JP2000202188A - 洗濯機 - Google Patents
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- JP2000202188A JP2000202188A JP11011796A JP1179699A JP2000202188A JP 2000202188 A JP2000202188 A JP 2000202188A JP 11011796 A JP11011796 A JP 11011796A JP 1179699 A JP1179699 A JP 1179699A JP 2000202188 A JP2000202188 A JP 2000202188A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 洗濯槽を回転させてその遠心力で洗濯水を上
方より洗濯槽内に散水して洗う方式の洗濯機において、
泡立ちし易い洗剤や汚れのときには、それに適した動作
に駆動手段を制御することにより泡の発生を抑え、一般
洗剤や汚れなど泡が立ちにくいときは、洗浄力を高め洗
濯時間を短縮する。 【解決手段】 内部に洗濯兼脱水槽2を配設した水受け
槽1の上部に水受け槽カバー5を設け、洗濯兼脱水槽2
をモータ9により駆動するとともにモータ9等を制御手
段により制御する。洗濯兼脱水槽2を連続または休止期
間をおいて間欠的に回転させ、水受け槽カバー5と洗濯
兼脱水槽2の間から洗濯兼脱水槽2内へ洗濯水を散水し
て洗濯する洗濯行程において、制御手段は、洗濯兼脱水
槽2内に発生した泡を検知する電極6の検知出力に基づ
いてモータ9の動作を制御するように構成する。
方より洗濯槽内に散水して洗う方式の洗濯機において、
泡立ちし易い洗剤や汚れのときには、それに適した動作
に駆動手段を制御することにより泡の発生を抑え、一般
洗剤や汚れなど泡が立ちにくいときは、洗浄力を高め洗
濯時間を短縮する。 【解決手段】 内部に洗濯兼脱水槽2を配設した水受け
槽1の上部に水受け槽カバー5を設け、洗濯兼脱水槽2
をモータ9により駆動するとともにモータ9等を制御手
段により制御する。洗濯兼脱水槽2を連続または休止期
間をおいて間欠的に回転させ、水受け槽カバー5と洗濯
兼脱水槽2の間から洗濯兼脱水槽2内へ洗濯水を散水し
て洗濯する洗濯行程において、制御手段は、洗濯兼脱水
槽2内に発生した泡を検知する電極6の検知出力に基づ
いてモータ9の動作を制御するように構成する。
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯槽を回転させ
てその遠心力で洗濯水を上方より洗濯槽内に散水して洗
う方式の洗濯機に関するものである。
てその遠心力で洗濯水を上方より洗濯槽内に散水して洗
う方式の洗濯機に関するものである。
【従来の技術】従来、洗濯機は少なくとも洗濯、すすぎ
を実行するように構成しており、洗濯およびすすぎ行程
は撹拌方式が主流である。洗濯兼脱水槽に洗濯物を投入
し、所定の水位まで給水した後、パルセータによる撹拌
を行う。このとき、撹拌は「右回転・休止・左回転・休
止」を繰り返すように構成し、右回転時・左回転時の時
間は、洗濯物が十分回転するように設定し、また、休止
時間は、洗濯物の回転が停止してから逆回転に入るよう
に設定している。このような構成では、洗濯兼脱水槽内
の洗濯物をパルセーターで攪拌し、水を介してまたはパ
ルセータが直接洗濯物に接触することにより洗濯物を回
転させて洗浄しているため、洗浄力は高いが、洗濯物が
直接パルセータに接触するので、洗濯物が傷むという問
題や、洗濯物が絡むという問題があった。そこで、発明
者らは、洗濯兼脱水槽を回転させて、遠心力で洗濯水を
洗濯槽上部から散水し、洗濯物に遠心力と水の移動によ
る力しか働かないようにして、洗濯物が絡んだり傷んだ
りすることなく、洗濯物を傷めず、絡めずに洗濯できる
新しい洗濯方式を提案してきた。
を実行するように構成しており、洗濯およびすすぎ行程
は撹拌方式が主流である。洗濯兼脱水槽に洗濯物を投入
し、所定の水位まで給水した後、パルセータによる撹拌
を行う。このとき、撹拌は「右回転・休止・左回転・休
止」を繰り返すように構成し、右回転時・左回転時の時
間は、洗濯物が十分回転するように設定し、また、休止
時間は、洗濯物の回転が停止してから逆回転に入るよう
に設定している。このような構成では、洗濯兼脱水槽内
の洗濯物をパルセーターで攪拌し、水を介してまたはパ
ルセータが直接洗濯物に接触することにより洗濯物を回
転させて洗浄しているため、洗浄力は高いが、洗濯物が
直接パルセータに接触するので、洗濯物が傷むという問
題や、洗濯物が絡むという問題があった。そこで、発明
者らは、洗濯兼脱水槽を回転させて、遠心力で洗濯水を
洗濯槽上部から散水し、洗濯物に遠心力と水の移動によ
る力しか働かないようにして、洗濯物が絡んだり傷んだ
りすることなく、洗濯物を傷めず、絡めずに洗濯できる
新しい洗濯方式を提案してきた。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在市
場に出回っている洗濯用洗剤の中には、上記新しい洗濯
方式の洗濯機に対して、泡が立ちやすいものがあり、泡
が立ちすぎると洗濯兼脱水槽から泡が溢れて電装部品に
付着し、その信頼性を損ねたり、床を汚したりする恐れ
がある。そのため、一部洗剤のために、洗濯液の散水量
を制限する必要があり、洗濯兼脱水槽の回転数や駆動時
間を制限せざるを得ないという問題がある。このこと
は、結果的に洗浄力が不足したり、洗濯時間が長くなる
という問題がある。また、洗濯物の汚れの量や質によっ
ても泡の立ち方が変わるので、泡立ちの多い汚れの軽い
洗濯物を基準にシーケンスを決めざるを得ないので、洗
濯時間が長くなるという問題もある。本発明は上記課題
を解決するもので、泡立ちし易い洗剤や汚れのときに
は、それに適した動作に駆動手段を制御することにより
泡の発生を抑え、一般洗剤や汚れなど泡が立ちにくいと
きは、洗浄力を高め洗濯時間を短縮することを目的とし
ている。
場に出回っている洗濯用洗剤の中には、上記新しい洗濯
方式の洗濯機に対して、泡が立ちやすいものがあり、泡
が立ちすぎると洗濯兼脱水槽から泡が溢れて電装部品に
付着し、その信頼性を損ねたり、床を汚したりする恐れ
がある。そのため、一部洗剤のために、洗濯液の散水量
を制限する必要があり、洗濯兼脱水槽の回転数や駆動時
間を制限せざるを得ないという問題がある。このこと
は、結果的に洗浄力が不足したり、洗濯時間が長くなる
という問題がある。また、洗濯物の汚れの量や質によっ
ても泡の立ち方が変わるので、泡立ちの多い汚れの軽い
洗濯物を基準にシーケンスを決めざるを得ないので、洗
濯時間が長くなるという問題もある。本発明は上記課題
を解決するもので、泡立ちし易い洗剤や汚れのときに
は、それに適した動作に駆動手段を制御することにより
泡の発生を抑え、一般洗剤や汚れなど泡が立ちにくいと
きは、洗浄力を高め洗濯時間を短縮することを目的とし
ている。
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、内部に洗濯兼脱水槽を配設した水受け槽の
上部に水受け槽カバーを設け、洗濯兼脱水槽を駆動手段
により駆動するとともに駆動手段等を制御手段により制
御するよう構成し、洗濯兼脱水槽を連続または休止期間
をおいて間欠的に回転させ、水受け槽カバーと洗濯兼脱
水槽の間から洗濯兼脱水槽内へ洗濯水を散水して洗濯す
る洗濯行程において、制御手段は、洗濯兼脱水槽内に発
生した泡を検知する泡検知手段の検知出力に基づいて駆
動手段の動作を制御するように構成したものである。こ
れにより、泡立ちし易い洗剤や汚れのときには、それに
適した動作に駆動手段を制御することにより泡の発生を
抑えることができ、一般洗剤や汚れなど泡が立ちにくい
ときは、洗浄力を高め洗濯時間を短縮することができ
る。
するために、内部に洗濯兼脱水槽を配設した水受け槽の
上部に水受け槽カバーを設け、洗濯兼脱水槽を駆動手段
により駆動するとともに駆動手段等を制御手段により制
