JP2001129211A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001129211A
JP2001129211A JP31895799A JP31895799A JP2001129211A JP 2001129211 A JP2001129211 A JP 2001129211A JP 31895799 A JP31895799 A JP 31895799A JP 31895799 A JP31895799 A JP 31895799A JP 2001129211 A JP2001129211 A JP 2001129211A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不正な情報取得と遊技店での情報誤用とを回
避しつつ試験に必要な情報を容易に取り出せるようにし
試験の手間軽減と効率改善を図る。 【解決手段】 遊技制御装置から送信された遊技価値情
報に基づいて遊技者に遊技価値を供給する排出制御装
置、前記排出制御装置から遊技者に供給される実際の遊
技価値を検出する遊技価値検出手段、前記入賞検出手段
の出力および前記遊技価値検出手段の出力または前記入
賞検出手段の出力に相関する信号および前記遊技価値検
出手段の出力に相関する信号もしくは前記入賞検出手段
の出力を加工した信号および前記遊技価値検出手段の出
力を加工した信号を含む検査情報を取り出すための検査
情報取り出し部(125)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機に関し、特
に、所定の第三者機関の検定を受けなければ販売するこ
とができない遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、射幸心をあおるおそれのある
遊技機(例えば、パチンコ遊技機)の販売は、「遊技機
の認定及び形式の検定等に関する規則(国家公安委員会
規則第四号)」に基づく第三者機関の検定、すなわち、
同規則で定められた技術基準のすべてを満たしているこ
との検定を受けなければ行うことができない。ところ
で、上記技術基準には、例えば、遊技球の発射装置の性
能に関する規格(同規則別表第二のイ)の「1分間に百
個を超える遊技球を発射することができるものでないこ
と」や、遊技球の獲得に係る遊技機の性能に関する規格
(同規則別表第二のロ)の「1個の遊技球が入賞口に入
賞した場合に、15個を超える数の遊技球を獲得するこ
とができるものでないこと」など、多くの試験項目が定
められている。このため、遊技機個々の試験に際しては
相当な手間と時間を要しているのが実情であり、第三者
機関における試験コストのアップはもちろんのこと、さ
らには、検定の遅れから計画的な遊技機の市場投入を行
い難いなどの不都合が指摘されている。
【0003】上記試験を行う場合、例えば、上記二つの
規格(同規則別表第二のイ、ロ)の試験を行う場合であ
っても、少なくとも、遊技球の発射を示す情報、入賞口
への入賞を示す情報および賞球数の情報が必要である。
これらの情報を試験装置に与えることにより、「1分間
に百個を超える遊技球を発射することができるものでな
いこと」および「1個の遊技球が入賞口に入賞した場合
に、15個を超える数の遊技球を獲得することができる
ものでないこと」を検定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
遊技機は、専ら遊技店における遊技の用途に特化した構
成をとっており、言い換えるならば、第三者機関におけ
る試験に必要な情報をそのまま提供できる構成を備えて
いないため、第三者機関における試験の際に、少なくと
も前記情報を検出するためのセンサ類、すなわち、遊技
球の発射を示す情報を検出するための発射球検出セン
サ、入賞口への入賞を示す情報を検出するための入賞球
検出センサおよび賞球数の情報を検出するための賞球数
検出センサなどをいちいち取り付けなければならず、し
かも、適当な取り付け箇所がない場合には部材に穴を開
けたりしなければならず、きわめて試験に手間がかかっ
て非効率であるという問題点があった。
【0005】なお、近時のパチンコ遊技機の中には、各
々の入賞口に入賞球検出センサを備えているものがあ
り、この種のパチンコ遊技機の場合は入賞球検出センサ
の信号を試験に利用できるものの、それ以外のセンサ
(発射球検出センサや賞球数検出センサなど)が設けら
れていないため、いくつかの試験用センサの取り付け作
業が発生する上、入賞球検出センサについても、センサ
の信号ケーブルを取り外して試験装置に接続し直さなけ
ればならず、さらに、すべての入賞球検出センサが扱い
やすい位置にあるとは限らないことなどから、試験の手
間がかかって非効率である点で同一の問題点がある。ま
た、近時のパチンコ遊技機の中には、遊技店の管理用コ
ンピュータ等に情報を出力するための端子を備えている
ものがあるが、この端子を試験に流用したり、または、
その端子の近くに試験用端子を設けておくことも考えら
れるが、そのようにした場合は、意図するしないに関わ
らず、試験用端子の誤用を否めず、遊技機の故障や管理
用コンピュータの誤動作につながる可能性があるし、場
合によっては、不正な情報取得を否定できないという問
題点がある。
【0006】そこで本発明は、上記問題点に鑑みなされ
たもので、不正な情報取得と遊技店での情報誤用とを回
避しつつ、試験に必要な情報を容易に取り出せるように
し、以って試験の手間の軽減と効率の改善を図ることを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、遊技盤面における遊技の進行を制
御し、遊技盤に設けられる各入賞口への入賞を検出する
入賞検出手段の出力に基づいて遊技価値情報を設定する
とともに、設定した遊技価値を遊技者へ供給するために
遊技価値情報を送信する遊技制御手段を含む遊技制御装
置と、前記遊技制御装置から送信された遊技価値情報に
基づいて遊技者に遊技価値を供給する排出制御装置と、
前記排出制御装置から遊技者に供給される実際の遊技価
値を検出する遊技価値検出手段と、を備えるとともに、
前記入賞検出手段の出力および前記遊技価値検出手段の
出力、または前記入賞検出手段の出力に相関する信号お
よび前記遊技価値検出手段の出力に相関する信号、もし
くは前記入賞検出手段の出力を加工した信号および前記
遊技価値検出手段の出力を加工した信号を含む検査情報
を取り出すための検査情報取り出し部を備えたことを特
徴とする。また、好ましくは、請求項1記載の発明に従
属する請求項2記載の発明は、前記検査情報取り出し部
は、遊技店の管理装置からのケーブルを接続可能な遊技
店用ケーブル接続部位と、検査用のケーブルを接続可能
な検査用ケーブル接続部位と、を含み、前記検査用ケー
ブル接続部位は、前記遊技店用ケーブル接続部位とは別
体で設けられていることを特徴とする。また、好ましく
は、請求項2記載の発明に従属する請求項3記載の発明
は、前記検査用ケーブル接続部位は、遊技盤とともに交
換される機種依存性を有する機種依存性部材上に設けら
れていることを特徴とする。また、好ましくは、請求項
2記載の発明に従属する請求項4記載の発明は、前記検
査用ケーブル接続部位は、遊技制御装置の遊技制御基板
に設けられていることを特徴とする。また、好ましく
は、請求項2、請求項3または請求項4記載の発明に従
属する請求項5記載の発明は、前記検査用ケーブル接続
部位は、検査用コネクタを取り付け可能な構成になって
いることを特徴とする。また、好ましくは、請求項4記
載の発明に従属する請求項6記載の発明は、前記遊技制
御装置は、前記検査用ケーブル接続部位に取り付けられ
た検査用コネクタを覆うケースを備え、且つ、該ケース
に形成された開口部を介して前記検査用コネクタを露出
可能に構成するとともに、該開口部を閉鎖する蓋部材を
備えることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態をパチ
ンコ遊技機に適用した例として図面を参照して説明す
る。 A.遊技機の正面構成 図1はパチンコ遊技機の遊技盤1を示す正面図であり、
遊技盤1の前面の略円形領域にはガイドレール2で取り
囲まれた遊技領域3が形成されている。遊技領域3に
は、例えば、複数の識別情報(以下、特図という)を変
