JP2001310042A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001310042A
JP2001310042A JP2000131314A JP2000131314A JP2001310042A JP 2001310042 A JP2001310042 A JP 2001310042A JP 2000131314 A JP2000131314 A JP 2000131314A JP 2000131314 A JP2000131314 A JP 2000131314A JP 2001310042 A JP2001310042 A JP 2001310042A
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payout
ball
prize
game
board
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JP2000131314A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Yasuo Kanbayashi
康男 神林
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 景品遊技媒体の払出しの迅速化を可能にする
ことである。 【解決手段】 複数の入賞に応じた賞球の払出しを各入
賞ごとに玉払出装置の払出モータの払出動作を区切るこ
となく(たとえば、5個,13個等で区切ることな
く)、連続的に払出すように玉払出装置を制御可能であ
る。そして、連続的に払出制御を行なうことが可能な連
続払出数が設定されており、連続払出数(たとえば、2
5個)の範囲内で連続的な払出制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、パチン
コ遊技機やスロットマシン等で代表される遊技機に関す
る。詳しくは、遊技者所有の有価価値の大きさを特定可
能な情報が記録された記録媒体を処理する記録媒体処理
装置からの要求に応じた貸遊技媒体の払出しと、入賞に
応じて予め定められた個数の景品遊技媒体の払出しとを
行なうことが可能な遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において、従来から一般
的に知られているものに、たとえば、遊技者所有の有価
価値の大きさを特定可能な情報が記録されたカード等の
記録媒体を処理する記録媒体処理装置からの要求に応じ
た貸し玉等の貸遊技媒体の払出しと、入賞に応じて予め
定められた個数の景品遊技媒体の払出しとを行なうこと
が可能な遊技機があった。
【0003】このような遊技機においては、入賞に応じ
た景品遊技媒体の払出しを行なう場合に、払出モータ等
の遊技媒体払出手段が1入賞ごとに駆動および停止を繰
返す払出動作制御が行なわれていた。つまり、従来にお
いては、遊技媒体払出手段が1入賞ごとにインターバル
をおいて駆動されることにより景品遊技媒体の払出しが
行なわれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来の遊技機においては、遊技媒体払出手段が1入賞
分の景品遊技媒体の払出しごとにインターバルをおいて
駆動されていたため、短期間に多数の入賞が生じた場合
のように、複数入賞分の未払出し景品媒体が生じ、それ
を払出す必要がある場合に、景品遊技媒体の払出しが速
やかに行なえないという問題があった。
【0005】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、景品遊技媒体の払出しを迅速化
することが可能な遊技機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技者所有の有価価値の大きさを特定可能な情報が
記録された記録媒体を処理する記録媒体処理装置からの
要求に応じた貸遊技媒体の払出しと、入賞に応じて予め
定められた個数の景品遊技媒体の払出しとを行なうこと
が可能な遊技機であって、遊技状態を制御する遊技制御
手段と、前記貸遊技媒体および前記景品遊技媒体を払出
す動作を行なう払出手段と、該払出手段により遊技媒体
を払出す制御を行なう手段であって、前記記録媒体処理
装置から受ける前記貸遊技媒体の払出しを要求する貸遊
技媒体払出要求信号に基づいて貸遊技媒体の払出制御を
行ない、前記遊技制御手段から受ける前記景品遊技媒体
の払出制御を指令する景品遊技媒体払出制御信号に基づ
いて景品遊技媒体の払出制御を行なう払出制御手段とを
含み、該払出制御手段は、複数の入賞に応じた景品遊技
媒体の払出しを各入賞ごとに前記払出手段の払出動作を
区切ることなく、連続的に払出すように前記払出手段を
制御可能であり、前記払出制御手段が連続的に払出制御
を行なうことが可能な連続払出数が設定され、前記払出
制御手段は、前記連続払出数の範囲内で連続的な払出制
御を行なうことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記景品遊技媒体払出制御信
号は、予め定められたデータ形式で景品遊技媒体の払出
制御の内容を指令するコマンドデータを含むことを特徴
とする。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の発明の構成に加えて、前記コマンドデータは、払出
制御の種類を指令可能な第1のデータと払出す景品遊技
媒体数を指令可能な第2のデータとを有することを特徴
とする。
【0009】請求項4に記載の本発明は、請求項2また
は3に記載の発明の構成に加えて、前記コマンドデータ
は、複数回に分けて前記遊技制御手段から前記払出制御
手段に送信されることを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の本発明は、請求項3また
は4に記載の発明の構成に加えて、前記コマンドデータ
は、データの種別を識別可能な識別データを含むことを
特徴とする。
【0011】請求項6に記載の本発明は、請求項2から
5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記払出手
段に遊技媒体を供給する遊技媒体供給通路と、該遊技媒
体通路の所定位置に存在する遊技媒体を検出可能な遊技
媒体検出手段とをさらに含み、前記払出手段と、前記遊
技媒体検出手段による遊技媒体の検出位置との間には、
少なくとも、前記連続払出数分の遊技媒体が貯留可能で
あることを特徴とする。
【0012】請求項7に記載の本発明は、請求項2から
6のいずれかに記載の発明の構成に加えて、貸遊技媒体
の払出しの際における前記払出手段による貸遊技媒体の
連続的な払出数は、前記連続払出数と同数であることを
特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、次のように
作用する。遊技制御手段の働きにより、遊技状態が制御
される。払出手段の働きにより、貸遊技媒体および景品
遊技媒体を払出す動作が行なわれる。払出手段により遊
技媒体を払出す制御を行なう手段である払出制御手段の
働きにより、記録媒体処理装置から受ける貸遊技媒体の
払出しを要求する貸遊技媒体払出要求信号に基づいて貸
遊技媒体の払出制御が行なわれ、遊技制御手段から受け
る景品遊技媒体の払出制御を指令する景品遊技媒体払出
制御信号に基づいて景品遊技媒体の払出制御が行なわれ
る。払出制御手段のさらなる働きにより、複数の入賞に
応じた景品遊技媒体の払出しを各入賞ごとに払出手段の
払出動作を区切ることなく、連続的に払出すように払出
手段を制御可能である。払出制御手段が連続的に払出制
御を行なうことが可能な連続払出数が設定されている。
払出制御手段のさらなる働きにより、連続払出数の範囲
内で連続的な払出制御が行なわれる。
【0014】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
景品遊技媒体払出制御信号が、予め定められたデータ形
式で景品遊技媒体の払出制御の内容を指令するコマンド
データを含んでいる。
【0015】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
2に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
コマンドデータが、払出制御動作の種類を指令可能な第
1のデータと払出す景品遊技媒体数を指令可能な第2の
データとを有している。
【0016】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
2または3に記載の発明の作用に加えて、次のように作
用する。コマンドデータが、複数回に分けて遊技制御手
段から払出制御手段に送信される。
【0017】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
3または4に記載の発明の作用に加えて、次のように作
用する。コマンドデータが、データの種別を識別可能な
識別データを含んでいる。
【0018】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
2から5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、次の
ように作用する。遊技媒体供給通路により払出手段に遊
技媒体が供給される。遊技媒体検出手段の働きにより、
遊技媒体通路の所定位置に存在する遊技媒体が検出可能
である。払出手段と、遊技媒体検出手段による遊技媒体
の検出位置との間には、少なくとも、連続払出数分の遊
技媒体が貯留可能である。
【0019】請求項7記載の本発明によれば、請求項2
から6のいずれかに記載の発明の作用に加えて、次のよ
うに作用する。貸遊技媒体の払出しの際における払出手
段による貸遊技媒体の連続的な払出数は、連続払出数と
同数である。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、
遊技機の一例としてパチンコ遊技機をとり上げて説明す
るが、本発明はこれに限らず、たとえば、スロットマシ
ン等であってもよく、遊技者所有の有価価値の大きさを
特定可能な情報が記録された記録媒体を処理する記録媒
体処理装置からの要求に応じた貸遊技媒体の払出しと、
入賞に応じて予め定められた個数の景品遊技媒体の払出
しとを行なうことが可能な遊技機であればすべて対象と
なる。
【0021】図1は、パチンコ遊技機1の正面図であ
る。図2は、パチンコ遊技機1に設けられる遊技盤40
の拡大正面図である。図3は、パチンコ遊技機1の背面
図である。図4は、玉払出装置116における分割可能
な各ケースの内部構成を透視して示す側面図である。図
5は、玉払出装置116を側面側から見た場合の通路切
換ソレノイド(振分ソレノイドとも呼ばれる)の動作状
態を示すケースの断面図である。図6は、玉払出装置1
16(CR機用払出しユニットとも呼ばれる)を後面側
から見た場合のケースの断面図である。図7および図8
は、パチンコ遊技機1に設けられる制御回路のブロック
図である。
【0022】図1〜図3を参照して、パチンコ遊技機1
は、縦長な方形状に枠組形成される外枠2と、該外枠2
の内側に開閉自在に軸支されかつ弾球遊技機1の主要構
成部のほぼすべてが集約して設けられる前面枠3と、該
前面枠3の前面上部に開閉自在に軸支されて設けられる
前面開閉枠4とから構成されている。また、前面枠3に
設けられる主要構成部としては、上記した前面開閉枠
4、遊技盤40、上皿19、下皿27、灰皿29、操作
ハンドル30、機構部100、および、打球発射装置8
7がある。また、図示の実施の形態では、パチンコ遊技
機1の側方において、遊技者に対し遊技媒体の一例とし
ての遊技玉(遊技用のパチンコ玉)を貸出すためのカー
ドユニット31(記録媒体用の情報処理装置)が付設さ
れている。
【0023】前面枠3および前面開閉枠4は、パチンコ
遊技機1の正面から見て左側の端部において軸支され、
パチンコ遊技機1の正面から見て左側の端部を開放端と
して開閉される。前面開閉枠4には、遊技盤40の遊技
領域41をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設され、該
円形透視窓5の裏面からガラス板が装着されている。ま
た、前面開閉枠4の上側には、円形透視窓5の外周に沿
って、複数の飾りランプ6〜8および複数の飾りLED
13,14が設けられている。これら飾りランプ6〜8
および飾りLED13,14は、遊技状態に応じて点灯
または点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時
や継続時を遊技者に報知するとともに、遊技の雰囲気を
盛り上げるものである。また、円形透視窓5の外周に
は、払出すべき賞球(景品玉)が不足したこと(後述す
る球切れスイッチ115が作動したとき)を報知する球
切れランプ9や、入賞玉の発生に基づく所定個数の賞球
が行なわれる場合に、その旨を点灯により報知する賞球
ランプ10が設けられている。この賞球ランプ10は、
賞球の未払出個数がある場合に、点灯することにより、
賞球が行なわれる旨を報知する。なお、ここでは、賞球
の未払出し個数がある場合に賞球ランプ10を点灯させ
る例を示したが、これに代わり、賞球の未払出し個数が
ある場合に賞球ランプ10を点滅させることにより、賞
球が行なわれた旨を報知するようにしてよい。
【0024】さらに、円形透視窓5の外周には、前面開
閉枠4の上部左右において、遊技の進行に応じて効果音
等の音声を発生するスピーカ12a,12bが設けられ
ている。なお、スピーカ12a,12bの前面には、網
目状ネット(図示省略)が取付られ、スピーカ12a,
12bから発生される音声を通すようになっている。ま
た、円形透視窓5の外周には、遊技盤40に貼付けられ
る証紙を視認するための透視レンズ39が設けられてい
る。
【0025】上記した飾りランプ6〜8,9L,10
L、球切れランプ9、賞球ランプ10、飾りLED1
3,14は、図8に示すように、それぞれプリント配線
基板で構成される遊技効果ランプ基板6a,7a,8
a,9a,10aや遊技効果LED基板13a〜13d
に実装されて、図1に示す前面枠3の前面側や前面開閉
枠4の裏面側に取付けられている。そして、各遊技効果
ランプ基板6a,7a,8a,9a,10aが枠用ラン
プ中継B基板15に接続され、各LED基板13a〜1
3dが枠用ランプ中継C基板16に接続されている。枠
用ランプ中継B基板15,枠用ランプ中継C基板16
は、前面枠3の裏面下部に取付けられる中継基板端子台
95に止着される枠用ランプ中継A基板96に接続され
た後、後述するランプ制御基板80に接続されている。
【0026】主基板151は、遊技制御用のマイクロコ
ンピュータ151Mを含む。この遊技制御用のマイクロ
コンピュータは、ワンチップマイクロコンピュータであ
り、遊技制御用のプログラム等を記憶するROM、ワー
クメモリとして使用されるRAM、遊技制御用のプログ
ラムに従って制御動作を行なうCPU151a、およ
び、データの入出力用のI/Oポートを含む。このよう
な遊技制御用のマイクロコンピュータ151Mは、定期
的(たとえば2msec毎)にリセットされてROMに
記憶されている遊技制御プログラムを先頭から繰返し実
行し、各種の遊技制御を行なう。
【0027】なお、枠用ランプ中継A基板15は、前面
枠3の前面側に取付けられ(これに対応して遊技効果ラ
ンプ基板も前面枠3の前面側に取付けられている)、枠
用ランプ中継B基板16は、前面開閉枠4の裏面側に取
付けられている(これに対して遊技効果LED基板も前
面開閉枠4の裏面側に取付けられている)。なお、図示
しないが、前面開閉枠4を開放したことを検出するため
にドアスイッチが設けられることがある。この場合に
は、ドアスイッチの配線は後述する枠用スイッチ中継基
板に一旦接続された後、主基板151に入力され、主基
板151からの情報信号に基づいてランプ制御基板80
によってランプ6〜8、9、10の一部または全部が点
灯制御されることにより、前面開閉枠4が開放されたこ
とを報知するようになっている。
【0028】また、スピーカ12a,12bから延びる
配線は、前面開閉枠4の上方における左右裏面に取付け
られる音声中継基板17a,17b(図8において、音
声中継B基板,音声中継C基板と表示)に一旦接続さ
れ、その後、前面枠3の裏面下部に取付けられる中継基
板端子台95に止着される音声中継基板97(図8にお
いて、音声中継A基板と表示)に接続された後、後述す
る音声制御基板82に接続されている。音声制御基板8
2は、主基板151から与えられる音声制御を指令する
音声制御信号に応じて、スピーカ12a,12bを駆動
制御するものである。音声制御基板82にも、主基板1
51と同様に、制御用のCPU(後述するCPU82
a)、ROM、RAM等を含み、効果音等の音声の制御
を行なう音声制御用のマイクロコンピュータ82Mが設
けられている。
【0029】次に、前面開閉枠4の下側に取付けられる
上皿19の構成について説明する。上皿19は、複数の
合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することにより
構成されている。上皿19の開放側の上方には、玉抜き
操作レバー21が設けられている。この玉抜き操作レバ
ー21は、左右方向に移動可能に設けられ、図示しない
スプリングの付勢力に抗して一方向に移動させることに
より、上皿19に貯留されていた玉を裏面側に形成され
る玉抜き路(図示しない)を流下させて下皿27に誘導
するものである。なお、上皿19には、その内部に圧電
ブザーを設けてもよい。この圧電ブザーは、遊技玉の貸
出異常が生じたとき(たとえばピッ、ピッ、ピッという
連続音)、あるいは遊技玉の貸出時(たとえば、100
円相当の遊技玉が払出されるごとにピーという音)に、
その旨を報知する報知音が発生されるものである。
【0030】上記した上皿19について、さらに詳細に
説明すると、上皿19は、その上流側に形成される賞球
払出口20から払出された賞球を一旦貯留した後、図示
しない発射位置に玉を供給するものである。また、上皿
19は、パチンコ遊技機1に隣接して設けられるカード
ユニット31を介して遊技玉の貸出しを受ける際に操作
する操作部232とともに、これらを設置する中空の部
材である上皿化粧部190の上面側に設けられている。
上皿化粧部190に設けられた操作部232は、球貸し
スイッチ24、返却スイッチ25(ともに図8参照)、
球貸可表示LED(図示省略)、および、残高表示器と
しての度数表示LED(図示省略)等が実装される残高
表示基板23上に設けられており、遊技者により操作可
能および視認できるようにスイッチおよび表示器を配し
て構成されている。この残高表示基板23は、上皿化粧
部190の上面側に設けられている。
【0031】球貸しスイッチ24は、カードユニット3
1によって遊技玉の貸出し(球貸しおよび貸玉の払出し
ともいう)を受ける際に操作されるスイッチである。返
却スイッチ25は、遊技終了の際にカードユニット31
の挿入口34に差込まれたカード(遊技に使用可能なカ
ード)の返却を受ける際に操作されるスイッチである。
ここで、遊技に使用可能なカードは、磁気記録式のカー
ドであり、遊技のために使用可能(たとえば球貸しに使
用できる)遊技者所有の有価価値(カード残高)が記録
可能な記録媒体である。ここで、有価価値は、遊技者に
所有され、遊技に使用されるカード残高等のデータをい
う。
【0032】また、度数表示LEDは、カードユニット
31のカード挿入口34に差込まれたカードに記録され
たカード残高(カード残額)としての度数が表示される
ものである。なお、上皿19に設けられる上記した球貸
しスイッチ24および返却スイッチ25等が実装される
残高表示基板23から延びる上皿配線は、前面枠3の軸
支側の下部に形成される配線透視開口(図示しない)か
ら前面枠3の裏側に引出されて後述する払出制御基板1
44に接続されている。
【0033】さらに、上皿19の開放側末端には、前面
開閉枠4を前面枠3に対して施錠しかつ前面枠3を外枠
2に対して施錠する施錠装置84(図3参照)を操作す
るためのシリンダ錠26が臨んでいる。また、前面開閉
枠4の軸支側上部には、玉抜きピン挿入口(図示省略)
が形成されている。そして、この玉抜きピン挿入口から
図示しない玉抜きピンを差込む操作により、これに連結
される玉抜き操作管(図示しない)を上下方向に揺動さ
せて玉抜き口を閉塞したり開放したりするようになって
いる。
【0034】なお、前面開閉枠4の軸支側下部には、起
伏部が形成され該起伏部に、イヤホーンジャックと、イ
ヤホーンジャックから聞こえる音楽を選択するための選
択スイッチとが設けられてもよい。
【0035】また前面枠3の下部に設けられる下皿27
は、上皿19から溢れた賞球であって、余剰球通路(図
示省略)を介して接続樋93(図3参照)から排出され
る余剰の賞球を貯留するものである。下皿27の前面壁
には、玉抜き操作レバー28がスライド可能に取付けら
れるようになっている。この玉抜き操作レバー28を操
作することにより、下皿27に貯留されていた賞球を下
方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に移替えることがで
きる。また、下皿27の左側には、灰皿29が設けら
れ、右側には操作ハンドル30が設けられている。操作
ハンドル30は、図3に示す打球発射装置87の発射モ
ータ88の駆動を開始させる単発発射スイッチ91およ
びタッチセンサ92(ともに図9に符号だけ表示)を内
蔵しているとともに、弾発力を調節するものである。
【0036】パチンコ遊技機1の正面構造は、概ね上記
したとおりであるが、図示の実施の形態では、パチンコ
遊技機1にカードユニット31が隣接配置されている。
このカードユニット31は、上皿19の上面に設けられ
る前述した球貸しスイッチ24や返却スイッチ25等の
操作部を操作することにより作動されるものであり、カ
ードの情報処理等の所定の処理を行なうマイクロコンピ
ュータおよびカードリーダライタ等の各種機器が設けら
れている。カードユニット31は、マイクロコンピュー
タにより動作が制御される。カードユニット31には、
使用可能状態であるか否かを表示する使用可能表示器3
2と、当該カードユニット31がいずれの側のパチンコ
遊技機1に対応しているかを表示する連結台方向表示器
33と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード
挿入口34とが設けられている。
【0037】このように構成されるカードユニット31
は、独自の制御回路によって制御されるものであり、図
3に示されるように、カードユニット配線35を介し、
パチンコ遊技機1と接続されている。パチンコ遊技機1
においては、カードユニット配線35が払出制御基板1
44に接続されており、払出制御基板144を介してカ
ードユニット31と信号の送受信を行なう。また、カー
ドユニット31には、パチンコ遊技機1の電源コード1
35とは別の独立した電源コード311から電源電力が
供給されている。この電源コード311は、接地極を有
するコードである。このため、カードユニット31は、
電源コード311を介して電気的に接地している。
【0038】一方、パチンコ遊技機1の背面には、図3
に示すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球
を払出すための各種の機構を装備した機構部100が設
けられている。操作ハンドル30に対応する裏面には、
発射モータ88および打球樋(図示しない)を有する打
球発射装置87が固着されている。その打球発射装置8
7の側方には、機構部100に設けられた前述の余剰球
通路を流下する賞球を下皿27に誘導する接続樋93が
固着されている。さらに接続樋の側方に中継基板取付台
95が取付けられている。外枠2に対する前面枠3の開
放側裏面には、外枠2の掛止片85に対する前面枠3の
施錠および前面枠3に対する前面開閉枠4の施錠を行な
う施錠装置84が設けられている。
【0039】上記した構成のうち、打球発射装置87に
は、発射制御基板90が付設されており、この発射制御
基板90によって、打球発射装置87が駆動制御される
ようになっている。なお、発射制御基板90は、図3に
示すように、発射制御基板カバー89によって被覆さ
れ、この発射制御基板カバー89から外部に露出してい
る位置に設けられるコネクタを介して払出制御基板14
4と接続されており、所定の状態となったときに払出制
御基板144から停止信号を受けて打玉の発射を行なえ
ないようになっている。また、中継基板取付台95に
は、枠用ランプ中継A基板96、音声中継A基板97、
発射中継B基板98、および、発射中継A基板99が所
定の位置に取付けられている。
【0040】以上で、パチンコ遊技機1の全体の概略構
成を説明したが、以下、パチンコ遊技機1を構成する要
素のうち、遊技盤40と、機構部100とのそれぞれの
詳細な構成について順次説明する。
【0041】まず、図2および図3を参照して、遊技盤
40について説明する。遊技盤40の正面構造について
図2を参照して説明する。遊技盤40は、前面枠3の裏
面側に一体的に形成される遊技盤収納枠36に収納固定
されるべく、ほぼ正方形状の合板により形成されてい
る。遊技盤40の表面には、円形渦巻状に誘導レール4
2が取付けられている。該誘導レール42の内側は、遊
技領域41とされて発射された打玉が落下するものであ
る。遊技領域41には、図示の場合、特別可変表示装置
44、特別可変入賞球装置48、普通可変入賞球装置5
8、普通図柄表示器63等が設けられるとともに、打玉
を入賞とする入賞口、打玉を通過させる通過口、打玉の
流下方向、速度を変化せしめる風車または多数の障害釘
が設けられている。また、遊技領域41の最下方には、
いずれの入賞領域にも入賞しなかった打玉が取込まれる
アウト口69が設けられている。
【0042】遊技領域41の構成をその遊技動作に従っ
て詳細に説明する。遊技領域41の中央よりもやや下方
の左側には、遊技領域41を落下する打玉が通過可能に
設けられた通過口(ゲート)620と、その通過口62
0を通過した打玉(通過玉)を検出するゲートスイッチ
(通過検出器)62とが設けられている。
【0043】遊技領域41のほぼ中央に配置される特別
可変表示装置44の上方には、普通図柄可変表示装置と
しての普通図柄表示器63が設けられている。なお、本
実施形態においては、当りLEDとはずれLEDとの2
つのLEDを普通図柄表示器63としているが、一般的
には7セグメントLEDなど、数字を表示可能なものを
使用する。普通図柄表示器63は、ゲートスイッチ62
の検出信号に基づいて所定期間可変表示した(交互点滅
させる)後、表示結果を導出表示する(どちらか一方を
点灯させる)。普通図柄表示器63の両側方には、普通
図柄表示器63の可変表示中にゲートスイッチ62を通
過した打玉数を記憶表示する普通図柄記憶LED64
(最高4個まで記憶表示する)等が設けられている。普
通図柄表示器63の表示結果が予め定められた当り図柄
(当りLED点灯、また7セグメント表示器を使えば0
〜9までの数字の可変表示において、7が停止表示され
た場合など)である場合には、普通可変入賞球装置58
が所定時間開放される。なお、普通図柄表示器63の可
変表示時間は、通常確率モードのときに相対的に長く
(たとえば、30秒)、確率変動モードのときに相対的
に短く(たとえば、3〜5秒)設定されている。
【0044】普通可変入賞球装置58は、遊技領域41
のほぼ中央に配置される特別可変表示装置44と遊技領
域41のアウト口69の上部に配置される特別可変入賞
球装置48との間に配置され、ソレノイド59によって
