3
17に設けても良いし、主基板351の電源だけをON
・OFFする機能だけとしても良い。また、コネクタ3
27は、生成された複数の電源の電源配線を纏めて1つ
の集合配線として接続されるものである。なお、電源ス
イッチ329、電源コネクタ326及びコネクタ327
は、後に詳述する重畳的に配置される主基板ボックス3
50の両側方から飛び出して外部に臨むように配置する
ことが望ましい。この場合、電源スイッチ329は、操
作し易いように電源ユニット基板325と直角であって
電源ユニットボックス324の側面に臨むようにボック
ス324から突出して設けられている。
【0093】上記した電源ユニットボックス324の背
面側には、遊技動作を制御する主基板351を収容する
主基板ボックス350が着脱自在に取り付けられるよう
になっている。その取付は、図18に示すように、機構
板200の開口窓202の下辺よりやや上部にブリッジ
状に掛け渡される横架突出板310に取り付けられるも
のである。横架突出板310は、主基板ボックス350
を取り付けたときに、主基板ボックス350の裏面が前
記電源ユニットボックス324及び前記遊技盤60の裏
面側に取り付けられる電飾制御基板ボックス140と効
果音制御基板ボックス142とが当接しないように重畳
的に設けられる高さに設定されており、前記したL字状
突出板322の高さとほぼ同じ高さとなっている。しか
して、この横架突出板310には、主基板ボックス35
0を取り付ける取付台360の後述する係合片365が
挿入係合される挿入溝317と、取付台360の左方向
のスライド動作を規制する規制突起313と、取付台3
60を右方向にスライドさせたときに取付台360の側
面と係合する係合爪314とが形成されている。また、
横架突出板310の右側には、前記電源ユニットボック
ス324で生成された複数の電源を各制御基板に分岐す
る電源中継基板317を止着するための中継基板取付台
316が形成されている。なお、横架突出板310の両
側側壁には、図17及び図18に示すように横架突出板
310を補強する補強リブ311が突設されていると共
に、図示右側の側壁には、図17に示すように、配線掛
止部材315(俗にワイヤーラグと謂われている)がビ
ス止めされている。
【0094】横架突出板310には、上記したように主
基板ボックス350と電源中継基板317とが取り付け
られるが、まず、電源中継基板317について説明し、
その後、主基板ボックス350の構造及びその取り付け
構造について説明する。電源中継基板317は、図17
に示すように、ほぼ正方形状に形成されたプリント配線
基板で形成され、前記横架突出板310に形成される中
継基板取付台316に嵌め込まれてその四隅をビス(符
号なし)で止着することにより、機構板200の背面側
に取り付けられる。また、電源中継基板317には、そ
のほぼ中央に過電流防止用の複数のヒューズ323が取
り付けられ、そのヒューズ323の外側周辺部である上
下に複数のコネクタ317a〜317fが実装されてい
る。ヒューズ323は、電源中継基板317に実装され
るヒューズソケットに着脱自在に装着されるものであ
る。また、電源中継基板317を横架突出板310の中
継基板取付台316に固定した状態で、ヒューズ323
を被覆するように底面が開放したボックス状に形成され
るヒューズカバー319が中継基板取付台316に着脱
自在に取り付けられる。この取付は、ヒューズカバー3
19に形成される係止爪(図示しない)を中継基板取付
台316に形成される係止穴(図示しない)に係止する
ことにより行われる。なお、ヒューズカバー319は、
透明な合成樹脂によって形成されているため、内部のヒ
ューズ323が切れているか否かを容易に外部から判断
することができる。また、ヒューズ323がどのような
種類のヒューズであるかを理解できるように電源中継基
板317にシルク印刷したり、ヒューズカバー319に
刻印をしても良い。
【0095】上記のように、横架突出板310の図示右
側に取り付けられる電源中継基板317は、図19に示
すように、弾球遊技機1の背面から見た場合にそのほぼ
中央に配置されている。このことは、電源中継基板31
7から電源の供給を受ける各制御基板351,141,
143,301,44が電源中継基板317を取り囲む
ように配置されている状態を示している。そして、この
ように電源中継基板317を弾球遊技機1の背面のほぼ
中央に配置することにより、電源中継基板317と各制
御基板351,141,143,301,44との電源
配線の長さを短くすることができ、配線処理の簡略化を
図ることができる。
【0096】また、電源中継基板317に設けられるコ
ネクタ317a〜317fのうち、主基板351用のコ
ネクタ317aと電飾制御基板141用のコネクタ31
7bと効果音制御基板143用のコネクタ317cと
は、ヒューズ323よりも上方に実装され、発射制御基
板44用のコネクタ317eと払出制御基板301用の
コネクタ317dと電源ユニット基板325用のコネク
タ317fとは、ヒューズ323よりも下方に実装され
ている。これは、主基板351の電源用コネクタ351
eと電飾制御基板141の電源用コネクタ141dと効
果音制御基板143の電源用コネクタ143bが電源中
継基板317よりやや上方又はほぼ同じ位置にあり、発
射制御基板44の電源用コネクタ53a(発射制御電源
中継基板53のコネクタ53a)と払出制御基板301
の電源用コネクタ301aと電源ユニット基板325の
コネクタ327が電源中継基板317より下方の位置に
あるため、各制御基板351,141,143,30
1,44と電源中継基板317とを接続したときに、相
互の電源配線が交差することがなく整然と接続させるた
めである。また、上部3つのコネクタ317a〜317
cの左から右への配置順序及び下部3つのコネクタ31
7d〜317fの右から左への配置順序も、各制御基板
351,141,143及び制御基板44(53),3
01,320の配置順序を考慮して設けたものであり、
これによっても相互の電源配線が交差することはない。
なお、各コネクタ及びヒューズの配置は、上記の例に限
らず、例えば、ヒューズ323を側方に集めたり、ヒュ
ーズを別基板に設けたり、あるいはコネクタ317f以
外のコネクタ317a〜317eをヒューズ323の上
方に配置し、コネクタ317a〜317eに接続される
配線を上部で纏められるように配線押え片を設けたりし
ても良い。
【0097】次に、主基板ボックス350の取付構造に
ついて説明する。主基板ボックス350は、導電性の取
付台360に取り付けられ、その取付台360の底面に
形成される係合片365を前記横架突出板310に形成
される挿入溝312とL字状突出板322の挿入溝32
3に係合させることにより、簡単に行うことができる。
即ち、前述した電飾制御基板ボックス140及び効果音
制御基板ボックス142の取付台130の係合片133
及び第2入賞玉集合カバー体91の挿入溝115と同じ
ように、取付台360の係合片365を挿入溝312,
323の挿入部312a,323aに挿入して落とし入
れる。そして、取付台360の全体を図示左方向にスラ
イドさせて係合片365の基部を係止溝部312b,3
23bに嵌め込む。このとき、係合爪314が取付台3
60の一側側面に当接係合した状態となって取付台36
0を逆方向にスライドできないようにしている。これに
よって、主基板ボックス350が機構板200の背面に
取り付けられた状態となる。一方、取付台360を取り
外すには、係合爪314を押圧した状態で取付台360
を図示左側にスライドさせて取付台360が規制突起3
13に当接するまで移動させ、その後、全体を上方に引
き抜くことによって取り外すことができる。なお、主基
板ボックス350の構造及び該主基板ボックス350の
取付台360への取付構造については、後に詳述する
が、主基板ボックス350は取付台360に対して簡単
に脱着できるようになっている。
【0098】一方、主基板ボックス350は、複数の被
覆部材を組み付けることにより構成されており、その複
数の被覆部材として、主基板351を支持するボックス
状主体352と、該ボックス状主体352に支持される
主基板351の電子部品実装領域を少なくとも被覆する
カバー体353と、から構成されている。そして、ボッ
クス状主体352とカバー体353は、すべて内部が視
認し得る非導電性の透明合成樹脂で形成されている。主
基板ボックス350に収容される主基板351は、長方
形状のプリント配線基板によって構成されており、その
上面の大部分はRAM及びROMを内蔵してワンチップ
化したCPU(CPU、RAM、ROMはそれぞれ別体
にチップ化されていても良いし、ワンチップマイコンで
も良い)、トランジスタ、抵抗等の電子部品を実装する
電子部品実装領域として形成される一方、縦方向の両側
の領域が複数のコネクタ351a〜351i(図19参
照)を実装するコネクタ実装領域として形成されてい
る。
【0099】ところで、上記した主基板ボックス350
の閉塞状態においては、主基板ボックス350の所定の
部位を切断しない限り、主基板ボックス350が開放で
きないようになっている。従って、主基板351の検査
以外で所定の部位が切断されるような場合は、この切断
により主基板351に不正が行われたことが即座に且つ
確実に判別できるため、主基板ボックス350の防犯効
果を高めることができる。
【0100】上記のように構成される主基板ボックス3
50が着脱自在に取り付けられる取付台360について
図18を参照して説明する。取付台360は、ほぼ長方
形状の導電性金属板(導電性合成樹脂でも良い)によっ
てほぼ長方形状に形成され、その周辺が折り曲げられて
補強片361〜364となっている。図示縦方向の補強
片362,364の上下にボックス状主体352の左右
に突設される係合突起が挿入される係合穴367が穿設
されている。また、他方の補強片364のほぼ中央は、
折り曲げられることなくそのまま外側に向かって延設さ
れた係止片部368となっており、その係止片部368
にボックス状主体352の図示しない係止レバーの係止
爪が係止される係止穴369が形成されている。なお、
係止片部368を補強するために係止片部368の上下
には、ビード加工部370が形成されている。なお、上
