JPH11241224A - 複合繊維および不織布 - Google Patents

複合繊維および不織布

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JPH11241224A
JPH11241224A JP35624698A JP35624698A JPH11241224A JP H11241224 A JPH11241224 A JP H11241224A JP 35624698 A JP35624698 A JP 35624698A JP 35624698 A JP35624698 A JP 35624698A JP H11241224 A JPH11241224 A JP H11241224A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】柔軟で良好な触感を有し、かつ十分な強度を有
する複合繊維およびその複合繊維からなるため、使い捨
ておむつ等の医療・衛生材、包装材等の産業用資材とし
て有用な不織布の提供。 【解決手段】少なくとも繊維の一部が、分子量分布(M
w/Mn)1.5〜3.5のプロピレン系重合体で構成
されてなる複合繊維、およびその複合繊維からなる不織
布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合繊維および不
織布に関し、特に、柔軟で良好な触感を有し、かつ十分
な強度を有する複合繊維およびその複合繊維からなるた
め、使い捨ておむつ等の医療・衛生材、包装材等の産業
用資材として有用な不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン繊維からなる不織布は、柔
軟でかつ触感が良好であることが知られている(特開昭
60−209010号公報)。しかし、ポリエチレン繊
維は紡糸が難しく細デニールの繊維とするのが困難であ
る。また、カレンダーロールによって加熱・加圧処理す
る際に、ポリエチレンは溶融し易く、繊維の強度が低い
ためロールに巻き付きやすい。その対策として、処理温
度を低温にすることが行われるが、その場合には、繊維
同士を十分に熱接着させることが困難であることから、
得られる不織布は十分な摩擦堅牢度を有しない、という
問題があった。この繊維同士の熱接着の問題を解決する
ために、鞘にポリエチレン、芯にポリプロピレン、ポリ
エステル等の樹脂を用いてなる芯鞘型複合繊維を用いて
不織布を形成する方法が知られている(特公昭55−4
83号公報、特開平2−182960号公報、特開平5
−263353号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
樹脂組成による複合繊維は、糸切れし易く紡糸が困難
で、細デニール化が困難であるとともに、柔軟性に劣る
ものであった。そこで、十分な柔軟性を得るためにエチ
レン系重合体の構成割合を大きくすると、十分な強度が
得られないという問題点があった。
【0004】そこで本発明の第1の目的は、細デニール
化が容易で、かつ柔軟で触感が良好で十分な強度を有す
るため、各種用途に用いられる不織布の素材として好適
な複合繊維を提供することにある。
【0005】また、本発明の第2の目的は、前記複合繊
維から構成されるため、柔軟かつ触感が良好で、十分な
強度を有するため、使い捨ておむつ等の医療・衛生材、
あるいは包装材等の産業用資材として好適な不織布を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記第1の目
的を達成するために、少なくとも繊維の一部が、分子量
分布(Mw/Mn)が1.5〜3.5のプロピレン系重
合体で構成されてなる複合繊維を提供するものである。
【0007】また、本発明は、前記第2の目的を達成す
るために、前記の複合繊維からなる不織布を提供するも
のである。
【0008】以下、本発明の複合繊維および不織布につ
いて詳細に説明する。
【0009】本発明の複合繊維は、繊維の構成部分の少
なくとも一部がプロピレン系重合体で形成されてなるも
のである。本発明の繊維において、繊維全体がプロピレ
ン系重合体で構成されていてもよいし、繊維の構成部分
の一部のみがプロピレン系重合体で構成されていてもよ
い。この複合繊維としては、例えば、芯鞘型複合繊維、
サンドイッチ型、サイドバイサイド型、海島型等の各種
の形態の複合繊維が挙げられ、その構成部分の少なくと
も一部がプロピレン系重合体からなるものである。本発
明において、特に、プロピレン系重合体からなる芯と、
エチレン系重合体からなる鞘とからなる芯鞘型複合繊
維、およびプロピレン系重合体からなる繊維部分と、エ
チレン系重合体からなる繊維部分とが平行または絡み合
って単繊維を形成してなるサイドバイサイド型構造の複
合繊維が、柔軟性と強度を両立させるために優位である
点で、好ましい。また、芯鞘型複合繊維は、芯が鞘の内
部に鞘と同心または偏心した状態で包まれた形態、ある
いは並列する形態を有するものである。特に、触感が優
れる点で、同心型、もしくは芯を構成するプロピレン系
重合体が露出しない偏心型が好ましい。また、サイドバ
イサイド型構造の複合繊維では、プロピレン系重合体の
含有割合が少ないものが好ましい。
【0010】芯鞘型複合繊維の芯を構成するプロピレン
系重合体は、プロピレンに由来する構造単位を90mo
l%以上、好ましくは95mol%以上含むものであっ
て、例えば、プロピレンホモポリマー、プロピレンと他
のオレフィンとのランダム共重合体もしくはブロック共
重合体などである。
【0011】他のオレフィンとしては、炭素数2〜20
のプロピレン以外のα−オレフィン、炭素数5〜20の
環状オレフィン等が挙げられる。炭素数2〜20のα−
オレフィンの具体例としては、エチレン、1−ブテン、
1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテ
ン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テ
トラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1
−エイコセン等が挙げられる。炭素数5〜20の環状オ
レフィンの具体例としては、シクロペンテン、シクロヘ
プテン、ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボルネ
ン、テトラシクロドデセン、2−メチル−1,4,5,
8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,5,8,8
a−オクタヒドロナフタレン、スチレン、ビニルシクロ
ヘキサン等が挙げられる。さらに、ブタジエン、イソプ
レン等のジエン類が含まれていてもよい。本発明におい
て、プロピレン系重合体は、これらの他のオレフィンに
由来する構造単位の1種または2種以上が含まれていて
もよい。
【0012】本発明において、プロピレン系重合体とし
て、前記プロピレンホモポリマー、ランダム共重合体お
よびブロック共重合体を1種単独で用いてもよいし、2
種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、
紡糸性が良好で、生産性に優れ、良好な柔軟性を有する
不織布が得られる点で、プロピレンと少量のエチレンの
ランダム共重合体であって、エチレンに由来する構造単
位の含有量が0.1〜5.0mol%であるものが好ま
しい。本発明において、良好な紡糸性とは、紡糸ノズル
からの吐き出しおよび延伸中に糸切れを生じず、フィラ
メントの融着が生じないことをいう。
【0013】また、このプロピレン系重合体は、MFR
が20〜100g/10分であるものが、紡糸性および
繊維強度のバランスが特に優れる点で、好ましく、特に
50〜70g/10分であるものが好ましい。本発明に
おいて、ポリプロピレンのMFRは、ASTM D12
38に基づいて、230℃、荷重:2.16kgで測定
されるものである。
【0014】さらに、このプロピレン系重合体は、重量
平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比Mw/
Mnが1.5〜3.5であるものであり、紡糸性が良好
で、かつ繊維強度が特に優れる点で、1.7〜2.5で
あるものが好ましい。本発明において、Mw/Mnは、
GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)に
よって、通常の方法で測定することができる。
【0015】このプロピレン系重合体は、前記分子量分
布を有するものであれば、いずれの方法にしたがって製
造されたものでもよい。例えば、マルチサイト触媒また
はシングルサイト触媒を用いる重合等の方法にしたがっ
て製造されたものが挙げられる。これらの中でも、シン
グルサイト触媒を用いる重合によって得られるものが、
分子量分布および組成が均一なプロピレン系重合体が得
られる点で、好ましい。このシングルサイト触媒は、均
一な活性点を有する触媒であり、下記式(1):
【0016】
【化1】
【0017】で表されるメタロセン系遷移金属化合物
(A)と、このメタロセン系遷移金属化合物(A)を活
性化させ得る化合物であって、(B−1)有機アルミニ
ウム化合物、(B−2)有機アルミニウムオキシ化合
物、および(B−3)前記メタロセン系遷移金属化合物
(A)と反応してイオン対を形成する化合物から選ばれ
る少なくとも1種の化合物(B)とからなるものであ
る。
【0018】前記メタロセン系遷移金属化合物を表す式
(1)において、M1 は、周期律表第IV〜VIB族の遷移
金属原子である。この遷移金属原子としては、例えば、
ジルコニウム、チタニウム、ハフニウム、バナジウム、
ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステン
等が挙げられる。これらの中でも、ジルコニウム、チタ
ニウムまたはハフニウムが、高活性である点で、好まし
い。
【0019】また、R1 、R2 、R3 およびR4 は、互
いに同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜20の炭
化水素基、炭素数1〜20のハロゲン化炭化水素基、ケ
イ素含有基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素含有基、
