JP4672435B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関するもので、特に、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置において、外部電源からの駆動電圧をもとに、メモリセルに書き込まれているデータを読み出すためのリード動作用の昇圧電圧を生成するチャージポンプ回路(昇圧回路)のような内部電源回路に関する。
近年、フラッシュメモリなどの不揮発性の半導体記憶装置においては、ロジック製品の低電圧化にともなって、より一層の低電圧化が要求されている。たとえば、データの読み出し(リード動作時)には高電圧が必要であるが、単一電源電圧方式の場合、チップの内部で低い電圧から高電圧を発生させるための回路技術が、低電圧化には非常に重要となっている。また、動作モードに応じて多種多様なレベルの電圧をチップの内部で制御しなければならないデバイスでは、定電圧源の設計が特に重要である。
フラッシュメモリなどで用いられる、チップの内部で低い電圧から高電圧を発生させるための昇圧回路としては、直列に接続されたダイオードの接続点にそれぞれキャパシタの一方の電極を接続し、外部より供給される駆動電圧(低い電圧)をその段数に応じて昇圧することによって所望の昇圧電圧(高電圧)を得る、所謂チャージポンプ回路が知られている。
最近、このような内部昇圧動作(または、チャージポンプ動作)をともなう昇圧回路は、携帯機器の中に組み込まれることが多くなり、スタンド・バイ電流の低減化の要求が厳しい。その理由は、携帯機器は基本的に電池駆動であるため、たとえ微小であってもスタンド・バイ電流が流れると、機器の待機時間が短くなるなど、機器の性能に直接かかわってくるためである。
理想的な昇圧回路を実現するためには、ダイオードのしきい値Vcが0Vである必要がある。仮に、しきい値がVc>0Vであれば、上昇電位はVDD−Vcとなり、その分だけ一段あたりの電位上昇分が損なわれることになるからである。そこで、チャージポンプ回路を構成するダイオードとしては、基板上にチャネル・イオン注入をしない状態で形成されたトランジスタ(I−タイプトランジスタ)をダイオード接続して使用するのが望ましい。I−タイプトランジスタはチャネル部の不純物濃度が希薄なため、しきい値(Vth)をほぼ0Vとすることができる。
ところが、I−タイプトランジスタのしきい値Vthは、温度やプロセス条件などによっては常に0Vとはならず、負となることもあり、このような場合には、ゲート電圧がマイナスになってもトランジスタはオフせずに微小な電流が流れてしまう。すると、チャージポンプ回路がアクティブ→スタンド・バイ状態となり、チャージポンプ動作が停止したその瞬間より、各段のトランジスタを通じて電荷の逆流が起こる。この逆流電荷の量は、駆動電圧と昇圧電圧との差が大きいほど大きくなる。
この逆流電荷による昇圧ノードのレベル低下が起こると、チャージポンプ回路は、電位を補給するために動作しなければならなくなる。つまり、チャージポンプ回路の逆流電荷の存在は、スタンド・バイ電流の増加の要因となる。しかしながら、チャネル・イオン注入などによりトランジスタのしきい値Vthを上げると、先に説明したように、一段あたりの電位上昇分が損なわれることとなり、現状ではI−タイプトランジスタを使わざるを得ない。
従来は、逆流電荷の量をΔQとし、チップの容量をCtotalとすると、ΔQ/Ctotal=ΔVだけ、昇圧電圧が下がるように設計されていた(ただし、ΔVは制御電圧の管理値内)。この条件は、大容量製品の場合、Ctotalが大きく、ΔVが小さいために、満たされやすい環境であった。しかし、最近はチップシュリンクが進むにつれ、特に小容量の製品の場合、チャージポンプ回路におけるスタンド・バイ電流の許容値はより小さくなり、従来のような値を許容しにくくなりつつある。
さらに、ロジック製品の低電圧化にともない、駆動電圧と昇圧電圧との差が大きくなると、トランジスタの直列接続段数を増やす必要があり、キャパシタの個数の増加が、チャージポンプ回路の面積(サイズ)を大きくする。チャージポンプ回路のサイズは、その出力電流に依存し、チャージポンプ回路のサイズが大きくなると逆流電荷の量も大きくなり、それによる電圧降下も大きくなるという問題があった。
