JPH11234153A - Fm多重放送受信機 - Google Patents

Fm多重放送受信機

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JPH11234153A
JPH11234153A JP4896498A JP4896498A JPH11234153A JP H11234153 A JPH11234153 A JP H11234153A JP 4896498 A JP4896498 A JP 4896498A JP 4896498 A JP4896498 A JP 4896498A JP H11234153 A JPH11234153 A JP H11234153A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる受信周波数の放送波に含まれるFM多
重データを切り替えて受信することができるFM多重放
送受信機を提供すること。 【解決手段】 FM多重放送受信機1は、FM多重放送
を受信してVICSデータあるいはDGPSデータを得
るために、フロントエンド12、中間増幅/FM検波回
路14、フィルタ回路16、LMSK復調回路18、誤
り検出訂正回路22、メモリ23、26、CPU24、
選局回路30を備える。CPU24は、DGPSデータ
の先頭ビットの受信タイミングを保持しており、同期回
路20によって同期がとられた後に動作するDARCデ
コーダ17を用いることなく、DGPSデータの各ビッ
トを直接読み込む。このため、同期回路20は、VIC
Sデータ用に常に同期を確立した状態にあり、受信デー
タを切り替える毎に同期を確立する動作が不要であり、
同期検出中に生じるデータの欠落がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる受信周波数
を有する複数のFM多重放送を受信するFM多重放送受
信機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両に対して渋滞や通行規制等の
各種情報をFM多重放送で提供する道路交通情報通信シ
ステム(VICS)が実用化されており、利用者が所定
のFM放送を受信することにより所望のVICSサービ
ス画面を得ることができる。このVICS対応のFM多
重放送受信機は、一般には表示装置を有するナビゲーシ
ョン装置と組み合わせて使用されることが多い。
【0003】また、最近では他のFM多重放送を利用し
て差動グローバルポジショニングシステム(以下、DG
PSと称する)データを送信し、ナビゲーション装置に
使用されるGPS受信機による測位位置を補正しようと
する計画がある。このDGPSは、正確な位置が既知の
場所においてGPS受信機によってGPS衛星電波を受
信測位してその誤差を決定し、決定した誤差の補正係数
等のデータをFM多重放送によって送信するものであ
り、これを受信したナビゲーション装置においてGPS
受信機による測位位置に上述した誤差分の補正が加えら
れる。
【0004】上述したナビゲーション装置においては、
VICSデータに基づいて渋滞情報等の交通情報を取得
し、DGPSデータに基づいて自車位置の補正を行おう
とすると、VICSデータとDGPSデータの両方が必
要になる。しかし、一般にVICSデータが多重化され
たFM放送の受信周波数と、DGPSデータが多重化さ
れたFM放送の受信周波数は異なっている。そこで、1
台のFM多重放送受信機においてVICSデータが多重
化されたFM放送の受信周波数とDGPSデータが含ま
れるFM放送の受信周波数とを選択的に切り替えること
によって、VICSデータとDGPSデータの両方を受
信する場合が考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したF
M多重放送受信機において、特に1つのチューナの受信
周波数を切り替えて、DARC(Data Radio Channel)
方式を用いたVICSデータとDGPSデータとを受信
する場合には、以下の問題がある。
【0006】すなわち、DGPSデータを受信するため
には、DGPSデータが送られてくるタイミングまでに
同期を確立しておく必要があるため、通常はこのタイミ
ングの数ブロック前にVICSデータが多重化されたF
M放送の受信周波数からDGPSデータが多重化された
FM放送の受信周波数へ切り替えなければならない。ま
た、DGPSデータが多重化されたFM放送の受信周波
数からVICSデータが多重化されたFM放送の受信周
波数に戻した後に同期を確立するために数ブロック分の
時間がかかる。したがって、2ブロックのDGPSデー
タを受信するために、その前後の数ブロックを含めた4
〜8ブロックといった多くのVICSデータが欠落して
しまうという問題があった。
【0007】通常は、少しのデータ欠落が発生しても、
誤り訂正処理によって正しいデータを復元することがで
きるが、欠落するデータ量が多くなると、特に弱電界地
域で受信したデータのようにデータ自体に誤りが多い場
合には、データの復元が困難な場合も多く、できるだけ
データの欠落は少ない方が好ましい。
【0008】また、上述したようにDGPSデータが多
重化されたFM放送の受信周波数からVICSデータが
多重化されたFM放送の受信周波数に戻した後に同期を
確立するために数ブロック分の時間がかかるが、ここで
確立されるのはブロック同期であり、フレーム同期を確
立するためにはさらに多くの時間がかかる。例えば、D
ARC方式のフレームには4つの変化点が含まれてお
り、いずれかの変化点を検出したときにフレーム同期が
確立される。通常、このフレームのデータに対する誤り
訂正は、(272,190)短縮化差集合巡回符号を縦
横二重に用いた積符号によって、横訂正、縦訂正、横訂
正の順序で行われ、これにより高い確率で正しいデータ
