JPH11304508A - ナビゲーションシステムのfm多重放送データ受信方法 - Google Patents

ナビゲーションシステムのfm多重放送データ受信方法

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JPH11304508A
JPH11304508A JP11058298A JP11058298A JPH11304508A JP H11304508 A JPH11304508 A JP H11304508A JP 11058298 A JP11058298 A JP 11058298A JP 11058298 A JP11058298 A JP 11058298A JP H11304508 A JPH11304508 A JP H11304508A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つのFM多重受信機でDGPS情報と複数
のFM局からのVICS情報を自動的に受信できるナビ
ゲーションシステムのFM多重放送データ受信方法を提
供する。 【解決手段】 第1のFM多重放送局のDGPS情報送
信タイミングを検出し、同期カウンタによりDGPS情
報の送信タイミングを計数する。第2のFM多重放送局
からVICS情報を受信中、DGPS情報の送信タイミ
ングに合わせて受信周波数を切換え、DGPS情報の受
信が完了すると受信周波数を戻してVICS情報を受信
を継続する。このようにして、第2のFM多重放送局の
VICS情報を受信した後、誤り訂正処理を行う。正常
に訂正処理が行われたときは第3のFM多重放送局のV
ICS情報の受信を開始し、誤り数が訂正可能数よりも
多いときは、再度第2のFM多重放送局のVICS情報
を受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FM多重放送によ
り送られてくるVICS(Vehicle Informationand Com
munication System)情報及びDGPS(Differential
Global Positioning System)情報を受信するナビゲー
ションシステムのFM多重放送データ受信方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車載用ナビゲーションシステムは、GP
S衛星から送られてくるGPS信号を受信するGPS受
信機、CD−ROM等の地図データ記憶装置及び車両の
走行距離を検出するセンサ等を有している。そして、G
PS信号により車両の現在位置(経度及び緯度)を検出
し、地図データ記憶装置に記憶されている地図データを
使用してディスプレイに車両周囲の地図を表示したり、
車両の移動に伴って適宜案内情報をユーザに提供したり
する。
【0003】近年、GPSによる位置検出精度を向上さ
せる技術としてDGPSが実用化されている。DGPS
では、経度及び緯度が既知の基地局によりGPS信号を
受信してその時点での誤差を検出し、検出位置補正のた
めのDGPS情報を生成して、そのDGPS情報をFM
多重放送によって送信する。車載用ナビゲーションシス
テムでは、FM受信機によりDGPS情報を受信し、G
PSにより測位した位置をDGPS情報を用いて補正す
る。これにより、検出位置の誤差が数m〜10m以下と
なる。DGPS情報は、現在、JFN系列のFM多重放
送局が送信している。
【0004】また、近年、車両外部から交通事故情報、
交通渋滞情報及び交通規制情報等の情報を提供するシス
テムとしてVICSが実用化されている。VICSで
は、光ビーコン、電波ビーコン及びFM多重放送により
交通情報が提供される。光ビーコン及び電波ビーコンは
比較的狭い地域の交通情報を伝達するために使用され、
FM多重放送は比較的広い地域の交通情報を提供するの
に使用される。FM多重放送によるVICS情報は、現
在NHK系列のFM多重放送局が送信している。
【0005】上述のように、DGPS情報を送信するF
M多重放送局とVICS情報を送信するFM多重放送局
とが異なるので、DGPS及びVICSの両方を利用す
るためには、複数のFM多重放送受信機を備えるか、又
は1つのFM多重放送受信機で受信周波数を切換えるこ
とが必要である。複数のFM多重受信機を備える場合
は、製品コストが高くなるとともに、FM多重受信機の
占有スペースが大きくなる。このため、一般的には、1
つのFM多重受信機で受信周波数を2段階に自動的に切
換え、DGPS情報及びVICS情報の両方を受信して