動表示する表示画面4aを有する特別図柄表示装置4、
開閉扉5aにより開閉される大入賞口5bを有する特別
変動入賞装置5、左右一対の開閉部材6aを有し特図始
動口として機能する普通変動入賞装置6(いわゆる普
電)、この普通変動入賞装置6の前面中央に位置して後
述する普通図柄(以下、普図という)を表示する普通図
柄表示器7、左右1個ずつのスルーチャッカー形式の普
通図柄始動口8a、8b、左右2個ずつの一般入賞口9
a、9b、10a、10b、風車と呼ばれる複数の打球
方向変換部材11a〜11d、電飾用のサイドランプ1
2a、12b、アウト穴13、特別変動入賞装置5の両
側や下側に設けられたランプ14a、14bおよび飾り
15などが備えられている。
【0009】表示画面4aの周囲を装飾するセンターケ
ース16の上部には4個の特図始動記憶表示器17が設
けられており、普通変動入賞装置6の前面に位置する普
通図柄表示器7の周囲には4個の普図始動記憶表示器1
8が設けられている。また、センターケース16の上端
面中央位置には1個の一般入賞口19が設けられてお
り、さらに、特別変動入賞装置5の両側上面にも左右1
個ずつの一般入賞口20a、20bが設けられている。
したがって、図示の遊技盤1の場合、独立した一般入賞
口は、符号9a、9b、10a、10b、19、20
a、20bで示すように、全部で7個設けられている。
【0010】特別図柄表示装置4は、カラーで静止画や
動画が表示可能な、例えば液晶ディスプレイ(LCD)
であるが、冷陰極管型のディスプレイ(CRT)であっ
てもよく、あるいは、機械的な表示手段(例えば、回転
ドラム機構)を有する表示装置であってもよい。普通図
柄表示器7は、例えば、一桁の数字を表示する7セグメ
ントの表示部を有し液晶またはLED等よりなる表示器
であり、この場合、上記普通図柄(普図)は一桁の数字
である。特図始動記憶表示器17は特図の始動記憶の数
を表示するものであり、同様に、普図始動記憶表示器1
8は普図の始動記憶の数を表示するものである。
【0011】なお、遊技盤1の遊技領域3には、通常、
天釘やヨロイ釘といった多数の障害釘が設けられるが、
ここでは、図面の繁雑化を防ぐため一部を除いて省略し
ている。また、同様に図示を略しているが、遊技盤1に
は、その他の各種装飾ランプやLED等が設けられてい
てもよい。例えば、本実施の形態の遊技盤1の場合、右
上隅に、残賞球(賞球払い出し予定数と賞球払い出し実
数の差)の有無を表示する残賞球有無表示器21が設け
られている。なお、残賞球有無表示器21の代わりに残
賞球の数を表示する残賞球数表示器を設けてもよく、あ
るいは、その両方を設けてもよい。また、本発明では、
遊技盤1における遊技領域3の構成はどのようなもので
もよく、特図の変動表示ゲームを行う遊技機であれば、
任意の構成を取り得る。「第1種」以外のタイプに属す
るパチンコ遊技機であってもよい。なお、本形態例で
は、いわゆる「第1種」に属するタイプのものに適用し
た例を説明する。
【0012】ここで、遊技盤1に設けられた、特別変動
入賞装置5、普通変動入賞装置6および一般入賞口9
a、9b、10a、10b、19、20a、20bは、
これらの入賞口のいずれかに球が入ると、予め設定され
た数(15個を超えない数)の入賞球が払い出されるか
ら、遊技球の獲得に直接的に関与する入賞口である。ま
た、普通図柄始動口8a、8bはスルーチャッカー式の
始動口であって、後述の普図変動ゲームを実行して普図
当たり(例えば、普図が「7」で停止)となった場合
に、上記入賞口の一つである普通変動入賞装置6の一対
の開閉部材6aを逆ハの字に開いて普通変動入賞装置6
への入賞を促すので、この普通図柄始動口8a、8bも
入賞口の一つである。したがって、本明細書では、遊技
盤1に設けられた、特別変動入賞装置5、普通変動入賞
装置6および一般入賞口9a、9b、10a、10b、
19、20a、20bならびに普通図柄始動口8a、8
bを総称する用語として「入賞口」を使用することにす
る。
【0013】図2は遊技盤1の各入賞口を示す図であ
り、各入賞口の盤面裏側“下方”の適宜位置には便宜的
に矩形状のハッチング図形で示す各入賞口ごとのセンサ
31〜42が設けられている。また、ガイドレール2を
伝って遊技盤1に打込まれる発射球を検出するためのセ
ンサ(発射球検出センサ)43も設けられており、この
発射球検出センサ43は遊技領域3に発射された球をダ
ブることなく(二重に検出することなく)確実に1球ず
つ検出できる適切な位置、例えば、本実施の形態では遊
技領域3の入り口に設けられている。これらのセンサ3
1〜43は遊技球の通過を検出する、例えば、通過型の
磁気センサであるが、他のタイプ、例えば、光学センサ
などであってもよい。なお、“下方”とは、対応する入
賞口に入った球を検出可能な適切な位置を意味する便宜
的な言葉である。
【0014】図2において、センサ31〜37は7個の
一般入賞口9a、9b、10a、10b、19、20
a、20bの各入賞球を独立して検出する入賞球検出セ
ンサとして機能する。また、センサ38は盤面左側の普
通図柄始動口8aの入賞球(通過球)を検出する普図始
動ゲートセンサとして機能し、センサ39は盤面右側の
普通図柄始動口8bの入賞球(通過球)を検出する普図
始動ゲートセンサとして機能し、センサ40は普通変動
入賞装置6の入賞球を検出する特図始動センサとして機
能し、センサ41は特別変動入賞装置5の大入賞口5b
の入賞球のうち一般入賞した球を検出するカウントセン
サとして機能し、センサ42は特別変動入賞装置5の大
入賞口5bの入賞球のうち継続入賞(いわゆるV入賞)
した球を検出する継続センサとして機能する。また、ガ
イドレール2の適宜位置(図では遊技領域3の入り口付
近)に設けられたセンサ43は発射球を検出する発射球
検出センサとして機能する。
【0015】以下、遊技盤1に設けられた各センサ31
〜43を、その機能名を付して呼称することにする。す
なわち、本実施の形態の遊技盤1は、7個の入賞球検出
センサ31〜37と、2個の普図始動ゲートセンサ3
8、39と、1個の特図始動センサ40と、1個のカウ
ントセンサ41と、1個の継続センサ42と、1個の発
射球検出センサ43とを有しており、これらのセンサ
(但し、発射球検出センサ43を除く)は、遊技盤1に
設けられた各入賞口、すなわち、特別変動入賞装置5、
普通変動入賞装置6および一般入賞口9a、9b、10
a、10b、19、20a、20bならびに普通図柄始
動口8a、8bへの入賞を個別に検出する入賞検出手段
を構成する。
【0016】B.遊技機の裏機構 次に、図3はパチンコ遊技機(以下「遊技機100」と
いう)の裏機構を示す図である。なお、図示の遊技機1
00はカード式の球貸機100aを併設するいわゆるC
R機と称されるものであるが、これに限定されない。図
3において、遊技機100の裏機構に向かって左側には
遊技制御装置101が設けられており、その下側には音
制御装置102と排出制御装置103が設けられ、さら
にその下側には発射ユニット104と発射制御装置10
5が設けられている。また、裏機構の中央部付近には装
飾制御装置106と表示制御装置107が設けられてお
り、その下側には電源供給ユニット108が設けられて
いる。
【0017】遊技制御装置101は役物遊技に必要な各
種制御を行うもので、中身が透けて見えるケース内にこ
の制御機能を実現するための制御基板が実装されてい
る。音制御装置102は遊技状態に応じた各種の効果音
を生成して遊技機100の前面等に配設されたスピーカ
(図示略)から出力する制御を行うものであり、中身が
透けて見えるケース内にこの制御機能を実現するための
制御基板が実装されている。排出制御装置103は球の
排出に必要な各種電気部品(例えば、後述の排出ユニッ
ト112の電気的駆動源)の制御を行うもので、中身が
透けて見えるケース内にこの制御機能を実現するための
制御基板が実装されている。発射ユニット104は遊技
機100の前面下部に設けられた発射操作ノブ(不図
示)の操作に応じて、球を発射するための機構である。
発射制御装置105は球の発射に必要な各種電気部品
(例えば、発射ユニット104の電気的駆動源)の制御
を行うもので、中身が透けて見えるケースにこの制御機
能を実現するための制御基板が実装されている。装飾制
御装置106は遊技機100の前面等に配設された装飾
