JPH11300080A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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Publication number
JPH11300080A
JPH11300080A JP10111952A JP11195298A JPH11300080A JP H11300080 A JPH11300080 A JP H11300080A JP 10111952 A JP10111952 A JP 10111952A JP 11195298 A JP11195298 A JP 11195298A JP H11300080 A JPH11300080 A JP H11300080A
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JP
Japan
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washing
laundry
dewatering tub
water
pulsator
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Withdrawn
Application number
JP10111952A
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English (en)
Inventor
Yoshitoyo Kenjo
好豊 見城
Fumio Ota
文夫 太田
Hiroyuki Fujii
裕幸 藤井
Miyo Sato
三代 左藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10111952A priority Critical patent/JPH11300080A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯兼脱水槽内に洗濯物載置用ネットを設け
て洗浄する洗濯機において、機械力を加えて洗いたくな
い洗濯物と、機械力を加えて洗いたい洗濯物を一度に洗
い分けできるようにする。 【解決手段】 水受け槽1に洗濯兼脱水槽3を回転自在
に配設し、この洗濯兼脱水槽3の底面にパルセーター2
を回転自在に配設するとともに、側壁高さ方向の途中に
略水平に洗濯物載置用ネット6を着脱自在に設け、パル
セーター2または洗濯兼脱水槽3をモータ9により駆動
し、制御手段によりモータ9等を制御する。洗濯物を洗
濯物載置用ネット6の下と上に収納し、パルセーター2
を回転させる第1の行程と、洗濯兼脱水槽3を回転さ
せ、水受け槽1の上部に設けた水受け槽カバー8と洗濯
兼脱水槽3の間から洗濯兼脱水槽3内へ洗濯水を散水す
る第2の行程とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯兼脱水槽内に
洗濯物載置用ネットを設けて洗浄する洗濯機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、洗濯機は、洗濯兼脱水槽内の洗濯
物を水を介して、またはパルセーターが直接洗濯物に接
触することにより回転させて洗浄していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の洗濯機では、洗浄中の洗濯物がパルセーターに
直接接触し、洗濯物が傷むという問題があった。また、
一方では、子供の白いソックスのように、従来のこのよ
うな洗濯機でも機械力不足で泥汚れを十分に落とせない
という問題もあった。また、近年、洗濯機の容量が大き
くなり、少量の分け洗いをすると水や洗剤が不経済にな
るという問題も生じてきた。
【0004】本発明は上記課題を解決するもので、機械
力を加えて洗いたくない洗濯物と、機械力を加えて洗い
たい洗濯物を一度に洗い分けできるようにすることを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、水受け槽に洗濯兼脱水槽を回転自在に配設
し、この洗濯兼脱水槽の底面にパルセーターを回転自在
に配設するとともに、側壁高さ方向の途中に略水平に洗
濯物載置用ネットを着脱自在に設け、パルセーターまた
