JP3492444B2 - 樹脂管状体の製造方法および製造装置 - Google Patents

樹脂管状体の製造方法および製造装置

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JP3492444B2 JP9479695A JP9479695A JP3492444B2 JP 3492444 B2 JP3492444 B2 JP 3492444B2 JP 9479695 A JP9479695 A JP 9479695A JP 9479695 A JP9479695 A JP 9479695A JP 3492444 B2 JP3492444 B2 JP 3492444B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス注入射出成形によ
り樹脂管状体を製造する樹脂管状体の製造方法および製
造装置に関し、水道の蛇口やシャワーの蛇口、継手、あ
るいは各種のダクト等の流体を流すための製品の製造な
どに利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、水道の蛇口やシャワーの蛇口
等、特に屈曲部を有する管状体は、金属製のものが多
い。しかし、近年では、軽量化、耐腐食性の点、製造コ
ストの低減を図る、成形性に優れた材料を用いる、製品
の形状の自由度(製造可能な形状の範囲)を向上させる
等の観点から、これらの管状体の樹脂化が進められてい
る。
【0003】ところで、樹脂を用いて管状体を製造する
方法としては、射出成形やブロー成形による製造方法が
採用されている。前者の射出成形では、管状体を長手方
向に沿って分割した状態で成形してからこれらを張り合
せて製造する方法、スライドコア(後述の図6参照)を
用いて一体成形により製造する方法、あるいはガス注入
射出成形により製造する方法(特開平6−155501
号公報参照)などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の射出成形やブロー成形による製造方法では、以
下のような各種の問題が生じていた。すなわち、射出成
形に関しては、分割成形による製造方法では、金型成形
後に張り合せ工程が必要となること等から工程が増加す
るという問題があり、スライドコアを用いた一体成形に
よる製造方法では、スライドコアの抜き方向の制限によ
って製品の形状が拘束されてしまうという問題があり、
ガス注入射出成形による製造方法では、ゲートから金型
内の広いキャビティ部分(製品の厚肉部を形成する部
分)への樹脂充填が行われるために、いわゆるジェッテ
ィングやフローマーク等の不良現象が発生するという問
題があった。また、ブロー成形に関しては、成形サイク
ルの短縮を図ることが困難である、金型転写性が低い、
あるいはトリミング等が必要になることから工程が増加
するなどの問題があった。
【0005】本発明の目的は、成形工程の簡略化、製品
形状の自由度の向上、および製品の品質向上を図ること
ができる樹脂管状体の製造方法および製造装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガス注入射出
成形を行う際にキャビティの一端部にガス注入管を挿入
してその外周に溶融樹脂を射出することにより前記目的
を達成しようとするものである。具体的には、本発明
は、ガス注入射出成形により樹脂管状体を製造する樹脂
管状体の製造方法であって、一端側に他の部分よりも幅
の広がった幅広部が設けられた前記樹脂管状体の外面形
状に応じたキャビティを有する金型を用意し、前記キャ
ビティの一端部から前記幅広部を形成する位置よりも奥
側までガス注入管の先端を挿入しておき、このガス注入
管の外周に位置し、かつ前記幅広部を形成する位置より
も一端側に位置するキャビティ部分に開口して設けられ
たゲートから溶融樹脂を射出するとともに、前記ガス注
入管からガスを注入し、前記キャビティ内に前記溶融樹
脂および前記ガスを充満させて前記樹脂管状体を形成す
ることを特徴とする。
【0007】ここで、前記ガス注入管からのガス注入を
開始するタイミングは、前記ゲートからの溶融樹脂の射
出注入を完了した後であってもよく、あるいは前記ゲー
トからの溶融樹脂の射出注入の進行中であってもよい。
【0008】また、本発明は、屈曲部を有する樹脂管状
体、例えば、水道の蛇口、シャワーの蛇口、継手等の製
造に好適である。さらに、本発明においては、前記樹脂
管状体を前記金型から取り出した後、この樹脂管状体の
うち前記ガス注入管の先端近傍に位置するキャビティ部