用ランプ類の作動(点灯または消灯もしくは点滅)を制
御するもので、中身が透けて見えるケース内にこの制御
機能を実現するための制御基板が実装されている。表示
制御装置107は遊技制御装置101から出力される指
令などに従ってセンター役物を制御し、センター役物の
前面表示部(すなわち、特別図柄表示装置4の表示画面
4a)に所定の画像を表示させるもので、中身が透けて
見えるケース内にこの制御機能を実現するための制御基
板が実装されている。電源供給ユニット108は遊技機
100の外部からの電源(例えば、AC24V電源)を
受けて、遊技機100の各部、例えば、遊技制御装置1
01、音制御装置102、排出制御装置103、発射ユ
ニット104、発射制御装置105、装飾制御装置10
6および表示制御装置107などに必要な各種電源を発
生して各々に供給する。
【0018】以上の各部、すなわち、遊技制御装置10
1、音制御装置102、排出制御装置103、発射ユニ
ット104、発射制御装置105、装飾制御装置10
6、表示制御装置107および電源供給ユニット108
などは、図面上にその一部を実体的に示すように、着脱
可能な信号ケーブルや電源ケーブルによって接続されて
いる。
【0019】遊技機100の裏機構の上部付近から右側
端部付近を経由して下部付近に至る経路上には、貯留タ
ンク109、横方向の誘導路110、屈曲接続ユニット
111、排出ユニット112、縦方向の誘導路113、
入賞球集合棚(不図示)、入賞球流下樋(不図示)およ
び球排出口114が順番に設けられている。なお、入賞
球集合棚と入賞球流下樋は部材の陰に隠れて見えない。
【0020】貯留タンク109は排出される前の球を予
め貯留しておくもので、この貯留タンク109の球数不
足は不図示の補給センサによって検出され、不足のとき
は島設備から球が補給されるようになっている。貯留タ
ンク109に貯留された球は誘導路110と屈曲接続ユ
ニット111によって排出ユニット112に導かれ、排
出ユニット112は導かれた球を所定の球排出指令信号
(排出制御装置103からの信号)に従って、遊技機1
00の前面に設けられた不図示の上皿へ所要数排出(こ
こでの排出は賞球排出と球貸し排出が含まれる)する。
具体的には、排出ユニット112は例えば2条の排出通
路を有し、各通路に設けられた不図示のソレノイド(後
述の第1排出ソレノイド112a、第2排出ソレノイド
112b;図7参照)を上記球排出指令信号に従って駆
動して賞球用の球排出と球貸し用の球排出を行い、且
つ、各通路から排出された排出球を不図示のセンサ(後
述の第1排出センサ112c、第2排出センサ112
d;図7参照)で検出して排出制御装置103に通知す
るとともに、さらに、賞球用の球排出数(賞球払い出し
数)を専用のセンサ(以下「賞球払い出し数検出センサ
112e」という)で検出して遊技制御装置101に通
知する。
【0021】因みに、“賞球払い出し”とは遊技におい
て発生した遊技価値を遊技者に供給するために行われる
遊技球の排出のことをいい、賞球払い出し数検出センサ
112eは遊技価値検出手段として機能する。
【0022】遊技盤1の特別変動入賞装置5、普通変動
入賞装置6および一般入賞口9a、9b、10a、10
b、19、20a、20bに入った入賞球ならびにアウ
ト穴13に入ったアウト球は、遊技盤1の裏面に設けら
れた不図示の入賞球集合棚に集められ、入賞球流下樋を
介して球排出口114から島設備に戻されるようになっ
ており、同様に、排出ユニット112の上流側に待機中
の球も遊技店の営業終了時等に不図示の球抜きソレノイ
ド(図7の球抜きソレノイド173参照)を駆動するこ
とによって球排出口114から島設備に戻されるように
なっている。なお、排出ユニット112の上流側に待機
中の球(一般に100個程度の球)が有るかどうかは、
屈曲接続ユニット111の内部に設けられた半端センサ
111a(予備球センサともいう)によって検出される
ようになっている。
【0023】117は基枠体である。この基枠体117
は合成樹脂製の一体成型品で形成されており、遊技機1
00の前面枠118の裏側に固定された金属フレーム1
19に着脱可能に取り付けられている。そして、この基
枠体117に上述の各構成部品のうちのいくつかの構成
部品、すなわち、本実施の形態の場合、排出制御装置1
03、発射ユニット104、発射制御装置105、貯留
タンク109、誘導路110、屈曲接続ユニット11
1、排出ユニット112、誘導路113、入賞球集合棚
(不図示)、入賞球流下樋(不図示)および球排出口1
14などが着脱可能に取り付けられている。以下、基枠
体117に取り付けられたこれらの構成部品のことを便
宜的に「枠取り付け部品」ということにする。
【0024】金属フレーム119には遊技盤収納部12
0が形成されており、この遊技盤収納部120には遊技
盤1(図1参照)が着脱可能に取り付けられている。そ
して、遊技盤1の裏側には上述の各構成部品のうち基枠
体117に取り付けられた構成部品以外のもの、すなわ
ち、本実施の形態の場合、遊技制御装置101、音制御
装置102、装飾制御装置106、表示制御装置107
および電源供給ユニット108などが着脱可能に取り付
けられている。以下、以下、遊技盤1に取り付けられた
構成部品のことを便宜的に「盤取り付け部品」というこ
とにする。
【0025】ここで、上述の「枠取り付け部品」と「盤
取り付け部品」の例は、あくまでも一例にすぎない。
「盤取り付け部品」は専ら遊技盤1の機種に依存する構
成部品であればよく、「枠取り付け部品」はそれ以外の
部品、すなわち、機種依存性のない部品(言い換えれば
様々な機種の遊技盤1に共通に使用できる部品)であれ
ばよい。このような考え方に立って「枠取り付け部品」
と「盤取り付け部品」を分類しておくことにより、図示
の遊技機100にあっては、金属フレーム119の遊技
盤収納部120から遊技盤1を取り外すことにより、そ
の遊技盤1に取り付けられた「盤取り付け部品」、すな
わち、遊技制御装置101、音制御装置102、装飾制
御装置106、表示制御装置107および電源供給ユニ
ット108などの構成部品を一緒に取り外すことができ
る。この場合、遊技盤1は発明の要旨に記載の機種依存
性部材に相当する。
【0026】ところで、枠取り付け部品や盤取り付け部
品は、上記例示の構成部品のみに限らない。それ以外の
部品も含まれている。例えば、枠取り付け部品には上記
例示の構成部品のほかに、球貸し機接続ユニット121
やセンサケーブル接続ユニット122および遊技店用第
1ケーブル接続ユニット(発明の要旨に記載の遊技店用
ケーブル接続領域に相当)123などが含まれており、
また、盤取り付け部品には上記例示の構成部品のほか
に、遊技店用第2ケーブル接続ユニット(発明の要旨に
記載の遊技店用ケーブル接続領域に相当)124や検査
用ケーブル接続ユニット(発明の要旨に記載の検査用ケ
ーブル接続領域に相当)125などが含まれている。
【0027】これらの接続ユニット121〜125は外
部装置などからの信号ケーブルを接続するためのもので
あり、具体的には、球貸し機接続ユニット121は球貸
機100aからの信号ケーブルを接続し、センサケーブ
ル接続ユニット122は排出ユニット112の内部に設
けられた賞球払い出し数検出センサ112eなどからの
信号ケーブルを接続し、遊技店用第1ケーブル接続ユニ
ット123および遊技店用第2ケーブル接続ユニット1
24は遊技店の管理用コンピュータからの信号ケーブル
を接続し、さらに、検査用ケーブル接続ユニット125
は第三者機関の検査装置の検査装置からの信号ケーブル
を接続するためのものであり、特に、検査用ケーブル接
続ユニット125は、発明の要旨に記載の検査情報取り
出し部に相当する構成要素である。なお、検査装置は第
三者機関のものに限らない。第三者機関における検査に
先立って当該遊技機の製造会社でも同等の検査を行うか
ら、製造会社の検査装置であってもよい。以下、説明の
簡単化のために第三者機関の検査装置で代表する。
【0028】これらの接続ユニット121〜125は接
続相手のケーブルコネクタに合致した形状の受け側コネ
クタを備えており、例えば、遊技店用第1ケーブル接続
ユニット123はいくつかのコネクタ123aを備えて
いる。そして、このコネクタ123aを介して遊技店の
