JP2001200925A - 車両用自動変速機のパワートレイン及び油圧制御システム - Google Patents
車両用自動変速機のパワートレイン及び油圧制御システムInfo
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Abstract
作動し、フェイルセイフモードが二元化され、Dレンジ
で4速、D3レンジでは3速にホールドされ、全変速段
でワンウェイクラッチによる解放制御を可能とし、変速
感と走行性を向上させ得るパワートレイン及びこれを制
御する油圧制御システムを提供する。 【解決手段】 2個のシングルピニオン遊星ギヤセット
を組み合わせて前進4速及び後進1速の変速段を達成
し、2、3、4速でライン圧調節が行われるようにする
ライン圧制御手段と、6個のレンジ圧を変換させる変速
制御手段と、エンジンブレーキ制御用の制御手段とを有
するパワートレイン及びこのパワートレインを制御する
油圧制御システムを含む。
Description
に適用されるパワートレイン及びこのパワートレインを
運用する油圧制御システムに関するものである。
バータと、このトルクコンバータに連結されている多段
変速ギヤメカニズムであるパワートレインとを有してお
り、車両の走行状態に応じて前記パワートレインの作動
要素のうちのいずれか一つの作動要素を選択的に作動さ
せるための油圧制御システムを保有するように成る。
ては、まず、設計目標に合う設計概念を探すために概念
設計と設計方案とが提示され、性能、耐久性、信頼性、
量産性及び製造費用などの側面で最も優れた設計概念を
一つ選択するようになる。
と、大概はメカニカルセクション、油圧制御システム、
電子制御システムの3部分に分けて開発が行われるよう
になるが、メカニカルセクションにおけるパワートレイ
ンは、少なくとも2個以上の単純遊星ギヤセットを組み
合わせて要求される変速段を実現することができる複合
遊星ギヤセットからなり、前記のようなパワートレイン
を運用する油圧制御システムは、オイルポンプから発生
した油圧を調節する圧力調節手段と、変速モードを形成
させ得る手動及び自動変速コントロール手段と、変速時
の円滑な変速モード形成のために変速感及び応答性を調
節する油圧コントロール手段と、トルクコンバータのダ
ンパークラッチ作動のためのダンパークラッチコントロ
ール手段と、各摩擦要素に適切な油圧を分配供給する油
圧分配手段とを含んで構成される。
おいては、トランスミッション制御ユニットによってオ
ン/オフされるソレノイドバルブとデューティ制御され
るソレノイドバルブとにより油圧分配手段の油圧の分配
が異なるようになり、摩擦要素の作動が選択されて変速
段の制御が実現される。
テムは、各自動車メーカー別に形式を異にして多数開発
されて適用されている。
は、多くの場合は1、2速のような低速段でエンジンブ
レーキが作動しないようにしているため、変速感が低下
し、またライン圧可変調節が全く行われなかったり3、
4速の高速段でだけライン圧可変調節が行われるように
しているため、燃費が向上しないという問題点を内包し
ていた。
速にだけホールドするように構成しているため、走行性
能がよくないという問題点を内包していた。
前記のような問題点を解決するためになされたものであ
り、本発明の目的は、第一に、各レンジの最高段でだけ
エンジンブレーキが作動するようにして変速感を向上さ
せ、第二に、フェイルセイフモードを二元化することに
より、Dレンジでは4速、D3レンジでは3速にホール
ドされるようにして走行性を向上させ、第三に、全変速
段でワンウェイクラッチによって解放制御が行われるよ
うにして、変速感を向上させ得るパワートレイン及びこ
れを制御する油圧制御システムを提供することである。
するために本発明の車両用自動変速機のパワートレイン
は、エンジンからの回転動力がトルクコンバータを介し
て入力軸に伝達されると、この入力軸が第1、第2シン
グルピニオン遊星ギヤセットにトルクを伝達して、前進
4速及び後進1速の変速段を実現することができる複合
遊星ギヤ装置に組み合わせた車両用自動変速機のパワー
トレインにおいて、第1シングルピニオン遊星ギヤセッ
トの遊星キャリアを第2シングルピニオン遊星ギヤセッ
トのリングギヤと固定的に連結した状態で、トランスフ
ァドライブギヤを介して出力要素とし、第1シングルピ
ニオン遊星ギヤセットのサンギヤと第2シングルピニオ
ン遊星ギヤセットの遊星キャリア及びサンギヤとを各々
第1、第2、第3クラッチを介して入力軸と連結し、第
2シングルピニオン遊星ギヤセットの遊星キャリアを第
1ブレーキを介して変速機ハウジングと連結すると同時
に、第4クラッチを介して第1シングルピニオン遊星ギ
ヤセットのリングギヤと選択的に連結し、第2シングル
ピニオン遊星ギヤセットのサンギヤを第2ブレーキを介
して変速機ハウジングと連結し、第2シングルピニオン
遊星ギヤセットの遊星キャリアを第1、第2ワンウェイ
クラッチを介して変速機ハウジングと第1シングルピニ
オン遊星ギヤセットのリングギヤと連結することを特徴
とする。
本発明の車両用自動変速機の油圧制御システムは、オイ
ルポンプにより生成された油圧は圧力調節手段及びダン
パークラッチ制御手段と、減圧手段と、変速制御手段と
に分岐して供給され、減圧手段で制御された減圧と変速
制御手段でポート変換されて供給される油圧とが油圧制
御手段に供給され、油圧制御手段で制御されて供給され
る油圧がライン圧を制御するライン圧制御手段と油圧分
配手段とに供給されると共に、各変速段に該当する摩擦
要素に油圧が供給されるように前記記載の車両用自動変
速機のパワートレインを制御する車両用自動変速機の油
圧制御システムにおいて、前記変速制御手段は、運転者
のセレクトレバー操作に連動すると共に、それぞれのレ
ンジ圧管路を介して油圧制御手段及び油圧分配手段、そ
して摩擦要素に直接油圧を供給するマニュアルバルブ
(MB)からなり、油圧制御手段は、トランスミッショ
ン制御ユニット(TCU)によって制御される第1、第
2、第3ソレノイドバルブによって制御されるリデュー
シング圧により制御されると共に、マニュアルバルブか
ら供給される油圧を制御する第1、第2、第3圧力制御
バルブからなり、ライン圧制御手段は、第1圧力制御バ
ルブから供給される油圧とマニュアルバルブから供給さ
れる前進圧とを第1クラッチ及び圧力調節手段の圧力調
節バルブに選択的に供給するスイッチングバルブと、こ
のスイッチングバルブを制御する第4ソレノイドバルブ
とからなり、油圧分配手段は、Lレンジ時に第3圧力制
御バルブの制御圧が第1ブレーキに供給されるようにL
レンジ圧の流路を形成するローコントロールバルブと、
後進変速時に前記第2圧力制御バルブから供給される制
御圧に応じて第1ブレーキに供給される油圧を制御する
N−Rコントロールバルブと、ローコントロールバルブ
から供給される制御圧と第2圧力制御バルブから供給さ
れる制御圧とに応じて制御されると共に、3、4速時に
