JPH11233716A - 負荷短絡保護回路 - Google Patents

負荷短絡保護回路

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JPH11233716A
JPH11233716A JP10030002A JP3000298A JPH11233716A JP H11233716 A JPH11233716 A JP H11233716A JP 10030002 A JP10030002 A JP 10030002A JP 3000298 A JP3000298 A JP 3000298A JP H11233716 A JPH11233716 A JP H11233716A
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transistor
collector
circuit
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transistors
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Hiroyuki Yamamoto
本 浩 之 山
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Toshiba AVE Co Ltd
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H7/00Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions
    • H02H7/10Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for converters; for rectifiers
    • H02H7/12Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for converters; for rectifiers for static converters or rectifiers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/52Circuit arrangements for protecting such amplifiers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保護動作範囲が広く、かつ、サイリスタ回路
を使用せずに、出力トランジスタの短絡が解除されるま
で保護動作を維持することが可能な負荷短絡保護回路を
提供する。 【解決手段】 本発明に係る負荷短絡保護回路は、出力
電力増幅回路の出力電圧信号を発生させる2個の出力ト
ランジスタと、2個の出力トランジスタのコレクタ電流
をそれぞれ検出する出力トランジスタ電流検出回路と、
2個の出力トランジスタのコレクタ電圧をそれぞれ検出
する出力電圧検出回路とを備え、2個の出力トランジス
タのコレクタが所定の低インピーダンスノードに短絡さ
れた状態の下で、2個の出力トランジスタのうち一方の
コレクタ電流の値が所定の設定基準電流値に達し、か
つ、2個の出力トランジスタのうち他方のコレクタ電圧
の値が所定の設定基準範囲内の値になったときに、出力
トランジスタの保護動作を行うものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は負荷短絡保護回路に
関し、特に、半導体集積回路における出力電力増幅回路
に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の負荷短絡保護回路の構成
の一例を示した回路図である。
【0003】図5に示した従来の負荷短絡保護回路の構
成の接続関係は以下の通りである。基準電位ノードVcc
と接地電位ノードGNDとの間にはPNPトランジスタ
Q1,NPNトランジスタQ2が順に直列接続されてお
り、PNPトランジスタQ1のコレクタとNPNトラン
ジスタQ2のコレクタとの接続ノードが出力電位ノード
Voutとされている。トランジスタQ1〜2は、後述す
るように、B級プッシュプル出力電力増幅回路の出力ト
ランジスタであり、トランジスタQ1〜2のベースはト
ランジスタQ1〜2を駆動するドライバ・トランジスタ
にそれぞれ接続されている。
【0004】順に直列接続された抵抗R1,PNPトラ
ンジスタQ3,NPNトランジスタQ4,抵抗R3がP
NPトランジスタQ1に並列に接続されている。PNP
トランジスタQ1,Q3のベースは相互に接続され、N
PNトランジスタQ4のベースとコレクタとは相互に接
続されている。順に直列接続されたNPNトランジスタ
Q7,抵抗R7,R8もPNPトランジスタQ1に並列
に接続されている。順に直列接続されたNPNトランジ
スタQ6,抵抗R4は抵抗R8に並列に接続されてお
り、NPNトランジスタQ6のベースはNPNトランジ
スタQ4のベースと相互に接続されている。基準電位ノ
ードVccと所定の電位ノードVsとの間には直流電圧源
Vsat1,ツェナー・ダイオードZ1,PNPトランジス
タQ8が順に直列接続されている。
【0005】順に直列接続された抵抗R5,NPNトラ
ンジスタQ5,抵抗R2がNPNトランジスタQ2に並
列に接続されており、抵抗R6がNPNトランジスタQ
