JPH11201382A - 断熱層付き管継手およびその製造方法 - Google Patents

断熱層付き管継手およびその製造方法

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JPH11201382A
JPH11201382A JP467598A JP467598A JPH11201382A JP H11201382 A JPH11201382 A JP H11201382A JP 467598 A JP467598 A JP 467598A JP 467598 A JP467598 A JP 467598A JP H11201382 A JPH11201382 A JP H11201382A
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insulating layer
pipe joint
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浩身 大沼
Tetsuhiro Okuyama
哲弘 奥山
Hideki Kageyama
英樹 影山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内部に断熱効果の優れた断熱層を有し、強度的
にも優れた断熱層付き管継手およびこの断熱層付き管継
手を容易に製造することができる断熱層付き管継手の製
造方法を提供することを目的としている。 【解決手段】接続部用キャビティおよび本体部用キャビ
ティを有する金型内に非発泡性溶融樹脂を射出したの
ち、断熱層となる発泡性溶融樹脂を金型内に注入し、発
泡性溶融樹脂の注入圧によって、非発泡性溶融樹脂を金
型内の接続部用キャビティに密に充填すると同時に本体
部用キャビティを形成する金型内面に沿わせた状態で金
型内で両溶融樹脂を冷却硬化させて本体部に連続して設
けられた他の配管材が接続される接続部が中実で、本体
部の内部に発泡樹脂からなる断熱層を備えた断熱層付き
管継手を製造するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱層付き管継手
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼管や合成樹脂管からなる配管周
りをグラスウール等の保温材で被覆することによって配
管周りの結露等を防止するようにしている。しかし、上
記従来の配管構造では、配管後さらに保温材を配管周り
に巻いたり被せたりして被覆すると言う作業を別途行わ
なければならないため、作業効率が悪いとともに、狭い
作業スペースでは、作業を行えない場合もある。
【0003】そこで、特開平7−217934号公報に
おいて、内部に予め発泡樹脂層を備えた管や管継手が本
発明の出願人から提案されている。すなわち、この管や
管継手の場合、内部に発泡樹脂層を備え、発泡樹脂層の
内周面および外周面に沿ってスキン層が設けられてい
て、発泡樹脂層によって断熱効果をもたせている。した
がって、配管施工後、保温材を巻いたり被せたりする作
業を行わなくても済むようになる。
【0004】しかしながら、この管や管継手の場合、ス
キン層が発泡樹脂層の内周面および外周面を加熱して形
成するか、発泡性樹脂を押出機で押し出す際にその内周
面および外周面を強制的に冷却して発泡を抑えることに
よって形成されるため、スキン層の厚みを厚くすること
ができず、スキン層の強度の点で問題がある。
【0005】そこで、本発明の発明者は、特開平4−3
39616号公報に記載のサンドイッチ成形を用いれ
ば、1度の射出によって表面層が非発泡性樹脂からな
り、内側に発泡樹脂からなる断熱層を備えた表面強度に
優れた管あるいは管継手が得られるのではないかと考え
た。しかしながら、管継手の場合、受口や差口に大きな
負荷がかかるため、受口や差口の内部に断熱層を備えて
いると、強度的に問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、内部に断熱効果の優れた断熱層を有し、