第3圧力制御バルブから供給される油圧を第2クラッチ
に供給するようにポート変換が行われ、Lレンジ時に第
3圧力制御バルブから供給される油圧を第2ブレーキに
供給する第1フェイルセイフバルブと、第2圧力制御バ
ルブから供給される油圧を第2ブレーキに選択的に供給
する第2フェイルセイフバルブと、D3レンジの3速と
Lレンジ時に前記マニュアルバルブから供給される油圧
を第4クラッチに供給するエンジンブレーキ制御用スイ
ッチングバルブとからなることを特徴とする。
速機のパワートレイン及びこのパワートレインを油圧制
御する油圧制御システムについて一実施の形態を添付し
た図面に基づいて詳細に説明する。
図であり、図示したパワートレインは、2組のシングル
ピニオン遊星ギヤセットを組み合わせて前進4速及び後
進1速の変速段を実現することができるようにしたもの
である。
ルクコンバータ4を介して入力軸6に伝達されると、こ
の入力軸6は第1シングルピニオン遊星ギヤセット8、
第2シングルピニオン遊星ギヤセット10にトルクを伝
達し、これら第1、第2シングルピニオン遊星ギヤセッ
ト8、10の相互補完的な作動によって変速が行われ、
第1シングルピニオン遊星ギヤセット8の遊星キャリア
12と連結されているトランスファドライブギヤ14を
介して出力可能にクラッチフックアップが行われる。
星ギヤセット8、10の反復記載を避けるために、第1
シングルピニオン遊星ギヤセットのサンギヤ16、遊星
キャリア12、リングギヤ18を第1サンギヤ16、第
1遊星キャリア12、第1リングギヤ18と称し、第2
シングルピニオン遊星ギヤセットのサンギヤ20、遊星
キャリア22、リングギヤ24を第2サンギヤ20、第
2遊星キャリア22、第2リングギヤ24と称する。
ト8、10の連結関係としては、第1遊星キャリア12
が第2リングギヤ24と固定的に連結された状態で、第
1サンギヤ16は前進変速段の全ての変速レンジで作動
する第1クラッチC1を介して入力軸6と連結される。
3、4速で作動する第2クラッチC2を介して入力軸6
と連結される。また、前記第2遊星キャリア22は並列
に配置される第1ブレーキB1と第1ワンウェイクラッ
チF1とを介して変速機ハウジング26と連結されると
同時に、並列に配置される第4クラッチC4と第2ワン
ウェイクラッチF2とを介して第1リングギヤ18と連
結される。
第3クラッチC3を介して入力軸6と連結されると共
に、前記第2サンギヤ20は第2ブレーキB2を介して
変速機ハウジング26と連結される。
インの変速作動について、図2に示した作動チャートを
参照して説明する。前進1速では第1クラッチC1と第
1、第2ワンウェイクラッチF1、F2とが作動するこ
とにより、第1サンギヤ16が入力要素として作用し、
第1リングギヤ18と第2遊星キャリア22とが反力要
素として作用するようになる。
から第2ブレーキB2が作動することにより、第1サン
ギヤ16に入力が行われる状態で第2サンギヤ20が反
力要素として作用して変速が行われるようになる。
クラッチC2が作動し、第2ブレーキB2の作動が解除
されることにより、第1、2シングルピニオン遊星ギヤ
セット8、10がロッキングされて入力と同速で出力が
行われる。
ブレーキB2が作動することにより、反力要素が第2サ
ンギヤ20となり、オーバードライブ状態である前進4
速への変速が行われるようになる。
ブレーキB1とが作動して第2サンギヤ20に入力が行
われる状態で、第2遊星キャリア22が反力要素となっ
て後進変速が行われるようになる。
摩擦要素C1、C2、C3、C4、B1、B2を制御す
るための油圧制御システムを示す図面であり、セレクト
レバーが中立Nレンジにある時の状態を示しており、前
記パワートレインと同一の部分に対しては同一の符号を
付与する。
ら動力の伝達を受け、トルク変換して変速機側に伝達す
るトルクコンバータ4と、このトルクコンバータ及び変
速段の制御に必要なオイルの油圧と潤滑に必要な油圧と
を生成するオイルポンプ100とを含み、前記オイルポ
ンプ100により発生された所定の油圧を有するオイル
は、圧力調節手段及びダンパークラッチ制御手段、減圧
手段、変速制御手段に分岐して供給される。
御手段は、オイルポンプ100から圧送されるオイルの
油圧を所定の圧力に調節する圧力調節バルブ102と、
その圧力調節バルブ102から供給されるオイルの油圧
をトルクコンバータ及び潤滑用に所定の圧力に調節する
トルクコンバータコントロールバルブ106とトルクコ
ンバータの動力伝達効率を高めるためにダンパークラッ
チを制御するダンパークラッチコントロールバルブ10
8からなる。
維持するように減圧制御するリデューシングバルブ11
0からなり、リデューシングバルブ110を介して減圧
された油圧の一部は、ダンパークラッチコントロールバ
ルブ108の制御圧として供給されると同時にライン圧
制御手段に供給される。
段制御圧として使用される油圧を形成する第1圧力制御
バルブ(PCB1)112、第2圧力制御バルブ(PC
B2)114、第3圧力制御バルブ(PCB3)116
と、これらを油圧制御する第1ソレノイドバルブS1、
第2ソレノイドバルブS2、第3ソレノイドバルブS3
とからなる油圧制御手段に供給される。
ターレバーの位置に応じ連動して作動し流路を切り換え
るマニュアルバルブ118からなり、このマニュアルバ
ルブ118に供給される油圧は、各レンジの選択により
前記油圧制御手段によって制御され、又は直接的に下流
側に形成されるライン圧制御手段のスイッチングバルブ
(SWB)120、油圧分配手段としてのローコントロ
ールバルブ(LCB)122及びN−Rコントロールバ
ルブ(NRCB)124、第1フェイルセイフバルブ
(FSB1)126、第2フェイルセイフバルブ(FS
B2)128、エンジンブレーキ制御用スイッチングバ
ルブ(EBSB)130とに供給され、又は、摩擦要素
に供給される。
記のマニュアルバルブ118は図4のように構成され
る。このマニュアルバルブ118は、後進圧管路132
と、前進圧管路134と、Dレンジ圧管路136と、D
3レンジ圧管路138と、D2レンジ圧管路140と、
Lレンジ圧管路142とを備え、オイルポンプ100か
らのラインに連通し、オイルポンプ100から供給され
る油圧をレンジ変換に応じて前記の各管路を介して供給
しマニュアル変速を行う。
チC3と直接連結され、前進圧管路134は圧力調節バ
ルブ102と連結され、Dレンジ圧管路136はスイッ
チングバルブ120、又は第1、第2、第3圧力制御バ
ルブ112、114、116、又は第2フェイルセイフ
バルブ128と連結され、D3レンジ圧管路138はエ
ンジンブレーキ制御用スイッチングバルブ130に連結
され、D2レンジ圧管路140は第4クラッチC4とス
リーウエイバルブ144を介して連結され、Lレンジ圧
管路142はローコントロールバルブ122と連結され
る。
圧力制御バルブ(PCB1)112と第1ソレノイドバ
ルブS1との構成について説明する。図5に示すよう
