JP6809359B2 - 基準電圧生成回路 - Google Patents

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Description

本発明は、基準電圧を生成する基準電圧生成回路に関する。
基準電圧を生成する基準電圧生成回路は、温度や電源電圧が変動しても一定の基準電圧を出力する必要があるため、バンドギャップ・リファレンス型の電源回路が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、第3トランジスタのベースエミッタ電圧Vbe_Q3を第1トランジスタのベースエミッタ電圧Vbe_Q1と第2トランジスタのベースエミッタ電圧Vbe_Q2との差分で補償する電源回路において、第3トランジスタに定電流を供給し、電源電圧変動除去比を改善している。
特開2016−212476号公報
しかしながら、従来技術では、第3トランジスタを流れる電流の温度特性はバイアス回路100の回路構成に決まり、ここでは一般的に負の傾きであるのに対し、第1トランジスタと第2トランジスタを流れる電流の温度特性は正の傾きになる。これらの電流の違いによって、第1トランジスタ及び第2トランジスタのコレクタ電圧が違い、アーリー効果による誤差が生じる。また、第1トランジスタ及び第2トランジスタに流れるベース電流の違いも誤差原因になってしまうという問題点があった。
本発明の目的は、従来技術の上記問題を解決し、駆動回路からバンドギャップ・リファレンス回路に供給する電流に起因した誤差原因を抑制することができる基準電圧生成回路を提供することにある。
本発明の基準電圧生成回路は、第1電流経路の電流を第1トランジスタに供給すると共に、第1カレントミラー回路によって前記第1電流経路の電流を折り返した第2電流経路の電流を前記第1トランジスタとベースが相互接続された第2トランジスタに供給してバンドギャップ電圧を出力するバンドギャップ・リファレンス回路と、第3電流経路の電流を用いて前記第2トランジスタのコレクタ電圧を固定させると共に、第2カレントミラー回路によって前記第3電流経路の電流を折り返した第4電流経路の電流を用いて前記第1トランジスタのコレクタ電圧を固定させる誤差補正回路と、前記第1電流経路、前記第2電流経路、前記第3電流経路及び前記第4電流経路に電流を供給する駆動回路と、前記駆動回路が供給する電流を決定するバイアス回路と、を具備し、前記バイアス回路において、構成素子の特性を前記バンドギャップ・リファレンス回路の構成素子の特性と揃えることで、前記バンドギャップ・リファレンス回路における前記第1トランジスタに流れる電流と同一の温度特性を有するバイアス電流を生成させ、前記駆動回路は、前記バイアス電流に比例した電流を前記第1電流経路、前記第2電流経路、前記第3電流経路及び前記第4電流経路に供給することを特徴とする。
さらに、本発明の基準電圧生成回路において、前記バイアス回路は、前記第1トランジスタのコレクタ電流と同一の前記バイアス電流を生成させ、前記駆動回路は、前記バイアス電流を4倍にした電流を前記第1電流経路、前記第2電流経路、前記第3電流経路及び前記第4電流経路に供給しても良い。
さらに、本発明の基準電圧生成回路において、前記バンドギャップ・リファレンス回路は、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタのエミッタ間に接続された第1抵抗と、前記第2トランジスタのエミッタと接地端子との間に接続された第2抵抗とを有し、前記バイアス回路は、第1抵抗、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタと同一の特性を有する構成素子を用いて前記バイアス電流を生成させても良い。
本発明によれば、駆動回路からバンドギャップ・リファレンス回路に供給する電流の温度特性と、バンドギャップ・リファレンス回路を流れるPTAT電流の温度特性とを揃えることができるため、駆動回路からバンドギャップ・リファレンス回路及び誤差補正回路に供給する電流に起因した誤差原因を抑制することができる。また、室温において第3経路及び第4経路に流れる電流が確保できれば、第3電流経路及び第4電流経路に流れる電流が枯渇する問題がなく、バラツキの管理もしやすいメリットがあるという効果を奏する。
