JPH11244448A - 将棋駒及び将棋駒セット並びに将棋盤 - Google Patents

将棋駒及び将棋駒セット並びに将棋盤

Info

Publication number
JPH11244448A
JPH11244448A JP4588998A JP4588998A JPH11244448A JP H11244448 A JPH11244448 A JP H11244448A JP 4588998 A JP4588998 A JP 4588998A JP 4588998 A JP4588998 A JP 4588998A JP H11244448 A JPH11244448 A JP H11244448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shogi
piece
pieces
board
symbol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4588998A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Ishibashi
定雄 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAAGURU KK
Original Assignee
HAAGURU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HAAGURU KK filed Critical HAAGURU KK
Priority to JP4588998A priority Critical patent/JPH11244448A/ja
Publication of JPH11244448A publication Critical patent/JPH11244448A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Toys (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】種類を表すために記された標章がそれ自体で進
路を示唆する将棋駒及びこの将棋駒を組み合わせて成る
将棋駒セットの提供。 【解決手段】駒の表面及び裏面には、駒の種類および当
該駒の進路を連想させる統一的イメージの図柄が描いて
ある。例えば、銀将3は、前、左斜め前、右斜め前、左
斜め後ろ、右斜め後ろという5方向へ進める駒である。
そこで、銀将3の表面には星型を描き、その星型により
駒の種類(銀将)を連想させると共に、通常状態(成り
上がる前の状態)における銀将の進路をも示唆してい
る。この星の図柄を見れば、初めて将棋に触れる人でも
直ぐに銀将3の進路を連想できる。銀将は成り上がる
と、前、左斜め前、右斜め前、左横、右横、後ろという
6方向へ進める。そこで、銀将の裏面の図柄はその6方
向の進路を示唆するもの(符号13で示す図柄)にして
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日本将棋の駒、駒
セットおよび将棋盤に関する。
【0002】
【従来の技術】将棋の起源は古代インドにあり、中国又
は東南アジアを経て日本へ伝来したとされており、当初
は象棋と表記されていたが、ゲームのルール等が日本風
に改良され、将棋と表記されるようになり、現在に至っ
ている。日本風に改良された将棋を日本将棋と称するこ
ととする。日本将棋には、取った駒を自分の駒として再
び使え、また敵陣に入り込めば成り上がれるという世界
に類のない優れたルールがあり、日本将棋は世界に誇れ
る文化の一つである。
【0003】日本将棋のための遊具は、王将、飛車、角
行、金将、銀将、桂馬、香車および歩兵なる名称がそれ
ぞれ与えられている8種類の駒からなる駒セットと、こ
れら駒が上面に配置される将棋盤とでなっている。日本
将棋のルールにより、将棋盤上で移動が可能な進路は各
駒の種類毎に異なっている。伝統的な日本将棋の駒に
は、その駒の種類(王将、飛車など)を表すための標章
として漢字が表面に記されている。
【0004】伝統的な日本将棋の駒の形は、よく知られ
た5角形であり、駒の種類により大きさは異なるが、ほ
ぼ相似形である。また、その素材は木であり、その色彩
は木の地色を生かした深みのある茶である。そして、駒
の種類を表記する標章である漢字の色は黒である。この
ような伝統的な日本将棋の駒は、落ち着きがあり、伝統
美に満ちている。このような駒を用いてゲームを進める
日本将棋には、単にゲームの勝敗を競うだけではなく、
遊戯具(将棋駒セット及び将棋盤)が具える品位や美観
をも味わえるという楽しみもある。
【0005】駒の種類を表すために駒に記された標章が
漢字であると、漢字は駒の進路を示唆しないから、将棋
をゲームとして楽しむためには、各駒の種類毎に異なる
進路を予め記憶しておく必要がある。このことが、まず