に、第1圧力制御バルブ112のバルブボディーは、リ
デューシングバルブ110から減圧された油圧の供給を
受ける第1PCB1ポート150と;マニュアルバルブ
118から油圧の供給を受ける第2PCB1ポート15
2と;前記第2PCB1ポート152に供給された油圧
をスイッチングバルブ120に供給する第3PCB1ポ
ート154と;第1ソレノイドバルブS1により制御さ
れた油圧の供給を受ける第4PCB1ポート156とを
含む。
第1圧力制御バルブ112のPCB1バルブスプール1
12Vは、前記第1PCB1ポート150に供給される
油圧が作用し、直径の小さな第1PCB1ランド158
と;前記第1PCB1ポート150に供給される油圧が
作用し、前記第2PCB1ポート152を選択的に開閉
する第2PCB1ランド160と;前記第2PCB1ラ
ンド160と共に前記第2PCB1ポート152と第3
PCB1ポート154とを選択的に連通させる第3PC
B1ランド162とを含んで構成される。前記第3PC
B1ランド162とバルブボディーとの間にはPCB1
弾発部材164が設置され、PCB1バルブスプール1
12Vを図5図面上における左側に移動させた状態に維
持する。
御する第1ソレノイドバルブS1はスリーウエイバルブ
の形態を有し、オン制御されると第1圧力制御バルブ1
12への油圧の供給路が遮断された状態となり、前記第
1圧力制御バルブ112の制御圧として供給された油圧
が排出され、反対にオフ制御されると排出ポートが閉鎖
されて減圧された油圧が第1圧力制御バルブ112に供
給され得るように流路を保有するバルブであり、その構
成の詳細な説明は公知であるので省略する。
ルブS1がオン制御されると、第1圧力制御バルブ11
2のPCB1バルブスプール112Vが図5図面上にお
ける右側に移動して第2PCB1ポート152を閉鎖す
るようになり、反対にオフ制御されると、第4PCB1
ポート156に制御圧が供給され、PCB1バルブスプ
ール112Vが図面上の左側に移動して第2ポート15
2と第3ポート154とを連通させスイッチングバルブ
120に油圧を供給するようになる。
114のバルブボディーは、リデューシングバルブ11
0から減圧された油圧の供給を受ける第1PCB2ポー
ト170と、マニュアルバルブ118から油圧の供給を
受ける第2PCB2ポート172と、前記第2PCB2
ポート172に供給された油圧を第1、第2フェイルセ
イフバルブ126、128とエンジンブレーキ制御用ス
イッチングバルブ130とに供給する第3ポート174
と、第2ソレノイドバルブS2により制御された油圧の
供給を受ける第4PCB2ポート176と、第4PCB
2ポート176に供給される制御圧をN−Rコントロー
ルバルブ124の制御圧として供給する第5ポート17
8とを含んで構成される。
ーに内蔵されるPCB2バルブスプール114Vは、第
1PCB2ポート170に供給される油圧が作用し、直
径の小さな第1PCB2ランド180と;第1PCB2
ポート170に供給される油圧が作用し、第2PCB2
ポート172を選択的に開閉する第2PCB2ランド1
82と;第2PCB2ランド182と共に第2PCB2
ポート172と第3PCB2ポート174とを選択的に
連通させる第3PCB2ランド184とを含んで構成さ
れ、第3ランド184とバルブボディーとの間には弾発
部材186が設置され、PCB2バルブスプール114
Vを図5図面上において左側に移動させた状態に弾止し
維持する。
ブ114において、第2ソレノイドバルブS2がオン制
御されると、第2圧力制御バルブ114のPCB2バル
ブスプール114Vが図5図面上における右側に移動し
て第2PCB2ポート172を閉鎖するようになり、反
対にオフ制御されると、制御圧が供給されながらPCB
2バルブスプール114Vが図面上における左側に移動
して第2ポート172と第3ポート174とを連通させ
るようになる。
116と第3ソレノイドバルブS3は、前記の第1圧力
制御バルブ112及び第1ソレノイドバルブS1と同一
の構成を有するが、ただし、第3圧力制御バルブ116
に連結される流路の構成が異なる。
ルブボディーは、リデューシングバルブ110から減圧
された油圧の供給を受ける第1PCB3ポート190
と;マニュアルバルブ118から油圧の供給を受ける第
2PCB3ポート192と;前記第2PCB3ポート1
92に供給された油圧を第1、第2フェイルセイフバル
ブ126、128の制御圧として供給する第3PCB3
ポート194と;第3ソレノイドバルブS3により制御
された油圧の供給を受ける第4PCB3ポート196と
を含んで構成される。
バルブボディーに内蔵されるPCB3バルブスプール1
16Vは、前記第1PCB3ポート190に供給される
油圧が作用し、直径の小さな第1PCB3ランド198
と;前記第1PCB3ポート190に供給される油圧が
作用し、前記第2PCB3ポート192を選択的に開閉
する第2PCB3ランド200と;前記第2PCB3ラ
ンド200と共に前記第2PCB3ポート192と第3
PCB3ポート194とを選択的に連通させる第3PC
B3ランド202とを含んで構成され、前記第3PCB
3ランド202とバルブボディーとの間には弾発部材2
04が設置され、PCB3バルブスプール116Vを図
5図面上における左側に移動させた状態に弾止維持す
る。
ブ116において、第3ソレノイドバルブS3がオン制
御されると、第3圧力制御バルブ116のPCB3バル
ブスプール116Vが図5図面上における右側に移動し
て第2PCB3ポート192を閉鎖するようになり、反
対にオフ制御されると、制御圧が供給されながらPCB
3バルブスプール116Vが図面上における左側に移動
して第2PCB3ポート192と第3PCB3ポート1
94とを連通させ、マニュアルバルブ118から供給さ
れる油圧を供給するようになる。
チングバルブ(SWB)120は、図6に示されるよう
に、第4ソレノイドバルブS4によって制御されるが、
そのバルブボディーは、Dレンジ圧管路に連通し油圧の
供給を受ける第1SWBポート210と;前記第1SW
Bポート210に供給される油圧を選択的に第1クラッ
チC1に供給する第2SWBポート212と;前記第1
圧力制御バルブ112から油圧の供給を受ける第3SW
Bポート214と;前記第3SWBポート214に供給
される油圧を圧力調節バルブ102に供給する第4SW
Bポート216と;第4ソレノイドバルブS4の制御圧
の供給を受ける第5SWBポート218とを含んで構成
される。
ブボディーに内蔵されるSWBバルブスプール120V
は、第5SWBポート218の制御圧が作用する第1S
WBランド220と;第3SWBポート214又は第4
SWBポート216を選択的に開閉する第2SWBラン
ド222と;第1SWBポート210又は、第2SWB
ポート212を選択的に開閉する第3SWBランド22
4とを含んで構成され、前記第3SWBランド224と
バルブボディーとの間には、SWBバルブスプール12