上記したように、I−タイプトランジスタを用いることにより理想的な昇圧回路を構成できるものの、温度やプロセス条件などによっては、昇圧回路の停止時に発生していた逆流電荷による電圧降下を阻止できないという問題があった。
なお、チャージポンプの動作停止時に電流がチャージポンプに逆流するのを防止するために、PチャネルMOSトランジスタからなる逆流防止スイッチを設ける技術は既に知られている(たとえば、特許文献1参照)。この技術においては、PチャネルMOSトランジスタのドレインはチャージポンプの出力端に結合され、ソースはチャージポンプの出力ラインに結合され、基板N−wellはソースに結合される。
特開平11−186503号公報(第5頁、第1図)
MOSトランジスタスイッチであるPチャネルMOSトランジスタTR1については、基板電位>ソース電位,ドレイン電位の関係にしないとジャンクションがフォワードになり、トランジスタとして機能しなくなる。すなわち、チャージポンプ動作時/動作停止時において3つの電圧の関係を考慮する必要があるが、従来技術ではPチャネルMOSトランジスタであるにもかかわらず基板電位はソース電位と同じになっており、逆流防止スイッチとしては十分に機能するものではなかった。
本発明は、上記の問題点を解決すべくなされたもので、昇圧回路の停止時に発生していた逆流電荷による電圧降下を確実に阻止でき、安定した電圧の供給が可能となる半導体装置を提供することを目的としている。
本願発明の一態様によれば、駆動電圧をもとに昇圧電圧を生成する昇圧回路と、前記昇圧回路によって生成された前記昇圧電圧により動作する駆動部と前記昇圧回路の出力端との間に設けられたPMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタスイッチであって、ソースが前記駆動部に接続され、ドレインが前記昇圧回路の出力端に接続され、前記昇圧回路の動作時にはウェルに前記ドレインに供給される電位と同電位が供給され、前記昇圧回路の動作停止時には前記ウェルに前記ソースに供給される電位と同電位が供給されるPMOSトランジスタスイッチと、前記PMOSトランジスタスイッチを前記昇圧回路の動作時にはオンさせ、停止時にはオフさせるように制御する制御回路とを具備したことを特徴とする半導体装置が提供される。
上記の構成により、昇圧回路の停止時に発生していた逆流電荷による電圧降下を確実に阻止でき、安定した電圧の供給が可能となる半導体装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態にしたがった内部電源回路の基本構成を示すものである。なお、ここでは、外部電源からの駆動電圧(VDDO)をもとに、たとえばNOR型EEPROMのようなフラッシュメモリのメモリセルに書き込まれているデータを読み出すための、リード動作用の昇圧電圧(VDDR)を生成するように構成された内部電源回路において、昇圧回路と駆動部であるメモリセルとの間にPチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタスイッチを設けることにより、スタンド・バイ時の電荷の逆流を抑えることができるようにした場合について説明する。
たとえば図1に示すように、昇圧回路(チャージポンプ回路)11からの出力電圧VDDROが供給される出力端には、MOSトランジスタスイッチを構成するPチャネルMOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタと称する)TR1のドレインが接続されている。このPMOSトランジスタTR1のソースには、リード動作用の高電圧である昇圧電圧VDDRが供給されるメモリセル(駆動部)MCが接続されている。また、PMOSトランジスタTR1のゲートには、ゲート電圧VGを制御するための、インバータ回路INVaおよびレベルシフト回路LS1が接続されている。このレベルシフト回路LS1には、装置の外部よりイネーブル信号ENABLEが入力されるようになっている。また、インバータ回路INVaおよびレベルシフト回路LS1には、動作用電圧として、上記昇圧電圧VDDRが供給されている。
