JP3566066B2 - Fm多重放送受信機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なる受信周波数を有する複数のFM多重放送を受信するFM多重放送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両に対して渋滞や通行規制等の各種情報をFM多重放送で提供する道路交通情報通信システム(VICS)が実用化されており、利用者が所定のFM放送を受信することにより所望のVICSサービス画面を得ることができる。このVICS対応のFM多重放送受信機は、一般には表示装置を有するナビゲーション装置と組み合わせて使用されることが多い。
【0003】
また、最近では他のFM多重放送を利用して差動グローバルポジショニングシステム(以下、DGPSと称する)データを送信し、ナビゲーション装置に使用されるGPS受信機による測位位置を補正しようとする計画がある。このDGPSは、正確な位置が既知の場所においてGPS受信機によってGPS衛星電波を受信測位してその誤差を決定し、決定した誤差の補正係数等のデータをFM多重放送によって送信するものであり、これを受信したナビゲーション装置においてGPS受信機による測位位置に上述した誤差分の補正が加えられる。
【0004】
上述したナビゲーション装置においては、VICSデータに基づいて渋滞情報等の交通情報を取得し、DGPSデータに基づいて自車位置の補正を行おうとすると、VICSデータとDGPSデータの両方が必要になる。しかし、一般にVICSデータが多重化されたFM放送の受信周波数と、DGPSデータが多重化されたFM放送の受信周波数は異なっている。そこで、1台のFM多重放送受信機においてVICSデータが多重化されたFM放送の受信周波数とDGPSデータが含まれるFM放送の受信周波数とを選択的に切り替えることによって、VICSデータとDGPSデータの両方を受信する場合が考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したFM多重放送受信機において、特に1つのチューナの受信周波数を切り替えて、DARC(Data Radio Channel)方式を用いたVICSデータとDGPSデータとを受信する場合には、以下の問題がある。
【0006】
すなわち、DGPSデータを受信するためには、DGPSデータが送られてくるタイミングまでに同期を確立しておく必要があるため、通常はこのタイミングの数ブロック前にVICSデータが多重化されたFM放送の受信周波数からDGPSデータが多重化されたFM放送の受信周波数へ切り替えなければならない。また、DGPSデータが多重化されたFM放送の受信周波数からVICSデータが多重化されたFM放送の受信周波数に戻した後に同期を確立するために数ブロック分の時間がかかる。したがって、2ブロックのDGPSデータを受信するために、その前後の数ブロックを含めた4〜8ブロックといった多くのVICSデータが欠落してしまうという問題があった。
【0007】
通常は、少しのデータ欠落が発生しても、誤り訂正処理によって正しいデータを復元することができるが、欠落するデータ量が多くなると、特に弱電界地域で受信したデータのようにデータ自体に誤りが多い場合には、データの復元が困難な場合も多く、できるだけデータの欠落は少ない方が好ましい。
【0008】
また、上述したようにDGPSデータが多重化されたFM放送の受信周波数からVICSデータが多重化されたFM放送の受信周波数に戻した後に同期を確立するために数ブロック分の時間がかかるが、ここで確立されるのはブロック同期であり、フレーム同期を確立するためにはさらに多くの時間がかかる。例えば、DARC方式のフレームには4つの変化点が含まれており、いずれかの変化点を検出したときにフレーム同期が確立される。通常、このフレームのデータに対する誤り訂正は、(272,190)短縮化差集合巡回符号を縦横二重に用いた積符号によって、横訂正、縦訂正、横訂正の順序で行われ、これにより高い確率で正しいデータが復元される。ここで、横訂正とはフレームを構成するブロック単位で行う誤り訂正をいい、縦訂正とはブロックの同じ位置にあるビットについてフレーム単位で行う誤り訂正をいう。ところが、フレーム同期が確立されない状態では縦訂正が行えないため、1回の横訂正のみによって誤り訂正処理がなされ、データの復元能力が若干低下し、結果的にVICSデータが欠落する可能性が増すという問題がある。
【0009】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、複数のFM放送を切り替えて多重化データを受信する場合に、多重化データが欠落する量を減らすことができ、誤り訂正によるデータ復元の可能性を高めることができるFM多重放送受信機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明のFM多重放送受信機は、受信周波数を切り替えることにより第1および第2の多重化データのそれぞれが含まれる複数のFM多重放送を選択的に受信しており、受信したFM多重放送から第1の多重化データあるいは第2の多重化データが分離される。そして、第1の多重化データが分離された場合には、同期を確立した後にこの第1の多重化データの取り込みが行われる。また、第2の多重化データが分離された場合には、既知の受信タイミングで、同期を確立する動作を行わずに第2の多重化データの取り込みが行われる。このように、第2の多重化データを受信する際に、同期をとる動作が行われないため、同期確立に要する時間分だけ第1の多重化データを長時間受信することができ、データの欠落を低減することができる。また、取り込んだ第1の多重化データについて誤り訂正を行っている場合には、欠落データが減った分、データを復元することができる可能性が増える。