御するよう構成し、洗濯兼脱水槽を連続または休止期間
をおいて間欠的に回転させ、水受け槽カバーと洗濯兼脱
水槽の間から洗濯兼脱水槽内へ洗濯水を散水して洗濯す
る洗濯行程において、制御手段は、洗濯兼脱水槽内に発
生した泡を検知する泡検知手段の検知出力に基づいて駆
動手段の動作を制御するように構成したものである。こ
れにより、泡立ちし易い洗剤や汚れのときには、それに
適した動作に駆動手段を制御することにより泡の発生を
抑えることができ、一般洗剤や汚れなど泡が立ちにくい
ときは、洗浄力を高め洗濯時間を短縮することができ
る。
【発明の実態の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、水受け槽と、前記水受け槽の上部に設けた水受け槽
カバーと、前記水受け槽内に配設した洗濯兼脱水槽と、
前記洗濯兼脱水槽内に発生した泡を検知する泡検知手段
と、前記洗濯兼脱水槽を駆動する駆動手段と、前記駆動
手段等を制御する制御手段とを備え、前記洗濯兼脱水槽
を連続または休止期間をおいて間欠的に回転させ、前記
水受け槽カバーと洗濯兼脱水槽の間から洗濯兼脱水槽内
へ洗濯水を散水して洗濯する洗濯行程において、制御手
段は、前記泡検知手段の検知出力に基づいて前記駆動手
段の動作を制御するように構成したものであり、泡立ち
し易い洗剤や汚れのときには、それに適した動作に駆動
手段を制御することにより泡の発生を抑えることがで
き、一般洗剤や汚れなど泡が立ちにくいときは、洗浄力
を高め洗濯時間を短縮することができる。請求項2に記
載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、制御
手段は、泡検知手段の検知出力に基づいて駆動手段の動
作を制御し、洗濯兼脱水槽の回転数と駆動時限と休止時
限と洗浄運転時間の少なくとも一つを変更するように構
成したものであり、洗濯物と洗剤の泡立ち条件に合わせ
て駆動手段の動作を制御することにより、最適のシーケ
ンスで運転することができる。すなわち、洗濯行程で
は、上部から洗濯水を散水することにより、洗剤中の界
面活性剤等により泡が発生し、発生した泡が前記洗濯兼
槽から外に溢れ、電装部品に付着して製品の信頼性を低
下させたり、床を汚したりすることが起こる可能性があ
るので、泡が洗濯兼脱水槽から溢れないようにしなけれ
ばならない。泡の発生は、洗濯物の汚れの質と量と、洗
剤の種類によって異なるので、一般的には、最も泡の発
生しやすい条件を想定して、洗濯兼脱水槽の回転数と駆
動時限、休止時限、洗浄の運転時間を決める。こうする
と洗浄力が不足したり洗濯時間が長くなるという不都合
が生じるので、本発明では、実際の泡立ちを検知して、
これに基づいて洗濯兼脱水槽の回転数と駆動時限、休止
時限、洗浄の運転時間を制御することにより、洗濯物の
汚れと洗剤の泡立ち条件に合わせて、最大の洗浄力と最
短の洗濯時間で運転することができる。請求項3に記載
の発明は、水受け槽と、前記水受け槽の上部に設けた水
受け槽カバーと、前記水受け槽内に配設した洗濯兼脱水
槽と、前記洗濯兼脱水槽内に発生した泡を検知する泡検
知手段と、前記洗濯兼脱水槽の底面に回転自在に配設し
たパルセーターと、前記パルセーターおよび洗濯兼脱水
槽を駆動する駆動手段と、前記駆動手段等を制御する制
御手段とを備え、前記パルセーターを回転させて洗濯す
る第1の行程と、前記洗濯兼脱水槽を連続または休止期
間をおいて間欠的に回転させ、前記水受け槽カバーと洗
濯兼脱水槽の間から洗濯兼脱水槽内へ洗濯水を散水して
洗濯する第2の行程とを有し、前記泡検知手段の検知出
力に基づいて、第1の行程においては、パルセーターの
回転数と反転時限と洗浄運転時間の少なくとも一つを変
更し、第2の行程においては、洗濯兼脱水槽の回転数と
駆動時限と休止時限と洗浄運転時間の少なくとも一つを
変更するように構成したものであり、パルセーターを回
転させて洗濯する行程と、洗濯兼脱水槽を回転させて洗
濯する行程の二つの洗濯行程を有する洗濯機において
も、洗濯物の汚れと洗剤の泡立ち条件に合わせて、最大
の洗浄力と最短の洗濯時間で運転することができる。請
求項4に記載の発明は、上記請求項1〜3に記載の発明
において、水受け槽カバーの開口部を覆う内蓋を備え、
水受け槽カバーまたは内蓋に表面を絶縁した一対の電極
を設け、制御手段は、前記一対の電極間の静電容量の変
化より、洗濯兼脱水槽内の泡発生を検知するように構成
したものであり、一対の表面を絶縁した電極間に泡が接
触すると、導電性の高い泡で電極間が電気的に短絡され
て電極間の静電容量が急増するので、その変化を電気的
に検知して泡が発生したことを検知することにより、泡
の発生を正確に検知することができる。また、電極の表
面が絶縁されているので、電極の劣化もなく長期間安定
した検知ができる。また、絶縁されているので、感電の
危険は全然なく安全性を高くすることができる。請求項
5に記載の発明は、上記請求項1〜3に記載の発明にお
いて、水受け槽カバーの開口部を覆う内蓋を備え、水受
け槽カバーまたは内蓋に表面を絶縁した一つの電極を設
け、制御手段は、前記電極と洗濯兼脱水槽内の洗濯水と
電気的につながっている駆動手段の一部との間の静電容
量の変化より、洗濯兼脱水槽内の泡の発生を検知するよ
うに構成したものであり、泡を検知する電極を一つ節約
することができるので、安価に検知システムを構築でき
る。請求項6に記載の発明は、上記請求項4または5に
記載の発明において、水受け槽カバーまたは内蓋に設け
た表面を絶縁した一対の電極または1つの電極を、給水
時に給水で洗われる位置に設けたものであり、給水時に
毎回電極を洗浄することができるので、電極の絶縁した
表面を清浄に保つことができ、泡検知精度の安定性をよ
り高めることができる。請求項7に記載の発明は、上記
請求項1〜3に記載の発明において、制御手段は、駆動
手段が休止している期間に泡検知するように構成したも
のであり、すり鉢状の洗濯水が水平に近くなったとき泡
を検知するので、泡の高さが一番高くなった条件で泡を
検知できる。すなわち、泡が洗濯兼脱水槽から溢れない
ようにするために、一番いいタイミングで検知すること
ができる。
は、水受け槽と、前記水受け槽の上部に設けた水受け槽
カバーと、前記水受け槽内に配設した洗濯兼脱水槽と、
前記洗濯兼脱水槽内に発生した泡を検知する泡検知手段
と、前記洗濯兼脱水槽を駆動する駆動手段と、前記駆動
手段等を制御する制御手段とを備え、前記洗濯兼脱水槽
を連続または休止期間をおいて間欠的に回転させ、前記
水受け槽カバーと洗濯兼脱水槽の間から洗濯兼脱水槽内
へ洗濯水を散水して洗濯する洗濯行程において、制御手
段は、前記泡検知手段の検知出力に基づいて前記駆動手
段の動作を制御するように構成したものであり、泡立ち
し易い洗剤や汚れのときには、それに適した動作に駆動
手段を制御することにより泡の発生を抑えることがで
き、一般洗剤や汚れなど泡が立ちにくいときは、洗浄力
を高め洗濯時間を短縮することができる。請求項2に記
載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、制御
手段は、泡検知手段の検知出力に基づいて駆動手段の動
作を制御し、洗濯兼脱水槽の回転数と駆動時限と休止時
限と洗浄運転時間の少なくとも一つを変更するように構
成したものであり、洗濯物と洗剤の泡立ち条件に合わせ
て駆動手段の動作を制御することにより、最適のシーケ
ンスで運転することができる。すなわち、洗濯行程で
は、上部から洗濯水を散水することにより、洗剤中の界
面活性剤等により泡が発生し、発生した泡が前記洗濯兼
槽から外に溢れ、電装部品に付着して製品の信頼性を低
下させたり、床を汚したりすることが起こる可能性があ
るので、泡が洗濯兼脱水槽から溢れないようにしなけれ
ばならない。泡の発生は、洗濯物の汚れの質と量と、洗
剤の種類によって異なるので、一般的には、最も泡の発
生しやすい条件を想定して、洗濯兼脱水槽の回転数と駆
動時限、休止時限、洗浄の運転時間を決める。こうする
と洗浄力が不足したり洗濯時間が長くなるという不都合
が生じるので、本発明では、実際の泡立ちを検知して、