0Vを図6図面上における左側に押しつけるように弾止
する弾発部材226が設置される。
は、Dレンジ1、2、3、4速ではオフ制御されてマニ
ュアルバルブ118から供給される油圧を第1クラッチ
C1に供給すると同時に、Dレンジ2、3、4速で第1
圧力制御バルブ112から供給される油圧を圧力調節バ
ルブ102に供給して、ライン圧の制御が行われるよう
に作用する。
24は、後進レンジで第2圧力制御バルブ114から供
給される制御圧によって制御され、マニュアルバルブ1
18から供給される油圧を第1ブレーキB1に供給する
ように機能する。このN−Rコントロールバルブ124
のバルブボディーは、第2圧力制御バルブ114と連通
する第1NRCBポート230と;後進圧管路132と
連通する第2NRCBポート232と;第2NRCBポ
ート232に供給される油圧を選択的に第1フェイルセ
イフバルブ126を介して第1ブレーキB1に供給する
第3NRCBポート234とを含んで構成される。
前記バルブボディーに内蔵されるNRCBバルブスプー
ル124Vは、第1NRCBポート230に流入する油
圧が作用する第1NRCBランド236と;第2NRC
Bポート232又は、第3NRCBポート234を選択
的に開閉する第2NRCBランド238とを含んで構成
され、第2NRCBランド238とバルブボディーとの
間には、NRCBバルブスプール124Vを図6図面上
における右側に押しつけるように弾性力を発揮する弾発
部材240が設置される。
は、3、4速では第2クラッチC2に供給される油圧に
よって制御され、後進Rレンジでは第1ブレーキB1に
供給される油圧の一部によって制御され、Lレンジ時に
おいては、第3圧力制御バルブ116の制御圧が第1ブ
レーキB1に供給されるように機能する。
のバルブボディーは、Lレンジ圧管路142に連通し、
油圧の供給を受ける第1LCBポート250と;第1L
CBポート250に供給される油圧を第1フェイルセイ
フバルブ126の制御圧として供給する第2LCBポー
ト252と;第2クラッチC2に供給される油圧を第1
フェイルセイフバルブ126の下流側で供給を受ける第
3LCBポート254と;第1ブレーキB1に供給され
る油圧の一部を制御圧として供給を受ける第4LCBポ
ート256とを含んで構成される。
ルブボディーに内蔵されるLCBバルブスプール122
Vは、第3LCBポート254に供給される制御圧に作
用すると共に、第1LCBポート250を選択的に開閉
する第1LCBランド258と;第2LCBポート25
2を排出ポートと選択的に連通させる第2LCBランド
260とを含んで構成され、第2LCBランド260と
バルブボディーとの間に設置されて第4ポート256に
供給される制御圧によって、LCBバルブスプール12
2Vを図6図面上における右側に弾止するように弾性力
を発揮する弾発部材262を含む。
26は、ローコントロールバルブ122から供給される
制御圧と第2圧力制御バルブ114から供給される制御
圧とによって制御され、3、4速では第3圧力制御バル
ブ116から供給される油圧を第2クラッチC2に供給
し得るようにポート変換が行われ、Lレンジでは第3圧
力制御バルブ116から供給される油圧を第2ブレーキ
B2に供給し得るようにポート変換が行われる。
6のバルブボディーは、ローコントロールバルブ122
により制御された油圧の供給を受ける第1FSB1ポー
ト270と;第3圧力制御バルブ116から油圧の供給
を受ける第2FSB1ポート272と;N−Rコントロ
ールバルブ124から油圧の供給を受ける第3FSB1
ポート274と;第2FSB1ポート272に供給され
る油圧を第2クラッチC2に選択的に供給する第4FS
B1ポート276と;第3FSB1ポート274に供給
される油圧を第1ブレーキB1とローコントロールバル
ブ122とに供給する第5FSB1ポート278、第6
FSB1ポート280と;第2圧力制御バルブ114に
より制御された油圧の供給を受ける第7FSB1ポート
281とを含んで構成される。
前記バルブボディーに内蔵されるFSB1バルブスプー
ル126Vは、第1FSB1ポート270の制御圧によ
って制御される第1FSB1ランド282と;第2FS
B1ポート272と第4FSB1ポート276とを選択
的に連通させると同時に、第1FSB1ランド282と
共に第3FSB1ポート274を第5FSB1ポート2
78又は、第6FSB1ポート280と連通させる第2
FSB1ランド284と;第7FSB1ポート281の
制御圧に作用する第3FSB1ランド286とを含んで
構成され、第3FSB1ランド286とバルブボディー
との間には、弾発部材288が設置される。
28は、第2圧力制御バルブ114から供給される油圧
を第2ブレーキB2に選択的に供給し、そのバルブボデ
ィーは、それぞれ後進圧管路132、第4クラッチC4
の油圧管路、第3圧力制御バルブ116、Dレンジ圧管
路136に連通して制御圧の供給を受けるそれぞれ、第
1FSB2ポート290、第2FSB2ポート292、
第3FSB2ポート294、第4FSB2ポート296
と、前記第2圧力制御バルブ114から油圧の供給を受
ける第5FSB2ポート298と、前記第5FSB2ポ
ート298に供給される油圧を第2ブレーキB2に供給
する第6FSB2ポート300とを含んで構成される。
前記バルブボディーに内蔵されるFSB2バルブスプー
ル128Vは、第1FSB2ポート290、第2FSB
2ポート292、第3FSB2ポート294の油圧に作
用するそれぞれ第1FSB2ランド302、第2FSB
2ランド304、第3FSB2ランド306と;前記第
6FSB2ポート300を排出ポートと第5FSB2ポ
ート298とに選択的に連通させる第4FSB2ランド
308と;前記第5FSB2ポート298を第6FSB
2ポート300と選択的に開閉する第FSB25ランド
310と;前記第4FSB2ポート296の制御圧が作
用する第6FSB2ランド312とを含んで構成され、
前記第6FSB2ランド312はスリーブ314内に挿
入される。
バルブ(EBSB)130は、D3レンジ3速とLレン
ジ時にマニュアルバルブ118から供給される油圧を第
4クラッチC4に供給してエンジンブレーキが作動する
ように機能するものであり、EBSB130のバルブボ
ディーは第2圧力制御バルブ114により制御された油
圧の供給を受ける第1EBSBポート320と、マニュ
アルバルブ118のD3レンジ圧管路138と連通する
第2EBSBポート322と、前記第2EBSBポート
322に供給される油圧を第4クラッチC4に供給する
第3EBSBポート324とを含んで構成される。
グバルブ130の前記バルブボディーに内蔵されるEB
SBバルブスプール130Vは、第1EBSBポート3
20の油圧に作用する第1EBSBランド326と;第
1EBSBランド326と共に第2EBSBポート32
2又は、第3EBSBポート324を選択的に連通させ