【0011】
また、第2の多重化データを取り込んでいる間、第1のデータの取り込みを行う第1のデータ取込手段によって既に確立した同期を維持することが好ましい。第2の多重化データを取り込む際に同期を確立する必要がないため、同期回路を第1の多重化データ専用に使用することができ、しかも第1の多重化データが含まれるFM多重放送の受信を再開したときにその都度同期を確立する動作が不要であり、その分第1の多重化データを取り込むタイミングを早めることができ、データの欠落を低減することができる。
【0012】
特に、上述した第2の多重化データは、差動グローバルポジショニングシステムデータとすることが好ましい。差動グローバルポジショニングシステムデータは、一定時間間隔で(4.896秒毎に)規則正しく配信されており、その先頭ビットの受信タイミングを知ることができるため、同期をとることなく取り込むことができる。また、差動グローバルポジショニングシステムデータであれば、DARC方式に適用した場合には、272ブロックで構成される1フレームの先頭の2ブロックを用いるだけで必要なデータの配信が行われるため、第1の多重化データに生じるブロックデータの欠落を低減することにより、第1の多重化データに生じたブロックデータの欠落分を誤り訂正によって完全に復元することも可能になる。
【0013】
また、本発明の他のFM多重放送受信機では、複数ブロックからなるフレーム構成の多重化データがFM多重放送から分離され、ブロック同期とフレーム同期をとる動作が行われる。FM多重放送の受信を開始した後であってフレーム同期が確立される前にブロック同期が確立されると、フレーム内の正しいブロック位置を考慮することなく各ブロックデータが格納され、フレーム同期確立後に正しいブロック位置に対応させ、これに基づいてフレーム単位の誤り訂正処理が行われる。したがって、フレーム同期が確立する前に受信したデータを含めて誤り訂正処理を行うことができ、その分だけデータを復元することができる可能性が増える。
【0014】
また、上述したフレームデータには、フレーム同期の確立に必要な複数の変化点を含めることが好ましい。変化点を増やすことにより、フレーム同期が確立する時点が早くなるため、正しいブロック位置のデータを得ることができるタイミングも早めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明を適用したFM多重放送受信機は、VICSデータが含まれるFM放送とDGPSが含まれるFM放送とを切り替えて受信する場合に、VICSデータの欠落を最小限に抑え、誤り訂正によるデータ復元の可能性を高めることに特徴がある。以下、本発明を適用した一実施形態のFM多重放送受信機について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
〔第1の実施形態〕
本発明を適用した第1の実施形態におけるFM多重放送受信機は、DARC方式を用いたVICS用のFM多重放送とDGPS用のFM多重放送とを交互に切り替えて受信するものであり、DGPSデータの受信タイミングをCPUによるソフトウエア処理によって保持することにより、FM多重放送の受信周波数を切り替える毎に行う同期確立動作を不要としている。
【0017】
図1は、第1の実施形態のFM多重放送受信機の構成を示す図である。同図に示すFM多重放送受信機1は、アンテナ10で受信したFM放送信号からFM多重データを復調して格納するために、フロントエンド(F/E)12、中間周波増幅/FM検波回路(IF/DET)14、フィルタ回路16、DARCデコーダ17、CPU24、メモリ26および選局回路30を含んで構成されている。また、このFM多重放送受信機1は、外部に接続されたナビゲーション装置2との間で各種のデータ通信を行うために入出力インタフェース(IF)部28を備えている。
【0018】
フロントエンド12は、アンテナ同調回路や高周波増幅回路、局部発振回路、混合回路等を含んでおり、アンテナ10から入力されるFM放送信号に対して高周波増幅を行うとともに所定の周波数変換を行う。例えば、受信したい所望の周波数のFM放送信号がフロントエンド12に入力されたときに10.7MHzの中間周波信号に変換される。中間周波増幅/FM検波回路14は、フロントエンド12から出力される中間周波信号を増幅するとともに同調動作を行い、その同調結果に対してFM検波処理を行うものである。フィルタ回路16は、FM検波後の信号に含まれる多重信号を分離するためのものである。DARC方式を用いたFM多重放送を考えた場合には、図2に示すように、FM検波後の信号には76kHz前後の多重信号が含まれており、フィルタ回路16によってこの信号成分のみが抽出される。
