JP2004019688A - 空調用縦配管の固定支持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】空調用縦配管に固着される支持筒体自体の合理的な改造をもって、施工期間の短縮化と工事費の低廉化を図る。
【解決手段】空調用縦配管Pの固定支持相当箇所に外嵌状態で固着される支持筒体1と、これの外周面に締付け固定可能で、かつ、支持筒体1の外周面に突出形成された突起1aに対して配管軸線方向から係合可能な荷重受け部を有するクランプ金具Aとを備えているとともに、支持筒体1が、縦配管Pの固定支持相当箇所に対して径方向外方から装着可能な複数の分割支持体1A,1Bから構成されている。
【選択図】 図2
【解決手段】空調用縦配管Pの固定支持相当箇所に外嵌状態で固着される支持筒体1と、これの外周面に締付け固定可能で、かつ、支持筒体1の外周面に突出形成された突起1aに対して配管軸線方向から係合可能な荷重受け部を有するクランプ金具Aとを備えているとともに、支持筒体1が、縦配管Pの固定支持相当箇所に対して径方向外方から装着可能な複数の分割支持体1A,1Bから構成されている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビルの屋上に据え付けられた空調用室外機から各階に据え付けられた複数の空調用室内機に亘って配設される冷媒管等の空調用配管のうち、ビルの壁面等に沿って上下方向に配設される縦配管の所定箇所を躯体側のブラケット等に固定支持する場合に用いられる空調用縦配管の固定支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空調用縦配管の固定支持装置では、上下方向に配設される空調用縦配管の固定支持相当箇所に配管軸線方向から外嵌装着自在で、かつ、ロウ付等の溶接手段で縦配管に固着される支持筒体と、この支持筒体の外周面に外套状態で締付け固定可能な横断面形状が略Cの字状のクランプ部の両端部に該クランプ部を介して支持筒体を配管施工箇所の固定部に取付けるための取付け板部を連設してなるクランプ金具とから構成されているとともに、前記支持筒体の上下二箇所には、これに外套されたクランプ部の上下両端面との接当により、支持筒体とクランプ金具との上下方向での相対移動を阻止する環状突起を管径方向外方に膨出形成していた(例えば、特開平9−329273号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の空調用縦配管の固定支持装置では、例えば、縦配管を囲繞する断熱材を介して、縦配管の固定支持相当箇所をクランプ金具のクランプ部で緊締固定する場合のように、縦配管の熱収縮や熱膨張等による縦配管と断熱材との間での緊締力低下に起因する縦配管の自重降下が発生することが無く、縦配管と横配管との屈曲連結箇所での座屈変形や破損を防止することができる反面、まだ次の面で改善の余地があった。
【0004】
空調用縦配管としては、一般に4mの長さで切断され、かつ、筒状の断熱材で被覆処理された配管が用いられているが、このようなに縦配管に支持筒体を固着する場合、縦配管の固定支持相当位置から端部までに存在する断熱材を剥ぎ取った後、その管端部から外嵌した支持筒体を固定支持相当位置にまで移動し、その位置で支持筒体を縦配管にロウ付け等の適宜溶接手段で固着しなければならないため、作業工程数が多くなるばかりでなく、多くの労力を要し、しかも、支持筒体の固着作業終了後に、断熱材が剥離された縦配管に対する断熱被覆処理を行う必要があるため、施工期間が長くなるとともに工事費の高騰化を招来する問題があった。
【0005】
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、空調用縦配管に固着される支持筒体自体の合理的な改造をもって、施工期間の短縮化と工事費の低廉化を図ることのできる空調用縦配管の固定支持装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1による特徴構成は、空調用縦配管の固定支持相当箇所に外嵌状態で固着される支持筒体と、これの外周面に締付け固定可能で、かつ、支持筒体の外周面に突出形成された突起に対して配管軸線方向から係合可能な荷重受け部を有するクランプ金具とを備えた空調用縦配管の固定支持装置であって、
前記支持筒体が、縦配管の固定支持相当箇所に対して径方向外方から装着可能な複数の分割支持体から構成されている点にある。
【0007】
上記特徴構成によれば、例えば、筒状断熱材で被覆処理された空調用縦配管の固定支持相当箇所に支持筒体を外嵌状態で固着する場合でも、その固定支持相当箇所に存在する断熱材のみを局部的に除去したのち、この断熱材除去箇所を通して外部に露出する管部分に、支持筒体を構成する複数の分割支持体を径方向外方から装着し、その状態で各分割支持体を縦配管にロウ付け等の適宜溶接手段で固着する。
【0008】
それ故に、従来の固定支持装置のように、縦配管の固定支持相当位置から端部までに存在する断熱材を剥ぎ取り、かつ、その管端部から外嵌した支持筒体を固定支持相当位置にまで移動操作する必要がなく、しかも、支持筒体の固着作業終了後に、断熱材が剥離された縦配管に対する断熱被覆処理も迅速、容易に行うことができる。
【0009】
従って、空調用縦配管に固着される支持筒体自体を周方向で複数に分割構成するといった合理的な改造をもって、施工期間の短縮化と工事費の低廉化とを図ることができる。
【0010】
本発明の請求項2による空調用縦配管の固定支持装置の特徴構成は、前記各分割支持体が、縦配管の固定支持相当箇所に対して径方向外方から挾持状態で装着可能に構成されている点にある。
【0011】
上記特徴構成によれば、縦配管に装着された分割支持体を適宜溶接手段で固着する際、各分割支持体を縦配管の固定支持相当箇所に挾持保持させることができるから、支持筒体を周方向で複数の分割支持体に分割構成しながらも、固着作業の能率化、容易化を図ることができる。
【0012】
本発明の請求項3 による空調用縦配管の固定支持装置の特徴構成は、前記支持筒体が拡径側に弾性変形可能な二つの分割支持体から構成され、各分割支持体の配管軸線方向での特定部位における周方向長さが、縦配管の外周面の半周長よりも大に構成されている点にある。
【0013】
上記特徴構成によれば、支持筒体を構成する各分割支持体を縦配管の固定支持相当箇所に装着する場合、少なくとも縦配管の外周面の半周長よりも大に構成されている各分割支持体の特定部位を、それの開口幅が縦配管の外径よりも大となる状態にまでに拡径側に弾性変形させ、その状態で縦配管に外嵌装着することにより、各分割支持体の径方向外方への抜け出しを阻止した状態で挟持保持することができる。
【0014】
従って、縦配管の固定支持相当箇所に分割支持体を適宜溶接手段で固着する際、各分割支持体を縦配管に容易に装着することができ、かつ、その装着位置で挟持保持することができるから、支持筒体の固着作業の能率化を促進することができる。
【0015】