強度的にも優れた断熱層付き管継手およびこの断熱層付
き管継手を容易に製造することができる断熱層付き管継
手の製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明にかかる断熱層付き管
継手(以下、「請求項1の継手」)と記す)は、本体部
に連続して設けられた他の配管材が接続される接続部が
中実で、本体部の内部にガスまたは発泡樹脂からなる断
熱層を備え、少なくともこの断熱層を囲繞する本体部の
内外壁と前記接続部とが射出成形により一体成形されて
いる構成とした。
【0008】本発明において、接続部とは、受口および
差口のいずれでも構わない。継手の形状は、特に限定さ
れず、たとえば、ソケット,チーズ,エルボ,レジュー
サ,バルブソケット,ニップル等が挙げられる。また、
異径のものでも構わない。
【0009】本発明において使用できる樹脂は、特に限
定されないが、たとえば、ポリ塩化ビニル,ABS(ア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂,AES
(アクリロニトリル−EPDM(エチレン−プロピレン
ゴム)−スチレン)樹脂,ポリエチレン,ポリプロピレ
ン,アクリル樹脂等が挙げられる。請求項1の継手にお
いて、請求項2のように本体部の内外壁間の厚みが接続
部の内外壁間の厚みの2倍以上であることが好ましい。
【0010】また、エルボやチーズ等のように屈曲する
流路を有する管継手の場合、請求項3のように、流路の
内側コーナー部およびその近傍に当たる本体部壁を中実
の樹脂材料で成形し、本体部の残部壁の内部に断熱層を
設けておくことが好ましい。
【0011】一方、請求項4に記載の発明にかかる断熱
層付き管継手の製造方法(以下、「請求項4の製造方
法」と記す)は、接続部用キャビティおよび本体部用キ
ャビティを有する金型内に非発泡性溶融樹脂を射出した
のち、加圧ガスを金型内に注入し、非発泡性溶融樹脂を
加圧ガス圧によって金型内の接続部用キャビティに密に
充填すると同時に本体部用キャビティを形成する金型内
面に沿わせた状態で金型内で冷却硬化させ本体部内に中
空部を備えた成形体を得る工程を備える構成とした。
【0012】請求項4の製造方法において、請求項5の
ように、金型から取り出された成形体に残るガス流路跡
を封止するようにしても構わない。請求項6のように、
金型から取り出された成形体に残るガス流路跡から中空
部内に断熱材を充填するようにしても構わない。ガス流
路跡を封止する方法としては、特に限定されないが、た
とえば、シリコーン樹脂等の封止剤(シーラント)や熱
硬化性樹脂を充填する方法、ゲート部を熱で溶かす方法
等が挙げられる。
【0013】請求項6のように断熱材を充填する場合、
断熱材としては、断熱性を有していれば、特に限定され
ないが、充填方法としては、たとえば、発泡性樹脂原料
を中空部に充填し、中空部内で発泡させる方法、発泡樹
脂シート等の断熱材をゲート部に成形されたガス流路跡
から中空部内に挿入する方法等が挙げられる。
【0014】他方、請求項7の発明にかかる断熱層付き
管継手の製造方法(以下、「請求項7の製造方法」と記
す)は、接続部用キャビティおよび本体部用キャビティ
を有する金型内に非発泡性溶融樹脂を射出したのち、断
熱層となる発泡性溶融樹脂を金型内に注入し、発泡性溶
融樹脂の注入圧および/または発泡圧によって、非発泡
性溶融樹脂を金型内の接続部用キャビティに密に充填す
ると同時に本体部用キャビティを形成する金型内面に沿
わせた状態で金型内で両溶融樹脂を冷却硬化させて本体
部内に発泡樹脂からなる断熱層を備えた成形体を得る工
程を備えている構成とした。
【0015】請求項4および請求項7の製造方法におい
て、請求項8のように、管継手が屈曲部を備えた流路を
有し、この屈曲部の内側コーナー部の対角位置に設けら
れたゲートから非発泡性溶融樹脂および発泡性溶融樹脂
を金型内に射出することが好ましい。また、非発泡性溶
融樹脂のみを接続部用キャビティ内に充填する方法とし
ては、使用する樹脂の粘度や種類あるいは得ようとする
管継手の種類によっても異なるが、一般的に、請求項9