開閉駆動される電動チューリップタイプの可変入賞球装
置である。そして、普通可変入賞球装置58には、始動
入賞検出器としての第1種始動口スイッチ60が内蔵さ
れ、開放中または閉成中に受入れた入賞玉を検出するよ
うになっている。打玉が第1種始動口スイッチ60によ
って検出されると、特別可変表示装置44が特別図柄と
呼ばれる複数種類の識別情報の可変表示を開始する。普
通可変入賞球装置58の開放時間は、通常確率モードの
ときに相対的に短く(たとえば0.5秒)、確率変動モ
ードのときに相対的に長く(たとえば2秒)設定されて
いる。また、普通可変入賞球装置58が開放していない
場合でも打玉を受入れるようになっている。
【0045】特別可変表示装置44は、複数の図柄を可
変表示する液晶タイプの可変表示器からなり、遊技領域
41のほぼ中央に配置される。そして、特別可変表示装
置44での可変表示の停止時における図柄の組合せが予
め定められた大当り図柄の組合せ(たとえば同一の図柄
が当りラインのいずれかに揃った場合)である場合に
は、大当り遊技状態となって特別可変入賞球装置48が
次に説明するような所定の態様で開閉駆動される。大当
り図柄の組合せの一部は確率変動図柄として設定されて
いる。この確率変動図柄で大当り遊技状態となったとき
には、その大当り遊技状態終了後における普通図柄表示
器63における当り図柄の出現確率や特別可変表示装置
44における大当り図柄の出現確率が高くなる確率変動
モードとなるように制御される。特別可変表示装置44
は、遊技盤40の表面側に取付けられる飾り基板(符号
なし)を備えている。
【0046】また、特別可変表示装置44の上部には飾
りLED45が設けられ、下部には飾りLED45aが
設けられている。さらに、特別可変表示装置44の下部
中央には、特別可変表示装置44の可変動作中に第1種
始動口スイッチ60によって検出された玉数を記憶表示
する特別図柄始動記憶LED46(最高4個まで記憶表
示する)が取付けられている。
【0047】大当り遊技状態となったときに駆動制御さ
れる特別可変入賞球装置48は、開放された場合に打玉
の入賞が可能になる大入賞口が設けられており、大入賞
口扉用のソレノイド50によって開閉駆動される開閉板
としての大入賞口扉49が大入賞口を開閉可能な態様で
設けられている。
【0048】特別可変入賞球装置48の内部には、大入
賞口扉49に受入れられた打玉を検出するために、特定
玉検出器としての特定領域スイッチ51および入賞個数
検出器としてのカウントスイッチ52が設けられてい
る。
【0049】大入賞口扉49の開放時に大入賞口から特
別可変入賞球装置48内に入った玉は、最終的にすべて
カウントスイッチ52に向けて誘導され、カウントスイ
ッチ52により検出される。また、特別可変入賞球装置
48内に入った玉のうち、特定領域スイッチ51により
検出された玉は、その後、カウントスイッチ52に向け
て誘導され、カウントスイッチ52により検出される。
したがって、特別可変入賞球装置48内に入った玉は、
結果的にすべてカウントスイッチ52により検出され
る。
【0050】大当り遊技状態となった場合には、一定時
間(たとえば28秒)が経過するまで、または、その一
定時間内に所定個数(たとえば、10個)の入賞玉が入
賞するまで大入賞口扉49を開放(以下、この開放を開
放サイクルという)し、その開放サイクル中に受入れら
れた打玉が特定領域スイッチ51によって検出されたと
きに継続権が成立して、再度上記した開放サイクルが実
行され、各開放サイクルにおいて継続権が成立している
ことを条件に最高16回の開放サイクルを繰返すことが
できるようになっている。
【0051】特別可変入賞球装置48の内部において
は、シーソー式の玉振分部材としての大入賞口内誘導板
が設けられている(図示省略)。この大入賞口内誘導板
は、特定領域スイッチ51の方向へ向けて傾斜した状態
と、特定領域スイッチ51とは逆の方向へ向けて傾斜し
た状態とのいずれかの状態に切換え可能となるようにソ
レノイド(後述する大入賞口内誘導板用のソレノイド5
3)により駆動制御される。その場合、大入賞口扉49
が1回開放されたとき(1サイクル中)には、特定領域
スイッチ51が玉を1個検出するまでは、振分部材が特
定領域スイッチ51の方向へ向けて傾斜した状態にされ
ることにより、玉が特定領域スイッチ51により検出さ
れやすい状態にされ、特定領域スイッチ51が玉を1個
検出した後は、振分部材が特定領域スイッチ51とは逆
方向へ向けて傾斜した状態にされることにより、玉が特
定領域スイッチ51により検出がされにくい状態にされ
る。
【0052】なお、この実施の形態では、特定領域スイ
ッチ51への入口に大入賞口内誘導板を設けた例を示し
たが、これに限らず、大入賞口内誘導板の代わりに、次
のようなシャッタを設けてもよい。このシャッタは、ソ
レノイドにより駆動され、開放サイクルの1サイクル毎
に、特定領域スイッチ51が玉を1個検出するまでは開
放状態にされている。そして、特定領域スイッチ51が
玉を1個検出すると閉塞状態に制御される。このような
制御が行なわれることにより、大入賞口扉49が1回開
放された場合(1サイクル中)には、特定領域スイッチ
51が玉を1個検出するまでは、特定領域スイッチ51
による玉の検出が可能な状態にされ、特定領域スイッチ
51が玉を1個検出した後は、特定領域スイッチ51に
よる玉の検出が不可能な状態にされる。
【0053】さらに、特別可変入賞球装置48には、入
賞玉検出器としての右落とし入賞口スイッチ55a,左
落とし入賞口スイッチ55bを内蔵する通常入賞口54
a,54b、大入賞口扉49が開放していることを表示
する飾りLED56C、継続権が成立していることを報
知する飾りLED56R、および、大当り遊技状態で継
続権が未成立である旨を報知する飾りLED56L、お
よび、大当り遊技状態中などに点灯する飾りLED57
が設けられている。
【0054】また、遊技領域41には、上記した構成以
外に、袖飾りランプ65Lb,65Rb、入賞玉検出器
としての左袖入賞口スイッチ65Laを内蔵する入賞口
65L、入賞玉検出器としての右袖入賞口スイッチ65
Raを内蔵する入賞口65R、風車66、サイド飾りラ
ンプ67Laを内蔵するサイド飾り67L、サイド飾り
ランプ67Raを内蔵するサイド飾り67R等が設けら
れている。
【0055】以上に示した各種ランプおよび各種LED
は、すべてランプ制御基板80により表示制御(駆動制
御)される。ランプ制御基板80は、ランプ制御用のC
PU(後述するCPU80a)、ROM、RAM等を含
み、ランプ制御を行なうランプ制御用のマイクロコンピ
ュータ80Mが設けられており、主基板151から与え
られるランプ制御を指令するランプ制御信号に応じて、
上記した各種ランプおよび各種LEDを制御する。
【0056】以上に説明した実施の形態において、打球
が入賞する入賞口および入賞装置には、入賞玉を検出す
るための検出用のスイッチ51,52,55a,55
b,60,65La,65Raがすべて設けられてい
る。これら検出用のスイッチのうち、スイッチ52,5
5a,55b,60,65La,65Raは、検出信号
に基づいて所定個数の賞球を払出すために使用されるも
のである。また、特定領域スイッチ51は継続権の成立
を検出するために使用され、カウントスイッチ52は大
入賞口扉49の開放を規制するための玉計数機能を兼用
している。
【0057】スイッチ51,52,55a,55b,6
5La,65Raは、図8に示すように、次に説明する
スイッチ中継基板77を介して主基板151に接続され
る。主基板151では、これらのスイッチからの検出信
号を記憶するとともに順次払出制御基板144に払出す
賞球個数等を指令する賞球制御信号を導出して入賞に対
応する賞球を払出するように、後述する球払出装置11
6を駆動制御するようになっている。入賞玉をスイッチ
が検出した場合に払出される賞球の個数は、入賞の種別
に応じて複数種類定められており、第1種始動口スイッ
チ60により検出された始動入賞玉については、1個の
検出につき5個の賞球の払出しが行なわれ、それ以外の
検出スイッチにより検出された入賞玉については、13
個の賞球の払出しが行なわれるように決定され、賞球制
御信号により賞球個数が指令される。また、カウントス
イッチ52で検出された場合は、15個の賞球払出しを
し、それ以外は5個の賞球払出しをしてもよいし、始動
入賞(第1種始動口スイッチ60の検出)で5個の賞球
払出し、大入賞口入賞(カウントスイッチ52の検出)
で15個の賞球払出し、それ以外を10個の賞球払出し
としてもよいのである。
【0058】払出制御基板144には、払出制御用のプ
ログラム等を記憶するROM、ワークメモリとして使用
されるRAM、払出制御用のプログラムに従って制御動
作を行なうCPU144j、および、データの入出力用
のI/Oポートを含み、賞球および貸玉の払出制御を行
なう払出制御用のマイクロコンピュータ144M(ワン
チップマイクロコンピュータ)が設けられている。
【0059】賞球制御信号は、指令内容を示すコマンド
(賞球制御信号CD0〜CD7ともいう)と、コマンド
の取込みタイミングを示すINT信号(賞球制御信号I
NTともいう)とを含む。ここで、賞球制御信号のコマ
ンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されてお
り、賞球払出モードと払出停止モードとの2種類のモー
ドのいずれかを指定(指令)する1バイトのMODEと
呼ばれるコマンドデータと、払出個数、払出動作停止、
払出動作再開のいずれかを指定(指令)する1バイトの
EXTDATAと呼ばれるコマンドデータとにより構成
される。遊技制御用のマイクロコンピュータ151M
は、このような2バイトのデータを順次送信することに
より、払出制御内容を指令する。このような賞球制御信
号の指令に応じて、払出制御用のマイクロコンピュータ
144Mが賞球の払出制御を行なう。
【0060】また、始動玉検出器としての第1種始動口
スイッチ60は、図8に示すように、中継基板77を介
することなく直接的に主基板151と接続されて始動信
号と入賞信号(ただし他の検出用スイッチ52,55
a,55b,65La,65Raでの入賞玉の検出に基
づいて払出される賞球個数は、相対的に多い個数、たと
えば13個であるのに対し、第1種始動口スイッチ60
での入賞玉の検出に基づいて払出される賞球個数は、相
対的に少ない個数、たとえば5個である)とを入力して
いる。これは、第1種始動口スイッチ60からの配線を
直接主基板151に接続することにより、その途中に不
正な回路基板を組込んだ配線(ぶら下がり基板等と称さ
れている)が接続されているか否かの発見を容易にする
ためである。また、第1種始動口スイッチ60と主基板
151とを直接接続する配線は、他の配線の色と明らか
に異なる色(本実施の形態の場合には、ピンクと黄の蛍
光色)としたので、この点からも第1種始動口スイッチ
60からの配線に不正が行なわれているか否かを見分け
やすい。
【0061】遊技盤40の遊技領域41には、前述した
ようにスイッチやソレノイド、あるいは飾りランプや飾
りLED等の電気的部品が多数設けられるが、これら
は、次に説明する第1入賞玉誘導カバー体70の裏面に
取付けられるランプ中継基板76,スイッチ中継基板7
7を介して主基板151やランプ制御基板80に接続さ
れるようになっている。
【0062】図8に示すように、遊技盤面に設けられる
各スイッチ51,52,55a,55b,62,65L
a,65Ra、および、各ソレノイド50,53,59
は、スイッチ中継基板77を介して主基板151に接続
されている。
【0063】また、遊技盤面に設けられる飾りランプを
実装している飾りランプ基板56,66a,67a、遊
技盤面に設けられる飾りLEDを実装している飾りLE
D基板45,57、および、記憶表示LED46,64
は、それぞれがランプ中継基板76を介してランプ制御
基板80に接続されている。
【0064】一方、遊技盤40の裏面には、図3に示す
ように、特別可変表示装置44の裏面が突出して設けら
れている。この特別可変表示装置44の裏面部分には、
表示制御基板としての図柄制御基板75が図柄制御基板
カバー74に被覆されて取付けられている。図柄制御基
板75は、特別可変表示装置44および普通図柄表示器
63のそれぞれでの図柄の可変表示制御である図柄制御
を行なうマイクロコンピュータ75Mを含む。マイクロ
コンピュータ75Mは、図柄制御用のCPU(後述する
CPU75a)、ROM、RAM等を含み、特別可変表
示装置44および普通図柄表示器63のそれぞれの図柄
制御(可変表示制御)を行なう。マイクロコンピュータ
75Mは、主基板151から図柄制御を指令する図柄制
御信号を主基板151から受け、その指令にしたがっ
て、特別可変表示装置44の可変表示器の可変表示動作
を制御するとともに、普通図柄表示器63の可変表示動
作も制御する。
【0065】また、上記した特別可変表示装置44の裏
面の周囲には、特別可変表示装置44の上方に位置する
入賞口(本実施の形態では、入賞口47)に入賞した入
賞玉を誘導する入賞玉誘導路がその前面に形成されるカ
バー体である第1入賞玉誘導カバー体70が取付けら
れ、この第1入賞玉誘導カバー体70に連通するよう
に、その下部に第2入賞玉誘導カバー体71が取付けら
れている。
【0066】第1入賞玉誘導カバー体70には、その中
央に特別可変表示装置44の裏面が貫通する窓孔72が
形成されるとともに、一側後面にランプ中継基板76お
よび盤用外部端子基板78が取付けられている。また、
図柄制御基板カバー74よりも下方には、スイッチ中継
基板77が設けられている。ランプ中継基板76,スイ
ッチ中継基板77は、前述したように、遊技盤40の遊
技領域41に設けられるスイッチ、ランプ、ソレノイ
ド、LED等の電気部品と主基板151またはランプ制
御基板80との接続を中継するものである。
【0067】盤用外部端子基板78は、図8に示すよう
に、パチンコ遊技機1の営業管理上必要な遊技情報(た
とえば大当り遊技状態中である旨を報知する大当り1情
報、確率変動図柄で大当り遊技状態となり、その大当り
状態中およびその大当りによる確率変動中である旨を報
知する大当り2情報(大当り中と確率変動中に出力され
続ける信号)、確率変動図柄による大当り状態終了後の
確率変動中である旨を報知する確率変動情報、第1種始
動口スイッチをONした打玉の数を報知する始動口情
報、特別可変表示装置の可変表示動作回数を報知する図
柄確定回数1情報、普通可変表示装置の可変表示動作回
数を報知する図柄確定回数2情報、および、普通可変入
賞球装置の開閉回数を報知する役物回数情報等)を遊技
場に設置される管理コンピュータに出力するための外部
接続端子78bを有し、遊技情報が主基板151から与
えられるようになっている。さらに、どの図柄で大当り
したか、どの図柄で停止したか等の情報を出力するよう
にしてもよい。
【0068】また、第2入賞玉誘導カバー体71の後面
側には、その内部にランプ制御基板80および音声制御
基板82を収納する制御基板ボックス161が取付けら
れている。
【0069】以上、遊技盤40の構成について詳細に説
明してきたが、上記のように構成される遊技盤40は、
前面枠3の裏面側に形成される遊技盤収納枠36に収納
固定されるようになっている。遊技盤収納枠36は、周
知のように、ほぼ正方形状に構成される遊技盤40を収
納するように前面枠3の裏面に段差状に形成されてい
る。収納した遊技盤40の裏面を押圧固定するための遊
技盤係止レバー86が、遊技盤収納枠36の適宜箇所に
取付けられている。また遊技盤収納枠36の下方部は、
平板状の支持板となって遊技盤40の下辺を載置するよ
うになっており、その支持板のほぼ中央にアウト玉を誘
導するアウト玉誘導通路が形成されている。また、遊技
盤40を遊技盤係止レバー86によって収納固定した状
態においては、その裏面から機構部100が被覆される
こととなる。機構部100は、遊技板収納枠36の内側
側面において上部および下部に分かれて固定される導電
性の2つの軸受金具37,37のそれぞれにおいて上方
向に向けて突設される導電性(金属製)の軸ピン38
に、機構部100において上下方向に延在された態様で
固定された金属製の取付部材148の上部および下部の
それぞれに形成された軸支部の掛止め孔をそれぞれ係止
することにより、開閉自在に軸支される。また、機構部
100は、遊技盤収納枠36の適宜位置に植立される係
止ピン(図示しない)と機構部100に設けられる機構
部係止レバー149とを係合させることにより、機構部
100を閉じた状態で保持することができるようになっ
ている。ここでは、機構部100が前面枠3に対して開
閉自在である場合を例として示したが、これに限らず、
機構部は前面枠3に対して固定されて開閉できないもの
であってもよい。
【0070】次に、パチンコ遊技機1の背面に設けられ
る機構部100の構成について図3を参照して説明す
る。図3において、機構部100は、貯留タンク105
と、上部構成部と、中間構成部と、下部構成部とが背面
から見て開口窓102を構成するように機構部主体10
1上に一体的に形成されている。
【0071】貯留タンク105は、主として賞球を貯留
する玉供給部としてのものである。上部構成部は、貯留
タンク105に貯留された賞球を下流側に整列しながら
誘導する玉整列レール部材108およびカーブレール部
材111が設けられるものである。中間構成部は、カー
ブレール部材111からの玉を誘導する玉通路114と
入賞玉に基づく賞球を払出す球払出装置116とが設け
られるものである。下部構成部は、主として遊技盤に打
込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理機構が設けら
れるものである。
【0072】機構部100を閉じた状態において遊技盤
40の裏面収容部が開口窓102から外部に臨むように
なっている。このため、遊技盤40の裏面構造が前述し
たように特別可変表示装置44の裏面および制御基板ボ
ックス161を有する複雑なものであっても、機構部1
00の開閉動作をスムーズに行なうことができる。な
お、開口窓102の中央よりやや下方には、その開口窓
102の両側端から掛け渡した状態で後方に突出形成さ
れた横架突出板103が設けられ、その横架突出板10
3に、後述する主基板ボックス150の上部が取付けら
れるようになっている。ただし、ランプ制御基板80に
実装されるコネクタ80a〜80cおよび音声制御基板
82に実装されるコネクタ82a〜82cは、横架突出
板103の上方に位置して開口窓102から外部に臨む
ようになっている。
【0073】そこで、以下、機構部100の構成につい
て説明する。まず、機構部100の上部構成部には、多
量の賞球を貯留する貯留タンク105と、該貯留タンク
105から供給される賞球を仕切り壁によって2列に整
列して流下させる玉整列レール部材108と、その玉整
列レール部材108によって誘導された賞球を後述する
球払出装置116に向けて方向転換するカーブレール部
材111と、そのカーブレール部材111の上方に設け
られた枠用外部端子基板132とがそれぞれ所定の位置
に設けられている。
【0074】貯留タンク105は、その底面に揺動自在
に軸支されて図示しないばねにより上方向に付勢される
球切れ情報検知レバー106が設けられ、その球切れ情
報検知レバー106の下方に、球切れ情報検出スイッチ
107が固定されている。この球切れ情報検出スイッチ
107は、図9に示すように、枠用外部端子基板132
に接続されて貯留タンク105内に賞球が不足したとき
に図示しない管理コンピュータに球切れ信号を出力する
ようになっている。上記した貯留タンク105の下流側
に配置される玉整列レール部材108は、上部構成部の
一端から他端に向けて傾斜状に取付けられ、その内部中
央に仕切り壁(図示しない)が立設されて貯留タンク1
05から流出した賞球を下流に向かって3列に整列させ
るようになっている。
【0075】また、玉整列レール部材108の下流側上
部には、玉ならし部材109が支軸を支点として揺動自
在に垂下され、玉整列レール部材108上を上下2段と
なって流下する賞球を玉ならし部材109に埋設される
重錘の作用によって1段とするようになっている。
【0076】前述した玉整列レール部材108の下流側
上部には、外部との信号線が接続される外部接続端子1
33を有する枠用外部端子基板132が設けられる。枠
用外部端子基板132に設けられる外部接続端子133
は、外部(たとえば、管理コンピュータ)と弾球遊技機
との間の信号線を接続する球切れ情報出力端子、玉貸情
報出力端子、賞球情報出力端子等を有し、さらに、球切
れ情報検出スイッチ107が接続されるコネクタ132
a、および、払出制御基板144が接続されるコネクタ
132b等を有して構成されている。また、情報端子基
板132の近傍となる機構部100の裏面には、パチン
コ遊技機1の運搬時に電源線135を束ねておくための
フック(図示省略)が形成されている。これにより、運
搬時における電源線135および差込みプラグ135a
の破損を防止することができる。なお、電源線135に
は、ヒューズケースが一体的に設けられている。
【0077】上部構成部には、上記した構成以外に、そ
の開放端部および枠用外部端子基板132の上部に対応
する位置に機構部係止レバー149が一端を支持されて
回動自在に設けられている。機構部係止レバー149に
は、遊技盤収納枠36の所定の位置に植立固定される係
止ピン(図示しない)の先端部と係合する溝が形成され
ている。この機構部係止レバー149の溝と係止ピンと
の係合を解除するように回動させることにより、機構部
100の遊技盤収納枠36への固定状態を解除すること
ができる。なお、機構部係止レバー149は、上部構成
部の開放端部および下部構成部の開放端部に設けられて
いるため、機構部100の遊技盤収納枠36への固定状
態を堅固に安定化させることができるようになってい
る。
【0078】次に、機構部100の中間構成部の上部に
は、玉整列レール部材108の下流端に連通して賞球の
向きを180度変換して導くカーブレール部材111が
設けられている。このカーブレール部材111も賞球を
3列に整列して下流側に導くように区画形成されてい
る。また、カーブレール部材111のヘアピン状の屈曲
部には、図示しない玉抜き弁が揺動自在に設けられ、そ
の玉抜き弁の側方から下流側に向けて玉抜き通路112
が形成されている。玉抜き通路112は、玉抜き弁が操
作されたとき(たとえば、営業が終了して貯留タンク1
05に貯留される賞球を外部に抜く必要が生じたと
き)、貯留タンク105および玉整列レール部材108
に貯留されていた賞球を弾球遊技機1の外部に誘導する
ものである。
【0079】また、カーブレール部材111の下流側に
は、垂直状に玉通路部材が設けられる。具体的には、左
右2列の玉通路114から玉通路部材が構成され、この
2列の玉通路114には、それぞれ球切れスイッチ11
5が通路に臨むように設けられている。この球切れスイ
ッチ115は、図7に示すように、枠用スイッチ中継基
板142を介して主基板151に接続され、球切れスイ
ッチ115が玉を検出しなくなったときには、次に説明
する球払出装置116に設けられた払出モータ118
(図8参照)の作動を停止して玉の払出しを不能動化さ
せるようになっている。ここで、払出モータ118は、
ステッピングモータにより構成されており、1回の払出
し動作により払出される最大払出個数(連続払出数とも
いう)が25個に設定されている。
【0080】球切れスイッチ115は、払出す玉の1回
の最大払出個数(たとえば25個)分以上の玉が玉払出
装置116内および玉通路114内に入っている場合
に、それらの玉のうちの最上端に位置する玉を検出でき
るように検出位置が設定されている。したがって、球切
れスイッチ115が玉を検出しなくなったときには、払
出す玉数が1回の最大払出個数(25個数)に満たない
状態(球切れ状態)であることが検出されるのである。
【0081】上記した玉通路114の下方には、球払出
装置116が取着される。球払出装置116は、ほぼ直
方体形状をなすケース(図7等参照)の内部に収納され
て機構部主体101の裏面側に着脱自在に取付けられる
ようになっている。球払出装置116には玉の払出のた
めに動作する各種部材の他に、玉の払出動作を確実に行
なうために払出モータ118の停止位置(正確には、回
転部材の停止位置)をフォトセンサを用いて検出するモ
ータ位置センサ122(図8参照)も設けられている。
具体的に、このモータ位置センサ122は、後述する図
4のギヤ212に設けられた検出突片216を、後述す
る図8に示される中継基板223に設けられたフォトセ
ンサを用いて検出することにより、払出モータ118の
停止位置を検出する。
【0082】次に、図4〜図6を参照して、球払出装置
116の構成を詳細に説明する。玉払出装置116は、
図6に示すように、ケース201内に集約して形成され
るが、このケース201は、左,中,右に3分割(ケー
ス201a〜201c)されてそれらを組付けることに
より完成される。中,左の各ケース201b,201c
には、相互に対向する側に、前述した2列の玉通路11
4と連通する玉通路203(各ケース201b,201
cの内部構造は、ほぼ左右対称であるため符号のb,c
を省略する)が「く」字状に屈曲形成されており、その
玉通路203の上端の玉入口202から入った賞球を玉
通路203の途中に設けたスプロケット205で1個づ
つ区切って玉通路203の下端の排出口204から排出
するようになっている。排出口204は、前後方向に並
列する2つの排出口204a,204bからなる。前側
の排出口204aは、玉払出装置116から排出する玉
を貸玉として払出す貸玉排出口204aとして構成され
る。後側の排出口204bは、玉払出装置116から排
出する玉を賞球(景品玉)として払出す賞球排出口20
4bとして横成されている。また、排出口204aに
は、排出口204aから排出される玉数(貸玉数)を検
出するための球貸し個数カウントスイッチ119が設け
られている。排出口204bには、排出口204bから
排出される玉数(賞球数)を検出するための賞球個数カ
ウントスイッチ120が設けられている。
【0083】スプロケット205は、玉通路203の屈
曲部の下方に臨むように回転軸206にワッシャ(図示
省略)を介して回転自在に軸支されるものである。より
詳細に説明すると、スプロケット205は、細長形状の
円柱部材208の右端側に鍔状の円盤部(図示省略)が
形成されている。この円盤部両側面には、それぞれ玉を
受け入れる間隔を保持して突設される複数(3つ)の突
出部210が形成されている。これにより、各突出部2
10の間は、玉を受入れ誘導するための凹部211とし
て形成されている。また、円柱部材208の左端には、
ギヤ212の中心部に穿設された嵌合穴213に内嵌す
る内嵌部214が形成されている。これにより、スプロ
ケット205は、ギヤ212と一体的に回転するように
なっている。なお、ギヤ312の一側面には、外周に沿
って複数の検出突片216が突設されている(図4参
照)。また、スプロケット205の取付けは、円柱部材
208の中心に穿設された中心穴(図示省略)を、ケー
ス321cのほぼ中心よりもやや上方に挿入支持される
回転軸206に挿入して行なう。これにより、スプロケ
ット205は、回転自在に支持される。回転軸206の
他端は、ケース301aを組み付けたときに、ケース2
01aに形成される支持穴(図示省略)に支持されるよ
うになっている。
【0084】上記のように回転自在に軸支されるスプロ
ケット205は、玉通路203の前方に形成されるモー
タ収容空間(図示省略)に収容支持される払出モータ1
18によって回転駆動される。即ち、払出モータ118
は、ケース201bの側面に穿設された開口を閉塞する
