JPH05212189A

JPH05212189A - 洗濯機

Info

Publication number: JPH05212189A
Application number: JP4023699A
Authority: JP
Inventors: Kouji Sagou; 幸司佐郷; Toru Imai; 徹今井; Shizuo Okazaki; 静夫岡崎
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1992-02-10
Filing date: 1992-02-10
Publication date: 1993-08-24

Abstract

(57)【要約】【目的】スポーツユニホームやジーンズなど強くて汚
れやすい洗濯物を充分に洗うことができ、しかも、それ
を自動で行ない得るようにする。【構成】洗濯槽内に定格負荷量の洗濯物を標準洗いす
るときの水位よりも低い水位まで給水させて、撹拌体を
同標準洗いするときの回転速度より高い回転速度で回転
させる「強」コースを、制御装置により実行できるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動にていわゆる強洗い
ができる洗濯機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、洗濯機においては、洗濯槽内
に洗濯水を溜めて、その洗濯槽内の撹拌体を回転させる
ことにより、洗濯をするようになっている。このものの
場合、洗濯槽内には洗濯物の量に合った水位まで給水
し、この状態で、上記撹拌体を回転させるようにしてい
る。又、近年では、布傷みを少なくすることに重点に置
き、洗浄力を適度に抑制する傾向にある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、洗濯物
の中には、強い繊維から成っていて傷みにくく、一方、
使用目的上汚れやすい、例えばスポーツユニホームやジ
ーンズといったものがあり、このような洗濯物を洗濯す
るときには、上述の洗浄力を抑制した洗濯機では、汚れ
が充分に落ちないという問題点を有していた。

【０００４】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、強くて汚れやすい洗濯物を
充分に洗うことができ、しかも、それを自動で行なうこ
とのできる洗濯機を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の洗濯機は、撹拌体を内設した洗濯槽に洗濯
水を溜めて上記撹拌体を駆動手段より回転させることに
よって洗濯をするものにおいて、その洗濯槽内に給水す
る給水手段と、洗濯槽内の水位を検知する水位検知手段
とを具えると共に、それらにより洗濯槽内に定格負荷量
の洗濯物を標準洗いするときの水位よりも低い水位まで
給水させて撹拌体を同標準洗いするときの回転速度より
高い回転速度で回転させるコースを実行する制御手段を
具えたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】洗濯槽内に少量の水を入れて強い撹拌を行なう
と、洗濯物には強い洗浄力が作用する。そこで、洗濯槽
内に定格負荷量の洗濯物を洗うときの水位よりも低い水
位まで給水させて、撹拌体を駆動手段より標準洗い時の
回転速度より高い回転速度で回転させる運転を行なうこ
とにより、洗濯物を充分に洗うことができる。しかも、
その場合、その運転を制御手段により制御して行なうこ
とで、使用者による水位の管理や撹拌体の回転速度の選
択を不要ならしめることができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図面を参照
して説明する。

【０００８】まず図２には洗濯機全体の外箱１を示して
おり、これの内部に外槽２及び内槽３の二重槽から成る
洗濯槽４を配設している。この場合、外槽２は脱水孔を
有しないほゞ無孔状のもので、内槽３は脱水孔５を周側
部に多数有する多孔状のものであり、この内槽３の内底
部には撹拌体６を配設している。

【０００９】又、外槽２の外下方部には、モータ７を主
体とする駆動手段である駆動機構８を装着しており、こ
れによって、内槽３と撹拌体６とを選択的に回転させる
ようにしている。そしてそのほか、外槽２の底部には排
水口９を形成しており、これに排水弁１０及びエアトラ
ップ１１を有する排水ケース１２を介して排水ホース１
３を接続している。

【００１０】一方、外箱１上にはトップカバー１４を装
着しており、これの後部内方に洗濯槽４内（内槽３内）
に給水する給水手段である給水弁１５を配設すると共
に、洗濯槽４内（外槽２内）の水位を前記エアトラップ
１１内の空気圧の変化で検知する水位検知手段である水
位センサ１６を配設している。

【００１１】又、トップカバー１４の前部内方には、制
御手段である制御装置１７を配設している。この制御装
置１７はマイクロコンピュータから成るものであり、各
種Ａ／Ｄ変換器等をも有していて、図３に示すように、
コース選択スイッチや水位選択スイッチを初めとした各
種スイッチ１８からスイッチ信号が入力されると共に、
前記水位センサ１６から水位検出信号が入力され、更
に、前記駆動機構８のモータ７にかかる負荷量を印加電
圧と負荷電流との位相差や端子電圧等から検出する負荷
量検出装置１９から負荷量検出信号が入力されると共
に、同モータ７が有するホールＩＣ等の位置検出器７ａ
から位置検出信号が入力されるようになっている。