る第2EBSBポート322ランド328とを含んで構
成され、第2EBSBポート322ランド328とバル
ブボディーとの間には、弾発部材330が設置される。
D2レンジ圧管路140と前記エンジンブレーキ制御用
スイッチングバルブ130の下流側の管路との間に配置
され、この管路に供給されるオイルの圧力によってポー
トが変換されながら第4クラッチC4に油圧が供給され
るようにする。
ステムは、図3に示したように、中立Nレンジではオイ
ルポンプ100から吐出されるオイルが圧力調節バルブ
102により所定の油圧に調節されながらリデューシン
グバルブ110を介して減圧された後、各々ダンパーク
ラッチコントロールバルブ108と第1、第2、第3圧
力制御バルブ112、114、116とに供給される。
によってデューティ制御される第2ソレノイドバルブS
2を除いた第1、第3、第4ソレノイドバルブS1、S
3、S4がオフ状態に制御され、図3に示されるような
油圧の流れになる。
7に示したように、マニュアルバルブ118に供給され
る油圧は前進圧管路134を介して圧力調節バルブ10
2に圧力調節圧として供給されると同時に、Dレンジ圧
管路136を介して第1、第2、第3圧力制御バルブ1
12、114、116とスイッチングバルブ120とに
供給される。
ーティ制御が行われ、第4ソレノイドバルブS4は一時
的にオン状態に制御されてからオフ状態に戻され、第1
圧力制御バルブ112の制御圧が第1クラッチC1に供
給されることにより1速変速が行われるようになる。
が増して、スロットルバルブの開度率が増加するとDレ
ンジ2速への変速を行なうようになるが、この時には図
8に示すように、前記の前進1速の状態から、トランス
ミッション制御ユニット(TCU)は、オン状態に制御
していた第2ソレノイドバルブS2をデューティ制御
し、第2圧力制御バルブ114の制御圧が第1フェイル
セイフバルブ126を経由して第2ブレーキB2に供給
されるようにし、2速変速が行われるようになる。
圧は、第4ソレノイドバルブS4のオフ制御によってス
イッチングバルブ120を介して圧力調節バルブ102
に供給され、ライン圧調節を行うようになる。
車速がさらに増してスロットルバルブの開度が増加する
と、2速状態から、図9に示すように油圧制御手段の第
2ソレノイドバルブS2がオンに制御され、第3ソレノ
イドバルブS3はオフ制御される。
給されていた油圧が遮断されるため第2ブレーキB2の
作動は解除され、第3圧力制御バルブ116による油圧
が第1フェイルセイフバルブ126を介して第2クラッ
チC2に供給されることによって3速変速が行われ、こ
の時にももちろんライン圧可変が行われる。
ら、車速がさらに増してスロットルバルブの開度が増加
すると、上記Dレンジ3速状態から、図10に示される
ように油圧制御手段の第2ソレノイドバルブS2をオフ
制御して、この油圧が第2フェイルセイフバルブ128
を経由して第2ブレーキB2に供給されて、Dレンジ4
速への変速が行われるようになる。
第2、第3、第4ソレノイドバルブS1、S2、S3、
S4が全てオフ制御されるが、万一、Dレンジで故障が
発生すると、この場合と同様に、ソレノイドバルブが作
動することにより4速ホールドとなる。
速と同様にオイルが流れ制御されるようになるが、さら
に、この時にはマニュアルバルブ118からD3レンジ
圧管路138に供給される油圧がエンジンブレーキ制御
用スイッチングバルブ130を経由して第4クラッチC
4に供給される(図11参照)。
は、エンジンブレーキを作動させるためである。
1、第3ソレノイドバルブS1、S3がオフ制御され変
速が行われるが、D3レンジ状態での自動変速機の故障
時には3速の状態にホールドされる。
の状態に所定の油圧を有するオイルが流れるように制御
されるが、さらに、この時にはマニュアルバルブ118
からD2レンジ圧管路140に供給される油圧がスリー
ウエイバルブ144を経由して第4クラッチC4に供給
される(図12参照)。
は、エンジンブレーキを作動させるためである。
18のDレンジ圧管路136からの油圧がスイッチング
バルブ120を介して直接第1クラッチC1に供給され
る。また、第1フェイルセイフバルブ126には、第3
ソレノイドバルブS3のオフ制御によって第3圧力制御
バルブ116の油圧が供給されると共に、マニュアルバ
ルブ118のLレンジ圧管路142に供給される油圧が
ローコントロールバルブ122を介して供給されこれに
よって、第1フェイルセイフバルブ126を経由して第
1ブレーキB1に供給される。
ンジ圧が第4クラッチC4に供給され、エンジンブレー
キが作動する(図13参照)。
ニュアルバルブ118の後進圧管路132から供給され
る油圧の一部が直接第3クラッチC3に供給され、その
一部はN−Rコントロールバルブ124によって制御さ
れながら第1フェイルセイフバルブ126を経由して第
1ブレーキB1に供給されるが、この時、N−Rコント
ロールバルブ124は第2ソレノイドバルブS2の制御
圧によって制御されながら第1ブレーキB1に供給され
る油圧を制御するようになる。
の油圧制御システムによると、4速→3速、4速→2速
スキップ変速と3速→2速、2速→1速の変速が可能で
あり、その制御は以上記載した制御方法と同様に行われ
るので、詳細な油圧の流れに関する説明は省略する。
システムは、各レンジの最高段でだけエンジンブレーキ
制御用クラッチを作動させてエンジンブレーキが作動す
るようにすることで変速感を向上させ、フェイルセイフ
モードを二元化してDレンジでは4速、D3レンジでは
3速にホールドされるようにすることで走行性を向上さ
せ、2個のワンウェイクラッチによって全変速段で解放
制御が行われるようにすることで変速感を向上させるこ
とができる。
示す構成図である。
である。
レンジでの油圧の流れの状態を示す構成図である。
ブの構成図である。
る。
手段の構成図である。
ンジ1速での油圧の流れの状態を示す構成図である。
ジ2速での油圧の流れの状態を示す構成図である。
ジ3速での油圧の流れの状態を示す構成図である。
ンジ4速での油圧の流れの状態を示す構成図である。
レンジの3速での油圧の流れの状態を示す構成図であ
る。
ンジの2速での油圧の流れの状態を示す構成図である。
ンジの1速での油圧の流れの状態を示す構成図である。
Rレンジでの油圧の流れの状態を示す構成図である。
(EBSB) 130V EBSBバルブスプール 132 後進圧管路 134 前進圧管路 136 Dレンジ圧管路 138 D3レンジ圧管路 140 D2レンジ圧管路 142 Lレンジ圧管路 144 スリーウエイバルブ 150、152、154、156 PCB1ポート 158、160、162 PCB1ランド 164 PCB1弾発部材 170、172、174、176 PCB2ポート 180、182、184 PCB2ランド 186 PCB2弾発部材 190、192、194、196 PCB3ポート 198、200、202 PCB3ランド 204 PCB3弾発部材 210、212、214、216、218 SWBポ