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の車載用ナビゲー
ションシステムのFM多重受信機では、上述の如く、受
信周波数を2段階に切換えることによりVICS情報及
びDGPS情報の両方を受信している。しかし、車両で
移動しているときに、車両の現在位置のVICS情報だ
けでなく、移動先の地域のVICS情報を知りたいとき
もある。例えば東京から横浜に移動する場合に、東京の
VICS情報を受信しながら、横浜のVICS情報を受
信できれば、目的地に向かう最適な経路がわかる。この
場合、従来は、東京のFM多重放送局からVICS情報
を受信した後、ユーザが手動で横浜のFM多重放送局を
選局する必要があり、煩雑である。また、FM多重放送
によるVICS情報は2.5分毎に送信され、5分毎に
情報が更新されるので、受信周波数を変更してからVI
CS情報の受信が完了しVICS情報を利用できるまで
に数分間待つ必要がある。
【0007】以上から本発明の目的は、1つのFM多重
受信機でDGPS情報と複数のFM局からのVICS情
報を自動的に受信できるナビゲーションシステムのFM
多重放送データ受信方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、DGP
S情報及びVICS情報を1つのFM受信機で受信する
ナビゲーションシステムのFM多重放送データ受信方法
において、第1のFM多重放送局から送信されるDG
PS情報の送信タイミングを検出し、第2のFM多重
放送局から第1のVICS情報を受信し、該第1のVI
CS情報を受信中に前記DGPS情報の送信タイミング
に合わせて受信局を前記第1のFM多重放送局に切換え
て前記DGPS情報を受信し、前記DGPS情報の受信
が完了すると受信局を前記第2のFM多重放送局に戻し
て前記第1のVICS情報の受信を継続し、前記第1
のVICS情報の受信完了後、誤り数が一定値を超える
ときはに戻り、誤り数が前記一定値以下のときは、
受信局を第3のFM多重放送局に切換えて第2のVIC
S情報を受信し、前記第2のVICS情報を受信中に前
記DGPS情報の送信タイミングに合わせて受信局を前
記第1のFM多重放送局に切換えて前記DGPS情報を
受信し、前記DGPS情報の受信が完了すると受信局を
前記第3のFM多重放送局に戻して前記第2のVICS
情報の受信を継続し、前記第2のVICS情報の受信
が完了するとに戻ることを特徴とするナビゲーション
システムのFM多重放送データ受信方法により解決す
る。
【0009】以下、本発明の作用について説明する。本
発明においては、第1のFM多重放送局から送信される
DGPS情報の送信タイミングを検出しておく。そし
て、第2のFM多重放送局からVICS情報を受信中
に、前記DGPS情報の送信タイミングに合わせて受信
局を第1のFM多重放送局に切換え、DGPS情報を受
信する。そして、DGPS情報の受信が完了した後、受
信局を第2のFM多重放送局に戻して、VICS情報の
受信を継続する。
【0010】FM多重放送により送られてくるVICS
情報には、誤り訂正のためのCRC(Cyclic Redundanc
y Code:巡回符号)、パリティビット及びパリティブロ
ックが付加されており、誤り数が少ない場合は誤り訂正
が可能である。本発明では、DGPS情報を受信してい
る間はVICS情報が受信できないが、受信状態がよい
場合は前記CRC、パリティビット及びパリティブロッ
クを使用してVICS情報を復元することができる。こ
れにより、VICS情報及びDGPS情報を同時に受信
することができる。
【0011】ところで、VICS情報は、5分間に2
回、すなわち2.5分ごとに同じ情報が繰り返し送信さ
れる。従って、受信状態がよい場合は、2回目のVIC
S情報を受信する必要がなく、この間に他の地域の(第
3のFM多重放送局の)VICS情報を受信することが
できる。本発明においては、第2のFM多重放送局から
第1のVICS情報を受信し、誤り数が一定数(例え
ば、誤り訂正可能な数)よりも少ない場合は、受信局を
他の地域のVICS情報(第2のVICS情報)を送信
している第3のFM多重放送局に切換え、他の地域のV
ICS情報を受信する。第2のVICS情報を受信して
いる際にも、DGPS情報の送信タイミングに合わせて
受信局を第1のFM多重放送局に切換えてDGPS情報
を受信する。これにより、DGPS情報と、複数の地域
のVICS情報とを自動的に受信することができる。
【0012】この場合、放送局記憶部を設け、この放送