一方、上記PMOSトランジスタTR1のバックゲート(N型ウェル)には、第1のNMOSトランジスタであるNチャネルMOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタと称する)TR2のソース、および、NMOSトランジスタ(第2のNMOSトランジスタ)TR3のソースが、それぞれ接続されている。NMOSトランジスタTR2のゲートおよびドレインには、上記昇圧電圧VDDRが供給されている。NMOSトランジスタTR3のゲートには、レベルシフト回路LS2が接続されている。このレベルシフト回路LS2には、上記イネーブル信号ENABLEが入力されるようになっている。また、NMOSトランジスタTR3のドレインおよびレベルシフト回路LS2には、昇圧回路11からの出力電圧VDDROが供給されるようになっている。なお、本実施形態の場合、NMOSトランジスタTR2,TR3は、たとえばI−タイプトランジスタによって構成されている。
図2は、上記した昇圧回路11の構成例を示すものである。たとえば図2に示すように、入力用トランジスタTRaのソース/ドレインの一方には、外部電源からの駆動電圧(VDDO)が入力されるようになっている。入力用トランジスタTRaのゲートには、装置の外部より制御信号(昇圧動作開始信号)INaが供給される。また、入力用トランジスタTRaのソース/ドレインの他方には、複数(この例の場合、2個)のダイオードDa,Dbが直列に接続されている。これらダイオードDa,Dbは、たとえばダイオード接続されたI−タイプトランジスタによって構成されている。
ダイオードDaのアノード側の、入力用トランジスタTRaとの接続点(ノードV1)には、キャパシタC1の一方の電極が接続されている。このキャパシタC1の他方の電極には、インバータ回路INV1を介して、リングオシレータ回路(Ring OSC)11aが接続されている。ダイオードDaのカソード側の、ダイオードDbのアノードとの接続点(ノードV2)には、キャパシタC2の一方の電極が接続されている。このキャパシタC2の他方の電極には、インバータ回路INV2,INV3を介して、リングオシレータ回路11aが接続されている。
このリングオシレータ回路11aには、コンパレータ11bが接続されている。コンパレータ11bは、この昇圧回路11によって昇圧された出力電圧Vout(=VDDRO)を抵抗R1,R2により分圧し、その分圧電圧と基準電圧との比較により得られる出力V0によって、リングオシレータ回路11aのオン/オフを制御する。リングオシレータ回路11aは、コンパレータ11bからの出力V0に応じて発振動作し、キャパシタC1,C2を交互に駆動するためのクロック信号OSCを発生する。これにより、チャージポンプ動作が行われて、各段を電荷(駆動電圧VDDO)が転送されるごとに、出力電圧(Vout)は段階的に上昇する。コンパレータ11bは、上記分圧電圧があらかじめ決められている基準電圧に達すると出力V0をオフし、リングオシレータ回路11aのクロック信号OCRの発生を止める。これにより、チャージポンプ動作が停止されて、出力電圧(Vout)が下降する。この動作の繰り返しにより、出力電圧(Vout)として、リード動作に必要な所望の高電圧(VDDRO)が得られる。以上が、昇圧回路11の基本動作である。
このような構成においては、ダイオードDa,DbとキャパシタC1,C2とからなる各段の、キャパシタC1,C2をリングオシレータ回路11aからのクロック信号OSCによって交互に駆動することにより、電荷の転送、つまりチャージポンプ動作が行われる。このチャージポンプ動作により昇圧された出力電圧Voutは、最終段のダイオードDbのカソードより出力される。
ここで、昇圧回路11の動作についてさらに説明すると、入力用トランジスタTRaに駆動電圧(VDDO)が入力される。この時、ダイオードDaのしきい値Vc(または、I−タイプトランジスタのしきい値Vth)=0と仮定すると、ノードV1に、VDDO分の電荷が充電される。この状態において、キャパシタC1の他方の電極の電圧(Boot1)がVSS→VDDOになると、ノードV1に、2VDDO分の電荷が充電される。同様に、ダイオードDbのしきい値Vc=0と仮定すると、ノードV2に、2VDDO分の電荷が充電される。この状態において、キャパシタC2の他方の電極の電圧(Boot2)がVSS→VDDOになると、ノードV2に、3VDDO分の電荷が充電される。