本発明の請求項4による空調用縦配管の固定支持装置の特徴構成は、前記両分割支持体が、配管軸線方向一端部での周方向長が縦配管の外周面の半周長よりも大に、かつ、配管軸線方向他端部での周方向長が縦配管の外周面の半周長よりも小となる対称形に構成されている点にある。
【0016】
上記特徴構成によれば、支持筒体を構成する各分割支持体を縦配管の固定支持相当箇所に装着する場合、少なくとも縦配管の外周面の半周長よりも大に構成されている各分割支持体の一端部を、それの開口幅が縦配管の外径よりも大となる状態にまでに拡径側に弾性変形させ、その状態で縦配管に外嵌装着することにより、各分割支持体の径方向外方への抜け出しを阻止した状態で確実に挟持保持することができる。
【0017】
従って、縦配管に装着された分割支持体を適宜溶接手段で固着する際、各分割支持体を容易に支持することができ、しかも、両分割支持体が対称形に構成されているため、各分割支持体の向き姿勢を考慮することなくラフに取扱うことができるから、支持筒体の固着作業の能率化、容易化を促進することができる。
【0018】
本発明の請求項5による空調用縦配管の固定支持装置の特徴構成は、前記クランプ金具が、支持筒体の外周面に締付け固定可能な略半円弧状のクランプ板部と、それの一端に連設される取付け板部とを備えた左右一対のクランプ部材から構成されているとともに、前記両クランプ板部には、支持筒体の突起に対して管径方向から係合することにより、突起の配管軸線方向での相対移動を接当阻止するための荷重受け部を構成する係合孔が形成されている点にある。
【0019】
上記特徴構成によれば、空調用縦配管の固定支持相当箇所に、支持筒体の各分割支持体を固着したのち、この支持筒体に形成された突起に対して、クランプ金具のクランプ板部に形成されている係合孔を管径方向から係合し、その係合状態でクランプ金具のクランプ板部を支持筒体の外周面に締付け固定するとともに、クランプ金具の取付け部を配管施工箇所の固定部に取付けることにより、縦配管の自重降下を、支持筒体の突起と荷重受け部を構成するクランプ部の係合孔周縁との係合によって確実に阻止することができる。
【0020】
従って、縦配管の自重降下に起因する座屈変形や破損を防止しながらも、支持筒体とクランプ板部との相対向する部位に突起と係合孔とを形成するだけであるから、製造コストの低廉化を図ることができる。
【0021】
本発明の請求項6による空調用縦配管の固定支持装置の特徴構成は、前記両クランプ板部の他端部に、これら両者を拡径側及び縮径側に開閉操作可能な状態で脱着自在に係合連結する係合連結部を設けて、固定部への両取付け板部の締付け固定操作に連れて両クランプ板部で配管を挾持保持するように構成されているとともに、前記係合連結部は、一方のクランプ板部に形成された係止部と、該係止部が係合連結姿勢以外の特定姿勢にあるときに、それの係入を許容する状態で他方のクランプ板部に形成された係止孔とから構成されている点にある。
【0022】
上記特徴構成によれば、空調用縦配管の所定箇所を配管施工箇所の固定部に取付ける場合、係合連結部を中心に開き操作された両クランプ部材のクランプ板部を、縦配管の固定支持相当箇所に固着された支持筒体の外周面に装着して、両クランプ部材に形成されている係合孔を、支持筒体に突出形成された突起に対して管径方向から係合させたのち、両クランプ部材の取付け板部を配管施工箇所の固定部に締結具で締め付け固定すると、その締付け固定操作に連れて縮径する両クランプ板部が支持筒体を挾持固定すると同時に、荷重受け部を構成する両クランプ部材の係合孔周縁と支持筒体の突起との配管軸線方向からの接当により、縦配管の自重降下を確実に阻止することができる。
【0023】
しかも、一対のクランプ部材の剛性を板厚の増加等によって高めることにより、支持筒体の突起と両クランプ部材の係合孔周縁との係合による縦配管の自重降下阻止機能を強化しながらも、両クランプ部材のクランプ板部の他端部同士を、係合連結部を中心として拡径側及び縮径側に自由に開閉操作することができるから、縦配管に固着された支持筒体に対するクランプ金具の装着作業を楽に行なうことができる。
【0024】
更に、一方のクランプ板部に形成された係止部を所期の係合連結姿勢以外の特定姿勢に操作することにより、他方のクランプ板部に形成された係止孔に対して脱着自在となり、かつ、係止孔に係入した状態で所期の係合連結姿勢に戻すことにより、係止部と係止孔とを抜け落ちの無い状態で確実に係合連結することができる。
【0025】
従って、縦配管の自重降下に起因する座屈変形や破損を防止しながらも、配管固定コストの低廉化を図ることができ、しかも、縦配管の自重降下阻止機能を強化しつつ、縦配管に固着される支持筒体への装着作業も迅速、容易に行なうことができるとともに、クランプ金具の取扱いの容易化も図ることができる。
【0026】
本発明の請求項7による空調用縦配管の固定支持装置の特徴構成は、前記支持筒体の突起が略円環状に形成されているとともに、前記両クランプ部材の係合孔が、取付け板部の一部に及ぶ状態でクランプ板部の他端側に夫々開口するスリット状に形成されている点にある。
【0027】
上記特徴構成によれば、縦配管に固着される支持筒体の突起と両クランプ部材の係合孔周縁との配管軸線方向での接当面積が増加するから、縦配管の配管軸線方向での相対移動を強力に阻止することができ、しかも、係合孔が、取付け板部の一部に及ぶ状態でクランプ板部の他端側に夫々開口する周方向に長いスリット状に形成されているため、係合部の小幅側への弾性変形操作を小さな操作力で容易に行なうことができる。
【0028】
それ故に、係止部を係合孔の幅内で小幅側に弾性変形操作することにより、係合孔に対して係合部を自由に係脱することができるから、一方のクランプ部材の弾性復元力を利用して係止部と係止孔とを抜け落ちの無い状態で確実に係合連結することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1〜図10は、ビルの屋上に据え付けられた空調用室外機から各階に据え付けられた複数の空調用室内機に亘って配設される金属製(銅製)の冷媒管等の空調用配管Pのうち、ビルの壁面等に沿って上下方向に配設される縦配管Pの所定箇所を躯体側に設けられている溝型鋼利用の取付けフレーム(固定部の一例)Fに固定支持する場合に用いられる配管固定支持装置を示し、縦配管Pの固定支持相当箇所に外嵌装着自在で、かつ、ロウ付け等の溶接手段で縦配管Pの固定支持相当箇所に固着される金属製(銅製)の支持筒体1と、取付けフレームFに固定連結手段の一例であるボルト2で締付け固定される平面視略Lの字状のブラケット3、及び、ブラケット(固定部の一例)3の連結板部3Aに各縦配管Pに固着された支持筒体1を締結具4の一例であるボルト4A・ナット4Bを介して脱着自在に固定支持する金属製のクランプ金具Aとから構成されている。
【0030】
前記支持筒体1は、縦配管Pの外径の種類に対応した複数種類のものから構成されているとともに、各支持筒体1の配管軸線X方向の中央部分を管径方向外方に膨出形成したのち、それを配管軸線X方向から圧潰することにより、管径方向外方に鍔状に突出する円環状の係合突起1aが一体形成されている。
