JP3017768B2 - 洗濯機 - Google Patents
洗濯機Info
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Description
よって回転駆動して、洗い運転を行なうようにした洗濯
機に関する。
体を、誘導モータから成る洗濯機モータによって正逆回
転させ、もって、槽の内部に水流を形成し、これによっ
て洗剤洗いおよびすすぎ洗いといった洗い運転を行なう
ようにしている。
用電源による電圧を所定の正逆パターンに従って断続的
に洗濯機モータに印加するようにしている。この場合洗
濯機モータは正回転時および逆回転時にある回転数(第
14図に示す)で回転する。
タの回転数が負荷量によって一義的に決まってしまうと
いう事情にあり、このため、洗濯物の種類に応じた洗濯
効果を必ずしも得ることができるとは限らない問題があ
る。すなわち、第12図に示すように、洗濯機モータの回
転すなわち撹拌体の回転数は、負荷量すなわち洗濯物量
(重量)が少ないと高く、洗濯物量が多いと低くなる。
この関係は、洗濯物の種類とか汚れ度に左右されずに、
洗濯物量によって特定される。また、洗濯物量と洗浄比
との関係は第13図の特性線aで示すようになる。すなわ
ち、洗濯物量が少ないと回転数が高くなって洗浄比が高
くなり、洗濯物量が多いと回転数が低くなって洗浄比が
低くなる。
である場合に、洗濯物量が少ない場合には撹拌体の回転
数が必要以上に高くて、布傷みが発生するおそれがあ
る。また、汚れ度が大である洗濯物に対して強い洗浄力
で強力な洗いを行ないたい場合でも、洗濯物量が多いと
撹拌体の回転が上がらずに汚れがなかなか落ちないとい
った問題がある。
ないため、洗濯物の種類によっては布傷みが発生した
り、汚れ度が大である場合に洗濯物量によっては洗浄力
不足を起こしたりする問題があった。
目的は、洗濯物の種類とか汚れ度に応じて、布傷み防止
および洗浄力の適正化を図ることができる洗濯機を提供
するにある。
モータによって回転駆動して、洗い運転を行なうように
したものにおいて、 前記洗濯機モータへの印加電圧をPWM制御することに
より該洗濯機モータの回転数を変更することが可能なモ
ータ駆動制御手段と、 洗い運転のコースとしてそれぞれ前記洗濯機モータに
対する設定回転数が異なるところの洗濯物の種類または
汚れ度に応じた複数のコースを備え、指定されたコース
に従い前記モータ駆動制御手段を介し前記洗濯機モータ
を設定回転数まで段階的に立上げ且つ立上げ後は設定回
転数となるようにフィードバック制御して運転を実行す
る運転制御手段と、 前記各コースのいずれかを択一的に指定するコース選
択手段とを備えて成るところに特徴を有する。
モータによって回転駆動して、洗い運転を行ない、且つ
前記槽を洗濯機モータによって回転駆動して、脱水運転
を行なうようにしたものにおいて、 前記洗濯機モータへの印加電圧をPWM制御することに
より該洗濯機モータの回転数を変更することが可能なモ
ータ駆動制御手段と、 洗い運転における洗濯機モータの設定回転数と脱水運
転における洗濯機モータの設定回転数との組み合わせパ
ターンが異なるところの洗濯物の種類または汚れ度に応
じた複数のコースを備え、指定されたコースに従い前記
モータ駆動制御手段を介し洗い運転時には前記洗濯機モ
ータを洗い運転における設定回転数まで段階的に立上げ
且つ立上げ後は設定回転数となるようにフィードバック
制御し脱水運転時には脱水運転における設定回転数とな
るようにフィードバック制御する運転制御手段と、 前記各コースのいずれかを択一的に指定するコース選
択手段とを備えて成るところに特徴を有する。
ス選択手段によって選択されたコースに従いモータ駆動
制御手段を介し前記洗濯機モータを駆動制御して運転を
実行する。この場合、各コースは洗濯機モータの設定回
転数が異なっていて洗濯物の種類または汚れ度に応じた
コースであり、洗濯機モータはその設定回転数となるよ
うにモータ駆動手段により制御される。従って、洗濯物
の種類とか汚れ度に応じたコースを選択することによ
り、洗濯物の種類または汚れ度に応じた設定回転数で洗
い運転が行なわれ、布傷みの防止を図ることができると
共に、洗浄力の適正化を図ることができる。特に、モー