これに基づいて洗濯兼脱水槽の回転数と駆動時限、休止
時限、洗浄の運転時間を制御することにより、洗濯物の
汚れと洗剤の泡立ち条件に合わせて、最大の洗浄力と最
短の洗濯時間で運転することができる。請求項3に記載
の発明は、水受け槽と、前記水受け槽の上部に設けた水
受け槽カバーと、前記水受け槽内に配設した洗濯兼脱水
槽と、前記洗濯兼脱水槽内に発生した泡を検知する泡検
知手段と、前記洗濯兼脱水槽の底面に回転自在に配設し
たパルセーターと、前記パルセーターおよび洗濯兼脱水
槽を駆動する駆動手段と、前記駆動手段等を制御する制
御手段とを備え、前記パルセーターを回転させて洗濯す
る第1の行程と、前記洗濯兼脱水槽を連続または休止期
間をおいて間欠的に回転させ、前記水受け槽カバーと洗
濯兼脱水槽の間から洗濯兼脱水槽内へ洗濯水を散水して
洗濯する第2の行程とを有し、前記泡検知手段の検知出
力に基づいて、第1の行程においては、パルセーターの
回転数と反転時限と洗浄運転時間の少なくとも一つを変
更し、第2の行程においては、洗濯兼脱水槽の回転数と
駆動時限と休止時限と洗浄運転時間の少なくとも一つを
変更するように構成したものであり、パルセーターを回
転させて洗濯する行程と、洗濯兼脱水槽を回転させて洗
濯する行程の二つの洗濯行程を有する洗濯機において
も、洗濯物の汚れと洗剤の泡立ち条件に合わせて、最大
の洗浄力と最短の洗濯時間で運転することができる。請
求項4に記載の発明は、上記請求項1〜3に記載の発明
において、水受け槽カバーの開口部を覆う内蓋を備え、
水受け槽カバーまたは内蓋に表面を絶縁した一対の電極
を設け、制御手段は、前記一対の電極間の静電容量の変
化より、洗濯兼脱水槽内の泡発生を検知するように構成
したものであり、一対の表面を絶縁した電極間に泡が接
触すると、導電性の高い泡で電極間が電気的に短絡され
て電極間の静電容量が急増するので、その変化を電気的
に検知して泡が発生したことを検知することにより、泡
の発生を正確に検知することができる。また、電極の表
面が絶縁されているので、電極の劣化もなく長期間安定
した検知ができる。また、絶縁されているので、感電の
危険は全然なく安全性を高くすることができる。請求項
5に記載の発明は、上記請求項1〜3に記載の発明にお
いて、水受け槽カバーの開口部を覆う内蓋を備え、水受
け槽カバーまたは内蓋に表面を絶縁した一つの電極を設
け、制御手段は、前記電極と洗濯兼脱水槽内の洗濯水と
電気的につながっている駆動手段の一部との間の静電容
量の変化より、洗濯兼脱水槽内の泡の発生を検知するよ
うに構成したものであり、泡を検知する電極を一つ節約
することができるので、安価に検知システムを構築でき
る。請求項6に記載の発明は、上記請求項4または5に
記載の発明において、水受け槽カバーまたは内蓋に設け
た表面を絶縁した一対の電極または1つの電極を、給水
時に給水で洗われる位置に設けたものであり、給水時に
毎回電極を洗浄することができるので、電極の絶縁した
表面を清浄に保つことができ、泡検知精度の安定性をよ
り高めることができる。請求項7に記載の発明は、上記
請求項1〜3に記載の発明において、制御手段は、駆動
手段が休止している期間に泡検知するように構成したも
のであり、すり鉢状の洗濯水が水平に近くなったとき泡
を検知するので、泡の高さが一番高くなった条件で泡を
検知できる。すなわち、泡が洗濯兼脱水槽から溢れない
ようにするために、一番いいタイミングで検知すること
ができる。
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。 (実施例1)図1に示すように、水受け槽1は、洗濯兼
脱水槽2を回転自在に内包し、吊り棒3により洗濯機外
枠4に吊り下げている。水受け槽1の上部には水受け槽
カバー5を設け、洗濯兼脱水槽2が回転することによっ
て生じる遠心力で、洗濯兼脱水槽2と水受け槽1の間を
上昇してきた洗濯水を洗濯兼脱水槽2の内部に向けて滝
状に散水する。水受け槽カバー5には、水道水を洗濯兼
脱水槽2に給水するために、給水部5aを設けており、
給水部5aの下部には、表面を絶縁した一対の電極6を
設け、洗濯兼脱水槽2内に発生した泡を検知する泡検知
手段を構成している。内蓋7は水受け槽カバー5の開口
部を覆うように設け、水飛びを防止するようにし、この
内蓋7の上部に外蓋8を設けている。モータ(駆動手
段)9は、ブレーキ機構10を介して洗濯兼脱水槽2を
駆動する。モータ9のオン、オフや回転数は、制御装置
11によって制御されている。制御装置11への入力や
その表示は、洗濯機外枠4の上部に設けた操作表示手段
12で行う。排水弁13は洗濯兼脱水槽2内の洗濯液を
排水し、給水弁14は、水受け槽カバー5に設けた給水
部5aを介して洗濯兼脱水槽2に給水する。洗剤投入装
置15は、洗濯物の量に合わせて適量の洗剤を洗濯兼脱
水槽2に自動投入する装置である。制御装置11は、図
2に示すように構成しており、制御手段16は、操作表
示手段12により入力された設定内容に基づいて、洗
い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御するもので、モー
タ駆動手段17、パワースイッチング手段18を介して
モータ9、排水弁13、給水弁14、洗剤投入装置15
などを逐次制御する。記憶手段19は、制御手段16に
よる逐次制御に必要なデータ等を記憶している。回転検
知手段20は、モータ9からの信号に基づいてローター
位置や回転数を検知する。布量判定手段21は、回転検
知手段20のデータに基づいて布量を判定し、制御手段
16に入力する。水位検知手段22は、水受け槽1の水
位を検知し、制御手段16に入力する。泡検知手段を構
成する電極6は、発信電極6aと受信電極6bとで構成
しており、発信手段23は、高周波信号を発生させ、そ
の信号を一対の電極6の発信電極6aに供給する。発信
された信号は、発信電極6aと受信電極6bの間の静電
容量に応じて受信電極6bに誘起し、受信手段24内の
BPAで増幅、整流されて泡検知情報として制御手段1
6に入力される。電源回路25は、商用電源26を直流
に変換してモータ駆動手段17等に直流電力を供給す
る。27は電源スイッチである。図3は、水受け槽カバ
ー5と内蓋7を上から見たものである。水受け槽カバー
5の一部に給水部5aを形成し、その下部に送信電極6
aと受信電極6bとを設け、給水のためのスリット5b
と複数の孔5cを設け、その周辺部に水をガイドするリ
ブ5dを設けている。また、水受け槽カバー5の周辺部
4カ所に、遠心力で上昇してきた洗濯水を洗濯兼脱水槽
2内に導く反射板5eを設けている。また、内蓋7に
は、水受け槽5の給水部5aと接する部分に、内蓋給水
部7aを設けており、水受け槽カバー5に設けた給水部
5aとで、水道水を洗濯兼脱水槽2に供給する。上記構
成において動作を説明する。まず、洗濯物を洗濯兼脱水
槽2に投入して、操作表示手段12に設けたスタートボ
タン(図示せず)を押すと、布量検知(洗濯物の量の計
測)が始まる。布量は、布量によって洗濯兼脱水槽2の
慣性が変わることを利用して検知する。すなわち、制御
手段16の指令でモータ駆動手段17を介してモータ9
を駆動し、ブレーキ機構10を介して洗濯兼脱水槽2が
回転し始めるときの回転数の変化を回転検知手段20で
検知し、その結果から布量判定手段21で布量を判定
し、制御手段16に入力する。制御手段16は、布量デ
ータに基づいて適量の洗剤と水道水を洗剤投入装置15
と給水弁14を駆動して洗濯兼脱水槽2に供給する。水
道水が所定水位まで供給されると、洗濯兼脱水槽2を間
欠回転させ洗浄が開始されると同時に、洗濯兼脱水槽2
内の泡の検知動作が始まる。発信手段23は20kHz
の信号を発生させ、発信電極6aに供給する。発信電極
6aに供給された信号は、発信電極6aと受信電極6b
間の静電容量によるインピーダンスと受信電極6b側の
インピーダンスで分割された信号が受信電極6bに誘起
する。泡が発生していない状態では、発信電極6aと受
信電極6b間は40mm離れており、かつ電極6を支えて
いる樹脂には電極間にスリット5bを設けているので、