【0031】
そして、前記支持筒体1は、縦配管Pの固定支持相当箇所に対して径方向外方から装着可能で、かつ、拡径側と縮径側に弾性変形自在な二つの分割支持体1A,1Bから構成されているとともに、両分割支持体1A,1Bが、配管軸線X方向一端部での周方向長が縦配管Pの外周面の半周長よりも大に、かつ、配管軸線X方向他端部での周方向長さが縦配管Pの外周面の半周長よりも小となる左右対称形に構成されている。
【0032】
つまり、係合突起1aを鍔状に一体形成してある円筒状の支持筒体1を、配管軸線X方向一端部では240度の中心角度θ1範囲に亘る周方向長さとなり、かつ、配管軸線X方向他端部では120度の中心角度θ2範囲に亘る周方向長さとなるように、配管軸線X方向一端部における周方向両端と、配管軸線X方向他端部における周方向両端とのうち、配管軸線X方向で対応するもの同士を結ぶ切断分離傾斜線(切断後は合わせ面1bとなる)Rに沿って一直線状に切断分離することにより、左右対称形の両分割支持体1A,1Bが構成されているとともに、各分割支持体1A,1Bの内径D1を縦配管Pの外径D2よりも若干小さく形成することにより、縦配管Pの固定支持相当箇所に対して各分割支持体1A,1Bが径方向外方から挾持状態で装着可能に構成されている。
【0033】
そして、前記支持筒体1を構成する各分割支持体1A,1Bを縦配管Pの固定支持相当箇所に装着する場合、少なくとも縦配管Pの外周面の半周長よりも大に構成されている各分割支持体1A,1Bの一端部側を、それの開口幅Wが縦配管Pの外径D2よりも大となる状態にまでに拡径側に弾性変形させ、その状態で縦配管Pに外嵌装着することにより、実際には、各分割支持体1A,1Bの開口部を縦配管Pの外周面に当て付けた状態で押込むことにより、各分割支持体1A,1Bをそれの径方向外方への抜け出しを阻止した状態で縦配管Pの外周面に密着状態で確実、迅速に挟持保持させることができる。
【0034】
それ故に、縦配管Pに装着された分割支持体1A,1Bをロウ付け等の適宜溶接手段で固着する際、各分割支持体1A,1Bを容易に挟持保持することができ、しかも、両分割支持体1A,1Bが対称形に構成されているため、各分割支持体1A,1Bの向き姿勢を考慮することなくラフに取扱うことができるから、支持筒体1を周方向で二分割しながらも、縦配管Pに対する各分割支持体1A,1Bの固着作業の能率化、容易化を図ることができる。
【0035】
前記各クランプ金具Aは、支持筒体1の外周面に沿って当て付け可能な半円弧状又は略半円弧状のクランプ板部5A,6Aと、それの一端から管径方向に沿って一体的に連設される取付け板部5B,6Bとからなる左右一対のクランプ部材5,6から構成されているとともに、両クランプ板部5A,6Aの他端部には、これら両者5A,6Aを拡径側及び縮径側に開閉操作可能な状態で脱着自在に係合連結する係合連結部7が設けられていて、両取付け板部5B,6Bとブラケット3の連結板部3Aとを締結具4で締付け固定したとき、その締付け固定操作に連れて縮径する両クランプ板部5A,6Aにより、縦配管Pに固着された支持筒体1を挾持固定するように構成されている。
【0036】
また、クランプ金具Aの両取付け板部5B,6Bの長手方向二箇所には、ブラケット3の連結板部3Aに対するクランプ金具Aの上下方向での取付け位置を一定範囲内で調節自在に構成するための上下方向に沿う長孔状のボルト挿通孔5a,6aが貫通形成されているとともに、ブラケット3の連結板部3Aの長手方向二箇所には、これに対するクランプ金具Aの水平方向での取付け位置を一定範囲内で調節自在に構成するための水平方向に沿う長孔状のボルト挿通孔3aが形成されている。
【0037】
更に、ブラケット3の取付け板部3Bの上下両側部には、C型鋼やチャンネル材等の複数種類の取付けフレームFの最大上下幅よりも大なる間隔を隔てた状態で一対のフランジ部3Cが折り曲げ形成されていて、図1に示すように、取付けフレームFに取付ける場合には、それの上面にブラケット3の上側フランジ部3Cを当て付け、また、図4に示すように、壁面(固定部の一例)Fに取付ける場合には、ブラケット3の両フランジ部3Cの先端を壁面Fに当て付け、その状態でアンカーボルト10とナット11とにより固定する。
【0038】
そして、前記両クランプ部材5,6の幅方向中央位置には、縦配管Pに固着された支持筒体1の円環状の係合突起1aに対して管径方向外方から係合することにより配管軸線X方向での相対移動を接当阻止する係合孔8が形成されているとともに、各係合孔8 は、図4、図5に示すように、取付け板部5B,6Bの一部に掛かる状態でクランプ板部5A,6Aの他端側に夫々開口する円周方向に沿って細長いスリット状に形成されている。
【0039】
前記係合連結部7は、係合孔8によって幅方向で二分割された状態で一方のクランプ板部5Aの他端部に形成された一対の係止突片7aからなる係止部7Aと、該係止部7Aの両係止突片7aが係合孔8の幅W1内で小幅側に弾性変形操作されているとき、係止部7Aの係合及び係合離脱操作を許容する状態で他方のクランプ板部5Aに形成された係止孔7Bとから構成されている。
【0040】
また、前記両係止突片7aに連続する繋ぎ部7fに、他方のクランプ板部6Aの板厚よりも大きな幅で係合孔8側に切れ込む係止溝7bを形成するとともに、他方のクランプ板部6Aの他端部に形成された一対の係止突片7cと係止孔7Bとの間には、一対の係止突片7aが係止孔7Bに係入された係合連結状態で両クランプ板部5A,6Aが相対離間移動したとき、繋ぎ部7fの両側縁と相互に摺動案内するガイド溝7gが、係止孔7Bに連通する状態で連続形成されている。
【0041】
また、前記係止孔7Bとガイド溝7gとに亘る最大開口幅が、係止部7Aが係合連結姿勢以外の特定姿勢に操作されているときに、一対の係止突片7cの通過を許容する大きさに構成されていて、係止孔7Bとガイド溝7gとに亘って係入操作された係止部7Aを所期の係合連結姿勢に戻すことにより、係止部7Aと係止孔7Bとが抜け落ちの無い状態で確実に係合連結される。
【0042】
更に、図9、図10に示すように、係合連結された両クランプ板部5A,6Aのうち、一方のクランプ板部5Aにおける係止部7Aの外周面が接当する受止め部7dと、開口係合孔8によって幅方向で二分割された状態で他方のクランプ板部6Aの他端部に形成された一対の係止突片7cの外周面が接当する受止め部7eが、クランプ板部5A,6Aの板厚分だけ管径方向外方に膨出する状態で凸状に屈曲形成されている。
【0043】
そして、空調用縦配管Pの所定箇所を配管施工箇所のブラケット3の連結板部3Aに取付ける場合、係合連結部7を中心に開き操作された両クランプ部材5,6のクランプ板部5A,6Aを、縦配管Pの固定支持相当箇所に固着された支持筒体1に外套装着して、両クランプ部材5,6に形成されているスリット状の係合孔8を、支持筒体1の係合突起1aに対して管径方向外方から係合させたのち、両クランプ部材5,6の取付け板部5B,6Bをブラケット3の連結板部3Aに締結具4で締め付け固定すると、その締付け固定操作に連れて縮径する両クランプ板部5A,6Aが縦配管Pの支持筒体1を挾持固定すると同時に、両クランプ部材5,6の係合孔8周縁と支持筒体1の係合突起1aとの接当により、縦配管Pの自重降下を確実に阻止することができる。