【0019】
DARCデコーダ17は、LMSK(Level controlled Minimum Shift Keying )復調回路18、同期回路20、誤り検出訂正回路22、メモリ23を備えている。LMSK復調回路18は、フィルタ回路16から出力されるLMSK変調信号に対して遅延検波を施し、ビットクロックの再生とビットデータ列の復調を行う。同期回路20は、VICSデータの受信に際して、LMSK復調回路18から出力されるビットデータ列に対してブロック同期とフレーム同期を確立する。この同期回路20は、ブロック同期保護機能を有しており、一旦ブロック同期が確立された後は、数ブロック分同期が外れてもそれ以前に確立したブロック同期が維持される。
【0020】
誤り検出訂正回路22は、誤り検出・訂正部22aとCRCチェック部22bを備えている。CRCチェック部22bは、同期回路20によって同期がとられたビットデータ列に対して、CRC(Cyclic Redundancy Check )コードに基づいて誤り検出を行うために、所定の演算を行う。誤り検出・訂正部22aは、CRCチェック部22bによる演算結果に基づいて誤り検出を行うとともに、誤りがあった場合にはその訂正を行う。上述したように、誤り訂正は(272,190)短縮化差集合巡回符号を縦横二重に用いた積符号によって行われ、高い確率で正しいデータが復元される。誤り検出訂正回路22によって訂正されたVICSデータやDGPSデータは、メモリ23に格納される。
【0021】
CPU24は、このFM多重放送受信機1の受信周波数をVICS用あるいはDGPS用のいずれかに設定する。また、CPU24は、あらかじめ、DGPSデータの先頭ビットの受信タイミングを保持している。この受信タイミングの検出方法については後述する。DGPSデータは各フレームの先頭の2ブロックに含まれているため、CPU24は、この保持した受信タイミングを基準にして、DGPSデータに含まれる各ビットを認識することができる。CPU24は、DGPSデータの受信タイミングに達する直前に、受信周波数をDGPSデータが含まれるFM放送用に切り替えて、受信タイミングに達した後は、LMSK復調回路18から出力されるDGPSデータの各ビットを一定時間間隔で取り込む。さらに、CPU24は、所定のタイミングで誤り検出訂正回路22から出力される訂正後のデータを編集し、それらの上位階層の各種データを作成する。メモリ26は、一部がCPU24の作業領域として使用され、他の一部がCPU24によって作成された各種データの格納領域として使用される。
【0022】
選局回路30は、FM多重放送受信機1の受信周波数を設定するためのものであり、フロントエンド12内の局部発振回路とともにPLL(位相同期ループ)を構成する。例えば、プログラマブルカウンタからなる分周回路を有しており、この分周比をCPU24からの指示によって変更することによりフロントエンド12内の局部発振回路の発振周波数を変えて、受信周波数の切り替えを行う。
【0023】
上述したフロントエンド12、中間周波増幅/FM検波回路14、CPU24、選局回路30が多重放送受信手段に、フィルタ回路16およびLMSK復調回路18がデータ分離手段に、同期回路20、誤り検出訂正回路22が第1のデータ取込手段に、CPU24が第2のデータ取込手段にそれぞれ対応する。
【0024】
次に、DARC方式を用いたFM多重放送の階層構造の一部について簡単に説明する。上述したFM多重放送受信機1による処理の対象となるDARCの階層構造には、伝送路についての階層1、誤り訂正についての階層2、データパケットについての階層3等が含まれており、これらは各種の交通情報が含まれるVICSデータとGPSの測位位置に対する補正係数が含まれるDGPSデータとで基本的に共通している。
【0025】
伝送路についての階層1は、上述した中間周波増幅/FM検波回路14から出力されるFM検波後の信号(ベースバンド信号)に対応している。図2に示すように、FM検波後の信号には76kHz前後のFM多重信号が含まれており、このFM多重信号のみがフィルタ回路16によって分離され、LMSK復調回路18を通すことによりこのFM多重放送信号に対応したFM多重データが得られる。
【0026】
誤り訂正についての階層2は、誤り検出や誤り訂正を行う際のフレーム構造を示している。図3は、階層2に対応したフレーム構造を示す図である。同図に示すように、LMSK復調回路18から出力されるFM多重放送データは1フレームあたり合計で272ブロックからなり、この内190ブロックはデータパケットを含むブロックであり、残りの82ブロックはパリティパケットを含むブロックである。この82ブロックは、データパケットを含むブロックの間に分散して配置されている。
【0027】