は洗濯兼脱水槽を駆動手段により駆動し、制御手段によ
り駆動手段等を制御するよう構成し、洗濯物を洗濯物載
置用ネットの下と上に収納し、パルセーターを回転させ
る第1の行程と、洗濯兼脱水槽を回転させ、水受け槽の
上部に設けた水受け槽カバーと洗濯兼脱水槽の間から洗
濯兼脱水槽内へ洗濯水を散水する第2の行程とを有する
ものである。
【0006】これにより、機械力を加えて洗いたい洗濯
物と、機械力を与えずに洗いたい洗濯物を同時に分け洗
いすることができる。
【0007】
【発明の実態の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、水受け槽と、前記水受け槽の上部に設けた水受け槽
カバーと、前記水受け槽に回転自在に配設した洗濯兼脱
水槽と、前記洗濯兼脱水槽の底面に回転自在に配設した
パルセーターと、前記洗濯兼脱水槽の側壁高さ方向の途
中に略水平に着脱自在に設けた洗濯物載置用ネットと、
前記パルセーターまたは洗濯兼脱水槽を駆動する駆動手
段と、前記駆動手段等を制御する制御手段とを備え、洗
濯物を前記洗濯物載置用ネットの下と上に収納し、前記
パルセーターを回転させる第1の行程と、前記洗濯兼脱
水槽を回転させ前記水受け槽カバーと洗濯兼脱水槽の間
から洗濯兼脱水槽内へ洗濯水を散水する第2の行程とを
有するものであり、機械力を加えて洗いたい洗濯物は、
パルセーターと洗濯物載置用ネットの間に収納し、パル
セーターを回転させることにより、洗濯物に直接パルセ
ーターの機械力が加わり、パルセーターの撹拌によるご
しごし洗いが行われ、効果的に汚れを落とすことができ
る。一方、機械力を与えないで洗いたい洗濯物は、洗濯
物載置用ネットの上に置くことにより、パルセーターの
機械力は加わらず、水受け槽カバーと洗濯兼脱水槽の間
から散水される洗濯水の通過で洗浄される。したがっ
て、機械力を加えて洗いたい洗濯物と機械力を与えたく
ない洗濯物を同時に分け洗いしても、両方の洗濯条件を
満たすことができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、洗濯兼脱水槽は、洗濯物載置用ネ
ットの設置位置を高さ方向に複数段設けたものであり、
洗濯物の量に応じて、洗濯物載置用ネットの位置を最適
の位置に設定でき、洗濯物載置用ネットの下に収納した
洗濯物に最適な機械力を加えることができる。
【0009】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、洗濯物載置用ネットは、下側に放
射状に複数のリブを設けたものであり、洗濯物載置用ネ
ットとパルセーターの間に収納した洗濯物は、パルセー
ターが回転したとき、洗濯物載置用ネットの下側に設け
た放射状のリブによって、洗濯物の上部が固定される。
相対的に見れば、放射状リブとパルセーターは互いに反
対方向にパルセーターの回転量の半分回転しているのと
同じであり、洗濯物は上下から2つのパルセーターで反
対方向に捻られるようにして洗浄されるのと同じであ
る。従来の洗浄方式では、パルセーターから洗濯物に加
えられた機械力は、洗濯物の上部がフリーになっている
ため、洗濯物に機械力が十分作用しなかったが、この構
成によって、洗濯物に機械力が十分作用するとともに、
洗濯物の下から上まで均一に作用するようにできる。そ
のため洗浄力が上がるとともに、洗浄ばらつきも小さく
することもできる。また、洗濯物の相対位置が固定され
ているため、布絡みも少なくなる。
【0010】請求項4に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、第1および第2の行程の前に、給
水しながら洗濯兼脱水槽を回転させる第3の行程を有す
るものであり、給水時に洗濯兼脱水槽の回転による遠心
力で水が移動することにより洗剤を早期に溶解すること
ができ、洗剤が溶解した洗濯水が早く洗濯物へ作用する
ので、洗濯時間を短縮することができる。
【0011】請求項5に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、給水量が洗濯物載置
用ネットにほぼ達した時点で第3の行程を終了し、パル
セーターを駆動して洗濯物載置用ネット下の洗濯物を所
定時間洗浄する第1の行程を行い、その後所定水位まで
給水して第2の行程を実行するようにしたものであり、
