JP2003218720A - Fm多重放送受信方法 - Google Patents

Fm多重放送受信方法

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JP2003218720A JP2002011166A JP2002011166A JP2003218720A JP 2003218720 A JP2003218720 A JP 2003218720A JP 2002011166 A JP2002011166 A JP 2002011166A JP 2002011166 A JP2002011166 A JP 2002011166A JP 2003218720 A JP2003218720 A JP 2003218720A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信可能局リスト作成や自動追従処理におい
て使用する電界強度の設定値(スレッショルドレベル)を
適切な値にする。 【解決手段】 放送局から送られてくる代替周波数リス
トを保存し、受信レベルが設定レベル以下になった時、該
代替周波数リストにおける所定周波数を用いて受信を継
続する車載用のFM多重放送受信機において、地域に応じ
てレベルを設け、自動車がいずれの地域に存在するか判
断し、存在する地域に応じたレベルを前記スレッショル
ドレベルとする。この場合、地域は電波状態が乱雑な第1
の地域とそれ以外の第2の地域に分け、第1の地域のレベ
ルを第2の地域のレベルより大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FM多重放送受信方
法に係わり、特に、放送局から送られてくる代替周波数
リストを保存し、受信レベルが設定レベル以下になった
時、該代替周波数リストにおける所定周波数を用いて受
信を継続する車載用のFM多重放送受信機における受信方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、天気予報やニュースなどの一般情
報、道路交通情報をFM放送信号に多重して伝送し、FM多
重放送受信機でこれら一般情報、道路交通情報を受信し
て表示するFM多重放送サービスが行われている。 かかるFM多重放送サービスにおけるFM多重放送受信機
は、現在受信中のFM多重放送と同一系列の周波数の放
送状態を定期的に判断し、最良となる周波数に自動的に
選局を変更する自動追従(オートチューニング)機能を
備えている。ここで系列とはJFN系列やNHK系列等の放送
事業者の系列をいう。JFN系列のFM多重局や一部の独立
系FM多重局はDGPS情報(GPS補正情報)を多重送信し、N
HK系列のFM多重局はVICS情報を多重送信する。
【0003】又、FM多重放送受信機は、適宜、受信可能な
FM多重局のリストを作成し、ユーザの要求により該リス
トを表示してユーザに所望のFM多重局を選局させ、ある
いは交通情報や一般情報を選択させ、選択された情報を
表示する機能を備えている。 以上のように、FM多重放送受信機には自動追従機能、受
信可能局リスト作成機能があり、いずれの機能において
も周波数の電界強度を使用する。すなわち、機能毎に電
界強度の設定値を保持し、受信可能局リスト作成機能で
は、周波数の電界強度が設定値を上回っていればFM多
重放送局である可能性があると判断し、該判断結果に基
づいて対象周波数の数を絞り込んで受信可能局リストの
作成を行う。又、自動追従機能では、周波数の電界強度が
設定値を下回っていれば電波状態が悪化していると判断
し、自動追従制御を開始する。
【0004】ところで、電波状態の乱雑な首都圏では、
FM多重放送を受信できる最低電界強度レベルが郊外地
域(地方)のそれとは異なる。すなわち、電波状態の乱
雑な首都圏において各FM多重放送局は送信出力を大きく
しているため、首都圏の方が地方に比べてFM多重放送
を受信できる最低電界強度レベルが高い。このため、首
都圏で地方と同じ低い電界強度レベルを前記各機能の設
定値とすると、首都圏では受信できないない低レベルの
周波数をFM多重放送局の可能性があると判断してしま
ったり、受信不可能な低レベルの電界強度にも関わら
ず、自動追従動作が始まらないといった現象が起きてし
まう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来技術で
は、どのエリアでも同じ電界強度の設定値を使用するた
め、以下の2点において想定した動作が得られなくな
る。 ・受信可能局リスト作成時や自動追従時は、全周波数あ
