JP4513350B2 - コンバイン - Google Patents

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圃場条件に応じて、旋回時のブレーキ圧を制御する制御装置と、調整する旋回クラッチとを備えて、旋回時の出力を湿田、乾田(路上)等に合わせて旋回ができる農作業車の操舵装置に関するものである。
従来からこの種、クローラ走行装置を装備した農作業車は、旋回等の操舵装置として走行ミッション装置には左右サイドクラッチ、サイドブレーキ、或いは、差動機構として、遊星歯車装置やデフ機構を設けて構成されている。そして、走行ミッション装置は、通常、緩旋回、ブレーキ旋回、スピンターン等の旋回方法を可能とする構成(技術)が採用され、それぞれ旋回場所(圃場)の広さや作業状態、土壌条件等に応じて旋回方法を選択しながら行なわれている。
そして、この発明の出願前に公知となっている技術として、特開2003−226256号公報に示されている内容は、「不整地を走行する作業において旋回走行の際の安定性、及び効率性の確保のために、圃場の現場状態に合わせて転向特性を設定調節することができるクローラ走行装置の転向制御部を提供する」(該公報の要約参照)と記載されている。
特開2003−226256号公報
上述した従来公知のクローラ走行装置は、転向特性の設定調節を、湿田スイッチをON操作した後、パワステレバー中立位置から中間操作位置までについて、設定ダイヤルによる操作でABの範囲と、更に設定ダイヤルによる操作でCDの範囲とを直線で結ぶ緩傾斜の転向設定をすることが必要である。そして、該公知例の場合、更に、中間操作位置から最大操作位置までについて、上記CDの範囲と、それに続くEFの範囲とを設定ダイヤルによって、直線で結ぶ急傾斜の転向特性を設定することが必要である。このように、従来の公知例は、オペレータの判断に基づいて、それぞれの設定操作が行われるもので、操作が煩雑で手数がかかり、操作性に大きな課題があった。
このために、請求項1に記載した発明においては、左右一対のクローラ(1,1)を有する車体(11)に脱穀装置(12)を搭載し、脱穀装置(12)の前側に刈取前処理装置(13)を上下昇降自由に支持して設け、走行動力をクローラ1,1に伝動する走行ミッション装置に、左右サイドクラッチ3,3とデフ機構とを装備して、直進走行と少なくともブレーキ旋回とを行う構成とし、上記ブレーキ旋回は、操向操作具の傾動操作に基づいて、前記デフ機構に動力を伝動する旋回クラッチのブレーキ圧を変化して行う構成とし、前記操向操作具の操作時における上記ブレーキ圧力を、標準モードと湿田モードとに切り替え調整を可能にする制御装置設け、刈取前処理装置(13)の左右にはそれぞれ穀稈株元に接触して検出信号を入力する方向センサ(56,57)を設け、方向センサ(56,57)が前記検出信号を制御装置(7)に入力し、この制御装置(7)から出力される操向制御の出力時間に前記標準モード時と前記湿田モード時とで差を設ける構成とし、圃場作業か路上走行かを判定し、路上走行と判定するとブレーキ圧を減圧する脱穀クラッチスイッチ(55)と、前記標準モードと前記湿田モードそれぞれの前記ブレーキ圧をそれぞれ減圧させる減圧スイッチ(58)とを設けたことを特徴とするコンバインとする。
つぎに、請求項2記載の発明においては、脱穀装置(12)の入り切りする脱穀クラッチ(9)と、湿田モード時の前記ブレーキ圧力を調節する湿田モードブレーキ圧調整ダイヤル(48)を設け、湿田モード時において、脱穀クラッチ(9)が入りの状態にあるときのみ、湿田モードブレーキ圧調整ダイヤル(48)によってブレーキ圧の調整を可能としたことを特徴とする請求項1記載のコンバインとする。