【0044】
しかも、一対のクランプ部材5,6の剛性を板厚の増加等によって高めることにより、縦配管Pの係合突起1aと両クランプ部材5,6の係合孔8周縁との係合による縦配管Pの自重降下阻止機能を強化しながらも、両クランプ部材5,6のクランプ板部5A,6Aの他端部同士を、係合連結部7を中心として拡径側及び縮径側に自由に開閉操作することができるから、縦配管Pに対するクランプ金具Aの装着作業を楽に行なうことができる。
【0045】
更に、前記両係合孔8を、クランプ板部5A,6Aの他端側において開口する状態で形成して、これが存在する側の一方のクランプ板部5Aに、係合連結部7の一方の構成要素である係合部7Aを形成することにより、この係止部7Aを、スリット状の係合孔8を利用してそれの幅W内で小幅側に自由に弾性変形操作することができる。
【0046】
それ故に、他方のクランプ板部6Aには、係止部7Aが係合孔8の幅W1内で小幅側に弾性変形操作されているときにのみ、それの係合を許容する係止孔7Bを形成することにより、一方のクランプ部材5の弾性復元力を利用して係止部7Aと係止孔7Bとを抜け落ちの無い状態で確実に係合連結することができる。
【0047】
尚、図中12は、縦配管Pを囲繞する筒状の断熱材であり、縦配管Pの固定支持相当箇所に支持筒体1を外嵌状態で固着する場合でも、その固定支持相当箇所に存在する断熱材12のみを局部的に除去したのち、この断熱材除去箇所を通して外部に露出する管部分に、支持筒体1を構成する両分割支持体1A,1Bを径方向外方から装着し、その状態で各分割支持体1A,1Bを縦配管Pにロウ付け等の適宜溶接手段で固着する。
【0048】
〔第2実施形態〕
上述の第1実施形態では、各分割支持体1A,1Bの合わせ面1bを、配管軸線X方向一端部での周方向長が最大になり、かつ、配管軸線X方向他端部での周方向長さが最小となる傾斜面に構成したが、図11に示すように、各分割支持体1A,1Bの合わせ面1bを、互いに反転状態で径方向から接合可能な階段状に形成して、各分割支持体1A,1Bの一側半部1cにおける周方向長さを縦配管Pの外周面の半周長よりも大に構成し、かつ、他側半部1dにおける周方向長さを縦配管Pの外周面の半周長よりも小に構成してもよい。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0049】
〔第3実施形態〕
上述の第1実施形態では、各分割支持体1A,1Bの内径D1を縦配管Pの外径D2よりも若干小さく形成することにより、縦配管Pの固定支持相当箇所に対して、各分割支持体1A,1Bを径方向外方から挾持状態で装着可能に構成したが、図12に示すように、各分割支持体1A,1Bのうち、周方向長さが縦配管Pの外周面の半周長よりも大に構成されている管軸線方向の特定部位に、縦配管Pの外周面に挾持状態で装着保持させるための挾持突起1eを径方向内方に向かって一体的に打ち出し形成してもよい。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0050】
〔第4実施形態〕
上述の第1実施形態では、係合突起1aを形成してある支持筒体1を、配管軸線X方向一端部では240度の中心角度θ1範囲に亘る周方向長さとなり、かつ、配管軸線X方向他端部では120度の中心角度θ2範囲に亘る周方向長さとなるように、配管軸線X方向一端部における周方向両端と、配管軸線X方向他端部における周方向両端とのうち、配管軸線X方向で対応するもの同士を結ぶ切断分離傾斜線Rに沿って一直線状に切断分離することにより、左右対称形の両分割支持体1A,1Bを製作したが、図13に示すように、支持筒体1を切断分離傾斜線Rに沿って切断する際、人為操作で簡易に破断分離可能な未切断部分1fを残した状態で切断加工してもよい。
【0051】
この場合、左右一対の分割支持体1A,1Bを一物品として取扱うことができるので、部品管理の容易化を図ることができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0052】
〔その他の実施形態〕
(1)上述の各実施形態では、前記支持筒体1の配管軸線X方向の中央部分を管径方向外方に膨出形成したのち、それを配管軸線X方向から圧潰することにより、管径方向外方に鍔状に突出する環状の係合突起1aを一体形成したが、この係合突起1aを構成する環状部材を支持筒体1の外周面に溶接等で固着して形成しても良い。
また、前記係合突起1aを、支持筒体1の外周面の周方向複数箇所に周方向で断続して形成してもよい。
【0053】
(2)上述の第1実施形態では、前記両クランプ部材5,6に、配管Pの固定支持相当箇所に突出形成された係合突起1aに対して管径方向外方から係合することにより配管軸線方向での相対移動を阻止する係合孔8を、両クランプ板部5A,6Aの他端側において共に開口させるように構成したが、一方の係合孔8のみがクランプ板部5A,6Aの他端側において開口するように形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す取付け時の斜視図
【図2】両クランプ金具と支持筒体とを分離したときの斜視図
【図3】両クランプ金具の中心を通る部位での横断面正面図
【図4】ブラケットを壁面に取り付ける場合の縦断面側面図
【図5】クランプ金具の分解斜視図
【図6】分割支持体の拡大平面図
【図7】分割支持体の拡大底面図
【図8】分割支持体の拡大斜視図
【図9】両クランプ部材の水平断面図
【図10】分離したときの両クランプ部材の正面図
【図11】本発明の第2実施形態を示す分割支持体の拡大側面図
【図12】本発明の第3実施形態を示す分割支持体の拡大平面図
【図13】本発明の第4実施形態を示す分割支持体の拡大正面図
【符号の説明】
A クランプ金具
F 固定部(取付けフレーム)
P 空調用縦配管
X 配管軸線
1 支持筒体
1A 分割支持体
1B 分割支持体
1a 突起(環状突起)
3 固定部(ブラケット)
5 クランプ部材
5A クランプ板部
5B 取付け板部
6 クランプ部材
6A クランプ板部
6B 取付け板部
7 係合連結部
7A 係止部
7B 係止孔
8 係合孔