本発明に係る基準電圧生成回路の実施の形態の回路構成及び電流経路を示す図である。 任意の駆動回路から供給される電流に基づいて第1電流経路及び第2電流経路と第3電流経路及び第4電流経路とに分配される電流の温度特性を示す図である。 図1に示す駆動回路から供給される電流に基づいて第1電流経路及び第2電流経路と第3電流経路及び第4電流経路とに分配される電流の温度特性を示す図である。
本実施の形態の基準電圧生成回路1は、図1(a)を参照すると、バンドギャップ・リファレンス回路1aと、バンドギャップ・リファレンス回路1aにおける電流誤差を補正する誤差補正回路1bと、バンドギャップ・リファレンス回路1a及び誤差補正回路1bに電流を供給する駆動回路1cと、バンドギャップ・リファレンス回路を流れる電流と同じ温度特性を有し、駆動回路1cが供給する電流を決定するバイアス回路1dと、抵抗分圧で自由に出力電圧を設定する出力電圧発生回路1eと、基準電圧生成回路1を起動させるためのスタート・アップ回路1fとを備えている。
また、基準電圧生成回路1は、高電位電源に接続される電源端子VCCと、接地端子GNDと、出力端子VOUTとを備えていると共に、上記回路を構成する素子として、NPNトランジスタQ〜Q、Q12〜Q13と、PNPトランジスタQ〜Q11と、NMOSトランジスタMと、抵抗R〜Rと、コンデンサCと、電流源CS1と、スイッチSW1とを備えている。以下、各トランジスタQにおけるエミッタ電流をIEn、コレクタ電流をICn、ベース電流をIBnと称する。また、各トランジスタQのベース・エミッタ間電圧をVBEnと称す。
図1(b)は、基準電圧生成回路1における電流経路を矢印で示した図である。図1(b)を参照すると、基準電圧生成回路1において、PNPトランジスタQと、NPNトランジスタQと、抵抗Rと、抵抗Rとが直列に接続され、第1電流経路P1を形成している。また、PNPトランジスタQと、NPNトランジスタQと、抵抗Rとが直列に接続され、第2電流経路P2を形成している。さらに、PNPトランジスタQと、PNPトランジスタQとが直列に接続され、第3電流経路P3を形成している。さらに、PNPトランジスタQと、PNPトランジスタQとが直列に接続され、第4電流経路P4を形成している。
また、電源端子VCCと接地端子GNDとの間には、PNPトランジスタQ11と、抵抗Rと、NPNトランジスタQ12とが直列に接続され、第5電流経路P5を形成していると共に、PNPトランジスタQと、NPNトランジスタQ13とが直列に接続され、第6電流経路P6を形成している。
PNPトランジスタQ10は、第1電流経路P1〜第4電流経路P4に電流を供給する駆動回路1cとして機能する。第6電流経路P6のPNPトランジスタQとPNPトランジスタQ10とは、エミッタ面積比が1:4に設定されており、1:4の比率の電流を出力するカレントミラー回路を構成する。PNPトランジスタQ10において、エミッタは電源端子VCCに、ベースはPNPトランジスタQのベース及びコレクタとPNPトランジスタQ11のベースとに接続され、コレクタはPNPトランジスタQ、PNPトランジスタQ、PNPトランジスタQ及びPNPトランジスタQのエミッタにそれぞれ接続されている。
また、PNPトランジスタQ10のコレクタは、NMOSトランジスタMのゲートに接続されている。NMOSトランジスタMと、抵抗Rと、抵抗Rとは、電源端子VCCと接地端子GNDとの間に直列に接続され、出力電圧発生回路1eを構成している。NMOSトランジスタMのドレインが電源端子VCCに、NMOSトランジスタMのソースが抵抗Rの一方の端子に、抵抗Rの一方の端子が抵抗Rを介して接地端子GNDに接続されている。そして、NMOSトランジスタMのソースと抵抗Rとの接続点が出力端子VOUTに接続されている。
第1電流経路P1において、PNPトランジスタQのコレクタはNPNトランジスタQのコレクタに、NPNトランジスタQのエミッタは抵抗Rの一方の端子に、抵抗Rは抵抗Rを介して接地端子GNDに接続されている。
第2電流経路P2において、PNPトランジスタQのコレクタはNPNトランジスタQのコレクタに、NPNトランジスタQのエミッタは抵抗Rと抵抗Rとの接続点に接続されている。
