JPH11238391A - 半導体回路 - Google Patents

半導体回路

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JPH11238391A
JPH11238391A JP32329798A JP32329798A JPH11238391A JP H11238391 A JPH11238391 A JP H11238391A JP 32329798 A JP32329798 A JP 32329798A JP 32329798 A JP32329798 A JP 32329798A JP H11238391 A JPH11238391 A JP H11238391A
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民雄 池橋
Kazue Kanda
和重 神田
Yoshihisa Iwata
佳久 岩田
Hiroshi Nakamura
寛 中村
Takeshi Takeuchi
健 竹内
Koji Hosono
浩司 細野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一つの昇圧回路から複数の昇圧電位供給先へ昇
圧電位を供給する時のタイミング設定上の制約をなく
し、昇圧電位を簡便に供給する。 【解決手段】昇圧回路10の出力側に、ゲート・ドレイ
ンが接続されたNMOSトランジスタ14のドレイン・
ソース間を介してリミッタ13が接続されており、トラ
ンジスタ14のソースは切り替え回路11−1を介して
昇圧電位供給先12−1に接続され、トランジスタ14
のドレインは切り替え回路11−2を介して昇圧電位供
給先12−2に接続されている。昇圧電位供給先12−
1の電位が昇圧回路の出力電位よりも高くなっても、電
荷が切り替え回路11−2に流れないようにダイオード
接続のトランジスタ14が防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体回路に係り、
特に昇圧回路、電圧リミッタ、昇圧電位転送ゲートを有
する半導体回路に関するものであり、例えば半導体メモ
リの昇圧系制御回路に適用される。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体基板(チップ)中に複数の
昇圧電位供給先が存在する場合、当該半導体基板中に
は、昇圧回路、電圧リミッタ、昇圧電位供給先切り替え
用の切り替え回路(昇圧電位転送ゲートを含む)が形成
される。
【0003】図23は、昇圧回路、電圧リミッタ、切り
替え回路の従来例を示している。
【0004】なお、本例では、説明を簡単にするため、
二つの昇圧電位供給先を有する場合について述べること
にする。
【0005】昇圧回路10と二つの昇圧電位供給先12
−1,12−2の間に対応してCMOS型の切り替え回
路11−1,11−2が接続されており、昇圧回路10
の出力端にリミッタ(電圧リミッタ)13が接続されて
いる。
【0006】各切り替え回路11−1,11−2は、P
MOSトランジスタP1,P2,P3、NMOSトラン
ジスタN1,N2およびインバータINVから構成され
ている。
【0007】各切り替え回路11−1,11−2におい
て、昇圧電位転送ゲートであるトランジスタP3は、ソ
ースが昇圧回路10の出力端に接続され、ドレインが昇
圧電位供給先12−1あるいは12−2に接続される。
【0008】そして、トランジスタP1,N1は、昇圧
回路10の出力端と接地点の間に直列接続されており、
同様に、トランジスタP2,N2も、昇圧回路10の出
力端と接地点の間に直列接続されている。
【0009】上記トランジスタP1のゲートは、トラン
ジスタP2,N2の接続点およびトランジスタP3のゲ
ートにそれぞれ接続されており、トランジスタP2のゲ
ートは、トランジスタP1,N1の接続点に接続されて
いる。なお、トランジスタP1,P2,P3の基板電位
は、ソース電位と等しくなっている。
【0010】そして、トランジスタN1のゲートには、
切り替え回路11−1,11−2に対応して入力する切
り替え信号S1,S2の一方が印加され、トランジスタ
N2のゲートには、上記切り替え信号S1,S2の反転
信号の一方が入力される。
【0011】上記構成の半導体回路において、切り替え
信号S1を“L”レベル(切り替え信号S2を“H”レ
ベル)に設定することにより、切り替え回路11−1の
トランジスタN2がオンになってそのドレインが接地レ
ベルになり、切り替え回路11−1の昇圧電位転送ゲー
ト用のトランジスタP3がオンになり、昇圧電位供給先
12−1に昇圧電位が供給される。
【0012】これに対して、切り替え信号S1をハイレ
ベル“H”(切り替え信号S2をロウレベル“L”)に
設定することにより、切り替え回路11−2のトランジ
スタN2がオンになってそのドレインが接地レベルにな
り、切り替え回路11−2の昇圧電位転送ゲート用のト
ランジスタP3がオンになり、昇圧電位供給先12−2
に昇圧電位が供給される。
【0013】しかし、図23に示した半導体回路では、
CMOS型の切り替え回路を使用しているので、閾値落
ちが発生しないという利点があるが、その反面、昇圧電
位供給先12−1,12−2の電位が昇圧回路10の出
力端の電位よりも高くなった場合に、切り替え回路11
−1,11−2のトランジスタP3がフォワードにな
り、CMOSラッチアップを引き起こすという欠点があ
る。
【0014】なお、昇圧電位供給先の電位が昇圧回路の
出力端の電位よりも高くなるという状況は、以下の二つ
の場合で起こる。
【0015】(1)昇圧電位供給先12−1に昇圧電位
を供給した後、昇圧電位供給先12−2に昇圧電位を供
給する場合。
【0016】この場合、昇圧電位供給先12−1から切
り替え回路11−1を経由して昇圧電位供給先12−2
の方へ電荷が流れ込むので、切り替え回路11−1のト
ランジスタP3がフォワードになる。これにより流れる
電荷の量は、昇圧電位供給先12−1の容量が大きいほ
ど多い。
【0017】また、切り替え回路11−1,11−2の
間の距離が、昇圧回路10と切り替え回路11−2の間
の距離に比べて短い場合に、切り替え回路11−1のト
ランジスタP3がフォワードになり易い。
【0018】(2)リカバリ動作を行う場合、即ち、昇
圧回路10および昇圧電位供給先12−1,12−2か
ら電荷を放電させる場合。
【0019】例えば、昇圧回路10からの放電と昇圧電
位供給先からの放電を同時に行っても、昇圧回路10の
放電の方が昇圧電位供給先の放電よりも早い時、昇圧電
位供給先の電位が昇圧回路10の出力端の電位よりも高
くなるという状況が一時的に発生する。
【0020】このような状況の発生を防ぐため、図23
のような一つの昇圧回路10から複数の昇圧電位供給先
へ昇圧電位を供給する半導体回路を用いる時は、次のよ
うなタイミング上の制約を課している。
【0021】(1)一つの昇圧回路10から複数の昇圧
電位供給先の全てに昇圧電位を同時に供給する。即ち、
複数の切り替え回路11−1,11−2を同時に起動
し、全ての昇圧電位供給先に同時に昇圧電位を供給す
る。
【0022】(2)リカバリ動作の際には、切り替え回
路11−1,11−2により昇圧回路10と昇圧電位供
給先を電気的に切り離した状態で昇圧電位供給先の放電
を行い、この後、昇圧回路10の放電を実行する。
【0023】以上のようなタイミング上の制約を課すこ
とにより、切り替え回路11−1,11−2内のトラン
ジスタP3がフォワードになるという状況を回避でき
る。
【0024】しかし、反面、タイミング設定上の自由度
が減ってしまうという難点も生じる。特に、実際の回路
設計をしていく上では、昇圧電位を二つ以上の供給先に
別々のタイミングで供給したいという状況もある。従っ
て、特に前記(1)の制約は、回路設計に際して、非常
に大きな制限を加えることになる。
【0025】ここで、具体例として、図23に示したよ
うな半導体回路が、図24に示すようなブロック構成を
有するEEPROM(電気的書き換え可能な不揮発性半
導体メモリ)の昇圧系制御回路に適用された場合の動作
と関連して上記の問題点を詳述する。
【0026】図24に示すEEPROMにおいて、1は
“1”、“0”のデータを記憶するメモリセルアレイ、
2はデータ書込み/読み出しを行うためのセンスアンプ
(兼データラッチ回路)、3はアドレスに対応するセル
データにアクセスするためにワード線選択を行うロウデ
コーダ、4はビット線選択を行うカラムデコーダ、5は
カラムゲート(カラム選択スイッチ)、6はアドレスデ
ータや書き込みデータ、読み出しデータの外部との入出
力を行なうデータ入出力バッファ(I/Oバッファ)、
7は様々な動作モードに応じて各種の制御信号を生成す
る制御回路、8は書込み電圧、消去電圧、読み出し電圧
等を発生する昇圧回路である。
【0027】図25は、EEPROMのメモリセルの断
面構造を示している。
【0028】このメモリセルは、例えばP型シリコン基
板250上のセル領域用のN型ウエル(セルNウエル)
251内のセル形成用のP型ウエル(セルPウエル)2
52上に形成された二層ゲート構造のNチャネルMOS
FETからなるセルトランジスタが用いられている。
【0029】即ち、セルトランジスタは、セルPウエル
252の表層部にソース、ドレイン領域用のn+ 型拡散
層253が形成され、チャネル領域上に薄いゲート絶縁
膜(トンネル絶縁膜)254を介して浮遊ゲートFGが
形成され、浮遊ゲートFG上に浮遊ゲート・制御ゲート
間絶縁膜255を介して制御ゲートCGが形成されてい
る。
【0030】このセルトランジスタは、浮遊ゲートFG
内の電荷量に応じてゲート閾値電圧が決まるので、これ
を利用して情報の記憶を行っている。具体的には、浮遊
ゲートFGに電子が注入されて閾値が正(約2V)にな
った状態をデータ“0”とし、逆に、浮遊ゲートFGか
ら電子が排除されて閾値が負(約−2V)になった状態
をデータ“1”と定義している。
【0031】この場合、浮遊ゲートFGに電子を注入す
る際は、制御ゲートCGを高電圧(例えば約20V)、
セルトランジスタのチャネル電位を0Vとすることによ
り、トンネル絶縁膜254にFNトンネル電流を流す。
浮遊ゲートFGから電子を排除する際は、制御ゲートC
Gを0Vとし、セルウエル領域の電圧を20Vとする。
【0032】セルデータの読み出しは、制御ゲートCG
を0Vとし、セルトランジスタがドレイン電流を流すか
否かを検出して“1”/“0”と判定する。
【0033】図26は、EEPROMの一つとして実現
されているNAND型EEPROMのメモリセルアレイ
における1つのNANDセル部の等価回路を示してい
る。
【0034】即ち、複数個(本例では16個)のセルト
ランジスタMC1 〜MC16を、隣接するセル同士でソー
ス、ドレインを共有する形で直列接続してNANDセル
を構成している。そして、NANDセルのドレイン側、
ソース側にそれぞれ対応して第1の選択ゲートトランジ
スタS1および第2の選択ゲートトランジスタS2が接
続されたNANDセルユニットをビット線・ソース線間
