JPH11220934A - 刈取収穫機の伝動装置 - Google Patents

刈取収穫機の伝動装置

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JPH11220934A
JPH11220934A JP2178298A JP2178298A JPH11220934A JP H11220934 A JPH11220934 A JP H11220934A JP 2178298 A JP2178298 A JP 2178298A JP 2178298 A JP2178298 A JP 2178298A JP H11220934 A JPH11220934 A JP H11220934A
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JP
Japan
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speed
transmission system
transmission
constant
reaping
Prior art date
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Pending
Application number
JP2178298A
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English (en)
Inventor
Fumio Nagano
文男 長野
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刈取部の作動速度を定速伝動系と同調伝動系
との2種の状態に制御する手段を工夫することにより、
刈取作業の状況に応じてその設定車速を変えれるように
して、より便利に使用できる伝動装置を得る。 【解決手段】 走行速度が設定速度以上では、刈取部が
車速に同調して増減する同調伝動系aが選択され、か
つ、走行速度が設定速度未満では、刈取部が定速駆動さ
れる定速伝動系bが選択されるように、走行速度を検出
する車速センサ26と選択クラッチ機構Fとを連係する
制御装置28を備えるとともに、設定速度の調節設定が
可能な設定車速ダイヤル27を備える。選択クラッチ機
構Fは同調伝動系aと、定速伝動系bと、これらのいず
れか一方にのみ圧油供給する切換弁25とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈取部の駆動速度
を、基本的には走行速度に同調して増減させるものと
し、設定走行速度未満においては刈取搬送機能に支障が
出ないよう、所定速度が維持されるように構成された刈
取収穫機の伝動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の伝動装置は、実開昭52‐93
644号公報や実開昭56‐125028号公報等にお
いて既に知られたものであり、機体の走行速度を極低速
状態としても、茎稈の引起し、刈取り、及び搬送といっ
た刈取前処理機能が良好に発揮されるように、刈取部の
駆動速度はある程度の速度以下には落とさないようにす
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】設定走行速度を境にし
て定速伝動系と同調伝動系とを切換える構成として、前
記前者の公報のものは、走行変速レバーで連動操作され
る割りプーリ式のベルト無段変速機構を刈取部への伝動
系に設け、設定車速以下ではプーリ径が変わらないよう
にする融通を操作系に備える構造である。前記後者の公
報のものは、割りプーリ式のベルト無段変速機構と一定
変速比を備えたベルト伝動機構とを刈取部への伝動系に
備え、設定車速以上ではベルト無段変速機構が選択さ
れ、かつ、設定車速未満ではベルト伝動機構が選択され
るように連係する構造であった。
【0004】前記いずれの公報のものでも、定速伝動系
と同調伝動系とが切換わる設定車速は一義的に決まって
しまうものであるため、刈取作業の状況に応じてその設
定車速を変えたいことには対応できないものであり、改
善の余地があった。本発明の目的は、刈取部の作動速度
を定速伝動系と同調伝動系との2種の状態に制御する手
段を工夫することにより、刈取作業の状況に応じてその
設定車速を変えれるようにして、より便利に使用できる
伝動装置を得る点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕第1発明は、定
速動力を刈取部に伝達可能な定速伝動系と、走行用の変
速機構からの変速動力を刈取部に伝達可能な同調伝動系
とを設け、定速伝動系による刈取部の駆動速度を、同調
伝動系による刈取部の最大駆動速度と最低駆動速度との
中間に設定するとともに、これら両伝動系のいずれか一
方を選択して刈取部に動力伝達する選択クラッチ機構を
備えてあることを特徴とする。
【0006】第2発明は、第1発明において、走行速度
が設定速度以上となる領域においては同調伝動系が選択
され、かつ、走行速度が設定速度未満となる領域におい
ては定速伝動系が選択されるように、走行速度を検出す
る車速検出手段と選択クラッチ機構とを連係するととも
に、設定速度の調節設定が可能な設定速度可変手段を備
えてある。
【0007】〔作用〕請求項1の構成によれば、定速伝
動系と同調伝動系とのいずれか一方を選択して刈取部に
動力伝達する選択クラッチ機構を備えてあるから、その
選択クラッチ機構の作動するときの走行速度を変えるこ
とにより、定速伝動系と同調伝動系とが切換わるときの
走行速度、すなわち前述した設定走行速度を自在に変更
調節することが可能になる。
【0008】従って、(a)良く乾燥している圃場状態
での刈取作業では、刈取部での脱粒おそれを極力無くせ
るように設定車速を低めて〔図5のライン(ハ) 及び図6
参照〕、同調伝動系による刈取部の最低駆動速度を遅く
するとか、起伏の多い圃場では設定車速を速めて〔図5
のライン(ロ) 及び図7参照〕、走行に伴う刈取部の明確
な上下移動による不測の脱粒おそれを無くすべく刈取部
の定速駆動域を高速側に拡げるといった具合に、圃場状
況や穀稈状態又は天候等の刈取作業時の状況に応じて設
定車速を変えるとが可能となる。又、定速伝動系と同調
伝動系との境目の走行速度での走行中に、地面の起伏凹
凸等によって車速が若干変化することによって、刈取部
への伝動系切換わり作動のハンチングを防止するため
に、意図的に設定車速を速めるという使い方も可能にな
る。
【0009】請求項2の構成によれば、設定車速におけ
る同調伝動状態と定速伝動状態との切換えが自動的に行
われるようになり、例えば、選択クラッチ機構を人為操
作する場合に比べて、切換え操作の必要が無くなって操