が復元される。ここで、横訂正とはフレームを構成する
ブロック単位で行う誤り訂正をいい、縦訂正とはブロッ
クの同じ位置にあるビットについてフレーム単位で行う
誤り訂正をいう。ところが、フレーム同期が確立されな
い状態では縦訂正が行えないため、1回の横訂正のみに
よって誤り訂正処理がなされ、データの復元能力が若干
低下し、結果的にVICSデータが欠落する可能性が増
すという問題がある。
【0009】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、複数のFM放送を切り替え
て多重化データを受信する場合に、多重化データが欠落
する量を減らすことができ、誤り訂正によるデータ復元
の可能性を高めることができるFM多重放送受信機を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明のFM多重放送受信機は、受信周波数を
切り替えることにより第1および第2の多重化データの
それぞれが含まれる複数のFM多重放送を選択的に受信
しており、受信したFM多重放送から第1の多重化デー
タあるいは第2の多重化データが分離される。そして、
第1の多重化データが分離された場合には、同期を確立
した後にこの第1の多重化データの取り込みが行われ
る。また、第2の多重化データが分離された場合には、
既知の受信タイミングで、同期を確立する動作を行わず
に第2の多重化データの取り込みが行われる。このよう
に、第2の多重化データを受信する際に、同期をとる動
作が行われないため、同期確立に要する時間分だけ第1
の多重化データを長時間受信することができ、データの
欠落を低減することができる。また、取り込んだ第1の
多重化データについて誤り訂正を行っている場合には、
欠落データが減った分、データを復元することができる
可能性が増える。
【0011】また、第2の多重化データを取り込んでい
る間、第1のデータの取り込みを行う第1のデータ取込
手段によって既に確立した同期を維持することが好まし
い。第2の多重化データを取り込む際に同期を確立する
必要がないため、同期回路を第1の多重化データ専用に
使用することができ、しかも第1の多重化データが含ま
れるFM多重放送の受信を再開したときにその都度同期
を確立する動作が不要であり、その分第1の多重化デー
タを取り込むタイミングを早めることができ、データの
欠落を低減することができる。
【0012】特に、上述した第2の多重化データは、差
動グローバルポジショニングシステムデータとすること
が好ましい。差動グローバルポジショニングシステムデ
ータは、一定時間間隔で(4.896秒毎に)規則正し
く配信されており、その先頭ビットの受信タイミングを
知ることができるため、同期をとることなく取り込むこ
とができる。また、差動グローバルポジショニングシス
テムデータであれば、DARC方式に適用した場合に
は、272ブロックで構成される1フレームの先頭の2
ブロックを用いるだけで必要なデータの配信が行われる
ため、第1の多重化データに生じるブロックデータの欠
落を低減することにより、第1の多重化データに生じた
ブロックデータの欠落分を誤り訂正によって完全に復元
することも可能になる。
【0013】また、本発明の他のFM多重放送受信機で
は、複数ブロックからなるフレーム構成の多重化データ
がFM多重放送から分離され、ブロック同期とフレーム
同期をとる動作が行われる。FM多重放送の受信を開始
した後であってフレーム同期が確立される前にブロック
同期が確立されると、フレーム内の正しいブロック位置
を考慮することなく各ブロックデータが格納され、フレ
ーム同期確立後に正しいブロック位置に対応させ、これ
に基づいてフレーム単位の誤り訂正処理が行われる。し
たがって、フレーム同期が確立する前に受信したデータ
を含めて誤り訂正処理を行うことができ、その分だけデ
ータを復元することができる可能性が増える。
【0014】また、上述したフレームデータには、フレ
ーム同期の確立に必要な複数の変化点を含めることが好
ましい。変化点を増やすことにより、フレーム同期が確
立する時点が早くなるため、正しいブロック位置のデー
タを得ることができるタイミングも早めることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明を適用したFM多重放送受
信機は、VICSデータが含まれるFM放送とDGPS
が含まれるFM放送とを切り替えて受信する場合に、V
ICSデータの欠落を最小限に抑え、誤り訂正によるデ
ータ復元の可能性を高めることに特徴がある。以下、本
発明を適用した一実施形態のFM多重放送受信機につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0016】〔第1の実施形態〕本発明を適用した第1
の実施形態におけるFM多重放送受信機は、DARC方
式を用いたVICS用のFM多重放送とDGPS用のF
M多重放送とを交互に切り替えて受信するものであり、
DGPSデータの受信タイミングをCPUによるソフト
ウエア処理によって保持することにより、FM多重放送
の受信周波数を切り替える毎に行う同期確立動作を不要
としている。
【0017】図1は、第1の実施形態のFM多重放送受
信機の構成を示す図である。同図に示すFM多重放送受
信機1は、アンテナ10で受信したFM放送信号からF
M多重データを復調して格納するために、フロントエン
ド(F/E)12、中間周波増幅/FM検波回路(IF
/DET)14、フィルタ回路16、DARCデコーダ
17、CPU24、メモリ26および選局回路30を含
んで構成されている。また、このFM多重放送受信機1
は、外部に接続されたナビゲーション装置2との間で各
種のデータ通信を行うために入出力インタフェース(I
F)部28を備えている。
【0018】フロントエンド12は、アンテナ同調回路