最初にパルセーターを駆動する第1の行程で洗剤がすぐ
溶解し、高濃度の洗濯水ができ、この高濃度洗濯水で、
洗濯物載置用ネット下の洗濯物はパルセーターで撹拌さ
れるので、洗浄力が上がるとともに、つぎの洗濯兼脱水
槽を回転する第2の行程では、洗剤が十分溶けているの
で、洗濯物載置用ネットの上側の洗濯物洗浄力もよくな
り、また、不溶解の洗剤が洗濯物に残るのをなくするこ
とができる。
【0012】請求項6に記載の発明は、上記請求項1ま
たは4に記載の発明において、制御手段は、第1の行程
と第2の行程を交互または複数組み合わせて洗浄行程を
実行するようにしたものであり、第2の行程で泡が発生
しても、つぎの第1の行程に戻ったとき泡は消滅し、再
び第2の行程を実行できる。このように第1の行程と第
2の行程を交互に組み合わせることにより、第2の行程
で発生する泡を抑えつつ、洗濯物載置用ネットの上下の
洗濯物の洗浄力を上げることができる。
【0013】請求項7に記載の発明は、上記請求項1、
4〜6に記載の発明において、制御手段は、洗浄行程ま
たはすすぎ行程終了後に、洗濯兼脱水槽を回転させなが
ら排水を実行するようにしたものであり、排水時に洗濯
物を洗濯兼脱水槽の周辺部に均一に移動させることがで
き、脱水時の振動を小さくすることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0015】(実施例1)図1に示すように、水受け槽
1は、底部にパルセーター2を回転自在に配設した洗濯
兼脱水槽3を内包し、吊り棒4により洗濯機外枠5に吊
り下げている。洗濯兼脱水槽3の内部には、洗濯物載置
用ネット6を略水平にネット設置リブ7によって、着脱
自在に取り付けている。ネット設置リブ7は、洗濯兼脱
水槽3の内壁に複数対設け、洗濯物載置用ネット6を取
り付けるとともに、洗濯兼脱水槽3の高さ方向に複数段
設けている。
【0016】水受け槽1の上部には水受け槽カバー8を
設け、洗濯兼脱水槽3が回転することによって洗濯兼脱
水槽3と水受け槽1の間に洗濯水を上昇させ、この洗濯
水を水受け槽カバー8と洗濯兼脱水槽3の間から洗濯兼
脱水槽3の内部に向けて滝状に散水するように構成して
いる。
【0017】モータ(駆動手段)9は、減速機構兼クラ
ッチ10を介して、パルセーター2または洗濯兼脱水槽
3を駆動する。モータ9の回転数は、制御装置11によ
ってコントロールされている。排水弁12は洗濯兼脱水
槽3内の洗濯水を排水し、給水弁13は、洗濯兼脱水槽
3に給水するものである。洗濯兼脱水槽3の上部を蓋1
4で覆っている。
【0018】洗濯兼脱水槽3の中には、洗濯物載置用ネ
ット6の下側に、機械力を加えて洗いたい洗濯物15を
収納し、洗濯物載置用ネット6の上側には機械力を加え
ないで洗いたい洗濯物16を収納している。
【0019】制御装置11は、図2に示すように構成し
ており、制御手段17は、操作表示手段18により入力
された設定内容に基づいて、洗い、すすぎ、脱水の各行
程を逐次制御するもので、モータ駆動手段19、パワー
スイッチング手段20を介してモータ9、給水弁13、
排水弁12などを逐次制御する。記憶手段21は制御手
段17による逐次制御に必要なデータ等を記憶してい
る。
【0020】ローター位置検知手段22は、モータ9か
らの信号に基づいてローター位置や回転数を検知する。
布量判定手段23は、ローター位置検知手段22のデー
タに基づいて布量を判定し、制御手段17に入力する。
水位検知手段24は、水受け槽1の水位を検知し、制御
手段17に入力する。電源回路25は、商用電源26を
直流に変換して、モータ駆動手段19等に直流電力を供
給する。27は電源スイッチである。
【0021】図3は、洗浄状態を示すもので、図3(a)
は、洗濯物15、16を洗濯物載置用ネット6の下と上
に収納し、パルセーター2を回転させる第1の行程を示
し、図3(b)は、洗濯兼脱水槽3を回転させて水受け槽
1と洗濯兼脱水槽3の間の上部から洗濯兼脱水槽3内へ
洗濯水を散水する第2の行程を示している。
【0022】上記構成において動作を説明する。まず、
洗濯兼脱水槽3に所定量の洗剤を投入後、機械力を加え
て洗いたい洗濯物15を入れて、洗濯物載置用ネット6
を設置用リブ7を用いてセットする。このとき、洗濯物
の量に応じて、洗濯兼脱水槽3の高さ方向に設けた複数
の設置用リブ7の中から、適当な位置を選定する。つぎ