に接続している。
【0035】ここで、CGi (i=1 〜16)はセルトラン
ジスタMC1 〜MC16の制御ゲートに接続された制御ゲ
ート線(ワード線)であり、SGDは第1の選択ゲート
トランジスタS1のゲートに接続された第1の選択ゲー
ト線、SGSは第2の選択ゲートトランジスタS2のゲ
ートに接続された第2の選択ゲート線である。
【0036】なお、上記NANDセルユニットはセルウ
エル領域上に形成されており、複数のNANDセルユニ
ットを全体として二次元の行列状に配列してメモリセル
アレイを構成している。
【0037】図27は、図26のNANDセルユニット
がマトリクス状に配列されたメモリセルアレイの等価回
路を示している。
【0038】図27において、列方向に配設されたBL
は、同一列のNANDセルユニットの一端側に接続され
たビット線であり、行方向に配設されたSLは、同一行
のNANDセルユニットの他端側に接続されたソース線
である。
【0039】また、行方向に配設されたCGi は、同一
行のセルトランジスタMCi の制御ゲートに接続された
制御ゲート線(ワード線)である。また、行方向に配設
されたSGDは、同一行の第1の選択ゲートトランジス
タS1のゲートに接続された第1の選択ゲート線であ
り、行方向に配設されたSGSは、同一行の第2の選択
ゲートトランジスタS2のゲートに接続された第2の選
択ゲート線である。
【0040】ここで、制御ゲート線CGi の1本に共通
に接続されている同一行のメモリセルの集合(例えば5
28バイト分のメモリセル)を1ページと呼び、さら
に、制御ゲート線CGi (i=1 〜16)に各対応するペー
ジの集合(NANDセルユニットの集合)を1NAND
ブロックまたは単に1ブロックと呼ぶ。
【0041】NAND型EEPROMでは、ページ単位
で書込むページ書込み方式やページ単位で読み出すペー
ジ読み出し方式を採用し、1ブロックのメモリセルをほ
ぼ同時に消去するブロック消去方式を採用することが多
い。
【0042】ページ書込み方式は、1ページ分のメモリ
セルに複数の列線から同時にデータを書込む方式であ
り、ページ読み出し方式は、1ページ分のメモリセルか
ら記憶データを同時に複数の列線に読み出してセンス増
幅する方式である。
【0043】EEPROMでは、閾値電圧を測定するこ
とやストレス試験等のテストモード的な使用を除いて
は、基本的な動作モードは、書き込み動作、消去動作、
読み出し動作の3つである。
【0044】このように各動作モードのモード信号に応
じて、昇圧系制御回路は、図24中の昇圧回路8内に設
けられた様々な電圧を生成する数種類の昇圧回路の中か
ら1つを選択し、定められた時間にローデコーダ3に接
続する。これにより、各動作モードに応じて、ワード線
には様々な電圧が印加される。
【0045】次に、NAND型EEPROMのデータ書
込み動作、データ読み出し動作、データ消去動作の原理
について詳細に説明する。
【0046】(1)データ書込み時(図28参照) まず、1ページ分の書き込みデータを入出力バッファか
らセンスアンプに読み込み、データ“0”、“1”に応
じて0V、書き込み禁止電圧Vmbl (例えば8V)に増
幅して1ページ分のビット線に転送する。これにより、
ビット線BLは、書き込みデータに応じて0Vまたは8
Vが印加される。
【0047】この後、書き込み対象となる選択ブロック
の選択ゲート線SGDには例えば13Vに昇圧された第
1の中間電位Vmsg 、選択ページの制御ゲート線CGi
には例えば20Vに昇圧された書き込み電圧Vpp(Vpg
m )、非選択ページの制御ゲート線CGi には例えば1
2Vに昇圧された第2の中間電位Vmwl (転送許可電位
Vpass)、選択ゲート線SGSには0Vを印加する。
【0048】これにより、選択ページのセル(選択セ
ル)に直列に接続されている第1の選択ゲートトランジ
スタS1がオンになり、また、“0”書込みの対象とな
る選択セルよりビット線側に非選択ページのセル(非選
択セル)が挿入されている場合にもその非選択セルがオ
ンになる。
【0049】その結果、“0”書込みの対象となる選択
セルは、ビット線から0Vがチャネルに伝達され、制御
ゲートは20Vであるので、浮遊ゲートは制御ゲートと
の間の容量結合で上昇して浮遊ゲート・基板(セルPウ
エル)間に高電圧が加わり、基板から浮遊ゲートに電子
がトンネル注入されて閾値電圧が正方向に移動する。
【0050】これに対して、“1”書込みの選択セル
は、ビット線から書き込み禁止電圧Vmbl (例えば8
V)がチャネルに伝達され、制御ゲートは20Vである
ので、浮遊ゲート・基板(セルPウエル)間に電位差が
小さく、電子の注入が行われない。
【0051】なお、非選択セルは、制御ゲートに第2の
中間電位Vmwls(例えば12V)が印加されているの
で、電子の注入は行われない。
【0052】(2)データ読み出し時(図29参照) ビット線BLをプリチャージした後にフローティング状
態、ソース線を0Vにし、読み出し対象となる選択ブロ
ックの選択ゲート線SGD、SGSに読み出し電圧Vre
ad(例えば4.5V)および非選択ページの制御ゲート
線CGi にも読み出し電圧Vreadを供給し、選択ページ
の制御ゲート線CGi に0Vを供給する。この状態で一
定時間放置し、ビット線電位が0Vに低下するか否かを
検出することにより行われる。
【0053】即ち、選択セルの記憶データが“0”(セ
ルの閾値Vth>0)であれば、選択セルはオフになり、
それに連なるビット線はプリチャージ電位を保つが、選
択セルの記憶データが“1”(セルの閾値Vth<0)で
あれば、選択セルはオンし、それに連なるビット線はプ
リチャージ電位からΔvだけ下がる。
【0054】これらのビット線電位をセンスアンプで検
出することによって、選択セルのデータ“1”または
“0”が読み出される。
【0055】(3)データ消去時 ビット線BL、ソース線SLをフローティング状態に
し、消去対象となる選択ブロックの全ての制御ゲート線
CGi を0Vとし、非選択ブロックの全ての制御ゲート
線CGi はフローティング状態にし、セルPウエルおよ
びセルNウエルに20V程度に昇圧された消去電圧Vpp
e (Vera )を印加する。
【0056】この時、選択ブロックのメモリセルは、セ
ルウエル電圧Vppe と制御ゲート電圧(0V)とによっ
てFNトンネル電流が流れ、浮遊ゲートの電子がウエル
に放出され、閾値電圧が負方向に移動することにより、
ブロック単位でほぼ同時に消去される。
【0057】これに対して、非選択ブロックのメモリセ
ルは、フローティング状態の制御ゲートがセルPウエル
の充電に伴って容量結合によりVppe に昇圧され、制御
ゲート、セルPウエルともに消去電圧Vppe であるので
消去は行われない。
【0058】次に、前記したようなデータ書込み時に4
種類の電圧、つまり、Vpp(=20V程度)、Vmsg
(=13V程度)、Vmwl (=12V程度)、Vmbl
(=8V程度)を印加するタイミングおよびそれに関連
する回路について説明する。
【0059】図30は、図27中の1個のNANDセル
ユニット、1本のビット線BL、1本のソース線SL、
1個のセンスアンプS/Aを代表的に取り出して一例を
示している。
【0060】図30において、S1は第1の選択ゲート
トランジスタ、MC1 〜MC16はセルトランジスタ、S
2は第2の選択ゲートトランジスタ、BLはビット線、
SGDは選択ゲート線、CG1 〜CG16は制御ゲート線
(ワード線)、SGSは第2の選択ゲート線、SLはソ
ース線である。
【0061】センスアンプS/Aは、一対のラッチノー
ドを有するデータラッチ回路LTと、ビット線BLに一
端側が接続されたトランスファゲート用のNチャネルデ
プレッション型のMOSトランジスタM6と、上記トラ
ンジスタM6の他端側と前記データラッチ回路LTの一
方のラッチノードN0との間に接続されたNチャネルエ
ンハンスメント型のMOSトランジスタM5と、データ
ラッチ回路LTの他方のラッチノードと接地ノードとの
間で互いに直列に接続されたNチャネルエンハンスメン
ト型のMOSトランジスタM3およびM4とを有し、上
記トランジスタM4のゲートはトランジスタM6とM5
との接続ノード(ビット線電位センスノード)に接続さ
れている。
【0062】データラッチ回路LTの電源ノードVB1TH
の電圧は、VccあるいはVmb1 に切換制御され、前記ト
ランジスタM6、M5、M3の各ゲートは対応して制御
信号線BLTR、BLCD、BLSENに接続されてい
る。
【0063】データラッチ回路LTの一対のラッチノー
ドは、一対のカラム選択スイッチ用トランジスタM1、
M2を介して一対の入出力信号線IO、IOBに接続さ
れており、一対のカラム選択スイッチ用トランジスタM
1、M2はカラム選択線CSLNによりスイッチ制御さ
れる。
【0064】図30の回路において、書き込み時には、
カラム選択線CSLNによりトランジスタM1、M2が
オンし、書き込みデータがデータラッチ回路LTの一対
のラッチノードに転送される。この時、データラッチ回
路LTは、書き込みデータをラッチした後、電源ノード
VB1THがVccからVmbl に昇圧される。
【0065】上記データラッチ回路LTのラッチデータ
は、前記トランジスタM6、M5がオン状態に制御され
ることによりビット線BLに転送される。この時、制御
信号線BLTR、BLCDおよび選択ゲート線SGD
は、前記したように電源ノードVB1THがVmbl に昇圧さ
れたデータラッチ回路LTのラッチデータを転送し得る
ように、Vmbl より高い電圧Vmsg に昇圧される。
【0066】なお、トランジスタM6は、消去動作に際
してビット線BLに加わる20Vの消去電圧がセンスア
ンプS/A側に伝わるのを防止する役割を有する。
【0067】上記したように図30中のデータラッチ回
路LTの電源ノードVB1THに電源電圧Vcc、昇圧電圧V
mbl を切り替え供給するために、図31に示すような電
圧切換供給回路が用いられている。また、制御信号線B
LTR、BLCD、選択ゲート線SGDに、電源電圧V
cc、昇圧電圧(Vmsg あるいはVmwl )、接地電位Vss
にレベルを切り替えて供給するために、図32に示すよ
うな電圧切換供給回路が用いられている。
【0068】図31に示す電圧切換供給回路において、
Vmbl 昇圧回路50の出力端に電圧リミッタ51が接続
されており、このVmbl 昇圧回路50の出力端は昇圧電
位転送ゲート用のダイオード接続されたPMOSトラン
ジスタP0を介して電位供給先(データラッチ回路LT
の電源ノードVB1TH)に接続されており、このPMOS
トランジスタP0のソース側電圧を電源とする切替回路
SWの制御出力端が上記PMOSトランジスタP0のゲ
ートに接続されている。そして、Vcc電圧供給回路52
の出力端も前記電位供給先に接続されている。
【0069】図32に示す電圧切換供給回路において、
Vmsg 昇圧回路53の出力端に電圧リミッタ54が接続
されており、このVmsg 昇圧回路53の出力端は、昇圧
電位供給配線55を介して選択ゲート線SGDおよび制
