JPH11230418A - 配管支持装置 - Google Patents

配管支持装置

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JPH11230418A
JPH11230418A JP3155698A JP3155698A JPH11230418A JP H11230418 A JPH11230418 A JP H11230418A JP 3155698 A JP3155698 A JP 3155698A JP 3155698 A JP3155698 A JP 3155698A JP H11230418 A JPH11230418 A JP H11230418A
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JP
Japan
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bolt
nut
insertion hole
support device
diameter portion
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Application number
JP3155698A
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English (en)
Inventor
Yoshio Iwasa
善雄 岩佐
Yukinobu Haga
志信 芳賀
Hiromasa Kawaguchi
博正 川口
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NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
    • F16L3/14Hangers in the form of bands or chains

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Supports For Pipes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管の施工現場において容易にかつ能率良く
組付けることができる配管支持装置を提供する。 【解決手段】 配管支持装置10は、一対のバンド片1
1,12と支持金具13とボルト14とナット15を備
えている。バンド片11,12は、ヒンジ部36を境に
開閉可能である。バンド片11,12の端部に延出部4
0,41が設けられている。一方の延出部40に第1の
ボルト挿入孔(長孔)45が形成されている。他方の延
出部41に第2のボルト挿入孔46が形成されている。
第2のボルト挿入孔46は、互いに連通する大径部46
aと小孔部46bとを備えている。大径部46aはボル
ト頭部14aまたはナット15を通すことのできる大き
さである。大径部46aの周りに、曲げ縁50を設けて
いる。曲げ縁50の上端部50aは、ボルト頭部14a
またはナット15の側面と係合可能な位置にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管類を例えば建
屋の天井等に支持する用途に好適な配管支持装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】各種プラント等において、配管類を建屋
等の支持構造物に固定する場合、配管をクランプした状
態で前記支持構造物のターンバックル等に支持する配管
支持装置のが使用されている。従来の配管支持装置は、
例えば実開昭61−135078号公報などに示される
ように、互いに開閉可能な一対のバンド片と、これらバ
ンド片の延出部に形成した孔に挿入されるボルトと、ボ
ルトに螺合されるナットと、吊り金具などを備えてい
る。そして配管とバンド片との間に断熱支持体を設けた
状態で各バンド片を閉じ、前記ボルトとナットによって
各バンド片を互いに締付ける。こうすることにより、断
熱支持体と各バンド片と吊り金具が配管に固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の配管支
持装置は、配管の施工現場において各バンド片を断熱支
持体を介して配管に取付ける作業や、ボルトをバンド片
のボルト挿入孔に通す作業、およびボルトとナットを螺
合させかつスパナ等の工具によって回転させ締付ける作
業を行なう必要がある。このため、施工現場で行なう作
業工数が多いばかりでなく、両手を頻繁に使用する必要
があり、特に天井側に配管を取付ける場合などのような