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビルの屋上に据え付けられた空調用室外機から各階に据え付けられた複数の空調用室内機に亘って配設される冷媒管等の空調用配管のうち、ビルの壁面等に沿って上下方向に配設される縦配管の所定箇所を躯体側のブラケット等に固定支持する場合に用いられる空調用縦配管の固定支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空調用縦配管の固定支持装置では、上下方向に配設される空調用縦配管の固定支持相当箇所に配管軸線方向から外嵌装着自在で、かつ、ロウ付等の溶接手段で縦配管に固着される支持筒体と、この支持筒体の外周面に外套状態で締付け固定可能な横断面形状が略Cの字状のクランプ部の両端部に該クランプ部を介して支持筒体を配管施工箇所の固定部に取付けるための取付け板部を連設してなるクランプ金具とから構成されているとともに、前記支持筒体の上下二箇所には、これに外套されたクランプ部の上下両端面との接当により、支持筒体とクランプ金具との上下方向での相対移動を阻止する環状突起を管径方向外方に膨出形成していた(例えば、特開平9−329273号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の空調用縦配管の固定支持装置では、例えば、縦配管を囲繞する断熱材を介して、縦配管の固定支持相当箇所をクランプ金具のクランプ部で緊締固定する場合のように、縦配管の熱収縮や熱膨張等による縦配管と断熱材との間での緊締力低下に起因する縦配管の自重降下が発生することが無く、縦配管と横配管との屈曲連結箇所での座屈変形や破損を防止することができる反面、まだ次の面で改善の余地があった。
【0004】
空調用縦配管としては、一般に4mの長さで切断され、かつ、筒状の断熱材で被覆処理された配管が用いられているが、このようなに縦配管に支持筒体を固着する場合、縦配管の固定支持相当位置から端部までに存在する断熱材を剥ぎ取った後、その管端部から外嵌した支持筒体を固定支持相当位置にまで移動し、その位置で支持筒体を縦配管にロウ付け等の適宜溶接手段で固着しなければならないため、作業工程数が多くなるばかりでなく、多くの労力を要し、しかも、支持筒体の固着作業終了後に、断熱材が剥離された縦配管に対する断熱被覆処理を行う必要があるため、施工期間が長くなるとともに工事費の高騰化を招来する問題があった。
【0005】
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、空調用縦配管に固着される支持筒体自体の合理的な改造をもって、施工期間の短縮化と工事費の低廉化を図ることのできる空調用縦配管の固定支持装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1による特徴構成は、空調用縦配管の固定支持相当箇所に外嵌状態で固着される支持筒体と、これの外周面に締付け固定可能で、かつ、支持筒体の外周面に突出形成された突起に対して配管軸線方向から係合可能な荷重受け部を有するクランプ金具とを備えた空調用縦配管の固定支持装置であって、
前記支持筒体が、縦配管の固定支持相当箇所に対して径方向外方から装着可能な複数の分割支持体から構成されている点にある。
【0007】
上記特徴構成によれば、例えば、筒状断熱材で被覆処理された空調用縦配管の固定支持相当箇所に支持筒体を外嵌状態で固着する場合でも、その固定支持相当箇所に存在する断熱材のみを局部的に除去したのち、この断熱材除去箇所を通して外部に露出する管部分に、支持筒体を構成する複数の分割支持体を径方向外方から装着し、その状態で各分割支持体を縦配管にロウ付け等の適宜溶接手段で固着する。
【0008】
それ故に、従来の固定支持装置のように、縦配管の固定支持相当位置から端部までに存在する断熱材を剥ぎ取り、かつ、その管端部から外嵌した支持筒体を固定支持相当位置にまで移動操作する必要がなく、しかも、支持筒体の固着作業終了後に、断熱材が剥離された縦配管に対する断熱被覆処理も迅速、容易に行うことができる。
【0009】
従って、空調用縦配管に固着される支持筒体自体を周方向で複数に分割構成するといった合理的な改造をもって、施工期間の短縮化と工事費の低廉化とを図ることができる。
【0010】
本発明の請求項2による空調用縦配管の固定支持装置の特徴構成は、前記各分割支持体が、縦配管の固定支持相当箇所に対して径方向外方から挾持状態で装着可能に構成されている点にある。
【0011】
上記特徴構成によれば、縦配管に装着された分割支持体を適宜溶接手段で固着する際、各分割支持体を縦配管の固定支持相当箇所に挾持保持させることができるから、支持筒体を周方向で複数の分割支持体に分割構成しながらも、固着作業の能率化、容易化を図ることができる。
【0012】
本発明の請求項3 による空調用縦配管の固定支持装置の特徴構成は、前記支持筒体が拡径側に弾性変形可能な二つの分割支持体から構成され、各分割支持体の配管軸線方向での特定部位における周方向長さが、縦配管の外周面の半周長よりも大に構成されている点にある。
【0013】
上記特徴構成によれば、支持筒体を構成する各分割支持体を縦配管の固定支持相当箇所に装着する場合、少なくとも縦配管の外周面の半周長よりも大に構成されている各分割支持体の特定部位を、それの開口幅が縦配管の外径よりも大となる状態にまでに拡径側に弾性変形させ、その状態で縦配管に外嵌装着することにより、各分割支持体の径方向外方への抜け出しを阻止した状態で挟持保持することができる。
【0014】
従って、縦配管の固定支持相当箇所に分割支持体を適宜溶接手段で固着する際、各分割支持体を縦配管に容易に装着することができ、かつ、その装着位置で挟持保持することができるから、支持筒体の固着作業の能率化を促進することができる。
【0015】
本発明の請求項4による空調用縦配管の固定支持装置の特徴構成は、前記両分割支持体が、配管軸線方向一端部での周方向長が縦配管の外周面の半周長よりも大に、かつ、配管軸線方向他端部での周方向長が縦配管の外周面の半周長よりも小となる対称形に構成されている点にある。
【0016】
上記特徴構成によれば、支持筒体を構成する各分割支持体を縦配管の固定支持相当箇所に装着する場合、少なくとも縦配管の外周面の半周長よりも大に構成されている各分割支持体の一端部を、それの開口幅が縦配管の外径よりも大となる状態にまでに拡径側に弾性変形させ、その状態で縦配管に外嵌装着することにより、各分割支持体の径方向外方への抜け出しを阻止した状態で確実に挟持保持することができる。
【0017】
従って、縦配管に装着された分割支持体を適宜溶接手段で固着する際、各分割支持体を容易に支持することができ、しかも、両分割支持体が対称形に構成されているため、各分割支持体の向き姿勢を考慮することなくラフに取扱うことができるから、支持筒体の固着作業の能率化、容易化を促進することができる。
【0018】
本発明の請求項5による空調用縦配管の固定支持装置の特徴構成は、前記クランプ金具が、支持筒体の外周面に締付け固定可能な略半円弧状のクランプ板部と、それの一端に連設される取付け板部とを備えた左右一対のクランプ部材から構成されているとともに、前記両クランプ板部には、支持筒体の突起に対して管径方向から係合することにより、突起の配管軸線方向での相対移動を接当阻止するための荷重受け部を構成する係合孔が形成されている点にある。
【0019】
上記特徴構成によれば、空調用縦配管の固定支持相当箇所に、支持筒体の各分割支持体を固着したのち、この支持筒体に形成された突起に対して、クランプ金具のクランプ板部に形成されている係合孔を管径方向から係合し、その係合状態でクランプ金具のクランプ板部を支持筒体の外周面に締付け固定するとともに、クランプ金具の取付け部を配管施工箇所の固定部に取付けることにより、縦配管の自重降下を、支持筒体の突起と荷重受け部を構成するクランプ部の係合孔周縁との係合によって確実に阻止することができる。