5,抵抗R2に並列に接続されている。NPNトランジ
スタQ2,Q5のベースは相互に接続されている。出力
電位ノードVoutと所定の電位ノードVsとの間にはツェ
ナー・ダイオードZ2,PNPトランジスタQ9,NP
NトランジスタQ10が順に直列接続されている。PN
PトランジスタQ9のベースはNPNトランジスタQ5
のコレクタに接続され、NPNトランジスタQ10のベ
ースとコレクタとは相互に接続されている。
【0006】また、基準電位ノードVccと接地電位ノー
ドGNDとの間にはNPNトランジスタQ11,PNP
トランジスタQ12,抵抗R9,R10,R11,NP
NトランジスタQ13,PNPトランジスタQ14が順
に直列接続されており、NPNトランジスタQ11のベ
ースとコレクタとの間には直流電圧源Vsat2が接続さ
れ、PNPトランジスタQ12,NPNトランジスタQ
13,PNPトランジスタQ14のベースとコレクタと
はそれぞれ相互に接続されている。NPNトランジスタ
Q11のエミッタとPNPトランジスタQ12のエミッ
タとの接続ノードと接地電位ノードGNDとの間には抵
抗R15,ツェナー・ダイオードZ3が順に直列接続さ
れている。
【0007】基準電位ノードVccと出力電位ノードVou
tとの間にはPNPトランジスタQ15,抵抗R12,
NPNトランジスタQ16,PNPトランジスタQ2
1,抵抗R14が順に直列接続されている。PNPトラ
ンジスタQ15のベースとコレクタとは相互に接続さ
れ、NPNトランジスタQ16のベースは抵抗R10と
R11との接続ノードに接続され、PNPトランジスタ
Q21のベースとコレクタとは相互に接続されている。
【0008】基準電位ノードVccと接地電位ノードGN
Dとの間にはPNPトランジスタQ17,抵抗R13が
順に直列接続されており、PNPトランジスタQ21の
コレクタとPNPトランジスタQ17のコレクタとの間
にはPNPトランジスタQ20,PNPトランジスタQ
18が順に直列接続されている。PNPトランジスタQ
17のベースはPNPトランジスタQ15のベースに接
続され、PNPトランジスタQ20のベースとコレクタ
とは相互に接続され、PNPトランジスタQ18のベー
スは抵抗R9とR10との接続ノードに接続されてい
る。
【0009】基準電位ノードVccと接地電位ノードGN
Dとの間にはNPNトランジスタQ22,PNPトラン
ジスタQ24,抵抗R19,R20が順に直列接続され
ており、NPNトランジスタQ22のベースは抵抗R1
5とツェナー・ダイオードZ3との接続ノードに接続さ
れている。また、順に直列接続された抵抗R21,R2
2,NPNトランジスタQ25,及び、順に直列接続さ
れたPNPトランジスタQ26,抵抗R23,R24
が、順に直列接続されたPNPトランジスタQ24,抵
抗R19,R20にそれぞれ並列に接続されている。P
NPトランジスタQ24,Q26のベースは抵抗R21
と抵抗R22との接続ノードに接続されており、NPN
トランジスタQ25のベースは抵抗R19と抵抗R20
との接続ノードに接続され、この接続ノードは所定の電
位ノードVsに接続されている。
【0010】所定の電位ノードVsと接地電位ノードG
NDとの間には抵抗R16,R17が順に直列接続さ
れ、抵抗R16と抵抗R17との接続ノードと接地電位
ノードGNDとの間にはNPNトランジスタQ19が接
続されており、NPNトランジスタQ19のベースはP
NPトランジスタQ17及びQ18のコレクタに接続さ
れている。抵抗R16と抵抗R17との接続ノードとN
PNトランジスタQ22のエミッタとの間には抵抗R1
8が接続されている。また、所定の電位ノードVsと接
地電位ノードGNDとの間にはNPNトランジスタQ2
3が接続され、NPNトランジスタQ23のベースはN
PNトランジスタQ19のコレクタに接続されている。
【0011】基準電圧源V1の高電位側ノードと接地電
位ノードGNDとの間には抵抗R26,NPNトランジ
スタQ27,Q28が順に直列接続されており、NPN
トランジスタQ27,Q28のベースとコレクタとはそ
れぞれ相互に接続されている。NPNトランジスタQ2
7のベースにベースが接続されたNPNトランジスタQ
30のエミッタと接地電位ノードGNDとの間には抵抗
R27が接続されており、NPNトランジスタQ30の
コレクタは、出力増幅回路のバイアス定電流源素子に接
続されている。NPNトランジスタQ27,Q30のベ
ースと接地電位ノードGNDとの間に接続されたNPN
トランジスタQ29のベースと、抵抗R23と抵抗R2
4との接続ノードとの間には抵抗R25が接続されてい
る。
【0012】図5に示した従来の負荷短絡保護回路の機
能的構成は以下の通りである。トランジスタQ1〜2
は、上述のように、B級プッシュプル出力電力増幅回路
の出力トランジスタである。トランジスタQ3〜10,
抵抗R1〜8,ツェナー・ダイオードZ1〜2,直流電
圧源Vsat1から構成される回路は短絡時出力トランジス
タ電力検出部であり、対接地電位ノードGND短絡時は
トランジスタQ3〜4,Q6〜8,抵抗R1,R3〜
4,R7〜8,ツェナー・ダイオードZ1,直流電圧源
Vsat1で電力検出を行い、対電源電位ノードVcc短絡時
はトランジスタQ5,Q9〜10,抵抗R2,R5〜
6,ツェナー・ダイオードZ2で電力検出を行う。ま
た、トランジスタQ22〜26,抵抗R15〜24,ツ
ェナー・ダイオードZ3から構成される回路は短絡時保