高所では作業を行ないにくく、危険でもあるという点で
改良の余地があった。特に軍手などを着用して前記組付
作業を行なうと、ボルトとナットを螺合させる作業を行
ないにくいばかりか、ボルトやナットを高所から床に落
としてしまうこともあり、作業能率が大幅に低下する原
因となっていた。
【0004】こうした問題に対処するために、ナットを
予めバンド片に溶接しておくとか、特開平8−2613
67号公報に記載されているように、ボルトがバンド片
から脱落することを防ぐための樹脂製あるいは金属製の
外れ止め部材を用いることも考えられた。しかしその場
合、ボルトあるいはナットの脱落を防ぐための余計な部
品や工程を必要とし、コストアップの原因となる。ま
た、ボルトの先端をナットに螺合させる際にねじ山を損
傷させてしまったり、ボルトをナットに螺合させたのち
にボルトまたはナットを何回も回転させなければ所定の
締付け状態に至らない。このため組付作業に手間がかか
り、作業能率の低下につながっている。従って本発明の
目的は、組付作業が容易となるような配管支持装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を果たすため
の本発明は、請求項1に記載したように、第1のバンド
片に形成された第1のボルト挿入孔はボルトの軸部が移
動可能な長孔であり、第2のバンド片に形成される第2
のボルト挿入孔は、前記ボルトの頭部または前記ナット
を挿通可能な大きさの大径部およびこの大径部に連通し
て前記ボルトの軸部を挿入可能でしかも前記ボルトの頭
部またはナットが通り抜けることのできない幅の小孔部
を有する形状としたことを特徴とする。
【0006】このような構成の本発明の配管支持装置
は、予めボルトを第1のバンド片のボルト挿入孔に挿通
させた状態でこのボルトにナットを螺合させておく。そ
して施工現場において、第2のバンド片のボルト挿入孔
の大径部にボルトの頭部またはナットのうちの一方をく
ぐらせたのち、ボルトの軸部を小孔部側に移動させる。
この状態で、ボルトまたはナットのうちの他方を指ある
いはスパナ等の工具によって回転させ、各バンド片の延
出部を互いに接近させる方向に締付けることにより、各
バンド片を配管に締付ける。
【0007】請求項2に記載したように、第2のボルト
挿入孔の大径部の周囲に板厚方向に突出する縁を形成
し、この縁を前記ボルトの頭部またはナットの側面に係
合可能な構成としたものでは、ボルトの頭部またはナッ
トの側面が大径部の縁に係合することにより、ボルトま
たはナットの回り止めがなされる。また、この縁によっ
てボルト挿入孔の周囲が補強される。しかもボルト頭部
またはナットがこの縁に当接するため、ボルトが大径部
側に移動してしまうことも回避される。
【0008】請求項3に記載したように、支持金具のボ
ルト挿通孔にもボルト頭部またはナットを通すことので
きる大径部を設ければ、予め螺合させておいたボルトと
ナットをこの支持金具のボルト挿通孔に通すことが可能
となる。請求項4に記載したように支持金具の前記大径
部にも板厚方向に突出する縁を設けることにより、支持
金具の強度が確保される。請求項5に記載したように大
径部の縁の入口部にガイド面として機能するテーパ状の
斜面を形成したものは、ボルト頭部またはナットを大径
部にくぐらせる際の引っ掛かりが防止され、円滑に挿入
することが可能となる。
【0009】請求項6に記載したように一枚の金属板か
らなるバンド片を採用した場合、構成が簡単となり、軽
量化にもつながる。請求項7に記載したように前記ボル
ト挿入孔の縁の先端にさらに第2の縁を設けた構成であ
れば、ボルト挿入孔の周囲がさらに補強されるため、板
厚の薄いバンド片を採用する上で有効である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の実施形態
について、図1から図6に示す配管支持装置10を参照
して説明する。図1に示す配管支持装置10は、左右一
対のバンド片11,12と、これらバンド片11,12
の上部に装着される支持金具13と、ボルト14および
ナット15を有している。ボルト14は頭部14aと軸
部14bを有している。図4に示すように、バンド片1
1,12の内側に2分割形の断熱支持体20,21を設
け、断熱支持体20,21を介して配管Pを支持するよ
うになっている。
【0011】断熱支持体20,21は、例えば合成樹脂
の中空状の成形品、あるいは合成樹脂の発泡材などのよ
うに断熱性に優れた材料からなる。この断熱支持体2
0,21は配管Pの外周面に沿う形状の内周面22,2
3を有している。図示例の断熱支持体20,21は、互
いに対向する突き合わせ端面に、断熱性を高めるための