ように設けられるモータ固定板(図示省略)に固定され
る。そのモータ固定板の前方に突出された出力軸218
a(図5参照)には、前述した開口を挿通してギヤ32
0が固着される。このギヤ220は、前記ギヤ212と
噛金するようになっている。なお、各ギヤ212,22
0は、各ケース201a,201bの問に形成される収
容空間内に配置される。また、払出モータ118は、前
述したように、各種電子部品が実装される払出ユニット
中継基板124に接続される。払出ユニット中継基板1
24のコネクタ221aには、払出制御基板144から
の配線(払出制御基板144との信号線)が接続される
一方、コネクタ221bには、主基板151からの配線
(枠用スイッチ中継基板142により中継された主基板
151からの信号線)が接続される。なお、払出制御基
板144および主基板151からの配線は、別の中継基
板をさらに介して中継されるものであってもよい。
【0085】また、払出ユニット中継基板124には、
前述した払出モータ位置センサ122(フォトセンサ)
が設けられる払出モータ位置センサ基板223、球貸し
個数カウントスイッチ119、賞球個数カウントスイッ
チ120、および、通路切換ソレノイド117が接続さ
れる。具体的には、主基板151に賞球個数カウントス
イッチ120の検出信号が入力されるように接続され、
払出制御基板144には、払出モータ位置センサ12
2、賞球個数カウントスイッチ120および球貸し個数
カウントスイッチ119の検出信号が入力され、払出制
御基板144から払出モータ118に駆動信号(発射制
御信号)が出力されるように接続されるとともに、払出
制御基板144から通路切換ソレノイド117へ駆動信
号(ソレノイド制御信号)が出力されるように接続され
る。
【0086】払出ユニット中継基板124は、該基板に
穿設される位置決め穴(図示省略)に対してケース20
1bに突設される位置決め突起(図示省略)が嵌入され
た状態で、払出ユニット中継基板124に穿設される取
付穴(図示省略)を介してケース201bに形成された
取付ボスにビス止めされる。また、センサ基板223
は、該基板223に穿設される取付穴227を介してケ
ース201aに形成された取付ボス(図示省略)にビス
止めされる。
【0087】ここで、払出ユニット中継基板124にお
いては、2つのコネクタ221a,221bは、大きさ
が異なっている。払出ユニット中継基板124により、
主基板151へ信号を送る信号線(枠用スイッチ中継基
板142を介した信号線)と、払出制御基板144から
の信号の送受信を行なう信号線とが中継されるが、コネ
クタ221a,221bの大きさが異なるので誤配線す
ることがない。また、払出ユニット中継基板124は、
ケース201内に収容されるので外部から保護されてい
る。ケース201bとケース201cとのネジ止めは、
予め定められたネジ穴にそれぞれネジ242,243を
螺着する等の固定方法を用いて行なわれる。
【0088】また、上記した各ケース201b,201
cの組付け状態においては、払出モータ118の出力軸
218aに固定されるギヤ220(以下、小径ギヤとい
う)と、スプロケット205に一体的に取り付けられる
ギヤ212(以下、大径ギヤという)とが噛合した状態
となる(ギヤ比は、1対2)。スプロケット205は、
図5に示すように、回転に伴ってその突出部210及び
凹部211が玉通路203の内部に侵入するようになっ
ており、玉通路203の屈曲部で突出部210聞く凹部
211)に受け入れた玉を収容したまま回転して斜め下
方地点でリリースして貸玉排出口204a又は賞球排出
口204bから玉を払出すようになっている。なお、ス
プロケット205の大径ギヤ212の左右に形成される
突出部210と凹部211とは、図6に示すように、相
互に互い違いに形成されている。このため、一方の玉通
路203から払出される玉と他方の玉通路203から払
出される玉とは、同時に払出されることはなく、交互に
払出されることとなる。また、スプロケット205の回
転位置は、前述した払出モータ位置センサ122によっ
て検出される。即ち、払出モータ位置センサ122は、
大径のギヤ212の裏面に突出形成される検出突片21
6がセンサの検出位置を横切ることによる光の非検出状
態が生じたことに基づいて、スプロケット205の回転
位置を検出するようになっている。
【0089】また、玉通路203の上流側(スプロケッ
ト205の上方側)における各ケース201b,201
c間には、前記2列の玉通路と個々に連通する左右の玉
通路203を仕切るための仕切板247が設けられる。
一方、玉通路203の下流側(スプロケット205の下
方側)には、仕切板247は設けられず、左右2列分の
幅の玉通路203が中央に傾斜し、1列分の幅(玉1個
が流下する幅)となり(図6参照)、その1列となった
玉通路203の下方では、玉通路203が前後2列に分
れる。そして、その玉通路203の分岐点、言い換えれ
ばスプロケット205から送り込まれた玉を貸玉排出口
204aに送る球貸し通路203c(図5(B)に示す
通路状態)と、賞球排出口204bに送る賞球通路20
3d(図5(A)に示す通路状態)との間でその玉通路
を切換える通路切換弁250が設けられている。通路切
換弁250は、下端部に穿設された挿通穴に回転軸25
2が挿通され、その回転軸252の両端部がケース20
1b,201cに突設された取付ボスの各嵌入穴に嵌入
して取り付けられることで、回転軸252に回転自在に
軸支されるものである。また、通路切換弁250の左側
端部には、係合突起255が突設されている。該係合突
起255の先端部分は、ケース201bに穿設された挿
通穴を挿通して各ケース201a,201b間に形成さ
れる収容空間に配され、後述する連結部材263に係合
して設けられる。また、通路切換弁350は、図5に示
すように、横から見て湾曲した形状、言い換えれば図5
(B)に示す通路切換状態で、湾曲した玉通路に沿った
形状をなしていて、玉受け面が凹状にへこんでいる。こ
のため、通路切換弁250が玉通路の一部分を構成する
際でも、滑るように玉を誘導することができる。これに
より、スムーズな玉の流下を招来することができると共
に、通路切換弁250の耐久性の向上が図れる。
【0090】また、通路切換弁250の先端部と当接す
る玉通路203内には、切換弁350の先端部が玉通路
203内で突出しないように凹部257が形成されてい
る。このため、通路切換弁250によって切換えられた
いずれの通路形状(図5(A)及び図5(B)に示す各
通路状態)においても、玉の流下を妨げないようになっ
ているので、スムーズな玉の流下を招来し、通路切換弁
250の先端を保譲できる。
【0091】上記のように回転自在に軸支される通路切
換弁250は、各ケース201a,201b間に形成さ
れる収容空間に収容支持される通路切換ソレノイド11
7によって回転駆動される。即ち、通路切換ソレノイド
117は、前述したモータ収容空間の下側となるケース
201bの側面にビス止め固定され、そのプランジャー
の先端には、連結部材263がネジ止めによって固着さ
れる。この連結部材263には、通路切換ソレノイド1
17のプランジャーの先端を挿入する挿入穴(図示省
略)と、前述した係合突起255に係合する切欠状の係
合部266とが形成されている。これにより、通路切換
ソレノイド117は、駆動(励磁)されずに図示しない
バネの弾性力によってプランジャーを退行移動させた状
態では、通路切換弁250を図5(A)に示す回転位置
に保持される(玉通路203を賞球排出口204b側に
切り換え)。一方、駆動(励磁)されてプランジャーを
進出移動させた状態では、通路切換弁250を図5
(B)に示す回転位置に保持される(玉通路203を貸
玉排出口204a側に切り換える)。
【0092】また、このような通路切換弁250による
通路切換において、スプロケット305上方の玉通路2
03(玉受入通路)が2条(2列)であるのに対して、
スプロケット305下方の玉通路203(球貸し通路2
03c,賞球通路203d)は1条(1列)になるよう
に構成されている。このため、玉排出通路側に設ける検
出器の設置数を必要最小限に抑えることができる。具体
的には、球貸し通路203c,賞球通路203dのそれ
ぞれに、1つずつカウントスイッチ(球貸し個数カウン
トスイッチ119,賞球個数カウントスイッチ120)
を設けるだけでよい。また、2条を1条にするために、
2条で払出される玉を中央に寄せて1条の通路に誘導す
るようにしたので、交互に払出される玉がスムーズに1
条の通路に流れ込むようになっている。そして、その1
条となった通路が球貸し通路と賞球通路とに分岐してい
るが、賞球通路は、1条となった通路に対して垂直方向
に真直ぐに延設されている。つまり、通路切換弁250
により玉の流下方向が屈折せずに、玉が垂直落下するよ
うに形成されている。このため、貸玉に比べて払出し頻
度が高く、速い払出しスピードが要求される故に玉詰り
などが起き易い賞球の払出しにおいて、玉詰りなどの不
具合を極力回避できるようにするものである。
【0093】また、通路切換ソレノイド117を収容す
る各ケース201a,201b間の組み付けは、前述し
たケース201b,201c間の組み付けと同様にネジ
270〜272を蝶着することによって行われる。ま
た、ケース201aには、通路切換ソレノイド117の
長方形状をなす側壁部分を内嵌することにより、ケース
201aと通路切換ソレノイド117との位置決めを行
う位置決め開口(図示省略)が穿設されている。なお、
この位置決め開口は、通路切換ソレノイド117の側壁
部分を外部に露出することで、通路切換ソレノイド11
7からの発熱を外部に放出するための放熱穴としても機
能するようになっている。
【0094】また、ケース201は、中央のケース20
1bに左右のケース201a,201cをそれぞれ組み
付けた組立体からなり、左側と中央との各ケース201
a,201b間および右側と中央との各ケース201
c,201b間にそれぞれ各種構成部材の収容空間を設
けている。この構成により、玉払出装置116の各種横
成部材を2つの収容空間に分けて収容することができ
る。このため、玉払出装置116をメンテナンスする際
には、メンテナンスする部材が収容された収容空間を形
成する側のケース(左右のケース201a,201cの
いずれか一方)のみを取り外してメンテナンスすればよ
く、メンテナンスに関係のない部材を取り外す作業が極
力回避できる。
【0095】次に、機構部100の下部構成部について
説明する。パチンコ遊技機1の背面側の構造の都合上、
図3において図示されていないが、下部構成部の後面側
には、その一側上部に賞球通路が形成され、該賞球通路
の下端に上皿連通口が形成されている。この上皿連通口
は、パチンコ遊技機1の前面に設けられる上皿19に賞
球を導くものである。上皿連通口の一側側方には、余剰
球通路が接続されている。入賞に基づく賞球が多数払出
されて上皿19が賞球で満杯となり、ついには上皿連通
口に到達してさらに賞球が払出し続けられたときには、
賞球が、余剰球通路に導かれ、その後、前述した接続樋
を介して下皿27に排出される。そして、さらに賞球が
払出し続けられたときには、下皿27も満杯になるが、
余剰球通路の一側側壁に設けられた満タンスイッチ12
9(図7参照)の部分にまで到達すると、満タンスイッ
チがONされて、球払出装置116の払出モータ118
の駆動を停止して賞球および貸玉の払出動作を不能動化
する。なお、必要に応じて打球発射装置87の発射モー
タ88の駆動も停止されるようにしてもよい。なお、前
述した賞球通路、玉抜き通路、および、余剰球通路の後
面は、下部通路カバー体によって閉塞されている。
【0096】また、パチンコ遊技機1の背面側の構造の
都合上、図3において図示されていないが、下部構成部
の前面側(遊技盤40に当接する側)には、遊技盤40
で発生した入賞玉を集合する入賞玉集合樋が傾斜状に設
けられている。この入賞玉集合樋に集められた入賞玉
は、打込玉排出通路を通ってパチンコ遊技機1の外部
(パチンコ遊技機1の設置島の内部に形成される回収経
路)に放出される。打込玉排出通路には、入賞玉だけで
はなくアウト口69に取込まれたアウト玉および玉抜き
通路112から玉抜きされた賞球も合流して放出され
る。
【0097】また、前述したように構成される機構部1
00の下部構成部の後面側には、電源ユニットボックス
136と、主基板ボックス150と、払出制御基板ボッ
クス143と、枠用スイッチ中継基板142とが設けら
れている。電源ユニットボックス136は、電圧が異な
る複数の電源電力を生成する電源基板137を収容する
ものである。主基板ボックス150は、遊技盤40に設
けられる特別可変表示装置44や特別可変入賞球装置4
8等の遊技装置の動作を制御する主基板151を収容す
るものである。払出制御基板ボックス143は、球払出
装置116の動作を制御する払出制御基板144を収容
するものである。
【0098】枠用スイッチ中継基板142は、満タンス
イッチ129、球切れスイッチ115、および、払出ユ
ニット中継基板124と、主基板151との接続を中継
するものである。
【0099】電源ユニットボックス136は、開口窓1
02の下部位置側に機構部主体101に着脱自在に取付
けられる。主基板ボックス150は、電源ユニットボッ
クス136に重畳しかつ制御基板ボックス161に重畳
する位置に回転自在であって着脱自在に配置される。払
出制御基板ボックス143は、透明の合成樹脂により形
成されており、打込玉排出通路および玉抜き通路112
の後面側に着脱自在に取付けられている。払出制御基板
ボックス143は、透明の合成樹脂製であるため、その
ボックスの外部から内部が透視可能となっている。
【0100】払出制御基板ボックス143に収容される
払出制御基板144には、故障等が生じたときにその故
障の種類を数字や英文字で表示するエラー表示器145
(図3参照)が設けられている。このエラー表示器14
5は、7セグメント表示器よりなり、払出制御基板ボッ
クス143から露出しないような態様で、払出制御基板
ボックス143内に収容されている。払出制御基板ボッ
クス143が透明の樹脂製であるため、エラー表示器1
45は、払出制御基板ボックス143内に収容された状
態であっても、そのボックス外部から表示を見ることが
可能となっている。また、払出制御基板144には、払
出制御基板144を再起動させるときに操作するリセッ
トスイッチが設けられてもよい。
【0101】主基板ボックス150裏側の電源ユニット
ボックス136の内部に収容される電源基板137に
は、一次電源電力としてのAC24Vが供給されてくる
電源線(電源コード135)が接続されるコネクタ、電
源供給先の基板と接続するためのコネクタ、電源電力の
供給の際における過電流をしゃ断して各種回路を保護す
るためのヒューズが装着される複数のヒューズケース等
を含む各種電気部品が実装されている。
【0102】なお、電源基板137においては、電源コ
ード135から供給されてくるAC24Vの電源電力の
供給が断たれた場合のバックアップ用の電力としてのバ
ックアップ電源電力の供給を解除(停止)するためのリ
セットスイッチと、ON操作により、複数種類の電圧の
電源電力が生成されて各制御基板に供給されるようにな
る電源スイッチとを設けてもよい。
【0103】また、電源供給先の基板と接続するための
コネクタの各々は、電源電力の供給先の基板において必
要とされる種類の電源電力供給線が供給先の基板ごとに
まとめて1つの集合配線として接続されるものである。
【0104】前述した図3に示す図柄制御基板カバー7
4、制御基板ボックス161、主基板ボックス150、
および、払出制御基板ボックス143は、その一部また
は全部を透明の合成樹脂によって内部が透視し得るよう
に構成されている(ROM等の不正改造を容易に視認で
きる)とともに、放熱穴が形成されている。また、制御
基板ボックス161内に収容される音声制御基板82
は、ROM(特に、効果音データを記憶しているRO
M)さえ交換すれば簡単にリサイクルが可能である。ま
た、制御基板ボックス161内に収容されるランプ制御
基板80、および、図柄制御基板カバー74に被覆され
る図柄制御基板75も、盤面構成やランプ等の数を変え
なければ、同様にROMを交換することによりリサイク
ル可能である。つまり、遊技盤40の入替え時にそれら
ボックス毎回収し、ROMを取り出して書換えまたは交
換すれば、異なる内容の新しい機種用のものとすること
ができるので、その新しい機種の入替えの際にROMだ
けを変えた制御ボックスを再び納品して再利用すること
ができる。
【0105】以上、パチンコ遊技機1の構成、遊技盤4
0の構成、および機構部100の概略構成について説明
してきたが、機構部100や遊技盤40に設けられる各
種の制御基板の相互の関係、および、各種制御基板と機
構部100、遊技盤40、前面枠3、および、前面開閉
枠4に設けられる電気的部品との関係について図3、図
7、図8を参照して詳細に説明する。
【0106】第1入賞玉誘導カバー体70の上部に取付
けられるランプ中継基板76のコネクタ76aとランプ
制御基板80のコネクタ80aとが接続されている。ま
た、ランプ中継基板76には、前述したような各種のラ
ンプが設けられた各種ランプ基板(図7では、各種ラン
プ基板の総称としての飾りランプ基板76aとして示
す)、前述したような各種のLEDが設けられた各種L
ED基板(図7では、各種LED基板の総称としての飾
りLED基板76bとして示す)、および、普通図柄記
憶LED64,特別図柄始動記憶LED46(図7で
は、これら記憶LEDの総称としての記憶表示LED基
板46,64として示す)。
【0107】さらに、図3に示されるように、払出制御
基板144には、9つのコネクタ144a〜144iが
実装されている。コネクタ144aには、主基板151
が接続されている。コネクタ144bには、電源基板1
37が接続されており、電源電力が供給される。コネク
タ144hには、枠用外部端子基板132が接続されて
いる。コネクタ144dには、払出ユニット中継基板1
24が接続されている。コネクタ144cには、残高表
示基板23が接続されている。コネクタ144fには、
発射制御信号中継基板98が接続されている。コネクタ
144gには、電源基板137が接続されており、電源
断信号が供給される。コネクタ144eには、後述する
アース板が接続されている。コネクタ144iには、カ
ードユニット31からのカードユニット配線35が接続
されている。このようなコネクタのうち、カードユニッ
ト31との接続用のコネクタ144iは、払出制御基板
144がパチンコ遊技機1に取付けられた状態での下側
の縁部上において、接続部が下向きになった態様で設け
られている。コネクタ144iは、接続部の一部が払出
制御基板144よりも下側に突出している。コネクタ1
44iは、払出制御基板144の下側におけるカードユ
ニット31側よりの位置に設けられている。
【0108】また、コネクタ144i以外のコネクタ1
44a〜144hは、それぞれ払出制御基板144がパ
チンコ遊技機1に取付けられた状態での上側の縁部上に
一列に並び、接続部がパチンコ遊技機1の裏面側に向い
た態様で設けられている。
【0109】前述したコネクタ144a〜144hのう
ち、残高表示基板23との接続用のコネクタ144c、
主基板151との接続用のコネクタ144a、および、
払出ユニット中継基板124との接続用のコネクタ14
4dの位置関係を説明すると、次のとおりである。
【0110】主基板151との接続用のコネクタ144
aは、主基板151と接続しやすいように、払出制御基
板144における前述した前面枠部の開放端部側寄りの
位置、すなわち、主基板151寄りの位置に設けられて
いる。これに対し、コネクタ144cは、払出制御基板
144における前述した前面枠部の軸支端部側寄りの位
置、すなわち、払出制御基板144におけるコネクタ1
44aの配置位置と基板上で反対側の位置に設けられて
いる。コネクタ144aとコネクタ144dとの位置関
係をこのようにしたのは、前面枠部の開放端部に対して
払出制御基板よりも遊技制御基板の方が近いという配置
において、遊技制御基板用コネクタが前面枠部の開放端
部側に近い位置に設けられ、残高表示部用コネクタが前
面枠部の軸支端部側に近い位置に設けられた方が、残高
表示部および遊技制御基板のそれぞれに対応する配線の
接続が容易になるからである。
【0111】また、払出ユニット中継基板124との接
続用のコネクタ144dは、払出装置116が払出制御
基板144の上方に位置しているため、払出装置116
(より具体的には、払出ユニット中継基板124を介し
て)と接続しやすいように、払出制御基板144におけ
るコネクタ144cとコネクタ144aとの間の位置に
設けられている。
【0112】払出制御基板ボックス143は基板全体を
覆っているが、払出制御基板ボックス143には、コネ
クタ144a〜144iのそれぞれに対応し、コネクタ
のそれぞれを露出させることが可能な位置に、それぞれ
を露出させることが可能な形状の開口部143a〜14
3iが形成されている。ここで、コネクタ144iに対
応する開口部143iは、他の開口部とは異なり、コネ
クタ144iの接続部の向きに応じて、払出制御基板ボ
ックス143の下面側に設けられている。コネクタ14
4iの一部は、開口部143iから外側に突出する。
【0113】ところで、前述した各基板間を接続する配
線は、それぞれ接続する基板に応じて色が設定されてい
る。払出制御基板144の各コネクタ144a〜144
iに接続される配線は茶色に設定されている。ランプ制
御基板80の各コネクタ80a〜80dに接続される配
線は緑色に設定されている。音声制御基板82の各コネ
クタ82a〜82cに接続される配線は黄色に設定され
ている。また、主基板151に接続される配線は、基本
的に白色に設定されている。ただし、払出制御基板14
4、ランプ制御基板80、および、音声制御基板82と
の接続配線は、それぞれ接続先の基板144,80,8
2に応じた配線色が優先され、第1種始動口スイッチ6
0を接続するコネクタ151aの配線は、前述したよう
にピンクと黄の蛍光色に設定されている。また、発射制
御基板90に接続される配線は、白色に設定され、電源
基板137に接続される配線は、黒色に設定されてい
る。また、機構部100に形成された横架突出板103
の末端部分(前面枠3の開放側に設けられた主基板15
1よりもさらに開放側)には、主基板151の各コネク
タ151b〜151dに接続される配線を束ねるための
配線収束部材(図示省略)が設けられ、機構部100の
裏面側(横架突出板103の開放窓102との対向面側
も含む)には、機構部100の裏面の配線処理を整然と
するための配線押えが設けられている。なお、横架突出
板103の開口窓102との対向面に設けられた配線押
えは、制御基板ボックス161内に収容されるランプ制
御基板80および音声制御基板82の配線をまとめるよ
うになっている。
【0114】なお、配線収束部材は、金属に合成樹脂の
被覆加工を施したものであり、配線押えは、合成樹脂成
形品でビスにより軸支され、回動自在の構造であるが、
どちらの構造のものを用いても差支えない。
【0115】上記のように配線接続される回路構成にお
いては、図7および図8に示すように、主基板151に
は、遊技盤40に設けられる各スイッチ51,52,5
5a,55b,62,65aからの信号がスイッチ中継
基板77を介して入力されるとともに第1種始動口スイ
ッチ60からの信号も入力され、また、満タンスイッチ
129および球切れスイッチ115からの信号が枠用ス
イッチ中継基板142を介して入力される。さらに、主
基板151には、払出ユニット中継基板124および枠
用スイッチ中継基板142を介して球貸し個数カウント
スイッチ119および賞球個数カウントスイッチ120
からの信号が入力される。
【0116】上記した入力信号のうち、遊技盤40に設
けられる各スイッチ51,52,60,62からの入力
信号を受け、主基板151は、次のような制御を行な
う。主基板151は、遊技状態に応じて、遊技盤40に
設けられるソレノイド50,59、普通図柄表示器6
3、および、記憶表示LED46,64を制御する。さ
らに、主基板151は、遊技状態に応じて、応じてラン
プを制御するために、コマンドとしてのランプ制御信号
をランプ制御基板80に出力する。さらに、主基板15
1は、遊技状態に応じて、効果音等の音声を制御するた
めに、コマンドとしての音声制御信号を音声制御基板8
2に出力する。さらに、主基板151は、遊技状態に応
じて、特別可変表示装置44の可変表示状態を制御する
ために、外れ表示制御信号、リーチ表示制御信号、大当
り表示制御信号等の図柄制御信号を図柄制御基板75に
出力する。また、主基板151は、盤用外部端子基板7
8に各種の遊技情報を出力する。
【0117】ランプ制御基板80は、主基板151から
入力されるランプ制御信号の種類に応じて、各種ランプ
6〜10,56,66a,67a、各種LED13a,
45,57を表示駆動制御する。音声制御基板82は、
主基板151から入力される音声制御信号の種類に応じ
てスピーカ12a,12bを駆動制御する。また、図柄
制御基板75は、主基板151から入力される図柄制御
信号の種類に応じて特別図柄表示器44の表示結果を導
出するように制御する。
【0118】また、満タンスイッチ129からの入力信
号に基づいて、主基板151は、払出制御基板144に
満タン信号を出力し、その満タン信号に基づいて払出モ
ータ118の駆動を停止したりする。あるいは、主基板
151は、満タン信号に基づいて、発射モータ88の駆
動を停止したりしてもよい。なお、満タンスイッチ12
9からの入力信号があったときには、ランプ制御基板8
0に満タン信号を出力して所定のランプまたはLEDを
表示駆動してその旨を報知するようにしてもよい。ま
た、満タン信号を払出制御基板144に出力するので、
たとえば、払出制御基板144上のエラー表示器145
等でその旨を報知するようにしてもよい。
【0119】また、遊技盤40に設けられるゲートスイ
ッチ62を除く各スイッチ51,52,55a,55
b,65La,65Raからの入力信号に基づいて主基
板151は、払出制御基板144に賞球個数を指定した
賞球制御信号を出力する。払出制御基板144は、賞球
個数を指定した賞球制御信号の入力に基づいて払出モー
タ118を駆動して所定個数の賞球を払出す。
【0120】また、賞球個数カウントスイッチ120か
らの入力信号に基づいて、実際に払出された賞球個数を
把握する。主基板151は、枠用外部端子基板132に
賞球個数を示す賞球情報信号を出力し、この信号を枠用
外部端子基板132から外部の管理コンピュータに出力
する。さらに、主基板151は、各スイッチ52,55
a,55b,60,65La,65Raからの入力信号
に基づいて、入賞があったことを認識した場合には、ラ
ンプ制御基板80にランプ制御信号を出力し、賞球ラン
プ10を表示駆動してその旨を報知する。なお、そのよ
うな場合に、音声制御基板82に音声制御信号を出力し
てスピーカ12a,12bから音声を出して報知をする
ようにしてもよい。
【0121】さらに、球切れスイッチ115からの入力
信号に基づいて、主基板151は、払出制御基板144
に払出動作を停止させる賞球制御信号を出力したり、ラ
ンプ制御基板80に賞球切れ信号を出力して球切れラン
プ9を所定の態様で表示駆動する。なお、球切れランプ
9または別途設けられる球切れランプを主基板151ま
たは払出制御基板144で制御するのではなく、球切れ
ランプ9または別途設けられる球切れランプに電源電力
を供給し、球切れスイッチ115のON・OFFによっ
て単純に点滅消灯するようにしてもよい。
【0122】上記したように主基板151には、遊技動
作を制御するためのスイッチ入力、賞球の払出動作を制
御するためのスイッチ入力、および、飾りランプ、飾り