【0020】
従って、縦配管の自重降下に起因する座屈変形や破損を防止しながらも、支持筒体とクランプ板部との相対向する部位に突起と係合孔とを形成するだけであるから、製造コストの低廉化を図ることができる。
【0021】
本発明の請求項6による空調用縦配管の固定支持装置の特徴構成は、前記両クランプ板部の他端部に、これら両者を拡径側及び縮径側に開閉操作可能な状態で脱着自在に係合連結する係合連結部を設けて、固定部への両取付け板部の締付け固定操作に連れて両クランプ板部で配管を挾持保持するように構成されているとともに、前記係合連結部は、一方のクランプ板部に形成された係止部と、該係止部が係合連結姿勢以外の特定姿勢にあるときに、それの係入を許容する状態で他方のクランプ板部に形成された係止孔とから構成されている点にある。
【0022】
上記特徴構成によれば、空調用縦配管の所定箇所を配管施工箇所の固定部に取付ける場合、係合連結部を中心に開き操作された両クランプ部材のクランプ板部を、縦配管の固定支持相当箇所に固着された支持筒体の外周面に装着して、両クランプ部材に形成されている係合孔を、支持筒体に突出形成された突起に対して管径方向から係合させたのち、両クランプ部材の取付け板部を配管施工箇所の固定部に締結具で締め付け固定すると、その締付け固定操作に連れて縮径する両クランプ板部が支持筒体を挾持固定すると同時に、荷重受け部を構成する両クランプ部材の係合孔周縁と支持筒体の突起との配管軸線方向からの接当により、縦配管の自重降下を確実に阻止することができる。
【0023】
しかも、一対のクランプ部材の剛性を板厚の増加等によって高めることにより、支持筒体の突起と両クランプ部材の係合孔周縁との係合による縦配管の自重降下阻止機能を強化しながらも、両クランプ部材のクランプ板部の他端部同士を、係合連結部を中心として拡径側及び縮径側に自由に開閉操作することができるから、縦配管に固着された支持筒体に対するクランプ金具の装着作業を楽に行なうことができる。
【0024】
更に、一方のクランプ板部に形成された係止部を所期の係合連結姿勢以外の特定姿勢に操作することにより、他方のクランプ板部に形成された係止孔に対して脱着自在となり、かつ、係止孔に係入した状態で所期の係合連結姿勢に戻すことにより、係止部と係止孔とを抜け落ちの無い状態で確実に係合連結することができる。
【0025】
従って、縦配管の自重降下に起因する座屈変形や破損を防止しながらも、配管固定コストの低廉化を図ることができ、しかも、縦配管の自重降下阻止機能を強化しつつ、縦配管に固着される支持筒体への装着作業も迅速、容易に行なうことができるとともに、クランプ金具の取扱いの容易化も図ることができる。
【0026】
本発明の請求項7による空調用縦配管の固定支持装置の特徴構成は、前記支持筒体の突起が略円環状に形成されているとともに、前記両クランプ部材の係合孔が、取付け板部の一部に及ぶ状態でクランプ板部の他端側に夫々開口するスリット状に形成されている点にある。
【0027】
上記特徴構成によれば、縦配管に固着される支持筒体の突起と両クランプ部材の係合孔周縁との配管軸線方向での接当面積が増加するから、縦配管の配管軸線方向での相対移動を強力に阻止することができ、しかも、係合孔が、取付け板部の一部に及ぶ状態でクランプ板部の他端側に夫々開口する周方向に長いスリット状に形成されているため、係合部の小幅側への弾性変形操作を小さな操作力で容易に行なうことができる。
【0028】
それ故に、係止部を係合孔の幅内で小幅側に弾性変形操作することにより、係合孔に対して係合部を自由に係脱することができるから、一方のクランプ部材の弾性復元力を利用して係止部と係止孔とを抜け落ちの無い状態で確実に係合連結することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1〜図10は、ビルの屋上に据え付けられた空調用室外機から各階に据え付けられた複数の空調用室内機に亘って配設される金属製(銅製)の冷媒管等の空調用配管Pのうち、ビルの壁面等に沿って上下方向に配設される縦配管Pの所定箇所を躯体側に設けられている溝型鋼利用の取付けフレーム(固定部の一例)Fに固定支持する場合に用いられる配管固定支持装置を示し、縦配管Pの固定支持相当箇所に外嵌装着自在で、かつ、ロウ付け等の溶接手段で縦配管Pの固定支持相当箇所に固着される金属製(銅製)の支持筒体1と、取付けフレームFに固定連結手段の一例であるボルト2で締付け固定される平面視略Lの字状のブラケット3、及び、ブラケット(固定部の一例)3の連結板部3Aに各縦配管Pに固着された支持筒体1を締結具4の一例であるボルト4A・ナット4Bを介して脱着自在に固定支持する金属製のクランプ金具Aとから構成されている。
【0030】
前記支持筒体1は、縦配管Pの外径の種類に対応した複数種類のものから構成されているとともに、各支持筒体1の配管軸線X方向の中央部分を管径方向外方に膨出形成したのち、それを配管軸線X方向から圧潰することにより、管径方向外方に鍔状に突出する円環状の係合突起1aが一体形成されている。
【0031】
そして、前記支持筒体1は、縦配管Pの固定支持相当箇所に対して径方向外方から装着可能で、かつ、拡径側と縮径側に弾性変形自在な二つの分割支持体1A,1Bから構成されているとともに、両分割支持体1A,1Bが、配管軸線X方向一端部での周方向長が縦配管Pの外周面の半周長よりも大に、かつ、配管軸線X方向他端部での周方向長さが縦配管Pの外周面の半周長よりも小となる左右対称形に構成されている。
【0032】
つまり、係合突起1aを鍔状に一体形成してある円筒状の支持筒体1を、配管軸線X方向一端部では240度の中心角度θ1範囲に亘る周方向長さとなり、かつ、配管軸線X方向他端部では120度の中心角度θ2範囲に亘る周方向長さとなるように、配管軸線X方向一端部における周方向両端と、配管軸線X方向他端部における周方向両端とのうち、配管軸線X方向で対応するもの同士を結ぶ切断分離傾斜線(切断後は合わせ面1bとなる)Rに沿って一直線状に切断分離することにより、左右対称形の両分割支持体1A,1Bが構成されているとともに、各分割支持体1A,1Bの内径D1を縦配管Pの外径D2よりも若干小さく形成することにより、縦配管Pの固定支持相当箇所に対して各分割支持体1A,1Bが径方向外方から挾持状態で装着可能に構成されている。
【0033】
そして、前記支持筒体1を構成する各分割支持体1A,1Bを縦配管Pの固定支持相当箇所に装着する場合、少なくとも縦配管Pの外周面の半周長よりも大に構成されている各分割支持体1A,1Bの一端部側を、それの開口幅Wが縦配管Pの外径D2よりも大となる状態にまでに拡径側に弾性変形させ、その状態で縦配管Pに外嵌装着することにより、実際には、各分割支持体1A,1Bの開口部を縦配管Pの外周面に当て付けた状態で押込むことにより、各分割支持体1A,1Bをそれの径方向外方への抜け出しを阻止した状態で縦配管Pの外周面に密着状態で確実、迅速に挟持保持させることができる。