このことから、ダイオードDa,Dbのしきい値Vc以上の電圧差があって、はじめて次段へ電荷を転送するため、ダイオードDa,Dbのしきい値Vcは低い方が効率がよい。すなわち、段数が少ないほど、昇圧回路11は効率がよいといえる。ただし、段数が少ないと、チャージポンプ動作による充電MAX値が低くなる。たとえば、段数が1段の場合だと、どんなに効率がよくても2VDDOまでしか充電できず、2段の場合でも、どんなに効率がよくても3VDDOまでしか充電できない。
このように、昇圧回路11には、チャージポンプ回路の段数を増やすことによって高い昇圧電圧(出力電圧Vout)が得られるが、効率が悪くなるというデメリットがあり、段数を減らせば効率はよいが、低い昇圧電圧しか得られないというデメリットがある。
次に、図1に示した内部電源回路の動作の概要について説明する。まず、チャージポンプ動作時は、信号ENABLEが“H(ハイ)”レベルになる。このHレベルの信号ENABLEは、レベルシフト回路LS1を介して、インバータ回路INV1に送られる。すると、インバータ回路INVaの出力であるゲート電圧VG=0になり、PMOSトランジスタTR1がオンする。これにより、昇圧回路11にて昇圧された出力電圧VDDROが昇圧電圧VDDRとなって、メモリセルMCに供給される。
その際、Hレベルの信号ENABLEは、レベルシフト回路LS2を介して、I−タイプのNMOSトランジスタTR3のゲートにも供給される。これにより、NMOSトランジスタTR3がオンし、PMOSトランジスタTR1のバックゲート(N型ウェル)の電圧VDDRXを、昇圧回路11の出力電圧VDDROと同電位にする。
これに対し、チャージポンプ動作停止時は、信号ENABLEが“L(ロー)”レベルになる。このLレベルの信号ENABLEは、レベルシフト回路LS1を介して、インバータ回路INVaに送られる。すると、インバータ回路INVaの出力であるゲート電圧VG=“H”レベルになり、PMOSトランジスタTR1がオフする。これにより、駆動部(VDDR)側から昇圧回路11の出力端(VDDRO)側への、電荷の逆流が阻止される。この場合、信号ENABLEは“L”レベルなので、I−タイプのNMOSトランジスタTR3はオフし、I−タイプのNMOSトランジスタTR2がオンとなる。その結果、PMOSトランジスタTR1のバックゲートの電圧VDDRXは、駆動部側の昇圧電圧VDDRと同電位となる。
本発明の第1の実施形態においては、メモリセルMCに供給される昇圧電圧VDDRを、エンハンスメント型のPMOSトランジスタTR1によって制御している。このときに注意しなければならないのが、昇圧回路11の出力電圧VDDROと昇圧電圧VDDRとPMOSトランジスタTR1のバックゲート電圧VDDRXとの関係である。MOSトランジスタスイッチであるPMOSトランジスタTR1については、基板電位をVB、ソース電位をVS、ドレイン電位をVDとすると、VB>VS,VDの関係にしないとジャンクションがフォワードになり、トランジスタとして機能しなくなる。すなわち、PMOSトランジスタTR1には、異なる3つの電圧VDDRX(バックゲート)、VDDRO(ドレイン)、VDDR(ソース)が供給されているため、チャージポンプ動作時/動作停止時において、3つの電圧の関係はVDDRX>VDDRO,VDDRにならなければならない。
図3は、図1に示した内部電源回路において、3つの電圧VDDRX,VDDRO,VDDRの関係をわかりやすく説明するために簡略化して示す、PMOSトランジスタTR1の断面図である。
たとえば図3に示すように、PMOSトランジスタTR1の、昇圧回路11(出力電圧VDDRO)側のドレインとなるP型拡散層SDaと駆動部(昇圧電圧VDDR)側のソースとなるP型拡散層SDbとの間のチャネル部には、微小な抵抗ronが存在する。そのため、チャージポンプ動作時に、PMOSトランジスタTR1がオンすることによって、昇圧回路11側の出力電圧VDDROが駆動部側に昇圧電圧VDDRとして供給される、その出力電圧VDDROと昇圧電圧VDDRとの関係はVDDRO>VDDRである。
