JP2709033B2 - 定電圧発生回路 - Google Patents
定電圧発生回路Info
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Description
ンジスタのベース・エミッタ間に形成されるダイオード
のバンドギャップ電圧を利用した定電圧発生回路に関す
る。
形成される定電圧発生回路にはバンドギャップレファレ
ンスと呼ばれる基準電圧発生回路が広く用いられてい
る。たとえば特開平2−285408号公報や特開平5
−35345号公報、あるいは特開平6−35558号
公報などにそれぞれ開示されている。特開平2−285
408号公報では温度補正について、特開平5−353
45号公報では従来技術としてバンドギャップ基準電圧
源が開示され、特開平6−35558号公報では定電流
源回路にバンドギャップ電圧を利用する構成がそれぞれ
開示されている。
利用した典型的な定電圧発生回路の構成を示す。バンド
ギャップ電圧は、NPNトランジスタQ1,Q2の共通
接続されたベースに発生する。トランジスタQ1のエミ
ッタ接合面積は、トランジスタQ2のN倍である。トラ
ンジスタQ1,Q2のコレクタには、一対のPNPトラ
ンジスタQ3,Q4によって構成されるカレントミラー
回路からそれぞれコレクタ電流I1が供給される。トラ
ンジスタQ1のエミッタとトランジスタQ2のエミッタ
との間には抵抗R1が接続され、トランジスタQ2のエ
ミッタと抵抗R1の接続部と接地GNDとの間には抵抗
R2が接続される。トランジスタQ1,Q2の共通接続
されるベースは、抵抗R3を介して出力電圧Voutに
接続され、抵抗R4を介して接地GNDに接続される。
電源電圧の正電圧Vccは、出力電圧Voutがエミッ
タから導出されるNPN型の出力トランジスタQ5のコ
レクタに接続される。出力トランジスタQ5のコレクタ
とベースとの間には一定の電流I0を流す定電流源IS
0が接続される。
R2はバンドギャップ回路1を構成し、トランジスタQ
3,Q4および抵抗R5,R6はカレントミラー回路2
を構成する。トランジスタQ1のコレクタには、NPN
トランジスタQ6のベースも接続される。トランジスタ
Q6のエミッタには、トランジスタQ7のベースが接続
され、トランジスタQ6,Q7のコレクタは、定電流源
IS0と出力トランジスタQ5のベースとの接続部に接
続される。トランジスタQ6,Q7はダーリントン回路
を形成し、そのトランジスタQ6のベースとコレクタと
の間には発振防止用のコンデンサC0が接続される。ト
ランジスタQ7のエミッタと接地GNDとの間には、ベ
ースとコレクタが直結されてダイオードとして動作する
NPNトランジスタQ8が接続される。これらのトラン
ジスタQ6,Q7,Q8およびコンデンサC0は、フィ
ードバック回路3を構成する。
Q1,Q2のコレクタには、カレントミラー回路2から
等しい電流I1がそれぞれ供給される。ベース・エミッ
タ間に流れる電流は、コレクタ・エミッタ間に流れる電
流に比較すると小さいので、トランジスタQ1,Q2の
エミッタにも電流I1がそれぞれ流れるものとみなすこ
とができる。トランジスタQ1,Q2のベースは共通接
続されているので、抵抗R1の電圧降下分だけ、トラン
ジスタQ1のベースエミッタ間電圧はトランジスタQ2
のベース・エミッタ間電圧よりも小さくなる。一般にト
ランジスタのベース・エミッタ間電圧Vbeは、次の第
1式のようにして表される。
対温度をTとするとVt=k・T/qである。Ieはエ
ミッタ電流であり、Isは逆方向飽和電流である。エミ
ッタ接合面積がN倍のトランジスタQ1の逆方向飽和電
流は、トランジスタQ2のN倍となる。共通接続された
トランジスタQ1,Q2のベースエミッタ間電圧の差
は、抵抗R1の電圧降下分であるので、次の第2式が得
られる。
2のベース・エミッタ間電圧をそれぞれ示す。Ie1,
Ie2は、トランジスタQ1,Q2のエミッタ電流をそ
れぞれ示す。第2式から、次の第3式のようにして電流
I1が求められる。
4式のように求められる。
基準電圧Vrefに等しいので、次の第5式のようにし
て求められる。