PNPトランジスタQ及びPNPトランジスタQと、ベースが相互に接続されたNPNトランジスタQ及びNPNトランジスタQと、抵抗R及び抵抗Rとは、バンドギャップ・リファレンス回路1aを構成し、NPNトランジスタQ及びNPNトランジスタQのベースが出力電圧発生回路1eにおける抵抗Rと抵抗Rとの接続点(以下、ノードAと称す)に接続されている。
PNPトランジスタQのベースは、PNPトランジスタQのベースに接続されていると共に、NPNトランジスタQのエミッタに接続され、NPNトランジスタQのベースがPNPトランジスタQのコレクタに接続されている。これにより、ベースが相互接続されたPNPトランジスタQとPNPトランジスタQとは、エミッタ面積比が1:1に設定され、1:1の比率の電流を出力するカレントミラー回路を構成し、NPNトランジスタQに供給する電流を折り返してNPNトランジスタQに供給する。
第3電流経路P3において、PNPトランジスタQ6のコレクタはPNPトランジスタQ8のエミッタに、PNPトランジスタQ8のコレクタは接地端子GNDにそれぞれ接続されている。そして、PNPトランジスタQ8のベースは第2電流経路P2におけるPNPトランジスタQ4のコレクタとNPNトランジスタQ2のコレクタとの接続点(以下、ノードCと称す)と、位相補償用のコンデンサC1を介して接地端子GNDとにそれぞれ接続されている。
第4電流経路P4において、PNPトランジスタQのコレクタは、NPNトランジスタQ及びNPNトランジスタQのベースと、PNPトランジスタQのエミッタとに接続されている。そして、PNPトランジスタQのベースは第1電流経路P1におけるPNPトランジスタQのコレクタとNPNトランジスタQのコレクタとの接続点(以下、ノードBと称す)に、PNPトランジスタQのコレクタは接地端子GNDにそれぞれ接続されている。
第3電流経路P3のPNPトランジスタQのベースは、PNPトランジスタQ6のコレクタ、そして第4電流経路P4のPNPトランジスタQのベースに接続されている。PNPトランジスタQとPNPトランジスタQとは、エミッタ面積比が1:1に設定され、1:1の比率の電流を出力するカレントミラー回路を構成し、PNPトランジスタQ及びPNPトランジスタQと、本発明の特徴の1つである誤差補正回路1bとして機能する。
第5電流経路P5のPNPトランジスタQ11と、抵抗R及びNPNトランジスタQ12と、第6電流経路P6のPNPトランジスタQ及びNPNトランジスタQ13とは、駆動回路1cを構成するPNPトランジスタQ10のコレクタ電流IC10を決定するバイアス回路1dとして機能する。
第5電流経路P5において、電源端子VCCにPNPトランジスタQ11のエミッタが接続され、PNPトランジスタQ11のコレクタが、NPNトランジスタQ12のベースと、抵抗Rを介してNPNトランジスタQ12のコレクタとに接続され、NPNトランジスタQ12のエミッタが接地端子GNDに接続されている。
第6電流経路P6において、電源端子VCCにPNPトランジスタQのエミッタが接続され、PNPトランジスタQのコレクタがNPNトランジスタQ13のコレクタに接続されている。そして、NPNトランジスタQ13のベースが第5電流経路P5における抵抗RとNPNトランジスタQ12のコレクタとの接続点に、NPNトランジスタQ13のエミッタが接地端子GNDにそれぞれ接続されている。
PNPトランジスタQ10のベースと接地端子GNDとの間には、電流源CS1とスイッチSW1とからなるスタート・アップ回路1fが接続されている。電流源CS1の電流Istartには、特に制限はない。スイッチSW1をオンさせて電流源CS1による電流Istartを流すことで、基準電圧生成回路1が起動、すなわち、第5電流経路P5及び第6電流経路P6に電流が流れ始める。そして、基準電圧生成回路1の起動後は、スイッチSW1を切ることによって、電流Istartを止められることになる。
各トランジスタのベース・エミッタ間電圧VBEnは、次のように表される。
BEn=(kT/q)ln(ICn/S・I
但し、
k:ボルツマン定数、
T:絶対温度、
q:電子の電荷量、
Cn:各トランジスタのコレクタ電流、
S:エミッタ面積、
:単位面積当たりの逆方向飽和電流である。
従って、NPNトランジスタQのエミッタ面積がNPNトランジスタQのエミッタ面積のm倍の場合、抵抗Rを流れる電流IR1は、次のように表される。
R1=(VBE1−VBE2)/R=(kT/qR)ln(m・IC2/IC1
ここで、NPNトランジスタQのコレクタ電流IC1と、NPNトランジスタQのコレクタ電流IC2とが同じであれば、