リン含有基、水素原子またはハロゲン原子である。
1 、R2 、R3 およびR4 は、互いに隣接する基の一
部が結合して、それらの基が結合する環状炭化水素の炭
素原子とともに環を形成していてもよい。また、式中、
それぞれ、2つ示されているR1 、R2 、R3 またはR
4 は、それぞれ同一の基でもよく、相異なる基であって
もよい。例えば、2つのR1 は、それぞれ同一の基でも
よくまた相異なる基でもよい。さらに、Rで示される基
のうち同一の添字を有する基は、相互に結合して、環を
形成する場合の好ましい組み合せを示す。
【0020】炭素原子数1〜20の炭化水素基として
は、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキ
シル、オクチル、ノニル、ドデシル、エイコシル等のア
ルキル基;シクロペンチル、シクロヘキシル、ノルボル
ニル、アダマンチル等のシクロアルキル基;ビニル、プ
ロペニル、シクロヘキセニル等のアルケニル基;ベンジ
ル、フェニルエチル、フェニルプロピル等のアリールア
ルキル基;フェニル、トリル、ジメチルフェニル、トリ
メチルフェニル、エチルフェニル、プロピルフェニル、
ビフェニル、ナフチル、メチルナフチル、アントラセニ
ル、フェナントリル等のアリール基などが挙げられる。
【0021】これらの炭化水素基が結合して形成する環
としては、例えば、ベンゼン環、ナフタレン環、アセナ
フテン環、インデン環等の縮合環式炭化水素基、あるい
はベンゼン環、ナフタレン環、アセナフテン環、インデ
ン環等の縮合環式炭化水素基の有する水素原子が、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル等のアルキル基で置換さ
れてなる基が挙げられる。
【0022】ハロゲン化炭化水素基としては、例えば、
前記炭素原子数1〜20の炭化水素基の水素原子がハロ
ゲンに置換されてなるハロゲン化炭化水素基が挙げられ
る。
【0023】ケイ素含有基としては、例えば、メチルシ
リル、フェニルシリル等のモノ炭化水素基置換シリル;
ジメチルシリル、ジフェニルシリル等のジ炭化水素基置
換シリル;トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリ
プロピルシリル、トリシクロヘキシルシリル、トリフェ
ニルシリル、ジメチルフェニルシリル、メチルジフェニ
ルシリル、トリトリルシリル、トリナフチルシリル等の
トリ炭化水素基置換シリル;トリメチルシリルエーテル
等の炭化水素置換シリルのシリルエーテル;トリメチル
シリルメチル等のケイ素置換アルキル基;トリメチルフ
ェニル等のケイ素置換アリール基などが挙げられる。さ
らに、ケイ素含有基として、前記以外の下記式: −SiR3 〔ただし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアル
キル基、または炭素数6〜10のアリール基〕で表され
る基も挙げられる。式中、ハロゲン原子としては、例え
ば、塩素等が挙げられ、炭素数1〜10のアルキル基と
しては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等が
挙げられ、炭素数6〜10のアリール基としては、例え
ば、ベンジル基、メチルベンジル基等が挙げられる。
【0024】酸素含有基としては、例えば、ヒドロキシ
基;メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等のア
ルコキシ基;フェノキシ、メチルフェノキシ、ジメチル
フェノキシ、ナフトキシ等のアリーロキシ基;フェニル
メトキシ、フェニルエトキシ等のアリールアルコキシ基
などが挙げられる。さらに、酸素含有基として、下記
式: −OSiR3 〔ただし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアル
キル基、または炭素数6〜10のアリール基〕で表され
る基も挙げられる。式中のハロゲン原子、アルキル基お
よびアリール基としては、前記ケイ素含有基について例
示のものと同様のものが挙げられる。
【0025】イオウ含有基としては、例えば、前記含酸
素含有基の酸素がイオウに置換された置換基などが挙げ
られる。さらに、イオウ含有基として、前記以外の下記
式: −SR 〔ただし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアル
キル基、または炭素数6〜10のアリール基〕で表され
る基が挙げられる。式中のハロゲン原子、アルキル基お
よびアリール基としては、前記ケイ素含有基について例
示のものと同様のものが挙げられる。
【0026】窒素含有基としては、例えば、アミノ基;
メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプ
ロピルアミノ、ジブチルアミノ、ジシクロヘキシルアミ
ノなどのアルキルアミノ基;フェニルアミノ、ジフェニ
ルアミノ、ジトリルアミノ、ジナフチルアミノ、メチル
フェニルアミノ等のアリールアミノ基、またはアルキル
アリールアミノ基などが挙げられる。さらに、窒素含有
基として、前記以外の下記式: −NR2 〔ただし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアル
キル基、または炭素数6〜10のアリール基〕で表され
る基が挙げられる。式中のハロゲン原子、アルキル基お
よびアリール基としては、前記ケイ素含有基について例
示のものと同様のものが挙げられる。
【0027】リン含有基としては、例えば、ジメチルフ
ォスフィノ、ジフェニルフォスフィノ等のフォスフィノ
基などが挙げられる。さらに、リン含有基として、前記
以外の下記式: −PR2 〔ただし、Rは、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアル
キル基、または炭素数6〜10のアリール基〕で表され
る基が挙げられる。式中のハロゲン原子、アルキル基お
よびアリール基としては、前記ケイ素含有基について例
示のものと同様のものが挙げられる。
【0028】また、式(1)中のR1 、R2 、R3 およ
びR4 で表されるハロゲンとしては、例えば、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。
【0029】前記式(1)において、R1 、R2 、R3
またはR4 は、炭化水素基であることが好ましく、特
に、メチル、エチル、プロピル、ブチル等の炭素数1〜
4の炭化水素基、または炭化水素基が結合して形成され
たベンゼン環、もしくは炭化水素基が結合して形成され
たベンゼン環上の水素原子が、メチル、エチル、n−プ
ロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチ
ル、tert−ブチル等のアルキル基で置換された基で
あることが好ましい。
【0030】さらに、式(1)において、X1 およびX
2 は、互いに同一でも異なっていてもよく、炭化水素
基、ハロゲン化炭化水素基、酸素含有基、イオウ含有
基、ケイ素含有基、水素原子またはハロゲン原子であ
る。
【0031】X1 またはX2 の炭化水素基としては、炭
素原子数1〜20の炭化水素基が好ましく、具体的に
は、R1 、R2 、R3 およびR4 について例示したもの
と同様の基を挙げることができる。ハロゲン化炭化水素
基としては、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素
基が好ましく、具体的には、R1 、R2 、R3 およびR
4 について例示したものと同様の基を挙げることができ
る。
【0032】酸素含有基またはハロゲン原子としては、
1 、R2 、R3 およびR4 について例示したものと同
様の基または原子が例示できる。イオウ含有基として
は、R1 、R2 、R3 およびR4 について例示したもの
と同様の基、ならびにメチルスルフォネート、トリフル
オロメタンスルフォネート、フェニルスルフォネート、
ベンジルスルフォネート、p-トルエンスルフォネート、
トリメチルベンゼンスルフォネート、トリイソブチルベ
ンゼンスルフォネート、p-クロルベンゼンスルフォネー
ト、ペンタフルオロベンゼンスルフォネート等のスルフ
ォネート基;メチルスルフィネート、フェニルスルフィ
ネート、ベンゼンスルフィネート、p-トルエンスルフィ
ネート、トリメチルベンゼンスルフィネート、ペンタフ
ルオロベンゼンスルフィネート等のスルフィネート基な
どが挙げられる。ケイ素含有基としては、前記R1 、R
2 、R3 およびR4 について例示したものと同様のケイ
素置換アルキル基、ケイ素置換アリール基などが挙げら
れる。
【0033】これらの中でも、X1 またはX2 は、ハロ
ゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化水素基またはスル
フォネート基であることが好ましい。
【0034】さらに、式(1)において、Y1 は、炭化
水素基、2価のハロゲン化炭化水素基、2価のケイ素含
有基、2価のゲルマニウム含有基、2価のスズ含有基、
−O−、−CO−、−S−、−SO−、−SO2 −、−
Ge−、−Sn−、−NR5−、−P(R5 )−、−P
(O)(R5 )−、−BR5 −または−AlR5 −であ
る。ただし、R5 は、水素原子、ハロゲン原子、炭化水
素基、ハロゲン化炭化水素基、アルコキシ基である。R
5 のハロゲン原子としては、塩素等が挙げられ、炭化水
素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等が挙
げられる。また、ハロゲン化炭化水素基としては、モノ
クロルメチル基、ジクロルエチル基等が挙げられ、アル
コキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基等が挙げら
れる。
【0035】Y1 の炭化水素基としては、炭素数1〜2
0の2価の炭化水素基が好ましく、具体的には、メチレ
ン、ジメチルメチレン、1,2-エチレン、ジメチル-1,2-
エチレン、1,3-トリメチレン、1,4-テトラメチレン、1,
2-シクロヘキシレン、1,4-シクロヘキシレン等のアルキ
レン基、ジフェニルメチレン、ジフェニル-1,2- エチレ
