JPH11188196A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JPH11188196A
JPH11188196A JP9359612A JP35961297A JPH11188196A JP H11188196 A JPH11188196 A JP H11188196A JP 9359612 A JP9359612 A JP 9359612A JP 35961297 A JP35961297 A JP 35961297A JP H11188196 A JPH11188196 A JP H11188196A
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裕幸 藤井
Fumio Ota
文夫 太田
Yuko Omura
優子 大村
Shunji Imai
俊次 今井
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    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F35/00Washing machines, apparatus, or methods not otherwise provided for
    • D06F35/005Methods for washing, rinsing or spin-drying
    • D06F35/006Methods for washing, rinsing or spin-drying for washing or rinsing only

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 攪拌翼を回転させることなく給水開始と同時
に洗剤を溶解し、また、溶解した洗濯水を攪拌翼を回転
させることなくまんべんに洗濯物へと散水することで洗
濯時間の有効活用、および洗浄力の確保や洗いむらの低
減を行うと共に、洗濯物の損傷や絡みを低減する。 【解決手段】 外槽1内に洗濯兼脱水槽2を回転自在に
設け、この洗濯兼脱水槽2の内底部に攪拌翼8を回転自
在に設け、洗濯兼脱水槽2をモータ5により駆動し、制
御手段により洗濯兼脱水槽2内に給水する給水弁10、
モータ5などの動作を制御して行程を制御する。制御手
段は、給水しながら洗濯兼脱水槽2を回転させる第1の
行程と、洗濯兼脱水槽2の回転により外槽1と洗濯兼脱
水槽2との間から洗濯兼脱水槽2内へ洗濯水を散水する
第2の行程を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯時の機械力に
よる衣類の損傷や絡みを極力少なくすると共に、洗濯水
の効果的な作用によって汚れの除去を効率的に行う洗濯
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からの代表的な洗濯方式の一つであ
るパルセーター式洗濯機の構成を図11を参照しながら
説明する。
【0003】図11に示すように、外槽30は、底部に
攪拌翼31を回転自在に配設した洗濯兼脱水槽32を内
包し、吊り棒33により洗濯機外枠34に吊り下げてい
る。モータ35は、Vベルト36および減速機構兼クラ
ッチ37を介して、攪拌翼31または洗濯兼脱水槽32
を駆動する。排水弁38は洗濯兼脱水槽32内の洗濯水
を排水し、給水弁39は洗濯兼脱水槽32内に給水する
ものである。
【0004】洗濯兼脱水槽32には脱水時の振動を低減
させるための流体バランサー40を設け、洗濯兼脱水槽
32の上部には蓋41を配設している。制御装置42
は、モータ35、排水弁38、給水弁39などを制御し
て、洗濯、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御するもので
ある。
【0005】上記構成において動作を説明すると、洗濯
兼脱水槽32に洗濯物と所定量の洗剤を投入した後、洗
濯を開始すると制御装置42により給水弁39が制御さ
れて洗濯兼脱水槽32内に所定量の水が給水され、その
後制御装置42により、モータ35が制御されて攪拌翼
31が回転する。攪拌翼31の回転によって洗濯兼脱水