【００１２】ここで、モータ７は直流ブラシレスモータ
から成るもので、詳しく図示しないが例えば６個のトラ
ンジスタを三相ブリッジ接続して成るモータ駆動回路２
０により駆動されるようになっている。モータ駆動回路
２０は交流電源２１に接続した直流電源回路２２から直
流電源が供給されるようになっている。又、モータ駆動
回路２０の各トランジスタはモータ制御回路２３により
制御されるようになっている。

【００１３】これらに対して、前記制御装置１７は前記
位置検出器７ａからの位置検出信号に基づいてモータ７
の回転速度を検出し、ひいては撹拌体６の回転速度を検
出するようになっている。又、この制御装置１７は、前
記モータ制御回路２３に対してモータ制御信号を出力す
るようになっており、モータ制御回路２３はこのモータ
駆動制御信号を受けると、上記位置検出器７ａからの出
力信号に基づいてモータ７に対する通電タイミングの制
御、及び印加電圧の制御による速度制御を行なうべくモ
ータ駆動回路２０に制御信号を出力するようになってい
る。

【００１４】そして制御装置１７は、あらかじめ記憶さ
れたプログラムを実行することにより、給水弁１５及び
排水弁１０をそれぞれ駆動回路２４，２５を介して制御
すると共に、モータ制御回路２３更には表示器２６を制
御するようになっている。

【００１５】そこで、以下には制御装置１７による制御
内容について述べる。

【００１６】運転を開始させると、制御装置１７は、図
１に示すように、最初、コースが「強」コースに設定さ
れているか否かの判断をする（ステップＳ１）。ここ
で、「強」コースに設定されていないと判断されれば、
「標準」コースを実行すべく、まず、給水弁１５を開放
させて洗濯槽４内の水位が検知水位に達したことが水位
センサ１６により検知されるまで給水し（ステップＳ
２）、次に、駆動機構８により撹拌体６を回転させてモ
ータ７にかかる負荷量を負荷量検出装置１９により検出
することにより洗濯物量の検出を行ない（ステップＳ
３）、その後、その検出洗濯物量に合った給水水位の設
定をする（ステップＳ４）。

【００１７】そして次に、給水弁１５を再び開放させて
洗濯槽４内の水位が設定水位に達したことが水位センサ
１６により検知されるまで給水し（ステップＳ５）、そ
の後に、「標準」洗いを行なう（ステップＳ６）。この
「標準」洗いは、図４に示すように、給水水位が最も低
い「少量」であれば、撹拌体６を０．８秒間駆動−０．
６秒間休止の繰返しパターン、１０５［ｒｐｍ］の回転
速度で回転させて行なうものであり、又、給水水位がそ
れより上の「低」であれば、撹拌体６を１．３秒間駆動
−０．６秒間休止の繰返しパターン、１１５［ｒｐｍ］
の回転速度で回転させ、給水水位が更にそれより上の
「中」であれば、撹拌体６を１．３秒間駆動−０．６秒
間休止の繰返しパターン、１２０［ｒｐｍ］の回転速度
で回転させ、そして給水水位が最も上の「高」であれ
ば、撹拌体６を１．５秒間駆動−０．６秒間休止の繰返
しパターン、１２５［ｒｐｍ］の回転速度で回転させて
それぞれ行なうものである。

【００１８】この後、排水弁１０を開放させて洗濯槽４
内の水を排出し（ステップＳ７）、その後に、駆動機構
８により内槽３を高速回転させて脱水を行なう（ステッ
プＳ８）。

【００１９】そして、更にその後、ステップＳ５〜Ｓ８
同様の給水、すすぎ、排水、脱水を２巡行ない（ステッ
プＳ９〜Ｓ１６）、終了する。

【００２０】これに対して、先のステップＳ１で、
「強」コースに設定されていると判断されれば、「強」
コースを実行すべく、まず、給水水位の設定に変更があ
るか否かの判断をする（ステップＳ１７）。ここで、こ
の「強」コースでは、給水水位は、定格負荷量の洗濯物
を標準洗いするときの水位である上記「標準」洗い時の
「高」の水位より低く、基本的には「少量」の水位に設
定されるものであり、たゞし、それ以外に「低」又は
「中」（「高」を除く）の水位に使用者が任意に変更設
定することもできるもので、その変更がないと判断され
れば、給水弁１５を開放させて洗濯槽４内の水位が「少
量」水位に達したことが水位センサ１６により検知され
るまで給水し（ステップＳ１８）、変更があると判断さ
れれば、給水弁１５を開放させて洗濯槽４内の水位が変
更水位に達したことが水位センサ１６により検知される
まで給水する（ステップＳ１９）。

