JPH11188745A - 発泡成形品用基材及び発泡成形品の製造方法 - Google Patents

発泡成形品用基材及び発泡成形品の製造方法

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JPH11188745A
JPH11188745A JP9368408A JP36840897A JPH11188745A JP H11188745 A JPH11188745 A JP H11188745A JP 9368408 A JP9368408 A JP 9368408A JP 36840897 A JP36840897 A JP 36840897A JP H11188745 A JPH11188745 A JP H11188745A
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JP
Japan
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base material
opening
mold
foam
molded product
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JP9368408A
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Eiji Yamamoto
英治 山本
Hiroyuki Kumazaki
広行 熊▲ざき▼
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表皮形状及び成形型形状を複雑にすることな
く、しかも、余分な工数を省いて、所要箇所に開口を要
する発泡成形品を効率よく得ることができる発泡成形品
用基材及び発泡成形品の製造方法を提供する。 【解決手段】 底面16が閉じたあるいは開口した凹状
開口部15を一部に有する基材本体部11に、発泡成形
時に前記凹状開口部15を塞ぐ入れ子部品21が分離可
能に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発泡成形品用基
材及び発泡成形品の製造方法に関し、特には所要箇所に
開口を有する発泡成形品に用いられる発泡成形品用基材
及び当該発泡成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】発泡成形品の成形には、発泡成形型内に
表皮と基材を配置して、該表皮と基材の間に発泡原料を
注入して発泡体を形成し、その際の発泡原料の接着性等
により表皮と発泡体と基材とを一体にする表皮一体発泡
成形法が多用されている。
【0003】ところで、自動車用インストルメントパネ
ル等に用いられる発泡成形品には、コンソールボックス
や空調用レジスターやデフロスター等の別部材を配置す
るために所要箇所に開口を設けることが多い。ここで、
具体例として、図8及び図9に、開口65,75が形成
された2つのタイプの発泡成形品60,70を示す。な
お、図示の符号61,71は表皮、62,72は発泡
体、63,73は基材を表している。図8の発泡成形品
60の開口65は、表皮一体発泡成形後に表皮61及び
発泡体62の開口用切除予定部を切除することにより形
成された開口部66と、予め基材63に底面67aが閉
じて形成された凹状開口部67とにより構成され、当該
開口65は別部材収容部となっている。また、図9の発
泡成形品70の開口75は、表皮一体発泡成形後に表皮
71及び発泡体72の開口用切除予定部を切除すること
により形成された開口部76と、予め基材73に底面7
7aが開口して形成された凹状開口部77とにより構成
され、当該開口75は別部材収容部となる。この場合、
前記底面77aの開口は別部材の固定等に用いられる。
【0004】従来、前記発泡成形品60の製造は、図1
0に示すように、前記基材の凹状開口部67と対応する
表皮61部分及び発泡成形型68の型面部分を前記基材
63の凹状開口部67形状に合わせた凹形状にして、成
形型68内に配置された表皮61及び基材63間に発泡
