JPH11228543A - Pde4阻害剤として有用な4−シアノ−4−(置換インダゾール)シクロヘキサン−カルボン酸類を製造する改良法 - Google Patents

Pde4阻害剤として有用な4−シアノ−4−(置換インダゾール)シクロヘキサン−カルボン酸類を製造する改良法

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JPH11228543A
JPH11228543A JP10308872A JP30887298A JPH11228543A JP H11228543 A JPH11228543 A JP H11228543A JP 10308872 A JP10308872 A JP 10308872A JP 30887298 A JP30887298 A JP 30887298A JP H11228543 A JPH11228543 A JP H11228543A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 PDE4阻害剤として有用な4−シアノ−4
−(置換インダゾール)シクロヘキサン−カルボン酸類
を製造する改良法を提供する。 【解決手段】 下記式(I): で表される化合物を製造するための改良法であり、下記
式(Ia): で表される化合物を、式(Ib−A)で表される化合物
を含むアルコールおよび式(Ib−B)で表される化合
物を含む酸: Ra−OH HX (1b−A) (1b−B) [ここで、Raは、水素;(C1−C6)アルキル;フェ
ニルおよび(C1−C3)アルキル−フェニルからなる群
より選択され;HXは、臭化水素酸;塩化水素酸;硫
酸;スルホン酸;および、メタンスルホン酸、トリフル
オロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ベンジル
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸および樟脳スルホ
ン酸からなる群より選択される酸である。]で処理し、
生ずる化合物を加水分解して、上記式(I)で表される
化合物を生成する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生物学的活性、さらに
特に、治療学的活性を有する複雑なヘテロ環含有有機化
合物を製造するための方法の分野に入る。さらに詳しく
は、本発明は、製造上の経済的な利点を有するシアノお
よび(置換)インダゾール基によってパラ−置換された
シクロヘキサンカルボン酸類を製造するための改良法の
分野に入る。
【0002】本発明は、ホスホジエステラーゼ(PD
E)タイプIVおよび腫瘍表皮壊死症因子(TNF)の
生産の選択的阻害剤であり、そのようなものとして、ぜ
ん息、関節炎、気管支炎、慢性的な閉塞性気道疾患、乾
癬、アレルギー性鼻炎、皮膚炎およびその他の炎症性疾
患、AIDS、敗血症性ショックならびにTNFの生産
を含むその他の疾患の治療に有用な一連の新規インダゾ
ール類縁体を製造する改良法に関する。
【0003】
【従来の技術】環状のアデノシンリン酸塩(AMP)が
細胞内第2のメッセンジャーであることが認識され[E.
W. Sutherland and T. W. Rall, Pharmacol. Rev., 1
2, 265(1960)]て以来、ホスホジエステラーゼの阻害
は、調節のための標的であり、したがって、病気過程の
ある範囲において治療学的な介在の標的であり続けた。
さらに最近では、PDEの明瞭な類が認識され[J. A.
Beavo et al., TiPS, 11,150, (1990)]、それらの選
択的な阻害が、薬剤療法の改良をもたらした[C. D.Nich
olson, M. S. Hahid, TiPS, 12, 19 (1991)]。さらに詳
しくは、PDEタイプIVの阻害は、炎症性メディエイ
タ放出[M. W. Verghese et al., J. Mol.Cell Cardio
l., 12 (Supp. II), S61. (1989)]、および、気道平滑
筋の弛緩[T. J. Torphy in “Directions for New Ant
i-Asthma Drugs" eds. S. R. O'Donnell and C. G. A.
Persson, 1988, 37 Birkhauser-Verlag]の阻害をもた
らすことが認識されてきた。かくして、他のPDEレセ
プタータイプに対して低レベルの活性を示すことにより
PDEタイプIVを選択的に阻害する化合物は、炎症性
メディエイタの放出を阻害し、心臓血管効果または抗血
小板物質効果を生ずることなく、気道平滑筋を弛緩す
る。
【0004】選択的なPDE阻害剤の特に有用な類は、
1997年4月1日に出願された米国特許出願番号No. 08/963
904(代理人Docket No. PC9281B)に開示されたものであ
り、この出願は、1996年3月3日に出願された米国仮出願
番号No. 60/016861(代理人Docket No. 9281)の今は放
棄された一部継続出願であり、前記仮出願に基づき1997
年4月1日に出願され、米国を指定国とし、1997年11月13
日にWO 97/42174として公開された国際出願番号No. PCT
/IB97/00323(代理人Docket No. PC9281A)に開示された
ものである。前記出願は、ともに、それらを実体的に参
考とすることによって本明細書に組み込む。
【0005】上記出願に開示された選択的なPDE阻害
剤の類は、1997年5月8日に出願された米国仮出願番号N
o. 60/046858(代理人Docket No. 9798)であり、今は
放棄されている出願および前記仮出願に基づき1998年4
月28日に出願され、米国を指定国とし、WO 98/*****と
して1998年11月**に公開された国際出願番号No. PCT/IB
98/00647(代理人Docket No. PC9798A)に記載された合
成法に従い製造することができる。前記両出願は、イン
ダゾールカルボン酸PDE阻害剤の製造に関する技術の
記載についてそれらの開示を実体的に参考とすることに
よって本明細書に組み込む。しかし、本発明の製造方法
について暗示するものはそれらの中に存在しない。
【0006】インダゾールカルボン酸選択的PDE4阻
害剤の上記類は、式(II):
【化18】 [式中、Rは、水素、(C1−C6)アルキル、(−CH
2n(C3−C7)シクロアルキル{ここで、nは、0〜
2である。}、または、−(Z’)b(C6−C10)アリ
ール{ここで、bは、独立に、0または1であり、Z’
は、(C1−C6)アルキレンまたは(C2−C6)アルケ
ニレンである。}であり、前記R基の前記アルキルおよ
びアリール部分は、ハロ、ヒドロキシ、(C1−C5)ア
ルキル、(C1−C5)アルコキシまたはトリフルオロメ
チルから独立に選択される1個以上の置換基によって任
意に置換されており;R1は、水素、(C1−C7)アル
キル、フェニルまたは(C3−C7)シクロアルキル{こ
こで、前記アルキルおよびフェニルR1基は、メチル、
エチル、トリフルオロメチルおよびハロからなる群より
独立に選択される3個以下の置換基で任意に置換されて
いる。}であり;R2 aおよびR2 bは、本質的に、水素お
よび列挙する置換基からなる群より独立に選択される
が、ただし、R2 aおよびR2 bの両方ではなく、一方は、
独立に、水素として選択される必要があり、前記置換基
は、他のもののうち、式(IIa):
【化19】 {ここで、式(Ia)中の点線は、独立および任意に、
単結合または二重結合を表すが、ただし、式(Ia)中
で、両点線は、ともに、同時に二重結合を表すことはで
きない。}で表されるものを含む。]で表される化合
物、および、その薬学的に許容可能な塩類を含む。
【0007】PDE4阻害剤の上記類のうちには、“R