ン等のアリールアルキレン基などが挙げられる。
【0036】ハロゲン化炭化水素基としては、炭素数1
〜20の2価のハロゲン化炭化水素基が好ましく、具体
的には、クロロメチレン等の上記炭素数1〜20の2価
の炭化水素基をハロゲン化した基などが挙げられる。
【0037】2価のケイ素含有基としては、例えば、シ
リレン、メチルシリレン、ジメチルシリレン、ジエチル
シリレン、ジ(n-プロピル)シリレン、ジ(i-プロピ
ル)シリレン、ジ(シクロヘキシル)シリレン、メチル
フェニルシリレン、ジフェニルシリレン、ジ(p-トリ
ル)シリレン、ジ(p-クロロフェニル)シリレン等のア
ルキルシリレン基;アルキルアリールシリレン基;アリ
ールシリレン基;テトラメチル−1,2−ジシリル、テ
トラフェニル−1,2−ジシリル等のアルキルジシリ
ル、アルキルアリールジシリル基;アリールジシリル基
などが挙げられる。
【0038】2価のゲルマニウム含有基としては、上記
2価のケイ素含有基のケイ素をゲルマニウムに置換した
基などが挙げられる。
【0039】これらの中で、Y1 としては、ジメチルシ
リレン基、ジフェニルシリレン基、メチルフェニルシリ
レン基等の置換シリレン基が特に好ましい。
【0040】前記式(I)で表される遷移金属化合物
(A)の具体例として、下記の化合物が挙げられる。 rac-ジメチルシリレン- ビス(2,3,5-トリメチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチ
ルシリレン- ビス(2,4-トリメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン-
ビス(2-メチル-4-tert-ブチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、イソプロピリデン- (4-メチ
ルシクロペンタジエニル)(3-メチルインデニル)ジル
コニウムジクロリド、イソプロピリデン- (4-tert- ブ
チルシクロペンタジエニル)(3-メチルインデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、イソプロピリデン- (4-tert-
ブチルシクロペンタジエニル)(3-tert- ブチルインデ
ニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレン-
(4-メチルシクロペンタジエニル)(3-メチルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレン- (4-
tert- ブチルシクロペンタジエニル)(3-メチルインデ
ニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレン-
(4-tert- ブチルシクロペンタジエニル)(3-tert- ブ
チルインデニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシ
リレン- (3-tert- ブチルシクロペンタジエニル)(フ
ルオレニル)ジルコニウムジクロリド、イソプロピリデ
ン- (3-tert- ブチルシクロペンタジエニル)(フルオ
レニル)ジルコニウムジクロリド
【0041】rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-メチ
ルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチ
ルシリレン- ビス{1-(2-メチル-4- フェニルインデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン
- ビス{1-(2-メチル-4- (α- ナフチル)インデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン
- ビス{1-(2-メチル-4-(1-アントラセニル)インデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン
- ビス{1-(2-メチル-4-(9-フェナントリル)インデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン
- ビス{1-(2-メチル-4-(p-フルオロフェニル)インデ
ニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレ
ン- ビス{1-(2-メチル-4-(ペンタフルオロフェニル)
インデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン- ビス{1-(2-メチル-4-(p-クロロフェニル)
インデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン- ビス{1-(2-メチル-4-(o,p-ジクロロフェニ
ル) フェニル-1- インデニル) ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-メチル-4-(p-
ブロモフェニル)インデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-メチル-4-(p-
トリル)インデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン- ビス{1-(2-メチル-4-(o,o'- ジメ
チルフェニル)-1-インデニル) ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-メチル-4-(p-
エチルフェニル)インデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-メチル-4-(p-
ベンジルフェニル)インデニル)}ジルコニウムジクロ
リド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-メチル-4-
(p-ビフェニル)インデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-メチル-4-(p-
トリメチルシリレンフェニル)インデニル)}ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-
フェニル-4- フェニルインデニル)}ジルコニウムジク
ロリド、rac-ジエチルシリレン- ビス{1-(2-メチル-4
- フェニルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、ra
c-ジシクロヘキシルシリレン- ビス{1-(2-メチル-4-
フェニルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-
メチルフェニルシリレン- ビス{1-(2-メチル-4- フェ
ニルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジフ
ェニルシリレン- ビス{1-(2-メチル-4- フェニルイン
デニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジ(p-トリ
ル)シリレン- ビス{1-(2-メチル-4- フェニルインデ
ニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジ(p-クロロフ
ェニル)シリレン- ビス{1-(2-メチル-4- フェニルイ
ンデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-メチレン-
ビス{1-(2-メチル-4- フェニルインデニル)}ジルコ
ニウムジクロリド、rac-エチレン- ビス{1-(2-メチル
-4- フェニルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、
rac-ジメチルゲルミレン- ビス{1-(2-メチル-4- フェ
ニルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメ
チルスタニレン- ビス{1-(2-メチル-4- フェニルイン
デニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリ
レン- ビス{1-(2-メチル-4- フェニルインデニル)}
ジルコニウムジメチル、rac-ジメチルシリレン- ビス
{1-(2-メチル-4- フェニルインデニル)}ジルコニウ
ムメチルクロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-
(2-メチル-4- フェニルインデニル)}ジルコニウムク
ロリドSO2 Me、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-
(2-エチル-4- フェニルインデニル)}ジルコニウムジ
クロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-エチル
-4- (2-メチル-1- ナフチル)インデニル)}ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-
エチル-4- (o-メチルフェニル)インデニル)}ジルコ
ニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-
(2-エチル-4- (2,3-ジメチルフェニル)インデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン
- ビス{1-(2- エチル-4- (o-クロロフェニル)インデ
ニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレ
ン- ビス{1-(2- エチル-4- (2,3-ジクロロフェニル)
インデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン- ビス{1-(2- エチル-4- (4-ビフェニリル)
インデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン- ビス{1-(2- エチル-4- (4-トリメチルシリ