【0034】
それ故に、縦配管Pに装着された分割支持体1A,1Bをロウ付け等の適宜溶接手段で固着する際、各分割支持体1A,1Bを容易に挟持保持することができ、しかも、両分割支持体1A,1Bが対称形に構成されているため、各分割支持体1A,1Bの向き姿勢を考慮することなくラフに取扱うことができるから、支持筒体1を周方向で二分割しながらも、縦配管Pに対する各分割支持体1A,1Bの固着作業の能率化、容易化を図ることができる。
【0035】
前記各クランプ金具Aは、支持筒体1の外周面に沿って当て付け可能な半円弧状又は略半円弧状のクランプ板部5A,6Aと、それの一端から管径方向に沿って一体的に連設される取付け板部5B,6Bとからなる左右一対のクランプ部材5,6から構成されているとともに、両クランプ板部5A,6Aの他端部には、これら両者5A,6Aを拡径側及び縮径側に開閉操作可能な状態で脱着自在に係合連結する係合連結部7が設けられていて、両取付け板部5B,6Bとブラケット3の連結板部3Aとを締結具4で締付け固定したとき、その締付け固定操作に連れて縮径する両クランプ板部5A,6Aにより、縦配管Pに固着された支持筒体1を挾持固定するように構成されている。
【0036】
また、クランプ金具Aの両取付け板部5B,6Bの長手方向二箇所には、ブラケット3の連結板部3Aに対するクランプ金具Aの上下方向での取付け位置を一定範囲内で調節自在に構成するための上下方向に沿う長孔状のボルト挿通孔5a,6aが貫通形成されているとともに、ブラケット3の連結板部3Aの長手方向二箇所には、これに対するクランプ金具Aの水平方向での取付け位置を一定範囲内で調節自在に構成するための水平方向に沿う長孔状のボルト挿通孔3aが形成されている。
【0037】
更に、ブラケット3の取付け板部3Bの上下両側部には、C型鋼やチャンネル材等の複数種類の取付けフレームFの最大上下幅よりも大なる間隔を隔てた状態で一対のフランジ部3Cが折り曲げ形成されていて、図1に示すように、取付けフレームFに取付ける場合には、それの上面にブラケット3の上側フランジ部3Cを当て付け、また、図4に示すように、壁面(固定部の一例)Fに取付ける場合には、ブラケット3の両フランジ部3Cの先端を壁面Fに当て付け、その状態でアンカーボルト10とナット11とにより固定する。
【0038】
そして、前記両クランプ部材5,6の幅方向中央位置には、縦配管Pに固着された支持筒体1の円環状の係合突起1aに対して管径方向外方から係合することにより配管軸線X方向での相対移動を接当阻止する係合孔8が形成されているとともに、各係合孔8 は、図4、図5に示すように、取付け板部5B,6Bの一部に掛かる状態でクランプ板部5A,6Aの他端側に夫々開口する円周方向に沿って細長いスリット状に形成されている。
【0039】
前記係合連結部7は、係合孔8によって幅方向で二分割された状態で一方のクランプ板部5Aの他端部に形成された一対の係止突片7aからなる係止部7Aと、該係止部7Aの両係止突片7aが係合孔8の幅W1内で小幅側に弾性変形操作されているとき、係止部7Aの係合及び係合離脱操作を許容する状態で他方のクランプ板部5Aに形成された係止孔7Bとから構成されている。
【0040】
また、前記両係止突片7aに連続する繋ぎ部7fに、他方のクランプ板部6Aの板厚よりも大きな幅で係合孔8側に切れ込む係止溝7bを形成するとともに、他方のクランプ板部6Aの他端部に形成された一対の係止突片7cと係止孔7Bとの間には、一対の係止突片7aが係止孔7Bに係入された係合連結状態で両クランプ板部5A,6Aが相対離間移動したとき、繋ぎ部7fの両側縁と相互に摺動案内するガイド溝7gが、係止孔7Bに連通する状態で連続形成されている。
【0041】
また、前記係止孔7Bとガイド溝7gとに亘る最大開口幅が、係止部7Aが係合連結姿勢以外の特定姿勢に操作されているときに、一対の係止突片7cの通過を許容する大きさに構成されていて、係止孔7Bとガイド溝7gとに亘って係入操作された係止部7Aを所期の係合連結姿勢に戻すことにより、係止部7Aと係止孔7Bとが抜け落ちの無い状態で確実に係合連結される。
【0042】
更に、図9、図10に示すように、係合連結された両クランプ板部5A,6Aのうち、一方のクランプ板部5Aにおける係止部7Aの外周面が接当する受止め部7dと、開口係合孔8によって幅方向で二分割された状態で他方のクランプ板部6Aの他端部に形成された一対の係止突片7cの外周面が接当する受止め部7eが、クランプ板部5A,6Aの板厚分だけ管径方向外方に膨出する状態で凸状に屈曲形成されている。
【0043】
そして、空調用縦配管Pの所定箇所を配管施工箇所のブラケット3の連結板部3Aに取付ける場合、係合連結部7を中心に開き操作された両クランプ部材5,6のクランプ板部5A,6Aを、縦配管Pの固定支持相当箇所に固着された支持筒体1に外套装着して、両クランプ部材5,6に形成されているスリット状の係合孔8を、支持筒体1の係合突起1aに対して管径方向外方から係合させたのち、両クランプ部材5,6の取付け板部5B,6Bをブラケット3の連結板部3Aに締結具4で締め付け固定すると、その締付け固定操作に連れて縮径する両クランプ板部5A,6Aが縦配管Pの支持筒体1を挾持固定すると同時に、両クランプ部材5,6の係合孔8周縁と支持筒体1の係合突起1aとの接当により、縦配管Pの自重降下を確実に阻止することができる。
【0044】
しかも、一対のクランプ部材5,6の剛性を板厚の増加等によって高めることにより、縦配管Pの係合突起1aと両クランプ部材5,6の係合孔8周縁との係合による縦配管Pの自重降下阻止機能を強化しながらも、両クランプ部材5,6のクランプ板部5A,6Aの他端部同士を、係合連結部7を中心として拡径側及び縮径側に自由に開閉操作することができるから、縦配管Pに対するクランプ金具Aの装着作業を楽に行なうことができる。
【0045】
更に、前記両係合孔8を、クランプ板部5A,6Aの他端側において開口する状態で形成して、これが存在する側の一方のクランプ板部5Aに、係合連結部7の一方の構成要素である係合部7Aを形成することにより、この係止部7Aを、スリット状の係合孔8を利用してそれの幅W内で小幅側に自由に弾性変形操作することができる。
【0046】
それ故に、他方のクランプ板部6Aには、係止部7Aが係合孔8の幅W1内で小幅側に弾性変形操作されているときにのみ、それの係合を許容する係止孔7Bを形成することにより、一方のクランプ部材5の弾性復元力を利用して係止部7Aと係止孔7Bとを抜け落ちの無い状態で確実に係合連結することができる。
【0047】
尚、図中12は、縦配管Pを囲繞する筒状の断熱材であり、縦配管Pの固定支持相当箇所に支持筒体1を外嵌状態で固着する場合でも、その固定支持相当箇所に存在する断熱材12のみを局部的に除去したのち、この断熱材除去箇所を通して外部に露出する管部分に、支持筒体1を構成する両分割支持体1A,1Bを径方向外方から装着し、その状態で各分割支持体1A,1Bを縦配管Pにロウ付け等の適宜溶接手段で固着する。
【0048】
〔第2実施形態〕