2 a”および“R2 b”を含み、“R2 a”および“R2 b”と
称されるR2が式(Ia)で表される基[ここで、R3
結合する環炭素原子に結合する点線は単結合を表し、m
は0であり、R5は、水素であり、R4は、−OH、−C
2OH、−C(CH32OH、−CO2H、−CO2
3、−CO2CH2CH3または−CH2C(O)NH2
ある。]である特に活性な化合物の群が存在する。上記
化合物群のうちさらに特に重要なものは、R3がシアノ
であり、R4が−CO2Hであり、Rがシクロヘキシル、
シクロペンチル、シクロブチル、メチレンシクロプロピ
ル、イソプロピル、フェニルまたは4−フルオロ−フェ
ニルであるもの、特に、Rがシクロヘキシルであり;R
1が3個以下のフッ素によって任意に置換された(C1
2)アルキルであるもの、特に、R1がエチルであるも
のが存在する。上記群のうち、R3およびR5が、式(I
Ib):
【化20】 中に表されるようにcisである化合物もまた重要であ
る。
【0008】上記したような化合物の最も好ましい種の
うちには、以下の:Cis−4−シアノ−4−(1−シ
クロヘキシル−3−エチル−1H−インダゾール−6−
イル)シクロヘキサンカルボン酸;および、Cis−4
−シアノ−4−(1−シクロヘキシル−3−エチル−1
H−インダゾール−6−イル)シクロヘキサンカルボン
酸メチルエステルが存在する。
【0009】上記特定した好ましい化合物は、式(II
c)および式(IId):
【化21】 によって表すことができる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I):
【化22】 [式中、Raは、本質的に、水素;(C1−C6)アルキ
ル;ならびに、フェニルおよび(C1−C3)アルキル−
フェニル{ここで、フェニル基は、本質的に、−(C1
−C4)アルキル;−O(C1−C3)アルキル;Br;
およびClからなる群より選択される1個または2個の
置換基によって任意に置換されている。}からなる群よ
り選択され;Rは、本質的に、水素;(C1−C6)アル
キル;−(CH2n(C3−C7)シクロアルキル{ここ
で、nは0〜2である。};および、−(Z’)b(C6
−C10)アリール{ここで、bは、独立に、0または1
であり;Z’は、(C1−C6)アルキレンまたは(C2
−C6)アルケニレンである。}からなる群より選択さ
れ;ここで、前記R基の前記アルキルおよびアリール部
分は、本質的に、ハロ、好ましくは、FまたはCl;ヒ
ドロキシ;(C1−C5)アルキル;(C1−C5)アルコ
キシ;およびトリフルオロメチルからなる群より独立に
選択される1個以上の置換基によって任意に置換されて
おり;R1は、本質的に、水素;(C1−C6)アルキ
ル;フェニル;および、(C3−C7)シクロアルキルか
らなる群より選択され、ここで、前記アルキルおよびフ
ェニルR1基は、本質的に、メチル、エチル、トリフル
オロメチルおよびハロからなる群より独立に選択される
3個以下の置換基で任意に置換されている。]で表され
る化合物を製造する方法であって、 (a) 式(Ia):
【化23】 [式中、RおよびR1は、上記定義した通りである。]
で表される化合物を、式(Ib−A)で表される化合物
を含むアルコールおよび式(Ib−B)で表される化合
物を含む酸: [ここで、Raは、上記定義した通りであり、HXは、
本質的に、臭化水素酸;塩化水素酸;硫酸;スルホン
酸;および、本質的に、メタンスルホン酸、トリフルオ
ロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ベンジルス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸および樟脳スルホン
酸からなる群より選択される脂肪族および芳香族スルホ
ン酸類からなる群より選択される酸であり、それによっ
て、HXは、式(Ic):
【化24】 で表される対応するイミデートの塩の形成を生ずる酸性
条件を生ずる。]で処理し; (b) 式(Ic)で表される前記化合物を加水分解し
て、式(I)で表される前記化合物を生成する;ことを
含む方法に係る。
【0011】本発明は、さらに、Raが、本質的に、水
素;(C1−C6)アルキル;ならびにフェニルおよびベ
ンジル{ここで、前記フェニルおよびベンジル基は、本
質的に、メチル、エチル、イソ−プロピル、メトキシ、
BrおよびClからなる群より選択される1個または2
個の置換基によって任意に置換されている。}からなる
群より選択され;Rが、本質的に、シクロヘキシル、シ
クロペンチル、シクロブチル、メチレン−シクロプロピ
ル、イソプロピル、フェニルまたは4−フルオロ−フェ
ニルからなる群より選択される上記定義した方法;特
に、Rが、シクロヘキシルである上記定義した方法;お
よび、R1が、本質的に、3個以下のフッ素によって任
意に置換された(C1−C2)アルキルからなる群より選
択される上記定義した方法;および、特に、R1がエチ
ルである上記定義した方法に係る。またさらに、本発明
に従えば、式(I)で表される化合物がcis−4−シ
アノ−4−(1−シクロヘキシル−3−エチル−1H−
インダゾール−6−イル)シクロヘキサンカルボン酸エ
チルエステルである前記製造方法が提供される。
【0012】なおさらに、本発明は、式(I):
【化25】 [式中、Ra、RおよびR1は、さらに上記定義した通り
である。]で表される化合物を製造する方法であって、
(a) 式(Id):
【化26】 [式中、R1は、上記定義した通りである。]で表され
る化合物を、式(Ie):
【化27】 [式中、Rは、上記定義した通りである。]で表される
ヒドラジンで処理して、式(If):
【化28】 [式中、RおよびR1は、上記定義した通りである。]
で表される化合物を生成させ;続いて、(b) 式(I
f)で表される前記化合物を加熱して、式(Ig):
【化29】 [式中、RおよびR1は、上記定義した通りである。]
で表されるインダゾールを生成させ;続いて、(c)
式(Ig)で表される前記インダゾールを、式(I
h):
【化30】 で表されるシクロヘキサン−1,4−ジカルボニトリル
で処理して、式(Ia):
【化31】 [式中、RおよびR1は、上記定義した通りである。]
で表される化合物を生成させ;続いて、(d) 式(I
a)で表される前記化合物を、式(Ib−A)で表され
る化合物を含むアルコールおよび式(Ib−B)で表さ
れる化合物を含む酸: [ここで、Raは、上記定義した通りであり、HXは、
本質的に、臭化水素酸;塩化水素酸;硫酸;スルホン
酸;および、本質的に、メタンスルホン酸、トリフルオ
ロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ベンジルス
ルホン酸、p−トルエンスルホン酸および樟脳スルホン
酸からなる群より選択される脂肪族および芳香族スルホ
ン酸類からなる群より選択される酸であり、それによっ
て、HXは、式(Ic):
【化32】 で表される対応するイミデートの塩の形成を生ずる酸性
条件を生ずる。]で処理し;(e) 式(Ic)で表さ
れる前記化合物を加水分解して、式(I)で表される前
記化合物を生成する;ことを含む方法に係る。
【0013】なおさらに、本発明は、Rが、シクロヘキ
シル、シクロペンチル、シクロブチル、メチレン−シク
ロプロピル、イソプロピル、フェニルまたは4−フルオ
ロ−フェニルである上記定義した製造方法;特に、R
が、シクロヘキシルである上記定義した製造方法;およ
びR1が3個以下のフッ素によって任意に置換された
(C1−C2)アルキルである上記定義した製造方法;特
に、R1がエチルである上記定義した製造方法に係る。
【0014】またさらに、本発明に従えば、式(I)で
表される前記化合物がcis−4−シアノ−4−(1−
シクロヘキシル−3−エチル−1H−インダゾール−6
−イル)シクロヘキサンカルボン酸エチルエステルであ