LED、スピーカ12a,12bを駆動制御するための
スイッチ入力しか入力されない。したがって、主基板1
51と他の制御基板144,80,82,75との関係
においては、主基板151から他の制御基板144,8
0,82,75に向かって一方向の通信関係となる。こ
のため、このパチンコ遊技機1は、他の制御基板14
4,80,82,75に不法な処理プログラムを組込ん
で主基板151で不正な処理を施そうとしても実行する
ことができないという利点がある。また、主基板151
の制御の一部を他の制御基板144,80,82,75
で担当しているので、パチンコ遊技機1では、主基板1
51の負担が軽減されるとともに、監督官庁による主基
板151の検査の容易化を図ることも可能である。
【0123】次に、図8を参照して、払出制御基板14
4には、モータ位置センサ122、カウントスイッチ1
19,120、球切れスイッチ115からの信号が払出
ユニット中継基板124を介して入力され、残高表示基
板23の球貸しスイッチ24、返却スイッチ25からの
信号が入力され、カードユニット31から各種の情報が
入力されている。さらに、払出制御基板144には、主
基板151から前述したように、賞球制御信号(賞球個
数を示す賞球個数信号を含む)が入力される。
【0124】上記した入力信号のうち、モータ位置セン
サ122からの入力信号に基づいて、払出制御基板14
4は、貸玉および賞球の払出動作において払出モータ1
18の停止位置、すなわち回転部材の停止位置を正確に
制御するとともに回転部材が回転しているか否かを検出
できる。
【0125】また、カウントスイッチ119,120か
らの入力信号に基づいて、払出制御基板144は、貸玉
および賞球の正確な払出数を払出すように払出モータ1
18を駆動制御するとともに、枠用外部端子基板132
に払出された貸玉の個数を特定可能な球貸し情報を出力
する。なお、賞球情報は、主基板151から出力され
る。
【0126】また、残高表示基板23は、払出制御基板
144に形成された中継用配線1440bを介してカー
ドユニット31に接続されている。中継用配線1440
bは、払出制御基板144に設けられたその他の信号線
および電子機器には接続されておらず、単に信号の中継
のみを行なう。
【0127】球貸しスイッチ24の操作があった場合に
は、その操作信号が払出制御基板144により中継され
てカードユニット31に与えられ、それに基づいて、カ
ードユニット31から払出制御基板144に球貸し要求
操作信号(後述するBRDY信号)が与えられる。その
場合、払出制御基板144は、カードユニット31で把
握されている残高情報を照会せず、球貸し要求操作信号
に基づく球貸し要求にしたがって、払出モータ118を
駆動し、貸玉の払出しを行なう。また、返却スイッチ2
5の操作があった場合には、その操作信号が払出制御基
板144により中継されてカードユニット31に与えら
れ、それに基づいて、カードユニット31は、カードユ
ニット31にカードの返却信号を出力する。また、カー
ドユニット31は、カードの残高を示す残高表示信号を
出力し、その操作信号が払出制御基板144により中継
されて度数表示LEDに与えられ、残高が表示される。
【0128】さらに、主基板151からの賞球制御信号
に基づいて、払出制御基板144は、前述したように払
出ユニット中継基板124を介して賞球の払出動作を実
行せしめたり、発射制御基板90に発射モータ88の停
止信号を出力したりする。
【0129】なお、枠用外部端子基板132に接続され
る球切れ情報検出スイッチ107からの入力信号は、払
出制御基板144に入力されることはなく、そのまま球
切れ情報として外部の管理コンピュータ等に出力され
る。
【0130】電源基板137においては、一次電源電力
としてAC24Vの電源電力を受け、基板上に設けられ
た各種回路の働きにより、二次電源電力としてDC30
V,DC21V,DC12V,DC5V,AC24Vの
電源電力を生成する。電源基板137において生成され
た電源電力は、次のように各基板へ供給される。
【0131】主基板151には、DC30V,DC12
V,DC5Vの電源電力が供給される。払出制御基板1
44には、DC30V,DC12V,DC5V,AC2
4Vの電源電力が供給される。音声制御基板82には、
DC12V,DC5Vの電源電力が供給される。ランプ
制御基板80には、DC30V,DC21V,DC12
V,DC5Vの電源電力が供給される。発射制御基板9
0には、発射中継A基板99を介してDC30V,DC
5Vの電源電力が供給される。また、主基板151から
図柄制御基板75には、DC12V,DC5Vの電源電
力が供給される。
【0132】以上説明したように、各種の制御基板15
1,144,80,82,75,92は、電源基板13
7から所望の電源電力が入力されるように構成されてい
る。ただし、図柄制御基板75への電源電力の供給は、
電源基板137から直接ではなく、電源基板137から
主基板151を介して行なわれるようになっている。こ
れは、特別可変表示装置として使用されるものが本実施
形態のように電気的な可変表示部材(本実施形態では液
晶)である場合とドラム式可変表示部材とでは、使用す
る電源電圧が異なるため、遊技盤40の交換に伴って電
源基板137における電源端子の種類または数を変更す
る必要があるところ、遊技盤40の交換に伴って変更さ
れる主基板151から電源配線を分岐して図柄制御基板
75に入力した場合には、電源基板137における電源
端子の種類または数をそのままにして主基板151の電
源端子を必要な電圧の配線だけを接続するようにすれ
ば、電源基板137における電源端子の種類または数を
変更する必要がないからである。なお、電源基板137
を可変表示部材の種類に対応して別々に構成してもよ
い。
【0133】また、このパチンコ遊技機1においては、
次のような静電気の放電構造が設けられている。貯留タ
ンク105、上皿19、下皿27等の玉の貯留場所およ
び玉の通過場所に玉と接触可能であって導電性を有する
接触部材が設けられている。各接触部材は、配線および
配線以外の導電性部材を介して、前述した取付部材14
8(導電性の部材よりなる)に電気的に接続されてい
る。カードユニット配線35には、前述した電源コード
311の接地極とカードユニット31内部において接続
された接地配線(図8におけるFG)が含まれている。
そして、払出制御基板144には、放電用の配線が設け
られており、この放電用の配線に接続される態様で、取
付部材148に接続された放電用の配線と、カードユニ
ット配線35の接地配線とがコネクタ接続されている。
このような放電構造における放電用の接触部材、およ
び、取付部材148は、板状の部材を多く含んでおり、
前述したような経路を経て接地しているので、アース板
500と称され、図8に示されている。
【0134】このような放電構造のパチンコ遊技機1に
おいては、接触部材が玉に帯電している静電気を受け
る。そして、その静電気が、パチンコ遊技機1内に設け
られた配線および導電性部材等を介して取付部材148
に伝わり、取付部材148から払出制御基板144を経
てカードユニット配線35に伝わる。カードユニット配
線35はカードユニット31の電源コード311の接地
極と接続されているので、カードユニット配線35に伝
わったパチンコ遊技機1内部の静電気は、電源コード3
11の接地極を介して放電される。
【0135】なお、パチンコ遊技機1の静電気放電構造
としては、前記接触部材が受けた静電気をパチンコ遊技
機1の電源に放電することが可能な構成を採用してもよ
い。また、前記接触部材を設けずに、パチンコ遊技機1
内部の静電気を受ける導電性部材を設け、その導電性部
材によりパチンコ遊技機1内部に帯電した静電気を受け
て、前述したようにカードユニット31からの放電また
はパチンコ遊技機1の電源への放電を行なうようにして
もよい。
【0136】以上のような放電構成を採用することによ
り、パチンコ遊技機1の内部に帯電した静電気が放電さ
れて除去される。パチンコ遊技機1に帯電した静電気の
除去を、パチンコ遊技機外部での接地配線処理等の煩雑
な作業を要さず容易に行なうことができる。そして、こ
のような静電気の除去により、静電気に起因するノイズ
の発生を防ぐことができ、その結果として、パチンコ遊
技機1内の制御回路等の電気機器について、静電気に起
因するノイズによる誤作動を防ぐことができるととも
に、静電気に起因するノイズから保護することができ
る。
【0137】次に、主基板151と、払出制御基板14
4のそれぞれとの間での信号の送受信のために用いられ
る構成を説明する。
【0138】図9は、主基板151と払出制御基板14
4との間での信号の送受信のために用いられる構成を示
すブロック図である。
【0139】図9を参照して、主基板151には、遊技
制御用のマイクロコンピュータ151Mからの信号の送
信手段として、出力バッファ151b,151e,15
1fおよび、出力ポート151c,151dが含まれて
いる。
【0140】ここで、賞球制御信号の送信態様を説明す
る。賞球制御信号は、制御の指令内容を示すコマンド
(賞球制御信号CD0〜CD7ともいう)と、コマンド
の取込みタイミングを示すINT信号(賞球制御信号I
NTともいう)とを含み、払出制御基板144が賞球制
御信号INTを受信した場合に、賞球制御信号CD0〜
CD7を取り込んで、コマンドにしたがった制御を行な
う。賞球制御信号CD0〜CD7の詳細については、図
12〜図17を用いて後述する。
【0141】賞球制御用のコマンドである賞球制御信号
CD0〜CD7は、遊技制御用のマイクロコンピュータ
151Mから、出力バッファ151b、出力ポート15
1c、および、出力バッファ151eを順次介して基板
の外部に出力される。また、賞球制御信号INTは、マ
イクロコンピュータ151Mから、出力バッファ151
b、出力ポート151d、および、出力バッファ151
fを順次介して基板の外部に出力される。
【0142】遊技制御用のマイクロコンピュータ151
Mと出力バッファ151bとの間、出力バッファ151
bと出力ポート151cとの間、および、出力バッファ
151bと出力バッファ151eとの間では、それぞれ
データバスにより信号が伝送される。出力ポート151
cと出力バッファ151eとの間では、パラレルI/O
ポート間の信号線により信号がパラレル伝送される。出
力ポート151dと出力バッファ151fとの間では、
単一のI/Oポート間の信号線により信号が伝送され
る。
【0143】払出制御基板144には、主基板151か
らの賞球制御信号の受信手段として、入力バッファ14
4B,144Cおよびコマンド入力用の入力ポート14
4Dが設けられている。また、払出制御基板144に設
けられた払出制御用のマイクロコンピュータ144Mに
は、入力ポート144Eが設けられている。
【0144】主基板151から出力された賞球制御信号
CD0〜CD7は、払出制御基板144において、入力
バッファ144Bおよび入力ポート144Dを順次介し
て、マイクロコンピュータ144Mに入力される。払出
制御基板144から出力された賞球制御信号INTは、
払出制御基板144において、入力バッファ144Cお
よび入力ポート144Eを順次介して、払出制御用のマ
イクロコンピュータ144Mに入力される。
【0145】主基板151の出力バッファ151eと払
出制御基板144の入力バッファ144Bとの間、およ
び、入力バッファ144Bと入力ポート144Dとの間
では、それぞれパラレルI/Oポート間の信号線により
信号がパラレル伝送される。入力ポート144Dとマイ
クロコンピュータ144Mとの間では、データバスによ
り信号が伝送される。払出制御基板144の入力バッフ
ァ144Cと入力ポート144Eとの間では、単一のI
/Oポート間の信号線により信号が伝送される。
【0146】また、払出制御基板144の入力バッファ
144B,144Cは、主基板151から払出制御基板
144への一方向にのみ情報を伝送する機能を有する。
すなわち、入力バッファ144B,144Cは、払出制
御基板144の外部から内部への情報の入力を許容する
が払出制御基板144の内部から外部への情報の出力を
許容しない不可逆性を有する入力インタフェースであ
る。したがって、入力バッファ144B,144Cが設
けられていることにより、主基板151と払出制御基板
144との通信部分を利用し、主基板151に対して不
正な信号を入力させ、不正な制御動作が行なわれること
を防ぐことができる。
【0147】また、前述した図柄制御信号は、賞球制御
信号と同様の信号構成であり、指令内容を示すコマンド
(図柄制御信号CD0〜CD7ともいう)と、コマンド
の取込みタイミングを示すINT信号(図柄制御信号I
NTともいう)とを含み、図柄制御基板75が図柄制御
信号INTを受信した場合に、図柄制御信号CD0〜C
D7を取り込んで、コマンドにしたがった制御を行な
う。
【0148】また、前述した音声制御信号は、賞球制御
信号と同様の信号構成であり、指令内容を示すコマンド
(音声制御信号CD0〜CD7ともいう)と、コマンド
の取込みタイミングを示すINT信号(音声制御信号I
NTともいう)とを含み、音声制御基板82が音声制御
信号INTを受信した場合に、音声制御信号CD0〜C
D7を取り込んで、コマンドにしたがった制御を行な
う。
【0149】また、前述したランプ制御信号は、賞球制
御信号と同様の信号構成であり、指令内容を示すコマン
ド(ランプ制御信号CD0〜CD7ともいう)と、コマ
ンドの取込みタイミングを示すINT信号(ランプ制御
信号INTともいう)とを含み、ランプ制御基板82が
ランプ制御信号INTを受信した場合に、ランプ制御信
号CD0〜CD7を取り込んで、コマンドにしたがった
制御を行なう。
【0150】次に、玉払出装置116による賞球および
貸玉の払出しの際に用いられる各種信号を説明する。図
10は、賞球および貸玉の払出しの際に用いられる各種
信号の送受信関係を示すブロック図である。なお、この
図10は、信号の送受信関係を明確化するものであり、
信号の伝送途中に設けられている中継基板等を省略して
示している。
【0151】払出制御基板144上には、各種信号等を
伝送するための各種の配線パターンが形成されている。
電源基板137から払出制御基板144には、停電等に
より電源電圧が低下した場合に、RAMデータのバック
アップをとることを指示するための電源断信号が与えら
れる。この場合のRAMデータのバックアップは、電源
基板137から与えられるバックアップ電力に基づいて
行なわれる。
【0152】賞球個数カウントスイッチ120から主基
板151および払出制御基板144のそれぞれには、賞
球個数カウントスイッチ120により玉が検出されたこ
とを示す賞球個数カウントスイッチ信号が与えられる。
主基板151においては、球個数カウントスイッチ信号
が、賞球の未払出個数(後述する総賞球個数)の把握の
ために用いられる。
【0153】主基板151から払出制御基板144に
は、前述したような賞球制御信号が与えられる。この賞
球制御信号におけるコマンドには、賞球の払出個数を示
す賞球払出個数コマンド、玉の払出停止(強制的な停
止)を示す払出停止コマンド、および、払出停止コマン
ドにより払出しが停止された状態の解除を示す払出停止
解除コマンドが含まれている。これらのコマンドにした
がって、払出制御基板144は、賞球の払出し、玉の払
出しの強制停止、および、払出し強制停止状態の解除の
ための制御を行なう。払出制御基板144に与えられる
賞球個数カウントスイッチ信号は、払出制御基板144
における賞球の未払出し個数の把握のために用いられ
る。
【0154】球貸し個数カウントスイッチ119から払
出制御基板144には、球貸し個数カウントスイッチ1
19により玉が検出されたことを示す球貸し個数カウン
トスイッチ信号(玉検出信号)が与えられる。払出制御
基板144においては、球貸し個数カウントスイッチ信
号が貸玉の未払出し個数の把握のために行なわれる。
【0155】払出制御基板144とカードユニット31
との間では、BRDY信号(球貸し要求操作信号)、B
RQ信号(球貸し動作準備確認信号)、EXS信号(払
出動作可能信号)および、PRDY信号(遊技機動作信
号)等の各種信号がやりとりされる。
【0156】払出制御基板144から枠用外部端子基板
132には、払出された貸玉の個数を特定可能な球貸し
情報信号が与えられる。払出制御基板144から発射制
御基板90には、打球発射装置87の動作状態を制御す
るための発射制御信号(前述した停止信号等を含む制御
信号)が与えられる。これにより、打球発射装置87の
駆動停止等の制御が行なわれる。払出制御基板144か
ら通路切換ソレノイド117には、通路切換ソレノイド
117の駆動を制御するためのソレノイド制御信号が与
えられる。これにより、通路切換ソレノイド117によ
る通路の切換え制御が行なわれる。払出制御基板144
から払出モータ118には、払出モータ118の駆動を
制御するための払出モータ制御信号が与えられる。これ
により、払出モータ118の駆動制御が行なわれ、玉の
払出しが可能になる。払出モータ位置センサ122から
払出制御基板144には、払出モータ118の停止位置
の検出信号としてのモータ位置検出信号が与えられる。
これにより、払出制御基板144では、払出モータ11
8の停止位置が把握される。
【0157】払出制御基板144上において、カードユ
ニット31からの配線(カードユニット配線)が接続さ
れるコネクタ144iと、払出制御基板144に設けら
れた払出制御用のマイクロコンピュータ144Mとの間
には、カードユニット31とマイクロコンピュータ14
4Mとの間でやり取りされる信号が伝送される入出力信
号線1440a(複数本の配線)が配線パターンとして
形成されている。払出制御基板144上においては、こ
のような入出力信号線1440aを介して、EXS信号
(払出動作可能信号)、PRDY信号(遊技機動作信
号)、VL(電源電力)、BRDY信号(球貸し要求操
作信号)、および、BRQ信号(球貸し動作準備確認信
号)等の各種信号(電源電力も含む)がやり取りされ
る。
【0158】また、払出制御基板144上において、カ
ードユニット31からの配線(カードユニット配線)が
接続されるコネクタ144iと、残高表示基板23の接
続用のコネクタ144cとの間には、カードユニット3
1と残高表示基板23との間でやり取りされる信号の伝
送を中継する中継用配線1440b(複数本の配線)が
配線パターンとして形成されている。この中継用配線1
440bは、払出制御用のマイクロコンピュータ144
Mに非接続状態で信号を中継する配線パターンであり、
マイクロコンピュータ144Mと接続しない態様で払出
制御基板144上に形成されている。
【0159】球貸しスイッチ24および返却スイッチ2
5のそれぞれからカードユニット31には、払出制御基
板144に形成された配線パターンとしての中継用配線
1440bのうちの対応する配線を介して操作信号が与
えられる。また、カードユニット31から球貸し可表示
LED231には、払出制御基板144の中継用配線1
440bのうちの対応する配線を介してLED制御信号
が与えられる。また、カードユニット31から度数表示
LED232には、払出制御基板144の中継用配線1
440bのうちの対応する配線を介してLED制御信号
が与えられる。
【0160】球貸しスイッチ24および返却スイッチ2
5のそれぞれから操作信号(操作検出信号)が払出制御
基板144での中継用配線1440bにより中継されて
カードユニット31に与えられることにより、カードユ
ニット31では、球貸し操作があったことと、返却操作
があったこととがそれぞれ把握される。カードユニット
31から球貸し可表示用のLED制御信号が払出制御基
板144での中継用配線1440bにより中継されて球
貸し可表示LED231に与えられることにより、球貸
し可表示LED231において、球貸し可であるか否か
が表示可能になる。カードユニット31からカード残高
表示用のLED制御信号が払出制御基板144での中継
用配線1440bにより中継されて度数表示LED23
2に与えられることにより、度数表示LED232にお
いて、現在のカード残高が表示可能である。
【0161】次に、払出制御基板144と、カードユニ
ット31との間での信号の送受信のために用いられる構
成を説明する。
【0162】図11は、払出制御基板144と、カード
ユニット31との間での信号の送受信のために用いられ
る構成を示すブロック図である。図11を参照して、払
出制御基板144には、カードユニット31との間での
信号の送受信手段として、出力ポート144J、入力ポ
ート144K、トランジスタアレイ144L、および、
フォトカプラ144Nが含まれている。
【0163】カードユニット31に送信されるEXS信
号およびPRDY信号は、払出制御用のマイクロコンピ
ュータ144Mから、出力ポート144J、トランジス
タアレイ144L、および、フォトカプラ144Nを順
次介して基板の外部に出力され、カードユニット31に
受信される。る。カードユニット31から送信される電
源電力VL、BRDY信号、および、BRQ信号は、フ
ォトカプラ144Nおよび入力ポート144Kを順次介
して、払出制御用のマイクロコンピュータ144Mに入
力される。
【0164】次に、賞球制御信号CD0〜CD7,IN
Tについて説明する。図12は、賞球制御信号CD0〜
CD7,INTの送信タイミングを示すタイミングチャ
ートである。図13は、賞球制御信号CD0〜CD7の
データ構成を示す図である。
【0165】図12に示されるように、賞球制御信号
は、指令内容を示すコマンド(コマンドデータ)と、コ
マンドの取込みタイミングを示すINT信号とを含む。
ここで、賞球制御信号CD0〜CD7は、1コマンドが
2バイトのデータで構成されている。
【0166】図13に示されるように、賞球制御信号C
D0〜CD7は、払出制御モード(賞球払出モード,払
出停止モード等)を指定(指令)する1バイトのデータ
であるMODEと、動作内容(払出個数、払出動作停
止、払出動作再開等)を指定(指令)する1バイトのデ
ータであるEXTDATAとにより構成され、この2バ
イトのデータを1バイトずつ順次送信(2回で送信)す
ることにより、払出制御内容を指令する。賞球制御信号
INTと、賞球制御信号CD0〜CD7とは、図13に
示されるように、賞球制御信号CD0〜CD7がMOD
Eに切換わってから所定時間Aの経過後、賞球制御信号
INTが一定時間B立上げられる。賞球制御信号INT
の立下がりタイミングから所定時間Cが経過すると、賞
球制御信号CD0〜CD7が、EXTDATAに切換え
られる。そして、賞球制御信号CD0〜CD7がEXT
DATAに切換わってから所定時間Aの経過後、賞球制
御信号INTが一定時間B立上げられる。
【0167】このように、賞球制御信号CD0〜CD7
は、1バイトのデータであるMODEと、1バイトのデ
ータであるEXTDATAとの2回に分けられて送信さ
れる。この例では、賞球制御信号CD0〜CD7が2回
に分けられて送信される場合を示したが、これに限ら
ず、賞球制御信号CD0〜CD7は、3回以上の複数回
に分けられて送信されるようにしてもよい。
【0168】払出制御基板144側では、賞球制御信号
INTの立上りに応じて、割込みモード2が発生し、賞
球制御信号CD0〜CD7の値を入力バッファに格納す
る。そして、払出制御基板144側では、賞球制御信号
CD0〜CD7を解析し、賞球制御信号CD0〜CD7
が示すMODEおよびEXTDATAに基づいて、指定
された個数の賞球の払出動作、払出動作停止、払出動作
再開等をする制御を行なう。
【0169】次に、賞球制御信号CD0〜CD7が示す
MODEおよびEXTDATAのデータの種類を説明す
る。
【0170】図14は、MODEのデータとそのデータ
によって指定される払出制御モードとの関係を表形式で
示す図である。図14を参照して、MODEがF0Hで
ある場合は、賞球を払出すモードが指定される。MOD
EがFFHである場合は、払出しの停止または払出しの
再開を行なうモードが指定される。EXTDATAのデ
ータの種類は、賞球を払出すモードと、払出しの停止ま
たは払出しの再開を行なうモードとで異なる。
【0171】図15は、賞球を払出すモードが指定され
た場合におけるEXTDATAのデータとそのデータに
よって指定される動作内容との関係を表形式で示す図で
ある。図15を参照して、EXTDATAの01H〜0
FHのそれぞれに対応して、1個〜15個の賞球の払出
しが指定可能である。
【0172】図16は、払出しの停止または払出しの再
開を行なうモードが指定された場合におけるEXTDA
TAのデータとそのデータによって指定される動作内容
との関係を表形式で示す図である。図16を参照して、
EXTDATAが00Hである場合には、払出動作を再
開することが指定される。EXTDATAが01Hであ
る場合には、払出動作を停止することが指定される。
【0173】また、以上に説明した賞球制御信号におい
ては、コマンドデータとしてのMODEおよびEXTD
ATAのそれぞれにコマンドデータの種別を識別可能な
識別データが含まれている。
【0174】図17は、コマンドデータの種別を識別可
能に設けられた識別データを説明する図である。図17
においては、MODEのデータ(F01H,FFH)
と、EXTDATAのデータ(01H〜0FH)とがそ
れぞれ2進数で示されている。
【0175】MODEのデータおよびEXTDATAの
データは、それぞれ8ビットで構成され、その最上位ビ
ット(コマンドヘッダ)のデータが、コマンドデータの
種別を識別可能な識別データDHとなっている。具体的
には、MODEのデータの場合は識別データDHが
「1」であり、EXTDATAのデータの場合は識別デ
ータDHが「0」である。このように、コマンドデータ
に含まれる識別データDHの値に基づいて、コマンドデ
ータの種別が識別可能となっている。払出制御用のマイ
クロコンピュータ144Mでは、賞球制御信号CD0〜
CD7を取り込んだ場合、このような識別データDHの
値をチェックすることにより、コマンドデータがMOD
E,EXTDATAのどちらのデータであるかを判別す
る。
【0176】なお、ここでは、識別データが最上位ビッ
トである場合を示したが、これに限らず、識別データは
最下位ビット等のその他のビットを用いてもよい。すな
わち、識別データは所定のビットを用いればよい。ま
た、ここでは、識別データとして1つのビットデータを
用いる例を示したが、これに限らず、識別データは2ビ
ット以上の複数ビットを用いてもよい。すなわち、識別
データは所定数のビットを用いればよい。
【0177】次に、球貸しによる貸玉の払出し動作時に
おける払出制御基板144とカードユニット31との間
の信号のやり取りを説明する。図18は、球貸しによる
払出し動作時における払出制御基板144とカードユニ
ット31との間の信号の処理タイミングを示すタイミン
グチャートである。図18においては、2単位の払出単
位個数(例えば1払出単位個数を100円で25個とし
た場合の200円分であり、25個×2=50個)分の
球貸しのための操作があった場合のPRDY信号、BR
DY信号、BRQ信号、および、EXS信号が示されて
いる。この場合の払出単位個数は、前述した最大払出個
数と同じ個数であり、以下の説明において最大払出個数
ともいう。
【0178】図18を参照して、パチンコ遊技機1の電
源が投入されると、PRDY信号が払出制御基板144
からカードユニット31に与えられる(オン状態に立上
げられる)。これにより、パチンコ遊技機1が動作中で
あることがカードユニット31に対して示される。カー
ドユニット31においてカードが受付けられ、球貸しス
イッチ24が操作されると、BRDY信号がカードユニ
ット31から払出制御基板144に与えられる(オン状