同期回路20は、各ブロックの先頭部分に含まれるブロック識別符号BIC(Block Identify Code )を1ブロックごとに検出することによりブロック同期をとっており、同図に示すいずれかの変化点(例えば、ブロック識別符号BIC4からBIC1へ変化する点)を検出することにより272ブロックごとにフレーム同期をとっている。また、誤り検出訂正回路22は、各ブロックに含まれるCRCに基づいて、データパケットを構成する各ビットデータの誤りを検出し、パリティパケットあるいはパリティを用いて誤り訂正を行う。
【0028】
VICSデータは、図3に示した1フレーム内の190ブロックに含まれるデータパケットを用いて伝送される。また、DGPSデータは、この190ブロック内の先頭に位置する2つのデータパケットを用いて伝送される。フレームの伝送速度は、16kbpsであるため、1フレーム(=288ビット×272ブロック)は4.896秒ごとに受信され、DGPSデータは4.896秒周期で繰り返し受信される。
【0029】
階層3は、データパケットの構造を示しており、その詳細が図4に示されている。同図に示す各データパケットは、32ビットあるいは16ビットのプリフィックスと、残りの144ビットあるいは160ビットのデータブロックを含んで構成される。先頭のプリフィックスは、情報内容であるデータブロックの識別を行うために付加されており、サービス識別SI、復号識別フラグ、情報終了フラグ、更新フラグ、データグループ番号、データパケット番号からなっている。
【0030】
交通情報を含むVICSデータの場合には、上述したデータパケットに含まれるデータブロックが複数個集まって階層4のデータグループが形成される。また、DGPSデータの場合には、図5に示すように、2つのデータパケットに含まれるデータブロックが2個集まって、GPS測位位置の補正に必要なDGPSデータが含まれる階層4のデータグループが形成される。この階層4のデータグループは、同図に示すようにセグメント識別、セグメント長、拡張セグメント長、DGPSセグメントデータからなっている。先頭のセグメント識別を解析することにより、DGPSセグメントデータがDGPSデータであることを認識することができる。
【0031】
次に、DGPSデータの先頭ビットの受信タイミングの検出方法について説明する。図6は、DGPSデータの先頭ビットの受信タイミング検出の動作手順を示す流れ図である。まず、FM多重放送受信機1の動作が開始されると、CPU24は、受信可能なFM放送の周波数を検出する(ステップ100)。例えば、CPU24から選局回路30に対して周波数掃引指示が送られ、選局回路30によってフロントエンド12の受信周波数が所定の開始周波数から一方向に掃引される。この周波数掃引動作と並行して、各受信周波数における電界強度の強弱を測定することにより(具体的には、中間周波増幅/FM検波回路14によって中間周波増幅された後の信号強度を調べることにより)、受信可能な1または複数のFM放送の検出が行われる。
【0032】
受信可能なFM放送の周波数が検出された後、CPU24は、選局回路30に指示を送って、受信可能な一のFM放送を受信するようにフロントエンド12の受信周波数を切り替えて、このFM放送の受信を開始するとともに(ステップ101)、受信したFM放送に多重化データが含まれているか否かを判定する(ステップ102)。多重化データが含まれていない場合には、ステップ101に戻って、受信可能な他のFM放送を受信するために、受信周波数が切り替えられる。
【0033】
受信したFM放送に多重化データが含まれる場合には、LMSK復調回路18から図3に示した各ブロックのデータが出力され、各ブロックの先頭16ビットのブロック識別符号BICに基づいて同期回路20によってブロック同期とフレーム同期がとられて、フレームの先頭の同期タイミングがCPU24によって検出される(ステップ103)。そして、誤り検出訂正回路22によって、データパケットに付加されたCRCに基づく誤り検出と、誤りを検出した場合にはパリティに基づく誤り訂正が行われる(ステップ104)。このようにして、誤り検出訂正回路22からは、図4に示した階層3に対応した誤り訂正後のデータパケットが出力され、CPU24に入力される。
【0034】
CPU24は、誤り検出訂正回路22から出力される階層3に対応したデータパケットを編集して階層4に対応したデータグループを作成し、作成されたデータグループを解析して受信した多重化データがDGPSデータであるか否かを判定する(ステップ105)。具体的には、図5に示す階層4に対応したデータグループの先頭の「セグメント識別」を解析することによって、この多重化データがDGPSデータであるか否かが判断される。
【0035】
受信した多重化データがDGPSデータであった場合には、CPU24は、上述したステップ103で検出したフレーム先頭の同期タイミングをDGPSデータの先頭ビットの受信タイミングとして保持する(ステップ106)。受信した多重化データがDGPSデータでなかった場合には、ステップ101に戻って、受信可能な他のFM放送を受信するために受信周波数が切り替えられる。
【0036】