両電極間の静電容量は非常に小さいくインピーダンスは
極めて高くなり、受信電極6bには殆ど信号が誘起しな
い。つぎに、泡が発生して発信電極6aと受信電極6b
間に泡が充満すると、泡は界面活性剤と水で構成されて
いるため電気伝導度が高く、両電極間は実質的には、電
極の表面に設けた絶縁層を介して電気的に短絡される。
それ故、電極の絶縁層だけが両電極間の絶縁物(誘電
体)となるので、両電極間の静電容量は桁違いに大きく
なり、受信電極6bに誘起する信号の大きさも桁違いに
大きくなる。この信号を受信手段24の20kHzバン
ドパスアンプで商用電源などのノイズを除去して増幅
し、整流した後、レベル判定をして泡発生信号を生成す
る。このようにして泡が発生したか否かを判定し、その
信号を制御手段16に入力する。ところで、洗濯兼脱水
槽2を間欠回転させ、洗濯水を循環させる遠心力洗浄が
進むにつれて、洗濯兼脱水槽2内には泡が発生する。こ
の泡の発生は、洗剤の種類と量、汚れの種類と量、洗濯
液の循環流量(洗濯兼脱水槽2の回転数と駆動時限)と
その休止時限、運転時間、水温等によって変わってく
る。従来は、泡の発生し易い条件、すなわち市場に出回
っている洗剤の中で最も泡の発生し易い洗剤で汚れのな
い衣類の洗浄でも、泡が洗濯兼脱水槽2から溢れないよ
うに洗濯液の循環流量(洗濯兼脱水槽2の回転数と駆動
時限)とその休止時限および運転時間を決めてきた。た
とえば、洗濯兼脱水槽2の回転数を150r/minとし、
駆動時限20秒、休止時限40秒でオン、オフし、運転
時間を13分としていた。すなわち、洗濯兼脱水槽2の
回転数を低くし、駆動時限を短くして洗濯液の循環量を
押さえ、休止時限を長くして泡の発生を押さえてきた。
そのため、洗浄力が低下するので、その低下の一部は、
運転時間を時間を延長して補ってきた。本実施例では、
標準的な泡立ちの洗剤と標準的な汚れを基準にして、洗
濯液の循環量と休止時限、運転時間を決めて運転する。
たとえば、洗濯兼脱水槽2の回転数を180r/minと
し、駆動時限35秒、休止時限25秒でオン、オフし、
運転時間を7分とする。したがって、洗濯液の循環量を
上げ、循環の駆動時限を長くし、休止時限を短くするこ
とができるので、標準的な条件での洗濯では、従来と同
じ洗浄力を得るための洗浄時間は、従来に比べて略半分
にすることができる。一方、最も泡の発生し易い洗剤と
汚れの条件で、この洗浄条件で洗濯すれば、当然泡が発
生する。泡検知手段は、洗浄が開始されると、洗濯兼脱
水槽2が回転を休止した時に泡を検知する。洗濯兼脱水
槽2が回転しているときは水面がすり鉢状になるのと遠
心力で泡の量がつかみにくいが、洗濯兼脱水槽2が止ま
ると水面は水平になり泡の高さが容易に分かるので、こ
のタイミングで検知する。このようにして洗浄中に、一
対の電極6に泡が接触したことを検知した時点で、たと
えば、洗濯兼脱水槽2の回転数を150r/minとし、駆
動時限20秒、休止時限40秒に変更し、泡の発生を抑
制して洗浄するようにし、洗濯兼脱水槽2から泡が溢れ
ないようにする。また、シーケンス変更によって洗浄力
が低下するが、それを補うために運転時間を13分に延
長する。なお、このシーケンスは、洗浄を開始してから
泡を検知するまでの時間と、布量との二つのデータから
実験的に決め、テーブルとして記憶手段19に記憶して
いる。運転時間の延長時間もシーケンス毎に実験的に決
め、テーブルとして記憶手段19に記憶している。この
ようにすることにより、大部分の洗濯は、従来の約半分
の時間で洗浄することができ、最も泡の発生し易い条件
の洗濯でも、従来とほぼ同じ時間で洗浄することができ
る。なお、本実施例では、標準の洗浄シーケンスは、標
準的な泡立ちの洗剤と標準的な汚れを基準にして、洗濯
液の循環量と休止時限、運転時間を決めたが、最も泡立
ちの少ない条件を基準に、標準の洗浄シーケンスを決め
てもよい。また、本実施例の効果を、運転時間の短縮に
活用したが、洗浄力アップに活用してもよい。また、表
面を絶縁した一対の電極6間の静電容量の変化より泡を
検知するようにしたので、泡の発生を正確に検知するこ
とができ、また、電極6が絶縁されているので、電極6
の劣化もなく長期間安定した検知ができる。また、絶縁
されているので、感電の危険が全然なく安全性を高くす
ることができる。また、表面を絶縁した電極6を給水で
洗われる位置に設けたので、給水時に毎回電極が洗浄さ
れるので、洗浄行程に入る前に必ず電極の絶縁部分が洗
浄され、泡検知精度の安定性をより高めることができ
る。また、モータ9を休止し、洗濯兼脱水槽32が休止
している期間に泡検知するようにしたので、すり鉢状の
洗濯水が水平に近くなったとき泡を検知することがで
き、泡の高さが一番高くなった条件で、泡を検知でき
る。すなわち、泡が洗濯兼脱水槽2から溢れないように
するために、一番いいタイミングで検知することができ
る。 (実施例2)図4に示すように、パルセーター27は、
洗濯兼脱水槽2の底部に回転自在に配設し、モータ(駆
動手段)9は、減速機構兼クラッチ28を介して洗濯兼
脱水槽2およびパルセーター27を駆動する。モータ9
のオン、オフや回転数は、制御装置29によって制御さ
れている。制御装置29への入力やその表示は、洗濯機
外枠4の上部に設けた操作表示手段30で行う。制御装
置29は、図5に示すように構成しており、制御手段3
1は、操作表示手段29により入力された設定内容に基
づいて、洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御するも
ので、モータ駆動手段17、パワースイッチング手段1
8を介してモータ9、排水弁13、給水弁14、洗剤投
入装置15などを逐次制御する。記憶手段32は、制御
手段31による逐次制御に必要なデータ等を記憶してい
る。他の構成は上記実施例1の構成と同一なので、同じ
番号を付与して説明を省略する。上記構成において動作
を説明する。本実施例では、パルセーター27を回転さ
せて洗う第1の行程と、洗濯兼脱水槽2を回転させて洗
う第2の行程の二つの洗浄行程を持っている。従って、
第1の行程だけで洗濯する場合、第2の行程だけで洗濯
する場合、第1の行程と第2の行程をミックスして洗濯
する場合がある。また、ミックスして洗濯する場合で
は、ミックスの仕方で沢山の洗い方ができる。色々な洗
い方ができるが、代表的なミックス洗いで動作を説明す
る。まず、洗濯物を洗濯兼脱水槽2に投入して、操作表
示手段30に設けたスタートボタン(図示せず)を押す
と布量検知(洗濯物の量の計測)が始まる。すなわち制
御手段31の指令でモータ駆動手段17を介してモータ
9を駆動し、減速機構兼クラッチ28を介して洗濯兼脱
水槽2が回転し始めるときの回転数の変化を回転検知手
段20で検知し、その結果から布量判定手段21で布量
を判定し、制御手段31に入力する。制御手段31は、
布量データに基づいて適量の洗剤と水道水を洗剤投入装
置15と給水弁14を駆動して洗濯兼脱水槽2に供給す
る。給水量が所定水位に達すると、制御手段31は、パ
ルセーター攪拌洗浄を指令し、モータ駆動手段17を介
してモータ9を駆動し、その回転は減速機構兼クラッチ
30を介してパルセーター27を反転駆動する。30秒
間の攪拌を実行して、洗濯物の中の空気を追い出すと共
に洗剤と水をよく混合し、洗浄条件を整える。この段階
では、まだ泡の発生は問題にならない。つぎに、洗濯兼
脱水槽2を回転させる第2の行程に入る。第2の行程で
は、標準的泡立ち条件を基準にして40秒オン、20秒
オフの間欠駆動を5回繰り返した後、第1の行程の戻
り、1秒オン0.6秒オフの攪拌洗浄を2分間して洗浄
行程を終了する。それ故、標準的泡立ち条件であれば7
分30秒で洗浄が終了する。一方、泡立ちが多い条件の
洗浄であれば、第2の行程の途中で泡の発生を検知す
る。検知した時期により洗濯兼脱水槽2の駆動のオンと
オフの比率を30秒−30秒、20秒−40秒と変え、
泡の増加を押さえ、かつ繰り返し回数を6回、8回等と
増加させるようにして洗浄力を確保する。また、最後の
攪拌で泡検知した場合は、反転時限を0.8秒オン0.