槽32内の洗濯物と水とが攪拌され、この撹拌によって
洗剤が徐々に溶解して洗濯水となり、洗濯物の汚れに作
用することとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
成の洗濯機の場合、投入された洗剤を溶解するために、
攪拌翼31を高速で回転させて洗濯物や水を撹拌するの
が一般的であり、この場合、洗濯物に過度の機械力が加
わらないようにするため、洗濯兼脱水槽32に所定量の
水を給水してから攪拌翼31による撹拌を行っていた。
【0007】つまり、所定量の水が給水されるまでは攪
拌翼31を撹拌させないため、この給水時間は洗濯物の
汚れ除去の観点からは、意味を持たないものとなってい
た。また、給水された水は洗濯物にそのまましみ込むこ
とになり、この場合、撹拌開始によって溶解しはじめた
洗剤が、洗濯物全体に浸透し、汚れ除去に必要な濃度に
均一化されるまで所定の時間が必要となり、この場合も
汚れ除去の観点からすると無駄な時間となっていた。
【0008】また、洗剤が洗濯物に十分に作用していな
い状態から攪拌翼31による撹拌を開始することは、洗
濯物の傷みという観点からも、非効率である。つまり、
洗濯物に洗剤がしみ込んでいない状態で洗濯物を撹拌す
ると大きな摩擦力が洗濯物表面に加わることになり、そ
の結果として洗濯物表面に毛羽立ちなどの傷みが生じて
まうという問題点があった。
【0009】本発明は上記課題を解決するもので、攪拌
翼を回転させることなく給水開始と同時に洗剤を溶解
し、また、溶解した洗濯水を攪拌翼を回転させることな
くまんべんに洗濯物へと散水することで洗濯時間の有効
活用、および洗浄力の確保や洗いむらの低減を行うと共
に、洗濯物の損傷や絡みを低減することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、外槽内に洗濯兼脱水槽を回転自在に設け、
この洗濯兼脱水槽の内底部に攪拌翼を回転自在に設け、
洗濯兼脱水槽を駆動手段により駆動し、制御手段により
洗濯兼脱水槽内に給水する給水手段、駆動手段などの動
作を制御して行程を制御するよう構成し、制御手段は、
給水しながら洗濯兼脱水槽を回転させる第1の行程と、
洗濯兼脱水槽の回転により外槽と洗濯兼脱水槽との間か
ら洗濯兼脱水槽内へ洗濯水を散水する第2の行程を有す
るものである。
【0011】これにより、給水行程の開始段階から洗濯
水を洗濯物の汚れに作用させることが可能となり、ま
た、洗濯水を洗濯物にまんべんなく散水させて汚れに作
用させることにより洗濯物に機械力を加えることなく汚
れを除去することができるため、洗濯物の傷みや絡みの
発生を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、外槽内に回転自在に設けた洗濯兼脱水槽と、この洗
濯兼脱水槽の内底部に回転自在に設けた攪拌翼と、前記
洗濯兼脱水槽内に給水する給水手段と、前記洗濯兼脱水
槽を駆動する駆動手段と、前記給水手段、駆動手段など
の動作を制御し行程を制御する制御手段とを備え、前記
制御手段は、給水しながら洗濯兼脱水槽を回転させる第
1の行程と、前記洗濯兼脱水槽の回転により外槽と洗濯
兼脱水槽との間から洗濯兼脱水槽内へ洗濯水を散水する
第2の行程とを有するものであり、第1の行程で、給水
行程の開始段階から洗濯水を洗濯物の汚れに作用させる
ことが可能となり、第2の行程で、洗濯水を洗濯物にま
んべんなく散水させて汚れに作用させることにより、洗
濯物に機械力を加えることなく汚れを除去することがで
きるため、洗濯物の傷みや絡みの発生を防止することが
できる。
【0013】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量を検
知する布量検知手段を備え、制御手段は、布量検知後に
第1の行程を開始するようにしたものであり、布量検知
後に給水開始と同時に洗濯水を直接洗濯物にしみ込ませ
ることができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の発明において、制御手段は、第1または
第2の行程の少なくとも一方を水位に応じて、洗濯兼脱
水槽の回転数を可変可能としたものであり、最適な洗剤