管理用コンピュータと遊技機100との間で所要の信号
のやり取りを行うようになっている。遊技店用第1ケー
ブル接続ユニット123を介して遊技店の管理用コンピ
ュータとの間でやり取りされる信号は「枠取り付け部
品」の各々に必要な信号や「枠取り付け部品」の各々で
発生した信号であり、例えば、発射制御装置105に対
する発射停止信号(入力信号)、貯留タンク109の貯
留球不足を示す球切れ信号(出力信号)、貸し出された
遊技球の数を示す球貸し信号(出力信号)、払い出され
た遊技球の数を示す賞球数信号(出力信号)、遊技機1
00の金枠(ガラス枠)の開放を示す金枠開放信号(出
力信号)などである。
【0029】一方、遊技店用第2ケーブル接続ユニット
124もいくつかのコネクタ(後述)を備えており、そ
のコネクタを介して遊技店の管理用コンピュータと遊技
機100との間で所要の信号のやり取りを行うようにな
っている。遊技店用第2ケーブル接続ユニット124を
介して遊技店の管理用コンピュータとの間でやり取りさ
れる信号は基本的に「盤取り付け部品」の一つである遊
技制御装置101で発生したいくつかの信号であり、そ
の信号の方向は遊技機100から管理用コンピュータへ
の方向(遊技機100から見て出力信号)である。この
出力信号としては、例えば、特図の変動回数を示す図柄
確定回数信号、大当たり中の状態を示す大当たり信号、
大当たり中および普図・特図の高確率中を示す確率変動
信号などが該当する。
【0030】図4は遊技店用第2ケーブル接続ユニット
124および検査用ケーブル接続ユニット125の拡大
図である。これら二つの接続ユニット124、125は
個別のプリント基板124a、125aで作られてお
り、各々のプリント基板124a、125bを所定のベ
ース部材127の凹部127aにはめ込み、さらに、ベ
ース部材127と一体のリブ127b〜127eによっ
て位置決めし、且つ、ネジ127f、127gによって
固定している。遊技店用第2ケーブル接続ユニット12
4のプリント基板124aには、遊技制御装置101か
らのケーブル128を接続するためのコネクタ124b
が備えられているとともに、遊技店の管理用コンピュー
タからの信号ケーブル(不図示)を接続するためのコネ
クタ124c〜124eが備えられている。ここで、コ
ネクタ124cは、例えば、図柄確定回数信号用であ
り、コネクタ124dは、例えば、大当たり信号用であ
り、コネクタ124eは、例えば、確率変動信号用であ
る。
【0031】一方、検査用ケーブル接続ユニット125
のプリント基板125aには、遊技制御装置101から
のケーブル129を接続するためのコネクタ125bが
備えられるとともに、第三者機関の検査装置からの信号
ケーブル130(正確には同信号ケーブル130の先端
に設けられたコネクタ130a)を接続するためのコネ
クタ125cが備えられている。コネクタ125cを以
下便宜的に検査用コネクタ125cと呼ぶことにする
と、この検査用コネクタ125cは、望ましくは基板直
付けタイプのものであり、例えば、検査用コネクタ12
5cの端子群125dをプリント基板125aに形成さ
れたスルーホール125e(図5参照)に差し込んで半
田付けし、あるいは、検査用コネクタ125cの端子群
125dをプリント基板125aのプリント配線パター
ン(不図示)に半田付けして固定し、第三者機関等にお
ける試験時に、その検査用コネクタ125cに図外の検
査装置から延びる検査用ケーブル130のコネクタ13
0aを接続して使用する。
【0032】なお、検査用コネクタ125cの固定作業
は、当該遊技機100の製造会社で行ってもよいし、第
三者機関で行ってもよい。すなわち、検査用コネクタ1
25cを取り付けた状態で第三者機関に渡してもよい
し、スルーホール125eまたはプリント配線パターン
を露出させた状態で第三者機関に渡してもよい。前者の
場合、第三者機関での作業(検査用コネクタ125cの
固定作業)が必要となり、作業効率の点で劣るが、完成
品の遊技機100に検査用コネクタ125cが取り付け
られていないため、納入先の遊技店でケーブルの接続ミ
スや検査用コネクタ125cを利用した不正な情報取得
を回避できる上、遊技機100の設置時に未使用コネク
タ(検査用コネクタ125c)の存在に悩むこともない
というメリットが得られる。また、検査用コネクタ12
5cを使用しない構成としてもよい。例えば、プリント
パターンの露出部分にロジックアナライザ等のプローブ
を当接させることにより、当該露出部分から検査情報を
取り出すことができるからである。
【0033】C.制御系統 図6および図7は遊技機100における制御系統を示す
図である。図6において、遊技制御装置101はパチン
コ遊技等に必要な役物制御を行うワンチップマイコンか
らなる遊技用演算処理装置(遊技用マイクロコンピュー
タ)160と、高精度発振器(例えば、XTAL発振
器)の発振周波数を分周して所定のクロックを得るクロ
ック生成回路(CLK)161と、各種センサ信号を受
け入れる入力インターフェース162と、出力インター
フェース163とを含んで構成される。遊技用演算処理
装置160は、後述の遊技制御プログラムを実行するC
PU160a、同プログラムを格納するROM160b
および作業用メモリ(RAM160c)などをワンチッ
プ化して内蔵しており、いわゆるアミューズチップ用の
ICとして製造されている。CPU160は遊技盤1に
おける遊技の進行を制御するとともに、遊技盤1に設け
られた各入賞口(本実施の形態では、特別変動入賞装置
5、普通変動入賞装置6および一般入賞口9a、9b、
10a、10b、19、20a、20bならびに普通図
柄始動口8a、8b)への入賞を個別に検出する入賞検
出手段(本実施の形態では、7個の入賞球検出センサ3
1〜37、2個の普図始動ゲートセンサ38、39、1
個の特図始動センサ40、1個のカウントセンサ41お
よび1個の継続センサ42)の出力に基づいて遊技者に
遊技価値を供給するための遊技価値情報(後述の賞球デ
ータ等)を生成して送信する遊技制御手段として機能す
る。
【0034】入力インターフェース162には、遊技盤
1に設けられた前述の各センサ、すなわち、7個の入賞
球検出センサ31〜37、2個の普図始動ゲートセンサ
38、39、1個の特図始動センサ40、1個のカウン
トセンサ41、1個の継続センサ42および1個の発射
球検出センサ43からの各検出信号が入力されるととも
に、半端センサ111a、賞球払い出し数検出センサ1
12e、オーバーフローセンサ171および金枠センサ
172からの各検出信号が入力される。ここで、既述の
とおり、半端センサ111aは排出ユニット112の上
流側に待機中の球が有るかどうかを検出するものであ
り、また、賞球払い出し数検出センサ112eは排出ユ
ニット112から実際に(遊技者に)払い出された賞球
数を検出するものである。さらに、オーバーフローセン
サ171は遊技機100の前面の下皿の満杯状態を検出
するものであり、金枠センサ172は遊技機100の前
面の金枠(遊技盤1の前面を覆うガラス枠)の開閉を検
出するものである。なお、オーバーフローセンサ171
および金枠センサ172の取り付け位置については図示
しないが、上記の検出機能を実現するための適当な位置
であればよく、例えば、オーバーフローセンサ171を
上皿と下皿の間の球移動通路に設けてもよく、また、金
枠センサ172を金枠の開閉部材の近くに設けてもよ
い。
【0035】出力インターフェース163からは、遊技
盤1に設けられた各入賞口のうち駆動源を有するもの、
すなわち、特別変動入賞装置5や普通変動入賞装置6の
各駆動源(不図示の大入賞口ソレノイドや普通電動役物
ソレノイド)を駆動するための駆動信号が出力されると
ともに、普通図柄表示器7に普通図柄を表示するための
表示信号が出力され、さらに、遊技機100の裏機構に
設けられた各装置、すなわち、音制御装置102、排出
制御装置103、発射制御装置105、装飾制御装置1
06および表示制御装置107へ所要の制御信号(また
は制御情報;例えば、排出制御装置103に対しては賞
球データや排出条件データを含む賞球制御情報)が出力
されるほか、遊技店用第1ケーブル接続ユニット12
3、遊技店用第2ケーブル接続ユニット124および検
査用ケーブル接続ユニット125の各々に対して所要の
外部出力信号が出力される。