御信号線BLCD、BLTRに接続されている。
【0070】この場合、Vmbl 昇圧回路53の出力端
は、第1の昇圧電位転送ゲート用のダイオード接続され
た第1のPMOSトランジスタP1を介して選択ゲート
線SGDに接続されており、このPMOSトランジスタ
P1のソース側電圧を電源とする第1の切替回路SW1
の制御出力端が上記PMOSトランジスタP1のゲート
に接続されている。そして、第1のVcc電圧供給回路5
51の出力端および第1のVss電圧供給回路561の出
力端も上記選択ゲート線SGDに接続されている。
【0071】前記昇圧電位供給配線55は、第2の昇圧
電位転送ゲート用のダイオード接続された第2のPMO
SトランジスタP2を介して制御信号線BLCDに接続
されており、このPMOSトランジスタP2のソース側
電圧を電源とする第2の切替回路SW2の制御出力端が
上記PMOSトランジスタP2のゲートに接続されてい
る。そして、第2のVcc電圧供給回路552の出力端お
よび第2のVss電圧供給回路562の出力端も上記制御
信号線BLCDに接続されている。
【0072】同様に、前記昇圧電位供給配線55は、第
3の昇圧電位転送ゲート用のダイオード接続された第3
のPMOSトランジスタP3を介して制御信号線BLT
Rに接続されており、このPMOSトランジスタP3の
ソース側電圧を電源とする第3の切替回路SW3の制御
出力端が上記PMOSトランジスタP3のゲートに接続
されている。そして、第3のVcc電圧供給回路553の
出力端および第3のVss電圧供給回路563の出力端も
上記制御信号線BLTRに接続されている。
【0073】なお、第1のPMOSトランジスタP1の
ソースをノード1、第2のPMOSトランジスタP2の
ソースをノード2、Vmsg 昇圧回路53の出力端をノー
ド3と称する。また、RCはそれぞれ昇圧電位供給配線
の寄生抵抗と寄生容量である。
【0074】また、前記切替回路SW1〜SW3にそれ
ぞれ対応して制御信号1〜制御信号3が入力し、前記V
cc電圧供給回路551〜553にそれぞれ対応して制御
信号4〜制御信号6が入力し、前記Vss電圧供給回路5
61〜563にそれぞれ対応して制御信号7〜制御信号
9が入力する。
【0075】図31および図32に示した電圧切換供給
回路において、各切換回路SW、SW1〜SW3は例え
ば図13に示すように構成されており、制御信号入力が
“L”レベルになると、制御信号出力が“L”レベルに
なり、対応する昇圧電位転送ゲート用のPMOSトラン
ジスタをオンにし、これを介して昇圧電圧Vmbl あるい
はVmsg を転送させる。
【0076】図33は、図30中のデータラッチ回路L
Tの電源ノードVB1TH、制御信号線BLTR、BLC
D、選択ゲート線SGD、選択セルトランジスタの制御
ゲート線CGN、非選択セルトランジスタの制御ゲート
に供給される制御ゲート線CGN' に昇圧電圧Vmbl あ
るいはVmsg あるいはVppあるいはVmwl を供給するタ
イミングの一例を示している。
【0077】なお、図33において、各昇圧電圧Vmbl
、Vmsg 、Vpp、Vmwl が電位供給先に供給される時
点では、それぞれ対応する昇圧回路による昇圧が完了し
ているものとする。
【0078】図34は、図32に示した電圧切換供給回
路の制御信号線BLCDあるいはBLTRに接続されて
いる昇圧電位転送ゲート用のPMOSトランジスタP2
あるいはP3を示す断面図である。
【0079】このPMOSトランジスタは、P基板25
0の表層部に選択的に形成されたNウエル256上に形
成されており、そのドレイン領域(p+ 拡散領域)25
7は制御信号線BLTRあるいはBLCDのノードに接
続されており、そのソース領域(p+ 拡散領域)258
および基板領域引き出し電極(n+ 拡散領域)259は
ノード2に接続されている。なお、260はPMOSト
ランジスタのゲート電極である。
【0080】ところで、図33において、昇圧電圧Vms
g が制御信号線BLCD、BLTR、選択ゲート線SG
Dに同じタイミングで供給されている理由は、図34に
示したPMOSトランジスタにフォワード電流が流れて
CMOSラッチアップが生じることを防止するためであ
る。
【0081】このことを詳細に説明するために、図32
に示した電圧切換供給回路によって昇圧電圧Vmsg が複
数の電位供給先に相異なるタイミングで供給される場合
を仮定する。
【0082】例えば昇圧電圧Vmsg を制御信号線BLC
D、BLTRに先に供給した後に選択ゲート線SGDに
供給した場合、図32に示した電圧切換供給回路におい
て、制御信号1が“L”レベルとなり、昇圧電位転送ゲ
ート用の第1のPMOSトランジスタP1がオン状態に
なると、ノード1側から選択ゲート線SGDの負荷容量
に向かって電流が流れる。
【0083】その際、選択ゲート線SGDの負荷容量が
大きいと、ノード1の電位は一時的に降下する。降下し
た電位は、ノード2、3側から供給される電荷により再
び昇圧電圧Vmsg に戻るが、この電荷の一部は既に昇圧
電圧Vmsg に充電されている制御信号線BLCD、BL
TR側のノードから供給される。制御信号線BLCD、
BLTR側のノードからの電荷の移動は、ノード1、3
間の寄生抵抗・寄生容量RCが大きいほど多くなる。
【0084】ここで、制御信号線BLCD、BLTR側
のノードとノード2との間の電位差が、図32中に示し
たPMOSトランジスタP2、P3のドレイン領域(p
+ 拡散領域)・基板領域(Nウエル引き出し電極)接合
のダイオードの順方向電圧VF (〜0.5V)以上にな
ると、上記ダイオードがオンしてフォワード電流が流れ
る。
【0085】このようなフォワード電流は、CMOSト
ランジスタのラッチアップ動作のトリガーとなる。も
し、このようなCMOSラッチアップが生じると、正常
な書き込みが不可能になる上、ラッチアップに伴う過大
電流により素子の破壊が生じることになる。
【0086】従って、図33に示した書き込み動作のタ
イミングを設計する際は、前記したようなフォワード電
流が流れないように、昇圧電圧Vmsg を複数の電位供給
先に同じタイミングで供給するようにタイミング設定上
の制約が課せられる。
【0087】しかし、上記したような書き込み動作のタ
イミング設定を採用した場合には、以下に述べるよう
に、セルトランジスタのデータ保持特性上の問題が生じ
る。
【0088】図35は、図33に示したような書き込み
動作のタイミング設定によるクロック4からクロック5
の間において最もビット線BL寄りのセルトランジスタ
のドレインに昇圧電圧Vmbl が印加される状態の時の電
圧関係を示している。
【0089】ここで、250はP基板、251はセルN
ウエル、252はセルPウエル、351はビット線BL
側の選択ゲートトランジスタS1のドレイン領域(n+
拡散領域)、352は選択ゲートトランジスタS1のソ
ース領域およびセルトランジスタMC1のドレイン領域
(n+ 拡散領域)、253はそれぞれ隣接するセルトラ
ンジスタのソース領域およびドレイン領域(n+ 拡散領
域)、SGDは選択ゲートトランジスタS1のゲート、
CGi はセルトランジスタの制御ゲート、FGはセルト
ランジスタMCiの浮遊ゲート、353は層間絶縁膜で
ある。
【0090】図33に示したクロック4からクロック5
の期間において、図35中のセルトランジスタの制御ゲ
ートCGi の電圧はVcc(約3V)であり、この状態で
ビット線BLから選択ゲートトランジスタS1を経て最
もビット線BL寄りのセルトランジスタのドレイン領域
352に昇圧電圧Vmbl (約8V)が印加されると、こ
のセルトランジスタのドレイン・制御ゲート間の電位差
(約5V)は、その電位浮遊ゲートFGの電子をドレイ
ン側に引き抜くような電圧ストレスとして加わる。
【0091】上記電圧ストレスは、書き込み状態のセル
トランジスタにおけるドレイン・制御ゲート間の電位差
に比べれば小さいが、記憶データが“0”(非書き込み
状態)のセルトランジスタの閾値を徐々に下げるように
作用し、正常な読み出し動作ができなくなるおそれがあ
る。
【0092】さらに、従来のNAND型EEPROMの
昇圧系制御回路において、前記したような昇圧回路から
複数の昇圧電位供給先へ昇圧電位を供給する時のタイミ
ング設定上の制約が課せられるという問題とは別の問題
点について説明する。
【0093】図36は、図24に示した従来のNAND
型EEPROMにおける昇圧系制御回路の他の例を示す
ブロック図である。
【0094】この昇圧系制御回路は、図31に示した従
来の昇圧系制御回路と比べて、昇圧電位転送ゲートおよ
び切替回路が異なる。
【0095】即ち、昇圧電位転送ゲート32としてNM
OSトランジスタが用いられており、その転送動作を制
御するためのブート回路33およびその駆動信号を生成
するためのブート回路用オシレータ35を有する。
【0096】図中、30は昇圧回路、31はリミッタ、
34は昇圧回路の駆動信号(クロック)を生成するため
の昇圧回路用オシレータ、Vppはリミッタで規定された
昇圧電圧、Vpp' はブート回路33の出力電圧(ブート
電圧)である。
【0097】図37は、図36の昇圧系制御回路を使用
したロウ系回路を具体的に示すブロック図である。
【0098】図37のロウ系回路において、昇圧回路3
0は、昇圧回路用オシレータ34で生成されるクロック
によって駆動される複数の昇圧回路301〜303を有
する。
【0099】昇圧系制御回路36は、前記昇圧回路30
1〜303の昇圧電圧を所望のレベルに規定するリミッ
タ311〜313と、このリミッタ311〜313で規
定された複数の昇圧電圧Vpgm 、Vpass,Vreadをモー
ド信号(書き込みモード信号Program Mode1 およびProg
ram Mode2 、読み出しモード信号Read Mode )に応じて
選択的に切り替えて出力する昇圧電圧切り替え回路37
を含む。
【0100】上記昇圧電圧切り替え回路37は、昇圧電
位転送ゲート321〜323とブート回路331〜33
3とからなる。
【0101】上記ブート回路331〜333は、対応し
て供給されるモード信号により活性化され、前記リミッ
タ311〜313によって規定された昇圧電圧Vpgm 、
Vpass,Vreadを対応して転送ゲート321〜323の
閾値電圧以上分ブートしたブート電圧Vpgm'、Vpass'
,Vread' を生成して昇圧電位転送ゲート321〜3
23のゲートに供給する。
【0102】上記昇圧電位転送ゲート321〜323
は、各対応してブート回路331〜333から選択的に
供給されるブート電圧Vpgm'、Vpass' ,Vread' によ
りオン状態に制御され、前記昇圧電圧Vpgm 、Vpass,
Vreadを対応して選択してローデコーダ(プリデコー
ダ)のドライバ回路38に供給する。
【0103】上記ローデコーダのドライバ回路38は、
昇圧電圧切り替え回路37と同様のブート回路(図示せ
ず)とアドレス信号によって生成されるワード線選択信
号WLSELの“H”レベルによりオン状態に制御さ
れ、転送ゲート321〜323から選択的に供給される