に、機械力を加えないで洗いたい洗濯物16を投入し、
給水弁13をオンにして所定水位まで給水する。
【0023】つぎに、図3(a)に示すように、モータ9
をオン・オフ・反転駆動して、減速機構兼クラッチ10
を介し、パルセーター2を左右に反転駆動する。すなわ
ち第1の行程を実行する。これにより、洗濯物載置用ネ
ット6の下の洗濯物15は、パルセーター2による機械
力で洗浄される。一方、洗濯物載置用ネット6の上の洗
濯物16には、パルセーター2の機械力は全くかから
ず、水流による影響を若干受けるだけである。このパル
セーター2の左右反転駆動を所定時間実行後、つぎの第
2の行程に移行する。
【0024】第2の洗浄行程では、減速機構兼クラッチ
10により、モータ9と洗濯兼脱水槽3を直結し、モー
タ9の駆動により洗濯兼脱水槽3を連続的に一方向に回
転させる。これにより、図3(b)に示すように、洗濯兼
脱水槽3内の洗濯水は、遠心力により矢印のように、洗
濯兼脱水槽3の外に押し出され、押し出された洗濯水
は、水受け槽1と洗濯兼脱水槽3の間を、矢印のように
勢いよく上昇し、水受け槽カバー8で方向を変えて、水
受け槽カバー8と洗濯兼脱水槽3の間から洗濯兼脱水槽
3の内部に向かって散水される。
【0025】これを繰り返すことにより、洗濯物15お
よび16の中を洗濯水を通過して通過洗浄が行われる。
この通過洗浄は、洗浄力はパルセーター2による撹拌洗
浄に劣るが、布傷みおよび布絡みは、ほぼゼロである。
この行程を所定時間実行して洗浄を終了する。
【0026】このように、洗濯物載置用ネット6を設
け、その上下に洗濯物を分けて入れて、第1の行程と第
2の行程を行うことにより、機械力を加えてきれいに洗
いたい洗濯物と、機械力を与えないで傷めずに洗いたい
洗濯物を、同時に分け洗いすることができる。
【0027】(実施例2)図4に示すように、洗濯物載
置用ネット28は、洗濯水が通過するための孔28aを
多数設けており、下側には、放射状に複数のリブ28b
を設けている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0028】上記構成において動作を説明する。洗濯物
載置用ネット28の下側に、放射状に複数のリブ28b
を設けたことにより、洗濯物載置用ネット28とパルセ
ーターの間の洗濯物は、パルセーターが回転したとき、
洗濯物載置用ネット28の下側に設けた放射状のリブ2
8bによって、洗濯物の上部が固定される。相対的に見
れば、放射状のリブ28bとパルセーターは互いに反対
方向にパルセーターの回転量の半分回転しているのと同
じであり、洗濯物は上下から二つのパルセーターで反対
方向に捻られるようにして洗浄されるのと同じである。
【0029】従来の洗浄方式では、パルセーターから洗
濯物に加えられた機械力は、洗濯物の上部がフリーにな
っているため、洗濯物に機械力が十分作用しなかった
が、この構成によって、洗濯物に機械力が十分作用する
とともに、洗濯物の下から上まで均一に作用するように
できる。そのため、洗浄力が上がるとともに、洗浄ばら
つきも小さくすることもできる。また、洗濯物の相対位
置が固定されているため、布絡みも少なくなる。
【0030】(実施例3)図5に示すように、制御装置
29は、洗濯物15、16を洗濯物載置用ネット6の下
と上に収納し、パルセーター2を回転させる第1の行程
と、洗濯兼脱水槽3を回転させて水受け槽1と洗濯兼脱
水槽3の間の上部から洗濯兼脱水槽3内へ洗濯水を散水
する第2の行程の前に、給水しながら洗濯兼脱水槽3を
回転させる第3の行程を有している。他の構成は上記実
施例1と同じである。
【0031】上記構成において動作を説明する。まず洗
濯兼脱水槽3に所定量の洗剤と洗濯物を投入する。つぎ
に、給水弁13をオンにして給水を開始すると同時に、
減速機構兼クラッチ10により、モータ9と洗濯兼脱水
槽3を直結し、モータ9の駆動により洗濯兼脱水槽3を
連続的に一方向に回転させる。
【0032】これにより、図5に示すように、洗濯兼脱
水槽3内に給水された水は、洗剤と共に遠心力により洗
濯兼脱水槽3の中の洗濯物15および16を通過して水
受け槽1の方向に移動する。このとき、洗剤は洗濯物1
5、16による抵抗と遠心力による水圧とによって溶解
される。このように給水が完了する前に洗剤が溶解し、
洗剤が溶解した洗濯水が早く洗濯物へ作用するので、洗