のように、本体部用キャビティの厚みを接続部用キャビ
ティの厚みの2倍以上とすることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1および図2は本
発明にかかる断熱層付き管継手の1つの実施の形態をあ
らわしている。
【0017】図1に示すように、この断熱層付き管継手
としてのエルボAは、本体部1aの内壁面11と外壁面
12との厚みが、両端の接続部としての受口2a,2a
の内壁面21と外壁面22との厚みの2倍以上になって
いる。また、受口2aは、図1に示すように、非発泡性
樹脂で形成され中実になっている。
【0018】一方、本体部1aは、図1および図2に示
すように、内側コーナー部(ウエルド部)16およびそ
の近傍を除く部分の本体部1aの内部に断熱層13が設
けられている。また、本体部1aの断熱層13を囲繞す
る内壁14aおよび外壁15aは、受口2aと同じ樹脂
で一体成形されている。断熱層13は、発泡樹脂で形成
されている。
【0019】つぎに、このエルボAの製造方法を、図3
〜図7を参照しつつ詳しく説明する。先ず、図3に示す
ように、射出ユニット5aの投入口51からバレル52
内に発泡性樹脂原料を投入し、バレル52で溶融混練し
発泡性溶融樹脂4としてバレル52先端の計量部で計量
するとともに、押出ユニット6の投入口61から非発泡
性樹脂原料を押出ユニット6のバレル62内に投入し、
非発泡性溶融樹脂7を得る。
【0020】つぎに、図4に示すように、押出ユニット
6の吐出口63を射出ユニット5aの射出口53に突き
合わせ、押出ユニット6の吐出口63に設けられたシャ
ットオフ弁64および射出ユニット5aの射出口53に
設けられたシャットオフ弁54を開放し、押出ユニット
6の非発泡性溶融樹脂7を射出口53から射出ユニット
5aのバレル52の計量部内に充填する。すなわち、バ
レル52の射出口53側に非発泡性溶融樹脂7を、投入
口51側に発泡性溶融樹脂4を充填する。
【0021】そして、押出ユニット6を取り除いたの
ち、図5に示すように、この屈曲部の内側コーナー部の
対角位置にゲート81を備え、本体部用キャビティ82
の厚みが接続部用キャビティ83の厚みの2倍以上であ
る金型8aに射出ユニット5aをセットし、バレル52
内の非発泡性溶融樹脂7および発泡性溶融樹脂4を金型
8a内に射出する。
【0022】すなわち、バレル52には、射出口53側
に非発泡性溶融樹脂7が充填されているので、まず、図
6に示すように、非発泡性溶融樹脂7が金型8a内に射
出され、途中まで充填されたのち、図7に示すように、
発泡性溶融樹脂4が金型8a内に射出され、非発泡性溶
融樹脂7の内側に入り込む。そして、非発泡性溶融樹脂
7が、発泡性溶融樹脂4の注入圧力によって接続部用キ
ャビティ83側に押されたのち、発泡性溶融樹脂4の発
泡圧によって金型8a内の接続部用キャビティ83に密
に充填されると同時に本体部用キャビティ82を形成す
る金型8a内面に沿う。なお、発泡性溶融樹脂4は、注
入圧によって抑制されているため、注入時に若干しか発
泡しない。
【0023】この状態で金型8a内で両溶融樹脂4,7
を冷却硬化させ、成形体A´を金型8aから取り出し、
ランナー部17を除去て図1に示すエルボAを得るよう
になっている。
【0024】このエルボAは、以上のように、本体部1
aの内外壁14a,15aおよび受口2a,2aが非発
泡性溶融樹脂7によって一体成形されているので、本体
部1aの内外壁14a,15aに十分な強度がある。ま
た、本体部1aの内部に発泡樹脂からなる断熱層13を
備えているため、十分な断熱効果も備えている。
【0025】さらに、ウォーターハンマー現象が起きる
と、エルボAは、その屈曲角が平常時より大きくなり、
流体が止まると元に戻る。また、配管固定後に環境温度
変化があると、屈曲角が大きくなったり、小さくなった
りする。そして、この屈曲角の変化による曲げ応力は、
コーナー部内側部分16に大きくかかるが、このエルボ
Aは、コーナー部内側部分16およびその近傍が中実に
なっていて断熱層13が設けられていないため、コーナ
ー部内側部分16の強度がコーナー部内側部分16の内