多くの人にとって将棋を取り付き難いものとしている。
その上に、漢字に馴染みのない外国人には漢字を記憶す
るのに負担が掛かるので、駒の種類を表す標章が漢字で
あることが、将棋を外国人から一層遠避けるている。漢
字を未だ読めない幼児にとっても、外国人と同様な事情
で、伝統的な将棋駒には馴染み難さがある。
【0006】各駒毎の進路を記憶していなくても将棋を
指せるようにするための工夫をした駒が、実開昭62−
145682号に「初心者用将棋駒」なる名称で提案さ
れている。この「初心者用将棋駒駒」では、漢字の外周
にその駒の進行方向を示す矢印が表記されている。
【0007】また、伝統的な日本将棋における将棋盤
は、平面形がほぼ正方形である厚手の木材製板であり、
縦10列の等間隔平行線及び横10行の等間隔平行線を
表面に入れることにより、表面を仕切り、全体で81個
のマス目を表面に表わしてなる。この将棋盤の色は、駒
と同様に、素材の木の地色を生かした深みのある茶であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の実開昭62−1
45682号の「初心者用将棋駒」では、各駒毎の進路
を記憶していなくても将棋を指せるようにするための1
つの工夫は確かになされている。しかしながら、この
「初心者用将棋駒」で漢字の周囲に配置されている矢印
は、形、印象、意味のいずれにおいても漢字とは本来関
連性がない。すなわち、駒の種類を表記する漢字とは全
く関係のない多数の矢印が漢字の周囲に付加されている
から、駒の表面に記された標章が全体として統一性を欠
いている。したがって、「初心者用将棋駒」は、雑然と
した印象を与え、ひいては伝統的な日本将棋駒の持つ美
しさを全く損ねている。単にゲームの勝敗を楽しむだけ
ではなく、遊戯具(将棋駒セット及び将棋盤)が具える
品位や美観をも味わうという日本将棋の利点が、「初心
者用将棋駒」では失われている。
【0009】前述のとおり、伝統的日本将棋の駒は、落
ち着きがあり、伝統美に満ちているが、色合いが無彩色
に近く、子供が親しみ感じ難いという恨みがあり、形も
全て相似形で通常の子供の興味を引くには単純にすぎ
る。
【0010】伝統的な日本将棋における将棋盤は、素材
である木材の質感や色を生かしていて、伝統美という点
では優れているが、初心者や外国人や子供が親しみを感
じるにはやや地味に過ぎる。
【0011】そこで、本発明の目的は、種類を表すため
に記された標章がそれ自体で進路を示唆する将棋駒及び
この将棋駒を組み合わせて成る将棋駒セット並びに初心
者や外国人や子供にも親しみ易い将棋盤の提供にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに本発明は次の手段を提供する。
【0013】日本将棋の規則を適用して使用され、将
棋盤上で移動可能な進路が表面の標章に応じて定められ
ている駒において、通常時の進路を連想させる図柄を表
面に表記し、成り上り時の進路を連想させる図柄を裏面
に表記し、表面に表された前記図柄が前記標章であるこ
とを特徴とする将棋駒。
【0014】王将、飛車、角行、金将、銀将、桂馬、
香車および歩兵なる名称がそれぞれ与えられている8種
類の駒からなり、該各駒の表面には該各駒の種類に応じ
た標章が表されており、該標章は前記駒の種類ごとに互
いに異なり、将棋盤上で移動可能な進路が前記各駒の種
類ごとに日本将棋の規則に基づき定められている駒セッ
トにおいて、前記各種類の駒には、通常時の進路を連想
させる図柄が表面に表記され、成り上り時の進路を連想
させる図柄が裏面に表記され、表面に表された前記図柄
が前記標章であることを特徴とする将棋駒セット。
【0015】前記各種類の駒を表面側から見た平面形
及び前記表面の図柄が1つの線に関し左右対称であり、
該駒を裏面側から見た平面形及び前記裏面の図柄が1つ
の線に関し左右対称であることを特徴とする前記2に
記載の将棋駒セット。
【0016】異なる種類の前記各駒の平面形が互いに
非相似であることを特徴とする前記又はに記載の将
棋駒セット。
【0017】異なる種類の前記各駒の色彩が互いに異
なることを特徴とする前記,またはに記載の将棋
駒セット。
【0018】異なる種類の前記各駒における前記図柄
の色彩が互いに異なることを特徴とする前記,,
又はに記載の将棋駒セット。
【0019】自陣領域、敵陣領域および中間領域で互
いに異なる色彩を施したことを特徴とする将棋盤。
【0020】隣接するマス目を互いに異なる色彩と
し、かつ各列および各行では1マス目飛びに同一の色彩
とすることにより、盤面を市松模様としたことを特徴と
する将棋盤。
【0021】1つ又は複数のマス目に絵柄を施したこ
とを特徴とする将棋盤。
【0022】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を挙げ、
本発明を一層詳しく説明する。