まず、請求項1に記載した発明は、標準モードと湿田モードとを切替え、調整可能とすることによって、圃場の条件に対応したブレーキ力の調整を行って、旋回時の出力を圃場に合わせるもので、従来装置に比較して操作性が向上し、走行している圃場条件に対応して適確に走行、旋回ができる特徴がある。
また、標準モード用と湿田モード用とによって、出力時間に差を設けることにより圃場条件に対応した自動制御を可能とし、圃場に対する適応性が大幅に向上した特徴があり、オペレータの作業負担を軽減することができる効果がある。
また、ブレーキ圧の調整が容易となって圃場適応性が更に向上することができる。そして、脱穀クラッチスイッチ55を制御装置(7)の入力側に接続すれば、圃場作業と路上走行とを判定することができ路上におけるブレーキ圧の減圧により、路上の安全性を高めることもできる
請求項2記載の発明においては、湿田から路上走行に移ったとき、オペレータが標準モードへの切替を忘れていても安心して走行が続けられ、併せて、作業時の湿田内における圃場適応性をより高めて適確に走行、旋回ができる。
この発明は、操向操作具5(以下、「パワステレバー5」と云う)の傾動操作に基づいて、サイドクラッチ3,3を操作した後、旋回クラッチ6のブレーキ圧(供給する作動油の圧力)を調節、変更して車体を旋回する操舵機構に関し、そのブレーキ圧を標準モードと湿田モードとに切り替えて調整を可能にする制御装置7を有する構成とした農作業車の操舵装置である。そして、この発明は、標準モードと湿田モードとを独立して調整可能とすることによって、圃場の条件によるブレーキ力の調整を容易に行うことができるもので、従来装置に比較して操作性の向上を図らんとするものである。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、コンバイン8は、図17に示すように、左右一対のクローラ1,1を有する車体11上に脱穀装置12を搭載し、その前方側に刈取前処理装置13を、上下昇降自由に支持して設け、刈取脱穀作用ができる構成としている。そして、上記脱穀装置12は、前記刈取前処理装置13の終端部に臨ませて穀稈供給口を位置させ、供給された穀稈をフィードチエン14で挟持して後方に搬送しながら穂部を扱室に挿入した状態で通過させ、脱穀する構成としている。そして、脱穀クラッチ9は、従来から知られているように、エンジン側と脱穀装置12との間に設け、入、切り操作によって動力の脱穀装置12への伝動を断続操作する構成としている。
つぎに、走行ミッション装置2は、図15、及び図16に示すように、ミッションケース15内に伝動上手側から副変速16、サイドクラッチ3,3、直進クラッチ17、旋回クラッチ6、デフ機構4、中間軸18、左右車軸19,19の順に設けられ、図外の油圧無段変速装置から入力された動力を、最終の左右車軸19,19に走行動力として伝動する構成としている。
そして、左右一対のクローラ1,1は、上記左右車軸19,19に軸着されている駆動スプロケット20,20に噛み合って伝動され、旋回しながら走行する構成としている。
つぎに、走行ミッション装置2を具体的に説明する。
まず、入力軸21は、図15に示すように、ミッションケース15内において、伝動系の一番上手側に軸架され、前述した図外の油圧無段変速装置の油圧モータに伝動可能に接続され、正転、及び逆転の回転動力が無段に変速されながら入力される構成としている。
そして、副変速16は、図15に示すように、シフター22によって操作される大、中、小の3個の摺動歯車23,24,25が変速第一軸26に摺動自由に軸架され、これに対応する小、中、大の3個の固定歯車23a,24a,25aが変速第二軸27に軸着して設けられ、両軸の歯車間で3段階の変速ができる構成としている。
そして、前記変速第一軸26は、図15に示すように、一側端部をミッションケース15から外部に延長して突出させて刈取動力取出軸28とし、前記刈取前処理装置13に走行速度にシンクロさせた回転動力を伝動する構成としている。