【0036】ここで、排出制御装置103は、図7に示
すように、CPU201、ROM202、RAM20
3、所定のクロックを得るクロック生成回路(CLK)
204、入力インターフェース205、出力インターフ
ェース206、ロジック電源回路207、停電検出回路
208、逆流防止用のダイオード209を含んで構成さ
れている。CPU201は遊技球の排出(賞球排出およ
び貸球排出を含む)に必要な処理を行い、ROM202
は排出制御に必要なプログラム等を格納し、RAM20
3はワークメモリとして使用される。なお、RAM20
3は遊技価値情報を格納する賞球データメモリエリア、
各種データを格納する各種データメモリエリアおよびそ
の他のワークメモリエリア等に分けられており、そのう
ちの賞球データメモリエリアをバッテリバックアップで
きるようになっている。電源ユニット108に設けられ
たコンデンサ(電池でもよい)108aおよび排出制御
装置103のダイオード209はそのためのバッテリバ
ックアップ手段を構成する。
【0037】入力インターフェース205には、遊技制
御装置101からの賞球制御情報(賞球データや排出条
件データなど)が入力されるとともに、前述の第1排出
センサ112cおよび第2排出センサ112dからの検
出信号が入力され、さらに、球抜きセンサ174(営業
終了時等に行われる排出ユニット112から島設備への
球抜きを検出するためのセンサ)からの検出信号が入力
されている。また、出力インターフェース206から
は、球抜きソレノイド173へ駆動信号が出力されると
ともに、上述の第1排出ソレノイド112a、第2排出
ソレノイド112bへ駆動信号が出力され、さらに、残
賞球の有無を表示する残賞球有無表示器21と残賞球の
数を表示する残賞球数表示器21aへ表示信号が出力さ
れており、且つ、残賞球報知信号出力端子175を介し
て外部装置(例えば、遊技店の管理用コンピュータ)へ
残賞球情報(残賞球の有無や残賞球の数)が出力されて
いる。
【0038】排出制御装置103は遊技制御装置101
から送信された賞球制御情報のうちの賞球データをRA
M203の賞球データメモリエリアに順次加算記憶する
とともに、その賞球データメモリエリアの加算記憶と排
出条件データとに基づいて所要の排出処理を行う。ロジ
ック電源回路207には電源供給ユニット108からD
C12Vが供給されており、ロジック電源回路207は
DC12VをDC5Vに変換して上記CPU201、R
OM202、RAM203等の各素子の動作に必要な電
源を供給する。RAM203には不可逆素子として機能
するダイオード209を介してロジック電源回路207
からDC5Vが供給される。また、電源供給ユニット1
08からのDC5Vは配線211a、211bを通して
電源供給ユニット108の内部に配置されたコンデンサ
108aにも供給されるようになっている。コンデンサ
108aは単に電源供給ユニット108の基板上に配置
されているだけで(あるいは基板上でなく別体でもよ
い)、電源の供給は排出制御装置103側のロジック電
源回路207から受けている。配線211a、211b
の途中にはオス/メスタイプのコネクタ(図示略)が設
けられており、コネクタにより配線211a、211b
は電源供給ユニット108側と排出制御装置103側と
の間で分離可能になっている。
【0039】RAM203とコンデンサ108aの接続
状態を詳しく説明すると、RAM203の電源端子は排
出制御装置103内で生成されたロジック電圧をダイオ
ード209を介して受けるように接続され、この電源端
子は更に電源供給ユニット108に配置したコンデンサ
108aのプラスの電位に接続されている。一方、コン
デンサ108aは排出制御装置103のロジック電源回
路207が生成したロジック電圧であるDC5Vの供給
を受けて充電状態に維持されるとともに、コンデンサ1
08aのグランドレベルは配線211bを介して排出制
御装置103のグランドに導通するようになっている。
したがって、排出制御装置103内で生成されたロジッ
ク電源は、RAM203の電源端子にダイオード209
を介して供給されてRAM203の作動を可能にすると
ともに、コンデンサ108aも充電するようになってい
る。なお、ダイオード209を介してコンデンサ108
aを充電しているので、停電時はRAM203(厳密に
はRM203の第2エリア203bと第3エリア203
c)のみをバックアップする構成になっており、他の回
路にはコンデンサ108aの電圧は供給されない。
【0040】停電検出回路208は電源供給ユニット1
08からロジック電源回路207への電源供給が断たれ
たことを検出(例えば、DC12Vが所定の電圧まで低
下したとき停電として検出)するもので、停電になる
と、CPU201に強制的に割り込みをかけてCPU2
01を停止させる。
【0041】次に、作用を説明する。まず、本例の遊技
機100で行われる遊技の概要について説明する。ガイ
ドレール2を介して遊技領域3に打込まれた遊技球が、
特図の始動口(チャッカー)を兼ねた普通変動入賞装置
6に入賞すると、特別図柄表示装置4の表示画面4aの
複数の変動表示領域(例えば上下または左右の3箇所)
において多数の特図(数字、文字、記号、模様等よりな
るもの)が変動(例えば、スクロール)する表示(いわ
ゆる変動表示)が行われて、変動表示ゲームが行われ
る。そして、この変動表示ゲームの結果(停止した特図
の組合せ)が特定表示結果(例えば、「777」などの
ゾロ目)であれば、大当りと呼ばれる遊技価値が付与さ
れる。なお制御上は、例えば特図の始動口への遊技球の
入賞があったことを条件(始動条件)として、大当り乱
数(遊技価値判定用乱数)などの各種乱数の値が抽出記
憶されて、この抽出記憶された乱数値と予め設定された
判定値とが判定時に比較判定され、この比較判定結果に
基づいて、予め停止図柄(大当りとするか否か)やリー
チアクションを行うか否かなどが決定され、この決定に
応じて上記変動表示が開始される。
【0042】また、いわゆる時短(時間短縮)の制御が
行われている場合には、特図の変動の開始から終了まで
の時間が通常よりも短縮され、その分だけ特図の変動表
示ゲームの頻度が実質的に増加して有利となる。また、
いわゆる確率変動の制御によって大当りの確率が高確率
に設定されていると、通常よりも大当りとなる確率が増
加する。
【0043】この大当りになると、特別変動入賞装置5
の開閉扉5aが、規定時間(例えば、30秒)を越えな
い範囲内において、例えば10個入賞までの期間だけ一
時的に開放される開放動作が行われる。そして、この開
放動作は、継続入賞球の検出(継続センサ42による入
賞球の検出)が行われることを条件に、例えば、16ラ
ウンドまで複数回行われる。また、上記特図の変動表示
ゲーム中または大当り中に、普通変動入賞装置6にさら
に遊技球が入賞したときには、特図始動記憶表示器17
が点灯してこの場合4個まで記憶され、変動表示ゲーム
または大当りが終了した後に、その記憶(即ち、始動記
憶)に基づいて上記特図の変動表示ゲームが繰り返され
る。
【0044】一方、遊技中に、遊技球が普通図柄始動口
8a、8bに入賞(通過)したときは、普通図柄表示器
7の普図(この場合、一桁の数字)の変動表示による普
図の変動表示ゲームが行われる。そして、この変動表示
ゲーム結果(停止した普図)が所定の態様(例えば、
「7」)であれば、普図当りと呼ばれる遊技価値が付与
される。この普図当りの状態になると、普通変動入賞装
置6の一対の開閉部材6aが逆ハの字に開いた開放状態
に、例えば0.5秒程度保持される遊技が行われる。こ
れにより、普通変動入賞装置6に遊技球が入賞し易くな
り、その分、特図の変動表示ゲームの実施回数が増えて
大当りになる可能性が増す。また、上記普図の変動表示
ゲーム中に、普通図柄始動口8a、8bにさらに遊技球
が入賞したときには、普図始動記憶表示器18が点灯し
てこの場合4個まで記憶され、普図の変動表示ゲームの
終了後に、その記憶に基づいて上記普図の変動表示ゲー
ムが繰り返される。
【0045】D.制御系の動作 次に、前述した制御系により行われる本例の遊技機10
0の制御について説明する。図8は、遊技制御装置10
1の遊技用演算処理装置(遊技用マイクロコンピュー
タ)160により行われる遊技プログラムのフローチャ
ートを示す図である。この制御処理は、所定の基準時間