【0023】図1は、本発明の第1の実施の形態である
駒セットを将棋盤の上に配置した平面図である。図にお
いて、1,11は王将、2,12は金将、3,13は銀
将、4,14は桂馬、5,15は香車、6,16は飛
車、7,17は角行、8,18は歩兵、100は将棋
盤、101は将棋盤100の縁領域、110は将棋盤1
00に入れられた横線、120は将棋盤100へ入れら
れた縦線である。
【0024】将棋盤100は、等間隔に平行に引かれた
10本の横線110と、等間隔に平行に引かれた10本
の縦線120とで仕切られて形成された81個のマス目
を有してなる。横線110の長さは30.4cm、縦横
線110の長さは34.3cmである。縁領域101の
幅は5mmである。
【0025】図2は、これらマス目を個別に指し示すた
めに日本将棋界で一般に使用されている座標形式の指称
法を説明するための図である。本願の各図面では、図面
における下側3列のマス目の領域を自陣領域、上側3列
のマス目の領域を敵陣領域、それら自陣領域及び敵陣領
域に挟まれた中央の3列の領域を中間領域(ゲームが開
始されるときの配置では駒が置かれない領域)とする。
図5を参照すると、自陣領域はP、敵陣領域はQ、中間
領域はRでそれぞれ示されている。再び図2を参照し
て、マス目の指称方法を例示する。図1における自陣領
域の飛車6は、図2における座標で指称すれば八2であ
る。同様に、角行7の座標は八8である。また、敵陣領
域の飛車16は二8、敵陣領域の角行17は二2であ
る。
【0026】以上の説明で自陣領域および敵陣領域の定
義を明確にした。再び図1に戻って本実施の形態におけ
る駒を詳しく説明する。図1において、自陣領域には、
成り上がっていないとき、即ち通常の状態において将棋
盤上に配置されている駒を示し、敵陣領域には、成り上
がっている状態で将棋盤上に配置されている駒を示して
いる。言い換えると、図1の自陣領域には各駒の表が示
され、図1の敵陣領域にはそれらの駒の裏が示されてい
る。
【0027】したがって、図1に示されている各駒は同
じ種類のものは全く同じ形で同じ模様である。たとえ
ば、桂馬は符号4で示すものが2個、符号14で示すも
のが2個、いずれも1つの将棋盤100上に配置されて
いる。これら桂馬には4又は14という異なる符号が付
されているが、いずれも同じ形で同じ模様である。符号
4を付した桂馬は表面を上に向けて将棋盤上100に載
置され、符号14を付した桂馬は裏面を上に向けて将棋
盤上100に載置されているに過ぎない。その他の種類
の駒についても同様である。
【0028】銀将の表は符号3で示す図柄であり、裏は
符号13で示す図柄である。桂馬の表は符号4で示す図
柄であり、裏は符号14で示す図柄である。香車の表は
符号5で示す図柄であり、裏は符号15で示す図柄であ
る。飛車の表は符号6で示す図柄であり、裏は符号16
で示す図柄である。角行の表は符号7で示す図柄であ
り、裏は符号17で示す図柄である。歩兵の表は符号8
で示す図柄であり、裏は符号18で示す図柄である。王
将1の表は符号1で示す図柄であり、裏は符号11で示
す如くに無地(一色で、模様がないこと)である。金将
の表は符号2で示す図柄であり、裏は符号12で示す如
くに無地である。王将1及び金将2は、敵陣領域に入っ
ても成り上がらないから、常に表側を上に向けて将棋盤
100上を移動する。そこで、王将及び金将の裏面は、
伝統的日本将棋における駒と同じく無地にしてある。
【0029】これらの駒の特徴は、駒の表面や裏面に表
してある図柄が、駒の種類を連想させると共に、当該駒
の進路をも連想させるところにある。そして、その図柄
は1つのイメージに統一されたものである。即ち、各図
柄は、駒の種類を連想させる部分と該駒の進路を連想さ
せる部分とに別れているのではなく、一体的な観念を想
起させるもである。例えば、銀将は、前、左斜め前、右
斜め前、左斜め後ろ、右斜め後ろという5方向へ進める
駒である。この実施の形態では、星型という1つの統一
的なイメージの図柄でもって、銀将という駒の種類を示
すと共に、その進路を示唆している。この星の図柄を見
れば、初めて将棋に触れる人でも直ぐに銀将3の進路を
連想できる。銀将は成り上がると、前、左斜め前、右斜
め前、左横、右横、後ろという6方向へ進める。そこ
で、成り上がった銀将13の図柄はその6方向の進路を
示唆するものにしてある。その他の種類の駒も同様であ
る。
【0030】日本将棋の駒の進路は、どの駒をとって
も、左右対称である。そこで、本実施の形態の駒の図柄
はどれも左右対称である。左右対称の図柄は一般に統一
的で均整なイメージを生じさせるのに適している。従来
例として挙げた前述の実開昭62−145682号の
「初心者用将棋駒」では、駒の種類を漢字で表記し、駒
の進路を矢印で表記し、各機能毎に異なる標章を割り当
てているから、駒全体として雑然とした印象の標章とな
っている。その上、そもそも伝統的な将棋における漢字