濯時間を短縮することができる。
【0033】(実施例4)図5における制御装置29
は、給水量が洗濯物載置用ネット6にほぼ達した時点で
第3の行程を終了し、パルセーター2を駆動して洗濯物
載置用ネット6の下の洗濯物15を所定時間洗浄する第
1の行程を行い、その後所定水位まで給水して第2の行
程を実行するようにしている。他の構成は上記実施例1
または3と同じである。
【0034】上記構成において図6を参照しながら動作
を説明する。まず、ステップ31にて所定量の洗剤を洗
濯兼脱水槽3に投入し、つぎに、ステップ32にて機械
力を加えてきれいに洗いたい洗濯物15を投入し、ステ
ップ33にて洗濯物載置用ネット6を設置し、ステップ
34にて、その上に機械力を与えないで洗いたいデリケ
ートな洗濯物16を投入する。
【0035】つぎに、ステップ35にて給水弁13をオ
ンにし、給水を開始すると同時に洗濯兼脱水槽3を回転
させる。ステップ36にて水位検知手段24により、洗
濯兼脱水槽3内の水位Xを検知し、ステップ37にて第
1の水位H1と比較する。ここで、水位H1は、略洗濯
物載置用ネット6の高さの水位にしている。ステップ3
7において、検知した水位XがX≧H1になるとステッ
プ38に進み、第3の行程を終了し、給水および洗濯兼
脱水槽の回転を停止し、ステップ39にてパルセーター
2により撹拌する第1の行程に移行する。
【0036】この行程において、洗剤はすぐ溶解し、水
位が所定水位より低いので高濃度の洗濯水ができる。こ
の高濃度洗濯水で洗濯物載置用ネット6の下の洗濯物1
5はパルセーター2で撹拌されるので、通常よりも高い
洗浄力で洗浄される。ステップ40にて、パルセーター
2の撹拌時間Tが所定時間T1以上になると、ステップ
41にてパルセーター2による撹拌を停止し、ステップ
42にて再び給水し、ステップ43にて所定水位H2に
達すると、ステップ44にて給水を停止し、ステップ4
5にて洗濯兼脱水槽3を回転させ第2の行程に入る。
【0037】このように本実施例によれば、最初にパル
セーター2を駆動する第1の行程で、洗剤がすぐ溶解
し、高濃度の洗濯水で洗浄するので、洗濯物載置用ネッ
ト6の下の洗濯物の洗浄力が上がるとともに、つぎの洗
濯兼脱水槽3を回転させる第2の行程では、洗剤が十分
溶けているので、洗濯物載置用ネット6の上側の洗濯物
の洗浄力も良くすることができ、また、不溶解の洗剤が
洗濯物に残るという問題もなくなる。
【0038】(実施例5)図5における制御装置29
は、第1の行程と第2の行程の時間ををそれぞれ短く
し、それを繰り返して実行し、トータルとして従来と同
じ時間洗浄するようにしている。他の構成は上記実施例
1または3と同じである。
【0039】上記構成において図7を参照しながら動作
を説明する。図7(a)は、洗浄時間の前半をパルセータ
ー2で撹拌する第1行程で洗浄し、後半を洗濯兼脱水槽
3を回転させる第2行程で洗浄したものである。図7
(a)の縦軸は、洗浄時の泡の成長度合いを示し、洗濯機
の構成上、泡の成長はH0迄が許容範囲であることを示
している。このグラフから分かるように、第1の行程で
は、泡はほとんど発生しないが、第2の行程では、時間
と共に泡の成長は大きくなり、洗浄時間の略9分のとこ
ろでH0に達してしまう。
【0040】したがって、このままであれば、9分で洗
浄を終わらねばならず、第2の行程は、所定の半分しか
できないことになる。この課題を解決するために、本実
施例では、図7(b)に示すように、第1の行程と第2の
行程をそれぞれ短くし、繰り返して実行することによ
り、第2行程で発生した泡は第1行程で消滅するので、
泡の成長をH0以下に抑えることができる。
【0041】このように、第1の行程とを交互に組み合
わせることにより、第2の行程で発生する泡を抑えつ
つ、洗濯物載置用ネット6の上下の洗濯物の洗浄力を上
げることができる。
【0042】なお、本実施例では、図7(b)に示すよう
に、第1の行程と第2の行程を同じ時間づつ交互に繰り
返しているが、泡の成長と洗浄力、布傷みの関係で時間
の長短は自由に組み合わせてもよい。
【0043】(実施例6)図8に示すように、制御装置
30は、洗浄行程またはすすぎ行程終了後に、洗濯兼脱
水槽3を回転させながら排水を行うようにしている。他
の構成は上記実施例1〜5と同じである。
【0044】上記構成において動作を説明する。本発明