るいは特定の周波数群からFM多重放送局と思しき周波
数を絞り込む動作と絞り込まれた周波数に切り替えて多
重データの有無を確認する動作から成っている。このた
め、全周波数あるいは特定の周波数群からFM多重放送局
と思しき周波数を絞り込む動作の時に電界強度設定が適
当でないと(例えば、適当な設定値より低いと)、受信
状態が悪く認識すべきではない周波数をFM多重放送局
であると認識してしまい、多重データの有無確認を行っ
てしまう。多重データ有無確認は1局当りの処理時間が
長いため、確認する周波数が多いと、受信可能局リスト
作成や自動追従処理に要する時間が全体的に長くなって
しまう。そして、受信可能局リスト作成中や自動追従中
は、本来の受信周波数の多重データは受信できなくなる
ので処理が長引いた場合、欠落する多重データが増加す
ることになる。
【0006】・電波状態が悪化した場合の自動追従の開
始するタイミングは電界強度が設定値を下回っているこ
とが条件の一つとなっており、電界強度の設定値が適当
でないと(例えば、適当な設定値より低い場合)、受信
状態が悪化して自動追従動作をすべき状況になっても電
界強度が設定値を下回っていないので追従動作が開始さ
れないことになる。このため、受信状態の悪化した周波
数を受信し続け、その間の多重データは欠落することに
なる。
【0007】以上から本発明の目的は、電界強度の設定
値を適切な値にできるようにすることである。 本発明の別の目的は、FM多重放送局と思しき周波数の絞
り込み動作を正しく行うことができ、受信可能局リスト
作成や自動追従処理に要する時間を短縮して欠落する多
重データを減少することである。 本発明の別の目的は、受信状態が悪化した時、確実に自動
追従動作により良好な受信を行えるようにして多重デー
タの欠落を減少することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、放送局から送
られてくる代替周波数リストを保存し、受信レベルが設
定レベル以下になった時、該代替周波数リストにおける
所定周波数を用いて受信を継続する車載用のFM多重放送
受信機の受信方法であり、地域に応じてレベルを設け、
自動車がいずれの地域に存在するか判断し、存在する地
域に応じたレベルを前記設定レベルとする。この場合、地
域は電波状態が乱雑な第1の地域とそれ以外の第2の地域
に分け、第1の地域のレベルを第2の地域のレベルより高
くする。また、受信レベルが設定レベル以上の全てのFM
多重放送受信可能局を求め、各FM多重放送受信可能局の
受信レベルの平均値レベルを計算し、該平均値レベルが
所定レベル以上で、かつ、FM多重放送受信可能局数が設
定数以上であれば、自動車は第1の地域に存在すると判定
し、さもなければ、自動車は第2の地域に存在すると判
定する。
【0009】以上のようにすれば、自動車の所在する地
域に応じて周波数絞り込みのための設定レベルや自動追
従開始の設定レベルを適切な値にすることができる。こ
のため、FM多重放送局と思しき周波数の絞り込み動作を
正しく行うことができ、受信可能局リスト作成や自動追
従処理に要する時間を短縮して欠落する多重データを減
少することができる。また、受信状態が悪化した時、確
実に自動追従動作を開始でき、これにより良好な受信を
行えるため多重データの欠落を減少することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】(A)FM多重放送受信機の構成 図1は本発明のFM多重放送受信機の構成図である。F
M多重放送受信機は、FM放送信号を受信し、該FM放
送信号に多重されて送られてくる文字情報や交通情報等
のFM多重放送データを分離、復調してディスプレイ装
置に表示するものである。FM多重放送データは、図2
に示すように、1フレーム当たり272ブロックからな
り、272ブロックのうち190ブロックがデータブロ
ック、82ブロックがパリティのみを伝送するパリティ
ブロックで、パリティブロックはデータブロック内に分
散して配置されている。
【0011】各データブロックは、16ビットのブロッ
ク識別符号BIC(Block IdentifyCode)と、176ビ
ットのデータと、14ビットのCRC符号と、82ビッ
トの誤り検出訂正用のパリティ(横符号)で構成されて
いる。又、パリティブロックは、16ビットのブロック
識別符号BICと、190ビットのパリティ(縦符号)
と、82ビットの誤り検出訂正用のパリティ(横符号)
とで構成されている。最初の13ブロックのうちデータ
ブロックの識別符号はBIC1であり、次の123ブロ
ックのうちデータブロックの識別符号はBIC3であ