この時、信号ENABLE(Hレベル)が、NMOSトランジスタTR3のゲートにも入力されることにより、NMOSトランジスタTR3がオンする。NMOSトランジスタTR3はI−タイプのトランジスタであるため、しきい値Vth≒0であり、電圧VDDROがほぼそのままバックゲート電圧VDDRXとなる。よって、PMOSトランジスタTR1のバックゲート電圧VDDRXはVDDRX(VDDRO)>VDDRの関係となり、ジャンクションがフォワードになるといった不都合は起こらない。
一方、チャージポンプ動作停止時は、昇圧回路11の最終段において、電荷の逆流が発生するため、出力電圧VDDROと昇圧電圧VDDRとの関係はVDDRO<VDDRとなる。チャージポンプ動作停止時は信号ENABLEが“L”レベルになり、NMOSトランジスタTR2がオンする。NMOSトランジスタTR2はI−タイプのトランジスタであるため、しきい値Vth≒0であり、昇圧電圧VDDRがほぼそのままバックゲート電圧VDDRXとなる。よって、PMOSトランジスタTR1のバックゲート電圧VDDRXはVDDRX(VDDR)>VDDROの関係となり、ジャンクションがフォワードになるといった不都合は起こらない。
このように、本発明の第1の実施形態においては、昇圧回路11がI−タイプトランジスタを用いて構成される場合にも、PMOSトランジスタTR1の異なる3つの電圧が常にVDDRX(バックゲート)>VDDRO(ドレイン),VDDR(ソース)の関係になっており、ジャンクションがフォワードになり、トランジスタとして機能しなくなるという不具合を起こさず、なおかつ、チャージポンプ動作停止時に電荷の逆流による電圧降下を確実に阻止することができる。よって、メモリセルMCに書き込まれているデータを読み出すための、リード動作用の昇圧電圧(VDDR)を安定に供給することが容易に可能となるものである。
[第2の実施形態]
図4は、本発明の第2の実施形態にしたがった内部電源回路の基本構成を示すものである。ここでは、外部電源からの駆動電圧(VDDO)をもとに、たとえばNOR型EEPROMのようなフラッシュメモリのメモリセルに書き込まれているデータを読み出すための、リード動作用の昇圧電圧(VDDR)を生成するように構成された内部電源回路において、昇圧回路と駆動部であるメモリセルとの間にNチャネルMOSトランジスタスイッチを設けることにより、スタンド・バイ時の電荷の逆流を抑えることができるようにした場合について説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付して、詳しい説明は割愛する。
たとえば図4に示すように、昇圧回路(チャージポンプ回路)11からの出力電圧VDDROが供給される出力端には、MOSトランジスタスイッチを構成するNチャネルMOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタ)RSWのドレインが接続されている。なお、本実施形態の場合、上記NMOSトランジスタRSWは、たとえばI−タイプトランジスタによって構成されている。このNMOSトランジスタRSWのソースには、リード動作用の高電圧である昇圧電圧VDDRが供給されるメモリセル(駆動部)MCが接続されている。
また、NMOSトランジスタRSWのゲートには、ダイオードD1,D2が直列に接続されている。ダイオードD1,D2の接続点(ノードVD2)には、キャパシタCBの一方の電極が接続されている。キャパシタCBの他方の電極には、このキャパシタCBにクロック信号OSC1を送り込むミニ昇圧回路(リングオシレータ回路)21が接続されている。なお、ダイオードD1のアノードには、昇圧回路11からの出力電圧VDDROが供給されている。
さらに、NMOSトランジスタRSWのゲートには、ゲート電圧VG1を制御するためのNMOSトランジスタTRbのドレインが接続されている。NMOSトランジスタTRbのソースは接地され、ゲートはインバータ回路INVbの出力端に接続されている。このインバータ回路INVbの入力端には、装置の外部よりスイッチング信号SWが供給されるようになっている。
本実施形態の場合、昇圧回路11の出力電圧VDDROのレベルに関係なく、昇圧電圧VDDRをオフすることができるように構成されている。ただし、NMOSトランジスタRSWのオン時には、“昇圧回路11の出力電圧”+“NMOSトランジスタRSWのしきい値Vth”を超える値まで、NMOSトランジスタRSWのゲート電圧VG1を上げる必要がある。そのために、ミニ昇圧回路21が付加されている。