ので正の温度特性があり、ベースエミッタ間電圧Vbe
は−2mV/℃の負の温度特性を有する。抵抗R1,R
2の比率や、エミッタ接合面積の比Nなどを適宜選択す
ることによって、第4式で表される基準電圧Vrefの
温度変動の小さい基準電圧を得ることができる。一般に
基準電圧Vrefは1.25〜1.3V程度となって温
度変動の小さい基準電圧を得ることができる。
トランジスタQ2のベース電位が上昇するので、電流I
1が増加する。抵抗R1による電圧降下分も増大するの
で、トランジスタQ1のベース・エミッタ間電圧は減少
し、ベース・エミッタ間の電流も減少するので、コレク
タ・エミッタ間の電流も減少する。この減少分の電流
は、フィードバック回路3の入口のトランジスタQ6の
ベースに流れる。これによって出力トランジスタQ5の
ベースへの電流はトランジスタQ7に吸い込まれ、トラ
ンジスタQ5のエミッタの出力電圧が減少して、出力電
圧Voutは、基準電圧Vrefが抵抗R3,R4によ
る分圧と等しくなるまで低下する。出力電圧Voutが
減少したときの動作は、フィードバック回路3の入口側
のトランジスタQ6のベースへの電流が減り、トランジ
スタQ7が定電流源IS0からの出力電流I0を吸い込
まなくなるので、出力トランジスタQ5のベース電流が
増加し、トランジスタQ5のコレクタ・エミッタ間の電
流が多く流れて内部抵抗が減少し、出力電圧Voutを
上昇させることができる。
機能上、動作電源電圧範囲が広く、動作温度範囲が広
く、出力電圧設定範囲が広いことが望まれる。
tの下限は、第5式からは抵抗R3の抵抗値が0のとき
のVrefとなるけれども、Voutを下げてゆくと、
トランジスタQ3が先に飽和し、図7の構成では制御す
ることができなくなる。すなわち次の第6式の関係が必
要である。
Q5,Q6,Q7のベース・エミッタ間電圧Vbeを示
し、Vces3はトランジスタQ3のコレクタ・エミッ
タ間飽和電圧を示す。
ど大きくなり、設定可能なVoutの下限の値は大きく
なる。仮にVbe5〜Vbe7が0.8Vであり、Vc
es3が0.1Vであるとすると、Vout>2.5V
となり、さらに動作マージンを見込むと、出力電圧Vo
utは3.0V以下に設定することは困難である。また
電源電圧Vccが低下すると、定電流源IS0が動作し
なくなり、出力電圧Voutが低下する。
スタQ3,Q4の電流増幅率hfeが低いと、カレント
ミラーとしての動作が充分でなく、トランジスタQ1,
Q2に供給する電流値がI1で等しい条件がずれる。ま
たフィードバック回路3の入力トランジスタQ6のベー
ス電流によっても、トランジスタQ1,Q2に流れる電
流のずれが生じる。さらにトランジスタQ4のコレクタ
電位が変化すると、アーリー効果によってトランジスタ
Q3,Q4のカレントミラーとしての動作電流にずれが
生じ、バンドギャップ回路のトランジスタQ1,Q2に
流れる電流のずれが大きくなる。アーリー効果は、図8
に示すようなトランジスタのコレクタ特性が原因で生じ
る。すなわち、ベース電流Ibが一定でも、コレクタ・
エミッタ間電圧Vceに応じてコレクタ電流Icが変化
するためである。
広く、特に下限側でも安定な動作を行うことができる定
電圧発生回路を提供することである。
の第1および第2トランジスタを有し、第1トランジス
タのエミッタ接合面積が第2トランジスタのエミッタ接
合面積のN倍であることを除いて同一構造を有し、第1
トランジスタのエミッタは第1抵抗を介して、第2トラ
ンジスタのエミッタと第2抵抗の一端との接続部に接続
され、第2抵抗の他端は接地され、共通接続されるベー
スの電圧を基準電圧として発生するバンドギャップ回路
と、第1および第2トランジスタとは導電型式の異なる
一対の第3および第4トランジスタを有し、第3および
第4トランジスタのベースと第3トランジスタのコレク
タとは共通接続されて前記第1トランジスタのコレクタ
に接続され、第4トランジスタのコレクタは第2トラン
ジスタのコレクタに接続され、第1および第2トランジ
スタのコレクタ・エミッタ間に等しい電流をそれぞれ供
給する基準カレントミラー回路と、基準カレントミラー
回路に電流を供給する基準定電流回路と、第1および第