辺の補強片361だけは、外側に向かって折り曲げられ
ており、機構板200の横架突出板310に取付台36
0が取り付けられたときに補強片361が横架突出板3
10の上辺部と当接するようになっている。
【0101】更に、取付台360の上下左右の底面4箇
所に係合片365が打ち抜き形成されていると共に、取
付台360の図示左下底面及び右上底面に弾性当接片4
31が打ち抜き形成されている。このため、係合片36
5及び弾性当接片371が形成される底面には、打ち抜
き開口366,372がそれぞれ形成されている。係合
片365は、前記横架突出板310に形成される挿入溝
312及びL字状突出板322に形成される挿入溝32
3に挿入されるものであり、前述した電飾制御基板ボッ
クス140及び効果音制御基板ボックス142の取付台
130の係合片133及び第2入賞玉集合カバー体91
の挿入溝115と同じ作用によって係止し得るものであ
る。ところで、この弾性当接片371が形成される位置
は、主基板ボックス350を取付台360に取り付けた
ときに、ボックス状主体352に主基板351を止着す
る導電ネジの下端が当接する位置となっている。そし
て、弾性当接片371は、いずれも取付台360の端部
に向けて上り勾配となるように形成されている。
【0102】上記のように構成される取付台360に主
基板ボックス350を装着するには、主基板ボックス3
50の左側を斜め下方にして取付台360に当接した
後、図示左方向にスライドさせて係合突起を係合穴36
7に差し込む。このとき、主基板ボックス350の左下
部分が左下の弾性当接片371を下方に押し込み、しか
も当該弾性当接片371がスライド方向に対して上り勾
配となっているので、係合突起の係合穴367への差し
込み作業に支障を来すことはない。係合突起を係合穴3
67に差し込んだ後に主基板ボックス350の右側を取
付台360に当接させ、その後、主基板ボックス350
を右側にスライドさせて係合突起を係合穴367に係合
させると共に係止レバー376の係止爪377を係止穴
369に係合させる。これによって主基板ボックス35
0を取付台360に完全に装着した状態とすることがで
きる。なお、主基板ボックス350を右方向にスライド
させる作業の場合にも右上の弾性当接片371がスライ
ド方向に対して上り勾配となっているので、係合突起と
係合穴367とを係合させると共に係止レバー376の
係止爪377を係止穴369に係合させる作業に支障を
来すことはない。
【0103】なお、主基板ボックス350を取付台36
0から取り外す場合には、係止レバー376を主基板ボ
ックス350の内側に向かって押さえ付けながら、全体
を左方向にスライドさせて図示右側の係合突起と係合穴
367との係合を解除し、主基板ボックス350の右側
を持ち上げて右側にスライドさせることにより、図示左
側の係合突起と係合穴367との係合を解除させ、これ
によって主基板ボックス350を取付台360から簡単
に取り外すことができる。また、上記した主基板ボック
ス350の取付台360への取付は、取付台360を機
構板200に取り付けたままの状態であっても行うこと
ができる。
【0104】以上、弾球遊技機1の全体の概略、遊技盤
60、機構板200について詳細に説明してきたが、本
実施形態においては、図2に示すように、電飾制御基板
ボックス140と効果音制御基板ボックス142とを遊
技盤60の裏面側に取り付け、主基板ボックス350を
機構板200に取り付けた状態においては、電飾制御基
板ボックス140と効果音制御基板ボックス142とが
並列状に遊技盤60の裏面側である第2入賞玉集合カバ
ー体91に着脱自在に取り付けられ、主基板ボックス3
50が機構板200の背面側に着脱自在に取り付けら
れ、しかも電飾制御基板ボックス140及び効果音制御
基板ボックス142並びに電源ユニットボックス324
と主基板ボックス350とが前後方向に重畳的に取り付
けられ、更に、電飾制御基板ボックス140及び効果音
制御基板ボックス142並びに電源ユニットボックス3
24のコネクタ領域が主基板ボックス350で覆われな
いような構造となっている。
【0105】また、本実施形態においては、従来にない
構造としてアウト玉と入賞玉とからなる打込玉を処理す
る構造に特徴がある。即ち、上皿19及び下皿27と、
入賞領域67,68,74a,74b,78,85及び
アウト口89が形成され且つ前記入賞領域に入賞した入
賞玉を検出する入賞玉検出器67a,71,72,75
a,75b,80,85aが設けられた遊技盤60と、
前記入賞玉検出器の検出信号に基づいて前記上皿19あ
るいは下皿27に賞球を払い出すための各種の機構が設
けられる機構板200と、を備えた弾球遊技機1におい
て、前記遊技盤60の裏面には、前記入賞玉検出器によ
って検出された後の入賞玉と前記アウト口で回収された
アウト玉とを合流部で合流させて下流側に誘導する打込
玉流下通路111を形成し、前記機構板200の下部に
は、前記打込玉流下通路111で誘導された入賞玉とア
ウト玉とを外部に排出するための一本の打込玉排出通路
306を形成したことにより、従来入賞玉排出通路とア
ウト玉排出通路という2つの通路が形成されていた機構
板200の下部前面側の構成をアウト玉と入賞玉とが合
流して流下する打込玉排出通路306として1本化した
ので、機構板200の下部の前面側の構成が簡略化で
き、その分機構板200の前面側を利用して所定の基板
(例えば、電源ユニット基板325)を収容する基板ボ
ックス(例えば、電源ユニットボックス324)を取り
付けることが可能なため、取付スペースの確保が容易で
あると共に、例えば、複数の基板ボックス(例えば、電
源ユニットボックス324と主基板ボックス350)を
重畳的に取り付けても後方への突出量を抑制することが
できる。
【0106】また、本実施形態においては、打込玉流下
通路111の上流部である前記合流部は、入賞玉とアウ
ト玉とが段差状に合流するように形成されていることに
より、入賞玉とアウト玉とが同時に合流部に到達しても
合流部で玉詰まりが生ずることなくスムーズに下流側に
向かって流下させることができる。
【0107】また、本実施形態においては、前記入賞玉
が前記合流部に向かって流出する合流開口110(開
口)を、少なくともパチンコ玉の直径の2倍以上とした
ことにより、入賞玉の打込玉流下通路111への移動を
スムーズに行わしめることができる。
【0108】また、本実施形態においては、前記打込玉
流下通路111を前記アウト口89の下方となるように
形成すると共に、前記打込玉排出通路306を前記アウ
ト口89の下方位置となるように前記機構板200の遊
技盤60の裏面と対面する前面側のほぼ中央位置に形成
したことにより、打込玉流下通路111及び打込玉排出
通路306として従来のアウト玉排出経路をほとんどそ
のまま利用できるので、従来の遊技盤や機構板の設計を
大幅に変更する必要がない。
【0109】更に、本実施形態においては、前記機構板
200の下部には、前記下皿27に賞球を誘導する余剰
球通路283を、前記機構板200の遊技盤60の裏面
と対面しない背面側ほぼ中央に配置すると共に、前記余
剰球通路283の左右のいずれか一方のスペースに所定
の基板(例えば、電源ユニット基板325)を収容する
基板ボックス(例えば、電源ユニットボックス324)
を取り付け得る取付穴320,係止穴321(取付部)
を形成したことにより、基板ボックス(電源ユニットボ
ックス324)を機構板200の前面側を利用して奥深
く取り付け得る構造と相まって基板ボックス(電源ユニ
ットボックス324)が機構板200の背面側に配置さ
れる余剰球通路283とも重合しないようになっている
ので、例えば、複数の基板ボックス(例えば、電源ユニ
ットボックス324と主基板ボックス350)を重畳的
に取り付けても後方への突出量をさらに抑制することが
できる。なお、本実施形態においては、打込玉排出通路
306を機構板200の前面側下部中央に設けたものを
示したが、必ずしも中央に設ける必要はなく、いずれか
一方、例えば、玉抜き通路223側に向けて傾斜させて
も良い。
【0110】なお、本実施形態においては、打込玉流下
通路111の下流側の打込玉が流下する通路を、前面枠
3に形成される打込玉連絡通路56と機構板200に形
成される打込玉排出通路306及び合流排出通路309
としたものを例示したが、打込玉連絡通路56以下の通
路構成を前面枠3のみに形成しても良いし、機構板20
0のみに形成しても良い。前面枠3のみに形成した場合
(打込玉連絡通路56が下端まで形成されている状態)
には、機構板200の下部前面側に形成される各種の通
路がなくなるので、機構板200の前面側への利用がさ
らにでき、より後方への突出量を抑制することができ
る。
【0111】また、本実施形態においては、機構板20
0に取り付けられる各種の基板ボックスの取付構造にも
特徴がある。即ち、本実施形態においては、入賞領域6
7,68,74a,74b,78,85が形成された遊
技盤60と、前記入賞領域に入賞した入賞玉に基づいて
賞球を払い出すための各種の機構が設けられる機構板2
00と、を備えた弾球遊技機1において、前記機構板2
00には、前記遊技盤60に取り付けられた部品の後部
が貫通できるように開口窓202が形成されると共に、
その開口窓202に対して後方に突出するように左右方
向に横架突出板310(横架板)を架け渡し、該横架突
出板310(横架板)と機構板下部に設けられるL字状
突出板322(取付部)とで所定の基板(例えば、主基
板351)を収容した第1の基板ボックス(例えば、主
基板ボックス350)を平行垂直状となるように取り付
けたことにより、第1の基板ボックス(主基板ボックス
350)が機構板200に形成される横架突出板310
(横架板)とL字状突出板322(取付部)とによって
取り付けられるため、基板ボックス(主基板ボックス3
50)の取付スペースを確保することができると共に安
定的に且つ容易に取り付けることができる。また、横架
突出板310(横架板)が後方に突出するように架け渡
されるため、遊技盤60に取り付けられる部品の後部へ
の突出を邪魔することがない。なお、第1の基板ボック
スとしては、主基板ボックス350に限るものではな
い。
【0112】また、本実施形態においては、前記遊技盤
60の裏面には、前記横架突出板310(横架板)と前