図5は、上記したミニ昇圧回路21の具体例を示すものである。たとえば図5に示すように、入力端子IN1には、電圧“H(ハイレベル=駆動電圧VDDO)”,“L(ローレベル=接地電位)”の周期パルスが入力される。この入力端子IN1には、インバータ回路INV−A,INV−Bが直列に接続されている。インバータ回路INV−Bの出力端は、CMOS(Complementary MOS)インバータ回路INV−Cの共通ゲートに接続されている。
一方、外部電源からの駆動電圧(VDDO)が供給される入力端子IN2には、ダイオードDAのアノードが接続されている。このダイオードDAのカソードは、キャパシタCAを介して、インバータ回路INV−A,INV−Bの接続点(ノードVD1)に接続されている。また、このダイオードDAのカソードは、CMOSインバータ回路INV−Cに接続されている。そして、このCMOSインバータ回路INV−Cの共通ドレインからの出力が、出力端子OUT1より、キャパシタCBへのクロック信号OSC1として取り出される。
このような構成において、入力端子IN1への入力が“Hレベル”の時は、インバータ回路INV−Aの出力が“Lレベル”となり、ダイオードDAのしきい値Vc≒0とすると、ノードVD1にVDDO分の電荷が充電される。これに対し、入力端子IN1への入力が“Lレベル”の時は、インバータ回路INV−Aの出力が“Hレベル”となり、キャパシタCAに駆動電圧(VDDO)が充電されていることから、ノードVD1に2VDDO分の電荷が蓄積される。また、インバータ回路INV−Bの出力が“Lレベル”になるので、この2VDDOの電荷は、対応する波高(Hレベル)を有する周期パルスとして出力端子OUT1より出力される。
こうして、昇圧回路11のチャージポンプ動作時には、ミニ昇圧回路21からの出力(2VDDOの電荷)がクロック信号OSC1として取り出されることにより、たとえば図4に示すように、キャパシタCBには2VDDOの電荷が充電される。一方、昇圧回路11からの出力電圧VDDROはダイオードD1のアノードに入力されており、ダイオードD1のしきい値Vc≒0の時、ノードVD2に、VDDR+2VDDOの電荷が充電される。また、ダイオードD2のしきい値Vc≒0とすると、I−タイプのNMOSトランジスタRSWのゲートに、VDDR+2VDDOのゲート電圧VG1が印加される。これにより、NMOSトランジスタRSWがオンする。
逆に、昇圧回路11のチャージポンプ動作停止時には、信号ENABLEによって、スイッチング信号SWが“Lレベル”になる。すると、インバータ回路INVbの出力が“Hレベル”になり、NMOSトランジスタTRbがオンする。これにより、NMOSトランジスタRSWのゲート電圧VG1=0になり、NMOSトランジスタRSWがオフして、電荷の逆流による電圧降下が阻止される。このように、NMOSトランジスタRSWに、I−タイプのMOSトランジスタを用いることにより、オン時のコンダクタンスを下げ、ミニ昇圧のレベルを下げることができる。
このように、本発明の第2の実施形態においては、昇圧回路11がI−タイプトランジスタを用いて構成される場合にも、昇圧回路11の出力電圧VDDROのレベルに関係なく、昇圧電圧VDDRをオフすることが可能になるため、昇圧回路11のチャージポンプ動作停止時に電荷の逆流による電圧降下を確実に阻止することができる。よって、メモリセルMCに書き込まれているデータを読み出すための、リード動作用の昇圧電圧(VDDR)を安定に供給することが容易に可能となるものである。
なお、上述した第1,第2の実施形態においては、フラッシュメモリのメモリセルに書き込まれているデータを読み出すための、リード動作用の昇圧電圧(VDDR)を生成するように構成された内部電源回路に適用した場合について説明したが、これに限らず、たとえばメモリセルにデータを書き込むための、ライト動作用の昇圧電圧を生成する内部電源回路にも同様に適用できる。もしくは、メモリセルに書き込まれているデータを消去するための、消去動作用の昇圧電圧を生成する内部電源回路にも同様に適用できる。