タ駆動制御手段が、洗濯機モータへの印加電圧をPWM制
御することにより洗濯機モータの回転数を変更するか
ら、この回転数制御がきわめて簡単でしかも応答性が良
い。そして、このようなPWM制御であるから、運転制御
手段により指定されたコースに従い、モータ駆動制御手
段を介し洗濯機モータを設定回転数まで段階的に立上げ
るときに、設定回転数まできわめてスムーズに立ち上げ
ることができ、この結果、洗濯機モータに急激に負荷が
かかることを軽減できる。また、水に対して急激に撹拌
力を与えずにすむから、水跳ね発生を抑制できるように
なる。しかも立上げ後は設定回転数となるようにフィー
ドバック制御するから、モータ負荷量つまり洗濯物量の
多少に関係なく確実に設定回転数を維持することがで
き、所期の水流を確実に得ることができて、所期の洗浄
効果を洗濯物量に左右されずに確実に得ることができる
ようになる。
用効果を得ることができると共に、脱水運転時には脱水
運転における設定回転数となるようにフィードバック制
御するから、モータ負荷量つまり洗濯物量の多少に関係
なく確実に脱水の設定回転数を維持することができ、洗
濯物の種類や汚れ度に応じたコースにおける脱水運転
を、そのコースにおける所期の脱水効果を洗濯物の洗濯
物量に左右されずに確実に得ることができるものとな
る。
参照しながら説明する。
部には弾性吊持機構2を介して水受槽3が配設されてお
り、この水受槽3の内部には洗い槽兼脱水槽たる回転槽
4が設けられている。そして、この回転槽4の内部には
周囲部がせり上がる形状の撹拌体5が配設されている。
一方、水受槽3の外底部には洗濯機モータ6、ベルト伝
達機構7および機構部8が取り付けられている。上記洗
濯機モータ6は3相ブラシレスモータから構成されてお
り、この洗濯機モータ6の回転はベルト伝達機構7を介
して機構部8に伝達される。そして、機構部8は洗い時
およびすすび時には洗濯機モータ6の回転を撹拌体5に
伝達することによりこれを回転させ、また、脱水時には
洗濯機モータ6の回転を撹拌体5および回転槽4に伝達
してこれらを一体回転させる。
プ10が形成されており、排水口9には排水弁11が介在さ
れ、エアトラップ10にはエアチューブ12の一端部12aが
連結されている。そしてこのエアチューブ12の他端部12
bは、外箱1上部の上カバー13の後部内部に設けられた
半導体圧力センサから成る水位センサ14に連結されてい
る。さらに、この上カバー13の後部内部には上記水位セ
ンサ14の他に給水弁15が設けられ、また、上カバー13の
前部にはパネル16が装着されていて、その裏側に制御ユ
ニット17が設けられている。
段たるコース選択スイッチ20、スタートスイッチ21が設
けられていると共に、各コースを表示するための発光ダ
イオード22〜27が設けられている。この発光ダイオード
22〜27のうち、発光ダイオード22は「がんこ洗い」コー
ス表示用、発光ダイオード23は「標準洗い」コース表示
用、発光ダイオード24は「大物(毛布)」コース表示
用、発光ダイオード25は「大物(シーツ)」コース表示
用、発光ダイオード26は「手洗い(ウール)」コース表
示用、発光ダイオード27は「手洗い(おしゃれ着)」コ
ース表示用である。
モータ6についての給電回路を述べると、交流電源28に
は、フィルタ回路29、ダイオードブリッジ30および平滑
コンデンサ31等を有して構成された直流電源回路32が接
続されており、その直流出力は、モータ駆動制御手段た
るモータ駆動制御回路33の一部を構成するところのトラ
ンジスタモジュールから成る駆動回路34に与えられるよ
うになっている。駆動回路34は洗濯機モータ6の各相の
応じて第4図に示す通電パターンによる電圧Eu,Ev,Ewを
印加する構成となっている。この場合、洗濯機モータ6
に対する印加電圧(実行電圧)は、最大電圧Eに対する
PWM制御によって決定されるもので、そのデューティー
比(P on/(P on+P off))に比例する。上記各電圧E
u,Ev,Ewは電気角で120゜ずれており、そして洗濯機モー
タ6の各相コイルに対する通電タイミングおよびPWM制
御は、駆動回路34とでモータ駆動制御回路33を構成する
制御回路35によりなされるようになっており、この制御
回路35は、洗濯機モータ6のロータマグネットの回転位