シール材24を設けている。
【0012】第1のバンド片11と第2のバンド片12
は、それぞれ帯状の金属板をプレス等の塑性加工によっ
て成形したものであり、前記断熱支持体20,21の外
周面に沿う半円弧状のバンド本体部30,31を有して
いる。これらバンド本体部30,31の一端側は、枢軸
35を有するヒンジ部36によって回動可能に連結され
ている。バンド本体部30,31の他端側すなわちヒン
ジ部36から遠い側には、外方に突き出る延出部40,
41が設けられている。
【0013】第1のバンド片11の延出部40に、ボル
ト14の軸部14bを通すための第1のボルト挿入孔4
5が形成されている。第2のバンド片12の延出部41
に、第2のボルト挿入孔46が形成されている。
【0014】第1のボルト挿入孔45は、図1において
上下方向に沿う長孔である。このボルト挿入孔45の幅
W1 は、ボルト14の軸部14bの外径よりもやや大き
く、かつ、ボルト頭部14aおよびナット15の外形輪
郭よりも小さな寸法としている。したがって、第1のボ
ルト挿入孔45に挿入されたボルト14は、軸部14b
が第1のボルト挿入孔45から抜けることなく、第1の
ボルト挿入孔45の長手方向(図1において上下方向)
に沿って軸部14bの径方向に移動することができる。
【0015】第2のボルト挿入孔46は、図2等に示す
ように、バンド本体部31に近い側に形成された大径部
46aと、バンド本体部31から遠い側に形成された小
孔部46bとを含んでいる。大径部46aは、ボルト頭
部14aまたはナット15の外形輪郭よりも大きい内径
を有し、その周囲にバーリング加工などのフランジ曲げ
加工によって、曲げ縁50が形成されている。図3に示
すように曲げ縁50は延出部41の外側に突出してい
る。この曲げ縁50を設けたことにより、大径部46a
の周囲の補強がなされている。なお、曲げ縁50を形成
する代りに、曲げ縁50に相当する別部品を、溶接等に
よって大径部46aの周りに固定してもよい。
【0016】大径部46aと小孔部46bとは互いに連
通しており、ボルト14の軸部14bが大径部46aか
ら小孔部46bに向って移動できるようになっている。
小孔部46bの幅W2 (図2に示す)は、ボルト14の
軸部14bの外径よりもやや大きく、かつ、ボルト頭部
14aまたはナット15の外形輪郭よりも十分小さい寸
法としている。
【0017】大径部46aに設けた曲げ縁50の上端部
50aは、図2に想像線Fで示すようにボルト14の軸
部14bが小孔部46bの上端縁46cに当接した状態
において、ボルト頭部14aまたはナット15の側面の
一部と係合可能に対向し、ボルト頭部14aまたはナッ
ト15の回り止めをなすことができる位置に形成されて
いる。
【0018】吊り金具として機能する支持金具13は、
金属板をプレス等の塑性加工によって以下に述べる形状
に成形した金具本体60と、金具本体60の上端に設け
たナット部材61とを備えている。金具本体60は、そ
の上端に位置する平坦な基部62と、基部62の両側か
ら下方に延びる一対の脚部63とを有し、脚部63には
ボルト14の軸部14bを挿通するボルト挿通孔65が
形成されている。
【0019】ナット部材61は、基部62に対し垂直軸
回りに相対回転自在であり、天井側の吊りボルト67
(図4に示す)にナット部材61を螺合させ、ナット部
材61を回転させることにより、吊りボルト67に対す
る支持金具13の高さを調整できるようにしている。す
なわちこの支持金具13はターンバックルとしての機能
も兼ね備えている。支持金具13の脚部63には、ナッ
ト部材61が落ちることを防ぐための切り起こし部68
が形成されている。
【0020】次に、この実施形態の配管支持装置10の
組付手順等について説明する。この配管支持装置10
は、第1のバンド片11の延出部40に支持金具13の
脚部63を重ね、ボルト14の軸部14bを第1のボル
ト挿入孔45と支持金具13のボルト挿通孔65に通
し、さらにボルト14の軸部14bにナット15をある
程度ねじこんだ状態にしておく。つまりボルト14とナ
ット15を予め螺合させておくことにより、バンド片1
1,12と支持金具13とボルト14およびナット15
がばらばらにならないようにサブアッシーした状態で、
工場などから出荷される。なお、図4に示すように、必
要に応じて予め断熱支持体20,21をバンド片11,
12に取付けておいてもよい。
【0021】この配管支持装置10を配管Pの施工現場
に搬入し、図4に示すように、配管Pの両側から断熱支
持体20,21を挟むことができる位置にセットすると
ともに、各バンド片11,12の延出部40,41が互
いに重なる方向にバンド片11,12を閉じる。