昇圧電圧Vpgm 、Vpass,Vreadをワード線駆動電圧と
して供給する。
【0104】図38は、図37中のブート回路331〜
333のうちの1個を代表的に取り出して一具体例を示
す。
【0105】図39は、図37中のリミッタ回路311
〜313のうちの1個を代表的に取り出して一具体例を
示す。
【0106】このリミッタ回路の構成および動作を簡単
に説明すると、昇圧電圧Vpp(Vpgm 、Vpass,Vread
のいずれか)を抵抗R1、R2により分割し、この分割
電位が所定の基準電圧Vref に対して高いか低いかをオ
ペアンプ39により検知し、検知信号を論理回路40に
より処理してフラグ信号を出力する。
【0107】この場合、上記分割電位が基準電圧Vref
より高い場合にはフラグ信号が“L”レベルになって図
37中の昇圧回路用オシレータ34の出力を止め、上記
分割電位が基準電圧Vref より低い場合にはフラグ信号
が“H”レベルになって図37中の昇圧回路用オシレー
タ34のクロック出力を継続させるようにフィードバッ
ク制御を行なう。
【0108】図40(a)、(b)は、図37中の昇圧
回路301〜303のうちの1個を代表的に取り出して
二つの異なる回路例を示しており、(a)は2相クロッ
クφ1 、φ2 により駆動される2相式の昇圧回路、
(b)は4相クロックφ3 〜φ6により駆動される4相
式の昇圧回路であり、どちらもキャパシタCと電荷転送
ゲートQとの組み合わせで構成される。
【0109】図41(a)、(b)は、対応して図40
(a)、(b)の2相式昇圧回路、4相式昇圧回路に用
いられる昇圧駆動のための2相クロックφ1 、φ2 、4
相クロックφ3 〜φ6 の波形例を示している。
【0110】上述したように、図37に示したロウ系回
路においては、昇圧電位転送ゲート321〜323のゲ
ート制御電圧を生成するために、昇圧回路301〜30
3によって生成された昇圧電圧からブート回路331〜
333によってブートさせていた。
【0111】このような回路構成であると、電源電圧の
低下によるブート回路331〜333のブート効率の低
下があった場合に十分なブートが行われず、昇圧電圧を
ワード線に転送できなくなるという問題がある。また、
ブート回路331〜333でブートが行われるにして
も、ブートの立ち上がり時間が増大してしまう。
【0112】上記したようなブート回路331〜333
のブート効率は、ブート用キャパシタの面積を大きくす
る等により改善することはできる。しかし、昇圧系制御
回路36のブート回路331〜333はメモリチップの
コア領域近辺に存在し、特にローデコーダのドライバ回
路38は各ワード線、もしくは、ある単位のワード線の
ブロック毎に存在しているので、ブート用キャパシタの
面積を大きくとることができない。
【0113】しかも、ブート回路用オシレータ35の出
力クロックの寄生容量も大きいので、高いブート効率は
望めない。このように、ブート回路331〜333のブ
ート効率が電源電圧の低下に弱いことは、低電圧化が望
まれる最近の動向としては好ましくない。
【0114】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
半導体回路は、一つの昇圧回路から複数の昇圧電位供給
先へ昇圧電位を供給する時のタイミング設定上の制約が
発生するという問題があった。
【0115】さらに、従来の半導体メモリの昇圧系制御
回路は、昇圧電位転送ゲート用のMOSトランジスタの
フォワード電流を避けてラッチアップを防止するための
タイミング設定上の制約があり、しかも、非書き込みセ
ルトランジスタに電圧ストレスが加わることにより、そ
の閾値が徐々に変化し、正常な読み出し動作ができなく
なるという問題があった。
【0116】また、従来の半導体メモリの昇圧系制御回
路は、昇圧電位転送ゲートを駆動するためのブート回路
のブート効率が電源電圧の低下によって低下した場合に
十分なブートが行われず、昇圧電圧をワード線に十分に
転送できなくなるという問題や、ブート回路でブートが
行われるにしても、ブートの立ち上がり時間が増大して
しまうという問題があった。
【0117】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、一つの昇圧回路から複数の昇圧電位供給先へ
昇圧電位を供給する時のタイミング設定上の制約をなく
し、複数の昇圧電位供給先へ昇圧電位を簡便に供給し得
る半導体回路を提供することを目的とする。
【0118】また、本発明の他の目的は、昇圧電位転送
ゲート用のMOSトランジスタのフォワード電流を避け
てラッチアップを防止するためのタイミング設定上の制
約をなくし得る半導体メモリの昇圧系制御回路を提供す
ることにある。
【0119】さらに、本発明の他の目的は、昇圧電位転
送ゲートを駆動するためのブート回路のブート効率が電
源電圧の低下によって低下した場合でも、昇圧電圧をワ
ード線に十分に転送できるようになる半導体メモリの昇
圧系制御回路を提供することにある。
【0120】
【課題を解決するための手段】第1の発明の半導体回路
は、昇圧回路と、ゲートおよびドレインが互いに接続さ
れたNチャネルトランジスタ部と、電圧リミッタとを備
え、第1端子に前記昇圧回路の出力端子と前記Nチャネ
ルトランジスタ部のドレインとが接続され、第2端子に
前記Nチャネルトランジスタ部のソースと前記電圧リミ
ッタとが接続されていることを特徴とする。
【0121】第2の発明の半導体回路は、第1の発明の
半導体回路と、入力端に前記第1端子が接続され、第1
制御信号に基づいて前記第1端子の電位を第1電位供給
先へ供給する第1切り替え回路と、入力端に前記第2端
子が接続され、第2制御信号に基づいて前記第2端子の
電位を第2電位供給先へ供給する第2切り替え回路とを
備えている。
【0122】第3の発明の半導体回路は、第1の発明の
半導体回路と、入力端に前記第1端子が接続され、制御
信号に基づいて前記第2端子の電位を電位供給先へ供給
する切り替え回路とを備えている。
【0123】第4の発明の半導体回路は、入力端に第1
昇圧電位が入力され、第1制御信号に基づいて前記第1
昇圧電位を第1電位供給先へ供給する第1切り替え回路
と、入力端に第2昇圧電位が入力され、第2制御信号に
基づいて前記第2昇圧電位を第2電位供給先へ供給する
第2切り替え回路と、ゲートおよびドレインが互いに接
続され、かつ、互いに直列接続され、ソース側が前記第
1切り替え回路の入力端に接続され、ドレイン側が前記
第2切り替え回路の入力端に接続される複数のNチャネ
ルトランジスタと、前記複数のNチャネルトランジスタ
のドレイン側に接続され、前記第2昇圧電位を出力する
昇圧回路とを備え、前記第1昇圧電位は、前記複数のN
チャネルトランジスタのソース側から得られ、前記第2
昇圧電位よりも前記複数のNチャネルトランジスタの閾
値分だけ低く設定されている。
【0124】第5の発明の半導体回路は、入力端に第1
昇圧電位が入力され、第1制御信号に基づいて前記第1
昇圧電位を第1電位供給先へ供給する第1切り替え回路
と、入力端に前記第1昇圧電位と同じかまたはそれより
も高い第2昇圧電位が入力され、第2制御信号に基づい
て前記第2昇圧電位を第2電位供給先へ供給する第2切
り替え回路と、ゲートおよびドレインが互いに接続さ
れ、ソースが前記第1切り替え回路の入力端に接続さ
れ、ドレインが前記第2切り替え回路の入力端に接続さ
れるNチャネルトランジスタと、前記Nチャネルトラン
ジスタのドレインに接続され、前記第2昇圧電位を出力
する昇圧回路と、前記Nチャネルトランジスタのソース
に接続される電圧リミッタとを備えている。
【0125】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0126】図1は、本発明の第1実施例に係る半導体
回路を示している。
【0127】図1において、ゲートとドレインが互いに
接続されたNMOSトランジスタ14は、昇圧回路10
とリミッタ13の間に接続される。即ち、MOSトラン
ジスタ14のドレインは、昇圧回路10に接続され、ソ
ースは、リミッタ13に接続される。昇圧回路10とM
OSトランジスタ14の間のノードAには、切り替え回
路11−2の入力端が接続され、リミッタ13とMOS
トランジスタ14の間のノードBには、切り替え回路1
1−1の入力端が接続される。また、切り替え回路11
−1の出力端は、昇圧電位供給先12−1に接続され、
切り替え回路11−2の出力端は、昇圧電位供給先12
−2に接続されている。
【0128】各切り替え回路11−1,11−2は、P
MOSトランジスタP1,P2,P3、NMOSトラン
ジスタN1,N2およびインバータINVから構成され
ている。
【0129】上記トランジスタP1,N1は、切り替え
回路の入力端と接地点の間に直列接続されている。同様
に、トランジスタP2,N2も、切り替え回路の入力端
と接地点の間に直列接続されている。
【0130】そして、トランジスタP1のゲートは、ト
ランジスタP2,N2の接続点およびトランジスタP3
のゲートにそれぞれ接続されており、トランジスタP2
のゲートは、トランジスタP1,N1の接続点に接続さ
れている。
【0131】切り替え信号S1およびS2は、対応して
切り替え回路11−1,11−2のトランジスタN1の
ゲートに入力され、切り替え信号S1の反転信号および
S2の反転信号は、対応して切り替え回路11−1,1
1−2のトランジスタN2のゲートに入力されている。
【0132】トランジスタP3のソースは、切り替え回
路の入力端に接続され、ドレインは、昇圧電位供給先に
接続される。なお、トランジスタP1,P2,P3の基
板電位はソース電位と等しくなっている。
【0133】上記構成の半導体回路において、切り替え
信号S1を“H”レベル、切り替え信号S2を“L”レ
ベルに設定することにより、昇圧電圧は、昇圧電位供給
先12−1に供給される。また、切り替え信号S1を
“L”レベル、切り替え信号S2を“H”レベルに設定
することにより、昇圧電圧は、昇圧電位供給先12−2
に供給される。
【0134】ここで、昇圧回路10の電位をVppとする
と、昇圧電位供給先12−1の電位は、Vpp−Vth(N
MOSトランジスタ14の閾値)と閾値落ちするが、N
MOSトランジスタ14にイントリンジック型(Iタイ
プ)のものを使用すれば、このような閾値落ちを最小限
に抑えることができる。
【0135】上記したように図1に示した半導体回路に
よれば、切り替え回路11−1,11−2の間に、ダイ
オード接続されたNMOSトランジスタ14が接続され
ているので、昇圧電位供給先12−1の電位が昇圧回路
10の出力端(ノードA)の電位よりも高くなっても、
切り替え回路11−1から切り替え回路11−2へ電荷
が逆流することがない。
【0136】これにより、タイミング上の制約が緩和さ
れ、例えば、昇圧電位供給先12−1に昇圧電位を供給
した後に、昇圧電位供給先12−2に昇圧電位を供給す
るということが可能になる。つまり、このようなタイミ
ングに設定しても、切り替え回路11−1のPMOSト