2トランジスタと同一導電型式で、基準定電流回路と基
準カレントミラー回路との接続部にベースが接続され、
エミッタから出力電圧を導出する第5トランジスタと、
第5トランジスタからの出力電圧に応答し、第5トラン
ジスタのベース電流を制御しながら出力電圧と基準電圧
とを対応させるフィードバック回路とを含むことを特徴
とする定電圧発生回路である。また本発明の前記フィー
ドバック回路の入力側には、ベースが第2および第4ト
ランジスタのコレクタに接続され、第3および第4トラ
ンジスタと同一導電型式で3倍のエミッタ接合面積を有
し、前記バンドギャップ回路の第1および第2トランジ
スタに供給される電流の3倍の電流がエミッタ・コレク
タ間に流れる第6トランジスタと、第3および第4トラ
ンジスタのベースにベースが共通接続されてカレントミ
ラー回路を構成する第7トランジスタと、第6および第
7トランジスタのコレクタに3:1の割合で電流を流す
カレントミラー回路とを含むことを特徴とするまた本発
明の前記フィードバック回路の入力側には、ベースが第
2および第4トランジスタのコレクタに共通接続され、
第3および第4トランジスタと同一導電型式で2倍のエ
ミッタ接合面積を有する第6トランジスタと、前記バン
ドギャップ回路の第1および第2トランジスタと同一導
電型式を有し、第2トランジスタの2倍のエミッタ接合
面積を有し、ベースおよびエミッタが第2トランジスタ
のベースおよびエミッタにそれぞれ接続される第7トラ
ンジスタと、第6および第7トランジスタに等しいエミ
ッタ・コレクタ間電流を供給するカレントミラー回路と
を含むことを特徴とする。また本発明の前記フィードバ
ック回路は、基準定電流回路と基準カレントミラー回路
との接続部と、第5トランジスタのベースとの間に接続
される第3抵抗を有し、第6トランジスタと入力カレン
トミラー回路との接続部にベースが接続され、第1およ
び第2トランジスタと同一導電型式を有する第8トラン
ジスタと、第8トランジスタのエミッタと接地との間に
接続され、一定電流が流れる負荷定電流回路と、第8ト
ランジスタのエミッタと負荷定電流回路との接続部にベ
ースが接続され、エミッタが第3抵抗と第5トランジス
タのベースとの接続部に接続され、第1および第2トラ
ンジスタは異なる導電型式を有する第9トランジスタと
を含むことを特徴とするまた本発明の前記負荷定電流回
路は、起動を確実に行うための起動回路を含むことを特
徴とする。
ンドギャップ回路とフィードバック回路とは、出力トラ
ンジスタである第5トランジスタのベースに接続される
ので、第5トランジスタのエミッタ側からの出力電圧の
下限を低くすることができる。
回路では、第3トランジスタQ13のコレクタには第3
トランジスタQ13、第4トランジスタQ14および第
7トランジスタQ24のベースが接続され、第4トラン
ジスタQ14のコレクタには3倍のエミッタ接合面積を
有する第6トランジスタQ23のベースが接続される。
これによって、第3および第4トランジスタQ13,Q
14のコレクタ・エミッタ間電圧Vceがほぼ同じにな
り、アーリー効果の影響がなくなる。さらにカレントミ
ラー回路Q21,Q22によって第6トランジスタQ2
3のコレクタ電流は、第7トランジスタQ24のコレク
タ電流の3倍の電流が流れるようになっている。これに
よって、第3、第4および第7トランジスタQ13,Q
14,Q24によるバンドキャップ回路への供給電流の
ずれが第6トランジスタQ23のベース電流で補正さ
れ、安定な動作を行うことができる。
回路では、第3トランジスタQ13のコレクタには、第
3トランジスタQ13および第4トランジスタQ14の
ベースが接続され、第4トランジスタQ14のコレクタ
には、2倍のエミッタ接合面積を有する第6トランジス
タQ34のベースが接続される。これによって、第3お
よび第4トランジスタQ13,Q14のコレクタ・エミ
ッタ間電圧Vceがほぼ同じになり、アーリー効果の影
響がなくなる。さらに第7トランジスタQ31およびカ
レントミラー回路Q32,Q33によって、第6トラン
ジスタQ34のコレクタ電流は、第2トランジスタQ1
2、すなわち第3および第4トランジスタQ13,Q1