ート 220、222、224 SWBランド 226 SWB弾発部材 230、232、234、236、238 NRCB
ポート 240 NRCB弾発部材 250、252、254、256 LCBポート 258、260 LCBランド 262 LCB弾発部材 270、272、274、276、278、280、2
81 FSB1ポート 282、284、286 FSB1ランド 288 FSB1弾発部材 290、292、294、296、298、300
FSB2ポート 302、304、306、308、310、312
FSB2ランド 314 スリーブ 320、322、324 EBSBポート 326、328 EBSBランド 330 EBSB弾発部材
Claims (20)
- 【請求項1】 エンジンからの回転動力がトルクコンバ
ータを介して入力軸に伝達されると、この入力軸が第
1、第2シングルピニオン遊星ギヤセットにトルクを伝
達して、前進4速及び後進1速の変速段を実現すること
ができる複合遊星ギヤ装置に組み合わせた車両用自動変
速機のパワートレインにおいて、 前記第1シングルピニオン遊星ギヤセットの遊星キャリ
アを第2シングルピニオン遊星ギヤセットのリングギヤ
と固定的に連結した状態で、トランスファドライブギヤ
を介して出力要素とし、 前記第1シングルピニオン遊星ギヤセットのサンギヤと
第2シングルピニオン遊星ギヤセットの遊星キャリア及
びサンギヤとを各々第1、第2、第3クラッチを介して
入力軸と連結し、 前記第2シングルピニオン遊星ギヤセットの遊星キャリ
アを第1ブレーキを介して変速機ハウジングと連結する
と同時に、第4クラッチを介して第1シングルピニオン
遊星ギヤセットのリングギヤと選択的に連結し、 前記第2シングルピニオン遊星ギヤセットのサンギヤを
第2ブレーキを介して変速機ハウジングと連結し、 前記第2シングルピニオン遊星ギヤセットの遊星キャリ
アを第1、第2ワンウェイクラッチを介して変速機ハウ
ジングと第1シングルピニオン遊星ギヤセットのリング
ギヤと連結することを特徴とする車両用自動変速機のパ
ワートレイン。 - 【請求項2】 前記第1ブレーキは、第4クラッチに対
して第2シングルピニオン遊星ギヤセットの遊星キャリ
ア側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の車
両用自動変速機のパワートレイン。 - 【請求項3】 前記第1ワンウェイクラッチは、第1ブ
レーキに対して第2シングルピニオン遊星ギヤセットの
遊星キャリア側に配置されることを特徴とする請求項1
または2に記載の車両用自動変速機のパワートレイン。 - 【請求項4】 前記第2ワンウェイクラッチは、第1ブ
レーキに対して第2シングルピニオン遊星ギヤセットの
遊星キャリアと第4クラッチから第1シングルピニオン
遊星ギヤセットのリングギヤ側との間に配置されること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用
自動変速機のパワートレイン。 - 【請求項5】 オイルポンプにより生成された油圧は圧
力調節手段及びダンパークラッチ制御手段と、減圧手段
と、変速制御手段とに分岐して供給され、前記減圧手段
で制御された減圧と前記変速制御手段でポート変換され
て供給される油圧とが油圧制御手段に供給され、前記油
圧制御手段で制御されて供給される油圧がライン圧を制
御するライン圧制御手段と油圧分配手段とに供給される
と共に、各変速段に該当する摩擦要素に油圧が供給され
るように請求項1乃至4のいずれかに記載の車両用自動
変速機のパワートレインを制御する車両用自動変速機の
油圧制御システムにおいて、 前記変速制御手段は、運転者のセレクトレバー操作に連
動すると共に、それぞれのレンジ圧管路を介して油圧制
御手段及び油圧分配手段、そして摩擦要素に直接油圧を
供給するマニュアルバルブからなり、 前記油圧制御手段は、トランスミッション制御ユニット
(TCU)によって制御される第1、第2、第3ソレノ
イドバルブによって制御されるリデューシング圧により
制御されると共に、前記マニュアルバルブから供給され
る油圧を制御する第1、第2、第3圧力制御バルブから
なり、 前記ライン圧制御手段は、前記第1圧力制御バルブから
供給される油圧とマニュアルバルブから供給される前進
圧とを第1クラッチ及び圧力調節手段の圧力調節バルブ
に選択的に供給するスイッチングバルブと、このスイッ
チングバルブを制御する第4ソレノイドバルブとからな
り、 前記油圧分配手段は、Lレンジ時に第3圧力制御バルブ
の制御圧が第1ブレーキに供給されるようにLレンジ圧
の流路を形成するローコントロールバルブと、 後進変速時に前記第2圧力制御バルブから供給される制
御圧に応じて第1ブレーキに供給される油圧を制御する
N−Rコントロールバルブと、 前記ローコントロールバルブから供給される制御圧と第
2圧力制御バルブから供給される制御圧とに応じて制御
されると共に、3、4速時に第3圧力制御バルブから供
給される油圧を第2クラッチに供給するようにポート変
換が行われ、Lレンジ時に第3圧力制御バルブから供給
される油圧を第2ブレーキに供給する第1フェイルセイ
フバルブと、 前記第2圧力制御バルブから供給される油圧を第2ブレ
ーキに選択的に供給する第2フェイルセイフバルブと、 D3レンジの3速とLレンジ時に前記マニュアルバルブ
から供給される油圧を第4クラッチに供給するエンジン
ブレーキ制御用スイッチングバルブとからなることを特
徴とする車両用自動変速機の油圧制御システム。 - 【請求項6】 前記マニュアルバルブは、 前記オイルポンプの発生するポンプ圧を有するオイルが
圧送される管路に連通するマニュアルバルブ(MB)ポ
ートと、 第3クラッチの作動を制御する第3クラッチ作動制御手
段に連結された管路と直接連結される後進圧管路と、 圧力調節バルブと連結される前進圧管路と、 スイッチングバルブ、又は第1、第2、第3圧力制御バ
ルブ、又は第2フェイルセイフバルブと連結されるDレ
ンジ圧管路と、 前記エンジンブレーキ制御用スイッチングバルブと連結
されるD3レンジ圧管路と、 第4クラッチの作動を制御する第4クラッチ作動制御手
段に連結された管路にスリーウエイバルブを介して連通
するD2レンジ圧管路と、 前記ローコントロールバルブと連結されるLレンジ圧管
路とを備え、 Dレンジが選択されると、前記MBポートが、前進圧管
路とDレンジ圧管路とに連通してポート変換が行われ、 D3レンジが選択されると、前記MBポートが、前進圧
管路とDレンジ圧管路とD3レンジ圧管路とに連通して
ポート変換が行われ、 D2レンジが選択されると、前記MBポートが、前進圧
管路とDレンジ圧管路とD2レンジ圧管路とに連通して
ポート変換が行われ、 Lレンジが選択されると、前記MBポートが、前進圧管
路とDレンジ圧管路とD3レンジ圧管路とD2レンジ圧
管路とLレンジ圧管路とに連通してポート変換が行わ