作の簡単化が行える。そして、その切換わり時の走行速
度を設定速度可変手段によって変更調節可能であるか
ら、設定速度可変手段を操作する程度の簡単な操作によ
って、前述した(a)なる作用を得ることが可能であ
る。
【0010】〔効果〕請求項1又は2に記載の刈取収穫
機では、(イ)選択クラッチ機構の機能により、定速伝
動系と同調伝動系とが切換わる設定走行速度を調節でき
るので、圃場状況や穀稈状態又は天候等の刈取作業時の
状況に応じて設定車速を変えることができて、より一層
便利に使用できる伝動装置を提供できた。
【0011】請求項2に記載の伝動装置では、定速伝動
系と同調伝動系とが自動的に切換わることによる操作の
簡単化と、設定走行速度の調節設定が簡単に行える操作
性改善とが一挙に図れるようにしながら前記効果(イ)
が得られた。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1に刈取収穫機の一例である
コンバインが示され、Aは刈取部、Bは機体、Cは脱穀
部、Dは運転部、6はクローラ走行装置、7はグレンタ
ンク、8は排藁細断装置である。刈取部Aは、分草具
1、引起し装置2、引起こされた茎稈を刈取る刈取装置
3、刈取られた茎稈を脱穀部Cのフィードチェーン5に
向けて搬送する縦搬送装置4等を備えて構成されてい
る。
【0013】図2に走行用のミッション構造が、図3に
ミッションケースの側面図が夫々示され、エンジンEの
動力を、主変速機構であるHST(走行用の無段変速機
構の一例)9とミッション10とを介して左右の駆動軸
11,11に伝動するとともに、ミッション10の上部
に備えた刈取出力軸12から刈取部Aに伝動するように
構成してある。
【0014】ミッションケース10a内には、副変速機
構13、左右一対のサイドクラッチ14,14、逆転ク
ラッチ15、緩旋回クラッチ16、駐車ブレーキ17等
が装備されている。又、走行速度が設定速度よりも速い
領域においては刈取部Aの作動速度と走行速度とが同調
して増減する同調伝動状態を現出し、走行速度が設定速
度以下となる領域においては刈取部Aの作動速度が所定
速度となる定速伝動状態を現出する選択クラッチ機構F
を、ミッション10における刈取部Aへの出力用伝動部
に備えてある。
【0015】図2〜図4に示すように、定速動力を刈取
部Aに伝達可能な定速伝動系bと、走行用の変速機構で
あるHST9からの変速動力を刈取部Aに伝達可能な同
調伝動系aとを設け、定速伝動系bによる刈取部Aの駆
動速度を、同調伝動系aによる刈取部Aの最大駆動速度
と最低駆動速度との中間に設定するとともに、選択クラ
ッチ機構Fは、これら両伝動系a,bのいずれか一方を
選択して刈取部Aに動力伝達するものである。
【0016】同調伝動系aは、HST9のモータ軸9b
の駆動ギヤ19に咬合するダブルギヤ22を、第1多板
クラッチ21を介して刈取出力軸12に嵌装することで
構成されている。第1多板クラッチ21は、刈取出力軸
12と一体回転状態のアウタクラッチ体と、ダブルギヤ
22を備えた状態で刈取出力軸12に遊外嵌されたイン
ナクラッチ体とで構成され、ダブルギヤ22の小径側を
副変速機構13に伝動させてある。
【0017】定速伝動系bは、ポンプ軸9aの動力をベ
ルト伝動機構23と、ミッションケース10aに内装さ
れた2段減速機構24と、第2多板クラッチ20を介し
て刈取出力軸12に伝達させることで構成される。第2
多板クラッチ20は、刈取出力軸12と一体回転状態の
アウタクラッチ体と、2段減速機構24に咬合する状態
で刈取出力軸12に遊外嵌されたインナクラッチ体とで
構成される。
【0018】つまり、第1多板クラッチ21のみを入り
にすれば刈取出力軸12には同調伝動系aによる回転速
度が伝達され、第2多板クラッチ20のみを入りにすれ
ば刈取出力軸12には定速伝動系bによる回転速度が伝
達されるようになる。そして、図4に示すように、各ク
ラッチ21,20を油圧駆動型に構成し、これらのうち
の一方のみに圧油供給可能な切換弁25と、走行速度を
検出する車速センサ26と、設定車速ダイヤル(設定速
度の調節設定が可能な設定速度可変手段の一例)27と
を制御装置28に接続して伝動系制御回路を構成する。
【0019】上記伝動系制御回路は、走行速度が高速側
から速度低下して設定車速ダイヤル27で設定された速
度に到達したことを車速センサ26が検出すると、切換
弁25を定速位置tに切換え操作して、第2多板クラッ
チ20のみ入りとなるように作動し、又、走行速度が低
速側から速度上昇して設定車速ダイヤル27で設定され
た速度に到達したことを車速センサ26が検出すると、
切換弁25を同調位置dに切換え操作して、第1多板ク
ラッチ21のみ入りとなるように作動する。
【0020】設定車速ダイヤル27を「基準」位置に操
作したときには、設定車速における定速伝動系bによる
刈取部駆動速度と同調伝動系aによる刈取部駆動速度と
が同速度になり、図5に実線で示すライン(イ) を呈す
る。設定車速ダイヤル27を「基準」位置から「速」側
に操作して設定車速を速めると、その速められた高速設
定車速における定速伝動系bによる刈取部駆動速度は、
同調伝動系aによる刈取部駆動速度よりも明確に遅くな
るように差が付くものとなり、図5のライン(ロ)、すな
わち図7に示す状況をを呈する。
【0021】設定車速ダイヤル27を「基準」位置から
「遅」側に操作して設定車速を遅めると、その遅められ
た低速設定車速における定速伝動系bによる刈取部駆動
速度は、同調伝動系aによる刈取部駆動速度よりも明確
に速くなるように差が付くものとなり、図5に示すライ
ン(ハ) 、すなわち図6に示す状況を呈する。
【0022】つまり、制御装置28は、走行速度が設定
車速ダイヤル27で設定された速度以上となる領域にお
いては同調伝動系aが選択され、かつ、走行速度が設定
車速ダイヤル27で設定された速度未満となる領域にお
いては定速伝動系bが選択されるように、車速検出手段
である車速センサ26と選択クラッチ機構Fとを連係す
べく切換弁25を切換え操作する。
【0023】〔別実施形態〕切換弁25を人為操作で切
換え自在に構成し、操縦者の判断によって同調伝動系a
と定速伝動系bとを切換え可能としたものでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】ミッションの伝動系を示す線図
【図3】ミッションケースの側面図
【図4】伝動系制御回路を示すブロック図
【図5】車速と刈取部作動速度との関係グラフを示す図
【図6】設定速度を遅くしたときの車速と刈取部作動速
度との関係グラフを示す図
【図7】設定速度を速くしたときの車速と刈取部作動速
度との関係グラフを示す図
【符号の説明】
9 走行用の変速機構 26 車速検出手段 27 設定速度可変手段 A 刈取部 F 選択クラッチ機構 a 同調伝動系 b 定速伝動系