り、次の13ブロックのうちデータブロックの識別符号
はBIC2であり、最後の123ブロックのうちデータ
ブロックの識別符号はBIC3であり、パリティブロッ
クの識別符号はBIC4である。
【0012】ブロック識別符号を1ブロック毎に検出す
ることによりブロック同期をとることができ、又、27
2ブロック毎に(ブロック識別符号BIC4の次にBI
C1を検出することにより)フレーム同期をとることが
できる。換言すれば、前記順序でブロック識別符号を検
出できない回数が所定の割合で生じたときはブロック同
期外れであり、所定の割合でフレーム同期がとれない場
合がフレーム同期はずれである。又、データブロックに
はCRC符号が含まれているから1ブロック毎にCRC
チェックを行うことができる。更に、誤り検出訂正用の
パリティ(縦符号、横符号)が含まれているから、これ
らパリティを用いて誤り検出、及び誤り訂正処理を行う
ことができる。
【0013】図1において、1はアンテナ、2はフロン
トエンド(F/E)であり図示しないがアンテナ同調回
路や高周波増幅回路、局部発振器、混合器等を有してい
る。3はPLL回路、4はローパスフィルタ、5は中間周
波増幅/FM検波器(IF/DET)である。PLL回
路3、ローパスフィルタ4及びフロントエンド2内蔵の
局部発振器は電子選局装置を構成し、局部発振器を受信
周波数(選局操作で選択されたFM放送局の周波数)に応
じた周波数で発振させ、フロントエンド2内の混合器に
より中間周波数信号を出力するようになっている。
【0014】6は中間周波増幅/FM検波器(IF/D
ET)のSメータ出力に基いて受信電界強度を出力する
受信レベル検出部、7はノイズキャンセルとステレオ復
調を行うノイズキャンセラ/ステレオ復調回路(NC/
MPX)である。8はFM検波信号からL−MSK変調
信号成分を取り出すフィルタ回路、9はL−MSK変調
信号に遅延検波を施し、ビットクロックの再生とビット
データ列の復調を行うL−MSK復調回路、10はブロ
ック同期とフレーム同期の検出を行う同期回路、11は誤
り検出訂正部である。
【0015】12はプロセッサ(CPU)であり、選局
操作に従った選局制御や、文字情報の表示制御、設定レ
ベル変更制御、自動追従制御、受信可能リスト作成制御等
を行うもの、12aはワーク用のRAMで、受信した代
替周波数リスト、首都圏モード/地方モード、作成され
た受信可能リスト等を記憶するもの、13は受信したF
M多重データ(文字放送番組情報、交通情報等)を記憶
するメモリ、14はユーザが選局操作を行ったり、所望
の文字放送番組の選択等を行う操作部、15はディスプ
レイプロセッサ、16は文字情報(交通情報、一般情
報)を表示するディスプレイ装置、17はナビゲーショ
ン制御部である。尚、ディスプレイ装置16はナビゲーショ
ン装置の地図表示用のディスプレイ装置と兼用すること
ができる
【0016】(B)首都圏モード/地方モードの決定 都会では電波が乱雑しており、ごみ電波の影響を受けな
いようにFM放送局は送信電力を大きくしている。このた
め、都会における受信レベルは例えば1.75V程度となる
が、地方における受信レベルは低い。そこで、本発明では
首都圏モードと地方モードを設ける。そして、受信レベ
ルの変動を考慮して、首都圏モードでは自動追従、周波
数絞り込みの基準になるスレッショルドレベルETHL
1.5Vにし、地方モードではスレッショルドレベルETHL
1.0Vにする。
【0017】図3は首都圏モード/地方モードの決定処
理フローである。都会では、受信レベルが大きく、又、FM多
重放送局の数が地方に比べて多いことを利用してモード
を決定している。但し、モードの決定は受信可能リストを
作成するときに行う。ナビゲーション制御部17は、装
置の電源が投入されたとき、あるいは、300秒周期で、ある
いは、ユーザの要求があった時、CPU 12に受信可能リス
ト作成要求を送出する。
【0018】CPUはリスト作成の要求があったかチェッ
クしており(ステップ101)、要求があると、図4に示
す受信可能リスト作成ルーチンを実行する(ステップ1
02)。すなわち、FM周波数帯域における各周波数の受信
電界強度を測定し、現モードのスレッショルドレベルE
THL(1.5v又は1.0v)以上の周波数を候補とす
る(周波数の絞り込み、ステップ102a)。ついで、i=
1とし(ステップ102b)、第i候補周波数について多重
データの有無を確認する(ステップ102c、102
d)。多重データの有無は、図2に示すフォーマット構成を
有するブロックを所定数連続して受信したか否かで判断
する。