4のコレクタ電流の2倍の電流が流されるようになって
いる。これによって、第3および第4トランジスタQ1
3,Q14のベース電流によるバンドキャップ回路への
供給電流のずれが第6トランジスタQ34のベース電流
で補正され、安定な動作を行うことができる。
トランジスタである第5トランジスタのベースとの間に
は、第3抵抗が挿入される。これによって、高温時にカ
レントミラー回路の第4トランジスタが飽和するのを防
ぐことができる。
を動作させるために設ける負荷定電流源に、電源立上り
時の起動が容易なものを用いるので、安定な動作を行う
ことができる。
バンドキャップ回路11内には、導電型式がNPNであ
る第1トランジスタQ11および第2トランジスタQ1
2が、ベースが共通接続され、エミッタ間には第1抵抗
である抵抗R11が接続された状態で含まれる。トラン
ジスタQ12のエミッタと接地GNDとの間には第2抵
抗である抵抗R12が接続される。各トランジスタQ1
1,Q12には、基準カレントミラー回路12から等し
い電流I11が供給される。トランジスタQ11のエミ
ッタ接合面積は、トランジスタQ12のエミッタ接合面
積のN倍に製造され、他の条件はできるだけ同一となる
ように構成される。
トランジスタの第3トランジスタQ13および第4トラ
ンジスタQ14がベースが共通接続され、さらに第4ト
ランジスタQ14のコレクタとも接続されて構成され
る。トランジスタQ13およびQ14のエミッタ側に
は、等しい抵抗値を有する抵抗R15およびR16が接
続される。抵抗R15、R16の共通接続側と電源の正
電圧Vccとの間には、一定電流I10を供給する定電
流源IS10が設けられる。
16の接続部は、NPN型出力トランジスタである第5
トランジスタQ15のベースに接続される。トランジス
タQ15のコレクタは正電圧Vccに接続され、エミッ
タから出力電圧Voutが得られる。出力電圧Vout
と接地GNDとの間には、直列抵抗R13およびR14
が接続される。抵抗R13およびR14の接続部は、バ
ンドギャップ回路11のトランジスタQ11およびQ1
2の共通接続されたベースに接続され、基準電圧Vre
fが得られる。
接続されたNPNトランジスタQ16,17と、同じく
ダーリントン接続されたNPNトランジスタQ18およ
びQ19とが、それぞれ、トランジスタQ13のコレク
タと、トランジスタQ11およびQ12のベースに接続
される。トランジスタQ17およびQ19のエミッタは
共通接続され、抵抗R17を介して接地GNDに接続さ
れる。トランジスタQ16およびQ17の共通接続され
たコレクタはトランジスタQ15のベースに接続され、
発振防止用の位相補正コンデンサC10を介してトラン
ジスタQ16のベースにも接続される。トランジスタQ
18およびQ19のコレクタは、電源の正電圧Vccに
接続される。
路を構成するトランジスタQ16,Q17のエミッタ
と、エミッタホロア回路Q18,Q19のエミッタとを
共通接続し、基準カレントミラー回路の抵抗R13,R
14を出力トランジスタQ15のベースに接続すること
によって、出力電圧設定および動作電源電圧を下げるこ
とが可能となる。すなわちエミッタホロア回路のトラン
ジスタQ18のベース電圧は、バンドギャップ電圧であ
り、基準電圧Vrefで1.25〜1.3Vの範囲で温
度変動が小さくなっており、またトランジスタのVbe
は0.6〜0.7V程度であって、−2mV/℃の温度
特性を有している。このため、高温ではVref≧Vb
e18+Vbe19となる。ここでVbe18,Vbe
19は、それぞれトランジスタQ18,Q19のベース
・エミッタ間電圧である。この条件でトランジスタQ1
8,Q19が動作し、トランジスタQ17のエミッタ電
圧Ve17が、次の第7式のようになる。
R17、トランジスタQ18,Q19に流れる電流は、
高温になると増加する。また、低温では、Vref≦V
be18+Vbe19となるので、トランジスタQ1
8,Q19が動作しなくなる。抵抗R17に流れる電流
は、トランジスタQ17からの電流だけになるので、こ
のときのエミッタ電圧Ve17は、次の第8式のように