れ、 後進レンジが選択されると、前記MBポートが、後進圧
管路と連通してポート変換が行われることを特徴とする
請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御システ
ム。 - 【請求項7】 第1、第2、第3ソレノイドバルブは、
オフ状態では閉じた状態を維持する。スリーウエイバル
ブからなることを特徴とする請求項5に記載の車両用自
動変速機の油圧制御システム。 - 【請求項8】 前記第1圧力制御バルブは、 前記減圧手段としてのリデューシングバルブから減圧さ
れた油圧の供給を受ける第1のPCB1ポートと;マニ
ュアルバルブから油圧の供給を受ける第2のPCB1ポ
ートと;前記第2のPCB1ポートに供給された油圧を
スイッチングバルブに供給する第のPCB13ポート
と;第1ソレノイドバルブにより制御された油圧の供給
を受ける第4のPCB1ポートとを備えるバルブボディ
ーと、 前記第1のPCB1ポートに供給される油圧が作用し、
直径の小さな第1のPCB1ランドと;前記第1のPC
B1ポートに供給される油圧が作用し、前記第2のPC
B1ポートを選択的に開閉する第2のPCB1ランド
と;前記第2のPCB1ランドと共に前記第2のPCB
1ポートと第3のPCB1ポートとを選択的に連通させ
る第3のPCB1ランドとを備え、前記第3のPCB1
ランドとバルブボディーとの間に配置される弾発部材を
有するPCB1バルブスプールとを含んでなることを特
徴とする請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御
システム。 - 【請求項9】 前記第2圧力制御バルブは、 前記リデューシングバルブから減圧された油圧の供給を
受ける第1のPCB2ポートと;マニュアルバルブから
油圧の供給を受ける第2のPCB2ポートと;前記第2
のPCB2ポートに供給された油圧を第1、第2フェイ
ルセイフバルブとエンジンブレーキ制御用スイッチング
バルブとに供給する第3のPCB2ポートと;第2ソレ
ノイドバルブにより制御された油圧の供給を受ける第4
のPCB2ポートと;前記第4のPCB2ポートに供給
される制御圧をN−Rコントロールバルブの制御圧とし
て供給する第5のPCB2ポートとを備えるバルブボデ
ィーと、 前記第1のPCB2ポートに供給される油圧が作用し、
直径の小さな第1のPCB2ランドと;前記第1のPC
B2ポートに供給される油圧が作用し、第2のPCB2
ポートを選択的に開閉する第2のPCB2ランドと;前
記第2のPCB2ランドと共に前記第2のPCB2ポー
トと第3のPCB2ポートとを選択的に連通させる第3
のPCB2ランドとを備え、前記第3のPCB2ランド
とバルブボディーとの間に配置される弾発部材を有する
PCB2バルブスプールとを含んでなることを特徴とす
る請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御システ
ム。 - 【請求項10】 前記第3圧力制御バルブは、 前記リデューシングバルブから減圧された油圧の供給を
受ける第1のPCB3ポートと;マニュアルバルブから
油圧の供給を受ける第2のPCB3ポートと;前記第2
のPCB3ポートに供給された油圧を第1、第2フェイ
ルセイフバルブの制御圧として供給する第3のPCB3
ポートと;第3ソレノイドバルブにより制御された油圧
の供給を受ける第4のPCB3ポートとを備えるバルブ
ボディーと、 前記第1のPCB3ポートに供給される油圧が作用し、
直径の小さな第1のPCB3ランドと;前記第1のPC
B3ポートに供給される油圧が作用し、第2のPCB3
ポートを選択的に開閉する第2のPCB3ランドと;前
記第2のPCB3ランドと共に前記第2のPCB3ポー
トと第3のPCB3ポートとを選択的に連通させる第3
のPCB3ランドとを備え、前記第3のPCB3ランド
とバルブボディーとの間に配置される弾発部材を有する
PCB3バルブスプールとを含んでなることを特徴とす
る請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御システ
ム。 - 【請求項11】 前記スイッチングバルブは、 前記マニュアルバルブのDレンジ圧管路から油圧の供給
を受ける第1のSWBポートと;前記第1のSWBポー
トに供給される油圧を第1クラッチに選択的に供給する
第2のSWBポートと;前記第1圧力制御バルブから油
圧の供給を受ける第3のSWBポートと;前記第3のS
WBポートに供給される油圧を圧力調節バルブに供給す
る第4のSWBポートと;第4ソレノイドバルブの制御
圧の供給を受ける第5のSWBポートとを備えるバルブ
ボディーと、 前記第5のSWBポートの制御圧が作用する第1のSW
Bランドと;前記第3、第4のSWBポートを選択的に
開閉する第2のSWBランドと;前記第1、第2のSW
Bポートを選択的に開閉する第3のSWBランドとを備
え、前記第3のSWBランドとバルブボディーとの間に
配置される弾発部材を有するSWBバルブスプールとを
含んでなることを特徴とする請求項5に記載の車両用自
動変速機の油圧制御システム。 - 【請求項12】 前記N−Rコントロールバルブは、 前記第2圧力制御バルブと連通する第1のNRCBポー
トと;前記後進圧管路と連通する第2のNRCBポート
と;前記第2のNRCBポートに供給される油圧を第1
フェイルセイフバルブを介して第1ブレーキに選択的に
供給する第3のNRCBポートとを備えるバルブボディ
ーと、 前記第1のNRCBポートに流入する油圧が作用する第
1のNRCBランドと;前記第2、第3のNRCBポー
トを選択的に開閉する第2のNRCBランドとを備え、
前記第2のNRCBランドとバルブボディーとの間に配
置される弾発部材を有するNRCBバルブスプールとを
含んでなることを特徴とする請求項5に記載の車両用自
動変速機の油圧制御システム。 - 【請求項13】 前記ローコントロールバルブは、 前記マニュアルバルブのLレンジ圧管路から油圧の供給
を受ける第1のLCBポートと;前記第1のLCBポー
トに供給される油圧を第1フェイルセイフバルブの制御
圧として供給する第2のLCBポートと;前記第2クラ
ッチに供給される油圧を第1フェイルセイフバルブの下
流側で供給を受ける第3のLCBポートと;第1ブレー
キに供給される油圧の一部を制御圧として供給を受ける
第4のLCBポートとを備えるバルブボディーと、 前記第3のLCBポートに供給される制御圧に作用する
と共に、第1のLCBポートを選択的に開閉する第1の
LCBランドと;前記第2のLCBポートを排出ポート
と選択的に連通させる第2のLCBランドとを備え、前
記第2のLCBランドとバルブボディーとの間に配置さ
れる弾発部材を有するLCBバルブスプールとを含んで
なることを特徴とする請求項5に記載の車両用自動変速
機の油圧制御システム。 - 【請求項14】 前記第1フェイルセイフバルブは、 前記ローコントロールバルブにより制御された油圧の供