や高周波増幅回路、局部発振回路、混合回路等を含んで
おり、アンテナ10から入力されるFM放送信号に対し
て高周波増幅を行うとともに所定の周波数変換を行う。
例えば、受信したい所望の周波数のFM放送信号がフロ
ントエンド12に入力されたときに10.7MHzの中
間周波信号に変換される。中間周波増幅/FM検波回路
14は、フロントエンド12から出力される中間周波信
号を増幅するとともに同調動作を行い、その同調結果に
対してFM検波処理を行うものである。フィルタ回路1
6は、FM検波後の信号に含まれる多重信号を分離する
ためのものである。DARC方式を用いたFM多重放送
を考えた場合には、図2に示すように、FM検波後の信
号には76kHz前後の多重信号が含まれており、フィ
ルタ回路16によってこの信号成分のみが抽出される。
【0019】DARCデコーダ17は、LMSK(Leve
l controlled Minimum Shift Keying )復調回路18、
同期回路20、誤り検出訂正回路22、メモリ23を備
えている。LMSK復調回路18は、フィルタ回路16
から出力されるLMSK変調信号に対して遅延検波を施
し、ビットクロックの再生とビットデータ列の復調を行
う。同期回路20は、VICSデータの受信に際して、
LMSK復調回路18から出力されるビットデータ列に
対してブロック同期とフレーム同期を確立する。この同
期回路20は、ブロック同期保護機能を有しており、一
旦ブロック同期が確立された後は、数ブロック分同期が
外れてもそれ以前に確立したブロック同期が維持され
る。
【0020】誤り検出訂正回路22は、誤り検出・訂正
部22aとCRCチェック部22bを備えている。CR
Cチェック部22bは、同期回路20によって同期がと
られたビットデータ列に対して、CRC(Cyclic Redun
dancy Check )コードに基づいて誤り検出を行うため
に、所定の演算を行う。誤り検出・訂正部22aは、C
RCチェック部22bによる演算結果に基づいて誤り検
出を行うとともに、誤りがあった場合にはその訂正を行
う。上述したように、誤り訂正は(272,190)短
縮化差集合巡回符号を縦横二重に用いた積符号によって
行われ、高い確率で正しいデータが復元される。誤り検
出訂正回路22によって訂正されたVICSデータやD
GPSデータは、メモリ23に格納される。
【0021】CPU24は、このFM多重放送受信機1
の受信周波数をVICS用あるいはDGPS用のいずれ
かに設定する。また、CPU24は、あらかじめ、DG
PSデータの先頭ビットの受信タイミングを保持してい
る。この受信タイミングの検出方法については後述す
る。DGPSデータは各フレームの先頭の2ブロックに
含まれているため、CPU24は、この保持した受信タ
イミングを基準にして、DGPSデータに含まれる各ビ
ットを認識することができる。CPU24は、DGPS
データの受信タイミングに達する直前に、受信周波数を
DGPSデータが含まれるFM放送用に切り替えて、受
信タイミングに達した後は、LMSK復調回路18から
出力されるDGPSデータの各ビットを一定時間間隔で
取り込む。さらに、CPU24は、所定のタイミングで
誤り検出訂正回路22から出力される訂正後のデータを
編集し、それらの上位階層の各種データを作成する。メ
モリ26は、一部がCPU24の作業領域として使用さ
れ、他の一部がCPU24によって作成された各種デー
タの格納領域として使用される。
【0022】選局回路30は、FM多重放送受信機1の
受信周波数を設定するためのものであり、フロントエン
ド12内の局部発振回路とともにPLL(位相同期ルー
プ)を構成する。例えば、プログラマブルカウンタから
なる分周回路を有しており、この分周比をCPU24か
らの指示によって変更することによりフロントエンド1
2内の局部発振回路の発振周波数を変えて、受信周波数
の切り替えを行う。
【0023】上述したフロントエンド12、中間周波増
幅/FM検波回路14、CPU24、選局回路30が多
重放送受信手段に、フィルタ回路16およびLMSK復
調回路18がデータ分離手段に、同期回路20、誤り検
出訂正回路22が第1のデータ取込手段に、CPU24
が第2のデータ取込手段にそれぞれ対応する。
【0024】次に、DARC方式を用いたFM多重放送
の階層構造の一部について簡単に説明する。上述したF
M多重放送受信機1による処理の対象となるDARCの
階層構造には、伝送路についての階層1、誤り訂正につ
いての階層2、データパケットについての階層3等が含
まれており、これらは各種の交通情報が含まれるVIC
SデータとGPSの測位位置に対する補正係数が含まれ
るDGPSデータとで基本的に共通している。
【0025】伝送路についての階層1は、上述した中間
周波増幅/FM検波回路14から出力されるFM検波後
の信号(ベースバンド信号)に対応している。図2に示
すように、FM検波後の信号には76kHz前後のFM
多重信号が含まれており、このFM多重信号のみがフィ
ルタ回路16によって分離され、LMSK復調回路18
を通すことによりこのFM多重放送信号に対応したFM
多重データが得られる。
【0026】誤り訂正についての階層2は、誤り検出や
誤り訂正を行う際のフレーム構造を示している。図3
は、階層2に対応したフレーム構造を示す図である。同
図に示すように、LMSK復調回路18から出力される
FM多重放送データは1フレームあたり合計で272ブ
ロックからなり、この内190ブロックはデータパケッ
トを含むブロックであり、残りの82ブロックはパリテ
ィパケットを含むブロックである。この82ブロック
は、データパケットを含むブロックの間に分散して配置
されている。
【0027】同期回路20は、各ブロックの先頭部分に
含まれるブロック識別符号BIC(Block Identify Cod