護動作を維持するサイリスタ回路であり、トランジスタ
Q11〜21,抵抗R9〜14,直流電圧源Vsat2から
構成される回路はサイリスタのリセット回路であり、出
力電圧検出を行っている。トランジスタQ27,28,
30,抵抗R26,27,基準電圧源V1はバイアス定
電流源回路、トランジスタQ29,抵抗R25は保護動
作として電力増幅回路のバイアスを解除する回路であ
る。直流電圧源Vsat1,Vsat2の電圧は、PNPスイッ
チトランジスタの飽和電圧である。直流電圧源V1の電
圧は、NPNトランジスタQ27,Q30のベースの電
位が、NPNトランジスタQ30の順方向電圧VFの2
倍の2VFとなるように設定される。
【0013】保護動作を行うためには、先ず、基準電位
ノードVcc又は接地電位ノードGNDに短絡され大電流
を流す出力トランジスタQ1,Q2のコレクタ・エミッ
タ間電圧Vce及びコレクタ電流Ic、即ち電力を検出す
ることが必要である。検出された電力が設定感度水準を
超え、かつ、出力電圧Voutが設定範囲内に入るとトラ
ンジスタQ8又はQ9〜10,さらにトランジスタQ1
9がオンすることによりサイリスタがオンする。これに
よりトランジスタQ29がオン、トランジスタQ30が
オフとなり、出力トランジスタが短絡されている間保護
動作を行う。
【0014】出力対基準電位ノードVcc短絡時の具体的
保護回路動作について説明する。先ず、電力検出部にお
いてトランジスタQ9〜10がオンするための条件は、
抵抗R5の両端の電圧が、Vz(Z2)+VF(Q9)を
超えたときであり、次のように表される。
【0015】(R5/(R5+R6))×Vout+
((R5×R6)/(R5+R6))×Ic(Q5)>
Vz(Z2)+VF(Q9) 但し、Vzはツェナー・ダイオードの逆電圧、VFはトラ
ンジスタの順方向電圧とする。
【0016】また、トランジスタQ5はトランジスタQ
2とともにカレントミラーを構成しており、コレクタ電
流Ic(Q2)は次式から求められる。
【0017】Ic(Q5)=1/Re(Q2)×(R2×
Ic(Q5)+VT×ln((Se(Q2)/Se(Q5)
×Ic(Q5))/Ic(Q2)) 但し、Reはトランジスタ内部のエミッタ抵抗、Seはベ
ース・エミッタ間接合面積、VT(=kT/q)は熱電
圧とする。
【0018】次に、電圧検出部においてトランジスタQ
19がオンするためには、トランジスタQ18,Q20
がオンしなければならず、その条件は飽和電圧Vsat2=
0とすると次のように表される。
【0019】Vout>Vcc−(Vcc−4Vbe)×(R9
/(R9+R10+R11))以上の条件が満たされた
場合に、トランジスタQ9〜10,さらにトランジスタ
Q19がオンすることによりサイリスタがオンし、これ
によりトランジスタQ29がオン、トランジスタQ30
がオフとなり、出力トランジスタが短絡されている間保
護動作を行う。
【0020】尚、出力対GND短絡時の検出動作も同様
の原理となる。
【0021】図6は、従来の負荷短絡保護回路の保護動
作システムを模式的に表した説明図である。上述したよ
うに、出力トランジスタ電力検出回路61が出力トラン
ジスタの電力検出を行うことにより、サイリスタ回路6
2がラッチ動作し、これにより出力トランジスタが電源
電位ノードVcc又は接地電位ノードGNDに短絡されて
いる間、保護動作63が維持される。また、サイリスタ
リセット回路64は出力電圧を検出し、サイリスタ回路
62のラッチ動作を維持することが不要となったとき
は、サイリスタ回路62のラッチ動作を解除する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の負荷短
絡保護回路においては、出力が抵抗分を有するワイヤに
より短絡された場合に以下の2つの問題点があった。
【0023】図7は、従来の負荷短絡保護回路の保護感
度曲線を示したグラフである。
【0024】第1に、出力対電源電位ノードVcc短絡の
場合、抵抗分を有するワイヤにより短絡が行われると、
大電流が流れてワイヤの両端に電圧降下が発生しVout
<Vccとなり、図7に示されるように、トランジスタQ
2のコレクタ・エミッタ間電圧VceがVz(Z2)+VF
(Q9)以下では電力検出を行うことができない。
【0025】第2に、電圧検出においてはVcc−Vout
>V(R9)となった場合に検出範囲から外れ、トラン
ジスタQ19がオンすることができなくなる。
【0026】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、保護動作範囲が広く、かつ、サイリス
タ回路を使用せずに、出力トランジスタの短絡が解除さ
れるまで保護動作を維持することが可能な負荷短絡保護
回路を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明に係る負荷短絡保
護回路によれば、出力電力増幅回路の出力電圧信号を発
生させる2個の出力トランジスタと、2個の出力トラン
ジスタのコレクタ電流をそれぞれ検出する出力トランジ
スタ電流検出回路と、2個の出力トランジスタのコレク
タ電圧をそれぞれ検出する出力電圧検出回路とを備え、
2個の出力トランジスタのコレクタが所定の低インピー
ダンスノードに短絡された状態の下で、2個の出力トラ
ンジスタのうち一方のコレクタ電流の値が所定の設定基
準電流値に達し、かつ、2個の出力トランジスタのうち
他方のコレクタ電圧の値が所定の設定基準範囲内の値に