【0022】その際に、ボルト頭部14aを第2のボル
ト挿入孔46の大径部46aにくぐらせ、図5に示すよ
うにボルト頭部14aを延出部41の外側に突出させ
る。ボルト頭部14aを前記大径部46aにくぐらせる
際に、曲げ縁50の入口部分に位置する曲面テーパ状の
斜面70(図3に示す)が、ボルト頭部14aをボルト
挿入孔46に挿入する際の案内面として機能するため、
ボルト頭部14aの縁などが大径部46aの周壁に引っ
掛かることなく円滑に挿入することができる。
【0023】こうしてボルト頭部14aを第2のボルト
挿入孔46の大径部46aにくぐらせたのち、支持金具
13に対してバンド片11,12の位置を相対的に下げ
ることにより、ボルト14の軸部14bを小孔部46b
側に移動させる。その移動の際に、ボルト14の軸部1
4bは、第1のボルト挿入孔(長孔)45に沿って円滑
に移動できる。各バンド片11,12は、ボルト14の
軸部14bが第1のボルト挿入孔45の上端縁45aと
第2のボルト挿入孔46の上端縁46cとに当接する位
置まで下がって止まる。
【0024】そののち、図示例の場合は図6に示すよう
にボルト頭部14aを第2の延出部41側に引き寄せる
ことにより、ボルト頭部14aの裏面を延出部41に当
接させ、ボルト頭部14aの側面を曲げ縁50の上端部
50aに対向させる。これにより、ボルト14の回り止
めがなされた状態となる。そしてナット15を指である
程度回転させたのち、スパナ等の工具75によってナッ
ト15を回転させ、延出部40,41を互いに近付ける
方向に締付ける。こうすることにより、バンド片11,
12によって断熱支持体20,21がクランプされると
ともに、断熱支持体20,21を介してバンド片11,
12が配管Pに固定される。また、吊りボルト67に螺
合しているナット部材61を回転させることにより、吊
りボルト67に対する支持金具13の軸方位置(高さ)
を調整することができる。
【0025】なお、ナット15は、図示例のような工具
75を用いる一般的な六角ナットの代りに、蝶ナットの
ように工具を用いることなく手で直接締付けることがで
きるようなナット部材を用いてもよい。また、前記実施
形態はボルト頭部14aを第2のバンド片12側に位置
させ、ナット15を第1のバンド片11側に位置させた
が、これとは逆に、ボルト頭部14aを第1のバンド片
11側に位置させ、ナット15を第2のバンド片12側
に位置させてもよい。その場合も予めボルト14とナッ
ト15を螺合させておき、配管Pへの組付け時にナット
15を第2のボルト挿入孔46の大径部46aにくぐら
せる。そしてこのナット15を曲げ縁50の上端部50
aによって回り止めをなした状態で、ボルト頭部14a
を工具75によって回転させる。なお、ボルト頭部14
aは、前述の蝶ナットと同様に指で直接締付けることが
できるような操作部を有する蝶ボルトを用いてもよい。
【0026】図7から図9に示す実施形態は、支持金具
13の変形例を示している。この支持金具13は、脚部
63に設けるボルト挿通孔65を、その上側に位置する
大径部65aと、大径部65aの下側に位置する小孔部
65bとを有する形状としている。大径部65aは、ボ
ルト頭部14aまたはナット15の外形輪郭よりも大き
い内径を有している。大径部65aの下部は小孔部65
bに連通し、ボルト14の軸部14bが大径部65aか
ら小孔部65bに向って移動できるようにしている。小
孔部65bの幅W3 は、ボルト14の軸部14bの外径
よりもやや大きく、かつ、ボルト頭部14aまたはナッ
ト15の外形輪郭よりも小さい寸法としている。
【0027】この実施形態(図7〜図9)の支持金具1
3は、大径部65aの周囲に、バーリング加工等によっ
て曲げ縁80が形成されている。図9に示すように曲げ
縁80は脚部63の内側に突出している。この曲げ縁8
0を設けたことにより、大径部65aの周囲の補強がな
されている。
【0028】このような構成の支持金具13(図7〜図
9)を有する配管支持装置10は、第1のボルト挿入孔
45にボルト14の軸部14bを通し、かつ、ボルト1
4にナット15を螺合させておくことにより、バンド片
11,12とボルト14およびナット15が分離しない
ようにサブアッシーした状態で、工場などから出荷され
る。
【0029】そして配管Pに組付ける際に、ボルト14
にナット15を螺合させたまま、ボルト頭部14aまた
はナット15を支持金具13のボルト挿通孔65の大径
部65aと第2のバンド片12の大径部46aにくぐら
せたのち、ボルト14の軸部14bを小孔部46b,6
5b側に移動させるとともに、ボルト頭部14aまたは
ナット15を曲げ縁50の上端部50aに係合させて回