置を検出する例えばホール素子から成る位置検出素子6a
からの検出信号に基づき通電タイミングを指定すると共
に、後述のマイクロコンピュータ36からの回転数指令に
基づいてPWM制御のデューティー比を指定するようにな
っている。しかして、このモータ駆動制御回路33は上記
デューティー比の変更に応じて洗濯機モータ6の回転数
を変更できるようになっている。この場合、マイクロコ
ンピュータ36は、上記位置検出素子6aからの検出信号に
より回転数を検知してこの検知結果に応じて洗濯機モー
タ6の回転数をフィードバック制御する。上記デューテ
ィー比とモータ回転数との関係を第5図に示し、特性線
Daはデューティー比「100%」を示し、特性線Dbはデュ
ーティー比「75%」を示し、特性線Dcはデューティー比
「50%」を示している。この第5図からわかるように、
デューティー比を変化させることにより、同一トルク状
態(例えば14kg・cm)で高めてゆくとモータ回転数も高
くなる。
フトウエア構成によって、洗剤洗いおよびすすぎ洗いと
いった洗い運転についての運転制御手段として機能する
他に、脱水運転についての運転制御手段として機能する
ものであり、さらには、洗濯物量検出手段としても機能
するようになっている。このマイクロコンピュータ36に
は、前記コース選択スイッチ20およびスタートスイッチ
21からの入力、前記水位センサ14からの検出信号が与え
られるようになっており、そして、上記した各手段によ
り、モータ駆動制御回路33、給水弁15、排水弁11、前記
発光ダイオード22〜27を駆動制御する。
よび脱水運転を自動的に制御する全自動用の運転プログ
ラムが備えられており、その運転プログラムには、運転
コースをそれぞれ複数種類この場合6種類のコースを備
えている。
転コースとしては、「がんこ洗い」、「標準洗い」、
「大物(毛布)」、「大物(シーツ)」、「手洗い(ウ
ール)」、「手洗い(おしゃれ着)」がある。各コース
においての洗い運転時および洗濯機モータ6の設定回転
数は次の通りである。なお、洗い運転時の洗濯機モータ
6の回転数は撹拌体5の回転数換算を示し、脱水運転時
の洗濯機モータ6の回転数は回転槽5の回転数換算で示
す。なお、以下の設定値は、この洗濯機の仕様を洗濯物
重量について最大で「5kg」、またその時の使用水量は
約50リットルを用いるタイプであるとしたときの最も適
正な設定値である。
脱水運転時[830rpm」。
運転時「800rpm」。
脱水運転時「830rpm」。
m」、脱水運転時「730rpm」。
m」、脱水運転時「800rpm」。
5rpm」、脱水運転時「600rpm」。
転数についての設定回転数が異なるコースとしては4通
りあり、また、脱水運転でのモータ回転数についての設
定回転数が異なるコースも4通りある。
6をほぼ「1秒」の休止時間をおいて正転および逆転を
させるようにしており、この正転および逆転についての
回転時間は第6図に示すように、「がんこ洗い」コース
で「1.3秒」、「標準洗い」コースで「1.3秒」、「大物
(毛布)」コースで「6秒」、「大物(シーツ)」コー
スで「4秒」、「手洗い(ウール)」コースで「3
秒」、「手洗い(おしゃれ着)」コースで「1.3秒」で
ある。
ース以外のコースについての各正転での回転数変化パタ
ーンは、第7図に示す通りである。すなわち回転を徐々
に立ち上げるようにしている。また、「手洗い(ウー
ル)」コースでは、第8図に示すように、途中2か所で
回転が高くなるような回転数パターンとしている。この
場合最高回転数が前述した設定回転数「105rpm」とな
る。
タ36の制御機能と共に第9図および第10図を参照して説
明する。
かを選択したうえでスタートスイッチ21をオンすると、
第9図に示した制御が開始される。以下、洗い運転のコ
ースとして「手洗い(ウール)」コース以外のコースが
選択されたものとして述べる。
まで給水する(ステップS1)。次に、洗濯物量検出用電
圧(デューティー比)を設定し(ステップS2)、そして
モータ駆動制御回路33に駆動開始信号を出力して洗濯機
モータ6に対する駆動を開始する(ステップS3)。
モータ6の回転数検知結果が、予め設定された「高」基
準回転数より高いか否かを判断し(ステップS4)、高け