自体を見ると、左右非対称なものが多く、図柄として見
るときは統一的で均整なイメージとはなり難いと言え
る。
【0031】これに対し、本実施の形態の駒は、左右対
称の図柄を採用しているから、統一的で均整なイメージ
となっている。駒の平面形は1つの線に関し左右対称で
あるから、この駒に表記する図柄もその線に関し左右対
称に構成し、駒の形及び模様に関して均整がとれ、統一
された印象を与える。さらに、このような、左右対称な
図柄では、進路を示すための矢印などの標章を格別に付
加しなくても、駒の進路を示唆するのが容易である。そ
こで、本実施の形態では、どの駒の図柄も斉一な印象の
ものとなっている。
【0032】このように図1の実施の形態の駒では、駒
の表面及び裏面に表してある駒の種類を表す図柄が、同
時に当該駒の進路を連想させる。したがって、これらの
駒では、種類を表す図柄の他に、該駒の進路を示すため
に矢印のような格別の印を付加する必要がなく、全体と
して図柄に統一性を持たせることができる。それらの図
柄には漢字といった制限がないから、伝統的な日本将棋
駒以上に優れた標章を選択できる。そこで、図1の駒
は、伝統的な日本将棋駒に優るとも劣らない調和した美
しさを具えた図柄でもって、該駒の種類を表示し、同時
に該駒の進路をも示唆し、それでいて単にゲームの勝敗
を楽しめるだけではなく、遊戯具(将棋駒セット及び将
棋盤)が具える品位や美観をも味えるという日本将棋の
利点を一層強調できる。
【0033】各駒は、厚さ1.5cmの木製の板を図1
の平面形に切り取ることにより、表面と裏面とを同一の
形にして製作されている。そして、各駒には彩色が施し
てある。例えば、王将1は金色の地色に赤色の王冠の図
柄を描いてなる。また、桂馬4は、互いに向かい合う2
頭の金色の馬(頭部)と1つの金色のひし形とでなる図
柄を緑の地色に描いて成る。
【0034】図1の実施の形態では、各駒が種類毎に互
いに異なる平面形をなし、これらの平面形は互いに非相
似形である。図柄が互いに明瞭に相違し、しかも形も全
く異なるから、初心者でも一見してそれぞれを識別で
き、駒を混同するという紛らわしさから開放される。
【0035】なお、図1及び図2では、銀将、桂馬、香
車、飛車、角行および歩兵の駒は、自陣領域にあるとき
は表面(即ち成り上がり前の状態で現れる面)を上に向
けた状態で描き、敵陣領域の駒は裏面(即ち成り上がり
後の状態で現れる面)を上に向けた状態で描いてある。
このように表現することにより、これら駒の表面及び裏
面を1つの図面で示している。したがって、図1及び図
2における駒の表裏の現われ型は、将棋ゲームにおいて
通常に現れる駒の表裏とは異なっている。将棋ゲームに
おいては、通常はゲームの開始時には、対戦する両者は
図1の自陣領域に示した形態(表面を上に向けた形態)
で自らの駒を配置し、以後は自らの駒が自陣領域及び中
間領域にある間はそのまま表面を上に向けた状態を維持
し、敵陣領域に入り込んだときには自らの選択により成
り上がる(裏面を上に向けた状態になる)ことができ
る。裏面を上に向けた状態で表したのが図1及び図2の
敵陣領域の駒である。ただし、王将および金将は敵陣領
域に入っても成り上らず、裏面を上に向けた状態で将棋
盤上に載置されることはないので、これら2つの種類の
駒の裏面は無地である。
【0036】図3は、図1に示した駒における模様部分
の色彩と、地の部分の色彩とを入れ替えた駒を示す図で
ある。このように、本発明における駒は各種の色彩で実
施できる。
【0037】図4は、本発明の第2の実施の形態である
駒セットを将棋盤の上に配置した平面図である。図にお
いて、1αは王将を表し、5αは香車を表す。本実施の
形態では、各駒の平面形が5角形であり、種類が異なっ
てもほぼ相似な形をなしている。描かれている図柄は図
1又は図3の駒と同様であり、図1の駒の特徴を備えて
いる。
【0038】図5は本発明の第3の実施の形態である将
棋盤を示す平面図である。この将棋盤では、自陣領域P
は薄いレモンいろ、敵陣領域Qは薄い若草色、中間領域
は薄い煉瓦色に着色してある。各陣地が色彩から一見し
て識別でき、初心者にとって陣地の認識が容易であり、
何時成り上がったらよいかを容易に判断できる。その
上、この将棋盤は色彩感覚に優れ、美しいので、子供、
初心者、外国人にも馴染み易い。
【0039】図6は、本発明の第4の実施の形態である
将棋盤の平面図である。この将棋盤では、隣接するマス
目を互いに異なる色彩とし、かつ各列および各行では1
マス目飛びに同一の色彩とすることにより、盤面を市松
模様としてある。この実施の形態では、マス目79B、
99Bは濃い黄土色に、マス目89Cは薄い黄土色にそ
れぞれ着色してある。
【0040】図7は、本発明の第5の実施の形態である
将棋盤の平面図である。この将棋盤では、マス目11
A、51A、91A、55A、19A、59A、99A
に絵柄を施してある。51A及び59Aの図柄が王様を
表している。