溶解、および最適な洗濯水の散水を行うことができる。
【0015】請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜
3に記載の発明において、制御手段は、第2の行程にお
いて、上方からの散水を間欠的に行うようにしたもので
あり、洗濯水の泡立ちをコントロールすることができ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0017】(実施例1)図1に示すように、外槽1
は、回転自在に配設した洗濯兼脱水槽2を内包し、吊り
棒3により洗濯機外枠4に吊り下げている。モータ(駆
動手段)5は、Vベルト6および減速機構7を介して洗
濯兼脱水槽2、および洗濯兼脱水槽2の内底部に回転自
在に配設した撹拌翼8を回転駆動する。カバー体9は、
外槽1の上部に設けられた散水用の吐出部を形成するも
ので、給水弁(給水手段)10は、洗濯兼脱水槽2内に
水を給水するものであり、水位検知手段11は、水外槽
1内の水位を検知するもので、排水弁12は水外槽1内
の洗濯水を排水するものである。
【0018】制御装置13は、図2に示すように構成し
ており、制御手段14は、マイクロコンピュータで構成
し、パワースイッチング手段15を介してモータ5、給
水弁10、排水弁12などの動作を制御し、洗濯、すす
ぎ、脱水などの一連の行程を逐次制御する。入力設定手
段16は、運転コース等を設定するもので、制御手段1
4は入力設定手段16からの情報を入力して、その情報
を基に表示手段17で表示して使用者に知らせる。記憶
手段18は、制御手段14により制御するのに必要なデ
ータを記憶している。なお、19は商用電源、20は電
源スイッチである。
【0019】ここで、制御手段14は、洗濯行程におい
て、給水しながら洗濯兼脱水槽2を回転させる第1の行
程と、洗濯兼脱水槽2の回転により外槽1と洗濯兼脱水
槽2との間から洗濯兼脱水槽2内へ洗濯水を散水する第
2の行程とを有している。
【0020】上記構成において図3を参照しながら動作
を説明すると、洗濯兼脱水槽2に洗濯物と洗剤を投入し
た後、給水弁10を作動して洗濯兼脱水槽2内に給水し
ながら洗濯兼脱水槽2を回転させる第1の行程を実行す
る。図3(a)に示すように、洗濯兼脱水槽2内の水位が
設定水位S1に達するT1までの間、洗濯兼脱水槽2
は、図3(b)に示すように回転数R1で回転する。この
ように洗濯兼脱水槽2を回転しながら給水を行った場
合、洗濯兼脱水槽2の回転によって生じる撹拌力によっ
て、投入された洗剤が溶解し始め、図3(c)に示すよう
に、洗濯兼脱水槽2内の洗濯水濃度は、回転開始と同時
に上昇する。そして、一時的に100%を超える高濃度
状態を経て、最終的には、ほぼ100%の濃度に達す
る。
【0021】この洗濯兼脱水槽2を回転させながら設定
水位まで給水を行うことが第1の行程の動作である。こ
の第1の行程T1までの間に高濃度の洗濯水が洗濯物へ
徐々に浸透して汚れに作用し、洗濯兼脱水槽2の回転に
よって生じる遠心力によって洗濯水が洗濯物を通過し、
洗濯物の汚れに作用する。また、この第1の行程では、
洗濯物に直接摩擦力が加えられないため、洗濯物を傷め
ることはない。
【0022】つぎに、第2の行程の動作について説明す
ると、洗濯兼脱水槽2内の水位がS1に達したT1の時
点で、給水弁10を停止し、洗濯兼脱水槽2の回転数が
上昇する。洗濯兼脱水槽2の回転数が上昇することによ
り洗濯兼脱水槽2の洗濯水を撹拌する力が増大し、洗濯
兼脱水槽2内の水面は、図4に示すように、中央部が下
降し、洗濯兼脱水槽2と外槽1との間が上昇し、ついに
は洗濯兼脱水槽2の上端部の高さを越えて、洗濯兼脱水
槽2内部へと散水される。回転数R2は、あらかじめ洗
濯兼脱水槽2内に洗濯水が散水される回転数に設定され
ている。
【0023】このようにT1からT2までの間に洗濯水
が洗濯兼脱水槽2の上部から散水されて、洗濯物の中を
通過循環する行程が第2の行程の動作である。この行程
によって、洗濯物への洗濯水の供給がまんべんなく行え
ると共に、散水された洗濯水が洗濯兼脱水槽2の回転に
よる遠心力によって洗濯物の中を繰り返し通過循環し、