原料Mを注入して表皮一体発泡成形を行い、図11に示
すように、成形品60を発泡成形型68から脱型させた
後、前記基材63の凹状開口部67と対応する位置の表
皮61及び発泡体62の開口用切除予定部66aを切除
することにより行なっていた。
【0005】しかし、この方法では、前記発泡成形後に
切除する不要部材(開口用切除予定部66aに相当す
る)の発泡体部分を少なくするように、前記基材63の
凹状開口部67と対応する表皮61部分及び発泡成形型
68の型面部分を該凹状開口部67内面に沿った凹形状
に設けるため、表皮61の形状あるいは発泡成形型68
の型面形状が複雑になってしまう。そのため、発泡成形
時における発泡原料の流動性が妨げられて表皮と基材間
に発泡原料が完全に充満せず、成形不良を起こすおそれ
がある。さらに、この方法では、開口用切除予定部66
aの切断により生じた不要部材がスムーズに除去できる
ように前記基材63の凹状開口部67の表面に離型剤を
塗布する必要がある。そのため、前記凹状開口部67周
縁では離型剤による発泡体のセル荒れを生じ発泡製品の
品質が低下するおそれがあった。
【0006】また、前記発泡成形品70の製造は、図1
2に示すように、前記基材73の凹状開口部77をプラ
スチックフイルム等のシール部材79によって塞いで発
泡原料の漏出を防止した後、発泡成形型78内に配置さ
れた表皮71及び基材73間に発泡原料Mを注入して表
皮一体発泡成形を行い、図13に示すように、成形品7
0を発泡成形型78から脱型させた後、前記基材73の
凹状開口部77と対応する位置の表皮71及び発泡体7
2の開口用切除予定部76aを切除することにより行な
っていた。
【0007】しかし、この方法では、シール部材79が
その周縁で凹状開口部77周縁に支持されているだけで
あるため、発泡成形時の発泡圧で破れ易く、それにより
発泡原料が漏れて発泡成形型78の型面に付着し、バリ
等が発生するおそれがある。その場合、当該バリ除去作
業が必要となり、作業工数が増え、ひいてはコストが高
くなるといった問題があった。
【0008】そこで、近年、図14に示すように、基材
83の底面87aが閉じたあるいは開口した凹状開口部
(図では底面87aが閉じた凹状開口部)87を、予
め、表皮81及び基材83とは別に用意された入れ子部
品90で塞ぎ、かつ該入れ子部品90周縁を適宜シール
部材91でシールし、発泡成形型88内に配置された表
皮81及び基材83間に発泡原料Mを注入して表皮一体
発泡成形を行い、図15に示すように、成形品80を脱
型させた後、前記基材の凹状開口部87と対応する位置
の表皮81及び発泡体82の開口用切除予定部86aを
切除すると共に、前記入れ子部品90を凹状開口部87
から取り出す方法が提案されている。しかしながら、こ
の方法においては、次に述べるような新たな問題が発生
した。
【0009】第一の問題は、前記入れ子部品90の用
意、すなわち、表皮及び基材の成形に加えて前記入れ子
部品90の成形といった作業が必要となり、余分な工数
が増えてしまうことである。なお、現在においては、前
記入れ子部品90の成形は、簡易成形型により硬質ウレ
タン原料をモールド成形することによって行なわれてい
る。
【0010】第二の問題は、前記入れ子部品90を繰り
返し使用するためには、該入れ子部品90を成形品から
回収するといった作業が必要となり、さらに余分な工数
が増えてしまうことである。なお、前記入れ子部品90
の取り出しは、発泡成形後の切断された不要部材(前記
開口用切除予定部86aに相当する)の除去とともに行
なわれることが多く、その場合、前記入れ子部品90を
不要部材のシール部材から取り外さなければならず、当
該取り外し作業に手間がかかってしまう。
【0011】第三の問題は、前記発泡成形品の製造を量
産的かつ連続的に行なう場合、作業効率上の都合によ
り、前記入れ子部品90を予め多量に確保しなければな
らないことであり、場合によっては一日の発泡成形品の
製造数と等しい数量確保する必要がある。また、当該入
れ子部品90が破損したり、紛失したりした場合には、