8秒オフ等に稼働率を下げて泡の増加を防ぎ、攪拌時間
を長くして洗浄力を確保する。いずれにしても、最も泡
の発生し易い条件では、従来とほぼ同じ時間で洗浄がで
き、一般的な泡立ち条件では、従来の約60%の時間で
洗浄が可能になる。 (実施例3)図6に示すように、一つの電極33は、表
面を絶縁して水受け槽カバー5に設け、洗濯兼脱水槽3
内の泡を検知するものである。一方、モータ9の回転
は、ブレーキ機構10を介して脱水シャフト34に伝え
られ、脱水シャフト34は洗濯兼脱水槽2と結合された
フランジ35に結合され、洗濯兼脱水槽2を回転するよ
う構成している。他の構成は上記実施例1の構成と同一
なので、同じ番号を付与して説明を省略する。上記構成
において動作を説明する。モータ9は、安全のため絶縁
されているが、ブレーキ機構10と脱水シャフト34は
鉄鋼で形成しており、電気的に導電状態にある。またフ
ランジ35はアルミダイキャスト製で、同じく導電状態
にある。したがって、ブレーキ機構10を発信電極と
し、一つの電極33を受信電極とすることよって、泡が
発生して泡が一つの電極33に接触することにより、発
信電極としたブレーキ機構10が脱水シャフト34およ
びフランジ35と洗濯水と泡とを通して、一つの電極3
4と電気的に接続され、泡発生を検知できる。このよう
にすることによって、泡を検知するための電極を一つだ
けにすることができ、構造の簡略化ができる。
しながら説明する。 (実施例1)図1に示すように、水受け槽1は、洗濯兼
脱水槽2を回転自在に内包し、吊り棒3により洗濯機外
枠4に吊り下げている。水受け槽1の上部には水受け槽
カバー5を設け、洗濯兼脱水槽2が回転することによっ
て生じる遠心力で、洗濯兼脱水槽2と水受け槽1の間を
上昇してきた洗濯水を洗濯兼脱水槽2の内部に向けて滝
状に散水する。水受け槽カバー5には、水道水を洗濯兼
脱水槽2に給水するために、給水部5aを設けており、
給水部5aの下部には、表面を絶縁した一対の電極6を
設け、洗濯兼脱水槽2内に発生した泡を検知する泡検知
手段を構成している。内蓋7は水受け槽カバー5の開口
部を覆うように設け、水飛びを防止するようにし、この
内蓋7の上部に外蓋8を設けている。モータ(駆動手
段)9は、ブレーキ機構10を介して洗濯兼脱水槽2を
駆動する。モータ9のオン、オフや回転数は、制御装置
11によって制御されている。制御装置11への入力や
その表示は、洗濯機外枠4の上部に設けた操作表示手段
12で行う。排水弁13は洗濯兼脱水槽2内の洗濯液を
排水し、給水弁14は、水受け槽カバー5に設けた給水
部5aを介して洗濯兼脱水槽2に給水する。洗剤投入装
置15は、洗濯物の量に合わせて適量の洗剤を洗濯兼脱
水槽2に自動投入する装置である。制御装置11は、図
2に示すように構成しており、制御手段16は、操作表
示手段12により入力された設定内容に基づいて、洗
い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御するもので、モー
タ駆動手段17、パワースイッチング手段18を介して
モータ9、排水弁13、給水弁14、洗剤投入装置15
などを逐次制御する。記憶手段19は、制御手段16に
よる逐次制御に必要なデータ等を記憶している。回転検
知手段20は、モータ9からの信号に基づいてローター
位置や回転数を検知する。布量判定手段21は、回転検
知手段20のデータに基づいて布量を判定し、制御手段
16に入力する。水位検知手段22は、水受け槽1の水
位を検知し、制御手段16に入力する。泡検知手段を構
成する電極6は、発信電極6aと受信電極6bとで構成
しており、発信手段23は、高周波信号を発生させ、そ
の信号を一対の電極6の発信電極6aに供給する。発信
された信号は、発信電極6aと受信電極6bの間の静電
容量に応じて受信電極6bに誘起し、受信手段24内の
BPAで増幅、整流されて泡検知情報として制御手段1
6に入力される。電源回路25は、商用電源26を直流
に変換してモータ駆動手段17等に直流電力を供給す
る。27は電源スイッチである。図3は、水受け槽カバ
ー5と内蓋7を上から見たものである。水受け槽カバー
5の一部に給水部5aを形成し、その下部に送信電極6
aと受信電極6bとを設け、給水のためのスリット5b
と複数の孔5cを設け、その周辺部に水をガイドするリ
ブ5dを設けている。また、水受け槽カバー5の周辺部
4カ所に、遠心力で上昇してきた洗濯水を洗濯兼脱水槽
2内に導く反射板5eを設けている。また、内蓋7に
は、水受け槽5の給水部5aと接する部分に、内蓋給水
部7aを設けており、水受け槽カバー5に設けた給水部
5aとで、水道水を洗濯兼脱水槽2に供給する。上記構
成において動作を説明する。まず、洗濯物を洗濯兼脱水
槽2に投入して、操作表示手段12に設けたスタートボ
タン(図示せず)を押すと、布量検知(洗濯物の量の計
測)が始まる。布量は、布量によって洗濯兼脱水槽2の
慣性が変わることを利用して検知する。すなわち、制御
手段16の指令でモータ駆動手段17を介してモータ9
を駆動し、ブレーキ機構10を介して洗濯兼脱水槽2が
回転し始めるときの回転数の変化を回転検知手段20で
検知し、その結果から布量判定手段21で布量を判定
し、制御手段16に入力する。制御手段16は、布量デ
ータに基づいて適量の洗剤と水道水を洗剤投入装置15
と給水弁14を駆動して洗濯兼脱水槽2に供給する。水
道水が所定水位まで供給されると、洗濯兼脱水槽2を間
欠回転させ洗浄が開始されると同時に、洗濯兼脱水槽2
内の泡の検知動作が始まる。発信手段23は20kHz
の信号を発生させ、発信電極6aに供給する。発信電極
6aに供給された信号は、発信電極6aと受信電極6b
間の静電容量によるインピーダンスと受信電極6b側の
インピーダンスで分割された信号が受信電極6bに誘起
する。泡が発生していない状態では、発信電極6aと受
信電極6b間は40mm離れており、かつ電極6を支えて
いる樹脂には電極間にスリット5bを設けているので、
両電極間の静電容量は非常に小さいくインピーダンスは
極めて高くなり、受信電極6bには殆ど信号が誘起しな
い。つぎに、泡が発生して発信電極6aと受信電極6b
間に泡が充満すると、泡は界面活性剤と水で構成されて
いるため電気伝導度が高く、両電極間は実質的には、電
極の表面に設けた絶縁層を介して電気的に短絡される。
それ故、電極の絶縁層だけが両電極間の絶縁物(誘電
体)となるので、両電極間の静電容量は桁違いに大きく
なり、受信電極6bに誘起する信号の大きさも桁違いに
大きくなる。この信号を受信手段24の20kHzバン
ドパスアンプで商用電源などのノイズを除去して増幅
し、整流した後、レベル判定をして泡発生信号を生成す
る。このようにして泡が発生したか否かを判定し、その
信号を制御手段16に入力する。ところで、洗濯兼脱水
槽2を間欠回転させ、洗濯水を循環させる遠心力洗浄が
進むにつれて、洗濯兼脱水槽2内には泡が発生する。こ
の泡の発生は、洗剤の種類と量、汚れの種類と量、洗濯
液の循環流量(洗濯兼脱水槽2の回転数と駆動時限)と