このように、FM多重放送受信機1の動作開始時に、DGPSデータの先頭ビットの受信タイミングが保持される。上述したように、1フレームの伝送に要する時間は4.896秒であり、この周期で繰り返しDGPSデータが配信されるため、一度DGPSデータの先頭ビットの受信タイミングを保持した後は、この受信タイミングに4.896秒の整数倍の時間を加算することにより、DGPSデータの先頭ビットの受信タイミングを計算により求めることができ、同期回路20によってフレーム同期を確立する動作を行うことなく、DGPSデータの受信タイミングを知ることができる。
【0037】
次に、FM多重放送受信機1の動作手順について説明する。図7は、本実施形態のFM多重放送受信機1の動作手順を示す流れ図である。通常はVICSデータを受信しており、DGPSデータが受信可能な間だけDGPSデータを受信する場合の動作手順が示されている。
【0038】
まず、CPU24は、選局回路30に指示を送って、受信周波数をVICSデータが多重化されているFM放送の周波数に設定する(ステップ200)。次に、CPU24は、あらかじめ保持されているDGPSデータの先頭ビットの受信タイミングに対して所定時間前に達したか否かを判定する(ステップ201)。なお、この所定時間とは、選局回路30に対して周波数切替の指示を送ってから実際に受信周波数の切り替えが終了する間での時間である。
【0039】
DGPSデータの先頭ビットの受信タイミングより所定時間前に達していない場合には、CPU24は、ブロック同期保護機能によって同期回路20にVICSデータの同期タイミングが保持されているか否かを判定する(ステップ202)。同期タイミングが保持されていない場合(例えばVICSデータを最初に受信したとき)には、同期回路20によって同期を確立した後にVICSデータが受信され(ステップ203、204)、この受信されたVICSデータが誤り検出訂正回路22によってメモリ23に格納される(ステップ205)
このメモリ23に格納されたVICSデータは、VICSデータの受信動作と並行してCPU24によって読み出され、階層3あるいはこれより上位階層の各種データに編集され、必要に応じて入出力インタフェース部28を介してナビゲーション装置2に向けて転送される。また、上述したVICSデータの受信動作は、DGPSデータの先頭ビットの受信タイミングより所定時間前に達するまで繰り返される。
【0040】
また、DGPSデータの先頭ビットの受信タイミングより所定時間前に達すると(ステップ201での肯定判断すると)、CPU24は、選局回路30に指示を送って、受信周波数をDGPSデータが多重化されているFM放送の周波数に切り替えた後に(ステップ206)、DGPSデータの先頭ビットの受信タイミングに達したか否かを判定する(ステップ207)。この受信タイミングに達した場合には、CPU24は、LMSK復調回路18から出力されるDGPSデータのビットデータ列を直接読み込んで(ステップ208)、メモリ26に格納する(ステップ209)。1フレームは272ブロックで構成されており、各ブロックは288ビットからなっているため、1フレーム全体は78336ビットから構成される。したがって、1フレームが4.896秒で伝送される場合の各ビットの伝送周期を計算すると62.5μ秒となる。CPU24は、DGPSデータの先頭ビットをその受信タイミングで読み込んだ後は、正確に62.5μ秒毎にデータを読み込むことにより、DARCデコーダ17を用いることなくデータの取り込みを行うことができる。
【0041】
なお、LMSK復調回路18によってVICSデータに対応したビットデータ列とこれに同期したクロック信号が抽出されるため、CPU24は、このLMSK復調回路18から出力されるクロック信号に同期してDGPSデータの各ビットを取り込むようにしてもよい。
【0042】
また、CPU24は、このようにしてメモリ26に格納したDGPSデータを誤り検出訂正回路22に送って、誤り検出訂正回路22による誤り検出および訂正処理が行われ(ステップ210)、その結果がメモリ23に格納される(ステップ211)。
【0043】
このメモリ23に格納されたDGPSデータは、再びCPU24によって読み出され、図4あるいは図5に示すような階層3あるいはこれより上位階層のデータに編集され、入出力インタフェース部28を介してナビゲーション装置2に向けて転送される。また、DGPSデータの受信が終了すると、ステップ200に戻って再びVICSデータ用の受信周波数に切り替えられ、ステップ201以降の処理が繰り返される。
【0044】
本実施形態のFM多重放送受信機1は、CPU24があらかじめDGPSデータの先頭ビットの受信タイミングを保持しており、VICS用の受信周波数からDGPS用の受信周波数に切り替えたときに、DARCデコーダ17によって同期を確立する動作を行うことなく、直ちにDGPSデータの受信を開始することができる。したがって、VICSデータをできるだけ長時間受信することができ、VICSデータの欠落を最小限に抑えることができる。このため、VICSデータの縦訂正に使用するブロック数を増やすことができ、誤り訂正によるデータ復元の可能性を高めることができる。特に、DGPSデータを受信するために欠落するVICSデータが少なくなるため、2回の横訂正と1回の縦訂正を組み合わせて行われる誤り訂正によってDGPSデータ受信によって生じたVICSデータの欠落分を完全に復元することも可能になる。
【0045】