その都度補充しなければならないといった問題もある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記した
ような問題を解決するために提案されたもので、表皮形
状及び発泡成形型形状を複雑にすることなく、しかも、
余分な工数を省いて、所要箇所に開口を要する発泡成形
品を効率よく得ることができる発泡成形品用基材及び発
泡成形品の製造方法を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、底面
が閉じたあるいは開口した凹状開口部を一部に有する基
材本体部に前記凹状開口部を塞ぐ入れ子部品が分離可能
に形成されていることを特徴とする発泡成形品用基材に
係る。
【0014】また、請求項2の発明は、底面が閉じたあ
るいは開口した凹状開口部を一部に有する基材本体部に
前記凹状開口部を塞ぐ入れ子部品が分離可能に形成され
た基材を用い、前記入れ子部品を分離させた基材本体部
を分割式発泡成形型の一方の型面に配置すると共に該配
置後あるいは配置前に前記入れ子部品を凹状開口部に脱
着可能に装着して該凹状開口部を塞ぎ、前記分割式発泡
成形型の他方の型面に配置した表皮と前記基材本体部と
の間で発泡原料を発泡させて前記表皮と基材本体部間に
発泡体が一体となった発泡成形品を形成し、次いで前記
発泡成形品を脱型して前記凹状開口部と対応する位置の
表皮及び発泡体の開口用切除予定部を切除して開口を形
成すると共に前記入れ子部品を取り出すことを特徴とす
る発泡成形品の製造方法に係る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を説明する。図1は請求項1の発明の一実施例に係る発
泡成形品用基材を示す斜視図、図2は同発泡成形品用基
材の基材本体部から分離させた入れ子部品を示す斜視
図、図3は同発泡成形品用基材の成形の一例を示す図1
の3ー3断面に対応する射出成形金型の断面図、図4は
同じく図1の4−4断面に対応する射出成形金型の断面
図、図5は請求項2の発明の一実施例に係る発泡成形品
の製造方法における発泡成形時を示す発泡成形型の部分
断面図、図6は同製造方法における成形品の開口用切除
予定部を切除する際を示す部分断面図、図7は同製造方
法により得られる製品を示す部分断面図である。
【0016】まず、請求項1の発明の一実施例に係る発
泡成形品用基材を図1及び図2に基づいて説明する。図
1に示す発泡成形品用基材10は、ポリプロピレンやA
BS樹脂や塩化ビニル樹脂等のような剛性のある熱可塑
性樹脂からなり、基材本体部11と入れ子部品21を備
える。
【0017】前記基材本体部11は、発泡成形品用基材
10の本体部となり、発泡成形品の形状維持及び取り付
け等のためのもので、発泡成形品の裏面形状、この実施
例では自動車用インストルメントパネル裏面形状に合致
した形状からなる。該基材本体部11表面12の所要箇
所には、コンソールボックス,空調用レジスター,デフ
ロスター等の別部材を収容あるいは装着するための凹状
開口部15が裏側に窪んで形成されている。前記凹状開
口部15の底面16は前記別部材の種類に応じて、閉じ
たものとしたり開口したものとされる。この実施例で
は、前記凹状開口部15は、基材本体部11表面12の
車幅方向の両端付近にサイドデフロスターを装着するた
めに、底面16が開口して形成されている。なお、図示
の符号17はオーディオやエアコン等の操作部用開口、
18は速度計,燃料計等のメーター用開口を表す。
【0018】前記入れ子部品21は、発泡成形時に前記
基材本体部11の凹状開口部15を塞ぐためのもので、
該凹状開口部15にはまる形状からなり、基材本体部1
1の所定位置に分離可能に形成されている。前記入れ子
部品21の形成位置は、基材本体部11から分離し易
く、かつ後述する基材の成形が容易となるように定めら
れる。なお、この実施例においては、前記入れ子部品2
1の形成位置は、図1に示すように、前記メーター用開
口18周縁下側とされている。図中の符号26は入れ子
部品21と基材本体部11の連結部を表し、該連結部2
6を切断することによって、入れ子部品21の基材本体
部11からの分離が可能となる。
【0019】また、この実施例では、前記入れ子部品2