後方向に重複する位置に第2の基板ボックス(例えば、
電飾制御基板ボックス140、効果音制御基板ボックス
142)を取り付けたことにより、遊技盤60に取り付
けられる第2の基板ボックス(電飾制御基板ボックス1
40、効果音制御基板ボックス142)の取付状態が緩
んでも後方への脱落を防止することができる。なお、第
2の基板ボックスとしては、電飾制御基板ボックス14
0、効果音制御基板ボックス142に限るものではな
い。
【0113】また、本実施形態においては、前記第1の
基板ボックス(主基板ボックス350)は、前記遊技盤
60に設けられる遊技装置の動作を制御する遊技制御基
板(主基板351)を収容するものであり、前記第2の
基板ボックス(電飾制御基板ボックス140、効果音制
御基板ボックス142)は、前記遊技制御基板からの指
令信号に基づいて所定の動作を制御する遊技関連制御基
板を収容するものであることにより、機構板200の横
架突出板310(横架板)とL字状突出板322(突出
部)に取り付けられる基板ボックスを相対的に大きな基
板で構成される遊技制御基板とし、遊技盤60の裏面に
取り付けられる基板ボックスを相対的に小さな基板で構
成される遊技関連制御基板とすることができ、それぞれ
の基板を適材適所の取付スペースに取り付けることがで
きる。なお、遊技関連制御基板としては、電飾制御基板
141、効果音制御基板143に限るものではなく、例
えば、表示制御基板99や払出制御基板301等であっ
ても良い。
【0114】また、本実施形態においては、前記第1の
基板ボックスを取り付けた状態で前記横架突出板310
(横架板)の空き領域にコネクタ接続が可能な電源中継
基板317(中継基板)をコネクタ317a〜317e
が外側を向くように取り付けたことにより、横架突出板
310(横架板)が機構板200のほぼ中央に位置する
関係上、その横架突出板310(横架板)に取り付けら
れる電源中継基板317(中継基板)も機構板200の
ほぼ中央位置となるので、中継対象となる電気的機器や
基板までの配線の長さを最短に設定できるため、配線作
業が行い易いという利点があると共に、電源中継基板3
17(中継基板)の取付スペースを容易に確保すること
ができる。なお、横架突出板310に取り付けられる中
継基板としては、電源中継基板317に限られるもので
はなく、どのような中継基板であっても良い。
【0115】更に、本実施形態においては、前記電源中
継基板317(中継基板)は、前記第1,第2の基板ボ
ックスに収容される基板を含む複数の基板に対して電源
供給するための電源供給配線を中継するものとすること
により、機構板200の裏面側に散在する複数の基板に
とって必須の電源供給配線を中継する電源中継基板31
7(中継基板)の設置位置として最適な位置とすること
ができる。
【0116】(4)配線構造の説明 以上、弾球遊技機1の構成、遊技盤60の詳細構成、及
び機構板200の詳細構成について説明してきたが、機
構板200や遊技盤60に設けられる各種制御基板の相
互の関係、及び各種制御基板と機構板200,遊技盤6
0,前面枠3及びガラス板保持枠4に設けられる電気的
部品との関係について図19乃至図24を参照して詳細
に説明する。図19は、弾球遊技機1における各制御基
板と中継基板との接続関係を示す配線図であり、図20
は、主基板351と各種制御基板及び電気部品との関係
を示すブロック図であり、図21は、払出制御基板30
1と各種制御基板及び電気部品との関係を示すブロック
図であり、図22は、電源ユニット基板325と電源中
継基板317と各制御基板との関係を示すブロック図で
あり、図23は、情報端子基板102の外部出力端子か
ら出力される遊技盤情報の出力形態を示す回路図であ
り、図24は、情報端子基板220の外部出力端子から
出力される枠情報の出力形態を示す回路図である。
【0117】図19において、第1入賞玉集合カバー体
90の上部に取り付けられる中継基板100のコネクタ
100aと電飾制御基板141のコネクタ141aとが
接続されている。中継基板100には、図20に示すよ
うに、遊技盤60に設けられるアッタッカーランプ7
6、風車ランプ86a、サイドランプ87a等の飾りラ
ンプ基板と、飾りLED65、77等の飾りLED基板
と、記憶表示LED66,84及び回数個数表示器73
と、からの配線が接続されている。
【0118】第1入賞玉集合カバー体90の中間部に取
り付けられる中継基板101のコネクタ101aと主基
板351のコネクタ351dとが接続されている。中継
基板101には、図20に示すように、遊技盤60に設
けられる各スイッチ67a,71,72,75a,75
b,82,85aと、ソレノイド70,79と、普通図
柄表示器83と、からの配線が接続されている。
【0119】第1入賞玉集合カバー体90の下部に取り
付けられる情報端子基板102のコネクタ102aと主
基板351のコネクタ351cとが接続されている。情
報端子基板102には、図20に示すように、大当り情
報等の各種の遊技盤情報を外部の管理コンピュータに導
出する外部接続端子102bが設けられている。この外
部接続端子102bは、前述したように主基板351か
ら導出される大当り1,大当り2,確率変動,始動口,
図柄確定回数1,図柄確定回数2,役物回数2等の遊技
盤情報を外部に出力するが、主基板351から出力され
る払出賞球数情報は、従来からの慣習にしたがって機構
板200の上部一側に取り付けられる情報端子基板22
0の外部接続端子220bから出力されるようになって
いる。このため、図20においては、主基板351から
が引き出されて図21に示すように情報端子基板22
0に入力されるようになっている。なお、この配線は、
詳細に図字しないが主基板351のコネクタ351cか
ら引き出されて情報端子基板220のコネクタ220d
に接続される。
【0120】機構板200の電源ユニットボックス32
4と払出制御基板ボックス300とに挟まれる位置に取
り付けられるサンパック中継基板286には、満タンス
イッチ285からの配線と、主基板351のコネクタ3
51hに接続される配線と、払出ユニット中継基板26
8のコネクタ268cに接続される配線とを接続する3
つのコネクタ286a〜286cが実装されている。
【0121】また、前面枠3の裏面下部に取り付けられ
る中継基板取付台49には、電飾中継基板50と効果音
中継基板51と発射制御信号中継基板52と発射制御電
源中継基板53とが着脱自在に取り付けられている。中
継基板取付台49の四隅には、その裏面に取付ボス(図
示しない)が突設され、該取付ボスにビスを止着するこ
とにより中継基板取付台49を前面枠3の裏面にビス止
めしている。また、中継基板取付台49には、各中継基
板50〜53を取り付けるための位置決め突起と取付ボ
ス(共に図示しない)がその表面側に突設されている。
位置決め突起は、各中継基板50〜53を対角線上の角
部で位置決めするように突設され、取付ボスも交差する
対角線上の角部にビスで止着できるように突設されるも
のである。
【0122】しかして、中継基板取付台49の下部に止
着される電飾中継基板50には、電飾制御基板141の
コネクタ141bと配線接続するためのコネクタ50a
と電飾中継基板15,16と配線接続するためのコネク
タ50b,50cが実装されている。また、中継基板取
付台49の上部一側に止着される効果音中継基板51に
は、効果音制御基板143のコネクタ143cと配線接
続するためのコネクタ51bと効果音中継基板17a,
17bと配線接続するためのコネクタ51aが実装され
ている。また、中継基板取付台49の上部中央に止着さ
れる発射制御信号中継基板52には、払出制御基板30
1のコネクタ301cと配線接続するためのコネクタ5
2aと発射制御基板44のコネクタ44aと配線接続す
るためのコネクタ52bとが実装されている。更に、中
継基板取付台49の上部他側に止着される発射制御電源
中継基板53には、電源中継基板317のコネクタ31
7eと配線接続するためのコネクタ53aと発射制御基
板44のコネクタ44cと配線接続するためのコネクタ
53bとが実装されている。このように、遊技盤60以
外の前面枠3又はガラス板保持枠4に取り付けられる電
飾部品、スピーカ12a,12b、及び打球発射装置4
2に係る電気部品にからの配線を中継する中継基板5
0,51,52,53を中継基板取付台49という一箇
所に纏めて設けたので、接続の確認が行い易く、結果的
に接続作業が行い易いという利点がある。
【0123】また、球払出装置240のケースに設けら
れる払出ユニット中継基板268には、球切れスイッチ
218と配線接続するためのコネクタ268bと球切れ
スイッチ230と配線接続するためのコネクタ268a
とサンパック中継基板286のコネクタと配線接続する
ためのコネクタ268cとが実装され、もう一つの払出
ユニット中継基板267に払出制御基板301のコネク
タ301dと配線接続するためのコネクタ267aが実
装されている。
【0124】また、各制御基板のうち、表示制御基板9
9には、主基板351のコネクタ351bと配線接続す
るためのコネクタ99aが設けられている。
【0125】また、主基板351には、9つのコネクタ
351a〜351iが実装され、コネクタ351aに
は、始動玉検出器80が単独で接続され、コネクタ35
1bには、表示制御基板99が接続され、コネクタ35
1cには、情報端子基板102が接続され、コネクタ3
51dには、中継基板101が接続され、コネクタ35
1eには、電源中継基板317が接続され、コネクタ3
51fには、効果音制御基板143が接続され、コネク
タ351gには、電飾制御基板141が接続され、コネ
クタ351hには、サンパック中継基板286が接続さ
れ、コネクタ351iには、払出制御基板301が接続
されるものである。
【0126】また、電飾制御基板141には、4つのコ
ネクタ141a〜141dが実装され、コネクタ141
aには、中継基板100が接続され、コネクタ141b
には、電飾中継基板50が接続され、コネクタ141c
には、主基板351が接続され、コネクタ141dは、
電源中継基板317が接続されるものである。
【0127】また、効果音制御基板143には、3つの
コネクタ143a〜143cが実装され、コネクタ14