局記憶部にVICS情報を放送する各地のFM多重放送
局の放送周波数と、各FM多重放送局毎にその放送局に
隣接するFM多重放送局を示す情報とを記憶しておくこ
とが好ましい。これにより、車両の現在位置のVICS
情報を放送している放送局と移動先のVICS情報を放
送している放送局とを自動的に切換えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照して説明する。図1は本発明の実
施の形態のナビゲーションシステムのFM多重放送デー
タ受信方法を実現するFM多重放送受信機を示すブロッ
ク図である。1はFM放送を受信するためのアンテナで
ある。4はフロントエンド(F/E)であり、同調回
路、高周波増幅回路、局部発振器及び混合器(いずれも
図示せず)により構成されている。5はPLL回路、6
はローパスフィルタであり、これらのPLL回路5、ロ
ーパスフィルタ6及びフロントエンド4内の局部発振器
は電子選局部を構成し、局部発振器を受信周波数に応じ
た周波数で発振させてFM放送を受信し、フロントエン
ド4内の混合器により中間周波数信号を出力するように
なっている。7は中間周波増幅/FM検波器(IF/D
ET)であり、フロントエンド4から出力された中間周
波数信号を増幅及び検波する。
【0014】8はノイズキャンセルとステレオ復調を行
うノイズキャンセラ/ステレオ復調回路(NC/MP
X)であり、このノイズキャンセラ/ステレオ復調回路
8からステレオオーディオ信号が出力される。9はFM
検波信号からL−MSK変調信号成分を取り出すフィル
タ回路、10はフィルタ回路9からL−MSK変調信号
成分を入力し、VICS情報受信中か、DGPS情報受
信中かにより出力方向を切換える切換回路である。11
はFM多重放送局記憶部であり、該FM多重放送局記憶
部11にはDGPS情報を放送するJFN系列の各地の
FM多重放送局の周波数のリスト及びVICS情報を放
送するNHK系列の各地のFM多重放送局の放送周波数
のリストが記憶されている。また、このFM多重放送局
記憶部11には、VICS情報を送信するFM多重放送
局毎に、そのFM多重放送局に隣接するFM多重放送局
を示す情報が記憶されている。例えば、FM多重放送記
憶部11には、NHK東京の隣接局としてNHK千葉及
びNHK横浜等が設定されている。
【0015】21はVICS用多重デコーダ、22はD
GPS用多重デコーダである。23はCPU(マイクロ
コンピュータ)であり、VICS情報及びDGPS情報
の受信制御、文字情報表示制御並びに選局制御等を行
う。また、受信したVICS情報及びDGPS情報はC
PU23を介してナビゲーション装置に送られる。24
は同期カウンタであり、この同期カウンタ24はDGP
S情報の送信タイミングで計数値が0になり、以後、1
フレーム期間(=4.896秒)を計数する。25は受
信したFM多重データ(VICS情報、DGPS情報、
文字放送番組情報等)を記憶するメモリ、26はユーザ
が選局操作を行ったり、所望の文字放送番組の選択を行
う操作部、27は文字情報(ニュース及び天気予報等)
を画面に表示するディスプレイ装置である。
【0016】図2(a)はVICS用多重デコーダ21
の構成を示す図であり、31はL−MSK変調信号に遅
延検波を施し、ビットクロックの再生とビットデータ列
の復調を行うL−MSK復調回路、32はブロック同期
とフレーム同期の検出を行う同期回路、33は訂正処理
部、34はVICS情報を記憶する1フレーム分のRA
Mである。訂正処理部33は、CRCチェック部33a
と、横訂正/縦訂正を行う誤り検出訂正部33bを備え
ている。CRCチェック部33aは1ブロック毎のCR
Cチェックを行い、誤り検出訂正部33bは同期回路3
2から入力したブロック同期とフレーム同期の検出信号
に基づいて、ビットデータ列にPN複合を施した後、所
定のフォーマットに区切りながらRAM34に一時記憶
させるとともに、パリティ符号を用いてシンドロームデ
ータを生成し、このシンドロームデータに基づいて横訂
正及び縦訂正の誤り訂正を行う。
【0017】図2(b)はDGPS用多重デコーダ22
の構成を示す図である。図中、41はL−MSK復調回
路、42は同期回路、43は訂正処理部、44はDGP
S情報を記憶するRAMであり、これらは基本的に図2
(a)と同様の構成を備えている。但し、誤り検出訂正
部43bはDGPS情報に対して横訂正のみを行い、訂
正結果をCPU23に送る。また、同期回路42はフレ
ーム同期タイミング信号をCPU23に送る。