その他、本願発明は、上記(各)実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、上記(各)実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。たとえば、(各)実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも1つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも1つ)が得られる場合には、その構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態にしたがった内部電源回路の一例を示す構成図。 図1の内部電源回路における昇圧回路の構成を示す回路図。 図1の内部電源回路の一部を簡略化して示す図。 本発明の第2の実施形態にしたがった内部電源回路の一例を示す構成図。 図4の内部電源回路におけるミニ昇圧回路の構成を示す回路図。
符号の説明
11…昇圧回路(チャージポンプ回路)、11a…リングオシレータ回路、11b…コンパレータ、21…ミニ昇圧回路、MC…メモリセル、TR1…PMOSトランジスタ、RSW,TR2,TR3…NMOSトランジスタ、TRa…入力用トランジスタ、INVa,INV1,INV2,INV3…インバータ回路、LS1,LS2…レベルシフト回路、D1,D2,Da,Db…ダイオード、C1,C2,CB…キャパシタ、R1,R2…抵抗。

Claims (3)

  1. 駆動電圧をもとに昇圧電圧を生成する昇圧回路と、
    前記昇圧回路によって生成された前記昇圧電圧により動作する駆動部と前記昇圧回路の出力端との間に設けられたPMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタスイッチであって、ソースが前記駆動部に接続され、ドレインが前記昇圧回路の出力端に接続され、前記昇圧回路の動作時にはウェルに前記ドレインに供給される電位と同電位が供給され、前記昇圧回路の動作停止時には前記ウェルに前記ソースに供給される電位と同電位が供給されるPMOSトランジスタスイッチと、
    前記PMOSトランジスタスイッチを前記昇圧回路の動作時にはオンさせ、停止時にはオフさせるように制御する制御回路と
    を具備したことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記制御回路は、
    ソースが前記ウェルに接続され、ドレインおよびゲートが前記PMOSトランジスタのソースに接続された第1のNMOSトランジスタと、
    ソースが前記ウェルに接続され、ドレインが前記PMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートにはイネーブル信号が供給される第2のNMOSトランジスタと
    を有し、
    前記昇圧回路の動作時には、前記PMOSトランジスタのゲートがローレベルとなって前記PMOSトランジスタがオンするとともに、前記第2のNMOSトランジスタのゲートがハイレベルとなって前記第2のNMOSトランジスタがオンして、前記PMOSトランジスタのウェルに、前記第1のNMOSトランジスタのソース電位よりも高い、前記第2のNMOSトランジスタのソース電位を供給し、
    前記昇圧回路の停止時には、前記PMOSトランジスタのゲートがハイレベルとなって前記PMOSトランジスタがオフし、前記第2のNMOSトランジスタのゲートがローレベルとなって前記第2のNMOSトランジスタがオフするとともに、前記第1のNMOSトランジスタのゲートがハイレベルとなって前記第1のNMOSトランジスタがオンして、前記PMOSトランジスタのウェルに、前記第2のNMOSトランジスタのソース電位よりも高い、前記第1のNMOSトランジスタのソース電位を供給することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1および第2のNMOSトランジスタは、しきい値(Vth)が実質的に0VとなるI−タイプのMOSトランジスタによって構成されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
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