る前記製造方法が提供される。
【0015】本発明は、なおさらに、式(Ig):
【化33】 [式中、RおよびR1は、さらに上記定義した通りであ
る。]で表される遊離塩基インダゾール中間体の取り扱
いおよび精製を促進する方法であって、(a) 式(I
g)で表される前記遊離塩基インダゾールを、本質的
に、臭化水素酸;塩化水素酸;硫酸;スルホン酸;およ
び、本質的に、メタンスルホン酸、トリフルオロメタン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ベンジルスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸および樟脳スルホン酸から
なる群より選択される脂肪族および芳香族スルホン酸類
からなる群より選択される酸で処理して、式(I
2):
【化34】 [式中、HXは、上記定義した通りであり、塩を製造す
るために使用される酸を示し、Xは、前記酸のアニオン
である。]で表される化合物の塩を形成し;(b) 式
(Ig2)で表される前記塩を分離および精製し;続い
て、(c) 式(Ig2)で表される前記塩を、本質的
に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムおよび炭酸水素
カリウムからなる群より選択される塩基、好ましくは、
水酸化ナトリウムの水溶液で処理することによって、式
(Ig2)で表される前記塩を式(Ig)で表される前
記遊離塩基インダゾールに転化し直して、式(Ig)で
表される前記化合物を生成させる;ことを含む方法に係
る。
【0016】本発明は、また、式(I)で表される化合
物を製造する上記方法に有用な新規中間体に関する。前
記新規中間体の第1の群は、式(If2):
【化35】 [式中、Rbは、本質的に、ハロ、ヒドロキシ、(C1
5)アルキル、(C1−C5)アルコキシおよびトリフ
ルオロメチルから独立に選択される1個以上の置換基に
よって任意に置換された(C3−C7)シクロアルキルお
よびフェニルからなる群より選択され;R1 aは、本質的
に、トリフルオロメチル、フッ素および塩素からなる群
より独立に選択される3個以下の置換基で任意に置換さ
れた本質的に(C1−C6)アルキルからなる群より選択
される。]で表される、上記列挙した式(If)で表さ
れる中間体の亜類である。
【0017】好ましい実施態様において、Rbは、シク
ロヘキシル、シクロペンチル、シクロブチル、フェニル
または4−フルオロ−フェニルであり、R1 aは、3個以
下のフッ素によって任意に置換された(C1−C2)アル
キルである。最も好ましい実施態様において、Rbは、
シクロヘキシルであり、R1 aは、エチルである。
【0018】本発明は、さらに、式(I)で表される化
合物を製造する上記方法に有用な新規中間体の上記第2
の群に関する。新規中間体の前記第2の群は、本質的
に、上記列挙した式(Ic)で表される中間体の類であ
るが、さらに、定義した通り“HX”塩類の形態でない
列挙した化合物を含む。新規中間体のこの第2の群は、
したがって、式(Ic2):
【化36】 [式中、Raは、本質的に、水素;(C1−C6)アルキ
ル;フェニルおよび(C1−C3)アルキル−フェニル
{ここで、フェニル基は、本質的に、−(C1−C4)ア
ルキル;−O(C1−C3)アルキル;Br;およびCl
からなる群より選択される1個または2個の置換基によ
って任意に置換されている。}からなる群より選択さ
れ;Rは、本質的に、水素;(C1−C6)アルキル;−
(CH2n(C3−C7)シクロアルキル{ここで、nは
0〜2である。};および、−(Z’)b(C6−C10
アリール{ここで、bは、独立に、0または1であり;
Z’は、(C1−C6)アルキレンまたは(C2−C6)ア
ルケニレンである。}からなる群より選択され;ここ
で、前記R基の前記アルキルおよびアリール部分は、本
質的に、ハロ、好ましくは、FまたはCl;ヒドロキ
シ;(C1−C5)アルキル;(C1−C5)アルコキシお
よびトリフルオロメチルからなる群より独立に選択され
る1個以上の置換基によって任意に置換されており;R
1は、本質的に、水素;(C1−C6)アルキル;フェニ
ル;および、(C3−C7)シクロアルキルからなる群よ
り選択され、ここで、前記アルキルおよびフェニル基
は、本質的に、メチル、エチル、トリフルオロメチルお
よびハロからなる群より独立に選択される3個以下の置
換基で任意に置換されおり;[HX]は、本質的に、塩
化水素酸、臭化水素酸;硫酸;スルホン酸;および、本
質的に、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホ
ン酸、ベンゼンスルホン酸、ベンジルスルホン酸、p−
トルエンスルホン酸および樟脳スルホン酸からなる群よ
り選択される脂肪族および芳香族スルホン酸類からなる
群より選択される酸でのその処理による(Ic2)化合
物の塩基性イミノ基で形成される任意の塩を表す。]に
よって表される。
【0019】式(Ic2)で表される中間体の好ましい
実施態様において、Raは、本質的に、水素;(C1−C
6)アルキル;ならびに、フェニルおよびベンジル{こ
こで、前記フェニルおよびベンジル基は、本質的に、メ
チル、エチル、イソ−プロピル、メトキシ、Brおよび
Clからなる群より選択される1個または2個の置換基
によって任意に置換されている。}からなる群より選択
され;Rは、本質的に、ハロ、ヒドロキシ、(C1
5)アルキル、(C1−C5)アルコキシおよびトリフ
ルオロメチルから独立に選択される1個以上の置換基に
よって任意に置換された(C3−C7)シクロアルキルお
よびフェニルからなる群より選択され;R1は、本質的
に、トリフルオロメチル、フッ素および塩素からなる群
より独立に選択される3個以下の置換基で任意に置換さ
れた、本質的に、(C1−C6)アルキルからなる群より
選択され;[HX]は、臭化水素酸または塩化水素酸の
塩を表す。
【0020】式(Ic2)で表される中間体のさらに好
ましい実施態様において、Raは、本質的に、水素;エ
チル、プロピル、イソ−プロピル;フェニル;ベンジ
ル;3,5−ジメチルフェニルおよび3,5−ジメチル
ベンジル;4−イソ−プロピルフェニルおよび4−イソ
−プロピルベンジルならびに4−ブロモフェニルおよび
4−ブロモベンジルからなる群より選択され;Rは、シ
クロヘキシル、シクロペンチル、シクロブチル、フェニ
ルまたは4−フルオロ−フェニルであり;R1は、3個
以下のフッ素によって任意に置換された(C1−C2)ア
ルキルであり;[HX]は、塩化水素酸の塩を表す。式
(Ic2)で表される中間体の最も好ましい実施態様に
おいて、Raは、水素、エチル、プロピル、イソ−プロ
ピルベンジル、4−イソプロ、ピルフェニルまたは4−
ブロモベンジルであり;Rは、シクロヘキシルであり;
1は、エチルであり;[HX]は、塩化水素酸の塩を
表す。
【0021】
【発明の実施の形態】さらに上記定義した式(I)で表
される前記化合物を製造する本明細書で記載する方法の
概略的表現をスキーム(I):
【化37】 として示す概略的な合成系統図および対応する説明にお
いて以下直ちに示し、記載する。
【0022】示した通り、出発物質(Id)は、ヒドラ
ジン(Ie)と反応させ、in situの生成物(If)
は、分離することなく、加熱すると、インダゾール(I
g)を生成し、このインダゾールは、続いて、ジシアノ
シクロヘキサン(Ih)と反応させると、上記好ましい
化合物のシアノ−類縁体(Ic)を生成する。
【0023】スキーム(I)の工程1において、式(I
d)で表される化合物は、溶剤、例えば、ヘプタン、テ
トラヒドロフラン、キシレン、トルエンもしくはメジチ
レンまたは前述の2つ以上の溶剤の混合物、好ましく
は、トルエン中、式(Ie)で表されるヒドラジン誘導
体および酸、好ましくは、酢酸アンモニウムで処理する