分により形成された部分を穴加工するか若しくは切断し
て仕上げることが望ましい。
【0009】 また、本発明は、ガス注入射出成形によ
り樹脂管状体を製造する樹脂管状体の製造装置であっ
て、一端側に他の部分よりも幅の広がった幅広部が設け
られた前記樹脂管状体の外面形状に応じたキャビティを
有する金型と、前記キャビティの一端部から前記幅広部
を形成する位置よりも奥側まで挿入されるガス注入管
と、このガス注入管の外周に位置し、かつ前記幅広部を
形成する位置よりも一端側に位置するキャビティ部分に
開口して設けられた溶融樹脂射出用のゲートとを備えた
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】このような本発明においては、先ず、樹脂管状
体の外面形状に応じたキャビティを有する金型を用意
し、この金型内のキャビティの一端部にガス注入管を挿
入しておく。次に、ガス注入管の外周に位置するキャビ
ティ部分に開口して設けられたゲートから溶融樹脂を射
出するとともに、ガス注入管からガスを注入し、キャビ
ティ内に溶融樹脂およびガスを充満させて樹脂管状体を
形成する。
【0011】このため、キャビティのうちゲートの近傍
部分は、ガス注入管の存在により狭くなるので、ゲート
から射出される溶融樹脂は、この狭くなったキャビティ
部分に射出されるようになるため、従来のガス注入射出
成形による製造方法で生じていたジェッティングやフロ
ーマーク等の不良現象発生の問題は解消される。
【0012】また、ガス注入射出成形による製造である
ため、注入されたガスによって成形品の内部に中空部が
形成されることから、スライドコアを用いずに樹脂管状
体を成形することが可能となる。従って、スライドコア
の抜き方向の制限によって製品である樹脂管状体の形状
が拘束されてしまうという従来の射出成形による一体成
形の場合のような不都合は解消される。このため、製品
形状の自由度の向上が図られる。
【0013】さらに、樹脂管状体は、ガス注入射出成形
により一体成形されるので、従来の射出成形による分割
成形の場合やブロー成形の場合に比べ、工程の簡略化が
図られ、これらにより前記目的が達成される。
【0014】また、本発明を屈曲部を有する樹脂管状体
の製造に適用した場合には、前述した本発明による製品
形状の自由度の向上効果がより一層顕著に発揮される。
つまり、仮に、スライドコアを用いてこのような屈曲部
を有する樹脂管状体を製造しようとすると、屈曲部の存
在によりスライドコアを複数用いなければならないの
で、スライドコアの抜き方向の制限が増加し、製品形状
の自由度が著しく低下するか、あるいは多部品の組み合
わせになるが、本発明ではスライドコアを用いずに樹脂
管状体を成形可能であることから、このような問題は生
じない。さらに、直線、曲線の組み合わせなど自由なデ
ザインの製品が得られ、応用分野の拡大が図られる。
【0015】さらに、樹脂管状体を金型から取り出した
後、この樹脂管状体のうちガス注入管の先端近傍に位置
するキャビティ部分により形成された部分を穴加工する
か若しくは切断して仕上げるようにした場合には、成形
品は、所望の大きさ(内径)の中空部を有する樹脂管状
体に確実に仕上げられ、製品として優れたものになる。
つまり、ガス注入管の先端近傍に位置するキャビティ部
分では、ガスの噴射形態によっては成形品の内部に必要
な大きさの中空部を形成できない場合があるが、このよ
うな不良成形部分を穴加工するか若しくは切断すれば、
成形品を、より完全な樹脂管状体に仕上げることが可能
となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、本実施例の樹脂管状体の製造装置2
0の断面図が示され、図2には、製造装置20により製
造された樹脂管状体10の断面図が示されている。樹脂
管状体10は、図2に示す如く、屈曲部11,12を有
する樹脂製の水道の蛇口である。樹脂管状体10の内部
に形成された中空部は、水道水の流れる流路18となっ
ている。樹脂管状体10の図2中の下部(一点鎖線の部
分)は、雄ねじ形成部13とされ、他の部分よりも厚肉
となっている。また、雄ねじ形成部13の図中上側に
は、他の部分よりも幅の広がった幅広部(フランジ)1
4が形成されている。樹脂管状体10の大きさの一例を
挙げると、例えば、外径DがD=30mm、肉厚T1が
T1=2mm、雄ねじ形成部13の肉厚T2がT2=5
mm、全体の大きさがX=70mm、Y=250mmな
どである。
【0017】図1において、製造装置20は、樹脂管状
体10の外面形状に応じたキャビティ21を有する金型