(例えば、2ms)毎に1シーケンスずつ行われる。即
ち、最終ステップの残余時間処理S22において、遊技
用マイクロコンピュータ160に上記基準時間間隔のリ
セット信号が入るたびに、ステップS1から実行され
る。
【0046】処理が開始されると、ステップS1におい
てまず電源の投入時であるか否かを判定する電源投入判
定処理を行い、電源投入時であれば初期化処理を行っ
て、ROM160bの正常判定処理やRAM160cに
おけるワークエリアのイニシャライズ、I/Oレジスタ
の設定、システム内部のレジスタの設定処理およびフラ
グのイニシャライズ等が行われる。また、電源投入時で
なければ、ステップS2に進んで入力処理を行い、入力
インターフェース回路162からの信号を取り込む。こ
れにより、所要の入力情報(半端センサ111a、オー
バーフローセンサ171、金枠センサ172、発射球検
出センサ43および賞球払い出し数検出センサ112e
などの検出信号)が取得される。次いで、ステップS3
で出力処理を行い、出力インターフェース回路163に
制御信号を出力する。これにより、出力インターフェー
ス回路163に接続される遊技盤1上の各器具が駆動さ
れ、例えば特別変動入賞装置5の駆動等が行われる。
【0047】次いで、ステップS4〜S11のうちの一
つの処理を時分割で順次行う。ステップS4〜S11の
概要は以下のとおりである。 <ステップS4:排出制御情報編集処理>排出制御情報
編集処理では、遊技用マイクロコンピュータ160から
排出制御装置103へ送信する賞球数制御情報、賞球数
データ等に関する編集が行われる。 <ステップS5:排出制御装置通信処理>排出制御装置
通信処理では、遊技用マイクロコンピュータ160から
排出制御装置103へ賞球数制御情報等を送信する。 <ステップS6:音声制御装置通信処理>音声制御装置
通信処理では、遊技用マイクロコンピュータ160から
音制御装置102へ音声制御信号(例えば、遊技ゲーム
の効果音の制御信号)を送信する。 <ステップS7:装飾制御装置通信処理>装飾制御装置
通信処理では、遊技用マイクロコンピュータ160から
装飾表示制御装置106へ装飾制御信号を送信する。こ
れにより、遊技盤1の各種装飾ランプやLED等を装飾
発光させて遊技を演出することが行われる。
【0048】<ステップS8:表示制御装置通信処理>
表示制御装置通信処理では、後述する表示制御装置送信
情報編集処理S20で行われる送信情報の設定に基づい
て、実際に表示制御装置107に対して所定の表示制御
信号が出力される(つまり、送信領域にセットされてい
るコマンドデータが送信される)。これにより、特別図
柄表示装置4の表示画面4aにて複数の特図が複数列で
変動表示等され、変動表示ゲームが行われる。 <ステップS9〜ステップS11:スルー処理>スルー
処理では、何も処理を行わずに、これらのステップをス
ルーする。
【0049】次に、図示の遊技プログラムでは、以上の
時分割処理がなされた後に、ステップS12で乱数生成
処理を行う。乱数生成処理では、特図に関連する乱数お
よび普図に関連する乱数の更新が行われる。特図に関連
する乱数としては、例えば、大当り乱数(大当りとする
か否かを決定するための乱数)、リーチ乱数(リーチ態
様決定用の乱数)、大当り停止図柄乱数(大当り停止図
柄決定用の乱数)、などがある。乱数の生成では、特図
および普図の乱数を例えば「1」ずつインクリメントし
て更新することが行われる。したがって、本ルーチンが
繰り返される毎に、特図および普図の乱数が変り、大当
り或いは普図当りの乱数抽出値がアトランダム性を保つ
ようになる。リーチ乱数、大当り停止図柄乱数などにつ
いても同様である。
【0050】次いで、ステップS13でセンサ入力処理
を行う。ここでは、入賞球検出センサ31〜37、普図
始動ゲートセンサ38、39、特図始動センサ40、カ
ウントセンサ41および継続センサ42からの入力監視
を行うとともに、これらセンサからの入力信号に基づい
て、特図変動や普図変動の始動記憶の更新、特図や普図
などに関連する乱数の抽出、賞球数記憶、大当り時のラ
ウンド継続の設定、などの処理を行う。次いで、ステッ
プS14〜S21のうちの一つの処理を時分割で順次行
う。ステップS14〜S21の概要は以下のとおりであ
る。
【0051】<ステップS14:特別図柄ゲーム処理>
特別図柄ゲーム処理では、特図をスクロールさせる前の
始動記憶監視、図柄停止監視および大当り処理の何れか
に対応した処理が行われる。 <ステップS15:普通図柄ゲーム処理>普通図柄ゲー
ム処理では、遊技球が普通図柄始動口8a、8bに入賞
(通過)したときに、普通図柄表示器7の普図(この場
合、一桁の数字)の変動表示による変動表示ゲームにつ
いての処理を行い、普図当りとなった場合には対応する
普図当り処理を行う。 <ステップS16:図柄変動処理>図柄変動処理では、
特図をスクロールさせる処理が行われ、所定時間経過後
に、図柄変動が停止して大当り或いは外れの何れかにな
る。
【0052】<ステップS17:装飾制御情報編集処理
>装飾制御情報編集処理では、遊技用マイクロコンピュ
ータ160から装飾表示制御装置106へ送信する装飾
制御情報の編集(例えば、サイドランプ12a、12
b、14a、12b等の装飾をどのようにするかの編
集)を行う。 <ステップS18:ソレノイド編集処理>ソレノイド編
集処理では、遊技用マイクロコンピュータ160から、
特別変動入賞装置5(の大入賞口ソレノイド)や普通変
動入賞装置6(の普通電動役物ソレノイド)へ送信する
ソレノイド制御情報の編集を行う。 <ステップS19:不正監視処理>不正監視処理では、
特別変動入賞装置5に対するノーカウントの監視、その
他の不正監視が行われ、不正等の場合には、例えば後述
のステップS21の外部端子情報編集処理にてエラー信
号を外部の管理装置に出力するような編集が行われる。
【0053】<ステップS20:表示制御装置送信情報
編集処理>表示制御装置送信情報編集処理では、遊技用
マイクロコンピュータ160から表示制御装置107へ
送信する表示制御情報(コマンドデータよりなる表示制
御信号)の編集を行う(つまり、コマンドデータを選択
して送信領域にセットする)。 <ステップS21:外部端子情報編集処理>外部端子情
報編集処理では、遊技用マイクロコンピュータ160か
ら遊技店用第1ケーブル接続ユニット123や遊技店用
第2ケーブル接続ユニット124を介して管理用コンピ
ュータ等へ送信する遊技店用外部端子情報の編集を行う
とともに、検査用ケーブル接続ユニット125を介して
第三者機関の検査装置へ送信する検査用外部端子情報の
編集を行う。
【0054】遊技店用外部端子情報の内訳は既述のとお
りであるが、重複して説明すれば、遊技店用外部端子情
報は、遊技店用第1ケーブル接続ユニット123を介し
て管理用コンピュータ等へ送信される第1のグループ
と、遊技店用第2ケーブル接続ユニット124を介して
管理用コンピュータ等へ送信される第2のグループとに
分けられている。そして、第1のグループに属する遊技
店用外部端子情報は、例えば、貯留タンク109の貯留
球不足を示す球切れ信号、貸し出された遊技球の数を示
す球貸し信号、払い出された遊技球の数を示す賞球数信
号、遊技機100の金枠(ガラス枠)の開放を示す金枠
開放信号などで構成され、さらに、第2のグループに属
する遊技店用外部端子情報は、例えば、特図の変動回数
を示す図柄確定回数信号、大当たり中の状態を示す大当
たり信号、大当たり中および普図・特図の高確率中を示
す確率変動信号などで構成されており、要するに、第1
のグループに属する遊技店用外部端子情報は、「枠取り
付け部品」の各々で発生した信号で構成され、第2のグ
ループに属する遊技店用外部端子情報は、「盤取り付け
部品」の各々で発生した信号で構成されている点で相違
する。
【0055】一方、検査用ケーブル接続ユニット125
を介して第三者機関の検査装置へ送信される検査用外部
端子情報は、本発明に特有の情報であり、望ましくは第
三者機関における試験で必要となるすべての情報または
主要な情報を含む。
【0056】図9は検査用外部端子情報に含まれる好ま
しい情報の一例であり、この例では、遊技機の種別(1
種、2種、3種、その他)に共通の情報群と、1種(2
種の一部を含む)専用の情報群とに分けられており、対
象となる遊技機の種別によってこれらの情報群を選択で