この洗濯水の繰り返し通過によって洗濯物に付着する汚
れが除去される。また、この第2の行程でも洗濯水の散
水、通過時に洗濯物が直接撹拌されないため、洗濯物を
傷めることない。
【0024】(実施例2)図5に示すように、回転検知
手段21はホールICなどで構成し、モータ5に取り付
けている。布量検知手段22は、洗濯兼脱水槽2内の洗
濯物の量を検知するもので、回転検知手段21の出力を
入力し、洗濯兼脱水槽2内に洗濯物を投入した状態でモ
ータ5により撹拌翼8を駆動した後、駆動を停止したと
きの撹拌翼8の回転数の低下度合いにより洗濯兼脱水槽
2内の洗濯物の量を検知する。制御手段23は、布量検
知手段22の信号を受けて複数存在する洗濯水位をどの
水位に設定するか決定し、布量検知後に第1の行程を開
始するようにしている。他の構成は上記実施例1と同じ
である。
【0025】上記構成において動作を説明すると、洗濯
兼脱水槽2内に洗濯物と洗剤を投入した後、運転を開始
すると、制御手段23によってモータ5が作動して撹拌
翼8が撹拌され、洗濯物を一定時間撹拌する。このと
き、回転検知手段21に生じる信号は布量検知手段22
に送られ、その信号によって洗濯兼脱水槽2内の洗濯物
の量を検知する。
【0026】布量検知手段22によって洗濯物の量を検
知した後、制御手段23は洗濯物の量に応じた洗濯時の
水位を設定し、給水弁10を作動させて給水を開始し、
同時に洗濯兼脱水槽2が回転を始めて第1の行程を開始
する。
【0027】したがって、洗濯物の量に見合った水位ま
で給水しながら洗濯兼脱水槽2を回転させることで、給
水開始と同時に洗濯水を直接洗濯物にしみ込ませること
ができる。
【0028】(実施例3)図6に示すように、制御手段
24は、モータ5の回転数を制御する回転制御手段25
を備えており、回転制御手段25は、図7に示すよう
に、回転検知手段の出力より回転数を検知する回転数検
知手段26と、水位検知手段11の出力より回転数を設
定する回転数設定手段27と、回転数検知手段26の出
力と回転数設定手段27の出力とを比較する回転数比較
手段28と、回転数比較手段28の出力によりパワース
イッチング手段15の導通角を設定する導通角設定手段
29とで構成している。
【0029】洗濯兼脱水槽2内の水位は水位検知手段1
1によって検知され、その情報はを、回転数設定手段2
7に送られる。回転数設定手段27には、水位に応じた
適正なモータ5の回転数が設定されており、第1または
第2の行程の少なくとも一方を水位に応じて、洗濯兼脱
水槽2の回転数を可変可能としている。
【0030】上記構成において、給水しながら洗濯兼脱
水槽2を回転する第1の行程での動作を図8を参照しな
がら説明する。
【0031】洗濯兼脱水槽2内に洗濯物と洗剤を投入し
た後、運転を開始すると、制御手段24によって給水弁
10が作動して洗濯兼脱水槽2内に水を給水する。同時
にモータ5が作動して洗濯兼脱水槽2が回転を始める。
時間が経過するにつれて洗濯兼脱水槽2内の水位はS2
へと上昇していく。洗濯兼脱水槽2内の水位は、水位検
知手段11によって検知され、その情報は回転数設定手
段27へ伝達される。
【0032】回転数設定手段27には、あらかじめ水位
に応じた適正な回転数が設定されており、水位検知手段
11からの水位情報を受けて回転数設定手段27から回
転数比較手段28に適正回転数の情報が送られ、回転数
比較手段28によって回転数検知手段26の出力と比較
し、導通角設定手段29によりパワースイッチング手段
15の導通角を設定して、モータ5の回転数を制御す
る。
【0033】図8は第1の行程での洗濯兼脱水槽2内の
水位の変化に応じて洗濯兼脱水槽2の回転数を変化させ
た1つの事例を示したものである。洗濯兼脱水槽2を一
定速度で回転させながら給水を行う場合、洗濯兼脱水槽
2内の水位が徐々に上昇するにつれて外槽1と洗濯兼脱
水槽2の間の水面も上昇し、この水が洗濯兼脱水槽2の
回転を妨げる抵抗となる。洗濯兼脱水槽2を一定速度で
回転させ続けた場合、モータ5の消費電力が著しく増大
したり、また、モータ5の温度が著しく上昇して許容範
囲をオーバーした場合には故障するなどの問題が生じる
ことがある。
【0034】これらの問題を解決するには、モータ5に