また、DGPSデータを受信中は、同期回路20は、ブロック同期保護機能によってVICSデータについての同期状態を維持しているため、VICS用の受信周波数に再び切り替えたときに、新たな同期確立動作を行うことなく同期が確立された状態で直ちにVICSデータを受信することができ、欠落するVICSデータをさらに低減することができる。
【0046】
このように、本実施形態のFM多重放送受信機1では、2つの受信周波数のFM放送を切り替えて受信することによりVICSデータとDGPSデータを受信する場合に、DGPSデータについてはCPU24によって受信タイミングを検出し、これを保持して各ビットデータを直接取り込んでいるため、同期回路20をVICSデータ専用に用いることができる。したがって、常にVICS用に同期を確立した状態を維持することができ、2つの多重化データを受信周波数を切り替えて受信する場合にその都度同期を確立する処理が不要になって、この間に生じるデータの欠落をなくすことができる。
【0047】
〔第2の実施形態〕
本発明を適用した第2の実施形態におけるFM多重放送受信機は、上述した第1の実施形態と同様に、VICS用のFM多重放送とDGPS用のFM多重放送とを交互に切り替えて受信する場合であって、DGPSデータを受信して再びVICSデータの受信状態に戻ったときに、フレーム同期が外れた状態で受信したVICSデータを一時的に格納しておいて、フレーム同期をとるための変化点を検出したときにそれまで一時的に格納しておいたデータをフレーム内の正しい位置に対応させることにより、これらのデータが縦訂正に使用することができるようになり、縦訂正によるデータ復元の可能性を高めている。
【0048】
図8は、第2の実施形態のFM多重放送受信機の構成を示す図である。同図に示すFM多重放送受信機1Aは、図1に示したFM多重放送受信機1に比べると、LMSK復調回路18からCPU24に対してビットデータ列データおよびビットクロックを入力する接続線がない点が異なっており、基本的な構成は共通している。但し、同期回路20、誤り検出訂正回路22、CPU24については図1に示したFM多情放送受信機1に含まれるそれらとは動作が異なる。それぞれの動作を以下に説明する。
【0049】
同期回路20は、LMSK復調回路18から出力されるVICSデータあるいはDGPSデータのビットデータ列に対してブロック同期とフレーム同期をとるためのものであり、誤り検出訂正回路22は、同期が確立されたビットデータ列に対して、CRCによる誤り検出を行うとともに誤りがあった場合にはその訂正を行う。CPU24は、選局回路30に指示を送って、FM多重放送受信機1Aの受信周波数をVICS用あるいはDGPS用のいずれかに設定し、それぞれに対応して誤り検出訂正回路22から出力されるデータ(データパケット)を編集して、階層3あるいはそれより上位階層の各種データを作成する。
【0050】
上述したフロントエンド12、中間周波増幅/FM検波回路14、CPU24、選局回路30が多重放送受信手段に、フィルタ回路16およびLMSK復調回路18がデータ分離手段に、同期回路20が同期確立手段に、誤り検出訂正回路22およびメモリ23が未確定データ格納手段、データ確定処理手段にそれぞれ対応する。
【0051】
次に、FM多重放送受信機1Aの動作手順について説明する。図9は、本実施形態のFM多重放送受信機1Aの動作手順を示す流れ図である。このFM多重放送受信機1Aは、図1に示したFM多重放送受信機1と同様に、通常はVICS用の受信周波数に設定されてVICSデータを受信しており、DGPSデータを受信可能なときにのみDGPS用の受信周波数に設定されてDGPSデータを受信する。
【0052】
まず、CPU24は、選局回路30に指示を送って、受信周波数をVICSデータが多重化されているFM放送の周波数に設定する(ステップ300)。次に、CPU24は、DGPSデータ用の受信周波数の切り替え動作の開始タイミングに達したか否かを判定する(ステップ301)。この切り替え動作の開始タイミングは、DGPSデータの受信タイミングよりも受信周波数の切り替え動作や受信周波数切り替え後の同期確立に必要な時間分先行した時点が設定される。 DGPSデータ用の受信周波数の切り替え動作の開始タイミングに達していない場合には、VICSデータの受信動作が開始される。まず、同期回路20によって、LMSK復調回路18から出力されるVICSデータのビットデータ列に対してビット同期およびブロック同期をとる(ステップ302)。次に、誤り検出訂正回路22は、ビット同期とブロック同期が確立されたVICSデータのビットデータ列を取り込んで、メモリ23に一時的に格納する(ステップ303)。この状態では、ブロック同期が確立しているため、横訂正を行うことができるが、本実施形態では横訂正を行わずに、誤り検出訂正回路22に取り込まれたデータがブロック単位でメモリ23に格納される。
【0053】