つぎに、サイドクラッチ3,3は、図15、及び図16に示すように、クラッチ軸29の中央に軸装したセンターギヤ30の左右両側に設け、該センターギヤ30に対して係脱自由に係合する構成としている。そして、サイドクラッチ3,3は、従来から公知の機構であるから図示は省略しているが、パワステレバー5の傾動操作に基づいて供給される作動油により油圧機構(後述する「プッシュシリンダ右50と左51」)を介して操作されるシフターでクラッチ軸29上を左右に摺動して係脱操作される構成としている。そして、サイドクラッチ3,3は、クラッチ歯車3a,3bが伝動下手側のデフ機構4の左右支持軸31、31の伝動ギヤ32,32に噛み合い、更に、下手側の中間軸18の中間ギヤ18a,18b、左右車軸19,19のホイルギヤ19a,19bに伝動する構成としている。
つぎに、旋回動力伝動軸33は、図16に示すように、上記クラッチ軸29と支持軸31、31との間に軸架して設けられ、旋回クラッチ6と直進クラッチ17とを装備し、前記センターギヤ30(又は接続センターギヤ30a)から入力されて上記クラッチ6,17のいずれか一方を経由した動力が下手側のデフ機構4に伝動される構成としている。
そして、直進クラッチ17は、図面に示すように、多板式で圧接されて伝動する構成であって、旋回動力伝動軸33上に遊転状態に軸装してセンターギヤ30から伝動される内側伝動筒34の外周面と、一端が前記旋回動力伝動軸33に固着された外側伝動体35との間に介装して、張圧スプリング36により常時係合側に張圧した構成としている。
そして、旋回クラッチ6は、図面に示すように、上記直進クラッチ17と同様に多板式で圧接されて伝動する構成であって、上記内側伝動筒34の外周に遊転状態に嵌合され、更に、センターギヤ30に溶着した接続センターギヤ30aに伝動可能に接続した旋回内側伝動筒37と、上記外側伝動筒35との間に介装して構成している。そして、旋回クラッチ6は、側部のシリンダ室38に作動油が圧送されながら供給されると、ピストン39がクラッチ側に押圧される構成であるが、このとき、上記ピストン39は、旋回クラッチ6を圧接側(入り側)に押し進む過程で、前記張圧スプリング36をその張圧力に抗して押圧して移動し、直進クラッチ17を切り側に操作しながら摺動する構成となっている。そして、旋回動力伝動軸33は、旋回クラッチ6が繋がると外側伝動体35を介して伝動され、端部に軸着している伝動歯車40を、下手側に位置するデフ機構4の外側の差動歯車41を軸架している回転リングギヤ42と噛み合わせて伝動可能に構成している。
このように、旋回動力伝動軸33は、図16から解るように、直進クラッチ17、又は旋回クラッチ6から外側伝動体35を介して伝動された動力を、伝動下手側に設けているデフ機構4の回転リングギヤ42に伝動し、一体に軸架している差動歯車41、41を駆動する構成としている。
そして、デフ機構4は、図16に示すように、左右支持軸31,31の中央に位置して設けられ、前記サイドクラッチ3,3のクラッチ歯車3a,3bに噛み合っている左右の伝動ギヤ32,32と一体回転する傘歯車43,43を、上記回転リングギヤ42の差動歯車41,41に噛み合わせて作動機能が発揮できる構成としている。
つぎに、制御装置7(以下「コントローラ7」と云う)について説明する。
まず、コントローラ7は、図1に示すように、入力側に、旋回モード切換スイッチ45と、パワステレバーポジションセンサ46と、標準モードブレーキ圧調整ダイヤル47と、湿田モードブレーキ圧調整ダイヤル48(請求項3、及び4に記載したブレーキ圧を調整する手段10に相当する。)とをそれぞれ接続して検出信号、及び操作信号を入力する構成としている。そして、コントローラ7は、出力側にブレーキ、クラッチ圧調整ソレノイド49と、プッシュシリンダ右ソレノイド50と左ソレノイド51とをそれぞれ接続して設け、操作信号を出力して制御する構成としている。