【0019】受信していれば、該周波数を局名、放送内容
(交通情報、一般情報)と共に受信可能リストRVLに登録す
る(ステップ102e)。しかる後、全絞り込みの候補周波
数に対して上記処理を完了したかチェックし(ステップ
102f)、完了していなければiを歩進し(i=i+
1、ステップ102g)、ステップ102c以降の処理を
繰り返す。以上の受信可能リスト作成ルーチンにより、図
1に示すような受信可能リストRVLが作成される。
【0020】受信可能リスト作成ルーチンの処理が完了
すれば、登録周波数n、各登録周波数の受信電界強度の平
均レベルEavrを計算し(ステップ103)、登録周波数の数n
が設定数NMD以上であるか(NMDは例えば3である)、
平均レベルEavrが設定レベルEMD以上であるか(EMD
例えば1.5vである)、チェックする(ステップ10
4,105)。n>NMDで、かつ、Eavr>EMDであれば自
動車は首都圏に存在していると判定して首都圏モードに
する。すなわち、スレッショルドレベルETHLをEB(=
1.5v)とする(ステップ106)。しかし、ステップ
104,105の少なくともいずれか一方が満たされな
い場合には、地方に存在していると判定して地方モード
にする。すなわち、スレッショルドレベルETHLをES(=
1.0v)とする(ステップ107)。
【0021】(C)自動追従 図5及び図6は自動追従の処理フローである。 CPUは、現在受信中の周波数と代替可能な周波数リスト
(代替周波数リスト)FLSが放送局から送信されてくれば
受信してメモリ12aに格納する(ステップ201)。つい
で、フラグF="0"であるかチェックする(ステップ20
2)。このフラグF="1"は受信レベルがスレッショルドレ
ベルETHL以下になって受信状態が悪化して自動追従制
御中であることを意味する。
【0022】F="0"であれば、300秒経過したかチェック
し(ステップ203)、経過してなければ、受信電界強度が5秒
以上継続してスレッショルドレベルETHL以下になった
か監視し(ステップ204)、「NO」であればステップ202以
降の処理を繰り返す。
【0023】受信電界強度が5秒以上継続してスレッシ
ョルドレベルETHL以下になることなく、300秒経過する
と、ステップ203において「YES」となり、代替周波数リ
ストにおける各周波数を受信し受信電界強度を測定する
(ステップ205)。ついで、受信電界強度がそれまでの受信
電界強度より設定値以上大きな周波数が存在するかチェ
ックし(ステップ206)、存在しなければ元の受信周波数に
戻して受信を継続する(ステップ207)。しかし、受信電
界強度がそれまでの受信電界強度より設定値以上大きな
周波数が存在すれば、最大受信電界強度の周波数を受信
し(ステップ208)、PI(放送局識別:NHK系列、JFN系列等
の識別)が一致するか、受信電界強度がそれまでの受信
電界強度より設定値以上か、エラー数は設定値以下か、
判断し(ステップ209〜211)、全て満足すれば、該周波数
による受信を継続し、自動追従による周波数移行を完了
する(ステップ212)。なお、ステップ209〜211のいずれか
の条件を満足しなければ、元の受信周波数に戻して受信
を継続する(ステップ207)。
【0024】一方、ステップ204において、受信電界強度
が5秒以上継続してスレッショルドレベルETHL以下にな
ると、フラグFを"1"にする(ステップ220)。ついで、代
替周波数リストにおける各周波数を受信し、受信電界強
度がスレッショルドレベルET HL以上の周波数を候補と
して求める(周波数の絞り込み、ステップ221)。周波数絞
り込みが終了すれば、各候補周波数について多重データ
の有無を確認する(ステップ222)。いずれの候補周波数も
FM多重放送周波数でなければ、多重データ無しとなり、
元の受信周波数に戻して受信を継続する(ステップ22
3)。この場合、再びステップ201以降の処理が繰り返され
るがステップ202においてF="1"であるため「NO」とな
る。
【0025】一方、ステップ222において、FM多重放送周
波数が存在すれば、受信電界強度が最大の周波数を決定
し、該周波数を受信する(ステップ224)。以後、PI(放送
局識別:NHK系列、JFN系列等の識別)が一致するか、受信
電界強度がスレッショルドレベルETHL以上か、エラー
数は設定値以下か、判断し(ステップ225〜227)、全て満
足すれば、該周波数による受信を継続し、自動追従によ
る周波数移行を完了し(ステップ228)、フラグFを"0"に
戻す(ステップ229)。なお、ステップ225〜227のいずれか