R2=2IR1=(2kT/qR)ln(m)
となり、
ノードAの電圧Va、すなわちバンドギャップ・リファレンス回路1aから出力されるバンドギャップ電圧は、
Va=2IR1+VBE2=(2kT/q)(R/R)ln(m)+VBE2
となる。
これにより、m>1に設定することで、温度係数は、(2kT/q)(R/R)ln(m)で正、VBE2で負になる。従って、R/Rを適切な値に設定することで、電圧Vaは温度依存性のないバンドギャップ電圧を生成することができる。また、R/Rを調整すれば、Va<VOUT<(VCC−VGS−VCE10)の条件の下で、温度依存性のない出力電圧VOUTを自由に設定することができる。ここで、VGSはNMOSトランジスタMのゲートとソース間の電圧で、VCE10はPNPトランジスタQ10のコレクタとエミッタ間の電圧である。
NPNトランジスタQのコレクタ電流IC1は、PNPトランジスタQのコレクタ電流IC3にPNPトランジスタQのベース電流IB7を加算した値(IC1=IC3+IB7)であると共に、NPNトランジスタQのコレクタ電流IC2は、PNPトランジスタQのコレクタ電流IC4にPNPトランジスタQのベース電流IB8を加算した値(IC1=IC4+IB8)である。
従って、前提条件であるIC1=IC2を実現するためには、IC3=IC4且つIB7=IB8にする必要がある。
本実施の形態では、PNPトランジスタQ3〜6、そしてQとQとは、同特性、且つ同サイズの素子に設定されている。従って、第1電流経路P1のPNPトランジスタQのエミッタ電流IE3と、第2電流経路P2のPNPトランジスタQのエミッタ電流IE4と、第4電流経路P4のPNPトランジスタQのエミッタ電流IE5と、第3電流経路P3のPNPトランジスタQのエミッタ電流IE6とが等しい場合(IE3=IE4=IE5=IE6)、IC3=IC4且つIB7=IB8となり、IC1=IC2が実現される。
すなわち、ノードBの電圧はVb=VBE3+VBE7、ノードCの電圧はVc=VBE6+VBE8となるが、VBE3=VBE6、VBE7=VBE8であるため、アーリー効果による誤差をなくすことができ、IC3=IC4を実現することができる。
また、PNPトランジスタQのエミッタ電流IE7は、IE7=IC5+IB3+IB4であり、PNPトランジスタQのエミッタ電流IE8は、IE8=IC6+IB5+IB6である。従って、IC7=IC8となり、IB7=IB8を実現することができる。
ところで、PNPトランジスタQとPNPトランジスタQとのエミッタ電流IE5+IE6は、駆動回路1cであるPNPトランジスタQ10のコレクタ電流IC10からPNPトランジスタQとPNPトランジスタQとのエミッタ電流IE3+IE4を減算した、IE5+IE6=IC10−(IE3+IE4)となる。
従って、コレクタ電流IC10の温度特性が、バンドギャップ・リファレンス回路1aを流れるPTAT(Proportional To Absolute Temperature)電流であるIR1の温度特性と異なっている場合には、図2(a)〜(d)に示すように、温度によってIE3+IE4とIE5+IE6とが同じではなくなり、IC3=IC4が実現できなくなってしまう。なお、図2において、(a)はコレクタ電流IC10が定電流、(b)、(c)はコレクタ電流IC10がIR1とは温度特性の傾きが異なるPTAT電流、(d)はコレクタ電流IC10がCTAT(Complementary To Absolute Temperature)電流であった場合がそれぞれ示されている。
そこで、本実施の形態の基準電圧生成回路1では、駆動回路1cを構成するPNPトランジスタQ10のコレクタ電流IC10を決定するバイアス回路1dの構成素子(Q12、Q13、R)を、バンドギャップ・リファレンス回路1aの構成素子(Q、Q、R)に揃えることで、バイアス回路1dにおいてIR1と同じ温度特性を有するバイアス電流Isrcを生成する。
ここで、バイアス電流Isrc=(VBE12−VBE13)/Rであるため、前記抵抗R1に流れる電流IR1=(VBE1−VBE2)/Rと電流特性を揃えるのに、NPNトランジスタQ12とNPNトランジスタQ、NPNトランジスタQ13とNPNトランジスタQ、抵抗Rと抵抗Rの特性をそれぞれ揃え、すなわち、同特性・同サイズの素子を使用することで、さらに、近接配置・マッチングをすることによって簡単に実現できる。これにより、バイアス回路1dによって生成されるバイアス電流Isrcと、抵抗Rを流れる電流IR1(バンドギャップ・リファレンス回路1aを流れるPTAT電流)とは、同じ温度特性を有し、温度に拘わらずIsrc=IR1となる。