その休止時限、運転時間、水温等によって変わってく
る。従来は、泡の発生し易い条件、すなわち市場に出回
っている洗剤の中で最も泡の発生し易い洗剤で汚れのな
い衣類の洗浄でも、泡が洗濯兼脱水槽2から溢れないよ
うに洗濯液の循環流量(洗濯兼脱水槽2の回転数と駆動
時限)とその休止時限および運転時間を決めてきた。た
とえば、洗濯兼脱水槽2の回転数を150r/minとし、
駆動時限20秒、休止時限40秒でオン、オフし、運転
時間を13分としていた。すなわち、洗濯兼脱水槽2の
回転数を低くし、駆動時限を短くして洗濯液の循環量を
押さえ、休止時限を長くして泡の発生を押さえてきた。
そのため、洗浄力が低下するので、その低下の一部は、
運転時間を時間を延長して補ってきた。本実施例では、
標準的な泡立ちの洗剤と標準的な汚れを基準にして、洗
濯液の循環量と休止時限、運転時間を決めて運転する。
たとえば、洗濯兼脱水槽2の回転数を180r/minと
し、駆動時限35秒、休止時限25秒でオン、オフし、
運転時間を7分とする。したがって、洗濯液の循環量を
上げ、循環の駆動時限を長くし、休止時限を短くするこ
とができるので、標準的な条件での洗濯では、従来と同
じ洗浄力を得るための洗浄時間は、従来に比べて略半分
にすることができる。一方、最も泡の発生し易い洗剤と
汚れの条件で、この洗浄条件で洗濯すれば、当然泡が発
生する。泡検知手段は、洗浄が開始されると、洗濯兼脱
水槽2が回転を休止した時に泡を検知する。洗濯兼脱水
槽2が回転しているときは水面がすり鉢状になるのと遠
心力で泡の量がつかみにくいが、洗濯兼脱水槽2が止ま
ると水面は水平になり泡の高さが容易に分かるので、こ
のタイミングで検知する。このようにして洗浄中に、一
対の電極6に泡が接触したことを検知した時点で、たと
えば、洗濯兼脱水槽2の回転数を150r/minとし、駆
動時限20秒、休止時限40秒に変更し、泡の発生を抑
制して洗浄するようにし、洗濯兼脱水槽2から泡が溢れ
ないようにする。また、シーケンス変更によって洗浄力
が低下するが、それを補うために運転時間を13分に延
長する。なお、このシーケンスは、洗浄を開始してから
泡を検知するまでの時間と、布量との二つのデータから
実験的に決め、テーブルとして記憶手段19に記憶して
いる。運転時間の延長時間もシーケンス毎に実験的に決
め、テーブルとして記憶手段19に記憶している。この
ようにすることにより、大部分の洗濯は、従来の約半分
の時間で洗浄することができ、最も泡の発生し易い条件
の洗濯でも、従来とほぼ同じ時間で洗浄することができ
る。なお、本実施例では、標準の洗浄シーケンスは、標
準的な泡立ちの洗剤と標準的な汚れを基準にして、洗濯
液の循環量と休止時限、運転時間を決めたが、最も泡立
ちの少ない条件を基準に、標準の洗浄シーケンスを決め
てもよい。また、本実施例の効果を、運転時間の短縮に
活用したが、洗浄力アップに活用してもよい。また、表
面を絶縁した一対の電極6間の静電容量の変化より泡を
検知するようにしたので、泡の発生を正確に検知するこ
とができ、また、電極6が絶縁されているので、電極6
の劣化もなく長期間安定した検知ができる。また、絶縁
されているので、感電の危険が全然なく安全性を高くす
ることができる。また、表面を絶縁した電極6を給水で
洗われる位置に設けたので、給水時に毎回電極が洗浄さ
れるので、洗浄行程に入る前に必ず電極の絶縁部分が洗
浄され、泡検知精度の安定性をより高めることができ
る。また、モータ9を休止し、洗濯兼脱水槽32が休止
している期間に泡検知するようにしたので、すり鉢状の
洗濯水が水平に近くなったとき泡を検知することがで
き、泡の高さが一番高くなった条件で、泡を検知でき
る。すなわち、泡が洗濯兼脱水槽2から溢れないように
するために、一番いいタイミングで検知することができ
る。 (実施例2)図4に示すように、パルセーター27は、
洗濯兼脱水槽2の底部に回転自在に配設し、モータ(駆
動手段)9は、減速機構兼クラッチ28を介して洗濯兼
脱水槽2およびパルセーター27を駆動する。モータ9
のオン、オフや回転数は、制御装置29によって制御さ
れている。制御装置29への入力やその表示は、洗濯機
外枠4の上部に設けた操作表示手段30で行う。制御装
置29は、図5に示すように構成しており、制御手段3
1は、操作表示手段29により入力された設定内容に基
づいて、洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御するも
ので、モータ駆動手段17、パワースイッチング手段1
8を介してモータ9、排水弁13、給水弁14、洗剤投
入装置15などを逐次制御する。記憶手段32は、制御
手段31による逐次制御に必要なデータ等を記憶してい
る。他の構成は上記実施例1の構成と同一なので、同じ
番号を付与して説明を省略する。上記構成において動作
を説明する。本実施例では、パルセーター27を回転さ
せて洗う第1の行程と、洗濯兼脱水槽2を回転させて洗
う第2の行程の二つの洗浄行程を持っている。従って、
第1の行程だけで洗濯する場合、第2の行程だけで洗濯
する場合、第1の行程と第2の行程をミックスして洗濯
する場合がある。また、ミックスして洗濯する場合で
は、ミックスの仕方で沢山の洗い方ができる。色々な洗
い方ができるが、代表的なミックス洗いで動作を説明す
る。まず、洗濯物を洗濯兼脱水槽2に投入して、操作表
示手段30に設けたスタートボタン(図示せず)を押す
と布量検知(洗濯物の量の計測)が始まる。すなわち制
御手段31の指令でモータ駆動手段17を介してモータ
9を駆動し、減速機構兼クラッチ28を介して洗濯兼脱
水槽2が回転し始めるときの回転数の変化を回転検知手
段20で検知し、その結果から布量判定手段21で布量
を判定し、制御手段31に入力する。制御手段31は、
布量データに基づいて適量の洗剤と水道水を洗剤投入装
置15と給水弁14を駆動して洗濯兼脱水槽2に供給す
る。給水量が所定水位に達すると、制御手段31は、パ
ルセーター攪拌洗浄を指令し、モータ駆動手段17を介
してモータ9を駆動し、その回転は減速機構兼クラッチ
30を介してパルセーター27を反転駆動する。30秒
間の攪拌を実行して、洗濯物の中の空気を追い出すと共
に洗剤と水をよく混合し、洗浄条件を整える。この段階
では、まだ泡の発生は問題にならない。つぎに、洗濯兼
脱水槽2を回転させる第2の行程に入る。第2の行程で
は、標準的泡立ち条件を基準にして40秒オン、20秒
オフの間欠駆動を5回繰り返した後、第1の行程の戻
り、1秒オン0.6秒オフの攪拌洗浄を2分間して洗浄
行程を終了する。それ故、標準的泡立ち条件であれば7
分30秒で洗浄が終了する。一方、泡立ちが多い条件の
洗浄であれば、第2の行程の途中で泡の発生を検知す
る。検知した時期により洗濯兼脱水槽2の駆動のオンと
オフの比率を30秒−30秒、20秒−40秒と変え、
泡の増加を押さえ、かつ繰り返し回数を6回、8回等と
増加させるようにして洗浄力を確保する。また、最後の
攪拌で泡検知した場合は、反転時限を0.8秒オン0.