この場合、旋回モード切換スイッチ45は、これの切替操作によって標準モードと湿田モードとのいずれか一方を選択することができる構成で、図2に示すように、標準モードに切り替えると、旋回クラッチ6のブレーキ圧が高くなり、レバー5操作に伴い変位し、湿田モードに切り替えるとブレーキ圧が低い数値で変位する構成としている。このように、標準モードと湿田モードとは、パワステレバー5を傾動操作したとき、その操作角度をポジションセンサ6が読み取ってコントローラ7に入力し、それに基づいて上記2つのモード間に高低の差をつけたブレーキ圧が旋回クラッチ6に与えられることになる。
このように、実施例の場合、コントローラ7は、2つのモードに分け、圃場の条件に対応したブレーキ圧で旋回クラッチ6を制御するものであるが、更に、調整ダイヤル47,48(10)を設けて、標準モードと湿田モードの範囲内において、オペレータによる手動操作に従ってブレーキ圧の調整ができる構成としている。
そして、図1において、ブレーキ、クラッチ圧調整ソレノイド49は、コントローラ7から出力された制御信号に基づいて、電磁的にソレノイドバルブを制御して油圧オイル(作動油)の圧力(送油量)を調節する構成としている。そして、プッシュシリンダソレノイド(左右)50,51は、サイドクラッチ3,3を、シフターを介して電磁的に入、切り操作するシリンダのソレノイドを示す。
以上のように構成された走行ミッション装置2において、コンバイン8の車体11を直進走行する場合には、まず、左右両方のサイドクラッチ3,3をセンターギヤ30に係合した伝動状態に保って、図外の主変速レバー(前記油圧無段変速装置の変速操作レバー)を、ニュートラル位置から前進側にゆっくり操作して正回転の動力をミッションケース15内に伝動する。すると、回転動力は、副変速16を経由してセンターギヤ30に達し、左右両側のサイドクラッチ3,3を経てクラッチ歯車3a,3bに達する。そして、回転動力は、上記クラッチ歯車3a,3bから左右伝動ギヤ32,32、中間ギヤ18a,18b、ホイルギヤ19a,19b、左右車軸19,19、駆動スプロケット20,20の順に伝動されて左右両方のクローラ1,1に同速度の走行動力として伝えられる。
このとき、デフ機構4は、直進クラッチ17が張圧スプリング36によって押圧されて入り側に張圧されているから、回転動力がセンターギヤ30、内側伝動筒34、直進クラッチ17、外側伝動体35、旋回動力伝動軸33、伝動歯車40、回転リングギヤ42、差動歯車41,41に伝動され回転を続けている。この場合、デフ機構4は、左右両側の傘歯車43,43(伝動ギヤ32,32)と回転リングギヤ42とが同速回転に保たれているから、これら全体が一体回転して左右伝動ギヤ32,32に回転差が生じることなく、同速回転し、上述したように、下手側の中間ギヤ18a,18b以降に伝動される。
そして、後進走行は、前記した図外の主変速レバーを後進側に切替操作すると、前記油圧無段変速装置から逆回転の動力がミッションケース15の入力軸21に入力され、一連の伝動経路を経てコンバイン8の直進を保ったままでバックの直進走行ができる。
つぎに、コンバイン8の旋回について説明する。
まず、実施例のコンバイン8は、通常行なわれている緩旋回、ブレーキターン、スピンターンの3種類の旋回が可能な構成であって、既に説明した走行ミッション装置2に装備した旋回クラッチ6とデフ機構4との連携した作用によって行われる。いずれの場合も、旋回は、パワステレバー5の傾動操作によって、一方のサイドクラッチ3(旋回内側のサイドクラッチ3)を切り、他方のサイドクラッチ3(旋回外側のサイドクラッチ3)を入り状態を保持して伝動しながら行われる。そのとき、旋回クラッチ6は、図16に示すように、既に述べた油圧機構の作動によって直進クラッチ17に代わって伝動を開始し、接続センターギヤ30aから旋回内側伝動筒37に伝動されている回転動力を、外側伝動体35に伝動して旋回動力伝動軸33、伝動歯車40、回転リングギヤ42を介してデフ機構4の作動歯車41,41に伝えて旋回するが、そのときの回転速度比(旋回外側の回転速度を基準にした比率)によって、上記3旋回が選択される。
