JPH11226752A - 金属材料の接合方法 - Google Patents

金属材料の接合方法

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JPH11226752A
JPH11226752A JP10044452A JP4445298A JPH11226752A JP H11226752 A JPH11226752 A JP H11226752A JP 10044452 A JP10044452 A JP 10044452A JP 4445298 A JP4445298 A JP 4445298A JP H11226752 A JPH11226752 A JP H11226752A
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JP
Japan
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joined
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thickness
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Withdrawn
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JP10044452A
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English (en)
Inventor
Takao Hiyamizu
孝夫 冷水
Noboru Yamamoto
登 山本
Shigeyuki Inagaki
繁幸 稲垣
Hiroaki Suzuki
宏明 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP99102545A priority patent/EP0936020B1/en
Priority to CA002261446A priority patent/CA2261446A1/en
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K13/00Welding by high-frequency current heating
    • B23K13/01Welding by high-frequency current heating by induction heating
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K20/00Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating
    • B23K20/16Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating with interposition of special material to facilitate connection of the parts, e.g. material for absorbing or producing gas

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • General Induction Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被接合材の接合面間に介装されているインサ
ート材が、接合時に被接合材の接合端部を覆うことのな
い金属材料の接合方法を提供する。 【解決手段】 被接合金属材の融点よりも低い融点のイ
ンサート材3を被接合金属材1,2の接合端面間に介装
する手順と、該被接合金属材1,2の接合面に圧力を加
えながらインサート材の融点以上でかつ該被接合金属材
の融点位置の温度に加熱・保持する手順とを含み、前記
インサート材3が、前記被接合金属材1,2の接合面よ
りも小さくされてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属材料の接合方法
に関する。さらに詳しくは、接合される金属材料の間に
インサート材を介装してなる金属材料の接合方法の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液相拡散接合においては接合
される被接合材の間にインサート材を介装して接合する
方法が取られている。
【0003】しかしながら、用いられるインサート材
は、接合面の全面を覆う形状およびサイズとされている
ため、接合時にインサート材の一部が被接合材間から押