側に断熱層を設けた場合に比べ向上する。
【0026】また、このエルボAの製造方法によれば、
1回の射出によって断熱層13が同時に成形でき、生産
性に優れている。しかも、本体部用キャビティ82の厚
みが受口用キャビティ83の厚みの2倍以上あるため、
確実に中実な受口2aを成形することができる。
【0027】図8は、本発明にかかる断熱層付き管継手
の他の実施の形態をあらわしている。図8に示すよう
に、この断熱層付き管継手としてのチーズBは、3方の
受口2b,2b,2bが中実の非発泡性樹脂で形成され
ていて、本体部1bの内部に断熱層としての中空部18
が設けられ、この中空部18を囲繞する本体部1bの内
壁14bおよび外壁15bが受口2aと同じ非発泡性樹
脂で受口2b,2b,2bと一体成形されている。図8
中、18aは、シリコーン樹脂封止材である。
【0028】また、このチーズBは、本体部1bの内外
壁面の間の厚みが受口2bの内外壁面の間の厚みの2倍
以上になっている。
【0029】このチーズBは、図9に示すように、非発
泡性溶融樹脂7を射出機5bから金型8b内に射出し、
金型8b内に非発泡性溶融樹脂7が充満する前に射出機
5bの射出口55に設けられたノズル56から金型8b
内の非発泡性溶融樹脂7内に窒素ガス等の不活性ガスG
を注入し、不活性ガスGのガス圧によって非発泡性溶融
樹脂7を金型8bの受口用キャビティ(図示せず)に充
満させるとともに、本体部用キャビティ(図示せず)の
金型8bの壁面に密着させる。
【0030】そして、この状態を保ちつつ非発泡性溶融
樹脂7を冷却硬化させて、成形体(図示せず)を金型8
bから取り出したのち、ランナー部を切除し、ゲートの
ガス流路跡を図8に示すようにシリコーン樹脂封止材1
8aによって封止することによって得ることができる。
【0031】図10は本発明にかかる断熱層付き管継手
の他の実施の形態をあらわしている。図10に示すよう
に、この断熱層付き管継手としてのバルブソケットC
は、ねじ差口2cおよび受口2dが中実になっていて、
本体部1cの全周にわたって内部に発泡樹脂からなる断
熱層19を備えている。また、本体部1cの断熱層19
を囲繞する内壁14cおよび外壁15cは、差口2cお
よび受口2dと一体成形されている。
【0032】また、本体部1cの内外壁面間の厚みは、
差口2cおよび受口2dの内外壁面間の2倍以上になっ
ている。
【0033】このバルブソケットCは、図11に示すよ
うに、金型8cに、まず、射出機5cの第1シリンダ5
7中の非発泡性溶融樹脂7をまず射出口58から金型8
c内に射出したのち、第2シリンダ59中の発泡性溶融
樹脂4を射出口58から金型8c内に射出し、発泡性溶
融樹脂4の注入圧によって非発泡性溶融樹脂7を金型8
cの受口用キャビティ(図示せず)に充満させるととも
に、本体部用キャビティ(図示せず)の金型8cの壁面
に密着させることよって得られるようになっている。
【0034】本発明にかかる断熱層付き管継手およびそ
の製造方法は、上記の実施の形態に限定されない。たと
えば、上記の実施の形態では、ガス流路跡を封止剤で封
止するようになっていたが、ガス流路跡が小さいもので
あれば、封止しなくても構わない。
【0035】
【実施例】以下に、本発明の実施例をより詳しく説明す
る。
【0036】(実施例1)非発泡性樹脂としてポリ塩化
ビニル、発泡性樹脂としてポリ塩化ビニルに発泡剤とし
てアゾジカルボアミド(大塚化学社製AZ−HM)を混
合したものを用い、図3〜図7に示す製造方法で、受口
が非発泡性樹脂のみからなり中実で、受口の内外壁面間
の厚みが3mm、本体部の内外壁間の厚みが8mm、発泡倍
率2.0倍の発泡ポリ塩化ビニル断熱層を有する図1に
示すようなφ30のDV継手タイプのエルボを成形し
た。
【0037】(実施例2)非発泡性樹脂としてABS樹
脂(デンカ社製CL−301Q)を用いた以外は、実施
例1と同様にしてφ30のDV継手タイプのエルボを成
形した。
【0038】(比較例1)受口の内外壁面間の厚みを
4.5mmとした以外は、実施例1と同様にしてφ30の
DV継手タイプのエルボを成形したところ、受口の内部