なる。
ー回路12に流れる電流と、トランジスタQ19のベー
スに流れる電流とを差し引いた電流であり、R17・I
17=0.2V程度に設定しておく。
は、次の第9式で表される。
のベース電圧Vb16は、第10式で表され、低温時に
は第11式で表され、充分に低い電圧とすることができ
る。
5,R16を、出力トランジスタQ15のベースに接続
することによって、出力電圧Voutの設定電圧を、低
温時および高温時ともに基準電圧Vref程度まで下げ
ることが可能となる。また動作電源電圧を、Vcc=V
out+Vbe15+α≒2.5Vまで下げることが可
能となる。また一方、抵抗R13を大きくし、出力電圧
Voutを高く設定することも可能である。その最大設
定電圧は、使用するIC製造プロセスの耐圧によって決
まる。
す。ここで第1実施例と対応する部分には同一の参照符
を付す。注目すべきは、フィードバック回路20内にカ
レントミラー回路22が設けられ、第6トランジスタQ
23のエミッタ接合面積が、第7トランジスタQ24の
エミッタ接合面積の3倍となっていることである。カレ
ントミラー回路22は、NPN型トランジスタQ21,
Q22によって構成される。Q21のエミッタ接合面積
は、Q22のエミッタ接合面積の3倍とにっており、そ
のコレクタはPNPトランジスタQ23のコレクタに接
続されている。トランジスタQ23のベースは、第2ト
ランジスタQ12および第4トランジスタQ14の共通
接続されたコレクタに接続される。トランジスタQ22
のコレクタは、PNPトランジスタQ24のコレクタに
接続される。トランジスタQ24のベースは、基準カレ
ントミラー回路12の第3および第4トランジスタQ1
3,Q14の共通接続されたベースに接続される。トラ
ンジスタQ23およびトランジスタQ24のエミッタ
は、抵抗R21,R22を介して出力トランジスタであ
る第5トランジスタQ15のベースにそれぞれ接続され
る。
スタQ23のコレクタの接続部は、NPNトランジスタ
Q25のベースに接続される。トランジスタQ25のコ
レクタは出力トランジスタQ15のベースに接続され、
エミッタは接地GNDに接続される。トランジスタQ2
3のベースと接地GNDとの間およびトランジスタQ2
5のベース・コレクタ間には、発振防止のための位相補
正用コンデンサC21,C22がそれぞれ接続される。
ントミラー回路12のトランジスタQ13,Q14に接
続され、抵抗R22が抵抗R15およびR16に等しい
ように設定すると、カレントミラー比が1:1のカレン
トミラーとして動作する。また入力カレントミラー回路
22では、トランジスタQ21のエミッタ接合面積がト
ランジスタQ22のエミッタ接合面積の3倍に設定され
ているので、カレントミラー比が1:3として動作す
る。トランジスタQ13,Q14,Q21,Q22,Q
24のコレクタ電流をそれぞれIc13,Ic14,I
c21,Ic22,Ic24とすると、次の第12式お
よび第13式が成立つ。
は、トランジスタQ13のコレクタ電流Ic13および
ベース電流Ib13と、トランジスタQ14のベース電
流Ib14と、トランジスタQ24のベース電流とが流
れ込み、各トランジスタの電流増幅率がほぼ等しいとす
れば、次の第14式のような関係が成立する。
ジスタQ14のコレクタ電流Ic14およびトランジス
タQ23のベース電流Ib23が流れ込み、各トランジ
スタの電流増幅率がほぼ等しいとすれば、第13式を考
慮して次の第15式のように表される。
ランジスタQ11とQ12のコレクタ電流のずれは小さ
くなり、出力電圧Voutのばらつきを小さく抑えるこ
とができる。またトランジスタQ14のエミッタ・コレ
クタ間電圧は、トランジスタQ23のベース・エミッタ
間電圧に保たれるので、アーリー効果による電流比のず
れを防ぐことができる。
す。本実施例で第1および第2実施例に対応する部分に
は同一の参照符を付す。注目すべきは、フィードバック
回路30内に、出力トランジスタであるトランジスタQ
15のベースと基準定電圧源IS10との間に第3抵抗
R31が設けられ、基準カレントミラー回路12の構成
するトランジスタQ13,Q14の2倍のエミッタ接合