給を受ける第1のFSB1ポートと;前記第3圧力制御
バルブから油圧の供給を受ける第2のFSB1ポート
と;前記N−Rコントロールバルブから油圧の供給を受
ける第3のFSB1ポートと;前記第2のFSB1ポー
トに供給される油圧を第2クラッチに選択的に供給する
第4のFSB1ポートと;前記第3のFSB1ポートに
供給される油圧を第1ブレーキとローコントロールバル
ブとに供給する第5、第6のFSB1ポートと;前記第
2圧力制御バルブにより制御された油圧の供給を受ける
第7のFSB1ポートとを備えるバルブボディーと、 前記第1ポートの制御圧によって制御される第1のFS
B1ランドと;前記第2のFSB1ポートと第4のFS
B1ポートとを選択的に連通させると同時に、前記第1
のFSB1ランドと共に第3のFSB1ポートを第5、
第6のFSB1ポートと連通させる第2のFSB1ラン
ドと;第7のFSB1ポートの制御圧に作用する第3の
FSB1ランドとを備え、前記第3のFSB1ランドと
バルブボディーとの間に配置される弾発部材を有するF
SB1バルブスプールとを含んでなることを特徴とする
請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御システ
ム。 - 【請求項15】 前記第2フェイルセイフバルブは、前
記第2圧力制御バルブから供給される油圧を第2ブレー
キに選択的に供給し、 それぞれ後進圧管路、第4クラッチの油圧管路、第3圧
力制御バルブ、Dレンジ圧管路に連通して制御圧の供給
をそれぞれ受ける第1、第2、第3、第4のFSB2ポ
ートと、前記第2圧力制御バルブから油圧の供給を受け
る第5のFSB2ポートと、前記第5のFSB2ポート
に供給される油圧を第2ブレーキに供給する第6のFS
B2ポートとを備えるバルブボディーと、 それぞれ前記第1、第2、第3のFSB2ポートの油圧
にそれぞれ作用する第1、第2、第3のFSB2ランド
と;前記第6のFSB2ポートを排出ポートと第5のF
SB2ポートとに選択的に連通させる第4のFSB2ラ
ンドと;前記第5のFSB2ポートと第6のFSB2ポ
ートとを選択的に開閉する第5のFSB2ランドと;前
記第4のFSB2ポートの制御圧が作用する第6のFS
B2ランドとを備え、前記第6のFSB2ランドはスリ
ーブ内に挿入されるFSB2バルブスプールとを含んで
なることを特徴とする請求項5に記載の車両用自動変速
機の油圧制御システム。 - 【請求項16】 前記エンジンブレーキ制御用スイッチ
ングバルブは、 前記第2圧力制御バルブにより制御された油圧の供給を
受ける第1のEBSBポートと;マニュアルバルブのD
3レンジ圧管路と連通する第2のEBSBポートと;前
記第2のEBSBポートに供給される油圧を第4クラッ
チに供給する第3のEBSBポートとを備えるバルブボ
ディーと、 前記第1のEBSBポートの油圧に作用する第1のEB
SBランドと;前記第1のEBSBランドと共に前記第
2、第3のEBSBポートを選択的に連通させる第2の
EBSBランドとを備え、前記第2のEBSBランドと
バルブボディーとの間に配置される弾発部材を有するE
BSBバルブスプールとを含んでなることを特徴とする
請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御システ
ム。 - 【請求項17】 前記第4クラッチは、D3レンジ圧管
路からの油圧をスイッチングバルブを介して供給を受け
るか、又は、D2レンジ圧管路からの油圧をスリーウェ
イバルブを介して供給を受けるように連結されることを
特徴とする請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制
御システム。 - 【請求項18】 前記エンジンブレーキ制御用スイッチ
ングバルブとD2レンジ圧管路は、スリーウエイバルブ
を介して第4クラッチと連結されることを特徴とする請
求項5または17に記載の車両用自動変速機の油圧制御
システム。 - 【請求項19】 オイルポンプにより発生された油圧
は、圧力調節手段及びダンパークラッチ制御手段と、減
圧手段と、変速制御手段とに分岐して供給され、前記減
圧手段で制御された減圧と前記変速制御手段でポート変
換されて供給される油圧とが油圧制御手段に供給され、
前記油圧制御手段で制御されて供給される油圧がライン
圧を制御するライン圧制御手段と油圧分配手段とに供給
されると共に、各変速段に該当する摩擦要素に油圧が供
給されるように請求項1乃至4のいずれかに記載の車両
用自動変速機のパワートレインを制御する車両用自動変
速機の油圧制御システムにおいて、 前記変速制御手段は、運転者のセレクトレバー操作に連
動すると共に、それぞれのレンジ管路を介して油圧制御
手段及び油圧分配手段、そして摩擦要素に直接油圧を供
給するマニュアルバルブからなり、 前記油圧制御手段は、TCUによって制御される第1、
第2、第3ソレノイドバルブによって制御されるリデュ
ーシング圧により制御されると共に、前記マニュアルバ
ルブから供給される油圧を制御する第1、第2、第3圧
力制御バルブからなり、 前記ライン圧制御手段は、前記第1圧力制御バルブから
供給される油圧とマニュアルバルブから供給される前進
圧とを第1クラッチ及び圧力調節手段の圧力調節バルブ
に選択的に供給するスイッチングバルブと、これを制御
する第4ソレノイドバルブとからなり、 前記第1、第2、第3ソレノイドバルブは、Dレンジ
で、前記TCUに故障が発生しても車速が4速にホール
ド制御されるように前記TCUによって全てオフ制御さ
れ、 D3レンジでは、前記TCUに故障が発生しても車速が
3速にホールド制御されるように、第1、第3ソレノイ
ドバルブが前記TCUによってオフ制御されることを特
徴とする車両用自動変速機の油圧制御システム。 - 【請求項20】 前記油圧分配手段は、Lレンジ時に第
3圧力制御バルブの制御圧が第1ブレーキに供給される
ようにLレンジ圧の流路を形成するローコントロールバ
ルブと、 後進変速時に前記第2圧力制御バルブから供給される制
御圧に応じて第1ブレーキに供給される油圧を制御する
N−Rコントロールバルブと、 前記ローコントロールバルブから供給される制御圧と第
2圧力制御バルブから供給される制御圧とに応じて制御
されると共に、3、4速時に第3圧力制御バルブから供
給される油圧を第2クラッチに供給するようにポート変
換が行われ、Lレンジ時に第3圧力制御バルブから供給
される油圧を第2ブレーキに供給する第1フェイルセイ
フバルブと、 前記第2圧力制御バルブから供給される油圧を第2ブレ
ーキに選択的に供給する第2フェイルセイフバルブと、 D3レンジの3速とLレンジ時に前記マニュアルバルブ
から供給される油圧を第4クラッチに供給するエンジン
ブレーキ制御用スイッチングバルブとからなることを特
徴とする請求項19に記載の車両用自動変速機の油圧制
御システム。
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