誤り検出訂正回路22によるメモリ23へのデータの格納動作と並行して、同期回路20は、1フレーム内に4箇所存在する変化点の検出を行ってフレーム同期をとる(ステップ304)。変化点が検出されれば、フレーム同期がとられる前に一時的にメモリ23に格納されたVICSデータの各ブロックがフレーム内のどの位置に対応するのかを判定することができるため、誤り検出訂正回路22は、同期回路20からの変化点検出の通知に基づいて、メモリ23に一時的に格納されたVICSデータの各ブロックを、メモリ23のフレーム格納領域の正しいブロック位置に格納する(ステップ305)。
【0054】
例えば、図3に示す階層2に対応したフレームにおいてブロック識別符号BICがBIC4からBIC2に変わる変化点は、フレームの先頭から136ブロック目と137ブロック目の間にある。すなわち、同期回路20は、ブロック識別符号BICを解析して、BIC4のブロックからBIC2のブロックに切り替わるタイミングを変化点として検出して、フレーム同期を確立する。誤り検出訂正回路22は、同期回路20からこの変化点検出の通知を受け取ると、フレーム同期がとられる前に一時的にメモリ23に格納したVICSデータのフレーム内の正しいブロック位置をこの変化点の位置から逆算して求めることができる。図3に示した他の3箇所の変化点についても同様である。
【0055】
このようにしてフレーム同期が確立されて1フレーム分のVICSデータがメモリ23に格納された後(但し、必ずしも1フレームの全ブロックのデータがそろっている必要はなく、ブロックの欠落があってもよい)、誤り検出訂正回路22は、メモリ23のフレーム格納領域に格納された1フレーム分のデータに対して、CRCによる誤り検出を行い、誤りがあった場合には、1回目の横訂正、縦訂正、2回目の横訂正を順に行う(ステップ306)。この誤り訂正後のデータは、誤り検出訂正回路22によってメモリ23に再度格納される(ステップ307)。
【0056】
このメモリ23に格納されたVICSデータは、VICSデータの受信動作と並行してCPU24によって読み出され、階層3あるいはこれより上位階層の各種データに編集され、必要に応じて入出力インタフェース部28を介してナビゲーション装置2に向けて転送される。また、上述したVICSデータの受信動作は、DGPSデータ用の受信周波数の切り替え動作の開始タイミングに達するまで繰り返される。
【0057】
また、DGPSデータ用の受信周波数の切り替え動作の開始タイミングに達すると(ステップ301で肯定判断すると)、CPU24は、選局回路30に指示を送って、受信周波数をDGPSデータが多重化されているFM放送の周波数に設定して、受信周波数を切り替える(ステップ308)。DGPSデータが含まれるフレームのデータ受信が開始されると、同期回路20は、LMSK復調回路18から出力されるDGPSデータのビットデータ列に対してビット同期およびブロック同期をとる(ステップ309)。
【0058】
次に、誤り検出訂正回路22は、ビット同期とブロック同期が確立されたDGPSデータのビットデータ列を取り込んでメモリ23に格納し(ステップ310)、この格納されたDGPSデータ(2ブロック)に含まれるデータパケットに対してCRCによる誤り検出を行うとともに、誤りがあった場合にはその訂正(2ブロックしかないため横訂正のみ)を行う(ステップ311)。この誤り訂正後のデータは、誤り検出訂正回路22によってメモリ23に再度格納される(ステップ312)。
【0059】
このメモリ23に格納されたDGPSデータは、CPU24によって読み出され、図4あるいは図5に示すような階層3あるいはこれより上位階層のデータに編集され、入出力インタフェース部28を介してナビゲーション装置2に向けて転送される。また、DGPSデータの受信が終了すると、ステップ300に戻って再びVICSデータ用の受信周波数に切り替えられ、ステップ301以降の処理が繰り返される。
【0060】
このように、本実施形態のFM多重放送受信機1では、受信周波数を切り替えた直後や電源を投入した直後に、ブロック同期のみが確立し、フレーム同期が確立していない状態でVICSデータを受信したときに、メモリ23に一時的にブロック位置が不確定なデータを格納しておいて、変化点を検出してフレーム同期をとった後に、これらのデータのブロック位置を正しい位置に対応させている。したがって、縦訂正の対象となるデータにフレーム同期が確立していない状態で受信したデータも含めることができる。したがって、フレーム同期が確立される前に取り込んだVICSデータのブロックについても、フレーム同期が確立した後のブロックと同様にフレーム内の正しい位置に格納されるため、これらのブロックに対する縦訂正を行うことが可能となる。すなわち、従来であれば、フレーム同期が確立する前に取り込んだVICSデータのブロックについては、フレーム内の正しい位置がわからないために横訂正しかできなかったものが、本実施形態では横訂正、縦訂正、横訂正を行うことができ、フレーム内のブロックデータの欠落が生じた場合に誤り訂正によるデータ復元の可能性を高めることができる。
【0061】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上述した第1の実施形態では、CPU24が取り込んだDGPSデータの誤り検出・訂正処理を誤り検出訂正回路22が行ったが、CPU24に誤り検出・訂正の機能を持たせることにより、DGPSデータについてはCPU24自身が誤り検出・訂正を行うようにしてもよい。