面積を有する第6トランジスタとしてPNPトランジス
タQ34が設けられ、負荷定電流源である定電流源IS
30が含まれることである。
ラー回路12の出力電流I11の2倍の電流が流れ、
1:1カレントミラー回路を構成するカレントミラー回
路32の一対のPNPトランジスタQ32,Q33によ
って、トランジスタQ33のコレクタ電流も2・I11
となる。トランジスタQ33のコレクタはトランジスタ
Q34のエミッタに接続され、さらにNPNトランジス
タQ35のベースに接続される。トランジスタQ35の
コレクタは正電圧Vccに接続され、エミッタは負荷定
電流源IS30とPNPトランジスタQ36のベースと
に接続される。トランジスタQ36のコレクタは接地G
NDに接続され、エミッタはトランジスタQ15のベー
スに接続される。トランジスタQ15のベースは、さら
に抵抗R31を介して、基準定電流源IS10と基準カ
レントミラー回路12の抵抗R15およびR16の接続
部に接続される。トランジスタQ34のベースと接地G
NDとの間には、発振防止のための位相補正用コンデン
サC31が接続される。
ンジスタQ13のコレクタおよびベースからの電流と、
トランジスタQ14のベースからの電流が流れ込む。ト
ランジスタQ12のコレクタには、トランジスタQ14
のコレクタと、トランジスタQ34のベースからの電流
が流れ込む。トランジスタQ34のベース電流が、トラ
ンジスタQ13およびQ14のベース電流の合計とほぼ
等しくなるので、トランジスタの電流増幅率hfeのば
らつきによるバンドギャップ回路のずれを補正すること
ができる。
ー回路12のトランジスタQ14が飽和するのを防止す
るために設けられる。すなわちトランジスタQ14のコ
レクタ・エミッタ間電圧Vceは、次の第16式のよう
に表される。
36はそれぞれトランジスタQ15,Q34,Q35,
Q36のベース・エミッタ間電圧を示し、これらの値は
ほぼ等しい電圧Vbeであると近似することができる。
高温になってVbeが小さくなっても、抵抗R31によ
る電圧降下分によって、Vceは大きく保たれ、基準カ
レントミラー回路12の飽和を防ぐことができる。
す。本実施例は図3に示す第3実施例における負荷用定
電流源IS30をNPNトランジスタQ40および抵抗
R40によって実現したものであり、他の部分は図3の
実施例と同等である。本実施例では、トランジスタQ1
1,Q12およびQ31のベース電流は、トランジスタ
Q15から抵抗R13を介して供給される。トランジス
タQ15は、定電流源I10からベース電流が供給され
るけれども、ベース電流はトランジスタQ36によって
制御される。電源Vccがなだらかに立ち上がった場合
を想定すると、一定電流I10,I30が低電圧、たと
えばVcc=2Vbe=1.4Vから流れ始めるなら
ば、トランジスタQ36のベース電流が引っ張られるた
めに、トランジスタQ36が能動化され、定電流源IS
10から供給される電流を吸引してしまってトランジス
タQ15のベースには流さなくなる。すなわち電源が立
ち上がっても、この回路が起動しないで出力が出てこな
い。
して初めて、トランジスタQ40が動作し、トランジス
タQ36が先に動作してトランジスタQ15のベース電
流が供給されない状態にはならない。
す。本実施例も第3実施例に類似し、第3実施例の対応
定電流源IS30をカレントミラー回路52によって実
現した構成である。カレントミラー回路52には、一対
のNPNトランジスタQ51,Q52と、同一抵抗値の
抵抗R51,R52が含まれる。本実施例では、トラン
ジスタQ34のコレクタ電流が流れるようになってか
ら、トランジスタQ52が電流I30を吸い込み、トラ
ンジスタQ36の動作が可能となる。トランジスタQ3
4の動作は、トランジスタQ11,Q12,Q31,Q
32,Q33が正常に動作してから開始される。この動
作開始のためには、先に出力トランジスタであるトラン
ジスタQ15が立ち上がることが必要であるので、先に
トランジスタQ36が動作してトランジスタQ15が起
動しなくなることはない。
トミラー回路の考え方を示す。図6(1)は第1〜第5