【0041】図8は、本発明の第6の実施の形態である
将棋盤の平面図である。この将棋盤は、図6の市松模様
の将棋盤に図7の図柄を配置したものである。図9は、
本発明の第7の実施の形態である将棋盤の平面図であ
る。この将棋盤では、盤面の全面に大きい1つの図柄1
02を描き、縁領域には連続模様101Aを描いてな
る。図柄102により、将棋盤の向きをいつも一定にす
ることができる。そこで、子供には図柄102の天使の
像が正立するようにいつも向けて将棋をさしてやること
により、将棋に対する子供の親近感を向上できる。
【0042】伝統的日本将棋の駒は、落ち着きがあり、
伝統美に満ちているが、色合いが無彩色に近く、子供が
親しみを感じ難いという恨みがあったが、図1から図9
に例示した駒や将棋盤は、子供の興味を引くには十分な
程度に形や模様、それに色彩の変化に富んでいる。
【0043】
【発明の効果】以上に実施の形態を挙げ詳しく説明した
ように、本発明によりば、種類を表すために記された標
章がそれ自体で進路を示唆する将棋駒及びこの将棋駒を
組み合わせて成る将棋駒セット並びに初心者や外国人や
子供にも親しみ易い将棋盤を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である駒セットを将
棋盤の上に配置した平面図である。
【図2】マス目を個別に指し示すために日本将棋界で一
般に使用されている座標形式の指称法を説明するための
図である。
【図3】図1に示した駒における模様部分の色彩と、地
の部分の色彩とを入れ替えた駒を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態である駒セットを将
棋盤の上に配置した平面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態である将棋盤を示す
平面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態である将棋盤の平面
図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態である将棋盤の平面
図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態である将棋盤の平面
図である。
【図9】本発明の第7の実施の形態である将棋盤の平面
図である。
【符号の説明】
1,1α・・・・・王将 2・・・・・金将 3,13・・・・・銀将 4,14・・・・・桂馬 5,15,5α・・・・・香車 6,16・・・・・飛車 7,17・・・・・角行 8,18・・・・・歩兵 100・・・・・将棋盤 101・・・・・将棋盤100の縁領域 110・・・・・将棋盤100に入れられた横線 120・・・・・将棋盤100に入れられた縦線 P・・・・・自陣領域 Q・・・・・敵陣領域 R・・・・・中間領域 79B、99B・・・・・濃い黄土色のマス目 89C・・・・・薄い黄土色のマス目 11A、51A、91A、55A、19A、59A、9
9A・・・・・絵柄を描いたマス目 101A・・・・・将棋盤100の縁領域に描かれた連
続模様 102・・・・・盤面の全面に描かれた天使の像の図柄

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】日本将棋の規則を適用して使用され、将棋
    盤上で移動可能な進路が表面の標章に応じて定められて
    いる駒において、 通常時の進路を連想させる図柄を表面に表記し、成り上
    り時の進路を連想させる図柄を裏面に表記し、表面に表
    された前記図柄が前記標章であることを特徴とする将棋
    駒。
  2. 【請求項2】王将、飛車、角行、金将、銀将、桂馬、香
    車および歩兵なる名称がそれぞれ与えられている8種類
    の駒からなり、該各駒の表面には該各駒の種類に応じた
    標章が表されており、該標章は前記駒の種類ごとに互い
    に異なり、将棋盤上で移動可能な進路が前記各駒の種類
    ごとに日本将棋の規則に基づき定められている駒セット
    において、 前記各種類の駒には、通常時の進路を連想させる図柄が
    表面に表記され、成り上り時の進路を連想させる図柄が
    裏面に表記され、表面に表された前記図柄が前記標章で
    あることを特徴とする将棋駒セット。
  3. 【請求項3】前記各種類の駒を表面側から見た平面形及
    び前記表面の図柄が1つの線に関し左右対称であり、該
    駒を裏面側から見た平面形及び前記裏面の図柄が1つの
    線に関し左右対称であることを特徴とする請求項2に記
    載の将棋駒セット。
  4. 【請求項4】異なる種類の前記各駒の平面形が互いに非
    相似であることを特徴とする請求項2又は3に記載の将
    棋駒セット。
  5. 【請求項5】異なる種類の前記各駒の色彩が互いに異な