e )を1ブロックごとに検出することによりブロック同
期をとっており、同図に示すいずれかの変化点(例え
ば、ブロック識別符号BIC4からBIC1へ変化する
点)を検出することにより272ブロックごとにフレー
ム同期をとっている。また、誤り検出訂正回路22は、
各ブロックに含まれるCRCに基づいて、データパケッ
トを構成する各ビットデータの誤りを検出し、パリティ
パケットあるいはパリティを用いて誤り訂正を行う。
【0028】VICSデータは、図3に示した1フレー
ム内の190ブロックに含まれるデータパケットを用い
て伝送される。また、DGPSデータは、この190ブ
ロック内の先頭に位置する2つのデータパケットを用い
て伝送される。フレームの伝送速度は、16kbpsで
あるため、1フレーム(=288ビット×272ブロッ
ク)は4.896秒ごとに受信され、DGPSデータは
4.896秒周期で繰り返し受信される。
【0029】階層3は、データパケットの構造を示して
おり、その詳細が図4に示されている。同図に示す各デ
ータパケットは、32ビットあるいは16ビットのプリ
フィックスと、残りの144ビットあるいは160ビッ
トのデータブロックを含んで構成される。先頭のプリフ
ィックスは、情報内容であるデータブロックの識別を行
うために付加されており、サービス識別SI、復号識別
フラグ、情報終了フラグ、更新フラグ、データグループ
番号、データパケット番号からなっている。
【0030】交通情報を含むVICSデータの場合に
は、上述したデータパケットに含まれるデータブロック
が複数個集まって階層4のデータグループが形成され
る。また、DGPSデータの場合には、図5に示すよう
に、2つのデータパケットに含まれるデータブロックが
2個集まって、GPS測位位置の補正に必要なDGPS
データが含まれる階層4のデータグループが形成され
る。この階層4のデータグループは、同図に示すように
セグメント識別、セグメント長、拡張セグメント長、D
GPSセグメントデータからなっている。先頭のセグメ
ント識別を解析することにより、DGPSセグメントデ
ータがDGPSデータであることを認識することができ
る。
【0031】次に、DGPSデータの先頭ビットの受信
タイミングの検出方法について説明する。図6は、DG
PSデータの先頭ビットの受信タイミング検出の動作手
順を示す流れ図である。まず、FM多重放送受信機1の
動作が開始されると、CPU24は、受信可能なFM放
送の周波数を検出する(ステップ100)。例えば、C
PU24から選局回路30に対して周波数掃引指示が送
られ、選局回路30によってフロントエンド12の受信
周波数が所定の開始周波数から一方向に掃引される。こ
の周波数掃引動作と並行して、各受信周波数における電
界強度の強弱を測定することにより(具体的には、中間
周波増幅/FM検波回路14によって中間周波増幅され
た後の信号強度を調べることにより)、受信可能な1ま
たは複数のFM放送の検出が行われる。
【0032】受信可能なFM放送の周波数が検出された
後、CPU24は、選局回路30に指示を送って、受信
可能な一のFM放送を受信するようにフロントエンド1
2の受信周波数を切り替えて、このFM放送の受信を開
始するとともに(ステップ101)、受信したFM放送
に多重化データが含まれているか否かを判定する(ステ
ップ102)。多重化データが含まれていない場合に
は、ステップ101に戻って、受信可能な他のFM放送
を受信するために、受信周波数が切り替えられる。
【0033】受信したFM放送に多重化データが含まれ
る場合には、LMSK復調回路18から図3に示した各
ブロックのデータが出力され、各ブロックの先頭16ビ
ットのブロック識別符号BICに基づいて同期回路20
によってブロック同期とフレーム同期がとられて、フレ
ームの先頭の同期タイミングがCPU24によって検出
される(ステップ103)。そして、誤り検出訂正回路
22によって、データパケットに付加されたCRCに基
づく誤り検出と、誤りを検出した場合にはパリティに基
づく誤り訂正が行われる(ステップ104)。このよう
にして、誤り検出訂正回路22からは、図4に示した階
層3に対応した誤り訂正後のデータパケットが出力さ
れ、CPU24に入力される。
【0034】CPU24は、誤り検出訂正回路22から
出力される階層3に対応したデータパケットを編集して
階層4に対応したデータグループを作成し、作成された
データグループを解析して受信した多重化データがDG
PSデータであるか否かを判定する(ステップ10
5)。具体的には、図5に示す階層4に対応したデータ
グループの先頭の「セグメント識別」を解析することに
よって、この多重化データがDGPSデータであるか否
かが判断される。
【0035】受信した多重化データがDGPSデータで
あった場合には、CPU24は、上述したステップ10
3で検出したフレーム先頭の同期タイミングをDGPS
データの先頭ビットの受信タイミングとして保持する
(ステップ106)。受信した多重化データがDGPS
データでなかった場合には、ステップ101に戻って、
受信可能な他のFM放送を受信するために受信周波数が
切り替えられる。
【0036】このように、FM多重放送受信機1の動作
開始時に、DGPSデータの先頭ビットの受信タイミン
グが保持される。上述したように、1フレームの伝送に
要する時間は4.896秒であり、この周期で繰り返し
DGPSデータが配信されるため、一度DGPSデータ
の先頭ビットの受信タイミングを保持した後は、この受
信タイミングに4.896秒の整数倍の時間を加算する
ことにより、DGPSデータの先頭ビットの受信タイミ
ングを計算により求めることができ、同期回路20によ
ってフレーム同期を確立する動作を行うことなく、DG
PSデータの受信タイミングを知ることができる。
【0037】次に、FM多重放送受信機1の動作手順に