加わる負荷を一定量以下に制御することが必要である。
つまり、図8に示すように、洗濯兼脱水槽2内の水位の
上昇を検知して洗濯兼脱水槽2の回転数を所定の回転数
R3からR4へと徐々に減速することが有効な手段であ
ることを発明者らは確認している。
【0035】つぎに、洗濯兼脱水槽2の回転により外槽
1と洗濯兼脱水槽2との間から洗濯兼脱水槽2内に洗濯
水を散水する第2の行程での動作について図9を参照し
ながら説明する。
【0036】図9(a)に示すように、洗濯兼脱水槽2内
の水位がS3に達したT1”の時点で、この水位情報は
水位検知手段11より回転数設定手段27へ送られ、あ
らかじめ水位S3に応じた適正回転数R5になるように
回転数比較手段28へ信号が送られる。回転数比較手段
28は、回転数検知手段26の出力と比較し、導通角設
定手段29によりパワースイッチング手段15の導通角
を設定して、T1”からT2”までの間、洗濯兼脱水槽
2の回転数がR5になるように制御する。
【0037】また、図9(a)に示すように、T2”から
T3”の時間変化で洗濯兼脱水槽2内の水位がS4へと
上昇した場合、水位検知手段11より回転数設定手段2
7へと送られ、水位S4に対応した回転数であるR6に
回転制御するように回転数比較手段28へ信号が送られ
る。回転数比較手段28は、回転数検知手段26の出力
と比較し、導通角設定手段29によりパワースイッチン
グ手段15の導通角を設定して、T3”からT4”まで
の間、洗濯兼脱水槽2の回転数がR6になるようにモー
タ5を制御する。
【0038】(実施例4)図2における制御手段14
は、図10に示すように、洗濯開始からt1までに第1
の行程を実行した後、t1からt6までの第2の行程の
間に、回転数がR7となるt1からt2、t3からt
4、およびt5からt6の期間と、回転数がR7からR
8の間で制御するt2からt3、t4からt5の期間を
実行するように構成し、第2の行程において、上方から
の散水を間欠的に行うようにしている。他の構成は上記
実施例1と同じである。
【0039】上記構成の動作について説明すると、洗濯
開始からt1まで給水しながら洗濯兼脱水槽2を回転さ
せる第1の行程を実行することによって投入された洗剤
が素早く溶解し、洗濯物にしみ込むことになる。t1か
らt2までの間、洗濯兼脱水槽2の回転数をR7まで上
げることにより、外槽1と洗濯兼脱水槽2との間から洗
濯兼脱水槽2内に洗濯水を散水する第2の行程を実行す
る。
【0040】この第2の行程によって洗濯物にまんべん
なく洗濯水を散水し、同時に散水した洗濯水が洗濯兼脱
水槽2の回転によって生じる遠心力によって洗濯物を通
過循環し、この時に洗濯水が汚れに作用する。この洗濯
水の散水、通過循環を繰り返し実行することによって洗
濯物の汚れが除去される。
【0041】しかしながら、第2の行程を実行している
時に、散水した洗濯水によって洗濯兼脱水槽2内に洗剤
成分による泡が多量に発生する場合がある。このように
泡が多量に発生した場合、洗濯兼脱水槽2の外に泡が流
出したり、また、発生した泡が外槽1と洗濯兼脱水槽2
内の間に入り込んで洗濯兼脱水槽2の回転を妨げる抵抗
となり、結果としてモータ5に過大な負荷をかける要因
となることがある。
【0042】そこで、本発明では、図10に示すよう
に、第2の行程を実行している期間に洗濯兼脱水槽2の
上方からの散水が行われなくなる回転数R8の期間を設
けて、洗濯水の散水が間欠的に行われるようにし、洗濯
兼脱水槽2内の泡発生をコントロールする。このことに
より、洗濯兼脱水槽2の外への泡の流出や泡が洗濯兼脱
水槽2の回転の抵抗となって、モータ5に過大な負荷を
かける要因となることが防止できる。
【0043】なお、本実施例では、上記実施例1の第2
の行程において、上方からの散水を間欠的に行うように
しているが、上記実施例2または3の第2の行程におい
て、上方からの散水を間欠的に行うようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、外槽内に回転自在に設けた洗濯兼脱水槽
と、この洗濯兼脱水槽の内底部に回転自在に設けた攪拌
翼と、前記洗濯兼脱水槽内に給水する給水手段と、前記
洗濯兼脱水槽を駆動する駆動手段と、前記給水手段、駆