8秒オフ等に稼働率を下げて泡の増加を防ぎ、攪拌時間
を長くして洗浄力を確保する。いずれにしても、最も泡
の発生し易い条件では、従来とほぼ同じ時間で洗浄がで
き、一般的な泡立ち条件では、従来の約60%の時間で
洗浄が可能になる。 (実施例3)図6に示すように、一つの電極33は、表
面を絶縁して水受け槽カバー5に設け、洗濯兼脱水槽3
内の泡を検知するものである。一方、モータ9の回転
は、ブレーキ機構10を介して脱水シャフト34に伝え
られ、脱水シャフト34は洗濯兼脱水槽2と結合された
フランジ35に結合され、洗濯兼脱水槽2を回転するよ
う構成している。他の構成は上記実施例1の構成と同一
なので、同じ番号を付与して説明を省略する。上記構成
において動作を説明する。モータ9は、安全のため絶縁
されているが、ブレーキ機構10と脱水シャフト34は
鉄鋼で形成しており、電気的に導電状態にある。またフ
ランジ35はアルミダイキャスト製で、同じく導電状態
にある。したがって、ブレーキ機構10を発信電極と
し、一つの電極33を受信電極とすることよって、泡が
発生して泡が一つの電極33に接触することにより、発
信電極としたブレーキ機構10が脱水シャフト34およ
びフランジ35と洗濯水と泡とを通して、一つの電極3
4と電気的に接続され、泡発生を検知できる。このよう
にすることによって、泡を検知するための電極を一つだ
けにすることができ、構造の簡略化ができる。
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、水受け槽と、前記水受け槽の上部に設け
た水受け槽カバーと、前記水受け槽内に配設した洗濯兼
脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽内に発生した泡を検知する
泡検知手段と、前記洗濯兼脱水槽を駆動する駆動手段
と、前記駆動手段等を制御する制御手段とを備え、前記
洗濯兼脱水槽を連続または休止期間をおいて間欠的に回
転させ、前記水受け槽カバーと洗濯兼脱水槽の間から洗
濯兼脱水槽内へ洗濯水を散水して洗濯する洗濯行程にお
いて、制御手段は、前記泡検知手段の検知出力に基づい
て前記駆動手段の動作を制御するように構成したから、
泡立ちし易い洗剤や汚れのときには、それに適した動作
に駆動手段を制御することにより泡の発生を抑えること
ができ、一般洗剤や汚れなど泡が立ちにくいときは、洗
浄力を高め洗濯時間を短縮することができる。また、請
求項2に記載の発明によれば、制御手段は、泡検知手段
の検知出力に基づいて駆動手段の動作を制御し、洗濯兼
脱水槽の回転数と駆動時限と休止時限と洗浄運転時間の
少なくとも一つを変更するように構成したから、洗濯物
と洗剤の泡立ち条件に合わせて、最適のシーケンスで洗
濯機を運転することができ、平均的な洗浄時間を短縮で
きる。また洗浄力の向上を図ることができる。また、請
求項3に記載の発明によれば、水受け槽と、前記水受け
槽の上部に設けた水受け槽カバーと、前記水受け槽内に
配設した洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽内に発生し
た泡を検知する泡検知手段と、前記洗濯兼脱水槽の底面
に回転自在に配設したパルセーターと、前記パルセータ
ーおよび洗濯兼脱水槽を駆動する駆動手段と、前記駆動
手段等を制御する制御手段とを備え、前記パルセーター
を回転させて洗濯する第1の行程と、前記洗濯兼脱水槽
を連続または休止期間をおいて間欠的に回転させ、前記
水受け槽カバーと洗濯兼脱水槽の間から洗濯兼脱水槽内
へ洗濯水を散水して洗濯する第2の行程とを有し、前記
泡検知手段の検知出力に基づいて、第1の行程において
は、パルセーターの回転数と反転時限と洗浄運転時間の
少なくとも一つを変更し、第2の行程においては、洗濯
兼脱水槽の回転数と駆動時限と休止時限と洗浄運転時間
の少なくとも一つを変更するように構成したから、パル
セーターを回転させて洗濯する行程と、洗濯兼脱水槽を
回転させて洗濯する行程の二つの洗濯行程を有する洗濯
機においても、洗濯物の汚れと洗剤の泡立ち条件に合わ
せて、最大の洗浄力と最短の洗濯時間で運転することが
できる。また、請求項4に記載の発明によれば、水受け
槽カバーの開口部を覆う内蓋を備え、水受け槽カバーま
たは内蓋に表面を絶縁した一対の電極を設け、制御手段
は、前記一対の電極間の静電容量の変化より、洗濯兼脱
水槽内の泡発生を検知するように構成したから、電極間
の静電容量変化を電気的に検知するので、泡の発生を正
確に検知することができ、また、電極の表面が絶縁され
ているので、電極の劣化もなく長期間安定した検知をす
ることができる。また、電極の表面を絶縁いるので、感
電の危険は全然なく安全性を高くすることができる。ま
た、請求項5に記載の発明によれば、水受け槽カバーの
開口部を覆う内蓋を備え、水受け槽カバーまたは内蓋に
表面を絶縁した一つの電極を設け、制御手段は、前記電
極と洗濯兼脱水槽内の洗濯水と電気的につながっている
駆動手段の一部との間の静電容量の変化より、洗濯兼脱
水槽内の泡の発生を検知するように構成したから、泡を
検知する電極を一つ節約することができるので、安価に
検知システムを構築できる。また、請求項6に記載の発
明によれば、水受け槽カバーまたは内蓋に設けた表面を
絶縁した一対の電極または1つの電極を、給水時に給水
で洗われる位置に設けたから、給水時に毎回電極を洗浄
することができるので、電極の絶縁した表面を清浄に保
つことができ、泡検知精度の安定性をより高めることが
できる。また、請求項7に記載の発明によれば、制御手
段は、駆動手段が休止している期間に泡検知するように
構成したから、すり鉢状の洗濯水が水平に近くなったと
き泡を検知するので、泡の高さが一番高くなった条件で
泡を検知できる。すなわち、泡が洗濯兼脱水槽から溢れ
ないようにするために、一番いいタイミングで検知する
ことができる。
発明によれば、水受け槽と、前記水受け槽の上部に設け
た水受け槽カバーと、前記水受け槽内に配設した洗濯兼
脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽内に発生した泡を検知する
泡検知手段と、前記洗濯兼脱水槽を駆動する駆動手段
と、前記駆動手段等を制御する制御手段とを備え、前記
洗濯兼脱水槽を連続または休止期間をおいて間欠的に回
転させ、前記水受け槽カバーと洗濯兼脱水槽の間から洗
濯兼脱水槽内へ洗濯水を散水して洗濯する洗濯行程にお
いて、制御手段は、前記泡検知手段の検知出力に基づい
て前記駆動手段の動作を制御するように構成したから、
泡立ちし易い洗剤や汚れのときには、それに適した動作
に駆動手段を制御することにより泡の発生を抑えること
ができ、一般洗剤や汚れなど泡が立ちにくいときは、洗
浄力を高め洗濯時間を短縮することができる。また、請
求項2に記載の発明によれば、制御手段は、泡検知手段
の検知出力に基づいて駆動手段の動作を制御し、洗濯兼
脱水槽の回転数と駆動時限と休止時限と洗浄運転時間の
少なくとも一つを変更するように構成したから、洗濯物
と洗剤の泡立ち条件に合わせて、最適のシーケンスで洗
濯機を運転することができ、平均的な洗浄時間を短縮で
きる。また洗浄力の向上を図ることができる。また、請
求項3に記載の発明によれば、水受け槽と、前記水受け
槽の上部に設けた水受け槽カバーと、前記水受け槽内に
配設した洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽内に発生し
た泡を検知する泡検知手段と、前記洗濯兼脱水槽の底面
に回転自在に配設したパルセーターと、前記パルセータ
ーおよび洗濯兼脱水槽を駆動する駆動手段と、前記駆動
手段等を制御する制御手段とを備え、前記パルセーター
を回転させて洗濯する第1の行程と、前記洗濯兼脱水槽
を連続または休止期間をおいて間欠的に回転させ、前記
水受け槽カバーと洗濯兼脱水槽の間から洗濯兼脱水槽内
へ洗濯水を散水して洗濯する第2の行程とを有し、前記
泡検知手段の検知出力に基づいて、第1の行程において
は、パルセーターの回転数と反転時限と洗浄運転時間の
少なくとも一つを変更し、第2の行程においては、洗濯
兼脱水槽の回転数と駆動時限と休止時限と洗浄運転時間
の少なくとも一つを変更するように構成したから、パル
セーターを回転させて洗濯する行程と、洗濯兼脱水槽を
回転させて洗濯する行程の二つの洗濯行程を有する洗濯
機においても、洗濯物の汚れと洗剤の泡立ち条件に合わ
せて、最大の洗浄力と最短の洗濯時間で運転することが
できる。また、請求項4に記載の発明によれば、水受け
槽カバーの開口部を覆う内蓋を備え、水受け槽カバーま
たは内蓋に表面を絶縁した一対の電極を設け、制御手段
は、前記一対の電極間の静電容量の変化より、洗濯兼脱
水槽内の泡発生を検知するように構成したから、電極間
の静電容量変化を電気的に検知するので、泡の発生を正
確に検知することができ、また、電極の表面が絶縁され