ルフェニル)インデニル)}ジルコニウムジクロリド、
rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-n- プロピル-4- フ
ェニルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジ
メチルシリレン- ビス{1-(2-n- プロピル-4- (2-メチ
ル-1- ナフチル)インデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-n- プロピル-4
- (5-アセナフチル)インデニル)}ジルコニウムジク
ロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-i- プロピ
ル-4- フェニルインデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-i- プロピル-4
- (α- ナフチル)インデニル)}ジルコニウムジクロ
リド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-i- プロピル
-4- (8-メチル-9- ナフチル)インデニル)}ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-s
- ブチル-4- フェニルインデニル)}ジルコニウムジク
ロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-s- ブチル
-4- (α- ナフチル)インデニル)}ジルコニウムジク
ロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-s- ブチル
-4- (2-メチル-1- ナフチル)インデニル)}ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-n
- ペンチル-4- フェニルインデニル)}ジルコニウムジ
クロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-n- ペン
チル-4- (α- ナフチル)インデニル)}ジルコニウム
ジクロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-n- ブ
チル-4- フェニルインデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-n- ブチル-4-
(α- ナフチル)インデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-n- ブチル-4-
(2-メチル-1- ナフチル)インデニル)}ジルコニウム
ジクロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-i- ブ
チル-4- フェニルインデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-i- ブチル-4-
(α- ナフチル)インデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、rac−ジメチルシリレン- ビス{1-(2-i- ブチル
-4- (2-メチル-1- ナフチル)インデニル)}ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-
ネオペンチル-4- フェニルインデニル)}ジルコニウム
ジクロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2- ネオ
ペンチル-4- (α- ナフチル)インデニル)}ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-n
- ヘキシル-4- フェニルインデニル)}ジルコニウムジ
クロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-n- ヘキ
シル-4- (α- ナフチル)インデニル)}ジルコニウム
ジクロリド、rac-メチルフェニルシリレン- ビス{1-(2
- エチル-4- フェニルインデニル)}ジルコニウムジク
ロリド、rac-メチルフェニルシリレン- ビス{1-(2- エ
チル-4- (α- ナフチル)インデニル)}ジルコニウム
ジクロリド、rac-ジフェニルシリレン- ビス{1-(2- エ
チル-4- フェニルインデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジフェニルシリレン- ビス{1-(2- エチル-4-
(α- ナフチル)インデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジフェニルシリレン- ビス{1-(2- エチル-4-
(4-ビフェリニル)インデニル)}ジルコニウムジクロ
リド、rac-メチレン- ビス{1-(2- エチル-4- フェニル
インデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-メチレン
- ビス{1-(2- エチル-4- (α- ナフチル)インデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、rac-エチレン- ビス
{1-(2- エチル-4- フェニルインデニル)}ジルコニウ
ムジクロリド、rac-エチレン- ビス{1-(2- エチル-4-
(α- ナフチル)インデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、rac-エチレン- ビス{1-(2-n- プロピル-4- (α-
ナフチル)インデニル)}ジルコニウムジクロリド、ra
c-ジメチルゲルミル- ビス{1-(2- エチル-4- フェニル
インデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
ゲルミル- ビス{1-(2- エチル-4- (α- ナフチル)イ
ンデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルゲ
ルミル- ビス{1-(2-n- プロピル-4- フェニルインデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド
【0042】rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2,7-ジ
メチル-4- エチルインデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2,7-ジメチル-4
-n- プロピルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、
rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2,7-ジメチル-4-i-
プロピルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン- ビス{1-(2,7-ジメチル-4-t- ブチ
ルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチ
ルシリレン- ビス{1-(2,7-ジメチル-4- シクロヘキシ
ルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチ
ルシリレン- ビス{1-(2,7-ジメチル-4- メチルシクロ
ヘキシルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン- ビス{1-(2,7-ジメチル-4- フェニ
ルエチルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン- ビス{1-(2,7-ジメチル-4- フェニ
ルジクロルメチルインデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2,7-ジメチル-4
- クロロメチルインデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2,7-ジメチル-4
- トリメチルシリルメチルインデニル)}ジルコニウム
ジクロリド、rac-ジエチルシリレン- ビス{1-(2,7-ジ
メチル-4-i- プロピルインデニル)}ジルコニウムジク
ロリド、rac-ジ(i-プロピル)シリレン- ビス{1-(2,
7-ジメチル-4-i- プロピルインデニル)}ジルコニウム
ジクロリド、rac-メチルフェニルシリレン- ビス{1-
(2,7-ジメチル-4-i- プロピルインデニル)}ジルコニ
ウムジクロリド、rac-メチルフェニルシリレン- ビス
{1-(2,7-ジメチル-4-t- ブチルインデニル)}ジルコ
ニウムジクロリド、rac-ジフェニルシリレン- ビス{1-
(2,7-ジメチル-4-t- ブチルインデニル)}ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジフェニルシリレン- ビス{1-(2,
7-ジメチル-4- エチルインデニル)}ジルコニウムジク
ロリド、rac-ジ(p-トリル)シリレン- ビス{1-(2,7-
ジメチル-4-i- プロピルインデニル)}ジルコニウムジ
クロリド、rac-ジ(p-クロロフェニル)シリレン- ビス
{1-(2,7-ジメチル-4-i- プロピルインデニル)}ジル
コニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-
(2,3,7-トリメチル-4- エチルインデニル)}ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2,
3,7-トリメチル-4-i- プロピルインデニル)}ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2,
3,7-トリメチル-4-t- ブチルインデニル)}ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2,3,