なったときに、出力トランジスタの保護動作を行うこと
を特徴とし、この構成により、出力トランジスタの電力
ではなく、コレクタ電流及びコレクタ電圧をそれぞれ検
出するので、コレクタ電流が所定の設定基準電流値以上
になったときに、コレクタ電圧の値が設定範囲内の値と
なっていれば、出力トランジスタの保護動作が行われ
る。その結果、保護動作範囲が拡大し、異常状態を確実
に検出して保護動作を行うことができる。
【0028】本発明に係る負荷短絡保護回路出力は、ト
ランジスタの保護を確実に行うために、出力トランジス
タのコレクタが所定の低インピーダンスノードに短絡さ
れている間は保護動作を維持するように構成するとよ
い。
【0029】より具体的な構成としては、出力電力増幅
回路の出力電圧信号を発生させる第1,第2のトランジ
スタと、第1,第2のトランジスタとカレントミラーを
それぞれ構成する第3,第4のトランジスタと、第3,
第4のトランジスタのコレクタ電流検出における基準電
流をそれぞれ発生する第5,第6のトランジスタと、第
3のトランジスタのコレクタ電流と第5のトランジスタ
のコレクタ電流とが等しくなったときに、第1のトラン
ジスタのコレクタ電圧の比較対照となる第1の比較対照
電圧を発生させる第1の比較対照電圧発生回路と、第4
のトランジスタのコレクタ電流と第6のトランジスタの
コレクタ電流とが等しくなったときに、第2のトランジ
スタのコレクタ電圧の比較対照となる第2の比較対照電
圧を発生させる第2の比較対照電圧発生回路と、通常動
作時は出力電力増幅回路のバイアス定電流を発生させる
バイアス定電流源回路と、第1及び第2のトランジスタ
のコレクタが所定の基準電位ノードに短絡された状態の
下で第2のトランジスタのコレクタ電圧が第2の比較対
照電圧より大きくなったとき、又は、第1及び第2のト
ランジスタのコレクタが所定の接地電位ノードに短絡さ
れた状態の下で第1のトランジスタのコレクタ電圧が第
1の比較対照電圧より小さくなったときに、バイアス定
電流を停止させるバイアス定電流停止回路と、第1及び
第2のトランジスタのコレクタが所定の基準電位ノード
に短絡されている間は、第4のトランジスタのコレクタ
電流が第6のトランジスタのコレクタ電流より小さくな
っても、バイアス定電流停止回路によるバイアス定電流
の停止を維持させる第1の保護動作維持回路と、第1及
び第2のトランジスタのコレクタが所定の接地電位ノー
ドに短絡されている間は、第3のトランジスタのコレク
タ電流が第5のトランジスタのコレクタ電流より小さく
なっても、バイアス定電流停止回路によるバイアス定電
流の停止を維持させる第2の保護動作維持回路と、を備
えたものとする。
【0030】この構成により、上記効果を得ることがで
き、また、サイリスタ回路(リセット回路を含む。)を
用いずに、出力トランジスタのコレクタが短絡されてい
る間は保護動作を維持することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る負荷短絡保護
回路の実施の形態について、図面を参照しながら説明す
る。
【0032】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
負荷短絡保護回路の回路図である。図1に示した本発明
の第1の実施の形態に係る負荷短絡保護回路の接続関係
は以下の通りである。基準電位ノードVccと接地電位ノ
ードGNDとの間にはPNPトランジスタQ1,NPN
トランジスタQ2が順に直列接続されており、PNPト
ランジスタQ1のコレクタとNPNトランジスタQ2の
コレクタとの接続ノードが出力電位ノードVoutとされ
ている。トランジスタQ1〜2は、後述するように、B
級プッシュプル出力電力増幅回路の出力トランジスタで
あり、トランジスタQ1〜2のベースはトランジスタQ
1〜2を駆動するドライバ・トランジスタにそれぞれ接
続されている。
【0033】順に直列接続された抵抗R1,PNPトラ
ンジスタQ3,NPNトランジスタQ6,抵抗R4、及
び、順に直列接続された抵抗R3,PNPトランジスタ
Q5,NPNトランジスタQ4,抵抗R2が、順に直列
接続されたPNPトランジスタQ1,NPNトランジス
タQ2にそれぞれ並列接続されている。PNPトランジ
スタQ3のベースはPNPトランジスタQ1のベースと
相互に接続され、NPNトランジスタQ2のベースはN
PNトランジスタQ2のベースと相互に接続されてい
る。PNPトランジスタQ5,NPNトランジスタQ6
のベースにはそれぞれ参照電位Vref1B,Vref2Bが与え
られている。
【0034】PNPトランジスタQ5のコレクタと接地
電位ノードGNDとの間にはPNPトランジスタQ7が
接続されており、PNPトランジスタQ7のベースには
参照電位Vref1Aが与えられている。基準電位ノードVc
cとNPNトランジスタQ6のコレクタとの間には、N
PNトランジスタQ8,PNPトランジスタQ9が順に
直列接続されている。NPNトランジスタQ8のベース
には参照電位Vref2Aが与えられており、PNPトラン
ジスタQ9のベースとコレクタとは相互に接続されてい
る。
【0035】コレクタ電位が制御電位Shunt1とされたN
PNトランジスタQ11のエミッタには抵抗R7の一端
が接続され、抵抗7の他端には参照電位Vref1が与えら
れている。NPNトランジスタQ11のベース・コレク
タ間にはNPNトランジスタQ10が接続されており、