22と、キャビティ21の一端部(図1中の下側端部)
に挿入されるガス注入管30と、キャビティ21内へ溶
融樹脂を射出するゲート40とを備えて構成されてい
る。
【0018】図3には、ガス注入管30の先端31の近
傍の拡大断面図が示されている。ガス注入管30は、中
央に配置されたガスノズル32と、このガスノズル32
の外周を囲むように配置された補助パイプ33とを備え
ている。また、これらのガスノズル32と補助パイプ3
3との間には、ガス洩れ防止手段が設けられている。ガ
ス注入管30は、先端31に形成されたガス噴出口35
から図中矢印の如くガスを噴出するようになっている。
【0019】図1に戻って、ガス注入管30は、その先
端31が幅広部14の下面14A(図2参照)を形成す
る面(キャビティ21の表面の一部)から寸法Hだけキ
ャビティ21の奥側にくる位置まで挿入されるようにな
っている。従って、ガス注入管30は、雄ねじ形成部1
3の長さ寸法Lと合せ、寸法(H+L)の分だけキャビ
ティ21の内部に挿入されることになる。ここで、各寸
法H,Lの具体的数値の一例を挙げると、例えばH=3
0mm、L=40mmなどである。
【0020】ゲート40は、キャビティ21内に挿入さ
れた状態のガス注入管30の外周に位置するキャビティ
部分(以下、外周キャビティという)21Aに開口して
設けられている。なお、ゲート40の位置は、ガス注入
管30の先端31から30mm以上、好ましくは35m
m離して設ける。
【0021】このような本実施例においては、以下のよ
うにして樹脂管状体10を製造する。先ず、金型22内
に形成されたキャビティ21の一端部に、ガス注入管3
0を所定位置まで挿入しておく。次に、ゲート40から
外周キャビティ21Aに向かって溶融樹脂を射出し、キ
ャビティ21の内部に所定量(例えば、キャビティ21
の全体容積の60%相当量)の溶融樹脂を供給する。さ
らに、ゲート40からの溶融樹脂の射出供給が完了する
数秒前に、ガス注入管30のガス噴出口35からキャビ
ティ21内にガスを注入し、このガスによって中空部を
形成しながらキャビティ21の反対側の端部まで溶融樹
脂を拡げ、キャビティ21の全体に溶融樹脂およびガス
を充満させて樹脂管状体10を成形する。
【0022】その後、ガス注入管30を抜き、成形され
た樹脂管状体10を金型22から取り出す。この際、取
り出した樹脂管状体10の流路18には、図2中二点鎖
線で示す如く、内向きに突出する内向き突出部17が形
成されている。この内向き突出部17は、ガス注入管3
0の先端31近傍に位置するキャビティ部分(以下、先
端キャビティという)21Bにより形成された部分であ
る。従って、この内向き突出部17があると、製品であ
る水道の蛇口の流路18としての必要な内径を確保でき
ないことから、樹脂管状体10を金型22から取り出し
た後に、ドリル等を用いて穴加工を行い、内向き突出部
17を削り取って製品としての樹脂管状体10の仕上げ
を行う。
【0023】このような本実施例によれば、次のような
効果がある。すなわち、ゲート40は、ガス注入管30
の外周に位置する外周キャビティ21Aに開口して設け
られているので、ゲート40から射出される溶融樹脂
は、ガス注入管30の挿入により狭くなったキャビティ
部分に射出されるため、ジェッティングやフローマーク
等の不良現象の発生を防止できる。そして、本発明は、
製品外径10mm以上、特に15mm以上の管状体の場
合により有効である。
【0024】また、注入されたガスによって形成された
中空部が流路18となるので、スライドコアを用いずに
樹脂管状体10を成形することができる。従って、スラ
イドコアの抜き方向の制限によって製品である樹脂管状
体10の形状が拘束されてしまうという従来の射出成形
による一体成形の場合のような不都合を解消でき、製品
形状の自由度の向上を図ることができるので、本実施例
のような二つの屈曲部11,12を有する形状の樹脂管
状体10であっても、容易に製造することができる。
【0025】さらに、樹脂管状体10は、ガス注入射出
成形により一体成形されるので、従来の射出成形による
分割成形の場合やブロー成形の場合に比べ、工程の簡略
化を図ることができる。そして、ガス注入管30の挿入
される部分は、一般的に雄ねじが形成されるが、この部
分の肉厚を一定にできるため、強度的にも優れた管状体
を得ることができる。
【0026】また、樹脂管状体10を金型22から取り
出した後に、穴加工を行って、内向き突出部17を削り
取る仕上げを行うので、樹脂管状体10を製品としての
水道の蛇口に確実に仕上げることができる。