の条件を満足しなければ、元の受信周波数に戻して受信
を継続する(ステップ223)。
【0026】以上の制御で周波数を変更できなければ、F
="1"のままとなり、ステップ202において「NO」となる。
かかる場合には、30秒経過したかチェックし(ステップ23
0)、経過すれば、受信電界強度がスレッショルドレベルE
THL以上になったかチェックし(ステップ231)、スレッシ
ョルドレベルETHL以上になっていれば、フラグを"0"に
戻す(ステップ299)。しかし、ステップ231において受信
電界強度がスレッショルドレベルETHL以上になってい
なければステップ221移行の処理を繰り返えす。
【0027】(D)本発明の効果の説明 図7は受信可能局リスト作成時における候補周波数の数
を少なくしてリスト作成時間を短縮できる本発明の効果
説明図である。図7(a)において51は周波数80.0MHzのFM放
送局、52は周波数84.0MHzのFM放送局、53は周波数82.0MHz
のFM放送局であり、54は本発明のFM多重放送受信機を搭
載した自動車である。また、61a,62a,63aは各放送局にお
ける受信電界強度が1.5v以上のエリア、61b,62b,6baは各
放送局における受信電界強度が1.0v以上のエリアであ
る。
【0028】従来技術では、スレッショルドレベルが首
都圏、地方に係わらず一定である。ここで、スレッショ
ルドレベルETHLが1.0vであるとすると、図7(b)のPRIORで
示すように、リスト作成に先立って行われる周波数絞り
込みにより、3つのFM放送周波数80.0MHz、82.0MHz、84.0
MHzが候補周波数として求まってしまう。このため、これ
ら3つの周波数に対して時間のかかる多重データの有無
の検査を行わなくてはならず、本来の受信周波数に切り
かえるまでに長時間を要してしまう。
【0029】これに対して本発明では、首都圏モードに
おいてスレッショルドレベルETHLが1.5vであるため、図
7(b)のINVTで示すように、リスト作成に先立って行われ
る周波数絞り込みにより、1つのFM放送周波数84.0MHzが
候補周波数として求まるだけである。このため、この周波
数に対してのみ時間のかかる多重データの有無の検査を
行なうだけで良く、本来の受信周波数に切りかえるまで
の時間を短縮することができる。
【0030】図8は自動追従時における追従開始時間を
早めることができる本発明の効果説明図である。図8(a)
において81は周波数80.0MHzのFM放送局、82は周波数8
2.0MHzのFM放送局であり、83は本発明のFM多重放送受信
機を搭載した自動車である。また、91a,92aは各放送局
における受信電界強度が1.5v以上のエリア、91b,92bは
各放送局における受信電界強度が1.0v以上のエリアであ
る。
【0031】従来技術では、スレッショルドレベルが首
都圏、地方に係わらず一定である。ここで、スレッショ
ルドレベルETHLが1.0vであるとすると、従来技術では図
8(b)のPRIORで示すように、受信状態の悪化による自動
追従が開始するのは、自動車が受信電界強度1.0v以上の
エリア91bを越えたポイントPからである。これに対し
て本発明では、首都圏モードではスレッショルドレベルE
THLが1.5vであるため、図8(b)のINVTで示すように、受
信状態の悪化による自動追従が開始するのは、自動車が
受信電界強度1.5v以上のエリア91aを越えたポイントQ
1からであり、自動追従開始時間を早めることができ、良
好な受信が可能となる。
【0032】(E)まとめ 以上まとめると、本発明はレシーバ内に首都圏モードと
地方モードの電界強度の設定値を保持し、現在の受信エ
リアを判断してモード切替を行う。受信可能局リスト作
成や自動追従には切替えられたモードの電界強度の設定
値(スレッショルドレベルETHL)を使用し、最適な電界
強度の設定値を使用することによってレシーバ処理の高
速化及び安定化・FM多重データの保証を促す。
【0033】手順は、以下の通りである。 受信可能局リストの作成終了時にリストに登録された
周波数の数とそれらの周波数の平均電界強度を割出し、
登録周波数の数がある一定数を超えており、周波数の平
均電界強度がある一定レベルを超えた場合に首都圏モー
ドとする。二つの条件が満たされない場合は地方モード
とする。 以降は受信可能局リスト作成時或いは自動追従時の判
断は切り替えられたモードの電界強度の設定値を使用す
る。 受信可能局リスト作成終了時に、毎回モードの切り替
え判断が行われ必要な場合に切り替えら得る。
【0034】
【発明の効果】以上、本発明によれば、自動車の所在す