そこで、まず、作業中最も頻繁に行われるブレーキターンは、上記した両者の回転比において、サイドクラッチ3が接続されて伝動歯車32に達してデフ機構4の一方の傘歯車43を伝動する旋回外側の回転速度を(1)とし、これに対して、サイドクラッチ3が切られた側で旋回クラッチ6を経由してデフ機構4の回転リングギヤ42(差動歯車41、41)に達する回転比が(1/2)に達した時点で旋回内側のクローラ1が停止する。
すなわち、旋回内側のクローラ1は、他方の傘歯車43がデフ機構4の差動作用の特性によって停止して、伝動ギヤ32、中間ギヤ18a,又は18b、ホイルギヤ19a,又は19b、旋回内側車軸19、駆動スプロケット20がブレーキ状態となって停止するため、ブレーキターンが行われる。
つぎに、緩旋回は、上記回転比がデフ機構4の傘歯車43の回転を(1)として回転リングギヤ42(差動歯車41,41)に伝動される回転速度が、上記回転(1)より減速されると旋回内側が減速される。このように、緩旋回は、一方の傘歯車43の回転(1)に対して、回転リングギヤ42(差動歯車41)の回転が(1/2)に達するまでの回転範囲において行われ、オペレータのレバー操作で旋回半径が選択できるものとしている。
つぎに、スピンターンは、上記両者の回転比が(1/2)を超えて差が大きくなると、サイドクラッチ3が接続されて伝動ギヤ32から伝動される旋回外側の回転方向に対して、サイドクラッチ3が切られて接続センターギヤ30aから旋回クラッチ6を経由してデフ機構4に達し、そこで差動歯車41、41と傘歯車43,43の差動作用が行われて、旋回内側の傘歯車43の回転方向が逆転して出力される。したがって、左右クローラ1,1は、相互に逆回転の走行となって、その場においてスピンターンをするのである。
以上述べたように、この発明の走行ミッション装置2は、旋回クラッチ6のブレーキ圧を、図1に示す旋回モード切換スイッチ45によって、作業を行う圃場の乾、湿田に応じて、標準モード、又は湿田モードの一方を選択して切り替えることにより、土壌条件に適合した旋回を行いながら作業ができる。この場合、この発明は、両方のモード内において、ブレーキ力を、ブレーキ圧調整ダイヤル47,又は48によって独立して調整ができる点に特徴がある。
つぎに、この発明の他の実施例について説明する。
まず、この実施例は、コントローラ7が図3に圧力差、及び変化をグラフで示すように、湿田モードを選択したとき、脱穀クラッチ9の入りの状態(作業中)と、脱穀クラッチ9の切の状態(非作業中)とを、脱穀クラッチスイッチ55のON、OFFを検出して自動的に判定し、ブレーキ圧に差をつける構成としている。これを、図4に示す制御のフローで説明すると、旋回モード切換スイッチ45の切換操作によって湿田モードを選択した走行時において、脱穀クラッチ9の入り状態か、又は切りの状態かを上記脱穀クラッチスイッチ55のON、OFFによって判別し、非作業中のブレーキ圧が高くなるように制御している。
このように、実施例は、上記の制御機構の構成によって、オペレータの切替忘れにより湿田モードのまま路上走行に移行していたときなどに、旋回クラッチ6の圧力不足による旋回不良を未然に回避できる利点がある。
つぎに、この発明の他の実施例について説明する。