NPNトランジスタQ10のベースは、PNPトランジ
スタQ5のコレクタ及びPNPトランジスタQ7のエミ
ッタに接続されている。NPNトランジスタQ11のベ
ース及びNPNトランジスタQ10のコレクタと出力電
位ノードVoutとの間には抵抗R5が接続されている。
【0036】参照電位Vref2が一端に与えられた抵抗R
8の他端にはPNPトランジスタQ13のエミッタが接
続され、PNPトランジスタQ13のコレクタ電位は制
御電位Shunt2とされている。PNPトランジスタQ13
のエミッタ・ベース間にはPNPトランジスタQ12が
接続されており、PNPトランジスタQ12のベース
は、PNPトランジスタQ9のベース及びコレクタ、P
NPトランジスタQ3及びNPNトランジスタQ6のコ
レクタに接続されている。PNPトランジスタQ13の
ベース及びPNPトランジスタQ12のコレクタと出力
電位ノードVoutとの間には抵抗R6が接続されてい
る。
【0037】また、基準電位ノードVccと接地電位ノー
ドGNDとの間には、NPNトランジスタQ21,抵抗
R10,NPNトランジスタQ22,PNPトランジス
タQ23,抵抗R11,PNPトランジスタQ24が順
に直列接続されている。NPNトランジスタQ21のベ
ース・コレクタ間には直流電圧源Vsat1が接続されてい
る。NPNトランジスタQ22,PNPトランジスタQ
23のベースとコレクタとはそれぞれ相互に接続されて
いる。PNPトランジスタQ24のベースには、基準電
位Vccの半分の電位Vcc/2が与えられている。
【0038】順に直列接続されたNPNトランジスタQ
25,PNPトランジスタQ26が、順に直列接続され
たNPNトランジスタQ21,抵抗R10,NPNトラ
ンジスタQ22,PNPトランジスタQ23,抵抗R1
1,PNPトランジスタQ24に並列接続されている。
NPNトランジスタQ25のベースはNPNトランジス
タQ22のコレクタ及びベースと相互に接続され、PN
PトランジスタQ26のベースはPNPトランジスタQ
23のコレクタ及びベースと相互に接続されている。N
PNトランジスタQ25,PNPトランジスタQ26の
コレクタ電位が参照電圧Vref2とされている。
【0039】基準電位ノードVccと接地電位ノードGN
Dとの間には、NPNトランジスタQ27,抵抗R1
2,NPNトランジスタQ28,PNPトランジスタQ
29,抵抗R13,PNPトランジスタQ30が順に直
列接続されている。NPNトランジスタQ27のベース
には、基準電位Vccの半分の電位Vcc/2が与えられて
おり、NPNトランジスタQ28,PNPトランジスタ
Q29,PNPトランジスタQ30のベースとコレクタ
とはそれぞれ相互に接続されている。
【0040】順に直列接続されたNPNトランジスタQ
31,PNPトランジスタQ32が、順に直列接続され
たNPNトランジスタQ27,抵抗R12,NPNトラ
ンジスタQ28,PNPトランジスタQ29,抵抗R1
3,PNPトランジスタQ30に並列接続されている。
NPNトランジスタQ31のベースはNPNトランジス
タQ28のコレクタ及びベースと相互に接続され、PN
PトランジスタQ32のベースはPNPトランジスタQ
29のコレクタ及びベースと相互に接続されている。N
PNトランジスタQ31,PNPトランジスタQ32の
コレクタ電位が参照電圧Vref1とされている。
【0041】基準電位ノードVccと接地電位ノードGN
Dとの間には、NPNトランジスタQ33,Q34,抵
抗R14,ツェナー・ダイオードZ1が順に直列接続さ
れており、NPNトランジスタQ33,Q34のコレク
タとベースとはそれぞれ相互に接続されている。
【0042】基準電位ノードVccと接地電位ノードGN
Dとの間には、NPNトランジスタQ35,抵抗R1
5,PNPトランジスタQ36,NPNトランジスタQ
37,抵抗16が順に直列接続されている。NPNトラ
ンジスタQ35のベースは、抵抗R14とツェナー・ダ
イオードZ1との接続ノードに接続されている。PNP
トランジスタQ36のベースとコレクタとは相互に接続
されている。NPNトランジスタQ35のエミッタとN
PNトランジスタQ37のベースとの間にはNPNトラ
ンジスタQ45が接続されており、NPNトランジスタ
Q45のベースは、PNPトランジスタQ36及びNP
NトランジスタQ37のコレクタに接続されている。P
NPトランジスタQ36のエミッタ電位が参照電位Vre
f2Aとされ、NPNトランジスタQ45のエミッタ電位
が参照電位Vref2Bとされている。
【0043】基準電位ノードVccと接地電位ノードGN
Dとの間には、抵抗R17,PNPトランジスタQ3
8,NPNトランジスタQ39,抵抗R18が順に直列
接続されている。PNPトランジスタQ38のベースと
接地電位ノードGNDとの間にはPNPトランジスタQ
40が接続されており、PNPトランジスタQ40のベ
ースはPNPトランジスタQ38のコレクタに接続され
ている。NPNトランジスタQ39のベースは、NPN
トランジスタQ45のエミッタに接続されている。PN
PトランジスタQ38及びNPNトランジスタQ39の
コレクタ電位が参照電位Vref1Aとされ、PNPトラン
ジスタQ40のエミッタ電位が参照電位Vref1Bとされ
ている。
【0044】基準電位ノードVccと接地電位ノードGN
Dとの間には、抵抗R20,NPNトランジスタQ41
が順に直列接続されており、NPNトランジスタQ41