と、式(If)で表される化合物を生成する。式(I
f)で表される中間体化合物の形成は、HPLCによっ
て観測されたが、概して、式(If)で表される化合物
は、必要なく、通常、反応混合物から分離または単離さ
れない。したがって、反応混合物は、in situで、工程
2へと進み、それは、約75℃〜約200℃の温度で加
熱され、インダゾール環形成を達成する。しかし、式
(If)で表される中間体化合物を単離することが望ま
しい場合、工程1の反応混合物は、約20℃〜約90℃
に加熱される。
【0024】スキーム(I)の工程2において、式(I
f)で表される化合物を含有する反応混合物は、約75
℃〜約200℃の温度、好ましくは、約90℃〜約12
0℃の温度に、約2時間〜48時間、好ましくは、12
時間加熱されると、式(Ig)で表される化合物を生成
する。式(I)で表される化合物のインダゾール核は、
かくして、式(If)で表される中間体から環形成によ
って生ずる。前記環形成は、RおよびR1の置換基の配
置を維持することを指摘しておくが、これは、スキーム
(I)の工程1および2を示すためのRおよびR1の好
ましい定義を使用する以下の部分反応スキーム(IA)
によって示すことができる。
【0025】
【化38】 これとは別に、スキーム(I)の工程1のプロセスは、
溶剤、例えば、ヘプタン、テトラヒドロフラン、キシレ
ン、トルエンもしくはメジチレンまたは前述の溶剤の2
つ以上の混合物、好ましくは、トルエン中、塩基、例え
ば、酢酸ナトリウムまたはカリウムと反応するヒドラジ
ン誘導体の塩、例えば、前記化合物の塩化水素酸塩;臭
化水素酸塩;メチルスルホネート、すなわち、メシレー
ト(MsOH);トシレート;またはシュウ酸塩、好ま
しくは、メシレート塩を使用して達成することができ
る。
【0026】スキーム(I)の工程3において、式(I
g)で表される化合物は、塩基、例えば、リチウムビス
(トリメチルシリル)アミド、ナトリウムビス(トリメ
チルシリル)アミド、カリウムビス(トリメチルシリ
ル)アミド(KHMDS)、リチウムジイソプロピルア
ミドまたはリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジンの存在で、式(Ih)で表される化合物で処理さ
れる。これら塩基は、選択的であり、シクロヘキサン−
1,4−ジカルボニトリル(Ih)のR−およびR1
置換インダゾール(Ig)への高レベルの付加を、決ま
った位置に両カルボニトリル官能基を保持しつつ、後者
上のフッ素原子の置換によって、許容可能とする。好ま
しくは、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(K
HMDS)を、溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、ト
ルエンまたはキシレン、好ましくは、トルエン中、約2
5℃〜約125℃の温度、好ましくは、約100℃で、
1時間〜15時間、好ましくは、約5時間使用して、式
(Ia)で表される化合物を生成する。
【0027】スキーム(I)の工程4において、式(I
a)で表される化合物は、溶剤/式(Ib)で表される
反応体、すなわち、Ra−OH(ここで、Raは、本明細
書で定義した通りであり、例えば、(C1−C6)アルキ
ルである。)、例えば、メタノール、エタノール、プロ
パノール、イソ−プロパノール、好ましくは、エタノー
ル中、0℃〜50℃の温度、好ましくは、周囲温度(2
0℃〜25℃)で、1時間〜48時間、好ましくは、約
14時間、酸、例えば、塩化水素酸、臭化水素酸、硫
酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸または
トリフルオロメタンスルホン酸、好ましくは、塩化水素
酸で処理すると、式(Ic)で表される化合物を生成す
る。概して、式(Ic)で表される化合物は、反応混合
物から分離または単離する必要がない。
【0028】スキーム(I)の工程5において、式(I
c)で表される化合物は、溶剤、例えば、トルエン、酢
酸エチル、ジイソプロピルエーテル、メチルt−ブチル
エーテルまたはジクロロメタン、好ましくは、トルエン
中、約0℃〜50℃の温度、好ましくは、周囲温度(2
0℃〜25℃)で、1時間〜24時間、好ましくは、8
時間、水で処理(加水分解)すると、式(I)で表され
る化合物を生成する。
【0029】好ましいエチルエステル保護されたシクロ
ヘキサンカルボン酸化合物を得るために適した反応体で
上記行ったスキーム(I)の合成の具体的な説明を、以
下、スキーム(II)に示す。
【0030】
【化39】 以下に記載するスキーム(III)は、スキーム(I)
を参考にして上記説明した式(Ig)で表されるインダ
ゾール中間体の取り扱いおよび精製を促進するための方
法を示す。スキーム(III)の工程1において、式
(Ig)で表されるインダゾールは、溶剤、例えば、ト
ルエン、キシレン類、酢酸または酢酸エチル、好ましく
は、トルエン中、0℃〜周囲温度(20℃〜25℃)、
好ましくは、周囲温度で、本質的に、臭化水素酸;塩化
水素酸;硫酸;スルホン酸;ならびに、本質的に、メタ
ンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸、ベンジルスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸および樟脳スルホン酸からなる群より選択される
脂肪族および芳香族スルホン酸類からなる群より選択さ
れる酸、好ましくは、臭化水素酸で処理されて、HXが
本明細書で定義した通りであり、塩を製造するために使
用される酸を示し、Xが前記酸のアニオンである式(I
2)で表される化合物の塩を形成する。塩は、当業者
になじみ深い方法に従い、分離および精製することがで
きる。スキーム(III)の工程2において、塩は、遊
離塩基へと転化し直される。この工程において、式(I
2)で表される化合物の塩は、水性塩基、例えば、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸水素ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸水素カリウ
ム、好ましくは、水酸化ナトリウムで、溶剤、例えば、
ヘキサン、トルエン、ジクロロメタン、ジイソプロピル
エーテル、メチルt−ブチルエーテルまたは酢酸エチ
ル、好ましくは、トルエン中、0℃〜周囲温度(20℃
〜25℃)、好ましくは、周囲温度で、5分間〜1時
間、好ましくは、約20分間処理されて、式(Ig)で
表される化合物を生成する。
【0031】
【化40】 式(I)−(Ii1)で表される化合物は、不整炭素原
子を有し、したがって、異なるエナンチオマー形で存在
する。ジアステレオマー混合物は、それらの物理的化学
的違いに基づき、当業者公知の方法、例えば、クロマト
グラフィーまたは分別結晶により個々のジアステレオマ
ーに分離することができる。エナンチオマーは、適当な
光学活性化合物、例えば、アルコールと反応させること
によってエナンチオマー混合物をジアステレオマー混合
物へと転化し、そのジアステレオマーを分離し、個々の
ジアステレオマーを対応する純粋なエナンチオマーに転
化、例えば、加水分解することによって分離することが
できる。ジアステレオマー混合物および純粋なエナンチ
オマーを含め、このような異性体の全ての使用は、本発
明の一部であると考えられる。
【0032】性質が塩基性である式(I)−(Ii1
で表される化合物は、種々の無機および有機酸類と多種
多様な種々の塩類を形成することができる。このような
塩類は、哺乳動物に投与するために薬学的に許容可能で
ある必要があるが、実施において、反応混合物から薬学
的に許容不能な塩として式(I)−(Ii1)で表され
る化合物を最初に単離し、続いて、アルカリ性試薬での