1は、図2より容易に理解されるように、前記基材本体
部11の凹状開口部15の表面側形状と合致する板状体
22と、該板状体22下面に形成された適宜数(図では
3つ)の脚部23,24,25からなる。前記脚部2
3,24,25の高さ及び形状は、前記板状体22が凹
状開口部15を良好に塞ぐことができるように、例え
ば、板状体22と凹状開口部15周縁間に段差が生じな
いように、前記凹状開口部15の深さ及び形状に対応し
て適宜定められる。
【0020】次に、前記発泡成形品用基材10の成形の
一例を図3及び図4に基づいて説明する。この例の発泡
成形品用基材の成形は、射出成形用金型30を用いて行
なう公知の射出成形によって好適に行なわれる。
【0021】前記金型30は、凸形状の型面32を有す
る凸型31と、凹形状の型面36を有する凹型35を備
えた割型構造よりなり、型閉め時に前記凸型31の型面
32と凹型35の型面36により所要形状の成形キャビ
ティCを構成するようになっている。前記成形キャビテ
ィCは、図示するように前記基材本体部11を形成する
本体部形成部分C1と前記入れ子部品21を形成する入
れ子部品形成部分C2と前記連結部26を形成する連結
部形成部分C3を備える。ここで、前記入れ子部品形成
部分C2の断面形状は、アンダーカット形状を構成しな
いようにするのが好ましい。また、前記金型30は、図
示しない射出成形装置に凸型31が可動型として、凹型
35が固定型として取り付けられて、前記凹型35に射
出シリンダのノズルNが接続されている。なお、図3は
図1の発泡成形品用基材10の3−3断面に対応する金
型断面を表し、図4は図1の発泡成形品用基材10の4
−4断面に対応する金型断面を表す。図3の符号Gは前
記成形キャビティCに通じるゲート、Sはスプル、Sb
はスプルブッシュを表す。また、図4の符号33は前記
凹状開口部15の底面16を開口して形成するために凸
型型面32に形成された凸部を表す。
【0022】前記射出成形用金型30を用いる射出成形
においては、まず、金型30を型閉めし、次いで、射出
シリンダのノズルNからポリプロピレン等の溶融熱可塑
性樹脂を成形キャビティC内に射出充填する。そして、
前記成形キャビティC内の熱可塑性樹脂の硬化後、金型
30の型開き及び成形品の脱型を行えば、図1に示すよ
うな、基材本体部11と入れ子部品21とを一体に有す
る発泡成形品用基材10が得られる。
【0023】このように、この発明に係る発泡成形品用
基材10においては、基材本体部11と入れ子部品21
を同時に成形するので、従来のように、入れ子部品を別
成形する必要がなくなる。それに伴って、後述する発泡
成形品の製造を量産的かつ連続的に行う場合でも、予
め、大量の入れ子を確保しなくても済む。さらに、基材
本体部11と入れ子部品21が一体になっているため、
入れ子部品21が紛失するおそれがなく、その後の発泡
成形品の製造が極めて効率よく行えるようになる。
【0024】次に、前記発泡成形品用基材10を用いて
行なう、請求項2の発明に係る発泡成形品の製造方法の
一実施例を図5ないし図7に基づいて説明する。なお、
図5に示す発泡成形型40は、従来から表皮一体発泡成
形に用いられるもので、前記基材本体部11が配置され
る上型41と表皮51が配置される下型45とを備えた
分割式発泡成形型である。また、前記上型41の型面4
2には、前記基材本体部11の凹状開口部15がはまる
型面凹部43が窪んで形成されている。なお、前記上型
41及び下型45についても、成形品形状が複雑な場合
等には、割型構造とされることがある。
【0025】まず、図5に示すように、上型41の型面
42に前記入れ子部品21を分離させた基材本体部11
をその表面12側が下型45を向くように配置するとと
もに、下型45の型面46に真空成形やパウダースラッ
シュ成形等によって成形された表皮51をその裏面52
側が上型41を向くように配置する。なお、前記基材本
体部11の上型型面42への配置の際、前記凹状開口部
15は前記型面凹部43にはめられる。
【0026】次いで、前記基材本体部11の凹状開口部
15に前記入れ子部品21を脱着可能に装着して、該凹