きるようになっている。各情報群の信号の入出力区分は
いずれも遊技機から見て出力信号であり、検査用ケーブ
ル接続ユニット125を介して検査装置へ出力される信
号である。
【0057】各信号の意味は、以下のとおりである。す
なわち、発射球信号は発射球検出センサ43で検出され
た信号であり、賞球信号は賞球払い出しセンサ112e
で検出された信号であり、遊技機エラー状態信号および
遊技機状態信号は遊技制御装置101で生成された状態
信号であり、普通入賞口入賞信号は入賞球検出センサ3
1〜37で検出された信号であり、普通図柄に係るゲー
ト通過信号は普図始動ゲートセンサ38、39で検出さ
れた信号であり、特別電動役物開放信号は特別変動入賞
装置5のソレノイド駆動信号に対応する信号であり、普
通電動役物開放信号は普通変動入賞装置6のソレノイド
駆動信号に対応する信号であり、普通電動役物作動中信
号は普通変動入賞装置6の開閉部材6aの解放状態を示
す信号であり、普通図柄当たり信号は普図当たりを示す
信号であり、普通図柄保留1個目〜保留4個目信号は普
図始動記憶表示器18の保留数に対応する信号であり、
普通図柄高確率状態信号は普図の高確率中を示す確率変
動信号であり、普通図柄変動時間短縮状態信号は普図の
時短制御中を示す信号であり、普通電動役物開放延長状
態信号は、例えば、通常遊技状態と確変遊技状態とで普
通電動役物の開放時間を異ならせている場合、通常と異
なる延長されている時間だけ出力される信号であり、特
定領域通過信号は継続センサ42によって検出された通
過球を示す信号である。
【0058】また、特別電動役物入賞信号は特図始動セ
ンサの検出信号であり、始動口入賞信号は普図始動ゲー
トセンサ38、39の検出信号であり、特別電動役物作
動中信号は特別変動入賞装置5の開閉扉(大入賞口)5
aの開状態を示す信号であり、役物連続作動装置作動信
号は大当たり中に出力される信号であり、特別図柄大当
たり信号は特図当たりを示す信号であり、特別図柄保留
1個目信号〜保留4個目信号は特図始動記憶表示器17
の保留数に対応する信号であり、特別図柄高確率状態信
号は特図の高確率中を示す確率変動信号であり、特別図
柄変動時間短縮状態信号は特図の時短制御中を示す信号
である。言うまでもなくこれらの情報は一例である。要
は、第三者機関や製造会社における試験で必要なすべて
の情報もしくは主要な情報を含む検査情報であればよ
く、例えば、冒頭の二つの規格(前記規則別表第二の
イ、ロ)の試験を行うのであれば、少なくとも、発射球
検出センサ43の出力と、入賞検出手段(本実施の形態
では、7個の入賞球検出センサ31〜37、2個の普図
始動ゲートセンサ38、39、1個の特図始動センサ4
0、1個のカウントセンサ41および1個の継続センサ
42)の各出力と、遊技価値検出手段(賞球払い出し数
検出センサ112e)の出力とを含む検査情報であれば
よい。なお、ここで言う“出力”とは、各センサの出力
信号それ自体、または同出力信号に相関(実質的に同一
の情報を表す二つの信号の関係のこと。各々の信号の情
報の表現形式が異なっていてもよい。例えば、一の信号
は電位レベルで情報を表し、二の信号は電流レベルで情
報を表す等)する信号、もしくは同出力信号を加工した
信号のいずれかを意味する。また、“加工”とは、信号
に対する例えばレベル変換等の直接的な加工を意味する
ほか、符号化やフォーマット変換等の間接的な加工も意
味する。
【0059】<まとめ>以上のとおり構成したので、本
実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。 (1)遊技店用のケーブル接続ユニットを遊技店用第1
ケーブル接続ユニット123と遊技店用第2ケーブル接
続ユニット124の二つとし、各々を「枠取り付け部
品」の信号出力用(すなわち、機種に依存しない信号出
力用)と「盤取り付け部品」の信号出力用(すなわち、
機種に依存する信号出力用)に用途限定したので、機種
を変更する場合は、遊技店用第2ケーブル接続ユニット
124の構成(コネクタ124c〜12eの信号ピン割
り当てやピン配置またはコネクタ形状もしくはコネクタ
の数)を変えるだけでよく、遊技機100の機種変更に
容易に対応することができるという効果が得られる。
【0060】(2)上記遊技店用のケーブル接続ユニッ
ト(遊技店用第1ケーブル接続ユニット123および遊
技店用第2ケーブル接続ユニット124)とは別に検査
専用のケーブル接続ユニット、すなわち、検査用ケーブ
ル接続ユニット125を設けたので、図10に示すよう
に、当該遊技機100を遊技店に設置する際は、遊技店
用のケーブル接続ユニット(遊技店用第1ケーブル接続
ユニット123および遊技店用第2ケーブル接続ユニッ
ト124)と遊技店の管理コンピュータ等との間を接続
し、一方、第三者機関等で検査を行う際は、検査用ケー
ブル接続ユニット125と検査装置との間を接続すると
いう使い方をすることができる。したがって、検査用ケ
ーブル接続ユニット125には検査に必要なすべての情
報または主要な情報が取り出されているから、第三者機
関等ではコネクタの接続作業(および所要の検査作業)
だけが発生し、言い換えれば、冒頭で説明した検査用セ
ンサの取り付け作業が発生せず、その結果、検査の手間
と効率の向上を図ることができる。
【0061】(3)また、検査用ケーブル接続ユニット
125に検査用コネクタ125cを取り付けない状態に
しておけば、第三者機関等で検査用コネクタ125cの
取り付け作業が必要となって効率の点で劣るものの、完
成品の遊技機100に検査用コネクタ125cが取り付
けられていないため、納入先の遊技店でケーブルの接続
ミスや検査用コネクタ125cを利用した不正な情報取
得を回避できる上、遊技機100の設置時に未使用コネ
クタ(検査用コネクタ125c)の存在に悩むこともな
いという効果が得られる。 (4)また、上記同様に検査用ケーブル接続ユニット1
25に検査用コネクタ125cを取り付けない状態にし
ておけば、第三者機関等で、検査用コネクタ125cの
取り付け位置(のプリントパターン露出部分に)にロジ
ックアナライザ等のプローブを当接させて検査すること
も可能であり、上記のような作業効率の問題を生じない
という効果が得られる。
【0062】<他の実施の形態>なお、本発明の実施の
形態は、以上の例に限定されない。例えば、以下のとお
りに変形させてもよい。図11は第1の変形例を示す図
であり、遊技制御装置101に検査用コネクタ401
(上述の検査用コネクタ125cに相当するもの)を取
りつけた例である。図11において、402は中身が透
けて見えるケースであり、403はケース402から一
部を露出させた遊技制御基板である。なお、402aは
ケース402の閉鎖部材(例えば、カシメ)である。遊
技制御基板403の露出面にはいくつかのコネクタ40
4〜410が取り付けられており、これらのコネクタ4
04〜410は、図中実体化して示す各々のケーブルを
介して遊技機100の裏機構に設けられた各装置(例え
ば、電源ユニット108、遊技店用第2ケーブル接続ユ
ニット124、装飾制御装置106、表示制御装置10
7、音制御装置102および排出制御装置103など)
と接続するためのものである。
【0063】上記実施の形態(図3参照)における遊技
制御装置101との相違は、検査用ケーブル接続ユニッ
ト125と接続するためのコネクタを備えず、その代わ
り、遊技制御基板403の露出面上の任意位置に検査用
コネクタ401を設けた点にある。
【0064】このようにすると、検査用のケーブル接続
ユニット(上述の検査用ケーブル接続ユニット125)
を不要にできるとともに、同ユニットと遊技制御装置1
01との間のケーブル(図4のケーブル129参照)も
不要にでき、したがって、コストダウンを図ることがで
きるというメリット効果が得られる。
【0065】なお、この第1変形例においても、検査用
コネクタ401は、望ましくは基板直付けタイプのもの
であり、例えば、図12に示すように、検査用コネクタ
401の端子群401aを遊技制御基板403に形成さ
れたスルーホール403a(図13参照)に差し込んで
半田付けし、あるいは、検査用コネクタ401の端子群
401aを遊技制御基板403のプリント配線パターン
(不図示)に半田付けして固定し、第三者機関等におけ