【0018】図3はFM放送に多重されているFM多重
データの構成を示す図である。1フレーム当り272ブ
ロック(パケット)からなり、272ブロックのうち1
90ブロックがデータブロック、82ブロックがパリテ
ィのみを伝送するパリティブロックで、パリティブロッ
クはデータブロック内に分散して配置されている。1フ
レームの送信時間は4.896秒、1ブロックの送信時
間は18m秒である。
【0019】各データブロックは、16ビットのブロッ
ク識別符号BIC(Block IdentifyCode )と、176
ビットのデータと、14ビットのCRC(Cyclic Redun
dancy Code)符号と、82ビットの誤り検出訂正用のパ
リティ(横符号)で構成されている。また、パリティブ
ロックは、16ビットのブロック識別符号(BIC)
と、190ビットのパリティ(縦符号)と、82ビット
の誤り訂正用のパリティ(横符号)とで構成されてい
る。最初の13ブロックのデータブロック1〜13の識
別符号はいずれもBIC1であり、次の123ブロック
のうちデータブロック14〜95の識別符号はBIC3
であり、次の13ブロックのデータブロック96〜10
8の識別符号はいずれもBIC2であり、最後の123
ブロックのうちデータブロック109〜190の識別符
号はBIC3であり、パリティブロック1〜82の識別
符号はいずれもBIC4である。
【0020】ブロック識別符号を1ブロック毎に検出す
ることによりブロック同期をとることができ、また、2
72ブロック毎に(ブロック識別符号BIC4の次にB
IC1を検出することにより)フレーム同期をとること
ができる。また、誤り検出訂正用のパリティ(縦符号及
び横符号)が含まれているから、これらパリティを用い
て誤り検出及び誤り訂正処理(縦訂正及び横訂正)を行
うことができる。更に、データブロックにはCRC符号
が含まれているから1ブロック毎にCRCチェックを行
うことができる。
【0021】VICS情報は、フレームの全ブロックを
用いて送信されるが、DGPS情報は、フレームの先頭
の2ブロックを用いて送信される。図4(a)はDGP
S情報のブロック構成であり、176ビットのデータブ
ロック(図3の190ビットのデータブロックから14
ビットのCRCブロックを除いたもの)のフォーマット
を示す。176ビットのデータブロックは、16ビット
のプレフィックス51と160ビット及び144ビット
のDGPSセグメント52,53と16ビットのCRC
54で構成されている。プレフィックス51は、図4
(b)に示すように、 番組内容の識別と伝送モードを示すとともにデータパ
ケット構成を指定するサービス識別部51aと、 誤り訂正回路の複合方法を指定する複合識別フラグ
(“1”は横方向のみ複合、“0”は横縦横複合)51
bと、 あるデータグループ番号で伝送するデータグループの
終了を示す情報終了フラグ(“1”は終了)51cと、 あるデータグループ番号で伝送するデータグループが
更新されていることを示す更新フラグ51dと、 データグループ番号を指定するデータグループ番号部
51eと、 データパケット番号51fとで構成されている。
【0022】DGPS情報のプレフィックス51は、 (1) サービス識別 :1011 (2) 複合フラグ :1 (3) データグループ番号:1100 である。
【0023】図5はDGPS情報のセグメント構成であ
り、DGPSセグメントは160+144ビットの30
4ビットから構成され、先頭の16ビットは以下の内容 (1) セグメント識別 :1101(D) (2) セグメント長 :1111(F) (3) 拡張セグメント長:00100100 となっている。
【0024】プレフィックス51と次の16ビットを参
照することによりDGPS情報を識別することができ
る。図6,図7は本発明の実施の形態のナビゲーション
システムのFM多重放送データ受信方法を示すフローチ
ャートである。また、図8は同じくそのFM多重放送デ
ータ受信方法の概念図である。
【0025】まず、ステップ101において、DGPS
情報を放送するJFN系列のFM多重放送局に同調し、
該FM多重放送局からのFM多重放送を受信する。DG
PS用デコーダ22の同期回路42は、FM多重データ
のフレーム同期タイミング、すなわちDGPS情報の送
信タイミングを検出してCPU23に通知する。前述の
如く、1フレームのFM多重データは272ブロックか
らなり、ブロック識別符号BIC4のブロックの次にブ
ロック識別符号BIC1のブロックがあればそのブロッ
クがフレームの先頭ブロックである。同期回路42は、