し出されて、被接合材の接合部表面を覆うという問題が
生じている。そして、接合部がそのような状態である
と、被接合材の接合部表面を覆っている押し出されて凝
固したインサート材が切欠き効果を発揮して接合継手の
疲労強度が低下する。そのため、接合後において被接合
材の接合部表面を覆っているインサート材を除去すると
いう作業が必要となり、生産性あるいは作業性の低下を
招来しているという問題もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、被接合材の接合
面間に介装されているインサート材が、接合時に被接合
材の接合端部を過度に覆うことのない金属材料の接合方
法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の金属材料の接合
方法は、被接合金属材の融点よりも低い融点のインサー
ト材を被接合金属材の接合端面間に介装する手順と、該
被接合金属材の接合面に圧力を加えながらインサート材
の融点以上でかつ該被接合金属材の融点以下の温度に加
熱・保持する手順とを含み、前記インサート材が、前記
被接合金属材の接合面よりも小さくされてなることを特
徴とする。
【0006】本発明の金属材料の接合方法の第1形態
は、前記被接合金属材が、中実材とされ、前記インサー
ト材が、ホウ素含有量が2.0mass%〜5.0mass%の範
囲であるNi基合金またはFe基合金とされ、かつその
厚さが20μm〜100μmの範囲とされ、前記インサ
ート材の前記被接合金属材の接合面に対する面積比率が
50%〜99%の範囲とされ、前記インサート材外縁と
前記被接合金属材外縁との距離が、インサート材の厚さ
の10倍以上とされてなるものである。
【0007】本発明の金属材料の接合方法の第2形態
は、前記被接合金属材が、中空材とされ、前記インサー
ト材が、ホウ素含有量が2.0mass%〜5.0mass%の範
囲であるNi基合金またはFe基合金とされ、かつその
厚さが20μm〜100μmの範囲とされ、前記インサ
ート材の前記被接合金属材の接合面に対する面積比率が
50%〜99%の範囲とされ、前記インサート材外縁と
前記被接合金属材外縁との距離が、インサート材の厚さ
の10倍以上とされ、前記インサート材内縁と前記被接
合金属材内縁との距離が、インサート材の厚さの100
倍以下とされてなるものである。
【0008】本発明の金属材料の接合方法においては、
前記被接合金属材の接合面の表面粗さRmaxが50μm
以下とされ、前記被接合金属材の接合面に加えられる圧
力が3MPa〜9MPaの範囲とされ、前記加熱・保持がAr
ガス、N2ガスまたはArガスとN2ガスとの混合ガスな
どの不活性ガス雰囲気中や圧力が5×10-2mmHg以
下のほぼ真空中などの非酸化性雰囲気中でなされるのが
好ましい。
【0009】また、本発明の金属材料の接合方法におい
ては、前記加熱が誘導加熱または通電加熱によりなされ
るのが好ましい。
【0010】この場合、前記誘導加熱または通電加熱に
おける電流周波数が3kHz〜100kHzの範囲とさ
れてなるのが好ましい。
【0011】
【作用】本発明の金属材料の接合方法においては、イン
サート材が接合される金属材料の接合面の外縁より内側
に所定量引っ込んだ状態となるようにそのサイズが調整
されているので、接合時にインサート材の一部が接合端
部に過度に押し出されるのが防止される。そのため、接
合部表面に押し出されて凝固したインサート材により接
合部の疲労強度が低下することもない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明はかか
る実施の形態のみに限定されるものではない。
【0013】実施の形態1 本発明の金属材料の接合方法の実施の形態1に用いられ
る接合装置の要部を図1に概略図で示す。この接合装置
Aは、被接合金属材1,2として金属製丸棒(以下、単
に丸棒という)を用い、その丸棒1および丸棒2を、接
合面間にインサート材3を介装して加圧装置4により接
合部を加圧しながら、かつ不活性ガス供給源5よりAr
ガス、N2ガスまたはArガスとN2ガスとの混合ガスな
どの不活性ガスを、接合される丸棒1,2が収納されて
いるハウジング6内に供給してハウジング6内を不活性
ガス雰囲気とし、その雰囲気中において誘導加熱装置7
により接合端部を加熱しながら拡散接合するものであ
る。酸化雰囲気で接合を行うと、金属材料端面間に捕捉
された酸素がインサート材と反応して酸化物を形成し、
接合面内に酸化物が残留することにより、接合継手の機
械的特性を低下させるので、不活性ガス雰囲気などの非
酸化雰囲気とされている。なお、図1において、符号8
は誘導加熱装置の高周波電源装置を示す。また、図1に
