JPH11230320A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置

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JPH11230320A
JPH11230320A JP10041366A JP4136698A JPH11230320A JP H11230320 A JPH11230320 A JP H11230320A JP 10041366 A JP10041366 A JP 10041366A JP 4136698 A JP4136698 A JP 4136698A JP H11230320 A JPH11230320 A JP H11230320A
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valve
pressure
port
range
friction element
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Yasushi Tsumato
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/12Detecting malfunction or potential malfunction, e.g. fail safe; Circumventing or fixing failures
    • F16H2061/1204Detecting malfunction or potential malfunction, e.g. fail safe; Circumventing or fixing failures for malfunction caused by simultaneous engagement of different ratios resulting in transmission lock state or tie-up condition

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Abstract

(57)【要約】 【課題】インタロック防止弁を随時動作させて作動チェ
ックを行なうとともに、作動不良が発生した時は速やか
に運転者に警告できる自動変速機の油圧制御装置を提供
する。 【解決手段】複数の摩擦要素C1〜C3,B1,B2を
持ち、ある変速段を達成するのに係合が必要な摩擦要素
とそれ以外の摩擦要素とが誤って同時に係合する多重噛
み合いを防止するため、何れかの摩擦要素への油圧をド
レーンさせるインタロック防止弁16を設ける。後退レ
ンジにおいて係合する第1の摩擦要素B2の油圧を調圧
制御する油圧制御弁21のドレーンポート21dを、イ
ンタロック防止弁16を介してドレーン油路16kまた
は後退レンジにおいて係合する第2の摩擦要素C1の油
路16fと接続し、ニュートラルレンジから後退レンジ
への切換過渡時のみインタロック防止弁16をドレーン
側へ切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動変速機の油圧制
御装置、特に複数の摩擦要素が多重噛み合い状態(イン
タロック)になるのを防止するインタロック防止弁の作
動不良を検出できる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ある変速段を達成するのに係合が
必要な摩擦要素とそれ以外の摩擦要素とが誤って同時に
係合するインタロックを防止するため、何れかの摩擦要
素を強制的に解放するインタロック防止弁が知られてい
る。インタロック防止弁としては、例えば、その一方側
にある変速段を達成するのに係合が必要な摩擦要素とそ
れ以外の摩擦要素の油圧をそれぞれ導く複数の信号ポー
トを設け、誤って全ての摩擦要素に油圧が供給された時
に、インタロック防止弁が切り替わり、何れかの摩擦要
素への油圧をドレーンさせることでインタロックを防止
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インタロッ
ク防止弁は上記のような異常事態が発生した時のみ作動
する弁であるため、正常時は静止している。そのため、
バルブスティックなどの作動不良を起こしていても、そ
れを検出することができず、万一インタロックが発生し
た場合、インタロック防止弁が切り替わらないという問
題がある。したがって、正常時であっても随時インタロ
ック防止弁を動作させて作動チェックを行なうととも
に、万一作動不良が発生した時は、速やかに運転者に警