    ることを特徴とする請求項に記載2,3又は4の将棋駒
    セット。
  6. 【請求項6】異なる種類の前記各駒における前記図柄の
    色彩が互いに異なることを特徴とする請求項2,3,4
    又は5に記載の将棋駒セット。
  7. 【請求項7】自陣領域、敵陣領域および中間領域で互い
    に異なる色彩を施したことを特徴とする将棋盤。
  8. 【請求項8】隣接するマス目を互いに異なる色彩とし、
    かつ各列および各行では1マス目飛びに同一の色彩とす
    ることにより、盤面を市松模様としたことを特徴とする
    将棋盤。
  9. 【請求項9】1つ又は複数のマス目に絵柄を施したこと
    を特徴とする将棋盤。
JP4588998A 1998-02-26 1998-02-26 将棋駒及び将棋駒セット並びに将棋盤 Pending JPH11244448A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4588998A JPH11244448A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 将棋駒及び将棋駒セット並びに将棋盤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4588998A JPH11244448A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 将棋駒及び将棋駒セット並びに将棋盤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11244448A true JPH11244448A (ja) 1999-09-14

Family

ID=12731823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4588998A Pending JPH11244448A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 将棋駒及び将棋駒セット並びに将棋盤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11244448A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002058782A (ja) * 2000-08-18 2002-02-26 Kazuyuki Hatano 将棋用駒及び駒のセット並びに将棋用具
CN107530580A (zh) * 2015-08-28 2018-01-02 拓趣思私人有限公司 游戏板

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002058782A (ja) * 2000-08-18 2002-02-26 Kazuyuki Hatano 将棋用駒及び駒のセット並びに将棋用具
CN107530580A (zh) * 2015-08-28 2018-01-02 拓趣思私人有限公司 游戏板
CN107530580B (zh) * 2015-08-28 2020-08-14 拓趣思私人有限公司 游戏板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2911220A (en) Card game
JPH11244448A (ja) 将棋駒及び将棋駒セット並びに将棋盤
JPS61284282A (ja) 組立おもちや
JP3144468U (ja) 五行ゲームカード
JP4806105B1 (ja) 遊具
JP3118091U (ja) 絵あわせ用カードゲーム具
JP4763097B1 (ja) 遊具
JP3183483U (ja) 立方体駒を用いる盤ゲームセット
CN211410955U (zh) 立体数字玩具
JPH09239092A (ja) 駒を重ねられる遊技具
JP5567910B2 (ja) チェス駒
JP2009297475A (ja) 面碁
JPS5940063Y2 (ja) 汎用ゲ−ム盤
JPH0228946Y2 (ja)
JPH0434539Y2 (ja)
JP3123675U (ja) 競技盤と駒類との1式
JPWO2017130343A1 (ja) トランプカード
JPS5920291Y2 (ja) カ−ド遊戯具
JP3172701U (ja) 駒反転ゲーム用具
JP3010029U (ja) ゲーム装置
JP3024714U (ja) 囲碁用具
CN101362019A (zh) 一种魔方棋
JP3070363U (ja) ボ―ドゲ―ム器
KR200348172Y1 (ko) 고스톱판
JPH0753655Y2 (ja) 盤上遊戯具

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040406