り止めをなす。そののち、図示例の場合にはナット15
を回転させることにより、前記実施形態と同様に配管支
持装置10と配管Pとの組付けを行なうことができる。
【0030】この実施形態(図7〜図9)によれば、予
め支持金具13をバンド片11に組付けておかなくて
も、つまり、吊りボルト67を天井側の支持部材Sに取
付けた状態で、支持金具13に対するボルト14とナッ
ト15とバンド片11,12の組付けを行なうことが可
能である。しかもこの支持金具13の大径部65aには
内側を向いた曲げ縁80を設けているため、ボルト頭部
14aを大径部65aにくぐらせる際に、曲げ縁80の
入口部分に位置するテーパ状の斜面80aがボルト頭部
14aの挿入を案内する機能を果たす。このため、ボル
ト頭部14aの縁などが大径部65aに引っ掛かること
なく円滑な挿入が可能である。
【0031】図10および図11はバンド片11,12
の各延出部40,41の変形例を示している。この延出
部40,41は、第1のボルト挿入孔(長孔)45の全
周にバーリング加工等のフランジ曲げ加工によって曲げ
縁85を形成し、かつ、第2のボルト挿入孔46の全周
すなわち大径部46aと小径部46bの周囲にそれぞれ
曲げ縁50,50bを形成している。しかも大径部46
aの曲げ縁50は、図10に示すように小孔部46bの
曲げ縁50bよりも一段と高くしてあり、大径部46a
の曲げ縁50の上端部50aにボルト頭部14aまたは
ナット15の側面を係合させることによって、ボルト頭
部14aまたはナット15の回り止め機能と、ボルト1
4が大径部46a側に戻ることを防止する機能を果たす
ようにしている。
【0032】図12はバンド片11,12の変形例を示
している。この実施形態の配管支持装置10は、第1の
バンド片11と第2のバンド片12とが一体に連なる帯
状金属板90からなる。この場合のヒンジ部36は、金
属板90の長手方向中央部が断熱支持体20,21に沿
って円弧状に曲がることにより、バンド片11,12を
開閉させることができるる。すなわちこの実施形態のヒ
ンジ部36は、枢軸をもたない、いわゆるセルフヒンジ
の形態である。
【0033】このようなヒンジ部36は構造が簡単であ
る反面、金属板90の板厚をあまり厚くすることができ
ない。このため延出部40,41の板厚が比較的薄いも
のとなるから、ボルト挿入孔45,46の周囲の強度を
さらに高めることが肝要である。このためこの実施形態
では、前記各実施形態に採用された曲げ縁50,85を
採用してもよいが、さらなる強度アップを図るために、
図13および図14に示すように、小孔部46bの曲げ
縁50bの先端をさらに外側に曲げ加工することによ
り、延出部41に沿う第2の縁(曲げ縁)95を形成し
ている。
【0034】なお、前記いずれの実施形態においても、
第1の実施形態(図1ないし図6に記載のもの)と共通
する部位に第1の実施形態と同一の符号を付して説明は
省略する。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、予め
ナットをボルトにある程度ねじこんだサブアッシー状態
にしておき、施工現場で配管に組付ける際にもナットと
ボルトを螺合させた状態のまま、第1および第2のバン
ド片を接続することができるため、施工現場でのナット
およびボルトの扱いが容易となり、ナットやボルトを床
に落とすおそれもないし、施工現場でナットあるいはボ
ルトを回転させる量も少なくてすむなど、組付性が向上
し、作業能率が著しく向上する。
【0036】請求項2に記載した発明によれば、ボルト
の軸部を第2のボルト挿入孔の小孔部に移動させたの
ち、ボルト頭部またはナットを大径部の縁に当てること
によって、ボルトあるいはナットの回り止めをなすこと
ができるため、片手で締付作業を行なうことができ、ま
た、組付け後にボルトが大径部側に戻ってしまうことを
阻止でき、ボルトの戻りや脱落のおそれがないものであ
る。
【0037】請求項3に記載した発明によれば、ナット
とボルトを螺合させたサブアッシー状態のまま支持金具
にボルトを通すことができるため、支持金具を容易にか
つ迅速に組付けることができる。そして請求項4に記載
した発明によれば、支持金具を補強することができる。
【0038】請求項5に記載した発明によれば、曲げ縁
による補強効果に加えて、前記斜面がボルト頭部あるい
はナットの挿入ガイドとして機能するため、ボルト頭部
あるいはナットのボルト挿入孔大径部への挿入を容易に
することができる。請求項6に記載した発明によれば、
バンド片およびヒンジ部の構成が簡略化され、板厚を減
らすこともできるため、軽量化とコストダウンに寄与で