7-トリメチル-4- シクロヘキシルインデニル)}ジルコ
ニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-
(2,3,7-トリメチル-4- トリメチルシリルメチルインデ
ニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレ
ン- ビス{1-(2,3,7-トリメチル-4- トリメチルシロキ
シメチルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン- ビス{1-(2,3,7-トリメチル-4- フ
ェニルエチルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、
rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2,3,7-トリメチル-4
- フェニルジクロルメチルインデニル)}ジルコニウム
ジクロリド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2,3,7-
トリメチル-4- クロルメチルインデニル)}ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジエチルシリレン- ビス{1-(2,3,
7-トリメチル-4-i- プロピルインデニル)}ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジ(シクロヘキシル)シリレン- ビ
ス{1-(2,3,7-トリメチル-4-i- プロピルインデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、rac-メチルフェニルシ
リレン- ビス{1-(2,3,7-トリメチル-4-i- プロピルイ
ンデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジフェニル
シリレン- ビス{1-(2,3,7-トリメチル-4- エチルイン
デニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジ(p-トリ
ル)シリレン- ビス{1-(2,3,7-トリメチル-4-i- プロ
ピルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメ
チルシリレン- ビス{1-(2-メチル-4-i- プロピル-7-
メチルインデニル)}ジルコニウムメチルクロリド、ra
c-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-メチル-4-i- プロピ
ル-7- メチルインデニル)}ジルコニウム- ビス(メタ
ンスルホナト)、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-
メチル-4-i- プロピル-7- メチルインデニル)}ジルコ
ニウム- ビス(p-フェニルスルフィナト)、rac-ジメチ
ルシリレン- ビス{1-(2-メチル-3- メチル-4-i- プロ
ピル-7- メチルインデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-メチル-4,6-
ジ-i- プロピルインデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-メチルインデ
ニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレ
ン- ビス{1-(2-メチル-4-i- プロピル-7- メチルイン
デニル)}チタニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレ
ン- ビス{1-(2-メチル-4-i- プロピル-7- メチルイン
デニル)}ハフニウムジクロリド
【0043】rac-ジメチルシリレン- ビス{1-(2-メチ
ル-4,5- ベンゾインデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、rac-メチルフェニルシリレン- ビス{1-(2-メチル
-4,5- ベンゾインデニル)}ジルコニウムジクロリド、
rac-ジフェニルシリレン- ビス{1-(2-メチル-4,5- ベ
ンゾインデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジフ
ェニルシリレン- ビス{1-(2-メチル- α- アセナフト
インデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-メチルフ
ェニルシリレン- ビス{1-(2-メチル- α- アセナフト
インデニル)}ジルコニウムジクロリド、rac-1,2-エタ
ンジイル- ビス{1-(2-メチル-4,5- ベンゾインデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン
- ビス{1-(4,5-ベンゾインデニル)}ジルコニウムジ
クロリドなど。
【0044】また、式(1)で表される遷移金属化合物
(A)の具体例として、上記の例示の化合物中のジルコ
ニウムを、チタニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオ
ブ、タンタル、クロム、モリブデンまたはタングステン
に代えた化合物をも挙げることができる。本発明で用い
るプロピレン系重合体の製造において、通常前記式
(1)で表される遷移金属化合物のラセミ体が触媒成分
として用いられるが、R型またはS型を用いることもで
きる。
【0045】この遷移金属化合物(A)は、例えば、Jo
urnal of Organometallic Chem.288(1985)、第63〜67
頁、ヨーロッパ特許出願公開第0,320,762 号明細書、特
開平4−268307号公報、EP−549900号お
よびカナダ−2084017号に記載されている方法に
より合成することができる。
【0046】本発明で用いるプロピレン系重合体の製造
においては、前記遷移金属化合物(A)は、1種単独で
も2種以上を組み合わせても用いることもできる。
【0047】本発明で用いるプロピレン系重合体の製造
において、シングルサイト触媒として用いられるメタロ
セン系触媒は、上記遷移金属金属化合物(A)と、該遷
移金属化合物(A)を活性化させうる化合物(B)(以
下成分(B)ともいう)として、(B−1)有機アルミ
ニウム化合物、(B−2)有機アルミニウムオキシ化合
物、および(B−3)前記遷移金属化合物(A)と反応
してイオン対を形成する化合物から選ばれる少なくとも
1種の化合物とから形成されるものである。
【0048】有機アルミニウム化合物(B−1)とし
て、例えば、下記一般式(b−1a): R6 n AlX3-n (b−1a) で表される化合物が挙げられる。式(b−1a)におい
て、R6 は炭素数1〜12の炭化水素基であり、Xはハ
ロゲン原子または水素原子であり、nは1〜3の整数で
ある。炭素数1〜12の炭化水素基としては、例えば、
アルキル基、シクロアルキル基またはアリ−ル基であ
り、具体的には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、
イソプロピル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、オクチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基、フェニル基、トリル基などである。
【0049】この式(b−1a)で表されるような有機
アルミニウム化合物の具体例として、トリメチルアルミ
ニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソプロピルア
ルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリオクチ
ルアルミニウム、トリ2-エチルヘキシルアルミニウム等
のトリアルキルアルミニウム;イソプレニルアルミニウ
ム等のアルケニルアルミニウム;ジメチルアルミニウム
クロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、ジイソプロ
ピルアルミニウムクロリド、ジイソブチルアルミニウム
クロリド、ジメチルアルミニウムブロミド等のジアルキ
ルアルミニウムハライド;メチルアルミニウムセスキク
ロリド、エチルアルミニウムセスキクロリド、イソプロ
ピルアルミニウムセスキクロリド、ブチルアルミニウム
セスキクロリド、エチルアルミニウムセスキブロミド等
のアルキルアルミニウムセスキハライド;メチルアルミ
ニウムジクロリド、エチルアルミニウムジクロリド、イ
ソプロピルアルミニウムジクロリド、エチルアルミニウ
ムジブロミド等のアルキルアルミニウムジハライド;ジ
エチルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミ
ニウムハイドライド等のアルキルアルミニウムハイドラ
イドなどを挙げることができる。
【0050】また、有機アルミニウム化合物(B−1)
として、下記式(b−1b): R6 n Al Y3-n (b−1b) で表される化合物をも用いることができる。式(b−1
b)中、R6 は上記の式(b−1a)と同様であり、Y
は式: −OR7 、 −OSi (R8 3 、 −OAl(R9 2 、 −N(R102 、 −Si (R113 または −N(R12)Al(R132 で表される基であり、nは1〜2である。R7 、R8
9 およびR13は、同一でも異なっていてもよく、例え
ば、メチル基、エチル基、イソプロピル基、イソブチル
基、シクロヘキシル基、フェニル基等である。R10は、
例えば、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル
基、フェニル基、トリメチルシリル基等である。また、
11およびR12は、同一でも異なっていてもよく、例え
ば、メチル基、エチル基等である。
【0051】これらの式(b−1b)で表される有機ア
ルミニウム化合物の具体例として下記のものが例示され
る。 (1)R6 n Al( OR7 3-n で表される化合物とし
ては、例えば、ジメチルアルミニウムメトキシド、ジエ