態に立上げられる)。これにより、球貸し要求操作(球
貸し操作による貸玉の払出要求)があったことがパチン
コ遊技機1に対して示される。
【0179】BRDY信号の出力時点から予め定められ
た時間が経過すると、BRQ信号がカードユニット31
から払出制御基板144に与えられる(オン状態に立上
げられる)。これにより、パチンコ遊技機1が貸玉の払
出しが可能な状態であるか否かの確認の問い合わせがパ
チンコ遊技機1に対して行なわれる。そして、パチンコ
遊技機1が貸玉の払出しが可能な状態になっている場合
(たとえば、前述した払出停止コマンドにより払出停止
状態になっていないこと、前回の賞球の払出しが終了し
ていること、前回の貸玉の払出しが終了していること等
の所定の条件が満たされた場合)には、EXS信号が払
出制御基板144からカードユニット31に与えられる
(オン状態に立上げられる)。これにより、パチンコ遊
技機1が貸玉の払出しが可能な状態であることがカード
ユニット31に対して返答される。そして、BRQ信号
の立上がりから所定期間経過するまでにEXS信号が立
上げられた場合には、BRQ信号の出力が停止される
(オフ状態に立下げられる)。このBRQ信号の出力が
停止されたことに応じて、パチンコ遊技機1において
は、払出モータ118が駆動開始され、貸玉の払出しが
開始される。
【0180】貸玉の払出しが開始されると、払出制御基
板144が、球貸し個数カウントスイッチ119からの
信号に基づいて、貸玉の払出し個数を監視する。具体的
には、払出制御基板144では、貸玉の払出し要求があ
ると、マイクロコンピュータ144Mが、1最大払出個
数(25個)を貸玉の未払出個数としてRAMに記憶し、
その値を貸玉の未払出個数カウンタとして用いる。そし
て、球貸し個数カウントスイッチ119により貸玉の払
出しが検出されるごとに未払出個数を減算更新する。こ
のような払出制御基板144では、未払出個数が「0」
になると、要求があった貸玉の払出が完了したと判断す
る。払出制御基板144では、貸玉の払出し個数の監視
により最大払出個数分の払出しの完了を確認した場合
に、EXS信号の出力が停止される(オフ状態に立下げ
られる)。これにより、払出単位個数の貸玉の払出しが
完了したことがカードユニット31に対して示される。
【0181】以上に示した動作が1回の最大払出個数分
の貸玉の払出し動作である。カードユニット31では、
BRDY信号の送信開始時点から払出しが完了した払出
単位個数を加算記憶し、球貸し要求操作に応じて払出さ
れた貸玉の個数を監視する。BRDY信号は、貸玉の払
出要求があった個数と一致する最大払出個数分の貸玉の
払出しが完了するまで出力(オン状態)が継続され、そ
れらの個数が一致した場合に、出力が停止される(オフ
状態に立下げられる)。
【0182】また、払出制御基板144では、BRDY
信号の立上がりからBRQ信号の立上がりまでに要する
時間A、EXS信号の立上がりからBRQ信号の立下が
りまでに要する時間C、EXS信号の立下がりからBR
Q信号の立上がりまでに要する時間E、EXS信号の立
下がりからPRDY信号の立下がりまでに要する時間F
をそれぞれ監視する。具体的には、タイマを用いて時間
A,C,E,Fをそれぞれ計時する。その場合のタイマ
は、1つのタイマを各時間の監視に共通使用してもよ
く、各時間の監視用に複数用いてもよい。時間A,C,
E,Fのそれぞれには、個別に、正常な場合の設定値
(A=28ms〜50ms,C=30ms〜56ms,
E=256ms(MAX),F=256ms(MA
X))が予め定められている。カードユニット31が正
常に動作している場合は、時間A,C,E,Fの各監視
時間内に、各監視対象の信号が前述したように変化す
る。
【0183】時間A,C,E,Fの各監視時間が対応す
る設定値の上限値を超えた場合、払出制御基板144で
は、カードユニット31により行なわれるはずの信号の
変化が生じていないため、カードユニット31の異常状
態であると見なし、後述するような異常時制御(図19
参照)を行なう。
【0184】一方、カードユニット31では、BRQ信
号の立上がりからEXS信号の立上がりまでに要する時
間B、および、BRQ信号の立下がりからEXS信号の
立下がりまでに要する時間Dをそれぞれ監視する。具体
的には、タイマを用いて時間B,Dをそれぞれ計時す
る。その場合のタイマは、1つのタイマを各時間の監視
に共通使用してもよく、各時間の監視用に複数用いても
よい。
【0185】時間B,Dのそれぞれには、個別に正常な
場合の設定値(B=14ms〜10s,D=10ms〜
10s)が予め定められている。払出制御基板144を
含むパチンコ遊技機1が正常に動作している場合は、時
間B,Dの各監視時間内に、各監視対象の信号が前述し
たように変化する。
【0186】時間B,Dの各監視時間が対応する設定値
の上限値を超えた場合、カードユニット31では、払出
制御基板144により行なわれるはずの信号の変化が生
じていないため、払出制御基板144(パチンコ遊技機
1)の異常状態であると見なし、BRDY信号を強制的
に立下げ、貸玉の払出し要求を取下げる。
【0187】次に、前述した時間A,C,E,Fの各監
視時間のうちのいずれかが、対応する設定値の上限値を
超えた場合に払出制御基板144により行なわれる異常
時制御を図19を用いて説明する。
【0188】図19は、カードユニット31から払出制
御基板144に入力される信号に異常が生じた場合に払
出制御基板144により行なわれる異常時制御の動作を
示すタイミングチャートである。図19においては、入
力される信号に異常が生じた時点でPRDY信号および
EXS信号がオン状態であった場合が一例として示され
ている。
【0189】図19を参照して、図18に示した払出制
御基板144による監視時間A,C,E,Fのうちのい
ずれかが上限値を超えて正常ではないと判断された場合
には、異常時制御として、次のように信号が制御され
る。その判断時点から所定の第1時間T1経過後に、P
RDY信号が立下げられる。そして、PRDY信号の立
下がりから第2時間T2経過後にPRDY信号が立上げ
られ、その立上がりから第3時間T3経過後にPRDY
信号が立下げられ、その立下がりから第4時間T4経過
後にPRDY信号が立上げられ、その立上がりから第5
時間T5経過後にPRDY信号が立下げられ、その立下
がりから第6時間T6経過後にPRDY信号が立上げら
れる。この実施の形態の場合、たとえば、T1は202
ms、T2は200ms、T3,T4,T5は100m
s、T6は10002msである。このようにカードユ
ニット31から払出制御基板144に入力される信号に
異常が生じた場合に、このようなPRDY信号が前述し
たような変化をすることにより、通信状態に異常が生じ
たことを信号の状態により確認することができる。
【0190】次に、払出制御基板144により制御され
る賞球の払出しの基本的動作を説明する。図20は、賞
球の払出しの基本的動作を示すタイミングチャートであ
る。図20においては、払出し動作を説明するために、
払出モータ118の動作状態(回転,停止)が示されて
いる。
【0191】ここで、払出制御基板144においては、
前述したRAMにおいて、賞球の未払出し個数が更新可
能に記憶される。賞球の未払出し個数は、RAMに設け
られた賞球の未払出し個数カウンタにおいてカウンタ値
を加減算することにより更新される。この賞球の未払出
し個数は、賞球払出個数コマンドを受けるごとにコマン
ドにより示される払出個数分加算されることにより加算
更新され、賞球個数カウントスイッチ120により賞球
の払出が検出されるごとに「1」づつ減算更新される。
前述したように、玉払出装置116による玉の最大払出
個数は、25個であり、1つの入賞に対して払出される
賞球の個数(13個または5個)よりも多い数に設定さ
れている。つまり、たとえば、1つの入賞に応じた賞球
の払出しがまだ完了しないような短時間に多数の入賞が
発生した場合のように、所定期間内に複数の入賞があ
り、その複数の入賞に応じた賞球を払出す制御を行なう
場合に、1入賞に応じた賞球の払出数ごとに玉払出装置
116の払出モータ118の払出動作を区切ることな
く、1入賞に応じた賞球の払出数よりも多い所定払出数
(25個)の賞球を連続的に払出す制御が行なわれる。
【0192】図20を参照して、賞球の払出しが行なわ
れる時において、賞球の未払出し個数が最大払出個数
(25個)以下の場合は、未払出し個数に応じた回転量
で払出モータ118が回転動作されることにより、1回
の払出動作において、未払出し個数分の賞球がすべて払
出される。また、賞球の払出しが行なわれる時におい
て、未払出し個数が最大払出個数(25個)よりも多い
場合、すなわち、未払出し個数が26個以上の場合は、
払出モータ118の最初の1回の払出動作(回転動作)
において、最大払出個数(25個)分の賞球が払出さ
れ、その残りの未払出し個数(残数)は、次回以降の回
の払出動作(回転動作)により払出される。次回以降の
払出動作においては、1回で25個の払出しを上限とし
て、残りの未払出し個数払出個数分の賞球が払出され、
残数がある場合は、またその次の回の払出動作により行
なわれる。つまり、未払出し個数が最大払出個数(25
個)よりも多い場合は、未払出し個数が「0」になるま
で、最大払出個数(25個)を払出上限数とした賞球の
払出しが繰返し行なわれるのである。
【0193】以上のような最大払出個数よりも多い未払
出し個数を払出す場合には、前回の払出しにおける払出
モータの停止時から所定時間T7のインターバル時間経
過後に次回の払出モータの回転動作が開始される。この
実施の形態の場合のT7は、たとえば302msであ
る。
【0194】次に、賞球の払出動作中に払出し停止コマ
ンドを払出制御基板144が受信した場合に、払出制御
基板144により行なわれる動作制御を説明する。図2
1は、賞球の払出動作中に払出し停止コマンドを払出制
御基板144が受信した場合の制御動作を示すタイミン
グチャートである。図21においては、動作状態を説明
するために、図20の場合と同様に払出モータ118の
動作状態(回転,停止)が示されている。ここで、払出
し停止コマンドは、球切れスイッチ115により球切れ
が検出された場合、または、満タンスイッチ129によ
り下皿27の満タンが検出された場合、すなわち、玉の
払出し動作が正常に行なえない場合に、主基板151か
ら出力される。
【0195】図21を参照して、払出モータ118が回
転動作中にあり、賞球の払出しが行なわれている途中
(払出モータ118の1回の払出動作において払出すべ
き未払出し個数がまだ残っている払出途中状態)におい
て、払出し停止コマンドを払出制御基板144が受信し
た場合は、その回の払出動作において払出すべき未払出
し個数の残数の払出動作が終了した後、払出モータ11
8が停止され、払出動作が終了される。つまり、このよ
うな場合には、1回の払出動作が終了するまで払出動作
が継続され、その1回の払出動作が終了した後に、払出
動作が停止されるのである。
【0196】次に、賞球の払出動作中に払出し停止コマ
ンドを払出制御基板144が受信した場合に、図21に
示されたような払出し停止コマンドに応じた停止状態に
おいて払出し停止解除コマンドを受信した場合に払出制
御基板144により行なわれる動作制御を説明する。図
22は、払出し停止コマンドに応じた停止状態において
払出し停止解除コマンドを払出制御基板144が受信し
た場合の動作を示すタイミングチャートである。図22
においては、動作状態を説明するために、図21の場合
と同様に払出モータ118の動作状態(回転,停止)が
示されている。ここで、払出し停止解除コマンドは、球
切れの解消等の所定の払出し停止解除条件が成立した場
合に、主基板151から出力される。
【0197】図22を参照して、払出し停止コマンドに
応じて払出モータ118が停止状態にあり、まだ未払出
し個数が「1」以上である状態(未払出し個数の残数が
ある場合)において、払出し停止解除コマンドを受信し
た場合は、その受信時点から所定時間T8のインターバ
ル時間の経過後に、払出モータの回転動作が開始させら
れる。これにより、未払出し個数がある状態で払出し停
止解除コマンドを受けた場合には、一定のインバータバ
ル期間(T8)を経て払出動作が再開される。一方、払
出し停止解除コマンドを受信した時点で未払出し個数が
「0」である場合には、図22に示されたような払出動
作の再開は行なわれない。この実施の形態の場合のT8
は、たとえば2002msである。
【0198】このように、未払出し個数がある状態で払
出し停止解除コマンドを受けた場合には、払出動作が再
開されることにより、パチンコ遊技機1の都合による払
出停止後において、遊技者への未払出し個数の払出しを
補償することができ、遊技者と遊技場とのトラブルの発
生を防ぐことができる。さらに、そのような場合の払出
動作の再開が直ちに行なわれずに、インターバル期間を
おいて行なわれることにより、たとえば、パチンコ遊技
機1において球切れ状態に近い状態の玉の保有個数で球
切れが解消された状態(球切れスイッチ115が玉を検
出したこと)のように払出し停止条件が十分に解消でき
ていない状態における払出動作の再開を避けることが可
能になるため、払出動作の再開直後に、再度払出し停止
状態が生じてしまうのを防ぐことができる。
【0199】次に、賞球の払出動作中にカードユニット
31から球貸しの要求を受けた場合に、払出制御基板1
44により行なわれる動作制御を説明する。図23は、
賞球の払出動作中にカードユニット31から払出制御基
板144が球貸しの要求を受けた場合の制御動作を示す
タイミングチャートである。
【0200】図23においては、BRDY信号、BRQ
信号、EXS信号、払出経路(球貸し経路,賞球経
路)、払出モータ(回転,停止)の状態が示されてい
る。ここでの払出経路とは、通路切換弁250の状態に
より玉が払出されるように選択された玉の通路を示して
おり、球貸し経路が球貸し通路203cに該当し、賞球
経路が賞球通路203dに該当している。この図23の
場合、賞球経路の状態は、前述した通路切換ソレノイド
117のソレノイド制御信号を用いて示されている。す
なわち、図中では、経路の切換えが瞬時に行なわれてい
るように示されているが、これは、あくまでもソレノイ
ド制御信号(球貸し通路203cに切換える場合に励磁
レベルになり、賞球通路203dに切換える場合に非励
磁レベルになる信号)の状態が示されたものであり、実
際の通路切換弁250は、図中の切換え状態よりも遅延
して切換わる。
【0201】図23を参照して、払出モータ118が回
転動作中にあり、賞球の払出しが行なわれている途中
(払出モータ118の1回の払出動作において払出すべ
き未払出し個数がまだ残っている払出途中状態)におい
て、BRDY信号を払出制御基板144が受信した場合
(BRDY信号が立上がった場合)は、その回の払出動
作において払出すべき未払出し個数の残数の払出動作が
終了した後、払出モータ118が停止され、払出動作が
停止される。つまり、このような場合には、1回の払出
動作が終了するまで払出動作が継続され、その1回の払
出動作が終了した後に、払出動作が停止されるのであ
る。
【0202】そして、払出モータ118の停止時から所
定時間T9が経過した後に、EXS信号が立上げられ
る。このように所定時間T9の経過を待つのは、最後に
スプロケット205から払出された賞球が賞球個数カウ
ントスイッチ120に検出されるまでに要する時間を待
たなければ、そのような最後の賞球が正しく検出されな
い場合があるからである。したがって、所定時間T9
は、最後にスプロケット205から払出された賞球が賞
球個数カウントスイッチ120に検出されるに十分な時
間に設定されている。このため、このような所定時間T
9の経過を待つことにより、賞球の払出しから貸玉の払
出しに切換わる場合における玉の誤検出を防ぐことがで
きる。
【0203】EXS信号が立上げられると、それに応じ
て、BRQ信号が立下げられる。そして、このようにB
RQ信号が立下がった後、それに応じて、通路切換ソレ
ノイド117が励磁状態にされて通路切換弁250の切
換え動作が開始される。これにより、賞球通路203d
から球貸し通路203cへの払出通路の切換えが開始さ
れる。そして、払出通路の切換開始時から所定時間T1
0の経過を待って、払出モータ118の回転動作が開始
され、球貸しのための払出動作が開始される。このよう
に所定時間T10の経過を待つのは、通路切換弁250
による払出通路の切換えが瞬時的に行なわれるものでは
ないので、通路切換弁250の切換え動作が終了するま
でに要する時間を待たなければ、払出された玉が通路切
換弁250と通路との間に挟まってしまう等の不具合が
生じる場合があるからである。したがって、所定時間T
10は、通路切換弁250による賞球通路203dから
球貸し通路203cへの切換え動作が十分に終了し得る
時間に設定されている。このため、このような所定時間
T10の経過を待つことにより、玉の払出通路が切換わ
る場合における玉の挟み込みを防ぐことができるととも
に、通路切換弁250による玉通路の切換えが完了した
ことにより確実な貸玉の払出しが可能になった状態で払
出モータを駆動することができる。
【0204】このように、払出制御用のマイクロコンピ
ュータ144Mが貸玉の払出しを要求する信号(BRD
Y信号)を受けた場合、マイクロコンピュータ144M
は、それにしたがって、貸玉を払出す制御を行なう。こ
のような貸玉の払出制御は、払出制御用のマイクロコン
ピュータ144Mが、カードユニット31からカード残
高を特定可能な情報の入力を受けずに行なう。
【0205】次に、図23に示されたような球貸し要求
に応じた貸玉の払出し動作の終了後に払出制御基板14
4により行なわれる動作制御を説明する。
【0206】図24は、賞球の払出途中で球貸し要求を
受けた場合における球貸し動作終了後の動作を示すタイ
ミングチャートである。図24においては、動作状態を
説明するために、図23の場合と同様の種類の信号等が
示されている。
【0207】図24を参照して、賞球の払出途中で受け
た球貸し要求に応じて球貸しが行なわれた後、その球貸
しのための払出モータ118の払出動作が停止すると、
その停止時から所定時間T11が経過した後に、通路切
換弁250により払出通路を球貸し通路203cから賞
球通路203dに切換える動作が開始される。このよう
に所定時間T11の経過を待つのは、最後にスプロケッ
ト305から払出された貸玉が球貸し個数カウントスイ
ッチ119に検出されるまでに要する時間を待たなけれ
ば、そのような最後の貸玉が正しく検出されない場合が
あるからである。したがって、所定時間T11は、最後
にスプロケット305から払出された賞球が球貸し個数
カウントスイッチ119に検出されるに十分な時間に設
定されている。このため、このような所定時間T11の
経過を待つことにより、貸玉の払出しから賞球の払出し
に切換わる場合における玉の誤検出を防ぐことができ
る。この実施の形態の場合の所定時間T11は、前述し
た賞球の払出しから貸玉の払出しに切換わる場合におけ
る玉の誤検出を防ぐための所定時間T9よりも長い時間
に設定される。これは、スプロケット305による玉の
払出位置から球貸し個数カウントスイッチ119までの
通路の長さ(行程)が、スプロケット305による玉の
払出位置から賞球個数カウントスイッチ120までの通
路の長さ(行程)よりも長いからである。
【0208】通路切換弁250により球貸し通路203
cから賞球通路203dへの払出通路の切換え動作が開
始されると、その開始時から所定時間T12の経過を待
って、EXS信号が立下げられる。このように所定時間
T12の経過を待つのは、通路切換弁250による払出
通路の切換えは、瞬時的に行なわれるものではないの
で、通路切換弁250の切換え動作が終了するまでに要
する時間を待つためである。したがって、所定時間T1
2は、通路切換弁250による球貸し通路203cから
賞球通路203dへの切換え動作が十分に終了し得る時
間に設定されている。このため、このような所定時間T
12の経過を待つことにより、通路切換弁250による
玉通路の切換えが完了しことにより確実な賞球の払出し
が可能になった状態で、EXS信号を立下げることがで
きる。
【0209】そして、前述したような球貸し要求を受け
た時点で次回の払出動作における賞球の未払出し個数が
あった場合には、その次回分における未払出し個数の賞
球の払出しを行なうために、払出モータ118の回転動
作が開始される。一方、そのような次回払出し分の未払
出し個数がない場合には、そのような払出動作は行なわ
れない。
【0210】なお、図24においては、次回分における
未払出し個数がある場合を示したが、ない場合であって
も、貸玉の払出動作が終了すると、図24に示したよう
に払出通路を球貸し通路203cから賞球通路203d
に切換え、賞球払出待機状態になる。つまり、払出要求
がないときは賞球通路203dを玉が通過するようにな
っているのである。また、図23,図24は、1回(1
00円分=玉25個)の球貸しを例に挙げて説明してい
るが、図18のように複数回(2回)の球貸し(200
円分を100円分2回に分けて球貸しをする場合)の場
合も、その払出動作1回ごとに通路切換動作(1回分の
払出動作を行なう場合に、払出通路を賞球通路203d
から球貸し通路203cに切換え、1回分の払出動作が
終了すると払出通路を球貸し通路203cから賞球通路
203dに切換える動作)を行なう。つまり、複数回の
球貸しの場合は、前述した1回分の通路切換動作が複数
回繰返し行なわれるのである。このようにすることで、
図23,図24に示した一連の動作プログラムを複数回
行なうようにすればいいので、プログラムの簡易化が図
れ、プログラム容量を縮小できる。
【0211】次に、払出制御基板144により制御され
る貸玉の払出しの基本的動作を説明する。図25は、貸
玉の払出しの基本的動作を示すタイミングチャートであ
る。図25においては、貸玉の払出し動作を説明するた
めに、図23の場合と同様の種類の信号等が示されてい
る。
【0212】前述したように、払出制御基板144にお
いては、前述したRAMにおいて、貸玉の未払出し個数
が更新可能に記憶されている。貸玉の未払出し個数は、
RAMに設けられた貸玉の未払出し個数カウンタにおい
てカウンタ値を加減算することにより更新される。この
貸玉の未払出し個数は、BRQ信号を受けるごとに最大
払出個数分の貸玉の払出数が加算されることにより加算
更新され、球貸し個数カウントスイッチ119により貸
玉の払出が検出されるごとに「1」ずつ減算更新され
る。この実施の形態の場合、最大払出個数は、前述した
ように25個である。
【0213】図25を参照して、貸玉の払出しが行なわ
れる時においては、図18に示されたような順序でBR
Q信号が立下がってから所定時間T29の経過後、通路
切換弁250の切換え動作が開始され、これにより、賞
球通路203dから球貸し通路203cへの払出通路の
切換えが開始される。この実施の形態の場合、所定時間
T29は、2msに設定されている。
【0214】そして、払出通路の切換開始時から前述し
た所定時間T10の経過を待って、払出モータ118の
回転動作が開始され、球貸しのための払出動作が開始さ
れる。このような払出モータ118の回転動作により、
1回の払出し動作で最大払出個数(25個)分の貸玉が
払出される。そして、払出モータ118による1回の払
出し動作が停止すると、その停止時から前述した所定時
間T11が経過した後に、通路切換弁250により払出
通路を球貸し通路203cから賞球通路203dに切換
える動作が開始される。
【0215】通路切換弁250により球貸し通路203
cから賞球通路203dへの払出通路の切換え動作が開
始されると、貸玉の未払出し個数が「0」になっている
ことを条件として、切換え動作開始時から前述した所定
時間T12の経過を待って、EXS信号が立下げられ
る。そして、球貸し要求操作に応じた貸玉の払出しが終
了すると、BRDY信号が立下げられる。
【0216】なお、図25においては、1回(100円
分=玉25個)の球貸しを例に挙げて説明しているが、
図18のように複数回(2回)の球貸し(200円分を
100円分2回に分けて球貸しをする場合)の場合は、
前述したように、その払出動作1回ごとに払出通路の切
換え動作(1回分の払出動作を行なう場合に、払出通路
を賞球通路203dから球貸し通路203cに切換え、
1回分の払出動作が終了すると払出通路を球貸し通路2
03cから賞球通路203dに切換える動作)を行な
う。つまり、複数回の球貸しの場合は、たとえば500
円分の球貸しの場合は5回分というように、前述した1
回分の通路切換動作が複数回分繰返し行なわれるのであ
る。
【0217】次に、1回の貸玉の払出動作において払出
された玉の個数が最大払出個数に満たなかった場合に、
払出制御基板144により行なわれる制御動作を説明す
る。図26は、1回の貸玉の払出動作において払出され
た玉の個数が最大払出個数に満たなかった場合に、払出
制御基板144により行なわれる制御動作を示すタイミ
ングチャートである。図26においては、EXS信号、
払出経路(球貸し経路,賞球経路)、払出モータ(回
転,停止)の状態が示されている。また、図中のT10
〜T12は、図25等に示されたT10〜T12と同様
の時間である。
【0218】図26を参照して、1回の貸玉の払出動作
において払出された玉の個数が最大払出個数に満たなか
った場合には、その貸玉の払出動作における払出モータ
118の停止時から前述した所定時間T11経過後に、
一旦払出経路が球貸し通路203cから賞球通路203
dに切換える動作が開始される。そして、その切換え動
作の開始時から前述した所定時間T12経過後に、再
び、払出経路が賞球通路203dから球貸し通路203
cに切換える動作が開始される。そして、その切換え動
作の開始時から前述した所定時間T10経過後に、前回
の1回の払出において払出せずに残った残数分の未払出
し個数を払出すために、払出モータ118の動作が開始
される。これにより、残数分の貸玉が払出される。そし
て、その払出動作における払出モータ118の停止時か
ら前述した所定時間T11経過後に、払出経路が球貸し
通路203cから賞球通路203dに切換える動作が開
始される。そして、その切換え動作の開始時から前述し
た所定時間T12経過後に、EXS信号が立下げられ
る。このように、EXS信号は、未払出し個数分の貸玉
の払出しが完了したことが確認された場合に立下げられ
るのである。
【0219】次に、主基板151のCPU151aにお
いて実行される制御処理の内容を説明する。図27は、
主基板151のCPU151aにおいて実行される制御
処理のメイルーチンとしてのメイン処理を示すフローチ
ャートである。
【0220】ステップS(以下、単にSという)1〜S
12により、制御処理の実行のための初期設定を行なう
処理がなされる。S1により、割込みが禁止される。次
に、S2により、割込み処理のモードを示す割込みモー
ド2の設定が行なわれる。次に、S3により、スタック
ポインタの設定が行なわれる。次に、S4により、内蔵
デバイスレジスタの設定が行なわれる。次に、S5によ
り、CTCおよびPIOの設定が行なわれる。次に、S
6により、RAMをアクセス可能にする設定が行なわれ
る。
【0221】そして、S7により、主基板151のRA
Mにバックアップデータがないかどうか(記憶されてい
ないかどうか)の判断がなされる。このバックアップデ
ータは、前述したように、停電があった場合等の所定の
場合に、電源基板137から電源断信号を受けたことに
応じてRAMに記憶されるものである。
【0222】S7によりバックアップデータがあると判
断された場合は、S8に進み、記憶されているバックア
ップデータに基づいて、CPU151aにおいて実行さ