そして、PNPトランジスタQとPNPトランジスタQ10とは、エミッタ面積比が1:4に設定されているため、PNPトランジスタQ10のコレクタ電流IC10は、4×Isrcとなり、4×Isrcが第1電流経路P1〜第4電流経路P4に供給されることになる。これにより、図3に示すように、温度に拘わらず(IE3+IE4)=(IE5+IE6)が実現できる。
また、PNPトランジスタQとPNPトランジスタQ、PNPトランジスタQとPNPトランジスタQは、それぞれエミッタサイズ1:1のカレントミラー構成であるため、IE3=IE4=IE5=IE6が実現でき、PNPトランジスタQとPNPトランジスタQを介してそれぞれノードB及びノードCの電圧、すなわちNPNトランジスタQ及びNPNトランジスタQのコレクタ電圧を固定させる。これにより、アーリー効果による誤差や、ベース電流の違いによる誤差を低減させることができる。
本発明は任意のバイアス回路ではなく、Isrcの温度特性の傾きをIR1に揃えることによって、全ての条件において、誤差補正に用いる第3電流経路P3及び第4電流経路P4に流れる電流(IE6、IE5)が無くなることは発生しない。また、近接配置することによってバラツキの管理をしやすいメリットがあることが分かる。
なお、厳密には、Q〜Q13のベース電流IB9〜IB13の影響やQ12、Q13のアーリー効果があるため、IsrcとIR1とを完全に一致させることができない。しかし、IsrcとIR1との誤差は、(IE3+IE4)と(IE5+IE6)とのわずかな誤差として現れるだけであり、基準電圧に与える影響は軽微である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1電流経路P1の電流IE3をNPNトランジスタQ(第1トランジスタ)に供給すると共に、PNPトランジスタQ及びPNPトランジスタQからなる第1カレントミラー回路によって第1電流経路P1の電流IE3を折り返した第2電流経路P2の電流IE4をNPNトランジスタQとベースが相互接続されたNPNトランジスタQ(第2トランジスタ)に供給してバンドギャップ電圧Vaを出力するバンドギャップ・リファレンス回路1aと、第3電流経路P3の電流IE6を用いてNPNトランジスタQのコレクタ電圧を固定させると共に、PNPトランジスタQ及びPNPトランジスタQからなる第2カレントミラー回路によって第3電流経路P3の電流IE6を折り返した第4電流経路P4の電流IE5を用いてNPNトランジスタQのコレクタ電圧を固定させる誤差補正回路1bと、第1電流経路P1、第2電流経路P2、第3電流経路P3及び第4電流経路P4にコレクタ電流IC10を供給するPNPトランジスタQ10(駆動回路1c)と、PNPトランジスタQ10が供給するコレクタ電流IC10を決定するバイアス回路1dと、を具備し、バイアス回路1dにおいて、構成素子の特性をバンドギャップ・リファレンス回路1aの構成素子の特性と揃えることで、バンドギャップ・リファレンス回路1aにおけるNPNトランジスタQのコレクタ電流IC1と同一の温度特性を有するバイアス電流Isrcを生成させ、PNPトランジスタQ10は、バイアス電流Isrcに比例したコレクタ電流IC10を第1電流経路P1、第2電流経路P2、第3電流経路P3及び第4電流経路P4に供給する。
この構成により、駆動回路1cからバンドギャップ・リファレンス回路1aに供給する電流の温度特性と、バンドギャップ・リファレンス回路1aを流れるPTAT電流の温度特性とを揃えることができるため、駆動回路からバンドギャップ・リファレンス回路1a及び誤差補正回路1bに供給する電流に起因した誤差原因を抑制することができる。また、室温において第3経路P3及び第4経路P4に流れる電流が確保できれば、他の条件における第3電流経路P3及び第4電流経路P4に流れる電流(IE5、IE6)が枯渇する心配もない。