3aには、主基板351が接続され、コネクタ143b
には、電源中継基板317が接続され,コネクタ143
cには、効果音中継基板51が接続されるものである。
【0128】更に、払出制御基板301には、7つのコ
ネクタ301a〜301gが実装され、コネクタ301
aには、電源中継基板317が接続され、コネクタ30
1bには、主基板351が接続され、コネクタ301c
には、発射制御信号中継基板52が接続され、コネクタ
301dには、情報端子基板220が接続され、コネク
タ301eには、払出ユニット中継基板256が接続さ
れ、コネクタ301fには、残高表示基板23及びブザ
ー基板22aが接続され、コネクタ301gには、カー
ドユニット装置31からのカードユニット配線35が接
続されるものである。
【0129】しかして、上記のように配線接続される回
路構成においては、図20に示すように、主基板351
には、遊技盤60に設けられる各スイッチ67a,7
1,72,75a,75b,82,85aからの信号が
中継基板101を介して入力されると共に始動玉検出器
80からの信号も入力され、また、満タンスイッチ28
5からの信号がサンパック中継基板286を介して入力
される。更に、主基板351には、上記したサンパック
中継基板286を介して球切れスイッチ250330及
び賞球カウントスイッチ265からの信号が入力される
ものである。
【0130】上記した入力信号のうち、遊技盤60に設
けられる各スイッチ71,72,80,82からの入力
信号に基づいて主基板351は、遊技盤60に設けられ
るソレノイド70,79、普通図柄表示器83を駆動制
御すると共に、遊技状態に応じた電飾信号を電飾制御基
板141に出力し、遊技状態に応じた効果音信号を効果
音制御基板143に出力し、更に、大当り表示制御信号
あるいはリーチ表示制御信号又は外れ表示制御信号を表
示制御基板99に出力し、情報端子基板102に各種の
遊技盤情報を出力する。電飾制御基板141は、主基板
351から入力される電飾信号の種類に応じて、遊技効
果ランプ6〜10、遊技効果LED11,13,14、
飾りランプ76,86a,87a、飾りLED65,7
7、及び記憶表示LED66,84、回数個数表示器7
3を表示駆動制御し、効果音制御基板143は、主基板
351から入力される効果音信号の種類に応じてスピー
カ12a,12bを駆動制御する。また、表示制御基板
99は、主基板351から入力される表示制御信号の種
類に応じて特別図柄表示器64(LCD表示器95)の
表示結果を導出したり、LCD表示器95の画像表示を
するように制御したりする。なお、特別図柄表示器64
としてLCD表示器95に限らず、CRT表示器、さら
にはドラム表示器のように機械的なものであってもよ
い。
【0131】また、満タンスイッチ285からの入力信
号に基づいて主基板351は、払出制御基板301に賞
球禁止信号、玉貸禁止信号、打球禁止信号信号を出力
し、その信号に基づいて賞球モータ263、球貸モータ
250の駆動を停止したり、発射装置電動機43の駆動
を停止したりする。なお、満タンスイッチ285からの
入力信号があったときには、電飾制御基板141に満タ
ン信号を出力して所定のランプ又はLEDを表示駆動し
てその旨を報知するようにしてもよい。また、満タン信
号として払出制御基板301に出力して、例えば、該基
板301上のエラー表示器303等でその旨を報知する
ようにしてもよい。
【0132】また、遊技盤60に設けられる通過玉検出
器82を除く入賞玉検出器である各スイッチ67a,7
2,75a,75b,85a(図3の実施形態であれ
ば、71を含む)からの入力信号に基づいて主基板35
1は、払出制御基板301に賞球個数信号を出力し、払
出制御基板301は、その賞球個数信号及び賞球可能信
号の入力に基づいて賞球モータ263を駆動して所定個
数の賞球を払い出す。また、賞球カウントスイッチ26
5からの入力信号に基づいて主基板351は、払出賞球
数情報信号を出力し、この信号を情報端子基板220か
ら外部の管理コンピュータの出力する。更に、各スイッ
チ67a,71,72,75a,75b,85a(図3
の場合71を含む)からの入力信号に基づいて主基板3
51は、電飾制御基板141(及び効果音制御基板14
3)に賞球信号を出力し、賞球ランプ10(又はスピー
カ12a,12b)を表示駆動してその旨を報知する。
【0133】更に、主基板351は、球切れスイッチ2
30からの入力信号に基づいて、払出制御基板301に
賞球禁止信号を出力するようにしたり、球切れスイッチ
218からの入力信号に基づいて払出制御基板301に
玉貸禁止信号を出力するようにしたりする。さらには、
電飾制御基板141に球切れ信号を出力して玉切れラン
プ9を所定の態様で表示駆動する。なお、玉切れランプ
9又は別途設けられる球切れランプを主基板351又は
払出制御基板301で制御するのではなく、玉切れラン
プ9又は別途設けられる球切れランプに電源を供給し、
球切れスイッチ218,230のON・OFFによって
単純に点灯・消滅するようにしてもよい。
【0134】上記したように、主基板351には、遊技
動作を制御するためのスイッチ入力、賞球の払出動作を
制御するためのスイッチ入力、及び飾りランプ、飾りL
ED、スピーカ12a,12bを駆動制御するためのス
イッチ入力しか入力されず、主基板351と他の制御基
板301,141,143,99,44との関係におい
ては、主基板351から他の制御基板301,141,
143,99,44に向かって一方向の通信関係とな
る。このため、他の制御基板301,141,143,
99,44に不法な処理プログラムを組み込んで主基板
351で不正な処理を施そうとしても実行することがで
きないという利点があり、また、主基板351の制御の
一部を他の制御基板301,141,143,99,4
4で担当しているので、主基板351の負担が軽減され
ると共に、監督官庁による主基板351の検査の容易化
を図ることも可能である。
【0135】次に、図21において、払出制御基板30
1には、モータ位置センサ246,259、球貸カウン
トスイッチ252からの信号が払出ユニット中継基板2
67を介して入力され、残高表示基板23の球貸スイッ
チ24、返却スイッチ25からの信号が入力され、カー
ドユニット装置31から各種の情報が入力されている。
更に、主基板351から前述したように、賞球個数信
号、賞球禁止信号、球貸禁止信号、打球禁止信号が入力
されるものである。
【0136】上記した入力信号のうち、モータ位置セン
サ246,259からの入力信号は、位置センサ基板2
53,266を介して入力され、その入力された信号に
基づいて払出制御基板301は、貸玉及び賞球の払出動
作においてモータ250,263の停止位置、即ち回転
部材としての玉払出部材243,256の停止位置を正
確に制御すると共に玉払出部材243,256が回転し
ているか否かを検出できる。
【0137】また、球貸カウントスイッチ252からの
入力信号に基づいて払出制御基板301は、貸玉の正確
な払出数を払い出すようにモータ250を駆動制御する
と共に、情報端子基板220に貸玉数情報を出力する。
なお、球貸カウントスイッチ252を設けずに、位置セ
ンサ246のみで賞球と同様に制御しても良い。
【0138】また、球切れスイッチ218,230がO
Nしたときに主基板351からの指令に基づいて払出制
御基板301は、モータ250,263の駆動を停止し
て貸玉動作又は賞球動作を行えないように制御する。た
だし、貸玉動作又は賞球動作の途中に球切れスイッチ2
18,230からの信号が入力されたときには、当該払
出動作が終了してから次の払出動作を行わないように制
御するようになっている。
【0139】また、球貸スイッチ24からの入力信号に
基づいて、カードユニット装置31は、残額情報がある
ときに貸玉要求信号を払出制御基板301に出力し、そ
の信号を受けて払出制御基板301は、球貸モータ25
0を駆動する。また、球貸スイッチ24の入力信号及び
返却スイッチ25からの入力信号は、払出制御基板30
1を介してカードユニット装置31に送られる。
【0140】また、カードユニット装置31は、各種の
情報入力に基づいて払出制御基板301を介して残高表
示基板23の残高表示器に残高情報を出力する。また、
ブザー基板22aは、払出制御基板301のブザー音出
力信号によりブザー音を出力する。
【0141】更に、主基板351からの賞球個数信号、
発射禁止信号等に基づいて払出制御基板301は、前述
したように払出ユニット中継基板267を介して賞球の
払出動作を実行せしめたり、発射制御基板44に発射装
置電動機43の停止信号を出力したりする。
【0142】なお、情報端子基板220に接続される球
切れ情報スイッチ209からの入力信号は、払出制御基
板301に入力されることはなく、そのまま球切れ情報
として外部接続端子220bのうちの1つのコネクタか
ら外部の管理コンピュータ等に出力される。また、情報
端子基板220には、払出賞球数情報と球切れ情報と球
貸し情報とを出力するための3つのコネクタからなる外
部接続端子220bと、主基板351からの配線(払出
賞球数情報信号を受けるもの)を接続するためのコネク
タ220dと、払出制御基板301からの配線(球貸し
情報信号を受けるもの)を接続するためのコネクタ22
0aと、球切れ情報スイッチ209からの配線(球切れ
情報を受けるもの)を接続するためのコネクタ220c
とが実装されている。
【0143】ところで、情報端子基板102の外部接続
端子102bから出力される各遊技盤情報は、本実施形
態において電圧出力形式の信号として出力されるもので
ある。具体的には、図23に示すように、主基板351
で遊技盤情報が導出される毎にトランジスタ401が導
通してホールコンピュータ(管理コンピュータ)側のフ
ォトカプラ402をONさせる。フォトカプラ402が
ONするとトランジスタ403が導通してホールコンピ
ュータ内の記憶領域に信号が記憶される。なお、主基板
351側に設けられるダイオード400は、回路保護機
能を有するもので、例えば、誤って図24に示すホール
コンピュータ側の接続構造を外部接続端子102bに接
続したときにショートする危険性があるため、これを防
止するためである。また、図23に示す「最大定格電