れば(ステップS4の「YES」)、洗濯物量が「小」であ
ることを検出し(ステップS5)、低ければ(ステップS4
の「NO」)、該回転数検知結果が、予め設定された
「中」基準回転数より高いか否かを判断し(ステップS
6)、高ければ(ステップS6の「YES」)、洗濯物量が
「中」であることを検出し(ステップS7)、低ければ
(ステップS6の「NO」)、洗濯物量が「大」であること
を検出する。
応じた最適水位となるまで給水し(ステップS9)、そし
て、選択されたコースおよび洗濯物量に合わせてモータ
回転数および各種データ(洗い運転および脱水運転の各
時間等)を設定する(ステップS10)。そして、設定回
転数まで予め設定された時間間隔で段階的に回転数を立
ち上げるように順次デューティー比を高めてゆき(ステ
ップS11、第7図に示す立ち上がり部分)、この後、こ
の設定回転数を維持するようにフィードバック制御を行
なう。すなわち、位置検出素子6aからの検出信号による
洗濯機モータ6の回転数検出結果が、設定回転数に対し
てずれているか否かを判断し(ステップS12)、ずれて
いれば(ステップS12の「NO」)、デューティー比をそ
のずれ量に応じて大もしくは小に変更する指令を出力し
(ステップS13)、反転周期tn(第7図参照)が経過し
ておらず(ステップS14で判断)、且つ設定された洗剤
洗い時間を経過していなければ(ステップS15で判
断)、さらに反転指令がなければ(ステップS16で判
断)、前記ステップS12に戻り、もって、このデューテ
ィー比に基づいてモータ駆動制御回路33が洗濯機モータ
6の回転数を調整し、もって各コースで定められた指定
回転数で回転される。なお、反転周期tnが経過すると、
所定の休止時間ts(第7図参照)にて休止した後反転指
令を出力し(ステップS17)、ステップS15,16を経て前
記ステップS11に移行する。なお、洗剤洗い運転が設定
時間を経過すると(ステップS15の「YES」)、すすぎ洗
い運転へ移行する。そして、脱水運転に移行したときに
は、第6図に示した設定回転数で洗濯機モータ6を回転
させる。なお、フィードバック制御における回転数検知
および回転数変更は微小時間例えば0.1秒間隔で実行す
る。
が実行された場合、洗い運転時において洗濯機モータ6
は撹拌体5の回転数換算で「145rpm」とされるものであ
り、この結果、洗濯物が標準的な強さの洗浄作用を受け
る。しかして一般的な洗濯物を洗う場合に好適する。そ
して、脱水運転時においては、回転槽4が「800rpm」で
回転される。この場合には、第10図に示すように洗濯物
の脱水率は54%となる。しかして一般的な洗濯物を脱水
する場合に好適する。
において洗濯機モータ6は撹拌体5の回転数換算で「15
5rpm」とされるものであり、この結果、洗濯物が強い洗
浄作用を受ける。従って、汚れ度合の大きい子供服等も
効果的に洗われる。そして、洗濯物量が少ない場合(汚
れ度の大なる洗濯物を少量洗う場合)において、回転数
が上記「155rpm」に抑えるから、布傷みを惹起すること
もない。
時において洗濯機モータ6の回転数(撹拌体5換算)を
「135rpm」として「標準洗い」コースの場合の回転数よ
りも低くしていることで、本来は動きにくい毛布に対し
て、撹拌体5に対する毛布の布回りの追随性を良くし、
もって毛布全体が良好に動くようにしている。特にこの
場合洗濯機モータの正転時間および逆転時間を「6秒」
と長くしているので、撹拌体5の回転力を毛布上部にま
で伝達できて毛布全体の布回りをいっそう良くし得る。
また、撹拌体5が高い回転数で回転すると、毛布下部が
擦られて布傷みが発生することがあるが、本実施例は上
述したように比較的回転数を低くしているので、該不具
合はない。さらに、脱水運転時においては洗濯機モータ
6を回転槽4換算で比較的高い「830rpm」で回転するの
で、脱水しにくい毛布を良好に脱水できる。
い運転時における洗濯機モータ6の回転数(撹拌体5換
算)を「大物(毛布)」コース同様「135rpm」として
「標準洗い」コースの場合の回転数よりも低くしている
ことで、上記毛布の場合と同様に本来は動きにくいシー
ツに対して、撹拌体5に対する布回り追随性を良くでき
ると共に、シーツの下部に布傷みが発生することがな