おいては説明の便宜上、インサート材3の厚さは誇張さ
れている。
【0014】インサート材3は、ホウ素含有量が2.0
mass%〜5.0mass%の範囲であるNi基合金またはFe
基合金からなる円板状とされ、かつその厚さが20μm
〜100μmの範囲とされている。ホウ素はNi基合金
の融点を低下させる効果を有するとともに、拡散速度が
大きく、溶解したインサート材3中から固体母材に容易
に拡散する。この溶解したインサート材3中から固体母
材中へのホウ素の拡散により、溶解したインサート材3
中のホウ素含有量が減少し、溶解したインサート材3中
の融点が上昇することによる「等温凝固現象」により、
被接合材が強固に融合される。しかし、インサート材3
のホウ素含有量が2mass%未満では、その効果が不
十分である一方、5mass%を超えてホウ素を添加し
ても、インサート材3の融点は却って上昇するのみにな
らず、溶解したインサート材3中から固体母材中へのホ
ウ素拡散に要する時間が増加するので、この実施の形態
1では上限は5mass%とされている。この場合、イ
ンサート材3中のホウ素含有量は3mass%〜4ma
ss%とするのがより好ましい。
【0015】インサート材3の厚さが20μm未満で
は、接合面の凸凹を充填するに十分な溶解したインサー
ト材3が得られないばかりでなく、インサート材3中の
各種成分の濃度分布が不均一となり、極端な場合には、
箔状のシートを製造できなくなる。また、インサート材
3の厚さが100μmを超えると、接合面に付加される
「加圧力」により、溶融したインサート材3が接合部表
面に過度に押し出され、外観品質を損なうばかりでな
く、接合部を機械加工せずに使用した場合には、接合部
表面に押し出されて凝固したインサート材3の突出部が
応力集中源となり接合継手の機械的性質を劣化させる。
さらに、溶融したインサート材3中から固体母材へのホ
ウ素の拡散に要する時間が増加するので、その上限は1
00μmとされている。この実施の形態1では、インサ
ート材3は、図2に示すようにその直径が丸棒の直径よ
り若干小さくされている。具体的には、インサート材3
の外縁から丸棒1,2の外縁までの距離LOは、インサ
ート材3の厚さの10倍以上(10を含む)とされてい
る。また、インサート材3の面積と丸棒1,2の接合面
の面積との比の値は、50%〜99%の範囲とされてい
る。ここで、Fe基合金とされているインサート材3は
炭素鋼丸棒1,2を接合する場合に用いられるのが好ま
しく、またNi基合金とされているインサート材3はス
テンレス鋼丸棒1,2を接合する場合に用いられるのが
好ましい。なお、前記条件を満足すれば、インサート材
3は必ずしも円板状とされる必要はなく、例えばリング
状とされてもよい。また、図2においては説明の便宜
上、インサート材3の外縁と炭素鋼丸棒1(2)の外縁
との距離LOは誇張されている。
【0016】そして、このインサート材3が接合される
丸棒1,2の接合面間に介装された状態で、加圧装置4
により接合面が加圧される。ここで、この丸棒1,2を
加圧する圧力は3MPa〜9MPaの範囲とされる。金属材料
端面間に加える圧力、つまり丸棒1、2間に加える圧力
が3MPa未満では、溶解したインサート材3が接合面
の凹凸を充填できなくなり、接合継手の機械的性質が劣
化する。その逆に、金属材料端面間に加える圧力、つま
り丸棒1、2間に加える圧力が9MPaを超えると、接
合部が過大に変形し、外観品質を損なうばかりでなく、
接合継手の機械的特性を低下させるので、その上限は9
MPaとされている。また、均一な接合を得るため、接
合される丸棒1,2の端面の表面粗さRmaxは50μm
以下とされる。接合面の粗さRmaxが50μmを超え
ると、溶解したインサート材3が接合面の凹凸を充填で
きなくなり、接合継手の機械的性質が劣化するので、そ
のRmaxの上限は50μmとされている。
【0017】誘導加熱装置7は、明瞭には図示されてい
ないが、加熱部がリングコイルとされてなるもので、そ
のリングコイルに通電される電流の周波数は、100kH
z以下とされている。高周波誘導加熱法および高周波電
流の直接通電加熱法のいずれにおいても、周波数が高く
なるにつれて「表皮効果」により、表面のみが局部的加
熱されるようになる。そのため、接合面の外側だけが所
定の温度に到達しても、中心部(中実材)或いは内側
(パイプ材)は遥かに低い温度となり、十分な接合強度
が得られなくなるので、周波数の上限は100kHzと
されているが、この周波数は3kHz〜30kHzの範
囲とされるのがより好ましい。なお、この誘導加熱装置
7の加熱部およびこの加熱部を覆っているハウジング6
は、2分割可能とされているのが、丸棒1,2のセッテ
ィングおよび取外しが容易となる点から好ましい。