告する必要がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、随時インタロッ
ク防止弁を動作させて作動チェックを行なうとともに、
作動不良が発生した時は速やかに運転者に警告できる自
動変速機の油圧制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数の摩擦要素を持ち、ある変速段を達
成するのに係合が必要な摩擦要素とそれ以外の摩擦要素
とが誤って同時に係合する多重噛み合いを防止するた
め、何れかの摩擦要素への油圧をドレーンさせるインタ
ロック防止弁を設けた自動変速機において、後退レンジ
において係合する第1の摩擦要素の油圧を調圧制御する
油圧制御弁のドレーンポートを、上記インタロック防止
弁を介してドレーン油路または後退レンジにおいて係合
する第2の摩擦要素の油路と接続し、ニュートラルレン
ジから後退レンジへの切換過渡時のみインタロック防止
弁をドレーン側へ切り換えるようにしたものである。
【0006】シフトレバーをニュートラルレンジ(Pま
たはNレンジ)から後退レンジ(Rレンジ)へ切り換え
ると、その変速過渡時にインタロック防止弁がドレーン
側へ切り換わる。そのため、後退レンジにおいて係合す
る第2の摩擦要素には速やかに油圧が供給されるが、第
1の摩擦要素には油圧制御弁を介して油圧を調圧してい
るため、緩やかに油圧が供給される。その結果、同時に
複数の摩擦要素が締結されず、ショックが少ない。一
方、インタロック防止弁がバルブスティックなどの作動
不良を起こしている場合には、インタロック防止弁がド
レーン側へ切り換わらず、後退レンジへの切換に伴って
第1,第2の摩擦要素が同時に締結し、ショックが大き
くなる。そのため、運転者はインタロック防止弁の作動
不良に気づくことになる。なお、第1の摩擦要素の係合
時間をコンピュータなどによって検出することで、作動
不良を検出してもよい。この場合には、作動不良を警報
ランプやブザーなどによって運転者に警告することがで
きる。
【0007】インタロック防止弁は、ある変速段を達成
するのに係合が必要な摩擦要素とそれ以外の摩擦要素と
が誤って同時に係合する多重噛み合いを防止する機能を
有する。すなわち、インタロック防止弁の一方側に、あ
る変速段を達成するのに係合が必要な摩擦要素とそれ以
外の摩擦要素の油圧をそれぞれ導く複数の信号ポートを
設け、正常時にはある変速段を達成するのに係合が必要
な摩擦要素の油圧のみが信号ポートに導かれるので、イ
ンタロック防止弁は切り替わらず、静止している。一
方、誤って全ての摩擦要素に油圧が供給された時には、
信号ポートに導かれる油圧が高くなるので、インタロッ
ク防止弁が切り替わり、何れかの摩擦要素への油圧をド
レーンさせてフェールセーフを行なうことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかる自動変速機
の一例を示す。この自動変速機は、トルクコンバータ
1、トルクコンバータ1を介してエンジン動力が伝達さ
れる入力軸2、3個のクラッチC1〜C3、2個のブレ
ーキB1,B2、ワンウエイクラッチF、ラビニヨウ型
遊星歯車機構4、出力ギヤ5、出力軸7、差動装置8な
どを備えている。
【0009】遊星歯車機構4のフォワードサンギヤ4a
と入力軸2とはC1クラッチを介して連結されており、
リヤサンギヤ4bと入力軸2とはC2クラッチを介して
連結されている。キャリヤ4cは中間軸3と連結され、
中間軸3はC3クラッチを介して入力軸2と連結されて
いる。また、キャリヤ4cはB2ブレーキとキャリヤ4
cの正転(エンジン回転方向)のみを許容するワンウェ
イクラッチFとを介して変速機ケース6に連結されてい
る。キャリヤ4cは2種類のピニオンギヤ4d,4eを
支持しており、フォワードサンギヤ4aは軸長の長いロ
ングピニオン4dと噛み合い、リヤサンギヤ4bは軸長
の短いショートピニオン4eを介してロングピニオン4
dと噛み合っている。ロングピニオン4dのみと噛み合
うリングギヤ4fは出力ギヤ5に結合されている。出力
ギヤ5は出力軸7を介して差動装置8と接続されてい
る。
【0010】上記自動変速機は、クラッチC1,C2,
C3、ブレーキB1,B2およびワンウェイクラッチF
の作動によって図2のように前進4段、後退1段の変速
段を実現している。図2において、●は油圧の作用状態
を示している。なお、B2ブレーキは後退時と第1速時
に係合するが、第1速時に係合するのはLレンジ時のみ
である。図2には、後述する第1〜第4ソレノイドバル
ブ(SOL1〜SOL4)22〜25の作動状態も示さ
れている。○は通電状態、×は非通電状態、△は一時的
な通電状態を示す。なお、この作動表は定常状態の作動