処理によって後者を遊離塩基化合物へと単純に転化し、
続いて、後者の遊離塩基を薬学的に許容可能な酸付加塩
へと転化することが望ましい場合が多い。本発明の塩基
化合物の酸付加塩類は、水性溶剤媒体中または適当な有
機溶剤、例えば、メタノールまたはエタノール中、塩基
化合物を実質的に当量の選択された無機または有機酸で
処理することによって容易に製造される。溶剤を注意深
く蒸発させると、所望される固体塩が容易に得られる。
所望される塩は、また、遊離塩基の有機溶剤溶液より、
その溶液に適当な無機または有機酸を加えることによっ
て、沈殿させることができる。
【0033】性質が酸性である式(I)−(Ii1)で
表される化合物は、種々のカチオン類と塩基塩類を形成
することができる。哺乳動物に投与されるべき化合物に
ついては、このような塩類は、薬学的に許容可能である
必要がある。薬学的に許容可能な塩が必要とされる場
合、式(I)−(Ii1)で表される化合物を、反応混
合物より薬学的に許容不能な塩として最初に単離し、つ
いで、薬学的に許容不能な酸付加塩類を薬学的に許容可
能な塩類へと転化することに関して上記した方法と類似
の方法で、後者を薬学的に許容可能な塩へと単純に転化
することが望ましいこともある。塩基塩類の例として
は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩類が挙げら
れ、具体的には、そのナトリウム、アミンおよびカリウ
ム塩類が挙げられる。これら塩類は、慣用的な技術によ
って、全て、製造される。
【0034】本発明の薬学的に許容可能な塩基塩類を製
造するために試薬として使用される化学的な塩基類は、
式(I)−(Ii1)で表される酸性化合物と非毒性塩
基塩類を形成する化合物である。このような非毒性塩基
塩類としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マ
グネシウム、種々のアミンカチオン類等のような薬学的
に許容可能なカチオン類から、ついで、生成する溶液
を、好ましくは、減圧下、蒸発乾固させる、記載したも
のが挙げられる。これとは別に、これらは、また、酸性
化合物の低級アルカノール性溶液と所望されるアルカリ
金属アルコキシドとを一緒に混合し、ついで、生成する
溶液を前と同様に蒸発乾固することによって製造するこ
とができる。いずれの場合にも、反応を確実に完了させ
るためおよび所望される最終生成物の最大収率を得るた
めに、好ましくは、化学量論的な量の試薬が使用され
る。
【0035】
【実施例】以下の実施例は、本発明の方法および中間体
をさらに例示するものである。以下に示す実施例の具体
的な詳細に本発明を限定する意図が存在せず、むしろ、
本明細書に記載する特許請求の範囲の請求項が本発明の
詳述または叙述に基づくものであるはずであることが理
解されるであろう。
【0036】実施例 1 1−シクロヘキシル−3−エチル−6−フルオロ−1H
−インダゾール
【化41】 1−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−プロパン−1
−オン(21.29g,125.1mmol)のトルエン
(120ml)溶液に、酢酸ナトリウム(26.75g,
326.1mmol)およびシクロヘキシルヒドラジンメシ
レート(34.0g,163mmol)を加えた。反応混合
物をディーン−スターク装置中で12時間加熱還流し
た。反応物を室温まで冷却し、1Nの塩化水素酸(10
0ml)に注いだ。トルエン層を分離し、水(75ml)お
よびブライン(75ml)で洗浄した。有機層を硫酸マグ
ネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮すると、30.07
gの1−シクロヘキシル−3−エチル−6−フルオロ−
1H−インダゾールを生成した(98%収率)。
【0037】1HNMR(400MHz, CDCl3)d:
1.33(t, 3, J=7.7), 1.35-1.44(m, 2),1.47-1.96(m,
8), 2.93(q, 2, J=7.7), 4.14-4.22(m, 1), 6.81(dt,
1, J=8.9,2.1), 6.99(dd, 1, J=9.8, 2.1), 7.40(ddd,
1, J=8.7, 5.2, 0.4)。13 CNMR(100MHz, CDCl3)d:13.97, 20.5
3, 25.37, 25.84, 32.32,58.18, 94.77(d, J=27.4), 10
9.11(d, J=26.0), 119.38, 121.75(d, J=11.5),139.89
(d, J=13.0), 146.61, 161.95(d, J=242)。 IR:2968, 2934, 2856, 1624, 1507, 1174, 1125, 82
5 cm-1。 元素分析:C1519FN2についての計算値:C,7
3.14;H,7.77;N,11.37:測定値:
C,73.33;H,7.90;N,11.46。
【0038】実施例 2 1−(1−シクロヘキシル−3−エチル−1H−インダ
ゾール−6−イル)−シクロヘキサン−1,4−ジカル
ボニトリル
【化42】 1−シクロヘキシル−3−エチル−6−フルオロ−1H
−インダゾール(1.50g,6.09mmol)およびシ
クロヘキサン−1,4−ジカルボニトリル(3.27
g,24.4mmol)のトルエン(15ml)溶液に、カリ
ウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.82g,
9.12mmol)を加えた。反応混合物を100℃に加熱
し、5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、1
NのHCl(15ml)に注いだ。層を分離し、有機抽出
物を濃縮した。粗製の生成物を20%EtOAc/ヘキ
サン(15ml)で20分間撹拌し、固体を濾過した
(1.1gのシクロヘキサン−1,4−ジカルボニトリ
ルを回収した)。濾液を濃縮すると、粗製のオイルを与
えた。特性決定のために、シリカゲル(125g)上
2:1のヘキサン/酢酸エチルで溶離するクロマトグラ
フィーによる精製によってジアステレオ異性体を得た
(1.69gの生成物が単離された。77%収率)。
【0039】より高いRfのジアステレオ異性体:1 HNMR(400MHz,CDCl3)d:1.37(t, 3, J=
7.7), 1.24-1.78(m, 4),1.92-2.10(m, 6), 2.19-2.35
(m, 8), 2.98(q, 2, J=7.7), 3.15-3.17(m, 1), 4.30-
4.39(m, 1), 7.19(dd, 1, J=8.5, 1.7), 7.51(d, 1, J=
0.8), 7.71(d, 1, J=8.5)。13 CNMR(100MHz,CDCl3)d:14.07, 20.6
0, 25.34, 25.79, 25.92,32.61, 33.36, 44.30, 57.66,
105.92, 117.04, 121.00, 121.52, 121.79, 122.09, 1
37.33, 139.54, 146.41。 IR:2934, 2239, 1620, 1448, 1435, 1238,1049, 803
cm-1。 元素分析:C25284についての計算値:C,76.
63,;H,7.83;N,15.54:測定値:C,
76.69;H,7.87;N,15.65。
【0040】より低いRfのジアステレオ異性体:1 NMR(400MHz,CDCl3)d:1.36(t, 3, J=7.
7), 1.42-1.53(m, 2), 1.74-1.82(m, 2), 1.89-2.08(m,
8), 2.17-2.34(m, 6), 2.58(tt, 1, J=12.2, 3.5), 2.
97(q, 2, J=7.7), 4.28-4.36(m, 1), 7.09(dd, 1, J=8.