【0018】このように、この実施の形態1では丸棒
1,2の直径より若干小さな直径の円板状またはリング
状のインサート材3を用いて拡散接合しているので、接
合後においてインサート材3が接合部表面に過度に押し
出されることがない。そのため、拡散接合後における接
合端部の仕上げ加工が不要となる。したがって、拡散接
合における生産性および作業性が著しく向上する。
【0019】実施の形態2 本発明の金属材料の接合方法の実施の形態2は、被接合
金属材1,2として金属製丸パイプ(以下、単に丸パイ
プという)1,2を用い、この丸パイプ1および丸パイ
プ2を図1に示す接合装置Aによりをインサート材3を
用いて接合するものである。
【0020】インサート材3は、ホウ素含有量が2.0
mass%〜5.0mass%の範囲であるNi基合金またはFe
基合金からなるリング状とされ、かつ、その厚さが20
μm〜100μmの範囲とされている。この実施の形態
2ではインサート材3は、図3に示すようにその外径が
丸パイプ1(2)の直径より若干小さくされている。な
お、図示説明の便宜上、インサート材3にはハッチング
が施されている。具体的には、インサート材3の外縁か
ら丸パイプ1,2の外縁までの距離LOは、インサート
材3の厚さの10倍以上(10を含む)とされ、インサ
ート材3の内縁から丸パイプ1(2)の内縁までの距離
Iはインサート材3の厚さの100倍以下(100を
含む)とされている。また、インサート材3の面積と丸
パイプ1,2の接合面の面積との比の値は、50%〜9
9%の範囲とされている。
【0021】なお、実施の形態2のその余の構成および
作用・効果は実施の形態1と同様とされている。また、
図3においては説明の便宜上、インサート材3の外縁と
炭素鋼丸パイプ1の外縁との距離LOおよびインサート
材3の内縁と炭素鋼丸パイプ1内縁LIとの距離は誇張
されている。
【0022】実施の形態3 本発明の金属材料の接合方法の実施の形態3に用いられ
る接合装置の要部を図4に概略図で示す。この接合装置
Aは、丸棒1および丸棒2を接合面間にインサート材3
を介装して加圧装置4により接合部を加圧しながら、か
つ真空ポンプ11により接合される丸棒1,2が収納さ
れているハウジング6内の空気を排気してハウジング6
内を圧力が5×10-2mmHg以下のほぼ真空にし、そ
の中において誘導加熱装置7により接合端部を加熱しな
がら拡散接合するものである。なお、図4において、図
1と同一の符号を付したものは同一または類似の構成要
素を示す。
【0023】この実施の形態3におけるインサート材3
のサイズや材質などは、実施の形態1におけるインサー
ト材3と同様とされている。また、このインサート材3
が介装された状態で、加圧装置4により加圧される丸棒
1,2の接合面の表面粗さ、丸棒1,2を加圧する圧力
および電流周波数も、実施の形態1と同様に、それぞれ
maxが50μm以下、3MPa〜9MPaの範囲、および1
00kHz以下とされる。なお、インサート材3がリング
状とされてもよいのは、実施の形態1と同様である。
【0024】このように、この実施の形態3では丸棒の
直径より若干小さな直径の円板状またはリング状のイン
サート材3を用いて拡散接合しているので、実施の形態
1と同様に、接合後においてインサート材3が接合部表
面に過度に押し出されることがない。そのため、実施の
形態1と同様に、拡散接合後における接合端部の仕上げ
加工が不要となる。したがって、拡散接合における生産
性および作業性が著しく向上する。
【0025】実施の形態4 本発明の金属材料の接合方法の実施の形態4は、図4に
示す接合装置Aにより丸パイプ1,2をインサート材3
を用いて接合するものである。
【0026】この実施の形態4におけるインサート材3
のサイズおよび形状は、実施の形態2におけるインサー
ト材3と同様とされている。
【0027】なお、実施の形態4のその余の構成および
作用・効果は実施の形態3と同様とされている。
【0028】実施の形態5 本発明の金属材料の接合方法の実施の形態5に用いられ
る接合装置の要部を図5に概略図で示す。この接合装置
Aは、丸棒1および丸棒2を接合面間にインサート材3
を介装して加圧装置4により接合部を加圧しながら、か
つ不活性ガス供給源5よりArガス、N2ガスまたはA
rガスとN2ガスとの混合ガスなどの不活性ガスを、接
合される丸棒1,2が収納されているハウジング6内に
供給してハウジング6内を不活性ガス雰囲気とし、その
雰囲気中において通電加熱により接合端部を加熱しなが
ら拡散接合するものである。図中の符号21は通電加熱
用電極を示し、符号22は高周波電源装置を示す。な
お、図5において、図1と同一の符号を付したものは同
一または類似の構成要素を示す。