る試験時に、その検査用コネクタ401に図外の検査装
置から延びる検査用ケーブル130のコネクタ130a
を接続して使用する。
【0066】図14は第2の変形例を示す図であり、遊
技制御装置101に検査用コネクタ501(上述の検査
用コネクタ125cに相当するもの)を取りつけた点で
上記第1の変形例と一致するが、その取り付け位置をケ
ース402の内部とした点で相違する。すなわち、この
第2の変形例における検査用コネクタ501は、図15
に示すように、ケース402の内部に隠れた遊技制御基
板403に取り付けられており、さらに、ケース402
の側面に設けられた蓋部材402cを取り外すことによ
り、不図示の検査装置からのケーブルを検査用コネクタ
501に接続できるようになっている。なお、図15に
おいて、402bは透明な材料からなるケース裏部材、
402dは開口部、502は遊技制御基板403に実装
された電子部品(例えば、遊技用マイクロコンピュータ
160や各種周辺回路等)、503は遊技制御基板40
3の脚部品、504は脚部品503を介して遊技制御基
板403をケース裏部材402bに固定するネジであ
る。
【0067】第2の変形例によれば、遊技制御装置10
1のケース402の内部に検査用コネクタ501を取り
付けるとともに、その検査用コネクタ501のコネクタ
面を覆う蓋部材402cをケース402に設けたので、
蓋部材402cを取り外すことにより、第三者機関等に
おける検査を支障なく行うことができる一方、遊技店へ
の設置時には蓋部材402cによって検査用コネクタ5
01が隠されているので、ケーブルの接続ミスや検査用
コネクタ501を利用した不正な情報取得を回避できる
上、遊技機100の設置時に未使用コネクタ(検査用コ
ネクタ501)の存在に悩むこともないという効果が得
られる。
【0068】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、検査情報
取り出し部を介して入賞検出手段の出力や遊技価値検出
手段の出力を含む検査情報を外部に取り出すことができ
る。したがって、第三者機関等における試験の際に、検
査用センサを取り付けることなく、単に検査情報取り出
し部から情報を取り出すだけで、所要の試験を行うこと
ができる。その結果、試験の手間を軽減できるととも
に、試験効率の向上を図ることができる。請求項2記載
の発明によれば、検査用ケーブル接続部位と遊技店用ケ
ーブル接続部位とを別体としたので、遊技店への設置時
にケーブル接続のミスを防止することができる。請求項
3記載の発明によれば、検査用ケーブル接続部位を機種
依存性の部材上に設けたので、機種変更(遊技盤の交
換)の際に検査用ケーブル接続部位も一緒に交換するこ
とができ、機種変更の容易性を向上できる。請求項4記
載の発明によれば、検査用ケーブル接続部位を遊技制御
装置の遊技制御基板に設けたので、機種変更の際に遊技
制御装置と一緒に検査用ケーブル接続部位も交換するこ
とができ、機種変更の容易性を向上できる。請求項5記
載の発明によれば、検査用ケーブル接続部位に検査用コ
ネクタを取り付け可能な構成としたので、例えば、第三
者機関における試験の際だけに検査用コネクタを取り付
けることができる。あるいは、検査用コネクタを取り付
けることなく検査用プローブによる情報の取り出しが可
能になる。したがって、試験以外の用途、すなわち、遊
技店への納入時には検査用コネクタが取り付けられてい
ないため、コネクタの接続ミスを防止でき、また、不正
な検査情報の取得を回避できる。請求項6記載の発明に
よれば、検査用コネクタがケースで覆われるとともに、
そのコネクタ面が蓋部材で隠された状態で遊技店に納入
されるため、コネクタの接続ミスと不正な検査情報の取
得とを確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技盤の正面図である。
【図2】遊技盤に設けられた各種センサの配置図であ
る。
【図3】遊技機の裏面図である。
【図4】遊技店用第2ケーブル接続ユニットおよび検査
用ケーブル接続ユニットの拡大図である。
【図5】検査用コネクタを取り付ける前の検査用ケーブ
ル接続ユニットの拡大図である。
【図6】遊技機の制御系統を示す図(1/2)である。
【図7】遊技機の制御系統を示す図(2/2)である。
【図8】遊技制御プログラムのフローチャートある。
【図9】検査用外部出力信号の一例を示すリスト図であ
る。
【図10】遊技店用第1ケーブル接続ユニットおよび遊
技店用第2ケーブル接続ユニットならびに検査用ケーブ
ル接続ユニットの利用状態を示す図である。
【図11】第1の変形例を示す図である。
【図12】図11の要部拡大図(検査用コネクタを取り
付けた状態)である。
【図13】図11の要部拡大図(検査用コネクタを取り
付けない状態)である。
【図14】第2の変形例を示す図である。
【図15】第2の変形例に係る遊技制御装置の断面図お
よび側面図である。
【符号の説明】
1 遊技盤(機種依存性部材) 101 遊技制御装置 103 排出制御装置 112e 賞球払い出し数検出センサ(遊技価値検出手
段) 123 遊技店用第1ケーブル接続ユニット(遊技店用
ケーブル接続部位) 124 遊技店用第2ケーブル接続ユニット(遊技店用
ケーブル接続部位) 125 検査用ケーブル接続ユニット(検査用ケーブル
接続部位、検査情報取り出し部) 125c 検査用コネクタ 160 CPU(遊技制御手段) 401 検査用コネクタ 402 ケース 402c 蓋部材 402d 開口部 403 遊技制御基板 501 検査用コネクタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤面における遊技の進行を制御し、
    遊技盤に設けられる各入賞口への入賞を検出する入賞検
    出手段の出力に基づいて遊技価値情報を設定するととも
    に、設定した遊技価値を遊技者へ供給するために遊技価
    値情報を送信する遊技制御手段を含む遊技制御装置と、 前記遊技制御装置から送信された遊技価値情報に基づい
    て遊技者に遊技価値を供給する排出制御装置と、 前記排出制御装置から遊技者に供給される実際の遊技価
    値を検出する遊技価値検出手段と、を備えるとともに、 前記入賞検出手段の出力および前記遊技価値検出手段の
    出力、または前記入賞検出手段の出力に相関する信号お
    よび前記遊技価値検出手段の出力に相関する信号、もし
    くは前記入賞検出手段の出力を加工した信号および前記
    遊技価値検出手段の出力を加工した信号を含む検査情報
    を取り出すための検査情報取り出し部を備えたことを特
    徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記検査情報取り出し部は、 遊技店の管理装置からのケーブルを接続可能な遊技店用
    ケーブル接続部位と、 検査用のケーブルを接続可能な検査用ケーブル接続部位
    と、を含み、 前記検査用ケーブル接続部位は、前記遊技店用ケーブル
    接続部位とは別体で設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記検査用ケーブル接続部位は、遊技盤
    とともに交換される機種依存性を有する機種依存性部材
    上に設けられていることを特徴とする請求項2記載の遊
    技機。
  4. 【請求項4】 前記検査用ケーブル接続部位は、遊技制
    御装置の遊技制御基板に設けられていることを特徴とす
    る請求項2記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記検査用ケーブル接続部位は、検査用
    コネクタを取り付け可能な構成になっていることを特徴
    とする請求項2、請求項3または請求項4記載の遊技
    機。
  6. 【請求項6】 前記遊技制御装置は、前記検査用ケーブ
    ル接続部位に取り付けられた検査用コネクタを覆うケー
    スを備え、且つ、該ケースに形成された開口部を介して
    前記検査用コネクタを露出可能に構成するとともに、該
    開口部を閉鎖する蓋部材を備えることを特徴とする請求
    項4記載の遊技機。
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