い。そして、脱水運転時の洗濯機モータ6の回転数を
「大物(毛布)」コースの場合と違って「730rpm」と低
くすることによって、第10図からわかるように脱水率が
「52%」程度に抑えられて、乾燥の際のしわの発生を防
止でき、従ってアイロン掛けを容易ならしめ得る。
は、洗い運転時に洗濯機モータ6の回転数が撹拌体5換
算で「105rpm」と低く抑えられ、シルク等のおしゃれ着
に対して洗濯物量の多・少にかかわらず布傷みを発生す
ることがない。そして脱水運転時には洗濯機モータ6の
回転数を回転槽4換算で「600rpm」とかなり低くし、も
って、しわの発生が少なくなる。
コースが設定されてこれが実行された場合について述べ
ると、マイクロコンピュータ36は、洗濯機モータ6を正
逆回転させるについて、デューティー比を、第8図の各
時点Pa,Pbで設定回転数(この場合撹拌体5の回転数で
「105rpm」)とするように変更する。しかして、この場
合、洗濯機モータ6の回転数が撹拌体5換算で「105rp
m」に抑えられているから、ウールからなる洗濯物に過
剰の撹拌力が加わらず、洗濯物量の多・少にかかわら
ず、布傷みを少なくすることができる。
回転が立ち上がってつぎに立ち下がり、そして再度立ち
上がってまた立ち下がるというように脈動するようにし
た本実施例では、このとき回転槽4内においては、第11
図に示すようにウールからなる洗濯物が撹拌体4の回転
立ち上がりによって該撹拌体4の遠心方向へ移動される
ことによって上方部で槽中心側へと押しやられる。そし
て次の撹拌体4の回転立ち下がりによって洗濯物が広が
るようになる。この結果、洗濯物に対する押圧作用が強
・弱変化し、いわゆる押し洗いと、該押し洗いを弱めた
状態とが繰り返されて、ウール生地の洗濯物にとって手
洗いに近い最適の洗い効果を期待できる。
4換算で「800rpm」と比較的高い値に定められるから、
含水率が高いウールでも良好に脱水できる。この場合、
ウールはしわになりにくく、従って「手洗い(おしゃれ
着)」コースの場合とは違って回転数を高くしても差支
えがない。
の設定回転数がそれぞれ異なるところのコースを四つ設
けたので、洗濯物の種類とか汚れ度に応じた洗いモード
の適正化を良好に図ることができる。すなわち、洗濯物
の種類とか汚れ度についてランク付をする場合、洗濯物
の汚れ度については、「標準」的な汚れ度と、「がん
こ」な汚れ度とに対処することが望ましく、また、洗濯
物(布)の種類としては、「大物」なる洗濯物と「手洗
い」形態が最適な洗濯物とに対処することが好ましく、
従って、四つのコースを備えることで、これら四つの要
素について対処することが可能であり、布傷み防止およ
び洗浄力の適正化を十分に達成できるものである。すな
わち第13図の特性線Aで示すように洗浄比が洗濯物量の
多少にかかわらずほぼ一定に適正化できるものである。
時には脱水運転における設定回転数となるようにフィー
ドバック制御するから、モータ負荷量つまり洗濯物量の
多少に関係なく確実に脱水の設定回転数を維持すること
ができ、洗濯物の種類や汚れ度に応じて指定されたコー
スにおける脱水運転を、その洗濯物の種類や汚れ度にと
つて常に適正に実行できる。従って、脱水についても、
適正な脱水効果を得ることができると共に、しわ防止等
も図ることができる。
しない範囲内で種々変更して実施できるものである。
得ることができる。
タが洗濯物の種類とか汚れ度に応じた設定回転数となる
ように制御して行なうから、洗濯物の種類とか汚れ度に
応じて適正に洗い運転を行なうことができ、布傷みの防
止を図ることができると共に、洗浄力の適正化を図るこ
とができる。特に、洗濯機モータへの印加電圧をPWM制
御することにより洗濯機モータの回転数を変更するか
ら、その回転数制御がきわめて簡単でしかも応答性が良
く、そして、このようなPWM制御であるから、洗濯機モ
ータを設定回転数まで段階的に立上げるときに、設定回
転数まできわめてスムーズに立ち上げることができ、こ
の結果、洗濯機モータに急激に負荷がかかることを軽減
できる。また、水に対して急激に撹拌力を与えずにすむ
から、水跳ね発生を抑制できるようになる。しかも、立
上げ後は設定回転数となるようにフィードバック制御す
るから、モータ負荷量つまり洗濯物量の多少に関係なく
