JPH11220933A - 刈取収穫機の伝動装置 - Google Patents

刈取収穫機の伝動装置

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JPH11220933A
JPH11220933A JP2178198A JP2178198A JPH11220933A JP H11220933 A JPH11220933 A JP H11220933A JP 2178198 A JP2178198 A JP 2178198A JP 2178198 A JP2178198 A JP 2178198A JP H11220933 A JPH11220933 A JP H11220933A
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JP
Japan
Prior art keywords
speed
transmission
output shaft
reaping
transmission system
Prior art date
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Pending
Application number
JP2178198A
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English (en)
Inventor
Fumio Nagano
文男 長野
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車速が設定低速未満では刈取部を定速駆動
し、設定低速以上では刈取部を車速に同調増減駆動する
選択伝動手段を小型で設計し易いものとする。 【解決手段】 車速が設定低速以上のときは、刈取部A
の駆動速度と車速とを同調増減する第一状態を現出し、
車速が設定低速未満のときは、刈取部Aの駆動速度を所
定速度に維持する第二状態を現出するようにしたコンバ
インにおいて、車速と設定低速とを比較して第一又は第
二状態の一方を選択する選択伝動手段Fをミッションケ
ース10a内に装備する。HST9出力回転及び入力回
転をワンウェイクラッチ20,21を介して刈取出力軸
12に伝達させ、かつ、入力回転による刈取出力軸12
の回転速度を、出力回転の最大速度と最小速度との中間
に設定して選択伝動手段Fとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈取部の駆動速度
を、基本的には走行速度に同調して増減させるものと
し、設定走行速度以下においては刈取搬送機能に支障が
出ないよう、所定速度が維持されるように構成された刈
取収穫機の伝動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の伝動装置は、実開昭52‐93
644号公報や実開昭55‐172042号公報等にお
いて既に知られたものであり、機体の走行速度を極低速
状態としても、茎稈の引起し、刈取り、及び搬送といっ
た刈取前処理機能が良好に発揮されるように、刈取部の
駆動速度はある程度の速度以下には落とさないようにす
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】刈取部の駆動速度と走
行速度とが同調して増減する第一状態と、刈取部の駆動
速度が所定速度となる第二状態とを、設定走行速度を境
にして切換える選択伝動手段の構成として、前記前者の
公報のものでは、刈取部への伝動系に備えた割りプーリ
式のベルト無段変速機構を走行変速レバーで連動操作す
る構造であり、前記後者の公報のものでは、ミッション
における変速後動力と変速前動力とのいずれか一方をワ
ンウェイクラッチで選択させて刈取部に伝動する構造で
ある。
【0004】これらいずれの構造であっても、ベルト無
段変速機構や2種の動力取出し部と2個のワンウェイク
ラッチとで成る選択伝動手段がミッションと刈取部とを
伝動する部分に独立させて設けてあるので、装置が大型
化するとともにそのための専用ペースも必要になるとと
もに、設計上の制約を多く受ける不利があった。
【0005】本発明の目的は、刈取部の駆動速度を前述
した2種の状態に制御する選択伝動手段を、装置が大型
化して大なる専用スペースを必要とすることなく設計し
易い状態で備えるようにする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔構成〕第1発明は、走
行速度が設定速度よりも速い領域においては刈取部の駆
動速度と走行速度とが同調して増減する第一状態が現出
され、走行速度が設定速度以下となる領域においては刈
取部の駆動速度が所定速度となる第二状態が現出される
ように伝動系を構成してある刈取収穫機の変速装置にお
いて、走行速度と設定速度との比較結果によって第一又
は第二状態のうちの一方を択一的に選択して刈取部に動
力伝達する選択伝動手段を、ミッションにおける刈取部
への出力用伝動部に備えてあることを特徴とする。
【0007】第2発明は、第1発明において、前記選択
伝動手段を、ミッションを収容するミッションケースに
内装してあることを特徴とする。
【0008】第3発明は、第1又は第2発明において、
走行用の無段変速機構通過前の動力をワンウェイクラッ
チを介して刈取部への出力軸に伝達する定速伝動系と、
走行用の無段変速機構通過後の動力をワンウェイクラッ
チを介して刈取部への出力軸に伝達する同調伝動系とを
設け、定速伝動系によって現出される出力軸の回転速度
を、同調伝動系によって現出される出力軸の最大回転速
度と最低回転速度との中間に設定することによって選択
伝動手段としたことを特徴とする。
【0009】〔作用〕請求項1の構成によれば、走行速
度と設定速度との比較結果によって第一又は第二状態の
うちの一方を択一的に選択して刈取部に動力伝達する選
択伝動手段を、ミッションにおける刈取部への出力用伝
動部に備えてあるから、従来のように、ミッションと刈
取部との伝動系に選択伝動手段が存在しないようにな
り、そのための専用スペースが不要になる。
【0010】請求項2の構成によれば、選択伝動手段が
ミッションケースに内装されるので、刈取部用の出力プ
ーリと刈取部の入力プーリとを単にベルト伝動させると
いった具合の、単純で必要スペースの少ない伝動構造で
済むようになり、上記専用スペースがさらに少ないもの
で良いようになる。
【0011】請求項3の構成によれば、走行用無段変速
機構を通過する前と後の動力を定速伝動系と同調伝動系
として、夫々ワンウェイクラッチを介して刈取部への出
力軸に伝動してあるので、出力軸には変速動力と定速動
