JP2016212476A - バンドギャップリファレンス回路 - Google Patents
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Description
図4は、従来のバンドギャップリファレンス回路(基準電圧発生回路)を示す(特開平05−002433号公報:基準電圧発生回路)。
図4に示す従来回路は、NPNバイポーラトランジスタであるQ1〜Q4、抵抗であるR1〜R4とRC1、高電位電源VCC、低電位電源VEE及び出力端子VCSから構成される。
次に図4の回路の接続関係を説明する。
また、バイポーラトランジスタQ1のエミッタ電流をIQ1、バイポーラトランジスタQ2のエミッタ電流をIQ2とすると、
VCS =(1+R3/R4)×Vbe_Q3+(R3/R2)×ΔVbe
=(1+R3/R4)×Vbe_Q3+(R3/R2)×(k×T/q)×(ln(n×IQ1/IQ2))
となる。
但し、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子の電荷、nはQ1のエミッタ面積に対するQ2のエミッタ面積の比である。
バイポーラトランジスタQ3のエミッタ電流をIQ3とすると、
Vbe_Q3 =(k×T/q)×(ln(IQ3/Is3))
となる。
但し、Is3はトランジスタQ3の飽和電流である。
これにより、IQ3は電源電圧に依存しない電流とする必要がある。
したがって、高電位電源VCCの変動に対し、VCS電位の変動が少ないバンドギャップリファレンス回路の実現が望まれていた。
コレクタとベースが接続されると共にエミッタが低電位電源に接続された第1のバイポーラトランジスタと、前記第1のバイポーラトランジスタのコレクタに接続された第1の抵抗を備えた第1回路と、
ベースが前記第1のバイポーラトランジスタのベースに接続された第2のバイポーラトランジスタと、一端が前記第2のバイポーラトランジスタのエミッタに接続され他端が前記低電位電源に接続された第2の抵抗と、前記第2のバイポーラトランジスタのコレクタに接続された第3の抵抗と、一端が前記第2のバイポーラトランジスタのコレクタに接続され他端が前記低電位電源に接続された第4の抵抗を備えた第2回路と、
ベースが前記第2のバイポーラトランジスタのコレクタに接続されると共にエミッタが前記低電位電源に接続された第3のバイポーラトランジスタを備えた第3回路と、
前記第3の抵抗の反トランジスタ側端子に接続された出力端子と、
前記第1回路と前記第2回路と前記第3回路に電流を供給する駆動回路と、
を有するバンドギャップリファレンス回路において、
前記駆動回路は、
コレクタが高電位電源に接続されると共に、エミッタを通じて前記第1の抵抗の反トランジスタ側端子と前記第3の抵抗の反トランジスタ側端子に電流を供給するバイポーラトランジスタである駆動トランジスタと、バイアス電流回路とで構成されており、
前記バイアス電流回路は、一端が前記高電位電源に接続され他端が前記第3のバイポーラトランジスタのコレクタに接続されると共に前記駆動トランジスタのベースに接続されたPMOSトランジスタを備えることを特徴とする。
前記PMOSトランジスタは、バイアス回路に組み込まれてバイアス電流を生成するペアPMOSトランジスタと共に、カレントミラー回路を構成していることを特徴とする。
前記バイアス回路は、コレクタが前記ペアPMOSトランジスタに接続された第5のバイポーラトランジスタと、一端が第5のバイポーラトランジスタのエミッタに接続され他端が前記低電位電源に接続された第5の抵抗と、ベースが前記第5のバイポーラトランジスタのベースに接続されると共にコレクタとベースが接続された第6のバイポーラトランジスタと、一端が前記第6のバイポーラトランジスタのコレクタに接続され他端が前記高電位電源に接続された第6の抵抗と、コレクタが前記第6のバイポーラトランジスタのエミッタに接続されると共にコレクタとベースが接続され、エミッタが前記低電位電源に接続された前記第7のバイポーラトランジスタを有していることを特徴とする。
図1は本発明の実施例1に係るバンドギャップリファレンス(BGR)回路10を示す。
このバンドギャップリファレンス回路10は、第1回路11と、第2回路12と、第3回路13と、駆動回路14と、バイアス回路100を有している。また、駆動回路14は、PMOSトランジスタを用いたバイアス電流回路14aを有している。
詳細は後述するが、第1〜第3回路11,12,13は、図4に示す従来技術のものと同等の機能を果たすものである。
図4に示した従来のBGR回路は、実施例1のBGR回路のバイアス電流回路に相当する回路として抵抗RC1を用いていたため、VCC電圧の変動によりトランジスタQ3を流れる電流が変化してしまい、PSRRが劣化してしまっていた。そこで、実施例1のBGR回路10では、かかる課題を改善するため、抵抗RC1の代わりにPMOSトランジスタを用いて、バイアス電流回路14aを構成するようにしたものである。