を示している。
【0011】図3は上記自動変速機に用いられる油圧制
御装置の一例を示す。上記油圧制御装置は、オイルポン
プ10、レギュレータバルブ11、マニュアルバルブ1
2、ソレノイドモジュレータバルブ13、シーケンスバ
ルブ15、フェールセーフバルブ(インタロック防止
弁)16、B1圧制御バルブ17、C2圧制御バルブ1
8、C3圧制御バルブ20、B2圧制御バルブ21、第
1〜第4ソレノイドバルブ22〜25などで構成されて
いる。
【0012】第1ソレノイドバルブ22はB1ブレーキ
制御用であり、第2ソレノイドバルブ23はC2クラッ
チ制御用であり、第3ソレノイドバルブ24はC3クラ
ッチ制御用とB2ブレーキ制御用とを兼ねている。その
理由は、B2ブレーキはD,2レンジでは作動せず、L
レンジのエンジンブレーキ制御とRレンジの過渡制御で
のみ使用されるので、Dレンジで作動されるC3クラッ
チと干渉しないからである。また、第4ソレノイドバル
ブ25はLレンジ(1速)時とRレンジの切換過渡時に
シーケンスバルブ15を切り換えるためのバルブであ
る。上記のように、第1〜第3ソレノイドバルブ22〜
24は微妙な油圧制御を行なうため、デューティ制御弁
またはリニアソレノイド弁を用い、第4ソレノイドバル
ブ25はON/OFF切換弁を用いればよい。
【0013】レギュレータバルブ11はオイルポンプ1
0の吐出圧を所定のライン圧PL に調圧するバルブであ
り、マニュアルバルブ12,ソレノイドモジュレータバ
ルブ13,B2圧制御バルブ21にライン圧PL を供給
している。レギュレータバルブ11は、図4に示すよう
にスプリング11aによって右方へ付勢されたスプール
11bを備えており、左端部にはスプール11bとは別
体のプラグ11cが設けられている。ポート11dには
オイルポンプ10の吐出圧が入力され、ポート11eは
オイルポンプ10の吸込み側に接続されている。右端の
ポート11fにはライン圧PL がフィードバックされて
いる。左端ポート11hには後退時(R)のみC1クラ
ッチ圧PC1が入力され、後退時のライン圧を前進時より
高く調圧している。
【0014】マニュアルバルブ12はシフトレバーの手
動操作に応じて、スプール12aがL,2,D,N,
R,Pの各レンジに切り換えられる。そして、入力ポー
ト12bから入力されたライン圧PL を前進用の出力ポ
ート12cまたは後退用の出力12dから選択的に出力
する。
【0015】ソレノイドモジュレータバルブ13は各ソ
レノイドバルブ22〜25に一定の元圧を供給するバル
ブであり、図4に示すように、スプリング13aによっ
て左方へ付勢されたスプール13bを備えている。入力
ポート13cにはレギュレータバルブ11からライン圧
L が入力されており、出力ポート13dからソレノイ
ドモジュレータ圧Psmが各ソレノイドバルブ22〜2
5に出力される。なお、ポート13eはドレーンポート
である。出力圧Psmは左端ポート13fにフィードバ
ックされており、これによりソレノイドモジュレータ圧
Psmはスプリング13aの荷重に対応した油圧に調圧
される。
【0016】B1圧制御バルブ17は、B1ブレーキ圧
B1を制御する調圧バルブであり、図5に示すように、
スプリング17aによって左方へ付勢されたスプール1
7bを備えており、左端ポート17cには第1ソレノイ
ドバルブ22から信号圧Ps1が入力されている。ポート
17dはドレーンポートである。出力ポート17eはB
1ブレーキと接続されている。また、入力ポート17f
には前進時のライン圧PD が入力されている。さらに、
右端ポート17hには出力圧PB1がフィードバックされ
ている。そのため、次のような関係式が成り立つ。 Ps1・A1 =PB1・A2 +Sp 上式において、A1 は左端ポート17cの受圧面積、A
2 は右端ポート17hの受圧面積、Spはスプリング1
7aの荷重である。
【0017】C3圧制御バルブ20は、C3クラッチ圧
C3を制御するためのバルブであり、図5のようにスプ
リング20aによって左方へ付勢されたスプール20b
を備えている。左端ポート20cは第3ソレノイドバル
ブ24と接続されており、その信号圧Ps3が入力され
る。そのため、1,2速時にはスプール20bは図5の
下側位置、3,4速時にはスプール20bは図5の上側
位置となる。ポート20dはドレーンポート、ポート2
0eはC3クラッチと接続された出力ポートであり、ポ
ート20fには前進時のライン圧PD が入力される。ス
プリング20aを配置した右端ポート20gには出力圧
C3がフィードバックされている。
【0018】シーケンスバルブ15は、第2ソレノイド
バルブ23またはC2圧制御バルブ18の作動不良時に