のベースと接地電位ノードGNDとの間には抵抗R19
が接続されている。NPNトランジスタQ41のベース
には制御電位Shunt2が与えられている。
【0045】基準電位ノードVccと接地電位ノードGN
Dとの間には、PNPトランジスタQ42,抵抗R23
が順に直列接続されており、抵抗R20とNPNトラン
ジスタQ41のコレクタとの接続ノードとPNPトラン
ジスタQ42のベースとの間には抵抗R21が接続され
ている。抵抗R20、NPNトランジスタQ41のコレ
クタ、抵抗R21が相互に接続された接続ノードには、
制御電位Shunt1が与えられている。
【0046】抵抗R22,NPNトランジスタQ46,
Q47は順に直列接続されており、抵抗R22の一端に
は基準電圧源V1により所定の電位V1が与えられ、N
PNトランジスタQ47のエミッタは接地電位ノードG
NDに接続されている。NPNトランジスタQ46,Q
47のベースとコレクタとはそれぞれ相互に接続されて
いる。NPNトランジスタQ46のベース及びコレクタ
と接地電位ノードGNDとの間にはNPNトランジスタ
Q44が接続されており、NPNトランジスタQ44の
ベースは、PNPトランジスタQ42のコレクタと抵抗
R23との接続ノードに接続されている。NPNトラン
ジスタQ46のベース及びコレクタにベースが接続され
たNPNトランジスタQ43のエミッタと接地電位ノー
ドGNDとの間には抵抗R24が接続されており、NP
NトランジスタQ43のコレクタは、出力増幅回路のバ
イアス定電流源素子に接続されている。基準電圧源V1
の電圧は、NPNトランジスタQ46のコレクタ電位
が、NPNトランジスタの順方向電圧VFの2倍の2VF
となるように設定される。
【0047】図1に示した本発明の第1の実施の形態に
係る負荷短絡保護回路の機能的構成は以下の通りであ
る。トランジスタQ1〜2は、上述のように、B級プッ
シュプル出力電力増幅回路の出力トランジスタである。
トランジスタQ3〜13,Q21〜40,抵抗R1〜
8,R10〜18,ツェナー・ダイオードZ1,直流電
圧源Vsat1から構成される回路は短絡時出力トランジス
タ電流及び電圧検出回路であり、トランジスタQ43,
46,47,抵抗R22,24,基準電圧源V1から構
成される回路はバイアス定電流源回路であり、トランジ
スタQ41〜42,Q44,抵抗R19〜23から構成
される回路は、保護動作として電力増幅回路のバイアス
を解除する回路である。対接地電位ノードGND短絡時
はトランジスタQ3,Q6,Q8〜9,Q12〜13,
Vref2,抵抗R1,R4,R6,R8で構成される回路
で電圧検出を行い、対基準電位ノードVcc短絡時はトラ
ンジスタQ4〜5,Q7,Q10〜11,Vref1,抵抗
R2〜3,R5,R7で構成される回路で電圧検出を行
う。また、トランジスタQ21〜32,抵抗R10〜1
3で構成される回路は、基準電位Vccに応じて決まる参
照電位Vref1,Vref2を発生させる回路であり、トラン
ジスタQ33〜40,抵抗R14〜18,ツェナー・ダ
イオードZ1で構成される回路は、参照電位Vref1B,
Vref2Bを発生させることにより、短絡時出力トランジ
スタ電流及び電圧検出回路の電流検出における基準電流
を発生させる回路である。また、トランジスタQ7〜9
は、短絡時保護動作を維持するための素子であり、トラ
ンジスタQ7,8を制御する参照電位Vref1A,Vref2A
は、トランジスタQ33〜40,抵抗R14〜18,ツ
ェナー・ダイオードZ1で構成される回路により与えら
れる。
【0048】本発明の第1の実施の形態に係る負荷短絡
保護回路の基本動作は、基準電位ノードVcc又は接地電
位ノードGNDに短絡され大電流を流す出力トランジス
タのコレクタ電流Icが設定基準電流値に達し、かつ、
出力電圧が設定範囲内に入ると、トランジスタQ11又
はQ13がオンすることによりトランジスタQ41〜4
2,Q44がオン、トランジスタQ43がオフとなっ
て、出力トランジスタが短絡されている間は保護動作を
行うことである。
【0049】出力対基準電位ノードVcc短絡時の具体的
保護回路動作について説明する。先ず、電流・電圧検出
部においてトランジスタQ11がオンするための条件
は、Vout>Vref1+VF(Q11)の関係を満たし、か
つ、トランジスタQ10がオフしていることである。但
し、VFはトランジスタの順方向電圧とする。トランジ
スタQ10がオフする条件は、基準電流であるトランジ
スタQ5のコレクタ電流とトランジスタQ4のコレクタ
電流とが等しくなること、即ちIc(Q4)=Ic(Q
5)が成り立つことである。トランジスタQ4はトラン
ジスタQ2とカレントミラーを構成しており、コレクタ
電流Ic(Q2)は次式から求められる。
【0050】Ic(Q4)=1/Re(Q2)×(R2
×Ic(Q4)+VT×ln((Se(Q2)/Se(Q
4)×Ic(Q4))/Ic(Q2))) 但し、Reはトランジスタ内部のエミッタ抵抗、Seはベ
ース・エミッタ間接合面積、VT(=KT/q)は熱電
圧とする。また、参照電位Vref1は次式で求められる。
【0051】Vref1=((Vcc/2−4Vbe)×(R1
3/(R12+R13)))+2Vbe 但し、Vbeはトランジスタのベース・エミッタ間電圧で
ある。
【0052】以上の条件が満たされた場合に、トランジ
スタQ11がオンすることによりトランジスタQ41〜
42,Q44がオン、トランジスタQ43がオフとなっ