にも断熱層が形成されていた。
【0039】(実施例3)非発泡性樹脂としてABS樹
脂(デンカ社製CL−301Q)を用い、図9に示す製
造方法で、受口が非発泡性樹脂のみからなり中実で、受
口の内外壁面間の厚みが4mm、本体部の内外壁間の厚み
が9mmで中空部の厚みが最大で6mmの図8に示すような
φ50のTS継手タイプのチーズを成形した。
【0040】なお、ガス流路跡の封止剤として東レ社製
のシーラントを用いた。
【0041】(比較例2)受口の内外壁面間の厚みを5
みとした以外は、実施例3と同様にしてφ50のTS継
手タイプのチーズを成形した。
【0042】(実施例4)非発泡性樹脂としてポリ塩化
ビニル、発泡性樹脂としてポリ塩化ビニルに発泡剤とし
てアゾジカルボアミド(大塚化学社製AZ−HM)を混
合したものを用い、図11に示す製造方法で、ねじ差口
および受口が非発泡性樹脂のみからなり中実で、差口お
よび受口の内外壁面間の厚みが2.5mm、本体部の内外
壁間の厚みが5mm、発泡倍率が1.8倍の発泡ポリ塩化
ビニル断熱層を有する図10に示すようなφ20のバル
ブソケットを成形した。
【0043】(比較例3)受口の内外壁面間の厚みを3
mmとした以外は、実施例4と同様にしてφ20のバルブ
ソケットを成形した。
【0044】上記実施例1,実施例3,実施例4および
比較例1〜3で得られたエルボ、チーズ、バルブソケッ
トのそれぞれについて受口を軸方向にダンベル(亜鈴)
形状に切取って得た試験片をそれぞれ万能試験機を用い
て引張試験を行い、破断時までの最大荷重を測定し、そ
の引張強度を求め、その結果を表1に示した。なお、引
張強度は、得られた最大荷重を試験片の中間部(細い部
分)の断面積で割って求めた。
【0045】
【表1】
【0046】上記表1から、実施例1,3,4に示すエ
ルボ、チーズ、バルブソケットは、比較例1〜3のエル
ボ、チーズ、バルブソケットに比べいずれも強度的に優
れていることがわかる。
【0047】(実施例5)非発泡性溶融樹脂と発泡性溶
融樹脂との体積比(発泡前)を表2に示すように変化さ
せて、それぞれ金型温度40℃、成形温度170〜21
0℃(両樹脂共)、冷却時間120秒で、本体部の内外
壁間の厚みが9mm、受口部の内外壁間の厚みが3mmのD
V継手形状のφ50のエルボを図3〜図7に示す製造方
法によって成形し、得られたエルボの受口部の状態を調
べ、その結果を表2に示した。
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】本発明にかかる断熱層付き管継手は、以
上のように構成されているので、本体部の内部に断熱効
果の優れた断熱層を有し、断熱性に優れていることは勿
論のこと、強度的にも優れている。
【0050】また、請求項2のような構成とすれば、接
続部の強度がより安定したものとなる。さらに、請求項
3のような構成とすれば、エルボやチーズ等の屈曲した
流路を有する管継手において、特に負荷がかかりやすい
屈曲部の内側コーナー部の強度が上がり、耐久性が向上
する。
【0051】一方、本発明にかかる断熱層付き管継手の
製造方法は、上記本発明にかかる断熱層継ぎ管継手を容
易に製造することができる。また、請求項8のようにす
れば、請求項3の断熱層付き管継手をより確実に製造す
ることができる。
【0052】また、請求項9のようにすれば、接続部を
非発泡性樹脂のみの中実なものにより確実に成形するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる断熱層付き管継手の1つの実施
の形態であるエルボの断面図である。
【図2】図1の断熱層付き管継手のX−X線断面図であ
る。
【図3】図1の断熱層付き管継手の製造方法の製造工程
を説明する説明図である。
【図4】図1の断熱層付き管継手の製造方法の図3の次
の工程を説明する説明図である。
【図5】図1の断熱層付き管継手の製造方法の図4の次
の工程を説明する説明図である。
【図6】図1の断熱層付き管継手の製造方法の図5の次
の工程を説明する説明図である。
【図7】図1の断熱層付き管継手の製造方法の図6の次
の工程を説明する説明図である。