第1速を保障する機能を有する。また、第3ソレノイド
バルブ24をC3クラッチとB2ブレーキの制御に兼用
するため、B2圧制御バルブ21とC3圧制御バルブ2
0の元圧を切り換える機能、後退レンジへの切換過渡時
にフェールセーフバルブ16の右端ポートへRレンジ圧
を導く機能、B2ブレーキ圧を作用させる時にB1ブレ
ーキ圧とC3クラッチ圧の元圧をドレーンさせる機能な
どを有する。このバルブ15は、図6に示すように、ス
プリング15aによって左方へ付勢されたスプール15
bを備えており、左端の信号ポート15cに入力される
第4ソレノイドバルブ25の信号圧PS4によって右方へ
切り替わる。つまり、スプール15bは、図面下側に示
すようにLレンジの1速時およびRレンジへの切換過渡
時のみ右方へ切り替わるものである。ポート15dには
C2圧制御バルブ18からC2クラッチ圧PC2が入力さ
れ、ポート15eはC2クラッチと接続されている。ポ
ート15fにはマニュアルバルブ12から前進時のライ
ン圧PD が入力されている。ポート15gはフェールセ
ーフバルブ16のポート16hとに接続され、前進時の
ライン圧PD を出力している。ポート15hはドレーン
ポートである。ポート15iにはB2圧制御バルブ21
からB2ブレーキ圧PB2が入力され、ポート15jはB
2ブレーキと接続されている。ポート15kには後退時
のライン圧PR が入力され、そのままC1クラッチとも
接続されている。ポート15lは後述するフェールセー
フバルブ16の右端ポート16cと接続され、ポート1
5mはC3クラッチと接続されている。
【0019】フェールセーフバルブ(インタロック防止
弁)16は、Dレンジで走行中、C2,C3クラッチお
よびB1ブレーキが同時に係合する多重噛み合い(イン
タロック)を防止するためのバルブである。具体的に
は、3つの摩擦要素C2,C3,B1に同時に油圧が供
給されたとき、B1ブレーキの油圧を抜くことで、強制
的に3速状態としている。フェールセーフバルブ16
は、図6のようにスプリング16aによって右方へ付勢
されたスプール16bを備えており、通常時はスプール
16bは図面上側に示す位置にあり、Rレンジへの切換
過渡時およびインタロック時のみ図面下側に示すよう
に、左側へ切り替わる。右端ポート16cにはC3クラ
ッチ圧または後退圧(R圧)PR が選択的に入力され、
ポート16dにはC2クラッチ圧PC2が入力され、ポー
ト16eにはB1ブレーキ圧PB1が入力されている。こ
れら3つの油圧が同時に作用すると、その押圧力がスプ
リング16aの荷重より大きくなり、スプール16bは
左方へ切り替わる。ポート16fには後退油圧、つまり
C1クラッチ圧PC1が入力され、ポート16gはB2圧
制御バルブ21のドレーンポート21dと接続されてい
る。ポート16hにはDレンジ圧が入力され、ポート1
6iはB1圧制御バルブ17のポート17fに油圧を出
力している。スプリング16aを収容した左端のポート
16jにはマニュアルバルブ12から前進時のライン圧
D が入力されている。なお、ポート16k,16lは
ドレーンポートである。
【0020】B2圧制御バルブ21は、B2ブレーキ圧
B2を制御する調圧バルブであり、スプリング21aに
よって左方へ付勢されたスプール21bを備えている。
左端ポート21cには第3ソレノイドバルブ24からR
レンジ時に信号圧PS3が入力されており、ポート21d
はフェールセーフバルブ16のポート16gと接続され
ている。また、ポート21eはシーケンスバルブ15を
介してB2ブレーキと接続され、Lレンジの1速時およ
びRレンジへの切換過渡時にB2ブレーキへ油圧PB2
供給する役割を持つ。ポート21fにはライン圧PL
入力されており、スプリング21aを収容した右端ポー
ト21gには出力圧PB2がフィードバックされている。
【0021】上記ポート21dは、前進走行時にはフェ
ールセーフバルブ16を介してC1クラッチと接続され
ているので、ドレーンされている。また、左端ポート2
1cに入力される第3ソレノイドバルブ24の信号圧P
S3もドレーンされているので、スプール21bは図6の
下側に示すように左端位置にある。そのため、B2ブレ
ーキへの油圧PB2もドレーンされる。
【0022】一方、P,NレンジからRレンジへの切換
過渡時には、第4ソレノイドバルブ25が一時的にON
されるので、シーケンスバルブ15が一時的に右側へ切
り替わり、フェールセーフバルブ16の右端ポート16
cに大きな後退油圧PR が入力されることで、フェール
セーフバルブ16も一時的に左側へ切り替わり、B2圧
制御バルブ21のポート21dはドレーンされる。ま
た、左端ポート21cに第3ソレノイドバルブ24から