ブロック識別符号BIC4の次にBIC1を検出するこ
とによりフレーム同期タイミング、すなわちDGPS情
報の送信タイミングを検出する。
【0026】CPU23はDGPS情報の送信タイミン
グの通知を受信すると、ステップ102に移行し、同期
カウンタ24の内容をクリアし、以後、1フレーム期間
(=4.896秒)を繰り返し計数する。なお、NHK
系列FM多重放送局間ではフレーム同期タイミングは一
致しているが、JFN系列FM多重放送局間ではフレー
ム同期タイミングが一致していない。従って、自動車の
走行に応じて受信可能なJFN系列FM多重放送局が変
化した場合は、再度ステップ101から処理を行う。
【0027】このようにして、同期カウンタ24により
JFN系列FM多重放送局のDGPS情報送信タイミン
グの計数を開始した後、ステップ103に移行し、NH
K系列のFM多重放送局を選局してFM多重放送を受信
する。ここでは、ユーザの操作又はナビゲーション装置
からの命令により、NHK東京を選局したとする。FM
多重されたVICS情報はフィルタ回路9から切換回路
10を介してVICS用多重デコーダ21に入力され、
VICS用多重デコーダ21は受信した各ブロックのデ
ータを内蔵のRAM34に格納する。
【0028】CPU23は、ステップ104において、
VICS情報の受信が完了したか否かをチェックする。
VICS情報の受信が完了していないときは、ステップ
105に移行し、CPU23は同期カウンタ24の計数
値をチェックして、DGPS情報送信タイミングになっ
ていなければステップ103に戻ってVICS情報の受
信処理を継続する。
【0029】なお、NHK系列FM多重放送局からJF
N系列多重局に受信局を切換えて電子チューニング回路
のPLLをロックさせるのに、10m秒必要であり、次
いで、同期補足してDGPS情報を受信できるようにな
るまでは、ブロック同期保護段を2ブロックとすると3
ブロック(=3×18m秒=54m秒)必要である。従
って、受信局の切換えを開始してからDGPS情報ブロ
ックを読み取れるようになるまで64m秒かかる。本実
施の形態においては、同期カウンタ24の計数値がDG
PS情報送信タイミングの64m秒前の時刻に相当する
値になったときに、DGPS情報受信時刻になったとし
て受信局の切換えを開始する。
【0030】ステップ105において、DGPS情報受
信時刻になれば、ステップ106に移行し、CPU23
は電子選局部を制御してNHK系列FM多重放送局(N
HK東京)からJFN系列多重局に受信局を切換える。
その後、ステップ107に移行し、JFN系列FN多重
局から受信した情報をフィルタ回路9及び切換回路10
を介してDGPS用多重デコーダ22に入力する。
【0031】ステップ108では、DGPS情報の受信
が完了したか否かをチェックし、完了していないときは
ステップ107に戻ってDGPS情報の受信を継続す
る。DGPS用多重デコーダ22は、同期補足後にDG
PS情報の受信を開始し、2ブロックのDGPS情報を
RAM44に記憶した後、DGPS情報の受信完了をC
PU23に通知する。
【0032】このDGPS情報の受信完了により、ステ
ップ108からステップ103に戻り、CPU23はJ
FN系列FM多重放送局からNHK東京に受信局を切換
えてVICS情報の受信を再開する。なお、VICS用
多重デコーダ21がVICS情報を受信できるようにな
るまでに、すなわち、JFN系列FM多重放送局よりN
HK系列FM多重局に受信局を切換えるのに10m秒、
同期補足してVICS情報を受信できるようになるまで
には、3ブロック(=3×18m秒=54m秒)必要で
ある。
【0033】このようにして、1フレーム分のVICS
情報(東京)の受信が完了すると、ステップ104から
ステップ109に移行する。ステップ109ではRAM
34に記憶したVICS情報の誤り検出及び誤り訂正を
行う。誤り検出数が一定の値以下の場合(訂正可能数以
下の場合)、訂正処理部33はRAM34に記憶したV
ICS情報の誤り訂正を行い、CPU23に出力する。
そして、ステップ110に移行する。しかし、誤り検出
数が訂正可能数よりも多い場合は、ステップ103に戻
り、NHK東京のVICS情報の受信を再度行う。ここ
では、誤り数が訂正可能数よりも少なく、ステップ10
9からステップ110に移行したとする。
【0034】ステップ110において、CPU23はF
M多重放送局記憶部11を参照して、NHK東京の隣接
局を調べる。ここでは、FM多重放送局記憶部11に、