れる制御処理の状態を電源断前の状態に復旧させる処理
がなされる。その後、このメイン処理が終了する。一
方、S7によりバックアップデータがないと判断された
場合は、S9に進み、主基板151のRAMの記憶デー
タをクリアする処理がなされる。次に、S10により、
サブ基板と呼ばれる図柄制御基板75、音声制御基板8
2、ランブ制御基板80、および、払出制御基板144
をそれぞれ初期化する処理が行なわれる。次に、S11
により、CTC割込みの設定が行なわれる。次に、S1
2により、割込みが許可される。
【0223】次に、S13により、特別可変表示装置4
4の可変表示における停止図柄を決定する等のための表
示用乱数を更新するための表示用乱数更新処理が行なわ
れる。このパチンコ遊技機1においては、特別可変表示
装置44の可変表示における特別図柄の停止図柄が乱数
(ランダムカウンタのカウンタ値)に基づいて決定され
る。このS13では、特別図柄のうちの一部の停止図柄
を決定するための表示用乱数が更新される。
【0224】S13の後、S14に進み、タイマ割込み
がされていないかどうかの判断がなされる。主基板15
1においては、タイマ割込みをするための計時を行なう
タイマが設けられており、そのタイマにより所定時間
(たとえば、0.002S)が計時されるごとに、タイ
マ割込みがなされる。S14においては、タイマ割込み
が行なわれるまで待機し、タイマ割込みが行なわれた場
合に、S15に進む。したがって、S15〜S25のサ
ブルーチン処理は、タイマ割込みが行なわれるごとに実
行されることとなる。
【0225】次に、S15により、ゲートスイッチ6
2、第1種始動口スイッチ60、特定領域スイッチ5
1、および、カウントスイッチ52等の状態を入力し、
各入賞口や可変入賞球装置に対する入賞があったか否か
等を判定するスイッチ処理が行なわれる。次に、S16
により、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己
診断機能によって種々の異常診断をし、その結果に応じ
て必要ならば警報を発生させるためのエラー処理が行な
われる。次に、S17により、遊技制御に用いられる各
種の判定用乱数を示す各ランダムカウンタを更新する乱
数更新処理が行なわれる。
【0226】次に、S18により、前述したS13と同
様の表示図柄乱数更新処理が行なわれる。次に、S19
により、特別図柄プロセス処理が行なわれる。特別図柄
プロセス処理では、複数種類の処理のうちの1つが特別
図柄プロセスフラグの値に従って選択されて実行され
る。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態
に応じて各処理中において更新される。
【0227】次に、S20により、普通図柄プロセス処
理が行なわれる。普通図柄プロセス処理では、普通図柄
表示器63を所定の制御順序で制御するための普通図柄
プロセスフラグに従って該当する処理が選択されて実行
される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技
状態に応じて各処理中に更新される。
【0228】次に、S21により、特別図柄の可変表示
を行なうためのコマンドとしての図柄制御信号を制御す
るための特別図柄コマンド制御処理が行なわれる。次
に、S22により、普通図柄の可変表示を行なうための
コマンドとしての普通図柄制御信号を制御するための普
通図柄コマンド制御処理が行なわれる。
【0229】次に、S23により、盤用外部端子基板1
32への外部出力情報の送信等の基板外部への各種情報
の出力を行なう情報出力処理が行なわれる。
【0230】次に、S24により、各種ソレノイド5
0,53,59を駆動制御するための信号を基板に出力
するソレノイド出力処理が行なわれる。次に、S25に
より、次に、入賞球信号に応じて賞球を払出すための賞
球処理が行なわれる。
【0231】S25の実行後は、前述したS13に戻
り、次のタイマ割込みのタイミングまで、S15〜S2
5のサブルーチンの実行が待たれる。
【0232】次に、主基板151のCPU151aにお
いて実行されるタイマ割込み処理について説明する。図
28は、主基板151のCPU151aにおいて実行さ
れるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
【0233】CPU151aは、予め定められた計時用
のカウンタを常時監視し、2msが経過するごとに、タ
イマ割込みを行なうために、タイマ割込み処理を実行す
る。タイマ割込み処理においては、まず、ステップSB
(以下、単にSBという)1により、タイマ割込みがあ
ったことを示すデータとして、タイマ割込みありを示す
データを設定する処理がなされる。これにより、前述し
たメイン処理のS14において、タイマ割込みありと判
断される。次に、SB2により、次のタイマ割込みを許
可する処理がなされる。その後、このタイマ割込み処理
が終了する。
【0234】次に、前述したメイン処理のS25による
賞球処理の内容を説明する。図29は、主基板151の
CPU151aにおいて実行される賞球処理を示すフロ
ーチャートである。
【0235】まず、ステップSC(以下、単にSCとい
う)1により、満タンチェック処理が行なわれる。この
満タンチェック処理においては、満タンスイッチ129
の状態がチェックされ、満タンスイッチ129が100
ms以上オン状態(満タン検出状態)になった場合に、
満タンスイッチ129により満タン状態が検出されたと
判断される。
【0236】次に、ステップSC2により、球切れチェ
ック処理が行なわれる。この球切れチェック処理におい
ては、球切れスイッチ115の状態がチェックされ、球
切れスイッチ115が100ms以上オン状態(球切れ
検出状態)になった場合に、球切れスイッチ115によ
り球切れ状態が検出されたと判断される。
【0237】次に、ステップSC3により、賞球停止処
理が行なわれる。この賞球停止処理においては、前述し
た満タン状態または球切れ状態が検出された場合に、賞
球停止停止コマンドを出力するための処理が行なわれ
る。
【0238】次に、ステップSC4により、賞球個数コ
マンド格納処理が行なわれる。この賞球個数コマンド格
納処理においては、入賞があった場合に、その入賞の種
別に応じた賞球個数を示すコマンドを格納する処理が行
なわれる。次に、ステップSC5により、賞球個数コマ
ンド設定処理が行なわれる。この賞球個数コマンド設定
処理においては、賞球個数コマンド格納処理において格
納されたコマンドを出力するために設定する処理がなさ
れる。
【0239】次に、ステップSC6により、賞球個数コ
マンド設定処理において設定されて賞球制御信号として
出力される賞球個数を、まだ払出しが終了していない賞
球数の総和を示す総賞球個数のデータに加算して、加算
後の総賞球個数を記憶する処理が行なわれる。次に、S
C7により、賞球個数カウントスイッチ120により賞
球の検出信号を受けるごとに、前述したSC6で求めら
れた総賞球個数を減算更新する処理が行なわれる。この
ようなSC6およびSC7により、主基板151のCP
U151aにおいて、賞球の払出要求しを要求したがま
だ払出されていない総賞球個数(未払出し個数)を正確
に把握することができる。
【0240】次に、前述した賞球処理のSC6による賞
球個数加算処理の内容を説明する。図30は、賞球個数
加算処理を示すフローチャートである。まず、ステップ
SH(以下、単にSHという)1により、賞球個数コマ
ンド設定処理において設定されて賞球制御信号として出
力される賞球個数のデータの格納領域から賞球個数のデ
ータをRAMにおける総賞球個数演算領域にロードする
処理がなされる。
【0241】次に、SH2に進み、SH1においてロー
ドした賞球個数の値が「0」であるか否かの判断がされ
る。SH2により「0」であると判断された場合、すな
わち、賞球個数を指定した賞球制御信号が出力されない
場合には、この賞球個数加算処理が終了する。一方、S
H2により「0」ではないと判断された場合、すなわ
ち、賞球個数を指定した賞球制御信号が出力される場合
には、SH3に進み、総賞球個数のデータの記憶領域か
ら現在の総賞球個数のデータをRAMにおける総賞球個
数演算領域にロードする処理がなされる。
【0242】次に、SH4に進み、SH3によりロード
した総賞球個数の値とSH1によりロードした賞球個数
の値とを加算し、加算結果を現在の総賞球個数として得
る処理がされる。そして、SH5に進み、SH4により
得られた加算後のデータを現在の総賞球個数として前述
の総賞球個数データの格納領域にストアする処理がされ
る。これにより、総賞球個数の値は、賞球個数を指定し
た賞球制御信号が出力されるごとに更新される。次に、
SH6に進み、前述したSC5の賞球個数コマンド設定
処理により設定された賞球の払出しを指定するコマンド
を出力データとしてセットし、賞球制御信号として出力
する処理がされる。
【0243】次に、SH7に進み、賞球ランプ10が点
灯中であるか否かの判断がされる。、すなわち、未払出
個数があることに応じて賞球ランプ10が点灯している
か否かの判断がされる。賞球ランプ10が点灯中である
場合には、賞球の未払出し個数があることを示すために
は、未払出し個数があることを示す賞球ランプ10の点
灯状態を維持するだけでよいので、この賞球個数加算処
理が終了する。一方、賞球ランプ10が消灯している場
合には、未払出し個数があることを示すために賞球ラン
プ10を点灯させる必要があるため、SH8に進み、賞
球ランプ10の点灯を指定するコマンド(ランプ制御信
号)を出力データとしてセットし、ランプ制御信号とし
て出力する処理がされる。その後、この賞球個数加算処
理が終了する。
【0244】このように、主基板151側においては、
新たな賞球の払出しを指令するごとに総賞球個数の値を
加算更新することにより、未払出し個数を総賞球個数と
して管理しており、未払出し個数がある場合には賞球ラ
ンプ10を点灯させる制御が行なわれる。
【0245】次に、前述した賞球処理のSC7による賞
球個数減算処理の内容を説明する。図31は、賞球個数
減算処理を示すフローチャートである。まず、ステップ
SH(以下、単にSLという)1により、RAMにおけ
る総賞球個数のデータの記憶領域から現在の総賞球個数
のデータをRAMにおける総賞球個数演算領域にロード
する処理がなされる。
【0246】次に、SL2に進み、SL1においてロー
ドした総賞球個数の値が「0」であるか否かの判断がさ
れる。SL2により「0」であると判断された場合、す
なわち、未払出し個数がない場合には、この賞球個数加
算処理が終了する。一方、SL2により「0」ではない
と判断された場合、すなわち、未払出し個数がある場合
には、SL3に進み、賞球個数カウントスイッチタイマ
の値をRAMにおける賞球個数カウントスイッチタイマ
判定用領域にロードする処理がなされる。この賞球個数
カウントスイッチタイマは、賞球個数カウントスイッチ
119がオン状態(玉を検出している状態)となるごと
に、その継続時間を計時するタイマであり、そのタイマ
値がRAMの当該タイマ用領域に格納されている。この
ため、SL3では、タイマ値をロードしてきて、この賞
球個数減算処理のために使用するのである。
【0247】次に、SL4により、SL3によってロー
ドした賞球個数カウントスイッチタイマのタイマ値と、
予め定められたスイッチオン判定値とを比較する処理が
なされる。ここで、スイッチオン判定値は、賞球個数カ
ウントスイッチ120が正常な状態で玉を検出したと認
められるオン状態の継続時間である。このスイッチオン
判定値の時間以上継続して賞球個数カウントスイッチ1
20がオン状態となっている場合には、賞球個数カウン
トスイッチ120が正常な状態で玉を検出したと認めら
れる。
【0248】次に、SL5により、SL4によって比較
された賞球個数カウントスイッチタイマのタイマ値がス
イッチオン判定値と一致する値に達したか否かの判断が
なされる。SL5により一致する値に達していないと判
断された場合は、ノイズ等による誤検出のおそれがある
ため、この状態では正常な状態で玉を検出したと認め
ず、そのままこの賞球個数減算処理が終了する。一方、
SL5により一致する値に達したと判断された場合は、
賞球個数カウントスイッチ120が正常な状態で玉を検
出したと認め、SL6に進み、SL1によりロードした
総賞球個数の値が「1」だけ減算更新される。これによ
り、賞球の払出し検出に応じて、賞球の未払出し個数が
減じられるのである。次に、SL7に進み、SL6によ
る減算の結果得られた総賞球個数を前述の総賞球個数デ
ータの格納領域にストアする処理がされる。これによ
り、総賞球個数の値は、賞球個数カウントスイッチ12
0により賞球が検出されるごとに更新される。
【0249】次に、SL8に進み、総賞球個数が「0」
であるか否かの判断がなされる。総賞球個数が「0」で
はないと判断された場合、すなわち、未払出個数がある
場合には、そのままこの賞球個数減算処理が終了する。
つまり、この段階では、賞球ランプ10が点灯中であ
り、未払出個数がある場合は、賞球ランプ10の点灯を
継続しなければならないので、そのまま処理が終了する
のである。一方、総賞球個数が「0」であると判断され
た場合、すなわち、未払出個数がなくなった場合は、S
L9に進み、賞球ランプ10の消灯を指定するコマンド
(ランプ制御信号)を出力データとしてセットし、ラン
プ制御信号として出力する処理がなされる。つまり、こ
の段階では、賞球ランプ10が点灯中であり、未払出個
数がなくなった場合は、賞球ランプ10を消灯させなけ
ればならないので、SL8が実行されるのである。SL
9の後、この賞球個数減算処理が終了する。
【0250】このように、主基板151側においては、
賞球個数カウントスイッチ120により賞球の払出検出
がされるごとに総賞球個数の値を減算更新することによ
り、賞球個数加算処理とあわせて、前述した未払出し個
数を総賞球個数として管理しており、未払出し個数がな
くなった場合には賞球ランプ10を消灯させる制御が行
なわれる。
【0251】次に、図柄制御信号、音声制御信号、賞球
制御信号およびランプ制御信号のそれぞれのコマンドを
送信する場合に実行されるコマンド送信処理の内容を説
明する。図32は主基板151のCPU151aにおい
て実行されるコマンド送信処理を示すフローチャートで
ある。このコマンド送信処理は、主基板151から各サ
ブ基板(図柄制御基板75、音声制御基板82、ランブ
制御基板80、および、払出制御基板144)に制御信
号として送信するべくセットしたコマンドを送信するた
めの処理であり、たとえば、前述したSH6,SH8,
SL9のような各制御基板に送信するコマンドをセット
する各種処理の実行にともなって起動されるサブルーチ
ンであり、たとえば、前述したSH6,SH8,SL9
の場合は、各ステップにおいて、このコマンド送信処理
が呼出されて実行されることにより、コマンドが送信さ
れることとなる。したがって、コマンド送信処理は、前
述したメイン処理のうちの各コマンドの送信に関連する
処理において実行されるものであり、図柄制御信号、音
声制御信号、ランプ制御信号、および、賞球制御信号の
出力のために共通利用される。
【0252】図32を参照して、まず、ステップSD
(以下、単にSDという)1により、INT信号を出力
するためのデータを比較値にセットする処理がなされ
る。次に、SD2により、送信回数(4)を処理数にセ
ットする処理がなされる。この送信回数は、コマンド送
信処理の1回の実行中にコマンドの送信先を見つけ出す
処理を繰返し行なう回数であり、後述するように前述し
た4つのサブ基板のすべてをコマンドの送信先としてチ
ェックできるように「4」にセットされる。
【0253】次に、SD3により、コマンドを出力する
出力ポートのアドレスを指定するIOアドレスをポート
1のアドレスにセットする処理がなされる。ここで、た
とえば、ポート1が図柄制御基板75、ポート2が音声
制御基板82、ポート3がランブ制御基板80、ポート
4が払出制御基板144というように、出力ポートが各
基板に対応しており、出力ポートのアドレスを、コマン
ドの送信を行なうIOアドレスとしてセットすることに
より、コマンドの送信先のサブ基板が選択される。
【0254】次に、SD4により、比較値を右にシフト
する処理がなされる。これにより、比較値が、IOアド
レスにより特定される出力ポートにセットされている出
力データと比較可能な値に決められる。このように決め
られた比較値のデータと、IOアドレスにより特定され
る出力ポートにセットされている出力データとが、比較
され、比較対象の出力ポートにコマンドの出力データが
セットされている場合には、これらの値が一致し、キャ
リフラグがセットされる。つまり、出力するコマンドデ
ータがセットされている出力ポートは、対応する基板へ
コマンドデータを出力することがすでに決められている
ことに応じてデータがセットされているため、各出力ポ
ートにデータがセットされているかどうかを確認するこ
とにより、対応する基板へコマンドデータを出力するこ
とが認識されるのである。
【0255】次に、SD5により、キャリフラグがセッ
トされたか否かの判断がなされる。SD5によりキャリ
フラグがセットされていると判断された場合は、SD6
により、該当するIOアドレスに、送信するコマンドを
出力する処理がなされる。これにより、コマンドが出力
される。その後、SD7に進む。一方、キャリフラグが
セットされていないと判断された場合は、そのままSD
7に進む。
【0256】SD7では、IOアドレスを1加算する処
理がなされる。これにより、次のループで出力データの
状態を比較する出力ポートが次の処理順序の出力ポート
に切換えられる。次に、SD8に進み、SD2によりセ
ットした処理数を「1」だけ減算し、減算更新された後
の処理数が0以外になっているか否かの判断がなされ
る。SD8により減算更新された後の処理数が0になっ
ていない場合には、前述したSD4に戻り、次のチェッ
ク順序の出力ポートに関して、前述したようなコマンド
出力先のチェックが行なわれる。一方、SD8により減
算更新された後の処理数が0になった場合には、前述し
たSD9に進む。
【0257】SD9では、出力するINT信号のデータ
をセットする処理がなされる。そして、SD10によ
り、SD9においてセットされたINT信号のデータ
を、INT信号の出力用のポートである出力ポート0に
出力する処理がなされる。これにより、INT信号が出
力される(立上げられる)。次に、SD11により、ウ
エイトカウンタをセットする処理がなされる。ここで、
ウエイトカウンタは、待機時間をカウントするためのカ
ウンタであり、この段階ではINT信号の出力期間を監
視するために用いられ、「5」にセットされる。
【0258】次に、SD12に進み、ウエイトカウンタ
のカウンタ値を「1」だけ減算更新する処理がなされ、
減算更新された後のカウンタ値が0以外になっているか
否かの判断がなされる。SD12により減算更新された
後のカウンタ値が0になっていない場合には、SD12
の処理が繰返される。一方、SD12により減算更新さ
れた後の処理数が0になった場合には、SD13に進
み、クリアデータをセットする処理がなされた後、その
セットされたクリアデータをSD14により出力ポート
0に出力する処理がなされる。これにより、INT信号
の出力用のデータがクリアされ、INT信号が停止され
る(立下げられる)。このように、INT信号は、立上
がった後、ウエイトカウンタで5が計数される時間だけ
出力レベルが継続された後、立下げられる。
【0259】次に、SD15により、ウエイトカウンタ
をセットする処理がなされる。この段階でのウエイトカ
ウンタは、このコマンド送信処理の終了期間を監視する
ために用いられ、「5」にセットされる。次に、SD1
6に進み、ウエイトカウンタのカウンタ値を「1」だけ
減算更新する処理がなされ、減算更新された後のカウン
タ値が0以外になっているか否かの判断がなされる。S
D16により減算更新された後のカウンタ値が0になっ
ていない場合には、SD16の処理が繰返される。一
方、SD12により減算更新された後の処理数が0にな
った場合には、このコマンド送信処理が終了する。
【0260】以上のようなコマンド送信処理によれば、
前述したサブ基板に対して出力するコマンドがセットさ
れた場合に、1つの制御ルーチンの実行により、出力先
のサブ基板を選択することにより、このコマンド送信処
理の実行により、どのサブ基板に対しても、コマンドを
送信することができる。
【0261】次に、払出制御基板144のCPUにおい
て実行される制御処理の内容を説明する。図33は、払
出制御基板144のCPU144jにおいて実行される
制御処理のメイルーチンとしてのメイン処理を示すフロ
ーチャートである。
【0262】ステップSE(以下、単にSEという)1
〜SE12により、制御処理の実行のための初期設定を
行なう処理がなされる。SE1により、割込みが禁止さ
れる。次に、SE2により、割込み処理のモードを示す
割込みモード2の設定が行なわれる。次に、SE3によ
り、スタックポインタの設定が行なわれる。次に、SE
4により、内蔵デバイスレジスタの設定が行なわれる。
次に、SE5により、CTCベクタの設定が行なわれ
る。次に、SE6により、未使用CTCおよびPIOの
設定が行なわれる。次に、SE7により、RAMをアク
セス可能にする設定が行なわれる。
【0263】そして、SE8により、RAMにバックア
ップデータがないかどうかないか(記憶されていないか
どうか)の判断がなされる。このバックアップデータ
は、前述したように、停電があった場合等の所定の場合
に、電源基板137から電源断信号を受けたことに応じ
てRAMに記憶されるものである。
【0264】SE8によりバックアップデータがあると
判断された場合は、SE9に進み、記憶されているバッ
クアップデータに基づいて、払出制御基板144のCP
Uにおいて実行される制御処理の状態を電源断前の状態
に復旧させる処理がなされる。その後、このメイン処理
が終了する。一方、SE8によりバックアップデータが
ないと判断された場合は、SE10に進み、RAMの記
憶データをクリアする処理がなされる。次に、SE11
により、CTC割込みの設定が行なわれる。次に、SE
12により、割込みが許可される。
【0265】SE12の後、SE13に進み、タイマ割
込みがされていないかどうかの判断がなされる。払出制
御基板144においては、タイマ割込みをするための計
時を行なうタイマが設けられており、そのタイマにより
所定時間(たとえば、0.002sec)が計時される
ごとに、タイマ割込みがなされる。SE13において
は、タイマ割込みが行なわれるまで待機し、タイマ割込
みが行なわれた場合に、SE14に進む。したがって、
SE14〜SE23のサブルーチン処理は、タイマ割込
みが行なわれるごとに実行されることとなる。
【0266】SE14においては、スイッチ処理が実行
される。このスイッチ処理においては、払出制御基板1
44に接続された各種スイッチ(球貸し個数カウントス
イッチ119,賞球個数カウントスイッチ120等)の
出力信号の状態をチェックし、スイッチが検出動作をし
たか否か等が判定される。
【0267】SE15においては、入力判定処理が実行
される。この入力判定処理においては、主基板151か
らの賞球制御信号(コマンド,INT信号)の入力判定
が行なわれ、INT信号の入力に応じてコマンドが受信
される。SE16においては、コマンド解析実行処理が
実行される。このコマンド解析実行処理においては、受
信した賞球制御信号のコマンドの指令内容が解析され
る。払出制御基板144においては、この解析結果に基
づいてコマンドの指令内容を認識し、コマンドにしたが
った処理が行なわれる。
【0268】SE17においては、払出し停止状態設定
処理が実行される。この払出し停止状態設定処理におい
ては、前述した払出停止コマンドにしたがって行なわれ
る玉の払出し停止状態が設定される。この処理において
は、たとえば、前述した図15に示された払出し停止解
除コマンドの受信後のインターバル時間としてのT8等
が設定される。
【0269】SE18においては、プリペイドカードユ
ニット制御処理が実行される。このプリペイドカードユ
ニット制御処理は、カードユニット31に関連する各種
制御を行なう処理であって、前述した払出制御基板14
4とカードユニット31との間での信号の送受信処理等
の球貸しに関する制御処理が行なわれる。
【0270】SE19においては、球貸し制御処理が実
行される。この球貸し制御処理においては、前述したよ
うな制御タイミングで貸玉を払出すための払出制御が行
なわれる。この球貸し制御処理の処理内容は、図36を
用いて後述する。SE20においては、賞球制御処理が
実行される。この賞球制御処理においては、前述したよ
うな制御タイミングで賞球を払出すための払出制御が行
なわれる。この賞球制御処理の処理内容は、図38を用
いて後述する。SE21においては、払出モータ制御処
理が実行される。この払出モータ制御処理においては、
払出モータの駆動に関する制御が行なわれる。
【0271】SE22においては、エラー処理が実行さ
れる。このエラー処理においては、カードユニット31
の接続異常に関する処理、カードユニット31の制御異
常に関する処理、発射制御信号の制御に関する処理、賞
球個数カウントスイッチ120の球詰まりを監視する処
理、球貸し個数カウントスイッチ119の球詰まりを監
視する処理、賞球経路の異常に関する処理、球貸し経路
の異常に関する処理、および、エラー情報の表示に関す
る処理等のエラー状態(異常状態)に関する各種処理が
行なわれる。
【0272】SE23においては、出力処理が実行され
る。この出力処理においては、払出制御基板144から
各種信号、エラー情報を含む各種データを出力する処理
がなされる。SE23の実行後は、前述したSE13に
戻り、次のタイマ割込みのタイミングまで、SE14〜
SE23のサブルーチンの実行が待たれる。
【0273】次に、払出制御基板144のCPU144
jにおいて実行されるコマンド割込み処理について説明
する。図34は、払出制御基板144のCPU144j
において実行されるコマンド割込み処理を示すフローチ
ャートである。
【0274】CPU144jは、賞球制御信号INTを
受けたか否かを常時監視し、賞球制御信号INTを受け
た場合に、コマンド割込み処理を実行する。コマンド割
込み処理においては、まず、ステップSG(以下、単に
SGという)1により、コマンドデータ、すなわち、賞
球制御信号CD0〜CD7を入力し、SG2により、そ
のコマンドデータを設定する(格納する)処理がなされ
る。次に、SG3により、次のコマンド割込みを許可す
る処理がなされる。その後、このコマンド割込み処理が
終了する。
【0275】次に、払出制御基板144のCPU144
jにおいて実行されるタイマ割込み処理について説明す
る。図35は、払出制御基板144のCPU144jに
おいて実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャー
トである。
【0276】CPU144jは、予め定められた計時用
のカウンタを常時監視し、2msが経過するごとに、タ
イマ割込みを行なうために、タイマ割込み処理を実行す
る。タイマ割込み処理においては、まず、ステップSH
(以下、単にSHという)1により、タイマ割込みがあ
ったことを示すデータとして、タイマ割込みありを示す
データを設定する処理がなされる。これにより、図33
に示したメイン処理のSE13において、タイマ割込み
ありと判断される。次に、SH2により、次のタイマ割
込みを許可する処理がなされる。その後、このタイマ割
込み処理が終了する。
【0277】次に、前述したSE19の球貸し制御処理
の処理内容を説明する。図36は、球貸し制御処理の処