圧」「最大定格電流」の表は、例えば、情報端子基板1
02又は該情報端子基板102を被覆するカバー部材が
あるときには該カバー部材に貼付して注意を喚起するも
のであり、この表に電圧出力である旨を表示しても良
い。
【0144】また、情報端子基板220の外部接続端子
220bの2つのコネクタから出力される枠情報(払出
賞球数情報及び球貸し情報)は、本実施形態において接
点出力形式の信号として出力されるものである。具体的
には、図24の上段に示すように、主基板351で払出
賞球数情報又は払出制御基板301で球貸し情報が導出
される毎にトランジスタ405が導通してフォトカプラ
404をONし、ブリッジダイオード406を介してホ
ールコンピュータ側のフォトカプラ407もONしてト
ランジスタ408が導通してホールコンピュータ内の記
憶領域に信号が記憶される。なお、ブリッジダイオード
406は、無極性化するためのものである(プラスとマ
イナスが逆になっても問題ない構造)。なお、本実施形
態において詳細に図示しないが、払出賞球数情報は、1
0個で1パルスを出力するようになっているが、1個で
1パルスを出力するようにしても良いし、その出力の方
法は、管理コンピュータにおける制御に応じて任意に設
計すれば良い。
【0145】また、情報端子基板220の外部接続端子
220bの1つのコネクタから出力される枠情報(球切
れ情報)は、図24の下段に示すように、玉切れ情報ス
イッチ209がONすることにより、フォトカプラ40
9がONしてトランジスタ410が導通してホールコン
ピュータ内の記憶領域に信号が記憶されるものである。
【0146】以上、説明した各種の制御基板351,3
01,141,143,44には、電源ユニット基板3
25からの電源配線を中継する電源中継基板317から
所望の電源が入力されるように接続されている。ただ
し、表示制御基板99への電源の供給は、電源中継基板
317ではなく主基板351を介して供給されるように
なっている。これは、特別可変表示装置として使用され
るものが本実施形態のようにLCD表示器95である場
合と機械的な可変表示部材(ドラム式等)とでは、使用
する電源電圧が異なるため、遊技盤60の交換に伴って
電源中継基板317の電源端子の種類又は数を変更する
必要があるところ、遊技盤60の交換に伴って変更され
る主基板351から電源配線を分岐して表示制御基板9
9に入力した場合には、電源中継基板317の電源端子
の種類又は数をそのままにして主基板351の電源端子
を必要な電圧の配線だけを接続するようにすれば、電源
中継基板317の電源端子の種類又は数を変更する必要
がないからである。なお、電源中継基板317を可変表
示部材の種類に対応して別々に構成してもよい。
【0147】ところで、電源中継基板317に形成され
る配線パターンは、図22に示すようになっている。即
ち、複数の電源を生成する電源ユニット基板325と電
源中継基板317とは、図17に示すように電源ユニッ
ト基板325のコネクタ327と電源中継基板317の
コネクタ317fとを集合電源配線で接続している。こ
の集合電源配線は、電源ユニット基板325で生成した
電圧の異なる複数の電源毎の電源配線を一つの束として
纏めたものである。本実施形態における複数の電源とし
ては、「DC30V」「+21V」「DC12V」「D
C8V」「AC24V」である。そして、各制御基板で
必要としている電源電圧は、1種類ではなく、多くの場
合複数種類であるので、本実施形態においては、電源中
継基板317の配線パターンによって各電源電圧を必要
な数だけ分岐している。例えば、「DC30V」の電源
電圧は、2つに分岐された後、各分岐配線パターン上に
ヒューズ318a,318bを位置させ、一方の分岐配
線パターンを主基板351用のコネクタ317aに接続
し、他方の分岐配線パターンをさらに3つに分岐してそ
れぞれの分岐配線パターンを電飾制御基板141用のコ
ネクタ317bと払出制御基板301用のコネクタ31
7dと発射制御基板44用のコネクタ317eとに接続
している。同様に「+21V」「DC12V」「DC8
V」「AC24V」も必要な数だけ分岐して各コネクタ
317a〜317eに接続されている。
【0148】なお、「DC30V」が必要とされる電気
部品としては、ソレノイド、モータ、CRT(本実施形
態では使用していない)、LED(5個以上直列接続基
板)等があり、「+21V」が必要とされる電気部品と
しては、ランプ等があり、「DC12V」が必要とされ
る電気部品は、スイッチ、STN等のLCDモジュー
ル、LEDのダイナミック点灯用基板、アンプ等があ
り、「DC8V」が必要とされる電気部品は、MPUや
ROMを含むICチップ等がある。なお、実際には、I
Cチップの駆動用の電源電圧としては、「DC5V」で
あればよく、電源中継基板317を介して「DC8V」
の電圧を受けた各制御基板351,141,143,3
01,44は、各制御基板内で「DC5V」の電源電圧
を生成するようになっている。では何故最初から「DC
5V」の電源電圧を各制御基板に供給しないかという
と、電圧が低い程ノイズの影響を受け易いために少しで
も高い電圧の電源を各制御基板に供給してノイズの影響
を少なくし、一方、「DC5V」との電圧差の少ない電
源の供給を受けることで各制御基板内に形成される電源
生成回路部のコストの低減を図るためである。また、
「AC24V」が必要とされる電気部品は、蛍光管やA
Cモータ等であり、本実施形態の場合には、予備的な電
源として主基板351及び電飾制御基板141に分岐供
給されている。また、ヒューズ318dを介して払出制
御基板301に供給されているのは、カードユニット装
置31に係る部品(例えば、残高表示基板23等)に電
源を供給するためである。更に、図示の実施形態の場合
には、「DC12V」と「DC8V」の配線パターンに
は、ヒューズ318が介装されていないが、これは、電
源ユニット基板325内の対応する電源生成回路部にス
イッチングレギュレータを内蔵して定格以上の電流を流
さないように構成されているからである。
【0149】一方、電源中継基板317に設けられる各
コネクタ317a〜317eと各制御基板351,14
1,143,301,44との接続も、必要な数の電源
配線を一つの束として纏めてコネクタで接続されるよう
になっている。この場合、各電源配線の両端部がそれぞ
れ1つのコネクタに接続されていれば、そのコネクタ間
の複数の電源配線をビニールチューブ管で纏めてあって
も纏めてなくてもいずれでも良い。
【0150】次に、上記した配線構造のもとで、遊技制
御基板としての主基板351によって制御される動作の
うち、主として賞球の払出に係る動作について図25乃
至図28を参照して説明する。図25は、主基板351
によって実行されるメインルーチンを示すフロー図であ
り、図26は、入賞に基づく賞球個数情報を払出制御基
板301に向けて出力する動作を説明するためのフロー
図であり、図27は、払出賞球個数情報を出力する動作
を説明するためのフロー図であり、図28は、賞球カウ
ントスイッチ265からの検出信号が入力されたときの
動作を説明するためのフロー図である。
【0151】図25において、主基板351は、電源が
投入された後、S1によりスタックセットの処理が行わ
れ、次いでS2で初期データの書き込みを行う初期化処
理が実行される。その後、S3でI/Oポートからのデ
ータの出力処理が行われ、各種回路や機器に対し制御信
号が出力される。次ぎにS4に進んで各機器や装置にエ
ラーが発生しているか否かの判断が行われ、その判断に
基づいて所定のエラー処理が実行される。更に、S5で
遊技において使用される乱数の更新処理が実行され、S
6で各遊技状態の進行を制御するプロセス処理が実行さ
れ、S7で各スイッチからの入力に基づいて出力される
データの演算処理が実行され、S8でメインルーチンの
一周期(2msec)の余り時間に遊技において使用さ
れる乱数の更新処理が実行される。
【0152】次ぎに、上記したメインルーチンの各処理
によって実行される動作のうち、入賞に基づく賞球個数
情報(S3のデータ出力処理のサブルーチン)を払出制
御基板301に向けて出力する動作を図26を参照して
説明する。まず、特別可変入賞球装置68内に設けられ
る(特定玉検出器71及び)入賞個数検出器72がON
したときに、大入賞口入賞カウンタが1ずつ積算される
が、SA1でその大入賞口入賞カウンタが1以上である
か否かが判別される。大入賞口入賞カウンタの値が1以
上であると判別されたときには、SA2で大入賞口カウ
ンタの値から1を減算すると共に、SA3で賞球個数デ
ータ出力の値を「15」にセットする。一方、前記SA
1で大入賞口カウンタの値が1に満たない場合、即ち、
値が0の場合には、SA4で賞球個数データ出力の値が
「6」にセットされる(ただし、この場合には、スイッ
チ(71,)72以外の入賞スイッチからの信号を積算
計数する通常入賞カウンタの値が1以上であることが前
提である。つまり、S7のスイッチ処理において、いず
れかの入賞玉検出器がON判定されていることが前提で
あり、入賞玉の検出がなければ、賞球個数データ出力処
理は行われない)。次いで、SA5でSA3,SA4で
セットされた賞球個数データが払出制御基板301に向
けて出力されると同時に、SA6で主基板351内に設
けられる残賞球個数カウンタにSA5で出力した個数デ
ータが加算記憶される。つまり、本実施形態において
は、特別可変入賞球装置68の開閉板69に受け入れら
れた入賞玉によって払い出される賞球数は、15個であ
り、それ以外の入賞口や入賞装置に入賞した入賞玉によ
って払い出される賞球数は、6個と設定されている。な
お、賞球数の種類は、本実施形態のように二種類に限る
ものではなく、二種類以上の複数種類設定しても良い
し、一種類でも良い。また、始動入賞口の賞球数は、大
入賞口(特別可変入賞球装置68)の賞球数よりも少な
いほうが望ましいが、同じでも良いし、あるいは大入賞
口の賞球数よりも多くても良い。
【0153】上記のようにして主基板351から払出制
御基板301に賞球個数データが出力されると、払出制
御基板301においては、賞球モータ263を駆動制御
して賞球を払い出す。賞球が払い出されると賞球カウン
トスイッチ265によって賞球が1個ずつ検出され、そ
の検出信号が払出ユニット中継基板268及びサンパッ