5, 1.7), 7.49(d,1, J=1.0), 7.69(d, 1, J=8.5)。13 CNMR(100MHz, CDCl3)d:14.02, 20.5
7, 25.32, 25.81, 27.07,27.27, 32.57, 36.04, 43.63,
57.75, 106.05, 116.65, 121.17, 121.50, 122.13, 13
7.17, 139.54, 146.38。 IR:2935, 2231, 1620, 1447, 1211, 1061, 807c
m-1。 元素分析値:C25284についての計算値:C,7
6.63;H,7.83;N,15.54:測定値:
C,76.52;H,7.95;N,15.37。
【0041】実施例 3 4−シアノ−4−(1−シクロヘキシル−3−エチル−
1H−インダゾール−6−イル)−シクロヘキサンカル
ボン酸エチルエステル
【化43】 1−(1−シクロヘキシル−3−エチル−1H−インダ
ゾール−6−イル)−シクロヘキサン−1,4−ジカル
ボニトリル(2.58g,7.16mmol)のエタノール
(35ml)溶液に、塩化水素酸ガスを20分間バブルさ
せた。反応混合物を20分間撹拌し、その後、溶剤を濃
縮した。粗製の生成物に、トルエン(20ml)および水
(20ml)を加え、混合物を8時間撹拌した。層を分離
し、トルエン層を濃縮すると、粗製の発泡体を与えた。
特性決定のために、シリカゲル上4:1のヘキサン/酢
酸エチルで溶離するクロマトグラフィーにより精製する
ことによって、ジアステレオ異性体を得た(2.37g
の生成物が単離された。81%収率)。
【0042】より高いRfのジアステレオ異性体:1 HNMR(400MHz,CDCl3)δ:1.28(t, 3, J=
7.1), 1.36(t, 3, J=7.7), 1.43-1.56(m, 2), 1.74-1.7
7(m, 2), 1.93-2.10(m, 10), 2.20-2.24(m, 2),2.31(d,
2, J=12.9), 2.30(tt, 1, J=12.2, 3.5), 2.95(q, 2,
J=7.7), 4.15(q,2, J=7.1), 4.29-4.37(m, 1), 7.13(d,
1, J=8.5), 7.52(s, 1), 7.68(d, 1, J=8.5)。13 CNMR(100MHz,CDCl3)δ:14.06, 14.2
3, 20.62, 25.35, 25.81,26.20, 32.57, 36.77, 42.15,
44.27, 57.67, 60.63, 106.08, 116.96, 121.22, 121.
95, 122.19, 138.23, 139.61, 146.31, 174.30。 元素分析値:C2533BrN32についての計算値:
C,73.68;H,8.15,N,10.31:測定
値:C,73.58;H,8.28;N,10.38。
【0043】より低いRfのジアステレオ異性体:mp
89−91℃。1 HNMR(400MHz,CDCl3)δ:1.26(t, 3, J=
7.1), 1.33(t, 3, J=7.7), 1.40-1.54(m, 2), 1.71-1.7
8(m, 2), 1.89-2.19(m, 13), 2.23-2.31(m, 2),2.94(q,
2, J=7.7), 4.17(q, 2, J=7.1), 4.26-4.33(m, 1), 7.
10(d, 1, J=8.5), 7.47(s, 1), 7.64(d, 1, J=8.5)。13 CNMR(100MHz,CDCl3)δ:14.07, 14.2
9, 24.71, 25.35, 25.80,32.58, 33.74, 37.57, 44.26,
57.59, 60.59, 106.05, 117.26, 121.16, 121.85, 12
2.61, 138.42, 139.60, 146.27, 174.47。 元素分析値:C2533BrN32についての計算値:
C,73.68;H,8.15;N,10.31:測定
値:C,73.62;H,8.53;N,10.30。
【0044】実施例 4 1−シクロヘキシル−3−エチル−6−フルオロ−1H
−インダゾール臭化水素酸塩
【化44】 1−シクロヘキシル−3−エチル−6−フルオロ−1H
−インダゾール(2.00g,8.12mmol)をトルエ
ン(20ml)に溶解し、その溶液に、臭化水素酸(1.
62mlの30%酢酸溶液)を加えた。溶液を室温で30
分間撹拌し、濃縮すると小体積になった。酢酸エチル
(10ml)を加え、固体を濾過し、さらなる酢酸エチル
(10ml)で洗浄すると、1−シクロヘキシル−3−エ
チル−6−フルオロ−1H−インダゾール臭化水素酸塩
(1.46g,55%収率)をオレンジ色の固体として
生成した。
【0045】1HNMR(400MHz,DMSO−d6)
δ:1.22(t, 3, J=7.7), 1.38-1.45(m, 2), 1.60-1.83
(m, 8), 2.83(q, 2, J=7.7), 4.36-4.43(m, 1), 6.85-
6.90(m,1), 7.47(dd, 1, J=10.3, 1.7), 7.68(dd, 1, J
=8.8, 5.3)。13 CNMR(100MHz,DMSO−d6)δ:13.98,
20.26, 25.44, 25.49, 32.52, 56.80, 95.64(d, J=27.
5), 109.32(d, J=26.0), 119.23, 122.38(d, J=11.5),
140.02(d, J=13.0), 146.11, 161.795(d, J=241)。
【0046】実施例 5 1−シクロヘキシル−3−エチル−6−フルオロ−1H
−インダゾール
【化45】 1−シクロヘキシル−3−エチル−6−フルオロ−1H
−インダゾール臭化水素酸塩(0.440g,1.34m
mol)に、1Nの水酸化ナトリウム水溶液(10ml)お
よびトルエン(10ml)を加えた。二相混合物を1時間
撹拌し、層を分離させた。水層をトルエン(10ml)で
再抽出し、有機抽出物を合わせ、硫酸マグネシウム上で
乾燥し、濃縮すると、1−シクロヘキシル−3−エチル
−6−フルオロ−1H−インダゾール(0.310g,
94%収率)を与えた。
【0047】1HNMR(400MHz,CDCl3)δ:
1.33(t, 3, J=7.7), 1.35-1.44(m, 2),1.47-1.96(m,
8), 2.93(q, 2, J=7.7), 4.14-4.22(m, 1), 6.81(dt,
1, J=8.9,2.1), 6.99(dd, 1, J=9.8, 2.1), 7.40(ddd,
1, J=8.7, 5.2, 0.4)。13 CNMR(100MHz,CDCl3)δ:13.97, 20.5
3, 25.37, 25.84, 32.32,58.18, 94.77(d, J=27.4), 10
9.11(d, J=26.0), 119.38, 121.75(d, J=11.5),139.89
(d, J=13.0), 146.61, 161.95(d, J=242)。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 [式中、Raは、本質的に、水素;(C1−C6)アルキ
    ル;フェニルおよび(C1−C3)アルキル−フェニル
    {ここで、フェニル基は、本質的に、−(C1−C4)ア
    ルキル;−O(C1−C3)アルキル;Br;およびCl
    からなる群より選択される1個または2個の置換基によ
    って任意に置換されている。}からなる群より選択さ
    れ;Rは、本質的に、水素;(C1−C6)アルキル;−
    (CH2n(C3−C7)シクロアルキル{ここで、nは
    0〜2である。};および、−(Z’)b(C6−C10
    アリール{ここで、bは、独立に、0または1であり;
    Z’は、(C1−C6)アルキレンまたは(C2−C6)ア
    ルケニレンである。}からなる群より選択され;ここ
    で、前記R基の前記アルキルおよびアリール部分は、本
    質的に、ハロ、ヒドロキシ、(C1−C5)アルキル、
    (C1−C5)アルコキシおよびトリフルオロメチルから
    なる群より独立に選択される1個以上の置換基によって
    任意に置換されており;R1は、本質的に、水素;(C1
    −C6)アルキル;フェニル;および、(C3−C7)シ
    クロアルキルからなる群より選択され、ここで、前記ア
    ルキルおよびフェニルR1基は、本質的に、メチル、エ
    チル、トリフルオロメチルおよびハロからなる群より独
    立に選択される3個以下の置換基で任意に置換されてい
    る。]で表される化合物を製造する方法であって、 (a) 式(Ia): 【化2】 [式中、RおよびR1は、上記定義した通りである。]
    で表される化合物を、式(Ib−A)で表される化合物
    を含むアルコールおよび式(Ib−B)で表される化合