信号圧PS3が入力されるので、スプール21bは図6の
上側に示す位置に保持され、その出力圧PB2は次式のよ
うにライン圧PLより低めの油圧に調圧される。 PS3・A4 =PB2・A5 +Sp 上式において、A4 は左端ポート21cの受圧面積、A
5 は右端ポート21gの受圧面積、Spはスプリング2
1aの荷重である。このようにB2圧制御バルブ21
は、Rレンジへの切換過渡時にB2ブレーキへの油圧P
B2を緩やかに立ち上げる、換言すればC1クラッチより
締結を遅らせることにより、切換ショックを軽減する機
能を有している。
【0023】C2圧制御バルブ18はC2クラッチ圧P
C2を制御するためのバルブであり、図7に示すようにス
プリング18aによって左方へ付勢されたスプール18
bを備えている。入力ポート18cには前進時のライン
圧PD が入力され、出力ポート18dからC2クラッチ
圧PC2が出力される。左端ポート18eには第2ソレノ
イドバルブ23の信号圧Ps2が入力される。なお、18
fはドレーンポートである。出力圧PC2はスプリング1
8aが収容された右端ポート18gにフィードバックさ
れており、出力圧PC2は信号圧Ps2およびスプリング荷
重との相関関係により、調圧される。
【0024】ここで、本発明におけるフェールセーフバ
ルブ16の作動不良の検出方法を、図8にしたがって説
明する。まず、シフトレバーをPまたはNレンジからR
レンジへ切り換えたか否かを判別する(ステップS
1)。もし、Rへ切り換えた場合には、第4ソレノイド
バルブ25をONさせる(ステップS2)。これによ
り、第4ソレノイドバルブ25の信号圧PS4がシーケン
スバルブ15の左端ポート15cに入力され、スプール
15bが右側へ切り替わる。その結果、フェールセーフ
バルブ16の右端ポート16cに後退油圧PR が作用す
る(ステップS3)。この油圧PR は前進時のライン圧
D より高いので、フェールセーフバルブ16が正常で
あれば、左側へ切り替わり(ステップS4)、B2圧制
御バルブ21のポート21dと接続されたポート16g
をドレーンさせる。そのため、B2ブレーキには第3ソ
レノイドバルブ24の信号圧PS3と比例する油圧PB2
供給され、緩やかに締結される(ステップS5)。つま
り、C1クラッチは速やかに締結されるのに対し、B2
ブレーキが緩やかに締結されるため、Rレンジへ切り換
えた時のショックが少ない。一定時間後、第4ソレノイ
ドバルブ25がOFFし(ステップS6)、シーケンス
バルブ15が左側位置へ、フェールセーフバルブ16が
右側位置へ戻り、B2圧制御バルブ21のポート21d
にC1クラッチ圧PC1が入力され、B2ブレーキにはシ
ーケンスバルブ15のポート15k,15iを介して高
い油圧が供給される(ステップS7)。この高い油圧
は、B2ブレーキに大きなトルクが作用してもすべりを
発生させないためである。
【0025】一方、フェールセーフバルブ16の右端ポ
ート16cに後退油圧PR が作用した時、フェールセー
フバルブ16が作動不良を起こしている場合には、フェ
ールセーフバルブ16が左側へ切り替わらずロック状態
となる。そのため、B2圧制御バルブ21のポート21
dにはC1クラッチ圧PC1がそのまま入力され、B2ブ
レーキはC1クラッチと同時に締結される(ステップS
8)。そのため、Rレンジへ切り換えた時のショックが
大きく、運転者は異常が発生したことを知ることができ
る。その後、第4ソレノイドバルブ25がOFFされる
(ステップS9)。なお、フェールセーフバルブ16が
作動不良を起こしても、B2ブレーキは正常に締結でき
るので、後退走行には全く支障がない。
【0026】図9はRレンジへの切り換え時のC1クラ
ッチ圧とB2ブレーキ圧の変化を示す。図9の実線は正
常時の油圧変化を示しており、時刻t1 でシフトレバー
をRレンジへ切り換えると、C1クラッチ圧が即座に立
ち上がるのに対し、B2ブレーキ圧は第3ソレノイドバ
ルブ24の作用によって緩やかに立ち上がり、締結する
ので、ショックが少ない。そして、時刻t2 でB2ブレ
ーキ圧は最大油圧まで上昇する。時刻t2 はシーケンス
バルブ15およびフェールセーフバルブ16の切替点で
ある。なお、第3ソレノイドバルブ24で制御範囲が広
ければ、B2ブレーキ圧を最大油圧まで第3ソレノイド
バルブ24で制御してもよい。一方、フェールセーフバ
ルブ16がバルブスティックなどの作動不良により右端
位置で固定された場合には、ポート21dがドレーンさ
れず、C1クラッチ圧がB2ブレーキに供給される。つ
まり、図9に破線で示すように、C1クラッチとB2ブ
レーキが同時に締結することになり、ショックが大きく
なる。