チルアルミニウムエトキシド、ジイソブチルアルミニウ
ムメトキシド等が挙げられる。 (2)R6 n Al(OSi (R8 3)3-n で表される化
合物としては、例えば、Et2Al(OSi Me3)、(is
o-Bu)2 Al(OSi Me3)、(iso-Bu)2 Al(OS
i Et3)等が挙げられる。 (3)R1 n Al(OAlR9 2)3-n で表される化合物
としては、例えば、Et2AlOAlEt2、(iso-Bu)2
AlOAL(iso-Bu)2 等が挙げられる。 (4) R6 n Al(NR10 2)3-n で表される化合物とし
ては、例えば、Me2AlNEt2、Et2AlNHMe 、M
e2AlNHEt 、Et2AlN(Si Me3)2、(iso-Bu)
2 AlN(Si Me3)2等が挙げられる。 (5)R6 n Al(Si R11 3)3-n で表される化合物と
しては、例えば、(iso-Bu)2 AlSi Me3等が挙げら
れる。 (6)R6 n Al(N(R12)Al(R132)3-n で表
される化合物としては、例えば、Et2AlN(Me)Al
Et2、(iso-Bu)2 AlN(Et)Al(iso-Bu) 2 等が
挙げられる。
【0052】これらの中でも、式:(R6 3 Al、R
6 n Al(OR7 3-n 、またはR6 n Al(OAlR
9 2)3-n で表わされる化合物が好ましく、特にR6 がイ
ソアルキル基であり、nが2である化合物が好ましい。
これらの有機アルミニウム化合物は、1種単独でも2種
以上を組合わせても用いることができる。
【0053】また、有機アルミニウムオキシ化合物(B
−2)は、従来公知のベンゼン可溶性のアルミノキサン
であってもよく、また特開平2−276807号公報で
開示されているようなベンゼン不溶性の有機アルミニウ
ムオキシ化合物であってもよい。
【0054】上記の有機アルミニウムオキシ化合物(B
−2)として用いられるアルミノキサンは、例えば下記
のような方法によって製造することができる。 (1)吸着水を含有する化合物あるいは結晶水を含有す
る塩類、例えば、塩化マグネシウム水和物、硫酸銅水和
物、硫酸アルミニウム水和物、硫酸ニッケル水和物、塩
化第1セリウム水和物等の炭化水素媒体懸濁液に、有機
アルミニウム化合物を添加して反応させる方法。 (2)ベンゼン、トルエン、エチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン等の媒体中で、有機アルミニウム化合物に、
直接水、氷または水蒸気を作用させる方法。 (3)デカン、ベンゼン、トルエン等の媒体中で、有機
アルミニウム化合物に、ジメチルスズオキシド、ジブチ
ルスズオキシド等の有機スズ酸化物を反応させる方法。
【0055】アルミノキサンを製造する際に用いられる
有機アルミニウム化合物としては、具体的には、有機ア
ルミニウム化合物(B−1)として示したものと同様の
ものが挙げられる。これらのうち、トリアルキルアルミ
ニウムおよびトリシクロアルキルアルミニウムが特に好
ましい。
【0056】アルミノキサンの製造の際に用いられる溶
媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クメン、
シメン等の芳香族炭化水素;ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、デカン、ドデカン、ヘキサデカン、オ
クタデカン等の脂肪族炭化水素;シクロペンタン、シク
ロヘキサン、シクロオクタン、メチルシクロペンタン等
の脂環族炭化水素;ガソリン、灯油、軽油等の石油留
分;あるいは上記芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、ま
たは脂環式炭化水素のハロゲン化物、特に、塩素化物、
臭素化物等が挙げられる。また、その他、エチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン等のエーテル類を用いることも
できる。これらの溶媒の中でも、特に芳香族炭化水素が
好ましい。
【0057】また、このアルミノキサンは、少量の有機
金属成分を含有してもよい。さらに、回収された上記の
アルミノキサンの溶液から溶媒あるいは未反応有機アル
ミニウム化合物を蒸留して除去した後、溶媒に再溶解し
てもよい。
【0058】また、有機アルミニウムオキシ化合物(B
−2)として用いられるベンゼン不溶性の有機アルミニ
ウムオキシ化合物は、60℃のベンゼンに溶解するAl
成分がAl原子換算で10%以下、好ましくは5%以
下、特に好ましくは2%以下であり、ベンゼンに対して
不溶性あるいは難溶性であるものである。この有機アル
ミニウムオキシ化合物のベンゼンに対する溶解性は、1
00ミリグラム原子のAlに相当する有機アルミニウム
オキシ化合物を100mlのベンゼンに懸濁した後、攪
拌下60℃で6時間混合した後、ジャケット付G−5ガ
ラス製フィルターを用い、60℃で熱時濾過を行ない、
フィルター上に分離された固体部を60℃のベンゼン5
0mlを用いて4回洗浄した後の全濾液中に存在するA
l原子の存在量(xミリモル)を測定することにより求
められる(x%)。
【0059】これらの有機アルミニウム化合物(B−
2)は、1種単独でも、2種以上を組合せても用いるこ
とができる。
【0060】さらに、前記遷移金属化合物(A)と反応
してイオン対を形成する化合物(B−3)としては、特
開平1−501950号公報、特開平1−502036
号公報、特開平3−179005号公報、特開平3−1
79006号公報、特開平3−207703号公報、特
開平3−207704号公報、米国第547718号明
細書等に記載されたルイス酸、イオン性化合物およびカ
ルボラン化合物を挙げることができる。
【0061】ルイス酸の具体例としては、トリフェニル
ボロン、トリス(4-フルオロフェニル)ボロン、トリス
(p-トリル)ボロン、トリス(o-トリル)ボロン、トリ
ス(3,5-ジメチルフェニル)ボロン、トリス(ペンタフ
ルオロフェニル)ボロン、MgCl2 、Al2 3 、S
iO2-Al2 3 等を挙げることができる。
【0062】イオン性化合物の具体例としては、トリフ
ェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート、トリn-ブチルアンモニウムテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N-ジメチルア
ニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレ
ート、フェロセニウムテトラ(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート等を挙げることができる。
【0063】カルボラン化合物の具体例としては、ドデ
カボラン、1-カルバウンデカボラン、ビスn-ブチルアン
モニウム(1-カルベドデカ)ボレート、トリn-ブチルア
ンモニウム(7,8-ジカルバウンデカ)ボレート、トリn-
ブチルアンモニウム(トリデカハイドライド-7- カルバ
ウンデカ)ボレートなどを挙げることができる。これら
の化合物(b−3)は、1種単独でも、2種以上を組み
合わせて用いることができる。
【0064】本発明において、遷移金属化合物(A)を
活性化させうる化合物(B)として、上記の有機アルミ
ニウム化合物(B−1)、有機アルミニウムオキシ化合
物(B−2)または化合物(B−3)を1種単独でも、
2種以上を組合わせて用いることもできる。
【0065】本発明でシングルサイト触媒として用いら
れるメタロセン系触媒は、上記遷移金属化合物(A)お
よび成分(B)を、不活性炭化水素溶媒中またはオレフ
ィン溶媒中で混合することにより調製することができ
る。
【0066】メタロセン系触媒の調製に用いられる不活
性炭化水素溶媒としては、例えば、プロパン、ブタン、
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ド
デカン、ヘキサデカン等の脂肪族炭化水素、シクロペン
タン、シクロヘキサン、メチルシクロペンタン、シクロ
オクタン等の脂環族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キ
シレンなどの芳香族炭化水素、エチレンクロリド、クロ
ルベンゼン、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素、
ガソリン、灯油、軽油等の石油留分、あるいはこれらの
混合物などを用いることができる。
【0067】これらの各成分を用いてメタロセン系触媒
を調製するに際して、遷移金属化合物(A)は、約10
-8〜10-1モル/リットル(重合容積)、好ましくは1
-7〜5×10-2モル/リットルの濃度で用いることが
望ましい。
【0068】化合物(B)として有機アルミニウム化合
物(B−1)および/または有機アルミウニムオキシ化
合物(B−2)が用いられる場合には、遷移金属化合物
(A)の遷移金属に対する化合物(B)中のアルミニウ
ムの原子比(Al/遷移金属)で、通常、10〜100
00、好ましくは20〜5000の量で用いられる。こ
の有機アルミニウム化合物(B−1)と有機アルミニウ
ムオキシ化合物(B−2)とが併用されるときには、
(B−1)中のアルミニウム原子(Al−1)と(B−
2)中のアルミニウム原子(Al−2)の原子比(Al
−1/Al−2)が0. 02〜3、さらには0. 05〜
1. 5となる量で用いられることが望ましい。
【0069】また、化合物(B)として化合物(B−
3)が用いられる場合には、遷移金属化合物(A)と化
合物(B−3)とのモル比((A)/(B−3))が、
通常、0. 01〜10、好ましくは0. 1〜5となる量
で用いられる。
【0070】プロピレン系重合体の製造において、メタ
ロセン系触媒を構成する遷移金属化合物(A)および化
合物(B)とは、重合器中で混合してプスピレン系重合
体の製造を行ってもよいし、予め混合したものを重合器
に添加してプロピレン系重合体の製造を行ってもよい。
予め、これらの遷移金属化合物(A)および化合物
(B)を混合して使用する場合には、通常、−50〜1
50℃、好ましくは−20〜120℃の温度で、1分〜
50時間、好ましくは5分〜25時間接触させて行うこ