【0029】この実施の形態5におけるインサート材3
のサイズや材質などは、実施の形態1におけるインサー
ト材3と同様とされている。また、このインサート材3
が介装された状態で、加圧装置4により加圧される丸棒
1,2の接合面の表面粗さ、丸棒1,2を加圧する圧力
および電流周波数も、実施の形態1と同様に、それぞれ
maxが50μm以下、3MPa〜9MPaの範囲、および1
00kHz以下、より好ましくは3kHz〜30kHzの
範囲とされる。なお、インサート材3がリング状とされ
てもよいのは、実施の形態1と同様である。
【0030】このように、この実施の形態5では、丸棒
1,2の直径より若干小さな直径の円板状またはリング
状のインサート材3を用いて拡散接合しているので、実
施の形態1と同様に、接合後においてインサート材3が
接合部表面に過度に押し出されることがない。そのた
め、実施の形態1と同様に、拡散接合後における接合端
部の仕上げ加工が不要となる。したがって、拡散接合に
おける生産性および作業性が著しく向上する。
【0031】実施の形態6 本発明の金属材料の接合方法の実施の形態6は、図5に
示す接合装置Aにより丸パイプ1,2をインサート材3
を用いて接合するものである。
【0032】この実施の形態6におけるインサート材3
のサイズおよび形状は、実施の形態2におけるインサー
ト材3と同様とされている。
【0033】なお、実施の形態6のその余の構成および
作用・効果は実施の形態5と同様とされている。
【0034】実施の形態7 本発明の金属材料の接合方法の実施の形態7に用いられ
る接合装置の要部を図6に概略図で示す。この接合装置
Aは、丸棒1および丸棒2を接合面間にインサート材3
を介装して加圧装置4により接合部を加圧しながら、か
つ真空ポンプ31により接合される丸棒1,2が収納さ
れているハウジング6内の空気を排気してハウジング6
内を圧力が5×10-2 mmHg以下のほぼ真空にし、そ
の中において通電加熱により接合端部を加熱しながら拡
散接合するものである。なお、図6において、図1およ
び図5と同一の符号を付したものは同一または類似の構
成要素を示す。
【0035】この実施の形態7におけるインサート材3
のサイズや材質などは、実施の形態1におけるインサー
ト材3と同様とされている。また、このインサート材3
が介装された状態で、加圧装置4により加圧される丸棒
1,2の接合面の表面粗さ、丸棒1,2を加圧する圧力
および電流周波数も、実施の形態1と同様に、それぞれ
max50μm以下、3MPa〜9MPaの範囲、および10
0kHz以下、より好ましくは3kHz〜30kHzの範
囲とされる。なお、インサート材3がリング状とされて
もよいのは、実施の形態1と同様である。
【0036】このように、この実施の形態7では、丸棒
1,2の直径より若干小さな直径の円板状またはリング
状のインサート材3を用いて拡散接合しているので、実
施の形態1と同様に、接合後においてインサート材3が
接合端部に過度に押し出されることがない。そのため、
実施の形態1と同様に、拡散接合後における接合端部の
仕上げ加工が不要となる。したがって、拡散接合におけ
る生産性および作業性が著しく向上する。
【0037】実施の形態8 本発明の金属材料の接合方法の実施の形態2は、図6に
示す接合装置Aにより丸パイプ1,2をインサート材3
を用いて接合するものである。
【0038】この実施の形態8におけるインサート材3
のサイズおよび形状は、実施の形態2におけるインサー
ト材3と同様とされている。
【0039】なお、実施の形態8のその余の構成および
作用・効果は実施の形態7と同様とされている。
【0040】なお、前記各実施の形態においては、被接
合金属材の形状は、丸棒あるいは丸パイプとされている
が、被接合金属材の形状は前記に限定されるものではな
く、種々の形状のものとすることができ、例えば角棒あ
るいは角パイプとすることもできる。また、実施の形態
においては水平姿勢で接合する場合を例に取り説明され
てといるが、この姿勢に限定されるものではなく、垂直
姿勢あるいは斜めの姿勢であってもよい。さらに、被接
合材1および被接合材2の各後端を加圧することによ
り、接合面に加圧力を付与する構造となっているが、こ
の構造に限定されるものではなく、少なくとも一方の比
接合材を把持して加圧力を付与するようにされてもよ
い。
【0041】
【実施例】次に、実施例を比較例と対比しながら、本発
明をより具体的に説明する。
【0042】ステンレス丸棒および丸パイプ(SUS3
04)および炭素鋼角パイプ(SS400)について種
々の条件により接合した後、引張試験および疲労試験を
行った。そのときの条件および試験結果は下記のとおり
である。ここで、SUS304の融点は1480℃であ
り、SS400の融点は1495℃である。