ク中継基板286を介して主基板351に入力される。
主基板351では、賞球カウントスイッチ265からの
入力信号があると、図28に示す動作が実行される。
【0154】図28において、SC1で賞球カウントス
イッチ265(図中では、賞球数カウントスイッチと表
示されている)からの検出信号が入力されると、SC2
で残賞球個数カウンタの値nが「0」より大きいか否か
が判別され、大きければ、SC3で賞球数カウンタの値
に1が加算されると共に、SC4で残賞球個数カウンタ
の値から1が減算される。そして、この残賞球個数カウ
ンタの値が「0」になれば正常に払出動作が終了したこ
とになるが、残賞球個数カウンタの値が「0」にも拘わ
らずSC1で賞球カウントスイッチ265からの検出信
号が入力されたとき、即ち、検出信号が入力されたとき
にSC2で残賞球個数カウンタの値が「0」より大きく
ないと判別されたときには、予定払出数より多く払い出
されたことになるので、SC5で賞球カウント異常エラ
ーフラグがセットされる。賞球カウント異常エラーフラ
グがセットされると、SC1で入力された賞球カウント
スイッチ265からの検出信号を無効として処理する
(SC3で賞球個数カウンタに1を加算しない)。これ
によって、賞球数カウンタの計数動作が行われず、賞球
数カウンタの計数値に応じて導出される払出賞球数情報
を正確なものとすることができる。なお、賞球カウント
異常エラーフラグがセットされた場合には、そのエラー
フラグに基づいてS4でエラー処理される。具体的に
は、エラー報知を行うと共にS5〜S8の処理を行わな
いようにする。また、球払出装置240の賞球払出機構
に故障が生じた可能性もあるので、情報端子基板220
からの払出賞球個数情報の出力を停止したり、主基板3
51から払出制御基板301への賞球個数データ出力を
停止したり、遊技動作や発射動作を停止したりしても良
い。なお、エラー報知は、ランプ点灯、音、コード表示
するなどいずれの方法でも良い。もちろん、これらの処
置のいずれか1つの処置を行えば良いが、いくつかの処
置を複合化して行っても良い。更に、エラー状態を解除
する方法としては、所定時間経過することにより自動的
にエラーを解除したり、あるいは検出器に玉を通すこと
でエラーを解除する等の方法がある。この場合、エラー
解除のために電源を遮断する操作が必要ないので、遊技
者とのトラブルを極力さけることができる。
【0155】上記したSC3で加算計数される賞球数カ
ウンタの値が予め定められた所定値(例えば、10個)
に達すると、主基板351は、払出賞球数情報を外部に
導出する。この動作を図27を参照して説明すると、S
B1で賞球数カウンタの値が10個になったか否かが判
別され、10個になったと判別されると、SB2で払出
賞球数情報としてパルス発生回路から1パルスを出力す
る。この1パルスの信号は、情報端子基板220の外部
接続端子220bに接続される信号線を介して遊技場の
管理コンピュータに入力される。このように払出賞球数
情報を所定値単位で管理コンピュータにパルス信号を出
力することにより、従来の管理コンピュータをそのまま
使用することができる。なお、SB2で1パルスの信号
が出力されるとSB3で賞球数カウンタの値がクリアさ
れ、新たに10個の計数動作を始める。
【0156】以上、本実施形態に係る主基板351及び
払出制御基板301によって制御される賞球の払出動作
及び払出賞球数情報の出力動作について説明してきた
が、本実施形態においては、遊技動作を制御すると共に
入賞玉を検出する入賞玉検出器67a,71,72,7
5a,75b,80,85a(入賞玉検出手段)が接続
される主基板351(遊技制御基板)と、該主基板35
1(遊技制御基板)から一方向通信で導出される賞球個
数情報信号に基づいて賞球を払い出す球払出装置240
の払出動作を制御する払出制御基板301と、前記主基
板351(遊技制御基板)から導出される複数の遊技盤
情報を外部に出力する端子102bを備えた遊技盤情報
端子基板102と、前記遊技盤情報を除く情報である枠
情報を外部に出力する端子220bを備えた枠情報端子
基板220と、を備えた弾球遊技機1において、前記球
払出装置240から払い出された賞球数を検出する賞球
カウントスイッチ265(賞球払出数検出手段)の検出
信号を前記主基板351(遊技制御基板)に直接入力
し、その入力信号に基づいて前記主基板351(遊技制
御基板)は、前記枠情報端子基板220を介して払出賞
球数情報を外部に導出するようにしたことにより、実際
に球払出装置240から払い出された賞球数を検出する
賞球カウントスイッチ265(賞球払出数検出手段)の
検出信号が、管理が厳格で不正改造をすることができな
い主基板351(遊技制御基板)に入力されるので、そ
の入力信号と払出制御基板301に一方向通信で出力さ
れた賞球個数情報とを比較することにより、実際に払い
出された賞球個数の監視を確実に行うことができる。ま
た、賞球カウントスイッチ265(賞球払出数検出手
段)の検出信号に基づいて主基板351(遊技制御基
板)から枠情報端子基板220を介して払出賞球数情報
が外部に出力されるため、正確な払出賞球数情報が外部
出力できると共に、その払出賞球数情報の出力端子が従
来から慣れている枠情報端子基板220に設けられてい
るため、払出賞球数情報の信号線接続作業の際に戸惑う
ということはない。
【0157】また、本実施形態においては、前記主基板
351(遊技制御基板)は、前記払出制御基板301に
導出した賞球個数情報と同じ賞球個数値を残賞球個数値
として残賞球個数カウンタに加算記憶し、前記賞球カウ
ントスイッチ265(賞球払出数検出手段)からの検出
信号が導出される毎に記憶された残賞球個数情報から減
算し、残賞球個数情報の記憶値がなくなったか否かを監
視していることにより、実際に払い出された賞球個数が
適正であるか否かの監視を確実に行うことができる。な
お、残賞球個数カウンタと賞球カウントスイッチからの
検出信号をカウントする賞球検出カウンタとを別々に設
け、それぞれのカウンタ値を比較演算して、その演算結
果に基づいて賞球の払出動作が正常か否かを監視するよ
うにしても良い。また、残賞球個数カウンタに記憶され
る値は、賞球個数の値そのものではなくて同等の価値を
有する値でも良く、例えば、15個という賞球個数に対
して5カウントを記憶し、賞球カウントスイッチから3
個の検出信号が導出された時点でカウント値を1減算す
るようにしても良い(つまり、残賞球個数カウンタに記
憶される1カウントは、3個の賞球個数の価値を有す
る)。
【0158】また、本実施形態においては、前記主基板
351(遊技制御基板)に記憶された残賞球個数情報の
記憶値がないにも拘らず、前記賞球カウントスイッチ2
65(賞球払出数検出手段)の検出信号があったとき
に、当該検出信号を無効として処理することにより、枠
情報端子基板220から出力される払出賞球数情報をよ
り正確な情報として外部に出力することができる。
【0159】更に、本実施形態においては、前記主基板
351(遊技制御基板)は、前記賞球カウントスイッチ
265(賞球払出数検出手段)からの検出信号が導出さ
れる毎に加算記憶し、その記憶値が予め定めた所定値に
なったときに前記枠情報端子基板220を介して払出賞
球数情報を外部に出力すると共にその記憶値をクリアす
ることにより、従来の払出賞球数情報と同じように所定
値(例えば、10個)単位で外部(例えば、管理コンピ
ュータ)に情報を出力できるので、従来の管理装置をそ
のまま使用することができる。
【0160】なお、上記した実施形態においては、すべ
ての入賞領域毎に入賞玉検出器を設けてすべて主基板3
51に入力したものを示したが、各入賞領域毎に入賞玉
検出器を設けるのではなく、ある程度同じ賞球数の入賞
領域からの入賞玉をまとめて1つの入賞玉検出器で検出
し、それらの入賞玉検出器を主基板351に入力し、主
基板351では、それらの入賞玉検出器毎に対応する賞
球個数データを払出制御基板301に一方向送信する構
成、、すべての入賞領域に入賞した入賞玉を集めて1つ
の入賞玉検出器で検出し、その入賞玉検出器を主基板3
51に入力し、主基板351では、その入賞玉検出器か
らの検出信号と始動入賞玉検出器等の機能検出信号とに
よって賞球個数データを決定して払出制御基板301に
一方向送信する構成、各入賞領域毎に若しくは複数の入
賞領域に対応して個別入賞玉検出器を設け、さらにすべ
ての入賞玉を検出する総合入賞玉検出器を設け、個別入
賞玉検出器の信号を主基板351に入力して賞球個数デ
ータを払出制御基板301に出力するようにし、一方、
総合入賞玉検出器の信号を払出制御基板301に入力
し、その総合入賞玉検出器からの検出信号が入力された
ことを契機として賞球個数データに基づく賞球を払い出
す構成、としても良い。
【0161】なお、本実施形態においては、払出賞球数
情報を出力する情報端子基板として、従来の慣習に従っ
て機構板200の背面から見て右上上部の情報端子基板
220としたが、このような慣習を考慮しなければ、払
出賞球数情報を各種の遊技盤情報を出力する情報端子基
板102から出力するように構成しても良い。情報端子
基板102から払出賞球数情報を出力するようにするこ
とにより、主基板351と情報端子基板220との信号
線の接続を行わなくても良い。そして、このように構成
した場合においても、入賞毎に遊技制御基板から払出制
御基板に賞球個数情報を出力し、その賞球個数情報に基
づいて実際に払い出された払出賞球数情報を払出制御基
板から出力する形式の従来の弾球遊技機が有する、払出
制御基板を不正改造して主基板から受け取った賞球個数
情報を異なる賞球個数情報に置換して実際に払い出され
る賞球数を多くする等の不正行為や、あるいは実際に払
い出された不正な賞球個数を正規な賞球個数に再度置換
して管理装置等に出力する不正行為を防止することがで
きるものである。
【0162】つまり、払出賞球数情報を情報端子基板1
02から外部に出力する構造から把握できる発明とし
て、遊技動作を制御すると共に入賞玉を検出する入賞玉
検出器67a,71,72,75a,75b,80,8
5a(入賞玉検出手段)が接続される主基板351(遊
技制御基板)と、該主基板351(遊技制御基板)から
一方向通信で導出される賞球個数情報信号に基づいて賞