まず、この実施例は、図5、乃至図7に示すように、湿田モードの中で脱穀クラッチ9が入りの状態にあるときにのみ、湿田モードブレーキ圧調整ダイヤル48(10)によってブレーキ圧の調整を可能とし、湿田モードの中でも非作業中には圧力調整ができない構成にしている。実施例の場合は、図5に示すように、湿田モードにおけるブレーキ圧の範囲内にあって、非作業時には高いブレーキ圧の状態を保って調整不能に構成し、作業時に3段階の調整を可能にしている。
以上のように、この実施例は、湿田から路上走行に移ったとき、オペレータが標準モードへの切替を忘れていても安心して走行が続けられ、併せて、作業時の湿田内における圃場適応性をより高めて適確に走行、旋回ができる特徴がある。
つぎに、この発明の他の実施例について説明する。
この実施例は、この発明の操舵装置を利用した自動方向制御装置であって、コントローラ7は、図8に示すように、入力側に、旋回モード切換スイッチ45と、パワステレバーポジションセンサ46と、左右の方向センサ56、57とを接続し、出力側には、図1と同一の各アクチュエータ(ブレーキ、クラッチ圧調整ソレノイド49、プッシュシリンダソレノイド50,51を接続して構成している。
つぎに、上記の如く構成したコントローラ7は、刈取作業を始める前に立ち上げ操作をした後、まず、旋回モード切換スイッチ45によって標準モード、又は湿田モードを選択して作業に移る。すると、コントローラ7は、コンバインが刈取穀稈の条列から離れようとすると、左、又は右の方向センサ56,57が穀稈株元に接触して検出信号を入力する。すると、コントローラ7は、上記検出信号に基づいてアクチュエータ49,50,51に制御信号を出力し、操向を制御するが、そのとき、図9の(A)、(B)に示すように、標準モードの場合と、湿田モードの場合とで出力時間に差のある制御信号が出力され、圃場条件にあった操向が行われる。
このように、実施例に係る自動方向制御装置は、標準モード用と湿田モード用とによって、出力時間に差を設けることにより圃場条件に対応した自動制御を可能とし、圃場に対する適応性が大幅に向上した特徴があり、オペレータの作業負担を軽減することができる効果がある。
つぎに、この発明の他の実施例を、図10、乃至図12に基づいて説明する。
まず、この実施例は、パワステレバー5を最大に操作したときのブレーキ圧を調整するダイヤルが設けられ構成であって、図10では、最大ブレーキ圧より低い位置に制限ブレーキ圧を設定した構成例を示し、図12には、基準ブレーキ圧より低い最低のラインに最小ブレーキ圧を設定し、その最小ブレーキ圧より高い位置に制限ブレーキ圧を設定した構成としている。
要するに、図10のグラフに示すブレーキ圧は、既に説明した標準モードに相当する圃場条件を対象にし、図12のグラフに示すブレーキ圧は、上記基準ブレーキ圧より低い湿田モードに相当する圃場条件を対象にしたブレーキ圧である。そして、図10の構成例は、最大ブレーキ圧を圃場作業時にのみ使用され、路上に出て走行するときには制限ブレーキ圧の範囲内で走行する構成とした点を特徴としている。そして、図12の構成例は、図10に示すブレーキ圧より低いブレーキ圧の範囲、すなわち、基準ブレーキ圧より低い位置に制限ブレーキ圧を設定し、その下方に最小のブレーキ圧の位置を設定している。
要するに、この実施例は、ブレーキの調整範囲を極力広く取って、標準モードにおいても、湿田モードにおいても圃場の適応性を大幅に拡大するものであって、路上走行時には、それぞれ制限ブレーキ圧の範囲内(図10の場合は、上限が制限され、図12の場合は下限が制限されている。)で走行することになる。したがって、コンバイン8は、圃場の硬軟土壌に対する適応性が大幅に向上し、併せて、路上を走行するときに旋回時のショックを低減したり、旋回不能の状態になることのない安全で確実な旋回ができるものとしている。
なお、この実施例の場合、作業中か、路上走行中(非作業中)かの判定は、脱穀クラッチ55の入り、切から自動判定する構成としている。
つぎに、この発明の他の実施例を説明する。