ランジスタにフォワード電流は流れない。
【0137】また、図1に示した半導体回路では、リミ
ッタ13は、昇圧回路10の出力端にMOSトランジス
タ14を介して接続されている、つまり、MOSトラン
ジスタ14のドレイン側(昇圧回路10側)ではなく、
MOSトランジスタ14のソース側(昇圧回路10に対
して反対側)に接続されている。
【0138】これにより、昇圧電位供給先12−1の電
位がカップリングにより上昇しても、ノードBがフロー
ティング状態になることはなく、昇圧電位供給先12−
1の電位を安定させることができる。
【0139】図2は、図1の半導体回路の基礎となる半
導体回路を示している。
【0140】図2の半導体回路は、図1を参照して前述
した半導体回路と比べて、リミッタ13は昇圧回路10
の出力端(ノードA)に直接に接続されている、つま
り、ダイオード接続されたNMOSトランジスタ14の
ドレイン側に接続されている点が異なり、その他は同じ
であるので図1中と同一符号を付している。
【0141】図2に示した半導体回路において、切り替
え信号S1を“L”レベル、切り替え信号S2を“H”
レベルに設定することにより、昇圧電圧は、昇圧電位供
給先12−1に供給される。また、切り替え信号S1を
“H”レベル、切り替え信号S2を“L”レベルに設定
することにより、昇圧電圧は、昇圧電位供給先12−2
に供給される。
【0142】図2に示した半導体回路によれば、切り替
え回路11−1,11−2の間に、ダイオード接続され
たNMOSトランジスタ14が接続されているので、昇
圧電位供給先12−1の電位が昇圧回路10の出力端
(ノードA)の電位よりも高くなっても、切り替え回路
11−1から切り替え回路11−2へ電荷が逆流するこ
とがない。
【0143】これにより、タイミング上の制約が緩和さ
れ、例えば、昇圧電位供給先12−1に昇圧電位を供給
した後に、昇圧電位供給先12−2に昇圧電位を供給す
るということが可能になる。つまり、このようなタイミ
ングに設定しても、切り替え回路11−1のPMOSト
ランジスタにフォワード電流は流れない。
【0144】ここで、昇圧回路10の昇圧電位をVppと
すると、昇圧電位供給先12−1の電位は、Vpp−Vth
(MOSトランジスタ14の閾値)と閾値落ちするが、
NMOSトランジスタ14にIタイプのものを使用すれ
ば、このような閾値落ちを最小限に抑えることができ
る。
【0145】なお、図2に示した半導体回路では、昇圧
電位供給先12−1の電位は、Vpp−Vthより下がるこ
とはないが、カップリングなどで昇圧電位供給先12−
1の電位が上がると、ノードBがフローティング状態に
なり、昇圧電位供給先12−1の電位がVpp−Vthより
高くなってしまう。
【0146】この際、昇圧電位供給先12−1が転送ゲ
ート用のNMOSトランジスタのゲートであるような場
合には、昇圧電位供給先12−1の電位がVpp−Vthよ
り高くなっても問題はないが、昇圧電位供給先12−1
の電位がVpp−Vthより高くなってほしくない場合もあ
る。
【0147】このような点を考慮した第2実施例を以下
に説明する。
【0148】図3は、本発明の第2実施例に係る半導体
回路を示している。
【0149】図3の半導体回路は、図1を参照して前述
した第1実施例の半導体回路と比べて、切り替え回路1
1−1,11−2間(ノードA・B間)のNMOSトラ
ンジスタを複数段にした点が異なり、その他は同じであ
るので図1中と同一符号を付している。
【0150】即ち、図3の半導体回路において、昇圧回
路10とリミッタ13の間には、それぞれダイオード接
続されたn(複数)個のNMOSトランジスタが互いに
直列に接続されたNMOSトランジスタ列15が接続さ
れている。この場合、上記MOSトランジスタ列15の
ドレインは昇圧回路10に接続され、ソースはリミッタ
13に接続されている。
【0151】そして、上記MOSトランジスタ列15と
昇圧回路10との間のノードAには切り替え回路11−
2の入力端が接続され、MOSトランジスタ列15とリ
ミッタ13との間のノードBには切り替え回路11−1
の入力端が接続される。
【0152】また、切り替え回路11−1の出力端は昇
圧電位供給先12−1に接続され、切り替え回路11−
2の出力端は昇圧電位供給先12−2に接続されてい
る。
【0153】上記したような図3の半導体回路によれ
ば、切り替え回路11−1,11−2間はそれぞれダイ
オード接続された複数個のNMOSトランジスタが互い
に直列に接続されたNMOSトランジスタ列15が接続
されているので、昇圧電位供給先12−1の電位が昇圧
回路10の出力端の電位よりも高くなっても、切り替え
回路11−1から切り替え回路11−2へ電荷が逆流す
ることがない。
【0154】したがって、例えば、昇圧電位供給先12
−1に昇圧電位を供給した後に、昇圧電位供給先12−
2に昇圧電位を供給するということが可能になる、つま
り、このようなタイミングに設定しても切り替え回路1
1−1のPMOSトランジスタがフォワードにならない
ので、昇圧電位供給時におけるタイミング上の制約が緩
和される。
【0155】また、上記図3の半導体回路では、リミッ
タ13は、昇圧回路10の出力端にMOSトランジスタ
列15を介して接続されている、つまり、MOSトラン
ジスタ列15のドレイン側(昇圧回路10側)ではな
く、MOSトランジスタ列15のソース側(MOSトラ
ンジスタ列15からみて昇圧回路10に対して反対側)
に接続されている。
【0156】これにより、昇圧電位供給先12−1の電
位がカップリングにより上昇しても、ノードBがフロー
ティング状態になることをリミッタ13によって防止
し、昇圧電位供給先12−1の電位を安定させることが
できる。
【0157】さらに、前記したようなNMOSトランジ
スタ列15を切り替え回路11−1,11−2の間に接
続することにより、昇圧電位供給先12−1,12−2
に与える電位を積極的に変えることができる。この場
合、昇圧電位供給先12−1に与えられる電位は、NM
OSトランジスタ列15のトランジスタ数と昇圧電位V
ppにより決定される。
【0158】図4は、本発明の第3実施例に係る半導体
回路を示している。
【0159】図4の半導体回路において、ゲート・ドレ
インが接続されたNMOSトランジスタ14は、昇圧回
路20とリミッタ13の間に接続されている。即ち、M
OSトランジスタ14のドレインは昇圧回路20に接続
され、MOSトランジスタ14のソースはリミッタ13
に接続されている。
【0160】上記昇圧回路20とMOSトランジスタ1
4の間のノードAにはブースタ(ブート回路)22−1
が接続される。また、リミッタ13とMOSトランジス
タ14の間のノードBは、昇圧電位転送ゲート用のNM
OSトランジスタ(切り替え回路)21−1を経由して
昇圧電位供給先12−1に接続されており、上記トラン
ジスタ21−1のゲートにはブースタ22−1の出力信
号が入力される。
【0161】上記ブースタ22−1は制御信号CNTが
入力され、制御信号CNTが例えば“H”の時には、ブ
ースタ22−1がブート動作を行い、その出力信号によ
り前記トランジスタ21−1をオン状態に駆動し、制御
信号CNTが“L”の時にはブート動作を行わない。
【0162】図5は、本発明の第4実施例に係る半導体
回路を示している。
【0163】図5の半導体回路は、図4を参照して前述
した第3実施例の半導体回路と比べて、2個のブースタ
22−1,22−2および昇圧電位供給先が異なる2個
の昇圧電位転送ゲート用のNMOSトランジスタ21−
1,21−2が設けられている点が異なり、その他は同
じであるので図1中と同一符号を付している。
【0164】即ち、図5の半導体回路において、昇圧回
路20とMOSトランジスタ14の間のノードAにはブ
ースタ22−1,22−2がそれぞれ接続されており、
また、リミッタ13とMOSトランジスタ14の間のノ
ードBは昇圧電位転送ゲート用のNMOSトランジスタ
21−1,21−2をそれぞれ経由して昇圧電位供給先
12−1,12−2に接続されている。そして、上記昇
圧電位転送ゲート用のトランジスタ21−1,21−2
のゲートに対応して前記ブースタ22−1,22−2の
出力信号が入力される。
【0165】上記ブースタ22−1,22−2は、それ
ぞれ制御信号CNTが入力され、制御信号CNTが例え
ば“H”の時にはブート動作を行い、それぞれの出力信
号により対応して前記トランジスタ21−1をオン状態
に駆動し、制御信号CNTが“L”の時にはブート動作
を行わない。
【0166】図6は、図1、図3乃至図5中のリミッタ
13の構成の一例を示している。
【0167】図6において、入力端子61に供給される
昇圧電圧Vを抵抗素子R1、R2により分割した電位お
よびリファレンス電位Vref がオペアンプ62の非反転
入力端(+)および反転入力端(−)に対応して入力さ
れている。
【0168】NMOSトランジスタM1は、一端(ドレ
イン)が前記入力端子61に接続されており、ゲートが
前記オペアンプ62の出力端に接続されており、上記ド
レインとゲートとの間に位相補償用の容量Cが接続され
ている。
【0169】いま、入力端子61の電圧が(R1+R
2)Vref /R2よりも高くなると、オペアンプ62の
出力電圧が上昇し、NMOSトランジスタM1がオンに
なるので、入力端子61の電圧は下降する。
【0170】これに対して、入力端子61の電圧が(R
1+R2)Vref /R2よりも低くなると、オペアンプ
62の出力電圧が降下し、NMOSトランジスタM1が
オフになるので、昇圧回路20から供給された電荷が入
力端子61のノードに蓄積され、入力端子61の電圧は
上昇する。
【0171】このような動作により、入力端子61の電
圧は、抵抗分割に応じて決まる電位(R1+R2)Vre
f /R2にリミットされる。
【0172】図7は、図4中のブースタ22−1および
図5中のブースタ22−1,22−2の構成の一例を示
している。
【0173】ブースタは、制御信号に基づいて、昇圧電
位を転送させるための転送ゲート用のトランジスタをオ
ンさせるのに必要な電圧(転送電圧+NMOSトランジ
スタの閾値)あるいは転送ゲート用のトランジスタをオ
フさせる電圧(0V)を生成して、転送ゲート用のトラ
ンジスタのゲートに供給するものである。
【0174】このようなブースタと転送ゲート用のトラ
ンジスタとからなる回路は、NMOSトランジスタのみ
の組み合わせにより構成できるので、高電圧に対する耐
性の強いPMOSトランジスタがないような半導体装置
で使用されることが多い。
【0175】図7に示すブースタにおいて、NMOSト
ランジスタM1〜M4のうちトランジスタM1,M2
は、閾値が正のエンハンスメント型トランジスタ(Eタ
イプ)であり、トランジスタM3は、閾値がほぼ0のイ
ントリンジック型トランジスタ(Iタイプ)であり、ト
ランジスタM4は、閾値が負のデプレション型トランジ
スタ(Dタイプ)である。
【0176】昇圧電位が供給される入力端子71は、E
タイプのトランジスタM1およびIタイプのトランジス
タM3を直列に介して出力端子72に接続されており、