【図8】本発明にかかる断熱層付き管継手の他の実施の
形態であるチーズの断面図である。
【図9】図8の断熱層付き管継手の製造方法を説明する
説明図である。
【図10】本発明にかかる断熱層付き管継手の他の実施
の形態であるバルブソケットの断面図である。
【図11】図10の断熱層付き管継手の製造方法を説明
する説明図である。
【符号の説明】
A エルボ(断熱層付き管継手) A´ 成形体 B チーズ(断熱層付き管継手) C バルブソケット(断熱層付き管継手) 1a,1b,1c 本体部 2a,2b,2d 受口(接続部) 2c ねじ差口(接続部) 4 発泡性溶融樹脂 7 非発泡性溶融樹脂 11 内壁面(本体部) 12 外壁面(本体部) 13,19 断熱層 14 内壁(本体部) 15 外壁(本体部) 16 内側コーナー部 18 中空部(断熱層) 21 内壁面(受口) 22 外壁面(受口) 8a,8b,8c 金型 82 本体部用キャビティ 83 受口用キャビティ(接続部用キャビティ)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 22:00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体部に連続して設けられた他の配管材が
    接続される接続部が中実で、本体部の内部にガスまたは
    発泡樹脂からなる断熱層を備え、少なくともこの断熱層
    を囲繞する本体部の内外壁と前記接続部とが射出成形に
    より一体成形されている断熱層付き管継手。
  2. 【請求項2】本体部の内外壁間の厚みが接続部の内外壁
    間の厚みの2倍以上である請求項1に記載の断熱層付き
    管継手。
  3. 【請求項3】屈曲する流路を有し、この流路の内側コー
    ナー部およびその近傍に当たる本体部壁が中実に形成さ
    れていて、本体部の残部が断熱層を備えている請求項1
    または請求項2に記載の断熱層付き管継手。
  4. 【請求項4】接続部用キャビティおよび本体部用キャビ
    ティを有する金型内に非発泡性溶融樹脂を射出したの
    ち、加圧ガスを金型内に注入し、非発泡性溶融樹脂を加
    圧ガス圧によって金型内の接続部用キャビティに密に充
    填すると同時に本体部用キャビティを形成する金型内面
    に沿わせた状態で金型内で冷却硬化させ本体部内に中空
    部を備えた成形体を得る工程を備える断熱層付き管継手
    の製造方法。
  5. 【請求項5】金型から取り出された成形体に残るガス流
    路跡を封止する工程を備えている請求項4に記載の断熱
    層付き管継手の製造方法。
  6. 【請求項6】金型から取り出された成形体に残るガス流
    路跡から断熱材を中空部内に充填する工程を備えている
    請求項4に記載の断熱層付き管継手の製造方法。
  7. 【請求項7】接続部用キャビティおよび本体部用キャビ
    ティを有する金型内に非発泡性溶融樹脂を射出したの
    ち、断熱層となる発泡性溶融樹脂を金型内に注入し、発
    泡性溶融樹脂の注入圧および/または発泡圧によって、
    非発泡性溶融樹脂を金型内の接続部用キャビティに密に
    充填すると同時に本体部用キャビティを形成する金型内
    面に沿わせた状態で金型内で両溶融樹脂を冷却硬化させ
    て本体部内に発泡樹脂からなる断熱層を備えた成形体を
    得る工程を備えている断熱層付き管継手の製造方法。
  8. 【請求項8】管継手が屈曲部を備えた流路を有し、この
    屈曲部の内側コーナー部の対角位置に設けられたゲート
    から非発泡性溶融樹脂および発泡性溶融樹脂を金型内に
    射出する請求項4ないし請求項7のいずれかに記載の断
    熱層付き管継手の製造方法。
  9. 【請求項9】本体部用キャビティの厚みが接続部用キャ
    ビティの厚みの2倍以上である請求項5ないし請求項8
    のいずれかに記載の断熱層付き管継手の製造方法。
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