の洗濯物載置用ネット6により、洗濯物15、16を上
下分け洗いする場合には、脱水時の洗濯物のバランスを
とることがきわめて困難である。発明者らは、この解決
策として、洗濯兼脱水槽3の中に十分水がある状態で洗
濯兼脱水槽3を回転させると、洗濯物は水とともに遠心
力で洗濯兼脱水槽3の周辺部に均一に寄ることに着目
し、この状態を維持しながら排水することを検討した。
【0045】まず、洗浄終了後またはすすぎ終了後に、
排水に入る前に洗濯兼脱水槽3を回転させ、120〜1
30r/minに達した時点で排水を開始する。つぎ
に、排水が進むに従い、回転数を徐々に上昇させて行く
と、排水途中で洗濯兼脱水槽3内の水面は図8の点線で
示すようになる。排水を続行し、ほぼ排水が完了した時
点でそのまま脱水に移行すると、洗濯物は洗濯兼脱水槽
3の周辺部に均一に張り付かせることができる。
【0046】このようにすることにより、バランスよく
脱水が立ち上がり、脱水時の振動を小さくすることがで
きるとともに、時間短縮もはかることができる。
【0047】なお、本実施例では、排水前に洗濯兼脱水
槽3を回転させているが、洗濯やすすぎの最後が第2の
行程である場合は、そのまま排水に移行してもよい。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、水受け槽と、前記水受け槽の上部に設け
た水受け槽カバーと、前記水受け槽に回転自在に配設し
た洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽の底面に回転自在
に配設したパルセーターと、前記洗濯兼脱水槽の側壁高
さ方向の途中に略水平に着脱自在に設けた洗濯物載置用
ネットと、前記パルセーターまたは洗濯兼脱水槽を駆動
する駆動手段と、前記駆動手段等を制御する制御手段と
を備え、洗濯物を前記洗濯物載置用ネットの下と上に収
納し、前記パルセーターを回転させる第1の行程と、前
記洗濯兼脱水槽を回転させ前記水受け槽カバーと洗濯兼
脱水槽の間から洗濯兼脱水槽内へ洗濯水を散水する第2
の行程とを有するから、機械力を加えて洗いたい洗濯物
は、パルセーターと洗濯物載置用ネットの間で直接パル
セーターの機械力が加わり、効果的に汚れを落とすこと
ができる。一方、機械力を与えないで洗いたい洗濯物
は、洗濯物載置用ネットの上に置くことにより、水受け
槽カバーと洗濯兼脱水槽の間から散水される洗濯水の通
過で洗浄される。したがって、機械力を加えて洗いたい
洗濯物と機械力を与えたくない洗濯物を同時に分け洗い
しても、両方の洗濯条件を満たすことができる。
【0049】また、請求項2に記載の発明によれば、洗
濯兼脱水槽は、洗濯物載置用ネットの設置位置を高さ方
向に複数段設けたから、洗濯物の量に応じて、洗濯物載
置用ネットの位置を最適の位置に設定でき、洗濯物載置
用ネットの下に収納した洗濯物に最適な機械力を加える
ことができる。
【0050】また、請求項3に記載の発明によれば、洗
濯物載置用ネットは、下側に放射状に複数のリブを設け
たから、洗濯物載置用ネットとパルセーターの間に収納
した洗濯物は、パルセーターが回転したとき、洗濯物載
置用ネットの下側に設けた放射状のリブによって、洗濯
物の上部が固定されるので、洗濯物に機械力が十分作用
するとともに、洗濯物の下から上まで均一に作用するよ
うにでき、洗浄力が上がるとともに、洗浄ばらつきも小
さくすることもできる。また、洗濯物の相対位置が固定
されているため、布絡みも少なくなる。
【0051】また、請求項4に記載の発明によれば、第
1および第2の行程の前に、給水しながら洗濯兼脱水槽
を回転させる第3の行程を有するから、給水時に洗剤を
早期に溶解することができ、洗剤が溶解した洗濯水が早
く洗濯物へ作用するので、洗濯時間を短縮することがで
きる。
【0052】また、請求項5に記載の発明によれば、制
御手段は、給水量が洗濯物載置用ネットにほぼ達した時
点で第3の行程を終了し、パルセーターを駆動して洗濯
物載置用ネット下の洗濯物を所定時間洗浄する第1の行
程を行い、その後所定水位まで給水して第2の行程を実
行するようにしたから、パルセーターを駆動する第1の
行程で洗剤がすぐ溶解し、高濃度の洗濯水ができ、この
高濃度洗濯水で、洗濯物載置用ネット下の洗濯物はパル
セーターで撹拌されるので、洗浄力が上がるとともに、
つぎの洗濯兼脱水槽を回転する第2の行程では、洗剤が