また、入力端子71は転送ゲート用のEタイプのトラン
ジスタM2を介して出力端子72に接続されている。こ
の場合、前記トランジスタM1およびM2のゲートは出
力端子72に接続されており、トランジスタM3のゲー
ト・ドレイン相互が接続されている。
【0177】制御信号が供給される制御入力端73は、
ゲートに電源電圧が印加されているDタイプのトランジ
スタM4を介して出力端子72に接続されており、上記
制御信号およびクロック信号φは二入力のナンドゲート
74に入力され、このナンドゲート74の出力端(ノー
ドN3)は容量 を介して前記トランジスタM3のゲー
ト・ドレイン相互接続ノード(トランジスタM1のソー
スとトランジスタM3のドレインとの接続ノード)N1
に接続されている。
【0178】いま、上記制御信号が“H”レベルの場合
は、出力端子72(ノードN2)も“H”レベルとな
り、トランジスタM1、M3の接続ノードN1には入力
端子71の電圧からトランジスタM1の閾値電圧だけ低
い電位が転送される。
【0179】この状態において、クロック信号によりナ
ンドゲートの出力端(ノードN3)の電位が振動するの
で、ノードN1に蓄えられた電荷はトランジスタM3を
介してノードN2に転送される。
【0180】このような動作を繰り返すことによってノ
ードN2の電位は上昇していき、(入力端子71の電圧
+NMOSトランジスタの閾値電圧Vth)まで達した段
階で、転送ゲート用のトランジスタM2による閾値落ち
のない転送が可能となり、このトランジスタM2は、ノ
ードN2の電位が上がり過ぎないように電位をリミット
する役割を持つ。なお、この状態では、トランジスタM
4はオフしている。
【0181】一方、前記制御信号が“L”レベルの場合
は、クロック信号がノードN3に伝達されず、また、制
御信号の“L”レベルがトランジスタM4を介して直接
に転送ゲート用のトランジスタM2のゲート(ノードN
2)に伝達されるので、この転送ゲート用のトランジス
タM2はオフすることになる。
【0182】上記したように図4に示した第3実施例の
半導体回路および図5に示した第4実施例の半導体回路
では、リミッタ13は、昇圧回路20の出力端にダイオ
ード接続されたMOSトランジスタ14を介して接続さ
れている、つまり、MOSトランジスタ14のドレイン
側(昇圧回路20側)ではなく、MOSトランジスタ1
4のソース側(昇圧回路20に対して反対側)に接続さ
れている。
【0183】これにより、昇圧電位供給先12−1の電
位がカップリングにより上昇しても、ノードBがフロー
ティング状態になることはなく、昇圧電位供給先12−
1の電位を安定させることができる。
【0184】また、第3実施例および第4実施例の半導
体回路では、転送電圧よりもNMOSトランジスタ14
の閾値分だけ高い電位がブースタ22−1,22−2に
入力されることにより、ブースタ22−1,22−2の
出力電圧、即ち、昇圧電位転送ゲート用のトランジスタ
21−1,21−2のゲート電圧がより早く上昇する。
【0185】これにより、ブースタ22−1,22−2
に制御信号が入力されてから昇圧電位供給先12−1,
12−2へ昇圧電位が転送されるまでの遅延時間を短縮
させることができる。
【0186】なお、前記各実施例において、切り替え回
路11−1,11−2間に接続される降圧用のNMOS
トランジスタ14あるいはNMOSトランジスタ列15
のトランジスタがIタイプである場合には、図8に示す
ような接続を行った時のVD−VS特性が図9に示すよ
うに分かっていれば、図9のVD−VS特性にしたがっ
て各電位供給先に与える電位を調節できる。
【0187】また、図10に示すように、降圧用のNM
OSトランジスタ14あるいはNMOSトランジスタ列
15のトランジスタに並列に低抵抗のヒューズ素子23
を設けておけば、ヒューズ素子23の切断の有無により
昇圧電位供給先に与える電位を調節することができる。
【0188】さらに、降圧用のNMOSトランジスタ1
4あるいはNMOSトランジスタ列15のトランジスタ
として、IタイプとEタイプのトランジスタを組み合わ
せれば、より多くの電位を作ることができる。
【0189】このような電位の決め方は、トランジスタ
の閾値Vthに依存するため、リミッタ13に直接につな
がるノードB以外のノード電位は、完全に望みの電位に
設定することができないが、複数の昇圧電位供給先に対
応させて複数の昇圧回路を設ける場合に比べて、回路面
積を大幅に縮小することができる。 また、図11に示
すように、昇圧回路10の出力端と切り替え回路11−
1の入力端およびリミッタ回路との間にダイオード接続
のNMOSトランジスタ14−1を挿入接続するだけで
なく、さらに、昇圧回路10の出力端と切り替え回路1
1−2の入力端およびリミッタ回路との間にダイオード
接続のNMOSトランジスタ14−2を挿入接続すれ
ば、リカバリ動作の際に、昇圧回路10と昇圧電位供給
先12−1,12−2の電位を同時に落すことが可能と
なる。これにより、リカバリ時間を短縮すると共にクロ
ックを簡素化することができる。
【0190】なお、図11において、図1中と同一部分
には同一符号を付してその説明を省略する。
【0191】次に、本発明の半導体回路を適用した第1
応用例に係るNANDセル型EEPROMの昇圧系制御
回路について説明する。
【0192】この第1の応用例に係るNANDセル型E
EPROMの昇圧系制御回路は、図24乃至図35を参
照して前述した従来例の昇圧系制御回路にと比べて、基
本的には同様であるが、図12に示すように電圧切替供
給回路の構成の一部が異なり、図14に示すように書き
込みタイミングの設定の一部が図33に示した書き込み
タイミングの設定と異なることにより、動作が若干異な
る。
【0193】即ち、図12に示す電圧切替供給回路は、
図32を参照して前述した従来例の電圧切替供給回路と
比べて、Vmsg 昇圧回路53の出力端に接続されている
昇圧電位供給配線55に挿入されたダイオード接続のN
MOSトランジスタ14を介して第2の切り替え回路S
W2および第3の切り替え回路SW3が接続されている
点が異なり、その他は同じであるので図32中と同一符
号を付している。
【0194】図13は、図12中の切換回路SW1〜S
W3のうちの1個を代表的に取り出して一例を示してい
る。
【0195】この切換回路は、制御信号入力を反転する
インバータINVと、制御信号入力およびその反転信号
を受けてラッチするCMOSラッチ回路LTからなる。
【0196】制御信号入力が“L”レベルになると、制
御信号出力が“L”レベルになり、対応する昇圧電位転
送ゲート用のPMOSトランジスタをオンにし、これを
介して高電圧(昇圧電圧Vmbl あるいはVmsg )を転送
させる。
【0197】図14は、図12の電圧切替供給回路を用
いた書き込み動作のタイミングの設定例を示すタイミン
グ図である。
【0198】図12の電圧切替供給回路によれば、第1
の切り替え回路SW1と第2の切り替え回路SW2・第
3の切り替え回路SW3との間にダイオード接続のNM
OSトランジスタ14が挿入されているので、図14に
示すように、書き込み時に制御信号線(BLCD、BL
TR)、電源ノードVB1TH、選択ゲート線SGDに対す
る昇圧電位の供給タイミングを異ならせるように設定す
ることが可能になる。
【0199】つまり、選択ゲート線SGDに昇圧電位V
msg を供給するタイミングを、制御信号線(BLCD、
BLTR)に昇圧電位Vmsg を供給するタイミングより
も遅らせることにより、BLCD、BLTR側から選択
ゲート線SDG側への電荷の移動はなく、転送ゲート用
のPMOSトランジスタにフォワード電流が流れること
もない。また、図35中に示したような最もビット線B
L寄りのセルトランジスタのドレイン・制御ゲート間に
電圧ストレスが加わらなくなる。
【0200】したがって、最もビット線BL寄りのセル
トランジスタが非書き込み状態であった時にその閾値が
電圧ストレスによって変化することはなくなり、正常な
読み出し動作が可能になる。
【0201】即ち、第1の応用例に係る昇圧系制御回路
を適用した図12の電圧切替供給回路によれば、昇圧電
位転送ゲート用のPMOSトランジスタのフォワード電
流を避けてラッチアップを防止するために課せられてい
た従来のタイミング設定上の制約(BLCD、BLT
R、VB1TH、SGDのタイミングを同一に設定するとい
う制約)をなくすることが可能になる。
【0202】また、Vmsg 昇圧回路53の出力端に電圧
リミッタ54が接続されているので、選択ゲート線SD
Gがフローティング状態になることを防止でき、選択ゲ
ート線SDGの電位を正確に制御することが可能にな
る。
【0203】一方、制御信号線BLCD、BLTRの電
位は、ダイオード接続のNMOSトランジスタ14の閾
値VT 分だけ昇圧電位Vmsg からずれる。上記ダイオー
ド接続のNMOSトランジスタ14の閾値が温度等によ
り変動することを考えると、制御信号線BLCD、BL
TRの電位を正確に制御できないことになるが、制御信
号線BLCD、BLTRは昇圧電位Vmbl の電位を転送
できさえすればよいので、正確な制御電位は必要ない。
【0204】なお、上記第1応用例はNAND型EEP
ROMの書き込み動作を例にとって説明したが、本発明
の半導体回路は、NAND型EEPROMの適用に限定
されるものではなく、昇圧回路を使用する半導体装置全
般に対して適用可能である。
【0205】次に、本発明の半導体回路を適用した第2
応用例に係るNANDセル型EEPROMの昇圧系制御
回路について説明する。
【0206】図15に示す第2応用例に係る昇圧系制御
回路は、図36を参照して前述した従来例のNANDセ
ル型EEPROMの昇圧系制御回路と比べて、昇圧回路
30の出力端とリミッタ・昇圧電位転送ゲート用のNM
OSトランジスタの転送入力端側の一端との間に、降圧
素子(本例では、ダイオード接続された1個のNMOS
トランジスタ)14が挿入接続されている点が異なり、
その他は同じであるので図36中と同一符号を付してい
る。
【0207】即ち、図15に示す昇圧系制御回路は、第
1の電圧VppH を生成して出力端(ノードA)に出力す
る昇圧回路30aと、前記第1の電圧VppH を降圧して
ノードBに第2の電圧Vppを生成する降圧用のダイオー
ド接続された高耐圧のNMOSトランジスタ14と、前
記第2の電圧Vppをリミットするリミッタ31と、前記
第1の電圧VppH が入力し、ブートにより第3の電圧V
ppH'を生成するブート回路33と、前記第3の電圧Vpp
H'がゲートに供給され、前記第2の電圧Vppを転送する
昇圧電位転送ゲート用のNMOSトランジスタ32とを
具備することを特徴とするものであり、図4に示した昇
圧系制御回路を詳細に示したものに相当する。
【0208】図15の昇圧系制御回路によれば、昇圧回
路30aで生成する第1の昇圧電圧VppH を降圧させる
ことによって第2の昇圧電圧Vppを生成し、第1の昇圧
電圧VppH からブート電圧VppH'を生成し、このブート
電圧VppH'により昇圧電位転送ゲート用のNMOSトラ