ついて説明する。図7は、本実施形態のFM多重放送受
信機1の動作手順を示す流れ図である。通常はVICS
データを受信しており、DGPSデータが受信可能な間
だけDGPSデータを受信する場合の動作手順が示され
ている。
【0038】まず、CPU24は、選局回路30に指示
を送って、受信周波数をVICSデータが多重化されて
いるFM放送の周波数に設定する(ステップ200)。
次に、CPU24は、あらかじめ保持されているDGP
Sデータの先頭ビットの受信タイミングに対して所定時
間前に達したか否かを判定する(ステップ201)。な
お、この所定時間とは、選局回路30に対して周波数切
替の指示を送ってから実際に受信周波数の切り替えが終
了する間での時間である。
【0039】DGPSデータの先頭ビットの受信タイミ
ングより所定時間前に達していない場合には、CPU2
4は、ブロック同期保護機能によって同期回路20にV
ICSデータの同期タイミングが保持されているか否か
を判定する(ステップ202)。同期タイミングが保持
されていない場合(例えばVICSデータを最初に受信
したとき)には、同期回路20によって同期を確立した
後にVICSデータが受信され(ステップ203、20
4)、この受信されたVICSデータが誤り検出訂正回
路22によってメモリ23に格納される(ステップ20
5)このメモリ23に格納されたVICSデータは、V
ICSデータの受信動作と並行してCPU24によって
読み出され、階層3あるいはこれより上位階層の各種デ
ータに編集され、必要に応じて入出力インタフェース部
28を介してナビゲーション装置2に向けて転送され
る。また、上述したVICSデータの受信動作は、DG
PSデータの先頭ビットの受信タイミングより所定時間
前に達するまで繰り返される。
【0040】また、DGPSデータの先頭ビットの受信
タイミングより所定時間前に達すると(ステップ201
での肯定判断すると)、CPU24は、選局回路30に
指示を送って、受信周波数をDGPSデータが多重化さ
れているFM放送の周波数に切り替えた後に(ステップ
206)、DGPSデータの先頭ビットの受信タイミン
グに達したか否かを判定する(ステップ207)。この
受信タイミングに達した場合には、CPU24は、LM
SK復調回路18から出力されるDGPSデータのビッ
トデータ列を直接読み込んで(ステップ208)、メモ
リ26に格納する(ステップ209)。1フレームは2
72ブロックで構成されており、各ブロックは288ビ
ットからなっているため、1フレーム全体は78336
ビットから構成される。したがって、1フレームが4.
896秒で伝送される場合の各ビットの伝送周期を計算
すると62.5μ秒となる。CPU24は、DGPSデ
ータの先頭ビットをその受信タイミングで読み込んだ後
は、正確に62.5μ秒毎にデータを読み込むことによ
り、DARCデコーダ17を用いることなくデータの取
り込みを行うことができる。
【0041】なお、LMSK復調回路18によってVI
CSデータに対応したビットデータ列とこれに同期した
クロック信号が抽出されるため、CPU24は、このL
MSK復調回路18から出力されるクロック信号に同期
してDGPSデータの各ビットを取り込むようにしても
よい。
【0042】また、CPU24は、このようにしてメモ
リ26に格納したDGPSデータを誤り検出訂正回路2
2に送って、誤り検出訂正回路22による誤り検出およ
び訂正処理が行われ(ステップ210)、その結果がメ
モリ23に格納される(ステップ211)。
【0043】このメモリ23に格納されたDGPSデー
タは、再びCPU24によって読み出され、図4あるい
は図5に示すような階層3あるいはこれより上位階層の
データに編集され、入出力インタフェース部28を介し
てナビゲーション装置2に向けて転送される。また、D
GPSデータの受信が終了すると、ステップ200に戻
って再びVICSデータ用の受信周波数に切り替えら
れ、ステップ201以降の処理が繰り返される。
【0044】本実施形態のFM多重放送受信機1は、C
PU24があらかじめDGPSデータの先頭ビットの受
信タイミングを保持しており、VICS用の受信周波数
からDGPS用の受信周波数に切り替えたときに、DA
RCデコーダ17によって同期を確立する動作を行うこ
となく、直ちにDGPSデータの受信を開始することが
できる。したがって、VICSデータをできるだけ長時
間受信することができ、VICSデータの欠落を最小限
に抑えることができる。このため、VICSデータの縦
訂正に使用するブロック数を増やすことができ、誤り訂
正によるデータ復元の可能性を高めることができる。特
に、DGPSデータを受信するために欠落するVICS
データが少なくなるため、2回の横訂正と1回の縦訂正
を組み合わせて行われる誤り訂正によってDGPSデー
タ受信によって生じたVICSデータの欠落分を完全に
復元することも可能になる。
【0045】また、DGPSデータを受信中は、同期回
路20は、ブロック同期保護機能によってVICSデー
タについての同期状態を維持しているため、VICS用
の受信周波数に再び切り替えたときに、新たな同期確立
動作を行うことなく同期が確立された状態で直ちにVI
CSデータを受信することができ、欠落するVICSデ
ータをさらに低減することができる。
【0046】このように、本実施形態のFM多重放送受
信機1では、2つの受信周波数のFM放送を切り替えて
受信することによりVICSデータとDGPSデータを
受信する場合に、DGPSデータについてはCPU24
によって受信タイミングを検出し、これを保持して各ビ
ットデータを直接取り込んでいるため、同期回路20を
VICSデータ専用に用いることができる。したがっ
て、常にVICS用に同期を確立した状態を維持するこ
とができ、2つの多重化データを受信周波数を切り替え
て受信する場合にその都度同期を確立する処理が不要に