上述の第1実施形態では、各分割支持体1A,1Bの合わせ面1bを、配管軸線X方向一端部での周方向長が最大になり、かつ、配管軸線X方向他端部での周方向長さが最小となる傾斜面に構成したが、図11に示すように、各分割支持体1A,1Bの合わせ面1bを、互いに反転状態で径方向から接合可能な階段状に形成して、各分割支持体1A,1Bの一側半部1cにおける周方向長さを縦配管Pの外周面の半周長よりも大に構成し、かつ、他側半部1dにおける周方向長さを縦配管Pの外周面の半周長よりも小に構成してもよい。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0049】
〔第3実施形態〕
上述の第1実施形態では、各分割支持体1A,1Bの内径D1を縦配管Pの外径D2よりも若干小さく形成することにより、縦配管Pの固定支持相当箇所に対して、各分割支持体1A,1Bを径方向外方から挾持状態で装着可能に構成したが、図12に示すように、各分割支持体1A,1Bのうち、周方向長さが縦配管Pの外周面の半周長よりも大に構成されている管軸線方向の特定部位に、縦配管Pの外周面に挾持状態で装着保持させるための挾持突起1eを径方向内方に向かって一体的に打ち出し形成してもよい。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0050】
〔第4実施形態〕
上述の第1実施形態では、係合突起1aを形成してある支持筒体1を、配管軸線X方向一端部では240度の中心角度θ1範囲に亘る周方向長さとなり、かつ、配管軸線X方向他端部では120度の中心角度θ2範囲に亘る周方向長さとなるように、配管軸線X方向一端部における周方向両端と、配管軸線X方向他端部における周方向両端とのうち、配管軸線X方向で対応するもの同士を結ぶ切断分離傾斜線Rに沿って一直線状に切断分離することにより、左右対称形の両分割支持体1A,1Bを製作したが、図13に示すように、支持筒体1を切断分離傾斜線Rに沿って切断する際、人為操作で簡易に破断分離可能な未切断部分1fを残した状態で切断加工してもよい。
【0051】
この場合、左右一対の分割支持体1A,1Bを一物品として取扱うことができるので、部品管理の容易化を図ることができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0052】
〔その他の実施形態〕
(1)上述の各実施形態では、前記支持筒体1の配管軸線X方向の中央部分を管径方向外方に膨出形成したのち、それを配管軸線X方向から圧潰することにより、管径方向外方に鍔状に突出する環状の係合突起1aを一体形成したが、この係合突起1aを構成する環状部材を支持筒体1の外周面に溶接等で固着して形成しても良い。
また、前記係合突起1aを、支持筒体1の外周面の周方向複数箇所に周方向で断続して形成してもよい。
【0053】
(2)上述の第1実施形態では、前記両クランプ部材5,6に、配管Pの固定支持相当箇所に突出形成された係合突起1aに対して管径方向外方から係合することにより配管軸線方向での相対移動を阻止する係合孔8を、両クランプ板部5A,6Aの他端側において共に開口させるように構成したが、一方の係合孔8のみがクランプ板部5A,6Aの他端側において開口するように形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す取付け時の斜視図
【図2】両クランプ金具と支持筒体とを分離したときの斜視図
【図3】両クランプ金具の中心を通る部位での横断面正面図
【図4】ブラケットを壁面に取り付ける場合の縦断面側面図
【図5】クランプ金具の分解斜視図
【図6】分割支持体の拡大平面図
【図7】分割支持体の拡大底面図
【図8】分割支持体の拡大斜視図
【図9】両クランプ部材の水平断面図
【図10】分離したときの両クランプ部材の正面図
【図11】本発明の第2実施形態を示す分割支持体の拡大側面図
【図12】本発明の第3実施形態を示す分割支持体の拡大平面図
【図13】本発明の第4実施形態を示す分割支持体の拡大正面図
【符号の説明】
A クランプ金具
F 固定部(取付けフレーム)
P 空調用縦配管
X 配管軸線
1 支持筒体
1A 分割支持体
1B 分割支持体
1a 突起(環状突起)
3 固定部(ブラケット)
5 クランプ部材
5A クランプ板部
5B 取付け板部
6 クランプ部材
6A クランプ板部
6B 取付け板部
7 係合連結部
7A 係止部
7B 係止孔
8 係合孔
Claims (7)
- 空調用縦配管の固定支持相当箇所に外嵌状態で固着される支持筒体と、これの外周面に締付け固定可能で、かつ、支持筒体の外周面に突出形成された突起に対して配管軸線方向から係合可能な荷重受け部を有するクランプ金具とを備えた空調用縦配管の固定支持装置であって、
前記支持筒体が、縦配管の固定支持相当箇所に対して径方向外方から装着可能な複数の分割支持体から構成されている空調用縦配管の固定支持装置。 - 前記各分割支持体が、縦配管の固定支持相当箇所に対して径方向外方から挾持状態で装着可能に構成されている請求項1記載の空調用縦配管の固定支持装置。
- 前記支持筒体が、拡径側に弾性変形可能な二つの分割支持体から構成され、各分割支持体の配管軸線方向での特定部位における周方向長さが、縦配管の外周面の半周長よりも大に構成されている請求項1又は請求項2記載の空調用縦配管の固定支持装置。
- 前記両分割支持体が、配管軸線方向一端部での周方向長が縦配管の外周面の半周長よりも大に、かつ、配管軸線方向他端部での周方向長が縦配管の外周面の半周長よりも小となる対称形に構成されている請求項3記載の空調用縦配管の固定支持装置。
- 前記クランプ金具が、支持筒体の外周面に締付け固定可能な略半円弧状のクランプ板部と、それの一端に連設される取付け板部とを備えた左右一対のクランプ部材から構成されているとともに、前記両クランプ板部には、支持筒体の突起に対して管径方向から係合することにより、突起の配管軸線方向での相対移動を接当阻止するための荷重受け部を構成する係合孔が形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の空調用縦配管の固定支持装置。
- 前記両クランプ板部の他端部には、これら両者を拡径側及び縮径側に開閉操作可能な状態で脱着自在に係合連結する係合連結部を設けて、固定部への両取付け板部の締付け固定操作に連れて両クランプ板部で縦配管を挾持保持するように構成されているとともに、前記係合連結部は、一方のクランプ板部に形成された係止部と、該係止部が係合連結姿勢以外の特定姿勢にあるときに、それの係入を許容する状態で他方のクランプ板部に形成された係止孔とから構成されている請求項5記載の空調用縦配管の固定支持装置。
- 前記支持筒体の突起が略円環状に形成されているとともに、前記両クランプ部材の係合孔が、取付け板部の一部に及ぶ状態でクランプ板部の他端側に夫々開口するスリット状に形成されている請求項5又は請求項6記載の空調用縦配管の固定支持装置。
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