【0027】なお、本発明の効果を確かめるために、次
のような比較実験を行った。実験例1として、前記実施
例に示した形状の樹脂管状体を本発明の製造方法により
製造した。成形条件は、以下の通りである。 (1)樹脂材料:ポリプロピレン(商品名、出光ポリプ
ロJ−762H)、MI=10g/10分(230℃、
2.16kgf) (2)成形温度:220℃ (3)金型温度:30℃ (4)充填時間10秒(充填量、キャビティの全体容積
の60%) (5)ガス条件(充填開始からの遅れ時間8秒、ガス圧
8MPa、ガス注入時間1秒、ガス保持30秒) この実験例1では、ジェッティング、フローマーク、ヘ
ジテーションマークのない優れた製品が得られた。
【0028】また、これに対する比較例1として、実験
例1と同形状の樹脂管状体を長手方向に沿って分割して
別個に射出成形により成形した後に、これらを張り合せ
て製品としての樹脂管状体を製造した。成形条件は、以
下の通りである。 (1)樹脂材料:ポリプロピレン(商品名、出光ポリプ
ロJ−762H)、MI=10g/10分(230℃、
2.16kgf) (2)成形温度:220℃ (3)金型温度:30℃ (4)充填時間3秒 この比較例1では、振動融着等の張り合わせ工程が必要
であり、製造コストが増加した。但し、製品形状の自由
度は得られた。また、ジェッティング等の表面欠陥は発
生しなかった。
【0029】さらに、比較例2として、図6に示す形状
の樹脂管状体90を二つのスライドコア91,92を用
いて射出成形により一体成形した。成形条件は、以下の
通りである。 (1)樹脂材料:ポリプロピレン(商品名、出光ポリプ
ロJ−762H)、MI=10g/10分(230℃、
2.16kgf) (2)成形温度:220℃ (3)金型温度:30℃ (4)充填時間5秒 この比較例2では、金型構造上、スライドコア91,9
2の抜き方向に制限があり、製品形状の自由度は低下し
た。
【0030】また、比較例3として、従来のガス注入射
出成形(ゲートを比較的広いキャビティ部分に開口させ
て設ける場合)により実験例1と同形状の樹脂管状体を
製造した。 (1)樹脂材料:ポリプロピレン(商品名、出光ポリプ
ロJ−762H)、MI=10g/10分(230℃、
2.16kgf) (2)成形温度:220℃ (3)金型温度:30℃ (4)充填時間20秒 この比較例3では、ゲート周辺のジェッティングを防止
できなかった。また、充填時間を30秒、40秒と長く
すると、製品表面にヒケやシワ等が発生して表面レベル
が低下した。従って、以上の比較実験結果により、実験
例1の結果が、比較例1〜3の結果に比べて優れている
ことがわかり、本発明の効果が顕著に示された。
【0031】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形
等は本発明に含まれるものである。すなわち、前記実施
例では、樹脂管状体10を金型22から取り出した後
に、ドリル等を用いて穴加工を行い、内向き突出部17
を削り取って製品としての樹脂管状体10の仕上げを行
っていたが、図4に示すように、切断による仕上げを行
ってもよい。図4において、樹脂管状体60には、ガス
注入管61の先端62の近傍に内向き突出部63が形成
されている。この場合、位置Kで切断を行えば、内向き
突出部63を取り除くことができ、樹脂管状体60を製
品として仕上げることができる。
【0032】また、図5に示すように、雄ねじ形成部7
0に、必要により金属や樹脂等により形成された補強材
71を入れてインサート成形を行ってもよい。
【0033】また、本発明に使用される樹脂材料は、例
えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなど、ガス注入射
出成形に適したものであれば任意である。さらに、本発
明に使用される加圧ガスは、例えば、窒素ガス、アルゴ
ンガス等の不活性ガスなど、ガス注入射出成形に適した
ものであれば任意である。
【0034】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、キ
ャビティのうちゲートの近傍部分は、ガス注入管の存在
により狭くなるので、ゲートから射出される溶融樹脂
は、この狭くなったキャビティ部分に射出されるため、
ジェッティングやフローマーク等の不良現象発生を防止
できるという効果がある。さらに、製品に雄ねじ部を設
ける場合には、この部分の肉厚を均一、一定にでき、強
度を高くすることができるという効果がある。
【0035】また、ガス注入射出成形による製造である
ため、注入されたガスによって成形品の内部に中空部が