ンジスタ32を駆動して第2の昇圧電圧Vppを転送す
る。
【0209】換言すれば、実際のデバイス動作で必要と
する昇圧電圧Vppより高い電圧VppH を昇圧回路30a
で生成することにより、実際のデバイス動作で必要とす
る所望の第2の昇圧電圧Vppを転送する。
【0210】したがって、ブート回路33のブート効率
が低下したとしても、ブート電圧VppH'により昇圧電位
転送ゲート用のNMOSトランジスタ32を十分に駆動
することができるので、転送の立ち上がりが遅くなるの
を防ぐことができるとともに電源電圧の低下にも強くな
る。また、リミッタ31のフィードバック系回路の発振
を防止し、ノイズを低減する効果が期待される。
【0211】<第2応用例の具体例>図16は、第2応
用例に係る昇圧系制御回路を用いたロウ系回路の具体例
を示している。
【0212】図16中に示す昇圧系制御回路36aは、
図37乃至図41を参照して前述した従来例の昇圧系制
御回路36と比べて、昇圧回路301a〜303aとリ
ミッタ311〜313の転送入力端側の一端との間にそ
れぞれ対応して1個のダイオード接続されたNMOSト
ランジスタ141〜143が挿入接続され、上記NMO
Sトランジスタ141〜143と対応するリミッタ31
1〜313との接続ノードにそれぞれ対応して昇圧電位
転送ゲート用のNMOSトランジスタ321〜323の
各一端が接続変更されており、その他は同じである。
【0213】前記昇圧回路301a〜303aは、昇圧
回路用オシレータ34から出力されるクロック信号が入
力され、その構成要素であるキャパシタの面積、クロッ
ク周波数、電源電圧、転送ゲートの電流転送能力によっ
て決まる昇圧電圧として、書き込み電圧VpgmH、書き込
み中間電圧VpassH 、読み出し電圧VreadH を対応して
生成する。
【0214】上記昇圧電圧VpgmH、VpassH 、VreadH
はNMOSトランジスタ141〜143により降圧され
てVpgm 、Vpass、Vreadとなり、これらの降圧電圧V
pgm、Vpass、Vreadはリミッタ311〜313により
制限される。
【0215】この場合、リミッタ311〜313は、そ
れぞれ対応する降圧電圧Vpgm 、Vpass、Vreadが所望
のレベルかどうかを検知してフラグ信号を出力し、所望
のレベルより低い場合には対応する昇圧回路301a〜
303aで昇圧動作を行わせ、所望のレベルより高い場
合には対応する昇圧回路301a〜303aの昇圧動作
を停止させることにより、昇圧回路301a〜303a
の昇圧電圧VpgmH、VpassH 、VreadH が一定となるよ
うにフィードバック制御する。
【0216】ブート回路331〜333は、図38に示
したように構成されており、ブート回路用オシレータ3
5で生成されたクロックによってそれぞれ対応して昇圧
電圧VpgmH、VpassH 、VreadH をブートする。但し、
このクロックは、モード信号がイネーブル状態となった
場合のみ動作するので、モード信号によりブート回路3
31〜333を動作させたり停止したりできる。
【0217】ブート回路331〜333がモード信号に
応じて選択的に動作すると、昇圧電圧VpgmH、VpassH
、VreadH はそれぞれブートされてVpgmH' 、Vpass
H'、Vread' が生成され、これらのブート電圧VpgmH'
、VpassH'、Vread' は対応して昇圧電位転送ゲート
321〜323をオンにするので、ワード線ドライバ回
路38の出力に昇圧電圧VpgmH、VpassH 、VreadH が
選択的に出力されることになる。
【0218】上記したように図16中の昇圧系制御回路
36aは、従来例の図37の昇圧系制御回路36では昇
圧回路30の出力電圧をブートした電圧により昇圧電位
転送ゲートを駆動して昇圧回路30の出力電圧を転送し
ているのに対して、昇圧回路36aの出力電圧(Vpgm
H、VpassH 、VreadH )をブートした電圧VpgmH' 、
VpassH'、Vread' により昇圧電位転送ゲート321〜
323を駆動して降圧電圧Vpgm 、Vpass、Vreadを転
送している。
【0219】したがって、仮に電源電圧の低下によって
ブート回路331〜333のブート効率が落ちて昇圧電
位転送ゲート321〜323による降圧電圧Vpgm 、V
pass、Vreadの転送能力が低下したとしても、ブート電
圧VpgmH' 、VpassH'、Vread' と降圧電圧Vpgm 、V
pass、Vreadの電圧差があるので、Vppドライバの抵抗
成分は小さくて済む。
【0220】また、ブート回路331〜333のブート
効率は、それを構成するキャパシタの面積の増加によっ
て改善できるが、ブート回路331〜333は設計ルー
ルの厳しいコア領域にあるので現実には難しい。
【0221】これに対して、周辺部に配置される昇圧回
路301a〜303aの昇圧能力を高めるために、それ
らを構成するキャパシタの面積を増大するように改善す
ることは容易である。
【0222】また、ローデコーダ部のワード線ドライバ
38のゲートを駆動するためのブート回路(図示せず)
は、各ワード線もしくは数ワード線毎にまとまっている
各ブロックに個々に設けられているので、ブート回路用
オシレータ35から出力するクロック信号の寄生容量は
かなり大きくなる(不利となる)。これに対して、図1
6に示したロウ系回路のように昇圧回路301a〜30
3aで予め昇圧する方が安全なことが分かる。
【0223】また、昇圧回路301a〜303aに4相
クロック式昇圧回路を用いると、2相クロック式昇圧回
路を用いる場合に比べて昇圧効率が上がるので、回路的
なマージンが改善されることになり、従来例に比べて回
路の改善が容易になる。
【0224】さらに、図16のロウ系回路では、昇圧回
路301a〜303aとリミッタ311〜313との間
に降圧素子141〜143を挿入しているので、リミッ
タ311〜313と昇圧回路301a〜303aとで組
まれるフィードバック回路系のノイズに関して従来より
改善されるという効果もある。
【0225】また、図16のロウ系回路では、リミッタ
311〜313を降圧素子141〜143の降圧出力側
に接続することによって、降圧電圧Vpgm 、Vpass、V
readをリミットしているので、降圧素子141〜143
の特性のばらつきの影響を受けず、降圧電圧Vpgm 、V
pass、Vreadを精度良く生成して転送することが可能に
なっている。
【0226】<第2応用例の変形例1>図17は、第2
応用例の変形例1に係る昇圧系制御回路を示している。
【0227】図17の昇圧系制御回路は、図15に示し
た昇圧系制御回路と比べて、昇圧電圧VppH を降圧電圧
Vppに降圧する素子として、トランジスタから抵抗素子
Rに変更されているが、図15の昇圧系制御回路と同様
の効果が期待できる。
【0228】<第2応用例の変形例2>図18は、第2
応用例の変形例2に係る昇圧系制御回路を示している。
【0229】図18の昇圧系制御回路は、図15に示し
た昇圧系制御回路と比べて、降圧素子として、複数段の
トランジスタ14a、14bが用いられている点が異な
るが、図15の昇圧系制御回路と同様の効果が期待でき
る。
【0230】<第2応用例の変形例3>図19は、第2
応用例の変形例3に係る昇圧系制御回路を示している。
【0231】図19の昇圧系制御回路は、図15に示し
た昇圧系制御回路と比べて、降圧素子としてダイオード
Dが用いられている点が異なるが、図15の昇圧系制御
回路と同様の効果が期待できる。この場合、上記ダイオ
ードDとして、前記変形例2のように複数段のダイオー
ドを用いることも可能である。
【0232】<第2応用例の変形例4>図20は、第2
応用例の変形例4に係る昇圧系制御回路を示している。
【0233】図20の昇圧系制御回路は、図15に示し
た昇圧系制御回路と比べて、VDD電源ノードと昇圧回路
30の出力端とを接続するダイオード接続のIタイプト
ランジスタPR1を追加している点が異なる。
【0234】これにより、図15の昇圧系制御回路と同
様の効果が期待できるとともに、昇圧回路30の動作停
止時には、VDD電源ノードからIタイプトランジスタP
R1を充電経路として昇圧回路30の出力端を電源電圧
VDDに充電し、昇圧回路30の出力端の立ち上がり時間
を早くすることができる。この場合、上記トランジスタ
PR1として、Iタイプに限定することなく、他のタイ
プのトランジスタを用いてもよい。
【0235】<第2応用例の変形例5>図21は、第2
応用例の変形例5に係る昇圧系制御回路を示している。
【0236】図21の昇圧系制御回路は、図15に示し
た昇圧系制御回路と比べて、VDD電源ノードと降圧ノー
ド(降圧素子とリミッタとの接続ノード)とを接続する
ダイオード接続のIタイプトランジスタPR2を追加し
ている点が異なる。
【0237】これにより、図15の昇圧系制御回路と同
様の効果が期待できるとともに、昇圧回路30の動作停
止時には、VDD電源ノードからIタイプトランジスタP
R2を充電経路として降圧ノードを電源電圧VDDに充電
し、降圧ノードの立ち上がり時間を早くすることができ
る。この場合、上記トランジスタPR2として、Iタイ
プに限定することなく、他のタイプのトランジスタを用
いてもよい。
【0238】<第2応用例の変形例6>図22は、第2
応用例の変形例6に係る昇圧系制御回路を示している。
【0239】図22の昇圧系制御回路は、図20に示し
た変形例4の昇圧系制御回路と図21に示した変形例5
の昇圧系制御回路とを組み合わせて実施したものであ
り、VDD電源ノードと昇圧回路30の出力端とを接続す
るダイオード接続のIタイプトランジスタPR1を追加
するとともに、VDD電源ノードと降圧ノードとを接続す
るダイオード接続のIタイプトランジスタPR2を追加
している。
【0240】これにより、図15の昇圧系制御回路と同
様の効果が期待できるとともに、昇圧回路30の動作停
止時には昇圧回路30の出力端および降圧ノードをそれ
ぞれ電源電圧VDDに充電することよりそれぞれの立ち上
がり時間を早くすることができる。
【0241】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の半導体
回路によれば、各切り替え回路の間に1個あるいは複数
個のダイオード接続のNMOSトランジスタが接続され
ていることにより、電位供給先の電位が昇圧回路の出力
端の電位よりも高くなっても、その電位供給先が接続さ
れる切り替え回路から昇圧回路側の他の切り替え回路へ
電荷が逆流することがない。
【0242】したがって、一つの昇圧回路から複数の昇
圧電位供給先へ昇圧電位を供給する際に、ある電位供給
先に昇圧電位を供給した後に、それよりも昇圧回路側の
電位供給先に昇圧電位を供給するということが可能にな
り、昇圧電位供給時におけるタイミング設定上の制約が
大幅に緩和され、複数の昇圧電位供給先へ昇圧電位を簡
便に供給することができる。
【0243】また、昇圧回路の出力端にダイオード接続
のNMOSトランジスタを介して電圧リミッタが接続さ
れているので、電圧リミッタ側の電位供給先の電位がカ