なって、この間に生じるデータの欠落をなくすことがで
きる。
【0047】〔第2の実施形態〕本発明を適用した第2
の実施形態におけるFM多重放送受信機は、上述した第
1の実施形態と同様に、VICS用のFM多重放送とD
GPS用のFM多重放送とを交互に切り替えて受信する
場合であって、DGPSデータを受信して再びVICS
データの受信状態に戻ったときに、フレーム同期が外れ
た状態で受信したVICSデータを一時的に格納してお
いて、フレーム同期をとるための変化点を検出したとき
にそれまで一時的に格納しておいたデータをフレーム内
の正しい位置に対応させることにより、これらのデータ
が縦訂正に使用することができるようになり、縦訂正に
よるデータ復元の可能性を高めている。
【0048】図8は、第2の実施形態のFM多重放送受
信機の構成を示す図である。同図に示すFM多重放送受
信機1Aは、図1に示したFM多重放送受信機1に比べ
ると、LMSK復調回路18からCPU24に対してビ
ットデータ列データおよびビットクロックを入力する接
続線がない点が異なっており、基本的な構成は共通して
いる。但し、同期回路20、誤り検出訂正回路22、C
PU24については図1に示したFM多情放送受信機1
に含まれるそれらとは動作が異なる。それぞれの動作を
以下に説明する。
【0049】同期回路20は、LMSK復調回路18か
ら出力されるVICSデータあるいはDGPSデータの
ビットデータ列に対してブロック同期とフレーム同期を
とるためのものであり、誤り検出訂正回路22は、同期
が確立されたビットデータ列に対して、CRCによる誤
り検出を行うとともに誤りがあった場合にはその訂正を
行う。CPU24は、選局回路30に指示を送って、F
M多重放送受信機1Aの受信周波数をVICS用あるい
はDGPS用のいずれかに設定し、それぞれに対応して
誤り検出訂正回路22から出力されるデータ(データパ
ケット)を編集して、階層3あるいはそれより上位階層
の各種データを作成する。
【0050】上述したフロントエンド12、中間周波増
幅/FM検波回路14、CPU24、選局回路30が多
重放送受信手段に、フィルタ回路16およびLMSK復
調回路18がデータ分離手段に、同期回路20が同期確
立手段に、誤り検出訂正回路22およびメモリ23が未
確定データ格納手段、データ確定処理手段にそれぞれ対
応する。
【0051】次に、FM多重放送受信機1Aの動作手順
について説明する。図9は、本実施形態のFM多重放送
受信機1Aの動作手順を示す流れ図である。このFM多
重放送受信機1Aは、図1に示したFM多重放送受信機
1と同様に、通常はVICS用の受信周波数に設定され
てVICSデータを受信しており、DGPSデータを受
信可能なときにのみDGPS用の受信周波数に設定され
てDGPSデータを受信する。
【0052】まず、CPU24は、選局回路30に指示
を送って、受信周波数をVICSデータが多重化されて
いるFM放送の周波数に設定する(ステップ300)。
次に、CPU24は、DGPSデータ用の受信周波数の
切り替え動作の開始タイミングに達したか否かを判定す
る(ステップ301)。この切り替え動作の開始タイミ
ングは、DGPSデータの受信タイミングよりも受信周
波数の切り替え動作や受信周波数切り替え後の同期確立
に必要な時間分先行した時点が設定される。DGPSデ
ータ用の受信周波数の切り替え動作の開始タイミングに
達していない場合には、VICSデータの受信動作が開
始される。まず、同期回路20によって、LMSK復調
回路18から出力されるVICSデータのビットデータ
列に対してビット同期およびブロック同期をとる(ステ
ップ302)。次に、誤り検出訂正回路22は、ビット
同期とブロック同期が確立されたVICSデータのビッ
トデータ列を取り込んで、メモリ23に一時的に格納す
る(ステップ303)。この状態では、ブロック同期が
確立しているため、横訂正を行うことができるが、本実
施形態では横訂正を行わずに、誤り検出訂正回路22に
取り込まれたデータがブロック単位でメモリ23に格納
される。
【0053】誤り検出訂正回路22によるメモリ23へ
のデータの格納動作と並行して、同期回路20は、1フ
レーム内に4箇所存在する変化点の検出を行ってフレー
ム同期をとる(ステップ304)。変化点が検出されれ
ば、フレーム同期がとられる前に一時的にメモリ23に
格納されたVICSデータの各ブロックがフレーム内の
どの位置に対応するのかを判定することができるため、
誤り検出訂正回路22は、同期回路20からの変化点検
出の通知に基づいて、メモリ23に一時的に格納された
VICSデータの各ブロックを、メモリ23のフレーム
格納領域の正しいブロック位置に格納する(ステップ3
05)。
【0054】例えば、図3に示す階層2に対応したフレ
ームにおいてブロック識別符号BICがBIC4からB
IC2に変わる変化点は、フレームの先頭から136ブ
ロック目と137ブロック目の間にある。すなわち、同
期回路20は、ブロック識別符号BICを解析して、B
IC4のブロックからBIC2のブロックに切り替わる
タイミングを変化点として検出して、フレーム同期を確
立する。誤り検出訂正回路22は、同期回路20からこ
の変化点検出の通知を受け取ると、フレーム同期がとら
れる前に一時的にメモリ23に格納したVICSデータ
のフレーム内の正しいブロック位置をこの変化点の位置
から逆算して求めることができる。図3に示した他の3
箇所の変化点についても同様である。
【0055】このようにしてフレーム同期が確立されて
1フレーム分のVICSデータがメモリ23に格納され
た後(但し、必ずしも1フレームの全ブロックのデータ
がそろっている必要はなく、ブロックの欠落があっても
よい)、誤り検出訂正回路22は、メモリ23のフレー
ム格納領域に格納された1フレーム分のデータに対し