理内容を示すフローチャートである。
【0278】図36を参照して、まず、ステップSM
(以下、単にSMという)1により、球貸し個数カウン
トスイッチタイマの値をロードする処理がなされる。こ
の球貸し個数カウントスイッチタイマは、球貸し個数カ
ウントスイッチ119がオン状態(玉を検出している状
態)となるごとに、その継続時間を計時するタイマであ
り、そのタイマ値がRAMに記憶される。このため、S
M1では、タイマ値をロードしてきて、この球貸し制御
処理のために使用するのである。
【0279】次に、SM2により、SM1によってロー
ドした球貸し個数カウントスイッチタイマのタイマ値
と、予め定められたスイッチオン判定値とを比較する処
理がなされる。ここで、スイッチオン判定値は、球貸し
個数カウントスイッチ119が正常な状態で玉を検出し
たと認められるオン状態の継続時間である。このスイッ
チオン判定値に相当する時間以上の時間にわたり球貸し
個数カウントスイッチ119が継続してオン状態となっ
ている場合には、球貸し個数カウントスイッチ119が
正常な状態で玉を検出したと認められる。
【0280】次に、SM3により、SM2によって比較
された球貸し個数カウントスイッチタイマのタイマ値が
スイッチオン判定値と一致する値に達したか否かの判断
がなされる。SM3により一致する値に達したと判断さ
れた場合は、球貸し個数カウントスイッチ119が正常
な状態で玉を検出したと認め、SM4に進み、球貸し個
数カウント処理が実行される。この球貸し個数カウント
処理においては、前述した貸玉の未払出し個数の記憶値
が「1」だけ減算更新される。これにより、貸玉の払出
し検出に応じて、貸玉の未払出し個数が減じられるので
ある。SM4の内容については、図37を用いて後述す
る。SM4の後、SM5に進む。一方、SM3により一
致する値に達していないと判断された場合は、ノイズ等
による誤検出のおそれがあるため、正常な状態で玉を検
出したと認めず、そのままSM5に進む。
【0281】SM5では、モジュールブロックのアドレ
スをポインタにセットする処理がなされる。次に、SM
6に進み、球貸し制御コードをロードする処理がなされ
る。この球貸し制御コードは、SM10〜SM14の処
理のうちの実行させるべき制御処理を指定するためのコ
ードデータであり、球貸し制御処理の進行に応じて変更
され得る。次に、SM7に進み、SM7〜SM9が実行
されることにより、SM6によりロードされた球貸し制
御コードを、SM10〜SM14のうちのいずれかの処
理を指定できる値にする処理がなされる。具体的に、S
M7ではSM6によりロードされた球貸し制御コードを
2倍する処理が行なわれ、SM8ではSM7により算出
された球貸し制御コードを2倍する処理が行なわれ、S
M9では2バイト・1バイト加算処理が行なわれる。
【0282】SM9の後、SM10〜SM14の処理の
うち、SM6〜SM9の処理により得られた球貸し制御
コードに対応する制御コードが指定された処理が実行さ
れ、その後、この球貸し制御処理が終了する。具体的
に、SM10は、球貸し開始待ち処理である。この球貸
し開始待ち処理においては、前述したような球貸し要求
があるか否かを判定し、球貸し要求がある場合に、貸玉
の払出数の設定、球貸し制御に用いる球貸し制御タイマ
の設定、および、次に実行する球貸し払出し経路切替え
処理の制御コードの指定等が行なわれる。
【0283】SM11は、球貸し払出し経路切替え処理
である。この球貸し払出し経路切替え処理においては、
まず、通路切換弁250を賞球通路203dから球貸し
通路203cに切換える切換え動作を実行させるために
ソレノイド制御信号を励磁レベルにして通路切換ソレノ
イド117を切換え動作させる。これにより、賞球通路
203dから球貸し通路203cへの玉の払出通路の切
換えが開始される。また、前述した球貸し開始待ち処理
において設定された球貸し制御タイマがタイムアップす
るまで待ち、タイムアップした後に、払出モータ118
を制御するための払出モータ制御コードを設定するとと
もに、次に実行する球貸し時払出モータ停止待ち処理の
制御コードの指定等が行なわれる。これにより、前述し
た図25に示された時間T10の経過後に、払出モータ
の払出動作を開始させる制御が行なわれる。
【0284】SM12は、球貸し時払出モータ停止待ち
処理である。この球貸し時払出モータ停止待ち処理にお
いては、払出モータ118の払出動作中において球貸し
個数カウントスイッチ119により検出された玉の個数
をチェックし、払出モータ118の停止後、球貸し制御
タイマを前述した図25に示した所定時間T11に設定
するとともに、次に実行する球貸し球通過待ち処理の制
御コードの指定等が行なわれる。
【0285】SM13は、球貸し球通過待ち処理であ
る。この球貸し球通過待ち処理においては、まず、払出
モータ118の払出動作停止後において球貸し個数カウ
ントスイッチ119により検出された玉の個数をチェッ
クし、貸玉の未払出し個数が「0」になったか否かを判
断する。また、球貸し時払出モータ停止待ち処理におい
て設定された球貸し制御タイマがタイムアップするまで
待ち、タイムアップした時点で、球貸し制御タイマを前
述した図25に示した所定時間T12に設定するととも
に、次に実行する賞球払出し経路切替え処理の制御コー
ドの指定等が行なわれる。また、この段階で、払出モー
タ118の玉噛み等のエラーが生じた場合に、そのエラ
ーに対応したエラー時処理を実行するための処理も行な
われる。
【0286】SM14は、賞球払出し経路切替え処理で
ある。この賞球払出し経路切替え処理においては、ま
ず、通路切換弁250を球貸し通路203cから賞球通
路203dに切換える切換え動作を実行させるためにソ
レノイド制御信号を非励磁レベルににして通路切換ソレ
ノイド117を切換え動作させる。これにより、球貸し
通路203cから賞球通路203dへの玉の払出通路の
切換えが開始される。
【0287】また、前述した球貸し球通過待ち処理にお
いて設定された球貸し制御タイマがタイムアップするま
で待ち、タイムアップした後に、貸玉の未払出し個数が
「0」であるか否かの判断がなされる。そして、貸玉の
未払出し個数が「0」である場合は、前述したSM10
の球貸し開始待ち処理を次回の処理時に実行するように
制御コードの指定等が行なわれる。これより、この時点
で貸玉の未払出し個数が「0」になった場合には、球貸
し開始待ち状態に戻るのである。
【0288】一方、貸玉の未払出し個数が「0」でない
場合(「1」以上である場合)は、前述したSM11の
球貸し払出し経路切替処理を次回の処理時に実行するよ
うに制御コードの指定等が行なわれる。これより、この
時点で貸玉の未払出し個数が「0」になっていない場合
には、残った未払出し個数を払出すために、球貸し払出
し経路切替処理が再度実行され、その処理に続いて行な
われる前述した各処理の実行により、図26に示される
ような貸玉の未払出し個数の残数の払出しが実行される
のである。
【0289】以上のような球貸し制御処理の実行によ
り、前述した各タイミングチャートにより示したような
球貸しの制御が行なわれる。
【0290】次に、前述した図36のSM4により実行
される球貸し個数カウント処理の内容を説明する。図3
7は、球貸し個数カウント処理の内容を示すフローチャ
ートである。
【0291】まず、SG(以下、単にSGという)1に
より、RAMにおける貸玉未払出個数格納領域に格納さ
れている貸玉未払出個数カウンタのカウンタ値をRAM
における貸玉未払出個数の演算領域へロードする処理が
なされる。
【0292】次に、SG2に進み、SG1によりロード
された貸玉未払出個数カウンタ値により示される貸玉未
払出個数が「0」であるか否かの判断がされる。SG2
により貸玉未払出個数が「0」であると判断された場合
は、この球貸し個数カウント処理が終了する。一方、S
G2により貸玉未払出個数が「0」ではないと判断され
た場合は、SG3に進み、SG1によりロードされた貸
玉未払出個数カウンタ値から「1」を減算更新する処理
がなされる。次に、SG4に進み、SG3により減算更
新された貸玉未払出個数カウンタ値を、前述した貸玉未
払出個数格納領域にストアする処理がなされる。
【0293】以上のような球貸し個数カウント処理によ
れば、球貸し個数カウントスイッチ119による貸玉の
払出し検出に応じて、払出制御用のマイクロコンピュー
タ144Mが把握している貸玉未払出個数が減じられる
こととなる。
【0294】次に、前述したSE20の賞球制御処理の
処理内容を説明する。図38は、賞球制御処理の処理内
容を示すフローチャートである。
【0295】図38を参照して、まず、ステップSJ
(以下、単にSJという)1により、賞球個数カウント
スイッチタイマの値をロードする処理がなされる。この
賞球個数カウントスイッチタイマは、賞球個数カウント
スイッチ119がオン状態(玉を検出している状態)と
なるごとに、その継続時間を計時するタイマであり、そ
のタイマ値がRAMに記憶されている。このため、SJ
1では、タイマ値をロードしてきて、この賞球制御処理
のために使用するのである。
【0296】次に、SJ2により、SJ1によってロー
ドした賞球個数カウントスイッチタイマのタイマ値と、
予め定められたスイッチオン判定値とを比較する処理が
なされる。ここで、スイッチオン判定値は、賞球個数カ
ウントスイッチ120が正常な状態で玉を検出したと認
められるオン状態の継続時間である。このスイッチオン
判定値の時間以上の時間継続して賞球個数カウントスイ
ッチ120がオン状態となっている場合には、賞球個数
カウントスイッチ120が正常な状態で玉を検出したと
認められる。
【0297】次に、SJ3により、SJ2によって比較
された賞球個数カウントスイッチタイマのタイマ値がス
イッチオン判定値と一致する値に達したか否かの判断が
なされる。SJ3により一致する値に達したと判断され
た場合は、賞球個数カウントスイッチ120が正常な状
態で玉を検出したと認め、SJ4に進み、賞球カウント
処理が実行される。この賞球カウント処理においては、
前述した賞球の未払出し個数の記憶値が「1」だけ減算
更新される。これにより、賞球の払出し検出に応じて、
賞球の未払出し個数が減じられるのである。SJ4の内
容については、図39を用いて後述する。SJ4の後、
SJ5に進む。一方、SJ3により一致する値に達して
いないと判断された場合は、ノイズ等による誤検出のお
それがあるため、正常な状態で玉を検出したと認めず、
そのままSJ5に進む。
【0298】SJ5では、モジュールブロックのアドレ
スをポインタにセットする処理がなされる。次に、SJ
6に進み、賞球制御コードをロードする処理がなされ
る。この賞球制御コードは、SJ10〜SJ12の処理
のうちの実行させるべき制御処理を指定するためのコー
ドデータであり、賞球制御処理の進行に応じて変更され
得る。次に、SJ7に進み、SJ7〜SJ9が実行され
ることにより、SJ6によりロードされた賞球制御コー
ドを、SJ10〜SJ14のうちのいずれかの処理を指
定できる値にする処理がなされる。具体的に、SJ7で
はSJ6によりロードされた賞球制御コードを2倍する
処理が行なわれ、SJ8ではSJ7により算出された賞
球制御コードを2倍する処理が行なわれ、SJ9では2
バイト・1バイト加算処理が行なわれる。
【0299】SJ9の後、SJ10〜SJ12の処理の
うち、SJ6〜SJ9の処理により得られた賞球制御コ
ードに対応する制御コードが指定された処理が実行さ
れ、その後、この賞球制御処理が終了する。具体的に、
SJ10は、賞球開始待ち処理である。この賞球開始待
ち処理においては、賞球要求(未払出し個数が1以上で
ある場合等の予め定められた条件が満たされた場合に賞
球要求ありと認められる)があるか否かを判定し、賞球
要求がある場合に、1回の払出動作における払出数に応
じた払出モータ118の回転数(回転量)の設定、払出
モータ118を制御するための払出モータ制御コードの
設定、および、次に実行する払出モータ停止待ち処理の
制御コードの指定等が行なわれる。ここで、払出モータ
制御コードが設定されたことに応じて、払出モータ11
8の払出動作が開始される。
【0300】SJ11は、払出モータ停止待ち処理であ
る。この払出モータ停止待ち処理においては、払出モー
タ118の払出動作中において賞球個数カウントスイッ
チ120により検出された玉の個数がチェックされる。
そして、払出モータ118の停止後、賞球制御タイマを
前述した図23に示した所定時間T9に設定するととも
に、次に実行する賞球通過待ち処理の制御コードの指定
等が行なわれる。
【0301】SJ12は、賞球通過待ち処理である。こ
の賞球通過待ち処理においては、まず、払出モータ11
8の払出動作停止後において賞球個数カウントスイッチ
119により検出された玉の個数をチェックし、賞球の
未払出し個数が「0」になったか否かを判断する。ま
た、前述した払出モータ停止待ち処理により設定された
賞球制御タイマがタイマアップした後、前述したSJ1
0の賞球開始待ち処理を次回の処理時に実行するように
制御コードの指定等が行なわれる。これより、賞球通過
待ち処理が終了すると、前述した賞球開始待ち状態に戻
るのである。
【0302】次に、前述した図38のSJ4により実行
される賞球払出し個数カウント処理の内容を説明する。
図39は、賞球払出し個数カウント処理の内容を示すフ
ローチャートである。
【0303】まず、SF(以下、単にSFという)1に
より、RAMにおける賞球未払出個数格納領域に格納さ
れている賞球未払出個数カウンタのカウンタ値をRAM
における賞球未払出個数の演算領域へロードする処理が
なされる。
【0304】次に、SF2に進み、SF1によりロード
された賞球未払出個数カウンタ値により示される賞球未
払出個数が「0」であるか否かの判断がされる。SF2
により賞球未払出個数が「0」であると判断された場合
は、この賞球払出し個数カウント処理が終了する。一
方、SF2により賞球未払出個数が「0」ではないと判
断された場合は、SF3に進み、SF1によりロードさ
れた賞球未払出個数カウンタ値から「1」を減算更新す
る処理がなされる。次に、SF4に進み、SF3により
減算更新された賞球未払出個数カウンタ値を、前述した
賞球未払出個数格納領域にストアする処理がなされる。
【0305】以上のような賞球払出し個数カウントによ
れば、賞球個数カウントスイッチ120による賞球の払
出し検出に応じて、払出制御用のマイクロコンピュータ
144Mが把握している賞球の未払出個数が減じられる
こととなる。
【0306】次に、以上のような実施の形態により得ら
れる主な効果を列挙する。図20等に示されるように、
払出制御用のマイクロコンピュータ144Mを含む払出
制御基板144は、複数の入賞に応じた賞球の払出しを
各入賞ごとに払出手段の払出動作を区切ることなく(た
とえば、5個,13個の払出しごとに区切ることな
く)、連続的に払出すように玉払出装置116(払出モ
ータ118を含む)を制御可能である。このようにすれ
ば、たとえば、短期間に入賞が集中して発生した場合の
ように、複数の入賞に応じた未払出しの賞球が生じ、そ
れを払出す必要がある場合に、払出動作が各入賞ごとに
区切られないため、賞球の払出しを速やかに行なうこと
ができる。これにより、賞球の払出しを迅速化すること
ができる。さらに、払出制御基板144が連続的に払出
制御を行なうことが可能に設定された連続払出数(たと
えば、25個)の範囲内で連続的な払出制御が行なわれ
るので、たとえば、1入賞分の払出数を超える賞球の未
払出数があっても、可能な限り連続して賞球が払出され
るので、1回の連続的な払出しにおいて1入賞分の賞球
払出数を超える賞球の払出しが可能になる等、賞球の払
出しをより一層迅速化することができる。
【0307】また、図12に示されるように、予め定め
られたデータ形式(たとえば、図13から図17に示さ
れるようなデータ形式)賞球制御信号に、賞球の払出制
御の内容を指令するコマンドデータCD0〜CD7が含
まれているため、コマンドデータにより、賞球の払出制
御の内容を明確に指令することができる。
【0308】また、図13等に示されるように、賞球制
御信号に含まれるコマンドデータCD0〜CD7が、払
出制御の種類を指定(指令)可能な第1のデータである
MODEと払出す賞球数を指定(指令)可能な第2のデ
ータとしてのEXTDATAを有しており、EXTDA
TAにより賞球の払出数が明確に指定されるため、払出
制御用のマイクロコンピュータ144M(払出制御基板
144)が正確な数の賞球の払出し制御を行なうことが
できる。
【0309】また、図12等に示されるように、コマン
ドデータCD0〜CD7は、MODEとEXTDATA
との2回(複数回)に分けて送信されるため、1回の送
受信データ量の多さが制限を受ける場合であっても、複
数回に分けての送受信により、データ量が多いコマンド
データを容易に送受信することができる。
【0310】また、図17等に示されるように、コマン
ドデータが、データの種別を識別可能な識別データ(識
別データDH)を含んでいるため、この識別データに基
づいて、払出制御用のマイクロコンピュータ144M側
(払出制御基板144側)において受けたコマンドデー
タの種別の誤認識を防ぐことができる。
【0311】また、図2を用いて前述したように、払出
モータ118を含む玉払出装置116と、球切れスイッ
チ115による玉の検出位置との間に、少なくとも、賞
球の払出の際に、前述した連続払出数(最大払出個数と
もいう)分の玉(25個)が貯留可能であるため、球切
れスイッチ115による検出結果に応じて、賞球の払出
しに十分な数の玉が確保されているか否かを玉払出装置
116による払出動作前に検出することができる。
【0312】また、図20等を用いて前述したように、
玉払出装置116での1回の払出動作による貸玉の連続
的な払出数は、たとえば25個であり、前述した連続払
出数(最大払出個数ともいう)である、たとえば、25
個と同数であるため、貸玉を払出す場合において、玉払
出装置116の連続的な1回の払出動作により、1回分
の貸玉の払出数を払出すことができる。
【0313】また、図13等に示されるように、賞球制
御信号が、賞球の払出制御の内容を指定(指令)するコ
マンドデータである賞球制御信号CD0〜CD7と、該
コマンドデータの取込みタイミングを示す取込み信号で
ある賞球制御信号INTとを含んでおり、この賞球制御
信号INTに基づいて払出制御用のマイクロコンピュー
タ144M側がコマンドデータの取込みタイミングを認
識することができるため、コマンドデータの取込み異常
状態の発生を低減することができる。それに加えて、図
10に示されるように、賞球個数カウント120から出
力される検出信号が遊技制御用のマイクロコンピュータ
151M(払出制御基板144)および払出制御用のマ
イクロコンピュータ144M(主基板151)の両方に
与えられるため、遊技制御用のマイクロコンピュータ1
51M(主基板151)および払出制御用のマイクロコ
ンピュータ144M(払出制御基板144)の両方にお
いて、賞球の払出し数を把握することができる。このよ
うに、コマンドデータの取込み異常状態の発生低減およ
びマイクロコンピュータ151M,144Mの両方にお
ける賞球の払出し数の把握が行なわれることにより、賞
球の払出制御を確実に行なうことができる等、賞球の払
出動作の動作性を向上させることができる。
【0314】また、図31に示されるように、遊技制御
用のマイクロコンピュータ151M(主基板151)に
おいて、賞球の未払出し個数が記憶され、賞球個数カウ
ントスイッチ120から与えられた検出信号に応じて、
記憶されている賞球の未払出し個数が減算更新されるた
め、遊技制御用のマイクロコンピュータ151Mの側に
おいて、賞球の未払出し個数を把握することができる。
【0315】また、図30,図31等に示されるよう
に、賞球の未払出し個数がある場合に、未払出し個数が
ある旨が賞球ランプ10の点灯により報知されるため、
その報知の有無に基づいて、遊技者が未払出しの賞球の
有無を把握することができる。
【0316】また、図38,図39等に示されるよう
に、払出制御用のマイクロコンピュータ144M(払出
制御基板144)において、賞球の未払出し個数が記憶
され、賞球個数カウントスイッチ120から与えられた
検出信号に応じて、記憶されている賞球の未払出し個数
が減算更新されるため、払出制御用のマイクロコンピュ
ータ144M側(払出制御基板144側)において、賞
球の未払出し個数を把握することができる。
【0317】また、図13等に示されるように、賞球制
御信号が、賞球の払出制御の内容を指定(指令)するコ
マンドデータである賞球制御信号CD0〜CD7と、該
コマンドデータの取込みタイミングを示す取込み信号で
ある賞球制御信号INTとを含んでおり、この賞球制御
信号INTに基づいて払出制御用のマイクロコンピュー
タ144M側がコマンドデータの取込みタイミングを認
識することができるため、コマンドデータの取込み異常
状態の発生を低減することができる。それに加えて、図
23,図25等に示されるように、球貸し要求操作信号
BRDY等の貸玉の払出しを要求する信号を受けた場合
に貸玉を払出し、賞球制御信号を受けた場合に賞球を払
出す制御が行なわれ、通路切換弁250により、球貸し
通路203cおよび賞球通路203dのうちのいずれか
一方の通路を、玉払出装置116から払出される玉が通
過できるように切換えることが行なわれるため、貸玉
と、賞球とを明確に区別して払出すことができる。
【0318】また、図5等に示されるように、球貸し個
数カウントスイッチ119により球貸し通路203cを
通過する貸玉が検出可能であるため、球貸し個数カウン
トスイッチ119による検出に基づいて、貸玉の払出し
を確認することができる。
【0319】また、図5等に示されるように、賞球個数
カウントスイッチ120により賞球通路203dを通過
する賞球が検出可能であるため、賞球個数カウントスイ
ッチ120による検出に基づいて、賞球の払出しを確認
することができる。
【0320】また、図13等に示されるように、賞球制
御信号が、賞球の払出制御の内容を指定(指令)するコ
マンドデータである賞球制御信号CD0〜CD7と、該
コマンドデータの取込みタイミングを示す取込み信号で
ある賞球制御信号INTとを含んでおり、この賞球制御
信号INTに基づいて払出制御用のマイクロコンピュー
タ144M側がコマンドデータの取込みタイミングを認
識することができるため、コマンドデータの取込み異常
状態の発生を低減することができる。それに加えて、図
20等に示されるように、払出制御用のマイクロコンピ
ュータ144M(払出制御基板144)は、所定期間内
に複数の入賞があり、複数の入賞に応じた賞球を払出す
制御を行なう場合に、1入賞に応じた賞球の払出数ごと
に払出手段の払出動作を区切ることなく、たとえば、5
個,13個のような1入賞分の払出数よりも多い、たと
えば、25個という、1入賞に応じた賞球の払出数より
も多い所定払出数の賞球を連続的に払出モータ118を
含む玉払出装置116から払出す制御を行なう。このた
め、特に、短期間に入賞が集中して発生した場合のよう
に、複数の入賞分に応じた賞球の未払出し個数が生じ、
それを払出す必要がある場合に、賞球の払出しを速やか
に行なうことができる。
【0321】パチンコ遊技機1において、払出制御基板
144に設けられたコネクタ144iにより払出制御基
板144とカードユニット31とが接続されるが、図1
0に示されるように、そのコネクタ144iに接続され
た配線パターンのうちのすべての配線パターンが払出制
御用マイクロコンピュータに接続されるわけではない。
つまり、そのような払出制御基板144上で配線パター
ンとしての入出力信号線1440bが払出制御用マイク
ロコンピュータに接続されるが、玉貸しスイッチ24、
返却スイッチ25、球貸し可表示LED231、およ
び、度数表示LED232用の配線パターンとしての中
継用配線1440bは、払出制御基板144上で払出制
御用のマイクロコンピュータ144Mに非接続状態で信
号を中継するものである。このように、マイクロコンピ
ュータ144Mに接続されない配線パターンを設けたこ
とにより、カードユニット31とパチンコ遊技機1との
間でやり取りされる信号が必要に応じて払出制御用のマ
イクロコンピュータ144Mを通らなくても済むように
することができる。その結果、払出制御用のマイクロコ
ンピュータ144Mが取扱う情報量が軽減され、払出制
御用のマイクロコンピュータ144Mの処理負担を軽減
することができる。また、特にカードユニット31と払
出制御基板144との間に中継基板などを介すことな
く、直接払出制御基板144がカードユニットに接続さ
れるので、製造面での作業性を向上できる。
【0322】また、図23等に示されたように、払出制
御用のマイクロコンピュータ144Mが貸玉の払出しを
要求する信号(BRDY信号)を受けた場合には、カー
ド残高を特定可能な情報の入力を受けずに、貸玉を払出
す制御が行なわれるので、払出制御用のマイクロコンピ
ュータ144Mがカード残高を管理する処理を行なう必
要がなくなるため、払出制御用のマイクロコンピュータ
144Mの処理負担をより一層軽減することができる。
【0323】また、図10に示されるように、払出制御
基板144に設けられた配線パターンとしての中継用配
線1440bにより、カードユニット31と度数表示L
ED232との間が中継されるので、払出制御用のマイ
クロコンピュータ144Mが度数表示LED232によ
る残高の表示に関する処理に関わらなくても済むため、
払出制御用のマイクロコンピュータ144Mの処理負担
をより一層軽減することができる。
【0324】また、図10に示されるように、払出制御
基板144に設けられた配線パターンとしての中継用配
線1440bにより、カードユニット31と玉貸しスイ
ッチ24との間が中継されるので、払出制御用のマイク
ロコンピュータ144Mが玉貸しスイッチ24による玉
貸操作(貸出操作)の検出に関する処理に関わらなくて
も済むため、払出制御用のマイクロコンピュータ144
Mの処理負担をより一層軽減することができる。
【0325】また、図10に示されるように、払出制御
基板144に設けられた配線パターンとしての中継用配
線1440bにより、カードユニット31と返却スイッ
チ25との間が中継されるので、払出制御用マイクロコ
ンピュータが返却スイッチ25による返却操作の検出に
応じた処理に関わらなくても済むため、払出制御用のマ
イクロコンピュータ144Mの処理負担をより一層軽減
することができる。
【0326】また、図3に示されるように、払出制御基
板144において、カードユニット31との接続用のコ
ネクタ144iがカードユニット31との接続用のコネ
クタ以外のコネクタから離隔して配置されたことによ
り、カードユニット31との接続用のコネクタ144i
に対する配線の接続および取外しを容易にすることがで
きる。さらに、図3に示されるように、払出制御基板ボ
ックス143が、払出制御基板144を収容しているも
のの、払出制御基板144に設けられた複数のコネクタ
144a〜コネクタ144iのそれぞれに対応し、これ
らのコネクタのそれぞれを外部に露出可能な開口部14
3a〜143iを有しているので、コネクタ144a〜
コネクタ144iに対して配線の接続および取外しを直
接的に行なうことができるため、カードユニット31と
の接続用のコネクタ144iを含む複数のコネクタ14
4a〜144iに対する配線の接続および取外しを容易
に行なうことができる。さらに、払出制御基板ボックス
143が、内部が透視可能となっているので、不正行為
が行なわれた痕跡を外部から容易に発見することがで
き、これにより、不正行為者の不正行為意欲をなくさせ
ることにより、払出制御基板144に対する不正行為を
未然に防ぐことができる。さらに、複数のコネクタ14