ップリングにより上昇しても、切り替え回路の入力端が
フローティング状態になることはなく、その電位供給先
の電位を安定させることができる。
【0244】さらに、本発明の半導体回路を適用した半
導体メモリの昇圧系制御回路によれば、昇圧電位転送ゲ
ート用のMOSトランジスタのフォワード電流を避けて
ラッチアップを防止するためのタイミング設定上の制約
をなくすることができる。
【0245】さらに、本発明の半導体回路を適用した半
導体メモリの昇圧系制御回路によれば、昇圧電位転送ゲ
ートを駆動するためのブート回路のブート効率が電源電
圧の低下によって低下した場合でも、昇圧電圧をワード
線に十分に転送できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る半導体回路を示す回
路図。
【図2】図1の基礎となる半導体回路を示す回路図。
【図3】本発明の第2実施例に係る半導体回路を示す回
路図。
【図4】本発明の第3実施例に係る半導体回路を示す回
路図。
【図5】本発明の第4実施例に係る半導体回路を示す回
路図。
【図6】図1、図3乃至図5中の電圧リミッタの一例を
示す回路図。
【図7】図4および図5中のブースタの一例を示す回路
図。
【図8】ゲートとドレインが接続されたトランジスタを
示す図。
【図9】図8のトランジスタのVD−VS特性を示す
図。
【図10】本発明の半導体回路の 例を示す回路図。
【図11】本発明の半導体回路の 例を示す回路図。
【図12】本発明の半導体回路を適用した第1の応用例
に係るNANDセル型EEPROMの昇圧系制御回路を
適用した電圧切替供給回路を示す回路図。
【図13】図12中の切換回路のうちの1個を代表的に
取り出して一例を示す回路図。
【図14】図12の電圧切替供給回路を用いた書き込み
動作のタイミングの設定例を示すタイミング図。
【図15】本発明の半導体回路を適用した第2応用例に
係るNANDセル型EEPROMの昇圧系制御回路を示
す回路図。
【図16】図15の昇圧系制御回路の具体例を示す回路
図。
【図17】図15の昇圧系制御回路の変形例1を示す回
路図。
【図18】図15の昇圧系制御回路の変形例2を示す回
路図。
【図19】図15の昇圧系制御回路の変形例3を示す回
路図。
【図20】図15の昇圧系制御回路の変形例4を示す回
路図。
【図21】図15の昇圧系制御回路の変形例5を示す回
路図。
【図22】図15の昇圧系制御回路の変形例6を示す回
路図。
【図23】従来の昇圧回路、電圧リミッタ、切り替え回
路からなる半導体回路を示す回路図。
【図24】図23に示した半導体回路が適用されたEE
PROMの昇圧系制御回路を示す回路図。
【図25】EEPROMのメモリセルを示す断面図。
【図26】NAND型EEPROMのメモリセルアレイ
における1つのNANDセル部の等価回路を示す図。
【図27】図26のNANDセルユニットがマトリクス
状に配列されたメモリセルアレイの等価回路を示す図。
【図28】NAND型EEPROMのデータ書込み動作
を説明するために示す電圧波形図。
【図29】NAND型EEPROMのデータ読み出し動
作を説明するために示す電圧波形図。
【図30】図27中の1個のNANDセルユニット、1
本のビット線BL、1個のセンスアンプを代表的に取り
出して一例を示す回路図。
【図31】図30中のデータラッチ回路の電源ノードV
B1THに電源電圧Vcc、昇圧電圧Vmbl を切り替え供給す
るための電圧切換供給回路を示す回路図。
【図32】図30中の制御信号線BLTR、BLCD、
選択ゲート線SGDに電源電圧Vcc、昇圧電圧Vmsg 、
接地電位Vssにレベルを切り替えて供給するための電圧
切換供給回路を示す回路図。
【図33】図30中のデータラッチ回路の電源ノードV
B1TH、制御信号線BLTR、BLCD、選択ゲート線S
GD、選択セルトランジスタの制御ゲート線CGN、非
選択セルトランジスタの制御ゲート線CGN' に対して
昇圧電圧を供給するタイミングの一例を示す図。
【図34】図32中に示した電圧切換供給回路の昇圧電
位転送ゲート用のPMOSトランジスタを示す断面図。
【図35】図33に示したな書き込み動作のタイミング
設定によるクロック4からクロック5の間において最も
ビット線寄りのセルトランジスタのドレインに昇圧電圧
Vmbl が印加される状態の時の電圧関係を示す断面図。
【図36】図24に示した従来のNAND型EEPRO
Mにおける昇圧系制御回路の他の例を示すブロック図。
【図37】図36の昇圧系制御回路を使用したロウ系回
路の具体例を示す回路図。
【図38】図37中の1組のブート回路のうちの1個を
代表的に取り出して一具体例を示す回路図。
【図39】図37中のリミッタ回路のうちの1個を代表
的に取り出して一具体例を示す回路図。
【図40】図37中の昇圧回路のうちの1個を代表的に
取り出して二つの異なる例を示す回路図。
【図41】図40に示した2相式、4相式の昇圧回路に
用いられる昇圧駆動のための2相クロック、4相クロッ
クを示す波形図。
【符号の説明】
10 …昇圧回路、 11−1,11−2…切り替え回路、 12−1,12−2…電位供給先、 13 …リミッタ、 14 …ダイオード接続のNMOSトラン
ジスタ、 P1〜P3 …PMOSトランジスタ、 N1,N2 …NMOSトランジスタ、 INV …インバータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02M 3/07 (72)発明者 中村 寛 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内 (72)発明者 竹内 健 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内 (72)発明者 細野 浩司 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇圧回路と、ゲートおよびドレインが互
    いに接続されたNチャネルトランジスタ部と、電圧リミ
    ッタとを具備し、 第1端子に前記昇圧回路の出力端子と前記Nチャネルト
    ランジスタ部のドレインとが接続され、第2端子に前記
    Nチャネルトランジスタ部のソースと前記電圧リミッタ
    とが接続されたことを特徴とする半導体回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体回路において、さ
    らに、 入力端に前記第1端子が接続され、第1制御信号に基づ
    いて前記第1端子の電位を第1電位供給先へ供給する第
    1切り替え回路と、 入力端に前記第2端子が接続され、第2制御信号に基づ
    いて前記第2端子の電位を第2電位供給先へ供給する第
    2切り替え回路とを具備したことを特徴とする半導体回
    路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体回路において、さ
    らに、 入力端に前記第1端子が接続され、制御信号に基づいて
    前記第2端子の電位を電位供給先へ供給する切り替え回
    路とを具備したことを特徴とする半導体回路。
  4. 【請求項4】 前記Nチャネルトランジスタ部は、ゲー
    トおよびドレインが接続されたNチャネルトランジスタ
    が複数個直列接続されたものから構成されることを特徴
    とする請求項1または2または3記載の半導体回路。
  5. 【請求項5】 入力端に第1昇圧電位が入力され、第1
    制御信号に基づいて前記第1昇圧電位を第1電位供給先
    へ供給する第1切り替え回路と、 入力端に第2昇圧電位が入力され、第2制御信号に基づ
    いて前記第2昇圧電位を第2電位供給先へ供給する第2
    切り替え回路と、 ゲートおよびドレインが互いに接続され、かつ、互いに
    直列接続され、ソース側が前記第1切り替え回路の入力
    端に接続され、ドレイン側が前記第2切り替え回路の入
    力端に接続される複数のNチャネルトランジスタと、 前記複数のNチャネルトランジスタのドレイン側に接続
    され、前記第2昇圧電位を出力する昇圧回路とを具備
    し、前記第1昇圧電位は、前記複数のNチャネルトラン
    ジスタのソース側から得られ、前記第2昇圧電位よりも
    前記複数のNチャネルトランジスタの閾値分だけ低く設
    定されることを特徴とする半導体回路。
  6. 【請求項6】 入力端に第1昇圧電位が入力され、第1
    制御信号に基づいて前記第1昇圧電位を第1電位供給先
    へ供給する第1切り替え回路と、 入力端に前記第1昇圧電位と同じかまたはそれよりも高
    い第2昇圧電位が入力され、第2制御信号に基づいて前
    記第2昇圧電位を第2電位供給先へ供給する第2切り替
    え回路と、 ゲートおよびドレインが互いに接続され、ソースが前記
    第1切り替え回路の入力端に接続され、ドレインが前記
    第2切り替え回路の入力端に接続されるNチャネルトラ
    ンジスタと、 前記Nチャネルトランジスタのドレインに接続され、前
    記第2昇圧電位を出力する昇圧回路と、 前記Nチャネルトランジスタのソースに接続される電圧
    リミッタとを具備することを特徴とする半導体回路。
  7. 【請求項7】 第1の電圧を生成する昇圧回路と、 前記第1の電圧を降圧して第2の電圧を生成する降圧素
    子と、 前記第2の電圧をリミットする電圧リミッタ回路と、 前記第1の電圧が入力し、ブートにより第3の電圧を生
    成するブート回路と、 前記第3の電圧がゲートに供給され、前記第2の電圧を
    転送する昇圧電位転送ゲートとを具備することを特徴と
    する半導体回路。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体回路において、 前記降圧素子は、1段ないし複数段直列接続のダイオー
    ド接続トランジスタによって構成されることを特徴とす
    る半導体回路。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の半導体回路において、 前記降圧素子は抵抗素子で構成されることを特徴とする
    半導体回路。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の半導体回路において、 前記降圧素子はダイオードで構成されることを特徴とす
    る半導体回路。
  11. 【請求項11】 請求項7乃至10のいずれか1つに記
    載の半導体回路において、 前記第1の電圧が生成されるノードに対して電源電圧か
    らの充電経路を持つことを特徴とする半導体回路。
  12. 【請求項12】 請求項7乃至11のいずれか1つに記
    載の半導体回路において、 前記第2の電圧が生成されるノードに対して電源電圧か
    らの充電経路を持つことを特徴とする半導体回路。
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