力とのいずれか速い方の回転動力が伝達されるものとな
る。そして、定速伝動系による回転速度を、同調伝動系
による最大と最低の各回転速度との中間に設定してある
ので、その中間設定値よりも同調伝動系による回転速度
が速いときには、その同調伝動系による変速動力が刈取
部に伝わり、前記中間設定値よりも同調伝動系による回
転速度が遅いときには、定速伝動系による定速動力が刈
取部に伝わるようになり、伝動系を切換えるための特別
な装置を必要とすることなく自動的に第一状態と第二状
態とが選択されるようになる。
【0012】〔効果〕請求項1〜3のいずれに記載の刈
取収穫機でも、(イ)刈取部の駆動速度を、設定走行速
度より速いときには同調して増減し、その設定走行速度
以下では定速とする選択伝動手段をミッション部分に集
約できたので、そのための専用ペースが不要になって設
計上の制約が減り、レイアウトし易いとかコンパクト化
できるといった利点が得られる伝動装置を提供できた。
【0013】請求項2に記載の伝動装置では、ミッショ
ンと刈取部との伝動構造の一層のシンプル化を図りなが
ら前記効果(イ)が得られた。
【0014】請求項3に記載の伝動装置では、元々存在
する無段変速機構通過前と後の動力の夫々を、ワンウェ
イクラッチを介して刈取部へ伝動する比較的簡単な構造
により、経済的かつコンパクトな状態としながら前記効
果(イ)が得られた。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1に刈取収穫機の一例である
コンバインが示され、Aは刈取部、Bは機体、Cは脱穀
部、Dは運転部、6はクローラ走行装置、7はグレンタ
ンク、8は排藁細断装置である。刈取部Aは、分草具
1、引起し装置2、引起こされた茎稈を刈取る刈取装置
3、刈取られた茎稈を脱穀部Cのフィードチェーン5に
向けて搬送する縦搬送装置4等を備えて構成されてい
る。
【0016】図2に走行用のミッション構造が、図3に
ミッションケースの側面図が夫々示され、エンジンEの
動力を、主変速機構であるHST(走行用の無段変速機
構の一例)9とミッション10とを介して左右の駆動軸
11,11に伝動するとともに、ミッション10の上部
に備えた刈取出力軸12から刈取部Aに伝動するように
構成してある。
【0017】ミッションケース10a内には、副変速機
構13、左右一対のサイドクラッチ14,14、逆転ク
ラッチ15、緩旋回クラッチ16、駐車ブレーキ17等
が装備されている。又、走行速度が設定速度よりも速い
領域においては刈取部Aの駆動速度と走行速度とが同調
して増減する第一状態を現出し、走行速度が設定速度以
下となる領域においては刈取部Aの駆動速度が所定速度
となる第二状態を現出する選択伝動手段Fを、ミッショ
ン10における刈取部Aへの出力用伝動部に備えてあ
る。
【0018】図2〜図4に示すように、選択伝動手段F
は、走行速度と設定速度との比較結果によって第一又は
第二状態のうちの一方を択一的に選択して刈取部駆動用
プーリ18に動力伝達するものである。つまり、HST
9通過前の動力を第一ワンウェイクラッチ20を介して
刈取出力軸12に伝達する定速伝動系bと、HST9通
過後の動力を第二ワンウェイクラッチ21を介して刈取
出力軸12に伝達する同調伝動系aとを設け、定速伝動
系bによって現出される刈取出力軸12の回転速度を、
同調伝動系aによって現出される刈取出力軸12の最大
回転速度と最低回転速度との中間に設定して選択伝動手
段Fが構成されている。
【0019】同調伝動系aは、HST9のモータ軸9b
の駆動ギヤ19に咬合するダブルギヤ22を、第二ワン
ウェイクラッチ21を介して刈取出力軸12に嵌装する
ことで構成され、定速伝動系bは、ポンプ軸9aの動力
をベルト伝動機構23と、ミッションケース10aに内
装された2段減速機構24とを介して刈取出力軸12に
伝達させるとともに、2段減速機構24における中間ギ
ヤ24aに第一ワンウェイクラッチ20を介装して構成
されている。
【0020】つまり、刈取出力軸12には、同調伝動系
aによる回転速度と定速伝動系bによる回転速度との速
い方が伝達されることになり、HST9を変速操作して
同調伝動系aによる刈取出力軸12の回転速度が、定速
伝動系bによる刈取出力軸12の回転速度に等しくなる
ときの走行速度が前述した「設定速度」である。この設
定速度は駆動ギヤ19とダブルギヤ22との減速比と、
2段減速機構24の減速比の関係等から決まるものであ
り、そのときの刈取部Aの駆動速度が所定速度のことで
ある。
【0021】従って、車速(走行速度)と刈取部駆動速
度との関係グラフは図5に示すようになり、車速が設定
速度より遅いときには刈取部の駆動速度が所定速度に維
持され、車速が設定速度以上の領域では、車速と刈取部
駆動速度とが線型に同調して増減する関係となってい
る。尚、この実施形態における「刈取部Aへの出力用伝
動部」は、同調伝動系a及び定速伝動系bに相当するも
のである。
【0022】〔別実施形態〕図6に示すように、第1及
び第2ワンウェイクラッチ20,21の双方を刈取部駆
動用プーリ18に組込んだ構造の選択伝動手段Fでも良
い。すなわち、同調伝動系aの出力を刈取部Aに向けて
取出す内出力軸12Aに、第2ワンウェイクラッチ21
を介して刈取部駆動用プーリ18のボス部18aを嵌合
するとともに、定速伝動系bにおける2段減速機構24
通過後の動力を、内出力軸12Aに相対回転自在に外嵌
した筒軸状の外出力軸12Bに、第1ワンウェイクラッ
チ20を介してボス部18aを外嵌させてある。
【0023】この二重軸構造を利用した選択伝動手段F
では、いずれのワンウェイクラッチ20,21もミッシ
ョンケース10a外にあるとともに刈取部駆動用プーリ
18の径内に収まるので、ミッションケースのコンパク
ト化が可能になるとともに、ワンウェイクラッチの集約
配置による良好なメンテナンス性が得られる。尚、この
別実施形態においては、内外の軸12A,12Bで成る
刈取出力軸12が「刈取部Aへの出力用伝動部」に相当
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】ミッションの伝動系を示す線図
【図3】ミッションケースの側面図
【図4】ミッションケースに内装された選択伝動手段の
構造を示す破断図
【図5】車速と刈取部駆動速度との関係グラフを示す図
【図6】別構造の選択伝動手段を備えたミッションの伝
動系を示す線図
【符号の説明】
9 走行用の無段変速機構 10 ミッション 10a ミッションケース 12 刈取部への出力軸 21 ワンウェイクラッチ A 刈取部 F 選択伝動手段 a 同調伝動系 b 定速伝動系