実施例の基準カレントミラー回路12の構成であるけれ
ども、出力電圧Vout3V以上に設定するときには、
図6(2)のようなPNPトランジスタQ60を追加し
た構成に変更し、カレントミラーの精度を上げて、基準
電圧Vrefおよび出力電圧Voutの精度を向上させ
ることができる。またカレントミラー回路22,32な
どでも、抵抗R15,R16を除いて、同様な構成に変
更することができ、電流比の精度を向上させることがで
きる。以上の各実施例では、電源の正電圧Vccと接地
GNDとの間で正の電圧として出力電圧Voutと基準
電圧Vrefを発生させているけれども、トランジスタ
の導電型式をPNPとNPNとの間で変更すれば、負の
電圧も同様に実現することができる。基準用定電流源I
S10の定電流I10を変えることによって、出力トラ
ンジスタQ15のドライブ能力を変えることができ、非
常に汎用性が高い回路を実現することができる。特に低
電圧での動作の必要な乾電池2個で動くシステムや、自
動車用車載機器など電圧変動範囲の広いシステムなどに
好適に用いることができる。
ャップ電圧付近まで出力電圧を低下させることができ、
広い範囲の出力を容易に得ることができる。
等しい電流を供給するカレントミラー回路の負荷条件が
一対のトランジスタ間で同一に近くなるので、電流増幅
率のばらつき等があっても、動作条件が大きくずれるこ
とはなく、精度の高い動作を行うことができる。
回路の動作ができるだけ同一条件となるようにフィード
バック回路の入力回路のトランジスタのエミッタ接合面
積が調整されているので、安定な動作を広い電圧範囲に
わたって行うことができる。
ントミラー回路のトランジスタが飽和しないので、安定
な動作を行うことができる。
が電源立上り時にも安定に動作することができるので、
広い動作条件で精度の高い動作を行うことができる。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
す電気回路図である。
る。
ラフである。
40,Q51,Q52,Q60 トランジスタ R11〜R17,R21,R22,R31,R40,R
51,R52 抵抗
Claims (5)
- 【請求項1】 同一導電型式の第1および第2トランジ
スタを有し、第1トランジスタのエミッタ接合面積が第
2トランジスタのエミッタ接合面積のN倍であることを
除いて同一構造を有し、第1トランジスタのエミッタは
第1抵抗を介して、第2トランジスタのエミッタと第2
抵抗の一端との接続部に接続され、第2抵抗の他端は接
地され、共通接続されるベースの電圧を基準電圧として
発生するバンドギャップ回路と、 第1および第2トランジスタとは導電型式の異なる一対
の第3および第4トランジスタを有し、第3および第4
トランジスタのベースと第3トランジスタのコレクタと
は共通接続されて前記第1トランジスタのコレクタに接
続され、第4トランジスタのコレクタは第2トランジス
タのコレクタに接続され、第1および第2トランジスタ
のコレクタ・エミッタ間に等しい電流をそれぞれ供給す
る基準カレントミラー回路と、 基準カレントミラー回路に電流を供給する基準定電流回
路と、 第1および第2トランジスタと同一導電型式で、基準定
電流回路と基準カレントミラー回路との接続部にベース
が接続され、エミッタから出力電圧を導出する第5トラ
ンジスタと、 第5トランジスタからの出力電圧に応答し、第5トラン
ジスタのベース電流を制御しながら出力電圧と基準電圧
とを対応させるフィードバック回路とを含むことを特徴
とする定電圧発生回路。 - 【請求項2】 前記フィードバック回路の入力側には、 ベースが第2および第4トランジスタのコレクタに接続
され、第3および第4トランジスタと同一導電型式で3
倍のエミッタ接合面積を有し、前記バンドギャップ回路
の第1および第2トランジスタに供給される電流の3倍
の電流がエミッタ・コレクタ間に流れる第6トランジス
タと、 第3および第4トランジスタのベースにベースが共通接
続されてカレントミラー回路を構成する第7トランジス
タと、 第6および第7トランジスタのコレクタに3:1の割合
で電流を流すカレントミラー回路とを含むことを特徴と