トランジスタQ1は、コレクタとベースとが接続された、いわゆるダイオード接続構成となっている。トランジスタQ1は、そのエミッタが低電位電源VEEに接続され、そのコレクタが抵抗R1に接続されている。
抵抗R1は、トランジスタQ1に接続されている端子と反対側の端子(以降、このように、トランジスタに接続されている端子と反対側の端子を「反トランジスタ側端子」と称する)が、出力端子VCSに接続されている。
一端が低電位電源VEEに接続されている抵抗R4は、直列接続されたトランジスタQ2と抵抗R2に対して、並列接続されている。
抵抗R3は、一端がトランジスタQ2のコレクタと抵抗R4に接続されており、他端(反トランジスタ側端子)が出力端子VCSに接続されている。
トランジスタQ2のベースは、第1回路11のトランジスタQ1のベースに接続されている。
トランジスタQ3のベース−エミッタ電圧Vbe_Q3は、抵抗R3を介して、出力端子VCSに印加される。
また、トランジスタQ6及びトランジスタQ7では、コレクタとベースとが接続されており、トランジスタQ6のベースとトランジスタQ5のベースが接続されている。
このため、PMOSトランジスタM2,M4とPMOSトランジスタM1,M3によりカレントミラー回路が構成されている。
実施例1では、バイアス電流回路14a側のPMOSトランジスタM1,M3と、バイアス回路100側のPMOSトランジスタM2,M4により、カレントミラー回路を構成しているが、PMOSトランジスタM3,M4を無くし、バイアス電流回路14a側のPMOSトランジスタM1と、バイアス回路100側のPMOSトランジスタM2により、カレントミラー回路を構成するようにしてもよい。
なおPMOSトランジスタM1,M2のみならず、PMOSトランジスタM3,M4を用いてカレントミラー回路を構成すれば、定電流性がよくなり、耐圧が向上するというメリットがある。
カスコード接続のカレントミラーによる定電流源の採用により、バイアス電流の変動が大幅に抑制され、20dB以上のPSRRの改善につながっている。
11 第1回路
12 第2回路
13 第3回路
14 駆動回路
14a バイアス電流回路
Q1〜Q7 バイポーラトランジスタ
M1〜M4 PMOSトランジスタ
R1〜R6、RC1 抵抗器
100 バイアス回路
VCC 高電位電源
VEE 低電位電源
VCS 出力端子の電位
Claims (3)
- コレクタとベースが接続されると共にエミッタが低電位電源に接続された第1のバイポーラトランジスタと、前記第1のバイポーラトランジスタのコレクタに接続された第1の抵抗を備えた第1回路と、
ベースが前記第1のバイポーラトランジスタのベースに接続された第2のバイポーラトランジスタと、一端が前記第2のバイポーラトランジスタのエミッタに接続され他端が前記低電位電源に接続された第2の抵抗と、前記第2のバイポーラトランジスタのコレクタに接続された第3の抵抗と、一端が前記第2のバイポーラトランジスタのコレクタに接続され他端が前記低電位電源に接続された第4の抵抗を備えた第2回路と、
ベースが前記第2のバイポーラトランジスタのコレクタに接続されると共にエミッタが前記低電位電源に接続された第3のバイポーラトランジスタを備えた第3回路と、
前記第3の抵抗の反トランジスタ側端子に接続された出力端子と、
前記第1回路と前記第2回路と前記第3回路に電流を供給する駆動回路と、
を有するバンドギャップリファレンス回路において、
前記駆動回路は、
コレクタが高電位電源に接続されると共に、エミッタを通じて前記第1の抵抗の反トランジスタ側端子と前記第3の抵抗の反トランジスタ側端子に電流を供給するバイポーラトランジスタである駆動トランジスタと、バイアス電流回路とで構成されており、
前記バイアス電流回路は、一端が前記高電位電源に接続され他端が前記第3のバイポーラトランジスタのコレクタに接続されると共に前記駆動トランジスタのベースに接続されたPMOSトランジスタを備えることを特徴とするバンドギャップリファレンス回路。 - 前記請求項1において、
前記PMOSトランジスタは、バイアス回路に組み込まれてバイアス電流を生成するペアPMOSトランジスタと共に、カレントミラー回路を構成していることを特徴とするバンドギャップリファレンス回路。 - 前記請求項2において、
前記バイアス回路は、コレクタが前記ペアPMOSトランジスタに接続された第5のバイポーラトランジスタと、一端が第5のバイポーラトランジスタのエミッタに接続され他端が前記低電位電源に接続された第5の抵抗と、ベースが前記第5のバイポーラトランジスタのベースに接続されると共にコレクタとベースが接続された第6のバイポーラトランジスタと、一端が前記第6のバイポーラトランジスタのコレクタに接続され他端が前記高電位電源に接続された第6の抵抗と、コレクタが前記第6のバイポーラトランジスタのエミッタに接続されると共にコレクタとベースが接続され、エミッタが前記低電位電源に接続された前記第7のバイポーラトランジスタを有していることを特徴とするバンドギャップリファレンス回路。
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