る地域に応じて周波数絞り込みのためのスレッショルド
レベルや自動追従開始のスレッショルドレベルを適切な
値にすることができ、このため、FM多重放送局と思しき
周波数の絞り込み動作を正しく行うことができ、また、
多重データ有無確認処理を短縮でき、受信可能局リスト
作成や自動追従処理に要する時間を短縮して欠落する多
重データを減少することができる。
【0035】また、本発明によれば、受信状態が悪化し
た時、すばやく自動追従動作を開始でき、これにより良好
な受信を行えるため多重データの欠落を減少することが
できる。すなわち、本発明によれば、電波状態悪化時の自
動追従の開始タイミング判断を最適なモードの電界強度
設定値を使用することによって、周波数の切り替えを最
適なタイミングで行えるようになり、受信状態が悪化し
ているエリアで最適な周波数の受信を行えるようにな
る。この結果、受信状態が悪化しているにも関わらず周
波数が切り替わらない状況をなくし、多重データの欠落
をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のFM多重放送受信機の構成図である。
【図2】FM多重放送データのフレーム構成図である。
【図3】首都圏モード/地方モードの決定処理フローで
ある。
【図4】受信可能リスト作成ルーチンである。
【図5】自動追従の第1の処理フローである。
【図6】自動追従の第2の処理フローである
【図7】受信可能局リスト作成時における候補周波数の
数を少なくしてリスト作成時間を短縮できる本発明の効
果説明図である。
【図8】自動追従時における追従開始時間を早めること
ができる本発明の効果説明図である。
【符号の説明】
2 フロントエンド(F/E) 3 PLL回路 5 中間周波増幅/FM検波器(IF/DET) 6 受信レベル検出部 9 L−MSK復調回路 10 同期回路 11 誤り検出訂正部 12 プロセッサ(CPU) 13 メモリ 16 ディスプレイ装置 17 ナビゲーション制御部 RVL 受信可能リスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久野 浩和 東京都品川区西五反田1丁目1番8号 ア ルパイン株式会社内 Fターム(参考) 5K061 BB17 FF02 FF04 FF06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送局から送られてくる代替周波数リス
    トを保存し、受信レベルが設定レベル以下になった時、該
    代替周波数リストにおける所定周波数を用いて受信を継
    続する車載用のFM多重放送受信機における受信方法にお
    いて、地域に応じてレベルを設け、自動車がいずれの地域
    に存在するか判断し、存在する地域に応じたレベルを前
    記設定レベルとする、ことを特徴とするFM多重放送受信
    方法。
  2. 【請求項2】 前記地域は電波状態が乱雑な第1の地域
    とそれ以外の第2の地域であり、第1の地域のレベルを第2
    の地域のレベルより高くしたことを特徴とする請求項1
    記載のFM多重放送受信方法。
  3. 【請求項3】 受信レベルが設定レベル以上の全てのFM
    多重放送受信可能局を求め、各FM多重放送受信可能局の
    受信レベルの平均値レベルを計算し、該平均値レベルが
    所定レベル以上で、かつ、FM多重放送受信可能局数が設
    定数以上であれば、自動車は第1の地域に存在すると判定
    し、さもなければ、自動車は第2の地域に存在すると判
    定する、ことを特徴とする請求項2記載のFM多重放送受
    信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007215138A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Sanyo Electric Co Ltd 放送受信装置
JP2010516128A (ja) * 2007-01-10 2010-05-13 トムトム インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ トラフィック・メッセージ・チャネル・リソースを提供するナビゲーション装置、及び方法
CN101247626B (zh) * 2007-02-13 2011-04-13 明基电通股份有限公司 用于在广播接收装置中决定区域的方法

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