とができる。また、混合接触時には混合温度を変化させ
てもよい。
【0071】また、このプロピレン系重合体の製造で用
いられるメタロセン系触媒は、遷移金属化合物(A)お
よび化合物(B)の少なくともいずれかが、顆粒状ない
しは微粒子状固体(担体)に担持された固体状触媒であ
ってもよい。
【0072】この担体は、無機担体であっても有機担体
であってもよい。無機担体としては、例えば、Si
2 、Al2 3 等の多孔質酸化物が好ましく用いられ
る。また有機担体としては、例えば、エチレン、プロピ
レン、1-ブテン、4-メチル-1- ペンテン等の炭素数2〜
14のα- オレフィンを主成分として生成される(共)
重合体、あるいはビニルシクロヘキサン、スチレン等を
主成分として生成される重合体または共重合体などを用
いることができる。
【0073】また、メタロセン系触媒は、上記の遷移金
属化合物(A)および化合物(B)に、オレフィンを予
備重合させて予備重合触媒を形成してから用いることも
できる。予備重合に用いられるオレフィンとしては、プ
ロピレン、エチレン、1-ブテン等のオレフィンが用いら
れる。また、これらと他のオレフィンとを組合わせて用
いることもできる。
【0074】さらに、メタロセン系触媒の調製に際し
て、上記のような各成分以外にも、プロピレン系重合体
の重合に有用な他の成分、例えば、触媒成分としての水
などをも用いることができる。
【0075】本発明で用いられるプロピレン系重合体
は、上記メタロセン系触媒の存在下、プロピレンと必要
に応じて用いられる他のオレフィンとを、前記の組成比
の重合体となるように、(共)重合させることによって
得ることができる。
【0076】重合は、懸濁重合、溶液重合等の液相重合
法あるいは気相重合法等のいずれの重合形式によっても
行うことができる。液相重合法では、触媒調製の際に用
いる不活性炭化水素溶媒と同じものを用いることがで
き、プロピレン等の重合モノマー自身を溶媒として用い
ることもできる。
【0077】重合を懸濁重合法により行う場合には、−
50〜100℃、好ましくは0〜90℃の温度で行うこ
とが望ましい。また、溶液重合法により行う場合には、
0〜250℃、好ましくは20〜200℃の温度で行な
うことが望ましい。さらに、重合を気相重合法により行
う場合には、0〜120℃、好ましくは20〜100℃
の温度で、常圧〜100kg/cm2 、好ましくは常圧〜5
0kg/cm2 の圧力下で行なうことが望ましい。
【0078】重合は、回分式、半連続式、連続式のいず
れの方法においても行うことができる。さらに重合を反
応条件の異なる2段以上に分けて行うこともできる。得
られるプロピレン系重合体の分子量は、重合系に水素を
存在させるか、あるいは重合温度、重合圧力を変化させ
ることによって所望の範囲に調節することができる。
【0079】本発明の複合繊維は、プロピレン系重合体
以外に、本発明の目的を損なわない範囲で必要に応じて
他の成分を含有していてもよい。この他の成分として
は、例えば、従来公知の耐熱安定剤、耐候安定剤、各種
安定剤、帯電防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング
剤、防曇剤、滑剤、染料、顔料、天然油、合成油、ワッ
クス等が挙げられる。
【0080】安定剤としては、例えば、2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチル−フェノール(BHT)等の老化
防止剤;テトラキス[メチレン-3-(3,5-ジ-t- ブチル-4
- ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、β-
(3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニル)プロピオ
ン酸アルキルエステル、2,2'- オキザミドビス[エチル
-3-(3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニル) プロピ
オネート、Irganox 1010(ヒンダードフェノール系酸化
防止剤:商品名)等のフェノール系酸化防止剤;ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、1,2-ヒドロキシ
ステアリン酸カルシウムなどの脂肪酸金属塩;グリセリ
ンモノステアレート、グリセリンジステアレート、ペン
タエリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリト
ールジステアレート、ペンタエリスリトールトリステア
レート等の多価アルコール脂肪酸エステルなどを挙げる
ことができる。また、これらを組み合わせて用いること
もできる。
【0081】また、シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化
チタン、酸化マグネシウム、軽石粉、軽石バルーン、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マ
グネシウム、ドロマイト、硫酸カルシウム、チタン酸カ
リウム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシウム、タルク、ク
レー、マイカ、アスベスト、ケイ酸カルシウム、モンモ
リロナイト、ペントナイト、グラファイト、アルミニウ
ム粉、硫化モリブデン等の充填剤を含有していてもよ
い。
【0082】プロピレン系重合体と、他の必要に応じて
用いられる任意成分とは、公知の方法を利用して混合す
ることができる。
【0083】また、本発明で用いられるプロピレン系重
合体は、有機過酸化物の存在下に混練して、そのMFR
を所望の値にすることもできる。プロピレン系重合体と
有機過酸化物との混練は、上記の必要に応じて用いられ
る成分の共存下に混練を行なてもよく、ポリプロピレン
を有機過酸化物と混練した後、他の成分と混合してもよ
い。
【0084】この有機過酸化物としては、例えば、メチ
ルエチルケトンパーオキシド、シクロヘキサノンパーオ
キシドなどのケトンパーオキシド類、1,1-ビス(t-ブチ
ルパーオキシ)シクロヘキサン2,2-ビス(t-ブチルパー
オキシ)オクタン等のパーオキシケタール類;t-ブチル
ヒドロパーオキシド、クメンヒドロパーオキシド、2,5-
ジメチルヘキサン-2,5- ジヒドロキシパーオキシド、1,
1,3,3-テトラメチルブチルヒドロパーオキシド等のヒド
ロパーオキシド類;ジ-t- ブチルパーオキシド、2,5-ジ
メチル-2,5- ジ(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン(商品
名:パーヘキシン25B)、2,5-ジメチル-2,5- ジ(t-
ブチルパーオキシ)ヘキシン-3などのジアルキルパーオ
キシド、ラウロイルパーオキシド、ベンゾイルパーオキ
シド等のジアシルパーオキシド類;t-ブチルパーオキシ
アセテート、t-ブチルパーオキシベンゾエート、2,5-ジ
メチル-2,5- ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン等の
パーオキシエステル類などを挙げることができる。
【0085】この有機過酸化物は、プロピレン系重合体
100重量部に対して、通常、0.01〜1重量部、好
ましくは0. 05〜0.5重量部の割合となる量で用い
ることができる。
【0086】また、本発明の複合繊維の好適例である芯
鞘型複合繊維の鞘を構成するエチレン系重合体は、エチ
レンの単独重合体、エチレンと、プロピレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン等のα
−オレフィンとの共重合体であり、これらの単独重合体
または共重合体は、1種単独でも、もしくは2種以上を
組み合わせても用いられる。また、このエチレン系重合
体は、MFRが20〜60g/10分であるものが、紡
糸性、繊維強度および摩擦堅牢度が優れる繊維が得られ
る点で、好ましい。本発明において、エチレン系重合体
のMFRは、ASTM D1238に基づいて、190
℃、荷重:2.16kgで測定されるものである。
【0087】さらに、このエチレン系重合体は、重量平
均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比Mw/M
nが4以下のものであり、紡糸性が良好で、繊維強度お
よび摩擦堅牢度に優れる複合繊維が得られる点で、1.
5〜3.5のものが特に好ましい。さらにまた、このエ
チレン系重合体は、密度が0.92〜0.97g/cm
3であるものが、摩擦堅牢度に優れる点で好ましく、柔
軟でかつ十分な摩擦堅牢度を有する点で、0.94〜
0.96g/cm3 であるものが好ましく、さらに0.
94〜0.955g/cm3 であるものが好ましく、特
に0.94〜0.95g/cm3 であるものが好まし
い。
【0088】また、本発明の複合繊維の好適例である芯
鞘型複合繊維において、鞘を構成するエチレン系重合体
は、本発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて、
他の重合体、着色剤、耐熱安定剤、核剤、滑剤などを含
んでいてもよい。着色剤としては、例えば、酸化チタ
ン、炭酸カルシウム等の無機系着色剤、フタロシアニン
等の有機系着色剤などが挙げられる。耐熱安定剤として
は、例えば、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−
4−メチルフェノール)等のフェノール系安定剤などが
挙げられる。
【0089】この芯鞘型複合繊維において、特に、鞘を
構成するエチレン系重合体が、滑剤を0.1〜0.5重
量%含むものであると、摩擦堅牢度に優れる複合繊維を
得ることができるため、好ましい。用いられる滑剤とし
ては、例えば、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、ス
テアリン酸アミド等が挙げられる。
【0090】また、芯鞘型複合繊維におけるプロピレン
系重合体/エチレン系重合体の重量構成比は、5/95
〜95/5であり、柔軟化できる点で、5/95〜20
/80が好ましく、特に10/90〜20/80である
のが好ましい。プロピレン系重合体の複合繊維中に占め
る割合が5未満であると、繊維強度が改善されないおそ