十分溶けているので、洗濯物載置用ネットの上側の洗濯
物洗浄力もよくなり、また、不溶解の洗剤が洗濯物に残
るのをなくすることができる。
【0053】また、請求項6に記載の発明によれば、制
御手段は、第1の行程と第2の行程を交互または複数組
み合わせて洗浄行程を実行するようにしたから、第2の
行程で発生する泡を抑えつつ、洗濯物載置用ネットの上
下の洗濯物の洗浄力を上げることができる。
【0054】また、請求項7に記載の発明によれば、制
御手段は、洗浄行程またはすすぎ行程終了後に、洗濯兼
脱水槽を回転させながら排水を実行するようにしたか
ら、排水時に洗濯物を洗濯兼脱水槽の周辺部に均一に移
動させることができ、脱水時の振動を小さくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機の断面図
【図2】同洗濯機のブロック回路図
【図3】(a) 同洗濯機の第1の行程の動作を説明する要
部断面図 (b) 同洗濯機の第2の行程の動作を説明する要部断面図
【図4】(a) 本発明の第2の実施例の洗濯機の洗濯物載
置用ネットの断面図 (b) 同洗濯機の洗濯物載置用ネットの平面図
【図5】本発明の第3の実施例の洗濯機の断面図
【図6】本発明の第4の実施例の洗濯機の動作フローチ
ャート
【図7】(a) 本発明の第5の実施例の洗濯機の泡の成長
過程の説明図 (b) 同洗濯機の泡の状態を示すタイムチャート
【図8】本発明の第6の実施例の洗濯機の断面図
【符号の説明】
1 水受け槽 2 パルセーター 3 洗濯兼脱水槽 6 洗濯物載置用ネット 8 水受け槽カバー 9 モータ(駆動手段) 17 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 左藤 三代 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水受け槽と、前記水受け槽の上部に設け
    た水受け槽カバーと、前記水受け槽に回転自在に配設し
    た洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽の底面に回転自在
    に配設したパルセーターと、前記洗濯兼脱水槽の側壁高
    さ方向の途中に略水平に着脱自在に設けた洗濯物載置用
    ネットと、前記パルセーターまたは洗濯兼脱水槽を駆動
    する駆動手段と、前記駆動手段等を制御する制御手段と
    を備え、洗濯物を前記洗濯物載置用ネットの下と上に収
    納し、前記パルセーターを回転させる第1の行程と、前
    記洗濯兼脱水槽を回転させ前記水受け槽カバーと洗濯兼
    脱水槽の間から洗濯兼脱水槽内へ洗濯水を散水する第2
    の行程とを有する洗濯機。
  2. 【請求項2】 洗濯兼脱水槽は、洗濯物載置用ネットの
    設置位置を高さ方向に複数段設けた請求項1記載の洗濯
    機。
  3. 【請求項3】 洗濯物載置用ネットは、下側に放射状に
    複数のリブを設けた請求項1記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 第1および第2の行程の前に、給水しな
    がら洗濯兼脱水槽を回転させる第3の行程を有する請求
    項1記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 制御手段は、給水量が洗濯物載置用ネッ
    トにほぼ達した時点で第3の行程を終了し、パルセータ
    ーを駆動して洗濯物載置用ネット下の洗濯物を所定時間
    洗浄する第1の行程を行い、その後所定水位まで給水し
    て第2の行程を実行するようにした請求項1記載の洗濯
    機。
  6. 【請求項6】 制御手段は、第1の行程と第2の行程を
    交互または複数組み合わせて洗浄行程を実行するように
    した請求項1または4記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 制御手段は、洗浄行程またはすすぎ行程
    終了後に、洗濯兼脱水槽を回転させながら排水を実行す
    るようにした請求項1、4〜6のいずれか1項に記載の
    洗濯機。
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