動手段などの動作を制御し行程を制御する制御手段とを
備え、前記制御手段は、給水しながら洗濯兼脱水槽を回
転させる第1の行程と、前記洗濯兼脱水槽の回転により
外槽と洗濯兼脱水槽との間から洗濯兼脱水槽内へ洗濯水
を散水する第2の行程とを有するから、給水の開始と同
時に洗濯物を攪拌せずに洗剤を溶解することができ、ま
た、洗濯水を洗濯物に通過させて汚れを除去することが
でき、洗濯物に機械力を加えることなく汚れを除去する
ことができるため、洗濯物の傷みや絡みの発生を防止す
ることができる。
【0045】また、請求項2に記載の発明によれば、洗
濯兼脱水槽内の洗濯物の量を検知する布量検知手段を備
え、制御手段は、布量検知後に第1の行程を開始するよ
うにしたから、布量検知後に給水開始と同時に洗濯水を
直接洗濯物に浸透させることができ、洗濯水の浸透によ
る汚れ除去の働きを洗濯開始と同時に行わせることがで
きるため、効果的で、かつ効率的な汚れの除去を行うこ
とができる。
【0046】また、請求項3に記載の発明によれば、制
御手段は、第1または第2の行程の少なくとも一方を水
位に応じて、洗濯兼脱水槽の回転数を可変可能としたか
ら、最適な洗剤溶解、および最適な洗濯水の散水を行う
ことができ、機体に無理な負荷を加えることなく使用す
ることができる。
【0047】また、請求項4に記載の発明によれば、制
御手段は、第2の行程において、上方からの散水を間欠
的に行うようにしたから、洗濯水の泡立ちをコントロー
ルすることができ、機体の運転状態を最適な条件に保ち
つつ効率的な洗濯を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機の縦断面図
【図2】同洗濯機のブロック回路図
【図3】同洗濯機の要部動作タイムチャート
【図4】同洗濯機の第2の行程の動作状態を示す縦断面
【図5】本発明の第2の実施例の洗濯機のブロック回路
【図6】本発明の第3の実施例の洗濯機のブロック回路
【図7】同洗濯機の回転制御手段のブロック回路図
【図8】同洗濯機の第1の行程を実行するときの要部動
作タイムチャート
【図9】同洗濯機の第2の行程まで実行するときの要部
動作タイムチャート
【図10】本発明の第4の実施例の洗濯機の要部動作タ
イムチャート
【図11】従来の洗濯機の縦断面図
【符号の説明】
1 外槽 2 洗濯兼脱水槽 5 モータ(駆動手段) 8 攪拌翼 10 給水弁(給水手段) 14 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 俊次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外槽内に回転自在に設けた洗濯兼脱水槽
    と、この洗濯兼脱水槽の内底部に回転自在に設けた攪拌
    翼と、前記洗濯兼脱水槽内に給水する給水手段と、前記
    洗濯兼脱水槽を駆動する駆動手段と、前記給水手段、駆
    動手段などの動作を制御し行程を制御する制御手段とを
    備え、前記制御手段は、給水しながら洗濯兼脱水槽を回
    転させる第1の行程と、前記洗濯兼脱水槽の回転により
    外槽と洗濯兼脱水槽との間から洗濯兼脱水槽内へ洗濯水
    を散水する第2の行程とを有する洗濯機。
  2. 【請求項2】 洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量を検知する
    布量検知手段を備え、制御手段は、布量検知後に第1の
    行程を開始するようにした請求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 制御手段は、第1または第2の行程の少
    なくとも一方を水位に応じて、洗濯兼脱水槽の回転数を
    可変可能とした請求項1または2記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 制御手段は、第2の行程において、上方
    からの散水を間欠的に行うようにした請求項1〜3いず
    れか1項に記載の洗濯機。
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