4a〜144iのそれぞれが外部に露出可能な開口部1
43a〜143iを払出制御基板ボックス143が有し
ているので、払出制御基板144におけるコネクタ以外
の部分を露出させる必要がないため、払出制御基板14
4における配線パターン等に直接的に不正行為をするこ
とが困難になるので、払出制御基板144に対する不正
行為を防ぐことができる。
【0327】図3に示されるように、払出制御基板14
4に設けられた複数のコネクタ144a〜144iのう
ちのカードユニット31との接続用のコネクタ144i
は、払出制御基板144の下側においてカードユニット
31寄りの位置に設けられており、複数のコネクタ14
4a〜144iのうちのカードユニット31との接続用
のコネクタ144i以外のコネクタ144a〜144h
が払出制御基板144の上側において配設されているた
め、記録媒体処理装置用コネクタの配置位置がそれ以外
のコネクタの配置位置と異なることにより、コネクタ1
44iに接続される配線の接続を容易にすることができ
る。さらに、コネクタ144a〜144hが一列に列設
されていることにより、それらのコネクタに配線を接続
する場合において、並んでいる順序に基づいて容易に接
続対象のコネクタが把握できるため、コネクタ144a
〜144hへの配線の接続を容易にすることができる。
【0328】また、図3に示されるように、払出制御基
板ボックス143が、エラー表示器145を外部に露出
させない態様で収容するため、エラー表示器145を保
護することができ、エラー表示器145保護専用にカバ
ー体を設ける必要がなくなる。
【0329】また、図3に示されるように、払出制御基
板144において、前面枠3および前面開閉枠4よりな
る前面枠部の開放端部(パチンコ遊技機1に正面から向
かって右側の端部)に対して、払出制御基板144より
も主基板151の方が近いという配置状態において、遊
技制御手段用コネクタが前面枠部の開放端部側に近い位
置に設けられ、残高表示基板23への接続用のコネクタ
144cが前面枠部の軸支端部側(開放端部側の反対
側)に近い位置に設けられている。このため、これらの
設置位置に起因して、度数表示LED232を含む残高
表示基板23および主基板151のそれぞれに対応する
配線の接続を容易にすることができる。
【0330】また、図3に示されるように、払出制御基
板144において、玉払出装置116に接続される配線
(この実施の形態の場合には、払出ユニット中継基板1
24に中継されて玉払出装置116に接続される配線)
を接続するためのコネクタ144dが、残高表示基板2
3用のコネクタ144cと主基板151用のコネクタ1
44aとの間の位置に設けられたため、この設置位置に
より、玉払出装置116に対応する配線の接続が度数残
高表示基板23および主基板151のそれぞれに対応す
る配線の接続の邪魔にならないようにすることができる
ので、玉払出装置116に対応する配線の接続を容易に
することができる。
【0331】また、図25等に示されたように、払出す
玉の通路を賞球通路203dから球貸し通路203cに
切換える場合にのみ通路切換えソレノイド117が通路
切換弁250を駆動する(オン状態になる)ので、通路
切換えソレノイド117をあまり頻繁に駆動させないよ
うにすることができるため、通路切換えソレノイド11
7の耐久性をより一層向上させることができる。
【0332】また、図23等に示されるように、カード
ユニット31からのBRQ信号の受信に応じて貸玉の払
出しを行なう場合に、EXS信号の送信後、すなわち、
貸玉の払出動作が可能な状態となっていることが確保さ
れた上で、玉を払出すために誘導する通路を賞球通路2
03dから球貸し通路203cに切換える動作が開始さ
れる。このため、玉の通路の切換え動作開始後における
払出しに関する異常状態の発生を防ぐことができる。そ
の結果、貸玉を払出す場合に、貸玉を賞球と明確に区別
して確実に払出すことができる。
【0333】また、図23,図25に示されるように、
カードユニット31からのBRQ信号の受信に応じて貸
玉の払出しを行なう場合に、パチンコ遊技機1の払出制
御基板144からのEXS信号の受信に応じてカードユ
ニット31において行なわれるBRQ信号の送信停止後
(立下がり後)、すなわち、パチンコ遊技機1側が貸玉
の払出動作が可能な状態となっており、さらに、その状
態をカードユニット31側が把握した上で、玉を払出す
ために誘導する通路を賞球通路203dから球貸し通路
203cに切換える動作が開始される。このため、玉の
通路の切換え動作開始後における払出しに関する異常状
態の発生を防ぐことができる。その結果、貸玉を払出す
場合に、貸玉と賞球とを明確に区別して確実に払出すこ
とができる。
【0334】さらに、図24等に示されるように、玉の
払出し要求の開始時点から貸玉の払出し終了時点までの
間、カードユニット31からの送信が継続されるBRD
Y信号により、カードユニット31側およびパチンコ遊
技機1側の双方において貸玉の払出し状態になっている
ことを把握できる。このため、そのような状況下にある
ことを双方が把握した上で貸玉の払出しに関する信号の
送受信が行なわれるので、カードユニット31とパチン
コ遊技機1との間で貸玉の払出しに関する信号のやり取
りを確実に行なうことができる。
【0335】さらに、図24,図25、図26に示され
るように、スプロケット205による貸玉の払出動作の
終了後において、賞球通路203dから球貸し通路20
3cへの通路の切換え動作を開始させた後にEXS信号
の送信が停止される(立下げられる)。このため、賞球
通路203dから球貸し通路203cへの通路の切換え
動作の開始がカードユニット31へのEXS信号の送信
停止よりも先行して行なわれることとなり、貸玉の払出
しが可能な状態から賞球の払出しが可能な状態に迅速に
移行することができる。
【0336】さらに、図5〜図7に示されるように、球
貸し通路203cにより誘導された貸玉が球貸し個数カ
ウントスイッチ119により検出可能となるので、貸玉
の払出数を計数することが可能になり、正確な個数の貸
玉を払出すことができる。
【0337】さらに、図5〜図7に示されるように、賞
球通路203dにより誘導された賞球が賞球個数カウン
トスイッチ120により検出可能となるので、景品玉の
払出数を計数することが可能になり、正確な個数の景品
玉を払出すことができる。
【0338】なお、この実施の形態においては、各制御
基板に設けられているマイクロコンピュータのうち、遊
技制御用のマイクロコンピュータ151Mおよび払出制
御用のマイクロコンピュータ141Mをワンチップマイ
クロコンピュータにしたが、それ以外の音声制御用のマ
イクロコンピュータ82M、ランプ制御用のマイクロコ
ンピュータ80M、および、図柄制御用のマイクロコン
ピュータ75Mをワンチップマイクロコンピュータにし
なかった。この理由は、次のとおりである。すなわち、
音声制御、ランプ制御、および、図柄制御については、
ROM(制御プログラム等が記憶されたROM)を交換
することにより、別の遊技機にマイクロコンピュータを
流用できるから、そのような交換が可能なようにワンチ
ップ形式にしなかったのである。また、払出制御につい
ては、ROM(払出制御プログラム等が記憶されたRO
M)についても他の遊技機に共通使用でき(マイクロコ
ンピュータ全体が他の遊技機に使用できる)、さらに、
ワンチップ形式のROMは製造しやすいから、ワンチッ
プ形式にしたのである。
【0339】また、前述した実施の形態では、1つの玉
払出装置116により、貸玉と賞球との両方を払出す例
を示した。しかし、これに限らず、前述した玉払出装置
116に代えて、貸玉の払出専用の玉払出装置と、賞球
の払出専用の玉払出装置との2つの玉払出装置を設け、
これら2つの玉払出装置により、貸玉と賞球とをそれぞ
れ独立的に払出動作するようにしてもよい。
【0340】次に、本発明の変形例等の特徴点を列挙す
る。 (1) 前述した実施の形態では、コマンドデータに含
まれる2種類のデータ(MODE,EXTDETA)の
種別を識別するための識別データとして各データの1ビ
ットを用いる例を示したが、これに限らず、コマンドデ
ータに3種以上のデータが含まれる場合には、各データ
の2ビット以上(複数ビット)を識別データとして用い
る。具体的に、たとえば、コマンドデータに3種類のデ
ータが含まれる場合には各データの2ビットを識別デー
タとして用いる。
【0341】(2) 前述した実施の形態では、賞球コ
マンドのうちの払出停止コマンドを出力する条件を列挙
したが、払出停止コマンドを出力する条件としては、前
述した条件だけに限らず、カードユニット31がパチン
コ遊技機1に接続されていない場合にも払出停止コマン
ドを出力するという条件を加えてもよい。
【0342】(3) 前述した実施の形態においては、
遊技に使用可能なカードが磁気カードであり、カードユ
ニット31が磁気カードを処理する構成のものである場
合を一例として示した。しかし、これに限らず、遊技に
使用可能なカードとしては、ICカード(接触型のIC
カードと、非接触型のICカードとのいずれのICカー
ドも含む)等のその他の種類の記録媒体を用いてもよ
い。そして、カードユニット31としては、遊技に使用
されるカードに合わせて、ICカードを処理可能なカー
ドユニット等のその他の種類の記録媒体処理装置で構成
されてもよい。
【0343】(4) この実施の形態においては、本発
明が適用される遊技機の一例としてパチンコ遊技機をと
り上げて説明したが、本発明はこれに限らず、たとえ
ば、スロットマシン等であってもよい。スロットマシン
に本発明を適用する場合には、遊技用のコインが遊技媒
体に該当する。つまり、本発明は、所定玉数の遊技媒体
の投入(所定枚数のコインの投入)により遊技を行なう
ことができるスロットマシンにも適用される。
【0344】(5) 前述した実施の形態では、1つの
玉払出装置により、貸玉と賞球と両方を払出す例を示し
た。しかし、これに限らず、貸玉の払出専用の玉払出装
置と、賞球の払出専用の玉払出装置との2つの玉払出装
置を設け、これら2つの玉払出装置により、貸玉と賞球
とをそれぞれ独立的に払出動作するようにしてもよい。
【0345】(6) 前述した実施の形態では、玉を払
出す装置として、ステッピングモータを用いて玉を払出
す玉払出装置116を説明した。しかし、これに限ら
ず、玉払出装置は、次のようにステッピングモータを用
いないものであってもよい。玉を払出す装置は、払出玉
を係止するための動作とその係止を解除するための動作
とを行なうストッパー(係止部材)を有し、ストッパー
による玉の係止を解除することにより、玉の払出しを開
始し、払出玉を検出する玉検出スイッチが払出予定個数
の玉を検出した場合に、ストッパーによる玉の係止を行
なって玉の払出しを終了させる構造の玉払出装置を用い
てもよい。そのような玉払出装置のストパーは、ソレノ
イドを用いて駆動する(たとえばソレノイドをOFF状
態にすることによりストッパーが玉の係止状態となり、
ソレノイドをON状態にすることによりストッパーが玉
の係止を解除した状態となるように駆動する)。さら
に、そのような玉払出装置のストッパーが作動している
かどうかを検出するストッパー作動検出スイッチも設け
られる。
【0346】(7) 図1等に示されたパチンコ遊技機
1により、遊技者所有の有価価値の大きさを特定可能な
情報が記録された記録媒体(カード)を処理する記録媒
体処理装置(カードユニット31)からの要求に応じた
貸遊技媒体(貸玉)の払出しと、入賞に応じた景品遊技
媒体(賞球)の払出しとを行なうことが可能な遊技機が
構成されている。このような構成の遊技機においては、
前記遊技媒体が玉と表現されてもよく、前記遊技機が弾
球遊技機と表現されてもよい。
【0347】(8) 今回開示された実施の形態はすべ
ての点で例示であって制限的なものではないと考えられ
るべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて
特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等
の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが
意図される。
【0348】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 図1等
に示されたパチンコ遊技機1により、遊技者所有の有価
価値の大きさを特定可能な情報が記録された記録媒体
(カード)を処理する記録媒体処理装置(カードユニッ
ト31)からの要求に応じた貸遊技媒体(貸玉)の払出
しと、入賞に応じて予め定められた個数の景品遊技媒体
(賞球)の払出しとを行なうことが可能な遊技機が構成
されている。図8等に示された主基板151、さらに具
体的にはマイクロコンピュータ151Mにより、遊技状
態を制御する遊技制御手段が構成されている。図3等に
示された玉払出装置116により、前記貸遊技媒体およ
び前記景品遊技媒体を払出す動作を行なう払出手段が構
成されている。図8等に示された払出制御基板144、
さらに具体的にはマイクロコンピュータ144Mによ
り、前記記録媒体処理装置から受ける前記貸遊技媒体の
払出しを要求する貸遊技媒体払出要求信号(球貸し要求
操作信号等のカードユニット31から出力される信号)
に基づいて貸遊技媒体の払出制御を行ない、前記遊技制
御手段から受ける前記景品遊技媒体の払出制御を指令す
る景品遊技媒体払出制御信号(賞球制御信号)に基づい
て景品遊技媒体の払出制御を行なう払出制御手段が構成
されている。図20等に示されるように、前記払出制御
手段は、複数の入賞に応じた景品遊技媒体の払出しを各
入賞ごとに前記払出手段の払出動作を区切ることなく
(たとえば、5個,13個の払出しごとに区切ることな
く)、連続的に払出すように前記払出手段を制御可能で
あり、前記払出制御手段が連続的に払出制御を行なうこ
とが可能な連続払出数(たとえば、25個)が設定さ
れ、前記払出制御手段は、前記連続払出数の範囲内で連
続的な払出制御を行なう。
【0349】(2) 図12等に示されるように、前記
景品遊技媒体払出制御信号は、予め定められたデータ形
式(たとえば、図13から図17に示されるようなデー
タ形式)で景品遊技媒体の払出制御の内容を指令するコ
マンドデータ(賞球制御信号CD0〜CD7)を含む。
【0350】(3) 図13等に示されるように、前記
コマンドデータは、払出制御の種類を指令可能な第1の
データ(MODE)と払出す景品遊技媒体数を指令可能
な第2のデータ(EXTDATA)とを有する。
【0351】(4) 図12等に示されるように、前記
コマンドデータは、複数回(たとえば、MODEの送信
とEXTDATAの送信との2回)に分けて前記遊技制
御手段から前記払出制御手段に送信される。
【0352】(5) 図17に示されるように、前記コ
マンドデータは、データの種別を識別可能な識別データ
(識別データDH)を含む。
【0353】(6) 図2に示された玉通路114によ
り、前記払出手段に遊技媒体を供給する遊技媒体供給通
路が構成されている。図2等に示された球切れスイッチ
115により、前記遊技媒体通路の所定位置に存在する
遊技媒体を検出可能な遊技媒体検出手段が構成されてい
る。前述したように、前記払出手段と、前記遊技媒体検
出手段による遊技媒体の検出位置との間には、少なくと
も、前記連続払出数分(25個分)の遊技媒体が貯留可
能である。
【0354】(7) 前述したように、貸遊技媒体の払
出しの際における前記払出手段による貸遊技媒体の連続
的な払出数(25個)は、前記連続払出数(25個)と
同数である。
【0355】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、次のような効果を得ることができる。複数
の入賞に応じた景品遊技媒体の払出しを各入賞ごとに払
出手段の払出動作を区切ることなく、連続的に払出すよ
うに払出手段を制御可能である。このようにすれば、た
とえば、短期間に入賞が集中して発生した場合のよう
に、複数の入賞に応じた未払出し景品遊技媒体が生じ、
それを払出す必要がある場合に、払出動作が各入賞ごと
に区切られないため、景品遊技媒体の払出しを速やかに
行なうことができる。これにより、景品遊技媒体の払出
しを迅速化することができる。さらに、払出制御手段が
連続的に払出制御を行なうことが可能に設定された連続
払出数の範囲内で連続的な払出制御が行なわれるので、
たとえば、1入賞分の払出数を超える景品遊技媒体の未
払出数があっても、可能な限り連続して景品遊技媒体が
払出数が払出されるので、1回の連続的な払出しにおい
て1入賞分の払出数を超える景品遊技媒体の払出しが可
能になる等、景品遊技媒体の払出しをより一層迅速化す
ることができる。
【0356】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。景品
遊技媒体払出制御信号に、予め定められたデータ形式で
景品遊技媒体の払出制御の内容を指令するコマンドデー
タが含まれているため、コマンドデータにより、景品遊
技媒体の払出制御の内容を明確に指令することができ
る。
【0357】請求項3に関しては、請求項2に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。コマ
ンドデータが、払出制御の種類を指令可能な第1のデー
タと払出す景品遊技媒体数を指令可能な第2のデータと
を有しており、第2のデータにより、払出すべき景品遊
技媒体数が明確に指定されるため、正確な数の遊技媒体
の払出しを行なうことができる。
【0358】請求項4に関しては、請求項2または3に
関する効果に加えて、次のような効果を得ることができ
る。コマンドデータが、複数回に分けて送信されるた
め、1回の送受信データ量の多さが制限を受ける場合で
あっても、複数回に分けての送受信により、データ量が
多いコマンドデータを容易に送受信することができる。
【0359】請求項5に関しては、請求項3または4に
関する効果に加えて、次のような効果を得ることができ
る。コマンドデータが、データの種別を識別可能な識別
データを含んでいるため、この識別データに基づいて、
払出制御手段側において受けたコマンドデータの種別の
誤認識を防ぐことができる。
【0360】請求項6に関しては、請求項2から5のい
ずれかに関する効果に加えて、次のような効果を得るこ
とができる。払出手段と、遊技媒体検出手段による遊技
媒体の検出位置との間に、少なくとも、連続払出数分の
遊技媒体が貯留可能であるため、遊技媒体検出手段によ
る検出結果に応じて、景品遊技媒体の払出しに十分な数
の遊技媒体が確保されているか否かを払出動作前に検出
することができる。
【0361】請求項7に関しては、請求項2から6のい
ずれかに関する効果に加えて、次のような効果を得るこ
とができる。貸遊技媒体の払出しの際における払出手段
による貸遊技媒体の連続的な払出数は、払出制御手段が
連続的に払出制御を行なうことが可能に設定された連続
払出数と同数であるため、貸遊技媒体を払出す場合にお
いて、払出手段の一動作により、1回分の貸遊技媒体の
払出数を払出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】 パチンコ遊技機に設けられる遊技盤の拡大正
面図である。
【図3】 パチンコ遊技機の背面図である。
【図4】 玉払出装置における分割可能な各ケースの内
部構成を透視して示す側面図である。
【図5】 玉払出装置を側面側から見た場合の通路切換
ソレノイドの動作状態を示すケースの断面図である。
【図6】 玉払出装置を後面側から見た場合のケースの
断面図である。
【図7】 パチンコ遊技機に設けられる制御回路のブロ
ック図である。
【図8】 パチンコ遊技機に設けられる制御回路のブロ
ック図である。
【図9】 主基板と払出制御基板との間での信号の送受
信のために用いられる構成を示すブロック図である。
【図10】 賞球および貸玉の払出しの際に用いられる
各種信号の送受信関係を示すブロック図である。
【図11】 払出制御基板と、カードユニットとの間で
の信号の送受信のために用いられる構成を示すブロック
図である。
【図12】 賞球制御信号CD0〜CD7,INTの送
信タイミングを示すタイミングチャートである。
【図13】 賞球制御信号CD0〜CD7のデータ構成
を示す図である。
【図14】 MODEのデータとそのデータによって指
定される払出制御モードとの関係を表形式で示す図であ
る。
【図15】 賞球を払出すモードが指定された場合にお
けるEXTDATAのデータとそのデータによって指定
される動作内容との関係を表形式で示す図である。
【図16】 払出しの停止または払出しの再開を行なう
モードが指定された場合におけるEXTDATAのデー
タとそのデータによって指定される動作内容との関係を
表形式で示す図である。
【図17】 コマンドデータの種別を識別可能に設けら
れた識別データを説明する図である。
【図18】 球貸しによる払出し動作時における払出制
御基板とカードユニットとの間の信号の処理タイミング
を示すタイミングチャートである。
【図19】 カードユニットから払出制御基板に入力さ
れる信号に異常が生じた場合に払出制御基板により行な
われる異常時制御の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図20】 賞球の払出しの基本的動作を示すタイミン
グチャートである。
【図21】 賞球の払出動作中に払出し停止コマンドを
払出制御基板が受信した場合の制御動作を示すタイミン
グチャートである。
【図22】 払出し停止コマンドに応じた停止状態にお
いて払出し停止解除コマンドを払出制御基板が受信した
場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図23】 賞球の払出動作中にカードユニットから払
出制御基板が球貸しの要求を受けた場合の制御動作を示
すタイミングチャートである。
【図24】 賞球の払出途中で球貸し要求を受けた場合
における球貸し動作終了後の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図25】 貸玉の払出しの基本的動作を示すタイミン
グチャートである。
【図26】 1回の貸玉の払出動作において払出された
玉の個数が最大払出個数に満たなかった場合に、払出制
御基板により行なわれる制御動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図27】 主基板のCPUにおいて実行される制御処
理のメイルーチンとしてのメイン処理を示すフローチャ
ートである。
【図28】 主基板のCPUにおいて実行されるタイマ
割込み処理を示すフローチャートである。
【図29】 主基板のCPUにおいて実行される賞球処
理を示すフローチャートである。
【図30】 賞球個数加算処理を示すフローチャートで
ある。
【図31】 賞球個数減算処理を示すフローチャートで
ある。
【図32】 主基板のCPUにおいて実行されるコマン
ド送信処理を示すフローチャートである。
【図33】 払出制御基板のCPUにおいて実行される
制御処理のメイルーチンとしてのメイン処理を示すフロ
ーチャートである。
【図34】 払出制御基板のCPUにおいて実行される
コマンド割込み処理を示すフローチャートである。
【図35】 払出制御基板のCPUにおいて実行される
タイマ割込み処理を示すフローチャートである。
【図36】 球貸し制御処理の処理内容を示すフローチ
ャートである。
【図37】 球貸し個数カウント処理の内容を示すフロ
ーチャートである。
【図38】 賞球制御処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図39】 賞球払出し個数カウント処理の内容を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機(遊技機)、31はカードユニット
(記録媒体処理装置)、151は主基板(遊技制御手
段)、151Mはマイクロコンピュータ(遊技制御手
段)、116は玉払出装置(払出手段)、144は払出
制御基板(払出制御手段)、144Mはマイクロコンピ
ュータ(払出制御手段)114は玉通路(遊技媒体供給
通路)、115は球切れスイッチ(遊技媒体検出手段)
である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者所有の有価価値の大きさを特定可
    能な情報が記録された記録媒体を処理する記録媒体処理
    装置からの要求に応じた貸遊技媒体の払出しと、入賞に
    応じて予め定められた個数の景品遊技媒体の払出しとを
    行なうことが可能な遊技機であって、 遊技状態を制御する遊技制御手段と、 前記貸遊技媒体および前記景品遊技媒体を払出す動作を
    行なう払出手段と、 該払出手段により遊技媒体を払出す制御を行なう手段で
    あって、前記記録媒体処理装置から受ける前記貸遊技媒
    体の払出しを要求する貸遊技媒体払出要求信号に基づい
    て貸遊技媒体の払出制御を行ない、前記遊技制御手段か
    ら受ける前記景品遊技媒体の払出制御を指令する景品遊
    技媒体払出制御信号に基づいて景品遊技媒体の払出制御
    を行なう払出制御手段とを含み、 該払出制御手段は、複数の入賞に応じた景品遊技媒体の
    払出しを各入賞ごとに前記払出手段の払出動作を区切る
    ことなく、連続的に払出すように前記払出手段を制御可
    能であり、 前記払出制御手段が連続的に払出制御を行なうことが可
    能な連続払出数が設定され、 前記払出制御手段は、前記連続払出数の範囲内で連続的
    な払出制御を行なうことを特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記景品遊技媒体払出制御信号は、予め
    定められたデータ形式で景品遊技媒体の払出制御の内容
    を指令するコマンドデータを含むことを特徴とする、請
    求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記コマンドデータは、払出制御の種類
    を指令可能な第1のデータと払出す景品遊技媒体数を指
    令可能な第2のデータとを有することを特徴とする、請
    求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記コマンドデータは、複数回に分けて
    前記遊技制御手段から前記払出制御手段に送信されるこ
    とを特徴とする、請求項2または3に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記コマンドデータは、データの種別を
    識別可能な識別データを含むことを特徴とする、請求項
    3または4に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記払出手段に遊技媒体を供給する遊技
    媒体供給通路と、 該遊技媒体通路の所定位置に存在する遊技媒体を検出可
    能な遊技媒体検出手段とをさらに含み、 前記払出手段と、前記遊技媒体検出手段による遊技媒体
    の検出位置との間には、少なくとも、前記連続払出数分
    の遊技媒体が貯留可能であることを特徴とする、請求項
    2から5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 貸遊技媒体の払出しの際における前記払
    出手段による貸遊技媒体の連続的な払出数は、前記連続
    払出数と同数であることを特徴とする、請求項2から6
    のいずれかに記載の遊技機。
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