ているので、電極の劣化もなく長期間安定した検知をす
ることができる。また、電極の表面を絶縁いるので、感
電の危険は全然なく安全性を高くすることができる。ま
た、請求項5に記載の発明によれば、水受け槽カバーの
開口部を覆う内蓋を備え、水受け槽カバーまたは内蓋に
表面を絶縁した一つの電極を設け、制御手段は、前記電
極と洗濯兼脱水槽内の洗濯水と電気的につながっている
駆動手段の一部との間の静電容量の変化より、洗濯兼脱
水槽内の泡の発生を検知するように構成したから、泡を
検知する電極を一つ節約することができるので、安価に
検知システムを構築できる。また、請求項6に記載の発
明によれば、水受け槽カバーまたは内蓋に設けた表面を
絶縁した一対の電極または1つの電極を、給水時に給水
で洗われる位置に設けたから、給水時に毎回電極を洗浄
することができるので、電極の絶縁した表面を清浄に保
つことができ、泡検知精度の安定性をより高めることが
できる。また、請求項7に記載の発明によれば、制御手
段は、駆動手段が休止している期間に泡検知するように
構成したから、すり鉢状の洗濯水が水平に近くなったと
き泡を検知するので、泡の高さが一番高くなった条件で
泡を検知できる。すなわち、泡が洗濯兼脱水槽から溢れ
ないようにするために、一番いいタイミングで検知する
ことができる。
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機の断面図
【図2】同洗濯機のブロック回路図
【図3】同洗濯機の水受け槽カバーの拡大上面図
【図4】本発明の第2の実施例の洗濯機の断面図
【図5】同洗濯機のブロック回路図
【図6】本発明の第3の実施例の洗濯機の断面図
1 水受け槽 2 洗濯兼脱水槽 5 水受け槽カバー 6 電極(泡検知手段) 9 モータ(駆動手段) 31 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 裕幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大村 優子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA01 BB16 CB06 DA06 DB01 DB13 FA02 FA18 KA25 LB17 LB25 MA01 MA02 MA08 MA09
Claims (7)
- 【請求項1】 水受け槽と、前記水受け槽の上部に設け
た水受け槽カバーと、前記水受け槽内に配設した洗濯兼
脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽内に発生した泡を検知する
泡検知手段と、前記洗濯兼脱水槽を駆動する駆動手段
と、前記駆動手段等を制御する制御手段とを備え、前記
洗濯兼脱水槽を連続または休止期間をおいて間欠的に回
転させ、前記水受け槽カバーと洗濯兼脱水槽の間から洗
濯兼脱水槽内へ洗濯水を散水して洗濯する洗濯行程にお
いて、制御手段は、前記泡検知手段の検知出力に基づい
て前記駆動手段の動作を制御するように構成した洗濯
機。 - 【請求項2】 制御手段は、泡検知手段の検知出力に基
づいて駆動手段の動作を制御し、洗濯兼脱水槽の回転数
と駆動時限と休止時限と洗浄運転時間の少なくとも一つ
を変更するように構成した請求項1記載の洗濯機。 - 【請求項3】 水受け槽と、前記水受け槽の上部に設け
た水受け槽カバーと、前記水受け槽内に配設した洗濯兼
脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽内に発生した泡を検知する
泡検知手段と、前記洗濯兼脱水槽の底面に回転自在に配
設したパルセーターと、前記パルセーターおよび洗濯兼
脱水槽を駆動する駆動手段と、前記駆動手段等を制御す
る制御手段とを備え、前記パルセーターを回転させて洗
濯する第1の行程と、前記洗濯兼脱水槽を連続または休
止期間をおいて間欠的に回転させ、前記水受け槽カバー
と洗濯兼脱水槽の間から洗濯兼脱水槽内へ洗濯水を散水
して洗濯する第2の行程とを有し、前記泡検知手段の検
知出力に基づいて、第1の行程においては、パルセータ
ーの回転数と反転時限と洗浄運転時間の少なくとも一つ
を変更し、第2の行程においては、洗濯兼脱水槽の回転
数と駆動時限と休止時限と洗浄運転時間の少なくとも一
つを変更するように構成した洗濯機。 - 【請求項4】 水受け槽カバーの開口部を覆う内蓋を備
え、水受け槽カバーまたは内蓋に表面を絶縁した一対の
電極を設け、制御手段は、前記一対の電極間の静電容量
の変化より、洗濯兼脱水槽内の泡発生を検知するように
構成した請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。 - 【請求項5】 水受け槽カバーの開口部を覆う内蓋を備
え、水受け槽カバーまたは内蓋に表面を絶縁した一つの
電極を設け、制御手段は、前記電極と洗濯兼脱水槽内の
洗濯水と電気的につながっている駆動手段の一部との間
の静電容量の変化より、洗濯兼脱水槽内の泡の発生を検
知するように構成した請求項1〜3のいずれか1項に記
載の洗濯機。 - 【請求項6】 水受け槽カバーまたは内蓋に設けた表面
を絶縁した一対の電極または1つの電極を、給水時に給
水で洗われる位置に設けた請求項4または5記載の洗濯
機。 - 【請求項7】 制御手段は、駆動手段が休止している期
間に泡検知するように構成した請求項1〜3のいずれか
1項に記載の洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11011796A JP2000202188A (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | 洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11011796A JP2000202188A (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | 洗濯機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000202188A true JP2000202188A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11787864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11011796A Withdrawn JP2000202188A (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | 洗濯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000202188A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003000982A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 洗濯機 |
CN1323208C (zh) * | 2003-04-11 | 2007-06-27 | 松下电器产业株式会社 | 洗衣机 |
JP2010187722A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Panasonic Corp | 洗濯機 |
JP2016518890A (ja) * | 2013-03-30 | 2016-06-30 | 海爾集団公司 | スプレー装置付外槽カバーを備える洗濯機およびその内部循環式スプレー方法 |
-
1999
- 1999-01-20 JP JP11011796A patent/JP2000202188A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003000982A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 洗濯機 |
JP4507464B2 (ja) * | 2001-06-21 | 2010-07-21 | パナソニック株式会社 | 洗濯機 |
CN1323208C (zh) * | 2003-04-11 | 2007-06-27 | 松下电器产业株式会社 | 洗衣机 |
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JP2016518890A (ja) * | 2013-03-30 | 2016-06-30 | 海爾集団公司 | スプレー装置付外槽カバーを備える洗濯機およびその内部循環式スプレー方法 |
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