NHK東京の隣接局としてNHK千葉及びNHK横浜が
この順番で設定されているとする。CPU23は、隣接
局としてNHK千葉を選択し、フロントエンド4の受信
周波数をNHK千葉に合わせる。そして、NHK千葉か
らVICS情報の受信を開始する。受信したVICS情
報はRAM34に格納する。
【0035】ステップ111において、CPU23はV
ICS情報の受信が完了したか否かをチェックする。V
ICS情報の受信が完了していない場合はステップ11
2に移行し、DGPS情報受信時刻になったか否かをチ
ェックする。DGPS情報受信時刻になっていないとき
はステップ110に戻ってVICS情報の受信を継続す
る。
【0036】ステップ112でDGPS情報受信時刻と
なったら、ステップ113に移行し、CPU23はフロ
ントエンド4の受信周波数をJFN系列のFM多重放送
局の放送周波数に変更する。そして、JFN系列のFM
多重放送局からDGPS情報を受信する。DGPS情報
の受信が完了するまで、ステップ114及び115のル
ープを繰り返す。DGPS情報の受信が完了すると、D
GPS用多重デコーダ22からCPU23にDGPS情
報受信の完了が通知される。これにより、ステップ11
5からステップ110に戻り、CPU23はフロントエ
ンド4の受信周波数を隣接局(NHK千葉)の放送周波
数に戻し、VICS情報の受信を継続する。このように
してDGPS情報を受信しながら千葉のVICS情報を
受信し、VICS情報の受信が完了すると、VICS用
多重デコーダ21の訂正処理部33はRAM34からV
ICS情報を読み出し、誤り検出及び誤り訂正を行う。
この場合、誤り数が訂正可能数よりも多い場合は、エラ
ーが発生したことをCPU23に通知する。隣接局の場
合は、エラーが発生してもVICS情報の再受信は行わ
ない。
【0037】その後、ステップ103に戻り、ステップ
103からステップ108までの処理を行って、NHK
東京のVICS情報を受信する。そして、VICS情報
の受信が完了すると、ステップ104からステップ10
9に移行する。ステップ109で誤り訂正を行うが、誤
り数が訂正可能数を超えている場合はステップ103に
戻って、再度NHK東京のVICS情報を受信する。一
方、誤り数が訂正可能数よりも少ない場合は、ステップ
110に移行し、次の隣接局(NHK横浜)からVIC
S情報の受信を行う。
【0038】このようにして、図8に示すように、本実
施の形態においては、NHK東京から送信されるVIC
S情報(VICS東京)とJFN系列FM多重放送局か
ら送信されるDGPS情報を受信しながら、NHK千葉
及びNHK横浜等から送信される周辺地域のVICS情
報を受信する。DGPS情報を受信している間はVIC
S情報を受信できないが、欠落したデータは訂正処理部
33で訂正処理を行うことにより、データが復元され
る。また、NHK東京のVICS情報を良好な状態で受
信できたときのみ隣接局のVICS情報を受信する。こ
れにより、車両が走行している地域のVICS情報とそ
の周辺地域のVICS情報を自動的に受信できる。従っ
て、ナビゲーション装置では、これらのVICS情報を
使用してより適切な誘導経路を探索したり、ディスプレ
イに交通情報を表示することができる。
【0039】ところで、上記DGPS情報の受信により
失われるVICS情報を見積もると以下のようになる。
すなわち、DGPS情報を受信すべくNHK系列FM多
重放送局よりJFN系列多重局に受信局を切換え、DG
PS情報受信後にJFN系列FM多重放送局よりNHK
系列多重局に受信局を切換えてVICS情報を受信でき
るまでに要する時間は以下の〜の合計時間になる。
【0040】NHK系列FM多重放送局よりJFN系
列多重局に受信局を切換え、同期補足してDGPS情報
を受信できるまでの時間64m秒、 2ブロックのDGPS情報の受信に36m秒、 JFN系列FM多重放送局よりNHK系列多重局に受
信局を切換え、同期補足してVICS情報を受信できる
までの時間64m秒、の合計164m秒が必要になる。
この時間は1フレームの時間4896m秒の約3.35
%である。パリティ訂正により、DGPS情報の受信に
より失われたVICS情報を復元できる。
【0041】なお、上記実施の形態ではVICS用多重
デコーダとDGPS用多重デコーダを個別に設けた場合
について説明したが、1つのデコーダでVICS情報と
DGPS情報をデコードすることもできる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のナビゲー