確実に設定回転数を維持することができ、所期の水流を
確実に得ることができて、指定されたコースにおける所
期の洗浄効果を洗濯物量に左右されずに確実に得ること
ができる。
作用効果を得ることができると共に、脱水運転時には脱
水運転における設定回転数となるようにフィードバック
制御するから、モータ負荷量つまり洗濯物量の多少に関
係なく確実に脱水の設定回転数を維持することができ、
洗濯物の種類や汚れ度に応じたコースにおける脱水運転
を、そのコースにおける所期の脱水効果を洗濯物の洗濯
物量に左右されずに確実に得ることができる。
第1図は電気的構成を示す図、第2図は洗濯機の縦断側
面図、第3図はパネルの部分的正面図、第4図はモータ
駆動制御回路の出力波形を示す図、第5図はモータ回転
数とモータトルクとデューティー比との関係を示す図、
第6図は各コースの設定回転数内容を示す図、第7図は
回転数変化の一例を示す図、第8図は第7図とは異なる
回転数変化の一例を示す図、第9図は制御内容を示すフ
ローチャート、第10図は脱水率と回転数と脱水時間との
関係を示す図、第11図は作用説明のための回転槽の概略
図である。第12図は従来における撹拌体回転数と洗濯物
量との関係を示す図、第13図は洗浄比と洗濯物量との関
係を示す図、第14図は従来におけるモータ回転数変化の
一例を示す図である。 図面中、5は撹拌体、6は洗濯機モータ、6aは位置検出
素子、20はコース選択スイッチ(コース選択手段)、33
はモータ駆動制御回路(モータ駆動制御手段)、36はマ
イクロコンピュータ(運転制御手段)を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】槽の内部に備えた撹拌体を洗濯機モータに
よって回転駆動して、洗い運転を行なうようにしたもの
において、 前記洗濯機モータへの印加電圧をPWM制御することによ
り該洗濯機モータの回転数を変更することが可能なモー
タ駆動制御手段と、 洗い運転のコースとしてそれぞれ前記洗濯機モータに対
する設定回転数が異なるところの洗濯物の種類または汚
れ度に応じた複数のコースを備え、指定されたコースに
従い前記モータ駆動制御手段を介し前記洗濯機モータを
設定回転数まで段階的に立上げ且つ立上げ後は設定回転
数となるようにフィードバック制御して運転を実行する
運転制御手段と、 前記各コースのいずれかを択一的に指定するコース選択
手段とを備えて成ることを特徴とする洗濯機。 - 【請求項2】槽の内部に備えた撹拌体を洗濯機モータに
よって回転駆動して、洗い運転を行ない、且つ前記槽を
洗濯機モータによって回転駆動して、脱水運転を行なう
ようにしたものにおいて、 前記洗濯機モータへの印加電圧をPWM制御することによ
り該洗濯機モータの回転数を変更することが可能なモー
タ駆動制御手段と、 洗い運転における洗濯機モータの設定回転数と脱水運転
における洗濯機モータの設定回転数との組み合わせパタ
ーンが異なるところの洗濯物の種類または汚れ度に応じ
た複数のコースを備え、指定されたコースに従い前記モ
ータ駆動制御手段を介し洗い運転時には前記洗濯機モー
タを洗い運転における設定回転数まで段階的に立上げ且
つ立上げ後は設定回転数となるようにフィードバック制
御し脱水運転時には脱水運転における設定回転数となる
ようにフィードバック制御する運転制御手段と、 前記各コースのいずれかを択一的に指定するコース選択
手段とを備えて成ることを特徴とする洗濯機。
Priority Applications (1)
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JP2085713A JP3017768B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 洗濯機 |
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Families Citing this family (4)
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---|---|---|---|---|
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