    物を含む酸: [ここで、Raは、上記定義した通りであり、HXは、
    本質的に、臭化水素酸;塩化水素酸;硫酸;スルホン
    酸;および、本質的に、メタンスルホン酸、トリフルオ
    ロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ベンジルス
    ルホン酸、p−トルエンスルホン酸および樟脳スルホン
    酸からなる群より選択される脂肪族および芳香族スルホ
    ン酸類からなる群より選択される酸であり、それによっ
    て、HXは、式(Ic): 【化3】 で表される対応するイミデートの塩の形成を生ずる酸性
    条件を生ずる。]で処理し; (b) 式(Ic)で表される前記化合物を加水分解し
    て、式(I)で表される前記化合物を生成する;ことを
    含む方法。
  2. 【請求項2】 Raが、本質的に、水素;(C1−C6
    アルキル;フェニルおよびベンジル{ここで、前記フェ
    ニルおよびベンジル基は、本質的に、メチル、エチル、
    イソ−プロピル、メトキシ、BrおよびClからなる群
    より選択される1個または2個の置換基によって任意に
    置換されている。}からなる群より選択され;Rが、本
    質的に、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロブチ
    ル、メチレン−シクロプロピル、イソプロピル、フェニ
    ルまたは4−フルオロ−フェニルからなる群より選択さ
    れ;R1が、本質的に、3個以下のフッ素によって任意
    に置換された(C1−C2)アルキルからなる群より選択
    される、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 Raが、本質的に、水素;エチル、プロ
    ピル、イソ−プロピル;フェニル;ベンジル;3,5−
    ジメチルフェニルおよび3,5−ジメチルベンジル;4
    −イソ−プロピルフェニルおよび4−イソ−プロピルベ
    ンジルならびに4−ブロモフェニルおよび4−ブロモベ
    ンジルからなる群より選択され;Rが、シクロヘキシル
    であり;R1が、エチルである、請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 式(I)で表される前記化合物が、ci
    s−4−シアノ−4−(1−シクロヘキシル−3−エチ
    ル−1H−インダゾール−6−イル)シクロヘキサンカ
    ルボン酸エチルエステルである、請求項1に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 式(I): 【化4】 [式中、Raは、本質的に、水素;(C1−C6)アルキ
    ル;フェニルおよび(C1−C3)アルキル−フェニル
    {ここで、フェニル基は、本質的に、−(C1−C4)ア
    ルキル;−O(C1−C3)アルキル;Br;およびCl
    からなる群より選択される1個または2個の置換基によ
    って任意に置換されている。}からなる群より選択さ
    れ;Rは、本質的に、水素;(C1−C6)アルキル;−
    (CH2n(C3−C7)シクロアルキル{ここで、nは
    0〜2である。};および、−(Z’)b(C6−C10
    アリール{ここで、bは、独立に、0または1であり;
    Z’は、(C1−C6)アルキレンまたは(C2−C6)ア
    ルケニレンである。}からなる群より選択され;ここ
    で、前記R基の前記アルキルおよびアリール部分は、本
    質的に、ハロ;ヒドロキシ;(C1−C5)アルキル;
    (C1−C5)アルコキシおよびトリフルオロメチルから
    なる群より独立に選択される1個以上の置換基によって
    任意に置換されており;R1は、本質的に、水素;(C1
    −C6)アルキル;フェニル;および、(C3−C7)シ
    クロアルキルからなる群より選択され、ここで、前記ア
    ルキルおよびフェニルR1基は、本質的に、メチル、エ
    チル、トリフルオロメチルおよびハロからなる群より独
    立に選択される3個以下の置換基で任意に置換されてい
    る。]で表される化合物を製造する方法であって、 (a) 式(Id): 【化5】 [式中、R1は、上記定義した通りである。]で表され
    る化合物を、式(Ie): 【化6】 [式中、Rは、上記定義した通りである。]で表される
    ヒドラジンで処理して、式(If): 【化7】 [式中、RおよびR1は、上記定義した通りである。]
    で表される化合物を生成させ;続いて、 (b) 式(If)で表される前記化合物を加熱して、
    式(Ig): 【化8】 [式中、RおよびR1は、上記定義した通りである。]
    で表されるインダゾールを生成させ;続いて、 (c) 式(Ig)で表される前記インダゾールを、式
    (Ih): 【化9】 で表されるシクロヘキサン−1,4−ジカルボニトリル
    で処理して、式(Ia): 【化10】 [式中、RおよびR1は、上記定義した通りである。]
    で表される化合物を生成させ;続いて、 (d) 式(Ia)で表される前記化合物を、式(Ib
    −A)で表される化合物を含むアルコールおよび式(I
    b−B)で表される化合物を含む酸: [ここで、Raは、上記定義した通りであり、HXは、
    本質的に、臭化水素酸;塩化水素酸;硫酸;スルホン
    酸;および、本質的に、メタンスルホン酸、トリフルオ
    ロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ベンジルス
    ルホン酸、p−トルエンスルホン酸および樟脳スルホン
    酸からなる群より選択される脂肪族および芳香族スルホ
    ン酸類からなる群より選択される酸であり、それによっ
    て、HXは、式(Ic): 【化11】 で表される対応するイミデートの塩の形成を生ずる酸性
    条件を生ずる。]で処理し; (e) 式(Ic)で表される前記化合物を加水分解し
    て、式(I)で表される前記化合物を生成する; ことを含む方法。
  6. 【請求項6】 Raが、本質的に、水素;(C1−C6
    アルキル;フェニルおよびベンジル{ここで、前記フェ
    ニルおよびベンジル基は、本質的に、メチル、エチル、
    イソ−プロピル、メトキシ、BrおよびClからなる群
    より選択される1個または2個の置換基によって任意に
    置換されている。}からなる群より選択され;Rが、本
    質的に、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロブチ
    ル、メチレン−シクロプロピル、イソプロピル、フェニ
    ルまたは4−フルオロ−フェニルからなる群より選択さ
    れ;R1が、本質的に、3個以下のフッ素によって任意
    に置換された(C1−C2)アルキルからなる群より選択
    される、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 Raが、水素;エチル、プロピル、イソ
    −プロピル;フェニル;ベンジル;3,5−ジメチルフ
    ェニルおよび3,5−ジメチルベンジル;4−イソ−プ
    ロピルフェニルおよび4−イソ−プロピルベンジルなら
    びに4−ブロモフェニルおよび4−ブロモベンジルであ
    り;Rが、シクロヘキシルであり;からなる群より選択
    され;R1が、エチルである、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 式(I)で表される前記化合物が、ci
    s−4−シアノ−4−(1−シクロヘキシル−3−エチ
    ル−1H−インダゾール−6−イル)シクロヘキサンカ
    ルボン酸エチルエステルである、請求項5に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 式(Ig): 【化12】 [式中、Rは、本質的に、水素;(C1−C6)アルキ
    ル;−(CH2n(C3−C7)シクロアルキル{ここ
    で、nは0〜2である。};および、−(Z’)b(C6
    −C10)アリール{ここで、bは、独立に、0または1
    であり;Z’は、(C1−C6)アルキレンまたは(C2
    −C6)アルケニレンである。}からなる群より選択さ
    れ;ここで、前記R基の前記アルキルおよびアリール部
    分は、本質的に、ハロ、ヒドロキシ、(C1−C5)アル
    キル、(C1−C5)アルコキシおよびトリフルオロメチ
    ルからなる群より独立に選択される1個以上の置換基に
    よって任意に置換されており;R1は、本質的に、水
    素;(C1−C6)アルキル;フェニル;および、(C3
    −C7)シクロアルキルからなる群より選択され、ここ