する請求項1記載の定電圧発生回路。 - 【請求項3】 前記フィードバック回路の入力側には、 ベースが第2および第4トランジスタのコレクタに共通
接続され、第3および第4トランジスタと同一導電型式
で2倍のエミッタ接合面積を有する第6トランジスタ
と、 前記バンドギャップ回路の第1および第2トランジスタ
と同一導電型式を有し、第2トランジスタの2倍のエミ
ッタ接合面積を有し、ベースおよびエミッタが第2トラ
ンジスタのベースおよびエミッタにそれぞれ接続される
第7トランジスタと、 第6および第7トランジスタに等しいエミッタ・コレク
タ間電流を供給するカレントミラー回路とを含むことを
特徴とする請求項1記載の定電圧発生回路。 - 【請求項4】 前記フィードバック回路は、 基準定電流回路と基準カレントミラー回路との接続部
と、第5トランジスタのベースとの間に接続される第3
抵抗を有し、第6トランジスタと入力カレントミラー回
路との接続部にベースが接続され、第1および第2トラ
ンジスタと同一導電型式を有する第8トランジスタと、 第8トランジスタのエミッタと接地との間に接続され、
一定電流が流れる負荷定電流回路と、 第8トランジスタのエミッタと負荷定電流回路との接続
部にベースが接続され、エミッタが第3抵抗と第5トラ
ンジスタのベースとの接続部に接続され、第1および第
2トランジスタは異なる導電型式を有する第9トランジ
スタとを含むことを特徴とする請求項3記載の定電圧発
生回路。 - 【請求項5】 前記負荷定電流回路は、起動を確実に行
うための起動回路を含むことを特徴とする請求項4記載
の定電圧発生回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31223694A JP2709033B2 (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 定電圧発生回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31223694A JP2709033B2 (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 定電圧発生回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08166829A JPH08166829A (ja) | 1996-06-25 |
JP2709033B2 true JP2709033B2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=18026817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31223694A Expired - Lifetime JP2709033B2 (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 定電圧発生回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2709033B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3998487B2 (ja) | 2002-02-14 | 2007-10-24 | ローム株式会社 | 定電圧発生回路 |
CN102591401B (zh) * | 2012-03-16 | 2013-10-16 | 北京经纬恒润科技有限公司 | 内建数字电源电路 |
JP6809359B2 (ja) * | 2017-04-26 | 2021-01-06 | サンケン電気株式会社 | 基準電圧生成回路 |
-
1994
- 1994-12-15 JP JP31223694A patent/JP2709033B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08166829A (ja) | 1996-06-25 |
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