形成されることから、スライドコアを用いずに樹脂管状
体を成形することができ、製品形状の自由度の向上を図
ることができるという効果がある。
【0036】さらに、樹脂管状体は、ガス注入射出成形
により一体成形されるので、従来の射出成形による分割
成形の場合やブロー成形の場合に比べ、工程の簡略化を
図ることができるという効果がある。
【0037】また、本発明を屈曲部を有する樹脂管状体
の製造に適用した場合には、前述した本発明による製品
形状の自由度の向上効果をより一層顕著に発揮できるた
め、水道の蛇口、シャワーの蛇口、継手等を容易に製造
できるという効果がある。
【0038】さらに、樹脂管状体を金型から取り出した
後、この樹脂管状体のうちガス注入管の先端近傍に位置
するキャビティ部分により形成された部分を穴加工する
か若しくは切断して仕上げるようにした場合には、成形
品を、所望の大きさ(内径)の中空部を有する樹脂管状
体に確実に仕上げることができ、製品として優れたもの
にすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の樹脂管状体の製造装置の断
面図。
【図2】前記実施例の製造装置により製造された樹脂管
状体の断面図。
【図3】前記実施例の製造装置を構成するガス注入管の
先端近傍の拡大断面図。
【図4】本発明の変形例を示す断面図。
【図5】本発明の別の変形例を示す断面図。
【図6】従来のスライドコアを用いた製造方法の説明
図。
【符号の説明】
10 樹脂管状体 11,12 屈曲部 17 樹脂管状体のうちガス注入管の先端近傍に位置す
るキャビティ部分により形成された部分(内向き突出
部) 20 樹脂管状体の製造装置 21 キャビティ 21A ガス注入管の外周に位置するキャビティ部分
(外周キャビティ) 21B ガス注入管の先端近傍に位置するキャビティ部
分(先端キャビティ) 30 ガス注入管 31 ガス注入管の先端 40 ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−320566(JP,A) 特開 平5−84762(JP,A) 特開 平7−100853(JP,A) 特開 平7−124986(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス注入射出成形により樹脂管状体を製
    造する樹脂管状体の製造方法であって、一端側に他の部
    分よりも幅の広がった幅広部が設けられた前記樹脂管状
    体の外面形状に応じたキャビティを有する金型を用意
    し、前記キャビティの一端部から前記幅広部を形成する
    位置よりも奥側までガス注入管の先端を挿入しておき、
    このガス注入管の外周に位置し、かつ前記幅広部を形成
    する位置よりも一端側に位置するキャビティ部分に開口
    して設けられたゲートから溶融樹脂を射出するととも
    に、前記ガス注入管からガスを注入し、前記キャビティ
    内に前記溶融樹脂および前記ガスを充満させて前記樹脂
    管状体を形成することを特徴とする樹脂管状体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した樹脂管状体の製造方
    法において、前記樹脂管状体は、屈曲部を有することを
    特徴とする樹脂管状体の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載した樹脂
    管状体の製造方法において、前記樹脂管状体を前記金型
    から取り出した後、この樹脂管状体のうち前記ガス注入
    管の先端近傍に位置するキャビティ部分により形成され
    た部分を穴加工するか若しくは切断して仕上げることを
    特徴とする樹脂管状体の製造方法。
  4. 【請求項4】 ガス注入射出成形により樹脂管状体を製
    造する樹脂管状体の製造装置であって、一端側に他の部
    分よりも幅の広がった幅広部が設けられた前記樹脂管状
    体の外面形状に応じたキャビティを有する金型と、前記
    キャビティの一端部から前記幅広部を形成する位置より
    も奥側まで挿入されるガス注入管と、このガス注入管の
    外周に位置し、かつ前記幅広部を形成する位置よりも一
    端側に位置するキャビティ部分に開口して設けられた溶
    融樹脂射出用のゲートとを備えたことを特徴とする樹脂
    管状体の製造装置。
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