【0062】
また、上述した各実施形態では、VICSデータとDGPSデータとを組み合わせて交互に受信するようにしたが、組み合わせる多重化データはこれ以外であってもよい。例えば、VICS以外の各種情報が含まれる文字放送データとDGPSデータを組み合わせる場合などが考えられる。
【0063】
また、上述した第2の実施形態では、2つの多重化データを交互に受信したが、単独の多重化データを受信する場合にも本発明を適用することができる。この場合には、電源投入直後のフレーム同期が確立されていない状態で各ブロックのデータを受信したときにこれらを一時的にメモリ23に格納しておいて、その後フレーム同期が確立された後に正しいブロック位置に対応させることにより、このフレーム内での縦訂正処理が可能になり、データ復元の可能性を高めることができる。
【0064】
また、上述した第2の実施形態では、誤り検出訂正回路22によって、フレーム同期を確立する前にメモリ23に一時的に格納しておいたデータをフレーム同期確立後メモリ23から読み出した後に、再度メモリ23のフレーム格納領域に格納するようにしたが、メモリ23に格納する代わりにCPU24に送り、CPU24の制御によってフレーム内のブロック位置の入れ替えを行うようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、第2の多重化データを受信する際に、同期をとる動作が必要ないため、同期確立に要する時間分だけ第1の多重化データを長時間受信することができ、データの欠落を低減することができ、取り込んだ第1の多重化データについて誤り訂正を行っている場合には、欠落データが減った分、データを復元することができる可能性が増える。
【0066】
また、第2の多重化データを取り込んでいる間、第1のデータの取り込みを行う第1のデータ取込手段によって既に確立した同期を維持することにより、第1の多重化データが含まれるFM多重放送の受信を再開したときにその都度同期を確立する動作が不要となり、その分第1の多重化データを取り込むタイミングを早めることができ、データの欠落を低減することができる。
【0067】
また、本発明によれば、FM多重放送の受信を開始した後であってフレーム同期が確立される前にブロック同期が確立されると、フレーム内の正しいブロック位置を考慮することなく各ブロックデータが格納され、フレーム同期確立後に正しいブロック位置に対応させており、フレーム同期が確立する前に受信したデータを含めて誤り訂正処理を行うことができるため、その分だけデータを復元することができる可能性が増える。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のFM多重放送受信機の構成を示す図である。
【図2】階層1の伝送路信号を示す図である。
【図3】階層2に対応したフレーム構造を示す図である。
【図4】階層3のデータパケットの構造を示す図である。
【図5】2つのデータパケットに含まれるDGPSデータの構造を示す図である。
【図6】第1の実施形態のFM多重放送受信機においてDGPSデータの先頭ビットの受信タイミングを検出する動作手順を示す流れ図である。
【図7】第1の実施形態のFM多重放送受信機の動作手順を示す流れ図である。
【図8】第2の実施形態のFM多重放送受信機の構成を示す図である。
【図9】第2の実施形態のFM多重放送受信機の動作手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 FM多重放送受信機
2 ナビゲーション装置
12 フロントエンド(F/E)
14 中間周波増幅/FM検波回路(IF/DET)
16 フィルタ回路
17 DARCデコーダ
18 LMSK復調回路
20 同期回路
22 誤り検出訂正回路
22a 誤り検出・訂正部
22b CRCチェック部
23、26 メモリ
24 CPU
28 入出力インタフェース(IF)部
30 選局回路
Claims (2)
- 受信周波数を切り替えることにより第1および第2の多重化データのそれぞれが含まれる複数のFM多重放送を受信する多重放送受信手段と、
前記多重放送受信手段によって受信された前記FM多重放送に含まれる前記第1および第2の多重化データを分離するデータ分離手段と、
前記データ分離手段によって分離された前記第1の多重化データに対して、同期を確立した後にデータの取り込みを行う第1のデータ取込手段と、
前記データ分離手段によって分離された前記第2の多重化データに対して、既知の受信タイミングで、同期を確立する動作を行わずにデータの取り込みを行う第2のデータ取込手段と、
を備え、前記第1のデータ取込手段は、前記第2のデータ取込手段によってデータの取り込みを行っているときに、確立した同期を維持することを特徴とするFM多重放送受信機。 - 請求項1において、
前記第2の多重化データは、差動グローバルポジショニングシステムデータであり、一定周期で受信タイミングが周期的に到来することを特徴とするFM多重放送受信機。
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