【００２１】そして、その後に「強」洗いを行なう（ス
テップＳ２０）。この「強」洗いは、図５に示すよう
に、撹拌体６の駆動−休止の繰返しパターンを上記「標
準」洗いの各水位における場合と同一にし、回転速度
を、定格負荷量の洗濯物を標準洗いするときの回転速度
である上記「標準」洗い時の「高」の水位での回転速度
（１２５［ｒｐｍ］）より高く、例えば「少量」の給水
水位では１７０［ｒｐｍ］に、「低」の給水水位では１
８０［ｒｐｍ］に、そして「中」の給水水位では１９０
［ｒｐｍ］にそれぞれ高めて行なうものである。この場
合、撹拌体６の回転速度は、発明者の実験によると、上
記「標準」洗い時の「高」の水位での回転速度の約１．
２〜約１．９倍に定めると良い。

【００２２】この後、先のステップＳ７，Ｓ８同様の排
水，脱水を行ない（ステップＳ２１，Ｓ２２）、そして
設定如何でステップＳ１８又はステップＳ１９同様の給
水を行なって（ステップＳ２３）、更にステップＳ１０
〜Ｓ１２同様のすすぎ，排水，脱水を行ない（ステップ
Ｓ２４〜Ｓ２６）、その後に、ステップＳ２３〜Ｓ２６
同様の給水，すすぎ，排水，脱水を行なって（ステップ
Ｓ２７〜Ｓ３０）、終了する。

【００２３】このように本構成のものでは、「強」コー
スが実行できるもので、その「強」コースでは、洗濯槽
４内に定格負荷量の洗濯物を標準洗いするときの水位よ
りも低い水位まで給水させて、撹拌体６を同標準洗いす
るときの回転速度より高い回転速度で回転させるから、
強い洗浄力が得られ、この強い洗浄力により洗濯物を充
分に洗うことができるものであり、従って前述のスポー
ツユニホームやジーンズといった強くて汚れやすい洗濯
物を洗うのに適する。

【００２４】又、この場合、「強」コースの実行は、制
御装置１７により自動で行ない得るもので、使用者によ
る水位の管理や撹拌体６の回転速度の選択を不要ならし
め得、便利ならしめ得る。

【００２５】なお、本発明は上記し且つ図面に示した実
施例にのみ限定されるものではなく、特に「強」コース
での具体的水位や撹拌体回転速度の具体的数値等の点に
つき、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得
る。

【００２６】

【発明の効果】以上の記述で明らかなように、本発明の
洗濯機は、撹拌体を内設した洗濯槽に洗濯水を溜めて上
記撹拌体を駆動手段より回転させることによって洗濯を
するものにおいて、その洗濯槽内に給水する給水手段
と、洗濯槽内の水位を検知する水位検知手段とを具える
と共に、それらにより洗濯槽内に定格負荷量の洗濯物を
標準洗いするときの水位よりも低い水位まで給水させて
撹拌体を同標準洗いするときの回転速度より高い回転速
度で回転させるコースを実行する制御手段を具えたこと
を特徴とするものであり、それによって、強くて汚れや
すい洗濯物を充分に洗うことができ、しかも、それを自
動で行なうことができるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す作用説明用のフローチ
ャート

【図２】全体の縦断側面図

【図３】概略電気構成図

【図４】「標準」洗いの実行内容を表わした図

【図５】「強」洗いの実行内容を表わした図

【符号の説明】

４は洗濯槽、６は撹拌体、８は駆動機構（駆動手段）、
１５は給水弁（給水手段）、１６は水位センサ（水位検
知手段）、１７は制御装置（制御手段）を示す。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】撹拌体を内設した洗濯槽に洗濯水を溜め
て前記撹拌体を駆動手段より回転させることによって洗
濯をするものにおいて、その洗濯槽内に給水する給水手
段と、洗濯槽内の水位を検知する水位検知手段とを具え
ると共に、それらにより洗濯槽内に定格負荷量の洗濯物
を標準洗いするときの水位よりも低い水位まで給水させ
て撹拌体を同標準洗いするときの回転速度より高い回転
速度で回転させるコースを実行する制御手段を具えたこ
とを特徴とする洗濯機。