【0027】なお、図8では、P,N→Rへの切り換え
時に、運転者がショックによって作動不良を知る場合に
ついて説明したが、これに限るものではなく、例えば電
子制御装置(コンピュータ)によって作動不良を検出
し、警告することも可能である。すなわち、第4ソレノ
イドバルブ25をONした後、入力軸2と出力軸7との
回転数の比が所定の減速比となるまでの時間を測定し、
その時間が基準時間より短い場合には、B2ブレーキの
締結が早すぎる、つまりフェールセーフバルブ16の作
動不良であると判定し、警報ランプまたは警報ブザーに
よって警告を行なえばよい。
【0028】本発明は上記実施例に限定されるものでは
ない。上記実施例では、3個のクラッチC1〜C3と2
個のブレーキB1,B2を有する自動変速機について説
明したが、これに限るものではない。また、フェールセ
ーフバルブ16はB1ブレーキ圧,C2クラッチ圧,C
3クラッチ圧が同時に掛かったとき、B1ブレーキ圧を
抜くようにしたが、これに限るものではなく、C2クラ
ッチ圧またはC3クラッチ圧を抜くようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、後退レンジにおいて係合する第1の摩擦要素の
油圧を調圧制御する油圧制御弁のドレーンポートを、イ
ンタロック防止弁を介してドレーン油路または後退レン
ジにおいて係合する第2の摩擦要素の油路と接続し、ニ
ュートラルレンジから後退レンジへの切換過渡時のみイ
ンタロック防止弁をドレーン側へ切り換えるようにした
ので、正常時には第2の摩擦要素には速やかに油圧が供
給されるが、第1の摩擦要素には遅れて油圧が供給され
るため、同時に複数の摩擦要素が締結されず、ショック
が少ない。これに対し、インタロック防止弁が作動不良
を起こしている場合には、インタロック防止弁がドレー
ン側へ切り換わらず、油圧制御弁が制御不能となり、後
退レンジへの切換時に同時に複数の摩擦要素が締結され
る。そのため、係合ショックあるいは係合時間が短いこ
とにより、インタロック防止弁の作動不良を警告でき
る。このように、後退レンジへの切換の際にインタロッ
ク防止弁の作動チェックを行なうので、インタロック防
止弁の作動状態を容易に確認できる。なお、フェールセ
ーフバルブが作動不良を起こしても、通常走行には支障
がないので、安全に走行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における自動変速機の一例の概略機構図
である。
【図2】図1の自動変速機の各摩擦要素およびソレノイ
ドバルブの作動表である。
【図3】図1に示す自動変速機の油圧制御装置の全体回
路図である。
【図4】図3の油圧制御装置におけるレギュレータバル
ブ,マニュアルバルブおよびソレノイドモジュレータバ
ルブの回路図である。
【図5】図3の油圧制御装置におけるB1圧制御バルブ
およびC3圧制御バルブの回路図である。
【図6】図3の油圧制御装置におけるフェールセーフバ
ルブ,シーケンスバルブおよびB2圧制御バルブの回路
図である。
【図7】図3の油圧制御装置におけるC2圧制御バルブ
の回路図である。
【図8】フェールセーフバルブの作動不良の検出方法を
示すフローチャート図である。
【図9】後退レンジへの切換時のC1圧とB2圧の油圧
変化図である。
【符号の説明】
B2 ブレーキ(第1の摩擦要素) C1 クラッチ(第2の摩擦要素) 12 マニュアルバルブ 15 シーケンスバルブ 16 フェールセーフバルブ(インタロック防止
弁) 21 B2圧制御バルブ(油圧制御弁) 21d ドレーンポート 25 第4ソレノイドバルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の摩擦要素を持ち、ある変速段を達成
    するのに係合が必要な摩擦要素とそれ以外の摩擦要素と
    が誤って同時に係合する多重噛み合いを防止するため、
    何れかの摩擦要素への油圧をドレーンさせるインタロッ
    ク防止弁を設けた自動変速機において、 後退レンジにおいて係合する第1の摩擦要素の油圧を調
    圧制御する油圧制御弁のドレーンポートを、上記インタ
    ロック防止弁を介してドレーン油路または後退レンジに
    おいて係合する第2の摩擦要素の油路と接続し、ニュー
    トラルレンジから後退レンジへの切換過渡時のみインタ
    ロック防止弁をドレーン側へ切り換えるようにしたこと
    を特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
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