ションシステムのFM多重放送データ受信方法によれ
ば、第1のFM多重放送局から送信されるDGPS情報
の送信タイミングを検出し、第2のFM多重放送局から
第1のVICS情報を受信中に前記DGPS情報の送信
タイミングに合わせて受信局を切換え、DGPS情報を
受信後に受信局を元に戻して第1のVICS情報の受信
を継続するので、DGPS情報及び第1のVICS情報
をいずれも受信することができる。
【0043】また、本発明によれは、前記第1のVIC
S情報を受信後、誤り数が一定値を超えるときは再度第
1のVICS情報を受信し、誤り数が一定値以下のとき
は第3のFM多重放送局から第2のVICS情報を受信
する。これにより、車両の現在位置のVICS情報だけ
でなく、他の地域(例えば車両の移動先)のVICS情
報も受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のナビゲーションシステム
のFM多重放送データ受信方法を実現するFM多重放送
受信機を示すブロック図である。
【図2】(a)はVICS用多重デコーダの構成を示す
図、(b)はDGPS用多重デコーダの構成を示す図で
ある。
【図3】FM放送に多重されているFM多重データの構
成を示す図である。
【図4】(a)はDGPS情報のブロック構成を示す
図、(b)はDGPS情報のプレフィックスの構成を示
す図である。
【図5】DGPS情報のセグメント構成を示す図であ
る。
【図6】実施の形態のナビゲーションシステムのFM多
重放送データ受信方法を示すフローチャート(その1)
である。
【図7】実施の形態のナビゲーションシステムのFM多
重放送データ受信方法を示すフローチャート(その2)
である。
【図8】同じくそのナビゲーションシステムのFM多重
放送データ受信方法を示す模式図である。
【符号の説明】
4 フロントエンド、 5 PLL回路、 7 中間周波増幅/FM検波器、 9 フィルタ回路、 10 切換回路、 11 FM多重放送局記憶部、 21 VICS用多重デコーダ、 22 DGPS用多重デコーダ、 23 CPU、 24 同期カウンタ、 31,41 L−MSK復調回路、 32,42 同期回路、 33,43 訂正処理部、 34,44 RAM。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DGPS情報及びVICS情報を1つの
    FM受信機で受信するナビゲーションシステムのFM多
    重放送データ受信方法において、 第1のFM多重放送局から送信されるDGPS情報の
    送信タイミングを検出し、 第2のFM多重放送局から第1のVICS情報を受信
    し、該第1のVICS情報を受信中に前記DGPS情報
    の送信タイミングに合わせて受信局を前記第1のFM多
    重放送局に切換えて前記DGPS情報を受信し、前記D
    GPS情報の受信が完了すると受信局を前記第2のFM
    多重放送局に戻して前記第1のVICS情報の受信を継
    続し、 前記第1のVICS情報の受信完了後、誤り数が一定
    値を超えるときはに戻り、誤り数が前記一定値以下の
    ときは、 受信局を第3のFM多重放送局に切換えて第2のVI
    CS情報を受信し、前記第2のVICS情報を受信中に
    前記DGPS情報の送信タイミングに合わせて受信局を
    前記第1のFM多重放送局に切換えて前記DGPS情報
    を受信し、前記DGPS情報の受信が完了すると受信局
    を前記第3のFM多重放送局に戻して前記第2のVIC
    S情報の受信を継続し、 前記第2のVICS情報の受信が完了するとに戻る ことを特徴とするナビゲーションシステムのFM多重放
    送データ受信方法。
  2. 【請求項2】 VICS情報を放送する各地のFM多重
    放送局の周波数と、各FM多重放送局毎にその放送局に
    隣接するFM多重放送局を示す情報とを放送局記憶部に
    記憶しておき、 前記第2のFM多重放送局から前記第3のFM多重放送
    局に切換える際に、前記放送局記憶部に記憶されている
    情報を使用して前記第2のFM多重放送局に隣接するF
    M多重放送局を順番に前記第3のFM多重放送局とする
    ことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーションシス
    テムのFM多重放送データ受信方法。
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