状開口部15を塞ぐ。これによって、後述の切除される
発泡体部分を少なくすることができ、しかも、表皮51
及び下型型面46の形状を前記基材本体部11の凹状開
口部15形状に対応させる必要がなくなり、該表皮51
及び下型型面46の形状が複雑になることはない。ま
た、この際、前記入れ子部品21が凹状開口部15から
落下しないように、あるいは、その後の発泡成形時に発
泡原料が前記入れ子部品21周縁から凹状開口部15内
に浸入しないように、少なくとも該入れ子部品21の周
縁、すなわち基材本体部11の凹状開口部15周縁との
境界部分をシール部材19でシールするのが好ましい。
シール部材19としては、プラスチックフィルムまたは
シートの裏面に粘着剤を設けたテープ等適宜のものが用
いられる。特に、発泡成形時の発泡体に対して接着性を
有するフィルムまたはシート等からなるシール部材、例
えば発泡時における発泡体との接着性が良好な塩化ビニ
ル樹脂等のフィルムまたはシートの裏面に粘着剤を設け
たものは、基材本体部11の凹状開口部15周縁で、発
泡体と基材本体部11とをその間に介在する当該シール
部材19で強固に接着でき、剥離するのを防ぐことがで
きるので好適である。
【0027】なお、前記入れ子部品21の凹状開口部1
5への装着は、作業性等を考慮して、基材本体部11の
上型41への配置前、適宜の時点で行なっても良い。
【0028】続いて、従来公知のオープン注入法または
クローズド注入法によってポリウレタン原料等の発泡原
料Mを前記基材本体部11と表皮51間に注入し発泡さ
せて、基材本体部11と表皮51間で発泡体55を形成
し、その際、前記発泡原料Mの接着性等によって基材本
体部11と表皮51と発泡体55とが一体になった成形
品50を発泡成形型40内に形成する。前記オープン注
入法は、前記発泡成形型40を開けた状態で基材本体部
11と表皮51間に発泡原料Mの注入を行い、その後発
泡成形型40を閉じる方法であるのに対し、前記クロー
ズド注入法は、前記発泡成形型40を閉じた状態で基材
本体部11と上型41に形成された注入用開口(図示せ
ず)から発泡原料Mを基材本体部11と表皮51間に注
入する方法である。いずれの注入方法を採用するかは、
用いる発泡原料Mの性質や成形品形状等に応じて適宜決
定される。
【0029】その後、発泡成形型40の型開きを行っ
て、図6に示すように、成形品50を前記入れ子部品2
1と共に脱型して、図示しないホットプレス刃やコール
ドプレス刃あるいはウォータージェット等により前記凹
状開口部15と対応する位置の表皮及び発泡体部分、す
なわち、開口用切除予定部53,56を切断する。この
切断の際、当該開口用切除予定部53,56は前記入れ
子部品21に支持されているので正確かつ良好に切断す
ることができる。また、前述したシール部材19も前記
入れ子部品21周縁で前記開口用切除予定部53,56
と共に切断される。なお、図示しないが、必要に応じ
て、前記表皮51の開口用切除予定部53を裏面側へあ
らかじめ窪んだ形状にして、開口用切除予定部を明確に
するとともに、切除される発泡体部分の厚みを減らして
経済性を高めてもよい。
【0030】次いで、図示するように、前記切断により
生じた不要部材57(前記開口用切除予定部53,56
に相当する)及び前記入れ子部品21を成形品50から
取り出すことによって、図7に示すような開口58Aを
有する製品50Aが得られる。また、この実施例では、
前記不要部材57及び入れ子部品21の取り出しは、同
時に行なわれているが、勿論、別々に行なってもよい。
【0031】なお、上記実施例においては、底面16が
開口して形成された凹状開口部15を一部に有する基材
本体部11を用いる発泡成形品の製造方法について述べ
たが、勿論、請求項2の発明に係る発泡成形品の製造方
法は、底面が閉じて形成された凹状開口部を一部に有す
る基材本体部を用いる発泡成形品(図8参照)の製造に
も適用することができる。
【0032】
【発明の効果】以上図示し説明したように、請求項1の
発明に係る発泡成形品用基材及び該発泡成形品用基材を
用いて行なう請求項2の発明に係る発泡成形品の製造方