    で、前記アルキルおよびフェニルR1基は、本質的に、
    メチル、エチル、トリフルオロメチルおよびハロからな
    る群より独立に選択される3個以下の置換基で任意に置
    換されている。]で表される遊離塩基インダゾール中間
    体の取り扱いおよび精製を促進する方法であって、 (a) 式(Ig)で表される前記遊離塩基インダゾー
    ルを、本質的に、臭化水素酸;塩化水素酸;硫酸;スル
    ホン酸;および、本質的に、メタンスルホン酸、トリフ
    ルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ベンジ
    ルスルホン酸、p−トルエンスルホン酸および樟脳スル
    ホン酸からなる群より選択される脂肪族および芳香族ス
    ルホン酸類からなる群より選択される酸で処理して、式
    (Ig2): 【化13】 [式中、HXは、上記定義した通りであり、塩を製造す
    るために使用される酸を示し、Xは、前記酸のアニオン
    である。]で表される化合物の塩を形成し; (b) 式(Ig2)で表される前記塩を分離および精
    製し;続いて、 (c) 式(Ig2)で表される前記塩を、本質的に、
    水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
    炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムおよび炭酸水素カリ
    ウムからなる群より選択される塩基水溶液で処理するこ
    とによって、式(Ig2)で表される前記塩を式(I
    g)で表される前記遊離塩基インダゾールへと転化し直
    して、式(Ig)で表される前記化合物を生成させる; ことを含む方法。
  10. 【請求項10】 Rが、本質的に、シクロヘキシル、シ
    クロペンチル、シクロブチル、メチレン−シクロプロピ
    ル、イソプロピル、フェニルまたは4−フルオロ−フェ
    ニルからなる群より選択され;R1が、本質的に、3個
    以下のフッ素によって任意に置換された(C1−C2)ア
    ルキルからなる群より選択される、請求項9に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 Rがシクロヘキシルであり;R1がエ
    チルである、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 式(I)で表される前記化合物が、c
    is−4−シアノ−4−(1−シクロヘキシル−3−エ
    チル−1H−インダゾール−6−イル)シクロヘキサン
    カルボン酸エチルエステルである、請求項9に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 前記酸が、塩化水素酸であり;前記塩
    基が水酸化ナトリウムである、請求項9に記載の方法。
  14. 【請求項14】 式(I): 【化14】 で表される化合物を製造する方法に有用な中間体であっ
    て、 式(If2): 【化15】 [式中、Rbは、本質的に、ハロ、ヒドロキシ、(C1
    5)アルキル、(C1−C5)アルコキシおよびトリフ
    ルオロメチルから独立に選択される1個以上の置換基に
    よって任意に置換された(C3−C7)シクロアルキルお
    よびフェニルからなる群より選択され;R1 aは、本質的
    に、トリフルオロメチル、フッ素および塩素からなる群
    より独立に選択される3個以下の置換基で任意に置換さ
    れた本質的に(C1−C6)アルキルからなる群より選択
    される。]で表される化合物を含む中間体。
  15. 【請求項15】 Rbが、シクロヘキシル、シクロペン
    チル、シクロブチル、フェニルまたは4−フルオロ−フ
    ェニルであり;R1 aが、3個以下のフッ素によって任意
    に置換された(C1−C2)アルキルである、請求項14
    に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 Rbがシクロヘキシルであり、R1 a
    エチルである、請求項15に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 式(I): 【化16】 で表される化合物を製造する方法に有用な中間体であっ
    て、 式(Ic2): 【化17】 [式中、Raは、本質的に、水素;(C1−C6)アルキ
    ル;フェニルおよび(C1−C3)アルキル−フェニル
    {ここで、フェニル基は、本質的に、−(C1−C4)ア
    ルキル;−O(C1−C3)アルキル;Br;およびCl
    からなる群より選択される1個または2個の置換基によ
    って任意に置換されている。}からなる群より選択さ
    れ;Rは、本質的に、水素;(C1−C6)アルキル;−
    (CH2n(C3−C7)シクロアルキル{ここで、nは
    0〜2である。};および、−(Z’)b(C6−C10
    アリール{ここで、bは、独立に、0または1であり;
    Z’は、(C1−C6)アルキレンまたは(C2−C6)ア
    ルケニレンである。}からなる群より選択され;ここ
    で、前記アルキルおよびアリール部分は、本質的に、ハ
    ロ、ヒドロキシ、(C1−C5)アルキル、(C1−C5
    アルコキシおよびトリフルオロメチルからなる群より独
    立に選択される1個以上の置換基によって任意に置換さ
    れており;R1は、本質的に、水素;(C1−C6)アル
    キル;フェニル;および、(C3−C7)シクロアルキル
    からなる群より選択され、ここで、前記アルキルおよび
    フェニル基は、本質的に、メチル、エチル、トリフルオ
    ロメチルおよびハロからなる群より独立に選択される3
    個以下の置換基で任意に置換されており;[HX]は、
    本質的に、塩化水素酸;臭化水素酸;硫酸;スルホン
    酸;および、本質的に、メタンスルホン酸、トリフルオ
    ロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ベンジルス
    ルホン酸、p−トルエンスルホン酸および樟脳スルホン
    酸からなる群より選択される脂肪族および芳香族スルホ
    ン酸類からなる群より選択される酸でのその処理による
    (Ic2)化合物で表される塩基性イミノ基で形成され
    る任意の塩を表す。]で表される化合物を含む中間体。
  18. 【請求項18】 式(Ic2)で表される前記化合物に
    ついて、Raが、水素;(C1−C6)アルキル;フェニ
    ルおよびベンジル{ここで、前記フェニルおよびベンジ
    ル基は、本質的に、メチル、エチル、イソ−プロピル、
    メトキシ、BrおよびClからなる群より選択される1
    個または2個の置換基によって任意に置換されてい
    る。}からなる群より選択され;Rが、本質的に、ハ
    ロ、ヒドロキシ、(C1−C5)アルキル、(C1−C5
    アルコキシおよびトリフルオロメチルから独立に選択さ
    れる1個以上の置換基によって任意に置換された(C3
    −C7)シクロアルキルおよびフェニルからなる群より
    選択され;R1が、本質的に、トリフルオロメチル、フ
    ッ素および塩素からなる群より独立に選択される3個以
    下の置換基で任意に置換された、本質的に、(C1
    6)アルキルからなる群より選択され;[HX]が、
    臭化水素酸または塩化水素酸の塩を表す、請求項17に
    記載の化合物。
  19. 【請求項19】 式(Ic2)で表される前記化合物に
    ついて、Raが、水素;エチル、プロピル、イソ−プロ
    ピル;フェニル;ベンジル;3,5−ジメチルフェニル
    および3,5−ジメチルベンジル;4−イソ−プロピル
    フェニルおよび4−イソ−プロピルベンジルならびに4
    −ブロモフェニルおよび4−ブロモベンジルであり;R
    が、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロブチル、
    フェニルまたは4−フルオロ−フェニルであり;R
    1が、3個以下のフッ素によって任意に置換された(C1
    −C2)アルキルであり;[HX]が、塩化水素酸の塩
    を表す、請求項18に記載の化合物。
  20. 【請求項20】 式(Ic2)で表される前記化合物に
    ついて、Raが、水素;エチル;プロピル、イソ−プロ
    ピル;または、ベンジルであり;Rが、シクロヘキシル
    であり;R1が、エチルであり;[HX]が、塩化水素
    酸の塩を表す、請求項19に記載の化合物。
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