て保護動作を行う。
【0053】尚、出力対接地電位ノードGND短絡時も
原理は同様である。
【0054】次に、短絡時ラッチ動作について、対基準
電位ノードVcc短絡の場合で説明する。通常状態におい
てはコレクタ電流Ic(Q4)は基準電流Ic(Q5)よ
りも小さく、トランジスタQ10がオン、トランジスタ
Q11はオフとなっている。出力トランジスタの短絡後
はIc(Q4)=Ic(Q5)となるので、トランジスタ
Q10がオフとなり、トランジスタQ11はオンとな
る。これで保護動作に入り、トランジスタQ41〜4
2,Q44がオン、トランジスタQ43がオフとなって
バイアス定電流源回路によるバイアスがオフとなり、コ
レクタ電流Ic(Q2)及びIc(Q4)はオフとなる。
ここでトランジスタQ7は、Ic(Q4)<Ic(Q5)
の間はトランジスタQ10のベース電位をVcc−VF−
V(R17)に固定するためのものであり、バイアスが
オフとなりコレクタ電流Ic(Q4)がオフとなった直
後にも同電位になる。しかし、トランジスタQ10のエ
ミッタ電位Veは、トランジスタQ11がオンしている
ことによりVcc−VF−V(R5)に維持されているの
で、トランジスタQ10のベース・エミッタ間電圧Vbe
はV(R17)−V(R5)となる。これはVF(Q1
0)よりも小さく設定されているため、トランジスタQ
10はオンすることができない。即ち、Ic(Q4)<
Ic(Q5)の状態にもかかわらずトランジスタQ10
はオフしていることになり、その結果、出力トランジス
タの短絡が解除されるまで保護状態が維持される。
【0055】図2は、本発明に係る負荷短絡保護回路の
保護動作システムを模式的に表した説明図である。上述
したように、検出回路20に含まれている出力トランジ
スタ電流検出回路21が出力トランジスタの電流検出を
行うことにより検出回路20がラッチ動作し、これによ
り出力トランジスタが電源電位ノードVcc又は接地電位
ノードGNDに短絡されている間、保護動作23が維持
される。また、検出回路20に含まれている出力電圧検
出回路22は出力電圧の検出を行い、ラッチ動作を維持
することが不要となったときはラッチ動作を解除する。
【0056】図3は、本発明に係る負荷短絡保護回路の
保護感度曲線を示したグラフである。本発明に係る負荷
短絡保護回路は、出力トランジスタのコレクタ電流Ic
が設定基準電流値に達し、かつ、出力電圧(出力トラン
ジスタのコレクタ電圧)が設定範囲内に入ると、出力ト
ランジスタが短絡されている間は保護動作を行うので、
図3に示すような領域が保護動作領域となる。
【0057】従来の負荷短絡保護回路は、前述したよう
に、出力対電源電位ノードVcc短絡のためのワイヤに発
生する電圧降下のために、出力トランジスタコレクタ・
エミッタ間電圧VceがVz(Z2)+VF(Q9)以下の
ときは電力検出を行うことができず、保護動作を行うこ
とができなかった。これに対し、本発明に係る負荷短絡
保護回路は、出力トランジスタコレクタ・エミッタ間電
圧Vceに関しては、Vref1+VFより大きいもしくはVc
c−(Vref2−VF)より小さいという条件を満たしてい
れば、保護動作が可能である。
【0058】また、従来の負荷短絡保護回路は、出力ト
ランジスタの出力電力を検出していたので、図7に示し
たように、出力トランジスタコレクタ・エミッタ間電圧
Vceが低下するに従い、より大きいコレクタ電流が流れ
なければ保護動作を行うことができなかった。これに対
し、本発明に係る負荷短絡保護回路は、コレクタ電流I
cが一定の設定基準電流値以上になったときに、出力ト
ランジスタコレクタ・エミッタ間電圧Vceの値が設定範
囲内の値となっていれば、出力トランジスタの保護動作
が行われることになる。
【0059】図4は、本発明の第2の実施の形態に係る
負荷短絡保護回路の回路図である。図4に示した本発明
の第2の実施の形態に係る負荷短絡保護回路は、図1の
第1の実施の形態における出力トランジスタであるPN
PトランジスタQ1並びに抵抗R1及びPNPトランジ
スタQ3で構成される部分の回路を、以下の回路で置き
換えたものである。即ち、基準電位ノードVccと接地電
位ノードGNDとの間には、出力トランジスタとしてN
PNトランジスタQ50,NPNトランジスタQ2が順
に直列接続されている。順に直列接続されたPNPトラ
ンジスタQ51,NPNトランジスタ52,抵抗R30
が、NPNトランジスタQ50に並列接続されている。
NPNトランジスタQ50のベースとコレクタとは相互
に接続されている。基準電位ノードVccとNPNトラン
ジスタQ6のコレクタとの間にはPNPトランジスタQ
53が接続されており、PNPトランジスタQ53のベ
ースはNPNトランジスタQ50のベース及びコレクタ
と接続され、PNPトランジスタQ51とQ53とはカ
レントミラーを構成している。その他の部分の構成は、
図1の第1の実施の形態と同様であり、負荷短絡保護回
路としての基本的な動作原理も同様である。
【0060】
【発明の効果】本発明に係る負荷短絡保護回路によれ
ば、出力電力増幅回路の出力電圧信号を発生させる2個
の出力トランジスタと、2個の出力トランジスタのコレ
クタ電流をそれぞれ検出する出力トランジスタ電流検出
回路と、2個の出力トランジスタのコレクタ電圧をそれ
ぞれ検出する出力電圧検出回路とを備え、2個の出力ト
ランジスタのコレクタが所定の低インピーダンスノード
に短絡された状態の下で、2個の出力トランジスタのう