まず、この実施例は、図14に示すように、旋回モード切換スイッチ45を設けて、標準モードと湿田モードとに切替ができる構成の制御機構において、減圧スイッチ58を設けた点を特徴とするものである。この場合、コントローラは、図14に示すように、入力側に、旋回モード切換スイッチ45、減圧スイッチ58、パワステレバーポジションセンサ46、脱穀クラッチスイッチ55を接続して設け、出力側には、既に説明した図1と同様に、ブレーキ、クラッチ圧調整ソレノイド49、プッシュシリンダソレノイド右左50、51を接続している。そして、コントローラ7は、減圧スイッチ58をON、OFF操作して作業を行うことによって、図13に示すように、ブレーキ圧をOFFラインに対してONラインが減圧して出力できる。
以上のように構成することによって、この実施例は、ブレーキ圧の調整が容易となって圃場適応性が更に向上する特徴がある。そして、実施例は、図14に示すように、脱穀クラッチスイッチ55を入力側に接続すれば、圃場作業と路上走行とを判定することができ路上におけるブレーキ圧の減圧により、路上の安全性を高めることもできる特徴がある。
制御装置のブロック図 モード毎にブレーキ圧の変化を示すグラフ ブレーキ圧の変化を示すグラフ 制御のフローチャート ブレーキ圧の変化を示すグラフ ブレーキ圧調整ダイヤル正面図 制御のフローチャート 制御装置のブロック図 方向制御におけるモード毎の出力時間を示すグラフ ブレーキ圧の変化を示すグラフ 制御のフローチャート ブレーキ圧の変化を示すグラフ ブレーキ圧の変化を示すグラフ 制御機構のブロック図 走行ミッション装置の展開図 走行ミッション装置の主要部の展開図 コンバインの側面図
1、1 クローラ
2 走行ミッション装置
3、3 サイドクラッチ
4 デフ機構
5 走行操作具(パワステレバー)
6 旋回クラッチ
7 制御装置(コントローラ)
8 コンバイン
9 脱穀クラッチ
10 ブレーキ圧を調整する手段

Claims (2)

  1. 左右一対のクローラ(1,1)を有する車体(11)に脱穀装置(12)を搭載し、脱穀装置(12)の前側に刈取前処理装置(13)を上下昇降自由に支持して設け、
    走行動力をクローラ1,1に伝動する走行ミッション装置に、左右サイドクラッチ3,3とデフ機構とを装備して、直進走行と少なくともブレーキ旋回とを行う構成とし、上記ブレーキ旋回は、操向操作具の傾動操作に基づいて、前記デフ機構に動力を伝動する旋回クラッチのブレーキ圧を変化して行う構成とし、前記操向操作具の操作時における上記ブレーキ圧力を、標準モードと湿田モードとに切り替え調整を可能にする制御装置設け、
    刈取前処理装置(13)の左右にはそれぞれ穀稈株元に接触して検出信号を入力する方向センサ(56,57)を設け、方向センサ(56,57)が前記検出信号を制御装置(7)に入力し、この制御装置(7)から出力される操向制御の出力時間に前記標準モード時と前記湿田モード時とで差を設ける構成とし、
    圃場作業か路上走行かを判定し、路上走行と判定するとブレーキ圧を減圧する脱穀クラッチスイッチ(55)と、前記標準モードと前記湿田モードそれぞれの前記ブレーキ圧をそれぞれ減圧させる減圧スイッチ(58)とを設けたことを特徴とするコンバイン。
  2. 脱穀装置(12)の入り切りする脱穀クラッチ(9)と、湿田モード時の前記ブレーキ圧力を調節する湿田モードブレーキ圧調整ダイヤル(48)を設け、
    湿田モード時において、脱穀クラッチ(9)が入りの状態にあるときのみ、湿田モードブレーキ圧調整ダイヤル(48)によってブレーキ圧の調整を可能としたことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
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