球を払い出す球払出装置240の払出動作を制御する払
出制御基板301と、前記主基板351(遊技制御基
板)から導出される複数の遊技盤情報を外部に出力する
端子102bを備えた遊技盤情報端子基板102と、前
記遊技盤情報を除く情報である枠情報を外部に出力する
端子220bを備えた枠情報端子基板220と、を備え
た弾球遊技機1において、前記球払出装置240から払
い出された賞球数を検出する賞球カウントスイッチ26
5(賞球払出数検出手段)の検出信号を前記主基板35
1(遊技制御基板)に直接入力し、その入力信号に基づ
いて前記主基板351(遊技制御基板)は、前記遊技盤
情報端子基板102を介して払出賞球数情報を外部に導
出するようにした発明が捉えられる。このような発明に
おいても、実際に球払出装置240から払い出された賞
球数を検出する賞球カウントスイッチ265(賞球払出
数検出手段)の検出信号が、管理が厳格で不正改造をす
ることができない主基板351(遊技制御基板)に入力
されるので、その入力信号と払出制御基板301に一方
向通信で出力された賞球個数情報とを比較することによ
り、実際に払い出された賞球個数の監視を確実に行うこ
とができる。また、賞球カウントスイッチ265(賞球
払出数検出手段)の検出信号に基づいて主基板351
(遊技制御基板)から遊技盤情報端子基板102を介し
て払出賞球数情報が外部に出力されるため、正確な払出
賞球数情報が外部出力できるという効果を奏するもので
ある。また、払出賞球数情報を情報端子基板102から
外部に出力する構造から把握できる発明に対しても、図
1乃至図28に示す第一実施形態に示す構造を適用する
こと(払出賞球数情報を出力する情報端子基板が異なる
点を除いて)ができ、それによって第一実施形態が奏す
る効果と同じ効果を奏することが可能である。
【0163】更に、上記した実施形態においては、払出
賞球数情報を外部接続端子を有する情報端子基板10
2、220を介して出力するものとして説明したが、払
出賞球数情報を外部に出力する情報端子基板を特に限定
しない本実施形態の構成から把握できる発明として以下
のような発明がある。即ち、遊技動作を制御すると共に
入賞玉を検出する入賞玉検出器67a,71,72,7
5a,75b,80,85a(入賞玉検出手段)が接続
される主基板351(遊技制御基板)と、該主基板35
1(遊技制御基板)から一方向通信で導出される賞球個
数情報信号に基づいて賞球を払い出す球払出装置240
の払出動作を制御する払出制御基板301と、払出賞球
数情報を外部に出力する情報端子基板と、を備えた弾球
遊技機1において、前記球払出装置240から払い出さ
れた賞球数を検出する賞球カウントスイッチ265(賞
球払出数検出手段)の検出信号を前記主基板351(遊
技制御基板)に直接入力し、その検出信号が導出される
毎に記憶された検出個数値と前記払出制御基板301に
導出した賞球個数情報と同じ賞球個数値を加算記憶した
残賞球個数値とを用いて演算し、その演算した結果が残
賞球個数値と検出個数値とが一致しているにも拘わら
ず、賞球カウントスイッチ265(賞球払出数検出手
段)の検出信号があったときに、当該検出信号を無効と
して処理することにより、情報端子基板から出力される
払出賞球数情報をより正確な情報として外部に出力する
ことができる。
【0164】また、この場合において、賞球カウントス
イッチ265(賞球払出数検出手段)の検出信号を無効
として処理したときに、エラー報知を行うと共にある種
の遊技動作を不能動化(例えば、情報端子基板からの払
出賞球個数情報の出力を停止したり、主基板351から
払出制御基板301への賞球個数データ出力を停止した
り、遊技動作や発射動作を停止)することにより、トラ
ブル等の発見が容易となる。また、エラー報知及び遊技
の不能動化を復帰する場合には、予め定めた所定時間が
経過したことにより自動的に復帰するように構成するこ
とにより、エラー解除のために電源を遮断する操作が必
要ないので、遊技者とのトラブルを極力さけることがで
きる。
【0165】なお、図12乃至図15で示した球払出装
置240は、球貸払出機構と賞球払出機構とが一体的に
設けられたものを示したが、一つの払出機構で貸球と賞
球の両方を払い出す構造のものでも良い。このような構
造の実施形態(以下、第二実施形態という)について図
29及び図30を参照して説明する。図29は、第二実
施形態に係る球払出装置500の側方断面図・正面断面
図であり、図30は、貸玉と賞球の払出動作を説明する
ための概略図である。
【0166】図29において、球払出装置500は、直
方体状のケース501の内部に収納されて構成される。
ケース501内に収納された球払出装置500の具体的
な構成は、次に通りである。即ち、球払出装置500
は、ステッピングモータ510によってスクリュー部材
509を回転せしめて、玉を1個ずつ計数しながら払出
す形式のものである。そして、この球払出装置500に
よって払出される玉は、入賞に基づく賞球だけではな
く、遊技者に貸し出す貸玉(遊技玉)も球払出装置50
0によって払出されるようになっている。
【0167】球払出装置500のケース501は、左右
2つに分割形成され、それぞれの分割ケース501に玉
供給路502a,502bが形成されている。玉供給路
502a,502bのそれぞれは、その内部で湾曲面5
03a(図29では玉供給路502aの湾曲面503a
のみ図示)となって後方に向かって湾曲している。それ
らの湾曲面終端のそれぞれの下方に玉送り水平路504
a,504bが形成され、さらに玉送り水平路504
a,504bのそれぞれの終端に玉排出路(図29では
水平路504aにつながる玉排出路のみ図示)が形成さ
れている。これらの玉供給路、玉送り水平路、および玉
排出路は、分割ケース501を前後に区画する区画壁5
05の前方に形成されている。
【0168】また、分割ケース501の前方には、玉圧
緩衝部材506が挾持されるようになっている。この玉
圧緩衝部材506は、上流側から供給される賞球を、左
右側方に振り分けて玉供給路502a,502bに誘導
するとともに、その下方部に発光素子507(LED)
と受光素子508とが設けられている。発光素子507
と受光素子508とは、所定の間隔をあけて設けられ、
この間隔内に次に説明する回転部材の一例のスクリュー
部材509の先端が挿入されるようになっている。な
お、玉圧緩衝部材506は、分割ケース501を張り合
わせたときに、完全に内部に収納固定されるようになっ
ている。
【0169】また、前記玉送り水平路504a,504
bの間には、ステッピングモータ510によって回転せ
しめられるスクリュー部材509が配置されている。即
ち、区画壁505の後方に形成される2つの固定溝51
2a(図29では一方の固定溝512aのみ図示)にス
テッピングモータ510を固定するモータ固定板511
を嵌合固定し、ステッピングモータ510のモータ軸を
区画壁505の前方に突出させて、その突出前方にスク
リュー部材509が固定されるものである。スクリュー
部材509の外周には、ステッピングモータ510の回
転により玉送り水平路504a,504bに載置された
賞球を前方に移動せしめるような螺旋突起509aが突
設されるとともに、スクリュー部材509の先端には、
前記発光素子507を被覆する凹部が形成され、その凹
部に2つの切欠部513が形成されている。この切欠部
513は、180度の対称位置に形成されているので、
スクリュー部材509が1回転する間に、発光素子50
7からの光が切欠部513を介して2回受光素子508
によって検出されるようになっている。これら発光素子
507および受光素子508によりスクリュー部材50
9の回転位置を検出する位置検出器が構成されている。
以下の説明においては、位置検出器について、検出信号
を出力する受光素子508を代表として位置検出器50
8と呼ぶ場合がある。
【0170】上記のように構成される球払出装置500
においては、玉供給路502a,502bから供給され
る賞球が玉送り水平路504a,504bの後端部に供
給された位置で停止された状態において、ステッピング
モータ510の回転を開始すると、スクリュー部材50
9の螺旋突起509aにより賞球が玉送り水平路504
a,504b上を前方に向かって移動し、遂には、玉送
り水平路504a,504bの終端から玉排出路に向け
て落下する。このとき、左右の玉送り水平路504a,
504bからの賞球の落下は、交互に行なわれるが、ス
クリュー部材509が半回転する毎に一方から1個の賞
球が落下するので、結局1個の賞球が落下する毎に発光
素子507からの光が受光素子508によって受光され
ることになり、これにより、スクリュー部材509の回
転位置が検出されることになる。受光素子508によっ
て検出された信号数が予め定められた賞球数(1個の入
賞に対応する)に到達したときにステッピングモータ5
10の駆動を停止するように制御する。なお、回転部材
としては、スクリュー部材509の他に、回転すること
により玉を下方に流下させるスプロケット等でもよい。
【0171】球払出装置500の下流側の流路は、図3
0に示すように、賞球払出用の通路520と、貸玉払出
用の通路521とに分岐して構成されている。賞球用通
路520内には、通過した賞球を検出する賞球カウント
スイッチ522が設けられ、貸玉用通路521内には、
通過した貸玉を検出する球貸カウントスイッチ523が
設けられている。球払出装置500から流下する玉を賞
球として払出す場合にはその玉が賞球用通路520に導
かれ、球払出装置500から流下する玉を貸玉として払
出す場合にはその玉が貸玉用通路521に導かれる。つ
まり、賞球用通路520と、貸玉用通路521とは、選
択的に通流可能にされる。これらの通路の分岐点には、
球払出装置500から落下してくる玉の流路を、賞球用
通路520と貸玉払出用の貸玉用通路521との間で切
換える流路切換部材524が設けられている。流路切換
部材524の近傍には、流路切換部材524を駆動する
ための切換ソレノイド(図示しない)が設けられてい
る。
【0172】次に、図30を参照して、流路切換部材5
24による流路の切換態様について説明する。図30に
おいては、玉の流路が賞球払出用の賞球用通路520側
に切換えられた場合の態様が(A)に示されており、玉