て、CRCによる誤り検出を行い、誤りがあった場合に
は、1回目の横訂正、縦訂正、2回目の横訂正を順に行
う(ステップ306)。この誤り訂正後のデータは、誤
り検出訂正回路22によってメモリ23に再度格納され
る(ステップ307)。
【0056】このメモリ23に格納されたVICSデー
タは、VICSデータの受信動作と並行してCPU24
によって読み出され、階層3あるいはこれより上位階層
の各種データに編集され、必要に応じて入出力インタフ
ェース部28を介してナビゲーション装置2に向けて転
送される。また、上述したVICSデータの受信動作
は、DGPSデータ用の受信周波数の切り替え動作の開
始タイミングに達するまで繰り返される。
【0057】また、DGPSデータ用の受信周波数の切
り替え動作の開始タイミングに達すると(ステップ30
1で肯定判断すると)、CPU24は、選局回路30に
指示を送って、受信周波数をDGPSデータが多重化さ
れているFM放送の周波数に設定して、受信周波数を切
り替える(ステップ308)。DGPSデータが含まれ
るフレームのデータ受信が開始されると、同期回路20
は、LMSK復調回路18から出力されるDGPSデー
タのビットデータ列に対してビット同期およびブロック
同期をとる(ステップ309)。
【0058】次に、誤り検出訂正回路22は、ビット同
期とブロック同期が確立されたDGPSデータのビット
データ列を取り込んでメモリ23に格納し(ステップ3
10)、この格納されたDGPSデータ(2ブロック)
に含まれるデータパケットに対してCRCによる誤り検
出を行うとともに、誤りがあった場合にはその訂正(2
ブロックしかないため横訂正のみ)を行う(ステップ3
11)。この誤り訂正後のデータは、誤り検出訂正回路
22によってメモリ23に再度格納される(ステップ3
12)。
【0059】このメモリ23に格納されたDGPSデー
タは、CPU24によって読み出され、図4あるいは図
5に示すような階層3あるいはこれより上位階層のデー
タに編集され、入出力インタフェース部28を介してナ
ビゲーション装置2に向けて転送される。また、DGP
Sデータの受信が終了すると、ステップ300に戻って
再びVICSデータ用の受信周波数に切り替えられ、ス
テップ301以降の処理が繰り返される。
【0060】このように、本実施形態のFM多重放送受
信機1では、受信周波数を切り替えた直後や電源を投入
した直後に、ブロック同期のみが確立し、フレーム同期
が確立していない状態でVICSデータを受信したとき
に、メモリ23に一時的にブロック位置が不確定なデー
タを格納しておいて、変化点を検出してフレーム同期を
とった後に、これらのデータのブロック位置を正しい位
置に対応させている。したがって、縦訂正の対象となる
データにフレーム同期が確立していない状態で受信した
データも含めることができる。したがって、フレーム同
期が確立される前に取り込んだVICSデータのブロッ
クについても、フレーム同期が確立した後のブロックと
同様にフレーム内の正しい位置に格納されるため、これ
らのブロックに対する縦訂正を行うことが可能となる。
すなわち、従来であれば、フレーム同期が確立する前に
取り込んだVICSデータのブロックについては、フレ
ーム内の正しい位置がわからないために横訂正しかでき
なかったものが、本実施形態では横訂正、縦訂正、横訂
正を行うことができ、フレーム内のブロックデータの欠
落が生じた場合に誤り訂正によるデータ復元の可能性を
高めることができる。
【0061】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実
施が可能である。例えば、上述した第1の実施形態で
は、CPU24が取り込んだDGPSデータの誤り検出
・訂正処理を誤り検出訂正回路22が行ったが、CPU
24に誤り検出・訂正の機能を持たせることにより、D
GPSデータについてはCPU24自身が誤り検出・訂
正を行うようにしてもよい。
【0062】また、上述した各実施形態では、VICS
データとDGPSデータとを組み合わせて交互に受信す
るようにしたが、組み合わせる多重化データはこれ以外
であってもよい。例えば、VICS以外の各種情報が含
まれる文字放送データとDGPSデータを組み合わせる
場合などが考えられる。
【0063】また、上述した第2の実施形態では、2つ
の多重化データを交互に受信したが、単独の多重化デー
タを受信する場合にも本発明を適用することができる。
この場合には、電源投入直後のフレーム同期が確立され
ていない状態で各ブロックのデータを受信したときにこ
れらを一時的にメモリ23に格納しておいて、その後フ
レーム同期が確立された後に正しいブロック位置に対応
させることにより、このフレーム内での縦訂正処理が可
能になり、データ復元の可能性を高めることができる。
【0064】また、上述した第2の実施形態では、誤り
検出訂正回路22によって、フレーム同期を確立する前
にメモリ23に一時的に格納しておいたデータをフレー
ム同期確立後メモリ23から読み出した後に、再度メモ
リ23のフレーム格納領域に格納するようにしたが、メ
モリ23に格納する代わりにCPU24に送り、CPU
24の制御によってフレーム内のブロック位置の入れ替
えを行うようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、第2
の多重化データを受信する際に、同期をとる動作が必要
ないため、同期確立に要する時間分だけ第1の多重化デ
ータを長時間受信することができ、データの欠落を低減
することができ、取り込んだ第1の多重化データについ
て誤り訂正を行っている場合には、欠落データが減った
分、データを復元することができる可能性が増える。
【0066】また、第2の多重化データを取り込んでい
る間、第1のデータの取り込みを行う第1のデータ取込
手段によって既に確立した同期を維持することにより、