【0043】実施例1〜4および比較例1〜3 表1に示すステンレス丸棒(SUS304:50mm外
径)と同じく表1に示すインサート材を用い、表2に示
す条件により接合した。ついで、接合されたステンレス
丸棒の引張試験および疲労試験を行い、その結果を表3
に示す。
【0044】表3の結果からインサート材の面接比率
は、99%〜50%の範囲、好ましくは98%〜51%
の範囲とすればよいのがわかる。
【0045】なお、表2において、外縁における距離お
よび比率は、それぞれインサート材外縁から接合面外縁
までの最短距離およびインサート材厚さに対する比率を
いい、内縁における距離および比率は、それぞれインサ
ート材内縁から接合面内縁までの最大距離およびインサ
ート材厚さに対する比率をいう。
【0046】また、疲労試験は引張圧縮により繰り返し
数(Nf)を2x106とし、かつ繰り返し速度を3H
zとして行った。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】実施例5および比較例4 表4に示すステンレス丸棒(SUS304:125mm
外径)と同じく表4に示すインサート材を用い、表5に
示す条件により接合した。ついで、接合されたステンレ
ス丸棒の引張試験および疲労試験を行い、その結果を表
6に示す。
【0051】表6の結果から外縁における距離は、イン
サート材厚さの10倍は必要であるのがわかる。
【0052】なお、表5において、外縁における距離お
よび比率は、それぞれインサート材外縁から接合面外縁
までの最短距離およびインサート材厚さに対する比率を
いい、内縁における距離および比率は、それぞれインサ
ート材内縁から接合面内縁までの最大距離およびインサ
ート材厚さに対する比率をいう。
【0053】また、疲労試験は引張圧縮により繰り返し
数(Nf)を2x106とし、かつ繰り返し速度を3H
zとして行った。
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】
【表6】
【0057】実施例6〜7および比較例5〜6 表7に示すステンレス丸棒(SUS304:125mm
外径)と同じく表7に示すインサート材を用い、表8に
示す条件により接合した。ついで、接合されたステンレ
ス丸棒の引張試験および疲労試験を行い、その結果を表
9に示す。
【0058】表9の結果からインサート材のホウ素の含
有量は2mass%〜5mass%の範囲とすればよい
のがわかる。
【0059】なお、表8において、外縁における距離お
よび比率は、それぞれインサート材外縁から接合面外縁
までの最短距離およびインサート材厚さに対する比率を
いい、内縁における距離および比率は、それぞれインサ
ート材内縁から接合面内縁までの最大距離およびインサ
ート材厚さに対する比率をいう。
【0060】また、疲労試験は引張圧縮により繰り返し
数(Nf)を2x106とし、かつ繰り返し速度を3H
zとして行った。
【0061】
【表7】
【0062】
【表8】
【0063】
【表9】
【0064】実施例8〜9および比較例7〜8 表10に示すステンレス丸棒(SUS304:125m
m外径)と同じく表10に示すインサート材を用い、表
11に示す条件により接合した。ついで、接合されたス
テンレス丸棒の引張試験および疲労試験を行い、その結
果を表12に示す。
【0065】表12の結果からインサート材の厚さは2
0μm〜100μmの範囲とすればよいのがわかる。
【0066】なお、表11において、外縁における距離
および比率は、それぞれインサート材外縁から接合面外
縁までの最短距離およびインサート材厚さに対する比率
をいい、内縁における距離および比率は、それぞれイン
サート材内縁から接合面内縁までの最大距離およびイン
サート材厚さに対する比率をいう。
【0067】また、疲労試験は引張圧縮により繰り返し
数(Nf)を2x106とし、かつ繰り返し速度を3H
zとして行った。
【0068】
【表10】
【0069】
【表11】
【0070】
【表12】
【0071】実施例10〜11および比較例9〜10 表13に示すステンレスパイプ(SUS304:165
mm外径x145内径)と同じく表13に示すインサー
ト材を用い、表14に示す条件により接合した。つい
で、接合されたステンレスパイプの引張試験および疲労
試験を行い、その結果を表15に示す。
【0072】表15の結果からインサート材の面接比率
は、99%〜50%の範囲、好ましくは96%〜55%
の範囲とすればよいのがわかる。
【0073】なお、表14において、外縁における距離
および比率は、それぞれインサート材外縁から接合面外
縁までの最短距離およびインサート材厚さに対する比率
をいい、内縁における距離および比率は、それぞれイン