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行速度が設定速度よりも速い領域にお
    いては刈取部の駆動速度と走行速度とが同調して増減す
    る第一状態が現出され、走行速度が設定速度以下となる
    領域においては前記刈取部の駆動速度が所定速度となる
    第二状態が現出されるように伝動系を構成してある刈取
    収穫機の変速装置であって、 走行速度と設定速度との比較結果によって前記第一又は
    第二状態のうちの一方を択一的に選択して前記刈取部に
    動力伝達する選択伝動手段を、ミッションにおける前記
    刈取部への出力用伝動部に備えてある刈取収穫機の伝動
    装置。
  2. 【請求項2】 前記選択伝動手段を、前記ミッションを
    収容するミッションケースに内装してある請求項1に記
    載の刈取収穫機の伝動装置。
  3. 【請求項3】 走行用の無段変速機構通過前の動力をワ
    ンウェイクラッチを介して刈取部への出力軸に伝達する
    定速伝動系と、前記無段変速機構通過後の動力をワンウ
    ェイクラッチを介して前記出力軸に伝達する同調伝動系
    とを設け、前記定速伝動系によって現出される前記出力
    軸の回転速度を、前記同調伝動系によって現出される前
    記出力軸の最大回転速度と最低回転速度との中間に設定
    することにより、前記選択伝動手段が構成されている請
    求項1又は2に記載の刈取収穫機の伝動装置。
JP2178198A 1998-02-03 1998-02-03 刈取収穫機の伝動装置 Pending JPH11220933A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111486201A (zh) * 2020-05-11 2020-08-04 滁州悦达实业有限公司 一种多功能变速箱

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111486201A (zh) * 2020-05-11 2020-08-04 滁州悦达实业有限公司 一种多功能变速箱
CN111486201B (zh) * 2020-05-11 2024-04-16 滁州悦达实业有限公司 一种多功能变速箱

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