第1の多重化データが含まれるFM多重放送の受信を再
開したときにその都度同期を確立する動作が不要とな
り、その分第1の多重化データを取り込むタイミングを
早めることができ、データの欠落を低減することができ
る。
【0067】また、本発明によれば、FM多重放送の受
信を開始した後であってフレーム同期が確立される前に
ブロック同期が確立されると、フレーム内の正しいブロ
ック位置を考慮することなく各ブロックデータが格納さ
れ、フレーム同期確立後に正しいブロック位置に対応さ
せており、フレーム同期が確立する前に受信したデータ
を含めて誤り訂正処理を行うことができるため、その分
だけデータを復元することができる可能性が増える。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のFM多重放送受信機の構成を
示す図である。
【図2】階層1の伝送路信号を示す図である。
【図3】階層2に対応したフレーム構造を示す図であ
る。
【図4】階層3のデータパケットの構造を示す図であ
る。
【図5】2つのデータパケットに含まれるDGPSデー
タの構造を示す図である。
【図6】第1の実施形態のFM多重放送受信機において
DGPSデータの先頭ビットの受信タイミングを検出す
る動作手順を示す流れ図である。
【図7】第1の実施形態のFM多重放送受信機の動作手
順を示す流れ図である。
【図8】第2の実施形態のFM多重放送受信機の構成を
示す図である。
【図9】第2の実施形態のFM多重放送受信機の動作手
順を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 FM多重放送受信機 2 ナビゲーション装置 12 フロントエンド(F/E) 14 中間周波増幅/FM検波回路(IF/DET) 16 フィルタ回路 17 DARCデコーダ 18 LMSK復調回路 20 同期回路 22 誤り検出訂正回路 22a 誤り検出・訂正部 22b CRCチェック部 23、26 メモリ 24 CPU 28 入出力インタフェース(IF)部 30 選局回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信周波数を切り替えることにより第1
    および第2の多重化データのそれぞれが含まれる複数の
    FM多重放送を受信する多重放送受信手段と、 前記多重放送受信手段によって受信された前記FM多重
    放送に含まれる前記第1および第2の多重化データを分
    離するデータ分離手段と、 前記データ分離手段によって分離された前記第1の多重
    化データに対して、同期を確立した後にデータの取り込
    みを行う第1のデータ取込手段と、 前記データ分離手段によって分離された前記第2の多重
    化データに対して、既知の受信タイミングで、同期を確
    立する動作を行わずにデータの取り込みを行う第2のデ
    ータ取込手段と、 を備えることを特徴とするFM多重放送受信機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1のデータ取
    込手段は、前記第2のデータ取込手段によってデータの
    取り込みを行っているときに、確立した同期を維持する
    ことを特徴とするFM多重放送受信機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記第2の多重化データは、差動グローバルポジショニ
    ングシステムデータであり、一定周期で受信タイミング
    が周期的に到来することを特徴とするFM多重放送受信
    機。
  4. 【請求項4】 複数ブロックからなるフレーム構成の多
    重化データが含まれるFM多重放送を受信する多重放送
    受信手段と、 前記多重放送受信手段によって受信された前記FM多重
    放送に含まれる前記多重化データを分離するデータ分離
    手段と、 前記データ分離手段によって分離された前記多重化デー
    タに基づいて、ブロック同期とフレーム同期をとる同期
    確立手段と、 前記FM多重放送の受信を開始した後であって、前記同
    期確立手段によって前記フレーム同期が確立される前
    に、前記ブロック同期が確立されたブロックデータを、
    フレーム内の正しいブロック位置を考慮することなく格
    納する未確定データ格納手段と、 前記FM多重放送の受信を開始した後であって、前記同
    期確立手段によって前記フレーム同期が確立されたとき
    に、前記未確定データ格納手段によって格納されたブロ
    ックデータを、フレーム内の正しいブロック位置に対応
    させるデータ確定処理手段と、 前記データ確定処理手段によってフレーム内の正しいブ
    ロック位置に対応させたブロックデータを含むフレーム
    データに基づいて、フレーム単位の誤り訂正処理を行う
    誤り訂正処理手段と、 を備えることを特徴とするFM多重放送受信機。
  5. 【請求項5】 請求項4のおいて、 前記フレームデータには、フレーム同期の確立に必要な
    複数の変化点が含まれており、 前記同期確立手段は、複数の変化点のいずれかを検出し
    たときにフレーム同期を確立することを特徴とするFM
    多重放送受信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7307484B2 (en) 2004-06-10 2007-12-11 Oki Electric Industry Co., Ltd. Semiconductor integrated circuit device with noise reduction function
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