サート材内縁から接合面内縁までの最大距離およびイン
サート材厚さに対する比率をいう。
【0074】また、疲労試験は引張圧縮により繰り返し
数(Nf)を2x106とし、かつ繰り返し速度を3H
zとして行った。
【0075】
【表13】
【0076】
【表14】
【0077】
【表15】
【0078】実施例12〜13および比較例11〜12 表16に示すステンレスパイプ(SUS304:165
mm外径x145内径)と同じく表16に示すインサー
ト材を用い、表17に示す条件により接合した。つい
で、接合されたステンレス丸鵜の引張試験および疲労試
験を行い、その結果を表18に示す。
【0079】表18の結果からインサート材の厚さは2
0μm〜100μmの範囲とすればよいのがわかる。
【0080】なお、表17において、外縁における距離
および比率は、それぞれインサート材外縁から接合面外
縁までの最短距離およびインサート材厚さに対する比率
をいい、内縁における距離および比率は、それぞれイン
サート材内縁から接合面内縁までの最大距離およびイン
サート材厚さに対する比率をいう。
【0081】また、疲労試験は引張圧縮により繰り返し
数(Nf)2x106とし、かつ繰り返し速度を3Hz
として行った。
【0082】
【表16】
【0083】
【表17】
【0084】
【表18】
【0085】実施例14および比較例13 表19に示す炭素鋼角パイプ(SS400:100mm
角x80mm角)と同じく表19に示すインサート材を
用い、表20に示す条件により接合した。ついで、接合
された炭素鋼角パイプの引張試験および疲労試験を行
い、その結果を表21に示す。
【0086】表21の結果から接合面の表面粗さRmax
は50μm以下とされる必要があることがわかる。
【0087】なお、表20において、外縁における距離
および比率は、それぞれインサート材外縁から接合面外
縁までの最短距離およびインサート材厚さに対する比率
をいい、内縁における距離および比率は、それぞれイン
サート材内縁から接合面内縁までの最大距離およびイン
サート材厚さに対する比率をいう。
【0088】また、疲労試験は引張圧縮により繰り返し
数(Nf)を2x106とし、かつ繰り返し速度を3H
zとして行った。
【0089】
【表19】
【0090】
【表20】
【0091】
【表21】
【0092】実施例15〜16および比較例14〜15 表22に示す炭素鋼角パイプ(SS400:100mm
角x80mm角)と同じく表22に示すインサート材を
用い、表23に示す条件により接合した。ついで、接合
された炭素鋼角パイプの引張試験および疲労試験を行
い、その結果を表24に示す。
【0093】表24の結果から加圧力は3MPa〜9M
Paの範囲とすればよいのがわかる。
【0094】なお、表23において、外縁における距離
および比率は、それぞれインサート材外縁から接合面外
縁までの最短距離およびインサート材厚さに対する比率
をいい、内縁における距離および比率は、それぞれイン
サート材内縁から接合面内縁までの最大距離およびイン
サート材厚さに対する比率をいう。
【0095】また、疲労試験は引張圧縮により繰り返し
数(Nf)を2x106とし、かつ繰り返し速度を3H
zとして行った。
【0096】
【表22】
【0097】
【表23】
【0098】
【表24】
【0099】実施例17〜19および比較例16〜18 表25に示す炭素鋼角パイプ(SS400:100mm
角x80mm角)と同じく表25に示すインサート材を
用い、表26に示す条件により接合した。ついで、接合
された炭素鋼角パイプの引張試験および疲労試験を行
い、その結果を表27に示す。
【0100】表27の結果から接合は、真空またはチッ
素ガス雰囲気中で、電流周波数を3kHz〜100kH
zの範囲として行えばよいのがわかる。
【0101】なお、表26において、外縁における距離
および比率は、それぞれインサート材外縁から接合面外
縁までの最短距離およびインサート材厚さに対する比率
をいい、内縁における距離および比率は、それぞれイン
サート材内縁から接合面内縁までの最大距離およびイン
サート材厚さに対する比率をいう。
【0102】また、疲労試験は引張圧縮により繰り返し
数(Nf)を2x106とし、かつ繰り返し速度を3H
zとして行った。
【0103】
【表25】
【0104】
【表26】
【0105】
【表27】
【0106】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
接合においてインサート材の一部が接合端部に過度に押
し出されて凝固することがないので、金属材料の接合に
おける作業性および生産性が向上するという優れた効果
が得られる。また、接合においてインサート材の一部が