れがあり、一方、20を超える場合は、芯鞘型複合繊維
から構成される不織布が柔軟性に劣るおそれがある。
【0091】本発明の複合繊維の繊度は、3.0d以下
であり、より柔軟性に優れた不織布が得られる点で、好
ましくは2.5以下である。
【0092】また、本発明は、前記複合繊維からなる不
織布(以下、「本発明の不織布」という)をも提供する
ものである。この本発明の不織布は、前記の複合繊維、
とくに芯鞘型複合繊維から構成されるものであり、縦方
向と横方向の剛軟度の和が、80mm以下であるもので
ある。本発明において、剛軟度は、クラーク法(JIS
L1096 C法)によって測定される数値である。
本発明において、縦方向とは、不織布の形成時にウェブ
の流れ方向に平行な方向である。横方向とは、ウェブの
流れ方向に垂直な方向である。
【0093】また、本発明の不織布は、通常、目付量が
25g/m2 以下であるものが、柔軟性を要する用途、
例えば、紙おむつのバックシート用の素材等の用途には
適しているが、用途に応じて、さらに高目付量のもので
あってもよい。例えば、風呂敷、医療用の覆布等の用途
には、高目付量のものが適している。
【0094】本発明の複合繊維またはその複合繊維から
なる不織布の製造は、例えば、複合繊維として、芯鞘型
複合繊維およびその芯鞘型複合繊維からなる不織布の製
造は、芯鞘型複合繊維の芯を構成するプロピレン系重合
体と、鞘を構成するエチレン系重合体とを、それぞれ別
個に押出機等で溶融し、各溶融物を所望の芯鞘構造を形
成して吐出するように構成された複合紡糸ノズルを有す
る紡糸口金から吐出させて、芯鞘型複合繊維を紡出させ
る。紡出された芯鞘型複合繊維を、冷却流体により冷却
し、さらに延伸エアによって芯鞘型複合繊維に張力を加
えて所定の繊度とし、そのまま捕集ベルト上に捕集して
所定の厚さに堆積させた後、交絡処理する方法にしたが
って行うことができる。
【0095】交絡処理する方法としては、例えば、エン
ボスロールを用いて熱エンボス処理する方法、超音波に
より融着する方法、ウォータージェットを用いて繊維を
交絡させる方法、ホットエアースルー、ニードルパンチ
を用いる方法などの各種の方法を、適宜、使用すること
ができる。これらの中でも、エンボスロールを用いて熱
エンボス処理することにより、部分的に熱圧着する方法
が、特に摩擦堅牢度に優れる不織布が得られる点で、好
ましい。熱圧着部分の不織布に占める割合(エンボス面
積率)は、用途に応じて適宜決定することができ、通
常、5〜40%の範囲が、柔軟性、通気度および摩擦堅
牢度のバランスに優れる不織布が得られる点で、好まし
い。
【0096】本発明の不織布は、柔軟で表面の触感に優
れ、かつ摩擦堅牢度の高い不織布であるため、包装資
材、衣料用素材、おむつ用素材等として好適に使用でき
るものである。
【0097】本発明の不織布は、柔軟で表面の触感に優
れ、かつ摩擦堅牢度に優れる等の特長を活かして紙おむ
つのバックシート、トップシート、サイドギャザー等の
素材として、好適に用いることができる。特に、紙おむ
つのバックシート、サイドギャザー等の素材として用い
る場合は、本発明の不織布と、通気性フィルムとを積層
してなる積層体の形態とすることが好ましい。この積層
体において、不織布は、前記に説明したとおりである。
また、通気性フィルムは、水分等の液体は透過させず、
水蒸気、空気等の気体は透過させる特性を有するフィル
ムである。この通気性フィルムとしては、公知のものを
使用することができ、特に制限されない。例えば、熱可
塑性樹脂に、充填材、好ましくは粒径0.1〜7mmの
充填材を添加してフィルムを成形した後、少なくとも
1.5倍以上、好ましくは1.5倍以上7倍以下の延伸
倍率で一軸または二軸に延伸することにより、得られる
通気性フィルムを例示することができる。これらの中で
も、本発明の不織布との接合性、フィルム自体の柔軟性
に優れる点で、微多孔質ポリオレフィンフィルムが好ま
しい。
【0098】この微多孔質ポリオレフィンフィルムの素
材であるポリオレフィン系樹脂は、エチレン、プロピレ
ン、1−ブテン等の炭素数2以上のα−オレフィンの単
独重合体または共重合体である。このポリオレフィン系
樹脂の具体例としては、高密度ポリエチレン、中密度ポ
リエチレン、低圧法低密度ポリエチレン(線状低密度ポ
リエチレン)、高圧法低密度ポリエチレン等のポリエチ
レン、ポリプロピレン、プロピレン−エチレンランダム
共重合体、ポリ1−ブテン等が挙げられる。これらの中
でも、本発明の不織布に手で触れた際のがさつき感が少
ない点から、低圧法低密度ポリエチレンおよび高圧法低
密度ポリエチレンが好ましく、特に低圧法低密度ポリエ
チレンが好ましい。
【0099】また、微多孔質ポリオレフィンフィルム
が、空孔率(フィルムの見掛け体積に対して空孔の体積
が占める割合)が30%以上、かつ透湿度が2000〜
7000g/m2 /24hr(JIS P0208によ
る)のフィルムである積層体は、おむつ用素材として好
ましい。
【0100】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を挙げ、
本発明をより具体的に説明する。また、以下の実施例お
よび比較例における単糸強度および剛軟度の測定、なら
びに紡糸性の評価は、下記の方法にしたがって行った。
【0101】単糸強度 JIS L1019およびJIS L1069に準じて
単糸強度を測定した。
【0102】剛軟度 クラーク法(JIS L1096 C法)によって不織
布の形成時にウェブの流れ方向に平行な方向(縦方向:
MD方向)およびウェブの流れ方向に垂直な方向(横方
向:CD方向)について、それぞれ測定し、両者の和を
求めて不織布の剛軟度とした。
【0103】紡糸性 不織布の形成時に、紡糸性を下記の基準で評価した。 ○ 良好 △ 紡糸は可能であるが、糸切れが発生し易い × 紡糸ができない
【0104】(実施例1〜10)各例において、表1〜
4に示すとおり、芯材料として、メタロセン系触媒を用
いて重合され、エチレン含有量がそれぞれ0.0,4.
0,または4.9mol%のプロピレン系重合体(MF
R:60g/10分)を用い、鞘材料として、MFR3
0g/10分であって、密度が0.920g/cm3
0.945g/cm3 、0.948g/cm3 または
0.960g/cm3 のポリエチレン(三井化学株式会
社製、商品名:ウルトゼックス、ネオゼックスまたはハ
イゼックス)を、別個の押出機に供給して、溶融混練
し、0.6φ,1093孔の紡糸口金を用いて、単孔当
たり1.0g/分の吐出量で複合溶融紡糸を行い、繊度
が約2〜3dのフィラメントを得、そのまま捕集面上に
堆積させ、熱エンボスロールで交絡し、エンボス面積率
15%、目付23g/m2 の不織布を得た。この不織布
の製造時の紡糸性を評価し、また、得られた不織布につ
いて、単糸強度および剛軟度を測定した。結果を表1〜
4に示す。
【0105】(比較例1)芯材料として、チーグラー系
触媒を用いて重合された、エチレン含有量が0.5mo
l%のプロピレン系重合体(MFR:60g/10分)
を用いた以外は、実施例1と同様にして不織布を製造
し、紡糸性の評価を行い、ならびに得られた不織布の単
糸強度および剛軟度を測定した。結果を表1に示す。
【0106】
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【発明の効果】本発明の複合繊維は、細デニール化が容
易で、かつ柔軟で触感が良好で十分な強度を有するた
め、各種用途に用いられる不織布の素材として好適であ
る。
【0111】また、本発明の不織布は、前記複合繊維か
ら構成されるため、柔軟かつ触感が良好で、十分な強度
を有し、摩擦堅牢度に優れるため、使い捨ておむつ等の
医療・衛生材、あるいは包装材等の産業用資材として好
適である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも繊維の一部が、分子量分布(M
    w/Mn)1.5〜3.5のプロピレン系重合体で構成
    されてなる複合繊維。
  2. 【請求項2】前記プロピレン系重合体が、シングルサイ
    ト触媒を用いて重合することにより得られるものである
    請求項1に記載の複合繊維。
  3. 【請求項3】芯部が前記プロピレン系重合体からなり、
    鞘部がエチレン系重合体からなる芯鞘型構造を有する請
    求項1または2に記載の複合繊維。
  4. 【請求項4】前記プロピレン系重合体からなる繊維部分
    と、エチレン系重合体とからなる繊維部分とを含むサイ
    ドバイサイド型構造を有する請求項1または2に記載の
    複合繊維。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の複合繊維
    からなる不織布。
  6. 【請求項6】芯部を構成するプロピレン系重合体と、鞘
    部を構成するエチレン系重合体の重量構成比が5/95
    〜20/80であり、かつ繊度が3.0d以下の芯鞘型
    複合繊維からなる不織布であって、クラーク法(JIS
    L1096 C法)によって測定される縦方向と横方
    向の剛軟度の和が80mm以下である請求項5に記載の
    不織布。
  7. 【請求項7】プロピレン系重合体からなる繊維部分と、
    エチレン系重合体からなる繊維部分との重量構成比が5
    /95〜20/80であり、かつ繊度が3.0d以下の
    サイドバイサイド型構造の複合繊維からなる不織布であ
    って、クラーク法(JISL1096 C法)によって
    測定される縦方向と横方向の剛軟度の和が80mm以下
    である請求項5に記載の不織布。
  8. 【請求項8】部分的に熱圧着されてなる請求項6または
    7に記載の不織布。
  9. 【請求項9】前記エチレン系重合体が、MFRが20〜
    60g/10分、かつ密度が0.92〜0.97g/c
    3 であるものである請求項6〜8のいずれかに記載の
    不織布。
  10. 【請求項10】前記プロピレン系重合体が、MFRが2
    0〜100g/10分、かつエチレン構造単位を0.5
    〜5.0mol%含有するものである請求項6〜8のい
    ずれかに記載の不織布。
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