きる。請求項7に記載した発明によれば、ボルト挿入孔
の周囲の強度をさらに高めることができ、バンド片の板
厚が薄くても必要な強度を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す配管支持装置の分
解斜視図。
【図2】 図1に示された配管支持装置のバンド片の延
出部の正面図。
【図3】 図2に示されたバンド片の延出部の側面図。
【図4】 図1に示された配管支持装置を配管に取付け
る直前の状態を示す斜視図。
【図5】 図1に示された配管支持装置を配管に取付け
る途中の状態を示すの斜視図。
【図6】 図1に示された配管支持装置を配管に取付け
た状態の斜視図。
【図7】 本発明の他の実施形態を示す配管支持装置の
斜視図。
【図8】 図7に示された配管支持装置の支持金具の正
面図。
【図9】 図8に示された支持金具の側面図。
【図10】 バンド片の延出部の変形例を示す側面図。
【図11】 図10に示されたバンド片の延出部の正面
図。
【図12】 本発明のさらに別の実施形態を示す配管支
持装置の側面図。
【図13】 図12に示された配管支持装置のバンド片
の延出部を示す側面図。
【図14】 図12に示されたバンド片の延出部の正面
図。
【符号の説明】
10…配管支持装置 11,12…バンド片 13…支持金具 14…ボルト 15…ナット 36…ヒンジ部 40,41…延出部 45…第1のボルト挿入孔 46…第2のボルト挿入孔 46a…大径部 46b…小径部 50…曲げ縁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒンジ部を境に互いに開閉可能でかつ端部
    にそれぞれ外方に突出する延出部を有する第1のバンド
    片および第2のバンド片と、 前記第1および第2のバンド片の各延出部の間に挟まれ
    る支持金具と、 前記第1および第2のバンド片の各延出部に形成された
    第1および第2のボルト挿入孔に挿入されるボルトと、 前記ボルトに螺合されるナットとを有する配管支持装置
    において、 前記第1のバンド片に形成された第1のボルト挿入孔は
    ボルトの軸部が移動可能な長孔であり、 前記第2のバンド片に形成される第2のボルト挿入孔
    は、前記ボルトの頭部または前記ナットを挿通可能な大
    きさの大径部およびこの大径部に連通して前記ボルトの
    軸部を挿入可能でしかも前記ボルトの頭部またはナット
    が通り抜けることのできない幅の小孔部を有する形状と
    したことを特徴とする配管支持装置。
  2. 【請求項2】前記第2のボルト挿入孔の大径部の周囲に
    板厚方向に突出する縁を形成し、この縁を前記ボルトの
    頭部またはナットの側面に係合可能としたことを特徴と
    する請求項1記載の配管支持装置。
  3. 【請求項3】前記支持金具は前記第1および第2のバン
    ド片の各延出部の間に挟まれる一対の脚部を有し、この
    脚部には、前記ボルトの軸部が通るボルト挿通孔が形成
    されており、このボルト挿通孔は、前記ボルトの頭部ま
    たはナットが通ることのできる大きさの大径部と、この
    大径部に連通して前記ボルトの軸部を挿入可能でしかも
    前記ボルトの頭部または前記ナットが通ることのできな
    い幅の小孔部を有する形状としたことを特徴とする請求
    項1記載の配管支持装置。
  4. 【請求項4】前記支持金具のボルト挿通孔の周りに板厚
    方向に突出する縁を設けたことを特徴とする請求項3記
    載の配管支持装置。
  5. 【請求項5】前記第2のボルト挿入孔の大径部に形成し
    た縁は、ボルト頭部またはナットがこの大径部に挿入さ
    れる際にボルト頭部またはナットの挿入をガイドするこ
    とのできるテーパ状の斜面を含む形状であることを特徴
    とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の配管支
    持装置。
  6. 【請求項6】前記第1のバンド片と第2のバンド片は互
    いに一体に連続する一枚の金属板からなり、この金属板
    の長手方向中間部を折曲げ可能なヒンジ部としたことを
    特徴とする請求項1記載の配管支持装置。
  7. 【請求項7】前記第2のボルト挿入孔の周りに形成され
    た縁の先端をさらに前記延出部に沿う方向に折曲げるこ
    とにより、第2の縁を形成したことを特徴とする請求項
    2ないし6のいずれか1項に記載の配管支持装置。
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