ち一方のコレクタ電流の値が所定の設定基準電流値に達
し、かつ、2個の出力トランジスタのうち他方のコレク
タ電圧の値が所定の設定基準範囲内の値になったとき
に、出力トランジスタの保護動作が行われる。その結
果、保護動作範囲が拡大し、出力トランジスタのコレク
タが低い出力トランジスタコレクタ・エミッタ間電圧V
ceで短絡された場合においても、異常状態を確実に検出
して保護動作を行うことができる。また、抵抗分を有す
るワイヤにて短絡された場合も確実に保護動作を行うこ
とができる。さらに、短絡されている間は保護動作を持
続させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る負荷短絡保護
回路の回路図。
【図2】本発明に係る負荷短絡保護回路の保護動作シス
テムを模式的に表した説明図。
【図3】本発明に係る負荷短絡保護回路の保護感度曲線
を示したグラフ。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る負荷短絡保護
回路の回路図。
【図5】従来の負荷短絡保護回路の構成の一例を示した
回路図。
【図6】従来の負荷短絡保護回路の保護動作システムを
模式的に表した説明図。
【図7】従来の負荷短絡保護回路の保護感度曲線を示し
たグラフ。
【符号の説明】
Q バイポーラ・トランジスタ R 抵抗 Z ツェナー・ダイオード V 直流電圧源又は電位ノード 20 検出回路 21 出力トランジスタ電流検出回路 22 出力電圧検出回路 23 保護動作 61 出力トランジスタ電力検出回路 62 サイリスタ回路 63 保護動作 64 サイリスタリセット回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力電力増幅回路の出力電圧信号を発生さ
    せる2個の出力トランジスタと、 前記2個の出力トランジスタのコレクタ電流をそれぞれ
    検出する出力トランジスタ電流検出回路と、 前記2個の出力トランジスタのコレクタ電圧をそれぞれ
    検出する出力電圧検出回路とを備え、 前記2個の出力トランジスタのコレクタが所定の低イン
    ピーダンスノードに短絡された状態の下で、前記2個の
    出力トランジスタのうち一方の前記コレクタ電流の値が
    所定の設定基準電流値に達し、かつ、前記2個の出力ト
    ランジスタのうち他方の前記コレクタ電圧の値が所定の
    設定基準範囲内の値になったときに、前記出力トランジ
    スタの保護動作を行うことを特徴とする負荷短絡保護回
    路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の負荷短絡保護回路におい
    て、 前記出力トランジスタのコレクタが前記所定の低インピ
    ーダンスノードに短絡されている間は前記保護動作を維
    持することを特徴とする負荷短絡保護回路。
  3. 【請求項3】出力電力増幅回路の出力電圧信号を発生さ
    せる第1,第2のトランジスタと、 前記第1,第2のトランジスタとカレントミラーをそれ
    ぞれ構成する第3,第4のトランジスタと、 前記第3,第4のトランジスタのコレクタ電流検出にお
    ける基準電流をそれぞれ発生する第5,第6のトランジ
    スタと、 前記第3のトランジスタのコレクタ電流と前記第5のト
    ランジスタのコレクタ電流とが等しくなったときに、前
    記第1のトランジスタのコレクタ電圧の比較対照となる
    第1の比較対照電圧を発生させる第1の比較対照電圧発
    生回路と、 前記第4のトランジスタのコレクタ電流と前記第6のト
    ランジスタのコレクタ電流とが等しくなったときに、前
    記第2のトランジスタのコレクタ電圧の比較対照となる
    第2の比較対照電圧を発生させる第2の比較対照電圧発
    生回路と、 通常動作時は前記出力電力増幅回路のバイアス定電流を
    発生させるバイアス定電流源回路と、 前記第1及び第2のトランジスタのコレクタが所定の基
    準電位ノードに短絡された状態の下で前記第2のトラン
    ジスタのコレクタ電圧が前記第2の比較対照電圧より大
    きくなったとき、又は、前記第1及び第2のトランジス
    タのコレクタが所定の接地電位ノードに短絡された状態
    の下で前記第1のトランジスタのコレクタ電圧が前記第
    1の比較対照電圧より小さくなったときに、前記バイア
    ス定電流を停止させるバイアス定電流停止回路と、 前記第1及び第2のトランジスタのコレクタが所定の基
    準電位ノードに短絡されている間は、前記第4のトラン
    ジスタのコレクタ電流が前記第6のトランジスタのコレ
    クタ電流より小さくなっても、前記バイアス定電流停止
    回路による前記バイアス定電流の停止を維持させる第1
    の保護動作維持回路と、 前記第1及び第2のトランジスタのコレクタが所定の接
    地電位ノードに短絡されている間は、前記第3のトラン
    ジスタのコレクタ電流が前記第5のトランジスタのコレ
    クタ電流より小さくなっても、前記バイアス定電流停止
    回路による前記バイアス定電流の停止を維持させる第2
    の保護動作維持回路と、を備えたことを特徴とする負荷
    短絡保護回路。
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