接合端部に過度に押し出されて凝固することがないの
で、接合された金属材料の疲労強度が低下することもな
いという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に用いられる接合装置の
概略図である。
【図2】実施の形態1に用いられるインサート材を被接
合金属材の接合面に装着した状態を示す図である。
【図3】実施の形態2に用いられるインサート材を被接
合金属材の接合面に装着した状態を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態3に用いられる接合装置の
概略図である。
【図5】本発明の実施の形態5に用いられる接合装置の
概略図である。
【図6】本発明の実施の形態7に用いられる接合装置の
概略図である。
【符号の説明】
1,2 被接合金属材,金属製丸棒、金属製丸パイ
プ 3 インサート材 4 加圧装置 5 不活性ガス供給源 6 ハウジング 7 誘導加熱装置 8,22 高周波電源装置 11,31 真空ポンプ 21 通電加熱用電極 A 接合装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05B 3/00 340 H05B 3/00 340 6/10 371 6/10 371

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被接合金属材の融点よりも低い融点のイ
    ンサート材を被接合金属材の接合端面間に介装する手順
    と、該被接合金属材の接合面に圧力を加えながらインサ
    ート材の融点以上でかつ該被接合金属材の融点以下の温
    度に加熱・保持する手順とを含み、 前記インサート材が、前記被接合金属材の接合面よりも
    小さくされてなることを特徴とする金属材料の接合方
    法。
  2. 【請求項2】 前記被接合金属材が中実材とされ、 前記インサート材が、ホウ素含有量が2.0mass%〜
    5.0mass%の範囲であるNi基合金またはFe基合金
    とされ、かつその厚さが20μm〜100μmの範囲と
    され、 前記インサート材の前記被接合金属材の接合面に対する
    面積比率が50%〜99%の範囲とされ、 前記インサート材外縁と前記被接合金属材外縁との距離
    が、インサート材の厚さの10倍以上とされてなること
    を特徴とする請求項1記載の金属材料の接合方法。
  3. 【請求項3】 前記被接合金属材が中空材とされ、 前記インサート材が、ホウ素含有量が2.0mass%〜
    5.0mass%の範囲であるNi基合金またはFe基合金
    とされ、かつその厚さが20μm〜100μmの範囲と
    され、 前記インサート材の前記被接合金属材の接合面に対する
    面積比率が50%〜99%の範囲とされ、 前記インサート材外縁と前記被接合金属材外縁との距離
    が、インサート材の厚さの10倍以上とされ、 前記インサート材内縁と前記被接合金属材内縁との距離
    が、インサート材の厚さの100倍以下とされてなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の金属材料の接合方法。
  4. 【請求項4】 前記被接合金属材の接合面の表面粗さR
    maxが50μm以下とされ、 前記被接合金属材の接合面に加えられる圧力が3MPa〜
    9MPaの範囲とされ、 前記加熱・保持が非酸化性雰囲気中でなされることを特
    徴とする請求項1記載の金属材料の接合方法。
  5. 【請求項5】 前記加熱・保持が不活性ガス雰囲気中で
    なされることを特徴とする請求項4記載の金属材料の接
    合方法。
  6. 【請求項6】 前記不活性ガスがArガス、N2ガスま
    たはArガスとN2ガスとの混合ガスであることを特徴
    とする請求項5記載の金属材料の接合方法。
  7. 【請求項7】 前記加熱・保持がほぼ真空中でなされる
    ことを特徴とする請求項4記載の金属材料の接合方法。
  8. 【請求項8】 前記ほぼ真空の圧力が5×10-2mmH
    g以下とされてなることを特徴とする請求項7記載の金
    属材料の接合方法。
  9. 【請求項9】 前記加熱が誘導加熱または通電加熱によ
    りなされることを特徴とする請求項1記載の金属材料の
    接合方法。
  10. 【請求項10】 前記誘導加熱または通電加熱における
    電流周波数が3kHz〜100kHzの範囲とされてな
    ることを特徴とする請求項9記載の金属材料の接合方
    法。
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