さらに、本実施の形態は、バイアス回路1dは、NPNトランジスタQのコレクタ電流と同一のバイアス電流Isrcを生成させ、PNPトランジスタQ10はバイアス電流Isrcを4倍にしたコレクタ電流IC10を第1電流経路P1、第2電流経路P2、第3電流経路P3及び第4電流経路P4に供給する。
この構成により、IE3=IE4=IE5=IE6となるため、アーリー効果およびベース電流の補正を確実に行うことができ、IC1=IC2を実現させることができる。
さらに、本実施の形態は、バンドギャップ・リファレンス回路1aは、NPNトランジスタQ及びNPNトランジスタQのエミッタ間に接続された抵抗R(第1抵抗)と、NPNトランジスタQのエミッタと接地端子との間に接続された抵抗R(第2抵抗)とを有し、バイアス回路1dは、抵抗R、NPNトランジスタQ及びNPNトランジスタQと同一の特性を有する構成素子(抵抗R、NPNトランジスタQ12及びNPNトランジスタQ13)を用いてバイアス電流Isrcを生成させる。
この構成により、抵抗R、NPNトランジスタQ及びNPNトランジスタQと抵抗R、NPNトランジスタQ12及びNPNトランジスタQ13とを近接配置及びマッチングされることで、簡単に温度特性を揃えることができ、バラツキ管理もしやすいメリットがある。
以上、本発明を具体的な実施形態で説明したが、上記実施形態は一例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更して実施できることは言うまでも無い。
1 基準電圧生成回路
1a バンドギャップ・リファレンス回路
1b 誤差補正回路
1c 駆動回路
1d バイアス回路
1e 出力電圧発生回路
1f スタート・アップ回路
〜Q、Q12〜Q13 NPNトランジスタ
〜Q11 PNPトランジスタ
NMOSトランジスタ
〜R 抵抗
コンデンサ
VCC 電源端子
GND 接地端子
VOUT 出力端子
P1〜P6 第1〜6電流経路

Claims (3)

  1. 第1電流経路の電流を第1トランジスタに供給すると共に、第1カレントミラー回路によって前記第1電流経路の電流を折り返した第2電流経路の電流を前記第1トランジスタとベースが相互接続された第2トランジスタに供給してバンドギャップ電圧を出力するバンドギャップ・リファレンス回路と、
    第3電流経路の電流を用いて前記第2トランジスタのコレクタ電圧を固定させると共に、第2カレントミラー回路によって前記第3電流経路の電流を折り返した第4電流経路の電流を用いて前記第1トランジスタのコレクタ電圧を固定させる誤差補正回路と、
    前記第1電流経路、前記第2電流経路、前記第3電流経路及び前記第4電流経路に電流を供給する駆動回路と、
    前記駆動回路が供給する電流を決定するバイアス回路と、を具備し、
    前記バイアス回路において、構成素子の特性を前記バンドギャップ・リファレンス回路の構成素子の特性と揃えることで、前記バンドギャップ・リファレンス回路における前記第1トランジスタに流れる電流と同一の温度特性を有するバイアス電流を生成させ、
    前記駆動回路は、前記バイアス電流に比例した電流を前記第1電流経路、前記第2電流経路、前記第3電流経路及び前記第4電流経路に供給することを特徴とする基準電圧生成回路。
  2. 前記バイアス回路は、前記第1トランジスタのコレクタ電流と同一の前記バイアス電流を生成させ、
    前記駆動回路は、前記バイアス電流を4倍にした電流を前記第1電流経路、前記第2電流経路、前記第3電流経路及び前記第4電流経路に供給することを特徴とする請求項1記載の基準電圧生成回路。
  3. 前記バンドギャップ・リファレンス回路は、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタのエミッタ間に接続された第1抵抗と、前記第2トランジスタのエミッタと接地端子との間に接続された第2抵抗とを有し、
    前記バイアス回路は、第1抵抗、前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタと同一の特性を有する構成素子を用いて前記バイアス電流を生成させることを特徴とする請求項1又は2記載の基準電圧生成回路。
JP2017086766A 2017-04-26 2017-04-26 基準電圧生成回路 Active JP6809359B2 (ja)

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