法によれば、発泡成形時に基材本体部の凹状開口部を塞
ぐための入れ子部品が前記基材本体部に分離可能に形成
されているため、従来のように、入れ子部品を別成形す
る必要がなくなるとともに、当該入れ子部品を発泡成形
後回収して繰り返し使用する必要がなくなる。その結
果、余分な工数を省くことができて作業効率が向上し、
経済的となる。さらに、この発明の基材を用いて発泡成
形品の製造を量産的かつ連続的に行う場合には、予め、
大量の入れ子部品を確保しなくても済むようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例に係る発泡成形品用
基材を示す斜視図である。
【図2】同発泡成形品用基材の基材本体部から分離させ
た入れ子部品を示す斜視図である。
【図3】同発泡成形品用基材の成形の一例を示す図1の
3ー3断面に対応する射出成形金型の断面図である。
【図4】同じく図1の4−4断面に対応する射出成形金
型の断面図である。
【図5】請求項2の発明の一実施例に係る発泡成形品の
製造方法における発泡成形時を示す発泡成形型の部分断
面図である。
【図6】同製造方法における成形品の開口用切除予定部
を切除する際を示す部分断面図である。
【図7】同製造方法により得られる製品を示す部分断面
図である。
【図8】開口を有する発泡成形品の一例を示す断面図で
ある。
【図9】他の例の開口を有する発泡成形品を示す断面図
である。
【図10】従来における図8に示した発泡成形品の製造
方法の一例を示す発泡成形型の部分断面図である。
【図11】同製造方法における開口用切除予定部を切除
する際を示す部分断面図である。
【図12】従来における図9に示した発泡成形品の製造
方法の一例を示す発泡成形型の部分断面図である。
【図13】同製造方法における開口用切除予定部を切除
する際を示す部分断面図である。
【図14】さらに他の従来例に係る発泡成形品の製造方
法の一例を示す発泡成形型の部分断面図である。
【図15】同製造方法における開口用切除予定部を切除
する際を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10 発泡成形品用基材 11 基材本体部 15 凹状開口部 16 凹状開口部底面 21 入れ子部品 40 分割式発泡成形型 41 上型 42 上型の型面 45 下型 46 下型の型面 50 発泡成形品 51 表皮 53 表皮の開口用切除予定部 55 発泡体 56 発泡体の開口用切除予定部 M 発泡原料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面が閉じたあるいは開口した凹状開口
    部を一部に有する基材本体部に前記凹状開口部を塞ぐ入
    れ子部品が分離可能に形成されていることを特徴とする
    発泡成形品用基材。
  2. 【請求項2】 底面が閉じたあるいは開口した凹状開口
    部を一部に有する基材本体部に前記凹状開口部を塞ぐ入
    れ子部品が分離可能に形成された基材を用い、 前記入れ子部品を分離させた基材本体部を分割式発泡成
    形型の一方の型面に配置すると共に該配置後あるいは配
    置前に前記入れ子部品を凹状開口部に脱着可能に装着し
    て該凹状開口部を塞ぎ、 前記分割式発泡成形型の他方の型面に配置した表皮と前
    記基材本体部との間で発泡原料を発泡させて前記表皮と
    基材本体部間に発泡体が一体となった成形品を形成し、 次いで前記成形品を脱型し、前記凹状開口部と対応する
    位置の表皮及び発泡体の開口用切除予定部を切除して開
    口を形成すると共に、前記入れ子部品を凹状開口部から
    取り出すことを特徴とする発泡成形品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016172368A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 株式会社豊田自動織機 発泡体付き成形品およびその製造方法

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