の流路が貸玉払出用の貸玉用通路521側に切換えられ
た場合の態様が(B)に示されている。
【0173】切換ソレノイドが駆動(励磁)されていな
い通常の状態(払出ししない待機状態)において、流路
切換部材524は、(A)に示されるように、貸玉用通
路521側に傾動するように位置される。この場合、賞
球用通路520側が開放されており、玉が賞球として賞
球用通路520側に導かれる。すなわち、通常状態にお
いて、流路切換部材524は、賞球用の賞球用通路52
0側に玉を導くようにセットされている。この場合に導
かれた賞球は、賞球カウントスイッチ522により検出
される。貸玉が払出される場合には、切換ソレノイドに
駆動(励磁)信号が与えられ、(B)に示されるよう
に、切換ソレノイドにより流路切換部材524が賞球用
通路520側に傾動するように駆動される。これによ
り、貸玉用通路521側が開放され、玉が貸玉として貸
玉用通路521側に導かれる。また、この場合に導かれ
た賞球は、球貸カウントスイッチ523により検出され
る。
【0174】上記したように、第二実施形態に係る球払
出装置500においても、賞球と貸玉とを区分して遊技
者に払い出すことができる。なお、制御プログラムは、
第一実施形態の球払出装置240と全く同じで良い。
【0175】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明においては、遊技動作を制御すると
共に入賞玉を検出する入賞玉検出手段が接続される遊技
制御基板と、該遊技制御基板から一方向通信で導出され
る賞球個数情報信号に基づいて賞球を払い出す球払出装
置の払出動作を制御する払出制御基板と、前記遊技制御
基板から導出される複数の遊技盤情報を外部に出力する
端子を備えた遊技盤情報端子基板と、前記遊技盤情報を
除く情報である枠情報を外部に出力する端子を備えた枠
情報端子基板と、を備えた弾球遊技機において、前記球
払出装置から払い出された賞球数を検出する賞球払出数
検出手段の検出信号を前記遊技制御基板に直接入力し、
その入力信号に基づいて前記遊技制御基板は、前記枠情
報端子基板を介して払出賞球数情報を外部に導出するよ
うにしたことにより、実際に球払出装置から払い出され
た賞球数を検出する賞球払出数検出手段の検出信号が管
理の厳格な遊技制御基板に入力されるので、その入力信
号と払出制御基板に一方向通信で出力された賞球個数情
報とを比較することにより、実際に払い出された賞球個
数の監視を確実に行うことができる。また、賞球払出数
検出手段の検出信号に基づいて遊技制御基板から枠情報
端子基板を介して払出賞球数情報が外部に出力されるた
め、正確な払出賞球数情報が外部出力できると共に、そ
の払出賞球数情報の出力端子が従来から慣れている枠情
報端子基板に設けられているため、払出賞球数情報の信
号線接続作業の際に戸惑うということはない。
【0176】また、請求項2の発明においては、前記遊
技制御基板は、前記払出制御基板に導出した賞球個数情
報と同じ賞球個数値を残賞球個数値として加算記憶し、
前記賞球払出数検出手段からの検出信号が導出される毎
に記憶された検出個数値と残賞球個数値とを用いて演算
し、その演算結果に基づいて賞球払出が正常か否かを監
視していることにより、実際に払い出された賞球個数が
適正であるか、即ち賞球の払出が正常か否かの監視を確
実に行うことができる。
【0177】また、請求項3の発明においては、前記遊
技制御基板に記憶された残賞球個数情報の記憶値がない
にも拘らず、前記賞球払出数検出手段の検出信号があっ
たときに、当該検出信号を無効として処理することによ
り、枠情報端子基板から出力される払出賞球数情報をよ
り正確な情報として外部に出力することができる。
【0178】更に、請求項4の発明においては、前記遊
技制御基板は、前記賞球払出数検出手段からの検出信号
が導出される毎に加算記憶し、その記憶値が予め定めた
所定値になったときに前記枠情報端子基板を介して払出
賞球数情報を外部に出力すると共にその記憶値をクリア
することにより、従来の払出賞球数情報と同じように所
定値(例えば、10個)単位で外部(例えば、管理コン
ピュータ)に情報を出力できるので、従来の管理装置を
そのまま使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る弾球遊技機の正面図である。
【図2】図2は、弾球遊技機の背面図である。
【図3】遊技盤の拡大正面図である。
【図4】遊技盤の拡大背面図である。
【図5】遊技盤を背面から見た斜視図である。
【図6】遊技盤の裏面に取り付けられる電飾制御基板ボ
ックス及び効果音制御基板ボックスの取付構造を示す分
解斜視図である。
【図7】電飾制御基板ボックス及び効果音制御基板ボッ
クスを取り付ける第2入賞玉集合カバー体の構造を示す
斜視図である。
【図8】取付部材としての取付台の構造を示す斜視図で
ある。
【図9】電飾制御基板ボックスの分解斜視図である。
【図10】第2入賞玉集合カバー体の内部構造及び機構
板下部の内部構造を示す背面図である。
【図11】弾球遊技機下部の断面図である。
【図12】機構板の上部の賞球タンクから球払出装置部
分までの部分斜視図である。
【図13】球払出装置を左側方から見た内部構造を示す
側面図である。
【図14】球払出装置を右側方から見た内部構造を示す
側面図である。
【図15】球払出装置を背面側から見た内部構造を示す
背面図である。
【図16】機構板の下部構成部の中央部の構成を示す斜
視図である。
【図17】機構板の下部構成部の背面から見て右側部分
の斜視図である。
【図18】機構板の下部構成部の背面から見て左側部分
に取り付けられる電源ユニットボックス及び主基板ボッ
クスの取付状態を示す斜視図である。
【図19】弾球遊技機における各制御基板と中継基板と
の接続関係を示す配線図である。
【図20】主基板と各種制御基板及び電気部品との関係
を示すブロック図である。
【図21】払出制御基板と各種制御基板及び電気部品と
の関係を示すブロック図である。
【図22】電源ユニット基板と電源中継基板と各制御基
板との関係を示すブロック図である。
【図23】情報端子基板の外部出力端子から出力される
遊技盤情報の出力形態を示す回路図である。
【図24】情報端子基板の外部出力端子から出力される
枠情報の出力形態を示す回路図である。
【図25】主基板によって実行されるメインルーチンを
示すフロー図である。
【図26】入賞に基づく賞球個数情報を払出制御基板に
向けて出力する動作を説明するためのフロー図である。
【図27】払出賞球個数情報を出力する動作を説明する
ためのフロー図である。
【図28】賞球カウントスイッチからの検出信号が入力
されたときの動作を説明するためのフロー図である。
【図29】第二実施形態に係る球払出装置の側方断面図
・正面断面図である。
【図30】貸玉と賞球の払出動作を説明するための概略
図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 60 遊技盤 67 通常入賞口(入賞領域) 67a 入賞玉検出器(入賞玉検出手段) 68 特別可変入賞球装置(入賞領域) 71 特定玉検出器(入賞玉検出手段) 72 入賞個数検出器(入賞玉検出手段) 74a,74b 通常入賞口(入賞領域) 75a,75b 入賞玉検出器(入賞玉検出手段) 78 普通可変入賞球装置(入賞領域) 80 始動玉検出器(入賞玉検出手段) 85 通常入賞口(入賞領域) 85a 入賞玉検出器(入賞玉検出手段) 102 遊技盤情報端子基板 102b 外部接続端子(端子) 200 機構板 220 枠情報端子基板 220b 外部接続端子(端子) 240 球払出装置 265 賞球カウントスイッチ(賞球払出数検出手段) 301 払出制御基板 351 主基板(遊技制御基板)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技動作を制御すると共に入賞玉を検出
    する入賞玉検出手段が接続される遊技制御基板と、該遊
    技制御基板から一方向通信で導出される賞球個数情報信
    号に基づいて賞球を払い出す球払出装置の払出動作を制
    御する払出制御基板と、前記遊技制御基板から導出され
    る複数の遊技盤情報を外部に出力する端子を備えた遊技
    盤情報端子基板と、前記遊技盤情報を除く情報である枠
    情報を外部に出力する端子を備えた枠情報端子基板と、
    を備えた弾球遊技機において、 前記球払出装置から払い出された賞球数を検出する賞球
    払出数検出手段の検出信号を前記遊技制御基板に直接入
    力し、その入力信号に基づいて前記遊技制御基板は、前
    記枠情報端子基板を介して払出賞球数情報を外部に導出
    するようにしたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記遊技制御基板は、前記払出制御基板
    に導出した賞球個数情報と同じ賞球個数値を残賞球個数
    値として加算記憶し、前記賞球払出数検出手段からの検
    出信号が導出される毎に記憶された検出個数値と残賞球
    個数値とを用いて演算し、その演算結果に基づいて賞球
    払出が正常か否かを監視していることを特徴とする請求
    項1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記遊技制御基板に記憶された残賞球個
    数値と検出個数値が一致しているにも拘らず、前記賞球
    払出数検出手段の検出信号があったときに、当該検出信
    号を無効として処理することを特徴とする請求項2記載
    の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記遊技制御基板は、前記賞球払出数検
    出手段からの検出信号が導出される毎に加算記憶し、そ
    の記憶値が予め定めた所定値になったときに前記枠情報
    端子基板を介して払出賞球数情報を外部に出力すると共
    にその記憶値をクリアすることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4のいずれかに記載の弾球遊技機。
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