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定速動力を刈取部に伝達可能な定速伝動
    系と、走行用の変速機構からの変速動力を前記刈取部に
    伝達可能な同調伝動系とを設け、前記定速伝動系による
    前記刈取部の駆動速度を、前記同調伝動系による前記刈
    取部の最大駆動速度と最低駆動速度との中間に設定する
    とともに、これら両伝動系のいずれか一方を選択して前
    記刈取部に動力伝達する選択クラッチ機構を備えてある
    刈取収穫機の伝動装置。
  2. 【請求項2】 走行速度が設定速度以上となる領域にお
    いては前記同調伝動系が選択され、かつ、走行速度が前
    記設定速度未満となる領域においては前記定速伝動系が
    選択されるように、走行速度を検出する車速検出手段と
    前記選択クラッチ機構とを連係するとともに、前記設定
    速度の調節設定が可能な設定速度可変手段を備えてある
    請求項1に記載の刈取収穫機の伝動装置。
JP2178298A 1998-02-03 1998-02-03 刈取収穫機の伝動装置 Pending JPH11220934A (ja)

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JP2178298A JPH11220934A (ja) 1998-02-03 1998-02-03 刈取収穫機の伝動装置

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JP (1) JPH11220934A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002305944A (ja) * 2001-04-10 2002-10-22 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd コンバインにおけるフィードチェーンの駆動装置
JP2009112265A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Yanmar Co Ltd 収穫機
JP2009148183A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Yanmar Co Ltd 収穫機
JP2012095660A (ja) * 2012-01-10 2012-05-24 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd コンバインにおける前処理駆動装置

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JP2009112265A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Yanmar Co Ltd 収穫機
JP2009148183A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Yanmar Co Ltd 収穫機
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